JP2024032211A - 穀稈の刈取作業方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業者が搭乗した第1コンバインに隣接させて第2コンバインを自動走行させて、第1コンバインに搭乗した作業者が第2コンバインの不具合を速やかに認識することができる穀稈の刈取作業の効率が高い刈取作業方法を提供する。【解決手段】圃場内に設定された反時計回りに周回する矩形状の第1設定自動走行経路(32A)に沿って第1コンバイン(1A)を自動走行させ、圃場内に設定された反時計回りに周回する矩形状の第2設定自動走行経路(32B)に沿って第2コンバイン(1B)を自動走行させ、第1設定自動走行経路(32A)と次に周回する第1設定自動走行経路(32A)の間に、第2設定自動走行経路(32B)を設定し、第1コンバイン(1A)を第2コンバイン(1B)よりも進行方向の前方を自動走行させ、第1コンバイン(1A)と第2コンバイン(1B)の進行方向の離間距離を予め設定した設定距離(A1)に維持させる。【選択図】図11

Description

本発明は、複数台のコンバインを使用した穀稈の刈取作業方法に関するものである。
従来の穀稈の刈取作業方法では、圃場を中央線で左右対称な第1圃場と第2圃場に分割して、作業者が、第1圃場に搬入した第1コンバインに搭乗して第1圃場を手動走行させて穀稈の刈取作業を行い、第2圃場に搬入した第2コンバインは、第2圃場に設定された手動走行経路と同一の設定自動走行経路を自動走行させて穀稈の刈取作業を行う技術が知られている。(特許文献1参照)
特開2020―120586号公報
しかし、従来の穀稈の刈取作業方法では、第1コンバインと第2コンバインの走行位置が離間しているために、第1コンバインに搭乗した作業者が、第2コンバインに穀稈の詰まり等の不具合の発生を速やかに認識して対処することができないので、穀稈の刈取作業の効率が低下するという問題があった。
そこで、本発明は、作業者が搭乗した第1コンバインに隣接させて第2コンバインを自動走行させて、第1コンバインに搭乗した作業者が第2コンバインの不具合を速やかに認識することができる穀稈の刈取作業の効率が高い刈取作業方法を提供することにある。
上記課題を解決した本発明は次のとおりである。
すなわち、請求項1記載の発明は、複数のコンバインを使用して圃場内に植立した穀稈を刈り取る穀稈の刈取作業方法であって、
圃場内に設定された反時計回りに周回する矩形状の第1設定自動走行経路(32A)に沿って第1コンバイン(1A)を自動走行させ、圃場内に設定された反時計回りに周回する矩形状の第2設定自動走行経路(32B)に沿って第2コンバイン(1B)を自動走行させ、前記第1設定自動走行経路(32A)と次に周回する第1設定自動走行経路(32A)の間に、前記第2設定自動走行経路(32B)を設定し、前記第1コンバイン(1A)を第2コンバイン(1B)よりも進行方向の前方を自動走行させ、前記第1コンバイン(1A)と第2コンバイン(1B)の進行方向の離間距離を予め設定した設定距離(A1)に維持させることを特徴とする穀稈の刈取作業方法である。
請求項2記載の発明は、前記第1コンバイン(1A)と第2コンバイン(1B)の離間距離が、前記設定距離(A1)よりも短い予め設定した最小設定距離(A2)未満になった場合には、前記第2コンバイン(1B)の自動走行を停止させ、その後、前記第1コンバイン(1A)と第2コンバイン(1B)の離間距離が設定距離(A1)以上になった場合には、前記第2コンバイン(1B)の自動走行を再開させる請求項1記載の穀稈の刈取作業方法である。
請求項3記載の発明は、前記第1コンバイン(1A)との離間距離が、前記設定距離(A1)よりも長い予め設定した最大設定距離(A3)超になった場合には、前記第1コンバイン(1A)の自動走行を停止させ、その後、前記第1コンバイン(1A)と第2コンバイン(1B)の離間距離が設定距離(A1)以下になった場合には、前記第1コンバイン(1A)の自動走行を再開させる請求項1記載の穀稈の刈取作業方法である。
請求項4記載の発明は、前記第1コンバイン(1A)が、前記第1設定自動走行経路(32A)の隅で旋回走行している場合には、前記第2コンバイン(1B)の自動走行を停止させ、その後、前記第1コンバイン(1A)が自動走行を再開した場合には、前記第2コンバイン(1B)の自動走行を再開させる請求項1記載の穀稈の刈取作業方法である。
請求項5記載の発明は、前記第2コンバイン(1B)が、前記第2設定自動走行経路(32B)の隅で旋回走行している場合には、前記第1コンバイン(1A)を引続き自動走行を停止させ、その後、前記第2コンバイン(1B)が自動走行を再開した場合には、前記第1コンバイン(1A)を引続き自動走行させる請求項1記載の穀稈の刈取作業方法である。
請求項6記載の発明は、前記第1コンバイン(1A)に不具合が発生した場合には、前記第2コンバイン(1B)の自動走行を停止した後に、前記第1コンバイン(1A)を第1設定自動走行経路(32A)から第1設定自動走行経路(32A)の外側に設定された待避場所(34)に移動させ、その後に、前記第2コンバイン(1B)を第2設定自動走行経路(32B)から第1設定自動走行経路(32A)に移動させた後に、前記第2コンバイン(1B)を自動走行させる新たな第2再設定自動走行経路(35B)を設定し、その後に、前記第2コンバイン(1B)を第2再設定自動走行経路(35B)に沿って自動走行させる請求項1~5のいずれか1項に記載の穀稈の刈取作業方法である。
請求項7記載の発明は、前記第1コンバイン(1A)の第1脱穀装置(5A)に穀稈の詰まりを検出する第1詰まりセンサ(42A)を装着した請求項6記載の穀稈の刈取作業方法である。
