JP2024039195A - プリンタ - Google Patents

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Abstract

Figure 2024039195000001
【課題】より確実に記録媒体と板部材との接触を検出することができるプリンタを提供すること。
【解決手段】プリンタ10は、テーブル35に載置された記録媒体5と板部材80との接触を検出する検出機構70を備え、検出機構70は、ベース部材13に接続された第1回動軸73と、第1回動軸73に対して副走査方向Xに偏倚して配置された第2回動軸74と、第1回動軸73および第2回動軸74に接続され、かつ、第1回動軸73周りに回動可能な第1アーム75と、第2回動軸74に接続され、かつ、板部材80を支持し、かつ、所定の範囲内で第2回動軸74周りに回動可能な第2アーム76と、板部材80と記録媒体5との接触により回動する第1アーム75の回動を検出するセンサ91と、を備えている。
【選択図】図6

Description

本発明は、プリンタに関する。
従来から、様々な厚さの記録媒体に画像を印刷するインクジェットプリンタが知られている。このようなインクジェットプリンタの中には、記録媒体が載置される載置台を上下方向に移動可能に構成されたものが含まれる。ここで、インクを吐出するインクヘッドと記録媒体との上下方向の間隔は所定の間隔にする必要があるため、載置台の上下方向の位置の調整が行われる。
例えば、特許文献1には、記録媒体を支持するテーブルと、テーブルを上下方向および前後方向に移動させる移動機構と、左右方向に延びかつ記録媒体に接触する板状の検出部材(板部材)と、検出部材を前後方向に揺動可能に支持する固定部材と、検出部材が傾いたことを検出するセンサと、を備えたインクジェットプリンタが開示されている。特許文献1に開示されたインクジェットプリンタでは、テーブルを前後方向に移動させているときに検出部材が記録媒体に接触すると、検出部材が回動する。検出部材の回動は、センサによって検出される。これにより、記録媒体が検出部材の下端以上の高さにあることが検出される。その後、テーブルを所定の距離だけ下方に移動させて、検出部材と記録媒体とが接触するかどうかが検出される。これを繰り返し行うことによって、載置台の上下方向の位置が決定される。
特開2013-001004号公報
ところで、特許文献1に記載されたような記録媒体を検出する機構では、載置台に載置された記録媒体の材質によっては、検出部材(板部材)が適切に回動しないことがある。例えば、記録媒体の表面に凹凸がある場合には、検出部材が記録媒体に引っ掛かってしまい、検出部材が回動せずに検出部材に過度な荷重が加わることがあり得る。このような場合には、記録媒体の表面に傷をつけたり、検出部材が破損したりする虞がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、より確実に記録媒体と板部材との接触を検出することができるプリンタを提供することである。
本発明に係るプリンタは、ベース部材と、前記ベース部材に設けられ、記録媒体が載置される載置台と、前記ベース部材に設けられ、前記載置台に載置された前記記録媒体に向けてインクを吐出するノズルを有するインクヘッドと、前記ベース部材に設けられ、前記インクヘッドを主走査方向に移動させるヘッド移動機構と、前記ベース部材に設けられ、前記載置台を前記主走査方向と平面視で直交する副走査方向および上下方向に移動させる載置台移動機構と、前記載置台より上方に揺動可能に設けられ、前記載置台に載置された前記記録媒体と接触可能な板部材と、前記ベース部材に設けられ、前記載置台に載置された前記記録媒体と前記板部材との接触を検出する検出機構と、を備えている。前記検出機構は、前記主走査方向に延び、かつ、前記ベース部材に接続された第1回動軸と、前記主走査方向に延び、かつ、前記第1回動軸に対して前記副走査方向に偏倚して配置された第2回動軸と、一端が前記第1回動軸に接続され、かつ、他端が前記第2回動軸に接続され、かつ、前記第1回動軸と共に回動可能または前記第1回動軸周りに回動可能な第1アームと、前記第2回動軸に接続され、かつ、前記板部材を支持し、かつ、所定の範囲内で前記第2回動軸と共に回動可能または前記第2回動軸周りに回動可能な第2アームと、前記板部材と前記記録媒体との接触により回動する前記第1アームの回動を検出するセンサと、を備えている。
本発明に係るプリンタによると、載置台に載置された記録媒体と板部材との接触を検出する検出機構は、ベース部材に接続された第1回動軸と、第1回動軸に対して副走査方向に偏倚して配置された第2回動軸と、第1回動軸および第2回動軸に接続された第1アームと、第2回動軸に接続された第2アームとを、備えている。そして、記録媒体と接触可能な板部材は、第2アームに支持されている。このため、記録媒体が板部材と接触したときには、第2アームがまず回動し、その後に第1アームが回動して、センサによって第1アームの回動が検出される。このように、第2回動軸が回動することによって記録媒体に過度な荷重が加わることが抑制されるため、記録媒体に傷をつけることが抑制される。また、第2回動軸が回動することで、検出機構に加わる荷重が低減されるため、検出機構の破損が抑止される。さらに、第2回動軸が回動して記録媒体に過度な荷重が加わることが抑制されるため、載置台に載置された記録媒体を検出するときに、載置台を副走査方向の一方側から他方側に移動させること、載置台を副走査方向の他方側から一方側に移動させること、および、載置台を上方に移動させることのいずれの場合にも、記録媒体と板部材との接触を検出することができる。なお、第2アームは所定の範囲内で回動するため、第2回動軸のみが回動して第1回動軸が回動しないということがなく、板部材と記録媒体とが接触したときには、第1アームが回動してセンサによって第1アームの回動が検出される。
本発明によれば、より確実に記録媒体と板部材との接触を検出することができるプリンタを提供することができる。
