JP2024026335A - 人工心臓弁デバイスのための液圧送達システムおよび関連方法 - Google Patents

人工心臓弁デバイスのための液圧送達システムおよび関連方法 Download PDF

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Abstract

【課題】人工心臓弁デバイスのための液圧送達システムおよび関連方法の提供。【解決手段】本技術は、概して、油圧送達システムおよび同システムを使用するための方法に関する。具体的には、いくつかの実施形態は、人工心臓弁デバイスを送達するための油圧送達システムを対象とする。天然心臓弁を治療するためのシステム、装置、および方法が本明細書で開示される。人工デバイスを患者の心臓の中へ送達するためのシステム(2000)は、伸長カテーテル本体(2014)と、送達カプセル(2012)とを含む。送達カプセルは、人工心臓弁デバイスの少なくとも一部分を展開するように、油圧で駆動することができる。送達カプセルは、患者内の所望の治療部位で人工心臓弁デバイスを解放することができる。【選択図】図77

Description

(関連出願の引用)
本願は、35 U.S.C. § 119(e)に基づき、”HYDRAULIC DELIVERY SYSTEMS FOR PROSTHETIC HEART VALVE DEVICES AND ASSOCIATED METHODS”と題され、2013年2月4日に出願された、米国仮特許出願第61/760,399号、および、”HYDRAULIC DELIVERY SYSTEMS FOR PROSTHETIC HEART VALVE DEVICES AND ASSOCIATED METHODS,”と題され、2013年2月28日に出願された、米国仮出願第61/770,986号に対する優先権を主張するものであり、これらの全体の開示は、参照により本明細書中に援用される。
本技術は、概して、液圧送達システムおよび同システムを使用するための方法に関する。具体的には、いくつかの実施形態は、人工心臓弁デバイスを送達するための液圧送達システムを対象とする。
心臓収縮(収縮期)の正常サイクルの間、左心室が収縮すると、僧帽弁は、逆止弁として作用し、左心房内への酸素化血液の逆流を防止する。酸素化血液は、大動脈弁を通して、大動脈内へと圧送することができる。僧帽弁の逆流は、心臓の圧送効率を有意に低下させ、患者を深刻な進行性心不全の危険に曝し得る。僧帽弁逆流は、心臓の左心室からの機不全僧帽弁を通した左心房内への逆流によって特徴付けられ得る。僧帽弁逆流は、いくつかの機械的欠陥から生じ得る。例えば、弁尖、弁尖に連結された腱索、または僧帽弁の乳頭筋は、損傷を受け、または別様に機能不全であり得る。少なくともいくつかの事例では、弁尖を支持する僧帽弁の弁輪は、損傷、膨隆、または弱化され、それによって、左心室の高圧に対して適正に閉鎖するための僧帽弁の能力を限定し得る。
僧帽弁置換は、多くの場合、僧帽弁を治療するように行われる。残念ながら、僧帽弁置換は、独特の解剖学的障害をもたらし、僧帽弁置換術を大動脈弁置換等の他の種類の弁置換より危険かつ困難にする。これは、僧帽弁輪が、多くの場合、非平面的な幾何学形状を伴う非円形のD字形状または腎臓様形状を有するためである。天然僧帽弁内に人工僧帽弁を適正に位置付けることは困難であり得る。人工僧帽弁が不適切な配向にある場合、血液が人工僧帽弁と天然僧帽弁の弁尖および/または弁輪との間の間隙を通って流動し得る。人工弁を送達するために、経皮カテーテルを使用することができる。残念ながら、自己拡張式人工僧帽弁は、軸方向跳躍または自己放出により、制御されていない様式で展開し得る。人工僧帽弁の制御されていない展開は、漏出、人工僧帽弁の移動、および他の不要な問題をもたらす、人工僧帽弁の不適切な位置付けをもたらし得る。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
患者の天然心臓弁に埋め込むための人工心臓弁デバイスを送達するためのシステムであって、
伸長カテーテル本体と、
前記伸長カテーテル本体に連結され、前記人工心臓弁デバイスを保持するための格納構成と前記人工心臓弁デバイスを展開するための展開構成との間で、液圧で駆動されるように構成される、送達カプセルと、
を備え、
前記送達カプセルは、前記送達カプセルが前記格納構成から前記展開構成に向かって移動するときに、前記格納構成に向かって前記送達カプセルの少なくとも一部分を押勢するように構成される、付勢デバイスを備える、
システム。
(項目2)
前記送達カプセルは、前記人工心臓弁デバイスを含有するように構成される格納チャンバと、流体チャンバとを備え、前記流体チャンバは、前記格納チャンバから流体的に密閉され、かつ前記伸長カテーテル本体に沿って延在する流体管腔と流体連通している、項目1に記載のシステム。
(項目3)
前記付勢デバイスは、流体が前記流体管腔を通して前記流体チャンバの中へ送達されるときに、前記送達カプセルが前記人工心臓弁デバイスを抜き出すように前記展開構成に向かって移動すると、圧縮されるように位置付けられる、ばねを含む、項目2に記載のシステム。
(項目4)
前記送達カプセルは、前記人工心臓弁デバイスを保持するように構成される筐体を備え、前記筐体は、
閉鎖した遠位の第1の端部、および開放した近位の第1の端部を有する、第1の部分と、
開放した遠位の第2の端部、および閉鎖した近位の第2の端部を有する、第2の部分であって、前記第1および第2の部分は、相互から離れて移動可能であり、前記開放した近位の第1の端部および前記開放した遠位の第2の端部のうちの少なくとも1つは、それを通して前記人工心臓弁デバイスを解放するように構成される、第2の部分と、
を含む、項目1に記載のシステム。
(項目5)
前記送達カプセルはさらに、前記筐体内に位置付けられるピストンデバイスと、格納チャンバと、流体チャンバとを備え、前記流体チャンバは、前記格納チャンバから流体的に密閉され、流体が流体管腔を通して前記流体チャンバの中へ送達されるときに、前記第1の部分および前記第2の部分のうちの少なくとも1つが、前記格納チャンバの中に位置付けられる前記人工心臓弁デバイスの少なくとも一部分を軸方向に抜き出すよう駆動されるように、前記伸長カテーテル本体に沿って延在する前記流体管腔と流体連通している、項目4に記載のシステム。
(項目6)
前記付勢デバイスは、相互に向かって前記第1および第2の部分を押勢するように構成される、項目4に記載のシステム。
(項目7)
前記送達カプセルは、前記筐体内に位置付けられるピストンデバイスを含み、前記ピストンデバイスおよび前記筐体は、前記伸長カテーテル本体内の流体管腔と流体連通している流体チャンバを画定し、前記送達カプセルは、前記付勢デバイスによって提供される付勢力を克服するように、前記流体管腔を通して前記流体チャンバの中へ流体を送達することによって、前記展開構成に向かって移動可能である、項目4に記載のシステム。
(項目8)
前記送達カプセルは、
遠位シースと、
近位シースと、
流体が前記遠位シースおよび遠位ピストンデバイスによって画定される遠位流体チャンバの中へ送達されるときに、前記遠位シースが前記遠位ピストンデバイスに対して遠位に移動するように、前記遠位シースの中で移動可能に位置付けられる、遠位ピストンデバイスと、
流体が前記近位シースおよび近位ピストンデバイスによって画定される近位流体チャンバの中へ送達されるときに、前記近位シースが前記近位ピストンデバイスに対して近位に移動するように、前記近位シースの中で移動可能に位置付けられる、近位ピストンデバイスと、
を含む、項目1に記載のシステム。
(項目9)
前記近位および遠位シースの少なくとも1つの内側に、かつ前記遠位ピストンデバイスと前記近位ピストンデバイスとの間に位置付けられる、人工心臓弁デバイスをさらに備え、前記遠位シースおよび前記近位シースは、前記人工心臓弁デバイスの少なくとも一部分を抜き出すように、相互から離れて移動可能である、項目8に記載のシステム。
(項目10)
前記送達カプセル内に位置付けられ、かつ前記送達カプセルによって平行移動を拘束される、人工心臓弁デバイスをさらに備え、前記送達カプセルは、前記人工心臓弁デバイスの展開された部分が心臓の天然弁の中に据え付けられた後に、前記人工心臓弁デバイスを解放するように構成される、項目8に記載のシステム。
(項目11)
前記送達カプセル内に位置付けられる人工心臓弁デバイスをさらに備え、前記人工心臓弁デバイスは、前記送達カプセルから展開されるように、および前記送達カプセルが前記人工心臓弁デバイスを解放して前記人工心臓弁デバイスを前記天然心臓弁に係留する前に、心臓組織との係合によって偏向させられるように構成される、縁を含む、項目1に記載のシステム。
(項目12)
前記付勢デバイスは、前記送達カプセルが前記人工心臓弁デバイスの軸長全体を抜き出すように前記格納構成から離れて移動すると圧縮される、ばねを含む、項目1に記載のシステム。
(項目13)
前記送達カプセルは、シースに連結される停止部と前記伸長カテーテル本体の肩部との間で前記ばねを圧縮するように、近位に移動可能であるシースを含む、項目12に記載のシステム。
(項目14)
前記伸長カテーテル本体は、前記送達カプセルと流体連通している流体管腔を含み、前記送達カプセルは、前記付勢デバイスによって提供される付勢力を克服するように、前記流体管腔に沿って前記送達カプセルの中へ流体を送達することによって、前記格納構成から前記展開構成に向かって移動するように構成される、項目1に記載のシステム。
(項目15)
前記送達カプセルは、シースと、前記シース内に位置付けられるピストンデバイスとを含み、前記ピストンデバイスは、前記人工心臓弁デバイスを平行移動で拘束するように構成されるヘッドと、前記シースと流体密閉シールを形成するように前記ヘッドと前記シースとの間に位置付けられる密閉部材とを有する、項目1に記載のシステム。
(項目16)
前記付勢デバイスは、近位端および遠位端を有するばねを含み、前記ばねの前記遠位端は、前記送達カプセルが前記格納構成から前記展開構成に向かって移動するときに、前記ばねの前記近位端に向かって前記伸長カテーテル本体に沿って近位に移動する、項目1に記載のシステム。
(項目17)
前記伸長カテーテル本体は、外側部材と、前記外側部材内に位置付けられる内側部材とを含み、前記外側部材は、前記近位シースに連結され、前記内側部材は、前記遠位シースに連結され、前記外側部材は、前記近位シースを近位に移動させるように前記内側部材に対して軸方向に移動可能である、項目16に記載のシステム。
(項目18)
患者の天然心臓弁に埋め込むための人工心臓弁デバイスを送達するためのシステムであって、
伸長カテーテル本体と、
前記伸長カテーテル本体に連結され、人工心臓弁デバイスを含有するように構成される、送達シースであって、前記送達シースは、液圧で駆動されて、前記人工心臓弁デバイスを展開するように構成される、送達カプセルと、
を備える、システム。
(項目19)
前記送達シースは、分割シースと、格納構成から展開構成への前記送達カプセルの移動を阻止するように前記分割シースに係合する、ピストンとを含む、項目18に記載のシステム。
(項目20)
前記送達カプセルが格納構成から展開構成に向かって移動するときに、前記格納構成に向かって前記送達カプセルの少なくとも一部分を押勢するように構成される、付勢デバイスをさらに備える、項目18に記載のシステム。
(項目21)
人工心臓弁デバイスを患者の心臓の中へ送達するためのシステムであって、
伸長カテーテル本体と、
前記伸長カテーテル本体に連結され、人工心臓弁デバイスを含有するように構成される、送達カプセルであって、前記送達カプセルは、前記人工心臓弁デバイスの少なくとも第1の部分が前記送達カプセルから展開されている間に、前記人工心臓弁デバイスを軸方向に拘束するように、および前記人工心臓弁デバイスの前記第1の部分が前記心臓の天然弁の組織に接触している間に、前記人工心臓弁デバイスの軸方向に拘束された部分を解放するように構成される、送達カプセルと、
を備える、システム。
(項目22)
前記送達カプセルは、前記人工心臓弁デバイスの第1の端部分が外向きに移動して前記心臓の組織に接触することを可能にするように構成される一方で、前記送達カプセルは、前記人工心臓弁デバイスの第2の端部分を平行移動で拘束する、項目21に記載のシステム。
(項目23)
前記送達カプセルが格納構成から展開構成に向かって移動するときに、前記送達カプセルの開口部を通って外向きに移動する、自己拡張式人工心臓弁デバイスをさらに備える、項目21に記載のシステム。
(項目24)
前記送達カプセルによって半径方向に拘束されるように構成される、人工心臓弁デバイスをさらに備え、前記人工心臓弁デバイスの一部は、前記送達カプセルが格納構成から展開構成に向かって移動するときに、拘束されなくなり、半径方向に拡張して前記心臓の前記組織に接触するように構成される、項目21に記載のシステム。
(項目25)
前記送達カプセルは、筐体と、ピストンデバイスとを含み、前記筐体および前記ピストンデバイスは、前記人工心臓弁デバイスを保持するための主要チャンバ、および前記主要チャンバから流体的に密閉される流体チャンバを画定し、前記筐体は、流体が前記流体チャンバの中へ送達されるときに、前記人工心臓弁デバイスが前記筐体から外へ拡張することを可能にするように構成される、項目24に記載のシステム。
(項目26)
前記送達カプセルが開放構成に向かって移動するときに、前記送達カプセルを閉鎖構成に向かって押勢する、付勢デバイスをさらに備える、項目21に記載のシステム。
(項目27)
人工心臓弁デバイスをヒト患者の心臓の中へ送達するためのシステムであって、
前記患者の天然心臓弁の修復または置換のための人工心臓弁デバイスと、
カテーテル本体と、
前記カテーテル本体に連結され、前記人工心臓弁デバイスを解放可能に保持するように構成される、送達カプセルであって、前記送達カプセルは、前記人工弁の少なくとも一部分が前記送達カプセルから外へ展開されている間に、前記人工心臓弁デバイスを拘束して前記人工心臓弁デバイスの移動を制御するように構成される、送達カプセルと、
を備える、システム。
(項目28)
前記送達カプセルは、前記人工心臓弁デバイスを拘束して、前記人工心臓弁デバイスの展開を通して前記送達カプセルに対する前記人工心臓弁デバイスの制御されていない軸方向移動を実質的に防止するように構成される、項目27に記載のシステム。
(項目29)
前記人工心臓弁デバイスは、前記送達カプセルに接触して、前記送達カプセルから離して前記人工心臓弁デバイスを押勢する、軸方向に指向された力成分を生成するように構成され、前記送達カプセルは、前記軸方向に指向された力成分に抵抗するように拘束力を印加する、項目27に記載のシステム。
(項目30)
前記送達カプセルは、前記人工心臓弁デバイスが非拡張構成から拡張構成に向かって移動している間に、前記カテーテル本体に対する前記人工心臓弁デバイスの平行移動を実質的に防止するように構成される、項目27に記載のシステム。
(項目31)
前記送達カプセルは、前記人工心臓弁デバイスの遠位部分を覆う遠位シースと、前記人工心臓弁デバイスの近位部分を覆う近位シースとを含み、前記遠位シースおよび前記近位シースは、前記遠位部分および前記近位部分を独立して展開するように独立して移動可能である、項目27に記載のシステム。
(項目32)
前記送達カプセルは、拘束力を前記人工心臓弁デバイスに印加し、前記拘束力は、前記人工心臓弁デバイスによって及ぼされる軸力と実質的に反対である、項目27に記載のシステム。
(項目33)
前記人工心臓弁デバイスは、前記人工心臓弁デバイスが前記送達カプセルから外へ移動すると変動する、軸力を前記送達カプセルに印加するように構成される、項目27に記載のシステム。
(項目34)
前記人工心臓弁デバイスは、第1の部分、第2の部分、および前記第1の部分と前記第2の部分との間の本体を有し、前記第1の部分は、前記第1の部分が前記送達カプセルから退出するときに前記送達カプセルに印加される第1の軸方向に指向された力を生成し、前記第2の部分が前記送達カプセルから退出するときに前記送達カプセルに印加される第2の軸方向に指向された力を生成する、項目27に記載のシステム。
(項目35)
前記第1の軸方向に指向された力は、前記第2の軸方向に指向された力より小さい、項目34に記載のシステム。
(項目36)
前記第1の軸方向に指向された力および前記第2の軸方向に指向された力を補償する可変力を提供するように構成される、付勢デバイスをさらに備える、項目34に記載のシステム。
(項目37)
前記人工心臓弁デバイスは、第1の端部、および前記第1の端部に対向する第2の端部を有し、前記第1の端部は、前記人工心臓弁デバイスが非拘束展開構成であるときに、前記第2の端部によって画定される第2の直径より大きい第1の直径を画定する、項目27に記載のシステム。
(項目38)
前記人工心臓弁デバイスの前記第1の端部は、前記人工心臓弁デバイスの前記第2の端部が前記送達カプセルによって拘束されている間に展開されるように構成される、項目27に記載のシステム。
(項目39)
人工心臓弁デバイスと、
カテーテルであって、
伸長カテーテル本体と、
前記伸長カテーテル本体に連結され、送達構成で前記人工心臓弁デバイスを保持するように、および前記人工心臓弁デバイスが前記送達構成から展開構成に移動している間に、前記人工心臓弁デバイスを拘束して前記人工心臓弁デバイスの制御されていない拡張を実質的に阻止するように構成される、送達カプセルと、
を含む、カテーテルと、
前記人工心臓弁デバイスおよび前記カテーテルを含有する、パッケージングと、
を備える、キット。
(項目40)
天然心臓弁を置換するように前記人工弁デバイスを埋め込むための使用説明書を前記パッケージングの中にさらに備える、項目39に記載のキット。
(項目41)
ヒト患者の心臓の天然弁の修復または置換のための人工心臓弁デバイスを送達するための方法であって、
前記患者の前記心臓内にカテーテルの送達カプセルを位置付けるステップであって、前記送達カプセルは、前記人工心臓弁デバイスを担持する、ステップと、
格納構成から展開構成に向かって前記送達カプセルを液圧で移動させるステップと、
前記送達カプセルが前記格納構成から前記展開構成に向かって移動するときに、前記人工心臓弁デバイスが半径方向に拡張して前記心臓の組織に係合することを可能にするステップと、
を含む、方法。
(項目42)
前記人工心臓弁デバイスが半径方向に拡張することを可能にするステップは、前記人工心臓弁デバイスの対向端部分が、前記送達カプセルによって画定される開口部を通して外向きに移動している間に、前記送達カプセル内で前記人工心臓弁デバイスの端部分を拘束するステップを含む、項目41に記載の方法。
(項目43)
前記送達カプセルを液圧で移動させるステップはさらに、前記格納構成に向かって前記送達カプセルの少なくとも一部分を押勢する、付勢デバイスによって提供される力を克服するステップを含む、項目41に記載の方法。
(項目44)
前記送達カプセルを液圧で移動させるステップは、
前記人工心臓弁デバイスの少なくとも一部分を抜き出すように、前記送達カプセルのシースを近位に移動させるステップと、
前記人工心臓弁デバイスの抜き出された部分が前記心臓の組織と接触するよう移動している間に、前記人工心臓弁デバイスを平行移動で拘束するステップと、
を含む、項目41に記載の方法。
(項目45)
前記人工心臓弁デバイスの前記抜き出された部分が、前記人工心臓弁を係留するように、前記心臓の組織と接触するよう移動する前に、前記人工心臓弁の拡張部分の偏向を引き起こすように前記人工心臓弁を移動させるステップをさらに含む、項目44に記載の方法。
(項目46)
前記人工心臓弁を前記天然心臓弁に固着するように、前記人工心臓弁が拡張することを可能にするステップをさらに含む、項目45に記載の方法。
(項目47)
前記人工心臓弁デバイスを平行移動で拘束するステップは、前記送達カプセルに連結された前記カテーテルの伸長カテーテル本体に対して前記人工心臓弁デバイスを実質的に静止して保つステップを含む、項目44に記載の方法。
(項目48)
前記人工心臓弁デバイスを平行移動で拘束するステップは、前記心臓の弁尖を包囲する天然弁輪に対して前記人工心臓弁デバイスを実質的に静止して保つステップを含む、項目44に記載の方法。
(項目49)
前記送達カプセルが前記格納構成から前記展開構成に移動している間に、前記送達カプセルに連結された伸長カテーテル本体に対して前記人工心臓弁デバイスの軸方向移動を実質的に防止するステップをさらに含む、項目41に記載の方法。
(項目50)
前記送達カプセルを液圧で移動させるステップは、伸長カテーテル本体を通して、前記送達カプセルの流体的に密閉された流体チャンバの中へ流体を送達するステップを含む、項目41に記載の方法。
(項目51)
前記人工心臓弁デバイスの縁を移動させて、前記天然弁の弁尖の上流に位置する心臓組織との係合によって前記縁の偏向を引き起こすように、前記人工心臓弁デバイスを移動させるステップと、
前記人工心臓弁デバイスの前記縁の前記偏向を可視化するステップと、
をさらに含む、項目41に記載の方法。
(項目52)
前記人工心臓弁デバイスの本体が、前記天然弁輪の下流の心臓組織と係合するよう拡張して、前記人工心臓弁デバイスを前記天然弁に固着するように、前記送達カプセルから前記人工心臓弁デバイスの端部を展開することを可能にするステップをさらに含む、項目51に記載の方法。
(項目53)
人工心臓弁デバイスを対象の中へ送達するための方法であって、
送達カプセルを前記対象の心臓の中へ移動させるステップであって、前記送達カプセルは、伸長カテーテル本体に連結され、人工心臓弁デバイスを含有する、ステップと、
格納構成から、前記人工心臓弁デバイスの少なくとも第1の部分が半径方向に拘束されていない展開構成に向かって、前記送達カプセルを移動させるように前記伸長カテーテル本体を通して流体を送達するステップと、 前記伸長カテーテル本体に対して前記人工心臓弁デバイスを軸方向に拘束しながら、前記人工心臓弁デバイスの前記第1の部分が天然心臓組織と接触するように移動することを可能にするステップと、
を含む、方法。
(項目54)
前記流体が前記伸長カテーテル本体を通して送達されている間に、前記送達カプセルのシース内に位置付けられるピストンデバイスを使用して、前記人工心臓弁デバイスを保持するステップをさらに含む、項目53に記載の方法。
(項目55)
前記人工心臓弁デバイスの端部の拡張を可能にするように、前記人工心臓弁デバイスの前記端部を過ぎて近位に前記シースを移動させるステップをさらに含む、項目54に記載の方法。
(項目56)
前記格納構成から前記展開構成に前記送達カプセルを移動させながら、前記ピストンデバイスを使用して、前記人工心臓弁デバイスを平行移動で拘束するステッップをさらに含む、項目54に記載の方法。
(項目57)
前記第1の部分が前記心臓組織との係合によって変形させられている間に、前記人工心臓弁デバイスの前記第1の部分を可視化するステップをさらに含む、項目53に記載の方法。
(項目58)
人工弁デバイスを送達するための方法であって、
送達カプセルを対象の心腔の中へ移動させるステップであって、前記送達カプセルは、人工弁デバイスを含有する、ステップと、
前記送達カプセルから前記人工弁デバイスの第1の部分を展開するステップと、
心臓の天然弁に対して前記人工弁デバイスを再配置するステップと、
前記人工弁デバイスの前記第1の部分が前記送達カプセルから展開され、前記人工弁デバイスが再配置されている間に、前記人工弁デバイスの第2の部分を平行移動で拘束するステップと、
前記人工弁デバイスの前記第1の部分が前記心臓の組織に接触した後に、前記人工弁デバイスの前記第2の部分を解放するステップと、
を含む、方法。
(項目59)
前記人工心臓弁デバイスの前記第1の部分を展開するステップは、前記人工心臓弁デバイスの前記第1の部分を抜き出すように、および前記人工心臓弁デバイスの前記抜き出された第1の部分が拡張して前記心臓の天然弁に接触することを可能にするように、前記人工心臓弁デバイスに対してシースを移動させるステップを含む、項目58に記載の方法。
(項目60)
人工心臓弁デバイスを患者の心臓の中へ送達するためのシステムであって、
伸長カテーテル本体と、
前記伸長カテーテル本体に連結される、液圧駆動型送達カプセルであって、
シースと、
前記シース内に位置付けられるピストンデバイスと、
前記シースに連結され、前記液圧駆動型送達カプセルの格納領域中に位置付けられる前記人工デバイスの少なくとも一部分を抜き出すように、前記ピストンに対する前記シースの制御された移動を可能にしながら、前記ピストンデバイスに対する前記シースの移動に抵抗するように構成される、シース拘束機構と、
を含む、液圧駆動型送達カプセルと、
を備える、システム。
(項目61)
前記シース拘束機構は、前記ピストンデバイスに対する前記シースの移動の方向に対向する抵抗力を提供するように構成される、項目60に記載のシステム。
(項目62)
前記ピストンデバイスおよび前記シースは、前記伸長カテーテル本体に沿って延在する流体管腔と流体連通している、流体チャンバを画定し、前記シース拘束機構は、前記シース拘束機構によって提供される抵抗力を克服するように、十分な量の流体が前記流体チャンバの中へ送達されるときに、前記シースが前記送達カプセルの縦軸の方向へ移動することを可能にするように、第1の状態から第2の状態へ移動可能である、項目60に記載のシステム。
(項目63)
前記シース拘束機構は、前記シースが前記ピストンデバイスに対して移動するときに圧縮される、付勢デバイスを含む、項目60に記載のシステム。