請求項8記載の発明は、前記第2コンバイン(1B)に不具合が発生した場合には、前記第1コンバイン(1A)の自動走行を停止した後に、前記第2コンバイン(1B)を第2設定自動走行経路(32B)から第1設定自動走行経路(32A)の外側に設定された待避場所(34)に移動させ、その後に、前記第1コンバイン(1A)の自動走行を再開させて、前記第2コンバイン(1B)に不具合が発生した後方に自動走行させた後に、前記第1コンバイン(1A)を第1設定自動走行経路(32A)から第2設定自動走行経路(32B)に移動させ、その後に、前記第1コンバイン(1A)を自動走行させる新たな第1再設定自動走行経路(35A)を設定した後に、前記第1コンバイン(1A)を第1再設定自動走行経路(35A)に沿って自動走行させる請求項6記載の穀稈の刈取作業方法である。
請求項9記載の発明は、前記第2コンバイン(1B)の第2脱穀装置(5B)に穀稈の詰まりを検出する第2詰まりセンサ(42B)を装着した請求項8記載の穀稈の刈取作業方法である。
請求項10記載の発明は、前記第1コンバイン(1A)の第1刈取装置(4A)の左右方向の第1刈刃幅(WA)と、前記第2コンバイン(1B)の第2刈取装置(4B)の左右方向の第2刈刃幅(WB)が同一幅に形成されている請求項1記載の穀稈の刈取作業方法である。
請求項1記載の発明によれば、圃場内に設定された反時計回りに周回する矩形状の第1設定自動走行経路(32A)に沿って第1コンバイン(1A)を自動走行させ、圃場内に設定された反時計回りに周回する矩形状の第2設定自動走行経路(32B)に沿って第2コンバイン(1B)を自動走行させ、第1設定自動走行経路(32A)と次に周回する第1設定自動走行経路(32A)の間に、第2設定自動走行経路(32B)を設定し、第1コンバイン(1A)を第2コンバイン(1B)よりも進行方向の前方を自動走行させ、第1コンバイン(1A)と第2コンバイン(1B)の進行方向の離間距離を予め設定した設定距離(A1)に維持させるので、第1コンバイン(1A)と第2コンバイン(1B)の衝突を防止し、第1コンバイン(1A)に搭乗した作業者が第2コンバイン(1B)に発生した不具合を速やかに認識して対処して穀稈の刈取作業の効率を高めることができる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明による効果に加えて、第1コンバイン(1A)と第2コンバイン(1B)の離間距離が、設定距離(A1)よりも短い予め設定した最小設定距離(A2)未満になった場合には、第2コンバイン(1B)の自動走行を停止させ、その後、第1コンバイン(1A)と第2コンバイン(1B)の離間距離が設定距離(A1)以上になった場合には、第2コンバイン(1B)の自動走行を再開させるので、第1コンバイン(1A)と第2コンバイン(1B)の異常な接近を抑制して、第1コンバイン(1A)と第2コンバイン(1B)の衝突をより防止することができる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1記載の発明による効果に加えて、第1コンバイン(1A)との離間距離が、設定距離(A1)よりも長い予め設定した最大設定距離(A3)超になった場合には、第1コンバイン(1A)の自動走行を停止させ、その後、第1コンバイン(1A)と第2コンバイン(1B)の離間距離が設定距離(A1)以下になった場合には、第1コンバイン(1A)の自動走行を再開させるので、第1コンバイン(1A)と第2コンバイン(1B)の異常な離間を抑制して、第1コンバイン(1A)に搭乗した作業者が第2コンバイン(1B)に発生した不具合をより速やかに認識して対処することができる。
請求項4記載の発明によれば、請求項1記載の発明による効果に加えて、第1コンバイン(1A)が、第1設定自動走行経路(32A)の隅で旋回走行している場合には、第2コンバイン(1B)の自動走行を停止させ、その後、第1コンバイン(1A)が自動走行を再開した場合には、第2コンバイン(1B)の自動走行を再開させるので、旋回走行中の第1コンバイン(1A)に第2コンバイン(1B)が衝突するのを防止することができる。
請求項5記載の発明によれば、請求項1記載の発明による効果に加えて、第2コンバイン(1B)が、第2設定自動走行経路(32B)の隅で旋回走行している場合には、第1コンバイン(1A)を引続き自動走行を停止させ、その後、第2コンバイン(1B)が自動走行を再開した場合には、第1コンバイン(1A)を引続き自動走行させるので、第1コンバイン(1A)に旋回走行中の第2コンバイン(1B)が衝突するのを防止することができる。
請求項6記載の発明によれば、請求項1~5のいずれか1項に記載の発明による効果に加えて、第1コンバイン(1A)に不具合が発生した場合には、第2コンバイン(1B)の自動走行を停止した後に、第1コンバイン(1A)を第1設定自動走行経路(32A)から第1設定自動走行経路(32A)の外側に設定された待避場所(34)に移動させ、その後に、第2コンバイン(1B)を第2設定自動走行経路(32B)から第1設定自動走行経路(32A)に移動させた後に、第2コンバイン(1B)を自動走行させる新たな第2再設定自動走行経路(35B)を設定し、その後に、第2コンバイン(1B)を第2再設定自動走行経路(35B)に沿って自動走行させるので、不具合が発生した第1コンバイン(1A)に第2コンバイン(1B)が衝突するのを防止することができる。また、不具合が発生した第1コンバイン(1A)が自動走行していた第1設定自動走行経路(32A)よりも内側に植立した未刈穀稈を第2コンバイン(1B)を自動走行させて刈取ることができる。
請求項7記載の発明によれば、請求項6記載の発明による効果に加えて、第1コンバイン(1A)の第1脱穀装置(5A)に穀稈の詰まりを検出する第1詰まりセンサ(42A)を装着したので、第1コンバイン(1A)の第1脱穀装置(5A)に穀稈が詰まり第1コンバイン(1A)に不具合が発生したことを速やかに把握することができる。
