JP2024033979A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】両面印刷を施した印刷媒体を切断するための加工をすることが可能な画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置(1)では、第1画像形成処理により、印刷媒体(S)の一方の面に画像が形成される。また、画像形成装置(1)では、第2画像形成処理により、印刷媒体(S)の他方の面に画像が形成される。また、画像形成装置(1)では、切断処理により、印刷媒体(S)では、切断するための加工が行われる。【選択図】図2

Description

本開示は、画像形成装置に関する。
電子写真プリンタなどの画像形成装置には、シートを裁断する裁断部を実装したものがある。また、特許文献1には、シートに画像形成処理を実行した後、裁断部にて裁断することにより、各々画像形成処理された、2つのシートを生成して、排出する画像形成装置が開示されている。
特開2018-186448号公報
ところが、上記のような従来の画像形成装置では、シートの表面と裏面との両面に画像形成処理を施した後にシートを裁断することができなかった。
本開示は、両面印刷を施した印刷媒体を切断するための加工をすることが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本開示の第1態様の画像形成装置は、感光ドラムと、前記感光ドラム上にトナーを供給する現像ローラと、前記感光ドラム上に供給されたトナーを印刷媒体に転写する転写部と、前記印刷媒体に転写されたトナーを前記印刷媒体上に定着させる定着部と、を有する画像形成部と、前記定着部よりも前記印刷媒体の搬送方向の下流に設けられ、前記印刷媒体を切断するための加工をする加工部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記画像形成部により、前記印刷媒体の一方の面に画像を形成する第1画像形成処理と、前記第1画像形成処理の後、前記画像形成部により、前記印刷媒体の他方の面に画像を形成する第2画像形成処理と、前記第2画像形成処理の後、前記加工部により、前記印刷媒体を切断するための加工をする加工処理と、を含む処理を実行する。
本開示の第2態様の画像形成装置は、第1態様の画像形成装置であって、前記加工部は、前記印刷媒体を切断するように構成され、前記加工処理は、前記加工部により、前記印刷媒体を、前記搬送方向で前後する第1印刷媒体と第2印刷媒体とに切断する処理であってもよい。
本開示の第3態様の画像形成装置は、第1態様の画像形成装置であって、前記定着部を通過した前記印刷媒体を排出するための第1排出部を有する本体筐体と、前記定着部を通過した前記印刷媒体を前記第1排出部に向けて搬送するための第1搬送路と、前記第1搬送路と異なる第2搬送路であって、前記第1画像形成処理の後、前記定着部を通過した前記印刷媒体を前記感光ドラムに向けて再搬送するための第2搬送路と、をさらに備えてもよい。
本開示の第4態様の画像形成装置は、第3態様の画像形成装置であって、前記定着部を通過した前記印刷媒体を前記第1排出部に向けて搬送する排出ローラをさらに備え、前記制御部は、前記第1画像形成処理の後であって、前記第2画像形成処理の前に、前記排出ローラにより、前記印刷媒体を前記第1搬送路からスイッチバックして前記第2搬送路へ搬送する反転搬送処理を実行してもよい。
本開示の第5態様の画像形成装置は、第3態様の画像形成装置であって、前記定着部を通過した前記印刷媒体を前記加工部に向けて搬送するための第3搬送路であって、前記第1搬送路と異なる第3搬送路をさらに備え、前記加工部は、前記第3搬送路に設けられてもよい。
本開示の第6態様の画像形成装置は、第3態様の画像形成装置であって、前記加工部は、前記第1搬送路に設けられてもよい。
本開示の第7態様の画像形成装置は、第3態様から第6態様のいずれか1つの態様の画像形成装置であって、前記画像形成部は、前記感光ドラムを有するドラムカートリッジまたは前記現像ローラを有するトナーカートリッジを有し、前記本体筐体は、前記ドラムカートリッジまたは前記トナーカートリッジを着脱するための開口を開閉可能なフロントカバーと、前記定着部を通過した前記印刷媒体を排出するための第2排出部であって、前記第1排出部とは異なる第2排出部を閉塞可能なリアカバーと、をさらに有し、前記制御部は、前記フロントカバーが前記開口を閉塞し、かつ、前記リアカバーが前記第2排出部を閉塞している場合、前記第1画像形成処理、前記第2画像形成処理、及び前記加工処理を実行してもよい。
本開示の第8態様の画像形成装置は、第1態様の画像形成装置であって、前記画像形成部よりも前記搬送方向の上流に設けられた検知部であって、前記搬送方向における前記印刷媒体の長さを検知可能な検知部をさらに備え、前記制御部は、前記検知部により、前記搬送方向における前記印刷媒体の長さを検知する検知処理と、前記検知処理により検知された前記印刷媒体の長さが所定の長さよりも長い場合、前記第1画像形成処理、前記第2画像形成処理、及び前記加工処理を実行してもよい。
本開示の第9態様の画像形成装置は、第1態様の画像形成装置であって、前記感光ドラム、前記現像ローラ、前記転写部、または前記定着部を駆動するメインモータをさらに備えてもよい。
本開示の第10態様の画像形成装置は、第9態様の画像形成装置であって、前記加工部は、切断刃と、前記切断刃を保持するキャリッジであって、所定方向に移動可能なキャリッジと、前記キャリッジを駆動するキャリッジモータであって、前記メインモータとは異なるキャリッジモータとを有してもよい。
本開示の第11態様の画像形成装置は、第10態様の画像形成装置であって、前記制御部は、前記加工処理を実行する場合、前記メインモータを停止させた後、前記キャリッジモータを駆動させてもよい。
本開示の第12態様の画像形成装置は、第9態様から第11態様のいずれか1つの態様の画像形成装置であって、前記画像形成部は、前記感光ドラムを露光する露光部をさらに有し、前記露光部は、所定の光ビームを前記感光ドラムに照射するためのポリゴンミラーと、前記メインモータとは異なるポリゴンモータであって、前記ポリゴンミラーを回転駆動するポリゴンモータとを有してもよい。
本開示の第13態様の画像形成装置は、第12態様の画像形成装置であって、前記制御部は、複数の前記印刷媒体への印刷ジョブを受信している場合において、第1の前記印刷媒体に対する前記加工処理を実行する場合、前記画像形成部により、第2の前記印刷媒体に対して前記第1画像形成処理が実行される場合には、前記ポリゴンモータを駆動させてもよい。
本開示の第14態様の画像形成装置は、第12態様の画像形成装置であって、前記制御部は、複数の前記印刷媒体への印刷ジョブを受信している場合において、第1の前記印刷媒体に対する前記加工処理を実行する場合、前記画像形成部により、第2の前記印刷媒体に対して前記第1画像形成処理が実行されない場合には、前記ポリゴンモータを停止させてもよい。
本開示の第15態様の画像形成装置は、第1態様の画像形成装置であって、前記定着部は、前記印刷媒体を加熱するヒータを有し、前記制御部は、前記加工処理を実行する場合、前記ヒータを停止させてもよい。
本開示の第16態様の画像形成装置は、第4態様の画像形成装置であって、前記制御部は、前記印刷媒体への印刷ジョブを受信している場合において、(4N+1)ページ(Nは0以上の整数)の印刷データが前記印刷ジョブに含まれている場合、前記加工処理を実行していない前記印刷媒体に対する印刷データが最終のページの印刷データであることを判別した場合には、前記画像形成部により、前記印刷媒体のいずれかの面に前記最終のページの画像を形成する第3画像形成処理と、前記第3画像形成処理の後の前記印刷媒体に対して、前記反転搬送処理を実行することなく、前記加工部による前記加工処理と、を含む処理を実行してもよい。
第1態様の画像形成装置によれば、第1画像形成処理により、印刷媒体の一方の面に画像が形成される。また、第2画像形成処理により、印刷媒体の他方の面に画像が形成される。また、加工処理により、印刷媒体では、切断するための加工が行われる。これにより、両面印刷を施した印刷媒体を切断するための加工をすることが可能な画像形成装置を構成することができる。
第2態様の画像形成装置によれば、加工処理により、印刷媒体を、第1印刷媒体と第2印刷媒体とに切断することができる。
第3態様の画像形成装置によれば、第1搬送路及び第2搬送路を用いることにより、印刷媒体に対して両面印刷を確実に施すことができる。
第4態様の画像形成装置によれば、反転搬送処理により、印刷媒体を第1搬送路及び第2搬送路に順次搬送させることができる。これにより、より確実な両面印刷を印刷媒体に施すことができる。
