JP2024013548A - プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法 - Google Patents

プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】エッチング形状を向上させるとともにプラズマ処理装置における異常放電を抑制する技術を提供する。【解決手段】プラズマ処理装置が提供される。プラズマ処理装置は、下部電極に結合される第1のRF信号生成器及び第2のRF信号生成器と、上部電極に結合されるDC信号生成器とを備える。第1のRF信号は、繰り返し期間内の第1の状態の間に第1の電力レベルを有し、繰り返し期間内の第2の状態の間に第1の電力レベルよりも小さい第2の電力レベルを有し、繰り返し期間内の第3の状態の間に、第2の電力レベルを有する。第2のRF信号は、第1の状態の間に第3の電力レベルを有し、第2の状態の間に第3の電力レベルよりも大きい第4の電力レベルを有し、第3の状態の間に第3の電力レベルを有する。DC信号は、第1の状態の間に第1の電圧レベルを有し、第2の状態の間に第2の電圧レベルを有し、第1の電圧レベルの絶対値は第2の電圧レベルの絶対値よりも大きい。【選択図】図5

Description

本開示の例示的実施形態は、プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法に関する。
プラズマ処理装置におけるチャンバ内壁や絶縁体等のチャンバ内部材に堆積物が付着することを有効に防止する技術として、特許文献1に記載された技術がある。
特開2015-5755号公報
本開示は、エッチング形状を向上させるとともにプラズマ処理装置における異常放電を抑制する技術を提供する。
本開示の一つの例示的実施形態において、プラズマ処理チャンバと、前記プラズマ処理チャンバ内に配置され、下部電極を含む基板支持部と、前記基板支持部の上方に配置された上部電極と、前記下部電極に結合され、第1のRF信号を生成するように構成される第1のRF信号生成器であって、前記第1のRF信号は、繰り返し期間内の第1の状態の間に第1の電力レベルを有し、前記繰り返し期間内の第2の状態の間に前記第1の電力レベルよりも小さい第2の電力レベルを有し、前記繰り返し期間内の第3の状態の間に、前記第2の電力レベルを有する、第1のRF信号生成器と、前記下部電極に結合され、第2のRF信号を生成するように構成される第2のRF信号生成器であって、前記第2のRF信号は、前記第1の状態の間に第3の電力レベルを有し、前記第2の状態の間に前記第3の電力レベルよりも大きい第4の電力レベルを有し、前記第3の状態の間に前記第3の電力レベルを有する、第2のRF信号生成器と、前記上部電極に結合され、DC信号を生成するように構成されるDC信号生成器であって、前記DC信号は、前記第1の状態の間に第1の電圧レベルを有し、前記第2の状態の間に第2の電圧レベルを有し、前記第1の電圧レベルの絶対値は前記第2の電圧レベルの絶対値よりも大きい、DC信号生成器と、を備えるプラズマ処理装置が提供される。
本開示の一つの例示的実施形態によれば、エッチング形状を向上させるとともにプラズマ処理装置における異常放電を抑制する技術を提供することができる。
容量結合型のプラズマ処理装置の構成例を説明するための図である。 本処理方法の一例を示すフローチャートである。 工程ST1で提供される基板Wの断面構造の一例を示す図である。 工程ST3の処理中の基板Wの断面構造の一例を示す図である。 期間Tにおける各信号の電力又は電圧の一例を示す図である。 図5の期間Tにおけるプラズマと上部電極との電位差を説明するための図である。 期間Tにおける各信号の電力又は電圧の他の例を示す図である。 期間Tにおける各信号の電力又は電圧の他の例を示す図である。 期間Tにおける各信号の電力又は電圧の他の例を示す図である。 期間Tにおける各信号の電力又は電圧の他の例を示す図である。 期間Tにおける各信号の電力又は電圧の他の例を示す図である。
以下、本開示の各実施形態について説明する。
一つの例示的実施形態において、プラズマ処理チャンバと、プラズマ処理チャンバ内に配置され、下部電極を含む基板支持部と、基板支持部の上方に配置された上部電極と、下部電極に結合され、第1のRF信号を生成するように構成される第1のRF信号生成器であって、第1のRF信号は、繰り返し期間内の第1の状態の間に第1の電力レベルを有し、繰り返し期間内の第2の状態の間に第1の電力レベルよりも小さい第2の電力レベルを有し、繰り返し期間内の第3の状態の間に第2の電力レベルを有する、第1のRF信号生成器と、下部電極に結合され、第2のRF信号を生成するように構成される第2のRF信号生成器であって、第2のRF信号は、第1の状態の間に第3の電力レベルを有し、第2の状態の間に第3の電力レベルよりも大きい第4の電力レベルを有し、第3の状態の間に第3の電力レベルを有する、第2のRF信号生成器と、上部電極に結合され、DC信号を生成するように構成されるDC信号生成器であって、DC信号は、第1の状態の間に第1の電圧レベルを有し、第2の状態の間に第2の電圧レベルを有し、第1の電圧レベルの絶対値は第2の電圧レベルの絶対値よりも大きい、DC信号生成器と、を備えるプラズマ処理装置が提供される。
一つの例示的実施形態において、第1の電圧レベルは、負極性を有する。
一つの例示的実施形態において、DC信号は、第3の状態の間に第1の電圧レベルを有する。
一つの例示的実施形態において、第2の電力レベルは、ゼロ電力レベルである。
一つの例示的実施形態において、第3の電力レベルは、ゼロ電力レベルである。
一つの例示的実施形態において、第2の電圧レベルは、ゼロ電圧レベルである。
一つの例示的実施形態において、第1のRF信号の周波数は、第2のRF信号の周波数よりも大きい。
一つの例示的実施形態において、繰り返し期間は、20μs以上800μs以下の範囲内の期間である。
一つの例示的実施形態において、第1の状態は、繰り返し期間の10%以上80%以下の期間を占める。
一つの例示的実施形態において、第2の状態は、繰り返し期間の10%以上80%以下の期間を占める。
一つの例示的実施形態において、第3の状態は、繰り返し期間の10%以上80%以下の期間を占める。
一つの例示的実施形態において、第1の電圧レベルは、-500Vから-2500Vまでの範囲内にある。
