JP3363863B2 - バージンシール付き容器及びその組立方法 - Google Patents

バージンシール付き容器及びその組立方法

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JP3363863B2
JP3363863B2 JP2000022277A JP2000022277A JP3363863B2 JP 3363863 B2 JP3363863 B2 JP 3363863B2 JP 2000022277 A JP2000022277 A JP 2000022277A JP 2000022277 A JP2000022277 A JP 2000022277A JP 3363863 B2 JP3363863 B2 JP 3363863B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は、バージンシール付
き容器とこの容器の組立方法とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば化粧品や飲料品を詰めるボトル等
の容器において、キャップが一度でも開栓されたか否か
(即ち、新品であるか否か)を一目で判別できるように
するために、バージンシールを具備させたものがある。
このバージンシールの一例を上げると、キャップの下端
部等に対して周方向の複数箇所に細いリブ状の連結部が
設けられ、これら連結部を介してリング部材が吊下げ状
に付設されたものとなっており、またキャップ自体は容
器本体の口部まわりにネジ結合されて螺合回転が可能と
なっているものの、リング部材は容器本体側との間で相
対回転を不能にする係合状態に保持されたものである
(例えば特開平9−2505号公報等参照)。
【0003】従って、最初にキャップを開ける場合に
は、回転しようとするキャップに対してリング部材だけ
が回転しない状態となって各連結部が周方向にねじ切ら
れ、これによって始めてキャップの回転が許容されるこ
ととなり(容器本体に対する螺合を解けるようにな
り)、容器本体からキャップを外せる(口を開ける)こ
とになるものである。このとき、リング部材は、キャッ
プから離脱して容器本体側へ残留することになるが、次
回、容器本体にキャップを嵌め付けてもキャップとの破
断状態は一目で判る、というものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、バージンシール
を具備する容器の組み立てでは、まず、容器本体に内容
物を充填し、この容器本体の口部まわりへキャップをね
じ込んでゆくようにするが、このときキャップには、当
初よりリング部材が付設された状態にある。また、この
リング部材と容器本体とには、それぞれ、これら両者間
を回転不能にするために凹凸を伴った係合部分が設けら
れている。従って、上記した容器本体の口部まわりへキ
ャップをねじ込んでゆく途中に、必ず、リング部材で上
記の係合部分を乗り越えさせなければならなかった。そ
のため、このときに、キャップとリング部材とを連結し
ている連結部が誤って破断してしまうということがあっ
た。
【0005】このことは、内容物を詰めた容器全体とし
ての製造工程において、キャップ及びリング部材の損失
分がコスト高を招来するという問題や、キャップ及びリ
ング部材における良否の点検並びに失敗分の交換手間等
を必要とすることに伴う作業効率の低下等に繋がってい
る。本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであっ
て、内容物を詰めた容器全体としての製造工程において
キャップ組み付けが迅速且つ簡単にでき、しかも失敗が
ないものにでき、もって製造コストの低コスト化や作業
効率の向上等が図れるようにしたバージンシール付き容
器及びその組立方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明に係るバージンシール付き容器は、内周面に雌ネジ部
を具備したキャップと、このキャップの雌ネジ部に螺合
可能な雄ネジ部を外周面に具備したネジリングと、この