第5態様の画像形成装置によれば、第3搬送路に設けられた加工部に対して、第1搬送路とは別個に印刷媒体を搬送することができる。このため、加工部に対して、印刷媒体を精度よく搬送することができる。これにより、加工部による印刷媒体での加工位置を高精度に調整して、加工処理を行うことができる。
第6態様の画像形成装置によれば、加工部が、印刷媒体を第1排出部に向けて搬送するための第1搬送路に設けられている。このため、印刷媒体を加工部に導くための専用の搬送路などの設置を割愛することができる。これにより、画像形成装置の小型化を容易に図ることができる。
第7態様の画像形成装置によれば、第1画像形成処理、第2画像形成処理、及び加工処理が実行される場合において、ユーザなどが本体筐体の内部に手などを差し入れる可能性を大幅に低減することができる。これにより、印刷媒体に対する両面印刷及び印刷媒体を切断するための加工を安全に行うことができる。
第8態様の画像形成装置によれば、検知処理により、搬送される印刷媒体の長さを取得することができる。これにより、取得された印刷媒体長さに基づき、印刷媒体に対する、第1画像形成処理、第2画像形成処理、及び加工処理を精度よく実行することができる。よって、加工処理が実行された印刷媒体での印刷精度を向上することができる。
第9態様の画像形成装置によれば、制御部がメインモータの駆動制御を行うことにより、印刷媒体に対する、第1画像形成処理及び第2画像形成処理を精度よく実行することができる。これにより、印刷媒体での印刷精度を向上することができる。
第10態様の画像形成装置によれば、加工部での加工処理を独立して実行することができ、加工処理を適切に行うことができる。
第11態様の画像形成装置によれば、加工部での加工処理をより確実に独立して実行することができる。これにより、加工処理をより適切に行うことができる。
第12態様の画像形成装置によれば、制御部は、メインモータとは独立してポリゴンモータを駆動することができる。これにより、露光部による、感光ドラムの露光をより適切に行うことができる。従って、印刷媒体における両面印刷の画質を容易に向上することができる。
第13態様の画像形成装置によれば、制御部は、第1の印刷媒体及び第2の印刷媒体に対して連続して処理を実行する場合に、ポリゴンモータを継続して駆動させる。これにより、第1の印刷媒体及び第2の印刷媒体に対する連続した処理を実行する場合でも、画像形成装置のスループットの低下を大幅に抑制することができる。
第14態様の画像形成装置によれば、制御部は、加工処理後に第1画像形成処理が実行されないことを判別した場合に、ポリゴンモータを停止させる。これにより、画像形成装置の省電力化を容易に図ることができる。
第15態様の画像形成装置によれば、制御部は、加工処理を実行する場合に、ヒータを停止させる。これにより、画像形成装置の省電力化を容易に図ることができる。
第16態様の画像形成装置によれば、制御部は、印刷データの残りページが1ページである場合、反転搬送処理を省略させる。これにより、画像形成装置のスループットを向上させることができる。
本開示の実施形態1に係る画像形成装置の概略構成を説明する図である。 画像形成装置の動作例を示すフローチャートである。 画像形成装置の動作例を示すフローチャートであって、図2に示したA部に続く動作例を示すフローチャートである。 画像形成装置の動作例を示すフローチャートであって、図3に示したS12の具体的な動作例を示すフローチャートである。 画像形成装置の動作例を示すフローチャートであって、図3に示したS16の具体的な動作例を示すフローチャートである。 画像形成装置の動作例を示すフローチャートであって、図3に示したS17の具体的な動作例を示すフローチャートである。 画像形成装置の動作例を示すフローチャートであって、図3に示したS18の具体的な動作例を示すフローチャートである。 本開示の実施形態2に係る画像形成装置の概略構成を説明する図である。
[実施形態1]
以下、本開示の実施形態1について図1を参照しつつ説明する。本実施形態では、画像形成装置1の一例として、トナーを用いて印刷媒体Sに画像を形成するレーザプリンタについて説明する。
〔画像形成装置1の構成〕
図1は、本開示の実施形態1に係る画像形成装置1の概略構成を説明する図である。以下の説明では、図1に示すように、画像形成装置1が使用可能に設置された状態を基準として、設置面側を下として上下方向を定義する。また、排出トレイTRが設けられている側を前として前後方向を定義する。
尚、以下の説明では、画像形成装置1として、モノクロ画像の画像形成処理を行うモノクロプリンタを例示する。しかしながら、本開示はこれに限定されるものではなく、例えば、フルカラー画像の画像形成処理を行うカラープリンタであってもよい。また、本開示は、画像形成機能、すなわちプリント機能以外の機能、例えば、スキャナ機能、コピー機能、またはファクシミリ機能などの他の機能を併せて備えるMFP(Multi-Function Printer)であってもよい。
また、以下の説明では、加工部としての切断機構100により、印刷媒体Sを搬送方向で前後する2つの第1印刷媒体と第2印刷媒体とに完全に分けて切断する場合を例示して説明する。しかしながら、本開示は、印刷媒体Sを切断するための加工をするためのものであれば何等限定されない。具体的には、本開示は、印刷媒体Sを切断するために、切断機構100の後述のカッターを当てた切断加工をしてもよい。また、本開示は、印刷媒体Sを切断するために、折り目を付ける折目加工をしてもよい。また、本開示は、印刷媒体Sを切断するために、ミシン目を付けるミシン目加工をしてもよい。
図1に示すように、画像形成装置1は、本体筐体10と、給送部3と、画像形成部4と、切断機構100と、排出トレイTRと、を備える。また、画像形成装置1は、中間排出ローラ37と、排出ローラ38と、メインモータM0と、制御部Cと、を備える。本体筐体10には、切断機構100を収容した収容カバー10Aが本体筐体10に対して開閉可能に取り付けられている。収容カバー10Aには、収容カバー10Aの開閉状態を検知するセンサK7が設けられており、その検知結果を制御部Cに出力するよう構成されている。本実施形態1では、本体筐体10及び収容カバー10Aは、画像形成装置1の外容器を構成しており、例えば、給送部3、画像形成部4、及び切断機構100などを収容している。
給送部3は、印刷媒体Sを供給する。給送部3は、給送トレイ31と、ピックアップローラ32と、押圧板33と、分離ローラ34と、給送ローラ35と、レジローラ36と、を備える。給送トレイ31は、上面が開放した箱状の部材であり、所定量の印刷媒体Sを収容する。なお、印刷媒体としては、印刷用紙などの紙媒体に限らず、他にも、例えばOHPシート等のプラスチックからなる樹脂媒体であってもよい。
ピックアップローラ32は、給送トレイ31に収容された印刷媒体Sを送り出す。すなわち、印刷媒体Sが送り出される場合、給送トレイ31に収容された印刷媒体Sは、押圧板33によってピックアップローラ32に寄せられ、ピックアップローラ32の回転に伴い分離ローラ34に給送される。分離ローラ34は、ピックアップローラ32がピックアップした印刷媒体Sを1枚ずつ分離する。給送ローラ35は、印刷媒体Sをレジローラ36に向けて搬送する。レジローラ36は、印刷媒体Sの先端の位置を揃えた後、画像形成部4に向けて印刷媒体Sを搬送する。
画像形成部4は、給送部3によって送り出された印刷媒体Sに画像形成処理を施して画像を形成する。画像形成部4は、感光ドラム46と、感光ドラム46上にトナーを供給する現像ローラ44Rと、感光ドラム46上に供給されたトナーを印刷媒体Sに転写する転写ローラを有する転写部42と、印刷媒体Sに転写されたトナーを印刷媒体S上に定着させる定着部45と、を有する。また、画像形成部4は、露光部41と、帯電器43と、を有する。
露光部41は、図に一点鎖線にて示す所定の光ビームBを感光ドラム46に照射することにより、感光ドラム46を露光する。具体的にいえば、露光部41は、図示しないレーザ光源と、ポリゴンミラー41Gと、走査レンズ41Lと、ポリゴンモータ41Mと、反射鏡41Rと、を備える。
ポリゴンミラー41Gは正六角柱の側面を6つの反射面とする回転多面鏡である。ポリゴンミラー41Gは、レーザ光源が出射した光ビームBを感光ドラム46に向かう方向へ偏向するためのものである。ポリゴンモータ41Mは、メインモータM0とは異なるモータであって、制御部Cからの動作指示に基づいて、メインモータM0とは独立してポリゴンミラー41Gを回転駆動する。
