JP2024030747A - 樹脂成形体および樹脂成形体の製造方法 - Google Patents

樹脂成形体および樹脂成形体の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2024030747A
JP2024030747A JP2022133837A JP2022133837A JP2024030747A JP 2024030747 A JP2024030747 A JP 2024030747A JP 2022133837 A JP2022133837 A JP 2022133837A JP 2022133837 A JP2022133837 A JP 2022133837A JP 2024030747 A JP2024030747 A JP 2024030747A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating layer
mold
resin molded
resin
release agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022133837A
Other languages
English (en)
Inventor
近藤 光弘
Mitsuhiro Kondo
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inoac Corp
Original Assignee
Inoac Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Inoac Corp filed Critical Inoac Corp
Priority to JP2022133837A priority Critical patent/JP2024030747A/ja
Publication of JP2024030747A publication Critical patent/JP2024030747A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】インモールドコーティング方法を用いながらも、見栄えの良い樹脂成形体および樹脂成形体の製造方法を提供する。【解決手段】樹脂成形体は、樹脂を含む基材と、前記基材の表面に形成される厚さ100マイクロメートルから1000マイクロメートルの第1塗膜層と、前記第1塗膜層の表面に形成される厚さ10マイクロメートルから50マイクロメートルの第2塗膜層と、を備える。【選択図】 図2

