JP2004183863A - 電磁比例弁とその組立方法 - Google Patents
電磁比例弁とその組立方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004183863A JP2004183863A JP2002355121A JP2002355121A JP2004183863A JP 2004183863 A JP2004183863 A JP 2004183863A JP 2002355121 A JP2002355121 A JP 2002355121A JP 2002355121 A JP2002355121 A JP 2002355121A JP 2004183863 A JP2004183863 A JP 2004183863A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- fixed
- leaf spring
- holding member
- iron core
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Magnetically Actuated Valves (AREA)
- Springs (AREA)
- Electromagnets (AREA)
Abstract
【解決手段】コイル32への通電時に固定鉄心30に吸引されるプランジャ25と、プランジャ25に固定された弁シート14と、弁シート14に当接又は離間する弁座8が形成されたボディ2と、プランジャ25及び弁シート24に一体的に固定される板バネ10と、ボディ2に連結されて板バネ10をボディ2との間で保持する保持部材13とを備える電磁比例弁1において、保持部材13とボディ2とが螺合接続されており、保持部材13をボディ2にねじ込むときに、板バネ10の外周固定部18に設けた折曲部22を撓ませることによってバネ力を発生させ、板バネ10を基準面に位置合わせしつつ、保持部材13の任意の移動を許容するようにする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、固定鉄心が発生する吸引力によりプランジャを無摺動で作動させ、弁体のストローク量を制御する電磁比例弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、半導体製造工程では、微細加工が進み、プロセスガスなどの制御流体を電磁比例弁で精密に制御している。
電磁比例弁には、例えば、プランジャ方式を採用するものがある。プランジャ方式の電磁弁は、コイルを巻回したコイルボビンに固定鉄心を固設するとともに、固定鉄心と同軸上に棒状プランジャを摺動可能に挿入し、棒状プランジャの先端部に固定した弁体を弁座に当接又は離間させるものである。こうしたプランジャ方式の電磁弁は、棒状プランジャがコイルへの印加電流に比例してコイルボビン内を摺動し、弁体を弁座から分離させて、制御流体の流量を制御する。このとき、棒状プランジャは、固定鉄心と対向する面とコイルボビンに挿入された外周面とに吸引力が作用するため、少ない通電量で弁体のストローク量を調整できる利点がある。
【0003】
ところが、プランジャ方式では、棒状プランジャの摺動時にパーティクルを生じ、製品品質に悪影響を与えたり、また、棒状プランジャをコイルに挿入する構造であるため、装置全体の高さが高く、装置サイズが大型化する欠点がある。
【0004】
こうした欠点を補うべく、フラッパ方式を採用する電磁比例弁が提案されている。フラッパ方式は、コイルへの印加電流による磁力に比例してプランジャを無摺動で作動させることにより、弁体のストローク量を制御するものであり、パーティクルの発生を抑制するとともに、装置サイズをコンパクトにしている。
【0005】
図7は、フラッパ方式を採用する電磁比例弁100の断面図である。
電磁比例弁100は、ボディ101に入口流路103と出口流路102とが形成されており、その連通部分に弁室104が設けられている。弁室104には、出口流路102と連通する開口部の周りに弁座105が設けられている。また、ボディ101には、保持部材106が嵌め込まれ、ボディ101と保持部材106との間に板バネ107が狭持されている。板バネ107には、中心部に設けた孔108(図8参照)に対して弁シート109が弁シート押さえ板110を介して取り付けられ、板バネ107の取付荷重によって弁シート109を弁座105に押しつけている。
【0006】
板バネ107は、図8の正面図に示すように、厚さ方向に対する弾性変形をスムーズにするため、孔108の周囲部において、内周固定部111と外周固定部112とが同心円状に形成されるとともに、内周固定部111と外周固定部112との間において、4枚の梁113の各々が略S字状に形成されている。
【0007】
そして、板バネ107は、図9に示す弁部拡大断面図に示すように、内周固定部111が、弁シート109を装着されたプランジャ115と弁シート押さえ板110とに重ね合わされた状態で、プランジャ115に対して溶接接合されて固着されている(図中P11参照)。これにより、板バネ107は、弁シート109及びプランジャ115と一体構造とされている。また、板バネ107の外周固定部112は、上スペーサ125と下スペーサ126との間に挟み込まれることにより、板バネ107をプランジャ115や弁座105等に対して位置合わせして支持している。
【0008】
そして、保持部材106には、非磁性体からなる嵌装部材117が溶接接合により固着され、固定鉄心118を保持している。従って、コイル119に電流を供給すると、固定鉄心118や保持部材106が励磁され、板バネ107の復元力に抗してプランジャ115を吸引する。
【0009】
