JP2024033660A - 2連エアゾール容器 - Google Patents

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裕嗣 古原
Hirotsugu Kohara
和位 東
Kazui Azuma
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Abstract

【課題】押釦の押下げ操作に遅れて一対のエアゾール容器体の内容物を吐出することにより、均等な吐出が可能な2連エアゾール容器を提供する。【解決手段】上端開口のステム6を有する一対のエアゾール容器体2と、前記一対のエアゾール容器体2のステム6に連結され、これらステム6に連通する連通チャンバーCからノズル48を突設させてなるノズルヘッド40と、このノズルヘッド40及び前記一対のエアゾール容器体2の上部を囲み、これらエアゾール容器体2を一括りに保持するカバー部材10と、前記ノズルヘッド40の上側で前記カバー部材10に組み付けた押釦部材50とを具備する。前記押釦部材50は、押釦70aと、この押釦70aに基端部84が連設された押圧片70bとを有し、前記押釦70aの押下げ操作に遅れて前記押圧片70bが前記ノズルヘッド40を押し込むように形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、2連エアゾール容器、特に毛染め容器として使用される2連エアゾール容器に関する。
この種の容器として、上端開口のステムを有する一対のエアゾール容器体と、前記一対のエアゾール容器体のステムに連結され、これらステムに連通するチャンバーからノズルを突設させてなるノズルヘッドと、ノズルヘッド及び前記一対のエアゾール容器体の上部を囲み、これらエアゾール容器体を一括りに保持するカバー部材と、前記ノズルヘッドの上側で前記カバー部材に組み付けた操作レバーとを具備し、この操作レバーを押し下げることにより、両エアゾール容器体のステムから排出された内容物がチェンバー内で混合され、ノズルから混合物が吐出されるものが知られている(特許文献1)。
特開2007-269384
特許文献1の容器は、操作レバーを押すと同時に一気に吐出され、フルストロークで押さないまま、エアゾール容器体からの吐出物でチャンバーの内部が溢れることがある。
しかしながら、フルストロークで押さないと、片方の容器体からのみ液体が吐出されるために、各容器体に収納された2液が均等に出なくなり、不均等な2液の混合物を髪につけると染め具合が良好でなくなるという問題があった。
また特許文献1の容器のノズルに代えて、混合ノズルに連結したブラシから毛染め液の混合物を吐出する構成とした場合には、エアゾール容器体の中身を吐出するとブラシ上が中身で一杯になり、2液を均等に出すまで押せないために、片方の容器体の内容物のみが消費される(片減り)という問題が起こる。
本発明の目的は、押釦の押下げ操作から遅れて一対のエアゾール容器体の内容物を吐出することにより、均等な吐出が可能な2連エアゾール容器を提供することである。
第1の手段は、上端開口のステム6を有する一対のエアゾール容器体2と、
前記一対のエアゾール容器体2のステム6に連結され、これらステム6に連通する連通チャンバーCからノズル48を突設させてなるノズルヘッド40と、
このノズルヘッド40及び前記一対のエアゾール容器体2の上部4を囲み、これらエアゾール容器体2を一括りに保持するカバー部材10と、
前記ノズルヘッド40の上側で前記カバー部材10に組み付けた押釦部材50とを具備し、
前記押釦部材50は、押釦70aと、この押釦70aに基端部84が連設された押圧片70bとを有し、前記押釦70aの押下げ操作に遅れて前記押圧片70bが前記ノズルヘッド40を押し込むように形成されている。
本手段では、図1(B)に示す如く、一対のエアゾール容器体2のステム6にノズルヘッド40を連結させ、このノズルヘッド40及び前記一対のエアゾール容器体2の上部をカバー部材10で囲むとともに、前記ノズルヘッド40の上側で前記カバー部材10に組み付けた押釦部材50を設けている。