ネジリングを装着可能にする口部を具備した容器本体と
を有している。キャップには、ネジリング及び容器本体
との初期組立時に、容器本体側との間でそれとの相対回
動を阻止可能とされる目印リングが、周方向複数箇所の
連結部を介して付設されている。この目印リングは、初
期使用時における破断を予定して設けられたものであ
る。
【0007】なお、目印リングが相対回動を阻止される
相手を「容器本体側」としているのは、容器本体のみの
場合だけでなく、容器本体とネジリングとを一体のもの
と見たときのネジリングを指す場合があることをも含ん
でいるという意味である。そして、ネジリングと容器本
体との間には、この両者を軸方向に沿って初期装着動作
させることにより、ネジリングを容器本体に対して回動
不能で且つ脱出不能な装着状態に保持するための係合手
段が設けられる。このように、ネジリングはその外周面
に具備した雄ネジ部を用いて、キャップの内周面に具備
された雌ネジ部に螺合させることができるものであり、
この螺合は、ネジリングを容器本体へ装着する前の段階
で、予め行っておくことができる。
【0008】このネジリングとキャップとの螺合時にお
いて、キャップに付設されている目印リングには、何ら
外力的負担は作用しないため、この目印リングが意に反
して破断してしまうということは決してない。また、ネ
ジリングとキャップとを螺合し終わった後、これらを容
器本体へ装着する場合には、この両者を軸方向に沿って
装着動作させるものであり、このときも目印リングには
何ら外力的負担は作用せず、従ってこの目印リングが意
に反して破断してしまうということはない。このような
ことから、目印リングの破断を一切伴わずに、キャップ
とネジリングと容器本体との組み立てを行うことができ
るものである。
【0009】従って、本発明に係るバージンシール付き
容器の組立方法が可能となるものである。即ち、キャッ
プの雌ネジ部にネジリングの雄ネジ部を螺合させつつキ
ャップ内にネジリングを仕込んでおき、容器本体に内容
物を充填した後、このネジリング仕込み済みのキャップ
を容器本体の口部に被せた状態とし、そのうえでこれら
キャップと容器本体とを相対接近方向に軸移動させる、
というものである。これによって内容物を詰めた容器全
体としての製造工程において、キャップ組み付けが迅速
且つ簡単にでき、しかも失敗がないものにでき、もって
製造コストの低コスト化や作業効率の向上等が図れるも
のである。
【0010】容器本体において、その口部は筒形状に形
成してあることが限定されるものではないが、筒形状に
形成されている場合であって、且つこの口部に対してネ
ジリングが外嵌可能とされているときには、係合手段
は、口部外周面とネジリング内周面との間で周方向に凹
凸係合する回止め係合部と、軸方向に凹凸係合する軸移
動阻止係合部とを有して形成されたものとするのが好適
となる。なぜなら、このように係合手段を回止め係合部
と軸移動阻止係合部とに分けた構成にすると、回り止め
係合部を、容器本体の口部にネジリングを外嵌するとき
の軸移動ガイドとして兼用することができ、従ってキャ
ップ及びネジリングを容器本体の口部に装着する作業
が、一層、容易にできるからである。
【0011】キャップに付設の目印リングは、その周方
向の一部からネジリングまわりを巻き戻し状に引っ張る
ことで、連結部を破断し、キャップから離脱するものに
できる。このようにすると、一旦、キャップを開栓した
後は、目印リングが容器本体側に残らないので、キャッ
プが開栓された後であること(即ち、容器として新品で
ないこと)が一層、判別し易くなる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1乃至図5は、本発明に係るバ
ージンシール付き容器1の第1実施形態を示している。
この容器1は、キャップ2とネジリング3と容器本体4
とを有しており、このうちキャップ2に対してその下端
部に目印リング5が付設されている。キャップ2は、適
宜合成樹脂材により形成されており、平面形状が円形を
した天蓋部7と、この天蓋部7の外周部に沿って垂下状
