JP2024032395A - 作業機械 - Google Patents
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Abstract
【課題】運転室からの視界性を向上できる作業機械を提供する。【解決手段】運転室5は、車体フレームに搭載されており、前窓を有している。フロントステップ20は、運転室5の前窓の前方に配置されており、車体フレームに支持されている。フロントステップ20は、前板21を有している。前板21は、左右方向に延びている。前板21は、前方に向かうに従って下方に傾斜している。【選択図】図6
Description
本開示は、作業機械に関する。
特開2019-157599号公報(特許文献1)には、運転室に前窓が設けられ、前窓を清掃する際に用いられる足場を備える、ホイールローダが開示されている。
運転室にオペレータが搭乗して操作を行う作業機械においては、運転室からの視界性向上が求められている。
本開示では、運転室からの視界性を向上できる、作業機械が提案される。
本開示に従うと、車体フレームと、車体フレームに搭載され、前窓を有する運転室と、運転室の前窓の前方に配置され、車体フレームに支持された足場と、を備える、作業機械が提案される。足場は、左右方向に延びる板部材を有している。板部材は、前方に向かうに従って下方に傾斜している。
本開示の作業機械によると、運転室からの視界性を向上することができる。
以下、実施形態について図に基づいて説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらについての詳細な説明は繰り返さない。実施形態から任意の構成が抽出され、それらが任意に組み合わされることも、当初から予定されている。
<ホイールローダ1の全体構成>
実施形態においては、作業機械の一例としてホイールローダ1について説明する。図1は、作業機械の一例としてのホイールローダ1の側面図である。図2は、図1に示すホイールローダ1の平面図である。
実施形態においては、作業機械の一例としてホイールローダ1について説明する。図1は、作業機械の一例としてのホイールローダ1の側面図である。図2は、図1に示すホイールローダ1の平面図である。
図1,2に示されるように、ホイールローダ1は、車体フレーム2と、作業機3と、走行装置4と、運転室5とを主に備えている。車体フレーム2、運転室5などからホイールローダ1の車体が構成されている。ホイールローダ1の車体には、作業機3および走行装置4が取り付けられている。ホイールローダ1の本体(作業機械本体)は、車体と、走行装置4とを有している。
走行装置4は、ホイールローダ1の車体を走行させるものであり、走行輪4a,4bを含んでいる。ホイールローダ1は、車体の左右方向の両側に走行用回転体として走行輪4a,4bを備える装輪車両である。ホイールローダ1は、走行輪4a,4bが回転駆動されることにより自走可能であり、作業機3を用いて所望の作業を行うことができる。走行装置4は、「走行体」の一例に対応する。
本明細書中において、ホイールローダ1が直進走行する方向を、ホイールローダ1の前後方向という。ホイールローダ1の前後方向において、車体フレーム2に対して作業機3が配置されている側を前方向とし、前方向と反対側を後方向とする。ホイールローダ1の左右方向とは、平坦な地面上にあるホイールローダ1を平面視したときに前後方向と直交する方向である。前方向を見て左右方向の右側、左側が、それぞれ右方向、左方向である。ホイールローダ1の上下方向とは、前後方向および左右方向によって定められる平面に直交する方向である。上下方向において地面のある側が下側、空のある側が上側である。
車体フレーム2は、前フレーム2aと後フレーム2bとを含んでいる。前フレーム2aは、後フレーム2bの前方に配置されている。前フレーム2aと後フレーム2bとは、センタピン10により、互いに左右方向に動作可能に接続されている。
前フレーム2aと後フレーム2bとに亘って、左右一対のステアリングシリンダ11が取り付けられている。ステアリングシリンダ11は、油圧シリンダである。ステアリングシリンダ11が図示しないステアリングポンプからの作動油によって伸縮することによって、ホイールローダ1の進行方向が左右に変更される。前フレーム2aと後フレーム2bとにより、アーティキュレート構造の車体フレーム2が構成されている。ホイールローダ1は、前フレーム2aと後フレーム2bとが屈曲動作可能に連結されたアーティキュレート式の作業機械である。
