JP2024033855A - プラズマ処理装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2024033855000001
【課題】上部電極での異常放電を抑制する技術を提供する。
【解決手段】開示されるプラズマ処理装置は、プラズマ処理チャンバ、基板支持部、上部電極及び少なくとも一つの電源を備える。上部電極は、処理空間に向けて開口した複数の第1のガス孔を提供する第1の電極、及び複数の第1のガス孔にそれぞれ連通する複数の第2のガス孔を提供する第2の電極を含む。電源は、第1の電気的パスで第1の電極の少なくとも一部に電気的に接続されており、第2の電気的パスで第2の電極に電気的に接続されている。電源は、第1の電極の少なくとも一部及び第2の電極に同電圧を印加するように構成されている。
【選択図】図3

Description

本開示の例示的実施形態は、プラズマ処理装置に関する。
プラズマ処理装置が、基板に対するプラズマエッチングにおいて用いられている。一種のプラズマ処理装置は、プラズマ処理チャンバ、基板支持部及び上部電極を備えている。上部電極は、プラズマ処理チャンバ内に設けられた基板支持部の上方に設けられている。上部電極は、シャワーヘッドを構成している。このようなプラズマ処理装置は、特許文献1に記載されている。
特開2014-196561号公報
本開示は、上部電極での異常放電を抑制する技術を提供する。
一つの例示的実施形態において、プラズマ処理装置が提供される。プラズマ処理装置は、プラズマ処理チャンバ、基板支持部、上部電極及び少なくとも一つの電源を備える。プラズマ処理チャンバは、その内部に処理空間を提供する。基板支持部は、プラズマ処理チャンバ内に設けられる。上部電極は、シャワーヘッドを構成する。シャワーヘッドは、処理空間の上方から処理空間にガスを導入する。上部電極は、第1の電極及び第2の電極を含む。第1の電極は、複数の第1のガス孔を提供する。複数の第1のガス孔は、処理空間に向けて開口している。第2の電極は、第1の電極上に直接的に設けられている。第2の電極は、複数の第2のガス孔を提供する。複数の第2のガス孔は、複数の第1のガス孔にそれぞれ連通する。少なくとも一つの電源は、第1の電気的パスで第1の電極の少なくとも一部に電気的に接続されている。少なくとも一つの電源は、第2の電気的パスで第2の電極に電気的に接続されている。少なくとも一つの電源は、第1の電極の少なくとも一部及び第2の電極に同電圧を印加するように構成されている。
一つの例示的実施形態によれば、上部電極での異常放電が抑制される。
一つの例示的実施形態に係るプラズマ処理システムの構成例を説明するための図である。 一つの例示的実施形態に係る容量結合型のプラズマ処理装置の構成例を説明するための図である。 一つの例示的実施形態に係るプラズマ処理装置の上部電極の断面図である。 一つの例示的実施形態に係るプラズマ処理装置の上部電極の部分拡大断面図である。 別の例示的実施形態に係るプラズマ処理装置の部分拡大断面図である。 別の例示的実施形態に係るプラズマ処理装置の上部電極の断面図である。 更に別の例示的実施形態に係るプラズマ処理装置の上部電極の断面図である。 更に別の例示的実施形態に係るプラズマ処理装置の上部電極の断面図である。
以下、図面を参照して種々の例示的実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。
図1は、プラズマ処理システムの構成例を説明するための図である。一実施形態において、プラズマ処理システムは、プラズマ処理装置1及び制御部2を含む。プラズマ処理システムは、基板処理システムの一例であり、プラズマ処理装置1は、基板処理装置の一例である。プラズマ処理装置1は、プラズマ処理チャンバ10、基板支持部11及びプラズマ生成部12を含む。プラズマ処理チャンバ10は、プラズマ処理空間を有する。また、プラズマ処理チャンバ10は、少なくとも1つのガスをプラズマ処理空間に供給するための少なくとも1つのガス供給口と、プラズマ処理空間からガスを排出するための少なくとも1つのガス排出口とを有する。ガス供給口は、後述するガス供給部20に接続され、ガス排出口は、後述する排気システム40に接続される。基板支持部11は、プラズマ処理空間内に配置され、基板を支持するための基板支持面を有する。
プラズマ生成部12は、プラズマ処理空間内に供給された少なくとも1つのガスからプラズマを生成するように構成される。プラズマ処理空間において形成されるプラズマは、容量結合プラズマ(CCP;CapacitivelyCoupled Plasma)、誘導結合プラズマ(ICP;Inductively Coupled Plasma)、ECRプラズマ(Electron-Cyclotron-resonance plasma)、ヘリコン波励起プラズマ(HWP:HeliconWave Plasma)、又は、表面波プラズマ(SWP:Surface Wave Plasma)等であってもよい。また、AC(Alternating Current)プラズマ生成部及びDC(DirectCurrent)プラズマ生成部を含む、種々のタイプのプラズマ生成部が用いられてもよい。一実施形態において、ACプラズマ生成部で用いられるAC信号(AC電力)は、100kHz~10GHzの範囲内の周波数を有する。従って、AC信号は、RF(RadioFrequency)信号及びマイクロ波信号を含む。一実施形態において、RF信号は、 100kHz~150MHzの範囲内の周波数を有する。