(項目64)
前記シースは、前記人工デバイスを含有するための閉鎖位置から、前記人工デバイスを開放するための開放位置に移動可能であり、前記付勢デバイスは、前記シースが前記閉鎖位置から離れて前記開放位置に向かって移動するときに、前記閉鎖位置に向かって前記シースを押勢するように構成される、項目63に記載のシステム。
(項目65)
前記シース拘束機構はさらに、前記シースに連結され、前記ピストンデバイスを通って延在する、シャフトを含み、前記付勢デバイスは、前記シャフトに連結される近位部分と、前記シースが前記ピストンデバイスに対して遠位に移動するときに、前記ばねが圧縮されるように前記ピストンデバイスに接触する、遠位部分とを含む、項目63に記載のシステム。
(項目66)
前記シース拘束機構は、前記シースが開放位置にあるときに、閉鎖位置に向かって前記シースを押勢するように構成される、項目60に記載のシステム。
(項目67)
前記シース拘束機構は、前記ピストンデバイスおよび前記シースに連結され、それらの間に延在するテザーを備える、項目60に記載のシステム。
(項目68)
前記送達カプセル内に位置付けられ、かつ前記送達カプセルによって平行移動を拘束される、人工デバイスをさらに備え、前記送達カプセルは、前記人工デバイスの抜き出された部分が前記心臓の天然組織に接触した後に、前記人工デバイスを解放するように構成される、項目60に記載のシステム。
(項目69)
人工弁デバイスを患者の心臓の中へ送達するためのシステムであって、
伸長カテーテル本体と、
前記伸長カテーテル本体に連結され、前記人工弁デバイスの弁輪係合部分が前記送達カプセルから展開されている間に、前記人工弁デバイスの一部分を平行移動で拘束し、前記弁輪係合部分が前記心臓の弁輪に接触している間に、前記人工弁デバイスの前記平行移動を拘束された部分を解放するように構成される、液圧で作動可能な送達カプセルと、
を備える、システム。
(項目70)
前記液圧で作動可能な送達カプセルは、前記弁輪係合部分を含む広口下流端、または前記弁輪係合部分を含む広口上流端を備える、項目69に記載のシステム。
(項目71)
前記送達カプセルは、遠位シースと、近位シースとを含み、前記近位シースは、前記シャフトおよび前記近位シースが、前記人工弁デバイスの前記弁輪係合部分を展開するよう前記人工弁デバイスに対して移動可能であるように、前記伸長カテーテル本体のシャフトに連結される、項目69に記載のシステム。
(項目72)
前記遠位シースは、前記人工弁デバイスの前記拘束された部分を展開するように、流体を前記作動可能な送達カプセルの中へ送達することによって、前記人工弁デバイスに対して移動可能である、項目69に記載のシステム。
(項目73)
前記送達カプセルは、遠位シースと、近位シースとを含み、前記遠位シースは、遠位に液圧で駆動されて、前記人工弁デバイスの前記遠位部分を抜き出すように構成され、前記近位シースは、近位に移動して、前記人工弁デバイスの前記近位部分を抜き出すように構成される、項目69に記載のシステム。
(項目74)
前記遠位シースおよび前記近位シースは、開放位置と閉鎖位置との間で独立して駆動されるように構成される、項目73に記載のシステム。
(項目75)
前記伸長カテーテル本体に連結される制御ユニットをさらに備え、前記伸長カテーテル本体は、前記送達カプセルの近位シースに連結される移動可能部材を含み、前記制御ユニットは、前記近位シースが前記遠位シースから離れて移動するように、前記移動可能部材を移動させるように構成されるねじ機構を含む、項目69に記載のシステム。
(項目76)
カテーテルの送達カプセルを対象の心腔の中へ移動させるステップであって、前記送達カプセルは、シースと、シース拘束機構とを含み、かつ人工弁デバイスを含有する、ステップと、
前記シース拘束機構によって提供される抵抗を克服して、前記人工弁デバイスに対して前記シースを移動させるように、前記カテーテルの伸長本体を通して前記送達カプセルの中へ流体を送達させるステップと、
前記人工弁デバイスが前記伸長カテーテル本体に対して実質的に平行移動を固定されている間に、前記人工弁デバイスの少なくとも一部分が前記送達カプセルから半径方向外向きに拡張することを可能にするステップと、
を含む、方法。
(項目77)
前記人工弁デバイスの前記一部分が、前記送達カプセルから半径方向外向きに拡張することを可能にするステップは、
前記人工弁デバイスの第1の端部が、前記送達カプセルから外向きに拡張することを可能にするステップと、
心臓組織と係合するように前記人工弁デバイスの前記第1の端部の拡張後に、前記人工弁デバイスの第2の端部が前記送達カプセルから外向きに拡張することを可能にするように、前記人工弁デバイスの前記第2の端部を過ぎて前記シースを移動させるステップと、
を含む、項目76に記載の方法。
(項目78)
前記人工弁デバイスを視認しながら、弁輪に対して前記人工弁デバイスの心房部分を位置付けるステップと、
前記人工弁デバイスが拡張して前記心臓組織に接触することを可能にするステップと、
をさらに含む、項目76に記載の方法。
(項目79)
前記人工弁デバイスが少なくとも部分的に展開することを可能にするステップと、
前記人工弁デバイスを部分的に展開した後に、前記心臓に対して前記人工弁デバイスを再配置するステップと、
をさらに含む、項目76に記載の方法。
(項目80)
前記シース拘束機構によって提供される抵抗を克服するように、前記伸長本体を通して流体を送達するステップは、前記人工弁デバイスを含有するための閉鎖位置から前記人工弁デバイスを解放するための開放位置へ前記送達カプセルのシースを移動させるように、十分な量の流体を前記送達カプセル内の密閉流体チャンバの中へ送達するステップを含む、項目76に記載の方法。
(項目81)
前記シース拘束機構は、前記開放位置から前記閉鎖位置に向かって前記シースを押勢する、項目80に記載の方法。
(項目82)
前記シース拘束機構は、ばねおよび/またはテザーを含む、項目80に記載の方法。
(項目83)
人工弁デバイスを患者の心臓の中へ送達するためのカテーテルであって、
伸長カテーテル本体と、
弁内ポジショナが前記心臓の天然弁内に位置するときに、開放状態から閉鎖状態に向かって移動する前記天然弁によって、整合位置まで回転させられるように構成される、弁内ポジショナと、
前記伸長カテーテル本体および前記弁内ポジショナに連結される、送達カプセルであって、前記送達カプセルは、前記送達カプセル内に含有される人工弁デバイスを前記天然弁と整合させるように、前記弁内ポジショナに対して回転可能である、送達カプセルと、
を備える、カテーテル。
(項目84)
前記弁内ポジショナに回転可能に連結され、かつ前記送達カプセルに固定して連結される、伸長ロッドをさらに備える、項目83に記載のカテーテル。
(項目85)
前記弁内ポジショナは、前記天然弁の継続天然機能を可能にするように定寸される一方で、前記弁内ポジショナは、前記天然弁の中に位置付けられる、項目83に記載のカテーテル。
(項目86)
前記弁内ポジショナは、前記天然弁が前記開放状態から前記閉鎖状態に移動することを可能にするように構成される、項目83に記載のカテーテル。
(項目87)
前記弁内ポジショナは、前記天然弁が前記閉鎖状態であるときに、前記天然弁の接合線と実質的に整合させられるように構成される、項目83に記載のカテーテル。
(項目88)
前記送達カプセルは、1つ以上のマーカーを有し、前記送達カプセルは、前記弁内ポジショナに対して前記マーカーを位置付けるように、前記弁内ポジショナに対して回転可能である、項目83に記載のカテーテル。
(項目89)
前記弁内ポジショナは、旋回舵を含む、項目83に記載のカテーテル。
(項目90)
前記送達カプセルを回転させるように構成される、回転操向機構をさらに備える、項目83に記載のカテーテル。
(項目91)
前記回転操向機構は、前記送達カプセルが液圧で開放されている間に前記送達カプセルを回転させるように構成される、項目90に記載のカテーテル。
(項目92)
人工弁デバイスを展開する方法であって、
患者の心臓の天然弁が不整合位置から整合位置までカテーテルの弁内ポジショナを回転させることが可能であるように、前記天然弁内に前記弁内ポジショナを位置付けるステップと、
整合位置に向かって前記送達カプセルを移動させるように、前記弁内ポジショナに対して前記カテーテルの送達カプセルを回転させるステップと、
前記送達カプセルから人工弁デバイスを展開するステップと、
を含む、方法。
(項目93)
前記天然弁内に前記カテーテルの前記弁内ポジショナを位置付けるステップは、前記弁内ポジショナを前記天然弁の中へ経心尖的に送達するステップを含む、項目92に記載の方法。
(項目94)
前記天然弁内に前記カテーテルの前記弁内ポジショナを位置付けるステップは、前記天然弁が前記弁内ポジショナ上で閉鎖するときに、前記送達カプセルに対する前記弁内ポジショナの回転を可能にするステップを含む、項目92に記載の方法。
(項目95)
前記送達カプセルを回転させるステップは、前記送達カプセルが心腔の中に位置付けられている間に、前記人工弁デバイスを前記天然弁と回転整合させるように、前記人工弁デバイスの縦軸の周囲で前記送達カプセルを回転させるステップを含む、項目92に記載の方法。
(項目96)
前記送達カプセルを回転させた後、および前記人工弁デバイスを展開する前に、前記送達カプセルを前記天然弁の中へ移動させる、項目92に記載の方法。
(項目97)
前記送達カプセルは、前記送達カプセルが前記天然弁の中に位置付けられている間に回転させられる、項目92に記載の方法。
(項目98)
伸長本体と、
前記伸長本体に連結され、人工弁デバイスを含有するための格納構成と前記人工弁デバイスを展開するための展開構成との間で移動可能である、送達カプセルと、
カテーテルに対する患者の心臓の天然弁の組織の位置を変更して、前記送達カプセルが前記格納構成である間に前記天然弁に対する前記送達カプセルの回転整合を可能にするように構成される、位置インジケータと、
を含む、
カテーテルを備える、送達システム。
(項目99)
流体力を前記組織に印加するよう、流体源から出力される流体が前記位置インジケータから外へ送達されるように、前記カテーテルに連結される流体源をさらに備える、項目98に記載の送達システム。
(項目100)
前記位置インジケータは、前記天然弁に対する前記送達カプセルの回転位置を示すように構成される、項目98に記載の送達システム。
(項目101)
前記位置インジケータは、前記送達カプセルが前記天然弁の弁尖の間に位置付けられるときに、非対称力を前記天然弁の前記組織に印加するように位置付けられる、項目98に記載の送達システム。
(項目102)
前記位置インジケータは、前記送達カプセルに沿って位置付けられ、それを通して流体が前記天然弁の標的弁尖に向かって流動することが可能である、複数のポートを含む、項目98に記載の送達システム。
(項目103)
前記送達カプセルは、前記送達カプセルが前記格納構成から前記展開構成に移動するときに前記人工弁デバイスを抜き出す、項目98に記載の送達システム。
(項目104)
前記位置インジケータは、前記送達カプセルの縦軸と実質的に平行である方向へ相互から離間される、複数の流体ポートを含む、項目98に記載の送達システム。
(項目105)
人工心臓弁デバイスを展開する方法であって、
患者の心臓の天然弁の中にカテーテルの送達カプセルを位置付けるステップと、
前記天然弁の組織の位置を変更するように、前記カテーテルを介して力を前記天然弁に印加するステップと、
前記組織の前記位置に基づいて、前記送達カプセルの位置を評価するステップと、
前記送達カプセルの前記位置を評価した後に、前記送達カプセルから人工弁デバイスを展開するステップと、
を含む、方法。
(項目106)
前記力を前記天然弁の異なる領域に印加するように、前記カテーテルを回転させながら、前記送達カプセルおよび前記天然弁を視認するステップをさらに含む、項目105に記載の方法。
(項目107)
前記力を前記天然弁に印加するステップは、前記天然弁の弁尖を変位させるように、前記送達カプセルから流体を送達するステップを含む、項目105に記載の方法。
(項目108)
伸長カテーテル本体と、
前記伸長カテーテル本体に連結され、人工弁デバイスを含有するための格納構成と前記人工弁デバイスを患者の心臓の中へ展開するための展開構成との間で移動可能である、送達カプセルと、
開放位置と閉鎖位置との間で移動する天然心臓弁によって、不整合位置から整合位置に移動可能である、回転位置付けアセンブリであって、前記送達カプセルは、前記回転位置付けアセンブリが前記整合位置にある間に、前記天然心臓弁に対して前記送達カプセルを回転位置付けするように、前記天然心臓弁に対して移動可能である、回転位置付けアセンブリと、
を備える、送達システム。
(項目109)
前記回転位置付けアセンブリは、前記送達カプセルに回転可能に連結される、弁内ポジショナを含む、項目108に記載の送達システム。
(項目110)
前記回転位置付けアセンブリはさらに、前記弁内ポジショナが前記天然弁内に位置付けられるときに、前記送達カプセルが前記弁内ポジショナに対して回転可能であるように、前記弁内ポジショナを前記送達カプセルに連結する、伸長ロッドを含む、項目109に記載の送達システム。
(項目111)
前記送達カプセルは、前記伸長カテーテル本体に回転可能に固定され、かつ前記弁内ポジショナに回転可能に連結される、項目109に記載の送達システム。
(項目112)
前記送達カプセルは、放射線不透過性マーカーを有し、前記弁内ポジショナに対して回転可能である、項目109に記載の送達システム。
(項目113)
前記弁内ポジショナは、前記天然心臓弁の継続天然機能を可能にするように定寸される、項目109に記載の送達システム。
(項目114)
前記回転位置付けアセンブリは、弁内ポジショナが前記天然心臓弁内に位置付けられるときに、前記天然心臓弁の接合線と実質的に整合させられるように構成される、弁内ポジショナを含む、項目108に記載の送達システム。
(項目115)
人工弁デバイスを患者の心臓の中へ送達するためのカテーテルであって、
伸長本体と、
前記伸長本体に連結され、人工弁デバイスを保持するための格納構成と前記人工弁デバイスを展開するための展開構成との間で移動可能である、送達カプセルと、
前記送達カプセルが前記展開構成である間に、送達状態から組織接触状態に移動可能である、ポジショナであって、前記組織接触状態の前記ポジショナは、前記患者の前記心臓に接触して、前記心臓の天然弁に対して前記送達カプセルの中に人工弁デバイスを位置付けるように構成される、ポジショナと、
を備える、カテーテル。
(項目116)
前記ポジショナは、前記送達カプセルの少なくとも一部分が前記天然弁の開口部の中に位置付けられている間に、前記送達状態から前記組織接触状態に移動可能である、項目115に記載のカテーテル。
(項目117)
前記ポジショナは、前記送達カプセルが前記天然弁の2つの弁尖の間に位置付けられている間に、前記心臓の弁輪に接触するように前記デバイスから外向きに延在する、項目115に記載のカテーテル。
(項目118)
前記ポジショナは、前記ポジショナが前記送達状態から前記組織接触状態に移動するときに、前記天然弁の弁輪の組織に接触するように十分な距離で前記送達カプセルから離れて移動する、組織接触端を有する、少なくとも1つの展開可能部材を含む、項目115に記載のカテーテル。
(項目119)
前記ポジショナは、前記天然弁に対する前記送達カプセルの移動を阻止する機構を含む、項目115に記載のカテーテル。
(項目120)
前記機構は、複数の広がったタインを含む、項目119に記載のカテーテル。
(項目121)
患者の心臓を治療するためのシステムであって、
前記心臓の天然弁に送達するための送達構成、および前記心臓の1つ以上の特徴の場所を特定するための視認構成を有する、弁ロケータと、
人工弁デバイスを保持するための格納構成と、前記1つ以上の特徴の場所に基づいて前記人工弁デバイスを前記天然弁の中へ展開するための展開構成との間で、液圧で駆動されるように構成される送達カプセルを有する、カテーテルと、
を備える、システム。
(項目122)
前記送達カプセルは、前記人工弁デバイスを包含するように、および前記弁ロケータを経由して送達されるように構成される、項目121に記載のシステム。
(項目123)
天然心臓弁を置換する方法であって、
折り畳み構成で人工デバイスを保持する、液圧で作動可能な送達デバイスを使用して、天然心臓弁の天然弁輪の上流の第1の心腔の中に前記人工デバイスを位置付けるステップと、
前記人工デバイスの縁が前記第1の心腔の中に位置し、前記人工デバイスの本体の少なくとも一部分が少なくとも部分的に折り畳まれている間に、拡張形状に少なくとも部分的に拡張するように、前記送達デバイスから前記縁を展開するステップと、
前記天然心臓弁の弁尖の上流に位置する心臓組織との係合によって前記縁を偏向させるように、前記人工デバイスを移動させるステップと、
前記縁の前記偏向に基づいて、前記天然弁輪に対する前記人工デバイスの位置を判定するように前記縁を可視化するステップと、
前記人工デバイスの前記本体が、前記天然弁輪の下流の心臓組織と係合するよう拡張するように、前記送達デバイスから前記人工デバイスの前記本体を展開するステップと、
を含む、方法。
(項目124)
前記人工デバイスの前記縁を展開するステップは、前記送達デバイスの近位シースから離して遠位シースを移動させるステップを含み、
前記人工デバイスの前記本体を展開するステップは、前記人工デバイスの前記本体を解放するように、前記近位シースを移動させるステップを含む、
項目123に記載の方法。
(項目125)
前記遠位および近位シースが相互から離間されている間に、前記人工デバイスを通して、前記遠位シースに対して近位に位置するカム作用特徴を移動させるステップをさらに含む、項目123に記載の方法。
(項目126)
蛍光透視法を使用して前記縁の放射線不透過性材料を可視化するステップをさらに含む、項目123に記載の方法。
(項目127)
超音波を使用して前記縁の1つ以上の音波発生マーカーを可視化するステップをさらに含む、項目123に記載の方法。
(項目128)
前記音波発生マーカーは、音波発生材料を含む、項目127に記載の方法。
(項目129)
前記人工デバイスを移動させるステップは、前記第1の心腔の底部との係合によって前記縁を偏向させるように、前記天然弁輪の下流にある第2の心腔に向かって前記人工デバイスを移動させるステップを含む、項目123に記載の方法。
(項目130)
前記人工デバイスを移動させるステップは、前記天然弁輪、前記第1の心腔の壁、および/または前記第1の心腔の底部との係合によって前記縁を偏向させるように、前記天然弁輪の下流にある第2の心腔に向かって前記人工デバイスを移動させるステップを含む、項目123に記載の方法。
(項目131)
天然心臓弁を置換する方法であって、
送達デバイスを使用して、天然心臓弁の天然弁輪の上流の第1の心腔の中に人工デバイスを位置付けるステップであって、前記送達デバイスは、第1のシースと、折り畳み構成で前記人工デバイスを保持する第2のシースとを含む、ステップと、
前記人工デバイスの少なくとも一部分が前記送達デバイスの中にとどまっている間に、前記人工デバイスの縁が拡張形状に少なくとも部分的に拡張するように、前記第1の心腔の中で前記縁を展開するように第1のシースを移動させるステップと、
前記天然心臓弁の弁尖の上流に位置する心臓組織との係合によって前記縁を偏向させるように、前記人工デバイスを移動させるステップと、
前記縁の前記偏向に基づいて、前記人工デバイスの位置を判定するように前記縁を可視化するステップと、
前記縁の偏向を引き起こすように前記人工デバイスを移動させた後に、前記人工デバイスの本体を展開するように前記第2のシースを移動させるステップと、
を含む、方法。
本開示の多くの側面は、以下の図面を参照してより理解され得る。図面中の構成要素は、必ずしも、正確な縮尺ではない。代わりに、本開示の原理を明確に図示するよう強調されている。さらに、構成要素は、例証を明確にするためだけに、ある図では、透明として示され得るが、図示される構成要素が、必ずしも、透明であることを示すわけではない。
図1および1Aは、本技術の実施形態による、人工デバイスとの置換に好適な天然弁構造を有する哺乳類の心臓の概略図である。 図1および1Aは、本技術の実施形態による、人工デバイスとの置換に好適な天然弁構造を有する哺乳類の心臓の概略図である。 図1A-1は、哺乳類の心臓の天然僧帽弁の概略断面図である。 図1Bは、本技術の実施形態による、システムを用いた治療に好適である、天然僧帽弁内に脱出した弁尖を有する心臓の左心室の略図である。 図1Cは、本技術の実施形態による、システムを用いた治療に好適である、心筋症に罹患した患者内の心臓の略図である。 図1C-1は、天然僧帽弁尖の正常閉鎖を示す、心臓の天然僧帽弁の略図である。 図1C-2は、本技術の実施形態による、システムを用いた治療に好適である、膨隆した心臓内の天然僧帽弁尖の異常閉鎖を示す心臓の天然僧帽弁の略図である。 図1Dは、本技術の実施形態によるシステムを用いた治療に好適である、機能不全乳頭筋を有する心臓の左心室内の僧帽弁逆流を図示する。 図1Eは、本技術の実施形態による、システムを用いた治療に好適である、弁輪の寸法を示す心臓の僧帽弁の略図である。 図1Fは、本技術の種々の実施形態による、静脈血管系から天然僧帽弁への順行性アプローチを示す、心臓の概略断面図である。 図1Gは、本技術の種々の実施形態による、ガイドワイヤを経由したガイドカテーテルの留置によって維持される心房中隔(IAS)を通したアクセスを示す、心臓の概略断面図である。 図1Hおよび1Iは、本技術の種々の実施形態による、大動脈弁および動脈血管系を通した天然僧帽弁への逆行性アプローチを示す、心臓の概略断面図である。 図1Hおよび1Iは、本技術の種々の実施形態による、大動脈弁および動脈血管系を通した天然僧帽弁への逆行性アプローチを示す、心臓の概略断面図である。 図1Jは、本技術の種々の実施形態による、経心尖穿通を使用する、天然僧帽弁へのアプローチを示す、心臓の概略断面図である。 図2Aは、本技術の種々の実施形態による、心臓および心臓の天然僧帽弁の中に位置付けられた送達カプセルの概略断面図である。 図2Bは、本技術の種々の実施形態による、展開構成での図2Aの送達カプセルおよび展開された人工デバイスを示す。 図3は、本技術の種々の実施形態に従って構成された人工デバイスを送達するためのシステムの等角図である。 図4は、図3のシステムの遠位部分の等角図である。 図5は、本技術の種々の実施形態による、図4の遠位部分の分解等角図である。 図6は、図4の線6-6に沿って得られた遠位部分の断面図である。 図7は、図3のシステムの制御ユニットの断面図である。 図8は、図7の制御ユニットの内部構成要素の詳細断面図である。 図9は、図7の線9-9に沿って得られた制御ユニットの断面図である。 図10は、本技術の種々の実施形態による、回転制御アセンブリの断面図である。 図11-14は、本技術の種々の実施形態による、送達カプセルから人工デバイスを展開する方法の一連の図である。 図11-14は、本技術の種々の実施形態による、送達カプセルから人工デバイスを展開する方法の一連の図である。 図11-14は、本技術の種々の実施形態による、送達カプセルから人工デバイスを展開する方法の一連の図である。 図11-14は、本技術の種々の実施形態による、送達カプセルから人工デバイスを展開する方法の一連の図である。 図15-17は、本技術の種々の実施形態による、送達カプセルから人工デバイスを展開する方法の一連の図である。 図15-17は、本技術の種々の実施形態による、送達カプセルから人工デバイスを展開する方法の一連の図である。 図15-17は、本技術の種々の実施形態による、送達カプセルから人工デバイスを展開する方法の一連の図である。 図15-17は、本技術の種々の実施形態による、送達カプセルから人工デバイスを展開する方法の一連の図である。 図15-17は、本技術の種々の実施形態による、送達カプセルから人工デバイスを展開する方法の一連の図である。 図18は、本技術の種々の実施形態による、人工デバイスを送達するためのカテーテルの等角図である。 図19は、本技術の種々の実施形態による、図18のカテーテルの制御ユニットの側面図である。 図20は、図19の線20-20に沿って得られた制御ユニットの断面図である。 図21は、図18のカテーテルの遠位部分の分解等角図である。 図22は、図18のカテーテルの遠位部分の断面図である。 図23-25は、本技術の種々の実施形態による、図22の送達カプセルから人工デバイスを展開する方法の一連の図である。 図23-25は、本技術の種々の実施形態による、図22の送達カプセルから人工デバイスを展開する方法の一連の図である。 図23-25は、本技術の種々の実施形態による、図22の送達カプセルから人工デバイスを展開する方法の一連の図である。 図26-29は、本技術の種々の実施形態による、天然僧帽弁内で人工デバイスを展開する方法の一連の図である。 図26-29は、本技術の種々の実施形態による、天然僧帽弁内で人工デバイスを展開する方法の一連の図である。 図26-29は、本技術の種々の実施形態による、天然僧帽弁内で人工デバイスを展開する方法の一連の図である。 図26-29は、本技術の種々の実施形態による、天然僧帽弁内で人工デバイスを展開する方法の一連の図である。 図30は、本技術の種々の実施形態による、カテーテルの遠位部分の等角図である。 