請求項8記載の発明によれば、請求項6記載の発明による効果に加えて、第2コンバイン(1B)に不具合が発生した場合には、第1コンバイン(1A)の自動走行を停止した後に、第2コンバイン(1B)を第2設定自動走行経路(32B)から第1設定自動走行経路(32A)の外側に設定された待避場所(34)に移動させ、その後に、第1コンバイン(1A)の自動走行を再開させて、第2コンバイン(1B)に不具合が発生した後方に自動走行させた後に、第1コンバイン(1A)を第1設定自動走行経路(32A)から第2設定自動走行経路(32B)に移動させ、その後に、第1コンバイン(1A)を自動走行させる新たな第1再設定自動走行経路(35A)を設定した後に、第1コンバイン(1A)を第1再設定自動走行経路(35A)に沿って自動走行させるので、不具合が発生した第2コンバイン(1B)に第1コンバイン(1A)が衝突するのを防止することができる。また、不具合が発生した第2コンバイン(1B)が自動走行していた第2設定自動走行経路(32B)よりも内側に植立した未刈穀稈を第1コンバイン(1A)を自動走行させて刈取ることができる。
請求項9記載の発明によれば、請求項8記載の発明による効果に加えて、第2コンバイン(1B)の第2脱穀装置(5B)に穀稈の詰まりを検出する第2詰まりセンサ(42B)を装着したので、第2コンバイン(1B)の第2脱穀装置(5B)に穀稈が詰まり第2コンバイン(1B)に不具合が発生したことを速やかに把握することができる。
請求項10記載の発明によれば、請求項1記載の発明による効果に加えて、第1コンバイン(1A)の第1刈取装置(4A)の左右方向の第1刈刃幅(WA)と、第2コンバイン(1B)の第2刈取装置(4B)の左右方向の第2刈刃幅(WB)が同一幅に形成されているので、第1設定自動走行経路(32A)と第2設定自動走行経路(32B)の設定を容易に行うことができる。
第1コンバインの右側面図である。 第1コンバインの平面図である。 第1コンバインの測位ユニットの接続図である。 第1コンバインのコントローラの接続図である。 第2コンバインの右側面図である。 第2コンバインの平面図である。 第2コンバインの測位ユニットの接続図である。 第2コンバインのコントローラの接続図である。 第1,2コンバインの設定自動走行経路の説明図である。 第1,2コンバインの離間距離が設定距離になり第2コンバインが自動走行を開始する説明図である。 第1,2コンバインの離間距離が設定距離で第1,2コンバインが自動走行している説明図である。 第1,2コンバインの異常接近時の説明図であり、(a)は第1,2コンバインの離間距離が最小設定距離未満になった状態、(b)は第1コンバインが自動走行し第2コンバインが停止して第1,2コンバインの離間距離が設定距離になった状態、(c)は第1,2コンバインの離間距離が設定距離で第1、2コンバインが自動走行している状態の説明図である。 第1,2コンバインの異常離間時の説明図であり、(a)は第1,2コンバインの離間距離が最大設定距離超になった状態、(b)は第1コンバインが停止し第2コンバインが自動走行して第1,2コンバインの離間距離が設定距離になった状態、(c)は第1,2コンバインの離間距離が設定距離で第1、2コンバインが自動走行している状態の説明図である。 第1コンバインが旋回走行を開始し、第2コンバインが設定経路で自動走行を停止している説明図である。 第1コンバインが旋回走行を終了し、第2コンバインが設定経路で自動走行を停止している説明図である。 第1コンバインが設定経路を自動走行し、第2コンバインが設定経路を自動走行を再開している説明図である。 第2コンバインが旋回走行を開始し、第1コンバインが設定経路を自動走行している説明図である。 第2コンバインが旋回走行を終了し、第1コンバインが第1設定経路を自動走行している説明図である。 第2コンバインが設定経路を自動走行し、第1コンバインが設定経路を自動走行している説明図である。 第1コンバインが設定経路で不具合が発生し、第2コンバインが設定経路を自動走行している説明図である。 第1コンバインが設定経路から待避場所に移動し、第2コンバインが設定経路で停止している説明図である。 第1コンバインが待避場所で停止し、第2コンバインが第2コンバインの設定経路から第1コンバインの設定経路に移動している説明図である。 第2コンバインが自動走行する再設定自動走行経路の説明図である。 第2コンバインが設定経路で不具合が発生し、第1コンバインが設定経路を自動走行している説明図である。 第2コンバインが設定経路から待避場所に移動し、第1コンバインが設定経路で停止している説明図である。 第2コンバインが待避場所で停止し、第1コンバインが第1コンバインの設定経路から第2コンバインの設定経路に移動している説明図である。 第1コンバインが自動走行する再設定自動走行経路の説明図である。 バッテリとエンジンに装着されたオルタネータの右側面図である。 バッテリとエンジンに装着されたオルタネータの平面図である。
<第1コンバイン>
図1,2に示すように、第1コンバイン1Aは、機体フレーム2Aの下側に土壌面を走行する左右一対のクローラからなる走行装置3Aが設けられ、機体フレーム2Aの前側に圃場の植立された5条~7条の穀稈を刈取る刈取装置(請求項の「第1刈取装置」)4Aが設けられ、刈取装置4Aの後方左側に刈取られた穀稈を脱穀・選別処理する脱穀装置(請求項の「第1脱穀装置」)5Aが設けられ、刈取装置4Aの後方右側に操縦者が搭乗する操縦部6Aが設けられている。また、操縦部6Aの後側には脱穀・選別処理された穀粒を貯留するグレンタンク7Aが設けられ、グレンタンク7Aの後側に穀粒を外部に排出する上下方向に延在する揚穀部と前後方向に延在する横排出部からなる排出オーガ8Aが設けられている。なお、刈取装置4Aと刈取装置4Bの左右方向の幅は同一幅に形成されている。
走行装置3Aの駆動輪には、左右一対のクローラの回転速度を測定して走行装置3Aが旋回走行状態であることを検出する旋回センサ40Aが設けられている。刈取装置4Aの基部には、刈取装置4Aの基部には、刈取装置4Aが待機姿勢に位置していることを検出する待機センサ41Aが設けられている。脱穀装置5Aのフィードチェンには、フィードチェンに穀稈が詰まったことを検出する詰まりセンサ42Aが設けられている。
