JP2024030838A - プラズマ処理装置 - Google Patents

プラズマ処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2024030838A
JP2024030838A JP2022134018A JP2022134018A JP2024030838A JP 2024030838 A JP2024030838 A JP 2024030838A JP 2022134018 A JP2022134018 A JP 2022134018A JP 2022134018 A JP2022134018 A JP 2022134018A JP 2024030838 A JP2024030838 A JP 2024030838A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
frequency power
gas
upper electrode
gas holes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022134018A
Other languages
English (en)
Inventor
幸太 石原田
Kota Ishiharada
壮 藤田
So Fujita
幸司 山岸
Koji Yamagishi
寛 池田
Hiroshi Ikeda
信也 森北
Shinya Morikita
敏勝 戸花
Toshikatsu Tobana
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd filed Critical Tokyo Electron Ltd
Priority to JP2022134018A priority Critical patent/JP2024030838A/ja
Publication of JP2024030838A publication Critical patent/JP2024030838A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Drying Of Semiconductors (AREA)
  • Plasma Technology (AREA)

Abstract

【課題】プラズマ処理装置の上部電極におけるガス孔の中での異常放電を抑制する技術を提供する。【解決手段】開示される容量結合型のプラズマ処理装置は、チャンバ、基板支持部、上部電極、及び高周波電源を備える。基板支持部は、チャンバ内に設けられている。上部電極は、基板支持部の上方に設けられている。高周波電源は、60MHz以上の周波数を有するソース高周波電力のパルスを上部電極に供給する。上部電極は、第1の電極、第2の電極、及び誘電体部材を含む。第1の電極は、複数の第1のガス孔を提供する。第2の電極は、第1の電極の上に設けられており、ガス拡散室から下方に延びる複数の第2のガス孔を提供する。誘電体部材は、第1の電極と第2の電極との間に設けられており、複数の第1のガス孔を複数の第2のガス孔にそれぞれ連通させる複数の第3のガス孔を提供する。【選択図】図1

Description

本開示の例示的実施形態は、プラズマ処理装置に関するものである。
基板に対するプラズマ処理では、プラズマ処理装置が用いられる。一種のプラズマ処理装置は、容量結合型のプラズマ処理装置であり、チャンバ、基板支持部、及び上部電極を備える。基板支持部は、チャンバの中に設けられている。上部電極は、基板支持部の上方に設けられている。上部電極は、シャワーヘッドを構成しており、シリコン電極板を含んでいる。下記の特許文献1は、このようなプラズマ処理装置を開示している。
特開2003-51485号公報
本開示は、プラズマ処理装置の上部電極におけるガス孔の中での異常放電を抑制する技術を提供する。
一つの例示的実施形態において、容量結合型のプラズマ処理装置が提供される。プラズマ処理装置は、チャンバ、基板支持部、上部電極、及び高周波電源を備える。基板支持部は、チャンバ内に設けられている。上部電極は、基板支持部の上方に設けられている。高周波電源は、上部電極に電気的に接続されている。高周波電源は、60MHz以上の周波数を有するソース高周波電力のパルスを上部電極に供給するように構成されている。上部電極は、第1の電極、第2の電極、及び誘電体部材を含む。第1の電極は、チャンバ内の空間に向けて開口する複数の第1のガス孔を提供する。第2の電極は、第1の電極の上に設けられており、ガス拡散室及び該ガス拡散室から下方に延びる複数の第2のガス孔を提供する。誘電体部材は、第1の電極と第2の電極との間に設けられており、複数の第1のガス孔を複数の第2のガス孔にそれぞれ連通させる複数の第3のガス孔を提供する。
