JP2024030329A - 塗布具 - Google Patents

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Abstract

Figure 2024030329000001
【課題】一筆で二重線を引くことができる塗布具であって、長期間にわたって2本の線とも明瞭に描くことができる塗布具を提供する。
【解決手段】塗布具1は、複数の塗布体部を有し、塗布体部の先端部分を塗布対象物10に接触させて塗布液を塗布するものである。塗布具1は、複数の塗布体部として、第一塗布液を塗布する第一塗布体部3と第二塗布液を塗布する第二塗布体部5を有する。第一塗布体部3と第二塗布体部5は、それらの先端部分3a、5aが互いに接触することなく並設されている。第一塗布液は、グリセリンを含有する水性の第一インキ組成物からなり、第二塗布液は、グリセリンを含有する水性の第二インキ組成物からなる。第一インキ組成物におけるグリセリン濃度をA重量%とし、第二インキ組成物におけるグリセリン濃度をB重量%としたとき、AとBの差の絶対値が0~17である。
【選択図】図1

Description

本発明は、紙等の対象物に塗布液を塗布する塗布具に関する。
所謂マーキングペンのように、フェルトや合成樹脂等で作られたペン先チップを有する塗布具が広く知られている。このような塗布具として、一度の筆運びで(一筆で)二重線を引くことが可能な塗布具がある。
特許文献1には、幅広描線用ペン先部と幅狭描線用ペン先部とを、一直線上の近接した位置に並設したマーキングペンが開示されている。このマーキングペンでは、幅広描線用ペン先部の先端部分と幅狭描線用ペン先部の先端部分との間に隙間がある。そのため、紙面等に描線を引くと、引かれた描線は、間隔を開けて平行に延びた2つの線となる。
特許文献2には、一軸のペン先を有する中芯式多色マーキングペンが開示されている。特許文献3には、ペン先部を一軸とした多色マーカーが開示されている。これらのマーキングペン/マーカーでは、ペン先が一軸であるので、描かれた描線は多色であるが1つの線となる。
特開平01-258999号公報 特開2004-27081号公報 特開2000-43469号公報
特許文献1に開示されているような、2つの独立したペン先部を有し、2本の描線を同時に描くことができるマーキングペンにおいては、2本の描線が共にかすれることなく明瞭に描けることが求められる。これは製造時のみならず、使用開始後、キャップを装着した状態で長期保存した場合にも求められる。そこで本発明は、一筆で二重線を引くことができる塗布具であって、長期間にわたって2本の線とも明瞭に描くことができる塗布具を提供することを目的とする。
本発明者は、一筆で二重線を引くことができる水性マーキングペンにおいて、キャップを装着した状態で長期保存を経た場合に、片方の描線のみがかすれる現象が起こることに気づいた。そして、その解決策を見出すべく検討を重ねたところ、各々のペン先部(塗布体部)に供給されるインキの組成を工夫することで、上記課題を解決できることを見出した。
本発明の一つの態様は、複数の塗布体部を有し、前記塗布体部の先端部分を塗布対象物に接触させて塗布液を塗布する塗布具であって、前記複数の塗布体部は、第一塗布液を塗布する第一塗布体部と、第二塗布液を塗布する第二塗布体部を含み、前記第一塗布体部と前記第二塗布体部は、それらの先端部分が互いに接触することなく並設されており、前記第一塗布液は、グリセリンを含有する水性の第一インキ組成物からなり、前記第二塗布液は、グリセリンを含有する水性の第二インキ組成物からなり、前記第一インキ組成物におけるグリセリン濃度をA重量%とし、前記第二インキ組成物におけるグリセリン濃度をB重量%としたとき、AとBの差の絶対値が0~17である、塗布具である。