こうした図7の電磁比例弁100では、コイル119に所定の電流を供給して磁力を印加すると、図10のバネ線図Kに示すように、プランジャ115の自重と板バネ107による押圧力の合成力に対して、コイル119に供給する電流に応じて固定鉄心118の発生する吸引力がバランスする点で、作動を行う。従って、例えば、板バネ107が所定のバネ定数を有することを前提として、コイル119に150ATの印加磁力を与えると、プランジャ115にかかる力とF1点でバランスし、この点を制御流体の無圧時の開弁開始位置に設定し、弁変位L0の位置とする。さらに、例えば、 印加磁力を300ATに強くすると、プランジャ115にかかる力とF2点でバランスし、弁はL1位置となり、L0からL1の距離が開弁の弁移動距離となる。尚、図7の電磁比例弁100は、保持部材106をボディ101に嵌め込む量によりプランジャ115と固定鉄心118との間の距離を調整することによって、図10に示す吸引力特性を変化させることができ、また、開弁開始位置L0を任意に設定することができる。
【0010】
上記のように図7の電磁比例弁100は、コイル119への印加電流による磁力に比例して弁の変位がなされて作動する。その際の印加電流による磁力に対して弁を流れる制御流体の流量は、図10のバネ線図Kに示される吸引力特性に対して、図11に示される流量制御特性となる。すなわち、このグラフは、電磁比例弁100に100〜150ATの印加磁力を与えたときに開弁を開始するように設定したときのグラフであり、このような特性で制御流体が流れることが予め測定されているときには、所定の流量を得るための印加磁力を求めて制御することができ、また、流路を流れる制御流体の流量を測定して印加磁力を調整することにより、常に所定流量となるように制御することもできる。
【0011】
従って、図7の電磁比例弁100は、ボディ101の入口流路103に対して制御流体が供給されるが、図11に示すように、コイル119に100〜150ATの印加磁力を与えるまでは、板バネ107の復元力により所定の取付荷重で弁シート109を弁座105に押しつけて、弁座105を閉じている。
【0012】
ここで、コイル119に300ATの印加磁力を与えると、板バネ107の復元力に抗して、プランジャ115が固定鉄心118や保持部材106の磁力に吸引されて垂直上方向に移動するので、弁シート109が弁座105から分離し、弁座105を開く。このとき、電磁比例弁100は、150%流量で制御流体を入口流路103から出口流路102へと供給する(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】
特開2002−71045号公報(第4〜5頁、第1図、第2図。)
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図7に示す従来の電磁比例弁100は、所望の流量制御特性が得られるように部品を組立調整することが困難である問題があった。
【0014】
すなわち、電磁比例弁100では、プランジャ115と固定鉄心118との間の距離を数十μm以内で設定することが要求されており、プランジャ115を数μmの精度で作動調整して流量制御を行っている。こうした条件のもとで、組み立てられる電磁比例弁100の全てが一定の流量制御特性を有するには、一定の吸引力特性を得る必要がある。吸引力特性は、プランジャ115と固定鉄心118との間の距離によって変化する。すなわち、プランジャ115と固定鉄心118との間の距離がばらつくと、図10に示すように、バネ線図Kが傾き(板バネ107のバネ定数)を変えることなく、図中左右方向にばらついて(図中K1,K2参照)、開弁開始位置L0がずれる。開弁開始位置L0がずれると、図11に示す流量制御特性も図中左右方向にばらつき、製品品質が一定しない。従って、電磁比例弁100は、プランジャ115と固定鉄心118との間の距離を精密に設定するよう組み立て、開弁開始位置L0を定める必要がある。
【0015】
この点、電磁比例弁100では、図9に示すように、ボディ101に対して下スペーサ126、板バネ107、上スペーサ125を積み重ね、さらにボディ101に保持部材106を嵌め込むことにより、プランジャ115と固定鉄心118との間の距離の精度を絶対的に出している。そのため、ボディ101、弁座105、保持部材106、板バネ107等の部品公差は、プランジャ115と固定鉄心118との間の距離に直接影響し、製品品質にバラツキを生じさせていた。それに対して、部品の寸法精度を向上させて組立公差を小さくすることが考えられるが、プランジャ115が数μmの微小量で作動する関係上、許容される部品公差は数μm未満であり、 単に部品の寸法精度を向上させるだけでは十分に対応しきれない。
【0016】
そのため、電磁比例弁100では、ボディ101や保持部材106等の部品公差に応じて上スペーサ125の厚さを変えることにより、部品公差が組立公差に与える影響を排除していた。この場合、組み立てた電磁比例弁100が図11に示すような一定水準の流量制御特性を得ていない場合には、部品を分解して上スペーサ125の厚さを調整し、再組立てしなければならず、部品の組立調整に手間や時間がかかっていた。
【0017】
そこで、本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、部品の組立調整が容易な電磁比例弁を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明に係る電磁比例弁は、コイルへの印加電流に応じて吸引力を発生する固定鉄心と、固定鉄心に吸引される可動鉄心と、可動鉄心に固定される弁体と、弁体を収納する弁室が入口流路と出口流路と連通するように形成されたボディと、弁室に設けられて弁体が当接又は離間する弁座と、可動鉄心に固定されて弁体に弁閉方向の荷重を加える板バネと、固定鉄心を保持するとともに、ボディに嵌め込まれて板バネをボディとの間で狭持する保持部材とを備え、固定鉄心が発生する吸引力と板バネが弁体を弁座に押しつける力とのつり合いにより、弁体のストローク量を制御する電磁比例弁において、保持部材とボディとが螺合接続されるものであって、板バネとボディとの間に配設され、保持部材をボディにねじ込むときに、板バネを基準面に位置合わせしつつ、保持部材の任意の移動を許容する位置決め機構を有することを特徴とする。
【0019】
