JP2024031371A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技球数の管理の精度を向上する【解決手段】遊技機は、遊技領域が形成される遊技盤と、遊技領域に向けて遊技球を発射する発射装置と、遊技者が所持している遊技球数を導出する遊技球数導出手段と、導出された遊技球数を表示部に表示する表示制御手段と、を備え、遊技球数導出手段は、所定条件を満たす場合に遊技球数を減算し、所定条件を満たさない場合、遊技球の発射が制限される。【選択図】図29

Description

本発明は、遊技機に関する。
例えば特許文献1に示されるように、遊技機本体内で遊技球を循環させる所謂管理遊技機と呼ばれる遊技機が知られている。このような遊技機においては、遊技者が所持している遊技球数が表示部に表示される。
特開2022-74383号公報
遊技機においては、遊技者が所持している遊技球数が適切に管理されなければならない。しかしながら、予期せぬ事態が生じると、遊技球数が適切に管理されないおそれがあり、遊技球数の管理の精度向上が希求されている。
本発明は、遊技球数の管理の精度を向上することが可能な遊技機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の遊技機は、
遊技領域が形成される遊技盤と、
前記遊技領域に向けて遊技球を発射する発射装置と、
遊技者が所持している遊技球数を導出する遊技球数導出手段と、
導出された遊技球数を表示部に表示する表示制御手段と、
を備え、
前記遊技球数導出手段は、所定条件を満たす場合に遊技球数を減算し、
前記所定条件を満たさない場合、遊技球の発射が制限される、
ことを特徴とする。
また、前記遊技盤に設けられ、前記遊技領域に遊技球を案内する案内領域を区画形成する外レールおよび内レールと、
前記外レールと対向する側面部を有し、前記遊技領域から前記案内領域への遊技球の進入を防止する変位部材と、
を備え、
前記変位部材は、
前記側面部の先端と前記外レールとの距離が所定距離となる第1状態と、
前記側面部の先端と前記外レールとの距離が、前記第1状態よりも大きい第2状態と、
前記側面部および前記外レールの双方に接し、前記案内領域から前記遊技領域に向かう第1の遊技球と、前記側面部の先端および前記外レールの双方に接し、前記遊技領域から前記案内領域に向かう第2の遊技球とが互いに接した状況において、前記側面部の先端と前記外レールとの距離が、前記第1状態よりも大きく、前記第2状態よりも小さく、かつ、前記第2の遊技球の最下点から前記外レールまでの距離よりも小さくなる第3状態と、
に変位可能であってもよい。
本発明によれば、遊技球数の管理の精度を向上することができる。
遊技機の正面図である。 循環ユニットの正面図である。 一部の部品を取り外した状態の循環ユニットの正面図である。 整流器を説明する第1の図である。 整流器を説明する第2の図である。 整流器出口センサを説明する図である。 遊技機のブロック図である。 枠制御基板を説明する図である。 主制御基板および枠制御基板における処理を示すシーケンス図である。 枠制御起動処理を説明するフローチャートである。 情報受信処理を説明するフローチャートである。 断線判定処理を説明するフローチャートである。 枠制御基板および専用ユニットにおける処理を示すシーケンス図である。 球抜き状態における主制御基板および枠制御基板における処理を示すシーケンス図である。 球抜き状態中処理を説明するフローチャートである。 枠制御表示器を説明する図である。 遊技機情報を説明する図である。 状態変化なし時に専用ユニットに送信される遊技機情報を説明する図である。 状態変化あり時に専用ユニットに送信される遊技機情報を説明する第1の図である。 状態変化あり時に専用ユニットに送信される遊技機情報を説明する第2の図である。 不正が検知された場合に専用ユニットに送信される比較例の遊技機情報を説明する図である。 枠制御基板エラー処理を説明するフローチャートである。 専用ユニット通信処理を説明する第1のフローチャートである。 専用ユニット通信処理を説明する第2のフローチャートである。 不正が検知された場合に専用ユニットに送信される本実施形態の遊技機情報を説明する図である。 所持数管理処理を説明するフローチャートである。 循環制御処理を説明するフローチャートである。 整流器入口センサ監視処理を説明するフローチャートである。 整流器ソレノイド制御処理を説明するフローチャートである。 減算処理を説明するフローチャートである。 第1状態の球戻り防止機構を示す部分拡大図である。 第2状態の球戻り防止機構を示す部分拡大図である。 第3状態の球戻り防止機構を示す部分拡大図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明に係る好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、遊技機100の正面図である。遊技機100は、遊技機本体102を備える。遊技機本体102は、本体枠と、本体枠に開閉自在に支持される前扉とを備える。本体枠には遊技盤104が保持され、前扉には透過板が保持される。本体枠に対して前扉が閉じられた状態では、遊技盤104と所定の間隔を維持して透過板が対向する。
前扉の下部には、遊技機100の正面側に突出する操作ハンドル106が設けられている。この操作ハンドル106は、遊技者が回転操作可能に設けられており、遊技者が操作ハンドル106を回転させて発射操作を行うと、操作ハンドル106の回転角度に応じた強度で遊技球が発射される。このようにして発射された遊技球は、遊技盤104に設けられたレール104a、104b間を上昇して遊技領域110に導かれることとなる。
遊技領域110は、遊技盤104と透過板との間隔に形成される空間であって、遊技球が流下または転動可能な領域である。遊技盤104には、多数の釘や風車が設けられており、遊技領域110に導かれた遊技球が釘や風車に衝突して、不規則な方向に流下、転動するようにしている。
遊技領域110は、第1遊技領域110aおよび第2遊技領域110bを含む。第1遊技領域110aは、遊技機100に正対した遊技者から見て遊技領域110の左側に位置し、第2遊技領域110bは、遊技機100に正対した遊技者から見て遊技領域110の右側に位置している。レール104a、104bが遊技領域110の左側にあることから、所定の強度未満の発射強度で発射された遊技球は第1遊技領域110aに進入し、所定の強度以上の発射強度で発射された遊技球は第2遊技領域110bに進入する。
また、遊技領域110には、遊技球が入球可能な一般入賞口118、第1始動口120、第2始動口122が設けられており、これら一般入賞口118、第1始動口120、第2始動口122に遊技球が入球すると、それぞれ所定の賞球が遊技者に払い出される。なお、賞球数は1個以上であれば何個でもよく、また、一般入賞口118、第1始動口120、第2始動口122のそれぞれで払い出す賞球数を異ならせてもよいし、同じ賞球数に設定してもよい。このとき、第1始動口120に遊技球が入球して払い出す賞球数を、第2始動口122に遊技球が入球して払い出す賞球数よりも少なく設定することも可能である。
第1始動口120または第2始動口122に遊技球が入球すると、予め設けられた複数の特別図柄の中からいずれか1の特別図柄を決定するための抽選が行われる。各特別図柄には、遊技者にとって有利な大役遊技または小当たり遊技の実行可否や、以後の遊技状態をどのような遊技状態にするかといった種々の遊技利益が対応付けられている。したがって、遊技者は、第1始動口120または第2始動口122に遊技球が入球すると、所定の賞球を獲得するのと同時に、種々の遊技利益を受ける権利獲得の機会を獲得することとなる。
第1始動口120は、遊技領域110の下部であって、第1遊技領域110aを流下する遊技球のみが入球可能であるか、もしくは、第1遊技領域110aに進入した遊技球の方が、第2遊技領域110bに進入した遊技球よりも進入しやすい位置に配置されている。
また、第2始動口122は、第2遊技領域110bに位置しており、第2遊技領域110bを流下する遊技球のみが入球可能であるか、もしくは、第2遊技領域110bに進入した遊技球の方が、第1遊技領域110aに進入した遊技球よりも進入しやすい位置に配置されている。この第2始動口122は、可動片122bを有する可変始動口によって構成されており、第2始動口122への遊技球の進入容易性が可変するようになっている。
具体的には、第2始動口122は、可動片122bが開閉可能に設けられており、この可動片122bが閉状態にあるときには、第2始動口122への遊技球の進入が不可能もしくは困難となっている。なお、第2始動口122の具体的な構成は特に限定されないが、ここでは、可動片122bは、閉状態において、遊技盤104の背面側に没入し、開状態において、遊技盤104の正面側に突出するものとする。可動片122bが没入した閉状態では、第2始動口122が閉鎖され、第2始動口122の前面側を遊技球が流下する。
これに対して、第1遊技領域110aおよび第2遊技領域110bに設けられたゲート124を遊技球が通過すると、第2始動口122が開放される補助遊技の実行有無が決定され、補助遊技の実行が決定された場合に、第2始動口122が開閉制御される補助遊技が実行される。より詳細には、ゲート124を遊技球が通過したことを条件として、普通図柄の抽選が行われ、この抽選によって当たりに当選すると、可動片122bが所定時間、開状態に制御される。
可動片122bが突出した開状態では、第2始動口122の前面側を流下する遊技球が可動片122b上に落下する。可動片122b上に落下した遊技球は、可動片122bに案内されて第2始動口122に導かれる。このように、可動片122bが開状態になると、当該可動片122bが遊技球を第2始動口122に導く受け皿として機能し、第2始動口122への遊技球の入球が容易となる。
さらに、遊技領域110の下部には、大入賞口126が設けられている。大入賞口126は、少なくとも第2遊技領域110bを流下する遊技球が入球可能な位置に配置されている。大入賞口126には、開閉扉126bが開閉可能に設けられており、通常、開閉扉126bが大入賞口126を閉鎖して、大入賞口126への遊技球の入球が不可能となっている。これに対して、前述の大役遊技または小当たり遊技が実行されると、開閉扉126bが開放されて、開閉扉126bが受け皿として機能し、大入賞口126への遊技球の入球が可能となる。そして、大入賞口126に遊技球が入球すると、所定の賞球が遊技者に払い出される。
なお、遊技領域110の最下部には、一般入賞口118、第1始動口120、第2始動口122、大入賞口126のいずれにも入球しなかった遊技球を、遊技領域110から遊技盤104の背面側に排出する排出口130が設けられている。
ここで、本実施形態の遊技機100は、遊技機本体102内で遊技球が循環する管理遊技機である。遊技機本体102には、後述する循環ユニット1が設けられる。循環ユニット1は、遊技盤104の下方に設けられており、遊技領域110に発射された遊技球は、全て、循環ユニット1に回収される。循環ユニット1は、回収した遊技球を整列させて発射装置に送出し、発射装置によって再び遊技領域110に遊技球が発射される。以下に、循環ユニット1について説明する。
