JP2024028101A - 流体制御バルブ及び流体制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】弁体を含む磁路の磁気抵抗を小さくすることにより、より少ない電流又は電圧で流体制御を行うことができる。【解決手段】内部流路2Rが形成された流路ブロック2と、流路ブロック2に固定されており、弁座面5aを有するオリフィス5と、弁座面5aに着座する着座面6aを有する磁性体からなる弁体6と、弁体6を磁力によって駆動するアクチュエータ部7とを備え、アクチュエータ部7は、弁体6の着座面6aとは反対側の面6bに対向して設けられた鉄心71と、鉄心71に巻回されたソレノイドコイル72と、鉄心71及びソレノイドコイル72を収容する磁性体からなるケーシング73とを有し、ケーシング73は、弁体6の周囲を取り囲む位置まで延びている。【選択図】図2
Description
本発明は、流体制御バルブ及び流体制御装置に関するものである。
従来、流体制御バルブとしては、特許文献1に示すように、ソレノイドコイルを用いた比例電磁弁が用いられている。この比例電磁弁は、弁体を有する可動鉄心を磁性体により構成し、当該可動鉄心を駆動するアクチュエータとして、固定鉄心及び当該固定鉄心に巻回されたコイルを用いている。そして、コイルを通電することによって、固定鉄心及び可動鉄心に磁束が通過して、可動鉄心が固定鉄心に吸引されて、弁座に対する弁体の位置が調整される。
ところで、流体制御バルブを半導体製造装置におけるプロセスガスの供給ラインに用いる場合には、そのプロセスガスとの接ガス面積をできるだけ減少させることが望ましい。このため、プロセスガスが流れる内部流路が形成された流路ブロックの内部に、弁座を有するオリフィスを収容することが考えられる。オリフィスを流路ブロックに収容することによって、弁座を通じる流路の長さを短くすることができ、これによって、接ガス面積を減少することが期待できる。
しかしながら、オリフィスを流路ブロックに収容する構成にすると、オリフィスに対向して配置される弁体及び当該弁体を駆動するアクチュエータ部を流路ブロックに取り付ける構成となる。そうすると、アクチュエータ部から発生した磁束を効率良く弁体に通過させることができず、磁気性能が低下してしまう。その結果、弁体を変位させるためにアクチュエータ部に通電する電流又は電圧を大きくする必要が生じる。
そこで、本発明は、上述した問題を解決すべくなされたものであり、弁体を含む磁路の磁気抵抗を小さくすることにより、より少ない電流又は電圧で流体制御を行うことをその主たる課題とするものである。
すなわち、本発明に係る流体制御バルブは、内部流路が形成された流路ブロックと、前記流路ブロックに収容されており、弁座面を有するオリフィスと、前記弁座面に着座する着座面を有する磁性体からなる弁体と、前記弁体を磁力によって駆動するアクチュエータ部とを備え、前記アクチュエータ部は、前記弁体の着座面とは反対側の面に対向して設けられた鉄心と、前記鉄心に巻回されたソレノイドコイルと、前記鉄心及び前記ソレノイドコイルを収容する磁性体からなるケーシングとを有し、前記ケーシングは、前記弁体の周囲を取り囲む位置まで延びていることを特徴とする。
このような流体制御バルブによれば、弁座面を有するオリフィスを流路ブロックに収容しているので、弁座を通じる流路の長さを短くすることができ、これによって、接ガス面積を減少することが期待できる。この構成において、鉄心及びソレノイドコイルを収容する磁性体からなるケーシングが、磁性体からなる弁体の周囲を取り囲む位置まで延びており、ソレノイドコイルにより発生した磁束を弁体の周囲に導く磁路が形成されるので、弁体を含む磁路の磁気抵抗を小さくして磁気特性を向上することができる。その結果、より少ない電流又は電圧で流体制御を行うことが可能となる。
前記ケーシングが前記弁体の周囲を取り囲む位置まで延びている構成例としては、前記弁体の着座面とは反対側の面は、前記ケーシングにおける前記流路ブロック側の先端面よりも、前記鉄心側に位置していることが挙げられる。
また、本発明に係る流体制御バルブは、前記鉄心と前記弁体との距離を調整する距離調整機構をさらに備えることが望ましい。
この距離調整機構により鉄心と弁体との距離を調整することで、最適な磁界(磁束密度)になるように調整(増減)することができる。これにより、例えばフルオープン時の弁開度を調整することができる。例えば一定電圧を印加しながら流体を流すことで、調整したいフルスケール(FS)の流体になるようにバルブの開度設定を行うことができるようになる。また、例えば微小流量を制御したい場合には、鉄心と弁体との距離を離すことにより、弁体を吸引する磁力が弱まり、微小流量の制御が可能となる。
この距離調整機構により鉄心と弁体との距離を調整することで、最適な磁界(磁束密度)になるように調整(増減)することができる。これにより、例えばフルオープン時の弁開度を調整することができる。例えば一定電圧を印加しながら流体を流すことで、調整したいフルスケール(FS)の流体になるようにバルブの開度設定を行うことができるようになる。また、例えば微小流量を制御したい場合には、鉄心と弁体との距離を離すことにより、弁体を吸引する磁力が弱まり、微小流量の制御が可能となる。
流体制御バルブの具体的な実施の態様としては、流体制御バルブが、前記流路ブロックに取り付けられ、前記弁体を収容する取付ブロックをさらに備え、前記鉄心は、前記ケーシングに固定されていることが考えられる。
