JP2024033100A - 注出キャップ、および注出容器 - Google Patents

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【課題】容器本体内への内容物の詰め替え作業を行いやすくできる構造を有する注出キャップを提供する。【解決手段】注出キャップ(20)は、容器本体(10)の口部(11)に対して第1ねじ部(32a)を介して取り付けられる注出部材(30)と、注出部材に対して第2ねじ部(43a)を介して取り付けられた蓋部材(40)と、を備え、蓋部材は、蓋本体部(40a)と、弱化部(40b)を介して蓋本体部に繋がるロックリング部(45)と、を有し、ロックリング部には、容器本体に対する第1ねじ部を緩める向きの相対回転を阻止する第1回転止め部(47)と、注出部材に対する第2ねじ部回りの相対回転を阻止する第2回転止め部(46,49a,49b)と、が形成され、ロックリング部は、弱化部が破断され、かつ、蓋本体部が注出部材から取り外された状態において、第1回転止め部の容器本体に対する係合が解除される位置まで相対移動可能である。【選択図】図1

Description

本発明は、注出キャップ、および注出容器に関する。
例えば、特許文献1に記載されているように、注出口が形成された注出容器が知られている。
実開昭62-99541号公報
上記のような注出容器においては、容器本体内の内容物が無くなった際に、例えばパウチ容器などの詰め替え容器から容器本体内に内容物を詰め替える作業を行う場合がある。この場合、注出口から内容物の詰め替え作業を行うが、注出口が筒状のノズルに設けられている場合など、注出口の構造などによっては、詰め替え容器の注ぎ口が注出口に対してずれやすく、内容物の詰め替え作業を行いにくい場合がある。
本発明の一つの態様は、上記事情に鑑みて、容器本体内への内容物の詰め替え作業を行いやすくできる構造を有する注出キャップ、およびそのような注出キャップを備える注出容器を提供することを目的の一つとする。
本発明の注出キャップの一つの態様は、容器本体の口部に取り付けられる注出キャップであって、注出口が形成され、前記口部に対して第1ねじ部を介して着脱可能に取り付けられる注出部材と、前記注出部材に対して第2ねじ部を介して着脱可能に取り付けられて前記注出口を覆う蓋部材と、を備え、前記蓋部材は、前記第2ねじ部が形成され、前記注出口を覆う蓋本体部と、破断可能な弱化部を介して前記蓋本体部に繋がり、前記注出部材を囲むロックリング部と、を有し、前記ロックリング部には、前記容器本体に係合し、前記容器本体に対する前記第1ねじ部回りの相対回転のうち少なくとも前記第1ねじ部を緩める向きの相対回転を阻止する第1回転止め部と、前記注出部材に係合し、前記注出部材に対する前記第2ねじ部回りの相対回転を阻止する第2回転止め部と、が形成され、前記ロックリング部は、前記弱化部が破断され、かつ、前記蓋本体部が前記注出部材から取り外された状態において、前記第1回転止め部の前記容器本体に対する係合が解除される位置まで、前記注出部材に対して相対移動可能である。
本発明の注出キャップの一つの態様によれば、弱化部を破断した後に蓋本体部を注出部材から取り外し、ロックリング部を第1回転止め部の容器本体に対する係合が解除される位置まで移動させることで、注出部材を容器本体の口部に対して第1ねじ部を緩める向きに回転させて取り外すことができる。これにより、容器本体の口部の開口を開放することができ、開放された口部の開口から詰め替え容器内の内容物を容器本体内へと詰め替えることができる。口部の開口は注出部材に形成された注出口よりも大きいため、詰め替え容器の注ぎ口が口部の開口からずれにくい。したがって、本発明の注出キャップの一つの態様によれば、注出容器において、容器本体内への内容物の詰め替え作業を行いやすくできる。また、使用者がストレスなく内容物の詰め替え作業を行うことができる。
また、ロックリング部を第1回転止め部の容器本体に対する係合が解除される位置まで移動させない状態においては、第1ねじ部を緩める向きへのロックリング部の回転が、第1回転止め部によって阻止される。また、ロックリング部は第2回転止め部によって注出部材に対する第2ねじ部回りの相対回転が阻止される。そのため、蓋本体部の回転に伴ってロックリング部を介して注出部材に回転させる向きの力が加えられても、第1ねじ部が緩むことがなく、注出部材およびロックリング部が回転することが阻止される。そのため、使用者が注出容器を初めて使用する際、第2ねじ部を緩める向きに蓋本体部を回転させることで、蓋本体部とロックリング部とを繋ぐ弱化部をねじ切って容易に破断させることができる。また、第2ねじ部を緩める向きに蓋本体部を回転させても、注出部材が供回りすることもないため、注出部材に対して第2ねじ部を介して取り付けられた蓋本体部を、注出部材から容易に取り外すことができる。また、注出部材の口部に対する取り付けが緩むことを抑制でき、容器本体内に内容物が残っている状態で注出部材が意図せず口部から外れることを抑制できる。
また、注出キャップを備える注出容器が使用される前において、蓋本体部とロックリング部とは、弱化部によって繋がっている。そのため、注出キャップは、弱化部を破断しなければ、注出部材から蓋本体部を取り外すことができないバージン機構を有する。これにより、注出キャップを備える注出容器が店頭に陳列されている場合などに、いたずらなどによって、蓋本体部が取り外されたことがあるかどうかを購入者に容易に認識させることができる。また、弱化部を破断しなければ、ロックリング部を容器本体に対して相対移動させることができなくなっており、第1回転止め部の容器本体に対する係合も解除できなくなっている。そのため、未使用の状態の注出容器において、注出キャップが容器本体から不意に外れることを抑制できる。
前記第1回転止め部は、前記容器本体に対する前記第1ねじ部回りの相対回転のうち前記第1ねじ部を締める向きの相対回転を許容する構成としてもよい。
この構成によれば、蓋部材を注出部材に対して取り付けて注出キャップを組み立ててから、注出キャップを容器本体の口部に第1ねじ部を締め込んで装着する場合であっても、第1ねじ部を締め込む向きの注出キャップの回転が、第1回転止め部によって阻止されない。これにより、組み立てられた状態の注出キャップを口部に対して装着することが容易である。
前記注出部材は、前記口部を囲み前記第1ねじ部が形成された装着筒部を有し、前記ロックリング部の内周面には、前記第2回転止め部としての第1係合部が形成され、前記装着筒部の外周面には、前記第1係合部と前記第2ねじ部回りの回転方向に係合する第2係合部が形成されている構成としてもよい。