図2は、循環ユニット1の正面図であり、図3は、一部の部品を取り外した状態の循環ユニット1の正面図である。循環ユニット1は、循環通路3と、揚上スクリュー5と、揚上モータ5cと、整流通路7とを備える。循環通路3は、循環ユニット1の幅方向(図中左右方向)および前後方向(図中、紙面の奥行方向)に蛇行しながら延在する通路である。循環通路3の始端は、終端よりも上方に位置しており、始端から終端に向けて、緩やかに傾斜している。
遊技盤104の背面側には、遊技領域110に発射された遊技球が集合する集合通路が設けられている。具体的には、集合通路には、一般入賞口118、第1始動口120、第2始動口122、大入賞口126、排出口130に入球した全ての遊技球が導かれる。そして、集合通路には、循環通路3の始端が接続されており、集合通路から循環通路3に遊技球が導かれる。循環通路3の始端に導かれた遊技球は、循環通路3内を自重により転動し、循環通路3の終端に到達する。
循環通路3の終端には、揚上スクリュー5が位置している。揚上スクリュー5は、鉛直方向に沿って延在する回転軸5aと、回転軸5aの周囲に螺旋状に延在する螺旋片5bとを備える。回転軸5a、螺旋片5b、および、揚上スクリュー5を収容するケースによって、回転軸5a周りに螺旋状に延在する螺旋通路が形成される。
循環通路3の終端に、揚上スクリュー5の下端が位置しており、循環通路3から螺旋通路に遊技球が導かれる。そして、揚上モータ5cの駆動により揚上スクリュー5が回転すると、鉛直下方から上方に向けて、螺旋通路内を遊技球が上昇する。揚上スクリュー5の上端には、整流通路7の上流端が位置しており、揚上スクリュー5によって螺旋通路を上昇した遊技球が整流通路7に導かれる。
整流通路7は、ケースによって囲繞された通路であり、循環ユニット1の幅方向に延在する。螺旋通路に接続される整流通路7の上流端は、下流端よりも上方に位置している。したがって、整流通路7は、上流端から下流端に向けて緩やかに傾斜している。これにより、整流通路7に導かれた遊技球は、上流から下流に向けて自重で転動することとなる。このように、循環ユニット1においては、循環通路3、揚上スクリュー5(螺旋通路)、整流通路7の順に遊技球が転動する。なお、遊技機100の通常の稼働状態では、循環通路3および整流通路7に、多数の遊技球が滞留しており、遊技球同士が接触している。
また、循環ユニット1は、整流器9を備える。整流器9は、整流通路7の下流端に設けられ、整流器9から発射装置への遊技球の供給を停止したり、遊技球を1つずつ発射装置に供給したりする役割を担う。
図4は、整流器9を説明する第1の図であり、図5は、整流器9を説明する第2の図である。整流器9は、ベース板11を備える。ベース板11は、平板状の部材であり、循環ユニット1の前後方向(図中、紙面奥行方向)に空間を仕切るように配置される。このとき、整流通路7は、ベース板11よりも、循環ユニット1の前側に位置している。したがって、整流通路7の下流端近傍に滞留する遊技球は、ベース板11の前面側に位置することとなる。
また、整流器9は、整流器ソレノイド9cを備える。整流器ソレノイド9cは、ベース板11に取り付けられており、整流通路7の下流端近傍に位置する。また、整流器ソレノイド9cは、整流通路7に対して、整流通路7における遊技球の転動方向(図中、左側から右側に向かう方向)前方側に離隔して設けられている。
さらに、整流器9は、ベース板11の前面側に設けられる整流部材13を備える。整流部材13は、ベース板11と対向する停止面13aと、停止面13aに対して略直交する押圧面13bとを備える。整流部材13は、回動支点13cを備えており、回動支点13cがベース板11に回動可能に支持されている。これにより、整流部材13は、回動支点13cを支点として回動する。押圧面13bは、整流器ソレノイド9cに対向しており、整流器ソレノイド9cが突出すると、押圧面13bが整流器ソレノイド9cによって押圧され、回動支点13cを支点として回動する。つまり、整流部材13は、整流器ソレノイド9cにより、図4に示す状態と、図5に示す状態とに切り替わる。
そして、停止面13aには、遊技球の直径よりも小さい第1送球溝13dと、第1送球溝13dに連続し、遊技球の直径よりも大きい第2送球溝13eとが形成されている。図4に示すように、整流器ソレノイド9cの没入状態では、整流通路7の下流端に位置する1つの遊技球が、第2送球溝13eから、ベース板11の奥側に落下する。ベース板11の奥側に落下した遊技球は、不図示の発射装置に導かれ、発射装置によって遊技球に発射される。
一方、図5に示すように、整流器ソレノイド9cの突出状態では、整流通路7の下流端に位置する遊技球が、第1送球溝13dに対向する。この状態では、停止面13aにより、発射装置への遊技球の送球が停止される。したがって、例えば、遊技者が操作ハンドル106を操作した状態では、整流器ソレノイド9cが、図5に示す状態から、図4に示す状態へと、間欠的に制御されることで、一定の間隔で、発射装置に1つずつ遊技球が送球されることとなる。
なお、整流通路7には、整流器入口センサ15sが設けられている。整流器入口センサ15sは、整流通路7に滞留する遊技球のうち、下流端から数えて3つ目の遊技球を検知する。換言すれば、整流器入口センサ15sは、発射装置に送球される遊技球のうち、3個目の遊技球を検知する位置に配置されている。
図6は、整流器出口センサ17sを説明する図である。図6には、整流器9およびベース板11を取り外した状態を示している。ベース板11の背面側には、整流器出口センサ17sが設けられている。ベース板11の背面側には、1つの遊技球が進入可能な送球孔19が形成されている。整流器出口センサ17sは、送球孔19を通過する遊技球を検知する。遊技機100では、整流器入口センサ15sおよび整流器出口センサ17sによる遊技球の検知により、遊技者が所持する遊技球数や発射球数等が計数される。
以上のように、遊技機100においては、循環ユニット1によって、遊技機本体102内を遊技球が循環することとなる。次に、遊技機100の内部構成について説明する。
(制御手段の内部構成)
図7は、遊技機100のブロック図である。遊技機100は、主制御基板100A、枠制御基板200A、副制御基板300Aを備える。
主制御基板100Aは遊技の基本動作を制御する。主制御基板100Aは、メインCPU100a、メインROM100b、メインRAM100cを備えている。メインCPU100aは、各検出スイッチやタイマからの入力信号に基づいて、メインROM100bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、各装置や表示器を直接制御したり、あるいは演算処理の結果に応じて他の基板にコマンドを送信したりする。メインRAM100cは、メインCPU100aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
遊技機100は、主に第1始動口120または第2始動口122への遊技球の入球によって開始される特別遊技と、ゲート124を遊技球が通過することによって開始される普通遊技とに大別される。そして、主制御基板100AのメインROM100bには、特別遊技および普通遊技を進行するための種々のプログラムや、各種の遊技に必要なデータ、テーブルが記憶されている。
主制御基板100Aには、一般入賞口118に遊技球が入球したことを検出する一般入賞口検出スイッチ118s、第1始動口120に遊技球が入球したことを検出する第1始動口検出スイッチ120s、第2始動口122に遊技球が入球したことを検出する第2始動口検出スイッチ122s、ゲート124を遊技球が通過したことを検出するゲート検出スイッチ124s、大入賞口126に遊技球が入球したことを検出する大入賞口検出スイッチ126sが接続されており、これら各検出スイッチから主制御基板100Aに検出信号が入力されるようになっている。
また、主制御基板100Aには、第2始動口122の可動片122bを作動する普通電動役物ソレノイド122cと、大入賞口126を開閉する開閉扉126bを作動する大入賞口ソレノイド126cとが接続されており、主制御基板100Aによって、第2始動口122、大入賞口126の開閉制御がなされるようになっている。
さらに、主制御基板100Aには、特別図柄が表示される第1特別図柄表示器、第2特別図柄表示器、特1保留または特2保留の数が表示される第1特別図柄保留表示器、第2特別図柄保留表示器、普通図柄が表示される普通図柄表示器、普図保留の数が表示される普通図柄保留表示器等、遊技の状態を示す複数の表示器が接続されている。ここでは、これらの各表示器をメイン表示器128と呼ぶ。主制御基板100Aによって、メイン表示器128の表示制御がなされる。
また、遊技機100には、異常検知センサ132sが接続されている。異常検知センサ132sは、例えば、電波を検知する電波検知センサ、磁気を検知する磁気検知センサ等で構成される。異常検知センサ132sから主制御基板100Aに異常検知信号が入力される。
さらに、遊技盤104の背面には、設定変更スイッチ134sが設けられている。設定変更スイッチ134sは、専用の鍵によってアクセス可能に構成されている。設定変更スイッチ134sがオンしていることを条件として、設定値を変更、確認する操作が可能となる。詳しい説明は省略するが、遊技機100は、有利度合いが異なる6段階の設定値のいずれかが設定値バッファに登録設定値として記憶され、記憶されている登録設定値に応じて遊技が進行する。
なお、遊技盤104の背面には、登録設定値が表示される設定値表示器134が設けられている。主制御基板100Aは、設定値の変更中や確認中等に、設定値表示器134に登録設定値を表示する。
また、遊技盤104の背面には、RAMクリアボタンが押下操作可能に設けられており、このRAMクリアボタンの押下操作がRAMクリアスイッチ136sによって検出される。RAMクリアスイッチ136sは主制御基板100Aに接続されており、RAMクリアスイッチ136sから主制御基板100AにRAMクリア操作信号が入力される。電源投入時にRAMクリアスイッチ136sからRAMクリア操作信号が入力されている場合、メインCPU100aは、メインRAM100cをクリアする。
また、主制御基板100Aには、枠制御基板200Aおよび副制御基板300Aが接続されている。
枠制御基板200Aは、枠制御CPU200a、枠制御ROM200b、枠制御RAM200cを備える。副制御基板300Aは、サブCPU300a、サブROM300b、サブRAM300cを備える。副制御基板300Aは、主に、遊技中の演出を制御する。枠制御基板200Aは、遊技球を発射させるための制御、賞球を払い出すための制御等、主制御基板100Aとともに、遊技の進行に係る各種の制御を行う。枠制御基板200Aは、主制御基板100Aに対して双方向に通信可能に接続されている。以下に、枠制御基板200Aについて詳述する。