この構成であれば、流路ブロックに対して取付ブロックを取り外すことによって、弁体とともにアクチュエータ部を取り外すことができ、分解が容易となり、メンテナンスを容易にすることができる。また、前記取付ブロックに前記ケーシングが取り付けられることにより、前記鉄心が前記弁体の着座面とは反対側の面に対向して設けられることになる。
この構成において、距離調整機構の具体的な実施の態様としては、前記距離調整機構は、前記ケーシング及び前記取付ブロックにより構成されていることが望ましい。
この構成であれば、流路ブロックに対して取付ブロックを取り外すことによって、弁体とともにアクチュエータ部を取り外すことができ、分解が容易となり、メンテナンスを容易にすることができる。また、前記取付ブロックに前記ケーシングが取り付けられることにより、前記鉄心が前記弁体の着座面とは反対側の面に対向して設けられることになる。
この構成において、距離調整機構の具体的な実施の態様としては、前記距離調整機構は、前記ケーシング及び前記取付ブロックにより構成されていることが望ましい。
距離調整機構の具体的な実施の態様としては、前記ケーシングの外側周面又は前記取付ブロックの一方に形成された雄ねじ部と、前記ケーシングの外側周面又は前記取付ブロックの他方に形成され、前記雄ねじ部が螺合する雌ねじ部とを有することが考えられる。
この構成であれば、取付ブロックに対してケーシングを回転させるという簡単な操作により、鉄心と弁体との距離を調整することができる。
この構成であれば、取付ブロックに対してケーシングを回転させるという簡単な操作により、鉄心と弁体との距離を調整することができる。
前記取付ブロックには、前記ケーシングに対して進退可能に設けられ、前記取付ブロックに対して前記ケーシングを固定する固定部が設けられていることが望ましい。
この構成であれば、距離調整機構により鉄心と弁体との距離を調整した後に固定部でケーシングを固定することで、鉄心と弁体との距離を確実に維持することができる。
この構成であれば、距離調整機構により鉄心と弁体との距離を調整した後に固定部でケーシングを固定することで、鉄心と弁体との距離を確実に維持することができる。
固定部によりケーシングを固定するための具体的な実施の態様としては、前記ケーシングは、前記流路ブロック側である先端部に円筒端部を有しており、前記取付ブロックは、前記円筒端部を収容するスリットを有しており、前記取付ブロックにおける前記スリットを形成する側壁部に前記固定部が設けられており、前記円筒端部は、前記固定部によって、前記取付ブロックにおける前記スリットを形成する側壁部に固定されることが望ましい。
前記ケーシングは、前記取付ブロックの内部に位置する肉薄部と、前記取付ブロックの外部に位置して前記肉薄部よりも壁厚が大きい肉厚部とを有することが望ましい。また、外側周面に前記雄ねじ部又は前記雌ねじ部が形成される肉薄部と、当該肉薄部よりも前記流路ブロックとは反対側に形成された肉厚部とを有することが望ましい。
この構成であれば、ケーシングが肉厚部を有するので、磁力線が外部に漏れにくくなり、弁体に磁力線を効率よく通過させることができ、弁体を引き上げやすくすることができる。また、肉厚部が取付ブロックの外部に位置しているので、肉薄部の外径を小さくすることができ、取付ブロックを大型化する必要がない。また、取付ブロックに対してケーシングを回転させる際に肉厚部を操作することになり、回転トルクが小さくなり、ケーシングを回転させやすくできる。
この構成であれば、ケーシングが肉厚部を有するので、磁力線が外部に漏れにくくなり、弁体に磁力線を効率よく通過させることができ、弁体を引き上げやすくすることができる。また、肉厚部が取付ブロックの外部に位置しているので、肉薄部の外径を小さくすることができ、取付ブロックを大型化する必要がない。また、取付ブロックに対してケーシングを回転させる際に肉厚部を操作することになり、回転トルクが小さくなり、ケーシングを回転させやすくできる。
各部材の寸法公差を吸収してソレノイドコイルを固定するためには、前記鉄心及び前記ケーシングは前記ソレノイドコイルに対してスライド移動可能に設けられており、前記距離調整機構による前記鉄心及び前記ケーシングの移動に関わらず、前記ソレノイドコイルと前記弁体との相対位置は変化しないように構成されていることが望ましい。
流体制御バルブの分解及び組み立てを容易にしてメンテナンスを容易にするためには、前記流路ブロックは、前記オリフィスを収容する収容凹部を有していることが望ましい。
また、流体制御バルブの組み立てを容易にするためには、前記取付ブロックは、前記流路ブロックに取り付けられることにより、前記収容凹部に収容されたオリフィスを固定するものであることが望ましい。
ソレノイドコイルに線径の太い線材を用いた場合には、抵抗値が下がり、電流値が大きくなる。そのため、磁力が高くなるが、発熱しやすい。一方、ソレノイドコイルに線径の細い線材を用いた場合には、抵抗値が上がり、電流値が小さくなる。そのため、磁力が低くなるが、発熱しにくい。
これらの性質を組み合わせて磁力を高くしつつ発熱しにくい構成とするためには、前記ソレノイドコイルは、線径が互いに異なる複数の線材を用いて構成されていることが望ましい。
