JP2024030270A - 柱脚構造 - Google Patents

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Yusuke Kodama
浩史 宇野
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Abstract

【課題】 簡易な構造で、曲げモーメントを低減することが可能な構造物の柱脚構造を提供する。【解決手段】 柱脚は、柱体3と柱体3の下端に接合されたベースプレート5とを有する。柱脚は、周囲のスラブコンクリート13に形成された空間に配置され、充填材15によって埋設される。すなわち、柱脚の周囲は充填材15によって埋められる。充填材15としては、柱脚の変位を許容するように可逆的に変形可能な材質で構成される。例えば、充填材15としては、砂利、軽石、砂などの多数の粒状物から構成されてもよい。【選択図】図1

Description

本発明は、構造物の柱脚構造に関するものである。
図5に示すように、一般的な構造物100は、柱体101、梁105等から構成される。柱体101は、基礎103と接合される。このような構造物100に対して、側方からの力Xが付与されると、柱体101には曲げモーメントMが生じる。この場合、柱体101と基礎103との接合部において、最も大きな曲げモーメントが生じる。このため、柱体101および基礎103の変形を抑えるためには、高い剛性が要求される。
このような柱体101の下部における基礎103との接合構造としては、柱脚に接合されたベースプレートを、基礎に対してアンカーボルトで固定する方法が一般的である(例えば特許文献1)。
特開2013-64244号公報
ここで、例えば、中低層構造物では、鋼製の柱体101や梁105の剛性は十分であるが、コンクリート製の基礎103の剛性が不足する場合がある。より頑丈な基礎103を得るためには、より大きく深い基礎103が必要となる。例えば、柱体101に用いられる鋼材は規格品であるため、最も安価な柱体101を選択しても、中低層構造物に要求される剛性に対しては十分な余裕がある場合がある。これに対し、基礎103と柱体101との接合部における柱脚構造は、曲げモーメントに耐えうる十分な剛性を確保する必要があり、コスト増の要因となっていた。
これに対し、基礎103と柱体101との接合部をピン構造とする方法もある。ピン構造とすることで、柱脚に生じる曲げモーメントを小さくすることができる。したがって、より小さな基礎103とすることができる。
一方、美観等の観点から、床スラブの一部に空間を形成し、当該空間に柱脚構造を構築し、その後、ベースプレートを含む柱脚の一部を充填コンクリートで埋設する場合がある。しかし、このような構造とすると、基礎103と柱体101との接合部をピン構造としても、柱脚の周囲の充填コンクリートと、さらにその周囲の床スラブを構成するコンクリートによって柱脚が拘束されるため、柱脚の回転変形が妨げられ、前記した効果を十分に得ることができないという問題があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、簡易な構造で、曲げモーメントを低減することが可能な構造物の柱脚構造を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するため、本発明は、柱体と、前記柱体の下端に接合されるベースプレートと、を有する柱脚と、前記ベースプレートが固定される基礎と、前記柱脚の周囲であって、スラブコンクリートとの間に設けられる充填材と、を具備し、前記充填材は、前記柱脚の変位を許容するように可逆的に変形可能であることを特徴とする柱脚構造である。
前記ベースプレートは、アンカーボルトが挿通される孔と、前記孔の周囲の少なくとも一部に形成されるスリットと、を具備し、前記スリットで囲まれた部位が、変形容易部として機能させてもよい。
前記充填材は、多数の粒状物からなってもよく、又は、前記充填材は、圧縮変形可能な弾性部材からなってもよい。