前フレーム2aには、作業機3および一対の走行輪(前輪)4aが取り付けられている。作業機3は、ホイールローダ1の車体の前方に取り付けられている。作業機3は、ホイールローダ1の車体によって支持されている。作業機3は具体的には、車体フレーム2、より特定的には前フレーム2aによって、回転可能に支持されている。作業機3は、車体フレーム2の前方に配置されている。
作業機3は、ブーム14を含んでいる。ブーム14の基端部は、ブームピン9によって前フレーム2aに回転自在に取付けられている。ブーム14は、左ブーム部材14Lと、右ブーム部材14Rとを含んでいる。左ブーム部材14Lと右ブーム部材14Rとが左右方向に延びる接合部材により互いに相対移動不能に接合されて、一体構造のブーム14が形成されている。ブームピン9は、左右一対の左ブームピン9Lと右ブームピン9Rとを含んでいる。ブーム14は、左ブームピン9Lおよび右ブームピン9Rを回転中心として、前フレーム2aに対して回転可能である。左ブームピン9Lと右ブームピン9Rとは、作業機3を車体フレーム2に対して回転可能に支持している。
作業機3は、バケット6を含んでいる。バケット6は、作業機3の先端に配置されている。バケット6は、掘削・積込用の作業具である。刃先6aは、バケット6の先端部である。背面6bは、バケット6の外面の一部である。背面6bは、平面で形成されている。背面6bは、刃先6aから後方に延びている。バケット6は、ブーム14の先端に位置するバケットピン17によって、回転自在にブーム14に取付けられている。バケット6は、左ブーム部材14Lが取り付けられる左ブーム取付部と、右ブーム部材14Rが取り付けられる右ブーム取付部とを有している。
作業機3は、ベルクランク18と、リンク15とをさらに含んでいる。ベルクランク18は、そのほぼ中央部が、ブーム14の長手方向のほぼ中央に位置する支持ピン18aによって、ブーム14に回転自在に支持されている。リンク15は、ベルクランク18の下端部(先端部)に設けられた連結ピン18cに連結されている。リンク15は、ベルクランク18とバケット6とを連結している。ベルクランク18とリンク15とは、左右方向において、左ブーム部材14Lと右ブーム部材14Rとの間に配置されている。
前フレーム2aとブーム14とは、一対のブームシリンダ16により連結されている。ブームシリンダ16は、油圧シリンダである。ブームシリンダ16は、ブーム14を、ブームピン9を中心として上下に回転駆動する。ブームシリンダ16の基端は、前フレーム2aに取り付けられている。ブームシリンダ16の先端は、ブーム14に取り付けられている。ブームシリンダ16は、ブーム14を前フレーム2aに対し上下に動作させる油圧アクチュエータである。ブーム14の昇降に伴って、ブーム14の先端に取り付けられたバケット6も昇降する。
バケットシリンダ19は、ベルクランク18と前フレーム2aとを連結している。バケットシリンダ19の基端は、前フレーム2aに取り付けられている。バケットシリンダ19の先端は、ベルクランク18の上端部(基端部)に設けられた連結ピン18bに取り付けられている。バケットシリンダ19は、バケット6をブーム14に対し上下に回動させる油圧アクチュエータである。バケットシリンダ19は、バケット6を駆動する作業具シリンダである。バケットシリンダ19は、バケット6を、バケットピン17を中心として回転駆動する。バケット6は、ブーム14に対し動作可能に構成されている。
ブームシリンダ16と、バケットシリンダ19とは、作業機3を駆動する作業機アクチュエータを構成している。
後フレーム2bには、オペレータが搭乗する運転室5、および一対の走行輪(後輪)4bが取り付けられている。箱状の運転室5は、ブーム14の後方に配置されている。運転室5は、後フレーム2bに搭載されている。運転室5は、車体フレーム2上に載置されている。運転室5内には、ホイールローダ1のオペレータが着座する運転席5S、ステアリング操作のためのステアリングホイール5SW、作業機3を操作するための図示しない操作レバー、および図示しない表示装置などが配置されている。
運転室5は、前窓5Wを有している。前窓5Wは、運転室5の内部から外部を透視可能な透明材料(たとえば、ガラス)により形成されている。前窓5Wは、運転室5の少なくとも前面の一部に設置されている。運転席5Sに着座したオペレータは、前窓5Wを通して、ホイールローダ1の前方を視認することができる。