に設けられた周壁部8とで円筒状の逆コップ状を呈して
いる。そして、この周壁部8の内周面に沿って雌ネジ部
9が設けられている。
【0013】この雌ネジ部9は、リードを比較的粗くと
ってあり、キャップ2を1回転程度させることで十分な
螺進量が得られるようにしてある。このキャップ2に
は、必要に応じて天蓋部7の内側面に紙や樹脂、ゴム又
はコルク等により形成されたパッキン10を嵌め付けれ
ばよい。ネジリング3は、適宜合成樹脂材により形成さ
れており、上下両端が貫通した円筒状を呈している。そ
して、この外周面に沿って、キャップ2の雌ネジ部9に
螺合可能な雄ネジ部12が設けられている。このネジリ
ング3の下端部には外方へ張り出す鍔13が設けられて
おり、この鍔13の下面が容器本体4に対する座面(密
着面)13aとされる。
【0014】容器本体4は、適宜合成樹脂材により形成
されており、平面形状が楕円形の中空柱体形をしたボト
ル部4aと、このボトル部4aの上端部中央に設けられ
た円筒形の口部4bとを有している。この口部4bに対
して、上記したネジリング3が径方向に大きなガタツキ
を生じさせない程度の嵌め合い関係を有しつつ、外嵌装
着可能になっている。キャップ2に付設の目印リング5
は、キャップ2の下端外周部から周方向複数箇所に、恰
も車輪のスポークのように放射状配置で且つリブ形状を
して径方向突出する複数本の連結部15を介して設けら
れたもので、連結部15と共に、このキャップ2と一体
形成されている。
【0015】この目印リング5は、キャップ2の平面中
心と同一中心で容器本体4(ボトル部4a)よりもやや
大きな楕円リング形を呈するものとなっており、且つキ
ャップ2の下端から下向きとなる位置付けになってい
る。従って、この目印リング5は、容器本体4(ボトル
部4a)に対してそのまわりに略均等な微小隙間Gを生
じさせつつこれを取り囲むように外嵌可能になってい
る。そのため、この外嵌状態におかれると、この目印リ
ング5は容器本体4との間の相対的な回動が阻止される
ことになる。
【0016】連結部15は、容器1としての初期使用時
に破断されることを予定して設けられたもので、容器本
体4寄り(又は目印リング5寄り)ほど細くされて、破
断が生じやすくなっている。上記したネジリング3と容
器本体4との間には、これら両者を軸方向に沿って初期
装着動作させることにより、ネジリング3を容器本体4
に対して回動不能で且つ脱出不能な装着状態に保持する
ための係合手段17が設けられている。この係合手段1
7は回止め係合部18と軸移動阻止係合部19とを有し
ている。
【0017】回止め係合部18は、容器本体4における
口部4bの外周面に設けられた軸方向凹部21と、ネジ
リング3の内周面に設けられた軸方向凸部22との組み
合わせによって構成される。軸方向凹部21は、口部4
bの4等配位置に振り分け配置された角溝状を呈したも
のであって、口部4bの上端部へ向けて解放端となって
おり、これに対して軸方向凸部22は、ネジリング3の
内周面における4等配位置に振り分け配置された突堤状
を呈したものであって、ネジリング3の上下両端部へわ
たっている。
【0018】そして、これら軸方向凹部21と軸方向凸
部22とは、ネジリング3を容器本体4の口部4bへ外
嵌させたときに互いに嵌合し、周方向においてガタツキ
なく凹凸係合するものとなっている。このことを換言す
ると、この回り止め係合部18では、容器本体4の口部
4bにネジリング3を外嵌するときの軸移動ガイドとし
て兼用されることになる。軸移動阻止係合部19は、容
器本体4の口部4bに対してその外周面を取り巻くよう
に設けられた周方向凹部24と、ネジリング3に対して
その内周面に沿うように設けられた周方向凸部25との
組み合わせによって構成される。周方向凹部24は、口
部4bの上端寄り位置に配置された角溝状を呈したもの
であって、エンドレスであり、これに対して周方向凸部
25は、ネジリング3の上端位置に配置された内鉤状を
呈したものであって、エンドレスである。
【0019】そして、これら周方向凹部24と周方向凸
部25とは、ネジリング3を容器本体4の口部4bへ外