この構成によれば、第1ねじ部が形成された装着筒部の外周面に対して、ロックリング部を第2ねじ部回りに係合させることができる。これにより、ロックリング部を注出部材に対して安定して係合させることができる。
前記ロックリング部は、前記注出部材を囲むリング本体部と、前記リング本体部から突出し、前記注出部材に形成された係合孔に通された突出部と、を有し、前記突出部のうち前記係合孔内に挿入された部分は、前記第2回転止め部としての第3係合部であり、前記第1回転止め部は、前記突出部の先端部に形成されている構成としてもよい。
この構成によれば、ロックリング部の突出部を係合孔内に通すことで、第3係合部を介してロックリング部を注出部材に対して第2ねじ部回りに係合させることができるとともに、第1回転止め部を容器本体に対して容易に係合させることができる。
前記ロックリング部には、前記第1回転止め部の前記容器本体に対する係合が解除される位置において前記ロックリング部の中心軸方向に前記注出部材に係合可能な外れ止め部が形成されている構成としてもよい。
この構成によれば、外れ止め部によって、ロックリング部が注出部材から外れることを抑制できる。
本発明の注出容器の一つの態様は、容器本体と、前記容器本体の口部に取り付けられた上記の注出キャップと、を備える。
本発明の注出容器の一つの態様によれば、上記の注出キャップを備えるため、上述した注出キャップの効果を得ることができる。
本発明の一つの態様によれば、注出容器において、容器本体内への内容物の詰め替え作業を行いやすくできる。
一実施形態の注出容器の一部を示す断面図である。 一実施形態の注出容器の一部を示す断面図であって、図1におけるII-II断面図である。 一実施形態の注出キャップを下方から見た図である。 一実施形態の蓋部材を示す断面図である。 一実施形態の注出容器の一部を示す断面図であって、弱化部が破断された状態を示す断面図である。 一実施形態の注出容器における詰め替え作業の手順の一部を示す断面図である。 一実施形態の注出容器における詰め替え作業の手順の他の一部を示す断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る注出キャップおよび注出容器について説明する。なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。
図1に示すように、本実施形態の注出容器100は、容器本体10と、注出キャップ20と、を備える。なお、以下の各部における相対位置関係の説明は、特に断りのない限り、注出キャップ20が容器本体10に対して正常に装着された状態、すなわち図1に示す状態における各部の相対位置関係の説明であるものとする。図1では、使用者によって使用される前の状態、すなわち未使用の状態の注出容器100を示している。
容器本体10には、内容物が収容される。容器本体10内に収容される内容物は、特に限定されないが、例えば、洗濯用洗剤および柔軟剤などの液体である。容器本体10は、一体成形されている。容器本体10は、口部11、肩部12、胴部13、および図示しない底部を有する。口部11、肩部12、胴部13、および底部は、共通軸と同軸に配設されるとともに、共通軸に沿ってこの順に配設されている。
以下、この共通軸を容器軸Oと呼び、容器軸Oが延びる方向を容器軸方向Zと呼ぶ。容器軸方向Zは、各図においてZ軸で示されている。容器軸方向Zに沿う口部11側、すなわちZ軸の矢印が向く側を「上側」または「上方」と呼ぶ。容器軸方向Zに沿う底部側、すなわちZ軸の矢印が向く側と逆側を「下側」または「下方」と呼ぶ。また、容器軸方向Zから見て、容器軸Oに交差する方向を径方向と呼び、容器軸O回りに周回する方向を周方向と呼ぶ。
図においては、周方向を矢印θで示している。以下の説明においては、周方向のうち上方から見て容器軸Oを中心として反時計回りに進む側、すなわち矢印θが向く側(+θ側)を「周方向一方側」と呼び、周方向のうち上方から見て容器軸Oを中心として時計回りに進む側、すなわち矢印θが向く側と逆側(-θ側)を「周方向他方側」と呼ぶ。
口部11は、容器軸Oと同軸に配置され、上方に開口する円筒状である。口部11の外周面には、第3ねじ部11aが形成されている。第3ねじ部11aは、口部11のうち容器軸方向Zの両端部を除く部分の外周面に形成されている。第3ねじ部11aは、容器軸O回りに旋回する螺旋状に延びている。
口部11の下端部には、爪部14が形成されている。爪部14は、口部11の外周面から径方向外側に突出している。図2に示すように、爪部14は、容器軸方向Zに見て、径方向外側に凸となる略三角形状である。爪部14は、周方向に間隔を空けて複数設けられている。
爪部14の周方向一方側(+θ側)の面は、傾斜面14aである。傾斜面14aは、径方向外側に向かうに従って周方向他方側(-θ側)に位置する。傾斜面14aは、径方向外側かつ周方向他方側に向かうに従って周方向に対する傾きが小さくなる曲面である。
爪部14の周方向他方側の面は、係合面14bである。係合面14bは、径方向に沿った面である。係合面14bは、周方向と直交する面である。係合面14bの径方向外側の端部は、傾斜面14aの径方向外側かつ周方向他方側の端部と繋がっている。
図1に示すように、注出キャップ20は、容器本体10の口部11に取り付けられている。注出キャップ20は、注出部材30と、蓋部材40と、を備える。注出部材30と蓋部材40とは、互いに別体である。
注出部材30は、注出口30aが形成され、口部11に対して第1ねじ部32aを介して着脱可能に取り付けられた部材である。本実施形態において注出部材30は、一体成形されている。注出部材30は、環状壁部31と、装着筒部32と、連結筒部33と、内筒部34と、底壁部35と、ノズル部36と、フランジ部37と、保持筒部38と、を有する。
環状壁部31は、容器軸Oと同軸に配置された円環状である。環状壁部31は、板面が容器軸方向Zを向く板状である。環状壁部31は、口部11の上方に位置し、口部11の上端部に接触している。
装着筒部32は、環状壁部31の径方向外周縁部から下方に突出している。装着筒部32は、容器軸Oと同軸に配置され、下方に開口する円筒状である。装着筒部32は、口部11の径方向外側に位置する。装着筒部32は、口部11を囲み第1ねじ部32aが形成された部分である。第1ねじ部32aは、装着筒部32の内周面に形成されている。第1ねじ部32aは、容器軸O回りに旋回する螺旋状に延びている。第1ねじ部32aは、口部11の第3ねじ部11aと噛み合っている。装着筒部32は、口部11に対して螺合されている。本実施形態において、第1ねじ部32aは、第3ねじ部11aに対して周方向他方側向き(-θ側向き)に相対回転することで締め込まれ、第3ねじ部11aに対して周方向一方側向き(+θ側向き)に相対回転することで緩められる。