前窓5Wは、上縁5WUと、下縁5WLとを有している。上縁5WUは、運転室5の天井部付近に設けられている。下縁5WLは、ブーム14を支持するブームピン9よりも上方に配置されている。前窓5Wは、後方から前方に向かって下り勾配の傾斜を有している。前窓5Wの下縁5WLは、上縁5WUよりも前方に配置されている。
<フロントステップ20の構成>
ホイールローダ1は、フロントステップ20をさらに備えている。フロントステップ20は、運転室5の前方に配置されている。フロントステップ20は、運転室5の前方において作業を行う作業者の足場である。フロントステップ20上で作業者が行う作業は、たとえば、運転室5の周辺のメンテナンス作業である。メンテナンス作業はたとえば、運転室5の前窓5Wの清掃である。フロントステップ20は、前窓5Wの前方に配置されている。フロントステップ20は、バケットシリンダ19よりも後方に配置されている。
ホイールローダ1は、フロントステップ20をさらに備えている。フロントステップ20は、運転室5の前方に配置されている。フロントステップ20は、運転室5の前方において作業を行う作業者の足場である。フロントステップ20上で作業者が行う作業は、たとえば、運転室5の周辺のメンテナンス作業である。メンテナンス作業はたとえば、運転室5の前窓5Wの清掃である。フロントステップ20は、前窓5Wの前方に配置されている。フロントステップ20は、バケットシリンダ19よりも後方に配置されている。
フロントステップ20は、ブームピン9よりも上方に配置されている。左右方向において、フロントステップ20は、左右一対のブームピン9の間に配置されている。図2に示される平面視において、フロントステップ20は、左ブームピン9Lと右ブームピン9Rとの間に配置されている。フロントステップ20は、左ブームピン9Lの右方に配置されており、右ブームピン9Rの左方に配置されている。左右方向において、フロントステップ20は、左ブーム部材14Lと右ブーム部材14Rとの間に配置されている。フロントステップ20は、左ブーム部材14Lの右方に配置されており、右ブーム部材14Rの左方に配置されている。
図3は、フロントステップ20の側面図である。図4は、フロントステップ20の平面図である。なお図3には、図4中に示される矢印III方向から見たフロントステップ20が図示されている。図4には、図3中に示される矢印IV方向から見たフロントステップ20が図示されている。図3においては、図中の左右方向がホイールローダ1の前後方向に相当し、図中の上下方向がホイールローダ1の上下方向に相当し、紙面垂直方向がホイールローダ1の左右方向に相当する。図4においては、図中の左右方向がホイールローダ1の前後方向に相当し、図中の上下方向がホイールローダ1の左右方向に相当し、紙面垂直方向がホイールローダ1の上下方向に相当する。
フロントステップ20は、前板21と、前右板22と、前左板23とを有している。前板21、前右板22および前左板23は、各々平板状の形状を有している。前板21、前右板22および前左板23は、左右方向に延びている。前板21、前右板22および前左板23は、フロントステップ20の前縁を構成している。前右板22は、左右方向において前板21の右方に配置されている。前左板23は、左右方向において前板21の左方に配置されている。
前右板22と前左板23とは、前後方向に直交する同一平面上に配置されている。前板21は、前右板22および前左板23よりも前方に配置されている。前右板22と前左板23とは、前後方向において同じ位置に配置されている。フロントステップ20の前縁を段付きの形状にすることで、ハーネス、ホースなどの部品を配置するためのスペースを確保でき、またバケット6の刃先6aの左右端の視認性が向上されている。
フロントステップ20は、後板24を有している。後板24は、フロントステップ20の後縁を構成している。図4に示されるように、後板24は、屈曲した板形状を有している。左右方向における、後板24の中央部および両端部は左右方向に延びている。後板24の両端部は、中央部よりも後方に配置されている。後板24は、中央部と両端部とをつなぐ、前後方向および左右方向に対する斜め方向に延びる傾斜部を有している。
フロントステップ20は、複数の縦板28を有している。複数の縦板28は、前後方向に延びかつ上下方向に延びており、各々平行に配置されている。縦板28は、たとえば溶接により、前板21、前右板22および前左板23のいずれかと後板24とに連結されている。フロントステップ20の前縁と後縁とを連結する縦板28が左右方向には延びていないので、フロントステップ20を通した視界性が向上されている。図3に示されるように、縦板28の上縁には、上縁の一部が凹んだ滑り止め部29が形成されている。