(2)(1)に記載の発明において、板バネは、可動鉄心に固定される内周固定部と、内周固定部に対して外向きに接続されるものであって、曲線を描くように形成された複数の梁と、梁を介して内周固定部と接続するものであって、保持部材とボディとの間で狭持される複数の外周固定部とを有し、外周固定部が曲げ加工を施されて位置決め機構とされていることを特徴とする。
【0020】
(3)(2)に記載の発明において、板バネは、内周固定部が中心部に切欠孔を有するC形に形成され、孔が、外周固定部と梁と内周固定部とにより形成される複数の長孔の1つと接続していることを特徴とする。
【0021】
(4)(1)乃至(3)の何れか1つに記載の発明において、弁体は、熱可塑性を有する弾性体で形成されており、板バネは、内周固定部に弁体を保持する突起が内向きに設けられ、可動鉄心に対して溶接接合されることを特徴とする。
【0022】
(5)(1)乃至(4)の何れか1つに記載の発明において、弁体が弁座に当接する面に鏡面加工を施されていることを特徴とする。
【0023】
(6)(1)乃至(5)の何れか1つに記載の発明において、断面U字形に形成された環状の嵌装部材を有し、嵌装部材は、保持部材の内周面に固着され、固定鉄心が弁室に突き出るように圧入されていることを特徴とする。
【0024】
(7)本発明に係る電磁比例弁の組立方法は、コイルへの印加電流に応じて吸引力を発生する固定鉄心と、固定鉄心に吸引される可動鉄心と、可動鉄心に固定される弁体と、弁体を収納する弁室が入口流路と出口流路とに連通するように形成されたボディと、弁室に設けられて弁体と当接又は離間する弁座と、可動鉄心に固定される内周固定部と、内周固定部に対して外向きに接続されるものであって、曲線を描くように形成された複数の梁と、梁を介して内周固定部と接続するものであって、梁との接続部分を基点として曲げ加工を施された外周固定部とからなる板バネと、固定鉄心を保持するとともに、ボディに螺合接続されて、板バネをボディとの間で狭持する保持部材と、を有する電磁比例弁を用いて、制御流体を入口流路に供給するとともに、コイルに所定量の電流を供給し、出口流路から排出される制御流体の流量を計測しながら、保持部材をボディにねじ込んで、保持部材とボディとの間で板バネの外周固定部を挟み込み、コイルへの印加電流に対応する流量が計測されたときに、保持部材をボディにねじ込むことを停止することを特徴とする。
【0025】
上記構成を有する電磁比例弁では、保持部材をボディにねじ込むときに、板バネを基準面に位置合わせした状態で、保持部材をボディに対して任意の量だけねじ込むことが可能である。保持部材には、固定鉄心が保持される一方、板バネには、可動鉄心が固定されているため、保持部材のねじ込み量を調節すると、固定鉄心と可動鉄心との間の距離が変化する。固定鉄心と可動鉄心との間の距離が変化すると、吸引力特性が変化するため、保持部材のねじ込み量を調節すれば、開弁開始位置を自由に設定することが可能である。これにより、全ての電磁比例弁が一定水準の流量制御特性を有するように組み立てられ、同一の製品品質を得ることができる。
【0026】
従って、本発明の電磁比例弁によれば、同一の製品品質を有する電磁比例弁を組み立てるために、部品を分解して再組立てする必要がないので、部品の組立調整を容易に行うことができる。
【0027】
このとき、板バネの外周固定部について梁との接続部分を基点にして両端を折り曲げれば、保持部材をボディにねじ込んで板バネを狭持するときに、板バネの外周固定部が撓んでバネ力を発生し、位置決め機構の役割を果たすので、部品点数を増やすことなく、部品の組立精度を容易にすることができる。
【0028】
また、板バネは、複数の外周固定部が分割して設けられ、外周固定部と梁と内周固定部との間に形成される長孔が一方に開口しており、さらに、長孔の1つが内周固定部の孔と接続しているので、ワイヤカットなどで板バネを簡単に形成することができる。
【0029】
こうした板バネは、内周固定部が可動鉄心に溶接接合されるときに、突起が溶接の熱を内周固定部から伝達されて加熱し、弁体に食い込んで密接する。そのため、可動鉄心が作動する際に、弁体が可動鉄心から浮き上がって傾ぐことがなく、弁体のストローク量がコイルへの印加電流に応じて変位するとともに、板バネの支点位置が一定になる。従って、本発明の電磁比例弁によれば、作動特性を安定させることができる。
【0030】
この点、弁体には、弁座と当接するシール部分に熱プレス転写により鏡面加工が施され、弁座と弁体との間の距離を安定させているので、従来の下スペーサを省いても、板バネの基準面を正確に設定することができる。
【0031】
また、保持部材は、断面がU字形に形成された嵌装部材が固着され、その嵌装部材に対して固定鉄心を圧入することにより、保持部材と固定鉄心の高さ位置精度を出し、固定鉄心を保持している。嵌装部材は、固定鉄心が圧入されるときに、開口部が撓んでバネ力を発揮し、保持部材と固定鉄心との径方向での寸法公差を吸収する。よって、保持部材と固定鉄心との組立位置精度が得られ、部品加工精度を緩和することができる。
【0032】
かかる電磁比例弁の部品組立を行う場合には、まず、制御流体を入口流路に供給し、コイルに所定の印加磁力を与え、固定鉄心に吸引力を発生させる。すると、可動鉄心が固定鉄心に吸引されて、弁体が弁座から分離し、制御流体が流量制御されて出口流路から排出される。
【0033】
そこで、出口流路から排出される制御流体の流量を計測しながら、保持部材をボディにねじ込んでいく。保持部材をボディに所定量ねじ込むと、板バネの外周固定部が、保持部材とボディとの間で撓んで、板バネをボディに圧接させて基準面に位置合わせする一方、撓みによるバネ力によって保持部材の任意の移動を許容する。保持部材には、固定鉄心が保持される一方、板バネには、可動鉄心が固定されているため、固定鉄心と可動鉄心との間の距離は、保持部材のねじ込み量に応じて変化し、それに伴って吸引力特性が変化する。
【0034】
電磁比例弁は、弁体が弁座から分離して制御する流量と、コイルへの印加電流による磁力とが比例関係にあり、弁体が弁座から分離し始める開弁開始位置は、吸引力特性によって変化する。そのため、電磁比例弁が、コイルへの印加電流による磁力に対応する流量を制御するまで、保持部材をボディにねじ込めば、固定鉄心と可動鉄心との間の距離が所定値に設定されて、特定の吸引力特性が得られ、さらには、開弁開始位置が一義的に定められる。これにより、全ての電磁比例弁は、一定水準の流量制御特性を有するように組み立てられ、同一の製品品質を得ることができる。