図31および32は、図30の遠位部分の等角切断図である。 図31および32は、図30の遠位部分の等角切断図である。 図33-35は、図30のカテーテルから人工デバイスを展開する方法の一連の図である。 図33-35は、図30のカテーテルから人工デバイスを展開する方法の一連の図である。 図33-35は、図30のカテーテルから人工デバイスを展開する方法の一連の図である。 図36は、本技術の種々の実施形態による、カテーテルの遠位部分の断面図である。 図37は、部分的拡張構成で人工デバイスを保持する、図36の遠位部分の断面図である。 図38は、本技術の種々の実施形態による、ポジショナの等角図である。 図39は、本技術の種々の実施形態による、図36の遠位部分の分解断面図である。 図40は、本技術の種々の実施形態による、人工デバイスを送達するためのカテーテルの等角図である。 図41は、本技術の種々の実施形態による、図40のカテーテルの制御ユニットの等角切断図である。 図42は、図41の制御ユニットの駆動機構の側面図である。 図43は、図41の制御ユニットの一部分の詳細側面図である。 図44は、本技術の種々の実施形態による、心臓および天然僧帽弁内で人工デバイスを経心尖的に送達するためのカテーテルの概略断面図である。 図45は、僧帽弁と整合させられた図44のカテーテルの送達カプセルを示す。 図46は、本技術の種々の実施形態による、カテーテルの遠位部分の等角図である。 図47は、本技術の種々の実施形態による、位置付けアセンブリの上面図である。 図48は、図47の線48-48に沿って得られた位置付けアセンブリの断面図である。 図49-53は、本技術の種々の実施形態による、送達カプセルを天然僧帽弁と整合させる方法の一連の図である。 図49-53は、本技術の種々の実施形態による、送達カプセルを天然僧帽弁と整合させる方法の一連の図である。 図49-53は、本技術の種々の実施形態による、送達カプセルを天然僧帽弁と整合させる方法の一連の図である。 図49-53は、本技術の種々の実施形態による、送達カプセルを天然僧帽弁と整合させる方法の一連の図である。 図49-53は、本技術の種々の実施形態による、送達カプセルを天然僧帽弁と整合させる方法の一連の図である。 図54-56は、本技術の別の実施形態による、送達カプセルを天然僧帽弁と整合させる方法の一連の図である。 図54-56は、本技術の別の実施形態による、送達カプセルを天然僧帽弁と整合させる方法の一連の図である。 図54-56は、本技術の別の実施形態による、送達カプセルを天然僧帽弁と整合させる方法の一連の図である。 図57は、本技術の別の実施形態による、心臓および僧帽弁の中に位置付けられたカテーテルの遠位部分の概略断面図である。 図58は、図57の遠位部分の断面側面図である。 図59は、本技術の種々の実施形態による、人工デバイスを送達するためのシステムの等角図である。 図60は、図59の線60-60に沿って得られたシステムの遠位部分の断面図である。 図61-65は、本技術の種々の実施形態による、図60の遠位部分を位置付ける方法の一連の図である。 図61-65は、本技術の種々の実施形態による、図60の遠位部分を位置付ける方法の一連の図である。 図61-65は、本技術の種々の実施形態による、図60の遠位部分を位置付ける方法の一連の図である。 図61-65は、本技術の種々の実施形態による、図60の遠位部分を位置付ける方法の一連の図である。 図61-65は、本技術の種々の実施形態による、図60の遠位部分を位置付ける方法の一連の図である。 図66は、本技術の種々の実施形態による、カテーテルの遠位部分の断面側面図である。 図67は、本技術の種々の実施形態による、天然僧帽弁の中に位置付けられたカテーテルの遠位部分の上面図である。 図68は、線68-68に沿って得られた図67の遠位部分の断面側面図である。 図69は、本技術の種々の実施形態による、ガイドカテーテルの中のカテーテルの遠位部分を示す。 図70は、図69のガイドカテーテルから外へ送達された送達カプセルを示す。 図71は、本発明の別の実施形態による、心臓および僧帽弁の中に位置付けられたカテーテルの遠位部分の概略断面図である。 図72は、心臓に接触する図71の遠位部分の展開されたポジショナを示す。 図73および74は、本技術の種々の実施形態による、経心尖アプローチを使用してカテーテルの遠位部分を位置付ける方法の一連の図である。 図73および74は、本技術の種々の実施形態による、経心尖アプローチを使用してカテーテルの遠位部分を位置付ける方法の一連の図である。 図75は、本技術の種々の実施形態による、天然僧帽弁に係合する弁ロケータの上面図である。 図76は、図75の線76-76に沿って得られた心臓および弁ロケータの概略断面図である。 図77は、本技術の実施形態による、人工デバイスを送達するためのカテーテルの図である。 図78-80は、本技術の種々の実施形態による、図77のカテーテルの送達カプセルを作動させる方法の一連の図である。 図78-80は、本技術の種々の実施形態による、図77のカテーテルの送達カプセルを作動させる方法の一連の図である。 図78-80は、本技術の種々の実施形態による、図77のカテーテルの送達カプセルを作動させる方法の一連の図である。 図81-89は、本技術の実施形態による、送達カプセルから人工デバイスを展開する方法の一連の図である。 図81-89は、本技術の実施形態による、送達カプセルから人工デバイスを展開する方法の一連の図である。 図81-89は、本技術の実施形態による、送達カプセルから人工デバイスを展開する方法の一連の図である。 図81-89は、本技術の実施形態による、送達カプセルから人工デバイスを展開する方法の一連の図である。 図81-89は、本技術の実施形態による、送達カプセルから人工デバイスを展開する方法の一連の図である。 図81-89は、本技術の実施形態による、送達カプセルから人工デバイスを展開する方法の一連の図である。 図81-89は、本技術の実施形態による、送達カプセルから人工デバイスを展開する方法の一連の図である。 図81-89は、本技術の実施形態による、送達カプセルから人工デバイスを展開する方法の一連の図である。 図81-89は、本技術の実施形態による、送達カプセルから人工デバイスを展開する方法の一連の図である。 図90は、本技術の種々の実施形態による、デバイスを患者の中へ送達するためのキットの上面図である。
本技術は、概して、心臓弁および他の解剖学的構造の治療を対象とする。本技術の多数の実施形態の具体的詳細が、図1-90を参照して、以下に説明される。実施形態の多くは、カテーテルシステム、人工デバイス、および人工デバイスを使用して天然心臓弁を治療するための方法に関して以下で説明されるが、本明細書に説明されるものに加え、他の用途および他の実施形態も、本技術の範囲内である。当業者は、本技術が、付加的要素を伴う他の実施形態を有することができる、または本技術が、図1-90を参照して以下に図示および説明される特徴のいくつかを伴わない、他の実施形態を有することもできることを理解するであろう。
本説明内における用語「遠位」および「近位」に関して、別様に規定されない限り、用語は、オペレータおよび/または患者の場所に対する、システム、カテーテル、および/または関連送達機器の部分の相対的位置を指すことができる。例えば、本明細書に説明される種々の人工デバイスを送達および位置付けるために好適なカテーテルを参照すると、「近位」は、カテーテルのオペレータまたは血管系内への切開により近い位置を指すことができ、「遠位」は、カテーテルのオペレータからより離れた、または血管系に沿った切開からより遠い、位置(例えば、カテーテルの端部における位置)を指すことができる。参照を容易にするために、本開示全体を通して、同じ参照番号および/または文字は、同様または類似構成要素あるいは特徴を識別するために使用されるが、同一の参照番号の使用は、その部品が同じであると解釈されるべきであることを含意するものではない。実際、本明細書に説明される多くの実施例では、同じ番号が付与された部品は、構造および/または機能が異なる。本明細書に提供される見出しは、便宜上のためだけのものである。
(概観)
本技術は、概して、対象の体内の1つ以上の部位を治療するシステム、装置、および方法を対象とする。例えば、心臓弁(例えば、僧帽弁、大動脈弁、三尖弁、および/または肺動脈弁)を治療するために、本技術の少なくともいくつかの実施形態を使用することができる。治療は、限定ではないが、弁置換、弁修復、弁交代、または弁の機能に影響を及ぼす他の手技を含むことができる。本装置および方法は、静脈または動脈を通して心臓の中へ血管内で送達されるカテーテルを使用する、経皮アプローチを可能にすることができる。本カテーテルおよび方法はまた、限定ではないが、経心尖アプローチ、経心房アプローチ、および直接大動脈送達を含む、他の低侵襲アプローチも可能にする。より侵襲的なアプローチでは、本カテーテルおよび方法は、切開手技を含む、侵襲的アプローチを可能にする。
いくつかの実施形態では、カテーテルは、人工デバイス(例えば、人工心臓弁デバイス、置換心臓弁等)を含有するように構成される、送達デバイスを含む。送達デバイスは、人工デバイスを展開するように再構成されるカプセルであり得る。いくつかの実施形態では、送達デバイスは、人工デバイスを保持するための格納構成から、人工デバイスを展開する展開構成に移動させることができる。例えば、人工デバイスの少なくとも一部分を抜き出すか、または別様に解放するように、カプセルの少なくとも一部分を作動させる(例えば、液圧で作動させる、機械的に作動させる等)ことができる。
カプセルは、人工デバイスの制御されていない移動を最小限化し、制限し、または実質的に排除するように、人工デバイスを制御可能に展開することができる。いくつかの実施形態では、カプセルは、天然弁との不整合を引き起こし得る、人工デバイスの軸方向跳躍、自己放出、および/または移動を最小限化し、制限し、または実質的に排除することができる。いくつかの実施形態では、カプセル(例えば、人工僧帽弁)は、例えば、天然弁、天然弁の反対側の心腔、または同等物に対して人工デバイスを静止して保つ。
送達構成での人工デバイスは、経心尖アプローチのために約8mm~約12mmの外径を有することができる。人工デバイスはまた、経中隔、逆行性、または本明細書で説明される他のアプローチを介して、心臓の中に位置付けられた小径ガイドカテーテルを通した送達に好適な薄型外形を有することもできる。例えば、送達構成での人工デバイスは、経中隔アプローチのために約10mm以下の外径を有することができる。いくつかの実施形態では、経中隔人工デバイスの外径は、約8mm~約10mmである。送達構成での人工デバイスは、逆行性アプローチのために約8mm~約10mmに等しい外径を有することができる。他の寸法も可能である。
人工デバイスは、展開構成に拡張するように構成することができる。人工デバイスに関して本明細書で使用されるような「展開構成」は、概して、いったん送達部位(例えば、天然弁部位)で拡張され、天然生体構造によって及ぼされる拘束および歪曲力を受けた人工デバイスを指す。本明細書で使用されるように、「拡張構成」は、概して、拘束または歪曲力の存在を伴わずに、非拘束サイズに自由に拡張することを可能にされたときのデバイスの構成を指す。
本明細書で使用されるように、「筐体」という用語は、概して、人工デバイスを覆うことが可能な構造を指す。いくつかの実施形態では、筐体は、複数のシース(例えば、一対のシース)を含むことができる。他の実施形態では、筐体は、単一のシースと、カバーとを含むことができる。カバーは、シースの開放端を閉鎖および開放するために使用することができる。その上さらなる実施形態では、筐体は、限定ではないが、人工デバイスを展開するように離すことができる、一対のクラムシェルを含む、クラムシェルアセンブリであり得る。筐体の構成および構成要素は、例えば、送達経路、治療部位、および/または人工デバイスの構成に基づいて選択することができる。なおもさらなる実施形態では、筐体は、送達カプセルの一部である。
いくつかの実施形態では、人工デバイスを患者の心臓の中へ送達するためのカテーテルは、異なる構成(例えば、人工デバイスを保持するための格納構成、人工デバイスを展開するための展開構成等)の間で移動可能な送達カプセルと、ポジショナ(例えば、経皮伸長ポジショナ)とを備える。ポジショナは、送達状態から組織接触状態に移動可能である。組織接触状態でのポジショナは、心臓の組織に接触して、天然弁に対して送達カプセルの中に含有される人工デバイスを位置付けるように構成される一方で、送達カプセルは、天然弁内で人工デバイスを展開するように再構成される。
いくつかの実施形態では、システムは、制御デバイスを伴うカテーテルを含んでもよい。制御デバイスは、人工デバイスの少なくとも一部分を液圧で解放することによって、人工デバイスを展開するように構成することができる。例えば、いくつかの実施形態では、人工デバイスの一部分を機械的に抜き出すことができ、人工デバイスの別の部分を液圧で抜き出すことができる。しかしながら、他の実施形態では、人工デバイス全体を液圧で抜き出すことができる。送達カプセルは、人工デバイスによって生成される力に対抗するように付勢することができる。いくつかの実施形態では、例えば、付勢力は、自己拡張式人工デバイスによって生成される力に対抗することができる。
いくつかの実施形態では、例えば、カテーテルによって治療部位に搬送される人工デバイスを位置付けるために、制御ユニットを使用することができる。制御ユニットは、限定ではないが、筐体の少なくとも一部分を制御可能に移動させて人工デバイスの第1の部分を抜き出す、ねじ駆動型機構を含むことができる。人工デバイスの別の部分は、人工デバイスの第1の部分を抜き出す前、間、および/または後に抜き出すことができる。加えて、または代替として、制御ユニットは、筐体の少なくとも一部分を軸方向に移動させて人工デバイスを抜き出すために使用される、スライダ機構を含むことができる。なおもさらなる実施形態では、制御ユニットは、他の特徴および/または異なる構成を含んでもよい。
さらなる実施形態では、人工心臓弁デバイスを埋め込むためのシステムは、伸長カテーテル本体と、伸長カテーテル本体に連結される送達カプセルとを備える。送達カプセルは、人工心臓弁デバイスを含有するように構成される。送達カプセルは、液圧で駆動されて、人工デバイス(例えば、人工心臓弁デバイス)を展開するように構成される。いくつかの実施形態では、送達カプセルは、筐体と、格納構成から展開構成への送達カプセルの移動を阻止するように筐体に接触する液圧機構(例えば、ピストンデバイス)とを含むことができる。液圧機構は、筐体に接触する1つ以上のピストンデバイスを含むことができる。加えて、または代替として、送達カプセルは、送達カプセルが格納構成から展開構成に向かって移動するときに、格納構成に向かって送達カプセルの少なくとも一部分を押勢する、付勢デバイスを含むことができる。
いくつかの実施形態では、人工デバイスを送達するためのシステムは、伸長カテーテル本体と、筐体と、プランジャまたはピストンと、人工デバイスとを含む。筐体は、伸長カテーテル本体に連結することができ、遠位ノーズコーンと、近位カプセルとを含むことができる。いくつかの実施形態では、筐体は、分割シースを含むことができる。人工デバイスおよびプランジャは、筐体の液圧作動を可能にするように筐体の中に位置付けることができる。人工デバイスは、人工デバイスの跳躍を最小限化または制限するように、制御された様式で展開することができる。
さらなる実施形態では、人工デバイスを送達する方法は、好ましくは、折り畳み構成で人工デバイスを保持する、液圧で作動可能な送達デバイスを使用して、天然心臓弁の天然弁輪の上流に位置する第1の心腔の中に人工デバイスを位置付けるステップを含む。人工デバイスの縁は、人工デバイスの本体の少なくとも一部分が少なくとも部分的に折り畳まれたままである間に、縁が拡張形状に少なくとも部分的に拡張するように、送達デバイスから展開される。いくつかの実施形態では、縁の少なくとも一部分は、拡張するときに第1の心腔の中に位置する。人工デバイスは、天然心臓弁の弁尖の上流に位置する心臓組織等の心臓組織との係合によって、縁を偏向させるように移動させられる。例えば、人工デバイスが天然生体構造に対して移動させられると、縁の形状、あるいは送達デバイスの縦軸および/または血流方向に対する縁の角度が変更されてもよい。縁は、縁の偏向に基づいて天然心臓弁の弁輪に対する人工デバイスの位置を判定するように、蛍光透視法、心エコー検査、または他の好適な画像診断法を使用して可視化することができる。人工デバイスの本体は、天然弁輪の下流の心臓組織と係合するよう拡張して、人工デバイスを心臓弁に固着するように、送達デバイスから送達することができる。
(心臓生理学)
図1および1Aは、身体から血液を受容し、身体から肺に血液を圧送する、右心房RAおよび右心室RVを備える、心臓Hを示す。左心房は、肺静脈PVを介して、肺から酸素化血液を受容し、僧帽弁MVを通して、左心室LV内に本酸素化血液を圧送する。左心室LVは、大動脈弁AVを通して、大動脈内に血液を圧送し、そこから、血液が、身体全体にわたって流動する。
収縮期における正常心臓Hの左心室LVは、図1Aに図示される。収縮期では、左心室LVは、収縮し、血液は、矢印の方向に、大動脈弁AVを通って外向きに流動する。僧帽弁MVを通る血液の逆行流または「逆流」は、僧帽弁が、「逆止弁」として構成され、左心室内の圧力が、左心房LA内のものを上回ると、逆行流を防止するため、防止される。僧帽弁MVは、図1Aに図示されるように、均一に衝合する、すなわち、閉鎖するように「接合」する、遊離縁FEを有する、一対の弁尖を備える。弁尖LFの反対端は、弁輪ANと称される、組織の環状領域を介して、周囲心臓構造に付着される。弁尖LFの遊離縁FEは、弁尖LFのそれぞれの下側表面にわたって固着された複数の分岐腱を含む、索CT(以下「腱索」と称される)を通した左心室LVの下側部分に固着される。腱索CTは、順に、左心室および心室中隔IVSの下側壁から上向きに延在する、乳頭筋PMに付着される。
僧帽弁MVは、図1で図示されるように、閉鎖するように均等に衝合または「接合」する、遊離縁FEを有する、一対の弁尖を備える。弁尖LFの反対端は、弁輪ANと称される、組織の環状領域を介して、周辺心臓構造に付着される。
図1A-1は、僧帽弁MVの組織の概略断面側面図である。僧帽弁MVは、弁輪ANと、弁尖LFとを含む。弁尖LFの反対端は、弁尖組織LFならびに心臓壁の隣接筋組織の両方とは明確に異なる、弁輪ANの濃密結合組織の線維輪を介して、周辺心臓構造に付着される。弁尖LFおよび弁輪ANは、様々な強度、靭性、線維性、および可撓性を有する、異なる種類の心臓組織から成る。弁輪ANの組織は、典型的には、弁尖組織LFより強靱、線維性で、かつ強い。さらに、僧帽弁MVはまた、本明細書では弁尖/弁輪接続組織LAC(図1A-1の重複斜交平行模様によって示される)と称される、各弁尖LFを弁輪ANに相互接続する組織の独特の領域を備えてもよい。僧帽弁MVの弁輪下表面は、平面POの心室側に位置する組織表面であり、好ましくは、左心室LVに向かって略下流に対面するものである。弁輪下表面は、弁輪AN自体、または天然弁尖LFの後ろの心室壁の上に配置されてもよく、あるいは平面POの下方に位置する内向きのIFまたは外向きのOFのいずれかである、天然弁尖LFの表面を備えてもよい。したがって、弁輪下表面または弁輪下組織は、弁輪AN自体、天然弁尖LF、弁尖/弁輪結合組織、心室壁、またはそれらの組み合わせを備えてもよい。
次に、図1Bから1Dを参照すると、心臓内のいくつかの構造欠陥が、僧帽弁逆流を生じさせ得ることを示す。断裂した腱索RCTは、図1Bに示されるように、不適正な張力が、腱索を介して、弁尖に伝達されるため、弁尖LF2を脱出させ得る。他方の弁尖LF1は、正常外形を維持するが、2つの弁尖は、適切に衝合せず、矢印によって示されるように、左心室LVから左心房LA内への漏出が生じるであろう。
逆流はまた、心臓が膨隆され、増加したサイズが、図1Cに示されるように、弁尖LFが適切に衝合することを妨害するため、心筋症に罹患する患者においても生じる。心臓の拡大は、僧帽弁輪を拡大させ、遊離縁FEが、収縮期の間、衝合することを不可能にする。前尖および後尖の遊離縁は、通常、図1C-1に示されるように、接合線Cに沿って衝合するが、心筋症に罹患する患者では、図1C-2に示されるように、有意な間隙Gが、残り得る。
図1Dは、正常に機能しない僧帽弁を示す。僧帽弁逆流はまた、乳頭筋PMの機能が損なわれている、虚血性心臓疾患に罹患した患者でも起こり得る。左心室LVが収縮期の間に収縮すると、乳頭筋PMは、適正な閉鎖を達成するために十分に収縮しない。次いで、弁尖LF1およびLF2の一方または両方が、図示されるように脱出する。再度、矢印によって示されるように、漏出が左心室LVから左心房LAまで起こる。
図1C-1、1C-2、および1Eは、僧帽弁の弁尖Lの形状および相対的サイズを図示する。全体的弁は、略腎臓状形状を有し、長軸MVA1および短軸MVA2を伴うことを理解できるであろう。健康なヒトでは、長軸MVA1は、典型的には、約33.3mm~約42.5mmの長さ(37.9+/-4.6mm)範囲内にあって、短軸MVA2は、約26.9mm~約38.1mmの長さ(32.5+/-5.6mm)範囲内にある。しかしながら、低下した心臓機能を有する患者では、これらの値は、より大きくなり得、例えば、MVA1は、約45mm~55mmの範囲内であり得、MVA2は、約35mm~約40mmの範囲内であり得る。接合線Cは、湾曲またはC形状であって、それによって、比較的に大きな前尖ALおよび実質的により小さい後尖PL(図1C-1)を画定する。両弁尖は、上方または心房側からは略三日月形状であり得、前尖ALは、弁の中央が後尖より実質的に広い。接合線Cの対向端では、弁尖は、それぞれ、前交連ACおよび後交連PCと呼ばれる、角で結合する。
図1Eは、弁輪ANの形状および寸法を示す。弁輪ANは、弁の円周の周囲の環状面積であり、頂部間軸IPDに沿って位置する、第1の頂部分PP1および第2の頂部分PP2と、谷部間軸IVDに沿って位置する、第1の谷部分VPIおよび第2の谷部分VP2とを伴う、サドル状形状を備え得る。第1および第2の頂部分PP1およびPP2は、2つの谷部分VP1、VP2の天底を含有する平面と比較して、高度が高く、典型的には、ヒトでは、約8mm-19mm高く、したがって、弁に全体的サドル状形状を与える。頂部間径間IPDと称される、第1および第2の頂部分PPI、PP2間の距離は、実質的に、第1および第2の谷部分VPI、VP2間の距離である、谷部間径間IVDより短い。患者の寸法および生理学が、患者間で変動し得、一部の患者が、異なる生理学を備え得るが、本明細書に説明されるような教示は、解剖学的構造の種々の状態、寸法、および形状を有する、多くの患者によって使用するために適合することができる。例えば、一部の患者は、明確に定義された頂部および谷部分を伴わずに、弁輪を横断する長寸法および僧帽弁の弁輪を横断する短寸法を有し得、本明細書に説明される方法および装置をそれに従って構成することができる。
(送達部位へのアクセス)
治療部位へのアクセスは、種々の技法および手技によって提供することができる。例えば、低侵襲手術技法、腹腔鏡手技、および/または切開外科的手技が、心臓内の治療部位へのアクセスを提供することができる。弁を標的にする手技では、低侵襲手術技法は、患者の血管系を通してアクセスを達成することができる、経皮手技であってもよい。経皮手技は、多くの場合、例えば、Seldinger技法を通した針アクセスを使用して等、外科的切開手技または低侵襲的手技を使用して、心臓から遠隔の血管系の場所が皮膚を通してアクセスされる、手技を指す。遠隔血管系に経皮的にアクセスする能力は、周知であり、特許文献および医療文献に説明されている。例えば、僧帽弁へのアプローチは、順行性であってもよく、心房中隔を交差することによる左心房内への進入に依拠してもよい。代替として、僧帽弁へのアプローチは、逆行性であり得、左心室は、大動脈弁を通して進入される。
経中隔アプローチを使用して、下大静脈IVCまたは上大静脈SVCを介して、右心房RAを通して、心房中隔IASを横断し、僧帽弁MV上方の左心房LA内へ、僧帽弁へのアクセスを得ることができる。図1Fに示されるように、針12を有するカテーテル10が、下大静脈IVCから、右心房RA内へと前進されてもよい。いったんカテーテル10が心房中隔IASの前方側に到達すると、針12は、例えば、左心房LA内への卵円窩FOまたは卵円孔において、中隔を通して穿通するように前進されてもよい。本点において、ガイドワイヤが、針12と交換され、カテーテル10が抜去されてもよい。
図1Gに示されるように、心房中隔を通したアクセスは、通常、典型的には、上記で説明されるように留置されたガイドワイヤ16を経由した、ガイドカテーテル14(例えば、操向可能カテーテル、ガイドシース等)の留置によって維持されてもよい。ガイドカテーテル14は、本明細書で以下により詳細に説明されるように、僧帽弁を治療するようにカテーテルの導入を可能にするための後続アクセスをもたらす。
僧帽弁への順行性または経中隔アプローチは、上記で説明されるように、多くの観点において、有利であり得る。例えば、順行性アプローチの使用は、ガイドカテーテルおよび/または人工デバイス(例えば、人工心臓弁)のより精密かつ効果的な心合および安定化を可能にし得る。精密な位置付けは、人工弁装置の留置の正確度を促進する。順行性アプローチはまた、カテーテルおよび介入ツールの導入および操作の間、弁下装置を損傷する危険を低減させ得る。加えて、順行性アプローチは、逆行性アプローチにおけるような大動脈弁の横断と関連付けられた危険を減少させ得る。これは、特に、完全に交差されることができない、または実質的損傷の危険を伴うことなく交差されることができない、人工大動脈弁を伴う患者に関連し得る。