この押釦部材50は、押釦70aと、この押釦70aに基端部84が連設された押圧片70bとを有し、図4(A)及び図4(B)に示すように、前記押釦70aの押下げ操作に遅れて前記押圧片70bが前記ノズルヘッド40を押し込むように形成されている。
この構造によれば、押釦70aを押し始めて更に押し込むことで中身が吐出されるという作用が実現されることになり、これにより、一対のエアゾール容器体2からの吐出物を均等に吐出することができる。
第2の手段は、第1の手段を有し、かつ前記押圧片70bは、先端部88を自由端として片持ち状に支持された弾性片であって、前記押釦70aの押下げ操作により、前記ノズルヘッド40に前記先端部88を圧接させることで、圧接方向と反対側へ変形するように設けており、
前記押釦部材50は、前記先端部88より上側に、前記押釦70aの押下げ操作の際に、前記先端部88を上側から押えるためのストッパ76を有する。
本手段では、図2(A)に示す如く、押圧片70bは、先端部88を自由端として片持ち状に支持された弾性片であり、前記押釦70aの押下げ操作により、前記ノズルヘッド40に前記先端部88を圧接させることで、圧接方向と反対側へ変形するように設ける。
また前記押釦部材50は、前記先端部88より上側に、前記押釦70aの押下げ操作の際に、前記先端部88を上側から押えるためのストッパ76を有する。
この構造によれば、先端部88を自由端として片持ち状に支持された弾性片を利用して、押釦70aの押し圧を調整することができ、これにより押釦70aの押下げ操作の開始時点からワンテンポ遅れて各エアゾール容器体2の内容物を吐出する動作を適切に実現し、これら吐出物を均等に吐出することができる。
第3の手段は、第2の手段を有し、かつ前記押釦部材50は、前記カバー部材10内に組み付け固定された組付け体52にヒンジ部68を介して板バネ状の操作レバー70を回転可能に連結させてなり、
この操作レバー70には、上方から見て、分離線82を穿設することにより、当該操作レバー70の回転軸Aの方向に相互に離間した2箇所に、当該回転軸Aと直交する方向に延びる一対の前記押圧片70bを形成するとともに、前記操作レバー70の残りの部分を、前記押釦70aとした。
本手段では、図1(B)に示す如く、前記押釦部材50は、前記カバー部材10内に組み付け固定された組付け体52にヒンジ部68を介して板バネ状の操作レバー70を回転可能に連結させている。
この操作レバー70に図1(A)に示すように、分離線82を穿設することにより、上方から見て、当該操作レバー70の回転軸Aの方向に相互に離間した2箇所に、当該回転軸Aと直交する方向に延びる一対の前記押圧片70bを形成するとともに、前記操作レバー70の残りの部分を、前記押釦70aとした。
この構造によれば、板バネ状の操作レバー70の回転軸方向の2箇所に設けた押圧片を利用して、押釦70aの押し圧を調整することができる。
第4の手段は、第3の手段を有し、かつ前記回転軸Aと反対側に前記押圧片70bの基端部84が、また前記回転軸A寄りに前記押圧片70bの先端部88がそれぞれ配置されており、
この先端部88に隣接して、前記押釦70aの下面に前記ストッパ76が形成されており、
かつ、前記先端部88は前記ストッパ76より低位に配置されており、前記押釦70aを押し下げたときに、前記先端部88が前記ストッパ76と前記ノズルヘッド40の上面47との空隙G内に挿入されるように構成した。
本手段では、図4(A)~(C)に示すように、前記回転軸A寄りに配置された前記押圧片70bの先端部88が前記押釦70aの押下げ操作によりストッパ76とノズルヘッド40の上面47との空隙G内に挿入される。
この構造によれば、テコの原理を利用して効率良くノズルヘッド40を押し込むことができる。これにより、押釦70aの押下げ操作の開始時よりワンテンポ遅れて均等な混合物を一気に吐出させることができる。