【0035】
従って、本発明の電磁比例弁によれば、同一の製品品質を有する電磁比例弁を組み立てるために、部品寸法を測って組立調整したり、部品を分解してスペーサを交換した後に再組立てする必要がなく、部品の組立調整を容易に調節することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る電磁比例弁の実施の形態について図面を参照して説明する。図1及び図2は、電磁比例弁1の弁部拡大断面図である。図3は、電磁比例弁1の断面図である。
本実施の形態の電磁比例弁1も、従来技術の欄で説明した電磁比例弁100と同様、半導体製造工程のプロセスガスを制御するために用いられ、コイル32の電磁吸引力に比例してプランジャ(「可動鉄心」に相当するもの。)25を吸引移動させ、弁シート(「弁体」に相当するもの。)14を弁座8から分離させることにより、制御流体の流量制御を行うものである。
【0037】
図3に示すように、ボディ2には、入口流路4と出口流路3とが形成され、その連通部分に弁孔7が設けられている。弁孔7は、ボディ2の上端面に形成された凹部6と連通している。凹部6には、弁座8が弁孔7の開口部の周りに弁シート14側に突き出すように設けられ、さらに、弁座8の周りに段差9が設けられて、板バネ10の基準面を設定している。
【0038】
凹部6の開口部内周には、図1及び図2に示すように、雌ネジ11が形成されている。雌ネジ11に螺合する雄ネジ12は、磁性材料を略円筒形状に形成した保持部材13の外周面に形成されている。従って、ボディ2の段差9に板バネ10を載置し、保持部材13をボディ2の凹部6に螺合接続すれば、板バネ10の外周固定部18で板バネ10を狭持することができる。
この点、板バネ10は、中心部に形成された孔19に対し、弁シート14が固着されており、板バネ10の復元力により、弁シート14を弁座8に所定の取付荷重で押さえ付けるようになっている。
【0039】
図4は、板バネ10の平面図である。図5は、板バネ10の側面図である。
板バネ10は、円板状の形状をなし、内周固定部16、梁17、外周固定部18とを備える。内周固定部16はC形状に形成されて、中心部に孔19が形成されている。内周固定部16の内縁部分には、複数の突起20が円周方向に等間隔で内向きに延設されている。一方、内周固定部16の外縁部分には、5枚の梁17が外向きの放射線状に延設されている。各梁17は、コイル32の非通電時においても弁シート14を弁閉方向への荷重を発生可能なバネ特性を安定して発生するために、曲線でつながれたS字状の形状をなしている。各梁17の外側端部には、外周固定部18がそれぞれ接続している。
【0040】
5枚の外周固定部18は、円弧状の形状を有し、内周固定部16と同心円状に等間隔で配設されている。従って、板バネ10は、外周固定部18が梁17毎に分割して設けられることにより複数の長孔21が形成され、さらにその長孔21の1つが内周固定部16の孔19と接続している。また、外周固定部18は、略中心位置において梁17と接続し、その接続部分を基点として両端が折り曲げられて折曲部(「位置決め機構」に相当するもの。)22が設けられ、バネ性を有している。尚、外周固定部18の折曲部22のバネ力は、弁シールに必要な板バネ歪以上に設定されている。これは、保持部材13をボディ2に所定量以上ねじ込んだときに、保持部材13のねじ込み量にかかわらず板バネ10を一定の力で基準面に押しつけるためである。
【0041】
図6は、プランジャ25を固定された板バネ10の平面図である。
板バネ10は、内周固定部16がプランジャ25に溶接接合されている。プランジャ25には、弁シート14を収納するための弁体収納部26が形成されており、その弁体収納部26に弁シート14が装着されたプランジャ25に対して、板バネ10の内周固定部16をスポット溶接している(図中P1参照)。このとき、板バネ10は、外周固定部18の折曲部22がプランジャ25側に折り曲げられるように位置合わせされている(図1参照)。
【0042】
一方、弁シート14は、PTEE(四フッ化エチレン樹脂)などの熱可塑性を有する弾性体で形成され、板バネ10の突起20によりプランジャ25の弁体収納部26内に保持されている。弁シート14は、弁座8と当接するシール部分29に鏡面加工が施されている。
【0043】
また、図3に示すように、電磁比例弁1では、固定鉄心30を嵌装部材31を介して保持部材13に圧入して溶接又はろう付けすることにより、固定鉄心30を保持している。嵌装部材31は、環状をなし、断面がU字形に形成されている。そして、コイル32が巻かれたボビン33を嵌装部材31及び保持部材13に突き当てるように固定鉄心30に対して挿入するとともに、ボビン33等を覆うようにボンネット34を保持部材13に嵌め合わせ、固定鉄心30をネジ35でボンネット34に取り付けて固定している。
【0044】
この点、固定鉄心30の下端部分は、嵌装部材31から突出しており、保持部材13と対向して弁室5内に存在している。嵌装部材31は非磁性材料で形成されているのに対し、固定鉄心30及び保持部材13は磁性材料で形成されているため、固定鉄心30と保持部材13との間には、磁気漏洩空間36が環状に形成されている。また、保持部材13においては、ボディ2にねじ込まれた部分が、弁室5との側壁(の断面)として段差状に形成されている。さらに、固定鉄心30の下端部分とプランジャ25の中空部の位置関係は、固定鉄心30の下端部分がプランジャ25の中空部に接触することなく挿入される関係にある。また、保持部材13の段差状の部分(弁室5の側壁)とリング状のプランジャ25の突縁部27との位置関係は、プランジャ25が垂直上方向、垂直下方向の何れに移動しても、対向する関係にあるが、特に、図2に示すように、プランジャ25が垂直上方向に移動しても、プランジャ25の突縁部27が保持部材13の段差状の部分(弁室5の側壁)に接触することはない。
【0045】