図1は、一実施形態に係るプリンタの斜視図である。 図2は、一実施形態に係るフロントカバーが開いた状態のプリンタの正面図である。 図3は、一実施形態に係るフロントカバーおよびケースを取り外した状態のプリンタの平面図である。 図4は、一実施形態に係る検出機構およびその周辺の構造を模式的に示す正面図である。 図5は、一実施形態に係る検出機構を模式的に示す側面図である。 図6は、一実施形態に係る検出機構の一部を模式的に示す側面図である。 図7は、一実施形態に係る検出機構の一部を模式的に示す斜視図である。 図8は、一実施形態に係るプリンタの構成を示すブロック図である。 図9は、テーブルを第2の方向に移動させている途中の状態を示す側面図である。 図10は、テーブルに載置された記録媒体が第2の方向から板部材に接触した状態を示す側面図である。 図11は、テーブルに載置された記録媒体が第1の方向から板部材に接触した状態を示す側面図である。 図12は、テーブルに載置された記録媒体が下方から板部材に接触した状態を示す側面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係るプリンタの実施形態について説明する。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化する。
図1は、本実施形態に係るプリンタ10の斜視図である。プリンタ10は、記録媒体5(図2参照)に印刷を行う。プリンタ10は、インクジェットプリンタである。以下の説明では、プリンタ10を正面から見たときに、プリンタ10から遠ざかる方を前方、プリンタ10に近づく方を後方とする。左、右、上、下とは、プリンタ10を正面から見たときの左、右、上、下をそれぞれ意味するものとする。また、図面中の符号F、Rr、L、R、U、Dは、それぞれ前、後、左、右、上、下を意味するものとする。また、図面中の符号Yは主走査方向を示している。ここでは、主走査方向Yは左右方向である。符号Xは副走査方向を示している。ここでは、副走査方向Xは前後方向であり、平面視において主走査方向Yと直交している。符号X1は副走査方向Xの一方側(例えば前方)から他方側(例えば後方)に向かう方向であり、第1の方向X1とする。また、符号X2は、副走査方向Xの他方側から一方側に向かう方向であり、第2の方向X2とする。符号Zは上下方向を示している。上下方向Zは、正面視において主走査方向Yと直交している。ただし、上記方向は説明の便宜上定めた方向に過ぎず、プリンタ10の設置態様を何ら限定するものではなく、本発明を何ら限定するものでもない。
本実施形態において用いられる記録媒体5は、例えば、記録紙や転写紙などの平面シートであってもよいし、携帯電話ケースなどの各種ケース、小型電子機器、キーホルダやフォトフレームやペンなどの部品小物、日用品、アクセサリなどの立体物であってもよい。記録媒体5を形成する材料は、普通紙やインクジェット用印刷紙などの紙類はもちろんのこと、ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)共重合体などの樹脂類、アルミニウムやステンレス鋼などの金属類、カーボン、陶器、セラミック、ガラス、ゴム、皮革、木材などであってもよい。本実施形態のプリンタ10では、記録媒体5として凹凸形状を有する立体物が好ましく用いられる。
図1に示すように、プリンタ10は、箱状に形成された筐体12を備えている。筐体12には、内部空間12Sが形成されている。筐体12は、ベース部材13と、ケース15と、フロントカバー23と、操作パネル25とを含む。図2に示すように、ベース部材13は、底壁13Aと、左側壁13Lと、右側壁13Rと、支持壁13Tとを備えている。底壁13Aは、主走査方向Yおよび副走査方向Xに延びる。左側壁13Lは、上下方向Zおよび副走査方向Xに延びる。右側壁13Rは、上下方向Zおよび副走査方向Xに延びる。右側壁13Rは、左側壁13Lより右方に配置されている。左側壁13Lおよび右側壁13Rは、底壁13Aに設けられている。支持壁13Tは、主走査方向Yに延びる。支持壁13Tは、左側壁13Lおよび右側壁13Rに支持されている。ケース15は、ベース部材13に取り付けられている。ケース15の前部には、開口28が形成されている。フロントカバー23は、ケース15の開口28を開閉自在に設けられている。ここでは、フロントカバー23は、後端を軸に回転可能なように、ケース15に支持されている。フロントカバー23を上方に回転させることによって、筐体12の内部空間12Sと外部空間とが連通される。内部空間12Sは、後述するインクヘッド60(図2参照)によって記録媒体5に印刷が行われると共に後述する検出機構70(図2参照)を用いてテーブル35の高さを決定する空間である。このように、内部空間12Sがケース15およびフロントカバー23によって囲まれて形成されていることによって、印刷中等において外部空間の塵および埃が内部空間12Sに入り込み難く、かつ、後述する紫外線照射装置41、42(図2参照)から照射された光が外部空間に漏れ難い。
図1に示すように、フロントカバー23の前部および上部には、窓23Aが設けられている。窓23Aは、例えば、透明のアクリル板によって形成されている。窓23Aには、外部空間の光(例えば紫外線)が内部空間12Sに到達しないように処理が施されている。ユーザは、窓23Aから筐体12の内部を視認することが可能である。
操作パネル25は、ケース15に設けられている。操作パネル25は、ケース15の上面右側に設けられている。操作パネル25は、ユーザが画像の印刷や紫外線照射装置41、42(図2参照)から照射される光の照射強度の設定(変更)に関する操作を行うパネルである。操作パネル25には、例えば、光沢感の有無などの印刷の種類、解像度、印刷の状況などの印刷に関する情報等が表示される表示画面25A、および、印刷や記録媒体5に関する情報等を設定するための入力ボタン25Bなどが備えられている。
次に、プリンタ10の内部の構成について説明する。図2に示すように、プリンタ10は、ガイドレール18と、キャリッジ20と、インクヘッド60と、紫外線照射装置41、42と、検出機構70と、板部材80と、制御装置100とを備えている。ガイドレール18は、ケース15内に配置されている。図3に示すように、ガイドレール18は、ベース部材13の支持壁13Tに固定され、主走査方向Yに延びている。