一つの例示的実施形態において、プラズマ処理チャンバと、プラズマ処理チャンバ内に配置され、下部電極を含む基板支持部と、基板支持部の上方に配置された上部電極と、下部電極に結合され、RF信号を生成するように構成されるRF信号生成器であって、RF信号は、繰り返し期間内の第1の状態の間に第1の電力レベルを有し、繰り返し期間内の第2の状態の間に第1の電力レベルよりも小さい第2の電力レベルを有し、繰り返し期間内の第3の状態の間に、第2の電力レベルを有する、RF信号生成器と、下部電極に結合され、第1のDC信号を生成するように構成される第1のDC信号生成器であって、第1のDC信号は、第1の状態の間に第1の電圧レベルを有し、第2の状態の間に第2の電圧レベルを有する電圧パルスのシーケンスを有し、第3の状態の間に第1の電圧レベルを有し、第1の電圧レベルの絶対値は、第2の電圧レベルの絶対値よりも小さい、第1のDC信号生成器と、上部電極に結合され、第2のDC信号を生成するように構成される第2のDC信号生成器であって、第2のDC信号は、第1の状態の間に第3の電圧レベルを有し、第2の状態の間に第4の電圧レベルを有し、第3の電圧レベルの絶対値は第4の電圧レベルの絶対値よりも大きい、第2のDC信号生成器と、を備えるプラズマ処理装置が提供される。
一つの例示的実施形態において、第2の電圧レベルは、負極性を有する。
一つの例示的実施形態において、電圧パルスのシーケンスは、100kHz以上500kHz以下の範囲内にあるパルス周波数を有する。
一つの例示的実施形態において、第1の電圧レベルは、ゼロ電圧レベルである。
一つの例示的実施形態において、第2の電圧レベルは、-5kVから-30kVまでの範囲内にある。
一つの例示的実施形態において、第3の電圧レベルは、負極性を有する。
一つの例示的実施形態において、第2のDC信号は、第3の状態の間に第3の電圧レベルを有する。
一つの例示的実施形態において、第4の電圧レベルは、ゼロ電力レベルである。
以下、図面を参照して、本開示の各実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一または同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づいて上下左右等の位置関係を説明する。図面の寸法比率は実際の比率を示すものではなく、また、実際の比率は図示の比率に限られるものではない。
<プラズマ処理装置の構成例>
図1は、容量結合型のプラズマ処理装置の構成例を説明するための図である。
容量結合型のプラズマ処理装置1は、制御部2、プラズマ処理チャンバ10、ガス供給部20、電源30及び排気システム40を含む。また、プラズマ処理装置1は、基板支持部11及びガス導入部を含む。ガス導入部は、少なくとも1つの処理ガスをプラズマ処理チャンバ10内に導入するように構成される。ガス導入部は、シャワーヘッド13を含む。基板支持部11は、プラズマ処理チャンバ10内に配置される。シャワーヘッド13は、基板支持部11の上方に配置される。一実施形態において、シャワーヘッド13は、プラズマ処理チャンバ10の天部(ceiling)の少なくとも一部を構成する。プラズマ処理チャンバ10は、シャワーヘッド13、プラズマ処理チャンバ10の側壁10a及び基板支持部11により規定されたプラズマ処理空間10sを有する。プラズマ処理チャンバ10は、少なくとも1つの処理ガスをプラズマ処理空間10sに供給するための少なくとも1つのガス供給口と、プラズマ処理空間からガスを排出するための少なくとも1つのガス排出口とを有する。プラズマ処理チャンバ10は接地される。シャワーヘッド13及び基板支持部11は、プラズマ処理チャンバ10の筐体とは電気的に絶縁される。
基板支持部11は、本体部111及びリングアセンブリ112を含む。本体部111は、基板Wを支持するための中央領域111aと、リングアセンブリ112を支持するための環状領域111bとを有する。ウェハは基板Wの一例である。本体部111の環状領域111bは、平面視で本体部111の中央領域111aを囲んでいる。基板Wは、本体部111の中央領域111a上に配置され、リングアセンブリ112は、本体部111の中央領域111a上の基板Wを囲むように本体部111の環状領域111b上に配置される。従って、中央領域111aは、基板Wを支持するための基板支持面とも呼ばれ、環状領域111bは、リングアセンブリ112を支持するためのリング支持面とも呼ばれる。
一実施形態において、本体部111は、基台1110及び静電チャック1111を含む。基台1110は、導電性部材を含む。基台1110の導電性部材は下部電極として機能し得る。静電チャック1111は、基台1110の上に配置される。静電チャック1111は、セラミック部材1111aとセラミック部材1111a内に配置される静電電極1111bとを含む。セラミック部材1111aは、中央領域111aを有する。一実施形態において、セラミック部材1111aは、環状領域111bも有する。なお、環状静電チャックや環状絶縁部材のような、静電チャック1111を囲む他の部材が環状領域111bを有してもよい。この場合、リングアセンブリ112は、環状静電チャック又は環状絶縁部材の上に配置されてもよく、静電チャック1111と環状絶縁部材の両方の上に配置されてもよい。また、後述するRF(Radio Frequency)電源31及び/又はDC(Direct Current)電源32に結合される少なくとも1つのRF/DC電極がセラミック部材1111a内に配置されてもよい。この場合、少なくとも1つのRF/DC電極が下部電極として機能する。後述するバイアスRF信号及び/又はDC信号が少なくとも1つのRF/DC電極に供給される場合、RF/DC電極はバイアス電極とも呼ばれる。なお、基台1110の導電性部材と少なくとも1つのRF/DC電極とが複数の下部電極として機能してもよい。また、静電電極1111bが下部電極として機能してもよい。従って、基板支持部11は、少なくとも1つの下部電極を含む。
リングアセンブリ112は、1又は複数の環状部材を含む。一実施形態において、1又は複数の環状部材は、1又は複数のエッジリングと少なくとも1つのカバーリングとを含む。エッジリングは、導電性材料又は絶縁材料で形成され、カバーリングは、絶縁材料で形成される。
また、基板支持部11は、静電チャック1111、リングアセンブリ112及び基板のうち少なくとも1つをターゲット温度に調節するように構成される温調モジュールを含んでもよい。温調モジュールは、ヒータ、伝熱媒体、流路1110a、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。流路1110aには、ブラインやガスのような伝熱流体が流れる。一実施形態において、流路1110aが基台1110内に形成され、1又は複数のヒータが静電チャック1111のセラミック部材1111a内に配置される。また、基板支持部11は、基板Wの裏面と中央領域111aとの間の間隙に伝熱ガスを供給するように構成された伝熱ガス供給部を含んでもよい。