装着筒部32の外周面には、第2係合部32bが形成されている。本実施形態において第2係合部32bは、装着筒部32の外周面から径方向内側に窪む溝である。第2係合部32bは、容器軸方向Zに延びている。第2係合部32bの上端部は、上方に開口している。第2係合部32bの下端部は、閉じている。第2係合部32bは、周方向に間隔を空けて複数形成されている。複数の第2係合部32bは、周方向に等間隔に配置されている。なお、複数の第2係合部32bは、周方向に異なる間隔を空けて配置されていてもよい。
連結筒部33は、環状壁部31から上方に突出している。連結筒部33は、容器軸Oと同軸に配置され、上方に開口する円筒状である。連結筒部33の外径は、装着筒部32の外径よりも小さい。連結筒部33の外周面は、装着筒部32の外周面よりも径方向内側に位置する。連結筒部33の外周面には、第4ねじ部33aが形成されている。第4ねじ部33aは、容器軸O回りに旋回する螺旋状に延びている。
内筒部34は、環状壁部31の径方向内周縁部から下方に突出している。内筒部34は、口部11内に上方から嵌合されている。
底壁部35は、内筒部34の下端部に繋がっている。底壁部35は、径方向に広がっている。底壁部35には、底壁部35を容器軸方向Zに貫通する貫通孔35aが形成されている。
ノズル部36は、底壁部35における貫通孔35aの周縁部から上方に延びている。ノズル部36の内部は、貫通孔35aの内部を介して、容器本体10の内部に繋がっている。ノズル部36は、径方向のうちの一方向および上方に開口する略円筒状である。図3に示すように、ノズル部36の中心は、容器軸Oに対して径方向にずれている。ノズル部36は、容器軸方向Zに見て、径方向のうちの一方向に開口するC字状である。図1に示すように、本実施形態においてノズル部36の上端部は、注出口30aである。本実施形態において注出口30aは、連結筒部33の上端部よりも上方に位置する。注出口30aは、径方向のうちの一方向および上方に開口している。
フランジ部37は、装着筒部32の下側部分における外周面から径方向外側に突出している。より詳細には、フランジ部37は、装着筒部32のうち第2係合部32bよりも下方に位置する部分における外周面から径方向外側に突出している。フランジ部37は、装着筒部32の下端部よりも上方に位置する。フランジ部37は、容器軸Oと同軸に配置された円環状である。
フランジ部37には、フランジ部37を容器軸方向Zに貫通する係合孔37aが形成されている。図3に示すように、本実施形態において係合孔37aは、周方向に延びる円弧状の孔である。係合孔37aは、周方向に間隔を空けて複数設けられている。本実施形態において複数の係合孔37aは、周方向に等間隔に配置されている。なお、複数の係合孔37aは、周方向に異なる間隔を空けて配置されていてもよい。
図1に示すように、保持筒部38は、フランジ部37の径方向外周縁部から下方に突出している。保持筒部38は、容器軸Oと同軸に配置され、下方に開口する円筒状である。保持筒部38の下端部は、爪部14の径方向外側に位置する。保持筒部38の下端部は、容器本体10の肩部12の上方に隙間を空けて対向して配置されている。保持筒部38の内周面には、保持凹部38aが形成されている。
保持凹部38aは、保持筒部38の内周面から径方向外側に窪んでいる。保持凹部38aは、下方に開口している。図3に示すように、保持凹部38aは、容器軸方向Zに見て、周方向に延びる円弧状である。保持凹部38aの内部は、容器軸方向Zに見て、係合孔37aの径方向外側部分と重なっている。保持凹部38aの内面のうち径方向外側に位置する面は、係合孔37aよりも径方向外側に位置する。保持凹部38aは、周方向に間隔を空けて複数設けられている。本実施形態において複数の保持凹部38aは、周方向に等間隔に配置されている。なお、複数の保持凹部38aは、周方向に異なる間隔を空けて配置されていてもよい。
図1に示すように、蓋部材40は、注出部材30に対して第2ねじ部43aを介して着脱可能に取り付けられて注出口30aを覆う部材である。本実施形態において蓋部材40は、一体成形されている。蓋部材40は、蓋本体部40aと、ロックリング部45と、を有する。
蓋本体部40aは、注出口30aを覆う部分である。蓋本体部40aは、計量蓋部41と、環状壁部42と、筒壁部43と、シール筒部44と、を有する。
計量蓋部41は、注出口30aから注出された内容物を計量するための部分である。計量蓋部41は、下方に開口する容器状である。計量蓋部41は、容器軸Oと同軸に配置され、下方に開口する有頂の円筒状である。計量蓋部41は、注出口30aを上方から覆う頂壁部41aと、頂壁部41aの径方向外周縁部から下方に延びる周壁部41bと、を有する。頂壁部41aは、ノズル部36の上方に離れて位置し、注出口30aが形成されたノズル部36、および貫通孔35aが形成された底壁部35を上方から覆っている。周壁部41bは、ノズル部36の径方向外側に位置し、ノズル部36を囲んでいる。周壁部41bは、注出口30aを径方向外側から覆っている。周壁部41bの下端部は、注出部材30の内筒部34の上端部内に嵌合されている。
環状壁部42は、計量蓋部41の外周面から径方向外側に突出している。より詳細には、環状壁部42は、計量蓋部41の下側部分のうち連結筒部33の上端部よりも上方に位置する部分の外周面から径方向外側に突出している。環状壁部42は、容器軸Oと同軸に配置された円環板状である。環状壁部42は、連結筒部33の上方に位置する。環状壁部42の径方向外端部は、連結筒部33よりも径方向外側に位置する。
筒壁部43は、環状壁部42の径方向外周縁部から下方に突出している。筒壁部43は、容器軸Oと同軸に配置され、下方に開口する円筒状である。筒壁部43の下端部は、計量蓋部41の周壁部41bにおける下端部よりも上方に位置する。筒壁部43は、注出部材30の連結筒部33の径方向外側に位置する。筒壁部43は、連結筒部33を囲んでいる。
筒壁部43の内周面には、第2ねじ部43aが形成されている。第2ねじ部43aは、容器軸O回りに旋回する螺旋状に延びている。第2ねじ部43aは、連結筒部33の外周面に形成された第4ねじ部33aと噛み合っている。本実施形態において第2ねじ部43aと第4ねじ部33aとは、容器軸方向Zに互いに押圧されることで、互いに噛み合うことが可能な打栓ねじである。