図4に示されるように、一部の縦板28は、前右板22に連結される前端と、後板24に連結される後端とを有している。これらの縦板28の前端は、前右板22の下縁から後方に延びる支持板25によって下方から支持されており、後端は、後板24の下縁から前方に延びる支持板27によって下方から支持されている。
図4に示されるように、一部の縦板28は、前左板23に連結される前端と、後板24に連結される後端とを有している。これらの縦板28の前端は、前左板23の下縁から後方に延びる支持板26によって下方から支持されており、後端は、後板24の下縁から前方に延びる支持板27によって下方から支持されている。
図4に示されるように、一部の縦板28は、前板21に連結される前端と、後板24に連結される後端とを有している。これらの縦板28の後端は、後板24の下縁から前方に延びる支持板27によって下方から支持されている。これらの縦板28の前端は、下方から支持されておらず、単に前板21に連結されることで支持されている。前板21は、その下縁から後方に延びる支持板を有していない。
前板21は、前後方向に対して傾斜している。前板21は、上下方向に対して傾斜している。前板21は、上端から下端に向かって前方に傾斜させて取り付けられている。前板21は、前方に向かうに従って下方に傾斜している。前板21は、上方から下方に向かうに従って前方に位置するように傾斜している。前板21は、前斜め下方に向かって傾斜している。前板21は、後方から前方に向かって下り勾配の傾斜を有している。前板21は、「板部材」の一例に対応する。前板21は、左右方向に延びており、左右方向に対しては傾斜していない。
図3に示されるように、縦板28は前後方向に延びる下端縁28Eを有している。前板21は、縦板28の下端縁28Eとは直交していない。前板21と下端縁28Eとは、傾斜角θをなしている。傾斜角θは鋭角である。傾斜角θは、前後方向に対して前板21が傾斜する角度であるといえる。
図5は、図3中の矢印V方向から見た、フロントステップ20の斜視図である。図3に示される矢印Vの延びる方向は、前後方向および上下方向に対して傾斜している。典型的には、矢印Vの延びる方向は、前板21の延びる方向と同じである。そのため図5においては、前板21は、その板厚分しか図示されていない。矢印V方向にフロントステップ20を見た場合に、前板21は、その板厚分のみを視認可能である。
図6は、運転室5から前下方を見た斜視図である。車体フレーム2(前フレーム2a)の上面に、マウントブラケット30が固定されている。マウントブラケット30は、前フレーム2aに取り付けられている。フロントステップ20は、マウントブラケット30によって下方から支持されている。マウントブラケット30は、フロントステップ20を支持する支持部材の一例に対応する。フロントステップ20は、マウントブラケット30を介して、車体フレーム2(前フレーム2a)に支持されている。
マウントブラケット30は、たとえばフロントステップ20の支持板25,26,27にボルト結合されている。フロントステップ20は、その機械的強度を確保できるのであれば、支持板25,26,27を必ずしも有していなくてもよい。マウントブラケット30は、フロントステップ20の前右板22、前左板23および後板24に、たとえば溶接されて接合されていてもよい。
上下方向において、フロントステップ20は、前フレーム2aの上面よりも上方に配置されている。フロントステップ20は、前フレーム2aの上面から上方に離れて配置されている。フロントステップ20と前フレーム2aとの間に、マウントブラケット30が介在している。フロントステップ20は、前フレーム2aの上面との間に間隔を空けて配置されている。
フロントステップ20の前板21は、運転室5から離れるほど下方に位置するように傾斜している。運転室5に搭乗しているオペレータが前下方を見下ろすときの視線の方向と、前板21が傾斜して延びる方向とが、ほぼ平行になっている。前板21は、オペレータの視界に、その板厚分だけが存在する。前板21に関しては、オペレータには板厚分しか見えないことになる。前板21がオペレータの視界を遮ることが抑制されており、これにより、運転室5からの視界性が向上されている。