シャワーヘッド13は、ガス供給部20からの少なくとも1つの処理ガスをプラズマ処理空間10s内に導入するように構成される。シャワーヘッド13は、少なくとも1つのガス供給口13a、少なくとも1つのガス拡散室13b、及び複数のガス導入口13cを有する。ガス供給口13aに供給された処理ガスは、ガス拡散室13bを通過して複数のガス導入口13cからプラズマ処理空間10s内に導入される。また、シャワーヘッド13は、少なくとも1つの上部電極を含む。なお、ガス導入部は、シャワーヘッド13に加えて、側壁10aに形成された1又は複数の開口部に取り付けられる1又は複数のサイドガス注入部(SGI:Side Gas Injector)を含んでもよい。
ガス供給部20は、少なくとも1つのガスソース21及び少なくとも1つの流量制御器22を含んでもよい。一実施形態において、ガス供給部20は、少なくとも1つの処理ガスを、それぞれに対応のガスソース21からそれぞれに対応の流量制御器22を介してシャワーヘッド13に供給するように構成される。各流量制御器22は、例えばマスフローコントローラ又は圧力制御式の流量制御器を含んでもよい。さらに、ガス供給部20は、少なくとも1つの処理ガスの流量を変調又はパルス化する1又はそれ以上の流量変調デバイスを含んでもよい。
電源30は、少なくとも1つのインピーダンス整合回路を介してプラズマ処理チャンバ10に結合されるRF電源31を含む。RF電源31は、少なくとも1つのRF信号(RF電力)を少なくとも1つの下部電極に供給するように構成される。これにより、プラズマ処理空間10sに供給された少なくとも1つの処理ガスからプラズマが形成される。従って、RF電源31は、プラズマ処理チャンバ10において1又はそれ以上の処理ガスからプラズマを生成するように構成されるプラズマ生成部の少なくとも一部として機能し得る。また、バイアスRF信号を少なくとも1つの下部電極に供給することにより、基板Wにバイアス電位が発生し、形成されたプラズマ中のイオン成分を基板Wに引き込むことができる。
一実施形態において、RF電源31は、第1のRF生成部31a及び第2のRF生成部31bを含む。第1のRF生成部31aは、少なくとも1つのインピーダンス整合回路を介して少なくとも1つの下部電極に結合され、プラズマ生成用のソースRF信号(ソースRF電力)を生成するように構成される。一実施形態において、ソースRF信号は、10MHz~150MHzの範囲内の周波数を有する。一実施形態において、第1のRF生成部31aは、異なる周波数を有する複数のソースRF信号を生成するように構成されてもよい。生成された1又は複数のソースRF信号は、少なくとも1つの下部電極に供給される。一実施形態において、生成された1又は複数のソースRF信号は、少なくとも1つの下部電極に供給される。
第2のRF生成部31bは、少なくとも1つのインピーダンス整合回路を介して少なくとも1つの下部電極に結合され、バイアスRF信号(バイアスRF電力)を生成するように構成される。バイアスRF信号の周波数は、ソースRF信号の周波数と同じであっても異なっていてもよい。一実施形態において、バイアスRF信号は、ソースRF信号の周波数よりも低い周波数を有する。一実施形態において、バイアスRF信号は、100kHz~60MHzの範囲内の周波数を有する。一実施形態において、第2のRF生成部31bは、異なる周波数を有する複数のバイアスRF信号を生成するように構成されてもよい。生成された1又は複数のバイアスRF信号は、少なくとも1つの下部電極に供給される。また、種々の実施形態において、ソースRF信号及びバイアスRF信号のうち少なくとも1つがパルス化されてもよい。
また、電源30は、プラズマ処理チャンバ10に結合されるDC電源32を含んでもよい。DC電源32は、第1のDC生成部32a及び第2のDC生成部32bを含む。一実施形態において、第1のDC生成部32aは、少なくとも1つの下部電極に接続され、第1のDC信号(以下「バイアスDC信号」ともいう。)を生成するように構成される。生成されたバイアスDC信号は、少なくとも1つの下部電極に印加される。一実施形態において、第2のDC生成部32bは、少なくとも1つの上部電極に接続され、第2のDC信号(以下「上部DC信号」ともいう。)を生成するように構成される。生成された上部DC信号は、少なくとも1つの上部電極に印加される。上部電極に上部DC信号を供給することにより、一実施形態において、以下の(I)から(V)のいずれか1つ又は複数の効果を得ることができる。(I)上部電極の自己バイアス電圧を大きくして上部電極の表面に対するスパッタ効果を増加させる。(II)上部電極におけるプラズマシースを拡大させてプラズマを縮小する。(III)上部電極に生じる電子を基板Wに照射させる。(IV)プラズマポテンシャルを制御する。(V)プラズマの電子密度を上昇させる。
種々の実施形態において、第1及び第2のDC信号のうち少なくとも1つがパルス化されてもよい。この場合、電圧パルスのシーケンスが少なくとも1つの下部電極及び/又は少なくとも1つの上部電極に印加される。電圧パルスは、矩形、台形、三角形又はこれらの組み合わせのパルス波形を有してもよい。一実施形態において、DC信号から電圧パルスのシーケンスを生成するための波形生成部が第1のDC生成部32aと少なくとも1つの下部電極との間に接続される。従って、第1のDC生成部32a及び波形生成部は、電圧パルス生成部を構成する。第2のDC生成部32b及び波形生成部が電圧パルス生成部を構成する場合、電圧パルス生成部は、少なくとも1つの上部電極に接続される。電圧パルスは、正の極性を有してもよく、負の極性を有してもよい。また、電圧パルスのシーケンスは、1周期内に1又は複数の正極性電圧パルスと1又は複数の負極性電圧パルスとを含んでもよい。なお、第1及び第2のDC生成部32a,32bは、RF電源31に加えて設けられてもよく、第1のDC生成部32aが第2のRF生成部31bに代えて設けられてもよい。一実施形態において、電源30は、第1のRF生成部31a及び第2のRF生成部31bを含むRF電源31と、第2のDC生成部32bを含むDC電源32とから構成されてよい。一実施形態において、電源30は、第1のRF生成部31aを含むRF電源31と、第1のDC生成部32a及び第2のDC生成部32bを含むDC電源32とから構成されてよい。
排気システム40は、例えばプラズマ処理チャンバ10の底部に設けられたガス排出口10eに接続され得る。排気システム40は、圧力調整弁及び真空ポンプを含んでもよい。圧力調整弁によって、プラズマ処理空間10s内の圧力が調整される。真空ポンプは、ターボ分子ポンプ、ドライポンプ又はこれらの組み合わせを含んでもよい。