本実施形態において、第2ねじ部43aは、第4ねじ部33aに対して周方向他方側向き(-θ側向き)に相対回転することで締め込まれ、第4ねじ部33aに対して周方向一方側向き(+θ側向き)に相対回転することで緩められる。つまり、第1ねじ部32aが締め込まれる際に相対回転する向きと第2ねじ部43aが締め込まれる際に相対回転する向きとは互いに同じであり、かつ、第1ねじ部32aが緩められる際に相対回転する向きと第2ねじ部43aが緩められる際に相対回転する向きとは互いに同じである。筒壁部43は、連結筒部33に螺合されている。
シール筒部44は、環状壁部42から下方に突出している。シール筒部44は、筒壁部43の径方向内側に離れて位置する。シール筒部44の下端部は、筒壁部43の下端部よりも上方に位置する。シール筒部44は、連結筒部33の上端部の内周面に嵌合されている。
ロックリング部45は、破断可能な弱化部40bを介して蓋本体部40aに繋がっている。ロックリング部45は、容器軸Oと同軸に配置され、下方に開口する円筒状である。ロックリング部45は、注出部材30を囲んでいる。より詳細には、ロックリング部45は、口部11および装着筒部32の径方向外側に位置し、口部11および装着筒部32を囲んでいる。本実施形態においてロックリング部45は、蓋本体部40aにおける筒壁部43の下方に弱化部40bを介して繋がっている。弱化部40bは、蓋部材40のうちで比較的厚さが小さい部分である。弱化部40bは、筒壁部43の下端部における径方向内周縁部とロックリング部45の上端部における径方向内周縁部とを繋いでいる。弱化部40bは、周方向の一周に亘って設けられた環状であってもよいし、周方向の一部のみに設けられてもよい。弱化部40bは、周方向に間隔を空けて複数設けられてもよい。図4に示すように、ロックリング部45は、リング本体部45aと、突出部45bと、を有する。
リング本体部45aは、容器軸Oと同軸に配置され、下方に開口する円筒状である。図1に示すように、リング本体部45aは、注出部材30を囲んでいる。より詳細には、リング本体部45aは、口部11および装着筒部32の径方向外側に位置し、口部11および装着筒部32を囲んでいる。リング本体部45aの内周面には、第2回転止め部としての第1係合部(第2回転止め部)46が形成されている。リング本体部45aの内周面は、ロックリング部45の内周面である。図4に示すように、本実施形態において第1係合部46は、リング本体部45aの内周面から径方向内側に突出し、容器軸方向Zに延びるリブである。第1係合部46は、周方向に間隔を空けて複数設けられている。複数の第1係合部46は、周方向に等間隔に配置されている。なお、複数の第1係合部46は、周方向に異なる間隔を空けて配置されてもよい。
図1に示すように、複数の第1係合部46は、溝である複数の第2係合部32b内にそれぞれ嵌め合わされて、各第2係合部32bの内面のうち周方向両側面に対して周方向に係合している。これにより、第2係合部32bは、第1係合部46と第2ねじ部43a回りの回転方向に係合している。複数の第1係合部46は、第2係合部32bに係合することで注出部材30に係合し、注出部材30に対するロックリング部45の第2ねじ部43a回りの相対回転を阻止する第2回転止め部として機能する。
なお、第2ねじ部43a回りの回転方向とは、第2ねじ部43aを締め込むまたは緩める際に第2ねじ部43aが第4ねじ部33aに対して相対回転する方向であり、本実施形態では容器軸O回りの周方向である。また、ロックリング部45における第2ねじ部43a回りの相対回転とは、第2ねじ部43aを締め込むまたは緩める際に第2ねじ部43aが第4ねじ部33aに対して相対回転する向きと同じ向きのロックリング部45の相対回転であり、本実施形態では容器軸O回りの回転である。
突出部45bは、リング本体部45aから下方に突出している。図4に示すように、突出部45bは、周方向に間隔を空けて複数設けられている。複数の突出部45bは、周方向に等間隔に配置されている。なお、複数の突出部45bは、周方向に異なる間隔を空けて配置されてもよい。各突出部45bの周方向位置は、周方向に隣り合う第1係合部46同士の間における周方向位置である。つまり、複数の突出部45bは、複数の第1係合部46に対して周方向にずれて配置されている。図1に示すように、複数の突出部45bは、注出部材30に形成された複数の係合孔37aにそれぞれ容器軸方向Zに通されている。
突出部45bのうち係合孔37a内に挿入された部分は、第2回転止め部としての第3係合部(第2回転止め部)49aである。第3係合部49aは、係合孔37aの内面のうち周方向両側面に対して周方向に係合している。これにより、各突出部45bにおける第3係合部49aは、注出部材30に係合し、注出部材30に対するロックリング部45の第2ねじ部43a回りの相対回転を阻止する第2回転止め部として機能する。
突出部45bのうち係合孔37aよりも下方に突出する部分は、第2回転止め部としての第4係合部(第2回転止め部)49bである。第4係合部49bは、保持筒部38の径方向内側に位置する。第4係合部49bの下端部は、突出部45bの下端部であり、口部11の下端部の径方向外側に対向して配置されている。図2に示すように、第4係合部49bは、保持凹部38a内に嵌合されている。第4係合部49bは、保持凹部38aの内面のうち周方向両側面に対して周方向に係合している。これにより、各突出部45bにおける第4係合部49bは、注出部材30に係合し、注出部材30に対するロックリング部45の第2ねじ部43a回りの相対回転を阻止する第2回転止め部として機能する。
図4に示すように、突出部45bは、リング本体部45aの下端部に繋がる基部45cと、基部45cの下方に繋がる先端部45dと、を有する。基部45cには、係合孔37a内に挿入された第3係合部49aが設けられている。先端部45dの径方向の寸法は、基部45cの径方向の寸法よりも小さい。先端部45dの径方向内側面は、基部45cの径方向内側面よりも径方向外側に位置する。先端部45dは、突出部45bの下端部であり、突出部45bの突出方向における先端部である。
先端部45dの径方向内側面には、第1回転止め部47が形成されている。図2に示すように、第1回転止め部47は、先端部45dの径方向内側面における周方向中央部から径方向内側に突出している。第1回転止め部47は、容器軸方向Zに見て、径方向内側に凸となる略三角形状である。第1回転止め部47の周方向一方側(+θ側)の面は、係合面47bである。係合面47bは、径方向に沿った面である。係合面47bは、周方向と直交する面である。