図2に示すように、キャリッジ20には、インクヘッド60と、紫外線照射装置41、42とが搭載される。キャリッジ20は、ガイドレール18に摺動自在に設けられている。プリンタ10は、キャリッジ移動機構21を備えている。キャリッジ移動機構21は、制御装置100によって制御される。キャリッジ20は、キャリッジ移動機構21により、ガイドレール18に沿って主走査方向Yに往復移動する。キャリッジ移動機構21は、制御装置100によって制御される。キャリッジ移動機構21は、左側のプーリ21Lと、右側のプーリ21Rと、左側のプーリ21Lおよび右側のプーリ21Rに巻きかけられた無端状のベルト21Aと、左側のプーリ21Lに接続されたキャリッジモータ21Bとを備えている。ベルト21Aは、主走査方向Yに延びる。ベルト21Aは、キャリッジ20の背面上部に固定されている。ここでは、キャリッジモータ21Bが駆動して、左側のプーリ21Lが回転することで、左側のプーリ21Lおよび右側のプーリ21R間においてベルト21Aが走行する。これにより、キャリッジ20は主走査方向Yに移動する。キャリッジ20が主走査方向Yに移動することに伴い、キャリッジ20に搭載されたインクヘッド60、紫外線照射装置41、42は主走査方向Yに移動する。キャリッジ移動機構21は、ヘッド移動機構の一例である。
図2に示すように、キャリッジ20には、複数のインクヘッド60が搭載されている。インクヘッド60は、テーブル35に載置された記録媒体5に光硬化性インク(即ち光硬化性を有するインク。例えば、紫外線硬化インク。)を吐出するノズル(図示せず)を有する。インクヘッド60は、記録媒体5に向かってノズルからインク滴を吐出し、記録媒体5上にインクのドットを形成するものである。このドットが多数並べられることにより、記録媒体5上に画像などが形成される。インクヘッド60は、それぞれ、可撓性を有するインクチューブ(図示せず)によって、ケース15内に収容されたインクカートリッジ34と連通されている。インクカートリッジ34には、それぞれ、光硬化性インクが貯留されている。ここでは、3つのインクヘッド60がキャリッジ20に搭載されている。ただし、インクヘッド60の個数は3個に限定されない。
紫外線照射装置41、42は、光(典型的には紫外線)を照射する。紫外線照射装置41、42は、記録媒体5に吐出された光硬化性インク(ここでは紫外線硬化インク)に向けて光(ここでは紫外線)を照射して光硬化性インクを硬化させる。照射強度は制御装置100によって制御される。光硬化性インクに紫外線照射装置41、42から光が照射されることによって光硬化性インクが硬化されて、記録媒体5上に画像が形成される。図2に示すように、紫外線照射装置41、42は、後述するテーブル35より上方に配置されている。紫外線照射装置41は、インクヘッド60より左方に配置されている。紫外線照射装置42は、インクヘッド60より右方に配置されている。
図2に示すように、プリンタ10は、所謂、フラットベッドタイプのプリンタである。プリンタ10は、キャリッジ20より下方に配置されたテーブル35と、テーブル移動機構36とを備えている。テーブル35およびテーブル移動機構36は、内部空間12Sに設けられている。テーブル移動機構36は、制御装置100によって制御される。テーブル35は、載置台の一例である。テーブル移動機構36は、載置台移動機構の一例である。テーブル35には、記録媒体5が載置される。テーブル35は、インクヘッド60より下方に配置される。テーブル35は、左側壁13Lより右方かつ右側壁13Rより左方に配置される。テーブル移動機構36は、第1テーブル移動機構37と、第2テーブル移動機構38とを備えている。テーブル35は、第1テーブル移動機構37によって、上下方向Zに移動可能に構成されている。テーブル35は、第2テーブル移動機構38によって、副走査方向Xに移動可能に構成されている。
図2に示すように、第1テーブル移動機構37は、高さ調整部材37aと、第1モータ39A(図8参照)とを備えている。高さ調整部材37aは、テーブル35の下面に設けられている。高さ調整部材37aは、第1モータ39Aに接続されている。第1モータ39Aは、制御装置100と電気的に接続されており、制御装置100によって制御される。第1モータ39Aが駆動すると、高さ調整部材37aの高さが変化して、テーブル35の高さが調整される。即ち、第1テーブル移動機構37は、テーブル35を上下方向Zに移動させる。
図3に示すように、第2テーブル移動機構38は、スライドレール38a、38bと、搬送部材38cと、第2モータ39B(図8参照)とを備えている。スライドレール38a、38bは、副走査方向Xに延びている。搬送部材38cは、スライドレール38a、38bに対して摺動自在に設けられている。搬送部材38cの上方には、高さ調整部材37a(図2参照)を介してテーブル35が支持されている。第2モータ39Bは、制御装置100と電気的に接続されており、制御装置100によって制御される。第2モータ39Bが駆動すると、スライドレール38a、38bに沿って搬送部材38cが移動する。これにより、テーブル35が、副走査方向Xに移動する。即ち、第2テーブル移動機構38は、テーブル35に載置された記録媒体5を副走査方向Xに移動させる。
図2に示すように、板部材80は、テーブル35より上方に揺動可能に設けられている。板部材80は、ガイドレール18より下方に配置されている。板部材80は、支持壁13Tより下方に配置されている。板部材80は、右側壁13Rと左側壁13Lとの間に配置されている。板部材80は、主走査方向Yに延びる。板部材80は、検出機構70の後述する第2アーム76に支持されている。図6に示すように、板部材80の下端は、第2アーム76の下端よりも下方に位置する。板部材80は、テーブル35に載置された記録媒体5と接触可能に構成されている。板部材80は、第1板部81と第2板部82とを有している。第1板部81は、第2アーム76に支持されている。第1板部81は、主走査方向Yに延びる。第1板部81は、後方から前方に向けて斜め下方に延びる。第1板部81の下端は、第2アーム76の下端より下方に位置する。第2板部82は、テーブル35に載置された記録媒体5と接触可能に設けられている。第2板部82は、主走査方向Yに延びる。第2板部82は、第1板部81の下端(後端)から下方に向けて延びる。第2板部82は、検出機構70の後述する第2回動軸74より下方に位置する。第2板部82は、第2回動軸74より後方に位置する。本実施形態では、テーブル35に載置された記録媒体5が板部材80に接触していないとき、第2板部82は、検出機構70の後述する第1回動軸73の真下に位置する。第2板部82および第1回動軸73は、副走査方向Xに関して同じ位置に配置されている。