制御部2は、本開示において述べられる種々の工程をプラズマ処理装置1に実行させるコンピュータ実行可能な命令を処理する。制御部2は、ここで述べられる種々の工程を実行するようにプラズマ処理装置1の各要素を制御するように構成され得る。一実施形態において、制御部2の一部又は全てがプラズマ処理装置1に含まれてもよい。制御部2は、処理部2a1、記憶部2a2及び通信インターフェース2a3を含んでもよい。制御部2は、例えばコンピュータ2aにより実現される。処理部2a1は、記憶部2a2からプログラムを読み出し、読み出されたプログラムを実行することにより種々の制御動作を行うように構成され得る。このプログラムは、予め記憶部2a2に格納されていてもよく、必要なときに、媒体を介して取得されてもよい。取得されたプログラムは、記憶部2a2に格納され、処理部2a1によって記憶部2a2から読み出されて実行される。媒体は、コンピュータ2aに読み取り可能な種々の記憶媒体であってもよく、通信インターフェース2a3に接続されている通信回線であってもよい。処理部2a1は、CPU(Central Processing Unit)であってもよい。記憶部2a2は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。通信インターフェース2a3は、LAN(Local Area Network)等の通信回線を介してプラズマ処理装置1との間で通信してもよい。
<プラズマ処理方法の一例>
一つの例示的実施形態に係るプラズマ処理装置1は、基板をプラズマ処理するプラズマ処理方法(以下「本処理方法」ともいう。)を実行する。プラズマ処理は、エッチング処理、成膜処理、トリミング処理、クリーニング処理等のプラズマを用いる種々の処理であり得る。
図2は、本処理方法の一例を示すフローチャートである。図2は、基板をエッチング処理する方法の一例である。図2に示すように、本処理方法は、基板を提供する工程(ST1)と、処理ガスを供給する工程(ST2)と、プラズマを生成する工程(ST3)とを含んでよい。一実施形態において、制御部2がプラズマ処理装置1の各部を制御して、本処理方法を実行する。
工程ST1において、基板Wが、プラズマ処理装置1のプラズマ処理空間10s内に提供される。基板Wは、搬送アームによりチャンバ10内に搬入され、基板支持部11の中央領域111aに載置される。基板Wは、静電チャック1111により、基板支持部11上に吸着保持される(図1参照)。
図3は、工程ST1で提供される基板Wの断面構造の一例を示す図である。基板Wは、下地膜UF上に、エッチング対象膜EF及び金属含有膜MFがこの順で積層されている。基板Wは、半導体デバイスの製造に用いられてよい。半導体デバイスは、例えば、DRAM、3D-NANDフラッシュメモリ等の半導体メモリデバイスを含む。
下地膜UFは、一例では、シリコンウェハやシリコンウェハ上に形成された有機膜、誘電体膜、金属膜、半導体膜等である。下地膜UFは、複数の膜が積層されて構成されてよい。
エッチング対象膜EFは、下地膜UFとは異なる膜である。エッチング対象膜EFは、例えば、有機膜、誘電膜、半導体膜、金属膜でよい。エッチング対象膜EFは、一つの膜で構成されてよく、また複数の膜が積層されて構成されてもよい。例えば、エッチング対象膜EFは、シリコン含有膜、炭素含有膜、スピンオングラス(SOG)膜、Si含有反射防止膜(SiARC)等の膜が1又は複数積層されて構成されてよい。一実施形態において、エッチング対象膜は、シリコン含有膜である。一例では、シリコン含有膜は、シリコン酸化膜とシリコン窒化膜とが交互に積層されて構成される。一例では、シリコン含有膜は、シリコン酸化膜と多結晶シリコン膜とが交互に積層されて構成される。一例では、シリコン含有膜は、シリコン窒化膜、シリコン酸化膜及び多結晶シリコン膜を含む積層膜である。シリコン含有膜は、一例では、シリコン炭窒化膜を含む。
マスクMKは、工程ST3で生成されるプラズマに対するエッチングレートがエッチング対象膜EFよりも低い材料から形成される。マスクMKは、1つの層からなる単層マスクでよく、また2つ以上の層からなる多層マスクであってもよい。図3に示すとおり、マスクMKは、マスクMK上において少なくとも一つの開口OPを規定する。開口OPは、マスクMK上の空間であって、マスクMKの側壁に囲まれている。すなわち、エッチング対象膜EFの上面は、マスクMKによって覆われた領域と、開口OPの底部において露出した領域とを有する。
開口OPは、基板Wの平面視、すなわち、基板Wを図3の上から下に向かう方向に見た場合において、任意の形状を有してよい。当該形状は、例えば、円、楕円、矩形、線やこれらの1種類以上を組み合わせた形状であってよい。マスクMKは、複数の側壁を有し、複数の側壁が複数の開口OPを規定してもよい。複数の開口OPは、それぞれ線形状を有し、一定の間隔で並んでライン&スペースのパターンを構成してもよい。また、複数の開口OPは、それぞれ穴形状を有し、アレイパターンを構成してもよい。
工程ST2において、処理ガスが、ガス供給部20によりシャワーヘッド13に供給され、シャワーヘッド13からプラズマ処理空間10sに供給される。処理ガスは、基板Wのエッチング処理のために必要な活性種を生成するガスを含む。処理ガスの種類は、エッチング対象膜の材料、マスクの材料、下地膜の材料、マスクが有するパターン、エッチングの深さ等に基づいて適宜選択されてよい。
工程ST3において、処理ガスからプラズマが生成される。工程ST3において、下部電極にはソースRF信号とバイアス信号が供給され、上部電極には第2のDC信号(上部DC信号)が供給される。一実施形態において、バイアス信号は、第2のRF生成部31bで生成されるバイアスRF信号である。一実施形態において、バイアス信号は、第1のDC生成部32aで生成される第1のDC信号(バイアスDC信号)である。これにより、プラズマ処理空間10s内の処理ガスからプラズマが生成される。またプラズマと基板Wとの間にバイアス電位が発生する。そして、プラズマ中のイオン、ラジカル等の活性種が基板Wに引き寄せられることで、エッチング対象膜EFがエッチングされる。
図4は、工程ST3の処理中の基板Wの断面構造の一例を示す図である。図4に示すように、エッチングの進行により、エッチング対象膜EFのうちマスクMKにより覆われていない部分(開口OPにおいて露出した部分)が深さ方向にエッチングされる。これにより、マスクMKの開口OPの形状に基づいてエッチング対象膜EFに凹部RCが形成される。そして、所与の停止条件が満たされると、ソースRF信号、バイアス信号及び上部DC信号の供給が停止され、工程ST3が終了される。停止条件は、例えば、エッチング時間であってよく、また凹部RCの深さであってよい。エッチング終了時における凹部RCのアスペクト比は、例えば、20以上でよく、30以上、40以上、50以上、又は100以上でもよい。