一つの例示的実施形態によれば、プラズマ処理装置の上部電極におけるガス孔の中での異常放電が抑制される。
容量結合型のプラズマ処理装置の構成例を説明するための図である。 一つの例示的実施形態に係るプラズマ処理装置に関連するタイミングチャートである。 一つの例示的実施形態に係るプラズマ処理装置の上部電極の部分拡大断面図である。
以下、種々の例示的実施形態について説明する。
一つの例示的実施形態において、容量結合型のプラズマ処理装置が提供される。プラズマ処理装置は、チャンバ、基板支持部、上部電極、及び高周波電源を備える。基板支持部は、チャンバ内に設けられている。上部電極は、基板支持部の上方に設けられている。高周波電源は、上部電極に電気的に接続されている。高周波電源は、60MHz以上の周波数を有するソース高周波電力のパルス(以下、「ソースパルス」という)を上部電極に供給するように構成されている。上部電極は、第1の電極、第2の電極、及び誘電体部材を含む。第1の電極は、チャンバ内の空間に向けて開口する複数の第1のガス孔を提供する。第2の電極は、第1の電極の上に設けられており、ガス拡散室及び該ガス拡散室から下方に延びる複数の第2のガス孔を提供する。誘電体部材は、第1の電極と第2の電極との間に設けられており、複数の第1のガス孔を複数の第2のガス孔にそれぞれ連通させる複数の第3のガス孔を提供する。
上部電極が誘電体部材を有していない場合には、60MHz以上の高い周波数を有するソース高周波電力のパルスを用いると、チャンバ内での電界強度は、径方向においてチャンバ内の中央の領域で最も高くなる。その結果、チャンバ内のプラズマの密度は、径方向において上部電極の中央領域の直下において最も高くなる。したがって、上部電極の中央領域の直下では、電子の量が多くなり、上部電極の中央領域におけるガス孔に進入する電子の量が多くなる。一方、上記実施形態では、上部電極が誘電体部材を有しているので、チャンバ内の中央の領域における電界の強度が低減され、上部電極の中央領域の直下における、電子の量が少なくなる。したがって、上部電極の中央領域におけるガス孔に進入する電子の量が少なくなる。故に、上記実施形態によれば、プラズマ処理装置の上部電極におけるガス孔の中での異常放電が抑制される。
一つの例示的実施形態において、プラズマ処理装置は、バイアス電源を更に備えていてもよい。バイアス電源は、イオン引き込みのためのバイアス高周波電力のパルス(以下、「バイアスパルス」という)を基板支持部に供給するように構成されていてもよい。高周波電源及びバイアス電源は、ソースパルスが上部電極に供給される期間とバイアスパルスが基板支持部に供給される期間とが互いに重ならないように、上部電極へのソースパルスの供給と基板支持部へのバイアスパルスの供給を交互に行ってもよい。
一つの例示的実施形態において、第2の電極の表面は、酸化アルミニウムから形成されていてもよい。
一つの例示的実施形態において、複数の第2のガス孔の各々の下端部は、その下端開口に近付くにつれてその直径が増加するテーパー形状を有していてもよい。複数の第2のガス孔の各々の下端開口の直径は、複数の第1のガス孔の各々の直径及び複数の第3のガス孔の各々の直径よりも大きくてもよい。
一つの例示的実施形態において、第1の電極は、70Ω・cm以上の電気抵抗率を有していてもよい。
以下、図面を参照して種々の例示的実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。
以下に、プラズマ処理システムの構成例について説明する。図1は、容量結合型のプラズマ処理装置の構成例を説明するための図である。
プラズマ処理システムは、容量結合型のプラズマ処理装置1及び制御部2を含む。容量結合型のプラズマ処理装置1は、プラズマ処理チャンバ10、ガス供給部20、電源システム30及び排気システム40を含む。また、プラズマ処理装置1は、基板支持部11及びガス導入部を含む。ガス導入部は、少なくとも1つの処理ガスをプラズマ処理チャンバ10内に導入するように構成される。ガス導入部は、シャワーヘッド13を含む。基板支持部11は、プラズマ処理チャンバ10内に配置される。シャワーヘッド13は、基板支持部11の上方に配置される。一実施形態において、シャワーヘッド13は、プラズマ処理チャンバ10の天部(ceiling)の少なくとも一部を構成する。プラズマ処理チャンバ10は、シャワーヘッド13、プラズマ処理チャンバ10の側壁10a及び基板支持部11により規定されたプラズマ処理空間10sを有する。プラズマ処理チャンバ10は、少なくとも1つの処理ガスをプラズマ処理空間10sに供給するための少なくとも1つのガス供給口と、プラズマ処理空間からガスを排出するための少なくとも1つのガス排出口とを有する。プラズマ処理チャンバ10は接地される。シャワーヘッド13及び基板支持部11は、プラズマ処理チャンバ10の筐体とは電気的に絶縁される。