これらの性質を組み合わせて磁力を高くしつつ発熱しにくい構成とするためには、前記ソレノイドコイルは、線径が互いに異なる複数の線材を用いて構成されていることが望ましい。
線径が互いに異なる複数の線材を用いる具体的な構成としては、前記ソレノイドコイルは、前記鉄心の軸方向に沿って複数のコイル要素に分割されており、それら複数のコイル要素の線材は、互いに線径が異なることが望ましい。
例えば、鉄心の軸方向に沿って弁体側に向かって線径が小さくなる構成とすれば、弁体側でのコイルの発熱を抑えることができ、コイルの発熱が流体や周辺機器等に与える温度影響を低減することができる。また、流体制御バルブとともに熱式流量センサが用いられる場合には、コイルの発熱が熱式流量センサに与える温度影響を低減することができる。
また、鉄心の軸方向に沿って弁体側に向かって線径が大きくなる構成とすれば、弁体側でのコイルの発熱を大きくすることができ、流体制御バルブを流れる流体を加熱することができる。例えば流体制御バルブを流れる流体が蒸気圧の低いガスであれば、コイルの発熱によりガスの液化を防ぐことができ、液化により生じる弁体等の腐食をふせぐことができる。
例えば、鉄心の軸方向に沿って弁体側に向かって線径が小さくなる構成とすれば、弁体側でのコイルの発熱を抑えることができ、コイルの発熱が流体や周辺機器等に与える温度影響を低減することができる。また、流体制御バルブとともに熱式流量センサが用いられる場合には、コイルの発熱が熱式流量センサに与える温度影響を低減することができる。
また、鉄心の軸方向に沿って弁体側に向かって線径が大きくなる構成とすれば、弁体側でのコイルの発熱を大きくすることができ、流体制御バルブを流れる流体を加熱することができる。例えば流体制御バルブを流れる流体が蒸気圧の低いガスであれば、コイルの発熱によりガスの液化を防ぐことができ、液化により生じる弁体等の腐食をふせぐことができる。
前記ソレノイドコイルは、空芯コイル(ボビンレスコイルとも呼ばれる。)であることが望ましい。
この構成であれば、磁気抵抗となるボビンが無いので、ソレノイドコイルにより発生する磁束を効率良く弁体に通過させることができる。
この構成であれば、磁気抵抗となるボビンが無いので、ソレノイドコイルにより発生する磁束を効率良く弁体に通過させることができる。
本発明の流体制御バルブを所謂ノーマルクローズタイプのものとするには、前記着座面を前記弁座面に向けて付勢する弾性体をさらに有し、前記アクチュエータ部は、前記弁体を磁力によって開弁する方向に駆動するものとすることが考えられる。この構成において、弁体が駆動されていない状態で確実に着座面を弁座面に着座させるためには、前記弁体と前記弾性体とが接合されていることが望ましい。ここで、接合には、機械接合、溶接接合又は接着接合が含まれる。
また、本発明に係る流体制御装置は、上述した流体制御バルブと、流体の流量又は圧力を測定する流体センサと、前記流体センサで測定される測定値と所定の目標値とに基づいて、前記流体制御バルブの開度を制御する制御部とを備えることを特徴とする。
このように構成した本発明によれば、弁体を含む磁路の磁気抵抗を小さくすることにより、より少ない電流又は電圧で流体制御を行うことができる。
以下に、本発明に係る流体制御バルブを用いた流体制御装置の一実施形態について、図面を参照して説明する。
なお、以下に示すいずれの図についても、わかりやすくするために、適宜省略し又は誇張して模式的に描かれている。同一の構成要素については、同一の符号を付して説明を適宜省略する。
なお、以下に示すいずれの図についても、わかりやすくするために、適宜省略し又は誇張して模式的に描かれている。同一の構成要素については、同一の符号を付して説明を適宜省略する。
<装置構成>
本実施形態の流体制御装置100は、例えば半導体製造装置に組み込まれることにより半導体製造プロセスに用いられるものであって、例えば半導体処理チャンバに接続された1又は複数のガス供給ラインに設けられて、各ガス供給ラインを流れるプロセスガスの流量を制御するものである。
本実施形態の流体制御装置100は、例えば半導体製造装置に組み込まれることにより半導体製造プロセスに用いられるものであって、例えば半導体処理チャンバに接続された1又は複数のガス供給ラインに設けられて、各ガス供給ラインを流れるプロセスガスの流量を制御するものである。
具体的に流体制御装置100は、いわゆる差圧式マスフローコントローラ(差圧式MFC)であり、図1に示すように、内部流路2Rが形成された流路ブロック2と、当該流路ブロック2に搭載された流量センサ31及び流体制御バルブ32を含む流体制御機器3と備えている。
流路ブロック2は、矩形状のものであり、所定面に流量センサ31及び流体制御バルブ32が設けられている。また、流路ブロック2には、所定面に流体制御バルブ32を取り付けるための凹状の収容凹部2Mが形成されており、収容凹部2Mによって内部流路2Rが上流側流路2R1と下流側流路2R2とに分断されている。そして、収容凹部2Mには、例えば底面に上流側流路2R1の一端が開口していると共に、例えば底面に下流側流路2R2の一端が開口している。
流体制御機器3は、内部流路2Rの流体を制御するものであり、内部流路2Rを流れる流体の流量を測定する流量センサ31と、流量センサ31の上流側に設けられた流体制御バルブ32とを有している。なお、流体制御バルブ32は、後述する制御部4によって、その弁開度がフィードバック制御される。