露光部41は、光ビームBをポリゴンミラー41Gにより偏向して、ポリゴンミラー41Gから走査レンズ41L及び反射鏡41Rを介して感光ドラム46の表面に光ビームBを出射する。露光部41は、光ビームBによって感光ドラム46の表面を走査して感光ドラム46を露光する。これにより、後述のトナー像を構成する静電潜像が感光ドラム46の表面に形成される。ポリゴンモータ41Mは、例えば、ブラシレスDCモータである。
転写部42は、感光ドラム46との間で印刷媒体Sを挟む転写ローラを備えており、感光ドラム46からトナー像を印刷媒体Sに転写する。帯電器43は、例えば、図示しない帯電ワイヤ及びグリッド部を有するスコロトロン型の帯電器を含む。この帯電器43では、図示しない高電圧生成回路により、帯電ワイヤに帯電電圧が印加され、グリッド部にグリッド電圧が印加されることでコロナ放電が発生し、感光ドラム46の表面が一様に帯電される。
なお、例えば、転写ローラに代えて、転写ベルトを転写部42が含む構成でもよい。また、例えば、スコロトロン型の帯電器に代えて、帯電ローラを帯電器43が含む構成でもよい。
現像ローラ44Rは、現像剤としてのトナーを収容したトナー収容部44Aとともに、トナーカートリッジ44として一体的に構成されている。このトナーカートリッジ44は、本体筐体10に対して、本体筐体10の前面側に設けられた開口10Bから着脱可能になっている。
また、感光ドラム46と帯電器43とは、ドラムカートリッジ47として一体的に構成されている。このドラムカートリッジ47は、本体筐体10に対して、開口10Bから着脱可能になっている。具体的には、本体筐体10には、図1に二点鎖線にて例示するように、開口10Bを開閉可能なフロントカバーFCが前面側に設けられている。フロントカバーFCが開口10Bを開放している場合、ユーザは、トナーカートリッジ44またはドラムカートリッジ47を着脱し得る。また、フロントカバーFCには、フロントカバーFCの開閉状態を検知するセンサK5が設けられている。センサK5は、フロントカバーFCの開閉状態を制御部Cに出力するよう構成されている。
なお、トナーカートリッジ44とドラムカートリッジ47とが互いに分離可能なプロセスカートリッジを用いた場合について説明した。しかしながら、本開示はこれに限定されるものではなく、例えば、トナーカートリッジ44とドラムカートリッジ47とが分離不可能な一体的なプロセスカートリッジを用いることもできる。
画像形成部4では、感光ドラム46の表面が帯電器43により一様に帯電された後、露光部41からの光ビームBにより、制御部Cからの印刷データに基づいた静電潜像が感光ドラム46の表面に形成される。また、現像ローラ44Rは、トナーカートリッジ44の内部からトナーを静電潜像が形成された感光ドラム46の表面に供給する。これにより、静電潜像が可視像化され、感光ドラム46の表面上にトナー像が形成される。その後、給送部3から給送された印刷媒体Sが、感光ドラム46と転写部42との間である転写位置に搬送されることによって感光ドラム46の表面上に形成されたトナー像が印刷媒体S上に転写される。
トナー像が転写された印刷媒体Sは、感光ドラム46及び転写部42によって、定着部45に搬送される。定着部45は、印刷媒体Sに形成されたトナー像を定着する。具体的には、定着部45は、感光ドラム46及び転写部42から搬送される印刷媒体S上のトナー像を熱定着させる。トナー像が熱定着された印刷媒体Sは、中間排出ローラ37及び排出ローラ38によって排出トレイTR上に排出される。
排出トレイTRは、図1に実線にて示すように、本体筐体10の上面の露出部分に設けられている。すなわち、排出トレイTRは、収容カバー10Aに覆われていない本体筐体10の上面の部分に設けられた印刷媒体Sの収容部である。また、排出トレイTRは、定着部45を通過した印刷媒体Sを排出するための第1排出部を構成している。また、排出ローラ38は、定着部45を通過した印刷媒体Sを第1排出部に向けて搬送する排出ローラの一例である。
また、定着部45は、例えば、トナー像が形成された印刷媒体Sに接して印刷媒体Sを加熱する加熱ローラ45HRと、図示しない押圧部によって加熱ローラ45HR側に押圧される加圧ローラ45PRと、加熱ローラ45HRを加熱するヒータ45Hと、を備える。また、定着部45では、加熱ローラ45HRと加圧ローラ45PRの間に所定の圧力が加えられた状態で、印刷媒体Sに対するトナー像の定着処理が行われる。
また、加熱ローラ45HRの内部には、例えば、2つのヒータ45Hが設けられている。また、ヒータ45Hは、例えば、ハロゲンランプを用いて構成されている。さらに、ヒータ45Hは、通電によって発光するとともに発熱し、輻射熱によって加熱ローラ45HRを内側から加熱する。
具体的には、制御部Cは、図示しない通電回路の制御を行うことにより、通電回路からヒータ45Hへの供給電流を制御する。これにより、ヒータ45Hから加熱ローラ45HRへの加熱が、制御部Cによって制御される。また、制御部Cは、メインモータM0の制御を行うことにより、加圧ローラ45PRの回転駆動も制御する。そして、定着部45では、トナー像が転写された印刷媒体Sが、加熱ローラ45HRと加圧ローラ45PRとの間に搬送されることで、トナー像が印刷媒体S上に熱定着される。
なお、加熱ローラ45HR及び加圧ローラ45PRを有する定着部45を用いた場合について説明したが、本開示の定着部45はこれに限定されない。例えば、加熱ローラ45HRに代えて、基板と基板上に設けられた抵抗発熱体とを有するヒータを備えた加熱ユニットを定着部に用いることができる。また、例えば、印刷媒体Sを加熱ローラ45HRとで挟持する無端ベルトと、無端ベルトを加熱ローラ45HR側に加圧する加圧パッドを有するニップ形成部材とを設けた加圧パッド方式の定着部を用いることができる。
また、本体筐体10は、後側開口10Cを有している。後側開口10Cは、本体筐体10の後面側に設けられている。また、本体筐体10は、図1に二点鎖線にて例示するように、後側開口10Cを開閉可能なリアカバーRCを有している。リアカバーRCは、本体筐体10の後面側に設けられている。このリアカバーRCは、後側開口10Cを閉塞する閉塞部材を構成する。更には、リアカバーRCは、定着部45を通過した印刷媒体Sを排出するための第2排出部としての第2排出トレイも構成している。
換言すれば、リアカバーRCは、後側開口10Cを閉塞することにより、第2排出トレイも閉塞可能となっている。一方、リアカバーRCは、後側開口10Cを開放することにより、定着部45及び中間排出ローラ37によって搬送された印刷媒体Sを収容する第2排出トレイとして機能し得る。これにより、定着部45を通過した印刷媒体Sを折り曲げることなく第2排出トレイに排出可能となる。また、リアカバーRCは、リアカバーRCの開閉状態を検知するセンサK6を有している。センサK6は、リアカバーRCの開閉状態を制御部Cに出力するよう構成されている。
切断機構100は、定着部45よりも印刷媒体Sの搬送方向の下流に設けられている。切断機構100は、後述の第3搬送路H3に設けられている。切断機構100は、周知のカッター機構である。切断機構100は、ブレード100A及びブレード100Bを備える。また、切断機構100は、図示しないキャリッジと、キャリッジを駆動するキャリッジモータM1とを備える。キャリッジは、切断刃(カッター)としてのブレード100A及びブレード100Bを保持する。キャリッジは、キャリッジモータM1により、所定方向に移動可能に構成されている。
キャリッジモータM1は、メインモータM0とは異なるモータである。キャリッジモータM1は、制御部Cからの動作指示に基づいて、メインモータM0とは独立してキャリッジを駆動する。キャリッジモータM1は、例えば、ブラシレスDCモータである。
具体的にいえば、キャリッジモータM1の回転力を用いてキャリッジを、所定方向としての印刷媒体Sの幅方向に移動させることで、ブレード100A及びブレード100Bは、印刷媒体Sを幅方向に切断する。これにより、印刷媒体Sに対してブレード100A及びブレード100Bによる切断処理が実行されて、印刷媒体Sは、搬送方向で前後する、第1印刷媒体と第2印刷媒体とに完全に分けられる。切断処理は、加工処理の一例である。
なお、ブレード100Aまたはブレード100Bの少なくとも一方は、キャリッジモータM1が回転してキャリッジを移動させることにより、キャリッジとともに移動して切断処理を実行する。
また、切断機構100は、ブレード100A及びブレード100Bのいずれか一方だけを有する構成であってもよい。
また、画像形成装置1は、図1に点線にて示すように、印刷媒体Sを搬送するための空間である搬送路を備えている。具体的にいえば、本実施形態1の画像形成装置1は、給送部3から画像形成部4に向けて印刷媒体Sを搬送するための供給搬送路H0と、定着部45を通過した印刷媒体Sを排出トレイTRに向けて搬送するための第1搬送路H1と、を備える。また、本実施形態1の画像形成装置1は、定着部45を通過した印刷媒体Sであって、いずれかの面に画像形成部4による画像形成処理が施された印刷媒体Sを感光ドラム46に向けて再搬送するための第2搬送路H2と、定着部45を通過した印刷媒体Sを切断機構100に向けて搬送するための第3搬送路H3と、を備える。