基板支持部11は、本体部111及びリングアセンブリ112を含む。本体部111は、基板Wを支持するための中央領域111aと、リングアセンブリ112を支持するための環状領域111bとを有する。ウェハは基板Wの一例である。本体部111の環状領域111bは、平面視で本体部111の中央領域111aを囲んでいる。基板Wは、本体部111の中央領域111a上に配置され、リングアセンブリ112は、本体部111の中央領域111a上の基板Wを囲むように本体部111の環状領域111b上に配置される。従って、中央領域111aは、基板Wを支持するための基板支持面とも呼ばれ、環状領域111bは、リングアセンブリ112を支持するためのリング支持面とも呼ばれる。
一実施形態において、本体部111は、基台1110及び静電チャック1111を含む。基台1110は、導電性部材を含む。基台1110の導電性部材は下部電極として機能し得る。静電チャック1111は、基台1110の上に配置される。静電チャック1111は、セラミック部材1111aとセラミック部材1111a内に配置される静電電極1111bとを含む。セラミック部材1111aは、中央領域111aを有する。一実施形態において、セラミック部材1111aは、環状領域111bも有する。なお、環状静電チャックや環状絶縁部材のような、静電チャック1111を囲む他の部材が環状領域111bを有してもよい。この場合、リングアセンブリ112は、環状静電チャック又は環状絶縁部材の上に配置されてもよく、静電チャック1111と環状絶縁部材の両方の上に配置されてもよい。
リングアセンブリ112は、1又は複数の環状部材を含む。一実施形態において、1又は複数の環状部材は、1又は複数のエッジリングと少なくとも1つのカバーリングとを含む。エッジリングは、導電性材料又は絶縁材料で形成され、カバーリングは、絶縁材料で形成される。
また、基板支持部11は、静電チャック1111、リングアセンブリ112及び基板のうち少なくとも1つをターゲット温度に調節するように構成される温調モジュールを含んでもよい。温調モジュールは、ヒータ、伝熱媒体、流路1110a、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。流路1110aには、ブラインやガスのような伝熱流体が流れる。一実施形態において、流路1110aが基台1110内に形成され、1又は複数のヒータが静電チャック1111のセラミック部材1111a内に配置される。また、基板支持部11は、基板Wの裏面と中央領域111aとの間の間隙に伝熱ガスを供給するように構成された伝熱ガス供給部を含んでもよい。
シャワーヘッド13は、ガス供給部20からの少なくとも1つの処理ガスをプラズマ処理空間10s内に導入するように構成される。シャワーヘッド13は、少なくとも1つのガス供給口13a、少なくとも1つのガス拡散室13b、及び複数のガス導入口13cを有する。ガス供給口13aに供給された処理ガスは、ガス拡散室13bを通過して複数のガス導入口13cからプラズマ処理空間10s内に導入される。また、シャワーヘッド13は、少なくとも1つの上部電極14を含む。なお、ガス導入部は、シャワーヘッド13に加えて、側壁10aに形成された1又は複数の開口部に取り付けられる1又は複数のサイドガス注入部(SGI:Side Gas Injector)を含んでもよい。
ガス供給部20は、少なくとも1つのガスソース21及び少なくとも1つの流量制御器22を含んでもよい。一実施形態において、ガス供給部20は、少なくとも1つの処理ガスを、それぞれに対応のガスソース21からそれぞれに対応の流量制御器22を介してシャワーヘッド13に供給するように構成される。各流量制御器22は、例えばマスフローコントローラ又は圧力制御式の流量制御器を含んでもよい。さらに、ガス供給部20は、少なくとも1つの処理ガスの流量を変調又はパルス化する1又はそれ以上の流量変調デバイスを含んでもよい。
電源システム30は、高周波電源31を含む。電源システム30は、バイアス電源32を更に含んでいてもよい。高周波電源31及びバイアス電源32の詳細については、後述する。
排気システム40は、例えばプラズマ処理チャンバ10の底部に設けられたガス排出口10eに接続され得る。排気システム40は、圧力調整弁及び真空ポンプを含んでもよい。圧力調整弁によって、プラズマ処理空間10s内の圧力が調整される。真空ポンプは、ターボ分子ポンプ、ドライポンプ又はこれらの組み合わせを含んでもよい。