図8は、枠制御基板200Aを説明する図である。枠制御基板200Aには、球抜きスイッチ201s、エラー解除スイッチ202s、遊技球数クリアスイッチ203s、RAMクリアスイッチ204s、発射強度ボリューム205sが設けられている。
球抜きスイッチ201sは、枠制御基板200Aに設けられた球抜きボタンの操作を検知する。球抜きボタンが操作された状態で電源が投入されると、球抜きモードに設定される。球抜きモードは、遊技機本体102から遊技球を排出可能なモードである。メンテナンスで遊技球を交換する場合等には、球抜きモードに設定することで、遊技機本体102から遊技球を排出することができる。
エラー解除スイッチ202sは、枠制御基板200Aに設けられたエラー解除ボタンの操作を検知する。エラー解除ボタンの操作により、エラー状態が解除される。
遊技球数クリアスイッチ203sは、枠制御基板200Aに設けられた遊技球数クリアボタンの操作を検知する。枠制御基板200Aでは、遊技者が所持している遊技球数が計数されるが、遊技球数クリアスイッチ203sが操作された状態で電源が投入されると、遊技球数がクリアされる。
RAMクリアスイッチ204sは、枠制御基板200Aに設けられたRAMクリアボタンの操作を検知する。RAMクリアスイッチ204sが操作された状態で電源が投入されると、枠制御RAM200cがクリアされる。
発射強度ボリューム205sは、後述する発射ソレノイド231cの電流値を制御し、操作ハンドル106の操作角度に応じた強度で遊技球を発射させる。
また、枠制御基板200Aには、ファール球センサ210s、電波センサ211s、開放スイッチ212s、ハンドルボリューム213s、発射停止スイッチ214s、タッチセンサ215s、アウトスイッチ216s、球数過少センサ217s、球数過多センサ218s、揚上モータセンサ5s、整流器入口センサ15s、整流器出口センサ17s、計数スイッチ219sが接続されている。
ファール球センサ210sは、遊技領域110に向けて発射された遊技球のうち、遊技領域110に到達せずに、ファール通路に導かれた遊技球を検知する。電波センサ211sは、電波を検知する。開放スイッチ212sは、前扉が開放されていることを検知する。ハンドルボリューム213sは、操作ハンドル106の操作角度を検知する。
発射停止スイッチ214sは、操作ハンドル106に設けられた発射停止ボタンの操作を検知する。発射停止ボタンが操作された状態では、操作ハンドル106の操作角度に拘わらず、遊技球の発射が停止される。タッチセンサ215sは、操作ハンドル106に遊技者の手が触れていることを検知する。アウトスイッチ216sは、遊技領域110から遊技盤104の背面側に排出された遊技球を検知する。
球数過少センサ217sは、遊技機本体102内を循環する遊技球数が少ないことを検知する。球数過多センサ218sは、遊技機本体102内を循環する遊技球数が多いことを検知する。揚上モータセンサ5sは、揚上モータ5cの回転を検知する。整流器入口センサ15sは、整流通路7にある遊技球を検知する。整流器出口センサ17sは、整流通路7から発射装置側に送出された遊技球を検知する。
計数スイッチ219sは、遊技球を検知する。また、枠制御基板200Aは、計数スイッチ219sに対してLED制御信号を出力する。
以上のように、枠制御基板200Aには、ファール球センサ210s、電波センサ211s、開放スイッチ212s、ハンドルボリューム213s、発射停止スイッチ214s、タッチセンサ215s、アウトスイッチ216s、球数過少センサ217s、球数過多センサ218s、揚上モータセンサ5s、整流器入口センサ15s、整流器出口センサ17s、計数スイッチ219sから各種の検知信号が入力される。
また、枠制御基板200Aには、揚上モータ5c、整流器ソレノイド9c、発射ソレノイド231c、が接続されている。揚上モータ5cは、上記の揚上スクリュー5を駆動する。整流器ソレノイド9cは、整流通路7に滞留する遊技球を、1つずつ発射装置側に送球する。発射ソレノイド231cは、発射装置に設けられ、遊技球を遊技領域110に向けて発射させる。揚上モータ5c、整流器ソレノイド9c、発射ソレノイド231cは、枠制御基板200Aによって制御される。
また、枠制御基板200Aには、遊技球数表示装置240、枠制御表示器241、性能表示モニタ242が接続されている。遊技球数表示装置240は、例えば、前扉等、遊技中の遊技者が視認可能な位置に設けられる。遊技球数表示装置240には、遊技者が所持している遊技球数が表示される。枠制御表示器241は、遊技盤104の背面等、遊技中の遊技者が視認不可能な位置に設けられる。枠制御表示器241には、枠制御基板200Aに接続された各センサからの信号の入力状態や、エラー状態等が表示される。性能表示モニタ242は、遊技中の遊技者が視認不可能な位置に設けられ、ベース比率等の表示がなされる。遊技球数表示装置240、枠制御表示器241、性能表示モニタ242は、枠制御基板200Aによって表示制御がなされる。
また、枠制御基板200Aは、遊技球等貸出装置接続端子板243を介して、専用ユニット250に接続されている。枠制御基板200Aと専用ユニット250とは、双方向通信可能に接続されている。
専用ユニット250は、例えば、紙幣を投入するための紙幣投入口、ICカードを挿入するためのカード挿入口、残金等が表示される液晶表示器等を備える。専用ユニット250は、遊技者の操作に基づいて、ICカードの残金を更新したり、遊技球の貸し出しを行ったりする。また、専用ユニット250は、遊技場のホールコンピュータに接続され、枠制御基板200Aから送信される遊技機情報等を、ホールコンピュータに送信する。
以下に、管理遊技機である遊技機100における主制御基板100A、枠制御基板200Aおよび専用ユニット250の処理について説明する。なお、本実施形態では、主制御基板100A、枠制御基板200Aおよび専用ユニット250における特徴的な処理を抽出して説明する。したがって、以下に説明する処理は、主制御基板100A、枠制御基板200Aおよび専用ユニット250にて遂行される処理の一部に過ぎない。
図9は、主制御基板100Aおよび枠制御基板200Aにおける処理を示すシーケンス図である。なお、図9には、電源投入時に、設定変更や設定確認が行われず、また、異常も発生していない状態での処理を示している。主制御基板100Aおよび枠制御基板200Aは、それぞれ電源基板に接続されている。遊技機100に電源が投入されると、主制御基板100Aにおいて主制御起動処理S1が実行され、枠制御基板200Aにおいて枠制御起動処理s1が実行される。主制御起動処理S1と、枠制御起動処理s1とは、それぞれ独立して実行される。
主制御起動処理S1では、普通電動役物ソレノイド122c、大入賞口ソレノイド126c等、主制御基板100Aが制御するアクチュエータの確認確認、メイン表示器128等、主制御基板100Aが表示制御する表示器の確認動作等が行われる。表示器の確認動作には、設定値表示器134の確認動作が含まれる。メインCPU100aは、主制御起動処理S1において、設定値表示器134を点滅させ、LEDに異常がないかを目視で確認可能とする。この設定値表示器134の確認動作は、主制御起動処理S1の終了後、遊技が可能となる遊技可能状態に移行するまで継続する。
枠制御起動処理s1では、枠制御基板200Aが制御する各表示器の確認動作等が行われる。枠制御起動処理s1について、図10を用いて説明する。
図10は、枠制御起動処理s1を説明するフローチャートである。
(s1-1)
枠制御基板200Aに電源が投入されると、枠制御CPU200aは、遊技球数クリアスイッチ203sがオン状態であるか、すなわち、遊技球数クリアボタンが操作された状態で電源が投入されたかを判定する。その結果、遊技球数クリアスイッチ203sがオン状態であると判定した場合にはs1-2に処理を移し、遊技球数クリアスイッチ203sはオン状態ではないと判定した場合にはs1-3に処理を移す。
(s1-2)
枠制御CPU200aは、枠制御RAM200cのうち、遊技者が所持している遊技球数を記憶する記憶領域をクリアする。
(s1-3)
枠制御CPU200aは、球抜きスイッチ201sがオン状態であるか、すなわち、球抜きボタンが操作された状態で電源が投入されたかを判定する。その結果、球抜きスイッチ201sがオン状態であると判定した場合にはs1-4に処理を移し、球抜きスイッチ201sはオン状態ではないと判定した場合にはs1-6に処理を移す。
(s1-4)
枠制御CPU200aは、遊技者が所持している遊技球数が0であるかを判定する。その結果、遊技球数が0であると判定した場合にはs1-5に処理を移し、遊技球数は0ではないと判定した場合にはs1-6に処理を移す。
(s1-5)
枠制御CPU200aは、球抜き状態に移行し、当該枠制御起動処理を終了する。この球抜き状態への移行により、枠制御基板200Aの内部状態が球抜きモードに設定される。このように、本実施形態では、遊技者が所持している遊技球数が0であり、かつ、球抜きボタンが操作された状態で電源が投入されたことを条件に、球抜きモードに設定される。なお、球抜きモードの詳細については後述する。
一方、電源投入時に、球抜きボタンが操作されていない場合、あるいは、遊技者が所持している遊技球数が0ではない場合、s1-6以降の確認動作が行われる。
(s1-6)
枠制御CPU200aは、確認タイマおよび起動後経過時間タイマをセットする。なお、確認タイマは、各種表示器等の確認動作を継続する時間を計時するものであり、ここでは、例えば、5秒に相当するタイマ値が確認タイマにセットされる。また、起動後経過時間タイマは、枠制御基板200Aが起動してからの経過時間を計時するものであり、ここでは、例えば3分に相当するタイマ値が起動後経過時間タイマにセットされる。なお、確認タイマおよび起動後経過時間タイマにセットされる時間は限定されない。起動後経過時間タイマにセットされる時間の方が、確認タイマにセットされる時間よりも長ければよい。
(s1-7)
枠制御CPU200aは、遊技球数表示装置240の確認動作を行う。ここでは、枠制御CPU200aは、遊技球数表示装置240を点灯または点滅制御する。
(s1-8)
枠制御CPU200aは、性能表示モニタ242の確認動作を行う。ここでは、枠制御CPU200aは、性能表示モニタ242を点灯または点滅制御する。
(s1-9)
枠制御CPU200aは、ウェイト処理を実行し、所定時間(例えば数msから数100ms)が経過するまで待機する。
(s1-10)
所定時間が経過すると、枠制御CPU200aは、確認タイマのタイマ値を減算する。
(s1-11)
また、枠制御CPU200aは、起動後経過時間タイマのタイマ値を減算する。
(s1-12)
枠制御CPU200aは、確認タイマのタイマ値が0であるかを判定する。その結果、確認タイマのタイマ値が0であると判定した場合にはs1-13に処理を移し、確認タイマのタイマ値は0ではないと判定した場合にはs1-7に処理を移す。
(s1-13)
枠制御CPU200aは、遊技球数表示装置240および性能表示モニタ242の確認動作を終了する。これにより、確認タイマにセットされた時間(例えば5秒)が経過するまで、遊技球数表示装置240および性能表示モニタ242の確認動作が行われることとなる。
