JPWO2015173976A1 - 作業車両用バケット及びそのバケットを備える作業車両 - Google Patents

作業車両用バケット及びそのバケットを備える作業車両 Download PDF

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Abstract

作業車両用バケットは、バケット本体部、左/右ブーム取付部、及びスピルプレートを備える。左/右ブーム取付部は、底板の左右方向の中央よりも左/右側の底板の背面に固着される。スピルプレートは、第1スピルプレート部と、第2スピルプレート部とを含む。第2スピルプレート部は、上面視において、バケット本体部の左右方向の中央から左右方向に延びる前方端線と、前方端線の左/右端である第1/第2前端から第1/第2接続点まで後方かつ左/右方向に延びる第1左/第1右端線とを含む。第1スピルプレート部は、上面視において、第2左端線と、第2右端線と、第3左端線と、第3右端線とを含む。第2左/第2右端線は、第1/第2接続点において第1左/第1右端線と接続し、第1左/第1右端線よりも前方に傾き、第1/第2接続点から第3/第4接続点まで後方且つ左/右方向、あるいは、左/右方向に延びる。第3左/第3右端線は、第3/第4接続点において第2左/第2右端線と接続し、第2左/第2右端線よりも後方に傾き、第3/第4接続点から後方且つ左/右方向に延びる。第1/第2接続点は、左/右ブーム取付部の右/左端位置である第1右/第1左端位置よりも左/右側に位置する。

Description

本発明は、作業車両用バケット及びそのバケットを備える作業車両に関する。
特許文献1には、車両走行時のエッジ先端部分の視認性が確保され、荷こぼれの少ないスピルガードが開示されている。このスピルガードは、以下のようにして形状が定められる。まず、車両走行時のエッジ先端部分と予め定められた視点(eye point)とスピルガードを構成する面との交点を求める。そして、その交点が少なくとも切り欠かれるように、スピルガードの形状が定められる。
特開2001−32318号公報
特許文献1に係るスピルガードは、車両走行時のバケット、すなわち、ブームが下がっている状態においてエッジの端部が最低限見えた上で、バケット内の積載物の一部がバケットから落下する荷こぼれをできるだけ少なくすることを目的とした設計がされている。したがって、スピルガードの端部以外はできるだけ切り欠かない設計となっている。
しかし、バケットの端部の視認性を確保するだけでは不十分である。例えば、作業車両が積載物をトラックに積載する際にバケットはキャブよりも上方に持ち上げられるため、バケットが上方に持ち上げられても、バケット内の積載物を視認できる程度にスピルガードが切り欠かれていることが望ましい。つまり、バケットのより中央付近も視認できることが望ましい。しかし、特許文献1ではこのような課題に対して検討がされていない。
また、バケットが上方に持ち上げられても、バケット内の積載物を視認できる程度にスピルガードが切り欠かかれると、バケットに積載物が多く積まれるときに積載物の一部がバケットから落下する。しかし、バケットを支持する左右ブームやチルトロッドの継手に積載物が落下するのは継手の回転性能を低下させるため、好ましくない。また、スピルガードの切り欠きが大きいと、バケットから落下する積載物がブーム上を伝ってキャブのフロントガラスに衝突し、フロントガラスを破損する可能性が高くなる。
本発明の目的は、バケットの視認性を確保しつつ、バケットから落下する積載物からバケットを支持する左右ブームの継手やキャブのフロントガラスを保護することができる作業車両用バケット及びそのバケットを備える作業車両を提供することである。
本発明の第1の態様に係る作業車両用バケットは、バケット本体部、左ブーム取付部、右ブーム取付部、及びスピルプレートを備える。バケット本体部は、湾曲した形状を有する底板と、底板に固着される左側板及び右側板とを備える。左ブーム取付部は、底板の左右方向の中央よりも左側の底板の背面に固着される。右ブーム取付部は、底板の左右方向の中央よりも右側の底板の背面に固着される。スピルプレートは、バケット本体部の上端に接続される第1スピルプレート部と、第1スピルプレート部の前端に接続される第2スピルプレート部とを含む。
第2スピルプレート部は、上面視において、バケット本体部の左右方向の中央から左右方向に延びる前方端線と、前方端線の左端である第1前端から第1接続点まで後方かつ左方向に延びる第1左端線と、前方端線の右端である第2前端から第2接続点まで後方かつ右方向に延びる第1右端線とを含む。
第1スピルプレート部は、上面視において、第2左端線と、第2右端線と、第3左端線と、第3右端線とを含む。第2左端線は、第1接続点において第1左端線と接続し、第1左端線よりも前方に傾き、第1接続点から第3接続点まで後方且つ左方向、あるいは、左方向に延びる。第2右端線は、第2接続点において第1右端線と接続し、第1右端線よりも前方に傾き、第2接続点から第4接続点まで後方且つ右方向、あるいは、右方向に延びる。第3左端線は、第3接続点において第2左端線と接続し、第2左端線よりも後方に傾き、第3接続点から後方且つ左方向に延びる。第3右端線は、第4接続点において第2右端線と接続し、第2右端線よりも後方に傾き、第4接続点から後方且つ右方向に延びる。第1接続点は、左ブーム取付部の右端位置である第1右端位置よりも左側に位置する。第2接続点は、右ブーム取付部の左端位置である第1左端位置よりも右側に位置する。
第1接続点は、左ブーム取付部の左右方向の中央位置よりも左側に位置するとよい。第2接続点は、右ブーム取付部の左右方向の中央位置よりも右側に位置するとよい。
第1前端は、第1右端位置よりも左側に位置するとよい。第2前端は、第1左端位置よりも右側に位置するとよい。
第1左端線の少なくとも一部は、第1右端位置よりも左側、かつ、左ブーム取付部の左端位置である第2左端位置よりも右側に位置するとよい。第1右端線の少なくとも一部は、第1左端位置よりも右側、かつ、右ブーム取付部の右端位置である第2右端位置よりも左側に位置するとよい。
第1前端は、第2左端位置よりも右側に位置するとよい。第2前端は、第2右端位置よりも左側に位置するとよい。
第1前端は、左ブーム取付部の左右方向の中央位置よりも右側に位置するとよい。第2前端は、右ブーム取付部の左右方向の中央位置よりも左側に位置するとよい。
当該作業車両用バケットは、スピルプレートに固着される第1サイドガード及び第2サイドガードをさらに備えるとよい。第1接続点は、背面視において、第1サイドカードと重畳するとよい。第2接続点は、背面視において、第2サイドガードと重畳するとよい。
第1サイドガードは、上面視において、第1サイドガードの前端から後方且つ左方向に向かって延びるとよい。第2サイドガードは、上面視において、第2サイドガードの前端から後方且つ右方向に向かって延びるとよい。
第1サイドガードの前端は、上面視において、左ブーム取付部の左右方向の中央位置よりも右側に位置するとよい。第2サイドガードの前端は、上面視において、右ブーム取付部の左右方向の中央位置よりも左側に位置するとよい。
上面視において、第1サイドガードの前端、及び、第2サイドガードの前端は、左右方向において、第1前端と第2前端との間に位置するとよい。
第1サイドガードの後端は、左ブーム取付部の左端位置である第2左端位置よりも左側に位置するとよい。第2サイドガードの後端は、右ブーム取付部の右端位置である第2右端位置よりも右側に位置するとよい。
第1サイドガードは、荷吊りフックを取り付けるための第1取付孔を有するとよい。第1取付孔は、第2左端位置よりも左側に位置するとよい。
第2サイドガードは、荷吊りフックを取り付けるための第2取付孔を有するとよい。第2取付孔は、第2右端位置よりも右側に位置するとよい。
スピルプレートは、第1サイドガードの前方側面及び底面、並びに、第2サイドガードの前方側面及び底面に沿って折り曲げられているとよい。
スピルプレートは1枚のプレートから形成されるとよい。
第2左端線と、第2右端線とは、上面視で左右方向に延びる直線であるとよい。
第1左端線、第1右端線、第3左端線、及び第3右端線は、直線であるとよい。