制御部2は、本開示において述べられる種々の工程をプラズマ処理装置1に実行させるコンピュータ実行可能な命令を処理する。制御部2は、ここで述べられる種々の工程を実行するようにプラズマ処理装置1の各要素を制御するように構成され得る。一実施形態において、制御部2の一部又は全てがプラズマ処理装置1に含まれてもよい。制御部2は、処理部2a1、記憶部2a2及び通信インターフェース2a3を含んでもよい。制御部2は、例えばコンピュータ2aにより実現される。処理部2a1は、記憶部2a2からプログラムを読み出し、読み出されたプログラムを実行することにより種々の制御動作を行うように構成され得る。このプログラムは、予め記憶部2a2に格納されていてもよく、必要なときに、媒体を介して取得されてもよい。取得されたプログラムは、記憶部2a2に格納され、処理部2a1によって記憶部2a2から読み出されて実行される。媒体は、コンピュータ2aに読み取り可能な種々の記憶媒体であってもよく、通信インターフェース2a3に接続されている通信回線であってもよい。処理部2a1は、CPU(Central Processing Unit)であってもよい。記憶部2a2は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。通信インターフェース2a3は、LAN(Local Area Network)等の通信回線を介してプラズマ処理装置1との間で通信してもよい。
以下、図1及び図2を参照する。図2は、一つの例示的実施形態に係るプラズマ処理装置の上部電極の部分拡大断面図である。上部電極14は、基板支持部11の上方に設けられている。上部電極14は、シャワーヘッド13を構成しており、ガス拡散室13b及び複数のガス導入口13cを提供している。複数のガス導入口13cは、ガス拡散室13bから下方に延びている。ガス拡散室13bには、ガスソース21が接続されている。
上部電極14は、第1の電極141、第2の電極142、及び誘電体部材143を含んでいる。第1の電極141は、例えばシリコンのような導電性材料から形成された板である。第1の電極141は、70Ω・cm以上の電気抵抗率を有していてもよく、80Ω・cm以上の電気抵抗率を有していてもよく、100Ω・cm以上の電気抵抗率を有していてもよい。第1の電極141は、複数の第1のガス孔141hを提供している。複数の第1のガス孔141hは、第1の電極141をその板厚方向に貫通している。複数の第1のガス孔141hは、チャンバ10内の空間に向けて開口している。
第2の電極142は、第1の電極141の上に設けられており、第1の電極141に電気的に接続されている。第2の電極142は、例えばアルミニウムのような金属から形成されている。第2の電極142の表面は、酸化アルミニウムから形成されていてもよい。第2の電極142は、ガス拡散室13b及び複数の第2のガス孔142hを提供している。複数の第2のガス孔142hは、ガス拡散室13bから下方に延びている。なお、第2の電極142は、上部電極14の冷却のために冷媒流路を提供していてもよい。冷媒流路には、チラーユニットからの冷媒が供給される。冷媒流路に供給された冷媒は、チラーユニットに戻される。
誘電体部材143は、第1の電極141と第2の電極142との間に設けられている。誘電体部材143は、石英、酸化アルミニウム、窒化アルミニウムのような誘電体から形成されている。誘電体部材143は、複数の第3のガス孔143hを提供している。複数の第3のガス孔は、誘電体部材143をその厚さ方向(鉛直方向)に貫通している。
一実施形態において、上部電極14は、中央領域と環状領域を含む。上部電極14の環状領域は、中央領域の径方向外側に設けられており、中央領域を囲んでいる。複数のガス導入口13cは、上部電極14の中央領域に設けられた第1群のガス導入口13c及び上部電極14の環状領域に設けられた第2群のガス導入口13cを含む。また、複数の第1のガス孔141hは、上部電極14の中央領域に設けられた第1群の第1のガス孔141h及び上部電極14の環状領域に設けられた第2群の第1のガス孔141hを含む。また、複数の第2のガス孔142hは、上部電極14の中央領域に設けられた第2群の第2のガス孔142h及び上部電極14の環状領域に設けられた第2群の第2のガス孔142hを含む。
一実施形態において、第1群の第3のガス孔143hは、第1群の第1のガス孔141hを、第1群の第2のガス孔142hにそれぞれ接続している。即ち、第1群のガス導入口13cの各々は、第1群の第1のガス孔141hのうち一つ、第1群の第2のガス孔142hのうち対応の一つ、及び第1群の第3のガス孔143hのうち対応の一つから構成されている。第2群の第1のガス孔141hは、第2群の第2のガス孔142hに直接的にそれぞれ接続している。即ち、第2群のガス導入口13cの各々は、第2群の第1のガス孔141hのうち一つ及び第2群の第2のガス孔142hのうち対応の一つから構成されている。なお、全てのガス導入口13cの各々が、複数の第1のガス孔141hのうち一つ、複数の第2のガス孔142hのうち対応の一つ、及び複数の第3のガス孔143hのうち対応の一つから構成されていてもよい。