嵌させ、ネジリング3の鍔13の座面13aを容器本体
4のボトル部4aの上面に当接させたときに互いに嵌合
し、軸方向においてガタツキなく凹凸係合するものとな
っている。なお、図4において、ネジリング3の外周面
下端部(鍔13の上隅)と、キャップ2の内周面下端部
とには、それぞれ係合片26,27が突設されたものと
してある。これら係合片26,27は、容器1としての
使用時(キャップ2を一旦開栓させた後の使用時)に、
ネジリング3の雄ネジ部12に対してキャップ2の雌ネ
ジ部9を螺合させるとき(止栓のため締め込むとき)の
ストッパとするものである。これら係合片26,27
は、必須不可欠とされるものではない。
【0020】次に、上記した構成のキャップ2、ネジリ
ング3、容器本体4から、バージンシール付き容器1を
組み立てる場合に基づいて、本発明に係る組立方法を説
明する。まず、図2に示すように、キャップ2の雌ネジ
部9にネジリング3の雄ネジ部12を螺合させつつ、一
杯まで締め込んでキャップ2内にネジリング3を仕込
む。このネジリング3とキャップ2との螺合時におい
て、キャップ2に付設されている目印リング5には、何
ら外力的負担は作用しないため、この目印リング5が意
に反してキャップ2から破断してしまうということは決
してない。
【0021】一方、容器本体4には、内容物を充填して
おく。そして、ネジリング3を仕込み済みのキャップ2
を、ネジリング3の容器本体4の口部4bに被せた状態
とし、ネジリング3に設けられた軸方向凸部22と、容
器本体4の口部4bに設けられた軸方向凹部21とを合
致させたうえで、これらキャップ2と容器本体4とを相
対接近方向に軸移動(即ち、押し込むように)させる。
このとき、軸方向凹部21と軸方向凸部22とが軸移動
ガイドとして機能し、キャップ2を容器本体4の口部4
bに装着する作業は、極めて容易となる。
【0022】このようにして、軸方向凹部21と軸方向
凸部22とが長手方向全般にわたる係合状態になって回
り止め係合部18を構成し、またネジリング3に設けら
れた周方向凸部25と容器本体4の口部4bに設けられ
た周方向凹部24とが係合して軸移動阻止係合部19を
構成した段階で、ネジリング3は容器本体4に対して回
動不能で且つ脱出不能な装着状態になる(即ち、係合手
段17が構成される)ことになる。この装着作業中も、
目印リング5には何ら外力的負担は作用しないので、こ
のときも目印リング5が意に反してキャップ2から破断
してしまうということはない。
【0023】このようなことから、目印リング5の破断
を一切伴わずに、キャップ2とネジリング3と容器本体
4とから、バージンシール付き容器1を組み立てること
ができる。従って、この容器1の製造工程において、キ
ャップ2の組み付けが迅速且つ簡単にでき、しかも失敗
がないものにでき、もって製造コストの低コスト化や作
業効率の向上等が図れるものである。このようにして組
み立てられた容器1では、新品の状態から最初にキャッ
プ2を緩み方向へ回転操作すると、キャップ2について
はそのままネジリング3まわりで回転しようとするが、
容器本体4に外嵌状となっている目印リング5は、この
容器本体4によって回止めされ、その結果、全ての連結
部15がねじ切られつつ、キャップ2だけが雌ネジ部9
と雄ネジ部12との緩みを伴いながら回転することにな
る。
【0024】従って、容器本体4に対し、ネジリング3
及び目印リング5を残こした状態としてキャップ2を外
すことができ(開栓でき)、口部4bから内容物の取り
出しができる。すなわち、この容器1では、新品の状態
からキャップ2を開栓操作しない限りは、キャップ2に
対して目印リング5が付設されたままとなり(連結部1
5が繋がっており)、これを見る者は、一目して新品で
あることが判る。また、1回でもキャップ2を開栓操作
すれば、キャップ2に対して目印リング5が破断され、
連結部15が繋がっていない状態となるので、これを見
る者は、一目して新品でないことが判る。
【0025】図6は、本発明に係るバージンシール付き
容器1の第2実施形態を示している。この第2実施形態
のバージンシール付き容器1が、上記した第1実施形態