流量センサ31は、差圧式流量センサであり、内部流路2Rに設けられたリストリクタ又はオリフィス等の流体抵抗素子33の上流側に設けられた上流側圧力センサ31aと、流体抵抗素子33の下流側に設けられた下流側圧力センサ31bを有している。上流側圧力センサ31a及び下流側圧力センサ31bは、流路ブロック2の所定面において流体制御バルブ32とともに一列に並べて取り付けてある。そして、後述する制御部4の流量算出部4aによって、上流側圧力センサ31aにより検出された流体抵抗素子33の上流側圧力P1、及び、下流側圧力センサ31bにより検出された流体抵抗素子33の下流側圧力P2を用いて、内部流路2Rを流れる流量Qが算出される。
流体制御バルブ32は、差圧式流量センサ31の上流側に設けられている。具体的に流体制御バルブ32は、ソレノイドにより弁体を弁座に対して進退移動させることにより、流量を制御するソレノイドバルブ(電磁弁)である。本実施形態では、弁体を駆動していない状態で全閉状態となる所謂ノーマルクローズタイプのものである。なお、流体制御バルブ32は、制御部4のバルブ制御部4bにより制御される。流体制御バルブ32の詳細構成は後述する。
制御部4は、上流側圧力P1及び下流側圧力P2に基づいて内部流路2Rを流れる流量Qを算出する流量算出部4aと、流量算出部4aにより算出された流量Q及び目標流量(設定値)に基づいて流体制御バルブ32を制御するバルブ制御部4bとを有している。なお、制御部4は、例えばCPU、メモリ、A/D・D/Aコンバータ、入出力手段を具備するいわゆるコンピュータであって、メモリに格納されている流量制御プログラムが実行されて各種機器が協働することにより、流量算出部4a及びバルブ制御部4b等としての機能を発揮する。
<流体制御バルブ32の詳細構成>
本実施形態の流体制御バルブ32は、図2及び図3に示すように、平面状の弁座面5aを有するオリフィス5と、弁座面5aに面接触して着座する平面状の着座面6aを有する弁体6と、弁体6を磁力によって駆動するアクチュエータ部7とを備えている。
本実施形態の流体制御バルブ32は、図2及び図3に示すように、平面状の弁座面5aを有するオリフィス5と、弁座面5aに面接触して着座する平面状の着座面6aを有する弁体6と、弁体6を磁力によって駆動するアクチュエータ部7とを備えている。
オリフィス5は、概略回転体形状をなすものであり、図2及び図3に示すように、流路ブロック2の収容凹部2Mに収容されている。そして、オリフィス5には、収容凹部2Mの開口側を向く上面に円環状の弁座面5aが形成されている。なお、オリフィス5は、例えばSUS316L等のオーステナイト系ステンレス鋼といった非磁性体から形成されている。
また、オリフィス5には、弁座面5aの内側においてその中央部に弁座面5a側から当該弁座面5aとは反対面側に貫通する貫通孔51が形成されている。この貫通孔51は、収容凹部2Mの底面に開口する上流側流路2R1に連通している。なお、貫通孔51の周囲と収容凹部2Mの底面との間には、Oリング等のシール部材S1が設けられており、液密にシールされている。
さらに、オリフィス5には、弁座面5aから内部に流入した流体を下流側流路2R2に流出する導出路52が形成されている。本実施形態の導出路52は、弁座面5aの外側において弁座面5a側から当該弁座面5aとは反対面側に貫通する貫通孔である。この導出路52は、収容凹部2Mの底面に開口する上流側流路2R1に連通している。
弁体6は、概略回転体形状をなすものであり、図2及び図3に示すように、収容凹部2Mに収容されたオリフィス5に対向して設けられている。また、弁体6は、頂面に平面状の着座面6aを有する凸部61を有している。なお、弁体6は、例えばKM45等の電磁ステンレス鋼といった磁性体から形成されている。
この弁体6は、流路ブロック2の所定面(上面)に取り付けられる取付ブロック8に収容されている。なお、取付ブロック8は、例えばKM45等の電磁ステンレス鋼といった磁性体から形成されている。そして、弁体6は、取付ブロック8に対して例えば板バネ等の弾性体からなる支持部材9によって支持されている。この支持部材9は、弁体6の着座面6aが弁座面5a側を向いた状態で支持するものである。具体的に支持部材9は、図4に示すように、円環状をなすものであり、その中央開口部91に弁体6の凸部61が挿し通されて、弁体6を支持するものである。また、この支持部材9及び弁体6とは、例えばレーザ溶接などの溶接接合により一体構造とされている。なお、支持部材9及び弁体6を一体構造にする接合は、機械接合又は接着接合であっても良い。また、支持部材9は、例えばSUS316L等のオーステナイト系ステンレス鋼といった非磁性体から形成されている。さらに、支持部材9は、ばね性を有し、透磁率を考慮した半導体接ガス部に適した耐食性のある材料から形成されている。
そして、弁体6には、図3に示すように、円環状の弁座面5aに対応した円形状の着座面6aが形成されている。また、弁体6は、アクチュエータ部7による駆動力が加わっていない状態、つまり、流体制御バルブ100を組み立てた状態では、支持部材9が弾性変形しており、着座面6aが支持部材9により弁座面5aに対して弾性力によって付勢され、着座面6aが弁座面5aに着座した状態となる。