制御部2は、本開示において述べられる種々の工程をプラズマ処理装置1に実行させるコンピュータ実行可能な命令を処理する。制御部2は、ここで述べられる種々の工程を実行するようにプラズマ処理装置1の各要素を制御するように構成され得る。一実施形態において、制御部2の一部又は全てがプラズマ処理装置1に含まれてもよい。制御部2は、処理部2a1、記憶部2a2及び通信インターフェース2a3を含んでもよい。制御部2は、例えばコンピュータ2aにより実現される。処理部2a1は、記憶部2a2からプログラムを読み出し、読み出されたプログラムを実行することにより種々の制御動作を行うように構成され得る。このプログラムは、予め記憶部2a2に格納されていてもよく、必要なときに、媒体を介して取得されてもよい。取得されたプログラムは、記憶部2a2に格納され、処理部2a1によって記憶部2a2から読み出されて実行される。媒体は、コンピュータ2aに読み取り可能な種々の記憶媒体であってもよく、通信インターフェース2a3に接続されている通信回線であってもよい。処理部2a1は、CPU(Central Processing Unit)であってもよい。記憶部2a2は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。通信インターフェース2a3は、LAN(Local Area Network)等の通信回線を介してプラズマ処理装置1との間で通信してもよい。
以下に、プラズマ処理装置1の一例としての容量結合型のプラズマ処理装置の構成例について説明する。図2は、容量結合型のプラズマ処理装置の構成例を説明するための図である。
容量結合型のプラズマ処理装置1は、プラズマ処理チャンバ10、ガス供給部20、少なくとも一つの電源30及び排気システム40を含む。少なくとも一つの電源30は、一つの電源のみから構成されていてもよい。以下では、少なくとも一つの電源30が一つの電源のみから構成される一例について説明する。また、プラズマ処理装置1は、基板支持部11及びガス導入部を含む。ガス導入部は、少なくとも1つのガスをプラズマ処理チャンバ10内に導入するように構成される。ガス導入部は、シャワーヘッド13を含む。基板支持部11は、プラズマ処理チャンバ10内に配置される。シャワーヘッド13は、基板支持部11の上方に配置される。一実施形態において、シャワーヘッド13は、プラズマ処理チャンバ10の天部(ceiling)の少なくとも一部を構成する。プラズマ処理チャンバ10は、シャワーヘッド13、プラズマ処理チャンバ10の側壁10a及び基板支持部11により規定された処理空間10s(プラズマ処理空間)を有する。プラズマ処理チャンバ10は接地される。シャワーヘッド13及び基板支持部11は、プラズマ処理チャンバ10の筐体とは電気的に絶縁される。
基板支持部11は、本体部111及びリングアセンブリ112を含む。本体部111は、基板Wを支持するための中央領域111aと、リングアセンブリ112を支持するための環状領域111bとを有する。ウェハは基板Wの一例である。本体部111の環状領域111bは、平面視で本体部111の中央領域111aを囲んでいる。基板Wは、本体部111の中央領域111a上に配置され、リングアセンブリ112は、本体部111の中央領域111a上の基板Wを囲むように本体部111の環状領域111b上に配置される。従って、中央領域111aは、基板Wを支持するための基板支持面とも呼ばれ、環状領域111bは、リングアセンブリ112を支持するためのリング支持面とも呼ばれる。
一実施形態において、本体部111は、基台1110及び静電チャック1111を含む。基台1110は、導電性部材を含む。基台1110の導電性部材は下部電極として機能し得る。静電チャック1111は、基台1110の上に配置される。静電チャック1111は、セラミック部材1111aとセラミック部材1111a内に配置される静電電極1111bとを含む。セラミック部材1111aは、中央領域111aを有する。一実施形態において、セラミック部材1111aは、環状領域111bも有する。なお、環状静電チャックや環状絶縁部材のような、静電チャック1111を囲む他の部材が環状領域111bを有してもよい。この場合、リングアセンブリ112は、環状静電チャック又は環状絶縁部材の上に配置されてもよく、静電チャック1111と環状絶縁部材の両方の上に配置されてもよい。また、後述するRF電源31及び/又はDC電源32に結合される少なくとも1つのRF/DC電極がセラミック部材1111a内に配置されてもよい。この場合、少なくとも1つのRF/DC電極が下部電極として機能する。後述するバイアスRF信号及び/又はDC信号が少なくとも1つのRF/DC電極に供給される場合、RF/DC電極はバイアス電極とも呼ばれる。なお、基台1110の導電性部材と少なくとも1つのRF/DC電極とが複数の下部電極として機能してもよい。また、静電電極1111bが下部電極として機能してもよい。従って、基板支持部11は、少なくとも1つの下部電極を含む。
リングアセンブリ112は、1又は複数の環状部材を含む。一実施形態において、1又は複数の環状部材は、1又は複数のエッジリングと少なくとも1つのカバーリングとを含む。エッジリングは、導電性材料又は絶縁材料で形成され、カバーリングは、絶縁材料で形成される。