と異なるところは、キャップ2に対して、その下端から
更に下方へ延長されるかたちで目印リング5が付設され
ている点にある。従って、図示は省略するが、この場合
のキャップ2は目印リング5と同じ平面形状(第1実施
形態で言えば楕円形となる)を有したものとされている
ことになり、またキャップ2と目印リング5とを繋ぐ連
結部15は、その長手方向を軸方向へ向けたものとされ
ている。
【0026】その他の構成・構造や、組み立て方法、使
用方法 及び作用効果等は第1実施形態と略同じである
ので、ここでの詳説は省略する。図7は、本発明に係る
バージンシール付き容器1の第3実施形態を示してい
る。この第3実施形態のバージンシール付き容器1で
も、キャップ2に対して、その下端から更に下方へ延長
されるかたちで目印リング5が付設されている。従っ
て、キャップ2は目印リング5と同じ平面形状を有して
いることになり、これらを繋ぐ連結部15がその長手方
向を軸方向へ向けているといった事情は、上記第2実施
形態の場合と同じである。
【0027】ただ、この第3実施形態では、加えて、容
器本体4においてボトル部4aと口部4bとの上下間
に、口部4bよりはやや太く、且つボトル部4aよりも
細い首部4cが設けられており、目印リング5は、この
首部4cまわりを外嵌するように設けられているという
相違点がある。この相違点に伴い、ネジリング3の下端
部に鍔13は設けられていないものとなっている。ま
た、首部4cの平面断面形状は、中空円形以外とされ、
目印リング5を回転不能にできるものとなっている。
【0028】この第3実施形態でも、その他の構成・構
造や、組み立て方法、使用方法 及び作用効果等は第
1、第2実施形態と略同じであるので、ここでの詳説は
省略する。図8は、本発明に係るバージンシール付き容
器1の第4実施形態を示している。この第4実施形態の
バージンシール付き容器1では、容器本体4として、ボ
トル部4aの平面形状が円形を呈している場合のもので
ある。従って、目印リング5には、容器本体4のボトル
部4aとの間で相対回転を不能とさせるための凹凸係合
部32(図例では目印リング5側に径方向内方へ向けた
凸部33を設け、容器本体4のボトル部4aにこの凸部
33を受ける凹部34を設けている)が設けられてい
る。
【0029】このような第4実施形態は、上記した第2
実施形態(図6参照)や第3実施形態(図7参照:な
お、この場合の凹凸係合部32は、目印リング5と容器
本体4の首部4cとの間で相対回転を不能とさせること
になるので、首部4cはその平面断面形状を中空円形と
することも可能になる)等において併用的に採用するの
が好適なものである。ここにおいて、上記凹凸係合部3
2は、目印リング5側ではその下端へ貫通したものと
し、また容器本体4側ではその上端へ貫通したものとす
るのが好適である。
【0030】それは例えば、もし、目印リング5に設け
る凸部33(又は凹部)が、ネジリング3を仕込み済み
のキャップ2を容器本体4へ装着するときの軸移動で容
器本体4側の凹部34(又は凸部)へ係合するまでに凹
凸乗り越えを必要とする構造になっていたとすると、こ
の乗り越え時に目印リング5に対して外力的負担が作用
し、その結果、キャップ2から目印リング5が破断する
おそれがあるためであり、このような不具合を解消する
ためには、上記したような凸部33や凹部34における
貫通構造の採用が好適となるものである。
【0031】なお、図例では凹凸係合部32を目印リン
グ5等の周方向における4等配位置に設けているが、少
なくとも1箇所あれば数量的及び配置的限定は何ら受け
ないものである。図9は、本発明に係るバージンシール
付き容器1の第5実施形態を示している。この第5実施
形態のバージンシール付き容器1では、キャップ2に付
設の目印リング5として、周方向の一部からネジリング
3まわりを巻き戻し状に引っ張ることで連結部15を破
断し、キャップ2から離脱するようになったものを示し
ている。
【0032】すなわち、この目印リング5は、周方向の
1箇所にツマミ部36が設けられていると共に、このツ
マミ部36に対応させて尾端部37が設けられており、