図7は、敷きならし作業時の作業機3の姿勢を示す側面図である。敷きならし作業は、作業現場に搬入された山状の対象物101を平らに均す作業である。対象物101はたとえば、土砂、砕石などである。敷きならし作業時に、作業機3は、バケット6の背面6bを地面100から離して地面よりも上方に位置させ、バケット6の刃先6aを地面100に立てる姿勢をとる。この刃先6aを立てた作業機姿勢でホイールローダ1が後退することで、山状の対象物101が平らに均される。
図7に示される視点EPは、敷きならし作業時のオペレータの視点の一例を示す。視点EPは、たとえばステアリングホイール5SWの上方にある。敷きならし作業中、オペレータは、運転室5から前下方を見下ろして、バケット6の刃先6aおよびバケット6の後方の対象物101を確認しながら作業をする。図7に示される破線は、敷きならし作業中のオペレータの視線の一例を示しており、オペレータの視点EPからバケット6の刃先6aの近傍に向かって直線状に延びている。
図5,6に示されるようにフロントステップ20の前板21を傾斜させることで、運転室5から前下方を見下ろすオペレータの視界が前板21で遮られることが抑制される。典型的には、オペレータの視線の方向と平行に前板21を傾斜させることで、前板21を板厚分しか見えなくすることができる。これにより、敷きならし作業時の視界性が向上する。敷きならし作業中に、運転室5内のオペレータから、バケット6の刃先6aおよびバケット6の後方の対象物101が見えやすくなる。これにより、敷きならし作業の作業性が向上する。
<前板21の傾斜角θの考え方>
図8は、前フレーム2aの平面図である。図8には、前フレーム2aと、前フレーム2aに支持されているフロントステップ20およびマウントブラケット30と、後フレーム2bに搭載されている運転室5の一部とを、上方から平面視した図が示されている。図8においては、図中の左右方向がホイールローダ1の前後方向に相当し、図中の上下方向がホイールローダ1の左右方向に相当する。
図8は、前フレーム2aの平面図である。図8には、前フレーム2aと、前フレーム2aに支持されているフロントステップ20およびマウントブラケット30と、後フレーム2bに搭載されている運転室5の一部とを、上方から平面視した図が示されている。図8においては、図中の左右方向がホイールローダ1の前後方向に相当し、図中の上下方向がホイールローダ1の左右方向に相当する。
前フレーム2aは、最前方の縁部である前縁2a1を有している。前縁2a1は、左右方向の両端に、後方に向かって傾斜する傾斜縁2a2を有している。傾斜縁2a2の後端が、前フレーム2aの前縁2a1の最後方位置2a3である。つまり、右側の最後方位置2a3Rから左側の最後方位置2a3Lまでの前フレーム2aの縁部が、前フレーム2aの前縁2a1を構成するものとする。
図9は、ホイールローダ1の一部構成を側方から見た図である。図9には、ホイールローダ1の前部分の構成を、左方から側方視した図が示されている。左右の走行輪4aのうち、左の走行輪4aは図9には図示されていない。図9には、ブームシリンダ16は図示されていない。前フレーム2aの前縁2a1は、左右の走行輪4aの間に配置されており、ホイールローダ1の全体を左方から側方視した場合には左の走行輪4aに隠されて視認できない。左の走行輪4aが図示されない図9では、前フレーム2aの前縁2a1が左の走行輪4aに隠されないので、図9に前縁2a1が図示されている。
図9に示される直線L1は、側方視における、運転室5の前窓5Wの上縁5WUと、前フレーム2aの前縁2a1の最後方位置2a3と、をむすぶ直線である。直線L1は、左右方向における上縁5WUの中央部と、左側の最後方位置2a3Lと、を通る直線を、左方から側方視したものである。直線L2は、側方視における、運転室5の前窓5Wの下縁5WLと、前フレーム2aの前縁2a1の最後方位置2a3と、をむすぶ直線である。直線L2は、左右方向における下縁5WLの中央部と、左側の最後方位置2a3Lと、を通る直線を、左方から側方視したものである。直線L3は、側方視における、運転室5の前窓5Wの上縁5WUと、バケットピン17の中心とをむすぶ直線である。
運転室5に搭乗しているオペレータは、前窓5Wの下縁5WLから上縁5WUまでの任意の視線高さから、前方を見ることができる。上述した通り、敷きならし作業中には、オペレータは、バケット6の刃先6aの位置だけでなく、バケット6の後方の対象物101も確認したい要求がある。運転室5から視認可能な地面100の位置であって最も運転室5に近い位置は、前フレーム2aの前縁2a1の最後方位置2a3を通る視線となる。