このような構成を有する電磁比例弁1では、ボディ2の入口流路4に対して制御流体が供給されるが、上述したように、常時は、板バネ10の復元力により、所定の取付荷重で弁シート14を弁座8に押しつけて、弁座8を閉じている。ここで、コイル32に印加して固定鉄心30や保持部材13を磁化すると、図2に示すように、板バネ10の復元力に抗して、プランジャ25が固定鉄心30や保持部材13の磁力に吸引されて、固定鉄心30や保持部材13の間にある空隙を埋めるように、及び、固定鉄心30と保持部材13との間にある磁気漏洩空間36を埋めるように、プランジャ25が垂直上方向に無摺動で移動するので、弁シート14が弁座8から分離し、弁座8を開くことができる。
【0046】
この場合、電磁比例弁1は、プランジャ25の自重と板バネ10のバネ力の合成力に対して、コイル32への印加電流による磁力に応じた吸引力がバランスする点まで開弁する。つまり、電磁比例弁1は、コイル32への印加電流による磁力に比例した開度だけ開くように作動する。弁座8が開かれると、入口流路4に供給された制御流体は、入口流路4から弁座8を通過するときに、弁シート14と弁座8との距離に応じた流量に制御された後、出口流路3から流出する。
【0047】
尚、電磁比例弁1では、固定鉄心30、嵌装部材31、保持部材13、ボディ2のそれぞれの間を溶接接合してシールすることにより、制御流体の漏れを防止している(図1及び図2に示すP2、P3、P4部分参照)。
【0048】
以上詳細に説明したように、本実施の形態の電磁比例弁1では、保持部材13をボディ2にねじ込むときに、板バネ10の外周固定部18が、撓んでバネ力を発生するため、板バネ10をボディ2の段差9に圧接させて基準面に位置合わせした状態で、保持部材13をボディ2に任意の量だけねじ込むことが可能である(図1、図2参照)。保持部材13には、固定鉄心30が保持される一方、板バネ10には、プランジャ25が固定されているため、保持部材13のねじ込み量を調節すると、固定鉄心30とプランジャ25との間の距離が変化する。固定鉄心30とプランジャ25との間の距離が変化すると、図10に示すように吸引力特性が変化するため、保持部材13のねじ込み量を調節すれば、開弁開始位置L0を自由に設定することが可能である。これにより、全ての電磁比例弁1が図11に示す一定水準の流量制御特性を有するように組み立てられ、同一の製品品質を得ることができる。
【0049】
従って、本実施の形態の電磁比例弁1によれば、同一の製品品質を有する電磁比例弁1を組み立てるために、部品を分解して再組立てする必要がないので、部品の組立調整を容易に行うことができる。
【0050】
このとき、保持部材10をボディ2にねじ込んで板バネ10を狭持するときに、板バネ10の外周固定部18の折曲部22が撓んでバネ力を発生し、位置決め機構の役割を果たすので(図1、図2、図4、図5参照)、部品点数を増やすことなく、部品の組立精度を容易にすることができる。
【0051】
また、板バネ10は、5枚の外周固定部18が分割して設けられ、外周固定部18と梁17と内周固定部16との間に形成される長孔21が一方に開口しており、さらに、長孔21の1つが内周固定部16の孔19と接続しているので(図4参照)、ワイヤカットなどで板バネ10を簡単に形成することができる。
【0052】
こうした板バネ10は、内周固定部16が突起20に対応する位置においてプランジャ25にスポット溶接されるときに(図6参照)、突起20がスポット溶接の熱を内周固定部16から伝達されて加熱し、弁シート14に食い込んで密接する(図1及び図2参照)。そのため、プランジャ25が作動する際に、弁シート14がプランジャ25の弁体収納部26から浮き上がって傾ぐことがなく、弁シート14のストローク量が印加磁力に応じて変位するとともに、板バネ10の支点位置が一定になる。従って、本実施の形態の電磁比例弁1によれば、作動特性を安定させることができる。
【0053】
この点、弁シート14には、弁座8と当接するシール部分29に熱プレス転写により鏡面加工が施され(図6参照)、弁座8と弁シート14との間の距離を安定させているので、従来の下スペーサ126(図9参照)を省いても、板バネ10の基準面を正確に設定することができる。
【0054】
また、磁性を有する保持部材13は、断面がU字形に形成された非磁性材の嵌装部材31が圧入固着され、その嵌装部材31に対して磁性を有する固定鉄心30を圧入することにより、保持部材13と固定鉄心30の高さ位置精度を出し、固定鉄心30を保持している(図1及び図2参照)。嵌装部材31は、固定鉄心30が圧入されるときに、開口部が撓んでバネ力を発揮し、保持部材13と固定鉄心30との径方向での寸法公差を吸収する。よって、保持部材13と固定鉄心30との組立位置精度が得られ、部品加工精度を緩和することができる。
【0055】
かかる電磁比例弁1が、図11に示す流量制御特性を有するように部品組立を行う場合には、まず、制御流体を入口流路4に供給し、コイル32に所定の印加磁力を与え、固定鉄心30に吸引力を発生させる(図1、図3参照)。すると、プランジャ25が固定鉄心30に吸引されて、弁シート14が弁座8から分離し、制御流体が流量制御されて出口流路3から排出される(図2参照)。
【0056】
そこで、出口流路3から排出される制御流体の流量を計測しながら、保持部材13をボディ2にねじ込んでいく。保持部材13をボディ2に所定量ねじ込むと、板バネ10の外周固定部18が、保持部材13とボディ2との間で撓んで、板バネ10をボディ2の段差9に圧接させて基準面に位置合わせする一方、撓みによるバネ力によって保持部材13の任意の移動を許容する(図2参照)。保持部材13には、固定鉄心13が保持される一方、板バネ10には、プランジャ25が固定されるため、固定鉄心30とプランジャ25との間の距離は、保持部材13をボディ2にねじ込む量に応じて変化し、それに伴って吸引力特性が変化する(図10参照)。
【0057】