本発明によれば、押釦の押下げ操作に遅れて一対のエアゾール容器体の内容物を吐出することを可能とし、両容器体からの内容物を均等に吐出することができる。
本発明の実施形態に係る2連エアゾール容器の構造を示しており、同図(A)は平面図、同図(B)は正面から見た半断面図である。 図1に示す2連エアゾール容器の側方から見た構造を示しており、同図(A)は全体側面図、同図(B)は一部拡大図である。 図1に示す2連エアゾール容器の主要部材の構造を示しており、同図(A)は平面図、同図(B)は正面から見た半断面図である。 図1に示す2連エアゾール容器の作用の説明図であり、同図(A)は操作レバーの押釦を押し始めた段階を、同図(B)は押圧片の先端部がストッパに当たった段階を、同図(C)は内容物が外部へ吐出された段階をそれぞれ示している。
図1から図4は、本発明の実施形態に係る2連エアゾール容器を示している。
この容器は、図1(B)に示す如く、一対(図示例では左右一対)のエアゾール容器体2と、カバー部材10と、ノズルヘッド40と、押釦部材50とで構成されている。
前述のカバー部材10とノズルヘッド40と押釦部材50とは例えば合成樹脂材で形成することができる。
なお、本明細書では、図1(A)の下側を「前」、同図の上側を「後」、同図の左右側を、「左右」と表現するものとする。
一対のエアゾール容器体2は、それぞれ異種の内容液を収納したエアゾール缶であり、例えば毛染め容器など内容液を混合して用いる薬剤を収納している。
各エアゾール容器体2の頭部4からは、上端開口のステム6が昇降可能に起立されている。前記一対のエアゾール容器体2は、相互に並立した状態で後述の保持具12によりカバー部材10内に保持・固定されている。
カバー部材10は、ノズルヘッド40及び前記一対のエアゾール容器体2の上部を囲み、これらエアゾール容器体2を一括りに保持する役割を有する。
本実施形態のカバー部材10は、図1(B)に示す如く、保持具12と、カバー筒20とで構成されている。もっともこの構造は適宜変更することができる。
前記保持具12は、前記一対のエアゾール容器体2の頭部4を囲む部材であり、当該頭部4の上に載置された上壁部14から、前記エアゾール容器体2の頭部4に固く外嵌する保持壁16を垂設している。保持具12の外周面の上半部には爪部18が付設されている。
図示例では、図2(A)に示すように、前記保持壁16の内面には、前記エアゾール容器体2の頭部4に係止する抜止め用リブpが、保持壁16の外面には、後述のカバー筒20に圧接される圧接リブqがそれぞれ付設されている。
前記カバー筒20は、その筒壁の下部を前記保持具12の外周に外嵌させている。
図示例のカバー筒20は、図1(A)に示す如く上方から見て長円形の筒体であるが、その形状は適宜変更することができる。
前記カバー筒20の前部には、後述のノズル48を挿通するための前側開口部22Aが、また当該カバー筒20の後部には、後述の操作レバー70を操作するための後側開口部22Bがそれぞれ開口されている。
図示例では、これら前側開口部22A及び後側開口部22Bの下辺から、図2(A)に示す如く、一対の内方張出し部24が内方へ突設されている。
また前記カバー筒20の左右両壁部には、図1(B)に示す如く、前記爪部18を嵌着させるための一対の係合孔26が開口されており、また、各係合孔26のすぐ上には、指当て部28がそれぞれ付設されている。
さらに一対の指当て部28の上側には一対の上向きの段差部30が形成され、これら段差部30から、相互に平行な平板壁部32が上方へ延設されている。
そして、これら平板壁部32の内面上端部には、凸状受部iが設けられている。図示例の凸状受部iは、後述の閉塞板部36の一部として形成されている。
本実施形態では、前記カバー筒20の上端部に、図1(A)に示すように、上方から見て略U字形の一対の閉塞板部36が連設されている。これら閉塞板部36は、前記カバー筒20の上端部と後述の天板56との隙間を閉塞する役割を有し、前記前側開口部22Aに隣接する第1端部e1と前記後側開口部22Bに隣接する第2端部e2との間に亘って形成されている。