僧帽弁への逆行性アプローチの実施例は、図1H-1Iに図示される。僧帽弁MVは、大動脈弓AAから、大動脈弁AVを横断して、僧帽弁MVの下方の左心室内へのアプローチによって、アクセスされてもよい。大動脈弓AAは、従来の大腿動脈アクセス経路を通して、ならびに上腕動脈、腋窩動脈、あるいは橈骨または頸動脈を介したより直接的アプローチを通して、アクセスされてもよい。そのようなアクセスは、ガイドワイヤ16の使用によって達成されてもよい。定位置に来ると、ガイドカテーテル14は、ガイドワイヤ16にわたって追従されてもよい(図1H)。ガイドカテーテル14は、以下により詳細に説明されるように、人工デバイスの留置を可能にするための後続アクセスをもたらす。いくつかの事例では、僧帽弁への逆行動脈アプローチは、その利点のため、好ましくあり得る。逆行性アプローチの使用は、経中隔穿通の必要性を排除することができる。逆行性アプローチはまた、より一般には、心臓専門医によって使用され、したがって、精通しているという利点を有する。
僧帽弁への付加的アプローチは、図1Jに示されるように、経心尖穿通を介する。本アプローチでは、心臓へのアクセスは、従来の開胸手術または胸骨切開、あるいはより小さい肋間または剣状突起下切開または穿通であり得る、胸部切開を介して得られる。アクセスデバイス(例えば、カニューレ、ガイドカテーテル等)が、次いで、穿通を通して留置され、心尖近傍の左心室の壁内に巾着縫合によって封止される。本明細書に開示されるカテーテルおよび人工デバイスが、次いで、本アクセスカニューレを通して、左心室内に導入されてもよい。経心尖アプローチは、僧帽弁または大動脈弁へのより短く、より直線であって、かつより直接的経路を提供するという利点を有することができる。さらに、血管内アクセスを伴わないため、他の経皮的アプローチのカテーテル挿入を行なうための介入心臓学における必要な訓練を受けていない場合がある外科医によって行なわれることもできる。
いったん弁へのアクセスが達成されると、介入ツールおよびカテーテルは、血管内で心臓まで前進させられ、種々の様式で標的心臓弁に隣接して位置付けられてもよい。いくつかの実施形態では、送達部位へのアクセスは、患者の胸部を通ることができ、例えば、従来の経胸腔外科的アプローチ、切開および半切開心臓手技、腹腔鏡技法、およびポートアクセス技法によって提供されてもよい。そのような外科的アクセスおよび手技は、例えば、開創器、開胸器、トロカール、腹腔鏡器具、鉗子、鋏、大鋏、骨鉗子、固定デバイス(例えば、クリップ適用器、クランプ等)、ステープラ、縫合糸、針ホルダ、焼灼器具、電気手術ペン、吸引装置、接近器、および/または同等物を含む、従来の手術器具を利用することができる。
本明細書で開示される、少なくともいくつかのカテーテルは、治療部位へのアクセスを獲得するための付加的な複雑手技を行うことなく、1つ以上の人工デバイスを送達することができるように、外科的心臓手技(例えば、冠状動脈バイパス手術、心臓の部分を置換および/または修復すること等)の補助として人工デバイスを展開することができる。例えば、ある外科的手技では、心臓弁修復手技(例えば、大動脈弁修復、僧帽弁修復、肺動脈弁修復等)が、1つの弁で行われてもよく、弁置換が、別の心臓弁(例えば、罹患大動脈弁、僧帽弁、肺動脈弁等)で行われてもよい。
本明細書で開示されるカテーテルおよび/または人工デバイスは、特定のアプローチのために構成されてもよく、またはアプローチ間で交換可能であり得る。当業者は、個々の患者のための適切なアプローチを識別し、本明細書に説明される実施形態に従って、識別されたアプローチのための治療装置を設計することができる。例えば、血管内カテーテルが、可撓性であり得る一方で、経心尖カテーテルは、略剛性であり得る。カテーテルの性質、寸法(例えば、幅、長さ等)、および構成は、送達アプローチに基づいて選択することができる。いくつかの実施形態では、カテーテルは、送達カプセルから流体(例えば、空気、血液等)を吸引するための1つ以上の管腔を含むことができる。いくつかの手技では、管腔は、患者の身体への導入に先立って、カテーテルを脱気するために使用することができる。
心臓にアクセスし、心臓で外科的手技を行い、心臓内で人工デバイスを送達することが可能なカテーテルの動作に役立つために、広範囲の手術器具を使用することができる。そのような手術器具は、限定ではないが、定寸リング、バルーン、キャリパ、計測器を含み、例えば、所望のアクセス経路、送達装置の寸法および構成、ならびに心臓の解剖学的構造に基づいて、他の手術道具を選択することができる。治療装置(例えば、カテーテル)の配向および操向を、多くの公知のカテーテル、ツール、およびデバイスと組み合わせることができる。そのような配向は、所望の場所への治療装置の大まかな操向、次いで、所望の結果を達成するための治療装置の構成要素の精緻化された操向によって達成されてもよい。
操向は、いくつかの好適な方法によって達成されてもよい。例えば、操向可能ガイドワイヤが、ガイドカテーテル、および人工デバイスを適切な位置に送達するためのカテーテルを導入するために、使用されてもよい。ガイドカテーテルは、例えば、患者の鼠径部における大腿動脈への外科的切開またはSeldingerアクセスを使用して、導入されてもよい。ガイドワイヤを留置した後、ガイドカテーテルは、ガイドワイヤを経由して所望の位置に導入されてもよい。代替として、より短く、かつ異なる形状のガイドカテーテルを、上記で説明される他の経路を通して導入することができる。
ガイドカテーテルは、治療部位に対する所望の配向を提供するように、予成形されてもよい。経中隔アプローチを介した天然僧帽弁へのアクセスの場合、ガイドカテーテルは、それを通してガイドカテーテルが延在する中隔穿通の場所から、僧帽弁に向かって、遠位端を配向するように、その先端に、湾曲形状、角度付き構成、または他の好適な形状を有してもよい。逆行性アプローチの場合、図1Hおよび1Iに示されるように、ガイドカテーテル14は、大動脈弓AAにわたって、かつ大動脈弁AVを通して留置された後、僧帽弁MVに向かって転動するように構成される、予成形されたJ-先端を有してもよい。図1Hに示されるように、ガイドカテーテル14は、左心室LV内へ下方に延在し、介入ツールまたはカテーテルの配向が、僧帽弁MVの軸とより近接して整合されるように、外転するように構成されてもよい。いずれの場合も、予成形されたガイドカテーテルは、ガイドカテーテルの管腔を通過される、スタイレットまたは靭性ガイドワイヤによって、血管内送達のために直線化されるように構成されてもよい。ガイドカテーテルはまた、より微細な操向調節のために、その形状を調節するための引張ワイヤまたは他の特徴も有し得る。
(心臓弁の治療)
図2Aは、心臓および経心尖アプローチを介して僧帽弁に送達されたカテーテルの送達カプセルの概略断面図である。図2Bは、展開構成での送達カプセル、および展開された人工デバイスを示す。最初に図2Aを参照すると、システム100は、ガイドカテーテル110と、ガイドカテーテル110を通って延在するカテーテル102とを含むことができる。ガイドカテーテル110は、左心室LVへのアクセスを提供するように、経心尖開口部114の中に位置付けることができる。カテーテル102は、液圧で作動可能な送達カプセル122(「送達カプセル122」)と、伸長カテーテル本体124(「カテーテル本体124」)とを含むことができる。送達カプセル122は、僧帽弁140の後尖130と前尖134との間に位置付けられてもよい。カテーテル本体124は、僧帽弁140の開口部160内の所望の場所に送達カプセル122を位置付けるように、(矢印166によって示されるような)上方向および(矢印168によって示されるような)下方向へ便宜的に移動させることができる。
送達カプセル122は、人工心臓弁等の人工デバイス150(人工デバイス150は鎖線で概略的に示されている)を展開するように、格納構成(図2A)から展開構成(図2B)に向かって液圧で駆動することができる。送達カプセル122は、人工デバイス150の拡張と関連付けられる力によって引き起こされる、人工デバイス150の制御されていない移動を低減させ、制限し、または実質的に排除することが期待される。そのような制御されていない移動は、例えば、軸方向跳躍、自己放出、または他の種類の制御されていない移動を含むことができる。例えば、送達カプセル122は、人工デバイス150の平行移動を阻止または防止することが期待される一方で、人工デバイス150の少なくとも一部分は、治療部位に接触するように拡張する。
付勢デバイスによって提供される付勢力は、人工デバイス150によって生成される力に起因する送達カプセル122の開放を制限するか、または実質的に防止することができる。例えば、人工デバイス150の抜き出された部分が、部分的に開放した送達カプセル122から外向きに拡張することができる一方で、付勢デバイスは、送達カプセル122のさらなる開放を阻止する。いくつかの実施形態では、例えば、送達カプセル122は、治療部位で人工デバイス150を展開するように、制御された様式で、展開構成に向かって液圧で駆動することができる。送達カプセル122に関するさらなる詳細が、以下で提供される。
図2Bを参照すると、人工デバイス150は、展開構成にある。ここで、開放された送達カプセル122を格納構成に戻し、展開された人工デバイス150を通して近位に移動させることができる。カテーテル102は、ガイドカテーテル110を通して近位に引き、患者から除去することができる。次いで、カテーテル102は、付加的な人工デバイスを送達するために使用することができ、または破棄することができる。
図3は、カテーテル102と、ガイドワイヤ208と、流体システム206とを含む、システム100の等角図である。流体システム206は、流体をカテーテル102に送達して、送達カプセル122を液圧で操作するように構成される。カテーテル102は、操向能力(例えば、送達カプセル122の360度回転、送達カプセル122の180度回転、3軸操向、2軸操向等)を提供するように構成される、手持ち式制御ユニット210(「制御ユニット210」)を含むことができる。いくつかの実施形態では、例えば、制御ユニット210は、回転制御アセンブリ214(「制御アセンブリ214」)と、操向機構216とを含むことができる。その縦軸230の周囲で送達カプセル122を回転させるように、制御アセンブリ214のノブ224を回転させることができる。横軸の周囲でその遠位部分を屈曲することによって、カテーテル102を操向するために、操向機構216のノブアセンブリ240を使用することができる。他の実施形態では、制御ユニット210は、異なる特徴を含み、および/または異なる配列を有してもよい。
流体システム206は、流体源250と、流体源250をカテーテル102に連結するライン251とを含むことができる。流体源250は、流動性基質(例えば、水、生理食塩水等)を含有することができ、限定ではないが、1つ以上の加圧デバイス、流体コネクタ、付属品、弁、または他の流体構成要素を含むことができる。加圧デバイスは、例えば、ポンプ(例えば、容積型ポンプ、プランジャポンプ等)、シリンジポンプ(例えば、手動操作型シリンジポンプ)、または流動性基質を加圧することが可能な他のデバイスを含むことができる。ライン251は、限定ではないが、流動性基質が通過することができる、1つ以上のホース、管、または他の構成要素(例えば、コネクタ、弁等)を含むことができる。
いくつかの実施形態では、流体源250は、限定ではないが、1つ以上のコンピュータ、中央処理装置、処理デバイス、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、および/または特定用途向け集積回路(ASIC)を含む、コントローラ252を備えてもよい。情報を記憶するために、例えば、コントローラ252は、限定ではないが、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、読取専用メモリ(ROM)、および/またはランダムアクセスメモリ(RAM)等の1つ以上の記憶要素を含むことができる。記憶された情報は、圧送プログラム、患者情報、および/または実行可能プログラムを含むことができる。コントローラ252はさらに、手動入力デバイス(例えば、キーボード、タッチスクリーン等)または自動入力デバイス(例えば、コンピュータ、データ記憶デバイス、サーバ、ネットワーク等)を含むことができる。なおも他の実施形態では、コントローラ252は、異なる特徴を含み、および/または異なる配列を有してもよい。
図3は、ガイドワイヤ208を経由して移動するカテーテル102を示す。ガイドワイヤ208は、近位部分260と、遠位部分262と、本体264とを含む。近位部分260は、制御アセンブリ214から近位に延在し、遠位部分262は、送達カプセル122を過ぎて遠位に延在する。図11を参照して以下でさらに詳細に議論されるように、ガイドワイヤ208は、天然心臓弁の中へ送達カプセル122を誘導するために使用することができる。
図4は、本技術の種々の実施形態に従って構成されるカテーテル102の遠位部分の等角図である。送達カプセル122は、例えば、(破線で概略的に示される)人工デバイス150を保持するように構成される筐体268を含むことができる。筐体268は、遠位シース270と、近位シース272とを含むことができる。遠位シース270は、閉鎖遠位端274と、遠位格納部分275とを含むことができる。遠位端274は、ガイドワイヤ受容開口部276を有することができ、組織への損傷または外傷を制限または防止するように、非外傷性構成(例えば、実質的に部分的球状の形状、鈍的構成、丸みを帯びた構成等)を有することができる。遠位格納部分275は、人工デバイス150の遠位部分を含有することができる。
近位シース272は、近位格納部分284と、先細部分287と、ガイド部分290とを含むことができる。近位格納部分284は、人工デバイス150の近位部分を含有することができ、かつ遠位格納部分275と噛合することができる。先細部分287は、送達カプセル122が対象を通して近位に引かれるときに、組織への損傷または外傷を実質的に防止するための円錐台形、部分的球形、または他の好適な構成を有することができる。ガイド部分290は、カテーテル本体124を密接して包囲することができる。
遠位シース270および/または近位シース272は、全体的または部分的に、金属、ポリマー、プラスチック、複合材料、それらの組み合わせ、または人工デバイス150を保持することが可能な他の材料で作製することができる。いくつかの実施形態では、遠位格納部分275は、金属または他の剛性材料で作製された管状部材(例えば、略円形断面、略楕円形断面等を伴う管状部分)であり得る。いくつかの実施形態では、遠位シース270または近位シース272は、人工弁デバイス150全体を含有するように構成することができる。
図5は、カテーテル102の遠位部分の分解等角図である。図5で最も良く見られるように、送達カプセル122は、ピストンデバイス292と、付勢デバイス294とを含むことができる。ピストンデバイス292は、遠位ヘッドアセンブリ300と、近位ヘッドアセンブリ304と、コネクタ310とを含むことができる。コネクタ310は、それぞれ、遠位および近位ヘッドアセンブリ300、304に接続される端部330、350を含むことができる。
遠位ヘッドアセンブリ300は、ヘッド320と、密閉部材322とを含むことができる。ヘッド320は、貫通穴331と、密閉部材322を受容するためのチャネル332とを含むことができる。近位ヘッドアセンブリ304は、ヘッド340と、密閉部材342とを含むことができる。ヘッド340は、密閉部材342を受容するためのチャネル352と、ホルダ360とを含むことができる。
ホルダ360は、人工デバイス150を保持するように構成され、ハブ362と、支柱364a、364b、364c(集合的に「支柱364」)の形態の保持特徴とを含むことができる。支柱364は、ハブ362の周囲で円周方向に離間される。図示した実施形態では、3本の支柱364は、半径方向外向きに延在する。しかしながら、他の実施形態では、支柱364の数を増加または減少させることができ、支柱364は、ハブ362の周囲で均等または非均等に配列することができる。人工デバイス150が送達構成(例えば、折り畳み状態、非展開状態等)にあるとき、支柱364は、送達カプセル122の縦軸230に沿った人工デバイス150の移動を阻止し、防止し、または実質的に排除するように、人工デバイス150の受容特徴(例えば、開口部、穴、小穴等)を通過することができる。
展開されているとき、人工デバイス150は、展開構成(例えば、拡張構成)に向かって移動するように、支柱364に沿って半径方向に拡張することができる。例えば、いくつかの実施形態では、人工デバイス150は、各自のばね荷重の下で送達カプセル122を係脱するように、支柱364の端部を過ぎて移動することができる。他の実施形態では、支柱364は、人工デバイス150を解放するように、ハブ362の中へ内向きに移動させることができる。ホルダ360はまた、フック、クランプ、または人工デバイスを保持および解放することが可能な他の種類の特徴の形態で、1つ以上の保持特徴を含むこともできる。他の実施形態では、支柱364は、人工デバイス150に対して異なる配列を有してもよい。
密閉部材322および342は、それぞれ、遠位および近位シース270および272に係合するように位置付けられ、全体的または部分的に、シリコン、ゴム、ポリマー、エラストマー、それらの組み合わせ、またはシールを形成するために好適な他の柔軟材料で作製することができる。いくつかの実施形態では、一方または両方の密閉部材322、342は、全体的または部分的にゴムで作製されたガスケットまたはOリングである。さらに他の実施形態では、密閉部材322、342は、ブラダシールであり得る。必要または所望であれば、他の種類の密閉部材322、342を使用することができる。
図5は、カテーテル本体124によって担持される付勢デバイス294を示す。本明細書で使用されるように、「付勢デバイス」という用語は、概して、線形ばね、非線形ばね、または付勢力を提供することが可能な他のデバイス等の1つ以上の付勢部材を指す。いくつかの実施形態では、例えば、付勢デバイス294は、実質的に一定の展開力を生成する、人工デバイス150を展開するための線形ばねを備えてもよい。他の実施形態では、付勢デバイス294は、様々な展開力を生成する、人工デバイス150を展開するための非線形ばねを備えてもよい。付勢デバイス294は、金属、ポリマー、またはそれらの組み合わせで作製することができる。金属の実施形態では、付勢デバイス294は、全体的または部分的に、鋼鉄(例えば、ばね鋼)、ニッケルチタン(例えば、ニチノール)、または他の合金で作製することができる。1つの特定の実施形態では、例えば、付勢デバイス294は、ニチノールで作製されたらせんばねである。さらに別の実施形態では、付勢デバイス294は、らせんパターンで切断(例えば、レーザ切断)された金属ハイポチューブである。付勢デバイス294は、近位端372と、遠位端374と、本体376とを有することができる。近位端372は、カテーテル本体124の肩部380に隣接し得る。カテーテル本体124は、付勢デバイス294を通って延在する狭小部分381と、拡大部分383とを含むことができる。拡大部分383は、肩部380を画定する。カテーテル本体124は、全体的または部分的に、プラスチック、熱可塑性エラストマー(例えば、Pebax(R)等の樹脂)、または他の可撓性材料で作製することができる。いくつかの実施形態では、カテーテル本体124は、例えば、経心尖アプローチを使用する送達のために略剛性であり得る。
図6は、本技術の種々の実施形態に従って構成されるカテーテル102の遠位位置の部分概略断面図である。遠位シース270、近位シース272、およびヘッドアセンブリ300、304は、格納または主要チャンバ400を画定するように協働する。格納チャンバ400は、人工デバイス150を格納するように構成される。格納チャンバ400の等しい部分が、遠位シース270および近位シース272の中に配置されてもよく、あるいは格納チャンバ400は、遠位または近位シースのいずれか一方に含有される、大部分またはその全体でさえ有してもよい。密閉部材322は、遠位シース270に密閉して係合し、流体チャンバ410(例えば、流体的に密閉されたチャンバまたは隔離された流体チャンバ)を形成するように位置付けられる。密閉部材342は、近位シース272に密閉して係合し、流体チャンバ412を形成するように位置付けられる。流体チャンバ410、412は、格納チャンバ400から流体的に密閉することができる。(矢印416によって示される)遠位方向へ遠位シース270を移動させて、人工デバイス150の上流または心房部分424を抜き出すように、流動性基質を流体チャンバ410の中へ送達することができる。(矢印418によって示される)近位方向へ近位シース272を移動させて、人工デバイス150の下流または心室端あるいは部分426を抜き出すように、流体を流体チャンバ412の中へ送達することができる。
遠位シース270の遠位端274は、壁440と、通路444とを含むことができる。ロッド450を通路444の少なくとも一部分の中に位置付けることができる。ロッド450は、例えば、遠位シース270に連結される遠位端451と、ピストンデバイス294の管腔454の中に位置付けられる保持ヘッド530とを含むことができる。図示されていないが、ロッド450は、ガイドワイヤを受容するように中空であり得る。遠位格納部分275は、近位開放端432と、円筒側壁460とを含む。円筒側壁460は、内面462と、外面464とを含むことができる。密閉部材322は、シール(例えば、気密シール、流体密閉シール等)を形成するように、内面462に物理的に接触することができる。
図6で最も良く見られるように、近位シース272の近位格納部分284は、遠位開放端470と、閉鎖近位端472とを含むことができる。遠位開放端470は、遠位シース270の近位開放端432によって受容される。いくつかの実施形態では、シールが、遠位開放端470および近位開放端432によって形成されてもよい。近位シース272のガイド部分290は、管腔490を画定する側壁488を有する。近位シース272はさらに、管腔490の中へ内向きに延在する停止部496を含むことができる。近位シース272が(矢印418によって示されるように)近位に移動させられると、停止部496は付勢デバイス294に接触することができる。
カテーテル本体124の狭小部分381は、付勢デバイス294を通って延在し、1つ以上のポート500を含むことができる(1つのポート500が図6で識別される)。流体は、流体管腔388に沿って、ポート500を通って流体チャンバ412の中へ流動することができる。ポート500の数、サイズ、および位置は、流体チャンバ412の中への所望の流体流を達成するように選択することができる。停止部496と狭小部分381との間のシール、および/またはガイド部分290と拡大部分383との間のシール509は、チャンバ412の中で所望の流体圧力を達成することに役立つことができる。
図示されていないが、カテーテル本体124は、複数の管腔を含むことができる。1つの流体管腔は、例えば、流体チャンバ410との流体連通を提供することができ、別の流体管腔は、流体チャンバ412との流体連通を提供することができる。流体は、それぞれの流体チャンバ410、412の中へ独立して送達し、そこから除去することができる。いくつかの実施形態では、遠位シース270を移動させるように、第1の圧力での流体を流体チャンバ410の中へ送達することができる。同時に、または異なる時間に、近位シース272を移動させるように、第2の圧力での流体を流体チャンバ412の中へ送達することができる。第2の圧力は、第1の圧力と等しいか、または異なり得る。
図7は、図3の制御ユニット210の部分概略断面図である。制御ユニット210はさらに、関節動作機構218を含むことができる。関節動作機構218は、スライダアセンブリ519と、連結器520とを含む。スライダアセンブリ519は、ロッド518と、ノブ521とを含むことができる。ロッド518は、ねじ山付き保持器527の内部ねじ山に螺合可能に係合する、外部ねじ山を有することができる。引張ワイヤ523は、回転軸525の周囲のノブ521の回転がロッド518の軸方向移動を引き起こすように、連結器520をカテーテル本体124に連結することができる。ロッド518は、それぞれ、引張ワイヤ523の張力を減少または増加させて、カテーテル102を関節動作させるように、遠位または近位に移動させることができる。いくつかの実施形態では、引張ワイヤ523は、例えば、カテーテル本体124を上または下に屈曲するように張力を受けることができる。代替として、引張ワイヤ523は、他の方向へカテーテル本体124を屈曲または関節動作させるように張力を受けることができる。