検出機構70は、テーブル35に載置された記録媒体5と板部材80との接触を検出するように構成されている。後述するように、検出機構70は、第1アーム75の回動をセンサ91によって検出することで記録媒体5と板部材80との接触を検出する。図2に示すように、検出機構70は、ベース部材13に設けられている。検出機構70は、内部空間12Sに配置されている。検出機構70は、ガイドレール18より下方に配置されている。検出機構70は、テーブル35より上方に配置されている。検出機構70は、ベース部材13の左側壁13Lおよび右側壁13Rに支持されている。図3に示すように、検出機構70は、ガイドレール18の前端18Fよりも後方に配置されている。
図4に示すように、検出機構70は、支持アーム72と、センサ装置90とを備えている。支持アーム72は、右側壁13Rに回動可能に支持された右側支持アーム72Rと、左側壁13Lに回動可能に支持された左側支持アーム72Lと、を含む。右側支持アーム72Rと左側支持アーム72Lとは、右側支持アーム72Rにセンサ装置90が設けられている点を除き同様の構成である。なお、センサ装置90は、左側支持アーム72Lに設けられていてもよい。以下、右側支持アーム72Rと左側支持アーム72Lとをまとめて支持アーム72と称することがある。
図4および図6に示すように、支持アーム72は、第1回動軸73と、第2回動軸74と、第1アーム75と、第2アーム76と、おもり78とを備えている。第1回動軸73は、主走査方向Yに延びる。第1回動軸73は、ベース部材13に接続されている。右側支持アーム72Rの第1回動軸73は、ベース部材13の右側壁13Rに支持されている。左側支持アーム72Lの第1回動軸73は、ベース部材13の左側壁13Lに支持されている。第2回動軸74は、主走査方向Yに延びる。第2回動軸74は、第1アーム75に支持されている。第2回動軸74は、第1回動軸73に対して副走査方向Xに偏倚して配置されている。第2回動軸74は、第1回動軸73よりも前方に配置されている。なお、第2回動軸74は、第1回動軸73よりも後方に配置されていてもよい。第2回動軸74は、第1回動軸73よりも下方に配置されている。第2回動軸74の主走査方向Yの長さは、第1回動軸73の主走査方向Yの長さよりも短い。
図6に示すように、第1アーム75は、一端75Aが第1回動軸73に接続され、かつ、他端75Bが第2回動軸74に接続されている。第1アーム75は、第1回動軸73周りに回動可能に構成されている。第1アーム75は、第1回動軸73周りに図6の矢印R1の方向および図6の矢印R2の方向に回動する。第1アーム75は、第2回動軸74を支持している。第1アーム75は、第2アーム76の所定の角度以上の回動を阻止するストッパー部75Sを有する。ストッパー部75Sは、第1アーム75の他端75Bに設けられている。
図4および図6に示すように、第2アーム76は、第2回動軸74に接続されている。第2アーム76は、第2回動軸74周りに所定の範囲内で回動可能に構成されている。第2アーム76は、第2回動軸74周りに図6の矢印R3の方向および図6の矢印R4の方向に回動する。第2アーム76は、第1アーム75から独立して第2回動軸74周りに回動する。第2アーム76は、板部材80を支持する。第2アーム76が第2回動軸74周りに図6の矢印R3の方向に回動して第1アーム75のストッパー部75Sに接触すると、ストッパー部75Sは第2アーム76の矢印R3の方向の回動を阻止する。また、第2アーム76が第2回動軸74周りに図6の矢印R4の方向に回動して第1アーム75のストッパー部75Sに接触すると、ストッパー部75Sは第2アーム76の矢印R4の方向の回動を阻止する。図6に示す例では、ストッパー部75Sによって第2アーム76の矢印R4の方向の回動が阻止されている。
図6に示すように、おもり78は、第1アーム75に接続されている。おもり78は、第1アーム75の一端75Aから後方に延びる。おもり78は、第1アーム75と一体となって第1回動軸73周りに回動する。おもり78は、第2アーム76よりも後方に配置されている。おもり78は、板部材80が記録媒体5に接触していないときに、板部材80を原点位置OPに配置する機能を有する。即ち、おもり78は、第1回動軸73よりも後方に位置するおもり78と、第1回動軸73よりも前方に位置する第1アーム75、第2回動軸74、第2アーム76および板部材80とのバランスを取るようにその重さ等が調整されている。
図6に示すように、検出機構70は、第2アーム76が第2回動軸74周りに回動することを許容する回動許容部材79を有している。回動許容部材79は、テーブル35に載置された記録媒体5が板部材80に接触したときの板部材80に加わる荷重が所定の荷重以上のときに、第2アーム76が第2回動軸74周りに回動することを許容する。回動許容部材79は、第1アーム75、第2回動軸74および第2アーム76に設けられている。回動許容部材79は、例えば、ねじりスプリングである。
センサ装置90は、第1アーム75の回動を検出することによって、テーブル35に載置された記録媒体5が板部材80に接触したことを検出する。図4に示すように、センサ装置90は、センサ91と、被検出板92と、揺動部材93と、引っ張りバネ94とを備えている。