電磁比例弁1は、図11に示すように、弁シート14が弁座8から分離して制御する流量と、コイル32への印加電流による磁力とが比例関係にあり、弁シート14が弁座8から分離し始める開弁開始位置L0は、図10に示す吸引力特性によって変化する。そのため、電磁比例弁1が、コイル32への印加電流による磁力に対応する流量(例えば、図11の流量制御特性を得る場合には、300ATの印加磁力に対して150%流量)を制御するまで、保持部材13をボディ2の凹部6にねじ込めば、固定鉄心30とプランジャ25との間の距離が所定値に設定され、図10のバネ線図Kに示す吸引力特性が得られ、さらには、開弁開始位置L0が一義的に定められる。これにより、全ての電磁比例弁1は、図11に示す一定水準の流量制御特性を有するように組み立てられ、同一の製品品質を得ることができる。
【0058】
従って、本実施の形態の電磁比例弁1によれば、同一の製品品質を有する電磁比例弁1を組み立てるために、部品寸法を測って組立調整したり、部品を分解してスペーサを交換した後に再組立てする必要がなく、部品の組立調整を容易に調節することができる。
【0059】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、色々な応用が可能である。
【0060】
(1)例えば、上記実施の形態では、板バネ10の外周固定部18を折り曲げて折曲部22を設け、位置決め機構とした。それに対して、従来の板バネ(図8参照)のように板バネの外周固定部をリング状に形成し、リングワッシャなどの別部材を用いて位置決め機構としてもよい。
【0061】
(2)例えば、上記実施の形態では、嵌装部材31が開口部を上方に向けて保持部材13と固定鉄心30との間に配設されている。それに対して、開口部を下方に向けて嵌装部材31を保持部材13と固定鉄心30との間に配設してもよい。また、嵌装部材の開口部が形成された端面と反対側の端面を、断面円弧型に形成することにより、より強いバネ力を持たせるようにしてもよい。
【0062】
【発明の効果】
本発明に係る電磁比例弁は、コイルへの印加電流に応じて吸引力を発生する固定鉄心と、固定鉄心に吸引される可動鉄心と、可動鉄心に固定される弁体と、弁体を収納する弁室が入口流路と出口流路と連通するように形成されたボディと、弁室に設けられて弁体が当接又は離間する弁座と、可動鉄心に固定されて弁体に弁閉方向の荷重を加える板バネと、固定鉄心を保持するとともに、ボディに嵌め込まれて板バネをボディとの間で狭持する保持部材とを備え、固定鉄心が発生する吸引力と板バネが弁体を弁座に押しつける力とのつり合いにより、弁体のストローク量を制御する電磁比例弁において、保持部材とボディとが螺合接続されるものであって、板バネとボディとの間に配設され、保持部材をボディにねじ込むときに、板バネを基準面に位置合わせしつつ、保持部材の任意の移動を許容する位置決め機構を有しているので、部品の組立調整を容易に行うことができる。
【0063】
また、本発明に係る電磁比例弁の組立方法によれば、コイルへの印加電流に応じて吸引力を発生する固定鉄心と、固定鉄心に吸引される可動鉄心と、可動鉄心に固定される弁体と、弁体を収納する弁室が入口流路と出口流路とに連通するように形成されたボディと、弁室に設けられて弁体と当接又は離間する弁座と、可動鉄心に固定される内周固定部と、内周固定部に対して外向きに接続されるものであって、曲線を描くように形成された複数の梁と、梁を介して内周固定部と接続するものであって、梁との接続部分を基点として曲げ加工を施された外周固定部とからなる板バネと、固定鉄心を保持するとともに、ボディに螺合接続されて、板バネをボディとの間で狭持する保持部材と、を有する電磁比例弁を用いて、制御流体を入口流路に供給するとともに、コイルに所定量の電流を供給し、出口流路から排出される制御流体の流量を計測しながら、保持部材をボディにねじ込んで、保持部材とボディとの間で板バネの外周固定部を挟み込み、コイルへの印加電流に対応する流量が計測されたときに、保持部材をボディにねじ込むことを停止するので、部品の組立調整を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係り、電磁比例弁が閉弁している状態の弁部拡大断面図である。
【図2】同じく、電磁比例弁が開弁している状態の弁部拡大断面図である。
【図3】同じく、電磁比例弁の断面図である。
【図4】同じく、板バネの平面図である。
【図5】同じく、板バネの側面図である。
【図6】同じく、プランジャに固定された板バネの平面図である。
【図7】従来の電磁比例弁の断面図である。
【図8】従来の電磁比例弁で使用される板バネの一例を示す正面図である。
【図9】従来の電磁比例弁の弁部拡大断面図である。
【図10】電磁比例弁の吸引力特性を示す図である。
【図11】電磁比例弁の流量制御特性を示す図である。
【符号の説明】
1 電磁比例弁
2 ボディ
3 入口流路
4 出口流路
5 弁室
8 弁座
10 板バネ
13 保持部材
30 固定鉄心
31 嵌装部材
16 内周固定部
17 梁
18 外周固定部
19 孔
20 突起
32 コイル
25 プランジャ
Claims (7)
- コイルへの印加電流に応じて吸引力を発生する固定鉄心と、前記固定鉄心に吸引される可動鉄心と、前記可動鉄心に固定される弁体と、前記弁体を収納する弁室が入口流路と出口流路と連通するように形成されたボディと、前記弁室に設けられて前記弁体が当接又は離間する弁座と、前記可動鉄心に固定されて前記弁体に弁閉方向の荷重を加える板バネと、前記固定鉄心を保持するとともに、前記ボディに嵌め込まれて前記板バネを前記ボディとの間で狭持する保持部材とを備え、前記固定鉄心が発生する吸引力と前記板バネが前記弁体を前記弁座に押しつける力とのつり合いにより、前記弁体のストローク量を制御する電磁比例弁において、
前記保持部材と前記ボディとが螺合接続されるものであって、
前記板バネと前記ボディとの間に配設され、前記保持部材を前記ボディにねじ込むときに、前記板バネを基準面に位置合わせしつつ、前記保持部材の任意の移動を許容する位置決め機構を有することを特徴とする電磁比例弁。 - 請求項1に記載する電磁比例弁において、
前記板バネは、
前記可動鉄心に固定される内周固定部と、前記内周固定部に対して外向きに接続されるものであって、曲線を描くように形成された複数の梁と、前記梁を介して前記内周固定部と接続するものであって、前記保持部材と前記ボディとの間で狭持される複数の外周固定部とを有し、