詳細にいえば、供給搬送路H0では、ピックアップローラ32の設置箇所が印刷媒体Sの搬送開始地点であり、後述の後レジセンサK3の設置箇所が印刷媒体Sの搬送終了地点である。また、供給搬送路H0には、印刷媒体Sを搬送するための搬送ローラとして、例えば、ピックアップローラ32、分離ローラ34、給送ローラ35、及びレジローラ36が設置されている。これらのピックアップローラ32、分離ローラ34、給送ローラ35、及びレジローラ36は、例えば、メインモータM0からの駆動力により、回転するように構成されている。
また、供給搬送路H0には、フロントカバーFC側に分岐路H00が設けられている。フロントカバーFCが開口10Bを開放している状態において、例えば、ユーザは、画像形成装置1の外部から手差しによって印刷媒体Sを分岐路H00に挿入することが可能である。そのため、ユーザは、分岐路H00を介して印刷媒体Sを供給搬送路H0に搬入することが可能である。
供給搬送路H0は、トレイセンサK1と、前レジセンサK2と、後レジセンサK3とを有している。トレイセンサK1は、給送トレイ31の近傍に設けられている。トレイセンサK1は、給送トレイ31の有無を検知する。トレイセンサK1は、例えば、光センサを用いて構成されている。トレイセンサK1は、給送トレイ31の有無を制御部Cに出力するよう構成されている。
前レジセンサK2は、印刷媒体Sの後端を検知する。後レジセンサK3は、印刷媒体Sの前端を検知する。前レジセンサK2及び後レジセンサK3は、各々印刷媒体Sが当接することで揺動するアクチュエータを有するセンサや、光センサ等を用いることができる。また、前レジセンサK2及び後レジセンサK3は、画像形成部4よりも搬送方向の上流に設けられた検知部の一例である。さらには、前レジセンサK2及び後レジセンサK3は、搬送方向における印刷媒体Sの長さを検知可能な検知部を構成している。
また、前レジセンサK2及び後レジセンサK3は、検知結果を制御部Cに出力する。具体的には、前レジセンサK2は、制御部Cに対して、印刷媒体Sの前端が前レジセンサK2の位置に到達したタイミングから印刷媒体Sの後端が前レジセンサK2の位置を通過するまでの間はON信号を出力し、それ以外の間はOFF信号を出力する。同様に、後レジセンサK3は、制御部Cに対して、印刷媒体Sの前端が後レジセンサK3の位置に到達したタイミングから印刷媒体Sの後端が後レジセンサK3の位置を通過するまでの間はON信号を出力し、それ以外の間はOFF信号を出力する。
第1搬送路H1では、供給搬送路H0の搬送終了地点が印刷媒体Sの搬送開始地点であり、排出ローラ38の搬送方向の下流に設けられて排出トレイTRに連結された連結箇所が印刷媒体Sの搬送終了地点である。つまり、第1搬送路H1は、後レジセンサK3の設置箇所と、排出トレイTRにおける、本体筐体10の上面側で露出されてユーザが印刷媒体Sを回収可能な端部である連結箇所G4との間の搬送路である。また、第1搬送路H1には、印刷媒体Sを搬送するための搬送ローラとして、例えば、中間排出ローラ37及び排出ローラ38が設置されている。これらの中間排出ローラ37及び排出ローラ38は、例えば、メインモータM0からの駆動力により、回転するように構成されている。
第1搬送路H1には、センサK4が定着部45と中間排出ローラ37との間に設けられている。センサK4は、例えば、光センサを用いて構成されている。センサK4は、定着部45と中間排出ローラ37との間において、印刷媒体Sの有無を検知するように構成されている。センサK4は、印刷媒体Sの有無を制御部Cに出力するよう構成されている。換言すれば、センサK4は、印刷媒体Sが定着部45を通過したか否かについて検知して、制御部Cに通知する。
第2搬送路H2の印刷媒体Sの搬送開始地点は、第1搬送路H1との合流箇所G1である。合流箇所G1は、中間排出ローラ37の搬送方向の下流に設けられている。
一方、第2搬送路H2の印刷媒体Sの搬送終了地点は、第1搬送路H1との合流箇所G3である。合流箇所G3は、合流箇所G1とは異なる箇所である。合流箇所G3は、レジローラ36の搬送方向の上流に設けられている。
第2搬送路H2には、印刷媒体Sを搬送するための搬送ローラとして、例えば、第2搬送路H2での搬送方向に沿って反転搬送ローラ39A及び反転搬送ローラ39Bが順次設けられている。そして、第2搬送路H2では、排出ローラ38によって合流箇所G1からスイッチバックされてきた印刷媒体Sに対し、反転搬送ローラ39A及び反転搬送ローラ39Bにより、合流箇所G3に向けて順次搬送するように構成されている。これらの反転搬送ローラ39A及び反転搬送ローラ39Bは、例えば、メインモータM0からの駆動力により、回転するように構成されている。
また、第2搬送路H2は、図1に示すように、第1搬送路H1とは異なる搬送路であって、第1搬送路H1の下方に設置されている。また、第2搬送路H2は、合流箇所G1及び合流箇所G3で第1搬送路H1と連結されることにより、第1搬送路H1とともに、印刷媒体Sをループ状に搬送する搬送路を構成している。これにより、画像形成装置1では、印刷媒体Sに対して、排出ローラ38によるスイッチバックを行うこととも相まって、両面印刷を確実に施すことが可能となる。
第3搬送路H3の印刷媒体Sの搬送開始地点は、第1搬送路H1との合流箇所G2である。合流箇所G2は、排出ローラ38の搬送方向の上流に設けられている。
一方、第3搬送路H3の印刷媒体Sの搬送終了地点は、排出トレイTRに連結された連結箇所G4である。連結箇所G4は、合流箇所G2は異なる箇所である。連結箇所G4は、排出ローラ38の搬送方向の下流に設けられている。
第3搬送路H3は、図1に示すように、第1搬送路H1とは異なる搬送路である。第3搬送路H3は、第1搬送路H1の上方に設置されている。
また、合流箇所G2の近傍には、印刷媒体Sを第1搬送路H1または第3搬送路H3に振り分けるためのフラップFPが設けられている。また、第3搬送路H3には、印刷媒体Sを搬送するための搬送ローラとして、例えば、切断機構100を挟むように、第3搬送路H3での搬送方向に沿って上流搬送ローラ40A及び下流搬送ローラ40Bが順次設けられている。
フラップFP、上流搬送ローラ40A、及び下流搬送ローラ40Bは、例えば、駆動モータM2からの駆動力により、動作するように構成されている。駆動モータM2は、メインモータM0とは異なるモータである。駆動モータM2は、制御部Cからの動作指示に基づいて、メインモータM0とは独立してフラップFP、上流搬送ローラ40A、及び下流搬送ローラ40Bを駆動する。駆動モータM2は、例えば、ステッピングモータである。
メインモータM0は、制御部Cからの動作指示に基づいて、上述したように、供給搬送路H0、第1搬送路H1、及び第2搬送路H2に各々設けられた搬送ローラを駆動する。また、メインモータM0は、制御部Cからの動作指示に基づいて、例えば、感光ドラム46、現像ローラ44R、転写部42の転写ローラ、または定着部45の加圧ローラ45PRを駆動する。換言すれば、メインモータM0には、その回転力を伝達するギヤなどの伝達機構が接続されており、メインモータM0は、例えば、搬送ローラ及び画像形成部4に含まれた感光ドラム46などの動力源として機能するようになっている。メインモータM0は、例えば、ブラシレスDCモータである。
制御部Cは、例えば、CPU、RAM、ROM、及び入出力回路を備えている。制御部Cは、ROMに記憶されたプログラムやデータなどに基づいて演算処理を行うことによって、画像形成制御を実行する。また、制御部Cは、例えば、トレイセンサK1、前レジセンサK2、後レジセンサK3、センサK4~K7から取得した情報に応じて、画像形成制御以外の制御処理も適宜実行する。
〔画像形成装置1の動作例〕
以下、図2も参照して本実施形態1の画像形成装置1の動作例について具体的に説明する。図2は、画像形成装置1の動作例を示すフローチャートである。なお、以下の説明では、A4サイズの印刷媒体Sに対して、両面印刷を行う場合を例示して説明する。さらに、以下の説明では、印刷媒体Sに切断処理を施して、A5サイズの2つの印刷媒体、つまり第1印刷媒体及び第2印刷媒体に分ける場合を例示して説明する。
図2のS1に示すように、制御部Cは、画像形成装置1に対する印刷ジョブを受信しているか否かについて判別する。制御部Cは、印刷ジョブを受信していないことを判別すると(S1でNO)、制御部Cは、画像形成装置1を待機状態とする。