管状部材531は、カテーテル本体124およびノブ224(図3)に連結することができる。係止特徴529(例えば、ねじ、締結具、または同等物)は、管状部材531に解放可能に係合するように構成される。例えば、係止特徴529は、管状部材531をしっかりと保持してカテーテル本体124の回転を防止するように、係止位置にあり得る。係止特徴529は、管状部材531およびカテーテル本体124の回転を可能にするように、非係止位置に移動させることができる。他の実施形態では、係止特徴529は、異なる配列および/または異なる特徴を有することができる。
図8は、図7の制御ユニットとともに使用するために構成されるコネクタアセンブリ533の詳細断面図である。コネクタアセンブリ533は、例えば、接合点534と、旋回部材538とを含むことができる。接合点534は、ライン251をカテーテル本体124に流体的に連結するように構成される。ライン251は、接合点534の入口537に連結される。旋回部材538は、カテーテル本体124を筐体517に回転可能に連結することができる。
図9は、図7の線9-9に沿って得られたノブアセンブリ240a、240b(集合的に「ノブアセンブリ240」)を伴う制御ユニット210の断面図である。ノブアセンブリ240は、送達カプセル122を移動させるように操作することができる。例えば、ノブアセンブリ240aは、送達カプセル122を右に移動させるように回転させることができ、ノブアセンブリ240bは、送達カプセル122を左に移動させるように回転させることができる。カテーテル本体124を左または右に屈曲するために、ノブアセンブリ240を使用することができる一方で、カテーテル本体124を上または下に屈曲して移動させるために、関節動作機構218を使用することができる。ノブアセンブリ240は、概して、相互に類似し得、したがって、1つのノブアセンブリの説明は、別様に示されない限り、他のノブアセンブリに等しく適用される。他の実施形態では、ノブアセンブリ240は、例えば、反対方向へカテーテル本体124を制御可能に移動させるように、異なる特徴を含み、および/または異なる配列を有してもよい。
ノブアセンブリ240a、240bは、それぞれ、引張ワイヤ542a、542bを介してカテーテル本体124に連結されてもよい。ノブアセンブリ240aは、滑車545aに連結されるノブ543aを含む。ワイヤ542aは、ノブ543aの回転が、滑車545aから延在する引張ワイヤ542aの長さを増加または減少させることができるように、滑車545aに巻き付けられる。例えば、ノブ543aは、滑車545aにワイヤ542aを巻き付け、ワイヤ542aの張力を増加させるように、回転させることができる。ノブ543aは、滑車545aからワイヤ542aを巻解して、ワイヤ542aの張力を減少させるように、反対方向に回転させることができる。制御ユニット210はさらに、筐体517に連結される応力緩和特徴516を含むことができる。応力緩和特徴516は、例えば、カテーテル本体124を包囲するように構成されてもよく、可撓性材料で作製することができる。しかしながら、他の実施形態では、制御ユニット210は、応力緩和特徴516を含まなくてもよく、または応力緩和特徴516は、異なる特徴を含んでもよい。
図10は、図3の制御アセンブリ214の断面図である。制御アセンブリ214は、密閉アセンブリ548と、ノブ224とを含むことができる。ノブ224は、管状部材531に固定して連結することができる。ノブ224は、例えば、管状部材531の対応する回転を引き起こすように、回転軸546の周囲で回転させることができる。他の実施形態では、制御アセンブリ214は、異なる特徴を含み、および/または異なる特徴を有してもよい。
図11-14は、人工デバイス150を展開する方法の一連の図である。以下でさらに詳細に説明されるように、送達カプセル122は、患者の僧帽弁140内に位置付けられるように構成される。遠位シース270は、人工デバイス150の心房端424を抜き出すように液圧で駆動することができる。抜き出された心房端424が、僧帽弁140の組織に係合するように外向きに移動することができる一方で、送達カプセル122は、人工デバイス150の心室端426を保持する。近位シース272は、人工デバイス150の心室端426を抜き出すように液圧で駆動することができる。抜き出された心室端426は、僧帽弁140の組織に係合するように外向きに移動することができる。
図11は、例えば、左心室LVにアクセスするように心臓Hの心尖512に形成された開口部510を示す。開口部510は、例えば、針、切断道具、またはカテーテル(例えば、針カテーテル)によって形成される切開であり得る。ガイドカテーテル110は、開口部510を通して左心室LVの中へ遠位に移動させることができる。ガイドカテーテル110が開口部510の中に位置付けられた後、ガイドワイヤ208は、ガイドカテーテル110を通して移動させ、後および前尖130、134の間に位置付けることができる。ガイドワイヤ208の遠位部分262は、左心房LAの中へ移動させることができる。いくつかの実施形態では、遠位部分262は、心臓組織への損傷を防止し、阻止し、または実質的に防止するように、非外傷性先端(例えば、可撓性先端、湾曲先端、丸みを帯びた先端等)であり得る。
図11で図示される配列では、送達カプセル122は、後および前尖130、134の間で移動させられる準備ができている。送達カプセル122は、僧帽弁140が開閉している間にガイドワイヤ208を経由して前進させることができる。僧帽弁140が(図11に示されるように)閉鎖されているとき、後および前尖130、134は、ガイドワイヤ208の周囲で密閉することができる。さらに、僧帽弁140が開放するとき、ガイドワイヤ208は、僧帽弁140を通して便宜的に前進させることができる。
図12は、後および前尖130、134の間に位置付けられた送達カプセル122を示す。(例えば、マーカー501の形態の)位置インジケータが、近位シース272上で担持されてもよい。例えば、マーカー501を僧帽弁140と整合させるように、送達カプセル122をその縦軸230の周囲で回転させることができる。マーカーは、遠位シース270の外面上に、近位シース272の外面上に、送達カプセル122の内部構成要素内に、または他の好適な場所に位置することができる。いくつかの実施形態では、マーカーは、MR映像法誘導送達のための共鳴マーカーであり得る。その上さらなる実施形態では、マーカーは、心エコー検査下で視認可能な心エコーマーカーであり得る。他の種類のマーカーを使用することができる。いくつかの手技では、送達カプセル122の後側のマーカーを使用して、人工デバイス150の後側を後尖130と整合させることができる。加えて、または代替として、送達カプセル122の前側を前尖134と整合させるために、送達カプセル122の前側のマーカーを使用することができる。
図12はさらに、展開される準備ができている人工デバイス150を図示する。例えば、流体システム206(図3)は、流体をカテーテル102の中へ送達するように構成され、流体は、流体管腔388、524に沿ってチャンバ410の中へ遠位に流動することができる。流体は、チャンバ410を充填し、遠位方向へ遠位シース270の移動を引き起こす。人工デバイス150と遠位シース270との間の摩擦が、存在する場合、人工デバイス150を引っ張らせてもよい。しかしながら、送達カプセル122は、人工デバイス150を保持して、例えば、人工デバイス150の不慮の遠位移動を防止するように構成される。遠位シース270は、ヘッド530が停止部532に接触するまで遠位に前進させることができる。
図13は、開放または展開位置に移動させられた後の遠位シース270を示す。人工デバイス150の抜き出された心房端424は、心房端424が半径方向に拡張することを可能にするように、(矢印によって示されるように)開口部540を通って移動している。心房端424の心房周縁427は、僧帽弁140の円周(例えば、円周全体の大部分)の周囲で天然心臓組織に係合するように、その完全展開構成(図示せず)に拡張することができる。いくつかの手技では、心房周縁427は、天然弁輪AN、心房または心室のいずれかの中の天然弁輪ANに近接する組織、天然弁尖、および/または人工デバイス150に接触するために好適な他の組織に接触することができる。例えば、心房周縁427は、弁尖/弁輪接続組織、および天然弁輪ANに近接する弁尖の組織に接触することができる。自己拡張式実施形態では、半径方向に拘束されていない心房端424は、抜き出すと拡張する。他の実施形態では、抜き出された心房端424を拡張するために、拡張器を使用することができる。例えば、バルーンの形態の拡張器を、人工デバイス150内に位置付けることができ、かつ心房端424を展開するように膨張させることができる。
送達カプセル122は、人工デバイス150の軸方向移動を実質的に防止することが期待される。例えば、ホルダ360は、心房端424が拡張している間に人工デバイス150の被覆部分の平行移動を防止することができる。いくつかの実施形態では、人工デバイス150の拡張部分は、人工デバイス150の被覆部分を引っ張ってもよい。人工デバイス150は、制御されていない様式であるが、ホルダ360が人工デバイス150の軸方向平行移動を拘束するために、展開するであろう。いくつかの実施形態では、ホルダ360は、僧帽弁140に対して近位シース272を実質的に静止して保つことができる。図12および13に示されるように、心房端424の拡張の全体を通して、人工デバイス150の軸方向位置を維持することができる。
加えて、付勢デバイス294によって及ぼされる力は、近位方向への近位シース272の制御されていない移動を防止するために十分であり得る。例えば、図13の部分的に拡張した人工デバイス150は、接触し、力成分(例えば、軸方向に指向された力成分、近位に指向された力成分等)を近位シース272の遠位端470に印加してもよい。圧縮された付勢デバイス294は、力成分に対抗するように遠位方向へ近位シース272を押勢することができる。したがって、付勢デバイス294は、人工デバイス150によって引き起こされる、近位方向への近位シース272の移動を阻止し、制限し、または実質的に防止することができる。付勢デバイス294の特性(例えば、ばね定数、印加力対偏向曲線等)は、人工デバイス150によって生成されるであろう力に基づいて、選択することができる。例えば、実質的に一定の展開力(例えば、実質的に一定の近位に指向された力成分)を生成する人工デバイスとともに、線形ばねを使用することができる。例えば、様々な展開力を生成する人工デバイスとともに、非線形ばねを使用することができる。
いくつかの実施形態では、付勢デバイス294は、可変力を提供することができる。可変力は、送達カプセル122を押す人工デバイス150からの力が最高であり、送達カプセルと人工デバイスとの間の抵抗が最低であるときに、略最大であり得る。人工デバイス150が送達カプセル122から抜き出されると、人工デバイスのさらなる部分が送達カプセルの外側で露出され、送達カプセルを開放構成に押勢する人工デバイスの露出部分によって及ぼされる力が増加している。同時に、送達カプセル122の中にとどまる人工デバイス150の表面積が減少しており、したがって、人工デバイス150と送達カプセル122との間の摩擦抵抗を低減する。したがって、いくつかの実施形態では、付勢デバイス294によって及ぼされる力は、人工デバイス150が抜き出されると増加する。いくつかの実施形態では、付勢デバイス294は、ばね変位とともに増加する力を印加する、ばねであり得る。いくつかの実施形態では、付勢デバイス294は、複数のばねを含むことができる。例えば、1つのばねは、人工デバイス150によって送達カプセル122に印加される低い力に対抗するように、低いばね定数を有することができる。別のばねは、人工デバイス150によって送達カプセル122に印加される高い力に抵抗するように、比較的大きいばね定数を有することができる。いくつかの実施形態では、付勢デバイス294は、付勢デバイスが力を印加し始める前に、遠位シース270および/または近位シース272を所定の距離で移動させることができるようにオフセットすることができる。遠位シース270および近位シース272のうちの1つは、第1のばね(例えば、低いばね定数を伴うばね)が変形し始める前に、短い距離(例えば、1mm~5mm)で移動させることができる。付勢デバイス294の第2のばね(例えば、高いばね定数を伴うばね)は、送達カプセル122が展開構成に接近すると変形し始めることができる。ばねの数および性質は、人工デバイス150の所望の展開を達成するように選択することができる。
図13は、閉鎖位置で近位シース272を示す。動作中に、流体は、管腔388に沿って、ポート500を通ってチャンバ412の中へ流動することができる。チャンバ412内の流体圧力は、流体圧力が近位シース272の近位移動を引き起こすまで増加することができる。流体チャンバ412内の圧力が付勢デバイス294の付勢力を克服するとき、近位シース272は、近位に移動することができ、それによって、付勢デバイス294を圧縮する。いくつかの実施形態では、近位シース272の移動の距離は、近位シース272を制御可能に移動させるよう、チャンバ412内の流体圧力を増加させることができるように、チャンバ412内の流体圧力に略比例し得る。
いくつかの実施形態では、(拡張構成での)人工デバイス150は、略円錐台形、釣鐘、または他の広口形状を備える。具体的には、心房端424は、非拘束展開構成での下流または心室端426の直径より大きい直径を有することができる。例えば、心房端424は、心房端424が開口部540から退出するときに、概して近位方向へ第1の力を生成してもよい。心室端426が近位シース272から退出するとき、概して近位方向へ第2の力を生成してもよい。本実施形態では、人工デバイス150は、第1の力が第2の力より大きいように、遠位および近位シースと相互作用する。他の実施形態では、人工デバイス150は、その送達構成にあるとき、およびその拡張構成にあるときに、略管状形状、およびその長さに沿った一様な直径を有することができる。なおも他の実施形態では、人工デバイス150は、他の配列を有してもよい。
近位シース272の遠位端470が人工デバイス150の心室端426を過ぎて近位に移動した後、心室端426は、後および前尖130、134に接触するように、支柱364から半径方向外向きに移動することができる。図14は、例えば、その軸長全体が抜き出された後の人工デバイス150を示す。人工デバイス150は、限定ではないが、例えば、収縮力に抵抗する、人工デバイス150の上流移動を防止する等を行うよう、天然弁140に係合する1つ以上の係留部材を含むことができる。いくつかの実施形態では、人工デバイスは、天然弁140の弁輪下組織に係合するように構成される。図1A-1および図14をともに参照すると、本明細書で使用されるような「弁輪下」は、天然口の平面POの上または下流DN(図1A-1)に位置する、僧帽弁140の一部分を指す。天然弁口の平面PO(図1A-1)は、弁を通る血流の方向と略垂直であり、主軸MVA1または短軸MVA2(図1E)のいずれか一方または両方を含有する、平面である。
人工デバイス150は、外向きに押され、天然弁輪ANの下で折り畳まれ得る、天然弁尖130、134の内向きの表面IFに係合するように構成される、上流アンカを含むことができる。弁尖130、134は、例えば、弁輪ANの心室側に係合することができ、上流方向へさらに押されることを妨げられ得、したがって、天然弁輪の平面の下方で係留部材を維持する。組織係合要素は、人工デバイス150を安定させてしっかりと係留するように、弁尖130、134の組織、弁輪AN、および/または他の組織を貫通することができる。いくつかの実施形態では、左心房LAに向かった人工デバイス150の移動を防止するように、弁輪下場所で組織に係合する係留部材の少なくともいくつかの部分を伴って、係留部材のいくつかの部分が、弁輪ANの上方に延在してもよい。人工デバイス150は、不規則な形状の僧帽弁輪ANに一致するように構成され、人工デバイス150を係留するように、および弁傍漏出を防止するように、天然弁輪ANに対して人工デバイス150を効果的に密閉する。人工デバイス150は、例えば、(1)2012年6月21日に出願された、「PROSTHETIC HEART VALVE DEVICES AND ASSOCIATED SYSTEMS AND METHODS」と題された国際PCT特許出願第PCT/US2012/043636号、(2)2011年10月19日に出願された、「SYSTEM FOR MITRAL VALVE REPLACEMENT」と題された米国仮特許出願第61/549,037号、(3)2012年3月1日に出願された、「SYSTEM FOR MITRAL VALVE REPLACEMENT」と題された米国仮特許出願第61/605,699号、および(4)2012年10月19日に出願された、「DEVICES, SYSTEMS AND METHODS FOR HEART VALVE REPLACEMENT」と題された国際PCT特許出願第PCT/US2012/061215号で開示される人工デバイスのうちの1つ以上等の人工デバイス(例えば、人工心臓弁デバイス)であり得る。これらの参考文献のそれぞれは、その全体で参照することにより組み込まれる。例えば、本明細書で開示される送達カテーテルは、人工デバイスを含有するシースを含むことができる。シースは、2012年3月1日に出願された、「SYSTEM FOR MITRAL VALVE REPLACEMENT」と題された米国仮特許出願第61/605,699号で開示されるように、限定ではないが、遠位ノーズコーンと、近位カプセルとを含む、分割シースであり得る。送達カテーテルはまた、2012年3月1日に出願された、「SYSTEM FOR MITRAL VALVE REPLACEMENT」と題された米国仮特許出願第61/605,699号、またはそれらの全体で参照することにより組み込まれる他の参考文献で開示される、他の特徴(例えば、シース、テザー、ピストン、停止部、ケーブル等)を含むこともできる。しかしながら、送達カプセルによって、他の種類の人工デバイスも展開できることも理解されるであろう。
図示した実施形態では、遠位シース270の移動の距離Dは、人工デバイス150の軸長Lより実質的に小さくあり得る。例えば、移動の距離Dは、人工デバイス150の長さLの約70%、60%、または50%より小さくあり得る。しかしながら、他の実施形態では、移動の距離Dは、人工デバイス150の長さLに対して異なる値を有してもよい。いくつかの実施形態では、各シース270、272は、人工デバイス150の約半分を含有することができる。シース270、272の移動の距離D、Dは、心臓の壁に接触することなく、シース270、272が、それぞれ、左心房LAおよび左心室LVの中へ移動することができるように、略平等であり得る。特定の実施形態では、遠位シース270は、人工デバイス150の約8mm~約16mmを抜き出すことができ、近位シース272は、人工デバイス150の約8mm~約16mmを抜き出すことができる。長さLは、例えば、約16mm~約32mmであり得る。しかしながら、他の実施形態では、シース270、272は、人工デバイス150のより多いまたは少ない部分を抜き出すように構成されてもよく、および/または長さLは、変動し得る。
図14を続けて参照すると、送達カプセル122を格納構成に戻すことができる。具体的には、流体は、チャンバ412から流出し、管腔388を通って近位に流動することができ、付勢デバイス294は、近位シース272を閉鎖位置に戻して押勢することができる。加えて、流体は、遠位シース270を閉鎖位置に戻すようにチャンバ410から流出することができる。いくつかの実施形態では、一方または両方のチャンバ410、412から流体を引き出すように、真空が引き出される。加えて、または代替として、1つ以上の付勢デバイスが、遠位シース270を移動させることができる。
送達カプセル122は、格納構成に移動させられた後、展開された人工デバイス150を通して左心室LVの中へ近位に引くことができる。送達カプセル122は、ガイドカテーテル110に引き込み、対象から除去することができる。心臓からカテーテル102を除去するために、他の技法を使用することができる。
図11-14に関連して上記で議論される方法は、経中隔または逆行性アプローチを介して人工デバイス150を送達するように修正することができる。例えば、カテーテル本体124の長さ、送達カプセル122の寸法、およびカテーテル102の操向可能性は、(例えば、大動脈弁を介した、静脈血管系を介した等)選択された送達経路に基づいて選択することができる。加えて、図11-14に関連して議論される方法とともに、種々の種類の可視化技法を使用することができる。例えば、カテーテル102を送達し、位置付け、操作し、および/または除去することに役立つために、可視化を使用することができる。例えば、蛍光透視法、コンピュータ断層撮影法(CT)、磁気共鳴映像法(MRI)、超音波、または他の撮像技法が、アクセス経路、送達経路、治療部位、ならびに人工デバイス150の送達の前、間、および/または後のカテーテル102および/または人工デバイス150の位置を評価することに役立つことができる。
図15-17は、本技術の種々の実施形態による、送達カプセル600から人工デバイスを展開する方法の一連の図である。送達カプセル600は、以下で詳述されることを除いて、図2A-14に関連して議論される送達カプセル122の特徴および機能性に略類似する、特徴および機能性を含むことができる。
図15は、例えば、機械的に作動可能な遠位シース604と、液圧で作動可能な近位シース606と、ピストンデバイス610とを含む、送達カプセル600を図示する、部分概略断面図である。人工デバイス620(破線で示される)は、流体チャンバ684から隔離することができる、格納チャンバ622内に位置付けられる。
遠位シース604は、主要シース本体640と、ロッド642(例えば、中実シャフト、中空シャフト等)とを含むことができる。主要シース本体640は、管状部分643と、閉鎖遠位端645とを含む。ロッド642は、閉鎖遠位端645に固定して連結することができ、伸長カテーテル本体648(「カテーテル本体648」)の管腔646を通って延在する。ロッド642は、閉鎖位置(図15)から開放位置(図16)に遠位シース604を移動させるように、遠位に移動させることができる。いくつかの実施形態では、ロッド642を手動で移動させることができる。しかしながら、他の実施形態では、駆動機構がロッド642を移動させることができる。駆動機構は、限定ではないが、ねじ駆動機構、空気圧駆動機構、または直線運動を提供することが可能な他の種類の機構を含むことができる。
図16は、抜き出されている人工デバイス620の遠位端650を示す。例えば、遠位端650が、矢印670、672によって示されるように、外向きに拡張することができる一方で、ピストンデバイス610は、人工デバイス620の近位端698を拘束することができる。人工デバイス620の抜き出された部分が拡張した後、閉鎖位置(図16)から開放位置(図17)に近位シース606を液圧で移動させるように、管腔646に沿ってチャンバ684の中へ流体を送達することができる。いくつかの実施形態では、ロッド642の外径は、流体が伸長カテーテル本体648に沿って遠位に流動することを可能にするように、管腔646の直径よりわずかに小さくあり得る。加えて、または代替として、ロッド642は、チャネル、陥凹、管腔等の1つ以上の流動特徴を有することができる。付勢デバイス690を停止部692とカテーテル本体648との間で圧縮することができる。近位シース606の開放端699が人工デバイス620の近位端698を過ぎて近位に移動した後、近位端698は、展開構成に外向きに移動することを可能にさせられる。
図18は、本技術の別の実施形態に従って構成される人工デバイスを送達するためのカテーテル700の等角図である。カテーテル700は、例えば、制御ユニット710と、送達カプセル712と、伸長カテーテル本体714(「カテーテル本体714」)とを含むことができる。制御ユニット710は、作動機構716と、関節動作機構719とを含むことができる。作動機構716は、送達カプセル712を操作するために使用することができる。関節動作機構719は、カテーテル本体714の関節動作可能領域722の構成を調節するために使用することができる。
図19は、制御ユニット710の側面図であり、図20は、図19の線20-20に沿って得られた制御ユニット710の断面図である。図19および20をともに参照すると、作動機構716は、管状部材732(図20)に連結されるスライダ要素730a、730b(集合的に「730」)を含むことができる。管状部材732は、伸長カテーテル本体714の外側管状部材734を通って延在することができ、かつ送達カプセル712のシースに連結することができる。スライダ要素730は、近位方向へ管状部材732を移動させるように、伸長スロット744a、744bに沿って(図20の矢印739によって示されるように)近位に移動させることができる。他の種類の作動機構を使用することができ、限定ではないが、1つ以上のノブ、スロット、引張ワイヤ、または同等物を含むことができる。
図21は、図18のカテーテル700の遠位部分711の分解等角図である。送達カプセル712は、例えば、遠位シース720と、ピストンデバイス722と、近位シース731とを含むことができる。カテーテル本体714は、ピストンデバイス722に連結される内側アセンブリ741と、近位シース731に連結される中間部材742(例えば、中空シャフト)と、外側部材734とを含むことができる。内側アセンブリ741は、中間部材742の少なくとも一部分を通って延在することができる。しかしながら、他の実施形態では、送達カプセル712は、異なる特徴を含み、および/または異なる配列を有してもよい。