また、取付ブロック8は、流路ブロック2に取り付けられることにより、収容凹部2Mに収容されたオリフィス5を固定するものでもある。具体的には、取付ブロック8の流路ブロック2を向く面(下面)がオリフィス5の上面に接触し、オリフィス5の下面を収容凹部2Mの底面に対してシール部材S1を介して押圧固定する。なお、取付ブロック8と流路ブロック2との間には、金属シール等のシール部材S2が設けられており、液密にシールされている。
アクチュエータ部7は、図2及び図3に示すように、弁体6の着座面6aとは反対側の面6bに対向して設けられた鉄心71と、鉄心71に巻回されたソレノイドコイル72と、鉄心71及びソレノイドコイル72を収容するケーシング73とを有している。
鉄心71は、概略円柱形状をなすものであり、その一端部(図2において上端部)がケーシング73に接続されており、他端部(図2において下端部)が弁体6の着座面6aとは反対側の面6bに対向する。なお、鉄心は、例えばS45C等の機械構造用炭素鋼鋼材といった磁性体により形成されている。
ソレノイドコイル72は、鉄心71の外側周面を取り囲むように巻回して配置されており、具体的には、鉄心71が挿し通されるボビン721に巻回されている。ここで、ボビン721は、鉄心71に対してスライド移動可能に設けられている。なお、ボビン721は、例えばSUS316L等のオーステナイト系ステンレス鋼といった非磁性体から形成されている。
ケーシング73は、円筒形状をなすものであり、その上壁部が鉄心71の上端部に接続されている。また、ケーシング73の上壁部とソレノイドコイル72(具体的にはボビン721の上端部)との間には、ウェーブスプリング等の弾性体74が設けられている。なお、ケーシング73は、例えばS45C等の機械構造用炭素鋼鋼材といった磁性体により形成されている。また、ケーシング73及び鉄心71は一体形成しても良い。
また、ケーシング73は、取付ブロック8に取り付けられるものであり、当該ケーシング73が取付ブロック8に取り付けられることにより、ケーシング73に接続された鉄心71が弁体6の着座面6aとは反対側の面6bに対向して設けられることになる。
そして、ケーシング73は、弁体6の周囲を取り囲む位置まで延びており、ソレノイドコイル72により発生した磁束を弁体6の周囲に導く磁路を形成している。弁体6の周囲を取り囲む位置は、弁体6の進退方向に直交する方向において弁体6の外側周面に対向する位置である。この構成により、弁体6の着座面6aとは反対側の面6b(図2及び図3において上面)は、ケーシング73における流路ブロック2側の先端面(図2及び図3において下面)よりも、鉄心71側(上側)に位置している。具体的にケーシング73は、例えば、閉弁状態にある弁体6の周囲において弁体6の外側周面の少なくとも上半分を取り囲む位置まで延びている。
然して、本実施形態では、図2、図3及び図5に示すように、鉄心71と弁体6との距離を調整する距離調整機構10を備えている。
この距離調整機構10は、鉄心71と弁体6との対向面間の距離を調整するものであり、ケーシング73及び取付ブロック8の間に介在し、ケーシング73及び取付ブロック8により構成されている。ここで、鉄心71と弁体6との対向面とは、鉄心71の下端面71a及び弁体6の着座面6aとは反対側の面6bである。
具体的に距離調整機構10は、ケーシング73の外側周面に形成された雄ねじ部10aと、取付ブロック8に形成され、雄ねじ部10aが螺合する雌ねじ部10bとを有している。この構成により、雄ねじ部10a及び雌ねじ部10bを螺合させることにより、ケーシング73が取付ブロック8に取り付けられる。また、ケーシング73を取付ブロック8に対して回転させることにより、図5に示すように、ケーシング73が取付ブロック8に対して軸方向に進退して、鉄心71と弁体6との対向面間の距離が調整される。
ここで、取付ブロック8には、図2、図3及び図5に示すように、雌ねじ部10bが形成された側壁部81において、ケーシング73に対して進退可能に設けられ、取付ブロック8に対してケーシング73を固定する固定部である留めねじ11が設けられている。この留めねじ11は、距離調整機構10によるケーシング73の移動方向とは直交する方向に進退可能とされている。
具体的にケーシング73は、図2、図3及び図5に示すように、雄ねじ部10aよりも流路ブロック側である先端部に円筒端部73xを有しており、留めねじ11は当該円筒端部73xに押圧接触して、取付ブロック8に対してケーシング73を固定する。本実施形態の円筒端部73xは、ケーシング73においてソレノイドコイル72を収容している収容本体部73yと同一径を有するものである。つまり、ケーシング73は、取付ブロック8に取り付けるためのフランジ部を有さない構成である。
より詳細には、取付ブロック8は、図3に示すように、円筒端部73xを収容する円環状のスリット8Sを有しており、当該スリット8Sを形成する径方向外側の側壁部811に留めねじ11が設けられている。また、当該スリット8Sを形成する径方向内側の側壁部812は、弁体6の外側周面を取り囲むように設けられている。そして、円筒端部73xは、留めねじ11によって、スリット8Sを形成する径方向内側の側壁部812に押圧固定される。この構成により、ケーシング73の円筒端部73xに到達した磁束は、径方向内側の側壁部812を通じて、弁体6に流れる。