一方、制御部Cは、印刷ジョブを受信していることを判別すると(S1でYES)、制御部Cは、フロントカバーFC及びリアカバーRCが閉状態であるか否かについて判別する(S2)。具体的には、制御部Cは、センサK5の検知結果に基づいて、フロントカバーFCが開口10Bを閉塞しているか否かについて判別する。また、制御部Cは、センサK6の検知結果に基づいて、リアカバーRCが後側開口10C、ひいては第2排出トレイを閉塞しているか否かについて判別する。
また、本実施形態1では、S2の判別処理において、制御部Cは、センサK7の検知結果に基づいて、収容カバー10Aが本体筐体10に対して閉状態か否かについても判別する。
そして、制御部Cは、フロントカバーFC、リアカバーRC、及び収容カバー10Aの全てが閉状態でないことを判別すると(S2でNO)、制御部Cは、画像形成装置1が動作可能状態でないと判断する。続いて、制御部Cは、画像形成装置1を待機状態とする。
なお、この説明以外に、制御部Cが、図示しない表示部や音声出力部などの報知部を動作させることにより、ユーザに対して、フロントカバーFC、リアカバーRC、または収容カバー10Aが開状態であること、または閉状態への変更を促すことを報知する構成でもよい。
一方、制御部Cは、フロントカバーFC、リアカバーRC、及び収容カバー10Aの全てが閉状態であることを判別すると(S2でYES)、制御部Cは、画像形成装置1が動作可能状態であると判断する。そして、制御部Cは、後続の第1画像形成処理、第2画像形成処理、及び切断処理を実行可能とする。
このように本実施形態1では、制御部Cが画像形成装置1の動作可能状態を把握しているので、第1画像形成処理、第2画像形成処理、及び加工処理が実行される場合において、ユーザが本体筐体10及び収容カバー10Aの内部に手を差し入れる可能性を大幅に低減することができる。これにより、本実施形態1では、印刷媒体Sに対する両面印刷及び印刷媒体Sを切断するための加工を安全に行うことができる。
続いて、制御部Cは、印刷媒体長さは所定の長さより長いか否かについて判別する(S3)。具体的には、制御部Cは、検知部、例えば、後レジセンサK3の検知結果に基づき、供給搬送路H0を搬送される印刷媒体Sに対して、その搬送方向における長さを検知する検知処理を実行する。そして、制御部Cは、印刷媒体Sの長さが所定の長さ(例えば、A4サイズの規定長さ-10mm)未満であることを判別すると(S3でNO)、制御部Cは、印刷媒体SがA4サイズでないと判断する。その後、制御部Cは、印刷ジョブを適切に実行できないことを判別して、図示しない報知部により、印刷ジョブを行えない旨の異常報知を実行して(S4)、処理を終了する。
一方、制御部Cは、印刷媒体Sの長さが所定の長さ以上であることを判別すると(S3でYES)、制御部Cは、印刷媒体SがA4サイズであると判断する。その後、制御部Cは、印刷ジョブを適切に実行可能として検知処理を終了する。このような検知処理により、搬送される印刷媒体Sの長さを取得することができる。これにより、本実施形態1では、取得された印刷媒体長さに基づき、印刷媒体Sに対する、第1画像形成処理、第2画像形成処理、及び加工処理を精度よく実行することができる。この結果、本実施形態1では、加工処理が実行された印刷媒体Sでの印刷精度を向上することができる。
また、制御部Cが、例えば、前レジセンサK2の検知結果を用いて、検知処理を実行する構成でもよい。また、本実施形態1では、制御部Cは、S3の処理前において、前レジセンサK2の検知結果とレジローラ36とを用いて、搬送方向に対する、印刷媒体Sの傾きを補正するようになっている。
具体的には、制御部Cは、前レジセンサK2の検知結果を用いることにより、印刷媒体Sの幅方向における、印刷媒体Sの一端部及び他端部の検知時間のずれ量を取得する。詳細にいえば、制御部Cは、ずれ量として、一端部の検知時間と他端部の検知時間との差分を求めることにより、印刷媒体Sの傾きの大きさに対応した相違時間を取得する。そして、制御部Cは、取得した相違時間の間、その先端の傾きが是正されるように、レジローラ36に印刷媒体Sの先端を突き当てることにより、印刷媒体Sの搬送を停止する。その後、制御部Cは、取得した相違時間が経過したことを判別すると、印刷媒体Sの先端の傾きを正したと判断して、レジローラ36により、印刷媒体Sの再搬送を実行させる。
次に、制御部Cは、印刷データのページ数は2以上4Lページ未満であるか否かについて判別する(S5)。印刷データのページ数を示すLは、1以上の整数であり、制御部Cは、受信した印刷ジョブから印刷データのページ数を示すLを取得する。制御部Cは、ページ数が2以上4Lページ未満でないことを判別すると(S5でNO)、制御部Cは、後掲のA部に続く一連の処理を逐次実行する。
一方、制御部Cは、ページ数が2以上4Lページ未満であることを判別すると(S5でYES)、制御部Cは、画像形成部4により、印刷媒体Sの一方の面に画像を形成する第1画像形成処理を実行する(S6)。
次に、制御部Cは、排出ローラ38により、印刷媒体Sを第1搬送路H1からスイッチバックして第2搬送路H2へ搬送する反転搬送処理を実行する(S7)。続いて、制御部Cは、画像形成部4により、印刷媒体Sの他方の面に画像を形成する第2画像形成処理を実行する(S8)。
以上のように、制御部Cが反転搬送処理を実行することにより、印刷媒体Sを第1搬送路H1及び第2搬送路H2に順次搬送させることができる。これにより、本実施形態1では、より確実な両面印刷を印刷媒体Sに施すことができる。換言すれば、第1画像形成処理により、印刷媒体Sのおもて面に印刷処理が施される。また、第2画像形成処理により、印刷媒体Sのうら面に印刷処理が施される。なお、印刷媒体Sのおもて面は、印刷媒体Sの一方の面の一例である。また、印刷媒体Sのうら面は、印刷媒体Sの他方の面の一例である。
なお、本開示は、先に、第1画像印刷処理により、印刷媒体Sのうら面に印刷処理を施す。その後、本開示は、第2画像印刷処理により、印刷媒体Sのおもて面に印刷処理を施す方式の両面印刷に適用することもできる。その場合、印刷媒体Sのうら面は、印刷媒体Sの一方の面の一例となる。また、印刷媒体Sのおもて面は、印刷媒体Sの他方の面の一例となる。
また、本実施形態1では、制御部Cは、第1画像形成処理と第2画像形成処理とにおいて、メインモータM0を制御することにより、感光ドラム46、現像ローラ44R、転写部42、または定着部45を駆動している。これにより、本実施形態1では、印刷媒体Sに対する、第1画像形成処理及び第2画像形成処理を精度よく実行することができる。この結果、本実施形態1では、印刷媒体Sに対する両面印刷での印刷精度を向上することができる。
また、本実施形態1では、制御部Cは、第1画像形成処理と第2画像形成処理とにおいて、メインモータM0とは独立してポリゴンモータ41Mを駆動している。これにより、本実施形態1では、露光部41による、感光ドラム46の露光をより適切に行うことができる。従って、本実施形態1では、印刷媒体Sにおける両面印刷の画質を容易に向上することができる。
また、本実施形態1では、制御部Cは、第1画像形成処理と第2画像形成処理とにおいて、定着部45での定着温度と転写部42での転写バイアスとが、ともに互いに異なる値としている。
具体的にいえば、制御部Cは、第1画像形成処理での定着目標温度を、第2画像形成処理での定着目標温度よりも高い温度となるように、ヒータ45Hの温度制御を行う。これにより、制御部Cは、第2画像形成処理を行う場合、第1画像形成処理によって加熱された印刷媒体Sに対して、より適切な定着温度を用いて、定着部45による定着処理を実行可能となる。この結果、本実施形態1では、印刷媒体Sに対する両面印刷での印刷精度を向上させることができる。
また、制御部Cは、第1画像形成処理での転写ローラに印加する転写バイアスを、第2画像形成処理での転写バイアスよりも低い値となるように、転写部42を制御する。これにより、制御部Cは、第2画像形成処理を行う場合、第1画像形成処理によって表面上の水分が蒸発して抵抗値が大きくなった印刷媒体Sに対して、より適切な転写バイアスを用いて、転写部42による転写処理を実行可能となる。この結果、本実施形態1では、印刷媒体Sに対する両面印刷での印刷精度を向上させることができる。
さらに、本実施形態1では、制御部Cは、レジローラ36に対する印刷媒体Sの突き当て時間を調整することができる。換言すれば、制御部Cは、レジローラ36との接触によって停止される印刷媒体Sの停止時間を調整可能となっている。但し、本実施形態1のように、モノクロプリンタである場合、制御部Cは、例えば、第1画像形成処理での停止時間と第2画像形成処理での停止時間とを同じ値に調整する。これにより、本実施形態1では、印刷媒体Sに対する両面印刷での印刷精度を向上させることができる。