一実施形態において、複数の第2のガス孔142hの各々の下端部142bは、その下端開口に近付くにつれてその直径が増加するテーパー形状を有している。複数の第2のガス孔142hの各々の下端開口の直径は、複数の第1のガス孔141hの各々の直径および複数の第3のガス孔143hの各々の直径よりも大きい。この実施形態によれば、第1のガス孔141h及び第3のガス孔143hそれぞれの中心線の、対応の第2のガス孔142hの中心線からの位置ずれの許容範囲が大きくなる。
以下、図1と共に図3を参照して、高周波電源31及びバイアス電源32について説明する。図3は、一つの例示的実施形態に係るプラズマ処理装置に関連するタイミングチャートである。図3において、ソース高周波電力のONは、ソース高周波電力が上部電極14に供給されていることを示しており、ソース高周波電力のOFFは、ソース高周波電力の供給が停止されていることを示している。また、図3において、バイアス高周波電力のONは、バイアス高周波電力が基板支持部に供給されていることを示しており、バイアス高周波電力のOFFは、バイアス高周波電力の供給が停止されていることを示している。
高周波電源31は、整合器31mを介して上部電極14に電気的に接続されている。高周波電源31は、60MHz以上のソース周波数を有するソース高周波電力のパルスSP(図3参照)を、上部電極14に供給するように構成されている。ソース周波数は、80MHz以上であってもよく、100MHz以上であってもよい。ソース周波数は、200MHz以下であってもよく、150MHz以下であってもよい。ソース高周波電力のパルスSPは、断続的に又は周期的に、上部電極14に供給され得る。なお、上部電極14は、絶縁性の部材15により、チャンバ10から電気的に絶縁されている。整合器31mは、可変インピーダンスを有する。整合器31mの可変インピーダンスは、高周波電源31の負荷からのソース高周波電力の反射を低減するように調整される。
バイアス電源32は、基板支持部11に電気的に結合されている。バイアス電源32は、整合器32mを介して基板支持部11のバイアス電極に電気的に接続されている。バイアス電極は、基台1110の導電性部材又は静電チャック1111のセラミック部材1111a内に設けられた一つ以上の電極であってもよい。バイアス電源32は、バイアス高周波電力を、バイアス電極に供給するように構成されている。バイアス高周波電力は、バイアス周波数を有する。バイアス周波数は、ソース周波数よりも低くてもよい。バイアス周波数は、例えば100kHz~60MHzの範囲内の周波数である。バイアス周波数は、27MHz以下の周波数であってもよい。一実施形態では、バイアス電源32は、バイアス高周波電力のパルスBP(図3参照)を、上部電極に供給するように構成されている。バイアス高周波電力のパルスBPは、断続的に又は周期的に、バイアス電極に供給され得る。整合器32mは、可変インピーダンスを有する。整合器32mの可変インピーダンスは、バイアス電源32の負荷からのバイアス高周波電力の反射を低減するように調整される。
一実施形態においては、図3に示すように、高周波電源31及びバイアス電源32は、上部電極14へのパルスSPの供給と基板支持部11へのパルスBPの供給を交互に行うよう構成されていてもよい。高周波電源31及びバイアス電源32は、パルスSPが上部電極14に供給される第1の期間PAとパルスBPが基板支持部11に供給される第2の期間PBとが互いに重ならないように、第1の期間PA及び第2の期間PBを調整してもよい。
上部電極14が誘電体部材143を有していない場合には、60MHz以上の高い周波数を有するソース高周波電力のパルスを用いると、チャンバ10内での電界強度は、径方向においてチャンバ10内の中央の領域で最も高くなる。その結果、チャンバ10内のプラズマの密度は、径方向において上部電極14の中央領域の直下において最も高くなる。したがって、上部電極14の中央の直下では、電子の量が多くなり、上部電極14の中央領域におけるガス孔(ガス導入口13c)に進入する電子の量が多くなる。一方、プラズマ処理装置1では、上部電極14が誘電体部材143を有しているので、チャンバ10内の中央の領域における電界の強度が低減され、上部電極14の中央領域の直下における、電子の量が少なくなる。したがって、上部電極14の中央領域におけるガス孔(ガス導入口13c)に進入する電子の量が少なくなる。故に、プラズマ処理装置1によれば、上部電極14におけるガス孔(ガス導入口13c)の中での異常放電が抑制される。