(s1-14)
枠制御CPU200aは、主制御基板100Aとの情報の送受信を許可するコマンド許可信号をオンし、当該枠制御起動処理を終了する。
図9に戻り、枠制御基板200Aにおいて、枠制御起動処理s1が終了すると、タイマ割込みにより、さまざまな処理が実行される。このとき、枠制御基板200Aでは、タイマ割込みごとに、情報受信処理s2および専用ユニット接続確認処理s4が実行される。
図11は、情報受信処理s2を説明するフローチャートである。
(s2-1)
枠制御CPU200aは、主制御基板100Aから遊技機設置情報を受信したかを判定する。遊技機設置情報は、主制御基板100Aにおける主制御起動処理S1の終了後、所定間隔(例えば100ms)で繰り返し枠制御基板200Aに送信される。遊技機設置情報を受信したと判定した場合、枠制御CPU200aはs2-2に処理を移し、遊技機設置情報を受信していないと判定した場合、枠制御CPU200aはs3に処理を移す。
(s2-2)
枠制御CPU200aは、応答情報を主制御基板100Aに送信する。この応答情報は、遊技機設置情報を適切に受信したことを主制御基板100Aに伝達するものである。また、情報受信処理s2は、球抜きモード中も実行される。応答情報は、球抜き状態であるか否かが識別可能に構成されており、主制御基板100Aでは、応答情報によって、枠制御基板200Aが球抜きモード中であるか否かを判別することができる。
(s2-3)
枠制御CPU200aは、送信後経過時間タイマをセットする。なお、送信後経過時間タイマは、応答情報を送信してからの経過時間を計時するものであり、ここでは、例えば、1秒に相当するタイマ値が送信後経過時間タイマにセットされる。
(s2-4)
枠制御CPU200aは、起動後経過時間タイマのタイマ値が0よりも大きいかを判定する。その結果、タイマ値が0よりも大きいと判定した場合にはs2-5に処理を移し、タイマ値は0よりも大きくないと判定した場合には、当該情報受信処理を終了する。
(s2-5)
枠制御CPU200aは、起動後経過時間タイマをリセットする。
(s2-6)
枠制御CPU200aは、遊技球数表示装置240に遊技球数を表示する。すなわち、枠制御起動処理s1の終了後、換言すれば、枠制御基板200Aの電源投入後、起動後経過時間(例えば3分)が経過するまでの間に、最初に主制御基板100Aから遊技機設置情報を受信すると、遊技球数表示装置240に遊技球数が表示される。
(s2-7)
枠制御CPU200aは、性能表示モニタ242における性能表示を開始する。すなわち、枠制御起動処理s1の終了後、換言すれば、枠制御基板200Aの電源投入後、起動後経過時間(例えば3分)が経過するまでの間に、最初に主制御基板100Aから遊技機設置情報を受信すると、性能表示モニタ242における性能表示が開始される。
図12は、断線判定処理s3を説明するフローチャートである。s2-1において、遊技機設置情報を受信していないと判定した場合には、断線判定処理s3が実行される。
(s3-1)
枠制御CPU200aは、起動後経過時間タイマのタイマ値が0よりも大きいかを判定する。その結果、タイマ値が0よりも大きいと判定した場合にはs3-2に処理を移し、タイマ値は0よりも大きくないと判定した場合には、s3-5に処理を移す。
(s3-2)
枠制御CPU200aは、起動時間経過タイマのタイマ値を減算する。
(s3-3)
枠制御CPU200aは、s3-2で更新されたタイマ値が0であるかを判定する。その結果、タイマ値が0であると判定した場合にはs3-4に処理を移し、タイマ値は0ではないと判定した場合には当該断線判定処理を終了する。
(s3-4)
枠制御CPU200aは、枠制御基板200Aと主制御基板100Aとの間で断線エラーが発生していると判定し、断線エラー処理を実行する。枠制御CPU200aは、断線エラー処理において、例えば、枠制御表示器241に所定のエラー表示を行う。また、断線エラー処理では、遊技球の発射や貸し出しを停止する等、遊技を停止するための処理が実行されてもよい。
(s3-5)
一方、s3-1において、起動後経過時間タイマのタイマ値が0であると判定された場合、枠制御CPU200aは、送信後経過時間タイマのタイマ値を減算する。
(s3-6)
枠制御CPU200aは、s3-5で更新されたタイマ値が0であるかを判定する。その結果、タイマ値が0であると判定した場合には、上記したs3-4に処理を移し、タイマ値は0ではないと判定した場合には当該断線判定処理を終了する。
上記の断線判定処理によれば、枠制御基板200Aに電源が投入されてから、起動後経過時間(例えば3分)が経過するまでの間に、主制御基板100Aから遊技機設置情報を受信できなかった場合に、断線エラー処理が実行される。なお、主制御起動処理S1に要する時間は3分未満であり、主制御起動処理S1が終了すると、例えば100ms間隔で遊技機設置情報が送信される。したがって、主制御基板100Aにおいて主制御起動処理S1が終了し、遊技機設置情報が送信できるタイミングであるにも拘わらず、遊技機設置情報を受信できなかった場合に、枠制御基板200Aにおいて断線エラーが発生したものと判断される。
また、遊技機設置情報の受信間隔が、送信後経過時間(例えば1秒)を超えた場合にも、断線エラー処理が実行される。したがって、例えば、100ms間隔で遊技機設置情報が送信されるため、10回連続して遊技機設置情報を受信できなかった場合に、枠制御基板200Aにおいて断線エラーが発生したものと判断される。
図13は、枠制御基板200Aおよび専用ユニット250における処理を示すシーケンス図である。枠制御CPU200aは、枠制御起動処理s1の終了後、専用ユニット接続確認処理s4(図9参照)を所定時間おきに実行する。図13に示すように、枠制御CPU200aは、専用ユニット接続確認処理において、専用ユニット250に対して所定時間おきに接続確認情報を送信する。また、専用ユニット250は、接続確認情報を受信すると、応答情報を枠制御基板200Aに送信する。このように、接続確認情報および応答情報の送受信を所定時間おきに繰り返すことで、枠制御基板200Aと専用ユニット250との通信が確立されていることが確認されている。
なお、枠制御基板200Aにおいて、所定時間に亘り、専用ユニット250から応答情報を受信できなかった場合には、専用ユニット250との間で断線エラーが発生していると判断し、枠制御CPU200aが上記と同様の断線エラー処理を実行する。なお、枠制御基板200Aと専用ユニット250との間では、この他にも、さまざまな情報が所定時間おきに送受信されている。枠制御基板200Aと専用ユニット250との間で送受信される他の情報については後述する。
図9に戻り、主制御基板100Aにおいて主制御起動処理S1が終了すると、メインCPU100aは、遊技機設置情報を所定時間(例えば100ms)おきに枠制御基板200Aに送信する(S2)。枠制御基板200Aでは、タイマ割込みごとに情報受信処理s2が実行されており、遊技機設置情報を受信すると、応答情報を主制御基板100Aに送信する。
主制御基板100Aでは、枠制御基板200Aから最初に応答情報を受信した際に、内部状態を遊技可能状態に設定するとともに、遊技球の発射を許可する発射許可状態に設定する(S3)。なお、メインCPU100aは、遊技可能状態に設定するのに伴って、設定値表示器134の確認動作を終了し、設定値表示器134を消灯させる。これにより、以後、遊技が可能となる。また、遊技可能状態に設定された後も、主制御基板100Aおよび枠制御基板200Aの間で、所定時間おきに遊技機設置情報と応答情報との送受信が繰り返される。
次に、球抜きモードについて説明する。図14は、球抜き状態における主制御基板100Aおよび枠制御基板200Aにおける処理を示すシーケンス図である。上記したように、球抜きボタンを操作した状態で電源投入がなされると、枠制御基板200Aにおいて、枠制御起動処理s1後に、球抜き状態中処理s5が実行され、球抜きモードに設定される。なお、図示は省略しているが、球抜きモード中においても、上記した専用ユニット接続確認処理s4が所定時間おきに繰り返し実行されている。
図15は、球抜き状態中処理s5を説明するフローチャートである。球抜き状態中処理s5は、タイマ割込みごとに実行される。
(s5-1)
枠制御CPU200aは、枠制御基板200Aに接続された所定のセンサからの入力信号をチェックする。
(s5-2)
次に、枠制御CPU200aは、s5-1のチェック結果に基づき、検出済み情報を更新する。ここでは、入力信号が検出されたセンサについて、入力信号を検出済みであることが記憶される。
(s5-3)
次に、枠制御CPU200aは、s5-1およびs5-2の結果に基づいて、枠制御表示器241の入力状態を示すランプを点灯する。
(s5-4)
次に、枠制御CPU200aは、枠制御表示器241の球抜き状態を示すランプを点灯する。
図16は、枠制御表示器241を説明する図である。図16(a)に示すように、枠制御表示器241は、6つのLED構成群241aを備える。1つのLED構成群241aは、8の数字を示すように配置された7つのLED(所謂7セグ)と、右下に配置されるドット形状のLEDとで構成される。6つのLED構成群241aは、枠制御表示器241に並列して配置されており、左の3つのLED構成群241aによって、発生しているエラー状態を報知するエラー状態報知部が構成される。また、左から4番目および5番目のLED構成群241aは、入力状態を報知する入力状態報知部を構成し、一番右側のLED構成群241aは、球抜き状態を報知する球抜き状態報知部を構成する。
3つのLED構成群241aからなるエラー状態報知部には、発生中のエラー状態に対応するエラーコードが表示される。また、2つのLED構成群241aからなる入力状態報知部のうち、右側(左から5番目)のLED構成群241aは、各センサからの入力信号の検出済み状態を示す。また、2つのLED構成群241aからなる入力状態報知部のうち、左側(左から4番目)のLED構成群241aは、各センサからの現在の入力信号の検出状態を示す。
入力状態報知部のうち、入力信号の検出済み状態を示すLED構成群241aを構成する8つのLEDには、それぞれ、枠制御基板200Aに接続されたいずれかのセンサが対応付けられている。そして、入力信号の検出済み状態であるセンサに対応するLEDが点灯する。また、入力状態報知部のうち、現在の入力信号の検出状態を示すLED構成群241aを構成する8つのLEDについても、枠制御基板200Aに接続されたいずれかのセンサが対応付けられている。そして、現在、入力信号が検出されているセンサに対応するLEDが点灯する。
球抜き状態報知部は、球抜き状態中に所定のLEDが点灯することで、現在、球抜きモードに設定されていることを報知する。例えば、球抜きモードに設定されている間は、図16(b)に示すように、入力状態報知部および球抜き状態報知部の一部のLEDが点灯する。
(s5-5)