一方、本実施形態1と異なり、複数の色のプロセスカートリッジを有するカラープリンタである場合、制御部Cは、第1画像形成処理での停止時間を、第2画像形成処理での停止時間よりも長くなるように、レジローラ36を制御する。これにより、制御部Cは、第2画像形成処理を行う場合、第1画像形成処理に比べて、搬送速度が大きくなった印刷媒体Sに対して、より適切な搬送速度を用いて、複数の色のプロセスカートリッジによる画像形成処理を実行可能となる。これにより、本実施形態1では、印刷媒体Sに対する両面印刷での印刷精度を向上させることができる。
続いて、制御部Cは、切断機構100により、印刷媒体Sを切断するための加工をする切断処理を実行する(S9)。換言すれば、制御部Cは、A4サイズの印刷媒体Sを、A5サイズの第1印刷媒体とA5サイズの第2印刷媒体とに切断する。
また、制御部Cは、切断処理を実行する場合、制御部Cは、メインモータM0を停止させた後、キャリッジモータM1を駆動させる。このように、本実施形態1では、制御部Cは、切断処理を実行する場合、メインモータM0と異なるキャリッジモータM1を駆動させているので、切断機構100での切断処理を独立して実行することができる。これにより、本実施形態1では、切断処理を適切に行うことができる。さらに、本実施形態1では、制御部Cは、切断処理を実行する場合、メインモータM0を停止しているので、切断機構100での切断処理をより確実に独立して実行することができる。これにより、本実施形態1では、切断処理をより適切に行うことができる。
また、制御部Cは、切断処理を実行する場合、制御部Cは、ヒータ45Hを停止させる。これにより、本実施形態1では、画像形成装置1の省電力化を容易に図ることができる。
続いて、制御部Cは、上流搬送ローラ40A及び下流搬送ローラ40Bにより、A5サイズの第1印刷媒体とA5サイズの第2印刷媒体とを排出トレイTRに排出する排出処理を実行する(S10)。
次に、図3乃至図7も参照して、図2に示したA部に続く一連の処理について具体的に説明する。図3は、画像形成装置1の動作例を示すフローチャートであって、図2に示したA部に続く動作例を示すフローチャートである。図4は、画像形成装置1の動作例を示すフローチャートであって、図3に示したS12の具体的な動作例を示すフローチャートである。図5は、画像形成装置1の動作例を示すフローチャートであって、図3に示したS16の具体的な動作例を示すフローチャートである。図6は、画像形成装置1の動作例を示すフローチャートであって、図3に示したS17の具体的な動作例を示すフローチャートである。図7は、画像形成装置1の動作例を示すフローチャートであって、図3に示したS18の具体的な動作例を示すフローチャートである。なお、図4~図7では、S3の処理及びS4の処理を含んだサブルーチンを検知処理SBにまとめて表記して、この検知処理SBについての詳細な説明は省略する。
図3のS11に示すように、制御部Cは、印刷データのページ数が4Lページ、(4L+1)ページ、(4L+2)ページ、または、(4L+3)ページであるか否かについて判別する。制御部Cは、印刷データのページ数が4Lページ、(4L+1)ページ、(4L+2)ページ、及び、(4L+3)ページであることを判別すれば、制御部Cは、それぞれS12、S13、S14、及び、S15に示す、4Lページの印刷処理を実行する。また、S12、S13、S14、及び、S15の各処理においては、印刷データのページ数が4Lページと同一のページ数であるので、制御部Cは、画像形成装置1の各部に対して、同じ制御動作を行わせる。これらS12、S13、S14、及び、S15の各処理の具体的な動作については、図4を用いて、後述する。
なお、ここで説明する4Lページとは、例えば、A4サイズの印刷媒体Sのおもて面の前半部及び後半部と、同じ印刷媒体Sのうら面の前半部及び後半部と、を合計したページ数である。つまり、印刷データのページ数が4Lページである場合、A4サイズの印刷媒体Sのおもて面(前半部及び後半部)と、うら面(前半部及び後半部)と、にそれぞれ画像が形成される。
また、(4L+α)ページとは、4Lページの印刷処理に加えて、ページ数αの分だけ、A4サイズの印刷媒体のうち、A5サイズの印刷領域に対して、印刷処理を実行することをいう。換言すれば、制御部Cは、A5サイズの印刷媒体に対して、(4L+α)ページの印刷処理を実行する。また、ページ数αは、上述したように、0~3のいずれかの数字を取り得る。
その後、制御部Cは、印刷データのページ数が4Lページであることを判別した場合、S12の処理を実行することによって受信した印刷ジョブでの画像形成処理が完了したと判断して、処理を終了する。また、制御部Cは、印刷データのページ数が(4L+1)ページであることを判別した場合、S13の処理を実行した後に、4Lページの画像が形成された印刷媒体Sとは異なる後続の印刷媒体Sに対して、最終1ページの印刷処理を実行する(S16)。
また、制御部Cは、印刷データのページ数が(4L+2)ページであることを判別した場合、S14の処理を実行した後に、4Lページの画像が形成された印刷媒体Sとは異なる後続の印刷媒体Sに対して、最終2ページの印刷処理を実行する(S17)。また、制御部Cは、印刷データのページ数が(4L+3)ページであることを判別した場合、S15の処理を実行した後に、4Lページの画像が形成された印刷媒体Sとは異なる後続の印刷媒体Sに対して、最終3ページの印刷処理を実行する(S18)。
また、制御部Cが、S12、S13、S14、または、S15の4Lページの印刷処理を実行する場合、図4のS21に示すように、制御部Cは、例えば、RAMに記憶されている、カウント値Mを”0”の値に初期化する。次に、制御部Cは、印刷媒体Sごとに、検知処理SBのサブルーチンを実行する。そして、制御部Cは、検知処理SBにおいて、印刷媒体SがA4サイズであると判断した場合(S3でYES)、制御部Cは、カウント値Mがページ数を示すLの値と一致するか否かについて判別する(S22)。制御部Cは、カウント値Mがページ数を示すLの値と一致することを判別すると(S22でYES)、制御部Cは、印刷媒体Sに対する4Lページの印刷処理が完了したと判断して、処理を終了する。
一方、制御部Cは、カウント値Mがページ数を示すLの値と一致しないことを判別すると(S22でNO)、制御部Cは、印刷媒体Sの前半部及び後半部に対して、それぞれ(4M+4)ページの印刷データ及び(4M+2)ページの印刷データの印字・定着を行う(S23)。換言すれば、制御部Cは、A4サイズの印刷媒体Sの一方の面に対して、第1画像形成処理を実行する。この結果、印刷媒体Sに含まれたA5サイズの第2印刷媒体及びA5サイズの第1印刷媒体には、それぞれ(4M+4)ページの印刷データ及び(4M+2)ページの印刷データが印刷処理される。
次に、制御部Cは、上流搬送ローラ40A及び排出ローラ38を駆動することにより、印刷媒体Sをスイッチバックして第1搬送路H1から第2搬送路H2に搬送する(S24)。換言すれば、制御部Cは、印刷媒体Sに対して、反転搬送処理を実行する。
続いて、制御部Cは、印刷媒体Sの前半部及び後半部に対して、それぞれ(4M+1)ページの印刷データ及び(4M+3)ページの印刷データの印字・定着を行う(S25)。換言すれば、制御部Cは、A4サイズの印刷媒体Sの他方の面に対して、第2画像形成処理を実行する。この結果、印刷媒体Sに含まれたA5サイズの第1印刷媒体及びA5サイズの第2印刷媒体には、それぞれ(4M+1)ページの印刷データ及び(4M+3)ページの印刷データが印刷処理される。従って、A5サイズの第1印刷媒体では、(4M+1)ページの印刷データ及び(4M+2)ページの印刷データが両面印刷されている。また、A5サイズの第2印刷媒体では、(4M+3)ページの印刷データ及び(4M+4)ページの印刷データが両面印刷されている。
次に、制御部Cは、切断機構100により、切断するための加工をする切断処理を実行する(S26)。換言すれば、制御部Cは、A4サイズの印刷媒体Sを、A5サイズの第1印刷媒体とA5サイズの第2印刷媒体とに切断する。
また、制御部Cは、複数の印刷媒体Sへの印刷ジョブを受信している場合において、第1の印刷媒体Sに対する切断処理を実行する場合、画像形成部4により、第2の印刷媒体Sに対して第1画像形成処理が実行される場合には、ポリゴンモータ41Mを駆動させる。このように本実施形態1では、制御部Cは、第1の印刷媒体S及び第2の印刷媒体Sに対して連続して処理を実行する場合に、ポリゴンモータ41Mを継続して駆動させる。これにより、本実施形態2では、第1の印刷媒体S及び第2の印刷媒体Sに対する連続した処理を実行する場合でも、画像形成装置1のスループットの低下を大幅に抑制することができる。