係合面47bは、容器本体10の口部11に形成された爪部14の係合面14bと周方向に対向して接触している。係合面47bは、係合面14bの周方向他方側(-θ側)に位置する。係合面47bと係合面14bとが周方向に互いに接触することで、ロックリング部45が容器本体10に対して周方向一方側向き(+θ側向き)に相対回転することが阻止される。本実施形態のロックリング部45において、容器本体10に対する周方向一方側向きの相対回転は、第1ねじ部32a回りの相対回転のうち第1ねじ部32aを緩める向きの相対回転である。このように、第1回転止め部47は、係合面47bを介して容器本体10に係合し、容器本体10に対する第1ねじ部32a回りの相対回転のうち第1ねじ部32aを緩める向きのロックリング部45の相対回転を阻止する。
なお、ロックリング部45における第1ねじ部32a回りの相対回転とは、第1ねじ部32aを締め込むまたは緩める際に第1ねじ部32aが第3ねじ部11aに対して相対回転する向きと同じ向きのロックリング部45の相対回転であり、本実施形態では容器軸O回りの回転である。本実施形態においてロックリング部45における第1ねじ部32a回りの相対回転は、ロックリング部45における第2ねじ部43a回りの相対回転と同じ向きの回転である。つまり、本実施形態において第1回転止め部47は、係合面47bを介して容器本体10に係合し、容器本体10に対する第2ねじ部43a回りの相対回転のうち第2ねじ部43aを緩める向きのロックリング部45の相対回転も阻止する。
第1回転止め部47の周方向他方側(-θ側)の面は、傾斜面47aである。傾斜面47aは、径方向内側に向かうに従って周方向一方側(+θ側)に位置する。傾斜面47aは、径方向内側かつ周方向一方側に向かうに従って周方向に対する傾きが小さくなる曲面である。傾斜面47aの径方向内側かつ周方向一方側の端部は、係合面47bの径方向内側の端部と繋がっている。傾斜面47aは、爪部14の傾斜面14aと周方向に対向している。
ロックリング部45が容器本体10に対して周方向他方側向き(-θ側向き)に回転すると、傾斜面47aが傾斜面14aに接触する。ここで、傾斜面14aは径方向外側に向かうに従って周方向他方側(-θ側)に位置する面であり、傾斜面47aは径方向内側に向かうに従って周方向一方側(+θ側)に位置する面である。そのため、傾斜面14aと傾斜面47aとが互いに接触した状態でロックリング部45が容器本体10に対して周方向他方側向きにさらに回転しようとすると、第1回転止め部47が傾斜面14aに沿って径方向外側に弾性変位しつつ周方向他方側に移動し、第1回転止め部47に爪部14を周方向に乗り越えさせることができる。つまり、第1回転止め部47と爪部14とが周方向に対向していても、ロックリング部45は、容器本体10に対して周方向他方側向きには相対回転可能となっている。
本実施形態のロックリング部45において、容器本体10に対する周方向他方側向き(-θ側向き)の相対回転は、第1ねじ部32a回りの相対回転のうち第1ねじ部32aを締める向きの相対回転である。このように、本実施形態において第1回転止め部47は、容器本体10に対する第1ねじ部32a回りの相対回転のうち第1ねじ部32aを締める向きのロックリング部45の相対回転を許容する。上述したように第1回転止め部47は、容器本体10に対する第1ねじ部32a回りの相対回転のうち第1ねじ部32aを緩める向きのロックリング部45の相対回転を阻止する。つまり、本実施形態では、第1回転止め部47と爪部14とによって、容器本体10に対するロックリング部45の周方向一方側向き(+θ側向き)の相対回転を阻止しつつ、容器本体10に対するロックリング部45の周方向他方側向きの相対回転を許容するラチェット機構が構成されている。
図1に示すように、ロックリング部45には、外れ止め部48が形成されている。本実施形態において外れ止め部48は、複数の突出部45bにそれぞれ設けられている。外れ止め部48は、突出部45bにおける先端部45dの径方向外側面から径方向外側に突出している。外れ止め部48は、保持凹部38a内に位置する。
図5および図6に示すように、ロックリング部45は、弱化部40bが破断されると蓋本体部40aから分離し、蓋本体部40aが注出部材30から取り外されても、注出部材30に対して取り付けられた状態のままとなる。図6に示すように、ロックリング部45は、弱化部40bが破断され、かつ、蓋本体部40aが注出部材30から取り外された状態において、第1回転止め部47の容器本体10に対する係合が解除される位置まで、注出部材30に対して相対移動可能である。本実施形態においてロックリング部45は、注出部材30に対して容器軸方向Zに移動可能である。
本実施形態において第1回転止め部47の容器本体10に対する係合が解除される位置とは、図6に示すように、第1回転止め部47が爪部14よりも上方となる位置である。第1回転止め部47が爪部14よりも上方に位置することで、第1回転止め部47と爪部14とが周方向に接触することがなく、周方向のいずれの向きにおいてもロックリング部45が容器本体10に対して相対回転可能となる。なお、蓋本体部40aが注出部材30から取り外されていなくても、蓋本体部40aが注出部材30に対して上方に移動した状態であれば、蓋本体部40aの移動量に応じて、ロックリング部45を上方に移動させることは可能である。
図6に示すように、ロックリング部45が容器本体10に対して上方に移動すると、外れ止め部48がフランジ部37の下面における係合孔37aの周縁部のうち径方向外側に位置する部分に下方から係合する。このように、外れ止め部48は、第1回転止め部47の容器本体10に対する係合が解除される位置において容器軸方向Z、すなわちロックリング部45の中心軸方向に注出部材30に係合可能となっている。
次に、注出容器100の組立手順について説明する。まず、弱化部40bが破断されていない状態の蓋部材40を注出部材30に対して取り付ける。この際、蓋部材40の各突出部45bの周方向位置を注出部材30の各係合孔37aの周方向位置にそれぞれ合わせて、蓋部材40を注出部材30の上方に配置し、蓋部材40を注出部材30に向けて下方に押圧する。蓋部材40が注出部材30に向けて押圧されることで、注出部材30と蓋部材40とのうちの少なくとも一部が弾性変形し、外れ止め部48が係合孔37aを通過して各突出部45bが各係合孔37aに通され、かつ、蓋部材40の第2ねじ部43aが注出部材30の第4ねじ部33aと噛み合う。また、蓋部材40の第1係合部46が注出部材30に形成された第2係合部32b内に挿入され、蓋部材40の第3係合部49aが係合孔37a内に挿入され、かつ、蓋部材40の第4係合部49bが保持凹部38a内に挿入される。これにより、弱化部40bが破断されていない状態の蓋部材40が注出部材30に取り付けられ、注出キャップ20が組み立てられる。