以上、種々の例示的実施形態について説明してきたが、上述した例示的実施形態に限定されることなく、様々な追加、省略、置換、及び変更がなされてもよい。また、異なる実施形態における要素を組み合わせて他の実施形態を形成することが可能である。
ここで、本開示に含まれる種々の例示的実施形態を、以下の[E1]~[E5]に記載する。
[E1]
容量結合型のプラズマ処理装置であって、
チャンバと、
前記チャンバ内に設けられた基板支持部と、
前記基板支持部の上方に設けられた上部電極と、
前記上部電極に電気的に接続された高周波電源と、
を備え、
前記高周波電源は、60MHz以上の周波数を有するソース高周波電力のパルスを前記上部電極に供給するように構成されており、
前記上部電極は、
前記チャンバ内の空間に向けて開口する複数の第1のガス孔を提供する第1の電極と、
前記第1の電極の上に設けられており、ガス拡散室及び該ガス拡散室から下方に延びる複数の第2のガス孔を提供する第2の電極と、
前記第1の電極と前記第2の電極との間に設けられており、前記複数の第1のガス孔を前記複数の第2のガス孔にそれぞれ連通させる複数の第3のガス孔を提供する誘電体部材と、
を含む、
プラズマ処理装置。
[E2]
イオン引き込みのためのバイアス高周波電力のパルスを前記基板支持部に供給するように構成されたバイアス電源を更に備え、
前記高周波電源及び前記バイアス電源は、前記ソース高周波電力の前記パルスが前記上部電極に供給される期間と前記バイアス高周波電力の前記パルスが前記基板支持部に供給される期間とが互いに重ならないように、前記上部電極への前記ソース高周波電力の前記パルスの供給と前記基板支持部への前記バイアス高周波電力の前記パルスの供給を交互に行うよう構成されている、
E1に記載のプラズマ処理装置。
[E3]
前記第2の電極の表面は、酸化アルミニウムから形成されている、E1又はE2に記載のプラズマ処理装置。
[E4]
前記複数の第2のガス孔の各々の下端部は、その下端開口に近付くにつれてその直径が増加するテーパー形状を有しており、
前記複数の第2のガス孔の各々の前記下端開口の直径は、前記複数の第1のガス孔の各々の直径および前記複数の第3のガス孔の各々の直径よりも大きい、
E1~E3の何れか一項に記載のプラズマ処理装置。
[E5]
前記第1の電極は、70Ω・cm以上の電気抵抗率を有する、E1~E4の何れか一項に記載のプラズマ処理装置。
以上の説明から、本開示の種々の実施形態は、説明の目的で本明細書で説明されており、本開示の範囲及び主旨から逸脱することなく種々の変更をなし得ることが、理解されるであろう。したがって、本明細書に開示した種々の実施形態は限定することを意図しておらず、真の範囲と主旨は、添付の特許請求の範囲によって示される。
1…プラズマ処理装置、10…チャンバ、11…基板支持部、14…上部電極、141…第1の電極、141h…第1のガス孔、142…第2の電極、142h…第2のガス孔、143…誘電体部材、143h…第3のガス孔、31…高周波電源、32…バイアス電源。

Claims (5)

  1. 容量結合型のプラズマ処理装置であって、
    チャンバと、
    前記チャンバ内に設けられた基板支持部と、
    前記基板支持部の上方に設けられた上部電極と、
    前記上部電極に電気的に接続された高周波電源と、
    を備え、
    前記高周波電源は、60MHz以上の周波数を有するソース高周波電力のパルスを前記上部電極に供給するように構成されており、
    前記上部電極は、
    前記チャンバ内の空間に向けて開口する複数の第1のガス孔を提供する第1の電極と、
    前記第1の電極の上に設けられており、ガス拡散室及び該ガス拡散室から下方に延びる複数の第2のガス孔を提供する第2の電極と、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間に設けられており、前記複数の第1のガス孔を前記複数の第2のガス孔にそれぞれ連通させる複数の第3のガス孔を提供する誘電体部材と、
    を含む、
    プラズマ処理装置。
  2. イオン引き込みのためのバイアス高周波電力のパルスを前記基板支持部に供給するように構成されたバイアス電源を更に備え、
    前記高周波電源及び前記バイアス電源は、前記ソース高周波電力の前記パルスが前記上部電極に供給される期間と前記バイアス高周波電力の前記パルスが前記基板支持部に供給される期間とが互いに重ならないように、前記上部電極への前記ソース高周波電力の前記パルスの供給と前記基板支持部への前記バイアス高周波電力の前記パルスの供給を交互に行うよう構成されている、