センサ91は、板部材80と記録媒体5との接触により回動する第1アーム75の回動を検出する。センサ91は、被検出板92の位置を検出することで、第1アーム75の回動を検出する。本実施形態では、センサ91は、非接触式のセンサである。図7に示すように、センサ91は、互いに離間した一対の検出部91Aを有する。一対の検出部91Aの間に被検出板92が位置しているとき、即ち被検出板92が第1の位置P1(図5参照)に位置するとき、センサ91は第1アーム75が回動していないことを検出する。一方、一対の検出部91Aの間に被検出板92が位置していないとき、即ち被検出板92が第2の位置P2(図10参照)に位置するとき、センサ91は第1アーム75が回動していることを検出する。このように、本実施形態では、第1アーム75が回動しているか否かを検出することで、板部材80に記録媒体5が接触したか否かを間接的に検出している。センサ91は、検出結果に対応する信号を制御装置100に送信する。センサ91は、右側壁13Rに設けられている。
図4に示すように、被検出板92は、第1アーム75と一体に形成されている。被検出板92は、第1アーム75と共に回動するように構成されている。被検出板92は、揺動部材93よりも左方に配置されている。被検出板92は、センサ91によって検出される第1の位置P1(図5参照)と、センサ91によって検出されない第2の位置P2(図10参照)との間で移動する。被検出板92は、上下方向Zに延びる縦板92Aと、縦板92Aの下端から右方に延びる横板92Bとを有する。横板92Bがセンサ91によって検出される部分である。
図4に示すように、揺動部材93は、第1アーム75と一体に形成されている。本実施形態では、第1アーム75と被検出板92と揺動部材93とは、一体となっている。揺動部材93は、第1アーム75と共に回動するように構成されている。揺動部材93は、主走査方向Yに関して、被検出板92と右側壁13Rとの間に配置されている。
図4に示すように、引っ張りバネ94は、一端がベース部材13に接続され、かつ、他端が揺動部材93に接続されている。引っ張りバネ94の一端は、ベース部材13の右側壁13Rから左方に突出する固定壁13Pに形成された貫通孔13PH(図7参照)に固定されている。引っ張りバネ94の他端は、揺動部材93の下端に形成された貫通孔93H(図5参照)に固定されている。引っ張りバネ94は、揺動部材93に張力を加えることで第1アーム75を回動させて、被検出板92を第1の位置P1に位置させるようにする部材である。引っ張りバネ94により、板部材80が記録媒体5に接触していないときには、被検出板92は第1の位置P1に位置する。このとき、板部材80は、原点位置OPに位置する。
図8に示すように、制御装置100は、操作パネル25と、キャリッジ移動機構21のキャリッジモータ21Bと、第1テーブル移動機構37の第1モータ39Aと、第2テーブル移動機構38の第2モータ39Bと、インクヘッド60と、紫外線照射装置41、42と、センサ91と、通信可能に接続されている。制御装置100は、これらの動作を制御する。制御装置100は、典型的にはコンピュータである。制御装置100は、例えば、ホストコンピュータ等の外部機器からの印刷データ等を受信するインターフェイス(I/F)と、制御プログラムの命令を実行する中央演算処理装置(CPU)と、CPUが実行するプログラムを格納したROMと、プログラムを展開するワーキングエリアとして使用されるRAMと、上記プログラムや各種データを格納するメモリなどの記憶装置とを備えている。
図8に示すように、制御装置100は、信号受信部102と、第1移動制御部104と、第2移動制御部106と、高さ登録部108とを備えている。制御装置100の各部の機能は、プログラムによって実現されている。このプログラムは、例えば、インターネットを通じてダウンロードされるものである。なお、このプログラムは、例えばCDやDVDなどの記録媒体から読み込まれてもよい。また、制御装置100の各部の機能は、プロセッサおよび/または回路などによって実現可能なものであってもよい。
信号受信部102は、センサ91からの信号を受信するように構成されている。信号受信部102がセンサ91からの信号を受信することにより、被検出板92が第1の位置P1に位置しているかどうか、即ち、第1アーム75が回動しているかどうかが判別される。
第1移動制御部104は、第1テーブル移動機構37の第1モータ39Aを制御して、テーブル35を上下方向Zに移動させるように構成されている。第1移動制御部104は、例えば、テーブル35の高さを登録する際には、テーブル35をまず最も低い位置に移動させる。第1移動制御部104は、テーブル35が副走査方向Xに移動したときに記録媒体5が板部材80に接触せず第1アーム75の回動が検出されなかった場合、テーブル35を予め定められた第1距離だけ上昇させる。一方、第1移動制御部104は、テーブル35が副走査方向Xに移動したときに記録媒体5が板部材80に接触して第1アーム75の回動が検出された場合、テーブル35を予め定められた第2距離だけ下降させる。本実施形態では、第2距離は第1距離より短いが、長くてもよい。第1移動制御部104は、最終的には、テーブル35に載置された記録媒体5と板部材80との上下方向Zの距離が最小となるように、テーブル35を上下方向Zに移動させる。
第2移動制御部106は、第2テーブル移動機構38の第2モータ39Bを制御して、テーブル35を副走査方向Xに移動させるように構成されている。第2移動制御部106は、第1移動制御部104によってテーブル35が上下方向Zに移動した後に、テーブル35を副走査方向Xに移動させる。第2移動制御部106は、テーブル35を第1の方向X1および第2の方向X2に移動させる。第2移動制御部106は、テーブル35を第1の方向X1に移動させるときには、例えば、テーブル35を最も前方から最も後方まで移動させる。また、第2移動制御部106は、テーブル35を第2の方向X2に移動させるときには、例えば、テーブル35を最も後方から最も前方まで移動させる。
高さ登録部108は、インクヘッド60から記録媒体5にインクを吐出して画像を形成する際(即ち印刷時)のテーブル35の高さを登録する。高さ登録部108は、テーブル35に載置された記録媒体5と板部材80との上下方向Zの距離が最小となるように第1移動制御部104によって移動されたテーブル35の高さを登録する。