本発明の第2の態様に係る作業車両は、上述する作業車両用バケットと、左ブーム及び右ブームと、第1油圧シリンダと、第2油圧シリンダと、キャブを備える。左ブーム及び右ブームは、作業車両用バケットに取り付けられる。第1油圧シリンダは、左ブームを制御する。第2油圧シリンダは、右ブームを制御する。キャブは、左ブーム及び右ブームの後方に配置される。キャブの前面にはフロントガラスが設けられる。第1前端と第2前端との間の左右方向の長さは、フロントガラスの下端の左右方向の長さよりも長い。
本発明によれば、バケットの視認性を確保しつつ、バケットから落下する積載物からバケットを支持する左右ブームの継手を保護することができる。
図1は、実施形態による作業車両の側面図である。 図2は、実施形態による作業車両の上面図である。 図3は、第1の実施形態に係るバケットの正面図である。 図4は、第1の実施形態に係るバケットの背面図である。 図5は、第1の実施形態に係るバケットの左側面図である。 図6は、第1の実施形態に係るバケットの上面図である。 図7は、作業車両走行時にバケットの開口部が上方に向くようにバケットを傾けた状態の側面図である。 図8は、積載物が過積載されたバケットを上げた作業車両を斜め後方から見た斜視図である。 図9は、バケットを上げた作業車両の正面図である。 図10は、第2の実施形態に係るバケットの背面図である。 図11は、第2の実施形態に係るバケットの上面図である。 図12は、第2の実施形態に係るバケットの左側面図である。
[第1の実施形態]
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。本発明の実施形態による作業車両1の構成について図1及び図2を用いて説明する。図1及び図2は、作業車両1としてホイールローダを図示しているが、ブルドーザや油圧ショベルなどバケットを使用する他の作業車両であってもよい。ここで、以下の説明における「前方」は車両の前方を、「後方」は車両の後方を示している。また、「左方向」及び「右方向」は、それぞれ車両の前方に向かって車両の左方向、右方向を意味する。また、「上方向」及び「下方向」は、それぞれ車両の上方向、下方向を意味する。以降の説明では、バケットを構成する各部の位置関係を説明する箇所もある。当該説明における「前方」「後方」「左方向」「右方向」「上方向」「下方向」は、当該バケットを作業車両1に取り付けて、バケットを接地された状態の「前方」「後方」「左方向」「右方向」「上方向」「下方向」を意味する。また、「点Aよりも左側に位置する」「点Cよりも右側に位置する」は、「点Aを通り、左右方向と垂直な仮想面に対し、左側に位置する」「点Cを通り、左右方向と垂直な仮想面に対し、右側に位置する」ことを意味する。
作業車両1は、車体フレーム2と、作業機3と、走行輪4a,4bと、キャブ5とを備えている。作業車両1は、走行輪4a,4bが回転駆動されることにより自走可能であり、作業機3を用いて所望の作業を行うことができる。
車体フレーム2は、前フレーム11と後フレーム12とを有する。前フレーム11と後フレーム12とは互いに左右方向に揺動可能に取り付けられている。前フレーム11と後フレーム12とには、ステアリングシリンダ13が取り付けられている。ステアリングシリンダ13は、油圧シリンダである。ステアリングシリンダ13がステアリングポンプ(図示せず)からの作動油によって伸縮することによって、作業車両1の進行方向が左右に変更される。
前フレーム11には、作業機3および走行輪4aが取り付けられている。作業機3は、左ブーム14と、右ブーム15と、バケット6とを備える。左ブーム14の基端部及び右ブーム15の基端部は、前フレーム11に揺動自在に取付けられている。バケット6は、左ブーム14の先端部及び右ブーム15の先端部に揺動自在に取付けられている。前フレーム11と左ブーム14とは左ブームシリンダ16により連結されている。前フレーム11と右ブーム15とは右ブームシリンダ17により連結されている。ブームシリンダ16、17は、油圧シリンダである。ブームシリンダ16,17が作業機ポンプ(図示せず)からの作動油によって伸縮することによって、ブーム14,15が上下に回動する。つまり、ブームシリンダ16,17は、ブーム14,15を制御する。
また、作業機3は、チルトアーム18と、バケットシリンダ19と、チルトロッド20とをさらに備える。チルトアーム18は、左ブーム14と右ブーム15とのほぼ中央において、左ブーム14と右ブーム15とに揺動自在に支持されている。バケットシリンダ19は、チルトアーム18の基端部と前フレーム11とを連結する。チルトロッド20は、チルトアーム18の先端部とバケット6とを連結する。バケットシリンダ19は、油圧シリンダである。バケットシリンダ19が作業機ポンプ(図示せず)からの作動油によって伸縮することによって、バケット6が上下に回動する。つまり、バケットシリンダ19は、バケット6の開口部の向きを制御する。
後フレーム12には、キャブ5及び走行輪4bが取り付けられている。すなわち、キャブ5は、ブーム14,15の後方に配置される。キャブ5は、車体フレーム2上に載置されている。キャブ5内には、オペレータが着座するシートや操作装置などが配置されている。図9に示すように、キャブ5の前面には、フロントガラス5aが設けられている。
つぎに、第1の実施形態によるバケット6の構成について図3乃至図6を用いて説明する。図3は、バケット6の正面図である。図4は、バケット6の背面図である。図5は、バケット6の左側面図である。図6は、バケット6の上面図である。
図3乃至図5を参照すると、バケット6は、バケット本体部7と、スピルガード8とを含む。バケット本体部7は、カッティングエッジ31と、底板32と、左側板33と、右側板34と、チルトロッド取付部35と、左ブーム取付部40と、右ブーム取付部50と、を含む。スピルガード8は、バケット6に搭載された積載物の落下を抑える。スピルガード8は、スピルプレート60と、第1サイドガード70と、第2サイドガード75とを含む。
カッティングエッジ31は、バケット6の積載対象物である土砂などを掘削する。カッティングエッジ31は、底板32の下方の先端に設けられた板状の部材であって、図5に示すように、当該先端に向かって薄くなる楔形の断面形状を有している。底板32は、カッティングエッジ31から後述する第1サイドガード70まで略C字状に湾曲した形状を有する。底板32は、下部部材32aと、上部部材32bとを含む。下部部材32aは、湾曲した形状を有する板状部材である。上部部材32bは、下部部材32a上に固着される板状部材である。図4乃至図6に示すように、上部部材32bは、板状部材をほぼ直角に折り曲げられることによって形成されるリブ32cを含んでいる。
底板32は、左側板33と右側板34とに固着される。左側板33は、底板32の左側に固着される平面状の板状部材である。右側板34は、底板32の右側に固着される平面状の板状部材である。底板32と側板33,34とによってボックス構造が形成される。このボックス構造の中に土砂などの積載物が収容される。図3に示すように、底板32と側板33,34で形成されるボックス構造の開口は、略長方形の形状を有している。図3に示すバケットの横幅W0は、図2に示す作業車両1の左右車輪4a,4bの外側端間の距離Whより大きいことが好ましい。なお、作業車両1が車輪4a,4bに代えて覆帯を有する場合、バケットの横幅Wは、左右覆帯の外側端間の距離より大きいことが好ましい。
図4を参照すると、チルトロッド取付部35は、底板32の左右方向の中央に固着されている。チルトロッド取付部35は、第1左サイドプレート36及び第1右サイドプレート37と、を含む。第1左サイドプレート36と第1右サイドプレート37は上下方向に延びる平面状の板状部材である。図5及び図6に示すように、第1左サイドプレート36と第1右サイドプレート37は、湾曲する底板32に沿って上方に向かうほど前方向に延びている。図4及び図5に示すように、第1左サイドプレート36と第1右サイドプレート37は、それぞれ、チルトロッド20の回転軸21を回転自在に支持するための回転軸取付孔36h,37hを有している。図6で二点鎖線にて示されるように、回転軸21が回転軸取付孔36h,37hに取り付けられることによって、チルトロッド20がチルトロッド取付部35に取り付けられる。第1左サイドプレート36の左側面の位置は、チルトロッド20がチルトロッド取付部35に取り付けられた際にチルトロッド取付部35と結合する、チルトロッド20と連結する継手の左端位置に該当する。この左端位置のことを、第3左端位置と呼ぶ。図6では、第3左端位置を通り、前後方向に延びる仮想線を、一点鎖線LL3として示している。また、第1右サイドプレート37の右側面の位置は、チルトロッド20がチルトロッド取付部35に取り付けられた際にチルトロッド取付部35と結合する、チルトロッド20と連結する継手の右端位置に該当する。この右端位置のことを、第3右端位置と呼ぶ。図6では、第3右端位置を通り、前後方向に延びる仮想線を、一点鎖線RL3として示している。さらに、図6は、チルトロッド20がチルトロッド取付部35に取り付けられた際のチルトロッド20の左右方向の中央位置を通り、前後方向に延びる仮想線を、一点鎖線ML3として示している。この仮想線ML3は、チルトロッド取付部35の左右方向の中央位置に相当する。この仮想線ML3は、仮想線LL3と仮想線RL3との丁度中間を通る。図4では、チルトロッド20がチルトロッド取付部35の左右方向の中央位置を通り、上下方向に延びる仮想線を、一点鎖線ML3’として示している。バケット6は、一点鎖線ML3と一点鎖線ML3’が共に通る平面に対して、左右対称である。
図4を参照すると、左ブーム取付部40は、底板32に固着されている。左ブーム取付部40は、チルトロッド取付部35よりも左側に配置されている。つまり、左ブーム取付部40は、底板32の左右方向の中央ML3’よりも左側の底板32の背面に固着される。左ブーム取付部40は、第2左サイドプレート41及び第2右サイドプレート42と、を含む。第2左サイドプレート41と第2右サイドプレート42は上下方向に延びる平面状の板状部材である。図5及び図6に示すように、第2左サイドプレート41と第2右サイドプレート42は、湾曲する底板32に沿って上方に向かうほど前方向に延びている。図4及び図6を参照すると、左ブーム取付部40の上部には、リブ43が設けられている。具体的には、後述する回転軸取付孔41h,42hよりも上方にリブ43が設けられている。リブ43は、第2左サイドプレート41と第2右サイドプレート42とに固着している。
図4乃至図6に示すように、第2左サイドプレート41と第2右サイドプレート42は、それぞれ、左ブーム14の回転軸22を回転自在に支持するための回転軸取付孔41h,42hを有している。図6にて二点鎖線で示されるように、回転軸22が回転軸取付孔41h,42hに取り付けられることによって、左ブーム14が左ブーム取付部40に取り付けられる。つまり、左ブーム14がバケット6に取り付けられる。第2左サイドプレート41の左側面の位置は、左ブーム14が左ブーム取付部40に取り付けられた際に、左ブーム取付部40と結合する、左ブーム14と連結する継手の左端位置に該当する。この左端位置のことを、第2左端位置と呼ぶ。図6では、第2左端位置を通り、前後方向に延びる仮想線を、一点鎖線LL2として示している。図4では、第2左端位置を通り、上下方向に延びる仮想線を、一点鎖線LL2’として示している。また、第2右サイドプレート42の右側面の位置は、左ブーム14が左ブーム取付部40に取り付けられた際に左ブーム取付部40と結合する、左ブーム14と連結する継手の右端位置に該当する。この右端位置のことを、第1右端位置と呼ぶ。図6では、第1右端位置を通り、前後方向に延びる仮想線を、一点鎖線RL1として示している。さらに、図6は、左ブーム14が左ブーム取付部40に取り付けられた際の左ブーム14の左右方向の中央位置を通り、前後方向に延びる仮想線を、一点鎖線ML1として示している。この仮想線ML1は、仮想線LL2と仮想線RL1との丁度中間を通る。つまり、仮想線ML1は、左ブーム取付部40の左右方向の中央位置に相当する。
図4を参照すると、右ブーム取付部50は、底板32に固着されている。右ブーム取付部50は、チルトロッド取付部35よりも右側に配置されている。つまり、右ブーム取付部50は、底板32の左右方向の中央ML3’よりも右側の底板32の背面に固着される。右ブーム取付部50は、第3左サイドプレート51及び第3右サイドプレート52と、を含む。第3左サイドプレート51と第3右サイドプレート52は上下方向に延びる平面状の板状部材である。図5及び図6に示すように、第3左サイドプレート51と第3右サイドプレート52は、湾曲する底板32に沿って上方に向かうほど前方向に延びている。図4及び図6を参照すると、右ブーム取付部50の上部には、リブ53が設けられている。具体的には、後述する回転軸取付孔51h,52hよりも上方にリブ53が設けられている。リブ53は、第3左サイドプレート51と第3右サイドプレート52とに固着している。
図4乃至図6に示すように、第3左サイドプレート51と第3右サイドプレート52は、それぞれ、右ブーム15の回転軸23を回転自在に支持するための回転軸取付孔51h,52hを有している。図6にて二点鎖線で示されるように、回転軸23が回転軸取付孔51h,52hに取り付けられることによって、右ブーム15が右ブーム取付部50に取り付けられる。つまり、右ブーム15がバケット6に取り付けられる。第3左サイドプレート51の左側面の位置は、右ブーム15が右ブーム取付部50に取り付けられた際に右ブーム取付部50と結合する、右ブーム15と連結する継手の左端位置に該当する。この左端位置のことを、第1左端位置と呼ぶ。図6では、第1左端位置を通り、前後方向に延びる仮想線を、一点鎖線LL1として示している。また、第3右サイドプレート52の右側面の位置は、右ブーム15が右ブーム取付部50に取り付けられた際に右ブーム取付部50と結合する、右ブーム15と連結する継手の右端位置に該当する。この右端位置のことを、第2右端位置と呼ぶ。図6では、第2右端位置を通り、前後方向に延びる仮想線を、一点鎖線RL2として示している。図4では、第2右端位置を通り、上下方向に延びる仮想線を、一点鎖線RL2’として示している。さらに、図6は、右ブーム15が右ブーム取付部50に取り付けられた際の右ブーム15の左右方向の中央位置を通り、前後方向に延びる仮想線を、一点鎖線ML2として示している。この仮想線ML2は、仮想線LL1と仮想線RL2との丁度中間を通る。つまり、仮想線ML2は、右ブーム取付部50の左右方向の中央位置に相当する。
スピルプレート60は、バケット本体部7の上端に接続している。図3に示すように、バケット本体部7の上端は、底板32が左側板33と接触する部分の上端である第1上端UE1と、底板32が右側板34と接触する部分の上端である第2上端UE2とを結ぶ第1領域境界BR1によって定義される。スピルプレート60とバケット本体部7の上部部材32bとは同じ1枚のプレートから形成されているため、第1領域境界BR1は外部から視認できない。したがって、第1領域境界BR1は、バケット本体部7の上端全体を表すものとして、仮想線で示されている。第1領域境界BR1は、具体的には、長方形の形状を有する。図3では、第1領域境界BR1の上端、下端のそれぞれを二点鎖線で示している。この2つの二点鎖線は、底板32の板厚だけ離隔している。図5では、第1領域境界BR1が境界線BF1として示されている。図6では、第1領域境界BR1が第1領域境界線BL1として示されている。つまり、第1領域境界線BL1は、第1領域境界BR1を表す。第1領域境界線は、具体的には、直線である。図6に示すように、スピルプレート60は、第1スピルプレート部61と第2スピルプレート部66とを含む。
第1スピルプレート部61は、バケット本体部7の上述する上端に接続する。別の言い方をすれば、第1スピルプレート部61は、バケット本体部7の第1領域境界BR1に接続する。第1スピルプレート部61は、上面視において第1閉領域GIKLJHによって表される。第1閉領域GIKLJHは、第1領域境界線KL(上述する第1領域境界線BL1と同じ)と、第3左端線IKと、第2左端線GIと、第2領域境界線GH(後述するBL2)と、第2右端線HJと、第3右端線JLとによって囲まれる。つまり、第1スピルプレート部61は、第3左端線IKと、第2左端線GIと、第2右端線HJと、第3右端線JLとを含む。
第2スピルプレート部66は、第1スピルプレート部61の上述する前端に接続する。第2スピルプレート部66は、上面視において第2閉領域EGHFによって表される。第2閉領域EGHFは、第2領域境界線GH(後述するBL2に相当する)と、第1左端線EGと、第1右端線FHと、前方端線EFとによって囲まれる。つまり、第2スピルプレート部66は、第1左端線EGと、第1右端線FHと、前方端線EFとを含む。
前方端線EFは、スピルプレート60の左右方向の中央ML3の前端位置Pから左右方向に延びる。図6では、前方端線EFは、左右方向に延びる直線である場合を図示している。しかし、前方端線EFの線の形状は、折れ線、曲線などの他の形状であってもよい。第1前端Eは、仮想線RL1よりも左側に位置する。つまり、第1前端Eは、上述する第1右端位置よりも左側に位置する。また、第1前端Eは、仮想線LL2よりも右側に位置する。つまり、第1前端Eは、上述する第2左端位置よりも右側に位置する。さらに、好ましくは、第1前端Eは、仮想線ML1よりも右側に位置する。つまり、第1前端Eは、左ブーム取付部40の左右方向の中央位置よりも右側に位置する。したがって、第1左端線EGの少なくとも一部は、第1右端位置よりも左側、かつ、第2左端位置よりも右側に位置する。
第2前端Fは、仮想線LL1よりも右側に位置する。つまり、第2前端Fは、上述する第1左端位置よりも右側に位置する。また、第2前端Fは、仮想線RL2よりも左側に位置する。つまり、第2前端Fは、上述する第2右端位置よりも左側に位置する。さらに、好ましくは、第2前端Fは、仮想線ML2よりも左側に位置する。したがって、第2前端Fは、右ブーム取付部50の左右方向の中央位置よりも左側に位置する。したがって、第1右端線FHの少なくとも一部は、第1左端位置よりも右側、かつ、第2右端位置よりも左側に位置する。
第1左端線EGは、第1前端Eから第1接続点Gまで後方且つ左方向、又は、後方に延びる。第1左端線EGは、第1接続点Gにおいて第2左端線GIと接続する。図6では、第1左端線EGは、直線である場合を図示している。しかし、第1左端線EGの線の形状は、折れ線、曲線などの他の形状であってもよい。第1右端線FHは、第2前端Fから第2接続点Hまで後方且つ右方向、又は、後方に延びる。第1右端線FHは、第2接続点Hにおいて第2右端線HJと接続する。図6では、第1右端線FHは、直線である場合を図示している。しかし、第1右端線FHの線の形状は、折れ線、曲線などの他の形状であってもよい。
第2領域境界線GHは、第1接続点Gと第2接続点Hとを結ぶ。具体的には、第2領域境界線GHは、直線である。以降の説明では、第2領域境界線をBL2として説明する。第2領域境界線BL2は、第1スピルプレート部61の前端を表す。図3では、第2領域境界線BL2に対応する第2領域境界BR2を図示している。第1スピルプレート部61と第2スピルプレート部66とは同じ1枚のプレートから形成されているため、第2領域境界BR2は外部から視認できない。したがって、第2領域境界BR2は、第1スピルプレート部61の前端全体を表すものとして、仮想線で示されている。第2領域境界BR2は、具体的には、長方形の形状を有する。図3では、第2領域境界BR2の上端、下端のそれぞれを二点鎖線で示している。この2つの二点鎖線は、スピルプレート60の板厚だけ離隔している。また、図5では、第2領域境界BR2に対応する領域境界線をBF2として示す。
ここで、図6を参照すると、第1接続点Gは、仮想線RL1よりも左側に位置する。つまり、第1接続点Gは、上述する第1右端位置よりも左側に位置する。さらに、好ましくは、第1接続点Gは、仮想線ML1よりも左側に位置する。つまり、第1接続点Gは、左ブーム取付部40の左右方向の中央位置よりも左側に位置する。第2接続点Hは、仮想線LL1よりも右側に位置する。つまり、第2接続点Hは、上述する第1左端位置よりも右側に位置する。さらに、好ましくは、第2接続点Hは、仮想線ML2よりも右側に位置する。つまり、第2接続点Hは、右ブーム取付部50の左右方向の中央位置よりも右側に位置する。
第2左端線GIは、第1接続点Gにおいて第1左端線EGと接続する。第2左端線GIは、第1接続点Gから第3接続点Iまで後方且つ左方向、あるいは、左方向に延びる。第2左端線GIは、第1左端線EGよりも前方に傾いている。
第2右端線HJは、第2接続点Hにおいて第1右端線FHと接続する。第2右端線HJは、第2接続点Hから第4接続点Jまで後方且つ右方向、あるいは、右方向に延びる。第2右端線HJは、第1右端線FHよりも前方に傾いている。
第3左端線IKは、第3接続点Iにおいて第2左端線GIと接続する。第3左端線IKは、第3接続点Iから第1上端UE1を表す点Kまで後方且つ左方向に延びる。第3左端線IKは、第2左端線GIよりも後方に傾く。具体的には、第3左端線IKは、積荷の50%勾配で示される荷切平面とGIKLJHで表す平面との交線(ISO7546仕様等で定められている)である。したがって、第3左端線IKと左右方向に延びる直線(図6では、直線KLが左右方向に延びる直線である場合を示している)とのなす角θは、約26.57°である。点Iと点Kとの左右方向の距離をD1とすると、点Iと点Kとの前後方向の距離D2は、以下の(式1)のように表される。
D2=D1×RE(ただし、RE=1/2) (式1)
なお、REは1/2以外の値であってもよい。なお、第3接続点Iと第1上端UE1を表す点Kとの相対位置関係は、バケット6の容量と形状により予め定められている。したがって、図6中のD1及びD2は、バケット6の容量と形状によって予め最適な値に定められている。さらに、点Gと点Iとの左右方向の距離D3も予め定められる。具体的には、図3に示すGH間距離W1が、バケット6の視認性と、左ブーム取付部40及び右ブーム取付部50の取付位置とを考慮して予め定められる。上述するように、バケット6は左右対称である。そこで、距離D3は、以下の(式2)によって定められる。
D3=(W0−W1−2×D1)/2 (式2)
(W0はバケット幅であり、作業車両1の大きさ、種類に合わせて予め定められる)
したがって、第2左端線GIの線の形状が定まれば、第3接続点Iの位置は必然的に定まる。なお、図6では、第2左端線GIは、左右方向に延びる直線である場合を図示している。しかし、第2左端線GIの線の形状は、折れ線、曲線などの他の形状であってもよい。また、第2左端線GIの線の向きも左右方向ではなく、左右方向からやや後方に傾いていてもよい。したがって、第1接続点Gは、第2左端線GIの形状及び向きに応じて、第3接続点Iよりも前方に位置してもよい。
第3右端線JLは、第4接続点Jにおいて第2右端線HJと接続する。第3右端線JLは、第4接続点Jから第2上端UE2を表す点Lまで後方且つ右方向に延びる。具体的には、第1右端線JLは、積荷の50%勾配で示される荷切平面とGIKLJHで表す平面との交線(ISO7546仕様等で定められている)である。したがって、第3右端線JLと左右方向に延びる直線(図6では、直線KLが左右方向に延びる直線である場合を示している)とのなす角θは、約26.57°である。ここで、バケット6は、仮想線ML3に対して左右対称であるため、点Jと点Lとの左右方向の距離はD1である。点Jと点Lとの前後方向の距離D2は、上述する(式1)のように求められる。なお、第4接続点Jと第2上端UE2を表す点Lとの相対位置関係は、バケット6の容量と形状により予め定められている。したがって、図6中のD1及びD2は、バケット6の容量と形状によって予め最適な値に定められている。さらに、バケット6は左右対称であるから、点Hと点Jとの左右方向の距離もD3であり、上述する(式2)により定められる。したがって、第2右端線HJの線の形状が定まれば、第4接続点Jの位置は必然的に定まる。なお、図6では、第2右端線HJは、左右方向に延びる直線である場合を図示している。しかし、第2右端線HJの線の形状は、折れ線、曲線などの他の形状であってもよい。また、第2右端線HJの線の向きも左右方向ではなく、左右方向からやや後方に傾いていてもよい。したがって、第2接続点Hは、第2右端線HJの形状及び向きに応じて、第4接続点Jよりも前方に位置してもよい。
図6を参照すると、第1スピルプレート部61は、第1後プレート部61aと、第1折り曲げ領域BP1と、第1前プレート部61bとを含む。第1折り曲げ領域BP1は、左右方向に延びている。図5に示すように、第1前プレート部61bは、第1後プレート部61aよりも後方且つ上方に傾いている。同様に、第2スピルプレート部66は、第2後プレート部66aと、第2折り曲げ領域BP2と、第2前プレート部66bとを含む。第2折り曲げ領域BP2は、左右方向に述べている。第2前プレート部66bは、第2後プレート部66aよりも後方且つ上方に傾いている。これによって、スピルプレート60は、第1サイドガード70の前方側面及び底面、並びに、第2サイドガード75の前方側面及び底面に沿って折り曲げられている。
図4乃至図6に示すように、第1サイドガード70及び第2サイドガード75は、スピルプレート60上に固着される。より詳細に言えば、スピルプレート60は、第1サイドガード70の前方側面及び底面、並びに、第2サイドガード75の前方側面及び底面に固着される。図6に示すように、第1サイドガード70は、上面視において、第1サイドガード70の前端Aから後端Bまで後方且つ左方向に向かって延びる。第2サイドガード75は、上面視において、第2サイドガード75の前端Cから後端Dまで後方且つ右方向に向かって延びる。
さらに、上面視において、第1サイドガード70の前端Aと、第2サイドガード75の前端Cとは、左右方向において、第1前端Eと第2前端Fとの間に位置する。より詳細には、第1サイドガード70の前端Aは、仮想線LL3よりも左側に位置する。つまり、第1サイドガード70の前端Aは、上述する第3左端位置よりも左側に位置する。また、第1サイドガード70の前端Aは、仮想線LL2よりも右側に位置する。つまり、第1サイドガード70の前端Aは、上面視において、上述する第2左端位置よりも右側に位置する。さらに、好ましくは、第1サイドガード70の前端Aは、仮想線ML1よりも右側に位置する。つまり、第1サイドガード70の前端Aは、上面視において、左ブーム取付部40の左右方向の中央位置よりも右側に位置する。第2サイドガード75の前端Cは、仮想線RL3よりも右側に位置する。つまり、第2サイドガード75の前端Cは、上述する第3右端位置よりも右側に位置する。また、第2サイドガード75の前端Cは、仮想線RL2よりも左側に位置する。つまり、第2サイドガード75の前端Cは、上面視において、上述する第2右端位置よりも左側に位置する。さらに、好ましくは、第2サイドガード75の前端Cは、仮想線ML2よりも左側に位置する。つまり、第2サイドガード75の前端Cは、右ブーム取付部50の左右方向の中央位置よりも左側に位置する。
また、第1サイドガード70の後端Bは、仮想線LL2よりも左側に位置する。つまり、第1サイドガード70の後端Bは、上述する第2左端位置よりも左側に位置する。さらに、第1サイドガード70の後端Bは、左ブーム取付部40の前端よりも後方に位置する。別の言い方をすれば、第1サイドガード70の後端Bは、第2左サイドプレート41の前端及び第2右サイドプレート42の前端よりも後方に位置する。第2サイドガード75の後端Dは、仮想線RL2よりも右側に位置する。第2サイドガード75の後端Dは、上述する第2右端位置よりも右側に位置する。さらに、第2サイドガード75の後端Dは、右ブーム取付部50の前端よりも後方に位置する。別の言い方をすれば、第2サイドガード75の後端Dは、第3左サイドプレート51の前端及び第3右サイドプレート52の前端よりも後方に位置する。したがって、上面視において、第1サイドガード70の少なくとも一部は、上述する第1右端位置よりも左側、かつ、上述する第2左端位置よりも右側に位置する。第2サイドガード75の少なくとも一部は、上述する第1左端位置よりも右側、かつ、上述する第2右端位置よりも左側に位置する。
図4及び図5に示すように、第1サイドガード70及び第2サイドガード75は、スピルプレート60から上方に突出する。ただし、図7に示すように、作業車両1走行時にバケット6の開口部が上方に向くようにバケット6を傾けても、第1サイドガード70とチルトアーム18との間で所定距離dの隙間が設けられるように、第1サイドガード70の高さが抑えられている。同様に、第2サイドガード75と右ブーム15との間で所定距離dの隙間が設けられるように、第2サイドガード75の高さが抑えられている。これによって、作業車両1走行時に、第1サイドガード70と第2サイドガード75が、それぞれ、左ブーム14、右ブーム15と干渉することが防止される。
また、図4を参照すると、第1接続点Gは、背面視において、第1サイドガード70と重畳する。同様に、第2接続点Hは、背面視において、第2サイドガード75と重畳する。さらに、第1サイドガード70は、荷吊りフックをとりつけるための第1取付孔71を有する。第2サイドガード75は、荷吊りフックをとりつけるための第2取付孔76を有する。第1取付孔71は、仮想線LL2’よりも左側に位置する。すなわち、第1取付孔71は、上述する第2左端位置よりも左側に位置する。第2取付孔76は、仮想線RL2’よりも右側に位置する。すなわち、第2取付孔76は、上述する第2右端位置よりも右側に位置する。
第1サイドガード70及び第2サイドガード75、並びに、スピルプレート60が以上のような形状を有する。したがって、図8の太線矢印に示すように、積載物が過積載されたバケット6を作業車両1が上げた場合であっても、積載物が第1サイドガード70及び/または第2サイドガード75の上を伝って、左ブーム取付部40及び/または右ブーム取付部50の側方に落下する。したがって、左ブーム取付部40に設けられる左ブーム14と連結する継手及び/または右ブーム取付部50に設けられる右ブーム15と連結する継手が保護される。また、左ブーム14及び右ブーム15に積載物が落下しにくくなる。よって、図8に点線矢印で示すように積載物が左ブーム14及び/または右ブーム15に落下してキャブ5のフロントガラス5aに向かって跳ね、キャブ5のフロントガラス5aが破損する恐れが少なくなる。
さらに、図9に示すように、第1前端Eと第2前端Fとの間の左右方向の長さW3は、キャブ5のフロントガラス5aの下端の左右方向の長さW2よりも長い。したがって、フロントガラス5aの前方では、スピルプレート60の高さが高くなるので、バケット6から落下する積載物によってキャブ5のフロントガラス5aが破損する恐れがさらに少なくなる。
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、バケット6が手作業により作業車両1に装着される通常のバケットの場合を説明した。しかし、本発明は、作業機アタッチメントを機械的に装着する連結器(カプラ:coupler)を備えた作業車両1に装着されるバケットにも適用可能である。以下、このようなバケットを、第2の実施形態に係るバケット6aとして、図10乃至図12を用いて説明する。図10は、バケット6aの背面図である。図11は、バケット6aの上面図である。図12は、バケット6aの左側面図である。バケット6aの多くの構成は、バケット6と同じである。したがって、図10乃至図12では、バケット6aと同じ構成は、同じ符号を付している。下記の説明において言及されないバケット6aの特徴は、バケット6と同じ特徴である。なお、説明の便宜上、図10乃至図12では、カプラ80に係る構成を二点鎖線で表示している。
バケット6aの左ブーム取付部45は、バケット6の左ブーム取付部40の第2左サイドプレート41、第2右サイドプレート42、及びリブ43を有しない。代わりに、左ブーム取付部45は、左係合ブラケット46と、左係合ブラケット46の下端に固着される左底部部材47とを含む。同様に、バケット6aの右ブーム取付部55は、バケット6の右ブーム取付部50の第3左サイドプレート51、第3右サイドプレート52、及びリブ53を有しない。代わりに、右ブーム取付部55は、上下方向に延びる右係合ブラケット56と、右係合ブラケット56の下端に固着される右底部部材57とを含む。図11及び図12に示すように、バケット6aは、バケット6aの左右方向の中央位置を表す仮想線ML3,ML3’に対して、略左右対称であるので、左ブーム取付部45と右ブーム取付部55とは対称である。左係合ブラケット46、左底部部材47、右係合ブラケット56、及び右底部部材57は、溶接によって底板32に固定されている。左係合ブラケット46と右係合ブラケット56とは上下方向に延びる平面状の板状部材である。図10乃至図12に示すように、左係合ブラケット46と右係合ブラケット56とは湾曲する底板32に沿って上方に向かうほど前方向に延びている。
図10及び図12を参照すると、左係合ブラケット46は、左フック部46aと、左係合孔46hと、左カプラ支持部46bとを含む。左フック部46aは、下側が開放されたU字状の形状を有する。左係合孔46hには、後述するカプラ80の左係合ピン89が挿通される。図12を参照すると、左係合孔46hは、左フック部46aの下方、且つ、左カプラ支持部46bの上方に配置されている。左カプラ支持部46bは、カプラ80を下方から支持する。図10を参照すると、右係合ブラケット56は、右フック部56aと、右係合孔56hと、右カプラ支持部56bとを含む。右フック部56a、右係合孔56h、及び右カプラ支持部56bは、バケット6aの左右方向の中央位置を表す仮想線ML3,ML3’に対して、それぞれ、左フック部46a、左係合孔46h、及び左カプラ支持部46bと対称である。
図10を参照すると、カプラ80は、第1左フレーム81、第1右フレーム82、第2左フレーム83、第2右フレーム84、第3左フレーム85、第3右フレーム86、上梁部87、左フック係止部87a、右フック係止部87b、下梁部88、左係合ピン89、右係合ピン90、左ピンボス91、右ピンボス92、及び中央ピンボス93を含む。第1左フレーム81、第1右フレーム82、第2左フレーム83、第2右フレーム84、第3左フレーム85、及び第3右フレーム86は、上下方向に延びる板状部材である。図10乃至図12に示すように、第1左フレーム81、第1右フレーム82、第2左フレーム83、第2右フレーム84、第3左フレーム85、及び第3右フレーム86は湾曲する底板32に沿って上方に向かうほど前方向に延びている。
第1左フレーム81、第1右フレーム82、第2左フレーム83、第2右フレーム84、第3左フレーム85、及び第3右フレーム86の上端部は、溶接により上梁部87に結合される。第1左フレーム81、第1右フレーム82、第2左フレーム83、第2右フレーム84、第3左フレーム85、及び第3右フレーム86の下端部は、溶接により下梁部88に結合される。第1左フレーム81、第1右フレーム82は、それぞれ、左ブーム14の回転軸22を回転自在に支持する回転軸取付孔81h、82hを有する。ここで、回転軸22と回転軸取付孔81h、82hとを総称して左ブーム14の継手という。第2左フレーム83、第2右フレーム84は、それぞれ、右ブーム15の回転軸23を回転自在に支持する回転軸取付孔83h、84hを有する。ここで、回転軸23と回転軸取付孔83h、84hとを総称して右ブーム15の継手という。第3左フレーム85、第3右フレーム86は、それぞれ、チルトロッド20の回転軸21を回転自在に支持するための回転軸取付孔85h,86hを有する。第1左フレーム81と第1右フレーム82との間の上梁部87上には、左フック部46aを引っ掛けるための左フック係止部87aが設けられている。第2左フレーム83と第2右フレーム84との間の上梁部87上には、右フック部56aを引っ掛けるための右フック係止部87bが設けられている。
第1左フレーム81と第1右フレーム82の長手方向中央よりやや下方には、左右方向に沿って、左係合ピン89を進退自在に支持する左ピンボス91が溶接される。第1左フレーム81と第1右フレーム82とには、左係合ピン89が貫通可能な挿通孔が設けられている。上述する左係合孔46hも左係合ピン89が貫通可能である。同様に、第2左フレーム83と第2右フレーム84の長手方向中央よりやや下方には、左右方向に沿って、右係合ピン90を進退自在に支持する右ピンボス92が溶接される。第2左フレーム83と第2右フレーム84とには、右係合ピン90が貫通可能な挿通孔が設けられている。上述する右係合孔56hも右係合ピン90が貫通可能である。第3右フレーム86の長手方向中央よりやや下方にも、左右方向に沿って、左係合ピン89と右係合ピン90を進退自在に支持する中央ピンボス93が溶接される。左係合ピン89の両端部は左ピンボス91と中央ピンボス93とによって摺動自在に支持される。右係合ピン90の両端部は右ピンボス92と中央ピンボス93とによって摺動自在に支持される。左係合ピン89及び右係合ピン90は、図示しないピン駆動機構(例えば、アクチュエータ)によって、左右方向に移動される。
図12に示すように、カプラ80をバケット6aに係合させる際には、ブーム14、15とチルトロッド20との位置姿勢を調整し、左フック係止部87a及び右フック係止部87bを、それぞれ、左フック部46a及び右フック部56aに引っ掛ける。そして、下梁部88を左カプラ支持部46b及び右カプラ支持部56bに押し当てる。最後に、左係合ピン89及び右係合ピン90を、それぞれ、左係合孔46h及び右係合孔56hに挿通させる。このとき、第3左フレーム85の前面と第3右フレーム86の前面は、底板32の背面と当接する。
この状態において、第1左フレーム81の左側面の位置は、左ブーム14が左ブーム取付部45に取り付けられた際に左ブーム取付部45と結合する、左ブーム14と連結する継手の左端位置、すなわち、上述する第2左端位置に相当する。図11では、第2左端位置を通り、前後方向に延びる仮想線を、一点鎖線LL2として示している。図10では、第2左端位置を通り、上下方向に延びる仮想線を、一点鎖線LL2’として示している。第1右フレーム82の右側面の位置は、左ブーム14が左ブーム取付部45に取り付けられた際に左ブーム取付部45と結合する、左ブーム14と連結する継手の右端位置、すなわち、上述する第1右端位置に相当する。図11では、第1右端位置を通り、前後方向に延びる仮想線を、一点鎖線RL1として示している。さらに、図11は、左ブーム14が左ブーム取付部45に取り付けられた際の左ブーム14の左右方向の中央位置を通り、前後方向に延びる仮想線を、一点鎖線ML1として示している。この仮想線ML1は、仮想線LL2と仮想線RL1との丁度中間を通る。仮想線ML1は、左係合ブラケット46の左右方向の中央を通る。つまり、仮想線ML1は、左ブーム取付部45の左右方向の中央位置に相当する。別の言い方をすれば、左係合ブラケット46は、仮想線ML1に対して左右対称である。
第2左フレーム83の左側面の位置は、右ブーム15が右ブーム取付部55に取り付けられた際に右ブーム取付部55と結合する、右ブーム15と連結する継手の左端位置、すなわち、上述する第1左端位置に相当する。図11では、第1左端位置を通り、前後方向に延びる仮想線を、一点鎖線LL1として示している。第2右フレーム84の右側面の位置は、右ブーム15が右ブーム取付部55に取り付けられた際に右ブーム取付部55と結合する、右ブーム15と連結する継手の右端位置、すなわち、上述する第2右端位置に相当する。図11では、第2右端位置を通り、前後方向に延びる仮想線を、一点鎖線RL2として示している。図10では、第2右端位置を通り、上下方向に延びる仮想線を、一点鎖線RL2’として示している。さらに、図11は、右ブーム15が右ブーム取付部55に取り付けられた際の右ブーム15の左右方向の中央位置を通り、前後方向に延びる仮想線を、一点鎖線ML2として示している。この仮想線ML2は、仮想線LL1と仮想線RL2との丁度中間を通る。仮想線ML2は、右係合ブラケット56の左右方向の中央を通る。つまり、仮想線ML2は、右ブーム取付部55の左右方向の中央位置に相当する。別の言い方をすれば、右係合ブラケット56は、仮想線ML2に対して左右対称である。
第3左フレーム85の左側面の位置は、チルトロッド20が第3左フレーム85及び第3右フレーム86に取り付けられた際のチルトロッド20と連結する継手の左端位置、すなわち、上述する第3左端位置に相当する。図11では、第3左端位置を通り、前後方向に延びる仮想線を、一点鎖線LL3として示している。第3右フレーム86の右側面の位置は、チルトロッド20が第3左フレーム85及び第3右フレーム86に取り付けられた際のチルトロッド20と連結する継手の右端位置、すなわち、上述する第3右端位置に相当する。図11では、第3右端位置を通り、前後方向に延びる仮想線を、一点鎖線RL3として示している。さらに、図11は、チルトロッド20が第3左フレーム85及び第3右フレーム86に取り付けられた際のチルトロッド20の左右方向の中央位置を通り、前後方向に延びる仮想線を、一点鎖線ML3として示している。この仮想線ML3は、仮想線LL3と仮想線RL3との丁度中間を通る。図10では、チルトロッド20が第3左フレーム85及び第3右フレーム86に取り付けられた際のチルトロッド20の左右方向の中央位置を通り、上下方向に延びる仮想線を、一点鎖線ML3’として示している。仮想線ML3,ML3’は、バケット6aの左右方向の中央位置に相当する。