したがって、フロントステップ20の前板21の傾斜角θは、前窓5Wの上縁5WUと下縁5WLとからそれぞれ前フレーム2aの前縁2a1の最後方位置2a3を通る角度の範囲に収まるようにすることができる。すなわち、前板21の傾斜を、前窓5Wの上縁5WUと前フレーム2aの前縁2a1の最後方位置2a3とをむすぶ直線L1の傾きよりも小さくすることができる。前板21の傾斜を、前窓5Wの下縁5WLと前フレーム2aの前縁2a1の最後方位置2a3とをむすぶ直線L2の傾きよりも大きくすることができる。前板21の傾斜を、前窓5Wの上縁5WUとバケットピン17の中心とをむすぶ直線L3の傾きよりも大きくすることができる。
ホイールローダ1の車格によって、運転室5の上下方向の位置が異なり、運転室5の前窓5Wから前フレーム2aの前縁2a1の最後方位置2a3までの前後方向の距離も異なる。そのため、フロントステップ20の前板21の傾斜角θの範囲は、あらゆる車格のホイールローダ1について一定でなくてもよい。ホイールローダ1の車格に従って、傾斜角θの範囲が変わってもよい。
前フレーム2aの前縁2a1は、傾斜縁2a2を有していない場合がある。前フレーム2aの前縁2a1は、右端から左端に亘って直線状に延びる形状を有している場合がある。ホイールローダ1を左方から側方視すると、直線状の前縁2a1は点として見えることになる。このような場合には、側方視した前縁2a1の位置を示す点と、前窓5Wの上縁5WUまたは下縁5WLと、をむすぶ直線で、フロントステップ20の前板21の傾斜の範囲を規定することができる。
<作用および効果>
上述した説明と一部重複する記載もあるが、本実施形態の特徴的な構成および作用効果についてまとめて記載すると、以下の通りである。
上述した説明と一部重複する記載もあるが、本実施形態の特徴的な構成および作用効果についてまとめて記載すると、以下の通りである。
図1~2,6~9に示されるように、フロントステップ20は、運転室5の前窓5Wの前方に配置されている。図6,8に示されるように、フロントステップ20は、前フレーム2aに支持されている。図3~9に示されるように、フロントステップ20は、前板21を有している。前板21は、左右方向に延びている。前板21は、前方に向かうに従って下方に傾斜している。
敷きならし作業中のオペレータの視線の方向に合わせて前板21を傾斜させることで、敷きならし作業のための操作をする運転室5内のオペレータの視界が、前板21で遮られることが抑制されている。運転室5内のオペレータが、バケット6の刃先6aを見やすくされている。したがって、運転室5からの視界性を向上することができる。
図1に示されるように、前窓5Wは、上縁5WUを有している。図8に示されるように、前フレーム2aは、前縁2a1を有している。図9に示されるように、前板21の傾斜は、側方視における上縁5WUと前縁2a1とをむすぶ直線L1の傾きよりも小さい。前窓5Wの有効視界面に対する角度の大小で前板21の傾斜を規定することで、前板21が傾斜して延びる方向をオペレータの視線の方向に合わせることができ、運転室5からの視界性を確実に向上することができる。
図9に示されるように、前板21の傾斜は、側方視における上縁5WUと前縁2a1の最後方位置2a3とをむすぶ直線L1の傾きよりも小さい。このように前板21の傾斜を規定することで、運転室5内のオペレータがバケット6の後方の地面を見やすくなり、運転室5からの視界性を向上することができる。
図1に示されるように、前窓5Wは、下縁5WLを有している。図9に示されるように、前板21の傾斜は、側方視における下縁5WLと前縁2a1とをむすぶ直線L2の傾きよりも大きい。前窓5Wの有効視界面に対する角度の大小で前板21の傾斜を規定することで、前板21が傾斜して延びる方向をオペレータの視線の方向に合わせることができ、運転室5からの視界性を確実に向上することができる。
図9に示されるように、前板21の傾斜は、側方視における下縁5WLと前縁2a1の最後方位置2a3とをむすぶ直線L2の傾きよりも大きい。このように前板21の傾斜を規定することで、運転室5内のオペレータがバケット6の後方の地面を見やすくなり、運転室5からの視界性を向上することができる。
図3~5に示されるように、前板21は、フロントステップ20の前縁を構成している。作業中のオペレータの視界に入りやすい前板21を傾斜させることで、運転室5からの視界性を確実に向上することができる。