本実施形態では、上記の距離調整機構10によってケーシング73及び鉄心71が取付ブロック8に対して移動しても、ソレノイドコイル72と取付ブロック8(弁体6)との相対位置が変化しないように構成されている(図5参照)。具体的には、ソレノイドコイル72が鉄心71及びケーシング73に対してスライド移動可能に設けられている。また、ケーシング73の上壁部とソレノイドコイル72(ボビン721の上端部)との間に設けられたウェーブスプリング74によって取付ブロック8側に押圧されるように構成されている。このウェーブスプリング74は、寸法公差を吸収してソレノイドコイル72を固定するものである。なお、各部材の寸法精度が出ていれば、ウェーブスプリング74を設けない構成としても良い。
なお、ボビン721の下端面と取付ブロック8の上端面との間には、図3に示すように、ダイアフラムシール12が設けられており、ボビン721の下端面と取付ブロック8の上端面との間を液密にシールしている。なお、ダイアフラムシール12は、例えばSUS316L等のオーステナイト系ステンレス鋼といった非磁性体から形成されている。
次に本実施形態の流体制御バルブ32の動作について簡単に説明する。
アクチュエータ部7のソレノイドコイル72に電流が流れていない全閉状態において、弁体6は支持部材9の弾性力によってオリフィス5側に付勢されており、弁体6の着座面6aはオリフィス5の弁座面5aに押圧接触している。
そして、ソレノイドコイル72に電流を流すと、ソレノイドコイル72によって磁束が発生して、鉄心71及びケーシング73を通じて弁体6に磁束が流れる。これにより、弁体6は鉄心71に吸引されて、弁体6の着座面6aがオリフィス5の弁座面5aから離れて開弁状態となる。なお、流体制御バルブ32の弁開度は、ソレノイドコイル72に通電する電流を制御することによって調整される。ここで、ケーシング73の円筒端部73xは、弁体6を取り囲む位置に延びており、ケーシング73の円筒端部73xからスリット8Sの径方向内側の側壁部812を通じて、弁体6に磁束が流れる。これにより、弁体6を含む磁路の磁気抵抗を小さくして磁気特性を向上することができる。
<本実施形態の効果>
このように構成した本実施形態の流体制御装置100によれば、弁座面5aを有するオリフィス5を流路ブロック2に収容しているので、弁座面5aを通じる流路の長さを短くすることができ、これによって、接ガス面積を減少することが期待できる。この構成において、鉄心71及びソレノイドコイル72を収容する磁性体からなるケーシング73が、磁性体からなる弁体6の周囲を取り囲む位置まで延びており、ソレノイドコイル72により発生した磁束を弁体6の周囲に導く磁路を形成しているので、弁体6を含む磁路の磁気抵抗を小さくして磁気特性を向上することができる。その結果、より少ない電流又は電圧で流体制御を行うことが可能となる。
このように構成した本実施形態の流体制御装置100によれば、弁座面5aを有するオリフィス5を流路ブロック2に収容しているので、弁座面5aを通じる流路の長さを短くすることができ、これによって、接ガス面積を減少することが期待できる。この構成において、鉄心71及びソレノイドコイル72を収容する磁性体からなるケーシング73が、磁性体からなる弁体6の周囲を取り囲む位置まで延びており、ソレノイドコイル72により発生した磁束を弁体6の周囲に導く磁路を形成しているので、弁体6を含む磁路の磁気抵抗を小さくして磁気特性を向上することができる。その結果、より少ない電流又は電圧で流体制御を行うことが可能となる。
また、本実施形態では、弁体6を含む磁路の磁気抵抗を小さくして磁気特性を向上することにより、ソレノイドコイル72を通電した際の鉄心71への吸引力を大きくすることができる。その結果、着座面6aを弁座面5aに押圧接触させる支持部材9の弾性力(ばね定数)を大きくすることができ、全閉状態におけるシートリーク(液漏れ)を抑止することができる。
さらに、本実施形態では、鉄心71と弁体6との距離を調整する距離調整機構10を備えているので、距離調整機構10により鉄心71と弁体6との距離を調整することで、最適な磁界(磁束密度)になるように調整(増減)することができる。これにより、例えばフルオープン時の弁開度を調整することができる。例えば一定電圧を印加しながら流体を流すことで、調整したいフルスケール(FS)の流体になるようにバルブの開度設定を行うことができるようになる。また、例えば微小流量を制御したい場合には、鉄心71と弁体6との距離を離すことにより、弁体6を吸引する磁力が弱まり、微小流量の制御が可能となる。
<その他の実施形態>
例えば、前記実施形態の距離調整機構10は、雄ねじ部10a及び雌ねじ部10bにより構成されているが、図6に示すように、留めねじ11により構成しても良い。この場合、取付ブロック8に円筒端部73xを収容する円環状のスリット8Sを形成し、当該スリット8Sにおいて円筒端部73xを上下方向に調整した後に、留めねじ11で固定する構成とすることが考えられる。
例えば、前記実施形態の距離調整機構10は、雄ねじ部10a及び雌ねじ部10bにより構成されているが、図6に示すように、留めねじ11により構成しても良い。この場合、取付ブロック8に円筒端部73xを収容する円環状のスリット8Sを形成し、当該スリット8Sにおいて円筒端部73xを上下方向に調整した後に、留めねじ11で固定する構成とすることが考えられる。
また、前記実施形態の距離調整機構10の雄ねじ部10a及び雌ねじ部10bを逆の構成、つまり、取付ブロック8に雄ねじ部10aを形成し、ケーシングの内側周面に雌ねじ部10bを形成しても良い。