ツマミ部36は、径方向外方へ突出して指でつまみ易く
なっている。そして、ツマミ部36と尾端部37とは当
初より連結されていないか、又は連結されていたとして
もツマミ部36をつまんで径方向外方へ引っ張ったとき
に簡単に尾端部37から離脱できるような連結状態とな
っている。従って、この第5実施形態のバージンシール
付き容器1を最初に開栓するときは、目印リング5のツ
マミ部36をつまんでこれを径方向外方へ引っ張りつ
つ、容器本体4のまわりを1周させるようにするもので
ある。これによって目印リング5は、連結部15が破断
され、最終的に尾端部37がキャップ2から離脱した時
点で、キャップ2から完全に切り離されることになる。
【0033】結局、一旦、キャップ2を開栓した後は、
目印リング5が容器本体4側に残らないので、容器1と
してキャップ2が開栓された後であること(即ち、新品
でないこと)が一層、判別し易くなる。本発明は、上記
した各実施形態に限定されるものではない。例えば、キ
ャップ2や容器本体4は、合成樹脂材によって形成する
ことが限定されるものではなく、一部又は全部をアルミ
やステンレス等の金属製とする場合をはじめ、ガラス製
等とすることもできる。また、ネジリング3についても
同じである。
【0034】係合手段17の回止め係合部18や軸移動
阻止係合部19において、ネジリング3と容器本体4と
の間での凹凸関係を相対逆にしたり、その凹凸の数や配
置を変更したりすることは任意である。係合手段17
は、回止め係合部18と軸移動阻止係合部19とを両方
兼ねたものとして、ネジリング3における内周面の軸方
向中間部及び容器本体4の口部4bにおける外周面の軸
方向中間部で凹凸係合部を設けるようにしてもよい。キ
ャップ2や容器本体4の外形状は、平面形状として楕円
や円等に限定されるものではなく、例えば角型にするな
どの変更が可能である。
【0035】その他、実施の態様に応じて適宜変更が可
能である。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係るバージンシール付き容器では、容器本体において
その口部へキャップを螺合させるべき部分を、ネジリン
グとして容器本体とは別体形成させておき、このネジリ
ングを容器本体に対して軸方向移動により装着可能なも
のとしてあるので、ネジリングをキャップの内側へ予め
螺合してから、これらを容器本体へ装着すれば、キャッ
プに付設の目印リングには、何ら外力的負担は作用しな
いことになる。従って、目印リングの破断を一切伴わず
に、キャップ及びネジリングと容器本体との組み立てを
行うことができるものである。
【0037】従って、本発明に係るバージンシール付き
容器の組立方法が可能となり、これによって内容物を詰
めた容器全体としての製造工程として、キャップ組み付
けが迅速且つ簡単で、しかも失敗がないものにでき、も
って製造コストの低コスト化や作業効率の向上等が図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバージンシール付き容器の第1実
施形態を一部破砕して示す分解斜視図である。
【図2】図1の状態からキャップとネジリングとの組み
立てを行った段階を一部破砕して示す分解斜視図であ
る。
【図3】本発明に係るバージンシール付き容器の第1実
施形態(組立状態)を一部破砕して示す斜視図である。
【図4】図3中の破砕部分を拡大して示す正面断面図で
ある。
【図5】図4のA−A線に相当する平面断面図である。
【図6】本発明に係るバージンシール付き容器の第2実
施形態を示す正面半断面図である。
【図7】本発明に係るバージンシール付き容器の第3実
施形態を示す正面半断面図である。
【図8】本発明に係るバージンシール付き容器の第4実
施形態を図5と比較しやすく示した平面断面図である。
【図9】本発明に係るバージンシール付き容器の第5実
施形態を一部破砕して示す斜視図である。
【符号の説明】