図1,2に示されるように、左ブームピン9Lと右ブームピン9Rとは、作業機3を車体フレーム2に対して回転可能に支持する。図2,6に示されるように、フロントステップ20は、平面視において、左ブームピン9Lと右ブームピン9Rとの間に配置されている。このようにフロントステップ20を配置することで、フロントステップ20から前窓5Wへのアクセスが容易になる。フロントステップ20が作業機3の動作に干渉することを確実に回避することができる。左右方向において左ブーム部材14Lと右ブーム部材14Rとの間に配置されるバケット6の刃先6aを、運転室5内から容易に見ることができる。
図1に示されるように、ホイールローダ1は、走行輪4a,4bを有する走行装置4を備えている。走行して作業をするホイールローダ1の作業中に、運転室5内のオペレータの視界が前板21で遮られることが抑制されるので、運転室5からの視界性を向上することができる。
実施形態では、フロントステップ20を構成する部材のうち、前板21が前方に向かうに従って下方に傾斜する例を説明した。フロントステップ20が、左右方向に延びる平板状の部材を複数有する場合、傾斜させる部材も複数でもよい。実施形態で説明したフロントステップ20の、前右板22および前左板23のいずれか一方または両方が、前方に向かうに従って下方に傾斜していてもよい。前右板22および前左板23が傾斜する角度は、前板21の傾斜角θと同じでもよく、異なっていてもよい。
実施形態では、作業機械の一例としてホイールローダ1について説明したが、他の種類の作業機械に本開示の思想を適用してもよい。たとえば作業機械は、車体の前方にブレードを備えるブルドーザであってもよい。たとえば作業機械は、前フレームと後フレームとが互いに回動可能に接続されたモータグレーダであってもよい。作業機械は、走行して作業をする作業車両であってもよい。
<付記>
以上の説明は、以下に付記する特徴を含む。
以上の説明は、以下に付記する特徴を含む。
(付記1)
車体フレームと、
前記車体フレームに搭載され、前窓を有する運転室と、
前記運転室の前記前窓の前方に配置され、前記車体フレームに支持された足場と、を備え、
前記足場は、左右方向に延びる板部材を有し、
前記板部材は、前方に向かうに従って下方に傾斜している、作業機械。
車体フレームと、
前記車体フレームに搭載され、前窓を有する運転室と、
前記運転室の前記前窓の前方に配置され、前記車体フレームに支持された足場と、を備え、
前記足場は、左右方向に延びる板部材を有し、
前記板部材は、前方に向かうに従って下方に傾斜している、作業機械。
(付記2)
前記前窓は、上縁を有し、
前記車体フレームは、前縁を有し、
前記板部材の傾斜は、側方視における前記上縁と前記前縁とをむすぶ直線の傾きよりも小さい、付記1に記載の作業機械。
前記前窓は、上縁を有し、
前記車体フレームは、前縁を有し、
前記板部材の傾斜は、側方視における前記上縁と前記前縁とをむすぶ直線の傾きよりも小さい、付記1に記載の作業機械。
(付記3)
前記板部材の傾斜は、側方視における前記上縁と前記前縁の最後方位置とをむすぶ直線の傾きよりも小さい、付記2に記載の作業機械。
前記板部材の傾斜は、側方視における前記上縁と前記前縁の最後方位置とをむすぶ直線の傾きよりも小さい、付記2に記載の作業機械。
(付記4)
前記前窓は、下縁を有し、
前記板部材の傾斜は、側方視における前記下縁と前記前縁とをむすぶ直線の傾きよりも大きい、付記2または付記3に記載の作業機械。
前記前窓は、下縁を有し、
前記板部材の傾斜は、側方視における前記下縁と前記前縁とをむすぶ直線の傾きよりも大きい、付記2または付記3に記載の作業機械。
(付記5)
前記板部材の傾斜は、側方視における前記下縁と前記前縁の最後方位置とをむすぶ直線の傾きよりも大きい、付記4に記載の作業機械。
前記板部材の傾斜は、側方視における前記下縁と前記前縁の最後方位置とをむすぶ直線の傾きよりも大きい、付記4に記載の作業機械。
(付記6)
前記板部材は、前記足場の前縁を構成する、付記1から付記5のいずれか1項に記載の作業機械。
前記板部材は、前記足場の前縁を構成する、付記1から付記5のいずれか1項に記載の作業機械。
(付記7)
前記車体フレームの前方に配置された作業機と、
前記作業機を前記車体フレームに対して回転可能に支持する左右一対のピンとをさらに備え、
前記足場は、平面視において、前記左右一対のピンの間に配置される、付記1から付記6のいずれか1項に記載の作業機械。
前記車体フレームの前方に配置された作業機と、
前記作業機を前記車体フレームに対して回転可能に支持する左右一対のピンとをさらに備え、
前記足場は、平面視において、前記左右一対のピンの間に配置される、付記1から付記6のいずれか1項に記載の作業機械。