図15に戻り、枠制御CPU200aは、専用ユニット250と未接続であるかを判定する。その結果、専用ユニット250と未接続であると判定した場合にはs5-6に処理を移し、専用ユニット250と未接続ではない(接続されている)と判定した場合にはs5-9に処理を移す。
(s5-6)
枠制御CPU200aは、遊技球の発射を禁止する発射禁止状態を維持する。発射禁止状態では、遊技球の発射が不可能となる。なお、詳しい説明は省略するが、専用ユニット250と通信接続が確立していない状態では、球抜きモード中に限らず、通常の遊技中であっても、発射禁止状態となる。
(s5-7)
枠制御CPU200aは、専用ユニット250との断線エラーを示すエラーコードを、枠制御表示器241のエラー状態報知部に表示する。
(s5-8)
枠制御CPU200aは、遊技機本体102から遊技球を排出するための球抜き処理を実行し、当該球抜き状態中処理を終了する。
(s5-9)
また、専用ユニット250と通信接続が確立している場合(s5-5のNO)、枠制御CPU200aは、遊技球の発射を許可する発射許可状態を維持し、s5-8に処理を移す。
ここで、遊技機本体102内を遊技球が循環する管理遊技機においては、整流通路7等、遊技機本体102内に滞留する遊技球を排出するために、発射操作が必要となる。そのため、球抜きモードに設定されている間は、主制御基板100Aおよび枠制御基板200Aの双方において、発射許可状態に維持される必要がある。
図14に戻り、球抜き状態においても、遊技機設置情報が主制御基板100Aから枠制御基板200Aに送信されると(S2)、枠制御基板200Aから主制御基板100Aに応答情報が送信される。上記したとおり、応答情報は、球抜き状態であるか否かを識別可能に構成されている。球抜き状態に対応する応答情報を受信すると、主制御基板100Aでは、発射許可状態に設定され、以後、無限ループとなる(S3)。これにより、主制御基板100Aおよび枠制御基板200Aの双方で発射許可状態となり、遊技球を遊技機本体102内から排出することができる。
なお、球抜きモードは、電源断により解消される。換言すれば、電源が投入された状態では、球抜きモードを終了させることができず、電源を落とすことでのみ、球抜きモードを終了させることができる。
ここで、遊技機本体102内から遊技球を排出する球抜きモードは、前扉を開放して行う必要がある。前扉が開放されると、開放スイッチ212sからの信号入力により、扉開放のエラー状態であると判定される。また、球抜きモードでは、遊技機本体102内を循環する遊技球が減少するため、球数過少センサ217sからの信号入力により、遊技球過少のエラー状態であると判定される。このように、球抜きモード中は、さまざまなエラー状態が重複した状態となる。
しかしながら、球抜きモード中は、これらのエラー状態が、不具合や不正によって生じるわけではなく、適切に生じるものである。そのため、球抜きモード中に、枠制御表示器241において、各種のエラーを報知するのは望ましくない。したがって、球抜きモード中は、枠制御表示器241において、基本的にエラーの報知が行われない。
一方で、上記したように、枠制御基板200Aと専用ユニット250との間で断線が生じた場合には、如何なる状態においても、遊技球の発射が不可能となる。仮に、球抜きモード中に、枠制御基板200Aと専用ユニット250との間で断線が生じると、遊技球を発射させることができなくなり、遊技機本体102内から遊技球を排出することができなくなる。このとき、エラー状態報知部にエラーコードが表示されないと、遊技球を発射することができない理由が不明となり、また、断線を解消することもできない。
本実施形態では、球抜きモード中に断線エラーが発生した場合、球抜き状態中処理のs5-7において、枠制御表示器241のエラー状態報知部に、断線エラーに対応するエラーコードが表示される。このとき、例えば、図16(c)に示すように、枠制御表示器241のエラー状態報知部に、「H04.」と表示される。このように、球抜きモード中に、断線エラー状態であることが報知されるので、断線エラー状態を早期に把握して解消することが可能となる。
次に、枠制御基板200Aから専用ユニット250に送信される情報について説明する。図17は、遊技機情報を説明する図である。枠制御基板200Aは、専用ユニット250に対して遊技機情報を送信する。遊技機情報は、枠制御基板200Aの起動完了後、300ms間隔で、枠制御基板200Aから専用ユニット250に送信される。この遊技機情報には、ホールコン・不正監視情報、遊技機設置情報、遊技機性能情報のいずれかが含まれている。
ホールコン・不正監視情報は、大当り、確率変動、時間短縮、各入賞口の入賞球数、遊技球数、エラー状態や不正の監視情報等を通知するものである。具体的には、ホールコン・不正監視情報は、主制御基板100Aにおける現在の遊技の状態(例えば、大役遊技中、高確率遊技状態中、時短遊技状態中等)、および、発生中のエラー状態を識別可能な情報である。
遊技機設置情報は、メインCPU100aや枠制御CPU200aのメーカーコード、製品コード、チップID番号等を識別可能な情報である。
遊技機性能情報は、総発射遊技球数、総獲得遊技球数、出玉率、分間獲得遊技球数、役物比率、連続役物比率等を識別可能な情報である。
ホールコン・不正監視情報、遊技機設置情報、遊技機性能情報には、図17に示すように優先順位が設定されている。ここでは、遊技の進行の状態に変化があった場合(状態変化あり)のホールコン・不正監視情報が、最も優先順位の高い第1優先順位に設定されている。なお、枠制御基板200Aでは、主制御基板100Aから送信されるコマンドに基づいて状態変化の有無を判定する。また、遊技機設置情報は、第2優先順位に設定されており、遊技機性能情報は、第3優先順位に設定されている。そして、遊技の進行の状態に変化がない場合(状態変化なし)のホールコン・不正監視情報が、最も優先順位の低い第4優先順位に設定されている。
また、ホールコン・不正監視情報、遊技機設置情報、遊技機性能情報には、それぞれ通知周期が設定されている。ここでは、ホールコン・不正監視情報には、通知周期として300msが設定されており、遊技機設置情報には、通知周期として60sが設定されており、遊技機性能情報には、通知周期として180sが設定されている。枠制御基板200Aでは、状態変化の有無、優先順位および通知周期に基づいて、ホールコン・不正監視情報、遊技機設置情報、遊技機性能情報のいずれを遊技機情報に含ませるかが決定される。
図18は、状態変化なし時に専用ユニット250に送信される遊技機情報を説明する図である。起動完了後、状態変化がない場合には、まず、ホールコン・不正監視情報が専用ユニット250に送信される。その後、300msおきに、ホールコン・不正監視情報が送信される。そして、起動完了から60sが経過したところで、第2優先順位の遊技機設置情報が送信される。
遊技機設置情報が送信された後も、300msおきにホールコン・不正監視情報が送信され、遊技機設置情報が送信されてから、さらに60sが経過したところで、再度、遊技機設置情報が送信される。
ここで、第3優先順位に設定されている遊技機性能情報は、通知周期が180sに設定されている。しかしながら、180sの通知周期は、60sの通知周期と被るため、遊技機性能情報の送信タイミングは、必ず、遊技機設置情報の送信タイミングと一致する。この場合、相対的に優先順位の高い、遊技機設置情報が送信される。
例えば、起動完了後、180sが経過したタイミングでは、相対的に優先順位の高い遊技機設置情報が送信される。したがって、相対的に優先順位の低い遊技機性能情報は、本来設定された送信タイミングで送信されない。このように、本来の送信タイミングで送信されなかった情報は、次の遊技機情報の送信タイミングで送信される。すなわち、遊技機性能情報は、遊技機設置情報が送信されてから300msが経過した次の遊技機情報の送信タイミングで送信される。
このように、状態変化がない場合、基本的には、300msおきにホールコン・不正監視情報が送信される。また、60sおきに、ホールコン・不正監視情報に代えて、遊技機設置情報が送信され、180sおきに、ホールコン・不正監視情報に代えて、遊技機設置情報が送信される。
図19は、状態変化あり時に専用ユニット250に送信される遊技機情報を説明する第1の図である。図19に示すように、遊技機設置情報が送信され、その後、状態変化が発生することなく、300msおきにホールコン・不正監視情報が送信されているとする。そして、遊技機設置情報が送信されてから60sが経過する直前、すなわち、次に遊技機設置情報が送信される直前に状態変化が発生したとする。
状態変化がある場合のホールコン・不正監視情報は、最も優先順位が高く設定されているため、先に遊技機設置情報が送信されてから60sが経過したタイミングでは、ホールコン・不正監視情報が送信される。このとき送信されるホールコン・不正監視情報は、その300ms前に送信されたホールコン・不正監視情報と異なる。この場合、状態変化あり時のホールコン・不正監視情報が送信された次の送信タイミング、すなわち、300ms後に、遊技機設置情報が送信される。
図20は、状態変化あり時に専用ユニット250に送信される遊技機情報を説明する第2の図である。図20に示すように、遊技機設置情報が送信され、その300ms後に、遊技機性能情報が送信されたとする。また、その後、状態変化が発生することなく、300msおきに遊技機情報が送信されているとする。そして、遊技機設置情報が送信されてから180sが経過する直前、すなわち、次に遊技機設置情報が送信される直前に状態変化が発生したとする。
この場合、先に遊技機設置情報が送信されてから180sが経過したタイミングでは、ホールコン・不正監視情報が送信される。このとき送信されるホールコン・不正監視情報は、その300ms前に送信されたホールコン・不正監視情報と異なる。この場合、状態変化あり時のホールコン・不正監視情報が送信された次の送信タイミング、すなわち、300ms後に遊技機設置情報が送信され、さらにその300ms後に遊技機性能情報が送信される。
以上のように、本実施形態では、本来の通知周期で送信できなかった情報が、次の送信タイミングに繰り越されて送信される。したがって、本実施形態では、遊技機設置情報および遊技機性能情報が連続して送信される結果、図18および図20に示すように、ホールコン・不正監視情報の送信間隔が、最大で900msとなる。
ホールコン・不正監視情報は、遊技の進行の状態に加えて、発生中のエラー状態、不正の可能性を専用ユニット250に通知するものである。したがって、エラー状態が発生した場合には、確実にホールコン・不正監視情報を専用ユニット250に送信し、エラー状態の発生を外部に報知する必要がある。しかしながら、上記のように、ホールコン・不正監視情報の送信間隔が900msとなる場合には、エラー状態を通知するホールコン・不正監視情報を専用ユニット250に送信できないおそれがある。
図21は、不正が検知された場合に専用ユニット250に送信される比較例の遊技機情報を説明する図である。例えば、図21に示すように、遊技機設置情報が送信されてから180sが経過する直前で不正(またはエラー状態)が検知されたとする。このとき、遊技の進行の状態に変更がなければ、ホールコン・不正監視情報の優先順位は、最も低い第4優先順位となる。そのため、先に遊技機設置情報が送信されてから180sが経過したところでは遊技機設置情報が送信され、その300ms後には遊技機性能情報が送信される。