本態様は、複数の塗布体部を有し、前記塗布体部の先端部分を塗布対象物に接触させて塗布液を塗布する塗布具に係るものである。本態様の塗布具では、複数の塗布体部が、第一塗布液を塗布する第一塗布体部と、第二塗布液を塗布する第二塗布体部とを含み、それらの先端部分が互いに接触することなく並設されている。そのため、一筆で二重線を引くことができる。そして本態様では、第一塗布液を構成する第一インキ組成物と第二塗布液を構成する第二インキ組成物におけるグリセリン濃度(重量%)の差が特定範囲内である。本態様によれば、長期保存を経ても、片方の描線のみがかすれる現象が抑えられ、高い筆記性能が維持される塗布具を提供することができる。
好ましくは、前記第一インキ組成物におけるグリセリン濃度が1~50重量%である。
好ましくは、前記第二インキ組成物におけるグリセリン濃度が1~50重量%である。
好ましくは、前記絶対値が0~7である。
好ましくは、前記第一インキ組成物におけるグリセリン濃度が1~50重量%であり、前記第二インキ組成物におけるグリセリン濃度が1~50重量%であり、前記絶対値が0~7である。
本発明によれば、一筆で二重線を引くことができる塗布具において、長期保存を経ても、片方の描線のみがかすれる現象が抑えられ、高い筆記性能が維持される。
本発明の一実施形態に係る塗布具の塗布体部と、当該塗布具を用いて引かれる二重線を模式的に描いた説明図である。
まず、塗布具の基本構成について簡単に説明する。
図1に示す本発明の一実施形態に係る塗布具1は、いわゆる水性マーキングペンに属するものである。塗布具1は、その先端に複数のペン先部材(塗布体部)を備えており、具体的には、第一ペン先部材3(第一塗布体部)と第二ペン先部材5(第二塗布体部)を備えている。第一ペン先部材3は幅広のチップであり、太い描線6を描くためのものである。第二ペン先部材5は棒状で幅狭のチップであり、細い描線7を描くためのものである。塗布具1を用いて紙等の塗布対象物10に描線6,7を描く場合には、第一ペン先部材3の先端部分3aと、第二ペン先部材5の先端部分5aを、塗布対象物10に接触させた状態で動かす。このとき、第一ペン先部材3と第二ペン先部材5は、それらの先端部分3a,5aが互いに接触していないので、描かれる太い描線6と細い描線7は重なることなく、平行した二重線となる。
第一ペン先部材3には、第一塗布液となる第一インキ組成物が供給されている。例えば、図示しない第一中芯に第一インキ組成物が充填され、第一中芯から第一ペン先部材3に第一インキ組成物が供給される。第一ペン先部材3は、例えば、プラスチック粉末等の粉末に熱をかけて形成した焼結芯(ポーラス体)であり、連続気孔を有する多孔質体である。すなわち、毛細管現象により第一塗布液)を吸い込み、ペン先側(前側)へ移動させることが可能な部材である。その他、フェルトによって第一ペン先部材3を構成することができる。
第二ペン先部材5には、第二塗布液となる第二インキ組成物が供給されている。例えば、図示しない第二中芯に第二インキ組成物が充填され、第二中芯から第二ペン先部材5に第二インキ組成物が供給される。第二ペン先部材5は、例えば、内部に微細な孔を有する合成樹脂を押出成形して引き伸ばし、これらの孔を残して形成されている。合成樹脂としては、例えばエンジニアリングプラスチック(ポリアセタール樹脂)が採用される。すなわち第二ペン先部材5は、プラスチックチップで構成され得る。その他、繊維束によって第二ペン先部材5を構成することができる。
本実施形態では、第一ペン先部材3として幅広チップ、第二ペン先部材5として幅狭チップを採用しているが、第一ペン先部材3と第二ペン先部材5に主従関係はなく、幅広チップと幅狭チップの組み合わせは逆でもよいし、両方に同等のチップを採用してもよい。
次に、第一インキ組成物と第二インキ組成物について説明する。なお、第一インキ組成物と第二インキ組成物とで共通する事項については、単にインキ組成物と称してまとめて説明する。
本実施形態のインキ組成物は、水性のインキ組成物であり、溶媒、着色剤、及び潤滑剤を少なくとも含むものである。
溶媒としては、通常、水が用いられる。インキ組成物全体に対する水の含有割合は、例えば1~60重量%であり、好ましくは5~50重量%である。溶媒には、水溶性有機溶媒、例えばブチルセロソルブを含めてもよい。