一実施形態において、ソースRF信号、バイアス信号及び上部DC信号(以下、あわせて「各信号」ともいう。)は、それぞれパルス化され、所与の繰り返し期間T(以下「期間T」ともいう。)で周期的に供給される。一実施形態において、期間Tは、20μsから800μsまでの範囲内の期間である。
図5は、期間Tにおける各信号の電力又は電圧の一例を示す図である。図5は、下部電極にソースRF信号(RF1)とバイアスRF信号(RF2)を供給し、上部電極に上部DC信号(DC2)を供給する場合の例である。図5において、横軸は時間を示す。また縦軸は、ソースRF信号(RF1)、バイアスRF信号(RF2)の電力(一例として、電力の実効値)及び上部DC信号(DC2)の電圧(一例として、電圧の実効値)を示す。
図5に示す例において、期間Tは、第1の状態Ta(時刻t11~t12)と、第2の状態Tb(時刻t12~t13)と、第3の状態Tc(時刻t13~t14)とをこの順で有する。一実施形態において、第1の状態Taは、期間Tの10%から80%までの期間を占める。一実施形態において、第2の状態Tbは、期間Tの10%から80%までの期間を占める。一実施形態において、第3の状態Tcは、期間Tの10%から80%までの期間を占める。
図5に示す例において、ソースRF信号(RF1)は、パルス化され、期間Tにおいて、矩形の電力パルス波形を有する。ソースRF信号(RF1)は、第1の状態Taの間、第1の電力P1を有し、第2の状態Tb及び第3の状態Tcの間、第1の電力P1より低い第2の電力P2を有する。一実施形態において、第2の電力は0Wである。
図5に示す例において、バイアスRF信号(RF2)は、パルス化され、期間Tにおいて、矩形の電力パルス波形を有する。バイアスRF信号(RF2)は、第1の状態Ta及び第3の状態Tcの間、第3の電力P3を有し、第2の状態Tbの間、第3の電力P3よりも高い第4の電力P4を有する。一実施形態において、第3の電力は0Wである。
図5に示す例において、上部DC信号(DC2)は、パルス化され、期間Tにおいて、矩形の電圧パルス波形を有する。上部DC信号(DC2)は、第1の状態Ta及び第3の状態Tcの間、負極性の第1の電圧V1を有し、第2の状態Tbの間、第2の電圧V2を有する。第1の電圧V1の絶対値は、第2の電圧V2の絶対値よりも大きい。一実施形態において、第1の電圧V1は、-500Vから-2500Vまでの範囲内にある。第2の電圧V2は、正極性でも負極性でもよく、また0Vでもよい。一実施形態において、第2の電圧V2は0Vである。
図5に示す例において、第1の状態Taと第2の状態Tbの間では、ソースRF信号の電力レベルが高い状態(電力レベルP1)とバイアスRF信号の電力レベルが高い状態(電力レベルP4)とは重複しない。すなわち、第1の状態Taと第2の状態Tbの間では、ソースRF信号のパルスとバイアスRF信号のパルスとは、互いにオフセットしている。また、図5に示す例では、第1の状態Taと第2の状態Tbの間では、上部DC信号の電圧レベルの絶対値が高い状態(電圧レベルV1)と、バイアスRF信号の電力レベルが高い状態(電力レベルP4)とは重複しない。すなわち、第1の状態Taと第2の状態Tbの間では、上部DC信号のパルスとバイアスRF信号のパルスとが互いにオフセットしている。その結果、バイアスRF信号の電力レベルが高い第2のTbの間では、ソースRF信号及び上部DC信号の電力レベル又は電圧レベルの絶対値が低いか又はこれらの信号が供給されない。そのため、第2の状態Tbにおけるプラズマの電子密度が低下し、プラズマのシース厚が大きくなる。これにより、第2の状態Tbにおいて、プラズマ中の活性種の凹部RC底部への供給を増加させることができる。
一実施形態において、第1の状態Taや第2の状態Tbの間でプラズマ中のイオンが基板Wに引き込まれてエッチング対象膜EFがエッチングされると、凹部RCの底部等が正に帯電する場合がある。この点、図5に示す例においては、第3の状態Tcの間で基板Wの帯電が解消又は低減され得る。
すなわち、第3の状態Tcの間では、ソースRF信号及びバイアスRF信号の電力レベルが低い又はこれらの信号が供給されないので、基板Wの帯電が抑制される。また第3の状態Tcの間では、上部電極に負極性の上部DC信号が供給されるので、プラズマ中のイオンが上部電極側に引き込まれ二次電子が放出される。放出された二次電子は負電位(V1)になっている上部電極によって加速され基板Wに到達する。基板Wに到達した二次電子は、基板Wのうち正に帯電した部分(例えば凹部RCの底部等)の帯電を解消又は低減し得る。これにより、次の繰り返しの期間Tにおいて、プラズマ中の活性種の凹部RC底部への供給を増加させることができる
また図5に示す例では、第3の状態Tcの間において、ソースRF信号及びバイアスRF信号の電力レベルが低い又はこれらの信号が供給されない。そのため、第3の状態Tcの間において、エッチングの進行が抑制され、エッチングにより生じるバイプロダクトの排気が促進され得る。これにより、次の繰り返しの期間Tにおいて、プラズマ中の活性種の凹部RC底部への供給を増加させることができる。
以上によれば、一実施形態において、エッチング対象膜EFのエッチングレートを改善することができる。また一実施形態において、エッチングによる形状異常や形状悪化を抑制することができる。
ところで近年、RF電力が増加する傾向にある。RF電力が増加すると、チャンバ内のプラズマの電位(ポテンシャル)が大きくなる。プラズマの電位が大きくなると、プラズマと上部電極表面との間や、上部電極の裏面と当該裏面に隣接する箇所(一例ではクーリングプレート)との間の電位差が大きくなり、異常放電が生じ得る。
この点、上述のとおり、図5に示す例では、バイアスRF信号の電力レベルが高い第2の状態Tbの間では、ソースRF信号及び上部DC信号の電力レベル又は電圧レベルの絶対値が低いか又はこれらの信号が供給されない。これにより、プラズマと上部電極との電位差が大きくなることが抑制される。
図6は、図5の期間Tにおけるプラズマと上部電極との電位差を説明するための図である。図6は、第2の電圧V2が0Vの場合の例である。図6において、横軸は時間を示し、縦軸は電位(V)を示す。図6において、PPLはプラズマの電位(プラズマポテンシャル)を示す。Pは基板Wの電位を示す。PCLは上部電極(一例ではシャワーヘッド13)の電位を示す。
図6に示すとおり、プラズマの電位PPLと基板Wの電位Pの電位の大きさ(振幅)は、第1の状態Taの間において小さく、第2の状態Tbの間において大きくなる。他方、上部電極の負電位PCLの大きさは、第1の状態Taの間において大きく、第2の状態Tbの間において小さくなる(この例では0Vになる)。そのため、第2の状態Tbの間において、プラズマと上部電極との電位差の最大値(図6のVd)が大きくなることが抑制される。一実施形態によれば、上述した異常放電の発生を抑制することができる。