また、基板支持部11は、静電チャック1111、リングアセンブリ112及び基板のうち少なくとも1つをターゲット温度に調節するように構成される温調モジュールを含んでもよい。温調モジュールは、ヒータ、伝熱媒体、流路1110a、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。流路1110aには、ブラインやガスのような伝熱流体が流れる。一実施形態において、流路1110aが基台1110内に形成され、1又は複数のヒータが静電チャック1111のセラミック部材1111a内に配置される。また、基板支持部11は、基板Wの裏面と中央領域111aとの間の間隙に伝熱ガスを供給するように構成された伝熱ガス供給部を含んでもよい。
シャワーヘッド13は、ガス供給部20からの少なくとも1つのガスを処理空間10s内に導入するように構成される。少なくとも一つのガスは、例えば、処理ガスである。シャワーヘッド13は、処理空間10sの上方から処理空間10sにガスを導入する。シャワーヘッド13は、少なくとも1つのガス供給口13a、少なくとも1つのガス拡散室13b、及び複数のガス導入口13cを有する。ガス供給口13aに供給されたガスは、ガス拡散室13bを通過して複数のガス導入口13cから処理空間10s内に導入される。また、シャワーヘッド13は、少なくとも1つの上部電極5を含む。上部電極5は、シャワーヘッド13を構成する。なお、ガス導入部は、シャワーヘッド13に加えて、側壁10aに形成された1又は複数の開口部に取り付けられる1又は複数のサイドガス注入部(SGI:Side Gas Injector)を含んでもよい。
ガス供給部20は、少なくとも1つのガスソース21及び少なくとも1つの流量制御器22を含んでもよい。一実施形態において、ガス供給部20は、少なくとも1つのガスを、それぞれに対応のガスソース21からそれぞれに対応の流量制御器22を介してシャワーヘッド13に供給するように構成される。各流量制御器22は、例えばマスフローコントローラ又は圧力制御式の流量制御器を含んでもよい。さらに、ガス供給部20は、少なくとも1つのガスの流量を変調又はパルス化する少なくとも1つの流量変調デバイスを含んでもよい。
電源30は、少なくとも1つのインピーダンス整合回路を介してプラズマ処理チャンバ10に結合されるRF電源31を含む。RF電源31は、少なくとも1つのRF信号(RF電力)を少なくとも1つの下部電極及び/又は少なくとも1つの上部電極5に供給するように構成される。これにより、処理空間10sに供給された少なくとも1つのガスからプラズマが形成される。従って、RF電源31は、プラズマ生成部12の少なくとも一部として機能し得る。また、バイアスRF信号を少なくとも1つの下部電極に供給することにより、基板Wにバイアス電位が発生し、形成されたプラズマ中のイオン成分を基板Wに引き込むことができる。
一実施形態において、RF電源31は、第1のRF生成部31a及び第2のRF生成部31bを含む。第1のRF生成部31aは、少なくとも1つのインピーダンス整合回路を介して少なくとも1つの下部電極及び/又は少なくとも1つの上部電極5に結合され、プラズマ生成用のソースRF信号(ソースRF電力)を生成するように構成される。一実施形態において、ソースRF信号は、10MHz~150MHzの範囲内の周波数を有する。一実施形態において、第1のRF生成部31aは、異なる周波数を有する複数のソースRF信号を生成するように構成されてもよい。生成された1又は複数のソースRF信号は、少なくとも1つの下部電極及び/又は少なくとも1つの上部電極5に供給される。
第2のRF生成部31bは、少なくとも1つのインピーダンス整合回路を介して少なくとも1つの下部電極に結合され、バイアスRF信号(バイアスRF電力)を生成するように構成される。バイアスRF信号の周波数は、ソースRF信号の周波数と同じであっても異なっていてもよい。一実施形態において、バイアスRF信号は、ソースRF信号の周波数よりも低い周波数を有する。一実施形態において、バイアスRF信号は、100kHz~60MHzの範囲内の周波数を有する。一実施形態において、第2のRF生成部31bは、異なる周波数を有する複数のバイアスRF信号を生成するように構成されてもよい。生成された1又は複数のバイアスRF信号は、少なくとも1つの下部電極に供給される。また、種々の実施形態において、ソースRF信号及びバイアスRF信号のうち少なくとも1つがパルス化されてもよい。
また、電源30は、プラズマ処理チャンバ10に結合されるDC電源32を含んでもよい。DC電源32は、第1のDC生成部32a及び第2のDC生成部32bを含む。一実施形態において、第1のDC生成部32aは、少なくとも1つの下部電極に接続され、第1のDC信号を生成するように構成される。生成された第1のDC信号は、少なくとも1つの下部電極に印加される。一実施形態において、第2のDC生成部32bは、少なくとも1つの上部電極5に接続され、第2のDC信号を生成するように構成される。生成された第2のDC信号は、少なくとも1つの上部電極5に印加される。
種々の実施形態において、第1及び第2のDC信号がパルス化されてもよい。この場合、電圧パルスのシーケンスが少なくとも1つの下部電極及び/又は少なくとも1つの上部電極5に印加される。電圧パルスは、矩形、台形、三角形又はこれらの組み合わせのパルス波形を有してもよい。一実施形態において、DC信号から電圧パルスのシーケンスを生成するための波形生成部が第1のDC生成部32aと少なくとも1つの下部電極との間に接続される。従って、第1のDC生成部32a及び波形生成部は、電圧パルス生成部を構成する。第2のDC生成部32b及び波形生成部が電圧パルス生成部を構成する場合、電圧パルス生成部は、少なくとも1つの上部電極5に接続される。電圧パルスは、正の極性を有してもよく、負の極性を有してもよい。また、電圧パルスのシーケンスは、1周期内に1又は複数の正極性電圧パルスと1又は複数の負極性電圧パルスとを含んでもよい。なお、第1及び第2のDC生成部32a,32bは、RF電源31に加えて設けられてもよく、第1のDC生成部32aが第2のRF生成部31bに代えて設けられてもよい。