制御装置100は、テーブル35の高さを登録する際には、テーブル35を第1の方向X1に移動させたときに記録媒体5が板部材80と接触した場合、テーブル35を所定の距離(例えば第2距離)だけ下方に移動させた後に、テーブル35を第2の方向X2に移動させるようにテーブル移動機構36を制御する。なお、テーブル35を第2の方向X2に移動させたときに記録媒体5が板部材80と接触した場合、テーブル35を所定の距離(例えば第2距離)だけ下方に移動させた後に、テーブル35を第1の方向X1に移動させるようにテーブル移動機構36を制御する。また、制御装置100は、テーブル35の高さを登録する際には、テーブル35を第1の方向X1に移動させたときに記録媒体5が板部材80と接触しない場合、テーブル35を所定の距離(例えば第1距離)だけ上方に移動させた後に、テーブル35を第2の方向X2に移動させるようにテーブル移動機構36を制御する。なお、テーブル35を第2の方向X2に移動させたときに記録媒体5が板部材80と接触しない場合、テーブル35を所定の距離(例えば第1距離)だけ上方に移動させた後に、テーブル35を第1の方向X1に移動させるようにテーブル移動機構36を制御する。これらを繰り返し行うことによって、テーブル35に載置された記録媒体5と板部材80との上下方向Zの距離が最小となったときに、テーブル35の高さ(即ち上下方向Zの位置)が決定される。決定されたテーブル35の高さは高さ登録部108に登録される。
次に、テーブル35に載置された記録媒体5と板部材80とが接触したときの支持アーム72の動作について説明する。図9に示すように、テーブル35に記録媒体5が載置された状態で、例えば、テーブル35を最も後方から第2の方向X2に移動させる。このとき、被検出板92は、センサ91によって検出される第1の位置P1に位置する。図10に示すように、テーブル35が第2の方向X2に移動するとテーブル35に載置された記録媒体5が板部材80に後方から接触する。このとき、ストッパー部75Sによって第2アーム76の矢印R4の方向の回動が阻止されているため、記録媒体5が板部材80を第2の方向X2に押圧することで、第1アーム75が矢印R2の方向に回動する。これにより、被検出板92も矢印R2の方向に回動して、第2の位置P2に移動する。ここで、第2の位置P2では、一対の検出部91Aの間に被検出板92が位置しないため、センサ91は第1アーム75が回動していることを検出する。センサ91によって第1アーム75の回動が検出されたため(即ち板部材80に記録媒体5が接触したことが検出されたため)、第1移動制御部104は、テーブル35を予め定められた第2距離だけ下降させる。
また、図11に示すように、テーブル35に記録媒体5が載置された状態で、例えば、テーブル35を最も前方から第1の方向X1に移動させる。そして、テーブル35に載置された記録媒体5が板部材80に前方から接触する。記録媒体5が板部材80を第1の方向X1にさらに押圧することで、回動許容部材79の付勢力に抗して、先ず第2アーム76が第3の方向R3に回動する。そして、記録媒体5が板部材80をさらに第1の方向X1に押圧することで、第1アーム75が矢印R1の方向に回動する。これにより、被検出板92も矢印R1の方向に回動して、第2の位置P2に移動する。ここで、第2の位置P2では、一対の検出部91Aの間に被検出板92が位置しないため、センサ91は第1アーム75が回動していることを検出する。センサ91によって第1アーム75の回動が検出されたため、第1移動制御部104は、テーブル35を予め定められた第2距離だけ下降させる。
さらに、図12に示すように、テーブル35に記録媒体5が載置された状態で、例えば、テーブル35を下方から上方に移動させる。そして、テーブル35に載置された記録媒体5が板部材80に下方から接触する。記録媒体5が板部材80を上方にさらに押圧することで、回動許容部材79の付勢力に抗して、先ず第2アーム76が第3の方向R3に回動する。そして、記録媒体5が板部材80をさらに上方に押圧することで、第1アーム75が矢印R2の方向に回動する。これにより、被検出板92も矢印R2の方向に回動して、第2の位置P2に移動する。ここで、第2の位置P2では、一対の検出部91Aの間に被検出板92が位置しないため、センサ91は第1アーム75が回動していることを検出する。センサ91によって第1アーム75の回動が検出されたため、第1移動制御部104は、テーブル35を予め定められた第2距離だけ下降させる。
以上のように、本実施形態のプリンタ10によると、テーブル35に載置された記録媒体5と板部材80との接触を検出する検出機構70は、ベース部材13に接続された第1回動軸73と、第1回動軸73に対して副走査方向Xに偏倚して配置された第2回動軸74と、第1回動軸73および第2回動軸74に接続された第1アーム75と、第2回動軸74に接続された第2アーム76とを、備えている。そして、記録媒体5と接触可能な板部材80は、第2アーム76に支持されている。このため、記録媒体5が板部材80と接触したときには、第2アーム76がまず回動し、その後に第1アーム75が回動して、センサ91によって第1アーム75の回動が検出される。このように、第2回動軸74が回動することによって記録媒体5に過度な荷重が加わることが抑制されるため、記録媒体5に傷をつけることが抑制される。また、第2回動軸74が回動することで、検出機構70に加わる荷重が低減されるため、検出機構70の破損が抑止される。さらに、第2回動軸74が回動して記録媒体5に過度な荷重が加わることが抑制されるため、テーブル35に載置された記録媒体5を検出するときに、テーブル35を副走査方向Xの一方側から他方側に移動させること、テーブル35を副走査方向Xの他方側から一方側に移動させること、および、テーブル35を上方に移動させることのいずれの場合にも、記録媒体5と板部材80との接触を検出することができる。なお、第2アーム76は所定の範囲内で回動するため、第2回動軸74のみが回動して第1回動軸73が回動しないということがなく、板部材80と記録媒体5とが接触したときには、第1アーム75が回動してセンサ91によって第1アーム75の回動が検出される。