さらに、図7に示すように、ソレノイドコイル72を、線径が互いに異なる複数の線材を用いて構成しても良い。具体的にソレノイドコイル72は、鉄心71の軸方向に沿って複数のコイル要素72A~72Cに分割されている。なお、図7では、3つのコイル要素に分割されているが、2つのコイル要素に分割されても良いし、4つ以上のコイル要素に分割されても良い。なお、各コイル要素72A~72Cは、ボビン721A~721Cにそれぞれ巻かれて構成されている。
そして、複数のコイル要素72A~72Cの線材は、互いに線径が異なる。図7では、各コイル要素72A~72Cの内径及び外径が略同一であり、各コイル要素72A~72Cにおいて、線径が大きいもの程、その巻数が少なくなる構成である。
そして、鉄心71の軸方向に沿って弁体6に向かって線径が小さくなる構成とすれば、弁体6側でのソレノイドコイル72(コイル要素72A)の発熱を抑えることができ、コイル要素72Aの発熱が流体に与える温度影響を低減することができる。また、流体制御バルブ32とともに熱式流量センサが用いられる場合には、コイル要素72Aの発熱が熱式流量センサに与える温度影響を低減することができる。
また、鉄心71の軸方向に沿って弁体6側に向かって線径が大きくなる構成とすれば、弁体6側でのソレノイドコイル72(コイル要素72A)の発熱を大きくすることができ、流体制御バルブ32を流れる流体を加熱することができる。例えば流体制御バルブ32を流れる流体が蒸気圧の低いガスであれば、コイル要素72Aの発熱によりガスの液化を防ぐことができ、液化により生じる弁体6等の腐食を防ぐことができる。ソレノイドコイル72は、鉄心71の軸方向に沿って分割する構成の他、鉄心71の径方向に沿って分割する構成(径方向内側のコイル要素及び径方向外側のコイル要素を有する構成)としても良い。
また、ソレノイドコイル72は、図8に示すように、ボビン721を用いない空芯コイル(ボビンレスコイルとも呼ばれる。)であっても良い。この構成であれば、磁気抵抗となるボビン721が無いので、ソレノイドコイル72により発生する磁束を効率良く弁体6に通過させることができる。
さらに、ケーシング73は、図9に示すように、取付ブロック8の内部に位置する肉薄部73aと、取付ブロック8の外部に位置して肉薄部73aよりも壁厚が大きい肉厚部73bとを有していても良い。
ここで、肉薄部73aは、外側周面に雄ねじ部10aが形成されており、肉厚部73bは、肉薄部73aよりも流路ブロック2とは反対側に形成されている。肉薄部73a及び肉厚部73bは、収容本体部73yにより構成されている。また、図9では、肉薄部73aの内側周面と肉厚部73bの内側周面とは段差なく連続しているが、段差が有っても良い。さらに、肉厚部73bは、鉄心71の軸方向に沿って等断面形状をなすものであるが、軸方向に沿って当断面形状でなくても良い。
この構成であれば、ケーシング73が肉厚部73bを有するので、磁力線が外部に漏れにくくなり、弁体6に磁力線を効率よく通過させることができ、弁体6を引き上げやすくすることができる。また、雄ねじ部10aが形成される肉薄部73aよりも流路ブロック2とは反対側に肉厚部73bを形成しているので、肉薄部73aの外径を小さくすることができ、取付ブロック8を大型化する必要がない。また、取付ブロック8に対してケーシング73を回転させる際に肉厚部73bを操作することになり、回転トルクが小さくなり、ケーシング73を回転させやすくできる。
さらに、前記実施形態の流体制御バルブ32は、ノーマルクローズタイプのものの他に、弁体6を駆動していない状態で全開状態となる所謂ノーマルオープンタイプのものであっても良い。ノーマルクローズタイプにおいては、ソレノイドコイル72に電流を流すと、ソレノイドコイル72によって磁束が発生して、鉄心71及びケーシング73を通じて弁体6に磁束が流れる。これにより、弁体6は鉄心71に吸引されて、弁体6の着座面6aがオリフィス5の弁座面5aから離れて開弁状態となる構造となるが、弁体6を支持する支持部材9の支持力と弁体6の磁性体の磁力のバランスを調整することにより、ノーマルオープンタイプの流体制御バルブに変更する構成も考えられる。
また、前記実施形態では、流体制御バルブ32は、流量センサ31の上流側に設けられた構成であったが、流量センサ31の下流側に設けられた構成であっても良い。
また、前記実施形態においては、流体制御装置100の流量センサ31として、圧力式流量センサを使用しているが、熱式流量センサを使用してもよい。この場合には、流体制御バルブ32の上流側に熱式流量センサを設置することが考えられる。また、流量センサの他に圧力センサ等の流体センサを用いても良い。
また、流体制御装置100としては、圧力式及び熱式のものに限らず、流体制御バルブ32に弁座面5aと着座面6aとの相対位置を測定する位置センサを設け、当該位置センサの測定値に基づき弁開度をフィードバック制御するものであってもよい。また、本発明の流体制御装置は、前記実施形態の流量制御装置に限られず、流体の圧力を制御する圧力制御装置に適用することも可能である。
その他、本発明の趣旨に反しない限りにおいて様々な実施形態の変形や組み合わせを行っても構わない。
100・・・流体制御装置
2 ・・・流路ブロック
2R ・・・内部流路
2M ・・・収容凹部
32 ・・・流体制御バルブ
31 ・・・流体センサ
4 ・・・バルブ制御部
5 ・・・オリフィス
5a ・・・弁座面
6 ・・・弁体