図22は、格納構成での図21の送達カプセル712の遠位部分711の断面図である。図22で最も良く見られるように、遠位シース720およびピストンデバイス722は、流体チャンバ743を画定するように協働することができる。流体チャンバ743は、格納チャンバ745から流体的に密閉することができる。遠位シース720は、ガイドワイヤ管腔748を画定するロッド764を含むことができる。遠位方向への遠位シース720の変位が付勢デバイス746の圧縮を引き起こすように、付勢デバイス746をロッド764に連結することができる。
遠位シース720は、遠位端部分721と、格納部分723と、ロッド764とを含むことができる。多部品実施形態では、ロッド764は、1つ以上の締結具、接着剤、溶接、または同等物によって、遠位シース720に固定して連結される管状部材であり得る。1部品実施形態では、遠位シース720は、成形プロセス(例えば、射出成形プロセス、圧縮成形プロセス等)、機械加工プロセス、または別の好適な製造技法によって形成することができる。
ピストンデバイス722は、ヘッド750と、密閉部材751と、管状本体752とを含むことができる。ヘッド750は、開口部761を画定するフランジ760を含む。本体752は、ヘッド750を内側アセンブリ741に連結し、内側アセンブリ741は順に、中間部材742に連結される。遠位シース720のロッド764は、開口部761およびヘッド750内の受容スロット754を通って延在する。付勢デバイス746(例えば、ばね)は、ロッド764を包囲する。付勢デバイス746の搭載領域749(図23)を、ロッド764に固定して連結することができる。他の実施形態では、付勢デバイス746は、異なる配列を有し、および/または異なる特徴を含んでもよい。
図23-25は、人工デバイス770を展開する方法の一連の図である。図23は、例えば、開放位置に近位シース731を伴う送達カプセル712の断面図である。図24は、中間位置に遠位シース720を伴う送達カプセル712の断面図であり、図25は、展開構成での送達カプセル712の断面図である。概して、近位シース731は、人工デバイス770の近位端772を抜き出すように機械的に駆動することができ、遠位シース720は、人工デバイス770の遠位端774を抜き出すように液圧で駆動することができる。人工デバイス770を展開する方法の種々の詳細が、以下で議論される。
図22を参照して上記で説明されるように、ピストンデバイス722は、人工デバイス770を保持することができ、スライダ要素730a(図20)は、閉鎖位置(図22)から開放位置(図23)に近位シース731を機械的に駆動するように移動させることができる。より具体的には、図23は、矢印782によって示されるように、間隙781を通して外向きに拡張する準備ができている、人工デバイス770の抜き出された近位端772を示す。ポート790を介して流体チャンバ743の中へ、管腔784に沿って遠位に流体を送達することによって、人工デバイス770の遠位端774を抜き出すことができる。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤが、管腔748の中に位置付けられてもよい。流体は、ガイドワイヤ(図示せず)とロッド764との間の空間の中で管腔748に沿って遠位に流動することができる。他の実施形態では、流体を送達する前に、ガイドワイヤを管腔748から除去することができる。
図24は、フランジ760に接触する付勢デバイス746の端部796を示す。圧縮された付勢デバイス746は、遠位シース720および/または人工デバイス770の制御されていない移動を防止するように、近位方向へ力を及ぼすことができる。遠位方向へ遠位シース720を制御可能に移動させるように、チャンバ743内の流体圧力を増加させることができる。遠位シース720の開放端800が人工デバイス770の遠位端774を過ぎて遠位に移動した後、遠位端774は、外向きに拡張することを可能にさせられ得る。図25を参照すると、作動機構716(図18)を使用して、近位シース731を開放位置(図25)から閉鎖位置(図22)に戻すことができる。付勢デバイス746は、開放位置(図25)から閉鎖位置(図22)に戻して遠位シース720を押勢することができる。
図26-29は、経中隔アプローチを使用して、心臓H内で人工デバイス770を展開する方法の一連の図である。図26は、例えば、僧帽弁MVの中に位置付けられたガイドワイヤ800を示し、図27は、僧帽弁MVの中に位置付けられた送達カプセル712を示す。図28は、部分的開放構成での送達カプセル712を示し、図29は、展開構成での送達カプセル712、および展開された人工デバイス770を示す。
最初に図26を参照すると、ガイドワイヤ800は、僧帽弁MVを通して左心室LVの中へ延在するように位置付けられる。中隔813内の穿通または開口部811を通して、ガイドカテーテル810を位置付けることができ、送達カプセル712をガイドカテーテル810から外へ送達し、ガイドワイヤ800に沿って前進させることができる。
図27は、後および前尖812、814の間に位置付けられた送達カプセル712を示す。人工デバイス770の上流または心房周縁815を、僧帽弁MVに対して位置付けることができる。近位シース731は、人工デバイス770の上流または心房端772を抜き出すように近位に移動させることができる一方で、人工デバイス770の下流または心室端774は、ピストンデバイス722によって保持される。
次に図28を参照すると、抜き出された心房端772は、僧帽弁MVに接触するように拡張される。心房端772が天然組織に係合するまで、人工デバイス770の心室端774は、カテーテル本体714に対する人工デバイス770の軸方向移動を防止するように、ピストンデバイス722によって遠位シース720内で保持される。人工デバイス770の展開された部分が僧帽弁MVの中に据え付けられた後、閉鎖位置(図28)から開放位置(図29)に遠位シース720を液圧で移動させるように、流体が伸長カテーテル本体714を通して送達される。より具体的には、図29は、完全展開構成での人工デバイス770を示す。次いで、送達カプセル712は、閉鎖構成に戻し、左心房を通して引き、心臓Hから除去することができる。
図30は、本技術のさらに別の実施形態に従って構成されるカテーテルの遠位部分の等角図である。本実施形態では、カテーテルの遠位部分837は、送達カプセル842と、伸長カテーテル本体844(「カテーテル本体844」)とを含むことができる。送達カプセル842は、液圧で作動可能なシース850と、カバーアセンブリ852とを含むことができる。本実施形態では、シース850は、人工デバイス880の実質的に全長を含有するように構成される一方で、カバーアセンブリ852は、シース850の開放近位端871を覆う働きをする。
図31および32は、図30の遠位部分837の等角切断図である。図31および32をともに参照すると、カテーテル本体844は、内側シャフト845と、外側部材またはシャフト846とを含むことができる。内側シャフト845は、例えば、カバーアセンブリ852の管腔849を通って延在し、ピストンデバイス854に接続される。外側部材846は、カバーアセンブリ852のガイド部分847を包囲する管状部材であり得る。制御ユニットをガイド部分847に連結することができる。
送達カプセル842はさらに、ピストンデバイス854に対するシース850の移動の方向に対向する抵抗力を提供するように構成されるテザー862とともに、シース拘束機構860(「拘束機構860」)を含むことができる。いくつかの実施形態では、例えば、テザー862は、ピストンデバイス854に対するシース850の遠位移動に抵抗するように、抵抗力を提供する。抵抗力は、シース850を移動させるように、および存在する場合、人工デバイスによって生成される力を補償するように、克服することができる。いくつかの実施形態では、例えば、テザー862は、人工デバイスの制御されていない移動(例えば、軸方向跳躍および自己放出)および/またはシース850の制御されていない移動を防止または制限するように、存在する場合、人工デバイスによって生成される力の効果を最小限化し、制限し、または実質的に排除することができる。
図32は、ピストンデバイス854のヘッド866のハブ869に少なくとも部分的に巻き付けられた近位部分864とともにテザー862を示す。テザー862の遠位部分870(図31)を、シース850に固定して連結することができる。例えば、1つ以上の締結具(例えば、位置決めねじ、ピン等)または他の特徴(例えば、クランプ、溶接等)が、遠位部分870をシース850に固定して連結することができる。一実施形態では、テザー862は、1つ以上のねじ(例えば、平底位置決めねじ)によって定位置で係止される。しかしながら、他の実施形態では、テザー862は、他の好適な技法を使用して定位置で固着されてもよい。トルク(例えば、11oz-inのトルク)をねじに印加することができ、ねじは順に、テザー862を摩擦で保持する。次いで、テザー862の遠位部分870は、所望の最小長に切断され、シース850のキャップ879(例えば、中空キャップ)の中に収納されてもよい。加えて、または代替として、遠位部分870は、シース850の内部構成要素(例えば、スプール、ピン等)に巻き付くことができる。内部構成要素は、ピストンデバイス854をシース850に接続するテザー862の長さを調節するように除去することができる。いくつかの実施形態では、テザー862は、ニチノール、ばね鋼、プラスチック、またはそれらの組み合わせで作製されたワイヤであり得る。1つの特定の実施形態では、テザー862は、約0.012インチ(0.35mm)の直径を伴う金属ワイヤ(例えば、ニチノール、ばね鋼等を含むワイヤ)である。人工デバイスを展開するための所望の力に基づいて、他の直径を選択することができる。図示した拘束機構860は、単一のテザー862を有する。しかしながら、他の実施形態では、任意の数のテザーを使用することができる。加えて、拘束機構860は、限定ではないが、ばね等の1つ以上の付勢デバイスを含むことができる。付勢デバイスは、格納構成に向かって送達カプセル842を押勢することができる。
図33-35は、人工デバイス880を展開する方法を図示する。より具体的には、図33は、格納構成での送達カプセル842を示し、図34は、部分的開放構成での送達カプセル842を示し、図35は、展開構成での送達カプセル842を示す。図33を参照すると、シース850の開放近位端871は、カバーアセンブリ852の開放遠位端895の中で受容される。流体は、管腔881に沿って流体チャンバ892の中へ流動することができる。シース850を押すように、十分な量の流体を流体チャンバ892の中へ送達することができる。動水力(例えば、遠位方向への力成分)が拘束機構860によって提供される抵抗力を克服するとき、シース850は、ピストンデバイス854に対して遠位方向へ移動する。いくつかの実施形態では、テザー862は、シース850の遠位移動を可能にするように、ねじ(例えば、位置決めねじ)に沿って摺動することができる。例えば、テザー862は、制御された様式で、シース850の遠位移動および人工デバイスを抜き出すことを可能にするように、圧力をテザー862に印加するトルク荷重位置決めねじに対して摺動することができる。いくつかの実施形態では、テザー862は、変形する(例えば、塑性的に変形する、弾性的に変形する等)ことができる。いくつかの実施形態では、例えば、テザー862は、主に弾性変形を受ける。流体チャンバ892内の動水力は、テザー862がその初期状態に戻ることを可能にして、シース850を閉鎖位置(図33)に引き戻すように、減少させることができる。他の実施形態では、テザー862は、主に永久変形を受けることができる。図34は、開口部890を通って外向きに拡張する人工デバイス880の抜き出された部分892を示す。流体チャンバ892中の流体の体積は、中間位置(図34)から開放位置(図35)にシース850を移動させるように増加させることができる。
図36は、本技術の種々の実施形態に従って構成されるカテーテルの遠位部分の断面図である。遠位部分904は、送達カプセル910と、伸長カテーテル本体940(「カテーテル本体940」)とを含むことができる。送達カプセル910は、例えば、シース912と、ピストンデバイス914と、ラチェット要素924の形態のポジショナとを含む。シース912は、ラチェット要素924がピストンストロークの大幅な部分の全体を通して(例えば、ピストンストロークの大部分の全体を通して)人工デバイスの制御された送達を促進するように、ラチェット要素924を通って延在する中空内側ロッド944を含む。付勢デバイス930は、ピストンストローク全体の大部分の全体を通した人工デバイス962の制御された送達のために、(存在する場合)人工デバイス962の自己放出荷重に対して反応することができる。
シース912およびカバー916は、格納チャンバ960を画定することができる。カテーテル本体940は、ピストンデバイス914に連結される外側部材942と、シース912に連結される内側ロッド944とを含むことができる。付勢デバイス930の搭載部分952を、内側ロッド944に固定して連結することができる。ピストンデバイス914は、ピストンヘッド920と、密閉部材922とを含む。ラチェット要素924は、ピストンヘッド920に固定して連結することができ、係合特徴926a、926b(集合的に「926」)を含むことができる。
図36および37は、人工デバイス962を展開する方法を図示する。例えば、カバー916は、伸長カテーテル本体940に沿って近位に移動させることができる。流体が、内側ロッド944の管腔972に沿って、ポート980を通って流動することができる。流体は、流体チャンバ915を充填し、シース912の遠位移動を引き起こすことができる。図37は、係合特徴926に接触する付勢デバイス930の端部982を示す。付勢デバイス930は、例えば、遠位方向へシース912をさらに移動させるように、動水力によって克服することができる付勢力を及ぼすことができる。人工デバイス962は、間隙970を通って外向きに移動する。ラチェット要素924は、付勢デバイス930内で自己据付し、付勢デバイス930が適正に位置付けられていることを確実にすることができる。いくつかの実施形態では、係合特徴926は、ばね端部982に対して中心に置くことができる。ラチェット要素924は、ピストンヘッド920の回転を阻止または防止することができる。
図38は、本技術の実施形態に従って構成されるラチェット要素924の等角図である。ラチェット要素924は、例えば、管状本体1000と、複数の係合特徴926とを含むことができる。係合特徴926は、限定ではないが、指部、切り欠き部材、カンチレバー状部材、または付勢デバイス930と噛合することが可能な他の特徴であり得る。いくつかの実施形態では、係合特徴926は、内側ロッド944(図37)を密接して包囲するように内向きに延在することができる。いくつかの実施形態では、係合特徴926は、係合特徴926の端部が内側ロッド944に摺動可能に接触するように、内側ロッド944に対して付勢することができる。他の実施形態では、ラチェット要素924は、異なる特徴を含み、および/または異なる構成を有してもよい。
図39は、組立の準備ができている送達カプセル910の部分概略断面側面図である。ラチェット要素924は、送達カプセル910の組立を促進することができる。内側ロッド944の端部1004を、ラチェット要素924の開口部1006に挿入することができる。係合特徴926は、端部1004を外側部材942の中へ誘導することに役立つことができる。ピストンデバイス914は、密閉部材922(図36および37)がシース912の内面1028とシールを形成するように、シース912の内部領域1020の中へ移動させることができる。次いで、付勢デバイス930(図32および33)を内側ロッド944に連結する。
図40は、本技術の種々の実施形態による、人工デバイスを送達するために構成されるカテーテル1108の等角図である。カテーテル1108は、伸長カテーテル本体1110(「カテーテル本体1110」)と、制御ユニット1123と、送達カプセル1100とを含むことができる。送達カプセル1100は、例えば、液圧で作動可能な遠位シース1125と、機械的に作動可能な近位シース1127とを含む。制御ユニット1123は、近位シース1127を作動させるための駆動機構1130と、制御ユニット1123に対してカテーテル本体1110を回転させるための回転制御アセンブリ1131と、関節動作機構1132と、側方操向アセンブリ1134とを含むことができる。制御ユニット1123は、例えば、以下で詳述されることを除いて、図3の制御ユニット210に類似する特徴および機能性を有する。
図41は、制御ユニット1123の断面等角図であり、図42は、駆動機構1130の側面図である。図40-42をともに参照すると、駆動機構1130は、後退係止機構1175(図40)と、駆動機構1139とを含むことができる。概して、後退係止機構1175(「係止機構1175」)は、駆動機構1130を係止または非係止するために使用することができる。駆動機構1130が非係止されたとき、ユーザは、近位シース1127を移動させるためにハンドル1140を回転させることができる。
図41で最も良く見られるように、駆動機構1130は、ハンドル1140と、駆動部材1142と、接続アセンブリ1144とを含むことができる。駆動部材1142は、ハンドル1140に接続される近位端1160と、接続アセンブリ1144に接続される遠位端1143(図42)と、ねじ山付き本体1146とを含むことができる。本体1146は、外側筐体1152によって保持される、内部ねじ山付きカラー1151を通って延在する。いくつかの実施形態では、駆動部材1142は、駆動ねじである。駆動部材1142の長さ、ねじ山のピッチ、および他の特性は、例えば、近位シース1127の所望の移動に基づいて選択することができる。
図42を参照すると、接続アセンブリ1144は、ハブアセンブリ1162と、付属品1164とを含むことができる。ハブアセンブリ1162は、本体1170と、連結器1172とを含むことができる。本体1170は、ナット(例えば、ねじ山付き主ねじナット、低摩擦ナット等)またはねじ山付き通路等のねじ山付き特徴を含むことができる。いくつかの多部品実施形態では、例えば、本体1170は、1つ以上のナットを含むことができる。1部品実施形態では、本体1170は、内部ねじ山付き通路を有することができる。本体1170の受容特徴1177(例えば、開口部、穴等)は、係止機構1175のプランジャ1173(図40)を受容することができる。
連結器1172は、連結器1172の平行移動がシャフト1180に沿って付属品1164の平行移動を引き起こすように、付属品1164に係合するように構成される。いくつかの実施形態では、連結器1172は、付属品1164の反対側に沿って延在する。他の実施形態では、連結器1172は、ピン、締結具、またはハブアセンブリ1162を付属品1164に連結することが可能な他の構造であり得る。付属品1164は、シャフト1180に固定して連結される、圧縮付属品であり得る。
図42および43をともに参照すると、停止部1184は、シャフト1180に沿って位置付けることができ、付属品1164の移動の距離を制限するように、筐体1152(図43)に平行移動で固定することができる。停止部1184の縦長は、付属品1164の移動の長さを増加または減少させるように増加または減少させることができる。動作中に、ユーザは、(図42の矢印1218によって示される)近位方向へハブアセンブリ1162を変位させるように、ハンドル1140を手動で回転させることができる(図40の矢印1141によって示される)。ハブアセンブリ1162が駆動部材1142に沿って移動すると、連結器1172は、(図42の矢印1219によって示される)近位方向へ付属品1164を移動させる。このようにして、ハブアセンブリ1162および付属品1164は、ハンドル1140が回転させられるときに、ともに移動することができる。
図42で最も良く見られるように、付属品1164は、連結器1172に係合するねじ山1176の形態で係合特徴を含むことができる。ユーザは、シャフト1180および付属品1164を回転させて、ハブアセンブリ1162に対して付属品1164を移動させるように、ハンドル1194(図40および41)を回転させることができる。
図43は、図41の制御ユニット1123の一部分の詳細側面図である。回転制御アセンブリ1131は、マウントデバイス1190と、付属品アセンブリ1192と、ハンドル1194とを含むことができる。付属品アセンブリ1192は、例えば、一対の付属品1199A、1199Bを含むことができる。付属品1199A、1199Bは、限定ではないが、シャフト1180、および流体ラインまたは他の流体源等の別の構成要素との流体連通を確立することができる、ルアー付属品または他の種類の付属品であり得る。
再度、図40を参照すると、ユーザは、標的部位に向かって送達カプセル1100を操向するように、操向ノブ1210およびハンドル1212の両方を回転させることができる。回転制御アセンブリ1131は、伸長カテーテル本体1110の縦軸の周囲で、送達カプセル1100およびその中に含有された人工デバイスを回転して位置付けるために使用することができる。いくつかの実施形態では、例えば、人工デバイスの後側に位置するマーカー、人工デバイスの後側に位置するマーカー、および/またはシース1127、1125の一方あるいは両方の上のマーカーを使用して、人工デバイスの後側を後尖と整合させることができる。いったん送達カプセル1100が標的部位に位置付けられると、制御された様式で近位シース1127を後退させるように、回転軸1214(図42)の周囲でハンドル1140を回転させることができる。
送達カプセル1100を位置付けるために、固着ロッド(例えば、クランプ、止血鉗子等)を使用することができる。カテーテル本体1110は、外側ガイドシース1123の遠位端1206に連結されるナット1204を含む。固着道具が、送達カプセル1100を手動で位置付けるように、ナット1204を握持することができる。そのような実施形態は、切開または半切開手技を使用して、手動で位置付けることができる。ナット1204は、六角ナット、または固着道具によって握持されるように構成される他の種類のナットであり得る。
人工デバイスは、好ましい送達配向を有してもよい。例えば、治療部位が僧帽弁にある場合、人工デバイスの構成は、僧帽弁の生体構造に合致するように選択されてもよい。人工デバイスは、所望の配向(例えば、送達部位に対する所望の回転位置、送達部位に対する所望の軸方向位置)に移動させることができる。送達カプセルが略対称(例えば、その縦軸の周囲で回転対称)であり得るため、送達部位に対する人工デバイスの配向(例えば、回転位置)を判定することが困難であり得る。天然生体構造に対して人工デバイスを配向するためのシステム、カテーテル、および特徴は、図44-76に関連して議論される。人工デバイスを配向するための特徴は、本明細書で開示されるカテーテル(例えば、図1Fおよび2A-43に関連して議論されるカテーテル)に組み込むことができる。
図44は、僧帽弁MV内で人工デバイスを送達するために構成される経心尖カテーテル1250を示す。カテーテル1250は、回転位置付けアセンブリ1260(「位置付けアセンブリ1260」)の形態の位置付けアセンブリと、送達カプセル1262とを含むことができる。位置付けアセンブリ1260は、僧帽弁MVの開口部1270の中に位置付けられる。僧帽弁MVに対する所望の回転位置に送達カプセル1262を位置付けるために、位置付けアセンブリ1260の弁内ポジショナ1290、および送達カプセル1262上のマーカー1272を使用することができる。弁内ポジショナ1290は、好ましくは、放射線透過性であり、放射線不透過性材料から成るか、またはマーカーあるいは染料(例えば、放射線不透過性染料)を含有し、またはそれに連結あるいは添着された放射線不透過性マーカーを有してもよい。代替として、これは、超音波または他の好適な技法を使用して可視化されてもよい。僧帽弁MVが閉鎖するとき、僧帽弁MVは、(図44の鎖線で示される)不整合位置から図45の図示した整合配向に弁内ポジショナ1290を移動させることができる。例えば、蛍光透視法を使用して、医師がデバイスを可視化すると、弁内ポジショナ1290に対する整合位置(図45)にマーカー1272を移動させるように、その縦軸1263の周囲で送達カプセル1262を回転させることができる。
図45は、弁内ポジショナ1290と回転整合させられた送達カプセル1262を示す。この配列では、マーカー1272および弁内ポジショナ1290は、同一の平面内に位置することができる。次いで、整合した送達カプセル1262は、僧帽弁MVの中へ遠位に前進させることができる。