本実施形態のプリンタ10では、検出機構70は、第1アーム75と共に回動するように設けられ、センサ91によって検出される第1の位置P1と、センサ91によって検出されない第2の位置P2との間で移動する被検出板92を備えている。上記態様によれば、センサ91によって被検出板92の位置を検出することで、第1アーム75の回動を検出することができる。即ち、テーブル35に載置された記録媒体5と板部材80との接触を検出することができる。
本実施形態のプリンタ10では、検出機構70は、第1アーム75と共に回動するにように設けられた揺動部材93と、一端がベース部材13に接続され、かつ、他端が揺動部材93に接続された引っ張りバネ94と、を備えている。上記態様によれば、板部材80が記録媒体5と接触していないときには、引っ張りバネ94によって第1アーム75は所定の位置に位置することができる。即ち、板部材80を原点位置OPに戻すことができる。
本実施形態のプリンタ10では、第2回動軸74は、第1回動軸73よりも下方に配置され、板部材80は、副走査方向Xの一方側から他方側に向けて斜め下方に延びる第1板部81と、テーブル35に載置された記録媒体5と接触可能に設けられ、かつ、第1板部81の副走査方向Xの他方側の端部から下方に向けて延びる第2板部82と、を有している。上記態様によれば、テーブル35が副走査方向Xに移動して第2板部82と記録媒体5とが接触するときには、記録媒体5は第2板部82の側面に接触するため、記録媒体5が傷つけられることが抑制される。
本実施形態のプリンタ10では、テーブル35に載置された記録媒体5が板部材80に接触していないとき、第2板部82は、副走査方向Xに関して第1回動軸73と第2回動軸74との間に位置する。上記態様によれば、記録媒体5が第2板部82に接触したときに、第2アーム76は第2回動軸74周りにスムーズに回動することができる。
本実施形態のプリンタ10では、テーブル35に載置された記録媒体5が板部材80に接触していないとき、第2板部82は、第1回動軸73の真下に位置する。上記態様によれば、テーブル35が副走査方向Xの一方側から他方側に向かう方向である第1の方向X1に移動するとき、および、テーブル35が副走査方向Xの他方側から一方側に向かう方向である第2の方向X2に移動するときのいずれにおいても、記録媒体5が第2板部82に接触したときに、第2アーム76は第2回動軸74周りにスムーズに回動することができる。
本実施形態のプリンタ10では、第2回動軸74は、第1回動軸73よりも副走査方向Xの一方側(ここでは前方)に位置し、検出機構70は、第1アーム75に接続され、かつ、第2アーム76よりも副走査方向Xの他方側(ここでは他方)に位置するおもり78を有する。上記態様によれば、記録媒体5が第2板部82に接触していないときに、第2板部82を上述した原点位置OPに適切に配置することができる。
本実施形態のプリンタ10では、第1アーム75は、第2アーム76の所定の角度以上の回動を阻止するストッパー部75Sを有する。上記態様によれば、第1アーム75にストッパー部75Sを設けることによって、第2アーム76が所定の角度以上回動することを容易に抑制することができる。
本実施形態のプリンタ10では、検出機構70は、テーブル35に載置された記録媒体5が板部材80に接触したときの板部材80に加わる荷重が所定の荷重以上のときに、第2アーム76が第2回動軸74周りに回動することを許容する回動許容部材79を有している。上記態様によれば、センサ91が第1アーム75の回動を誤って検出することが抑制される。
本実施形態のプリンタ10は、テーブル移動機構36を制御する制御装置100を備え、制御装置100は、テーブル35を第1の方向X1に移動させたときに記録媒体5が板部材80と接触した場合、テーブル35を所定の距離だけ下方に移動させた後に、テーブル35を第2方向X2に移動させるようにテーブル移動機構36を制御する。従来は、テーブル35を第1の方向X1に移動させるときにしか記録媒体5と板部材80との接触を検出することができなかったため、記録媒体5が板部材80と接触した場合、テーブル35を所定の距離より長い距離だけ下方に移動させた後に、テーブル35を第2の方向X2に移動させていた(即ち一度引き戻していた)。そして、テーブル35を所定の距離だけ上方に移動させた後に、再度、テーブル35を第1の方向X1に移動させていたため、記録媒体5と板部材80との接触を検出するのに時間を要していた。しかしながら、上記態様によれば、第1の方向X1および第2の方向X2のいずれの方向においてもテーブル35に載置された記録媒体5と板部材80との接触を検出することができるため、記録媒体5と板部材80との接触を検出するのに要する時間を低減することができる。
本実施形態のプリンタ10では、制御装置100は、テーブル35を第1の方向X1に移動させたときに記録媒体5が板部材80と接触しない場合、テーブル35を所定の距離だけ上方に移動させた後に、テーブル35を第2方向X2に移動させるようにテーブル移動機構36を制御する。従来は、テーブル35を第1の方向X1に移動させるときにしか記録媒体5と板部材80との接触を検出することができなかったため、記録媒体5が板部材80と接触しない場合、テーブル35を第2の方向X2に移動させた(即ち一度引き戻していた)後に、テーブル35を所定の距離だけ上方移動させていた。そして、再度、テーブル35を第1の方向X1に移動させていたため、記録媒体5と板部材80との接触の検出に時間を要していた。しかしながら、上記態様によれば、第1の方向X1および第2の方向X2のいずれの方向においてもテーブル35に載置された記録媒体5と板部材80との接触を検出することができるため、記録媒体5と板部材80との検出に要する時間を低減することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明した。しかし、上述の実施形態は例示に過ぎず、本発明は他の種々の形態で実施することができる。