本発明によれば、床スラブを構成するスラブコンクリートと、柱脚構造との間に、コンクリートではなく変形可能な充填材が充填されるため、周囲のスラブコンクリートや基礎との間で、柱脚の移動が許容される。このため、柱脚に曲げモーメントがかかった際に、充填材の中で柱脚が回転して、曲げモーメントを低減することができる。この際、ベースプレートと基礎との間に空間が必要ないため、ベースプレートの下方をモルタル等で埋めることができ、モルタルとベースプレートとの十分な摩擦を確保することができる。
また、さらに、ベースプレートにスリットを入れることで、ベースプレートが変形しやすく、柱脚が回転変形しやすくなる。このため、柱脚に生じる曲げモーメントをより低減することができる。
また、スラブコンクリートとの間に充填材が多数の粒状物であれば、柱脚の回転に応じて、充填材の形状を容易に可逆的に変化させることができ、また、充填も容易である。また、スラブコンクリートとの間に充填材が圧縮変形可能な弾性部材であれば、柱脚の回転に応じて容易に可逆的に形状を変化させることができ、また、長期にわたってスラブコンクリートとの隙間を埋めることができる。
本発明によれば、簡易な構造で、曲げモーメントを低減することが可能な構造物の柱脚構造を提供することができる。
柱脚構造1を示す図。 図1のA-A線断面図。 柱脚構造1aを示す図。 (a)、(b)は、柱脚構造1の動作を示す図。 構造物100を示す概念図。
以下、本発明の実施の形態にかかる柱脚構造1について説明する。図1は、柱脚構造1を示す正面図であり、図2は、図1のA-A線断面図である。なお、図1、図2は、充填材15の部分透視図とする。柱脚構造1は、主に、柱体3、ベースプレート5、アンカーボルト9、基礎11、充填材15、型枠19等から構成される。
柱脚は、柱体3と柱体3の下端に接合されたベースプレート5とを有する。なお、図示した例では、柱体3はH鋼柱であるが、丸形柱や角形柱であってもよい。また、図示した例では、柱体3の一方の側にガセットプレートを介してブレース17が接合されるが、ブレース17は必ずしも必要ではなく、また、異なる方向に対してもさらにブレース17を配置してもよい。
ベースプレート5は鋼製の板状部材である。ベースプレート5には、柱体3との接合部の周囲に複数の孔が設けられ、それぞれの孔にはアンカーボルト9が挿通される。アンカーボルト9の一端は基礎11に埋設され、アンカーボルト9によって、ベースプレート5が基礎11に固定される。
なお、アンカーボルト9の配置や本数は特に限定されないが、例えば、ベースプレート5の四隅近傍にそれぞれ配置してもよく、図2に示すように、ベースプレート5の中央に近づけて配置し、いわゆるピン構造としてもよい。
また、図3に示す柱脚構造1bのように、ベースプレート5aを用いてもよい。ベースプレート5aは、アンカーボルト9(アンカーボルトが挿通される孔)の周囲の少なくとも一部にはスリット21が設けられる。スリット21は、ベースプレート5aの側面側から略L字状に形成される。すなわち、スリット21は、それぞれのアンカーボルト9(ベースプレート5の孔)を少なくとも二方向から囲むように形成される。
このように、アンカーボルト9が、異なる2方向のスリット21の間に配置されることで、アンカーボルト9で固定されるベースプレート5に、変形容易部23を形成することができる。変形容易部23は、柱体3に外力が生じた際にベースプレート5aが変形し、柱体3の回転変形を許容する部位である。なお、スリット21は、必ずしも必須ではない。
ベースプレート5と基礎11との間には、モルタル7が充填される。すなわち、ベースプレート5の下方には、基礎11との間に隙間は形成されず、ベースプレート5の下面の全体がモルタル7と接触する。
柱脚は、周囲のスラブコンクリート13(床スラブ)に形成された空間に配置され、充填材15によって埋設される。すなわち、柱脚の周囲には充填材15が充填され、柱脚が埋設される。充填材15と周囲のスラブコンクリート13との間には、型枠19が配置される。
ここで、通常、スラブコンクリート13を打設する際には、柱脚を設置する部分を囲むように基礎11上に型枠19を設置して、型枠19の外側にコンクリートを打設することで、スラブコンクリート13に、柱脚を設置する空間を形成(いわゆる箱抜き)することができる。