図4と図10とを比較すると、第2の実施形態における、第1サイドガード70の第1取付孔71、第2サイドガード75の第2取付孔76と、仮想線LL2’,RL2’との位置関係は、第1の実施形態での位置関係と同じであることが分かる。また、第1接続点Gは、背面視において、第1サイドガード70と重畳し、第2接続点Hは、背面視において、第2サイドガード75と重畳することも同じである。
さらに、図6と図11とを比較すると、第2の実施形態における、点A,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,Lと、仮想線LL1,LL2,LL3,RL1,RL2,RL3,ML1,ML2,ML3との位置関係は、第1の実施形態での位置関係と同じであることが分かる。また、点K,I,L,Jの決定方法も、第1の実施形態での決定方法と同じである。また、第1サイドガード70及び第2サイドガード75の傾き、第1サイドガード70の少なくとも一部が仮想線LL2と仮想線RL1との間にあること、及び、第2サイドガード75の少なくとも一部が仮想線LL1と仮想線RL2との間にあることも、第1の実施形態と同じである。したがって、本実施形態に係るバケット6aの特徴及び効果は、第1の実施形態のバケット6と同じである。
<特徴>
上述する実施形態に係るバケット6,6a及び、これらのバケットを搭載した作業車両1の特徴は以下の通りである。
(1)第1左端線EG、第2左端線GI、及び第3左端線IKと、第1右端線FH、第2右端線HJ、及び第3右端線JLによってスピルプレート60の内側の部分が切り欠かれる。したがって、視界を広く確保することができる。さらに、スピルプレート60が第1スピルプレート部61と第2スピルプレート部66とを含む少なくとも2段構成である。したがって、視界を広く確保しつつも、スピルプレート60を大きく形成することができる。そして、第1接続点Gが左ブーム取付部40の第1右端位置RL1よりも左側に位置し、第2接続点Hが右ブーム取付部50の第1左端位置LL1よりも右側に位置する。したがって、スピルプレート60を超えた積載物がバケット6,6aを支持する左右ブーム14,15の継手に落下することを抑えることができる。その結果、バケットの6,6a視認性を確保しつつ、バケット6,6aから落下する積載物からバケット6,6aを支持する左右ブーム14,15の継手やキャブ5のフロントガラスを保護することができる。
(2)第1接続点Gは、左ブーム取付部40,45の左右方向の中央位置(仮想線ML1)よりも左側に位置し、第2接続点Hは、右ブーム取付部50,55の左右方向の中央位置(仮想線ML2)よりも右側に位置する。したがって、スピルプレート60の切りかかれる部分がスピルプレート60のさらに外側に設けられる。したがって、バケット6,6aを支持する左右ブーム14,15の継手に積載物がさらに落下しにくくなる。
(3)第1前端Eは、第1右端位置(仮想線RL1)よりも左側に位置する。第2前端Fは、第1左端位置(仮想線LL1)よりも右側に位置する。したがって、スピルプレート60の前後長が長い箇所が第1右端位置よりも左側、且つ、第1左端位置よりも右側に設けられる。したがって、バケット6,6aを支持する左右ブーム14,15の継手に積載物がさらに落下しにくくなる。
(4)第1左端線EGの少なくとも一部は、第1右端位置(仮想線RL1)よりも左側、かつ、第2左端位置(仮想線LL2)よりも右側に位置する。第1右端線FHの少なくとも一部は、第1左端位置(仮想線LL1)よりも右側、かつ、第2右端位置(仮想線RL2)よりも左側に位置する。また、第1前端Eは第2左端位置(仮想線LL2)よりも右側に位置し、第2前端Fは第2右端位置(仮想線RL2)よりも左側に位置する。したがって、スピルプレート60の前後長が長い箇所が第1右端位置よりも左側、かつ、第2左端位置よりも右側、並びに、第1左端位置よりも右側、かつ、第2右端位置よりも左側に設けられる。したがって、バケット6,6aの左右端付近の視界を十分に確保できる。
(5)第1前端Eは、左ブーム取付部40,45の左右方向の中央位置(仮想線ML1)よりも右側に位置する。第2前端Fは、右ブーム取付部50,55の左右方向の中央位置(仮想線ML2)よりも左側に位置する。したがって、バケット6,6aの左右端付近の視界をさらに広く確保できる。
(6)第1接続点Gは、背面視において、第1サイドカード70と重畳する。第2接続点Hは、背面視において、第2サイドガード75と重畳する。したがって、第1接続点G付近及び第2接続点H付近を通過して落下する積載物を第1サイドカード70及び第2サイドガード75が塞き止める。したがって、バケット6,6aを支持する左右ブーム14,15の継手に積載物がさらに落下しにくくなる。
(7)第1サイドガード70は、上面視において、第1サイドガード70の前端Aから後方且つ左方向に向かって延びる。第2サイドガード75は、上面視において、第2サイドガード75の前端Cから後方且つ右方向に向かって延びる。その結果、第1サイドカード70及び第2サイドガード75に落下した積載物がバケット6,6aの外側に向かって排出される。
(8)第1サイドガード70の前端Aは、上面視において、左ブーム取付部40,45の左右方向の中央位置(仮想線ML1)よりも右側に位置する。第2サイドガード75の前端Cは、上面視において、右ブーム取付部50,55の左右方向の中央位置(仮想線ML2)よりも左側に位置する。したがって、スピルプレート60の切り欠かれた部分のうちの大部分の後方に第2サイドガード75が設けられる。したがって、したがって、バケット6,6aを支持する左右ブーム14,15の継手に積載物がさらに落下しにくくなる。
(9)上面視において、第1サイドガード70の前端A、及び、第2サイドガード75の前端Cは、左右方向において、第1前端Eと第2前端Fとの間に位置する。したがって、スピルプレート60の中央付近において切り欠かれた部分の後方に第2サイドガード75が設けられる。したがって、したがって、バケット6,6aを支持する左右ブーム14,15の継手に積載物がさらに落下しにくくなる。
(10)第1サイドガード70の後端Bは、第2左端位置(仮想線LL2)よりも左側に位置する。第2サイドガード75の後端Dは、第2右端位置(仮想線RL2)よりも右側に位置する。したがって、第1サイドカード70及び第2サイドガード75に落下した積載物がバケット6,6aを支持する左右ブーム14,15の継手の外側に排出される。
(11)第1サイドガード70と第2サイドガード75の少なくとも一方は、荷吊りフックを取り付けるための取付孔71,76を有する。したがって、バケット6,6aの取り付け、取り外し作業が容易となる。
(12)第1取付孔71は、第2左端位置(仮想線LL2)よりも左側に位置する。第2取付孔76は、第2右端位置(仮想線RL2)よりも右側に位置する。したがって、第1取付孔71及び第2取付孔76を通過する積載物は、バケット6,6aを支持する左右ブーム14,15の継手に落下しにくい。
(13)スピルプレート60は、第1サイドガード70の前方側面及び底面、並びに、第2サイドガード75の前方側面及び底面に沿って折り曲げられている。これによって、スピルプレート60の剛性を高めることができる。さらに、第1サイドガード70及び第2サイドガード75がリブの役割を果たすため、スピルプレート60の前端部分にさらに圧力がかかっても、スピルプレート60が曲がることを抑えられる。
(14)スピルプレート60は、1枚のプレートから形成される。これによって、スピルプレート60の剛性を高めることができる。
(15)スピルプレート60の第1前端Eと第2前端Fとの間の左右方向の長さW3は、キャブ5のフロントガラス5aの下端の左右方向の長さW2よりも長い。したがって、フロントガラス5aの前方では、スピルプレート60の高さが高くなるので、バケット6から落下する積載物によってキャブ5のフロントガラス5aが破損する恐れが少なくなる。
[変形例]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