Description

本開示は、樹脂成形体およびこの樹脂成形体の製造方法に関する。
従来から、樹脂成形体を成形する金型内において樹脂成形体の塗膜層を形成する塗装方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような塗装方法は、インモールドコーティング方法と称され、揮発性有機化合物の使用を削減でき、環境によい塗装方法として知られている。
特開2006―76174号公報
このようなインモールドコーティング方法による塗装方法では、塗料が流れた跡(以下明細書においてフローマークという)が発生しやすい。この結果、樹脂成形体の見栄えがよくない。
本開示の課題は、インモールドコーティング方法を用いながらも、見栄えの良い樹脂成形体および樹脂成形体の製造方法を提供することにある。
本開示に係る樹脂成形体は、樹脂を含む基材と、前記基材の表面に形成される厚さ100マイクロメートルから1000マイクロメートルの第1塗膜層と、前記第1塗膜層の表面に形成される厚さ10マイクロメートルから50マイクロメートルの第2塗膜層と、を備える。
また、本開示に係る樹脂成形体の製造方法は、樹脂を含む基材の表面に離型剤を含む第1塗膜層を形成する工程と、前記離型剤を溶解可能な溶剤を含む第2塗膜層形成用組成物を前記第1塗膜層の表面に塗布する工程と、を含む。
この樹脂成形体は、第1塗膜層はインモールドコーティング方法によって形成された塗膜層の厚さであり、第2塗膜層は、霧化塗装による塗装方法よって形成された塗膜層の厚さとなる。これにより、インモールドコーティング方法によって第1塗膜層に発生したフローマークを、第2塗膜層によって被覆することができる。この結果、このような樹脂成形体は、フローマークが露出せず、見栄えが良い。
また、このような樹脂成形体の製造方法によれば、インモールドコーティング方法によって第1塗膜層に含まれる離型剤を、第2塗膜層形成用組成物によって溶かしながら第2塗膜層を形成できる。これによって、第2塗膜層が第1塗膜層に付着しやすい。この結果、このような製造方法によって製造された樹脂成形体は、見栄えがよい。
本開示の実施形態における樹脂成形体の側面図 図1のA-A断面図 本開示の実施形態におけるインモールドコーティング方法に用いる金型装置の概略図。 本開示の実施形態における樹脂成形体の製造方法を示す図。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1および図2に示すように、樹脂成形体1は、基材2と、第1塗膜層4と、第2塗膜層6と、を備える。本実施形態では樹脂成形体1は、自動車の内装に用いる加飾パネルや、バンパーなどとして用いる樹脂部材である。樹脂成形体1は、表面1aと裏面1bとを有する。樹脂成形体1は、樹脂成形体1が自動車の内装部材である場合、表面1aが自動車のユーザに向けて組付けられる。また、樹脂成形体1は、樹脂成形体1が自動車の外装部材である場合、表面1aが自動車の外に向けて配置される。
基材2は、第1塗膜層4を形成する土台となる樹脂部材である。基材2は、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ABS樹脂(アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体)、PC樹脂(ポリカーボネート樹脂)、などの熱可塑性の樹脂材料によって形成される。
第1塗膜層4は、基材2の表面1a側に形成される塗膜層である。より具体的には、第1塗膜層4は、第1塗膜層形成用組成物をインモールドコーティング方法によって基材2の表面に付着させて形成する塗膜層である。第1塗膜層形成用組成物は、例えば、特開平6-107750号公報、および特開平8-113761号公報等に記載されたインモールドコーティング方法に適した塗料を含んで形成されればよい。インモールドコーティング方法によって形成される第1塗膜層4は、スプレーガンなどを用いた霧化塗装によって塗膜を形成する方法よりも厚い塗膜層が形成される。本実施形態では、第1塗膜層4の厚さは、100マイクロメートルから1000マイクロメートルに形成される。
また、第1塗膜層4は、離型剤を含む、および/又は離型剤が表面に付着した塗膜層である。すなわち、第1塗膜層4は、離型剤成分が第1塗膜層4用の塗料に内在する場合と、第1塗膜層4用の塗料には離型剤成分を含まず、金型に噴霧した離型剤が塗膜表面に積層している場合を、含む。離型剤は、後述する第1金型22に第1塗膜層4が付着することを抑制し、成形品が金型から離れることを容易にするための薬剤である。本実施形態では離型剤は、例えば、軽質ナフサやワックスを含む薬剤である。ワックスは例えば、パラフィンワックス、およびマイクロワックスなどである。このほか離型剤は、ポリジメチルシロキサンを含んでもよい。このため、インモールドコーティング方法によって形成された第1塗膜層4の表面に離型剤が付着した状態で、後述する金型装置20から樹脂成形体1が取り出される。
第2塗膜層6は、第1塗膜層4の表面に形成される塗膜層である。第2塗膜層6は、第2塗膜層形成用組成物によって形成される。より好ましくは、第2塗膜層6は、光を反射、もしくは透過する石の雲母(うんも、マイカ)片、または、金属的な光沢(キラキラ感)を出す為に光を反射させる金属片または金属粉末を含む塗膜層である。
従来、上記のとおりインモールドコーティング方法によって製造された樹脂成形体1の表面には離型剤が付着しているため、その表面に塗料を付着させることは困難であった。しかし、発明者らは実験を重ね、塗料に離型剤を溶解可能な溶剤を含有した第2塗膜層形成用組成物を用いることによって、第1塗膜層4に第2塗膜層6を付着させることができることを発見した。溶剤は、例えば軽質ナフサやワックスなどを含む離型剤を溶かすことができる、酢酸エチル、メチルイソブチルケトン、及びエチルベンゼンなどを含む有機溶剤である。また、発明者らは、より好ましくは、第2塗膜層形成用組成物は、このような塗料に雲母、または金属片もしくは金属粉末を含有させたものとすることによって、フローマークが目立たず見栄えのよい、マイカカラー、もしくはメタリックカラーの樹脂成形体1を製造できることを発見した。