次に、組み立てた注出キャップ20を容器本体10の口部11に対して取り付ける。注出キャップ20を口部11の上方に配置し、容器本体10に対して注出キャップ20を周方向他方側向き(-θ側向き)に相対回転させる。これにより、注出部材30に形成された第1ねじ部32aが口部11に形成された第3ねじ部11aに締め込まれ、注出部材30が第1ねじ部32aを介して口部11に取り付けられる。このとき、注出キャップ20を周方向他方側向きに回転させる際には、例えば、蓋部材40に対して力を加えて注出キャップ20を回転させる。この場合であっても、蓋部材40のロックリング部45が第2回転止め部としての第1係合部46、第3係合部49a、および第4係合部49bを介して注出部材30に対して周方向に係合しているため、蓋部材40を回転させることで、注出部材30も共に回転させることができる。
ここで、注出キャップ20を口部11に対して締め込む前、または締め込んでいる途中に、ロックリング部45に形成された第1回転止め部47が容器本体10の口部11に形成された爪部14と周方向に対向する位置となる。本実施形態では、第1回転止め部47は容器本体10に対する第1ねじ部32a回りの相対回転のうち第1ねじ部32aを締める向き(-θ向き)のロックリング部45の相対回転を許容するため、注出キャップ20の回転が第1回転止め部47によって阻止されることがない。したがって、注出キャップ20を口部11に対して周方向他方側向きに相対回転させることで、注出部材30の第1ねじ部32aを第3ねじ部11aに締め込むことができる。これにより、注出キャップ20が口部11に取り付けられ、注出容器100が組み立てられる。
次に、注出容器100の使用方法について説明する。まず、使用者は、蓋部材40の蓋本体部40aを周方向一方側向き(+θ側向き)に回転させて、注出部材30の第4ねじ部33aに締め込まれた第2ねじ部43aを緩めていく。ここで、ロックリング部45は第1回転止め部47によって容器本体10に対する周方向一方側向きの回転が阻止される。そのため、蓋本体部40aを周方向一方側向きに回転させることで、図5に示すように、蓋本体部40aとロックリング部45とを繋ぐ弱化部40bが破断される。したがって、使用者は、ロックリング部45が注出部材30に取り付けられた状態のまま、蓋本体部40aを注出部材30から取り外すことができる。蓋本体部40aが注出部材30から取り外されることで、図6に示すように、注出部材30の注出口30aが開放される。これにより、使用者は、容器本体10を傾けるなどして、注出口30aから内容物を注出可能である。本実施形態では蓋本体部40aが計量蓋部41を有するため、使用者は、取り外した蓋本体部40aの計量蓋部41内に注出口30aから内容物を注いで、内容物の計量を行うことができる。
次に、詰め替え容器内の内容物を容器本体10内に詰め替える手順について説明する。詰め替え容器内の内容物を容器本体10内に詰め替える際、使用者は、まず蓋本体部40aを注出部材30から取り外す。なお、内容物の詰め替え時においては、すでに弱化部40bが破断されているため、蓋本体部40aを回転させることで蓋本体部40aのみを容易に注出部材30から取り外すことができる。次に使用者は、図6に示すように、ロックリング部45を上方に持ち上げて、第1回転止め部47を爪部14よりも上方に移動させる。これにより、容器本体10に対する第1回転止め部47の係合が解除される。なお、ロックリング部45は、例えば、突出部45bと係合孔37aとの間の摩擦などにより、上方に持ち上げられた状態で保持される。
次に、使用者は、注出部材30を第1ねじ部32aが緩む向き(+θ向き)に回転させて、注出部材30を口部11から取り外す。このとき、使用者は、注出部材30を掴んで注出部材30を直接回転させてもよいし、ロックリング部45を掴んでロックリング部45を回転させることで、第2回転止め部としての各係合部を介してロックリング部45に周方向に係合された注出部材30を回転させてもよい。上述したようにロックリング部45を上方に持ち上げたことによって容器本体10に対する第1回転止め部47の係合が解錠されているため、注出部材30を回転させる際にロックリング部45の第1回転止め部47が容器本体10に引っ掛かることがない。したがって、注出部材30をロックリング部45ごと口部11から容易に取り外すことができる。図7に示すように、ロックリング部45が取り付けられた状態の注出部材30を口部11から取り外すことで、口部11の上端部の開口が容器本体10の外部に開放される。使用者は、開放された口部11の上端開口に対して詰め替え容器の注ぎ口を挿入して、詰め替え容器内の内容物を容器本体10内に詰め替える。
詰め替え容器内の内容物を容器本体10内に詰め替えた後、使用者は、ロックリング部45が取り付けられた注出部材30を口部11に対して再び装着する。注出部材30を口部11に対して再び装着した後、内容物の注出を行わない場合には、使用者は、蓋本体部40aを注出部材30に対して取り付ける。蓋本体部40aが注出部材30に対して締め込まれて下方に相対移動していくことで、蓋本体部40aにおける筒壁部43の下端部によって、上方に持ち上げられていたロックリング部45が下方に押され、ロックリング部45が下方に移動する。これにより、ロックリング部45の第1回転止め部47が容器本体10の爪部14に再び周方向に係合する。なお、使用者は、詰め替え容器内の内容物を容器本体10内に詰め替えた後、蓋本体部40aを注出部材30に取り付ける前に、手動でロックリング部45を下方に押し下げて、第1回転止め部47を再び容器本体10に対して係合させてもよい。