6a ・・・着座面
7 ・・・アクチュエータ部
71 ・・・鉄心
72 ・・・ソレノイドコイル
72A・・・コイル要素
72B・・・コイル要素
72C・・・コイル要素
73 ・・・ケーシング
73x・・・円筒端部
73a・・・肉薄部
73b・・・肉厚部
8 ・・・取付ブロック
8S ・・・円環状のスリット
811・・・径方向外側の側壁部
812・・・径方向内側の側壁部
10 ・・・距離調整機構
10a・・・雄ねじ部
10b・・・雌ねじ部
11 ・・・留めねじ
2 ・・・流路ブロック
2R ・・・内部流路
2M ・・・収容凹部
32 ・・・流体制御バルブ
31 ・・・流体センサ
4 ・・・バルブ制御部
5 ・・・オリフィス
5a ・・・弁座面
6 ・・・弁体
6a ・・・着座面
7 ・・・アクチュエータ部
71 ・・・鉄心
72 ・・・ソレノイドコイル
72A・・・コイル要素
72B・・・コイル要素
72C・・・コイル要素
73 ・・・ケーシング
73x・・・円筒端部
73a・・・肉薄部
73b・・・肉厚部
8 ・・・取付ブロック
8S ・・・円環状のスリット
811・・・径方向外側の側壁部
812・・・径方向内側の側壁部
10 ・・・距離調整機構
10a・・・雄ねじ部
10b・・・雌ねじ部
11 ・・・留めねじ
Claims (16)
- 内部流路が形成された流路ブロックと、
前記流路ブロックに収容されており、弁座面を有するオリフィスと、
前記弁座面に着座する着座面を有する磁性体からなる弁体と、
前記弁体を磁力によって駆動するアクチュエータ部とを備え、
前記アクチュエータ部は、
前記弁体の着座面とは反対側の面に対向して設けられた鉄心と、
前記鉄心に巻回されたソレノイドコイルと、
前記鉄心及び前記ソレノイドコイルを収容する磁性体からなるケーシングとを有し、
前記ケーシングは、前記弁体の周囲を取り囲む位置まで延びている、流体制御バルブ。 - 前記弁体の着座面とは反対側の面は、前記ケーシングにおける前記流路ブロック側の先端面よりも、前記鉄心側に位置している、請求項1に記載の流体制御バルブ。
- 前記鉄心と前記弁体との距離を調整する距離調整機構をさらに備える、請求項1又は2に記載の流体制御バルブ。
- 前記流路ブロックに取り付けられ、前記弁体を収容する取付ブロックをさらに備え、
前記鉄心は、前記ケーシングに固定されており、
前記距離調整機構は、前記ケーシング及び前記取付ブロックにより構成されている、請求項3に記載の流体制御バルブ。 - 前記距離調整機構は、
前記ケーシングの外側周面又は前記取付ブロックの一方に形成された雄ねじ部と、
前記ケーシングの外側周面又は前記取付ブロックの他方に形成され、前記雄ねじ部が螺合する雌ねじ部とを有する、請求項4に記載の流体制御バルブ。 - 前記取付ブロックには、前記ケーシングに対して進退可能に設けられ、前記取付ブロックに対して前記ケーシングを固定する固定部が設けられている、請求項5に記載の流体制御バルブ。
- 前記ケーシングは、前記流路ブロック側の先端部に円筒端部を有しており、
前記取付ブロックは、前記円筒端部を収容するスリットを有しており、
前記取付ブロックにおける前記スリットを形成する側壁部に前記固定部が設けられており、
前記円筒端部は、前記固定部によって、前記取付ブロックにおける前記スリットを形成する側壁部に固定される、請求項6に記載の流体制御バルブ。 - 前記ケーシングは、前記取付ブロックの内部に位置する肉薄部と、前記取付ブロックの外部に位置して前記肉薄部よりも壁厚が大きい肉厚部とを有する、請求項5乃至7の何れか一項に記載の流体制御バルブ。
- 前記鉄心及び前記ケーシングは前記ソレノイドコイルに対してスライド移動可能に設けられており、
前記距離調整機構による前記鉄心及び前記ケーシングの移動に関わらず、前記ソレノイドコイルと前記弁体との相対位置は変化しないように構成されている、請求項3乃至8の何れか一項に記載の流体制御バルブ。 - 前記流路ブロックは、前記オリフィスを収容する収容凹部を有している、請求項1乃至9の何れか一項に記載の流体制御バルブ。
- 前記取付ブロックは、前記流路ブロックに取り付けられることにより、前記凹部に収容されたオリフィスを固定するものである、請求項10に記載の流体制御バルブ。
- 前記ソレノイドコイルは、線径が互いに異なる複数の線材を用いて構成されている、請求項1乃至11の何れか一項に記載の流体制御バルブ。
- 前記ソレノイドコイルは、前記鉄心の軸方向に沿って複数のコイル要素に分割されており、それら複数のコイル要素の線材は、互いに線径が異なる、請求項1乃至12の何れか一項に記載の流体制御バルブ。
- 前記ソレノイドコイルは、空芯コイルである、請求項1乃至13の何れか一項に記載の流体制御バルブ。
- 前記着座面を前記弁座面に向けて付勢する弾性体をさらに有し、
前記アクチュエータ部は、前記弁体を磁力によって開弁する方向に駆動するものであり、
前記弁体と前記弾性体とが接合されている、請求項1乃至14の何れか一項に記載の流体制御バルブ。 - 請求項1乃至15の何れか一項に記載の流体制御バルブと、
流体の流量又は圧力を測定する流体センサと、
前記流体センサで測定される測定値と所定の目標値とに基づいて、前記流体制御バルブの開度を制御する制御部と、を備える流体制御装置。
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