ノズルヘッド40は、前記一対のエアゾール容器体2のステム6に連結されており、これらステム6に連通する連通チャンバーCから前方へノズル48を突設させてなる。
本明細書において、「連通チャンバー」というときには、図示例のように、一対のエアゾール容器体から流入した内容物を内部で混合し、その混合物を吐出するタイプ(混合型チャンバー)の他に、チャンバーの内部が、それぞれ一対のエアゾール容器体に連通する2つの部屋に分離されており、各部屋からそれぞれノズルを突設させたタイプのもの(分離型チャンバー)を含むものとする。分離型の場合には、チャンバーから突設する2つのノズルからの内容物を例えば利用者の掌の上に吐出させ、掌の上で混合することができる。
本実施形態において、前記ノズルヘッド40は、図1(B)に示す如く、下半部40aと上半部40bとで形成されている。
前記下半部40aは、左右方向に長くかつ外周部を起立させた高い皿状の底部42と、当該底部から垂設する左右一対の嵌合筒部44とを有する。そして各嵌合筒部44を前記一対のエアゾール容器体2のステム6に嵌合させている。
前記上半部40bは、左右方向に長く有頂筒状の筐体46と、この筐体46から前方へ突設するノズル48とを有し、前記筐体46の下端部は前記底部42の外周部に嵌着されている。
そして前記底部42と前記筐体46とで、一対のエアゾール容器体2からの吐出物を混合するための混合型の連通チャンバーCを形成している。
図示例では、前記筐体46と前記底部42とは、図2(A)に示すように一体ヒンジ45を介して枢着されている。もっともこの構造は適宜変更することができる。
押釦部材50は、前記ノズルヘッド40より上側に配置され、上方から押し下げられるボタンとしての役目と、その押下げ操作にワンテンポ遅れて前記ノズルヘッド40を押し込む機能とを有する。
なお、本明細書において、「押下げ操作に遅れて」という言葉は、押し始めの時点から遅れて、という意味に用いる。
この押釦部材50は、ノズルヘッド40の上側で前記カバー部材10に組み付けられている。
本実施形態において、前記押釦部材50は、前記カバー部材10内に組み付け固定された組付け体52と、この組付け体52にヒンジ部68を介して回転可能に連結させた板バネ状の操作レバー70とを有する。
そして、この操作レバー70に分離線82を穿設することにより、操作レバー70の一部を、ノズルヘッド40を押し込むための押圧片70bとするとともに、操作レバー70の残りの部分で、押下げ操作をするための押釦70aを形成している。
前記組付け体52は、操作レバー70を支えるために固定状態で前記カバー部材10に組み付けられていれば、どのような構造でも構わない。
本実施形態の組付け体52は、図1(B)に示す如く、カバー筒20の内周面に対応する形状で水平な天板56と、この天板56の少なくとも左右両端部から垂設する一対の取付壁部53とを有する。
そして、この取付壁部53を前記カバー筒20の対応箇所(図示例では前記平板壁部32の内面)に固定させている。
図示例では、一対の取付壁部53の外面にそれぞれ当接リブjを付設している。これら当接リブjは前記平板壁部32の内面に当接されるとともに、前記凸状受部iの下面に係止されている。
前記天板56には、図3(A)に示す如く、前記後側開口部22Bに対応して、後方に開口する四角形状の切欠き66が形成されており、この切欠き66の前辺に後述のヒンジ部68を介して操作レバー70が連設されている。
前記切欠き66は、前記天板56の後辺s1から前辺s2近くまで、当該前辺との間に帯状天板部分56b(仮想線k1、k2の間の部分)を残して穿設されている。
図示例の天板56は、帯状天板部分56bと、一対の半円形天板部分56aとで形成されている。
本実施形態では、図2(B)に示すように、前記帯状天板部分56bの後端から天板側傾斜壁部58を下後方へ突設し、この天板側傾斜壁部58の下端にヒンジ部68を介して操作レバー70を連設させている。
また前記帯状天板部分56bの前端から連結壁部60を、かつ、この連結壁部60の下端から外方張出し部62を介して前壁部64をそれぞれ垂設させている。
また図示例では、前記半円形天板部分56aからは、図3(B)に示す如く、前記切欠き66の側辺と連続する側板67と、この側板67に近接するリブrとを垂設している。
前記操作レバー70は、前記組付け体52の天板56に前記ヒンジ部68を介して回転可能に連結された板バネである。
前記操作レバー70は、図示例において、図3(A)に示す如く、上方から見て、四角形状であり、前記天板56の後辺s1よりも後方へ突き出ている。もっとも、これらの構造は適宜変更することができる。
図示例の操作レバー70は、図2(A)に示す如く、前記ヒンジ部68から、上後方へ延びるレバー側傾斜壁部72を介して、横板部74を後方へ突設している。
図示例の横板部74は、図3(B)に示す如く、中央部を左右側端部に比べて低く凹没させた曲がり板であり、かつ、その左右側端部からは一対の補強壁部71が垂設されている。
前記操作レバー70には、図1(A)に示すように、前記横板部74を左右方向に横断する隆起リブ78が設けられている。
前記横板部74は、前記隆起リブ78によって、前側板部分74aと、後側板部分74bとに区画されている。
また、図2(B)に示す前側板部分74aの下面は、後述の押圧片70bの先端部88の動きを規制するストッパ76であり、操作レバー70を押し下げたときに、図4(B)に示すように、前記先端部88に上側から当接するように形成されている。
本実施形態では、前記操作レバー70には、上方から見てU字形の分離線82を穿設することにより、当該操作レバー70の回転軸Aの方向に相互に離間した2箇所に、当該回転軸Aと直交する方向に延びる一対の押圧片70bを形成しており、かつ、前記操作レバー70の残りの部分を、押釦70aとしている。
図示例の一対の押圧片70bは、左右対称で相互に等しい弾性力を有し、前記一対のエアゾール容器体2を均一に押し下げることができるように設計されている。
もっとも、前記構造は適宜変更することができ、例えば押圧片70bの個数は1つ、或いは3つ以上でも構わない。
なお、「分離線」は、上方から見て押圧片形成箇所と周囲の板バネ板部分とが分離していればどのような構造でも構わない。
図示の分離線82は、回転軸Aと直交する方向に延びる2本の側方線部82bと、これら側方線部82bの前端と連続する前方線部82aとで形成されている。
前記押圧片70bは、図2(B)に示す如く、押釦70a側に基端部84が支持され、かつ、先端部88を自由端とする片持ち式の弾性片である。
図示例では、前記先端部88からは押圧突子90が突設されており、前記操作レバー70が押下げ操作によりヒンジ部68を中心として回転すると、前記押圧突子90が前記ノズルヘッド40の上面47に圧接される(図4(A)参照)ように設けられている。
図示例の押圧突子90は、図2(B)に示す如く、側方から見て丸味を帯びた形状としている。
そして、前記押圧片70bは、ノズルヘッド40に対する先端部88の圧接力の反作用により、圧接方向と反対側に変形して前記ストッパ76に当接することが可能な程度の可撓性を有する。
すなわち、ノズルヘッド40に対して先端部88を圧接させることにより、図4(B)に想像線で示す如く、押圧片70bが変形せずに支点部81を中心に回転した場合の位置(仮想位置v)と比べて、先端部88が圧接方向と反対側へ変位する。
押圧片70bが圧接方向と反対側に変形することにより、押釦70aの押し圧を調整することができる。
前記先端部88は、前記ストッパ76より低位に配置されており、前記先端部88とストッパ76との間には、図2(B)に示す如く、前記先端部88の上方への逃げ代である高低差hを設けている。
前述の構成により、押釦70aの押下げ開始からワンテンポ遅れてノズルヘッド40から内容物が吐出される作用を実現している。この技術的意義に関して、発明が解決しようとする課題で述べたことを補足して説明すると次の通りである。