そして、遊技機性能情報が送信された直後に、不正検知が終了したとする。この場合、遊技機性能情報が送信された300ms後には、不正が検知されないため、不正が発生していないことを通知するホールコン・不正監視情報が送信される。このように、送信タイミングの状態にのみ基づいて遊技機情報を送信すると、短時間の間に発生したエラー状態や不正を専用ユニット250に通知することができないおそれがある。そこで、本実施形態では、発生したエラー状態や不正を確実に専用ユニット250に通知するべく、枠制御基板200Aにおいて、次のように処理が行われる。
図22は、枠制御基板エラー処理を説明するフローチャートである。なお、図22に示す枠制御基板エラー処理は、枠制御基板200Aにおいてタイマ割込みごとに実行される。
(s10-1)
枠制御CPU200aは、各センサからの入力信号等に基づいてエラーチェックを行う。
(s10-2)
枠制御CPU200aは、s10-1のエラーチェックの結果、新たなエラーが発生したかを判定する。その結果、新たなエラーが発生したと判定した場合にはs10-3に処理を移し、新たなエラーは発生していないと判定した場合にはs10-5に処理を移す。
(s10-3)
枠制御CPU200aは、新たに発生したエラーに対応するエラー状態を設定する。
(s10-4)
枠制御CPU200aは、枠制御RAM200cの所定の記憶領域に、新たに発生したエラーに対応する送信用エラーコードを設定(記憶)する。なお、送信用エラーコードは、ホールコン・不正監視情報に含まれる情報と一致し、複数のエラーが同時に発生した場合には、複数の送信用エラーコードが設定される。
(s10-5)
枠制御CPU200aは、発生中のエラーが解除されたかを判定する。その結果、発生中のエラーが解除されたと判定した場合にはs10-6に処理を移し、発生中のエラーは解除されていないと判定した場合には、当該枠制御基板エラー処理を終了する。
(s10-6)
枠制御CPU200aは、解除されたエラーに対応するエラー状態をクリアし、当該枠制御基板エラー処理を終了する。
上記の処理によれば、枠制御基板200Aで管理されるエラー状態は、エラーの解除によってクリアされるが、エラーの解除によっては、送信用エラーコードはクリアされない。
図23は、専用ユニット通信処理を説明する第1のフローチャートであり、図24は、専用ユニット通信処理を説明する第2のフローチャートである。なお、図23および図24に示す処理は、枠制御基板200Aにおいてタイマ割込みごとに実行される。
(s11-1)
枠制御CPU200aは、タイマを確認する。なお、このタイマは、起動処理後の経過時間を計時するものであり、起動完了後、タイマ割込みごとに更新される。
(s11-2)
枠制御CPU200aは、s11-1で確認したタイマの時間が、300msの倍数であるかを判定する。その結果、300msの倍数であると判定した場合にはs11-3に処理を移し、300msの倍数ではないと判定した場合には、当該専用ユニット通信処理を終了する。
(s11-3)
枠制御CPU200aは、状態変化があるかを判定する。その結果、状態変化があると判定した場合にはs11-4に処理を移し、状態変化はないと判定した場合にはs11-11に処理を移す。
(s11-4)
枠制御CPU200aは、ホールコン・不正監視情報を含む遊技機情報をセットする。
(s11-5)
枠制御CPU200aは、s11-1で確認したタイマの時間が、60sの倍数であるかを判定する。その結果、60sの倍数であると判定した場合にはs11-6に処理を移し、60sの倍数ではないと判定した場合にはs11-7に処理を移す。
(s11-6)
枠制御CPU200aは、遊技機設置情報を含む遊技機情報が未送信であることを示す遊技機設置情報未送信フラグをオンする。
(s11-7)
枠制御CPU200aは、s11-1で確認したタイマの時間が、180sの倍数であるかを判定する。その結果、180sの倍数であると判定した場合にはs11-8に処理を移し、180sの倍数ではないと判定した場合にはs11-9に処理を移す。
(s11-8)
枠制御CPU200aは、遊技機性能情報を含む遊技機情報が未送信であることを示す遊技機性能情報未送信フラグをオンする。
(s11-9)
枠制御CPU200aは、上記各ステップでセットされた遊技機情報を送信し、当該専用ユニット通信処理を終了する。
(s11-11)
また、s11-3において、状態変化がないと判定した場合、図24に示すように、枠制御CPU200aは、s11-1で確認したタイマの時間が、60sの倍数であるかを判定する。その結果、60sの倍数であると判定した場合にはs11-12に処理を移し、60sの倍数ではないと判定した場合にはs11-15に処理を移す。
(s11-12)
枠制御CPU200aは、遊技機設置情報を含む遊技機情報をセットする。
(s11-13)
枠制御CPU200aは、s11-1で確認したタイマの時間が、180sの倍数であるかを判定する。その結果、180sの倍数であると判定した場合にはs11-14に処理を移し、180sの倍数ではないと判定した場合にはs11-9に処理を移す。
(s11-14)
枠制御CPU200aは、遊技機性能情報未送信フラグをオンする。
(s11-15)
枠制御CPU200aは、遊技機設置情報未送信フラグがオンしているかを判定する。その結果、遊技機設置情報未送信フラグがオンしていると判定した場合にはs11-16に処理を移し、遊技機設置情報未送信フラグはオンしていないと判定した場合にはs11-18に処理を移す。
(s11-16)
枠制御CPU200aは、遊技機設置情報を含む遊技機情報をセットする。
(s11-17)
枠制御CPU200aは、遊技機設置情報未送信フラグをオフする。
(s11-18)
枠制御CPU200aは、遊技機性能情報未送信フラグがオンしているかを判定する。その結果、遊技機性能情報未送信フラグがオンしていると判定した場合にはs11-19に処理を移し、遊技機性能情報未送信フラグはオンしていないと判定した場合にはs11-21に処理を移す。
(s11-19)
枠制御CPU200aは、遊技機性能情報を含む遊技機情報をセットする。
(s11-20)
枠制御CPU200aは、遊技機性能情報未送信フラグをオフする。
(s11-21)
次に、枠制御CPU200aは、ホールコン・不正監視情報を含む遊技機情報をセットする。
(s11-22)
枠制御CPU200aは、送信用エラーコードが記憶されているかを判定する。その結果、送信用エラーコードが記憶されていると判定した場合にはs11-23に処理を移し、送信用エラーコードは記憶されていないと判定した場合にはs11-9に処理を移す。
(s11-23)
枠制御CPU200aは、s11-21でセットした遊技機情報に含まれるホールコン・不正監視情報を、送信用エラーコードを示す情報に更新する。つまり、ここでは、不正の発生等を示すホールコン・不正監視情報がセットされる。
(s11-24)
枠制御CPU200aは、枠制御RAM200cに記憶されている送信用エラーコードのうち、s11-23でホールコン・不正監視情報にセットした送信用エラーコードをクリアし、s11-9に処理を移す。
図25は、不正が検知された場合に専用ユニット250に送信される本実施形態の遊技機情報を説明する図である。図21に示す例と同様に、遊技機設置情報が送信されてから180sが経過する直前で不正(またはエラー状態)が検知されたとする。このとき、遊技の進行の状態に変更がなければ、ホールコン・不正監視情報の優先順位は、最も低い第4優先順位となる。そのため、先に遊技機設置情報が送信されてから180sが経過したところでは遊技機設置情報が送信され、その300ms後には遊技機性能情報が送信される。
そして、遊技機性能情報が送信された直後に、上記の例と同様、不正検知が終了したとする。この場合、遊技機性能情報が送信された300ms後には、不正が検知されていないが、送信用エラーコードが記憶された状態となっている。したがって、本実施形態では、遊技機性能情報が送信された次の送信タイミングにおいて、送信用エラーコードを含むホールコン・不正監視情報が送信される。
以上のように、本実施形態によれば、エラーが発生した後に解除された場合、当該エラーの解除後に、当該エラーの発生を示す情報が出力される。これにより、エラーが短時間の間に発生、解除されたとしても、当該エラーの発生を確実に専用ユニット250に通知することが可能となり、エラーや不具合の発生を把握しやすくなる。
次に、遊技者が所持している遊技球数、すなわち、所持数の管理に関する処理について説明する。管理遊技機においては、遊技機本体102内を遊技球が循環する。また、遊技球が発射される場合には、上記したとおり、整流通路7に滞留する遊技球が、整流器ソレノイド9cによって、1つずつ発射装置に送球される。このとき、遊技球が適切に検知されないと、所持数を適切に計数することができず、遊技の進行に影響を及ぼすおそれがある。以下に、遊技球数の管理の精度を向上するための枠制御基板200Aの処理について説明する。
図26は、所持数管理処理を説明するフローチャートである。この所持数管理処理は、枠制御基板200Aにおいてタイマ割込みごとに実行される。
(s20-1)
枠制御CPU200aは、専用ユニット250から受信した貸出通知情報を確認する。なお、詳しい説明は省略するが、枠制御基板200Aと専用ユニット250との間では、所定時間(例えば300ms)おきに、計数通知情報、貸出通知情報、貸出受領結果応答情報の送受信が行われている。
具体的には、枠制御基板200Aから専用ユニット250に遊技機情報が送信されてから所定時間(例えば100ms)後に、枠制御基板200Aから専用ユニット250に計数通知情報が送信される。この計数通知情報は、遊技者が現在所持している遊技球数、すなわち、所持数を含む情報である。専用ユニット250では、計数情報を受信すると、貸出通知情報を枠制御基板200Aに送信する。
この貸出通知情報は、遊技者に貸し出す遊技球数を含み、例えば、専用ユニット250の液晶表示器に遊技者が貸し出し操作を入力すると、所定数(例えば125個)を示す貸出通知情報が枠制御基板200Aに送信される。なお、貸し出し操作が入力されていない場合には、0個を示す貸出通知情報が枠制御基板200Aに送信される。
枠制御基板200Aでは、受信した貸出通知情報が、枠制御RAM200cの所定の領域に格納され、貸出通知情報を受信したことを示す貸出受領結果応答情報を専用ユニット250に送信する。このように、枠制御基板200Aと専用ユニット250との間では、現在の所持数を示す計数通知情報と、遊技球の新たな貸し出し数を示す貸出通知情報とが送受信され、両者で情報が共有されるように構成されている。
(s20-2)