第2塗膜層6は、スプレーガンなどを用いた霧化塗装によって形成される。このため、第2塗膜層6の厚さは、インモールドコーティング方法によって形成される第1塗膜層4よりも薄い。本実施形態では第2塗膜層6の厚さは、10マイクロメートルから50マイクロメートルである。また、霧化塗装は塗料液が付着した箇所から移動せずに塗膜を形成するため、フローマークが発生しない塗装方法である。
次に、図3および図4を用いて樹脂成形体1の製造方法について説明する。図3に示すように、本実施形態のインモールドコーティング方法に用いる金型装置20は、第1金型22と、第2金型24と、樹脂インジェクタ26と、塗料インジェクタ28と、を含む樹脂射出成形用装置である。第1金型22と、第2金型24は、型閉じすることによってキャビティ30を形成する。しかし、金型装置20は、インモールドコーティング方法が可能であればどのような金型であってもよい。
樹脂インジェクタ26は、基材2を形成する樹脂材料を射出するためのノズルである。本実施形態では樹脂インジェクタ26は、キャビティ30の第2金型24側に配置される。このほか樹脂インジェクタ26は、キャビティ30に接続される供給通路30aに向けて配置されてもよい。塗料インジェクタ28は、第1塗膜層形成用組成物を注入するためのノズルである。本実施形態では、塗料インジェクタ28はキャビティ30の第1金型22側に配置される。
図4(a)に示すように、樹脂インジェクタ26から樹脂材料を射出し、基材2を形成する。その後、第2金型24を第1金型22から離し、第1金型22のキャビティ30に向けた面に離型剤を塗布し、離型剤の層を形成する。なお、第1塗膜層形成用組成物に離型剤を含む場合は、離型剤を塗布する工程を省略してもよい。また、第1塗膜層形成用組成物に離型剤を含まない場合、基材2を形成する前に、第1金型22および/又は第2金型24のキャビティ30に向けた面に離型剤を塗布してもよい。
図4(b)に示すように、次に第2金型24を第1金型22から100マイクロメートルから1000マイクロメートル程度離し、第1金型22と基材2の間にできた隙間に塗料インジェクタから第1塗膜層形成用組成物を注入し、第1塗膜層4を形成する。このとき、第1金型22および/又は第2金型24を加熱するなどして、第1塗膜層形成用組成物が流れやすくしてもよい。さらに、その後第1金型22および/又は第2金型24を冷却し、第1塗膜層形成用組成物が基材2の表面に付着しやすくしてもよい。
図4(c)に示すように、第1塗膜層4が形成されると、金型装置20から樹脂成形体1を取り出す。このとき、離型剤が第1塗膜層4の表面に付着した状態である。
このような状態で、スプレーガン32などを用いて第2塗膜層形成用組成物を噴射し、第2塗膜層6を形成する。スプレーガン32はロボットアームなどに取りつけられてもよいし、作業者によって操作されてもよい。また、霧化塗装のための塗料霧化装置はスプレーガンに限定されず、霧化塗装ができる装置であればどのような装置であってもよい。第2塗膜層形成用組成物は、第1塗膜層4の表面に付着した離型剤を溶かしながら第2塗膜層6を形成する。このように、第2塗膜層形成用組成物が離型剤を溶かすことによって、第2塗膜層形成用組成物が第1塗膜層4の表面に付着する。これによって、第2塗膜層6が第1塗膜層4から剥がれにくくなる。なお、第2塗膜層形成用組成物に含まれる溶剤によって溶かしきれなかった離型剤の一部の成分(離型剤成分の一例)が、第1塗膜層4および第2塗膜層6の少なくともいずれか一方に残存してもよい。
以上説明した通り、このような樹脂成形体1によれば、インモールドコーティング方法によって第1塗膜層4にフローマークが発生した場合であっても、第2塗膜層6が被覆することによってフローマークが見えにくい。特に、従来は、インモールドコーティング方法によって形成する塗膜層が雲母片、または金属片もしくは金属粉末を含む場合、フローマークが目立ちやすいという課題があった。しかし、本開示の樹脂成形体1は、第2塗膜層6に雲母片、または金属片もしくは金属粉末を含むため、第1塗膜層4のフローマークが目立ちにくいマイカカラーまたはメタリックカラーの樹脂成形体1を実現できる。これによって、樹脂成形体1の見栄えが良い。
また、本開示の樹脂成形体1の製造方法によれば、インモールドコーティング方法によって第1塗膜層4に含まれる離型剤を、第2塗膜層形成用組成物によって溶かしながら第2塗膜層6を形成できる。これによって、第2塗膜層6が第1塗膜層4に付着しやすい。この結果、このような製造方法によって製造された樹脂成形体1は、塗膜の剥がれがなく、見栄えの良さを維持しやすい。
さらに、本開示の樹脂成形体1の製造方法によれば、第1塗膜層4に有機溶剤を含まないため、全ての塗膜層を霧化塗装によって形成する塗装方法よりも、揮発性有機化合物の使用を低減することができる。また、スプレーガンなどを用いた霧化塗装による塗装方法が、第2塗膜層6の形成時のみに使用されるため、製造にかかるエネルギーが低減でき、ひいては樹脂成形体1を低コストで製造できる。
<他の実施形態>
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、樹脂成形体1は、自動車に用いる部材を例に説明したが、本開示はこれに限定されない。樹脂成形体1は、自動車以外に用いる樹脂部材であってもよい。
また、基材2を形成する樹脂材料として、ポリプロピレン、ポリエチレン、ABS樹脂、PC樹脂などの熱可塑性樹脂を例示したが、本開示はこれに限定されない。基材2は、例えば、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、変性ポリフェニレンエーテルなどの熱可塑性樹脂、あるいはこれら熱可塑性樹脂のアロイ材、さらにはこれら熱可塑性樹脂に繊維状あるいは鱗片状のフィラーを配合した樹脂材料であってもよい。いずれにせよ、基材2は、熱可塑性樹脂で形成されれば、どのような樹脂であってもよい。
1 :樹脂成形体
1a :表面
1b :裏面
2 :基材
4 :第1塗膜層
6 :第2塗膜層
20 :金型装置
22 :第1金型
24 :第2金型
26 :樹脂インジェクタ
28 :塗料インジェクタ
30 :キャビティ
32 :スプレーガン