一般のエアゾール容器は、押釦を押すと、内容物が一気に吐出され、吐出物が出過ぎて周囲に飛び散る可能性があるため、利用者によっては、出過ぎるのが怖くて操作レバーを充分に押すことができず、フルストロークに至らない中途半端な状態で押すことがある。しかしながら、そうした操作を2連エアゾール容器で行うと、どちらか片方のエアゾール容器体2が他方より先に内容物を吐出し、片方の内容物で連通チャンバーが満たされる。その後に他方のエアゾール容器体から吐出しても、2種の液体の割合は均等にならない。
本発明の場合には、中途半端な状態で押しても、エアゾール容器体2のノズルヘッド40を押し込むに至らないため、フルストロークで押釦70aを押さざるを得ない。そして一気に押し圧が高くならないので、怖くなくフルストロークを押すことができ、これにより2液を均等に出すことができる。
本実施形態では、図2(B)に示す如く、前記押圧片70bの後方で横板部74が隆起しており、この隆起部80の前端側を、前記押圧片70bの基端部84に連結させて、押圧片70bを支える支点部81としている。この支点部81は弾性的に屈曲することが可能に形成されており、この変形により押圧片70bが図2(B)に想像線で示すように支点部81を中心に回転することを可能としている。
そして、前記基端部84から前下方へ曲がる屈曲部86を介して前記先端部88を突設している。
この先端部88は、前記基端部84よりも低く、かつ、基端部84よりも回転軸Aの近くに配置することにより、前記ノズルヘッド40の上面47と前記ステム6との空隙Gの近傍に位置している。
そして、操作レバー70は、図4(A)及び図4(B)に示すように、押下げ操作により前記ヒンジ部68を中心として回転させたときに、前記先端部88が前記ストッパ76と前記ノズルヘッド40の上面47との空隙G内に挿入されるように構成されている。
前記押釦70aは、本実施形態では、操作レバー70のうちで押圧片形成箇所以外の部分で形成している。もっとも、この構造は適宜変更することができる。
例えば、ヒンジ部を中心に回転する操作レバーの代わりに、カバー筒20に対して垂直方向に摺動する押釦部材を設け、当該部材の上面側に押釦を付設してもよい。
前記構成において、図2(A)の状態から操作レバー70の押釦70aを押下げると、当該操作レバー70が回転軸Aを中心に回転する。これにより、図4(A)に示す如く、押圧片70bの先端部88に付設された押圧突子90がノズルヘッド40の上面47に圧接する。この圧接力の反作用により、押圧片70bが弾性変形するとともに、前記先端部88が上方に退避するため、この状態では、ノズルヘッド40は未だ押し下げられない。
さらにヒンジ部68を中心として操作レバー70が回転することにより、前記押圧突子90が前記ノズルヘッド40の上面47をスライドし、前記先端部88が当該上面47と前記ストッパ76との空隙G内に入り、これら上面47と前記ストッパ76との間に挟持される。
この状態で、さらに操作レバー70を回転させると、ノズルヘッド40が押し下げされる。
これにより、押下げ操作の開始からワンテンポ遅れて各エアゾール容器体2内の内容物が吐出され、各内容物は連通チャンバーC内に流入し、連通チャンバーC内で均等に混合され、混合物がノズル48から吐出される。
前記構成及び作用によれば、押釦部材50は、押釦70aと、この押釦70aに基端部84が連設された押圧片70bとを有し、前記押釦70aの押下げ操作に遅れて前記押圧片70bが前記ノズルヘッド40を押し込むように形成されているから、押釦70aを押して更に押し込むことで中身が吐出されることになり、これにより、一対のエアゾール容器体2からの吐出物を均等に吐出することができる。
また先端部88を自由端として片持ち状に支持された弾性片を利用して、押釦70aの押し圧を適切に調整することができる。
2…エアゾール容器体 4…上部(頭部) 6…ステム
10…カバー部材 12…保持具 14…上壁部 16…保持壁 18…爪部