バケット本体部7の形状は上述の実施形態の例に限られない。例えば、カッティングエッジ31の形状、底板32の形状、側板33,34の形状は他の形状であってもよい。チルトロッド取付部35、左ブーム取付部40,45、右ブーム取付部50,55の位置及び/または形状が異なる場合、チルトロッド20が連結する継手、左ブーム14が連結する継手、及び右ブーム15が連結する継手の位置及び/または形状に基づいて、スピルプレート60、第1サイドガード70、及び第2サイドガード75の位置及び/または形状が上述する実施形態のように定められていればよい。
上述する実施形態では、第1領域境界線BL1、第2領域境界線BL1が直線である場合を示しているが、これらの境界線の形状は、折れ線、曲線などの他の形状であってもよい。
第2の実施形態に係るカプラ80の形状は、あくまでも一例であって、他の形状であってもよい。他の形状であっても、カプラは、チルトロッド20が連結する継手、左ブーム14が連結する継手、及び右ブーム15が連結する継手を含む。したがって、カプラが有するこれらの継ぎ手の位置及び/または形状に基づいて、バケット6aのスピルプレート60、第1サイドガード70、及び第2サイドガード75の位置及び/または形状が第2の実施形態のように定められていればよい。
本発明によれば、バケットの視認性を確保しつつ、バケットから落下する積載物からバケットを支持する左右ブームの継手を保護することができる。

Claims (20)

  1. 湾曲した形状を有する底板と、前記底板に固着される左側板及び右側板とを備えるバケット本体部と、
    前記底板の左右方向の中央よりも左側の前記底板の背面に固着される左ブーム取付部と、
    前記底板の左右方向の中央よりも右側の前記底板の背面に固着される右ブーム取付部と、
    前記バケット本体部の上端に接続される第1スピルプレート部と、前記第1スピルプレート部の前端に接続される第2スピルプレート部とを含むスピルプレートと、
    を備え、
    前記第2スピルプレート部は、上面視において、
    前記バケット本体部の左右方向の中央から左右方向に延びる前方端線と、
    前記前方端線の左端である第1前端から第1接続点まで後方かつ左方向に延びる第1左端線と、
    前記前方端線の右端である第2前端から第2接続点まで後方かつ右方向に延びる第1右端線と、
    を含み、
    前記第1スピルプレート部は、上面視において、
    前記第1接続点において前記第1左端線と接続し、前記第1左端線よりも前方に傾き、前記第1接続点から第3接続点まで後方且つ左方向、あるいは、左方向に延びる第2左端線と、
    前記第2接続点において前記第1右端線と接続し、前記第1右端線よりも前方に傾き、前記第2接続点から第4接続点まで後方且つ右方向、あるいは、右方向に延びる第2右端線と、
    前記第3接続点において前記第2左端線と接続し、前記第2左端線よりも後方に傾き、前記第3接続点から後方且つ左方向に延びる第3左端線と、
    前記第4接続点において前記第2右端線と接続し、前記第2右端線よりも後方に傾き、前記第4接続点から後方且つ右方向に延びる第3右端線と、
    を含み、
    前記第1接続点は、前記左ブーム取付部の右端位置である第1右端位置よりも左側に位置し、
    前記第2接続点は、前記右ブーム取付部の左端位置である第1左端位置よりも右側に位置する、
    作業車両用バケット。
  2. 前記第1接続点は、前記左ブーム取付部の左右方向の中央位置よりも左側に位置し、
    前記第2接続点は、前記右ブーム取付部の左右方向の中央位置よりも右側に位置する、
    請求項1に記載の作業車両用バケット。
  3. 前記第1前端は、前記第1右端位置よりも左側に位置し、
    前記第2前端は、前記第1左端位置よりも右側に位置する、
    請求項1または2に記載の作業車両用バケット。
  4. 前記第1左端線の少なくとも一部は、前記第1右端位置よりも左側、かつ、前記左ブーム取付部の左端位置である第2左端位置よりも右側に位置し、
    前記第1右端線の少なくとも一部は、前記第1左端位置よりも右側、かつ、前記右ブーム取付部の右端位置である第2右端位置よりも左側に位置する、
    請求項1から3のいずれかに記載の作業車両用バケット。
  5. 前記第1前端は、前記第2左端位置よりも右側に位置し、
    前記第2前端は、前記第2右端位置よりも左側に位置する、
    請求項4に記載の作業車両用バケット。
  6. 前記第1前端は、前記左ブーム取付部の左右方向の中央位置よりも右側に位置し、
    前記第2前端は、前記右ブーム取付部の左右方向の中央位置よりも左側に位置する、
    請求項5に記載の作業車両用バケット。
  7. 前記スピルプレートに固着される第1サイドガード及び第2サイドガードをさらに備え、
    前記第1接続点は、背面視において、前記第1サイドカードと重畳し、
    前記第2接続点は、背面視において、前記第2サイドガードと重畳する、
    請求項1から6のいずれかに記載の作業車両用バケット。
  8. 前記第1サイドガードは、上面視において、前記第1サイドガードの前端から後方且つ左方向に向かって延び、
    前記第2サイドガードは、上面視において、前記第2サイドガードの前端から後方且つ右方向にむかって延びる、
    請求項7に記載の作業車両用バケット。
  9. 前記第1サイドガードの前端は、上面視において、前記左ブーム取付部の左右方向の中央位置よりも右側に位置し、
    前記第2サイドガードの前端は、上面視において、前記右ブーム取付部の左右方向の中央位置よりも左側に位置する、
    請求項8に記載の作業車両用バケット。
  10. 上面視において、前記第1サイドガードの前端、及び、前記第2サイドガードの前端は、左右方向において、前記第1前端と前記第2前端との間に位置する、
    請求項8または9に記載の作業車両用バケット。
  11. 前記第1サイドガードの後端は、前記左ブーム取付部の左端位置である第2左端位置よりも左側に位置し、
    前記第2サイドガードの後端は、前記右ブーム取付部の右端位置である第2右端位置よりも右側に位置する、
    請求項8から10のいずれかに記載の作業車両用バケット。
  12. 前記第1サイドガードは、荷吊りフックを取り付けるための第1取付孔を有する、請求項7から11のいずれかに記載の作業車両用バケット。
  13. 前記第1取付孔は、前記第2左端位置よりも左側に位置する、請求項11に従属する請求項12に記載の作業車両用バケット。
  14. 前記第2サイドガードは、荷吊りフックを取り付けるための第2取付孔を有する、請求項7から13のいずれかに記載の作業車両用バケット。
  15. 前記第2取付孔は、前記第2右端位置よりも右側に位置する、請求項11に従属する請求項14に記載の作業車両用バケット。
  16. 前記スピルプレートは、前記第1サイドガードの前方側面及び底面、並びに、前記第2サイドガードの前方側面及び底面に沿って折り曲げられている、
    請求項7から15のいずれかに記載の作業車両用バケット。
  17. 前記スピルプレートは1枚のプレートから形成される、
    請求項16に記載の作業車両用バケット。
  18. 前記第2左端線と、前記第2右端線とは、上面視で左右方向に延びる直線である、
    請求項1から17のいずれかに記載の作業車両用バケット。
  19. 前記第1左端線、前記第1右端線、前記第3左端線、及び前記第3右端線は、直線である、請求項18に記載の作業車両用バケット。
  20. 請求項1から19のいずれかに記載の作業車両用バケットと、
    前記作業車両用バケットに取り付けられる前記左ブーム及び前記右ブームと、
    前記左ブームを制御する第1油圧シリンダと、
    前記右ブームを制御する第2油圧シリンダと、
    前記左ブーム及び前記右ブームの後方に配置されるキャブと、
    を備え、
    前記キャブの前面にはフロントガラスが設けられ、
    前記第1前端と前記第2前端との間の左右方向の長さは、前記フロントガラスの下端の左右方向の長さよりも長い、
    作業車両。
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