Claims (4)

  1. 樹脂を含む基材と、
    前記基材の表面に形成される厚さ100マイクロメートルから1000マイクロメートルの第1塗膜層と、
    前記第1塗膜層の表面に形成される厚さ10マイクロメートルから50マイクロメートルの第2塗膜層と、
    を備える樹脂成形体。
  2. 前記第1塗膜層および/または前記第2塗膜層に離型剤成分を含む、
    請求項1に記載の樹脂成形体。
  3. 樹脂を含む基材の表面に離型剤を含む第1塗膜層を形成する工程と、
    前記離型剤を溶解可能な溶剤を含む第2塗膜層形成用組成物を前記第1塗膜層の表面に塗布する工程と、
    を含む樹脂成形体の製造方法。
  4. 前記溶剤が、酢酸エチル、メチルイソブチルケトン、及びエチルベンゼンを含む、
    請求項3に記載の樹脂成形体の製造方法。
JP2022133837A 2022-08-25 2022-08-25 樹脂成形体および樹脂成形体の製造方法 Pending JP2024030747A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022133837A JP2024030747A (ja) 2022-08-25 2022-08-25 樹脂成形体および樹脂成形体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022133837A JP2024030747A (ja) 2022-08-25 2022-08-25 樹脂成形体および樹脂成形体の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024030747A true JP2024030747A (ja) 2024-03-07

Family

ID=90106110

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022133837A Pending JP2024030747A (ja) 2022-08-25 2022-08-25 樹脂成形体および樹脂成形体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2024030747A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4979770B2 (ja) 3次元コーティングを備えた車両構造体及び方法
EP0456822A1 (en) In-mold molded article having matted surface and production method thereof
US20110250400A1 (en) Method of fabricating injection-molded product
US20040183229A1 (en) Process for film insert molding of decorated films
JP2007144499A (ja) 鋳造方法と鋳造型の製造方法
CN101396858A (zh) 模内装饰射出成型方法
JP2024030747A (ja) 樹脂成形体および樹脂成形体の製造方法
US20160101548A1 (en) Method for coating functional components made of plastics material
JP2000117778A (ja) 射出成形型
KR100918770B1 (ko) 항균 전사필름 및 그 제조방법
JP2010234647A (ja) 型内塗装品の製造方法およびこれに使用する金型
US20050017405A1 (en) Method of manufacturing molded article with decorative pattern
JP5725315B2 (ja) 立体射出物表面装飾用デコレーションシートとその製造方法及びこれを用いた射出物表面装飾方法
JP2010241031A (ja) 加飾プラスチック成型品の製造方法
Wild Integration of functional circuits into FDM parts
WO2024070183A1 (ja) 樹脂成形体および樹脂成形体の製造方法
US20160297127A1 (en) Thermosetting resin molded article and method for producing same
JP3754627B2 (ja) メッキ調自動車外装品及びその製造方法
JP2008100415A (ja) 加飾樹脂成形品の製造方法
JP4017061B2 (ja) 金型内塗装用金型及び金型内塗装方法
JP2011183626A (ja) プリンタによるプリプレス金型内転写フィルムとプリプレス金型内絵付けフィルムのデジタル印字方法
JP3137674B2 (ja) 複合射出成形方法
CN103507206A (zh) 装饰膜与装饰物件的制造方法
JP2010120312A (ja) 型内塗装品の製造方法
JP2010083010A (ja) 塗膜接着フィルム、型内塗装品の製造方法および型内塗装品