図46は、本技術の種々の付加的な実施形態に従って構成されるカテーテルの遠位部分1280の等角図である。遠位部分1280は、例えば、位置付けアセンブリ1260と、送達カプセル1262と、伸長カテーテル本体1282とを含むことができる。位置付けアセンブリ1260は、弁内ポジショナ1290と、ロッド1292とを含むことができる。弁内ポジショナ1290は、回転軸1294の周囲で回転するように構成される。マーカー1272は、送達カプセル1262の縦軸1300と略平行に延在することができる。マーカー1272の長さは、マーカー1272の配向の便宜的な判定を可能にするように選択することができる。いくつかの実施形態では、長さLは、概して、送達カプセル1262の中に含有される人工デバイスの長さに等しい。マーカー1272は、人工デバイスに横方向に隣接し、人工デバイスを軸方向に整合させるために使用することができる。図示した実施形態では、マーカー1272は、送達カプセル1262の外面1298上に位置することができる。しかしながら、他の実施形態では、マーカー1272は、送達カプセル1262の内面に沿って位置し、送達カプセル1262の側壁に埋め込まれ、または別の所望の場所にあり得る。加えて、マーカー1272は、広範囲の異なる構成(例えば、一連の平行線、ドット、または他の形状、ジグザグ構成、蛇行構成等)を有することができ、送達カプセル1262の配向を評価するために好適な異なる配向にあり得る。人工デバイスが送達カプセル1262の中へ装填されるとき、人工デバイスの配向は、マーカー1272の位置に基づいて選択することができる。例えば、人工デバイスの特徴(例えば、アンカ、位置付け部材、または同等物等)は、マーカー1272から角度オフセットするか、またはそれと角度整合させることができる。例えば、弁尖に接触するためのアンカは、マーカー1272から約90度の角度(例えば、縦軸1300と略垂直である平面内の角度)でオフセットすることができる。
図47は、位置付けアセンブリ1260の一部分の上面図であり、図48は、線48-48に沿って得られた図47の位置付けアセンブリ1260の断面図である。図47および48をともに参照すると、弁内ポジショナ1290は、ロッド1292に回転可能に連結することができる。他の実施形態では、弁内ポジショナ1290は、送達カプセル1262に回転可能に連結される、ロッド1292に固定して連結される。弁内ポジショナ1290は、略平面的な形状を有することができ、僧帽弁MVの天然機能を可能にするように選択される、長さL、幅W、および厚さt(図48)を有することができる。長さLは、僧帽弁の開口部の長さより小さくあり得る。幅Wは、送達カプセル1262が回転させられている間に、僧帽弁の皮弁が弁内ポジショナ1290をしっかりと保持することができるように選択することができる。僧帽弁が閉鎖されるとき(図50)、天然弁尖は、密閉して僧帽弁MVを通る血流の逆流を防止するよう、弁内ポジショナの対向面に対して密閉する。
弁内ポジショナ1290は、視認を増進する材料を含むことができる。例えば、弁内ポジショナ1290は、蛍光透視法下で視認を提供するように、全体的または部分的に、放射線不透過性材料で作製することができる。いくつかの実施形態では、弁内ポジショナ1290は、1つ以上のマーカー(例えば、放射線不透過性マーカー、心エコーマーカー等)を含むことができる。弁内ポジショナ1290のマーカーおよびマーカー1272(図46)は、同時に視認することができる。いくつかの実施形態では、弁内ポジショナ1290は、非平面的構成を伴う舵(例えば、旋回舵)である。非平面的構成は、弁内ポジショナが留置される解剖学的特徴の構成に基づいて選択することができる。しかしながら、他の実施形態では、弁内ポジショナ1290は、他の特徴を含み、および/または異なる配列を有してもよい。
図48を参照すると、ロッド1292は、ロッド1292に対する弁内ポジショナ1290の回転を可能にする、1つ以上の回転特徴1306(例えば、環状バンド、軸受等)を含むことができる。ロッド1292は、ガイドワイヤ管腔1310を画定することができ、全体的または部分的に、プラスチック、熱可塑性エラストマー(例えば、Pebax(R)等の樹脂)、金属、またはそれらの組み合わせで作製することができる。非ガイドワイヤ実施形態では、ロッド1292は、中実断面を有することができる。
図49-53は、僧帽弁MV内に送達カプセル1262を位置付ける1つの方法を示す。概して、弁内ポジショナ1290は、僧帽弁MV内に位置付けることができる。僧帽弁MVは、不整合位置から整合位置への弁内ポジショナ1290の回転を引き起こすことができる。送達カプセル1262は、弁内ポジショナ1290と整合させることができる。送達カプセル1262を整合させた後、送達カプセル1262が僧帽弁MVに挿入され、人工デバイスを展開することができる。
図49は、僧帽弁MVの前尖ALと後尖PLとの間に位置付けられたガイドワイヤ1314を示す。ガイドワイヤ1314の先端1316を左心室の中に位置付けることができる。本実施形態では、弁内ポジショナ1290は、ガイドワイヤ1314を経由して移動させ、開放僧帽弁MVの開口部1320に挿入することができる。図49は、不整合配向で弁内ポジショナ1290を示す。僧帽弁MVが弁内ポジショナ1290上で閉鎖するとき、前尖ALおよび後尖PLは、弁内ポジショナ1290が、前尖ALおよび後尖PLによって画定される接合ゾーン1328によって画定される、湾曲接合線1330と整合させられるように、弁内ポジショナ1290の回転を引き起こすことができる。図50は、接合線1330と略平行な弁内ポジショナ1290を示す。僧帽弁MVが開閉すると、接合線1330に沿って弁内ポジショナ1290を再配置し続けることができる。
図50を参照すると、マーカー1272は、カテーテルの縦軸1300に対して弁内ポジショナ1290から角度オフセットされる。カテーテル本体1282は、マーカー1272をポジショナ1290と整合させるように、矢印1342によって示されるように、縦軸1300の周囲で時計回りに回転させることができる。図51(および以前に説明された図45)は、縦軸1300に対して弁内ポジショナ1290と整合させられたマーカー1272を示す。図45は、例えば、側面から視認されたときに上下方向へ弁内ポジショナ1290と整合させられたマーカー1272を示す。
図52は、僧帽弁MVの中へ送達される準備ができている送達カプセル1262を示す。送達カプセル1262は、送達カプセル1262の整合を維持するための相当量の回転を伴わずに、矢印1291によって示される遠位に平行移動させることができる。マーカー1272は、整合が維持されていることを確認するように視認することができる。図53は、人工デバイス(図示せず)を展開する準備ができている送達カプセル1262を示す。マーカー1272は、例えば、概して、接合線1330に沿って位置付けることができる。送達カプセル1262は、人工デバイスの回転を阻止し、それによって、人工デバイスの整合を維持することができる、保持特徴(例えば、支柱、ピン、または同等物)を含むことができる。適正に位置付けられたとき、送達カプセル1262は、人工デバイスを解放するように開放することができる。
図54-56は、本技術の別の実施形態による、カテーテルの遠位部分1345を位置付ける方法の一連の図である。図54を参照すると、例えば、遠位部分1345は、送達カプセル1350と、位置付けアセンブリ1352とを含むことができる。送達カプセル1350は、マーカー1356の形態で整合特徴を含むことができる。位置付けアセンブリ1352は、弁内ポジショナ1360と、ロッドアセンブリ1362とを含むことができる。ロッドアセンブリ1362は、例えば、遠位ロッド部材1370と、近位ロッド部材1372と、整合特徴1374とを含むことができる。本実施形態では、遠位ロッド部材1370は、弁内ポジショナ1360および整合特徴1374に固定して連結される。近位ロッド部材1372は、遠位ロッド部材1370に回転可能に連結され、送達カプセル1350に固定して連結されてもよい。整合特徴1374は、限定ではないが、ロッド部材1370、1372の間の回転を可能にする、1つ以上の軸受、旋回台、または他の特徴を含むことができる。
動作中、僧帽弁MVが閉鎖するとき、前尖ALおよび後尖PLは、弁内ポジショナ1360を整合位置に移動させることができる。図55および56は、例えば、弁内ポジショナ1360が整合位置にあることを示す。図55の送達カプセル1350は、マーカー1356を整合特徴1363と整合させるように、その縦軸1357の周囲で(矢印1377によって示されるように)回転させることができる。例えば、図55の送達カプセル1350は、マーカー1356を整合特徴1363と整合させるように、時計回り方向に縦軸1357の周囲で約90度回転させることができる。図56は、縦軸1377に対して相互に整合させられたマーカー1356、1363を示す。図56の整合させられた送達カプセル1350は、僧帽弁MVの中へ前進させられる準備ができている。
図44-56に関連して議論される送達カプセルは、弁内に送達カプセルを位置付ける前に僧帽弁と整合させることができる。しかしながら、カテーテルの送達カプセルはまた、図57-66に関連して議論されるように、送達カプセルが僧帽弁内に位置付けられるときに僧帽弁と整合させることもできる。
図57は、例えば、僧帽弁MVの中に位置付けられたカテーテルの遠位部分1400を示す。図58は、遠位部分1400の断面図である。概して、遠位部分1400は、心臓の1つ以上の天然解剖学的構造に対する遠位部分1400の位置を示すように、組織と相互作用することができる。いくつかの実施形態では、例えば、遠位部分1400は、組織の位置を変更するように流体力を組織に印加することができ、それによって、遠位部分1400の配向(例えば、縦方向位置、回転位置等)を示す。例えば、遠位部分1400は、僧帽弁MVの前尖、後尖、または他の解剖学的構造を移動させるように流体を出力することができる。加えて、または代替として、遠位部分1400は、僧帽弁MVの1つ以上の解剖学的構造に対して遠位部分1400を移動させるように流体を出力することができる。
図57および58は、初期位置1420から(鎖線で示される)変位位置1422に前尖ALを移動させるように(矢印によって表される)流体を出力する、ポート1404の形態で位置インジケータ1403を示す。例えば、心エコー検査を介して、前尖ALの位置を視認することができる。送達カプセル1402は、送達デバイス1402を僧帽弁MVと回転整合させるように、回転軸1426の周囲で回転させることができる。流体によって引き起こされる前尖ALの最大量の変位は、典型的に、ポート1404が前尖ALに対面するときに起こるであろう。いったん送達カプセル1402が所望の配向に位置すると、送達カプセル1402は、人工デバイスを送達することができる。
図59は、本技術の種々の実施形態に従って構成される人工デバイスを送達するためのカテーテルシステム1430の等角図である。カテーテルシステム1430は、例えば、伸長カテーテル本体1432(「カテーテル本体1432」)と、制御ユニット1434と、流体システム1442とを含むことができる。流体システム1442は、流体をライン1444、1446に独立して送達するように構成される。ライン1444を通って流動する流体は、カテーテル本体1432に沿って遠位に、かつポート1404から外へ送達することができる。例えば、ライン1446を通って流動する流体は、カテーテル本体1432に沿って遠位に送達し、送達カプセル1402を液圧で操作するために使用することができる。流体システム1442は、限定ではないが、1つ以上の加圧デバイス、コンテナ(例えば、内部タンクまたはコンテナ)、弁、コントローラ、および/または電源を含むことができる。制御ユニット1434は、送達カプセル1402のカバー1462を移動させるようにスロット1460に沿って移動可能なアクチュエータ要素1450を含むことができる。他の実施形態では、シース1464を遠位に移動させるために、制御要素1450を使用することができる。
図60は、図59の線60-60に沿って得られたカテーテルシステム1430の遠位部分1400の断面図である。送達カプセル1402は、例えば、シース1464内に位置付けられた(鎖線で概略的に図示される)ピストンデバイス1470を含むことができる。ポート1404は、例えば、複数の貫通穴1474を備えてもよい(1つだけのポートが識別される)。貫通穴1474は、相互から離間し、半径方向に指向された流体力を僧帽弁MVに印加するように線形配列で位置付けることができる。いくつかの実施形態では、例えば、貫通穴1474は、送達カプセル1402の縦軸1480と実質的に平行である方向へ相互から実質的に均等に離間される。しかしながら、他の実施形態では、貫通穴1474は、蛇行構成、実質的にジグザグの構成、または他の好適な構成およびパターンを画定することができる。
図61-64は、本技術の一実施形態による、送達カプセル1402を位置付ける方法を示す。人工デバイス1472は、例えば、心臓の組織(例えば、前尖AL、後尖PL、前弁輪AA、後弁輪PA等)に係合するように、好ましい展開位置を有してもよい。例えば、ポート1404に隣接する人工デバイス1472の一部分は、前組織(例えば、前尖AL、前弁輪AA等)に係合するように構成することができる。いったん送達カプセル1402が所望の位置に来ると、送達カプセル1402は、人工デバイス1472を解放することができる。
最初に図61を参照すると、送達カプセル1402は、僧帽弁MVに挿入される準備ができている。ガイドワイヤ1482を弁尖PL、ALの間に挿入することができる。ガイドワイヤ1482を位置付けた後、送達カプセル1402は、ガイドワイヤ1482を経由して僧帽弁MVの中へ遠位に前進させることができる。弁尖PL、ALの間に直接位置付けられる送達カプセル1402の長さは、(図61の鎖線で概略的に示される)人工デバイス1472のサイズ、送達カプセル1402に対する人工デバイス1472の位置、および他の手技パラメータに基づいて選択することができる。
図62は、僧帽弁MVの中に位置付けられた送達カプセル1402を示す。ガイドワイヤ1482の先端1484は、左心室LVの中に位置付けられる。ポート1404は、前および後尖AL、PLの間の接合線1493(図61)に対面するように配列される。したがって、流体がポート1404から外へ送達される場合、流体は、接合線1493(図61)に沿って流動し、弁尖PL、ALの最小限の変位を引き起こすことができる。加えて、(存在する場合)後および前尖PL、ALの移動は、多くの可視化技法の下で明確に識別可能ではない場合がある。したがって、ポート1404が僧帽弁の右側または左側に対面するかどうかを判定することが困難であり得る。
図63および64は、前尖ALに対面するポート1404を示す。図63を参照すると、例えば、前尖ALは、送達カプセル1402に接触することができる。例えば、前尖ALを変位させるように、流体をポート1404から外へ送達することができる。図64は、前尖ALに向かって出力された流体(矢印によって表される)を示す。流体は、前尖ALと送達カプセル1402との間の間隙を維持するように出力することができる。例えば、前尖ALは、完全開放位置と(鎖線で示される)部分的開放位置との間で移動することができる。いくつかの手技では、流体は、(例えば、送達カプセル1402から十分に離間され、心臓壁に隣接する)完全開放位置で前尖ALを保つことができる。
図65を参照すると、流体は、管腔1490に沿って格納チャンバ1435の中へ、かつポート1404を通って流動することができる。流体をポート1404に送達するために、他の構成を使用することができる。流体は、生理食塩水または他の好適な生体適合性流体であり得る。いくつかの実施形態では、流体は、視認可能な流体(例えば、放射線不透過性流体、放射線不透過性材料またはマーカーを含有する流体、あるいは同等物)である。流体は、送達カプセル1402の配向を評価するように視認することができる。
図66は、本技術の種々の実施形態に従って構成されるカテーテルの遠位部分1500の断面図である。遠位部分1500は、例えば、人工デバイス1510を妨害することなく流体を出力するように構成される、送達カプセル1502を含むことができる。流体F、Fは、送達カプセル1402を位置付け、異なる時間に送達カプセル1502を作動させるように、送達カプセル1502を通して独立して送達することができる。送達カプセル1502は、遠位シース1520と、近位シースまたはカバー1522とを含むことができる。遠位シース1520は、位置インジケータ1528と、通路1530とを含むことができる。位置インジケータ1528は、通路1530と流体連通している複数の離間ポート1534を含むことができる。通路1530は、遠位シース1520のロッド1540を通って近位に延在する。送達カプセル1502を位置付けるために、流体Fは、遠位シース1520の端部1544に向かって、通路1530に沿って遠位に流動することができる。流体Fは、通路1530のU字形区分1550を通って流動し、供給通路1552に沿って近位に進むことができる。流体Fは、供給通路1552に沿って、ポート1534から流出するように構成される。
流体Fは、管腔1560に沿って遠位に流動することができ、いくつかの実施形態では、(鎖線で概略的に示される)ピストンデバイス1562を操作することができる。流体Fは、近位シース1522から遠位シース1520を緩めるように送達することができる。次いで、流体Fは、送達カプセル1502を位置付けるように出力することができる。送達カプセル1502を位置付けた後、流体Fの流動を阻止または停止することができ、遠位シース1520を液圧で作動させるために流体Fを使用することができる。他の実施形態では、送達カプセル1502は、異なる配列を含み、および/または異なる特徴を有してもよい。
図67および68は、伸長カテーテル本体1602(「カテーテル本体1602」)と、送達カプセル1604と、ガイドカテーテル1660を通した送達のための送達状態と心臓の組織に係合するための組織接触状態との間で移動可能な機械的ポジショナアセンブリ1610の形態の位置インジケータとを備える、遠位部分1600を示す。ポジショナアセンブリ1610は、例えば、僧帽弁MVに対して送達カプセル1604を位置付けることに役立つように構成される、展開可能部材1620a-f(集合的に「展開可能部材1620」)の形態のポジショナのアレイを含むことができる。例えば、展開可能部材1620は、送達カプセル1604を僧帽弁MVの中へ誘導するように、僧帽弁MV内に位置付けられた送達カプセル1604を保つように、および/または別様に心臓の生体構造に対して送達カプセル1604を位置付ける(例えば、軸方向に整合させる、回転整合させる等)ように、展開することができる。展開可能部材1620は、全体的または部分的に、放射線不透過性材料で作製することができ、または1つ以上の放射線不透過性マーカーを備えてもよい。部材1620は、送達カプセル1604を位置付けること、および/または心臓の解剖学的特徴の場所を特定することに役立つように、蛍光透視法下で視認することができる。いくつかの実施形態では、部材1620の先端1621は、弁輪1634、心房壁AWの内面1632、または目的とする他の解剖学的特徴の場所を特定するために使用される、放射線不透過性マーカーを担持することができる。
図69は、ガイドカテーテル1660の中に位置付けられた送達カプセル1604を示し、図70は、ガイドカテーテル1660から外へ送達した後の送達カプセル1604を示す。最初に図69を参照すると、ガイドカテーテル1660は、送達状態(例えば、折り畳み構成、非拡張構成等)で部材1620を保持することができる。送達カプセル1604は、ガイドカテーテル1660の端部1664における開口部1666から外へ移動させることができる。部材1620が端部1664から退出すると、部材1620は、組織接触状態(例えば、展開構成、拡張構成等)に移動させることができる。
次に図70を参照すると、(実線で示される)送達状態と(鎖線で示される)組織接触状態との間で変動する、部材1620c、1620fが示されている。部材1620は、例えば、展開デバイス(例えば、1つ以上のバルーン、プッシュロッド等)を使用して、自己展開式または展開可能であり得る。部材1620は、1つ以上の継手、枢動部、溶接、または同等物を介して、近位シース1654に連結することができる。部材1620の寸法(例えば、長さ、断面外形等)、組成、および/または数は、治療部位および/または接触させられる組織の場所に基づいて選択することができる。図示した実施形態では、可撓性伸長アームまたはタインの形態の6つの部材1620は、全体的または部分的に、金属、ポリマー、または心臓Hの組織に接触するために好適な他の材料で作製することができる。しかしながら、他の実施形態では、部材1620の数は変動し得る。
部材1620によって画定される横寸法は、僧帽弁MVに部材1620を通過させることを回避するように選択することができる。いくつかの実施形態では、例えば、横寸法は、弁輪1634(図68)の内側領域によって画定される内径(例えば、最小直径、最大直径等)より大きくあり得る。部材1620は、心房壁の対向側に接触するように構成することができる。
人工デバイス1657を展開する1つの方法は、左心房LAを通して僧帽弁MVの中へ送達カプセル1604を送達することを含む。具体的には、送達カプセル1604の部材1620は、図68の組織接触状態に移動させることができる。弁輪1634の組織に接触するように位置付けられる部材1620は、弁尖の組織ほど柔軟ではなくてもよい。したがって、部材1620が弁輪1634の心房側の心臓組織に接触するとき、部材1620は、遠位または下流方向への送達カプセル1604の移動を防止または制限することができる。部材1620fの先端1621fは、心房壁AWへの損傷または外傷を防止するように変形させることができる。いくつかの手技では、カテーテル本体1602が、弁輪1634上に据え付けられた部材1620を保つように、遠位または下流に指向された力を送達カプセル1604に印加することができる一方で、送達カプセル1604は、人工デバイス1657を展開する。いくつかの実施形態では、部材1620はまた、それぞれ、前および後尖AL、PLの弁尖基部1640、1644に接触するように構成することもできる。遠位シース1656が、左心室LVの中へ遠位に前進させることができる一方で、部材1620は、近位シース1654の遠位移動を実質的に防止する。人工デバイス1657が展開された後、カテーテルを近位に引き、対象から除去することができる。送達カプセル1604はまた、経心尖アプローチで使用することもできる。
図71は、僧帽弁MVの中に位置付けられた送達カプセル1680を示し、図72は、展開可能部材1684a、1684b(集合的に「部材1684」)の形態のポジショナを示す。図71および72をともに参照すると、送達カプセル1680は、カバー1688と、シース1689とを含むことができる。部材1684は、通路1686a、1686bを通して遠位に、かつ対応する開口部1690a、1690bから外へ移動させることができる。いくつかの実施形態では、部材1684は、通路1686a、1686bを通して手動で押すことができる。しかしながら、他の実施形態では、部材1684は、例えば、前進デバイス(例えば、電動プッシャアセンブリ、アクチュエータ等)を使用して移動させることができる。部材1684は、予成形された湾曲構成、鈍的端部、または同等物を伴う非外傷性先端1687a、1687b(図72)を有することができる。加えて、または代替として、先端1687a、1687bは、心臓の組織への損傷または外傷を防止または制限するように変形する、高度に柔軟な材料で作製することができる。
図71で最も良く見られるように、送達カプセル1680は、ガイドワイヤ1692を経由して僧帽弁MVの中へ送達することができる。シース1689は、例えば、後尖PLと前尖ALとの間に位置付けることができる。開口部1690a、1690bは、弁尖PL、ALとシース1689との間の接触界面の上方に位置付けられる。部材1684a、1684bは、先端1687a、1687bが心臓壁および/または弁輪1691の組織に接触するまで移動させることができる。弁輪1691に部材1684a、1684bを押し付け、それによって、部材1684を据え付けるように、遠位力を印加することができる。いくつかの実施形態では、据付位置で送達カプセル1680を保持するように、わずかな圧力を連続的に印加することができる。人工デバイス1693は、僧帽弁MVに対してその縦方向位置を維持しながら展開することができる。部材1684a、1684bは、人工デバイス1693が展開されている間に上下方向への人工デバイス1693の移動を防止するように、弁輪1691に対して保持することができる。
図67および68、ならびに図71および72のポジショナアセンブリはまた、経心尖アプローチで使用することもできる。一例として、図67および68の送達カプセル1604は、左心室LVを介して僧帽弁MVの中へ送達することができ、部材1620は、左心室LVを画定する弁輪1634の心室側上に据え付けられるように構成することができる。部材1620は、送達カプセル1604の遠位または心房端上に位置付けることができる。部材1620の他の位置および構成も使用することができる。