期間Tで供給されるソースRF信号、バイアス信号及び上部DC信号は、図5に示す例に限定されるものではなく、種々の態様をとりうる。
図7から図11は、期間Tで供給される各信号の電力又は電圧の他の例を示す図である。図7から図11において、横軸は時間を示す。また縦軸は、ソースRF信号(RF1)/バイアスRF信号(RF2)の電力(一例として、電力の実効値)、及び、バイアスDC信号(DC1)/上部DC信号(DC2)の電圧(一例として、電圧の実効値)を示す。以下、図5に示す例との差異を中心に説明し、図5に示す例と同一又は同様の点については説明を省略する。
図7に示す例は、第3の状態Tcが、第2の状態Taの後(時刻t24~時刻t25)のみならず、第1の状態Taと第2の状態Tbとの間(時刻t22~時刻t23)にも設けられている例である。図7に示すとおり、ソースRF信号のパルスが立ち下がった時点(時刻t22)から所与の期間が経過した時点(時刻t23)で、バイアスRF信号のパルスが立ち上がるようにしてよい。図7に示す例において、第1の状態Ta、第2の状態Tb及び第3の状態Tcの間における各信号間の関係は図5と同様である。よって、図7に示す例においても、エッチングレートの改善、エッチングの形状異常及び形状悪化の抑制、異常放電の抑制といった効果を得られ得る。
図8に示す例は、第3の状態Tcの間、上部DC信号(DC2)として、第1の電圧V1とは異なる負極性の第3の電圧V3を供給する例である。図8に示すとおり、第3の電圧V3の絶対値は、第1の電圧V1の絶対値よりも大きくてよい。また第3の電圧V3の絶対値は、第1の電圧V1の絶対値よりも小さくてもよい。一実施形態において、第1の状態Ta及び第2の状態Tbの間における基板Wの帯電量に応じて、第3の電圧V3の大きさを適宜調整し、当該帯電の解消又は抑制効果を高めるようにしてよい。図8に示す例において、第1の状態Ta、第2の状態Tb及び第3の状態Tcの間における各信号間の関係は図5で説明した例と同様である。よって、図8に示す例においても、エッチングレートの改善、エッチングの形状異常及び形状悪化の抑制、異常放電の抑制といった効果を得られ得る。
図9から図11に示す例は、それぞれ図5、図7及び図8に示す例において、バイアス信号として、バイアスRF信号ではなく、バイアスDC信号(DC1)を用いた例である。図9から図11に示す例において、バイアスDC信号(DC1)は、パルス化されて、期間Tにおいて、矩形の電力パルス波形を有する。
図9から図11に示す例において、バイアスDC信号(DC1)は、第2の状態Tbの間、負電圧パルスのシーケンスを有する。一実施形態において、負電圧パルスのシーケンスは、100kHzから500kHzまでの範囲内にあるパルス周波数を有する。負電圧パルスは、負極性の第4の電圧V4を有する。一実施形態において、第4の電圧V4は、-5kVから-30kVまでの範囲内にある。負電圧パルスの波形は、矩形、台形、三角形又はこれらの組み合わせの波形を有してよい。
図9から図11に示す例において、バイアスDC信号(DC1)は、第1の状態Ta及び第3の状態Tcの間において、第5の電圧V5を有する。第5の電圧V5の絶対値は、第4の電圧V4よりも小さい。一実施形態において、第5の電圧は0Vである。なお、一実施形態において、バイアスDC信号(DC1)は、第1の状態Ta及び第3の状態Tcの間において負電圧パルスのシーケンスを有してよい。この場合、当該負電圧パルスの電圧の絶対値は、第2の状態Tbの間における負電圧パルスの絶対値よりも小さい。
図9から図11に示す例において、第1の状態Ta、第2の状態Tb及び第3の状態Tcの間におけるバイアスRF信号、バイアスDC信号及び上部DC信号間の関係は、図5で説明したバイアスRF信号、バイアスRF信号及び上部DC信号間の関係と同様である。よって、図9から図11に示す例においても、エッチングレートの改善、エッチングの形状異常及び形状悪化の抑制、異常放電の抑制といった効果を得られ得る。
<実施例>
次に、本処理方法の実施例について説明する。本開示は、以下の実施例によって何ら限定されるものではない。
(実施例1)
実施例1では、プラズマ処理装置1を用いて、本処理方法を適用し、図3に示す基板Wと同様の構造を有する基板をエッチングした。シリコン含有膜SFはシリコン酸化膜とシリコン窒化膜との積層膜であった。工程ST3において、各信号は、図5に示す繰り返し期間Tを有していた。
(参考例1)
参考例1は、工程ST3において一定の負電圧を上部電極に印加し続けた点を除き実施例1と同様の条件で、基板Wをエッチングした。
結果として、実施例1におけるシリコン含有膜SFのエッチングは、参考例1に比べ、エッチングレートが向上し、またエッチング形状も向上していた。
本開示の実施形態は、以下の態様をさらに含む。
(付記1)
プラズマ処理チャンバと、
前記プラズマ処理チャンバ内に配置され、下部電極を含む基板支持部と、
前記基板支持部の上方に配置された上部電極と、
前記下部電極に結合され、第1のRF信号を生成するように構成される第1のRF信号生成器であって、前記第1のRF信号は、繰り返し期間内の第1の状態の間に第1の電力レベルを有し、前記繰り返し期間内の第2の状態の間に前記第1の電力レベルよりも小さい第2の電力レベルを有し、前記繰り返し期間内の第3の状態の間に、前記第2の電力レベルを有する、第1のRF信号生成器と、
前記下部電極に結合され、第2のRF信号を生成するように構成される第2のRF信号生成器であって、前記第2のRF信号は、前記第1の状態の間に第3の電力レベルを有し、前記第2の状態の間に前記第3の電力レベルよりも大きい第4の電力レベルを有し、前記第3の状態の間に前記第3の電力レベルを有する、第2のRF信号生成器と、
前記上部電極に結合され、DC信号を生成するように構成されるDC信号生成器であって、前記DC信号は、前記第1の状態の間に第1の電圧レベルを有し、前記第2の状態の間に第2の電圧レベルを有し、前記第1の電圧レベルの絶対値は前記第2の電圧レベルの絶対値よりも大きい、DC信号生成器と、
を備えるプラズマ処理装置。
(付記2)
前記第1の電圧レベルは、負極性を有する、付記1に記載のプラズマ処理装置。
(付記3)
前記DC信号は、前記第3の状態の間に負極性の第3の電圧レベルを有する、付記1又は付記2に記載のプラズマ処理装置。
(付記4)
前記第2の電力レベルは、ゼロ電力レベルである、付記1から付記3のいずれか1つに記載のプラズマ処理装置。
(付記5)