排気システム40は、例えばプラズマ処理チャンバ10の底部に設けられたガス排出口10eに接続され得る。排気システム40は、圧力調整弁及び真空ポンプを含んでもよい。圧力調整弁によって、処理空間10s内の圧力が調整される。真空ポンプは、ターボ分子ポンプ、ドライポンプ又はこれらの組み合わせを含んでもよい。
以下、図3及び図4を参照して、一つの例示的実施形態に係るプラズマ処理装置について説明する。図3は、一つの例示的実施形態に係るプラズマ処理装置の上部電極の断面図である。図3は、上部電極5の断面構成及び上部電極5に接続されている電源30の構成を示している。図4は、一つの例示的実施形態に係るプラズマ処理装置の上部電極の部分拡大断面図である。図4は、上部電極5のガス孔を提供する部分の拡大断面図である。
上部電極5は、第1の電極51及び第2の電極52を含む。一実施形態において、第1の電極51は、処理空間10sを上方から画成する天板であり得る。第1の電極51は、シリコン、炭化ケイ素、又は石英から形成されていてもよい。第1の電極51は、鉛直方向に見て、略円盤形状を有し得る。第1の電極51は、複数の第1のガス孔51hを提供する。複数の第1のガス孔51hは、処理空間10sに向けて開口している。複数の第1のガス孔51hは、第1の電極51をその板厚方向に貫通している。複数の第1のガス孔51hの各々は、円形の孔であってもよい。
第2の電極52は、第1の電極51上に直接的に設けられている。第2の電極52は、鉛直方向に見て、略円盤形状を有している。第2の電極52は、アルミニウムのような金属又は炭化ケイ素から形成されている。第2の電極52は、複数の第2のガス孔52hを提供する。複数の第2のガス孔52hの各々は、円形の孔であってもよい。複数の第2のガス孔52hは、複数の第1のガス孔51hにそれぞれ連通する。複数の第1のガス孔51hと複数の第2のガス孔52hとは、複数のガス孔5h(上述した複数のガス導入口13c)を構成する。
一実施形態において、第2の電極52は、ガス拡散室13bを提供してもよい。複数の第2のガス孔52hはそれぞれ、ガス拡散室13bから複数の第1のガス孔51hに向けて延びていてもよい。
一実施形態において、第2の電極52は、冷媒用流路52aを有してもよい。冷媒用流路52aは、第2の電極52の中に冷媒を流すために設けられている。冷媒用流路52aは、チラーユニットから供給される冷媒を受ける。チラーユニットは、プラズマ処理チャンバ10の外部に設けられている。冷媒は、冷媒用流路52aを流れて、チラーユニットに戻される。
図4に示すように、一実施形態において、複数の第2のガス孔52hの各々の第1の電極51側の開口を画成する端部52bは、テーパ状をなしていてもよい。端部52bは、第1の電極51からの距離の減少につれて、複数の第2のガス孔52hの各々の径が拡径するように形成されている。複数の第2のガス孔52hの各々の径D2は、複数の第1のガス孔51hの各々の径D1よりも大きくてもよい。
図3に示すように、電源30は、第1の電気的パス33で第1の電極51の少なくとも一部に電気的に接続されている。第1の電気的パス33は、第2の電極52を含まない。即ち、電源30は、第2の電極52を介さずに第1の電気的パス33を介して第1の電極51の少なくとも一部に、同電圧を印加するように構成されている。第1の電気的パス33は、フィルタ33a及びスイッチ33bを含んでいてもよい。電源30は、第2の電気的パス34で第2の電極52に電気的に接続されている。第2の電気的パス34は、フィルタ34a及びスイッチ34bを含んでいてもよい。フィルタ33a及び34aの各々は、例えば、高周波電力を遮断するか減衰させるローパスフィルタである。電源30は、第1の電極51の少なくとも一部及び第2の電極52に同電圧を印加するように構成されている。以下、第1の電極51の少なくとも一部及び第2の電極52に印加される同電圧を、単に同電圧と呼ぶ場合がある。
一実施形態において、電源30が第1の電極51の少なくとも一部及び第2の電極52に印加する同電圧は、負電圧であってもよい。電源30によって第1の電極51の少なくとも一部及び第2の電極52の各々に印加される電圧は、例えば-500(V)以上、-50(V)以下である。
図3の実施形態では、第1の電極51の少なくとも一部及び第2の電極52に同電圧が印加されるので、第1の電極51の電位と第2の電極52の電位は、互いに同程度になる。したがって、複数の第1のガス孔51hと複数の第2のガス孔52hとが構成する上部電極5の複数のガス孔5hの何れかにおいて電子が発生しても、電子は、第1の電極51と第2の電極52との間で加速されにくい。故に、上部電極5での異常放電が抑制される。
以下、図5及び図6を参照して、別の例示的実施形態に係るプラズマ処理装置について説明する。図5は、別の例示的実施形態に係るプラズマ処理装置の部分拡大断面図である。図5は、別の例示的実施形態に係るプラズマ処理装置1Aのプラズマ処理チャンバ10、基板支持部11及び上部電極5Aの断面構成を示している。図6は、別の例示的実施形態に係るプラズマ処理装置の部分拡大断面図である。図6は、上部電極5Aの断面構成及び上部電極5Aに接続されている電源30の構成を示している。上部電極5Aは、プラズマ処理装置1Aの上部電極として用いられ得る。以下では、図3に示すプラズマ処理装置1からの相違点の観点から、プラズマ処理装置1Aについて説明し、重複する説明を省略する。