着色剤としては、顔料、染料、着色樹脂粒子、等を用いることができる。
顔料の例としては、フタロシアニン系、アゾ系、キナクリドン系、アンスラキノン系、ジオキサン系、インジゴ系、チオインジゴ系、ペリノン系、ペリレン系、インドレノン系、アゾ-アゾメチン系等の有機顔料;酸化チタン、カーボン、アルミニウム粉顔料、ガラスフレーク、マイカ、パール顔料等の無機顔料、等が挙げられる。インキ組成物における顔料の含有量(インキ組成物全体に対する顔料の含有割合)は、例えば0.5~35重量%、好ましくは1~30重量%である。顔料の含有量が多すぎると、インキ組成物の粘度が高くなり、インキの流出が悪くなるおそれがある。顔料の含有量が少なすぎると、インキの発色性、隠蔽性が悪くなるおそれがある。
着色剤として顔料を用いる場合は、顔料の分散を安定化させるために分散剤を含めることが好ましい。分散剤としては、スチレンアクリル系樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、等が挙げられる。これらの分散剤は、顔料の分散を安定化させるほか、顔料の接着性付与の機能も有する。インキ組成物における分散剤の含有量は、例えば0.1~20重量%、好ましくは0.5~15重量%である。分散剤の含有量が多すぎると、インキ組成物の粘度が高くなり、インキの流出が悪くなるおそれがある。分散剤の含有量が低すぎると、インキ組成物の粘度が低下したり、顔料の接着性が悪くなるおそれがある。
染料の例としては、アクリジン、アニリン、アントラキノン、アジン、アゾ、アゾメチン、ベンゾキノン、ナフトキノン、インジゴイド、インドフェノール、インドアニリン、インダミン、ロイコ、ナフタールイミド、ニグロシン、インジュリン、ニトロ、ニトロソ、オキサジン、ジオキサジン、酸化染料、フタロシアニン、ポリメチン、キノフタロン、硫化染料、トリアリルメタン、ジアリルメタン、チアジン、チアゾール、キサンテン、等の各種染料が挙げられる。インキ組成物における染料の含有量は、例えば0.5~35重量%、好ましくは1~30重量%である。染料の含有量が多すぎると、インキ組成物の粘度が高くなり、インキの流出が悪くなるおそれがある。染料の含有量が多すぎると、インキの発色性、隠蔽性が悪くなるおそれがある。
着色性樹脂粒子としては、球状等の樹脂球を任意の顔料又は染料で着色したものを用いることができる。着色性樹脂粒子の例としては、Lumikol NKW-3907E(日本蛍光化学社製、樹脂:スチレン・アクリロニトリル共重合体、染料:C.I. Basic Violet 11:1、C.I. Basic Red 1:1)、Lumikol NKW-3905E(日本蛍光化学社製、樹脂:スチレン・アクリロニトリル共重合体、染料:C.I. Basic Yellow 40)、Lumikol NKW-3908E(日本蛍光化学社製、樹脂:スチレン・アクリロニトリル共重合体、染料:C.I. Basic Blue 3)、等が挙げられる。インキ組成物における着色性樹脂粒子の含有量は、例えば0.5~35重量%、好ましくは1~30重量%である。着色性樹脂粒子の含有量が多すぎると、インキ組成物の粘度が高くなり、インキの流出が悪くなるおそれがある。着色性樹脂粒子の含有量が多すぎると、インキの発色性、隠蔽性が悪くなるおそれがある。
着色剤として着色樹脂粒子を用いる場合には、非着色の樹脂球をさらに含めてもよい。当該樹脂球の例としては、Lumikol NKW-85E(日本蛍光化学社製、スチレン・アクリロニトリル重合体)、タフチックAR650SX(日本エクスラン工業社製、ポリメタクリル酸メチル)、等が挙げられる。
異なる色の太い描線6と細い描線7(図1)を描くために、第一インキ組成物と第二インキ組成物とで異なる着色剤を用いることが好ましい。
本実施形態のインキ組成物は、潤滑剤として少なくともグリセリンを含有する。インキ組成物におけるグリセリン濃度(インキ組成物全体に対するグリセリンの含有割合、インキ組成物におけるグリセリンの含有量)は、例えば1~50重量%、好ましくは5~30重量%である。