また、制御部Cは、複数の印刷媒体Sへの印刷ジョブを受信している場合において、第1の印刷媒体Sに対する切断処理を実行する場合、画像形成部4により、第2の印刷媒体Sに対して第1画像形成処理が実行されない場合には、ポリゴンモータ41Mを停止させる。このように本実施形態では、制御部Cは、切断処理後に第1画像形成処理が実行されないことを判別した場合には、ポリゴンモータ41Mを停止させる。これにより、本実施形態1では、画像形成装置1の省電力化を容易に図ることができる。
続いて、制御部Cは、上流搬送ローラ40A、排出ローラ38、及び下流搬送ローラ40Bにより、A5サイズの第1印刷媒体とA5サイズの第2印刷媒体とを排出トレイTRに排出する排出処理を実行する(S27)。その後、制御部Cは、カウント値Mの値を1の値だけインクリメントして(S28)、検知処理SBに進む。
また、制御部Cが、S16の最終1ページの印刷処理を実行する場合、制御部Cは、図5に示すように、検知処理SBのサブルーチンを実行する。そして、制御部Cは、検知処理SBにおいて、印刷媒体SがA4サイズであると判断した場合(S3でYES)、制御部Cは、印刷媒体Sの前半部に対して、(4M+1)ページの印刷データの印字・定着を行う(S31)。換言すれば、制御部Cは、A4サイズの印刷媒体Sの他方の面に対して、画像形成部4により、最終のページの画像を形成する第3画像形成処理を実行する。
次に、制御部Cは、第3画像形成処理の後の印刷媒体Sに対して、反転搬送処理を実行することなく、切断機構100により、切断するための加工をする切断処理を実行する(S32)。換言すれば、制御部Cは、A4サイズの印刷媒体Sを、A5サイズの第1印刷媒体とA5サイズの第2印刷媒体とに切断する。
続いて、制御部Cは、上流搬送ローラ40A、排出ローラ38、及び下流搬送ローラ40Bにより、A5サイズの第1印刷媒体とA5サイズの第2印刷媒体とを排出トレイTRに排出する排出処理を実行する(S33)。
なお、最終1ページの印刷処理において、第3画像形成処理を実行する場合について説明したが、本開示はこれに限定されるものではない。例えば、(4N+1)ページ(Nは0以上の整数)の印刷データが印刷ジョブに含まれている場合において、制御部Cが切断処理を実行していない印刷媒体Sに対する印刷データが最終のページの印刷データであることを判別した場合には、制御部Cは、印刷媒体Sのいずれかの面に対して、第3画像形成処理を実行すればよい。このように本実施形態2では、制御部Cは、印刷データの残りページが1ページである場合、反転搬送処理を省略させる。この結果、本実施形態1では、画像形成装置1のスループットを向上させることができる。
また、制御部Cが、S17の最終2ページの印刷処理を実行する場合、制御部Cは、図6に示すように、印刷媒体Sごとに、検知処理SBのサブルーチンを実行する。そして、制御部Cは、検知処理SBにおいて、印刷媒体SがA4サイズであると判断した場合(S3でYES)、制御部Cは、印刷媒体Sの後半部に対して、(4M+2)ページの印刷データの印字・定着を行う(S41)。換言すれば、制御部Cは、A4サイズの印刷媒体Sの一方の面に対して、第1画像形成処理を実行する。この結果、印刷媒体Sに含まれたA5サイズの第1印刷媒体には、(4M+2)ページの印刷データが印刷処理される。
次に、制御部Cは、上流搬送ローラ40A及び排出ローラ38を駆動することにより、印刷媒体Sをスイッチバックして第1搬送路H1から第2搬送路H2に搬送する(S42)。換言すれば、制御部Cは、印刷媒体Sに対して、反転搬送処理を実行する。
続いて、制御部Cは、印刷媒体Sの前半部に対して、(4M+1)ページの印刷データの印字・定着を行う(S43)。換言すれば、制御部Cは、A4サイズの印刷媒体Sの他方の面に対して、第2画像形成処理を実行する。この結果、印刷媒体Sに含まれたA5サイズの第1印刷媒体には、(4M+1)ページの印刷データが印刷処理される。従って、A5サイズの第1印刷媒体では、(4M+1)ページの印刷データ及び(4M+2)ページの印刷データが両面印刷されている。
次に、制御部Cは、切断機構100により、切断するための加工をする切断処理を実行する(S44)。換言すれば、制御部Cは、A4サイズの印刷媒体Sを、A5サイズの第1印刷媒体とA5サイズの第2印刷媒体とに切断する。
続いて、制御部Cは、上流搬送ローラ40A、排出ローラ38、及び下流搬送ローラ40Bにより、A5サイズの第1印刷媒体とA5サイズの第2印刷媒体とを排出トレイTRに排出する排出処理を実行する(S45)。
また、制御部Cが、S18の最終3ページの印刷処理を実行する場合、制御部Cは、図7に示すように、印刷媒体Sごとに、検知処理SBのサブルーチンを実行する。そして、制御部Cは、検知処理SBにおいて、印刷媒体SがA4サイズであると判断した場合(S3でYES)、制御部Cは、印刷媒体Sの後半部に対して、(4M+2)ページの印刷データの印字・定着を行う(S51)。換言すれば、制御部Cは、A4サイズの印刷媒体Sの一方の面に対して、第1画像形成処理を実行する。この結果、印刷媒体Sに含まれたA5サイズの第1印刷媒体には、(4M+2)ページの印刷データが印刷処理される。
次に、制御部Cは、上流搬送ローラ40A及び排出ローラ38を駆動することにより、印刷媒体Sをスイッチバックして第1搬送路H1から第2搬送路H2に搬送する(S52)。換言すれば、制御部Cは、印刷媒体Sに対して、反転搬送処理を実行する。
続いて、制御部Cは、印刷媒体Sの前半部及び後半部に対して、それぞれ(4M+1)ページの印刷データ及び(4M+3)ページの印刷データの印字・定着を行う(S53)。換言すれば、制御部Cは、A4サイズの印刷媒体Sの他方の面に対して、第2画像形成処理を実行する。この結果、印刷媒体Sに含まれたA5サイズの第1印刷媒体及びA5サイズの第2印刷媒体には、それぞれ(4M+1)ページの印刷データ及び(4M+3)ページの印刷データが印刷処理される。従って、A5サイズの第1印刷媒体では、(4M+1)ページの印刷データ及び(4M+2)ページの印刷データが両面印刷されている。また、A5サイズの第2印刷媒体では、(4M+3)ページの印刷データが片面印刷されている。
次に、制御部Cは、切断機構100により、切断するための加工をする切断処理を実行する(S54)。換言すれば、制御部Cは、A4サイズの印刷媒体Sを、A5サイズの第1印刷媒体とA5サイズの第2印刷媒体とに切断する。
続いて、制御部Cは、上流搬送ローラ40A、排出ローラ38、及び下流搬送ローラ40Bにより、A5サイズの第1印刷媒体とA5サイズの第2印刷媒体とを排出トレイTRに排出する排出処理を実行する(S55)。
以上のように、本実施形態1の画像形成装置1では、第1画像形成処理により、印刷媒体Sの一方の面に画像が形成される。また、第2画像形成処理により、印刷媒体Sの他方の面に画像が形成される。また、切断処理により、印刷媒体Sでは、切断するための加工が行われる。これにより、本実施形態1では、両面印刷を施した印刷媒体Sを切断するための加工をすることが可能な画像形成装置1を構成することができる。
また、本実施形態1の画像形成装置1では、切断機構100が第3搬送路H3に設けられている。これにより、本実施形態では、第3搬送路H3に設けられた切断機構100に対して、第1搬送路H1とは別個に印刷媒体Sを搬送することができる。また、上流搬送ローラ40A及び下流搬送ローラ40BをメインモータM0とは異なる駆動モータM2を用いて駆動させている。このため、本実施形態1では、切断機構100に対して、上流搬送ローラ40A及び下流搬送ローラ40Bを細かく駆動させることができ、印刷媒体Sを精度よく搬送することができる。従って、本実施形態1では、切断機構100による印刷媒体Sでの切断位置を高精度に調整して、切断処理を行うことができる。
〔実施形態2〕
本開示の実施形態2について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、実施形態1にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
図8は、本開示の実施形態2に係る画像形成装置1の概略構成を説明する図である。図8において、本実施形態2と実施形態1との主な相違点は、切断機構100を第1搬送路H1に設けた点である。
〔画像形成装置1の構成〕
図8に示すように、本実施形態2の画像形成装置1は、切断機構100は、例えば、排出ローラ38と下流搬送ローラ40Bとの間で、第1搬送路H1に設けられている。また、本実施形態2の画像形成装置1では、実施形態1のものと異なり、上流搬送ローラ40Aが排出ローラ38の上流で第1搬送路H1に設けられている。また、本実施形態2の画像形成装置1では、実施形態1のものと異なり、上流搬送ローラ40A及び下流搬送ローラ40Bは、メインモータM0からの駆動力により、駆動される。さらに、本実施形態2の画像形成装置1では、実施形態1のものと異なり、収容カバー10A、センサK7、第3搬送路H3、フラップFP、及び駆動モータM2が設置されていない。