プラズマ処理装置1Aの上部電極5Aは、第2の電極52に加えて、第1の電極51の代わりに第1の電極51Aを含んでいる。図5に示すように、上部電極5Aの第1の電極51Aは、中央部51a及び周縁部51bを有する。中央部51a及び周縁部51bは、互いに電気的に分離されている。第1の電極51Aは、中間部51cを更に有していてもよい。中間部51cは、中央部51a及び周縁部51bから電気的に分離されている。中央部51aと中間部51cとの間及び中間部51cと周縁部51bとの間には、隙間が形成されていてもよい。或いは、中央部51aと中間部51cとの間及び中間部51cと周縁部51bとの間には、絶縁部材51nが設けられていてもよい。
中央部51aは、鉛直方向に見て、略円形状を有している。周縁部51bは、中央部51aを囲むように延在している。中間部51cは、中央部51aと周縁部51bとの間に位置している。中間部51cは、中央部51aを囲むように延在している。周縁部51bは、中間部51cを囲むように延在している。中間部51c及び周縁部51bは、鉛直方向に見て、環形状を有している。
一実施形態において、周縁部51bは、基板支持部11上に支持される基板Wのエッジの上方に配置されていてもよい。例えば、鉛直方向に見て、基板支持部11上に支持される基板Wのエッジと、周縁部51bとは、互いに重なり合っていてもよい。
図6に示すように、複数の第1のガス孔51hは、中央部51a、中間部51c、及び周縁部51bにわたって分布している。中央部51a及び中間部51cは、第2の電気的パス34及び第2の電極52を介して電源30と電気的に接続されている。電源30は、第2の電気的パス34及び第2の電極52を介して中央部51a及び中間部51cに電圧を印加するように構成されている。電源30は、第2の電極52に例えば-500(V)以上、-50(V)以下の電圧を印加することによって、中央部51a及び中間部51cに電圧を印加する。
周縁部51bは、第2の電極52を介さずに第1の電気的パス33を介して電源30と電気的に接続されている。電源30は、第2の電極52を介さずに第1の電気的パス33を介して周縁部51bに、同電圧を印加するように構成されている。電源30は、第2の電極52を介さずに第1の電気的パス33を介して周縁部51bに例えば-500(V)以上、-50(V)以下の電圧を印加する。
一実施形態において、ガス供給部20は、複数の第1のガス孔51h及び複数の第2のガス孔52hを介して、プラズマ処理チャンバ10内にガスを供給するように構成されていてもよい。複数の第1のガス孔51hは、第1群のガス孔及び第2群のガス孔を含む。第1群のガス孔は、複数の第1のガス孔51hのうち周縁部51bに設けられた一群の第1のガス孔51hによって構成される。第2群のガス孔は、複数の第1のガス孔51hのうち中央部51aに設けられた別の一群の第1のガス孔51hによって構成される。ガス供給部20が第1群のガス孔を介してプラズマ処理チャンバ10内に供給するガスの流量は、ガス供給部20が第2群のガス孔を介してプラズマ処理チャンバ10内に供給するガスの流量よりも多くてもよい。周縁部51bが第2の電極52を介さずに第1の電気的パス33を介して電源30と電気的に接続されている構成では、周縁部51bと第2の電極との間の電位差が減少するので、ガスの流量が多い周縁部51bでの放電が抑制され得る。
以下、図7を参照して、更に別の例示的実施形態に係るプラズマ処理装置について説明する。図7は、更に別の例示的実施形態に係るプラズマ処理装置の部分拡大断面図である。図7は、更に別の例示的実施形態に係るプラズマ処理装置1Bの上部電極5Bの断面構成及び上部電極5Bに接続されている電源30の構成を示している。以下では、図6に示すプラズマ処理装置1Aからの相違点の観点から、別の例示的実施形態に係るプラズマ処理装置1Bについて説明し、重複する説明を省略する。
プラズマ処理装置1Bの上部電極5Bは、第2の電極52に加えて、第1の電極51Aの代わりに第1の電極51Bを含んでいる。第1の電極51Bは、第1の電極51Aと同様に、中央部51a、周縁部51b、及び中間部51cを含んでいる。
第1の電極51Bでは、中央部51aは、第2の電極52を介さずに第1の電気的パス33を介して電源30と電気的に接続されている。電源30は、第2の電極52を介さずに第1の電気的パス33を介して中央部51aに、同電圧を印加するように構成されている。電源30は、第2の電極52を介さずに第1の電気的パス33を介して中央部51aに例えば-500(V)以上、-50(V)以下の電圧を印加する。
中間部51cは、第2の電極52を介さずに第3の電気的パス35を介して電源30と電気的に接続されている。電源30は、第2の電極52を介さずに第3の電気的パス35を介して中間部51cに、同電圧を印加するように構成されている。第3の電気的パス35は、フィルタ35a及びスイッチ35bを含んでいてもよい。電源30は、第2の電極52を介さずに第3の電気的パス35を介して中間部51cに例えば-500(V)以上、-50(V)以下の電圧を印加する。