枠制御CPU200aは、s20-1で確認した貸出通知情報に含まれる貸し出し数が0ではないか、すなわち、遊技者の貸し出し要求があるかを判定する。その結果、貸し出し数が0ではないと判定した場合にはs20-3に処理を移し、貸し出し数は0であると判定した場合には、当該所持数管理処理を終了する。
(s20-3)
貸し出し数が0ではない場合、枠制御CPU200aは、所持数を、現在の所持数に貸し出し数を加算した値に更新する。
(s20-4)
枠制御CPU200aは、s20-3で更新した所持数を遊技球数表示装置240に表示し、当該所持数管理処理を終了する。
図27は、循環制御処理を説明するフローチャートである。この循環制御処理は、枠制御基板200Aにおいてタイマ割込みごとに実行される。枠制御CPU200aは、循環制御処理において、整流器入口センサ監視処理(s21)、整流器ソレノイド制御処理(s22)、減算処理(s23)を遂行する。以下に、整流器入口センサ監視処理(s21)、整流器ソレノイド制御処理(s22)、減算処理(s23)について図を用いて説明する。
図28は、整流器入口センサ監視処理を説明するフローチャートである。
(s21-1)
枠制御CPU200aは、整流器入口センサ15sが遊技球を検知しているかを判定する。その結果、遊技球を検知していると判定した場合にはs21-2に処理を移し、遊技球を検知していないと判定した場合にはs21-6に処理を移す。
(s21-2)
枠制御CPU200aは、センサオン状態フラグがオンしているかを判定する。なお、センサオン状態フラグは、整流器入口センサ15sがオン状態であることを示す。センサオン状態フラグがオンしていると判定した場合にはs21-5に処理を移し、センサオン状態フラグがオンしていないと判定した場合にはs21-3に処理を移す。
(s21-3)
枠制御CPU200aは、センサオン状態フラグをオンする。
(s21-4)
次に、枠制御CPU200aは、未検知継続タイマをリセットする。なお、未検知継続タイマは、整流器入口センサ15sによって遊技球が検知されていない連続時間(以下、未検知継続時間という)を計時するものである。
(s21-5)
枠制御CPU200aは、検知継続タイマを加算し、当該整流器入口センサ監視処理を終了する。なお、検知継続タイマは、整流器入口センサ15sによって遊技球が検知されている連続時間(以下、検知継続時間という)を計時するものである。
(s21-6)
整流器入口センサ15sが遊技球を検知していない場合(s21-1のNO)、枠制御CPU200aは、センサオン状態フラグがオフであるかを判定する。その結果、センサオン状態フラグがオフであると判定した場合にはs21-9に処理を移し、センサオン状態フラグはオフではないと判定した場合にはs21-7に処理を移す。
(s21-7)
枠制御CPU200aは、センサオン状態フラグをオフする。
(s21-8)
次に、枠制御CPU200aは、検知継続タイマをリセットする。
(s21-9)
枠制御CPU200aは、未検知継続タイマを加算する。
(s21-10)
次に、枠制御CPU200aは、s21-9で更新された未検知継続時間が所定時間以上であるかを判定する。その結果、未検知継続時間が所定時間以上であると判定した場合にはs21-11に処理を移し、未検知継続時間は所定時間以上ではないと判定した場合には、当該整流器入口センサ監視処理を終了する。
(s21-11)
枠制御CPU200aは、通路異常エラー処理を実行し、当該整流器入口センサ監視処理を終了する。この通路異常エラー処理では、整流通路7または循環通路3に異常があることが報知される。なお、枠制御基板200Aに設けられたエラー解除ボタンが操作され、エラー解除スイッチ202sから信号が入力されると、枠制御CPU200aは、通路異常エラーを解除する。
上記の整流器入口センサ監視処理によれば、整流器入口センサ15sが遊技球を連続して検知している時間(検知継続時間)と、整流器入口センサ15sが遊技球を連続して検知していない時間(未検知継続時間)とが計時される。上記したように、遊技機100が正常な状態では、整流通路7に、隣接する遊技球同士が接触するようにして、多数の遊技球が滞留している。
そして、整流器入口センサ15sは、整流通路7の下流端から3個目に滞留する遊技球を検知する。遊技球が発射される際には、整流器ソレノイド9cが通電され、整流通路7の下流端に滞留する1個の遊技球が、発射装置側に送球される。発射装置側に遊技球が送球されると、整流通路7の下流端にスペースが形成されるため、整流通路7に滞留する遊技球が、遊技球1個分だけ下流端側に移動する。
このように、整流通路7において遊技球が下流端側に移動すると、整流器入口センサ15sによる遊技球の検知状態が、オン状態からオフ状態に切り替わり、その後、再びオン状態に切り替わる。また、遊技球が発射されなければ、整流器入口センサ15sが、常時、遊技球を検知している。したがって、整流器入口センサ15sが所定時間以上、遊技球を検知できない(s21-10のYES)ということは、整流通路7または循環通路3において、球詰まり等のエラーが発生しているおそれがある。未検知継続時間が所定時間以上である場合に、通路異常エラー処理が実行されることで、エラーの発生を早期に知らしめることができる。
図29は、整流器ソレノイド制御処理を説明するフローチャートである。
(s22-1)
枠制御CPU200aは、整流器ソレノイド9cの制御中を示す制御中フラグがオンしているかを判定する。その結果、制御中フラグがオンしていると判定した場合にはs22-7に処理を移し、制御中フラグはオンしていないと判定した場合にはs22-2に処理を移す。なお、整流器ソレノイド9cを未通電状態および通電状態に維持する時間、タイミングは予め定められており、整流器ソレノイド9cの制御中は、制御開始からの時間等を監視しつつ、整流器ソレノイド9cの状態を切り替える。したがって、制御中フラグがオンされているときには、整流器ソレノイド9cが通電中の場合もあれば、未通電中の場合もある。
(s22-2)
枠制御CPU200aは、発射要求があるかを判定する。ここでは、例えば、操作ハンドル106が操作されていること、タッチセンサ215sから信号入力があること等が挙げられる。発射要求があると判定した場合にはs22-3に処理を移し、発射要求はないと判定した場合には、当該整流器ソレノイド制御処理を終了する。
(s22-3)
枠制御CPU200aは、整流器入口センサ15sによる遊技球の検知継続時間が所定時間以上であるかを判定する。その結果、検知継続時間が所定時間以上であると判定した場合にはs22-4に処理を移し、検知継続時間は所定時間以上ではないと判定した場合には、当該整流器ソレノイド制御処理を終了する。
(s22-4)
枠制御CPU200aは、所持数が1以上であるかを判定する。その結果、所持数が1以上であると判定した場合にはs22-5に処理を移し、所持数は1以上ではないと判定した場合には、当該整流器ソレノイド制御処理を終了する。
(s22-5)
枠制御CPU200aは、整流器出口センサ17sがオフであるかを判定する。その結果、整流器出口センサ17sがオフであると判定した場合にはs22-6に処理を移し、整流器出口センサ17sはオフではないと判定した場合には、当該整流器ソレノイド制御処理を終了する。
(s22-6)
枠制御CPU200aは、整流器ソレノイド9cの制御中フラグをオンし、当該整流器ソレノイド制御処理を終了する。これにより、次のタイマ割込みから、s22-1でYESと判定され、整流器ソレノイド9cの制御が行われる。
(s22-7)
s22-1において、整流器ソレノイド9cの制御中フラグがオンしていると判定した場合、枠制御CPU200aは、センサ異常エラー中であるかを判定する。その結果、センサ異常エラー中であると判定した場合には当該整流器ソレノイド制御処理を終了し、センサ異常エラー中ではないと判定した場合にはs22-8に処理を移す。
(s22-8)
枠制御CPU200aは、遊技球の送球タイミングであるかを判定する。その結果、送球タイミングであると判定した場合にはs22-9に処理を移し、送球タイミングではないと判定した場合にはs22-10に処理を移す。なお、遊技球の送球タイミングは、発射ソレノイド231cの制御タイミングに合わせて予め設定されている。
(s22-9)
枠制御CPU200aは、整流器ソレノイド9cをオン、すなわち、整流器ソレノイド9cの通電を開始し、当該整流器ソレノイド制御処理を終了する。
(s22-10)
s22-8において、送球タイミングではないと判定した場合、枠制御CPU200aは、整流器ソレノイド9cの制御開始からの時間に応じた制御処理(例えば、整流器ソレノイド9cの通電停止、通電停止後、制御終了までの経過時間の監視等)を実行する。
(s22-11)
枠制御CPU200aは、整流器ソレノイド9cのオン(通電開始)から所定時間が経過したかを判定する。その結果、所定時間が経過したと判定した場合にはs22-12に処理を移し、所定時間は経過していないと判定した場合には、当該整流器ソレノイド制御処理を終了する。
(s22-12)
枠制御CPU200aは、整流器ソレノイド9cのオンから所定時間が経過するまでの間に、整流器入口センサ15sがオフになったかを判定する。その結果、整流器入口センサ15sがオフになったと判定した場合には当該整流器ソレノイド制御処理を終了し、整流器入口センサ15sがオフになっていないと判定した場合にはs22-13に処理を移す。
(s22-13)
枠制御CPU200aは、センサ異常エラー処理を実行する。ここでは、整流器入口センサ15sの異常が報知される。なお、枠制御基板200Aに設けられたエラー解除ボタンが操作され、エラー解除スイッチ202sから信号が入力されると、枠制御CPU200aは、センサ異常エラーを解除する。
(s22-14)
枠制御CPU200aは、整流器ソレノイド9cをオフ(通電停止)し、当該整流器ソレノイド制御処理を終了する。
上記の整流器ソレノイド制御処理によれば、整流器入口センサ15sによって、所定時間以上、連続して遊技球が検知されていることを条件として(s22-3のYES)、整流器ソレノイド9cの通電が可能となる。つまり、整流通路7において、少なくとも3個目に発射される遊技球が、所定時間以上検知されていることを条件として、遊技球の発射が可能となる。ここで、所定時間は、例えば、遊技球が静止することなく、整流器入口センサ15sを通過した場合に、整流器入口センサ15sによって連続して検知される時間よりも長く設定されている。
仮に、整流通路7に滞留する遊技球が0個または1個の場合、揚上スクリュー5によって整流通路7に送られた遊技球は、整流器入口センサ15sの検知範囲で静止することなく、下流側まで通過する。この場合には、検知継続時間が所定時間未満であるとみなされるため、整流器ソレノイド9cの通電、すなわち、遊技球の発射が制限される。
これにより、例えば、遊技機本体102から球抜きを行った後、新たな遊技球を補給する際、遊技球の発射が制限されることとなる。遊技球の発射が制限されることで、遊技球数が不要に減算されるおそれが低減される。