走行装置3Aが旋回走行状態の場合には、旋回センサ40Aの出力信号がONになり、走行装置3Aが直線走行状態の場合には、旋回センサ40Aの出力信号がOFFになるように設定されている。刈取装置4Aが上昇して待機姿勢に位置している場合には、待機センサ41Aの出力信号はONになり、刈取装置4Aが下降して作業姿勢に位置している場合には、待機センサ41Aの出力信号はOFFになるように設定されている。脱穀装置5Aのフィードチェンに穀稈が詰まった場合には、詰まりセンサ42Aの出力信号はONになり、脱穀装置5Aのフィードチェンに穀稈が詰まっていない場合には、詰まりセンサ42A の出力信号はOFFになるように設定されている。
図3に示すように、RTK-GPS測位方式である測位ユニット10Aは、測位衛星11と、既知の位置に設けられた基地局12と、第1コンバイン1Aに設けられた移動局16Aで構成されている。これにより、測位衛星11から移動局16Aに送信されてくる位置情報と基地局12から移動局16Aに送信されてくる補正用の位置情報から移動局16Aの位置を正確に得ることができる。
基地局12は、固定用通信機13と、測位衛星11からの位置情報を受信する固定用GPSアンテナ14と、移動局16Aに補正用の位置情報を送信する固定用データ送信アンテナ15で構成されている。また、移動局16Aは、移動用通信機17Aと、測位衛星11からの位置情報を受信する移動用GPSアンテナ18Aと、基地局12からの補正用の位置情報を受信する移動用データ送信アンテナ19Aで構成されている。
図4に示すように、第1コンバイン1Aのコントローラ20Aは、CPU等からなる処理部21Aと、ROM、RAM、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ等からなる記憶部22Aと、外部とのデータ通信用の通信部23Aから形成されている。
処理部21Aは、後述する手動走行経路31に基づいて、第1コンバイン1Aを自動走行させる設定自動走行経路32Aの設定や、第1コンバイン1Aの走行位置と第2コンバイン1Bの走行位置から離間距離の算出等を行う。
記憶部22Aには、操縦部6Aのタッチパネル式モニタ(図示省略)から入力された設定距離A1、最小設定距離A2、最大設定距離A3、左右方向の刈刃幅WA等が保存されている。
通信部23Aは、第2コンバイン1Bに第1コンバイン1Aの走行位置の送信や、第2コンバイン1Bの通信部23Bから送信されてくる第2コンバイン1Bの走行位置の受信等を行う。
コントローラ20Aの入力ポートには、測位衛星11からの位置情報を受信する移動用GPSアンテナ18A、基地局12からの位置情報を受信する移動用データ送信アンテナ19A、走行装置3Aに設けられた旋回センサ40A、刈取装置4Aに設けられた待機センサ41A、脱穀装置5Aに設けられた詰まりセンサ42A、及び操縦部6Aの設定距離A1、刈刃幅WA等を設定するモニタ等が所定の入力インターフェース回路を介して接続されている。
コントローラ20Aの出力ポートには、第1コンバイン1Aを自動走行させる自動走行スイッチ50A、第1コンバイン1Aの自動走行を停止させる自動走行停止スイッチ51A、脱穀装置5Aを駆動する脱穀駆動スイッチ52A、脱穀装置5Aの駆動を停止する脱穀停止スイッチ53A、第1コンバイン1Aを待避場所34に移動させる待避スイッチ54A、及び第1コンバイン1Aを設定自動走行経路32Aから設定自動走行経路32Bに移動させる設定経路移動スイッチ55A等が所定の出力インターフェース回路を介して接続されている。
<第2コンバイン>
図5,6に示すように、第2コンバイン1Bは、機体フレーム2Bの下側に土壌面を走行する左右一対のクローラからなる走行装置3Bが設けられ、機体フレーム2Bの前側に圃場の植立された5条~7条の穀稈を刈取る刈取装置(請求項の「第2刈取装置」)4Bが設けられ、刈取装置4Bの後方左側に刈取られた穀稈を脱穀・選別処理する脱穀装置(請求項の「第2脱穀装置」)5Bが設けられ、刈取装置4Bの後方右側に操縦者が搭乗する操縦部6Bが設けられている。また、操縦部6Bの後側には脱穀・選別処理された穀粒を貯留するグレンタンク7Bが設けられ、グレンタンク7Bの後側に穀粒を外部に排出する上下方向に延在する揚穀部と前後方向に延在する横排出部からなる排出オーガ8Bが設けられている。
走行装置3Bの駆動輪には、左右一対のクローラの回転速度を測定して走行装置3Bが旋回走行状態であることを検出する旋回センサ40Bが設けられている。刈取装置4Bの基部には、刈取装置4Bの基部には、刈取装置4Bが待機姿勢に位置していることを検出する待機センサ41Bが設けられている。脱穀装置5Bのフィードチェンには、フィードチェンに穀稈が詰まったことを検出する詰まりセンサ(請求項の「第2詰まりセンサ」)42Bが設けられている。
走行装置3Bが旋回走行状態の場合には、旋回センサ40Bの出力信号がONになり、走行装置3Bが直線走行状態の場合には、旋回センサ40Bの出力信号がOFFになるように設定されている。刈取装置4Bが上昇して待機姿勢に位置している場合には、待機センサ41Bの出力信号はONになり、刈取装置4Bが下降して作業姿勢に位置している場合には、待機センサ41Bの出力信号はOFFになるように設定されている。脱穀装置5Bのフィードチェンに穀稈が詰まった場合には、詰まりセンサ42Bの出力信号はONになり、脱穀装置5Bのフィードチェンに穀稈が詰まっていない場合には、詰まりセンサ42Bの出力信号はOFFになるように設定されている。
図7に示すように、RTK-GPS測位方式である測位ユニット10Bは、測位衛星11と、既知の位置に設けられた基地局12と、第2コンバイン1Bに設けられた移動局16Bで構成されている。これにより、測位衛星11から移動局16Bに送信されてくる位置情報と基地局12から移動局16Bに送信されてくる補正用の位置情報から移動局16Bの位置を正確に得ることができる。
移動局16Bは、移動用通信機17Bと、測位衛星11からの位置情報を受信する移動用GPSアンテナ18Bと、基地局12からの補正用の位置情報を受信する移動用データ送信アンテナ19Bで構成されている。