図73および74は、本技術の付加的な実施形態に従って、経心尖アプローチを使用してカテーテルの遠位部分を位置付ける方法を図示する。図73を参照すると、例えば、送達カプセル1700は、僧帽弁MVの中に据え付けられる準備ができており、液圧で作動可能なシース1702と、シース1702に回転可能に連結される展開可能部材1704a、1704b(集合的に「部材1704」)の形態のポジショナアセンブリとを含む。部材1704は、非展開状態または送達状態1710から(鎖線で示される)展開状態1712に移動させることができる。本実施形態では、非展開状態または送達状態での部材1704の外面1724は、本体1718の外面1730と略同一平面であるように構成される。シース1702は、本体1718と、受容特徴1720a、1720b(図74)とを含むことができる。受容特徴1720は、限定ではないが、陥凹、スロット、またはそれぞれの部材1704を少なくとも部分的に受容することが可能な他の特徴を備えてもよい。
図73は、部材1704を本体1718に枢動可能に連結する、ピン1732を示す。付勢部材またはプッシュロッドは、部材1704を外向きに押勢することができる。展開位置1712に向かった部材1704の移動を制御するために、部材1704に連結されるテザーを使用することができる。いくつかの実施形態では、非展開位置1710で部材1704を保持するために、テザーを使用することができる。テザーが延長されるとき、付勢デバイスが、部材1704を展開位置1712に移動させる。しかしながら、他の実施形態では、可撓性部材が、部材1704を本体1711に連結することができる。
送達カプセル1700とともに経心尖アプローチを使用することができる。送達カプセル1700は、左心室LVを介して僧帽弁MVに入ることができる。部材1704の近位端が僧帽弁MVを通過した後、部材1704を展開状態1712に移動させることができる。
部材1704を展開した後、図73の矢印1750によって示されるように、送達カプセル1700を近位に移動させることができる。図74は、例えば、心臓組織に接触する組織接触先端1760a、1760b(集合的に「先端1760」)を有する、部材1704を示す。部材1704は、全体的または部分的に、放射線不透過性材料で作製することができ、または1つ以上の放射線不透過性マーカーを備えてもよく、かつ蛍光透視法下で視認することができる。いくつかの実施形態では、先端1760は、目的とする解剖学的特徴の場所を特定するために使用される、放射線不透過性マーカーを担持することができる。ピストンデバイス1756を使用して人工デバイス1716を展開した後、部材1704を非展開位置1710に戻すことができる。次いで、送達カプセル1700を心臓から除去することができる。
本明細書で開示されるカテーテルはまた、他の種類の位置付け特徴を含むこともできる。いくつかの実施形態では、例えば、送達カプセルは、非対称外形を有することができる。送達カプセルが回転させられるとき、その配向を判定するために、送達カプセルの外形を使用することができる。例えば、放射線不透過性シースは、非対称形状を有することができる。蛍光透視法下で、送達カプセルの回転位置を判定するために、シースの視認可能な外形を使用することができる。機械的位置インジケータは、限定ではないが、1つ以上のプッシュロッド、展開可能アーム、または他の種類のポジショナアセンブリを含むことができる。いくつかの実施形態では、流体位置インジケータおよび機械的位置インジケータの両方を使用することができる。
解剖学的特徴の場所を特定し、送達カプセルを位置付け、または別様に目的とする特徴を識別するために、ロケータを使用することができる。図75および76は、例えば、僧帽弁MVの弁尖AL、PLの場所を識別するように構成される弁ロケータ1800の形態でロケータを示す。視認構成での弁ロケータ1800は、それぞれ、前および後尖AL、PLの内面1810、1812(図76)に接触する、可視化特徴1804を含むことができる。
弁ロケータ1800は、シャフト1820と、可視化特徴1804とを含むことができる。いくつかの実施形態では、弁ロケータ1800は、可視化特徴1804が図示した位置に移動させられている間に組織を損傷することを防止するように、高度適合材料で作製される。シャフト1820は、全体的または部分的に、金属、ポリマー、エラストマーで作製することができ、送達経路に沿ってナビゲートするように可撓性であり得る。可視化特徴1804は、近位部分1830と、遠位端または部分1834と、本体1838とを含むことができる。近位部分1830は、シャフト1820に接続される。本体1838は、前および後尖AL、PLに巻き付くように構成することができる。
可視化特徴1804は、全体的または部分的に、視覚化可能材料で作製することができる。可視化が蛍光透視法を含む実施形態では、例えば、可視化特徴1804は、全体的または部分的に、放射線不透過性材料で作製することができる。他の種類の材料を他の種類の可視化技法に使用することができる。可視化特徴1804はまた、全体的または部分的に、非拘束状態で所望の形状を成すよう、ニッケルチタン(例えば、ニチノール)、形状記憶プラスチックまたはポリマー等の形状記憶材料、銅ニッケルアルミニウム合金、または同等物で作製することができる。いくつかの実施形態では、形状記憶材料は、1つ以上の形状遷移温度を有することができる。形状記憶材料の温度が形状遷移温度に達するとき、可視化特徴1804は、事前設定された構成を成すことができる。いくつかの実施形態では、可視化特徴1804は、温かい血液が可視化特徴1804を温めるときに形状を変化させることができる。加えて、または代替として、可視化特徴1804の温度を変化させるために、流体(例えば、温かいまたは熱い流体)、加熱器(例えば、抵抗加熱器、ペルチェデバイス等)、または他の種類の能動加熱要素を使用することができる。非形状記憶実施形態では、可視化特徴1804は、全体的または部分的に、金属(例えば、鋼鉄、チタン、アルミニウム等)、ポリマー(例えば、伝導性ポリマー)、または他の弾性材料で作製することができる。例えば、図76の送達シース1850は、剛性プラスチックで作製することができる。可視化特徴1804が送達シース1850の端部1852から外へ送達されると、可視化特徴1804は、送達構成を成すことができる。
僧帽弁MVの下側に可視化特徴1804を位置付けた後、可視化特徴1804を露出して、それがその非拘束形状を成すことを可能にするように、送達シース1850を近位に引くことができる。次いで、前および後尖AL、PLに対して可視化特徴1804を移動させるように、シャフト1820を後退させることができる。本体1838は、1830の近位部分から後方に延在することができ、図75に示されるように、後尖および前尖の交差点に巻き付く。当然ながら、人工デバイスの位置付けを誘導する基準を提供するように、天然生体構造に対して既知の位置で据付するであろう、種々の他の形状が使用されてもよい。
わずかな圧力が弁尖に印加されると、医師が、弁尖AL、PLの基部の位置を視認することができる。いくつかの実施形態では、可視化特徴1804は、前および後尖ならびに弁輪の接合点に係合するように構成される。したがって、医師は、位置特徴1804の位置に少なくとも部分的に基づいて、僧帽弁の弁輪および他の解剖学的特徴の場所を識別することができる。
本明細書で開示されるカテーテルと組み合わせて、弁ロケータ1800を使用することができる。例えば、弁ロケータ1800は、心臓の中へ送達されるガイドワイヤとしての機能を果たすことができる。弁ロケータ1800を位置付けた後、弁ロケータ1800を経由して送達カプセルを移動させることができる。他の種類の可視化ロケータも使用することができる。経心尖アプローチでは、左心室を通して、僧帽弁の開口部を通して、かつ左心房の中へ可視化ロケータを送達することができる。可視化ロケータは、弁輪、弁尖と弁輪との間の接合点、または他の目的とする特徴に係合するように展開することができる。
図77は、本技術の種々の実施形態による、人工デバイスを送達するためのカテーテル2000の図である。カテーテル2000は、例えば、制御ユニット2010と、送達カプセル2012と、伸長カテーテル本体2014(「カテーテル本体2014」)とを含むことができる。送達カプセル2012は、遠位シース2030と、近位シース2032とを含むことができる。近位シース2032は、超音波を使用して可視化することができる、音波発生特徴2033(例えば、ねじ山、溝等)を含むことができる。シール部材2015は、カテーテル本体2014を包囲することができ、かつ使用中に送達シース(図示せず)と密閉することができる。制御ユニット2010は、作動機構2016と、洗浄アセンブリ2043と、液圧作動アセンブリ2051とを含むことができる。作動機構2016は、遠位シース2030を機械的に移動させるように構成され、ロッド2020と、係止機構2022とを含む。ロッド2020は、伸長部材2031と、遠位シース2030の遠位移動を制限するように係止機構2022に接触する停止部2033とを含むことができる。ロッド2020は、停止部2033が係止機構2022に接触するまで、近位シース2032から離して遠位シース2030を移動させるように、遠位に移動させることができる。係止機構2022は、伸長部材2031を保持および解放するように操作することができる、ねじ山付き部材2032を含むことができる。洗浄アセンブリ2043は、送達カプセル2012を洗浄するための液体を受容するための洗浄ポート2042を有する。液圧作動アセンブリ2051は、近位シース2032を液圧で移動させるための液体を受容するためのポート2050を有する。
図78-80は、(鎖線で概略的に示される)人工デバイス2060を展開する方法の一連の図である。図78は、閉鎖構成での送達カプセル2012の断面図である。図79は、開放位置での遠位シース2030を伴う送達カプセル2012の断面図である。図80は、開放位置での近位シース2032を伴う送達カプセル2012の断面図である。送達カプセル2012を装填するために、遠位および近位シース2030、2032を分離するように、ロッド2020を遠位に移動させることができる。人工デバイス2060は、遠位シース2030を経由して摺動し、圧縮し、近位シース2032に挿入することができる。人工デバイス2060の近位端2064を近位シース2032に挿入した後、人工デバイス2060の遠位端2062を折り畳むことができ、遠位端2062を被覆するようにロッド2020を近位に引くことができる。チャンバ2092(図78)を液体で満たし、チャンバ2092から空気または他の不要な流体を除去するように、液体(例えば、生理食塩水、水等)を洗浄ポート2042(図77)の中へ送達することができる。送達カプセル2012を装填した後、人工デバイス2060の遠位端2062を抜き出すようにロッド2022(図77)を移動させることによって、遠位シース2030を機械的に駆動することができ、人工デバイス2060の近位端2064を抜き出すように、近位シース2032を液圧で駆動することができる。カテーテル2000、および人工デバイス2060を展開することの詳細が、図78-80を参照して以下で議論される。
ここで図78を参照すると、伸長部材2031は、遠位シース2030に固定して連結される。部材2089は、送達カプセル2012の中へ人工デバイス2060を装填する前、間、および/また後に、洗浄ポート2050(図77)を介して送達される流体が、それを通して格納チャンバ2092を流体で満たすことができる、1つ以上の洗浄ポート2090を含む。伸長部材2031は、人工デバイス2060の遠位端2062によって包囲される斜面2072の形態のカム作用特徴を伴うピストンデバイス2070を通って延在する。人工デバイス2060は、展開された人工デバイス2060を通したカテーテル2000の後退を促進するように、例えば、人工デバイス2060を損傷すること、または天然心臓弁から人工デバイス2060を抜去することなく、近位方向へ先細であるか、または内向きに傾斜している表面2073(例えば、比較的平滑な円錐表面)に沿って摺動することができる。
図79は、人工デバイス2060の遠位端2062の拡張を可能にするように展開位置に移動させられた後の遠位シース2030を示す。遠位端2062は、遠位シース2030と近位シース2032との間の窓または間隙2079を通って拡張することができる、縁の形態であり得る。近位シース2032は、折り畳み構成で人工デバイス2060の本体2081を保持する。いくつかの実施形態では、近位端2064は、遠位端2062が拡張している間にピストンデバイス2091によって保持される。
図80は、近位シース2032が格納位置から開放位置(例えば、展開位置)に液圧で移動させられた後の展開構成での送達カプセル2012を示す。付勢デバイス3003を克服して近位シース2032を近位に押すように、流体をチャンバ3009の中へ送達することができる。ピストンデバイス2091は、チャンバ3009を画定するように、カテーテル本体2014(図77)の伸長部材2095に固定して連結することができる。
人工デバイス2060を送達するために、経大腿、経静脈、経中隔、経心房、経大動脈、および経心尖アプローチを含む、広範囲の送達技法を使用することができる。いくつかの実施形態では、切開、穿通、または心臓の心尖内のポートを通して送達カプセル2012を挿入することによる経心尖アプローチを使用して、送達カプセル2012を心臓内に位置付けることができる。送達カプセル2012が心臓内に位置付けられた後、ユーザは、人工デバイス2060の遠位端2062を展開するように、機械作動機構2016を手動で握持して移動させることができる。人工デバイス2060の位置を判定するために、人工デバイス2060および心臓の組織の相互作用を使用することができる。いくつかの実施形態では、遠位端2062は、天然心臓弁から離間させられるときに、拡張形状に少なくとも部分的に拡張する。人工デバイス2060の残りの部分が近位シース2032内で折り畳まれたままであると、天然心臓弁に隣接する心腔の壁または底部に係合することによって、拡張した遠位端2062、または人工デバイス2060の別の部分を偏向させるように、カテーテル2000を心臓に対して移動させることができる。人工デバイス2060の位置付けを確認するために、そのような偏向の程度または形状を使用することができる。いくつかの実施形態では、送達カプセル2012および/または人工デバイス2060は、位置付けに役立つように、放射線不透過性および放射線透過性材料で作製することができる。例えば、図77の送達カプセル2012は、放射線不透過性材料を含むことができる、放射線不透過性マーキング1362a、1362bを含む。人工デバイス2060の遠位端2062を位置付けた後、近位シース2032は、拡張して心臓弁に係留される、人工デバイス2060を解放するように液圧で駆動することができる。
図81-89は、本技術の種々の実施形態による、カテーテルの送達カプセル3010から人工デバイス3000を展開する方法の一連の図である。図77-80の送達カプセル2012の説明は、図示した送達カプセル3010が斜面(例えば、図78の斜面2072)を含まないことを除いて、図81-89の送達カプセル3010に適用される。
図81は、部分的展開構成での送達カプセル3010の側面図である。遠位シース3122は、人工デバイス3000の遠位端3130を露出するように近位シース3124から離間される。いくつかの実施形態では、遠位シース3122は、近位シース3124から離れて機械的に移動させられる。例えば、遠位シース3122を移動させるために、プッシュロッドを使用することができる。他の実施形態では、遠位シース3122を液圧で前進させることができる。
図82は、人工デバイス3000の遠位端3130の部分的に展開された縁3125の側面図である。縁3125は、限定ではないが、1つ以上の支持部材(例えば、ワイヤまたは縫合糸)と、1つ以上の支持部材に連結されるカバー(例えば、織物、組織、メッシュ等)とを備えることができる。いくつかの実施形態では、カバーは、全体的または部分的に、金属または他の視覚化可能材料(例えば、放射線不透過性材料、音波発生材料等)で作製される、支持部材に縫合されるか、または別様に連結される。部分的または完全に拡張した縁3125は、遠位および近位シース3122、3124の間の間隙を通って外向きに広がることができる。
図83は、近位シース3124が人工デバイス3000の本体3128の一部分の拡張を可能にするように近位に移動させられた後の完全展開構成での縁3125を伴う送達カプセル3010の側面図である。図84-86は、図87の展開位置に向かって移動させられている近位シース3124の段階を示す。
人工デバイス3000を送達するために、送達カプセル3010は、心臓を通して、天然心臓弁の上流に位置するチャンバの中へ移動させることができる。遠位シース3122は、縁3125が少なくとも部分的に拡張するように、人工デバイス3000の遠位端3130を展開するように遠位に前進させることができる。カテーテルは、天然心臓弁の上流にある上流心腔の壁または底部に係合することによって、縁3125を偏向させるように心臓弁に対して移動させることができる。図88および89は、天然心臓弁3070の中へ据え付けられている人工デバイス3000を示す図である。図88は、心腔内に拡張し、心房底部3090から離間することができる、展開された縁3125を示す。最初に、縁3125は、弁を通る縦または血流方向に対して約90度+/-15度の角度で半径方向外向きに延在する。カテーテルは、縁3125を心房底部3090と係合させるように近位に引くことができる。カテーテルが近位に引かれると、縁3125は、その初期配向に対して次第に急勾配の角度または縦方向に対して次第に浅い角度に偏向する。縁3125の角度および形状は、天然弁3070に対して人工デバイス3000の位置(例えば、縦方向位置)を確認するように、蛍光透視法または超音波を使用して可視化することができる。図89は、心房底部3090との係合によって偏向させられる縁3125を示す。図88および89に関連して議論されるプロセスは、本明細書で開示される他の人工デバイス(例えば、図78-80に関連して議論される人工デバイス3000)を送達するように行うことができる。例えば、図26-29に示される人工デバイス770の近位端772は、人工デバイス770の位置を判定するように偏向させることができる、縁または他の特徴の形態であり得る。
本明細書で開示されるカテーテル、カテーテル構成要素、人工デバイス、および関連方法の実施形態は、例えば、行われる手技に基づいて混合および合致させることができる。例えば、異なる実施形態の特定の要素、副次構造、利点、用途、および/または他の特徴を好適に相互と交換し、置換し、または別様に構成できることが理解されるであろう。例えば、図44-56に関連して議論される機械的位置インジケータを、図2A-43に関連して議論されるカテーテルおよび/または送達カプセルに組み込むことができる。別の実施例として、図57-65に関連して議論される流体位置インジケータを、図2A-43に関連して議論される送達カプセルに組み込むことができる。配向評価プロセスは、限定ではないが、(1)カテーテルの1つ以上の特徴と標的部位との間の相対的位置、(2)カテーテルの1つ以上の特徴と人工デバイスとの間の相対的位置、および(3)カテーテルおよび/または人工デバイスの1つ以上の特徴の絶対的位置の判定を伴うことができる。
標的送達部位は、対象内の異なる場所にあり得る。本明細書で開示される実施形態は、血管系、呼吸器系、消化器系、または患者の他の体系内の標的送達部位にデバイスを送達するために使用することができる。血管系では、標的送達部位は、心臓、動脈、または同等物内にあり得る。心臓内では、僧帽、大動脈、または三尖弁を含む、天然弁のうちのいずれかが標的にされてもよい。呼吸器系内の標的送達部位は、気管、肺、または同等物内にあり得る。消化器系内の標的送達部位は、胃、結腸、腸等に沿って位置することができる。人工デバイスは、標的送達部位の場所に基づいて選択することができる。人工デバイスは、限定ではないが、自己拡張式デバイス、非自己拡張式デバイス(例えば、バルーンを介して拡張可能なデバイス)、ステント(例えば、自己拡張式ステント、バルーン拡張ステント、冠状動脈ステント、尿管ステント、前立腺ステント、動脈瘤ステント、末梢ステント、気管気管支ステント等)、グラフト(例えば、自己拡張式グラフト、管腔内グラフト等)、閉塞デバイス(例えば、中隔閉塞デバイス、卵円孔開存閉塞デバイス等)、弁(例えば、一方向弁、ダックビル弁、逆止め弁、弁尖または皮弁を伴う弁等)、インプラント(例えば、マイクロポンプ、埋込型電極等)、または同等物であり得る。
図90は、カテーテル1902と、デバイス1904と、パッケージング1905とを含むことができる、キット1900を示す。カテーテル1902は、例えば、本明細書で議論されるカテーテルのうちのいずれかであり得る。デバイス1904は、カテーテル1902の送達カプセル1910の中へ装填可能な人工デバイスであり得る。いくつかの実施形態では、キット1900は、人工デバイスのアレイを含むことができる。医師は、例えば、対象の生体構造に基づいて、人工デバイスのうちの1つを選択することができる。パッケージング1905は、例えば、トレイ、袋、パウチ、および/または同等物を含む、滅菌パッケージングであり得る。
キット1900はさらに、コンテナ1918と、使用説明書1921とを含むことができる。コンテナ1918は、充詰物質(例えば、ゲル、流動性基質、流体等)を保持することができる。例えば、充詰物質は、デバイス1904と送達カプセル1910との間の摩擦を低減または制限する潤滑剤であり得る。充詰物質を送達カプセル1910の中へ送達するために、シリンジ1919を使用することができる。いくつかの手技では、送達カプセル1910の中へデバイス1904を装填する前に、充詰物質をデバイス1904上に送達することができる。他の手技では、充詰物質は、デバイス1904を装填する前、間、および/または後に、送達カプセル1910の表面上に送達される。他の実施形態では、キット1900は、異なる配列を有し、および/または異なる特徴を含んでもよい。使用説明書は、カテーテル1902およびデバイス1904の使用説明書を含んでもよい。好ましい実施形態では、使用説明書は、本明細書の他の場所で説明される方法に従って、天然心臓弁を修復または置換するように心臓に人工デバイスを埋め込むための指示を備えるであろう。
(結論)
本技術の実施形態の前述の発明を実施するための形態は、包括的であること、または本技術を前述に開示された精密な形態に限定することを意図するものではない。本技術の具体的実施形態および実施例が、例証的目的のために前述されるが、種々の同等修正も、当業者が認識するであろうように、本技術の範囲内で可能である。例えば、ステップが、所与の順序で提示されるが、代替実施形態は、異なる順序でステップを行なってもよい。本明細書に説明される種々の実施形態はまた、さらなる実施形態を提供するように組み合わせられてもよい。上記で規定されるように、本願は、(1)2012年6月21日に出願された、「PROSTHETIC HEART VALVE DEVICES AND ASSOCIATED SYSTEMS AND METHODS」と題された国際PCT特許出願第PCT/US2012/043636号、(2)2011年10月19日に出願された、「SYSTEM FOR MITRAL VALVE REPLACEMENT」と題された米国仮特許出願第61/549,037号、(3)2012年10月19日に出願された、「DEVICES, SYSTEMS AND METHODS FOR HEART VALVE REPLACEMENT」と題された国際PCT特許出願第PCT/US2012/061215号、および(4)2012年3月1日に出願された、「SYSTEM FOR MITRAL VALVE REPLACEMENT」と題された米国仮特許出願第61/605,699号での主題を組み込む。これらの出願のそれぞれは、その全体で参照することにより組み込まれる。
前述から、本技術の具体的実施形態が、例証の目的のために、本明細書に説明されたが、公知の構造および機能は、本技術の実施形態の説明を不必要に曖昧にすることを回避するために、詳細に図示または説明されていないことを理解されるであろう。文脈がそれを許すとき、単数形または複数形の用語はまた、それぞれ、複数形または単数形を含んでもよい。
さらに、単語「または(or)」は、2つ以上の項目の列挙に関して、その他の項目から1つの項目のみを排他的に意味すると明示的に限定されない限り、そのような列挙中の「or」の使用は、(a)列挙中のいずれかの1つの項目、(b)列挙中のすべての項目、または(c)列挙中の項目のいずれかの組み合わせを含むものとして解釈されるべきである。加えて、用語「備える(comprising)」は、任意のより多くの数の同一の特徴および/または付加的タイプの他の特徴が除外されないように、少なくとも列挙された特徴を含むことを意味するために全体を通して使用される。また、具体的実施形態が、例証の目的のために本明細書に説明されたが、種々の修正が、本技術から逸脱することなく、行なわれ得ることを理解されたい。さらに、本技術のある実施形態と関連付けられた利点が、それらの実施形態の文脈において説明されたが、他の実施形態もまた、そのような利点を呈し得、全実施形態が、必ずしも、本技術の範囲内となるために、そのような利点を呈する必要はない。故に、本開示および関連付けられた技術は、本明細書に明確に図示または説明されていない他の実施形態も包含することができる。

Claims (1)

  1. 本願図面に記載の発明。
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