(付記8)
走行輪を有する走行体をさらに備える、付記1から付記7のいずれか1項に記載の作業機械。
走行輪を有する走行体をさらに備える、付記1から付記7のいずれか1項に記載の作業機械。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ホイールローダ、2 車体フレーム、2a 前フレーム、2a1 前縁、2a3,2a3R,2a3L 最後方位置、3 作業機、4 走行装置、4a,4b 走行輪、5 運転室、5S 運転席、5SW ステアリングホイール、5W 前窓、5WL 下縁、5WU 上縁、6 バケット、6a 刃先、6b 背面、9 ブームピン、9L 左ブームピン、9R 右ブームピン、14 ブーム、14L 左ブーム部材、14R 右ブーム部材、20 フロントステップ、21 前板、22 前右板、23 前左板、24 後板、25,26,27 支持板、28 縦板、28E 下端縁、29 滑り止め部、30 マウントブラケット、100 地面、101 対象物、EP 視点。
Claims (8)
- 車体フレームと、
前記車体フレームに搭載され、前窓を有する運転室と、
前記運転室の前記前窓の前方に配置され、前記車体フレームに支持された足場と、を備え、
前記足場は、左右方向に延びる板部材を有し、
前記板部材は、前方に向かうに従って下方に傾斜している、作業機械。 - 前記前窓は、上縁を有し、
前記車体フレームは、前縁を有し、
前記板部材の傾斜は、側方視における前記上縁と前記前縁とをむすぶ直線の傾きよりも小さい、請求項1に記載の作業機械。 - 前記板部材の傾斜は、側方視における前記上縁と前記前縁の最後方位置とをむすぶ直線の傾きよりも小さい、請求項2に記載の作業機械。
- 前記前窓は、下縁を有し、
前記板部材の傾斜は、側方視における前記下縁と前記前縁とをむすぶ直線の傾きよりも大きい、請求項2に記載の作業機械。 - 前記板部材の傾斜は、側方視における前記下縁と前記前縁の最後方位置とをむすぶ直線の傾きよりも大きい、請求項4に記載の作業機械。
- 前記板部材は、前記足場の前縁を構成する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の作業機械。
- 前記車体フレームの前方に配置された作業機と、
前記作業機を前記車体フレームに対して回転可能に支持する左右一対のピンとをさらに備え、
前記足場は、平面視において、前記左右一対のピンの間に配置される、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の作業機械。 - 走行輪を有する走行体をさらに備える、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の作業機械。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022136022A JP2024032395A (ja) | 2022-08-29 | 2022-08-29 | 作業機械 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2022136022A JP2024032395A (ja) | 2022-08-29 | 2022-08-29 | 作業機械 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2024032395A true JP2024032395A (ja) | 2024-03-12 |
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ID=90193022
Family Applications (1)
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JP2022136022A Pending JP2024032395A (ja) | 2022-08-29 | 2022-08-29 | 作業機械 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2024032395A (ja) |
-
2022
- 2022-08-29 JP JP2022136022A patent/JP2024032395A/ja active Pending
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