図8に示すように、第2コンバイン1Bのコントローラ20Bは、CPU等からなる処理部21Bと、ROM、RAM、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ等からなる記憶部22Bと、外部とのデータ通信用の通信部23Bから形成されている。
処理部21Bは、第1コンバイン1Aの設定自動走行経路(請求項の「第1設定自動走行経路」)32Aに基づいて、第2コンバイン1Bを自動走行させる設定自動走行経路32Bの設定や、第1コンバイン1Aの走行位置と第2コンバイン1Bの走行位置から離間距離の算出等を行う。
記憶部22Bには、操縦部6Aのタッチパネル式モニタ(図示省略)から入力された左右方向の刈刃幅WB等が保存されている。
通信部23Bは、第1コンバイン1Aに第2コンバイン1Bの走行位置の送信や、第1コンバイン1Aの通信部23Aから送信されてくる第1コンバイン1Aの走行位置の受信等を行う。
コントローラ20Bの入力ポートには、測位衛星11からの位置情報を受信する移動用GPSアンテナ18B、基地局12からの位置情報を受信する移動用データ送信アンテナ19B、走行装置3Bに設けられた旋回センサ40B、刈取装置4Bに設けられた待機センサ41B、脱穀装置5Bに設けられた詰まりセンサ42B、及び操縦部6Bの刈刃幅WB等を設定するモニタ等が所定の入力インターフェース回路を介して接続されている。
コントローラ20Bの出力ポートには、第2コンバイン1Bを自動走行させる自動走行スイッチ50B、第2コンバイン1Bの自動走行を停止させる自動走行停止スイッチ51B、脱穀装置5Bを駆動する脱穀駆動スイッチ52B、脱穀装置5Bの駆動を停止する脱穀停止スイッチ53B、第2コンバイン1Bを待避場所34に移動させる待避スイッチ54B、及び第2コンバイン1Bを設定自動走行経路(請求項の「第2設定自動走行経路」)32Bから設定自動走行経路32Aに移動させる設定経路移動スイッチ55B等が所定の出力インターフェース回路を介して接続されている。
<自動走行>
図9に示すように、作業者は、第1コンバイン1Aを矩形状の圃場30における外周部に沿って反時計回りに手動走行させる。これにより、圃場の外周部に植立した穀稈を効率良く刈取ることができる。なお、作業者が、第1コンバイン1Aを手動走行させた手動走行経路31を示す。また、作業者は、引続いて第1コンバイン1Aに搭乗して圃場30の水溜まり等のぬかるみの点在状態や穀稈の倒伏状態を監視するのが好ましい。
第1コンバイン1Aのコントローラ20Aは、第1コンバイン1Aを自動走行させる設定自動走行経路32Aを矩形状の手動走行経路31の内側に反時計回りに設定した後、通信部23Aを介して設定自動走行経路32Aの位置情報を第2コンバイン1Bに送信する。第1周回目の設定自動走行経路32Aは、手動走行経路31から刈取装置4Aの左右方向の刈刃幅(請求項の「第1刈刃幅」)WAだけ内側に離間した位置に設定され、第2周回目の設定自動走行経路32Aは、第1周回目の設定自動走行経路32Aから刈刃幅WAの2倍、すなわち、2WAだけ内側に離間した位置に設定される。
第2コンバイン1Bのコントローラ20Bは、第2コンバイン1Bを自動走行させる設定自動走行経路32Bを、通信部23Bを介して受信した第1コンバイン1Aの矩形状の設定自動走行経路32Aの内側に反時計回りに設定した後、通信部23Aを介して設定自動走行経路32Aの位置情報を第2コンバイン1Bに送信する。設定自動走行経路32Bは、第1コンバイン1Aの設定自動走行経路32Aから刈取装置4Bの左右方向の刈刃幅WBだけ内側に離間した位置に設定される。なお、本実施形態では、第1コンバイン1Aの刈刃幅WAと第2コンバイン1Bの刈刃幅(請求項の「第2刈刃幅」)WBは同一幅に形成されている。
図10,11に示すように、第1コンバイン1Aのコントローラ20Aは、自動走行スイッチ50Aを操作して第1コンバイン1Aを設定自動走行経路32Aに沿って自動走行させる。第2コンバイン1Bのコントローラ20Bは、第1コンバイン1Aが自動走行して設定自動走行経路32Aの始端部から予め設定した設定距離A1離間した後に、自動走行スイッチ50Bを操作して第2コンバイン1Bを設定自動走行経路32Bに沿って自動走行させる。第1コンバイン1Aの走行位置は、コントローラ20Aの通信部23Aを介して第2コンバイン1Bに送信され、第2コンバイン1Bの走行位置は、コントローラ20Bの通信部23Bを介して第1コンバイン1Aに送信される。なお、符号33Aは、第1コンバイン1Aが自動走行した自動走行経路を示し、なお、符号33Bは、第2コンバイン1Bが自動走行した自動走行経路を示す。
これにより、第1コンバイン1Aと第2コンバイン1Bを自動走行させて圃場30の手動走行経路31の内側によりも内周部に植立した穀稈を効率良く刈取ることができる。また、第1コンバイン1Aに搭乗している作業者が、第2コンバイン1Bの異常、例えば、脱穀装置5Bのフィードチェンの穀稈の詰まりを速やかに把握することができる。
<異常接近時>
図12に示すように、第1コンバイン1Aの走行速度が、例えば、設定自動走行経路32A上の水溜まり等のぬかるみによって第2コンバイン1Bの走行速度よりも低速になり、第1コンバイン1Aの走行位置と第2コンバイン1Bの走行位置から算出される走行方向の離間距離が、予め設定した最小設定距離A2未満になった場合には、第2コンバイン1Bのコントローラ20Bは、自動走行停止スイッチ51Bを操作して第2コンバイン1Bの自動走行を停止させる。これにより、第1コンバイン1Aと第2コンバイン1Bの異常接近を抑制して、第1コンバイン1Aと第2コンバイン1Bの衝突を防止することができる。また、第2コンバイン1Bのコントローラ20Bは、脱穀停止スイッチ53Bを操作して脱穀装置5Bの駆動を停止させるのが好ましい。これにより、エンジンに加わる負荷を軽減して燃料消費を抑制することができる。なお、第1コンバイン1Aの走行位置と第2コンバイン1Bの走行位置から算出される走行方向の離間距離が、予め設定した設定距離A1以上になった場合には、第2コンバイン1Bのコントローラ20Bは、第2コンバイン1Bの自動走行を再開させる。
<異常離間時>
図13に示すように、第2コンバイン1Bの走行速度が、例えば、設定自動走行経路32B上のぬかるみ等によって第1コンバイン1Aの走行速度よりも低速になり、第1コンバイン1Aの走行位置と第2コンバイン1Bの走行位置から算出される走行方向の離間距離が、予め設定した最大設定距離A3超になった場合には、第1コンバイン1Aのコントローラ20Aは、自動走行停止スイッチ51Aを操作して第1コンバイン1Aの自動走行を停止させる。これにより、第1コンバイン1Aと第2コンバイン1Bの異常離間を抑制して、第1コンバイン1Aに搭乗した作業者が、第2コンバイン1Bの異常を効率良く把握することができる。また、第1コンバイン1Aのコントローラ20Aは、脱穀停止スイッチ53Aを操作して脱穀装置5Aの駆動を停止させるのが好ましい。これにより、エンジンに加わる負荷を軽減して燃料消費を抑制することができる。なお、第1コンバイン1Aの走行位置と第2コンバイン1Bの走行位置から算出される走行方向の離間距離が、予め設定した設定距離A1以下になった場合には、第2コンバイン1Bのコントローラ20Bは、第2コンバイン1Bの自動走行を再開させる。
<第1コンバインの旋回走行時>
図14,15に示すように、第1コンバイン1Aが、矩形状の設定自動走行経路32Aの隅で進行方向を変更する旋回走行(αターン)を行っている場合には、第2コンバイン1Bのコントローラ20Bは、自動走行停止スイッチ51Bを操作して第2コンバイン1Bの自動走行を停止させる。これにより、旋回走行中の第1コンバイン1Aと第2コンバイン1Bの異常接近を抑制して、第1コンバイン1Aと第2コンバイン1Bの衝突を防止することができる。また、第2コンバイン1Bのコントローラ20Bは、脱穀停止スイッチ53Bを操作して脱穀装置5Bの駆動を停止させるのが好ましい。これにより、エンジンに加わる負荷を軽減して燃料消費を抑制することができる。なお、第2コンバイン1Bのコントローラ20Bは、第1コンバイン1Aの走行位置と第2コンバイン1Bの走行位置から算出される走行方向の離間距離が、最小設定距離A2未満でなくても第2コンバイン1Bを停止させるのが好ましい。これにより、旋回走行中の第1コンバイン1Aと第2コンバイン1Bの接触をより防止することができる。
第1コンバイン1Aが旋回走行している場合には、コントローラ20Aの入力ポートに走行装置3Aに設けられた旋回センサ40Aと刈取装置4Aに設けられた待機センサ41AからON信号が入力される。また、コントローラ20Aに入力された旋回センサ40Aと待機センサ41AのON信号は、通信部23Aを介して第2コンバイン1Bに送信される。これにより、第2コンバイン1Bのコントローラ20Bは、第1コンバイン1Aが旋回走行中と判断して、第2コンバイン1Bの自動走行を停止することができる。
図16に示すように、第1コンバイン1Aが、旋回走行を終了して、自動走行を再開した場合には、第2コンバイン1Bのコントローラ20Bは、自動走行スイッチ50Bを操作して第2コンバイン1Bの自動走行を再開させる。
第1コンバイン1Aが自動走行している場合には、コントローラ20Aの入力ポートに旋回センサ40Aと待機センサ41AからOFF信号が入力される。また、コントローラ20Aに入力された旋回センサ40Aと待機センサ41AのOFF信号は、通信部23Aを介して第2コンバイン1Bに送信される。これにより、第2コンバイン1Bのコントローラ20Bは、第1コンバイン1Aが自動走行中と判断して、第2コンバイン1Bの自動走行を再開することができる。
<第2コンバインの旋回走行時>
図17,18に示すように、第2コンバイン1Bが、矩形状の設定自動走行経路32Bの隅で進行方向を変更する旋回走行を行っている場合には、第1コンバイン1Aのコントローラ20Aは、自動走行スイッチ50Aを引続いて操作して第1コンバイン1Aを引き続いて自動走行させる。これにより、第1コンバイン1Aと旋回走行中の第2コンバイン1Bの異常接近を抑制して、第1コンバイン1Aと第2コンバイン1Bの衝突を防止することができる。また、第1コンバイン1Aのコントローラ20Aは、脱穀駆動スイッチ52Aを引続いて操作して脱穀装置5Aを引続き駆動させる。なお、第1コンバイン1Aのコントローラ20Aは、第1コンバイン1Aの走行位置と第2コンバイン1Bの走行位置から算出される走行方向の離間距離が、最大設定距離A3超であっても第1コンバイン1Aを引き続いて自動走行させるのが好ましい。これにより、第1コンバイン1Aと旋回走行中の第2コンバイン1Bの接触をより防止することができる。
第2コンバイン1Bが旋回走行している場合には、コントローラ20Bの入力ポートに走行装置3Bに設けられた旋回センサ40Bと刈取装置4Bに設けられた待機センサ41BからON信号が入力される。また、コントローラ20Bに入力された旋回センサ40Bと待機センサ41BのON信号は、通信部23Bを介して第1コンバイン1Aに送信される。
これにより、第1コンバイン1Aのコントローラ20Aは、第2コンバイン1Bが旋回走行中と判断して、第1コンバイン1Aを引き続き自動走行することができる。
図19に示すように、第2コンバイン1Bが、旋回走行を終了して、自動走行を再開した場合には、第1コンバイン1Aのコントローラ20Aは、第1コンバイン1Aを引き続き自動走行させる。
第2コンバイン1Bが自動走行している場合には、コントローラ20Bの入力ポートに旋回センサ40Bと待機センサ41BからOFF信号が入力される。また、コントローラ20Bに入力された旋回センサ40Bと待機センサ41BのOFF信号は、通信部23Bを介して第1コンバイン1Aに送信される。これにより、第1コンバイン1Aのコントローラ20Aは、第2コンバイン1Bが自動走行中と判断して、第1コンバイン1Aを引き続き自動走行することができる。
<第1コンバインの不具合発生時>
図20に示すように、第1コンバイン1Aに不具合、例えば、脱穀装置5Aのフィードチェンへの穀稈の詰まり等が発生した場合には、第1コンバイン1Aのコントローラ20Aは、自動走行停止スイッチ51Aを操作して第1コンバイン1Aの自動走行を停止させ、第2コンバイン1Bのコントローラ20Bは、自動走行停止スイッチ51Bを操作して第2コンバイン1Bの自動走行を停止させる。
図21に示すように、第1コンバイン1Aのコントローラ20Aは、待避スイッチ54Aを操作して第1コンバイン1Aを設定自動走行経路32A上の走行位置から圃場30における設定自動走行経路32Aよりも外側の外周部に予め設定された待避場所34に移動させた後に、自動走行停止スイッチ51Aを操作して第1コンバイン1Aの自動走行を停止させてハザードランプ等を点滅させる。これにより、不具合が発生した第1コンバイン1Aを圃場30の外周部に設定された待避場所34に速やかに移動することができる。なお、自動走行を停止した第1コンバイン1Aは、通信部23Aを介して基地局12や第2コンバイン1Bと引続いて通信するのが好ましい。
図22に示すように、第2コンバイン1Bのコントローラ20Bは、設定経路移動スイッチ55Bを操作して第2コンバイン1Bを設定自動走行経路32B上の停車位置から設定自動走行経路32Aに移動させた後に、第1コンバイン1Aに不具合が発生して停車した停車位置に自動走行させ、その後に、自動走行停止スイッチ51Bを操作して第2コンバイン1Bの自動走行を停止させる。
図23に示すように、第2コンバイン1Bのコントローラ20Bは、第2コンバイン1Bを新たに自動走行させる再設定自動走行経路(請求項の「第2再設定自動走行経路」)35Bを矩形状の設定自動走行経路32Bの内側に反時計回りに設定した後、自動走行スイッチ50Bを操作して第2コンバイン1Bを自動走行させる。これにより、不具合発生時に第1コンバイン1Aが自動走行していた設定自動走行経路32Aよりも内側に植立した未刈穀稈を第2コンバイン1Bを自動走行させて刈取ることができる。
第1コンバイン1Aの脱穀装置5Aのフィードチェン等に穀稈が詰まった場合には、コントローラ20Aの入力ポートに脱穀装置5Aに設けられた詰まりセンサ(請求項の「第1詰まりセンサ」)42AのON信号が入力される。また、コントローラ20Aに入力された詰まりセンサ42AのON信号は、通信部23Aを介して第2コンバイン1Bに送信される。これにより、第2コンバイン1Bのコントローラ20Bは、第1コンバイン1Aに不具合が発生したことを判断して、第2コンバイン1Bの自動走行を停止することができる。
また、第1コンバイン1Aが待避場所34に移動したことは、通信部23Aを介して第2コンバイン1Bに送信される。これにより、第2コンバイン1Bのコントローラ20Bは、第2コンバイン1Bを設定自動走行経路32B上の停車位置から設定自動走行経路32Aに移動させた場合に、第2コンバイン1Bが第1コンバイン1Aに衝突するのを防止することができる。
<第2コンバインの不具合発生時>
図24に示すように、第2コンバイン1Bに不具合、例えば、脱穀装置5Bのフィードチェンへの穀稈の詰まり等が発生した場合には、第2コンバイン1Bのコントローラ20Bは、自動走行停止スイッチ51Bを操作して第2コンバイン1Bの自動走行を停止させ、第1コンバイン1Aのコントローラ20Aは、自動走行停止スイッチ51Aを操作して第1コンバイン1Aの自動走行を停止させる。
図25に示すように、第2コンバイン1Bのコントローラ20Bは、待避スイッチ54Bを操作して第2コンバイン1Bを設定自動走行経路32B上の走行位置から圃場30における設定自動走行経路32Aよりも外側の外周部に予め設定された待避場所34に移動した後に、自動走行停止スイッチ51Bを操作して第2コンバイン1Bの自動走行を停止させてハザードランプ等を点滅させる。これにより、不具合が発生した第2コンバイン1Bを圃場30の外周部に設定された待避場所34に速やかに移動することができる。なお、自動走行を停止した第2コンバイン1Bは、通信部23Bを介して基地局12や第1コンバイン1Aと引続いて通信するのが好ましい。
図26に示すように、第1コンバイン1Aのコントローラ20Aは、自動走行スイッチ50Aを操作して第1コンバイン1Aを設定自動走行経路32Aを自動走行させ、第2コンバイン1Bに不具合が発生した走行位置の走行方向の後方に移動させた後に、自動走行停止スイッチ51Aを操作して第1コンバイン1Aの自動走行を停止させる。その後に、第1コンバイン1Aのコントローラ20Aは、設定経路移動スイッチ55Aを操作して第1コンバイン1Aを設定自動走行経路32A上の停車位置から設定自動走行経路32Bに移動させた後に、第2コンバイン1Bに不具合が発生して停車した停車位置に自動走行させ、その後に、自動走行停止スイッチ51Aを操作して第1コンバイン1Aの自動走行を停止させる
図27に示すように、第1コンバイン1Aのコントローラ20Aは、第1コンバイン1Aを新たに自動走行させる再設定自動走行経路(請求項の「第1再設定自動走行経路」)35Aを矩形状の設定自動走行経路32Aの内側に反時計回りに設定した後、自動走行スイッチ50Aを操作して第1コンバイン1Aを自動走行させる。これにより、不具合発生時に第2コンバイン1Bが自動走行していた設定自動走行経路32Bよりも内側に植立した未刈穀稈を第1コンバイン1Aを自動走行させて刈取ることができる。
第2コンバイン1Bの脱穀装置5Bのフィードチェン等に穀稈が詰まった場合には、コントローラ20Bの入力ポートに脱穀装置5Bに設けられた詰まりセンサ42BのON信号が入力される。また、コントローラ20Bに入力された詰まりセンサ42BのON信号は、通信部23Bを介して第1コンバイン1Aに送信される。これにより、第1コンバイン1Aのコントローラ20Aは、第2コンバイン1Bに不具合が発生したことを判断して、第1コンバイン1Aの自動走行を停止することができる。
また、第2コンバイン1Bが待避場所34に移動したことは、通信部23Bを介して第1コンバイン1Aに送信される。これにより、第1コンバイン1Aのコントローラ20Aは、第1コンバイン1Aを設定自動走行経路32A上の停車位置から設定自動走行経路32Bに移動させた場合に、第1コンバイン1Aが第2コンバイン1Bに衝突するのを防止することができる。