周縁部51bは、第2の電極52を介して電源30と電気的に接続されている。電源30は、第2の電極52を介して周縁部51bに電圧を印加するように構成されている。電源30は、第2の電極52に例えば-500(V)以上、-50(V)以下の電圧を印加することによって、周縁部51bに電圧を印加する。なお、周縁部51bは、電源30に直接的に接続されていてもよい。即ち、周縁部51bは、第2の電極52を介さずに電気的パス(第1若しくは第3の電気的パス又は第1及び第3の電気的パスと同様の別の電気的パス)を介して電源30と電気的に接続されていてもよい。
以下、図8を参照して、更に別の例示的実施形態に係るプラズマ処理装置について説明する。図8は、更に別の例示的実施形態に係るプラズマ処理装置の部分拡大断面図である。図8は、更に別の例示的実施形態に係るプラズマ処理装置1Cの上部電極5Cの断面構成及び上部電極5Cに接続されている電源30の構成を示している。以下では、図7に示すプラズマ処理装置1Bからの相違点の観点から、プラズマ処理装置1Cについて説明し、重複する説明を省略する。
プラズマ処理装置1Cの上部電極5Cは、第2の電極52に加えて、第1の電極51Bの代わりに第1の電極51Cを含んでいる。第1の電極51Cは、第1の電極51Bと同様に、中央部51a、周縁部51b、及び中間部51cを含んでいる。
第1の電極51Cでは、中間部51cは、第1の電気的パス33を介して第2の電極52を介さずに電源30と電気的に接続されている。電源30は、第1の電気的パス33を介して第2の電極52を介さずに中間部51cに、同電圧を印加するように構成されている。第1の電気的パス33は、スイッチ33bと中央部51aとの間で分岐して、中央部51aと中間部51cに電気的に接続していてもよい。電源30は、第2の電極52を介さずに第1の電気的パス33を介して中央部51a及び中間部51cに例えば-500(V)以上、-50(V)以下の電圧を印加する。
中央部51aの下方でのプラズマ密度が周縁部51bの下方でのプラズマの密度よりも低い場合には、プラズマからの正イオンが中央部51aのガス孔5hに進入する確率は、プラズマからの正イオンが周縁部51bのガス孔5hに進入する確率よりも高い。しかしながら、中央部51aが第1の電気的パス33を介して第2の電極52を介さずに電源30と電気的に接続されている構成では、中央部51aのガス孔5hで二次電子が発生しても、二次電子の加速が抑制される。したがって、上部電極5Cでの異常放電が抑制される。なお、周縁部51bは、電源30に直接的に接続されていてもよい。即ち、周縁部51bは、第2の電極52を介さずに電気的パス(例えば、第1の電気的パス33)を介して電源30と電気的に接続されていてもよい。
以上、種々の例示的実施形態について説明してきたが、上述した例示的実施形態に限定されることなく、様々な追加、省略、置換、及び変更がなされてもよい。また、異なる実施形態における要素を組み合わせて他の実施形態を形成することが可能である。
例えば、第1の電極51A、第1の電極51B及び51Cの各々は、中間部51cを有していなくてもよい。即ち、第1の電極51は、中央部51a及び周縁部51bから構成されていてもよい。また、少なくとも一つの電源30は、複数の電源から構成されていてもよい。
ここで、本開示に含まれる種々の例示的実施形態を、以下の[E1]~[E13]に記載する。
[E1]
その内部に処理空間を提供するプラズマ処理チャンバと、
前記プラズマ処理チャンバ内に設けられた基板支持部と、
前記処理空間の上方から前記処理空間にガスを導入するシャワーヘッドを構成する上部電極であり、
前記処理空間に向けて開口した複数の第1のガス孔を提供する第1の電極と、
前記第1の電極上に直接的に設けられており、前記複数の第1のガス孔にそれぞれ連通する複数の第2のガス孔を提供する第2の電極と、
を含む該上部電極と、
第1の電気的パスで前記第1の電極の少なくとも一部に電気的に接続されており、第2の電気的パスで前記第2の電極に電気的に接続されており、前記第1の電極の少なくとも一部及び前記第2の電極に同電圧を印加するように構成された少なくとも一つの電源と、
を備えるプラズマ処理装置。
[E1]の実施形態では、第1の電極の電位と第2の電極の電位は、互いに同程度になる。したがって、複数の第1のガス孔と複数の第2のガス孔とが構成する上部電極の複数のガス孔の何れかにおいて電子が発生しても、電子は、第1の電極と第2の電極との間で加速されにくい。故に、上部電極での異常放電が抑制される。
[E2]
前記第1の電気的パスは、前記第2の電極を含んでおらず、
前記少なくとも一つの電源は、前記第2の電極を介さずに前記第1の電気的パスを介して前記第1の電極の前記少なくとも一部に、前記同電圧を印加するように構成されている、
[E1]に記載のプラズマ処理装置。
[E3]
前記少なくとも一つの電源は、一つの電源のみから構成される、[E1]又は[E2]に記載のプラズマ処理装置。
[E4]
前記第1の電極は、前記処理空間を上方から画成する天板であり、シリコン、炭化ケイ素、又は石英から形成されており、
前記第2の電極は、冷媒用流路を有する、
[E1]~[E3]の何れか一項に記載のプラズマ処理装置。
[E5]
前記第1の電極は、互いに電気的に分離された中央部及び周縁部を有し、
前記周縁部は、前記中央部を囲むように延在しており、
前記複数の第1のガス孔は、前記中央部及び前記周縁部にわたって分布しており、
前記中央部は、前記第2の電極を介して前記少なくとも一つの電源と電気的に接続されており、
前記少なくとも一つの電源は、前記第2の電極を介して前記中央部に電圧を印加するように構成されており、