    請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記第2の電極の表面は、酸化アルミニウムから形成されている、請求項1又は2に記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記複数の第2のガス孔の各々の下端部は、その下端開口に近付くにつれてその直径が増加するテーパー形状を有しており、
    前記複数の第2のガス孔の各々の前記下端開口の直径は、前記複数の第1のガス孔の各々の直径および前記複数の第3のガス孔の各々の直径よりも大きい、
    請求項1又は2に記載のプラズマ処理装置。
  5. 前記第1の電極は、70Ω・cm以上の電気抵抗率を有する、請求項1又は2に記載のプラズマ処理装置。
JP2022134018A 2022-08-25 2022-08-25 プラズマ処理装置 Pending JP2024030838A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022134018A JP2024030838A (ja) 2022-08-25 2022-08-25 プラズマ処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022134018A JP2024030838A (ja) 2022-08-25 2022-08-25 プラズマ処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024030838A true JP2024030838A (ja) 2024-03-07

Family

ID=90105829

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022134018A Pending JP2024030838A (ja) 2022-08-25 2022-08-25 プラズマ処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2024030838A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108281342B (zh) 等离子体处理装置
US20210398786A1 (en) Plasma processing apparatus
JP7419611B1 (ja) 伝熱ガスのリーク量低減方法
JP2024030838A (ja) プラズマ処理装置
JP2023088520A (ja) プラズマエッチング処理装置及び上部電極
US20240339303A1 (en) Substrate support and plasma processing apparatus
JP7572126B2 (ja) プラズマ処理装置用の電極及びプラズマ処理装置
US20240062991A1 (en) Plasma processing apparatus and substrate processing method
WO2023223736A1 (ja) プラズマ処理装置
WO2023074475A1 (ja) プラズマ処理装置及び静電チャック
US20240079219A1 (en) Substrate processing apparatus
JP7378668B2 (ja) 静電チャックおよび基板処理装置
WO2023176555A1 (ja) プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
WO2024009828A1 (ja) 基板処理装置及び静電チャック
WO2023058475A1 (ja) プラズマ処理装置
US20220406576A1 (en) Substrate processing apparatus and electrostatic chuck
JP2024033855A (ja) プラズマ処理装置
JP2023137666A (ja) 上部電極及びプラズマ処理装置
JP2024134938A (ja) プラズマ処理装置
JP2024011192A (ja) 基板支持器及びプラズマ処理装置
TW202307910A (zh) 電漿處理裝置用之電極及電漿處理裝置
JP2023143783A (ja) プラズマ処理装置及び載置台
JP2023165222A (ja) 静電チャック、基板支持アセンブリ、及びプラズマ処理装置
JP2023002461A (ja) 基板処理装置及び静電チャック
JP2024115405A (ja) プラズマ処理装置