図28,29に示すように、第1コンバイン1Aの機体フレーム2Aの後部にはコントローラ20Aに電気を供給するバッテリ60が設けられ、機体フレーム2Aの前部に搭載されたエンジンの前部の上下方向の中間部には、エンジンの出力回転が伝動されて交流電圧を発生するオルタネータ61が設けられている。これにより、交流を直流に変換する変換器(図示省略)を介してバッテリ60とオルタネータ61を接続してバッテリ60を充電することができる。なお、第2コンバイン1Bにも同様のバッテリ60とオルタネータ61が設けられている。
1A 第1コンバイン
1B 第2コンバイン
4A 刈取装置(第1刈取装置)
4B 刈取装置(第2刈取装置)
5A 脱穀装置(第1脱穀装置)
5B 脱穀装置(第2脱穀装置)
32A 設定自動走行経路(第1設定自動走行経路)
32B 設定自動走行経路(第2設定自動走行経路)
34 待避場所
35A 再設定自動走行経路(第1再設定自動走行経路)
35B 再設定自動走行経路(第2再設定自動走行経路)
42A 詰まりセンサ(第1詰まりセンサ)
42B 詰まりセンサ(第2詰まりセンサ)
A1 設定距離
A2 最小設定距離
A3 最大設定距離
WA 刈刃幅(第1刈刃幅)
WB 刈刃幅(第2刈刃幅)

Claims (10)

  1. 複数のコンバインを使用して圃場内に植立した穀稈を刈り取る穀稈の刈取作業方法であって、
    圃場内に設定された反時計回りに周回する矩形状の第1設定自動走行経路(32A)に沿って第1コンバイン(1A)を自動走行させ、
    圃場内に設定された反時計回りに周回する矩形状の第2設定自動走行経路(32B)に沿って第2コンバイン(1B)を自動走行させ、
    前記第1設定自動走行経路(32A)と次に周回する第1設定自動走行経路(32A)の間に、前記第2設定自動走行経路(32B)を設定し、
    前記第1コンバイン(1A)を第2コンバイン(1B)よりも進行方向の前方を自動走行させ、
    前記第1コンバイン(1A)と第2コンバイン(1B)の進行方向の離間距離を予め設定した設定距離(A1)に維持させることを特徴とする穀稈の刈取作業方法。
  2. 前記第1コンバイン(1A)と第2コンバイン(1B)の離間距離が、前記設定距離(A1)よりも短い予め設定した最小設定距離(A2)未満になった場合には、前記第2コンバイン(1B)の自動走行を停止させ、その後、前記第1コンバイン(1A)と第2コンバイン(1B)の離間距離が設定距離(A1)以上になった場合には、前記第2コンバイン(1B)の自動走行を再開させる請求項1記載の穀稈の刈取作業方法。
  3. 前記第1コンバイン(1A)との離間距離が、前記設定距離(A1)よりも長い予め設定した最大設定距離(A3)超になった場合には、前記第1コンバイン(1A)の自動走行を停止させ、その後、前記第1コンバイン(1A)と第2コンバイン(1B)の離間距離が設定距離(A1)以下になった場合には、前記第1コンバイン(1A)の自動走行を再開させる請求項1記載の穀稈の刈取作業方法。
  4. 前記第1コンバイン(1A)が、前記第1設定自動走行経路(32A)の隅で旋回走行している場合には、前記第2コンバイン(1B)の自動走行を停止させ、その後、前記第1コンバイン(1A)が自動走行を再開した場合には、前記第2コンバイン(1B)の自動走行を再開させる請求項1記載の穀稈の刈取作業方法。
  5. 前記第2コンバイン(1B)が、前記第2設定自動走行経路(32B)の隅で旋回走行している場合には、前記第1コンバイン(1A)を引続き自動走行を停止させ、その後、前記第2コンバイン(1B)が自動走行を再開した場合には、前記第1コンバイン(1A)を引続き自動走行させる請求項1記載の穀稈の刈取作業方法。
  6. 前記第1コンバイン(1A)に不具合が発生した場合には、前記第2コンバイン(1B)の自動走行を停止した後に、前記第1コンバイン(1A)を第1設定自動走行経路(32A)から第1設定自動走行経路(32A)の外側に設定された待避場所(34)に移動させ、その後に、前記第2コンバイン(1B)を第2設定自動走行経路(32B)から第1設定自動走行経路(32A)に移動させた後に、前記第2コンバイン(1B)を自動走行させる新たな第2再設定自動走行経路(35B)を設定し、その後に、前記第2コンバイン(1B)を第2再設定自動走行経路(35B)に沿って自動走行させる請求項1~5のいずれか1項に記載の穀稈の刈取作業方法。
  7. 前記第1コンバイン(1A)の第1脱穀装置(5A)に穀稈の詰まりを検出する第1詰まりセンサ(42A)を装着した請求項6記載の穀稈の刈取作業方法。
  8. 前記第2コンバイン(1B)に不具合が発生した場合には、前記第1コンバイン(1A)の自動走行を停止した後に、前記第2コンバイン(1B)を第2設定自動走行経路(32B)から第1設定自動走行経路(32A)の外側に設定された待避場所(34)に移動させ、その後に、前記第1コンバイン(1A)の自動走行を再開させて、前記第2コンバイン(1B)に不具合が発生した後方に自動走行させた後に、前記第1コンバイン(1A)を第1設定自動走行経路(32A)から第2設定自動走行経路(32B)に移動させ、その後に、前記第1コンバイン(1A)を自動走行させる新たな第1再設定自動走行経路(35A)を設定した後に、前記第1コンバイン(1A)を第1再設定自動走行経路(35A)に沿って自動走行させる請求項6記載の穀稈の刈取作業方法。
  9. 前記第2コンバイン(1B)の第2脱穀装置(5B)に穀稈の詰まりを検出する第2詰まりセンサ(42B)を装着した請求項8記載の穀稈の刈取作業方法。
  10. 前記第1コンバイン(1A)の第1刈取装置(4A)の左右方向の第1刈刃幅(WA)と、前記第2コンバイン(1B)の第2刈取装置(4B)の左右方向の第2刈刃幅(WB)が同一幅に形成されている請求項1記載の穀稈の刈取作業方法。
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