本実施形態によれば、注出キャップ20は、注出口30aが形成され、口部11に対して第1ねじ部32aを介して着脱可能に取り付けられる注出部材30と、注出部材30に対して第2ねじ部43aを介して着脱可能に取り付けられて注出口30aを覆う蓋部材40と、を備える。蓋部材40は、第2ねじ部43aが形成され、注出口30aを覆う蓋本体部40aと、破断可能な弱化部40bを介して蓋本体部40aに繋がり、注出部材30を囲むロックリング部45と、を有する。ロックリング部45には、容器本体10に係合し、容器本体10に対する第1ねじ部32a回りの相対回転のうち少なくとも第1ねじ部32aを緩める向きの相対回転を阻止する第1回転止め部47と、注出部材30に係合し、注出部材30に対する第2ねじ部43a回りの相対回転を阻止する第2回転止め部としての第1係合部46、第3係合部49a、および第4係合部49bと、が形成されている。ロックリング部45は、弱化部40bが破断され、かつ、蓋本体部40aが注出部材30から取り外された状態において、第1回転止め部47の容器本体10に対する係合が解除される位置まで、注出部材30に対して相対移動可能である。そのため、上述したように、弱化部40bを破断した後に蓋本体部40aを注出部材30から取り外し、ロックリング部45を第1回転止め部47の容器本体10に対する係合が解除される位置まで移動させることで、注出部材30を口部11に対して第1ねじ部32aを緩める向きに回転させて取り外すことができる。これにより、口部11の開口を開放することができ、開放された口部11の開口から詰め替え容器内の内容物を容器本体10内へと詰め替えることができる。口部11の開口は注出口30aよりも大きいため、詰め替え容器の注ぎ口が口部11の開口からずれにくい。したがって、本実施形態によれば、注出容器100において、容器本体10内への内容物の詰め替え作業を行いやすくできる。また、使用者がストレスなく内容物の詰め替え作業を行うことができる。
また、ロックリング部45を第1回転止め部47の容器本体10に対する係合が解除される位置まで移動させない状態においては、第1ねじ部32aを緩める向きへのロックリング部45の回転が、第1回転止め部47によって阻止される。また、ロックリング部45は第2回転止め部としての第1係合部46、第3係合部49a、および第4係合部49bによって注出部材30に対する第2ねじ部43a回りの相対回転が阻止される。そのため、蓋本体部40aの回転に伴ってロックリング部45を介して注出部材30に回転させる向きの力が加えられても、第1ねじ部32aが緩むことがなく、注出部材30およびロックリング部45が回転することが阻止される。そのため、使用者が注出容器100を初めて使用する際、第2ねじ部43aを緩める向きに蓋本体部40aを回転させることで、蓋本体部40aとロックリング部45とを繋ぐ弱化部40bをねじ切って容易に破断させることができる。また、第2ねじ部43aを緩める向きに蓋本体部40aを回転させても、注出部材30が供回りすることもないため、注出部材30に対して第2ねじ部43aを介して取り付けられた蓋本体部40aを、注出部材30から容易に取り外すことができる。また、注出部材30の口部11に対する取り付けが緩むことを抑制でき、容器本体10内に内容物が残っている状態で注出部材30が意図せず口部11から外れることを抑制できる。
また、注出容器100が使用される前において、蓋本体部40aとロックリング部45とは、弱化部40bによって繋がっている。そのため、注出キャップ20は、弱化部40bを破断しなければ、注出部材30から蓋本体部40aを取り外すことができないバージン機構を有する。これにより、注出容器100が店頭に陳列されている場合などに、いたずらなどによって、蓋本体部40aが取り外されたことがあるかどうかを購入者に容易に認識させることができる。また、弱化部40bを破断しなければ、ロックリング部45を容器本体10に対して相対移動させることができなくなっており、第1回転止め部47の容器本体10に対する係合も解除できなくなっている。そのため、未使用の状態の注出容器100において、注出キャップ20が容器本体10から不意に外れることを抑制できる。
また、本実施形態によれば、第1回転止め部47は、容器本体10に対する第1ねじ部32a回りの相対回転のうち第1ねじ部32aを締める向きの相対回転を許容する。そのため、蓋部材40を注出部材30に対して取り付けて注出キャップ20を組み立ててから、注出キャップ20を容器本体10の口部11に第1ねじ部32aを締め込んで装着する場合であっても、第1ねじ部32aを締め込む向きの注出キャップ20の回転が、第1回転止め部47によって阻止されない。これにより、組み立てられた状態の注出キャップ20を口部11に対して装着することが容易である。
また、本実施形態によれば、注出部材30は、口部11を囲み第1ねじ部32aが形成された装着筒部32を有する。ロックリング部45の内周面には、第2回転止め部としての第1係合部46が形成されている。装着筒部32の外周面には、第1係合部46と第2ねじ部43a回りの回転方向に係合する第2係合部32bが形成されている。そのため、第1ねじ部32aが形成された装着筒部32の外周面に対して、ロックリング部45を第2ねじ部43a回りに係合させることができる。これにより、ロックリング部45を注出部材30に対して安定して係合させることができる。
また、本実施形態によれば、ロックリング部45は、注出部材30を囲むリング本体部45aと、リング本体部45aから突出し、注出部材30に形成された係合孔37aに通された突出部45bと、を有する。突出部45bのうち係合孔37a内に挿入された部分は、第2回転止め部としての第3係合部49aである。第1回転止め部47は、突出部45bの先端部45dに形成されている。そのため、突出部45bを係合孔37a内に通すことで、第3係合部49aを介してロックリング部45を注出部材30に対して第2ねじ部43a回りに係合させることができるとともに、第1回転止め部47を容器本体10に形成された爪部14に対して容易に係合させることができる。本実施形態では、ロックリング部45には、注出部材30に形成された保持凹部38a内に挿入された第4係合部49bも形成されている。そのため、ロックリング部45を注出部材30に対して、より安定して係合させることができる。
また、本実施形態によれば、ロックリング部45には、第1回転止め部47の容器本体10に対する係合が解除される位置においてロックリング部45の中心軸方向(容器軸方向Z)に注出部材30に係合可能な外れ止め部48が形成されている。そのため、外れ止め部48によって、ロックリング部45が注出部材30から外れることを抑制できる。本実施形態では、外れ止め部48は突出部45bのうち係合孔37aよりも下方に突出する部分に形成されているため、ロックリング部45が上方に移動しても、突出部45bが係合孔37aから上方に抜けることを抑制できる。これにより、ロックリング部45が注出部材30に対して上方に外れることを抑制できる。
なお、本発明は上述した実施形態に限られず、以下の構成および方法を採用することもできる。
第1回転止め部は、容器本体に係合し、容器本体に対する第1ねじ部回りの相対回転のうち少なくとも第1ねじ部を緩める向きのロックリング部の相対回転を阻止できるならば、どのような構成であってもよい。第1回転止め部は、容器本体に対する第1ねじ部回りの相対回転のうち第1ねじ部を締める向きのロックリング部の相対回転を阻止してもよいし、許容してもよい。