以上の構成により、本実施形態2では、実施形態1と同様な効果を奏する。また、本実施形態2では、切断機構100は、第1搬送路H1に設けられている。これにより、本実施形態2では、印刷媒体Sを切断機構100に導くための専用の搬送路などの設置を割愛することができる。この結果、本実施形態2では、画像形成装置1の小型化を容易に図ることができる。
本開示は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、各実施形態に開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる構成についても本開示の技術的範囲に含まれる。
1 画像形成装置
4 画像形成部
41 露光部
B 光ビーム
41R ポリゴンミラー
41M ポリゴンモータ
42 転写部
44 トナーカートリッジ
44R 現像ローラ
45 定着部
45H ヒータ
46 感光ドラム
47 ドラムカートリッジ
10 本体筐体
38 排出ローラ
100 切断機構(加工部)
100A、100B ブレード(切断刃)
M1 キャリッジモータ
M0 メインモータ
K2 前レジセンサ(検知部)
K3 後レジセンサ(検知部)
TR 排出トレイ(第1排出部)
FC フロントカバー
RC リアカバー、第2排出部
H1 第1搬送路
H2 第2搬送路
H3 第3搬送路
C 制御部
S 印刷媒体

Claims (16)

  1. 感光ドラムと、前記感光ドラム上にトナーを供給する現像ローラと、前記感光ドラム上に供給されたトナーを印刷媒体に転写する転写部と、前記印刷媒体に転写されたトナーを前記印刷媒体上に定着させる定着部と、を有する画像形成部と、
    前記定着部よりも前記印刷媒体の搬送方向の下流に設けられ、前記印刷媒体を切断するための加工をする加工部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記画像形成部により、前記印刷媒体の一方の面に画像を形成する第1画像形成処理と、
    前記第1画像形成処理の後、前記画像形成部により、前記印刷媒体の他方の面に画像を形成する第2画像形成処理と、
    前記第2画像形成処理の後、前記加工部により、前記印刷媒体を切断するための加工をする加工処理と、
    を含む処理を実行する、画像形成装置。
  2. 前記加工部は、
    前記印刷媒体を切断するように構成され、
    前記加工処理は、
    前記加工部により、前記印刷媒体を、前記搬送方向で前後する第1印刷媒体と第2印刷媒体とに切断する処理である、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記定着部を通過した前記印刷媒体を排出するための第1排出部を有する本体筐体と、
    前記定着部を通過した前記印刷媒体を前記第1排出部に向けて搬送するための第1搬送路と、
    前記第1搬送路と異なる第2搬送路であって、前記第1画像形成処理の後、前記定着部を通過した前記印刷媒体を前記感光ドラムに向けて再搬送するための第2搬送路と、をさらに備える、請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記定着部を通過した前記印刷媒体を前記第1排出部に向けて搬送する排出ローラをさらに備え、
    前記制御部は、
    前記第1画像形成処理の後であって、前記第2画像形成処理の前に、前記排出ローラにより、前記印刷媒体を前記第1搬送路からスイッチバックして前記第2搬送路へ搬送する反転搬送処理を実行する、請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記定着部を通過した前記印刷媒体を前記加工部に向けて搬送するための第3搬送路であって、前記第1搬送路と異なる第3搬送路をさらに備え、
    前記加工部は、前記第3搬送路に設けられている、請求項3に記載の画像形成装置。
  6. 前記加工部は、前記第1搬送路に設けられている、請求項3に記載の画像形成装置。
  7. 前記画像形成部は、
    前記感光ドラムを有するドラムカートリッジまたは前記現像ローラを有するトナーカートリッジを有し、
    前記本体筐体は、
    前記ドラムカートリッジまたは前記トナーカートリッジを着脱するための開口を開閉可能なフロントカバーと、
    前記定着部を通過した前記印刷媒体を排出するための第2排出部であって、前記第1排出部とは異なる第2排出部を閉塞可能なリアカバーと、をさらに有し、
    前記制御部は、
    前記フロントカバーが前記開口を閉塞し、かつ、前記リアカバーが前記第2排出部を閉塞している場合、前記第1画像形成処理、前記第2画像形成処理、及び前記加工処理を実行する、請求項3から6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記画像形成部よりも前記搬送方向の上流に設けられた検知部であって、前記搬送方向における前記印刷媒体の長さを検知可能な検知部をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記検知部により、前記搬送方向における前記印刷媒体の長さを検知する検知処理と、
    前記検知処理により検知された前記印刷媒体の長さが所定の長さよりも長い場合、前記第1画像形成処理、前記第2画像形成処理、及び前記加工処理を実行する、請求項1に記載の画像形成装置。
  9. 前記感光ドラム、前記現像ローラ、前記転写部、または前記定着部を駆動するメインモータをさらに備える、請求項1に記載の画像形成装置。
  10. 前記加工部は、
    切断刃と、
    前記切断刃を保持するキャリッジであって、所定方向に移動可能なキャリッジと、
    前記キャリッジを駆動するキャリッジモータであって、前記メインモータとは異なるキャリッジモータとを有する、請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記制御部は、
    前記加工処理を実行する場合、前記メインモータを停止させた後、前記キャリッジモータを駆動させる、請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記画像形成部は、前記感光ドラムを露光する露光部をさらに有し、
    前記露光部は、
    所定の光ビームを前記感光ドラムに照射するためのポリゴンミラーと、
    前記メインモータとは異なるポリゴンモータであって、前記ポリゴンミラーを回転駆動するポリゴンモータとを有する、請求項9から11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  13. 前記制御部は、
    複数の前記印刷媒体への印刷ジョブを受信している場合において、
    第1の前記印刷媒体に対する前記加工処理を実行する場合に、
    前記画像形成部により、第2の前記印刷媒体に対して前記第1画像形成処理が実行される場合に、前記ポリゴンモータを駆動させる、請求項12に記載の画像形成装置。
  14. 前記制御部は、
    複数の前記印刷媒体への印刷ジョブを受信している場合において、
    第1の前記印刷媒体に対する前記加工処理を実行する場合、
    前記画像形成部により、第2の前記印刷媒体に対して前記第1画像形成処理が実行されない場合には、前記ポリゴンモータを停止させる、請求項12に記載の画像形成装置。
  15. 前記定着部は、前記印刷媒体を加熱するヒータを有し、
    前記制御部は、
    前記加工処理を実行する場合、前記ヒータを停止させる、請求項1に記載の画像形成装置。
  16. 前記制御部は、
    前記印刷媒体への印刷ジョブを受信している場合において、
    (4N+1)ページ(Nは0以上の整数)の印刷データが前記印刷ジョブに含まれている場合、前記加工処理を実行していない前記印刷媒体に対する印刷データが最終のページの印刷データであることを判別した場合には、
    前記画像形成部により、前記印刷媒体のいずれかの面に前記最終のページの画像を形成する第3画像形成処理と、
    前記第3画像形成処理の後の前記印刷媒体に対して、前記反転搬送処理を実行することなく、前記加工部による前記加工処理と、
    を含む処理を実行する、請求項4に記載の画像形成装置。
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