本実施形態では、第一インキ組成物におけるグリセリン濃度と第二インキ組成物におけるグリセリン濃度との差が、所定範囲内である。具体的には、第一インキ組成物におけるグリセリン濃度をA重量%、第二インキ組成物におけるグリセリン濃度をB重量%としたとき、AとBの差の絶対値Xが0~17(0以上17以下)である。絶対値Xは、好ましくは0~12、より好ましくは0~7、さらに好ましくは0~3、特に好ましくは0~1である。絶対値Xを所定範囲内に設定しているので、本実施形態の塗布具1は、長期保存をしても片方の描線のみがかすれる現象が抑えられ、高い筆記性能を維持している。
潤滑剤として、グリセリン以外の成分を含めてもよい。グリセリン以外の湿潤剤としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、尿素、ポリアルキレングリコール、アルキレングリコールモノアルキルエーテル、等が挙げられる。インキ組成物における、グリセリンと他の潤滑剤を含めた合計の潤滑剤の含有量は、例えば1~50重量%、好ましくは5~30重量%である。潤滑剤の含有量が多すぎると、インキ組成物の粘度が高くなり、インキの流出が悪くなるおそれがある。潤滑剤の含有量が少なすぎると、ペン先が乾燥しやすくなり、筆記時のカスレが起こるおそれがある。
グリセリンに代えて、エチレングリコール、ジエチレングリコール等のグリコール類を、両インキ組成物間の濃度差が所定範囲内になるように使用してもよい。
本発明におけるインキ組成物には、その性能を損なわない範囲で、上記以外の成分を含有させてもよい。当該成分としては、増粘剤、揺変剤、活性剤、防カビ剤、防腐剤、消泡剤、レベリング剤、等が挙げられる。
1.第一インキ組成物(インキA)の調製
表1に示す配合(単位:重量部)で、グリセリン濃度が異なる6種の水性インキ組成物(インキA1~A6)を調製した。具体的には、イオン交換水に、着色樹脂粒子分散体(Lumikol NKW-3907E;日本蛍光化学社)、樹脂粒子分散体(Lumikol NKW-85E;日本蛍光化学社)、及びグリセリンを添加し、デゾルバ羽根で60分間攪拌した。さらに防腐剤(プロクセルXL-2;アーチケミカルスジャパン社)と防カビ剤(コートサイドPH2;大阪ガスケミカル社)を添加して10分間攪拌し、インキA1~A6を得た。
Figure 2024030329000002
2.第二インキ組成物(インキB)の調製
表2に示す配合(単位:重量部)で、グリセリン濃度が異なる4種の水性インキ組成物(インキB1~B4)を調製した。具体的には、20%樹脂液(ハイロスX-1;星光PMC社)、エチレングリコール、水、及びブチルセロソルブを混和し、10分間攪拌した。さらに顔料(シムラファストレッド 4127、ナフトールアゾ顔料)を添加して120分間攪拌した後、一晩低速攪拌して脱泡した。これを連続式ダイノーミルで処理し、目標の粒子径になるまで分散した。これにイオン交換水、防腐剤(プロクセルXL-2)、及び防カビ剤(コートサイドPH2)を添加して10分間攪拌し、顔料分散体を得た。イオン交換水に、顔料分散体、活性剤(ホスファノールPE-510;東邦化学工業社)、防腐剤、及び防カビ剤を添加して10分間攪拌し、インキB1~B4を得た。
Figure 2024030329000003
3.マーキングペンの作製
独立した2本の中芯(第一中芯、第二中芯)を内蔵し、先端部分が互いに接触しない幅広チップ(第一ペン先部)と幅狭チップ(第二ペン先部)を備えたマーキングペンを作製した。第一中芯に第一インキ組成物(インキA1~A6)を充填し、幅広チップに第一インキ組成物が供給される構成とした。第二中芯に第二インキ組成物(インキB1~B4)を充填し、幅狭チップに第二インキ組成物が供給される構成とした。幅広チップとして、フェルト製の平・角チップを用いた。幅狭チップとして、繊維束からなる丸チップを用いた。インキ組成物を充填した2本の中芯を本体に装着した後、各チップ、先栓、及びキャップを装着した。
4.保存安定性試験