また、上記の整流器ソレノイド制御処理によれば、整流器ソレノイド9cがオンしてから所定時間が経過しても、整流器入口センサ15sがオフにならない場合に、センサ異常エラーと判定される。これにより、仮に、整流器入口センサ15sが故障し、オン信号を出力し続ける状態になった場合に、整流器入口センサ15sの故障を早期に発見することができる。また、この場合には、整流器ソレノイド9cの通電が停止され、以後、エラーが解除されるまで、遊技球の発射が制限される。これにより、所持数が適切に管理されないといった不具合の発生を抑制することができる。
図30は、減算処理を説明するフローチャートである。
(s23-1)
枠制御CPU200aは、検知継続時間を確認する。
(s23-2)
枠制御CPU200aは、s23-1で確認した検知継続時間が所定時間以上であるかを判定する。その結果、所定時間以上であると判定した場合にはs23-3に処理を移し、所定時間以上ではないと判定した場合には、当該減算処理を終了する。
(s23-3)
枠制御CPU200aは、所持数を減算済みであるかを判定する。その結果、減算済みであると判定した場合には当該減算処理を終了し、減算済みではないと判定した場合にはs23-4に処理を移す。
(s23-4)
枠制御CPU200aは、所持数を1減算する。
(s23-5)
枠制御CPU200aは、遊技球数表示装置240の表示を、s23-4で更新した所持数に更新し、当該減算処理を終了する。
上記の減算処理によれば、整流器入口センサ15sによって遊技球が所定時間以上検知された場合(s23-2のYES)に、所持数が1減算される。これにより、例えば、整流器入口センサ15sの近傍で遊技球同士が衝突し、遊技球が予期せぬ動作を行ったとしても、必要以上に所持数が減算されてしまうおそれが低減される。
以上のように、本実施形態の遊技機100によれば、遊技球数の管理の精度を向上することができる。
次に、遊技盤104に設けられる球戻り防止機構800の構成について説明する。本実施形態では、遊技領域110に発射された遊技球の球詰まりを抑制するべく、球戻り防止機構800が設けられる。
図31は、第1状態の球戻り防止機構800を示す部分拡大図であり、図32は、第2状態の球戻り防止機構800を示す部分拡大図であり、図33は、第3状態の球戻り防止機構800を示す部分拡大図である。なお、図31~図33は、図1の一部を拡大した部分拡大図である。
図31~図33に示すように、遊技機100には、球戻り防止機構800が設けられる。球戻り防止機構800は、遊技領域110に発射された遊技球PBが不図示の発射機構に向かって戻ることを防止するための機構である。以下、レール104aを内レール104aとも呼び、レール104bを外レール104bとも呼ぶ。
遊技盤104には、遊技領域110に遊技球を案内する案内領域108を区画形成する外レール104bおよび内レール104aが設けられる。換言すれば、内レール104aと外レール104bとの間には、案内領域108が形成される。案内領域108では、不図示の発射機構により発射された遊技球PBが遊技領域110に案内される。球戻り防止機構800は、遊技球PBが遊技領域110から案内領域108に戻ることを防止する。球戻り防止機構800は、変位可能な変位部材802を有する。
変位部材802は、外レール104bと対向する側面部802aと、側面部802aの先端側の先端部802bとを有する。変位部材802は、第1状態と、第2状態と、第3状態とに変位可能である。以下では、変位部材802の第1状態、第2状態および第3状態を、球戻り防止機構800の第1状態、第2状態および第3状態とも呼ぶ。
例えば、変位部材802は、図31~図33に示すように、変位部材802の下端を中心に回動可能である。無負荷時において、変位部材802は付勢部材により付勢されることによって図31に示す第1状態に維持される。例えば、第1状態では、変位部材802は、付勢部材により付勢され、不図示のストッパに押し付けられることによって、図31の姿勢に保持されている。変位部材802は、付勢部材により図31中の反時計回りに付勢されている。不図示の発射機構により発射された遊技球PBは、付勢部材による付勢力に抗して、変位部材802を押し動かして遊技領域110まで移動できる。
図31に示すように、第1状態では、変位部材802の先端部802bから外レール104bまでの距離である特定距離D21が、遊技球PBの直径よりも短くなっている。ゆえに、第1状態では、遊技領域110から案内領域108に戻ろうとする遊技球PBは、変位部材802により遮られ、案内領域108に進入できない。具体的には、第1状態において、変位部材802の側面部802aと外レール104bとの成す角は鋭角になっている。ゆえに、変位部材802に遊技領域110側から衝突した遊技球PBは、外レール104bから遠ざかる方向に弾かれ、遊技領域110側に適切に戻される。第1状態は、後述するように、特定距離D21が、第2状態よりも短い状態である。
図32に示すように、第2状態では、特定距離D21が、遊技球PBの直径と同程度、または、遊技球PBの直径よりも長くなっている。第2状態は、不図示の発射機構により発射された遊技球PBが変位部材802を押し動かし、変位部材802を超えて移動した状態である。第2状態では、案内領域108から遊技領域110に遊技球PBが案内される。第2状態は、特定距離D21が、第1状態よりも長い状態である。なお、遊技球PBが変位部材802を超えて案内領域108から遊技領域110に移動した後において、球戻り防止機構800は、第2状態から第1状態に戻る。それにより、遊技領域110から案内領域108に遊技球PBが戻ることが抑制される。
図33に示す第1遊技球PB1は、案内領域108から遊技領域110に案内される遊技球PBである。図33に示す第2遊技球PB2は、遊技領域110から案内領域108に戻ろうとする遊技球PBである。図33に示すように、第3状態は、第1遊技球PB1よりも先に発射された第2遊技球PB2が変位部材802まで戻ったタイミングと、第1遊技球PB1が変位部材802に到達するタイミングとが一致し、第1遊技球PB1と第2遊技球PB2とが衝突している状態である。第3状態では、第1遊技球PB1は、変位部材802の側面部802a、外レール104b、および、第2遊技球PB2と接している。また、第2遊技球PB2は、変位部材802の先端部802b、外レール104b、および、第1遊技球PB1と接している。それにより、特定距離D21が、第1状態より長く、第2状態より短く、かつ、第2遊技球PB2の最下点P21から外レール104bまでの距離D22より短くなっている。
上記のように、球戻り防止機構800が第3状態となることによって、第1遊技球PB1と第2遊技球PB2との衝突後に、第2遊技球PB2が、案内領域108に戻ろうとしても、変位部材802の先端部802bに遊技領域110側から接触することになる。そのため、変位部材802は、遊技領域110側から案内領域108側に向かう接触力を付与されて反時計回りに回動する可能性が高くなる。したがって、変位部材802は、第2遊技球PB2が案内領域108に戻ることを困難とすることができる。その結果、図33のように第1遊技球PB1と第2遊技球PB2との衝突時でも、第2遊技球PB2が案内領域108に戻ることを抑制できる。つまり、遊技球PBが2球連続して案内領域108に戻ることを抑制でき、案内領域108や発射装置内で遊技球PBが球詰まりを起こすことを抑制することができる。
以上のように、本実施形態では、球戻り防止機構800により、球詰まりが抑制される。管理遊技機においては、循環ユニット1内に多数の遊技球が接触するようにして滞留しているため、案内領域108への遊技球の逆流は、種々のエラーを引き起こす可能性が高い。本実施形態によれば、球詰まりが抑制されることで、結果的に、エラーの発生が抑制されることとなる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
なお、上記実施形態では、整流器入口センサ15sによって所定時間、遊技球が検知された場合に、遊技球数が減算されることとした。ただし、遊技者が所持している遊技球数を導出する方法はこれに限らない。例えば、整流器出口センサ17sによって遊技球が検知された場合に、所持数が減算されてもよい。
また、上記実施形態では、整流器入口センサ15sが所定時間以上、遊技球を連続して検知することが所定条件として設定されており、所定条件を満たす場合に遊技球数が減算され、所定条件を満たさない場合、遊技球の発射が制限されることとした。ただし、所定条件はこれに限らない。例えば、所定のエラーが発生していないことを所定条件としてもよい。いずれにしても、所定条件は、遊技球数を減算可能な条件であり、この条件が満たされない場合、すなわち、遊技球数を減算するために要求される条件を満たさない場合に、遊技球の発射が制限されればよい。
また、上記実施形態では、整流器ソレノイド9cを通電不可能とすることで、遊技球の発射が制限されることとした。ただし、遊技球の発射を制限する方法はこれに限らない。例えば、発射ソレノイド231cの通電を制限することにより、遊技球の発射が制限されてもよい。
また、上記実施形態では、球戻り防止機構800が設けられることとしたが、球戻り防止機構800は必須ではない。
なお、上記実施形態において、枠制御CPU200aが、本発明の遊技球数導出手段、表示制御手段に相当する。
100 遊技機
104 遊技盤
104a、104b レール
108 案内領域
110 遊技領域
200a 枠制御CPU
802 変位部材
802a 側面部
802b 先端部

Claims (2)

  1. 遊技領域が形成される遊技盤と、
    前記遊技領域に向けて遊技球を発射する発射装置と、
    遊技者が所持している遊技球数を導出する遊技球数導出手段と、
    導出された遊技球数を表示部に表示する表示制御手段と、
    を備え、
    前記遊技球数導出手段は、所定条件を満たす場合に遊技球数を減算し、
    前記所定条件を満たさない場合、遊技球の発射が制限される、
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記遊技盤に設けられ、前記遊技領域に遊技球を案内する案内領域を区画形成する外レールおよび内レールと、
    前記外レールと対向する側面部を有し、前記遊技領域から前記案内領域への遊技球の進入を防止する変位部材と、
    を備え、
    前記変位部材は、
    前記側面部の先端と前記外レールとの距離が所定距離となる第1状態と、
    前記側面部の先端と前記外レールとの距離が、前記第1状態よりも大きい第2状態と、
    前記側面部および前記外レールの双方に接し、前記案内領域から前記遊技領域に向かう第1の遊技球と、前記側面部の先端および前記外レールの双方に接し、前記遊技領域から前記案内領域に向かう第2の遊技球とが互いに接した状況において、前記側面部の先端と前記外レールとの距離が、前記第1状態よりも大きく、前記第2状態よりも小さく、かつ、前記第2の遊技球の最下点から前記外レールまでの距離よりも小さくなる第3状態と、
    に変位可能である、
    請求項1に記載の遊技機。
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