20…カバー筒 22A…前側開口部 22B…後側開口部 24…内方張出し部
26…係合孔 28…指当て部 30…段差部 32…平板壁部 36…閉塞板部
40…ノズルヘッド 40a…下半部 40b…上半部 42…底部
44…嵌合筒部 45…一体ヒンジ 46…筐体 47…上面 48…ノズル
50…押釦部材 52…組付け体 53…取付壁部 56…天板
56a…半円形天板部分 56b…帯状天板部分 58…天板側傾斜壁部
60…連結壁部 62…外方張出し部 64…前壁部 66…切欠き
67…側板 68…ヒンジ部
70…操作レバー 70a…押釦 70b…押圧片 71…補強壁部
72…レバー側傾斜壁部 74…横板部 74a…前側板部分 74b…後側板部分
76…ストッパ 78…隆起リブ 80…隆起部 81…支点部
82…分離線 82a…前方線部 82b…側方線部
84…基端部 86…屈曲部 88…先端部 90…押圧突子
A…回転軸 C…連通チャンバー e1…第1端部 e2…第2端部 G…空隙
h…高低差 i…凸状受部 j…当接突部 k1、k2…仮想線 p…抜止め用リブ
q…圧接リブ r…リブ s1…後辺 s2…前辺



Claims (4)

  1. 上端開口のステム(6)を有する一対のエアゾール容器体(2)と、
    前記一対のエアゾール容器体(2)のステム(6)に連結され、これらステム(6)に連通する連通チャンバー(C)からノズル(48)を突設させてなるノズルヘッド(40)と、
    このノズルヘッド(40)及び前記一対のエアゾール容器体(2)の上部(4)を囲み、これらエアゾール容器体(2)を一括りに保持するカバー部材(10)と、
    前記ノズルヘッド(40)の上側で前記カバー部材(10)に組み付けた押釦部材(50)とを具備し、
    前記押釦部材(50)は、押釦(70a)と、この押釦(70a)に基端部(84)が連設された押圧片(70b)とを有し、前記押釦(70a)の押下げ操作に遅れて前記押圧片(70b)が前記ノズルヘッド(40)を押し込むように形成されていることを特徴とする、2連エアゾール容器。
  2. 前記押圧片(70b)は、先端部(88)を自由端として片持ち状に支持された弾性片であって、前記押釦(70a)の押下げ操作により、前記ノズルヘッド(40)に前記先端部(88)を圧接させることで、圧接方向と反対側へ変形するように設けており、
    前記押釦部材(50)は、前記先端部(88)より上側に、前記押釦(70a)の押下げ操作の際に、前記先端部(88)を上側から押えるためのストッパ(76)を有することを特徴とする、請求項1に記載の2連エアゾール容器。
  3. 前記押釦部材(50)は、前記カバー部材(10)内に組み付け固定された組付け体(52)にヒンジ部(68)を介して板バネ状の操作レバー(70)を回転可能に連結させてなり、
    この操作レバー(70)には、上方から見て、分離線(82)を穿設することにより、当該操作レバー(70)の回転軸(A)の方向に相互に離間した2箇所に、当該回転軸(A)と直交する方向に延びる一対の前記押圧片(70b)を形成するとともに、前記操作レバー(70)の残りの部分を、前記押釦(70a)としたことを特徴とする、請求項2に記載の2連エアゾール容器。
  4. 前記回転軸(A)と反対側に前記押圧片(70b)の基端部(84)が、また前記回転軸(A)寄りに前記押圧片(70b)の先端部(88)がそれぞれ配置されており、
    この先端部(88)に隣接して、前記押釦(70a)の下面に前記ストッパ(76)が形成されており、
    かつ、前記先端部(88)は前記ストッパ(76)より低位に配置されており、前記押釦(70a)を押し下げたときに、前記先端部(88)が前記ストッパ(76)と前記ノズルヘッド(40)の上面(47)との空隙(G)内に挿入されるように構成したことを特徴とする、請求項3に記載の2連エアゾール容器。

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