各マーキングペンについて、キャップを装着した状態で所定温度および所定姿勢で1か月間保存し、筆記性(カスレ)の変化を評価した。温度条件は、冷蔵、40℃、50℃、-10℃~50℃のサイクル(-10℃→50℃→-10℃を2日間かけて行うサイクルを繰り返す)、の4種とした。姿勢は、横置き、正立、倒立の3種とした。
評価方法として、まず試験開始前に筆記用紙に筆記して、基準となる筆跡を取得した。筆記方法は、幅広チップではチップの太面で10cmの直線を5本描き、幅狭チップでは直径15mmの連続円を10丸描いた。試験終了後、基準の筆跡に隣接して同様に筆記し、カスレの状態を確認した。評価基準は下記の3段階とした。
A:幅広チップと幅狭チップの両方とも、筆記初めから終わりまでカスレ無し
B:幅広チップと幅狭チップの少なくとも一方が、筆記初めはカスレるが、筆記途中で復帰する
C:幅広チップと幅狭チップの少なくとも一方が、筆記初めから終わりまでカスレたまま
5.結果
結果を表3に示す。以下、例えばインキA1とインキB1を組み合わせたマーキングペンを「A1/B1」のように表記する。表3の「-」はデータ未取得を示す。
グリセリン濃度が同じであるA1/B1、A2/B2、A3/B3、A4/B4の組み合わせ、並びに、グリセリン濃度(重量%)の差の絶対値Xが5であるA1/B2、A2/B3、A3/B4、A2/B1、A3/B2、A4/B3の組み合わせでは、非常に良好な筆記性が維持されていた(評価:A)。
グリセリン濃度(重量%)の差の絶対値Xが10であるA1/B3、A2/B4、A3/B1、A4/B2、A6/B4の組み合わせでは、冷蔵と40℃の条件では非常に良好な筆記性が維持されていた(評価:A)。50℃の条件でも、良好な筆記性が維持されていた(評価:B)。
グリセリン濃度(重量%)の差の絶対値Xが15であるA1/B4、A4/B1、A5/B3の組み合わせでは、50℃の条件で、良好な筆記性が維持されていた(評価:B)。
グリセリン濃度(重量%)の差の絶対値Xが20以上である他の組み合わせでは、50℃の条件で、グリセリン濃度が小さい方のチップの描線にカスレが発生した(評価:C)。
以上より、インキAとインキBのグリセリン濃度の差の絶対値Xが少なくとも0~15の範囲内にあれば、長期保存後においても良好な筆記性が維持されることが示された。特に、絶対値Xが0~5の範囲内にあれば、非常に良好な筆記性が維持されることが示された。
Figure 2024030329000004
1 塗布具
3 第一ペン先部材(塗布体部、第一塗布体部)
3a 先端部分
5 第二ペン先部材(塗布体部、第二塗布体部)
5a 先端部分
10 塗布対象物

Claims (5)

  1. 複数の塗布体部を有し、前記塗布体部の先端部分を塗布対象物に接触させて塗布液を塗布する塗布具であって、
    前記複数の塗布体部は、第一塗布液を塗布する第一塗布体部と、第二塗布液を塗布する第二塗布体部を含み、
    前記第一塗布体部と前記第二塗布体部は、それらの先端部分が互いに接触することなく並設されており、
    前記第一塗布液は、グリセリンを含有する水性の第一インキ組成物からなり、
    前記第二塗布液は、グリセリンを含有する水性の第二インキ組成物からなり、
    前記第一インキ組成物におけるグリセリン濃度をA重量%とし、前記第二インキ組成物におけるグリセリン濃度をB重量%としたとき、AとBの差の絶対値が0~17である、塗布具。
  2. 前記第一インキ組成物におけるグリセリン濃度が1~50重量%である、請求項1に記載の塗布具。
  3. 前記第二インキ組成物におけるグリセリン濃度が1~50重量%である、請求項1に記載の塗布具。
  4. 前記絶対値が0~7である、請求項1に記載の塗布具。
  5. 前記第一インキ組成物におけるグリセリン濃度が1~50重量%であり、
    前記第二インキ組成物におけるグリセリン濃度が1~50重量%であり、
    前記絶対値が0~7である、請求項1に記載の塗布具。
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