前記第3の電力レベルは、ゼロ電力レベルである、付記1から付記4のいずれか1つに記載のプラズマ処理装置。
(付記6)
前記第2の電圧レベルは、ゼロ電圧レベルである、付記1から付記5のいずれか1つに記載のプラズマ処理装置。
(付記7)
前記第1のRF信号の周波数は、前記第2のRF信号の周波数よりも大きい、付記1から付記6のいずれか1つに記載のプラズマ処理装置。
(付記8)
前記繰り返し期間は、20μsから800μsまでの範囲内の期間である、付記1から付記7のいずれか1つに記載のプラズマ処理装置。
(付記9)
前記第1の状態は、前記繰り返し期間の10%から80%までの期間を占める、付記1から付記8のいずれか1つに記載のプラズマ処理装置。
(付記10)
前記第2の状態は、前記繰り返し期間の10%から80%までの期間を占める、付記1から付記9のいずれか1つに記載のプラズマ処理装置。
(付記11)
前記第3の状態は、前記繰り返し期間の10%から80%までの期間を占める、付記1から付記10のいずれか1つに記載のプラズマ処理装置。
(付記12)
前記第1の電圧レベルは、-500Vから-2500Vまでの範囲内にある、付記1から付記11のいずれか1つに記載のプラズマ処理装置。
(付記13)
プラズマ処理チャンバと、
前記プラズマ処理チャンバ内に配置され、下部電極を含む基板支持部と、
前記基板支持部の上方に配置された上部電極と、
前記下部電極に結合され、RF信号を生成するように構成されるRF信号生成器であって、前記RF信号は、繰り返し期間内の第1の状態の間に第1の電力レベルを有し、前記繰り返し期間内の第2の状態の間に前記第1の電力レベルよりも小さい第2の電力レベルを有し、前記繰り返し期間内の第3の状態の間に、前記第2の電力レベルを有する、RF信号生成器と、
前記下部電極に結合され、第1のDC信号を生成するように構成される第1のDC信号生成器であって、前記第1のDC信号は、前記第1の状態の間に第1の電圧レベルを有し、前記第2の状態の間に第2の電圧レベルを有する電圧パルスのシーケンスを有し、前記第3の状態の間に前記第1の電圧レベルを有し、前記第1の電圧レベルの絶対値は、前記第2の電圧レベルの絶対値よりも小さい、第1のDC信号生成器と、
前記上部電極に結合され、第2のDC信号を生成するように構成される第2のDC信号生成器であって、前記第2のDC信号は、前記第1の状態の間に第3の電圧レベルを有し、前記第2の状態の間に第4の電圧レベルを有し、前記第3の電圧レベルの絶対値は前記第4の電圧レベルの絶対値よりも大きい、第2のDC信号生成器と、
を備えるプラズマ処理装置。
(付記14)
前記第2の電圧レベルは、負極性を有する、付記13に記載のプラズマ処理装置。
(付記15)
前記電圧パルスのシーケンスは、100kHzから500kHzまでの範囲内にあるパルス周波数を有する、付記13又は付記14に記載のプラズマ処理装置。
(付記16)
前記第1の電圧レベルは、ゼロ電圧レベルである、付記13から付記15のいずれか1つに記載のプラズマ処理装置。
(付記17)
前記第2の電圧レベルは、-5kVから-30kVまでの範囲内にある、付記13から付記16のいずれか1つに記載のプラズマ処理装置。
(付記18)
前記第3の電圧レベルは、負極性を有する、付記13から付記17のいずれか1つに記載のプラズマ処理装置。
(付記19)
前記第2のDC信号は、前記第3の状態の間に負極性の第5の電圧レベルを有する、付記13から付記18のいずれか1つに記載のプラズマ処理装置。
(付記20)
前記第4の電圧レベルは、ゼロ電力レベルである、付記13から付記19のいずれか1つに記載のプラズマ処理装置。
(付記21)
プラズマ処理装置を用いたプラズマ処理方法であって、
前記プラズマ処理装置は、プラズマ処理チャンバと、前記プラズマ処理チャンバ内に配置され下部電極を含む基板支持部と、前記基板支持部の上方に配置された上部電極と、第1のRF信号生成器と、第2のRF信号生成器と、DC信号生成器と、を備え、
前記プラズマ処理方法は、(a)前記基板支持部に基板を提供する工程と、(b)前記プラズマ処理チャンバ内に処理ガスを供給する工程と、(c)前記処理ガスからプラズマを生成する工程と、を含み、
前記(c)の工程において、
前記第1のRF信号生成器から前記下部電極に第1のRF信号が供給され、前記第1のRF信号は、繰り返し期間内の第1の状態の間に第1の電力レベルを有し、前記繰り返し期間内の第2の状態の間に前記第1の電力レベルよりも小さい第2の電力レベルを有し、前記繰り返し期間内の第3の状態の間に、前記第2の電力レベルを有し、
前記第2のRF信号生成器から前記下部電極に第2のRF信号が供給され、前記第2のRF信号は、前記第1の状態の間に第3の電力レベルを有し、前記第2の状態の間に前記第3の電力レベルよりも大きい第4の電力レベルを有し、前記第3の状態の間に前記第3の電力レベルを有し、
前記DC信号生成器から前記上部電極にDC信号が供給され、前記DC信号は、前記第1の状態の間に第1の電圧レベルを有し、前記第2の状態の間に第2の電圧レベルを有し、前記第1の電圧レベルの絶対値は前記第2の電圧レベルの絶対値よりも大きい、
プラズマ処理方法。
(付記22)
プラズマ処理装置を用いたプラズマ処理方法であって、
前記プラズマ処理装置は、プラズマ処理チャンバと、前記プラズマ処理チャンバ内に配置され下部電極を含む基板支持部と、前記基板支持部の上方に配置された上部電極と、RF信号生成器と、第1のDC信号生成器と、第2のDC信号生成器と、を備え、
前記プラズマ処理方法は、(a)前記基板支持部に基板を提供する工程と、(b)前記プラズマ処理チャンバ内に処理ガスを供給する工程と、(c)前記処理ガスからプラズマを生成する工程と、を含み、
前記(c)の工程において、
前記RF信号生成器から前記下部電極にRF信号が供給され、前記RF信号は、繰り返し期間内の第1の状態の間に第1の電力レベルを有し、前記繰り返し期間内の第2の状態の間に前記第1の電力レベルよりも小さい第2の電力レベルを有し、前記繰り返し期間内の第3の状態の間に、前記第2の電力レベルを有し、
前記第1のDC信号生成器から前記下部電極に第1のDC信号が供給され、前記第1のDC信号は、前記第1の状態の間に第1の電圧レベルを有し、前記第2の状態の間に第2の電圧レベルを有する電圧パルスのシーケンスを有し、前記第3の状態の間に前記第1の電圧レベルを有し、前記第1の電圧レベルの絶対値は、前記第2の電圧レベルの絶対値よりも小さく、
前記第2のDC信号生成器から前記上部電極に第2のDC信号が供給され、前記第2のDC信号は、前記第1の状態の間に第3の電圧レベルを有し、前記第2の状態の間に第4の電圧レベルを有し、前記第3の電圧レベルの絶対値は前記第4の電圧レベルの絶対値よりも大きい、
プラズマ処理方法。