前記周縁部は、前記第2の電極を介さずに前記第1の電気的パスを介して前記少なくとも一つの電源と電気的に接続されており、
前記少なくとも一つの電源は、前記第2の電極を介さずに前記第1の電気的パスを介して前記周縁部に、前記同電圧を印加するように構成されている、
[E1]~[E4]の何れか一項に記載のプラズマ処理装置。
[E6]
前記第1の電極は、前記中央部及び前記周縁部と電気的に分離された中間部を更に有し、
前記中間部は、前記中央部と前記周縁部との間に位置しており、
前記複数の第1のガス孔は、前記中央部、前記中間部、及び前記周縁部にわたって分布しており、
前記中間部は、前記第2の電極を介して前記少なくとも一つの電源と電気的に接続されており、
前記少なくとも一つの電源は、前記第2の電極を介して前記中間部に前記同電圧を印加するように構成されている、[E5]に記載のプラズマ処理装置。
[E7]
前記複数の第1のガス孔及び前記複数の第2のガス孔を介して、前記プラズマ処理チャンバ内にガスを供給するように構成されたガス供給部を更に備え、
前記ガス供給部が前記複数の第1のガス孔のうち前記周縁部に設けられた一群の第1のガス孔を介して前記プラズマ処理チャンバ内に供給するガスの流量は、該ガス供給部が前記複数の第1のガス孔のうち前記中央部に設けられた別の一群の第1のガス孔を介して前記プラズマ処理チャンバ内に供給するガスの流量よりも多い、[E5]又は[E6]に記載のプラズマ処理装置。
[E8]
前記第1の電極は、互いに電気的に分離された中央部及び周縁部を有し、
前記周縁部は、前記中央部を囲むように延在しており、
前記複数の第1のガス孔は、前記中央部及び前記周縁部にわたって分布しており、
前記中央部は、前記第2の電極を介さずに前記第1の電気的パスを介して前記少なくとも一つの電源と電気的に接続されており、
前記少なくとも一つの電源は、前記第2の電極を介さずに前記第1の電気的パスを介して前記中央部に、前記同電圧を印加するように構成されており、
前記周縁部は、前記第2の電極を介して前記少なくとも一つの電源と電気的に接続されており、
前記少なくとも一つの電源は、前記第2の電極を介して前記周縁部に電圧を印加するように構成されている、
[E1]~[E4]の何れか一項に記載のプラズマ処理装置。
[E9]
前記第1の電極は、前記中央部及び前記周縁部と電気的に分離された中間部を更に有し、
前記中間部は、前記中央部と前記周縁部との間に位置しており、
前記複数の第1のガス孔は、前記中央部、前記中間部、及び前記周縁部にわたって分布しており、
前記中間部は、前記第1の電気的パス又は第3の電気的パスを介して前記第2の電極を介さずに前記少なくとも一つの電源と電気的に接続されており、
前記少なくとも一つの電源は、前記第1の電気的パス又は第3の電気的パスを介して前記第2の電極を介さずに前記中間部に、前記同電圧を印加するように構成されている、[E8]に記載のプラズマ処理装置。
[E10]
前記周縁部は、前記基板支持部上に支持される基板のエッジの上方に配置されている、
[E5]~[E9]に記載のプラズマ処理装置。
[E11]
前記第1の電極の少なくとも一部及び前記第2の電極に印加される前記同電圧は、負電圧である、
[E1]~[E10]の何れか一項に記載のプラズマ処理装置。
[E12]
前記複数の第2のガス孔の各々の前記第1の電極の側の開口を画成する端部は、テーパ状をなしており、
前記複数の第2のガス孔の各々の前記開口の径は、前記複数の第1のガス孔の各々の径よりも大きい、
[E1]~[E11]の何れか一項に記載のプラズマ処理装置。
[E13]
前記第2の電極は、ガス拡散室を提供し、
前記複数の第2のガス孔はそれぞれ、前記ガス拡散室から前記複数の第1のガス孔に向けて延びている、
[E1]~[E12]の何れか一項に記載のプラズマ処理装置。
以上の説明から、本開示の種々の実施形態は、説明の目的で本明細書で説明されており、本開示の範囲及び主旨から逸脱することなく種々の変更をなし得ることが、理解されるであろう。したがって、本明細書に開示した種々の実施形態は限定することを意図しておらず、真の範囲と主旨は、添付の特許請求の範囲によって示される。
1,1A,1B,1C…プラズマ処理装置、5,5A,5B,5C…上部電極、10…プラズマ処理チャンバ、10s…処理空間、11…基板支持部、13…シャワーヘッド、13b…ガス拡散室、20…ガス供給部、30…電源、33…第1の電気的パス、34…第2の電気的パス、35…第3の電気的パス、51,51A,51B,51C…第1の電極、51a…中央部、51b…周縁部、51c…中間部、51h…第1のガス孔、52…第2の電極、52h…第2のガス孔、52a…冷媒用流路、52b…端部、D1,D2…径、W…基板。

Claims (13)

  1. その内部に処理空間を提供するプラズマ処理チャンバと、
    前記プラズマ処理チャンバ内に設けられた基板支持部と、
    前記処理空間の上方から前記処理空間にガスを導入するシャワーヘッドを構成する上部電極であり、
    前記処理空間に向けて開口した複数の第1のガス孔を提供する第1の電極と、
    前記第1の電極上に直接的に設けられており、前記複数の第1のガス孔にそれぞれ連通する複数の第2のガス孔を提供する第2の電極と、
    を含む該上部電極と、
    第1の電気的パスで前記第1の電極の少なくとも一部に電気的に接続されており、第2の電気的パスで前記第2の電極に電気的に接続されており、前記第1の電極の少なくとも一部及び前記第2の電極に同電圧を印加するように構成された少なくとも一つの電源と、