1 バージンシール付き容器 2 キャップ 3 ネジリング 4b 口部 4 容器本体 5 目印リング 9 雌ネジ部 12 雄ネジ部 15 連結部 17 係合手段 18 回止め係合部 19 軸移動阻止係合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B65D 49/12 B65D 49/12 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 41/38 B65D 35/44 B65D 39/08 B65D 45/30 B65D 47/36 B65D 49/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面に雌ネジ部(9)を具備したキャ
    ップ(2)と、該キャップ(2)の雌ネジ部(9)に螺
    合可能な雄ネジ部(12)を外周面に具備したネジリン
    グ(3)と、該ネジリング(3)を装着可能にする口部
    (4b)を具備した容器本体(4)とを有しており、 上記キャップ(2)には、ネジリング(3)及び容器本
    体(4)との初期組立時に容器本体(4)側との間でそ
    れとの相対回動を阻止可能とされる目印リング(5)
    が、初期使用時における破断を予定して設けられた周方
    向複数箇所の連結部(15)を介して付設されており、 上記ネジリング(3)と容器本体(4)との間には、こ
    の両者を軸方向に沿って初期装着動作させることによっ
    てネジリング(3)を容器本体(4)に対して回動不能
    で且つ脱出不能な装着状態に保持する係合手段(17)
    が設けられ、前記容器本体(4)の口部(4b)が筒形状に形成され
    該口部(4b)に対して前記ネジリング(3)が外嵌可
    能とされるものとして、前記係合手段(17)は、口部
    (4b)の外周面とネジリング(3)の内周面との間で
    周方向に凹凸係合する回止め係合部(18)と、軸方向
    に凹凸係合する軸移動阻止係合部(19)とを有して形
    成され、 前記軸移動阻止係合部(19)は、ネジリング(3)の
    内周面側に設けた周方向凸部(25)と、口部(4b)
    の外周面側に設けた周方向凹部(24)との組み合わせ
    によって構成され、前記周方向凸部(25)は、ネジリ
    ング(3)における前記回り止め係合部(18)の構成
    部分よりも、上方に位置しかつ径方向内方に突出するよ
    うに、ネジリング(3)の上端側に突出形成され、前記
    周方向凹部(24)は、口部(4b)における前記回り
    止め係合部(18)の構成部分よりも、上方に位置しか
    つ径方向内方に没入するように、口部(4b)の上端側
    に没入形成されている ことを特徴とするバージンシール
    付き容器。
  2. 【請求項2】前記回り止め係合部(18)が、容器本体
    (4)の口部(4b)にネジリング(3)を外嵌すると
    きの軸移動ガイドを兼ねていることを特徴とする請求項
    1記載のバージンシール付き容器。
  3. 【請求項3】 前記キャップ(2)に付設の目印リング
    (5)は、その周方向の一部からネジリング(3)まわ
    りを巻き戻し状に引っ張ることで連結部(15)を破断
    して離脱可能になっていることを特徴とする請求項1又
    は請求項2記載のバージンシール付き容器。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    のバージンシール付き容器を組み立てる方法であって、 前記キャップ(2)の雌ネジ部(9)に前記ネジリング
    (3)の雄ネジ部(12)を螺合させつつキャップ
    (2)内にネジリング(3)を仕込んでおき、容器本体
    (4)に内容物を充填した後、上記したネジリング
    (3)仕込み済みのキャップ(2)を容器本体(4)の
    口部(4b)に被せた状態としてこれらキャップ(2)
    と容器本体(4)とを相対接近方向に軸移動させること
    を特徴とするバージンシール付き容器の組立方法。
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