以上の各実施形態は、説明の目的で記載されており、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。以上の各実施形態は、本開示の範囲及び趣旨から逸脱することなく種々の変形をなし得る。例えば、ある実施形態における一部の構成要素を、他の実施形態に追加することができる。また、ある実施形態における一部の構成要素を、他の実施形態の対応する構成要素と置換することができる。
1……プラズマ処理装置、2……制御部、10……プラズマ処理チャンバ、10s……プラズマ処理空間、11……基板支持部、13……シャワーヘッド、20……ガス供給部、30……電源、31……RF電源、31a……第1のRF生成部、31b……第2のRF生成部、32……DC電源、32a……第1のDC生成部、32b……第2のDC生成部、SF……シリコン含有膜、MK……マスク、OP……開口、RC……凹部、UF……下地膜、W……基板

Claims (20)

  1. プラズマ処理チャンバと、
    前記プラズマ処理チャンバ内に配置され、下部電極を含む基板支持部と、
    前記基板支持部の上方に配置された上部電極と、
    前記下部電極に結合され、第1のRF信号を生成するように構成される第1のRF信号生成器であって、前記第1のRF信号は、繰り返し期間内の第1の状態の間に第1の電力レベルを有し、前記繰り返し期間内の第2の状態の間に前記第1の電力レベルよりも小さい第2の電力レベルを有し、前記繰り返し期間内の第3の状態の間に前記第2の電力レベルを有する、第1のRF信号生成器と、
    前記下部電極に結合され、第2のRF信号を生成するように構成される第2のRF信号生成器であって、前記第2のRF信号は、前記第1の状態の間に第3の電力レベルを有し、前記第2の状態の間に前記第3の電力レベルよりも大きい第4の電力レベルを有し、前記第3の状態の間に前記第3の電力レベルを有する、第2のRF信号生成器と、
    前記上部電極に結合され、DC信号を生成するように構成されるDC信号生成器であって、前記DC信号は、前記第1の状態の間に第1の電圧レベルを有し、前記第2の状態の間に第2の電圧レベルを有し、前記第1の電圧レベルの絶対値は、前記第2の電圧レベルの絶対値よりも大きい、DC信号生成器と、
    を備えるプラズマ処理装置。
  2. 前記第1の電圧レベルは、負極性を有する、請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記DC信号は、前記第3の状態の間に前記第1の電圧レベルを有する、請求項2に記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記第2の電力レベルは、ゼロ電力レベルである、請求項3に記載のプラズマ処理装置。
  5. 前記第3の電力レベルは、ゼロ電力レベルである、請求項4に記載のプラズマ処理装置。
  6. 前記第2の電圧レベルは、ゼロ電圧レベルである、請求項5に記載のプラズマ処理装置。
  7. 前記第1のRF信号の周波数は、前記第2のRF信号の周波数よりも大きい、請求項6に記載のプラズマ処理装置。
  8. 前記繰り返し期間は、20μsから800μsの範囲内にある、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
  9. 前記第1の状態は、前記繰り返し期間の10%から80%までの範囲内にある、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
  10. 前記第2の状態は、前記繰り返し期間の10%から80%までの範囲内にある、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
  11. 前記第3の状態は、前記繰り返し期間の10%から80%までの範囲内にある、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
  12. 前記第1の電圧レベルは、-500Vから-2500Vまでの範囲内にある、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
  13. プラズマ処理チャンバと、
    前記プラズマ処理チャンバ内に配置され、下部電極を含む基板支持部と、
    前記基板支持部の上方に配置された上部電極と、
    前記下部電極に結合され、RF信号を生成するように構成されるRF信号生成器であって、前記RF信号は、繰り返し期間内の第1の状態の間に第1の電力レベルを有し、前記繰り返し期間内の第2の状態の間に前記第1の電力レベルよりも小さい第2の電力レベルを有し、前記繰り返し期間内の第3の状態の間に前記第2の電力レベルを有する、RF信号生成器と、
    前記下部電極に結合され、第1のDC信号を生成するように構成される第1のDC信号生成器であって、前記第1のDC信号は、前記第1の状態の間に第1の電圧レベルを有し、前記第2の状態の間に第2の電圧レベルを有する電圧パルスのシーケンスを有し、前記第3の状態の間に前記第1の電圧レベルを有し、前記第1の電圧レベルの絶対値は、前記第2の電圧レベルの絶対値よりも小さい、第1のDC信号生成器と、
    前記上部電極に結合され、第2のDC信号を生成するように構成される第2のDC信号生成器であって、前記第2のDC信号は、前記第1の状態の間に第3の電圧レベルを有し、前記第2の状態の間に第4の電圧レベルを有し、前記第3の電圧レベルの絶対値は、前記第4の電圧レベルの絶対値よりも大きい、第2のDC信号生成器と、
    を備えるプラズマ処理装置。
  14. 前記第2の電圧レベルは、負極性を有する、請求項13に記載のプラズマ処理装置。
  15. 前記電圧パルスのシーケンスは、100kHzから500kHzまでの範囲内にあるパルス周波数を有する、請求項14に記載のプラズマ処理装置。
  16. 前記第1の電圧レベルは、ゼロ電圧レベルである、請求項15に記載のプラズマ処理装置。
  17. 前記第2の電圧レベルは、-5kVから-30kVまでの範囲内にある、請求項16に記載のプラズマ処理装置。
  18. 前記第3の電圧レベルは、負極性を有する、請求項13から請求項17のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
  19. 前記第2のDC信号は、前記第3の状態の間に前記第3の電圧レベルを有する、請求項18に記載のプラズマ処理装置。
  20. 前記第4の電圧レベルは、ゼロ電力レベルである、請求項19に記載のプラズマ処理装置。
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