上述した実施形態では、テーブル35に載置された記録媒体5が板部材80に接触していないとき、第2板部82は、第1回動軸73の真下に位置していたが、これに限定されない。例えば、テーブル35に載置された記録媒体5が板部材80に接触していないとき、第2板部82は、副走査方向Xに関して第1回動軸73と第2回動軸74との間(即ち第1回動軸73より前方かつ第2回動軸74より後方)に位置していてもよい。上記態様によれば、記録媒体5が第2板部82に接触したときに、第2アーム76は第2回動軸74周りにスムーズに回動することができる。
上述した実施形態では、第1アーム75は、第1回動軸73周りに回動可能に構成されているが、これに限定されない。第1アーム75は、第1回動軸73と一体となって回動可能に構成されていてもよい。この場合、第1回動軸73は、ベース部材13に回動可能に支持されている。
上述した実施形態では、第2アーム76は、第2回動軸74周りに回動可能に構成されているが、これに限定されない。第2アーム76は、第2回動軸74と一体となって回動可能に構成されていてもよい。この場合、第2回動軸74は、第1アーム75に回動可能に支持されている。
5 記録媒体
10 プリンタ
13 ベース部材
35 テーブル(載置台)
36 テーブル移動機構(載置台移動機構)
37 第1テーブル移動機構
38 第2テーブル移動機構
60 インクヘッド
70 検出機構
73 第1回動軸
74 第2回動軸
75 第1アーム
75S ストッパー部
76 第2アーム
78 おもり
79 回動許容部材
80 板部材
81 第1板部
82 第2板部
91 センサ
92 被検出板
93 揺動部材
94 引っ張りバネ
100 制御装置

Claims (11)

  1. ベース部材と、
    前記ベース部材に設けられ、記録媒体が載置される載置台と、
    前記ベース部材に設けられ、前記載置台に載置された前記記録媒体に向けてインクを吐出するノズルを有するインクヘッドと、
    前記ベース部材に設けられ、前記インクヘッドを主走査方向に移動させるヘッド移動機構と、
    前記ベース部材に設けられ、前記載置台を前記主走査方向と平面視で直交する副走査方向および上下方向に移動させる載置台移動機構と、
    前記載置台より上方に揺動可能に設けられ、前記載置台に載置された前記記録媒体と接触可能な板部材と、
    前記ベース部材に設けられ、前記載置台に載置された前記記録媒体と前記板部材との接触を検出する検出機構と、を備え、
    前記検出機構は、
    前記主走査方向に延び、かつ、前記ベース部材に接続された第1回動軸と、
    前記主走査方向に延び、かつ、前記第1回動軸に対して前記副走査方向に偏倚して配置された第2回動軸と、
    一端が前記第1回動軸に接続され、かつ、他端が前記第2回動軸に接続され、かつ、前記第1回動軸と共に回動可能または前記第1回動軸周りに回動可能な第1アームと、
    前記第2回動軸に接続され、かつ、前記板部材を支持し、かつ、所定の範囲内で前記第2回動軸と共に回動可能または前記第2回動軸周りに回動可能な第2アームと、
    前記板部材と前記記録媒体との接触により回動する前記第1アームの回動を検出するセンサと、を備えている、プリンタ。
  2. 前記検出機構は、
    前記第1アームと共に回動するように設けられ、前記センサによって検出される第1の位置と、前記センサによって検出されない第2の位置との間で移動する被検出板を備えている、請求項1に記載のプリンタ。
  3. 前記検出機構は、
    前記第1アームと共に回動するにように設けられた揺動部材と、
    一端が前記ベース部材に接続され、かつ、他端が前記揺動部材に接続された引っ張りバネと、を備えている、請求項1または2に記載のプリンタ。
  4. 前記第2回動軸は、前記第1回動軸よりも下方に配置され、
    前記板部材は、
    前記副走査方向の一方側から他方側に向けて斜め下方に延びる第1板部と、
    前記載置台に載置された前記記録媒体と接触可能に設けられ、かつ、前記第1板部の前記副走査方向の他方側の端部から下方に向けて延びる第2板部と、を有している、請求項1または2に記載のプリンタ。
  5. 前記載置台に載置された前記記録媒体が前記板部材に接触していないとき、前記第2板部は、前記副走査方向に関して前記第1回動軸と前記第2回動軸との間に位置する、請求項4に記載のプリンタ。
  6. 前記載置台に載置された前記記録媒体が前記板部材に接触していないとき、前記第2板部は、前記第1回動軸の真下に位置する、請求項4に記載のプリンタ。
  7. 前記第2回動軸は、前記第1回動軸よりも前記副走査方向の一方側に位置し、
    前記検出機構は、
    前記第1アームに接続され、かつ、前記第2アームよりも前記副走査方向の他方側に位置するおもりを有する、請求項6に記載のプリンタ。
  8. 前記第1アームは、前記第2アームの所定の角度以上の回動を阻止するストッパー部を有する、請求項1または2に記載のプリンタ。
  9. 前記検出機構は、前記載置台に載置された前記記録媒体が前記板部材に接触したときの前記板部材に加わる荷重が所定の荷重以上のときに、前記第2アームが回動することを許容する回動許容部材を有している、請求項1または2に記載のプリンタ。
  10. 前記載置台移動機構を制御する制御装置を備え、
    前記制御装置は、前記載置台を前記副走査方向の一方側から他方側に向かう方向である第1の方向に移動させたときに前記記録媒体が前記板部材と接触した場合、前記載置台を所定の距離だけ下方に移動させた後に、前記載置台を前記副走査方向の他方側から一方側に向かう方向である第2方向に移動させるように前記載置台移動機構を制御する、請求項1または2に記載のプリンタ。
  11. 前記載置台移動機構を制御する制御装置を備え、
    前記制御装置は、前記載置台を前記副走査方向の一方側から他方側に向かう方向である第1の方向に移動させたときに前記記録媒体が前記板部材と接触しない場合、前記載置台を所定の距離だけ上方に移動させた後に、前記載置台を前記副走査方向の他方側から一方側に向かう方向である第2方向に移動させるように前記載置台移動機構を制御する、請求項1または2に記載のプリンタ。
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