    を備えるプラズマ処理装置。
  2. 前記第1の電気的パスは、前記第2の電極を含んでおらず、
    前記少なくとも一つの電源は、前記第2の電極を介さずに前記第1の電気的パスを介して前記第1の電極の前記少なくとも一部に、前記同電圧を印加するように構成されている、
    請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記少なくとも一つの電源は、一つの電源のみから構成される、請求項2に記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記第1の電極は、前記処理空間を上方から画成する天板であり、シリコン、炭化ケイ素、又は石英から形成されており、
    前記第2の電極は、冷媒用流路を有する、
    請求項1~3の何れか一項に記載のプラズマ処理装置。
  5. 前記第1の電極は、互いに電気的に分離された中央部及び周縁部を有し、
    前記周縁部は、前記中央部を囲むように延在しており、
    前記複数の第1のガス孔は、前記中央部及び前記周縁部にわたって分布しており、
    前記中央部は、前記第2の電極を介して前記少なくとも一つの電源と電気的に接続されており、
    前記少なくとも一つの電源は、前記第2の電極を介して前記中央部に電圧を印加するように構成されており、
    前記周縁部は、前記第2の電極を介さずに前記第1の電気的パスを介して前記少なくとも一つの電源と電気的に接続されており、
    前記少なくとも一つの電源は、前記第2の電極を介さずに前記第1の電気的パスを介して前記周縁部に、前記同電圧を印加するように構成されている、
    請求項1~3の何れか一項に記載のプラズマ処理装置。
  6. 前記第1の電極は、前記中央部及び前記周縁部と電気的に分離された中間部を更に有し、
    前記中間部は、前記中央部と前記周縁部との間に位置しており、
    前記複数の第1のガス孔は、前記中央部、前記中間部、及び前記周縁部にわたって分布しており、
    前記中間部は、前記第2の電極を介して前記少なくとも一つの電源と電気的に接続されており、
    前記少なくとも一つの電源は、前記第2の電極を介して前記中間部に前記同電圧を印加するように構成されている、
    請求項5に記載のプラズマ処理装置。
  7. 前記複数の第1のガス孔及び前記複数の第2のガス孔を介して、前記プラズマ処理チャンバ内にガスを供給するように構成されたガス供給部を更に備え、
    前記ガス供給部が前記複数の第1のガス孔のうち前記周縁部に設けられた一群の第1のガス孔を介して前記プラズマ処理チャンバ内に供給するガスの流量は、該ガス供給部が前記複数の第1のガス孔のうち前記中央部に設けられた別の一群の第1のガス孔を介して前記プラズマ処理チャンバ内に供給するガスの流量よりも多い、
    請求項5に記載のプラズマ処理装置。
  8. 前記第1の電極は、互いに電気的に分離された中央部及び周縁部を有し、
    前記周縁部は、前記中央部を囲むように延在しており、
    前記複数の第1のガス孔は、前記中央部及び前記周縁部にわたって分布しており、
    前記中央部は、前記第2の電極を介さずに前記第1の電気的パスを介して前記少なくとも一つの電源と電気的に接続されており、
    前記少なくとも一つの電源は、前記第2の電極を介さずに前記第1の電気的パスを介して前記中央部に、前記同電圧を印加するように構成されており、
    前記周縁部は、前記第2の電極を介して前記少なくとも一つの電源と電気的に接続されており、
    前記少なくとも一つの電源は、前記第2の電極を介して前記周縁部に電圧を印加するように構成されている、
    請求項1~3の何れか一項に記載のプラズマ処理装置。
  9. 前記第1の電極は、前記中央部及び前記周縁部と電気的に分離された中間部を更に有し、
    前記中間部は、前記中央部と前記周縁部との間に位置しており、
    前記複数の第1のガス孔は、前記中央部、前記中間部、及び前記周縁部にわたって分布しており、
    前記中間部は、前記第1の電気的パス又は第3の電気的パスを介して前記第2の電極を介さずに前記少なくとも一つの電源と電気的に接続されており、
    前記少なくとも一つの電源は、前記第1の電気的パス又は第3の電気的パスを介して前記第2の電極を介さずに前記中間部に、前記同電圧を印加するように構成されている、
    請求項7に記載のプラズマ処理装置。
  10. 前記周縁部は、前記基板支持部上に支持される基板のエッジの上方に配置されている、
    請求項7に記載のプラズマ処理装置。
  11. 前記第1の電極の少なくとも一部及び前記第2の電極に印加される前記同電圧は、負電圧である、
    請求項1~3の何れか一項に記載のプラズマ処理装置。
  12. 前記複数の第2のガス孔の各々の前記第1の電極の側の開口を画成する端部は、テーパ状をなしており、
    前記複数の第2のガス孔の各々の前記開口の径は、前記複数の第1のガス孔の各々の径よりも大きい、
    請求項1~3の何れか一項に記載のプラズマ処理装置。
  13. 前記第2の電極は、ガス拡散室を提供し、
    前記複数の第2のガス孔はそれぞれ、前記ガス拡散室から前記複数の第1のガス孔に向けて延びている、
    請求項1~3の何れか一項に記載のプラズマ処理装置。
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