第2回転止め部は、注出部材に係合し、注出部材に対するロックリング部の第2ねじ部回りの相対回転を阻止できるならば、どのような構成であってもよい。例えば、上述した実施形態において第2回転止め部は、第1係合部46と第3係合部49aと第4係合部49bとのうちの少なくとも1つが設けられていればよい。また、上述した実施形態において第1係合部46は、溝であってもよい。この場合、第2係合部32bは、溝である第1係合部46内に嵌合されるリブであってもよい。
ロックリング部には、外れ止め部が形成されていなくてもよい。
注出部材に形成された第1ねじ部と蓋部材に形成された第2ねじ部とは、締め込まれる向きが互いに逆向きで、緩められる向きが互いに逆向きであってもよい。
以上、本明細書において説明した各構成は、相互に矛盾しない範囲内において、相互に組み合わせることができる。
本発明の態様は、例えば以下の通りである。
<1>
容器本体の口部に取り付けられる注出キャップであって、
注出口が形成され、前記口部に対して第1ねじ部を介して着脱可能に取り付けられる注出部材と、
前記注出部材に対して第2ねじ部を介して着脱可能に取り付けられて前記注出口を覆う蓋部材と、
を備え、
前記蓋部材は、
前記第2ねじ部が形成され、前記注出口を覆う蓋本体部と、
破断可能な弱化部を介して前記蓋本体部に繋がり、前記注出部材を囲むロックリング部と、
を有し、
前記ロックリング部には、
前記容器本体に係合し、前記容器本体に対する前記第1ねじ部回りの相対回転のうち少なくとも前記第1ねじ部を緩める向きの相対回転を阻止する第1回転止め部と、
前記注出部材に係合し、前記注出部材に対する前記第2ねじ部回りの相対回転を阻止する第2回転止め部と、
が形成され、
前記ロックリング部は、前記弱化部が破断され、かつ、前記蓋本体部が前記注出部材から取り外された状態において、前記第1回転止め部の前記容器本体に対する係合が解除される位置まで、前記注出部材に対して相対移動可能である、注出キャップ。
<2>
前記第1回転止め部は、前記容器本体に対する前記第1ねじ部回りの相対回転のうち前記第1ねじ部を締める向きの相対回転を許容する、前記<1>に記載の注出キャップ。
<3>
前記注出部材は、前記口部を囲み前記第1ねじ部が形成された装着筒部を有し、
前記ロックリング部の内周面には、前記第2回転止め部としての第1係合部が形成され、
前記装着筒部の外周面には、前記第1係合部と前記第2ねじ部回りの回転方向に係合する第2係合部が形成されている、前記<1>または<2>に記載の注出キャップ。
<4>
前記ロックリング部は、
前記注出部材を囲むリング本体部と、
前記リング本体部から突出し、前記注出部材に形成された係合孔に通された突出部と、
を有し、
前記突出部のうち前記係合孔内に挿入された部分は、前記第2回転止め部としての第3係合部であり、
前記第1回転止め部は、前記突出部の先端部に形成されている、前記<1>から<3>のいずれか1つに記載の注出キャップ。
<5>
前記ロックリング部には、前記第1回転止め部の前記容器本体に対する係合が解除される位置において前記ロックリング部の中心軸方向に前記注出部材に係合可能な外れ止め部が形成されている、前記<1>から<4>のいずれか1つに記載の注出キャップ。
<6>
容器本体と、
前記<1>から<5>のいずれか1つに記載され、前記容器本体の口部に取り付けられた注出キャップと、
を備える、注出容器。
10…容器本体、11…口部、20…注出キャップ、30…注出部材、30a…注出口、32…装着筒部、32a…第1ねじ部、32b…第2係合部、37a…係合孔、40…蓋部材、40a…蓋本体部、40b…弱化部、43a…第2ねじ部、45…ロックリング部、45a…リング本体部、45b…突出部、45d…先端部、46…第1係合部(第2回転止め部)、47…第1回転止め部、48…外れ止め部、49a…第3係合部(第2回転止め部)、49b…第4係合部(第2回転止め部)、100…注出容器、Z…容器軸方向(中心軸方向)

Claims (6)

  1. 容器本体の口部に取り付けられる注出キャップであって、
    注出口が形成され、前記口部に対して第1ねじ部を介して着脱可能に取り付けられる注出部材と、
    前記注出部材に対して第2ねじ部を介して着脱可能に取り付けられて前記注出口を覆う蓋部材と、
    を備え、
    前記蓋部材は、
    前記第2ねじ部が形成され、前記注出口を覆う蓋本体部と、
    破断可能な弱化部を介して前記蓋本体部に繋がり、前記注出部材を囲むロックリング部と、
    を有し、
    前記ロックリング部には、
    前記容器本体に係合し、前記容器本体に対する前記第1ねじ部回りの相対回転のうち少なくとも前記第1ねじ部を緩める向きの相対回転を阻止する第1回転止め部と、
    前記注出部材に係合し、前記注出部材に対する前記第2ねじ部回りの相対回転を阻止する第2回転止め部と、
    が形成され、
    前記ロックリング部は、前記弱化部が破断され、かつ、前記蓋本体部が前記注出部材から取り外された状態において、前記第1回転止め部の前記容器本体に対する係合が解除される位置まで、前記注出部材に対して相対移動可能である、注出キャップ。
  2. 前記第1回転止め部は、前記容器本体に対する前記第1ねじ部回りの相対回転のうち前記第1ねじ部を締める向きの相対回転を許容する、請求項1に記載の注出キャップ。
  3. 前記注出部材は、前記口部を囲み前記第1ねじ部が形成された装着筒部を有し、
    前記ロックリング部の内周面には、前記第2回転止め部としての第1係合部が形成され、
    前記装着筒部の外周面には、前記第1係合部と前記第2ねじ部回りの回転方向に係合する第2係合部が形成されている、請求項1に記載の注出キャップ。
  4. 前記ロックリング部は、
    前記注出部材を囲むリング本体部と、
    前記リング本体部から突出し、前記注出部材に形成された係合孔に通された突出部と、
    を有し、
    前記突出部のうち前記係合孔内に挿入された部分は、前記第2回転止め部としての第3係合部であり、
    前記第1回転止め部は、前記突出部の先端部に形成されている、請求項1に記載の注出キャップ。
  5. 前記ロックリング部には、前記第1回転止め部の前記容器本体に対する係合が解除される位置において前記ロックリング部の中心軸方向に前記注出部材に係合可能な外れ止め部が形成されている、請求項1に記載の注出キャップ。
  6. 容器本体と、
    請求項1から5のいずれか一項に記載され、前記容器本体の口部に取り付けられた注出キャップと、
    を備える、注出容器。
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