前記外周固定部が曲げ加工を施されて前記位置決め機構とされていることを特徴とする電磁比例弁。 - 請求項2に記載する電磁比例弁において、
前記板バネは、
前記内周固定部が中心部に切欠孔を有するC形に形成され、
前記孔が、前記外周固定部と前記梁と前記内周固定部とにより形成される複数の長孔の1つと接続していることを特徴とする電磁比例弁。 - 請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載する電磁比例弁において、
前記弁体は、熱可塑性を有する弾性体で形成されており、
前記板バネは、前記内周固定部に前記弁体を保持する突起が内向きに設けられ、前記可動鉄心に対して溶接接合されることを特徴とする電磁比例弁。 - 請求項1乃至請求項4の何れか1つに記載する電磁比例弁において、
前記弁体が前記弁座に当接する面に鏡面加工を施されていることを特徴とする電磁比例弁。 - 請求項1乃至請求項5の何れか1つに記載する電磁比例弁において、
断面U字形に形成された環状の嵌装部材を有し、
前記嵌装部材は、前記保持部材の内周面に固着され、前記固定鉄心が前記弁室に突き出るように圧入されていることを特徴とする電磁比例弁。 - コイルへの印加電流に応じて吸引力を発生する固定鉄心と、
前記固定鉄心に吸引される可動鉄心と、
前記可動鉄心に固定される弁体と、
前記弁体を収納する弁室が入口流路と出口流路とに連通するように形成されたボディと、
前記弁室に設けられて前記弁体と当接又は離間する弁座と、
前記可動鉄心に固定される内周固定部と、前記内周固定部に対して外向きに接続されるものであって、曲線を描くように形成された複数の梁と、前記梁を介して前記内周固定部と接続するものであって、前記梁との接続部分を基点として曲げ加工を施された外周固定部とからなる板バネと、
前記固定鉄心を保持するとともに、前記ボディに螺合接続されて、前記板バネを前記ボディとの間で狭持する保持部材と、を有する電磁比例弁を用いて、
制御流体を前記入口流路に供給するとともに、前記コイルに所定量の電流を供給し、
前記出口流路から排出される制御流体の流量を計測しながら、前記保持部材を前記ボディにねじ込んで、前記保持部材と前記ボディとの間で前記板バネの外周固定部を挟み込み、
前記コイルへの印加電流に対応する流量が計測されたときに、前記保持部材を前記ボディにねじ込むことを停止することを特徴とする電磁比例弁の組立方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002355121A JP4081366B2 (ja) | 2002-12-06 | 2002-12-06 | 電磁比例弁とその組立方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002355121A JP4081366B2 (ja) | 2002-12-06 | 2002-12-06 | 電磁比例弁とその組立方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004183863A true JP2004183863A (ja) | 2004-07-02 |
JP4081366B2 JP4081366B2 (ja) | 2008-04-23 |
Family
ID=32755904
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002355121A Expired - Fee Related JP4081366B2 (ja) | 2002-12-06 | 2002-12-06 | 電磁比例弁とその組立方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4081366B2 (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010103199A (ja) * | 2008-10-22 | 2010-05-06 | Psc Kk | アクチュエータ及び気体圧制御弁 |
JP2010255757A (ja) * | 2009-04-24 | 2010-11-11 | Optnics Precision Co Ltd | 面状ばね及びこれを用いた安全弁 |
JP2013258887A (ja) * | 2012-05-14 | 2013-12-26 | Aisan Ind Co Ltd | ブラシレスモータ |
JP2014165359A (ja) * | 2013-02-26 | 2014-09-08 | Shindengen Mechatronics Co Ltd | ソレノイド |
US9246365B2 (en) | 2012-01-23 | 2016-01-26 | Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha | Regulation of permanent magnet motion in a brushless motor |
CN110735945A (zh) * | 2018-07-18 | 2020-01-31 | 株式会社三国 | 电磁阀 |
JP2020096464A (ja) * | 2018-12-13 | 2020-06-18 | 愛三工業株式会社 | ブラシレスモータとブラシレスモータ用のロータ |
WO2021201145A1 (ja) * | 2020-03-31 | 2021-10-07 | 特許機器株式会社 | 流体サーボバルブ及び流体サーボ装置 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102014109507A1 (de) * | 2014-07-08 | 2016-01-14 | SVM Schultz Verwaltungs- GmbH Co. KG | Elektromagnetventil |
-
2002