この際、スラブコンクリート13の型枠19をそのまま残して、柱脚構造1を施工してもよいが、スラブコンクリート13の硬化後、型枠19は撤去してもよい。なお、型枠19の材質は特に限定されず、例えば木枠などが使用可能である。さらに、当該空間に柱脚を設置後、基礎11上に、当該空間を埋めるように充填材15を充填することで、柱脚構造1を施工することができる。
なお、充填材15としては、柱脚の変位を許容するように可逆的に変形可能な材質で構成される。例えば、充填材15としては、砂利、軽石、砂などの多数の粒状物から構成されてもよい。充填材15が多数の粒状物であれば、柱脚の大きな変位にも追従可能であり、柱脚周りに充填材15を充填する作業も容易である。又は、充填材15としては、発泡材やゴムなどの圧縮変形可能な弾性部材であってもよい。発泡材やゴムなどの圧縮変形可能な弾性部材であれば、柱脚の変位に追従することができるとともに、通常時には、常に一定の形態を保持することができる。
次に、柱脚構造1に対して曲げモーメントが付与された際の動作について説明する。なお、柱脚構造1aも同様である。図4(a)は、柱脚構造1の部分断面図である。前述したように、基礎11上にベースプレート5が固定され、ベースプレート5と柱体3(及びガセットプレート等の一部)が充填材15に埋設される。
図4(b)に示すように、この状態から、例えば、柱体3にブレース17の方向に力がかかると(図中矢印B)、充填材15が柱脚の変位に応じて変形し、柱脚がB方向へ回転することが許容される。このように、基礎11(スラブコンクリート13)に対して、柱脚が回転動作することで、柱脚にかかる曲げモーメントを低減することができる。
なお、B方向への力がなくなると、柱脚は元の状態に戻る。この際、充填材15も元の状態に戻り、充填材15とスラブコンクリート13との間に隙間が形成されることは抑制される。
以上、本実施の形態によれば、柱体3に外力が付与された際に、充填材15の変形によって、柱脚の回転変形を許容することができる。このため、柱脚の回転剛性を小さくすることができる。このため、簡易な構造で、柱脚にかかる曲げモーメントを低減することが可能である。
この際、充填材15を粒状物で構成すれば、スラブコンクリート13と柱脚の間に充填材15を充填するのが容易である。また、柱脚の変位が大きい場合でも、充填材15が柱脚の変位に追従して変形可能である。
また、充填材15を例えば発泡材等の弾性部材で構成すれば、柱脚の変位に対して弾性変形によって追従することができる。また、弾性部材の場合には、粒状物と異なり定形であるため、柱脚の回転変形後に元の状態に戻った際に、元の形状に確実に戻ることができる。
また、ベースプレート5にスリット21形成すること、ベースプレート5の変形も容易となる。このため、ベースプレート5の変形によっても、柱脚への曲げモーメントの低減効果を得ることができる。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1、1a………柱脚構造
3………柱体
5、5a………ベースプレート
7………モルタル
9………アンカーボルト
11………基礎
13………スラブコンクリート
15………充填材
17………ブレース
19………型枠
21………スリット
23………変形容易部
100………構造物
101………柱体
103………基礎
105………梁

Claims (4)

  1. 柱体と、前記柱体の下端に接合されるベースプレートと、を有する柱脚と、
    前記ベースプレートが固定される基礎と、
    前記柱脚の周囲であって、スラブコンクリートとの間に設けられる充填材と、
    を具備し、
    前記充填材は、前記柱脚の変位を許容するように可逆的に変形可能であることを特徴とする柱脚構造。
  2. 前記ベースプレートは、
    アンカーボルトが挿通される孔と、
    前記孔の周囲の少なくとも一部に形成されるスリットと、
    を具備し、
    前記スリットで囲まれた部位が、変形容易部として機能することを特徴とする請求項1記載の柱脚構造。
  3. 前記充填材は、多数の粒状物からなることを特徴とする請求項1記載の柱脚構造。
  4. 前記充填材は、圧縮変形可能な弾性部材からなることを特徴とする請求項1記載の柱脚構造。
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