- 2002-12-06 JP JP2002355121A patent/JP4081366B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010103199A (ja) * | 2008-10-22 | 2010-05-06 | Psc Kk | アクチュエータ及び気体圧制御弁 |
JP2010255757A (ja) * | 2009-04-24 | 2010-11-11 | Optnics Precision Co Ltd | 面状ばね及びこれを用いた安全弁 |
US9246365B2 (en) | 2012-01-23 | 2016-01-26 | Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha | Regulation of permanent magnet motion in a brushless motor |
JP2013258887A (ja) * | 2012-05-14 | 2013-12-26 | Aisan Ind Co Ltd | ブラシレスモータ |
JP2014165359A (ja) * | 2013-02-26 | 2014-09-08 | Shindengen Mechatronics Co Ltd | ソレノイド |
CN110735945A (zh) * | 2018-07-18 | 2020-01-31 | 株式会社三国 | 电磁阀 |
JP2020096464A (ja) * | 2018-12-13 | 2020-06-18 | 愛三工業株式会社 | ブラシレスモータとブラシレスモータ用のロータ |
WO2021201145A1 (ja) * | 2020-03-31 | 2021-10-07 | 特許機器株式会社 | 流体サーボバルブ及び流体サーボ装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4081366B2 (ja) | 2008-04-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2251812C (en) | Proportional solenoid-controlled fluid valve assembly | |
US7748683B1 (en) | Electrically controlled proportional valve | |
JP2005249191A (ja) | 比例ソレノイド制御バルブ | |
JP2000045903A (ja) | 燃料噴射弁、そのための前制御弁および前制御弁を組立てる方法 | |
US6405757B1 (en) | Low power solenoid valve assembly | |
JP2002195438A (ja) | 電磁弁 | |
JP4081366B2 (ja) | 電磁比例弁とその組立方法 | |
WO2005103541A1 (ja) | 電磁比例弁の流量特性調整機構及びそれを用いた流量特性調整方法 | |
JP3893295B2 (ja) | 電磁比例弁 | |
JPH0893947A (ja) | 電磁弁装置およびその製造方法 | |
JP2002071045A (ja) | 電磁比例弁 | |
JP2009108842A (ja) | 燃料噴射弁 | |
JPWO2019155932A1 (ja) | ソレノイドバルブ | |
JP6749177B2 (ja) | 電磁弁装置 | |
JPH10122414A (ja) | 電磁弁シール構造 | |
JP2018059647A (ja) | ガス燃料供給装置 | |
JP4217585B2 (ja) | 電磁比例弁 | |
JP2002305109A (ja) | 電磁装置 | |
JP2015218745A (ja) | 電磁弁 | |
JP2019071353A (ja) | ガス燃料供給装置 | |
JP7306880B2 (ja) | 電磁ソレノイド装置 | |
JP2955527B2 (ja) | 電磁弁 | |
JPH10335139A (ja) | ソレノイド | |
KR101140663B1 (ko) | 전자비례 밸브의 유량 특성 조정 기구 및 그를 이용한 유량특성 조정 방법 | |
KR102009401B1 (ko) | 가변 솔레노이드 밸브 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070201 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070220 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070420 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080205 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080208 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110215 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4081366 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110215 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120215 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120215 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130215 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130215 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140215 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |