JP2024025131A - 釣用リール - Google Patents
釣用リール Download PDFInfo
- Publication number
- JP2024025131A JP2024025131A JP2022128333A JP2022128333A JP2024025131A JP 2024025131 A JP2024025131 A JP 2024025131A JP 2022128333 A JP2022128333 A JP 2022128333A JP 2022128333 A JP2022128333 A JP 2022128333A JP 2024025131 A JP2024025131 A JP 2024025131A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- friction
- friction member
- pair
- rotating shaft
- friction members
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000002783 friction material Substances 0.000 claims description 18
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 14
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 11
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 9
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 3
- 241000276420 Lophius piscatorius Species 0.000 description 2
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 2
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 2
- 241000251468 Actinopterygii Species 0.000 description 1
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910052799 carbon Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A01—AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
- A01K—ANIMAL HUSBANDRY; AVICULTURE; APICULTURE; PISCICULTURE; FISHING; REARING OR BREEDING ANIMALS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NEW BREEDS OF ANIMALS
- A01K89/00—Reels
- A01K89/015—Reels with a rotary drum, i.e. with a rotating spool
- A01K89/01931—Spool or spool shaft details
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A01—AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
- A01K—ANIMAL HUSBANDRY; AVICULTURE; APICULTURE; PISCICULTURE; FISHING; REARING OR BREEDING ANIMALS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NEW BREEDS OF ANIMALS
- A01K89/00—Reels
- A01K89/015—Reels with a rotary drum, i.e. with a rotating spool
- A01K89/017—Reels with a rotary drum, i.e. with a rotating spool motor-driven
Landscapes
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Environmental Sciences (AREA)
- Animal Husbandry (AREA)
- Biodiversity & Conservation Biology (AREA)
Abstract
【課題】釣糸の放出時にスプールに対して十分な制動力を与えることができる釣用リールが、提供される。【解決手段】電動リール1は、リール本体3と、回転軸10と、制動構造15と、を備える。リール本体3はボス部41を有する。回転軸10の端部は、リール本体3のボス部41の内部に配置される。制動構造15は、筒状部43と、第1摩擦部材45a,45bと、第2摩擦部材47a,47bと、押圧部材51と、調整部材53と、を有する。筒状部43は、ボス部41に対して回転不能に配置される。第1摩擦部材45a,45bは、筒状部43に対して回転不能に設けられる。第2摩擦部材47a,47bは、回転軸10に対して回転不能に設けられる。押圧部材51は、第2摩擦部材47a,47bを第1摩擦部材45a,45bに向けて押圧する。調整部材53は、ボス部41に設けられ押圧部材51の押圧力を調整する。【選択図】図5A
Description
本発明は、釣用リールで、特に両軸受リールに関するものである。
特許文献1に記載された両軸受リールは、リール本体と、リール本体に回転可能に支持され釣糸が巻かれるスプールと、スプールと一体回転するスプール軸と、釣糸が放出される際の放出速度を調整するためにスプールの回転を制動する制動構造と、を備える。リール本体は、ボス部を有する。ボス部に回転可能に取り付けられたキャップ部材を調整することで、スプールの回転にかかる制動力を調整する。
具体的には、特許文献1に記載された両軸受リールの場合は、スプールと一体回転するスプール軸を、軸受を介して、ボス部に対して回転可能に配置される。制動構造は、キャップ部材と、摩擦部材と、を有し、ボス部に対して回転可能に装着される。摩擦部材は、キャップ部材、および、スプール軸の先端の間に配置される。キャップ部材を回転させることで、スプール軸と摩擦部材との摩擦力が調整され、スプール軸と一体回転するスプールの回転に制動力が与えられる。
このような従来の釣用リールでは、回転軸(この場合は、スプール軸)の端部と摩擦部材とを押圧することによってスプールの回転が制動されている。この場合、回転軸と摩擦部材との接触面が小さいので、十分な制動力を得ることができないという問題点がある。例えば、大型魚を対象とする両軸リール、特に、大型の電動リールでは、重い仕掛けが使用されるので、十分な制動力を得ることができないという問題点がある。
また、十分な制動力を得ることができたとしても、スプールが釣糸の巻き取り方向に回転する際に回転軸が回転してしまうと、制動力が回転軸に作用する。特に、スプールがモータによって釣糸の巻き取り方向に回転駆動される際に制動力が回転軸に作用すると、モータに負荷がかかる。このモータの負荷は、モータの故障の原因になったり、モータの消費電力の増加の原因になったりするという問題点もある。
さらに、調整部材としてのキャップ部材が緩める方向に回転した際に、調整部材とボス部との螺合が外れ、調整部材を落下させたり紛失してしまったりするという問題点もある。
また、十分な制動力を得ることができたとしても、スプールが釣糸の巻き取り方向に回転する際に回転軸が回転してしまうと、制動力が回転軸に作用する。特に、スプールがモータによって釣糸の巻き取り方向に回転駆動される際に制動力が回転軸に作用すると、モータに負荷がかかる。このモータの負荷は、モータの故障の原因になったり、モータの消費電力の増加の原因になったりするという問題点もある。
さらに、調整部材としてのキャップ部材が緩める方向に回転した際に、調整部材とボス部との螺合が外れ、調整部材を落下させたり紛失してしまったりするという問題点もある。
本発明の目的は、スプールが釣糸の巻き取り方向に回転する際に、特に、スプールがモータによって釣糸の巻き取り方向に回転させられる際に、制動構造の制動力の影響をモータに与えることなく、釣糸の放出時には、スプールに対して十分な制動力を与えることができる釣用リールを、提供することにある。また、調整部材を緩めすぎた場合に、調整部材の落下、および、調整部材の紛失を防ぐことができる釣用リールを、提供することにある。
本発明の第1の側面に関して、釣用リールは、リール本体と、回転軸と、制動構造と、を備える。リール本体は、本体部、および、本体部から突出するボス部、を有する。回転軸は、本体部に回転可能に支持される。回転軸の少なくとも一部は、ボス部の内部に配置される。制動構造は、本体部に対する回転軸の回転を制動する。
制動構造は、筒状部と、第1摩擦部材と、第2摩擦部材と、押圧部材と、調整部材と、を有する。筒状部は、ボス部に対して回転不能にボス部の内部に配置される。第1摩擦部材は、筒状部に対して回転不能に設けられる。第2摩擦部材は、回転軸に対して回転不能に設けられる。第2摩擦部材は、第1摩擦部材と接触する。
押圧部材は、第1摩擦部材、および、第2摩擦部材のいずれか一方を、第1摩擦部材、および、第2摩擦部材のいずれか他方に向けて押圧する。調整部材は、ボス部に設けられる。調整部材は、押圧部材の押圧力を調整する。
第1の側面に係る釣用リールでは、調整部材が、筒状部に対して回転不能である第1摩擦部材、および、回転軸に対して回転不能である第2摩擦部材の押圧力を、調整する。この状態において回転軸が回転した場合、第1摩擦部材、および、第2摩擦部材は互いに摺動し、第1摩擦部材、および、第2摩擦部材には摩擦力が発生する。この摩擦力を制動力として用いることによって、回転軸の回転を十分な制動力で制動することができる。すなわち、釣糸の放出時にスプールに対して十分な制動力を与えることができる。
なお、上記の釣用リールは、モータがスプールを釣糸の巻き取り方向に回転させる際に、制動構造の制動力の影響をモータに作用させないようにスプールを回転させる構成とともに、用いることができる。
本発明の第2の側面に関して、第1の側面に係る釣用リールでは、制動構造は、接触摩擦材をさらに有する。接触摩擦材は、第1摩擦部材、および、第2摩擦部材との間に配置される。第1摩擦部材、および、第2摩擦部材は、接触摩擦材を介して、接触する。
第2の側面に関する釣用リールでは、第1摩擦部材、および、第2摩擦部材が、接触摩擦材を介して接触するので、第1摩擦部材、および、第2摩擦部材の間において、摩擦力を好適に発生させることができる。この摩擦力によって、釣糸の放出時にスプールに対して十分な制動力を与えることができる。
本発明の第3の側面に関して、第2の側面に係る釣用リールでは、接触摩擦材が、第1摩擦部材、および、第2摩擦部材の少なくともいずれか一方に、一体的に設けられる。
第3の側面に関する釣用リールでは、第1摩擦部材、および、第2摩擦部材の間において、摩擦力をより好適に発生させることができる。この摩擦力によって、釣糸の放出時にスプールに対して十分な制動力を与えることができる。
本発明の第4の側面に関して、第1から第3の側面のいずれか1つに係る釣用リールは、固定構造をさらに備える。固定構造は、筒状部をボス部に固定するために用いられる。固定構造は、ボス部に設けられる孔部と、筒状部に設けられ孔部に挿通される突出部と、孔部からの突出部の抜け出しを規制する抜け止め部材と、を有する。
第4の側面に関する釣用リールでは、固定構造によって、筒状部をボス部に対して回転不能にボス部の内部に好適に固定することができる。
本発明の第5の側面に関して、第1から第4の側面のいずれか1つに係る釣用リールでは、筒状部が第1係合部を有する。第1摩擦部材は、第1係合部と回転不能に係合する第2係合部、を有する。
第5の側面に関する釣用リールでは、第1摩擦部材の第2係合部を筒状部の第1係合部に係合することによって、第1摩擦部材を筒状部に対して容易に回転不能に設けることができる。
本発明の第6の側面に関して、第1から第5の側面のいずれか1つに係る釣用リールでは、回転軸が第3係合部を有する。第2摩擦部材は、第3係合部と回転不能に係合する第4係合部、を有する。
第6の側面に関する釣用リールでは、第2摩擦部材の第4係合部を回転軸の第3係合部に係合することによって、第2摩擦部材を回転軸に対して容易に回転不能に設けることができる。
本発明の第7の側面に関して、第1から第6の側面のいずれか1つに係る釣用リールでは、調整部材がボス部に対して進退可能に設けられる。調整部材は、調整凸部を有する。調整凸部は、押圧部材によって、第1摩擦部材、および、第2摩擦部材のいずれか一方が、第1摩擦部材、および、第2摩擦部材のいずれか他方に向けて押圧される押圧力を、調整する。
第7の側面に関する釣用リールでは、調整凸部によって上記の押圧力を容易に調整することができる。
本発明の第8の側面に関して、第1から第7の側面のいずれか1つに係る釣用リールでは、調整部材が第1規制部を有する。第1規制部は、回転軸の軸方向における、筒状部に対する調整部材の移動を、規制する。
第8の側面に関する釣用リールでは、調整部材の第1規制部によって、筒状部に対する調整部材の抜け出しを、規制することができる。これにより、調整部材を緩めすぎた場合に、調整部材の落下、および、調整部材の紛失を防ぐことができる。
本発明の第9の側面に関して、第1から第7の側面のいずれか1つに係る釣用リールでは、筒状部が第2規制部を有する。第2規制部は、回転軸の軸方向における調整部材の移動を規制する。
第9の側面に関する釣用リールでは、筒状部の第2規制部によって、筒状部に対する調整部材の抜け出しを、容易に規制することができる。これにより、調整部材を緩めすぎた場合に、調整部材の落下、および、調整部材の紛失を防ぐことができる。
本発明の第10の側面に関して、第1から第9の側面のいずれか1つに係る釣用リールでは、回転軸の軸方向に互いに間隔を隔てて配置される複数の第1摩擦部材が、第1摩擦部材組として構成される。複数の第1摩擦部材と各別に接触する複数の第2摩擦部材が、第2摩擦部材組として構成される。
第10の側面に関する釣用リールでは、第1摩擦部材組、および、第2摩擦部材組の間において、摩擦力をより好適に発生させることができる。この摩擦力によって、釣糸の放出時にスプールに対して十分な制動力を与えることができる。
本発明の第11の側面に関して、第10の側面に係る釣用リールでは、第1摩擦部材組が、回転軸の軸方向に互いに間隔を隔てて配置される1対の第1摩擦部材、を含む。第2摩擦部材組は、1対の第1摩擦部材の間に設けられる。第2摩擦部材組は、1対の第1摩擦部材と各別に接触する1対の第2摩擦部材、を含む。押圧部材は、1対の第2摩擦部材の間に設けられる。押圧部材は、1対の第2摩擦部材を1対の第1摩擦部材に向けて押圧する。
第11の側面に関する釣用リールでは、第1摩擦部材組、および、第2摩擦部材組の間によって、摩擦力をより好適に発生させることができる。
本発明によれば、釣用リールにおいて、釣糸の放出時にスプールに対して十分な制動力を与えることができる。また、釣用リールにおいて、調整部材を緩めすぎた場合に、調整部材の落下、および、調整部材の紛失を防ぐことができる。
以下、本発明に係る釣用リールの一例として、両軸受リールとしての電動リールの実施形態が、図面を参照することによって、説明される。図1に示すように、電動リール1は、リール本体3と、ハンドル5と、スプール7と、を備える。図2に示すように、電動リール1は、スプール7を回転可能に支持するスプール軸9と、第1回転伝達機構11と、第2回転伝達機構12と、クラッチ機構13と、をさらに備える。電動リール1は、回転軸10の回転に制動力を与える制動構造15と、固定構造17と、をさらに備える。
以下の説明では、軸方向は、スプール軸9の軸心X1が延びる方向、および、回転軸10の軸心X2が延びる方向を、意味する。径方向は、スプール軸9の軸心X1から離れる径方向、および、回転軸10の軸心X2から離れる径方向を、意味する。
周方向は、スプール軸9の軸心X1まわりの周方向、および、回転軸10の軸心X2まわりの周方向を、意味する。周方向は、スプール軸9の回転方向、および、回転軸10の軸心X2の回転方向を、含む。
図2に示すように、リール本体3は、第1リール本体部19と、第2リール本体部21と、連結部23と、を有する。第1リール本体部19と第2リール本体部21とは、軸方向に互いに間隔を隔てて配置される。第1リール本体部19と第2リール本体部21とは、連結部23を介して互いに連結される。
第1リール本体部19は、第1側板19aと、第1カバー19bと、を有する。第1カバー19bは、サイドカバー19b1と、ボスカバー19b2と、を有する。サイドカバー19b1は、第1側板19aを覆う。サイドカバー19b1は、第1側板19aに装着される。
サイドカバー19b1と第1カバー19bとの間には、機構収容空間Sが形成される。ボスカバー19b2は、サイドカバー19b1に装着される。例えば、ボスカバー19b2は、サイドカバー19b1の外面に装着される。
第2リール本体部21は、第2側板21aと、第2カバー21bと、軸保持部21cと、を有する。第2側板21aは、軸方向において、第1側板19aと間隔を隔てて配置される。第2側板21aは、連結部23を介して、第1側板19aに接続される。
第1側板19aと第2側板21aと連結部23とは、一体的に形成され、リール本体3のフレームを構成する。第2カバー21bは、第2側板21aを覆う。第2カバー21bは、第2側板21aに装着される。
軸保持部21cは、軸方向において、スプール7、および、第2カバー21bの間に配置される。軸保持部21cは、第2側板21aに装着される。軸保持部21cは、軸受61aを介して、スプール軸9を支持する。
図2に示すように、ハンドル5は、軸方向において、第1リール本体部19の外側に配置される。ハンドル5は、リール本体3に回転可能に支持される。例えば、ハンドル5は、第1リール本体部19に回転可能に支持される。ハンドル5を回転させることによって、スプール7は回転する。
スプール7は、リール本体3に対して回転可能に装着される。スプール7は、軸方向において、第1リール本体部19と第2リール本体部21との間に配置される。スプール7は、スプール軸9に対して回転可能に支持される。例えば、スプール7は、軸受61bを介して、スプール軸9に取り付けられる。
図2に示すように、スプール軸9は、軸心X1を有する。スプール軸9は、リール本体3に対して回転可能に装着される。スプール軸9の一端部には、後述する遊星歯車機構33の太陽ギア36が装着される。スプール軸9の他端部は、軸受61aを介して、軸保持部21cに回転可能に支持される。
回転軸10は、軸心X2を有する。回転軸10は、軸方向において、スプール軸9に隣接して配置される。回転軸10は、リール本体3に対して回転可能に支持される。本実施形態においては、回転軸10の軸心X2がスプール軸9の軸心X1と同心になるように、回転軸10は、リール本体3に対して回転可能に支持される。
回転軸10の一端部は、後述するボス部41の内部に配置される。回転軸10の他端部は、後述する遊星歯車機構33のキャリア37と一体的に回転するように、キャリア37に接続される。
図2に示すように、第1回転伝達機構11は、モータ25の回転をスプール7に伝達する。第1回転伝達機構11は、図示しない複数のギアを含む。第1回転伝達機構11は、スプール7、および、第2カバー21bの間に配置される。
第1回転伝達機構11は、モータ25の回転を、図示しない複数のギアを介して、スプール軸9に伝達する。スプール軸9の回転は、スプール軸9の一端部に設けられた太陽ギア36から、後述する遊星歯車機構33の複数の遊星ギア35を介して、リングギア34に伝達される。リングギア34の回転は、リングギア34と一体的に回転するスプール7へと伝達される
。
なお、モータ25が、第1回転伝達機構11、スプール軸9、および、遊星歯車機構33を介して、スプール7を釣糸の巻き取り方向に回転させる際には、キャリア37は回転しない。すなわち、制動構造15は作動しない。このため、モータ25は、制動構造15の制動力の影響を受けることなく、スプール7を巻き取り方向に回転させることができる。
なお、モータ25が、第1回転伝達機構11、スプール軸9、および、遊星歯車機構33を介して、スプール7を釣糸の巻き取り方向に回転させる際には、キャリア37は回転しない。すなわち、制動構造15は作動しない。このため、モータ25は、制動構造15の制動力の影響を受けることなく、スプール7を巻き取り方向に回転させることができる。
モータ25は、スプール7を回転駆動するために用いられる。モータ25は、スプール7の前方に配置される。モータ25は、第1カバー19b、および、第2カバー21bの間に配置される。モータ25は、第1回転伝達機構11に接続される。モータ25の回転は、第1回転伝達機構11を介して、スプール7に伝達される。
図3に示すように、第2回転伝達機構12は、機構収容空間Sに収容される。第2回転伝達機構12は、ハンドル5の回転をスプール7に伝達する。例えば、第2回転伝達機構12は、ハンドル5と一体的に回転する駆動軸27と、駆動軸27の回転に連動して回転する駆動ギア29と、ピニオンギア31と、遊星歯車機構33と、を有する。
図3に示すように、駆動ギア29は、第1リール本体部19に対して回転可能に支持される。例えば、駆動ギア29は、第1側板19a、および、第1カバー19bに対して回転可能に支持される。駆動ギア29は、ピニオンギア31に噛み合う。駆動ギア29の回転は、ピニオンギア31に伝達される。
ピニオンギア31は、スプール7、および、第1カバー19bの間に配置される。例えば、ピニオンギア31は、遊星歯車機構33、および、第1カバー19bの間に配置される。ピニオンギア31は、回転軸10の径方向外側に配置される。ピニオンギア31は、回転軸10の外周面上を、回転軸10の軸心X2が延びる軸方向に移動可能である。ピニオンギア31は、後述する遊星歯車機構33のキャリア37に、係合する。
図3に示すように、遊星歯車機構33は、ピニオンギア31、および、スプール7の間に配置される。例えば、遊星歯車機構33は、スプール7のフランジ7a、および、スプールカバー7bの軸方向間に、配置される。スプールカバー7bは、スプール7のフランジ7aの外周部に固定される。
スプールカバー7bは、軸受61cを介して、第1側板19aに対して回転可能に支持される。スプールカバー7bは、軸受61dを介して、遊星歯車機構33のキャリア37に対して回転可能に支持される。
遊星歯車機構33は、スプール軸9の一端部の径方向外側に配置される。遊星歯車機構33は、リングギア34と、複数の遊星ギア35と、太陽ギア36と、キャリア37と、を有する。リングギア34は、スプール7のフランジ7aの外周部に固定される。複数の遊星ギア35のそれぞれ、例えば、3個の遊星ギア35のそれぞれは、リングギア34、および、太陽ギア36の径方向間に配置される。太陽ギア36は、スプール軸9に対して一体的に回転可能に装着される。キャリア37は、スプール軸9に対して相対的に回転可能にスプール軸9に接続される。キャリア37は、回転軸10に対して一体的に回転可能に回転軸10に接続される。
図3に示すクラッチ機構13は、クラッチオン状態、および、クラッチオフ状態のいずれか一方から、クラッチオン状態、および、クラッチオフ状態のいずれか他方に、切り換える。クラッチオン状態は、ハンドル5の回転がスプール7に伝達される状態である。クラッチオフ状態は、ハンドル5の回転がスプール7に伝達されない状態で、スプールが自由回転可能な状態、例えば、仕掛けが落下する状態である。
クラッチオン状態では、ピニオンギア31、および、キャリア37は係合し、ピニオンギア31、および、キャリア37は互いに一体的に回転する。クラッチオン状態では、ピニオンギア31、および、キャリア37の回転は、3個の遊星ギア35を介して、リングギア34、および、スプール7に伝達される。
クラッチオン状態において、ピニオンギア31が、スプール7から離れる軸方向に移動した場合、ピニオンギア31、および、キャリア37の係合が解除される。これにより、ピニオンギア31の回転が、遊星歯車機構33を介して、スプール7に伝達されなくなる。この状態は、クラッチオフ状態である。
クラッチオン状態、および、クラッチオフ状態は、図1に示すクラッチ操作部材38を操作することによって切り換えられる。例えば、クラッチ操作部材38を操作することによって、図3に示すクラッチ制御機構14が動作し、クラッチオン状態、および、クラッチオフ状態が切り換えられる。クラッチ制御機構14の構成は、従来技術を実施的に同じであるので、ここでは詳細な説明を省略する。
上記の構成を有する電動リール1では、図2に示すように、リール本体3が、ボス部41をさらに有する。詳細には、リール本体3は、第1リール本体部19と、第2リール本体部21と、連結部23と、ボス部41と、を有する。第1リール本体部19、第2リール本体部21、および、連結部23は、本体部の一例である。
ボス部41は、第1リール本体部19に設けられる。例えば、ボス部41は、第1カバー19bに設けられる。詳細には、ボス部41は、サイドカバー19b1から突出する。ボス部41は、サイドカバー19b1と一体に形成される。ボス部41は、ボスカバー19b2の孔部19b3を通過し、ボスカバー19b2の外面より軸方向外側に配置される。
図4、図5A、および、図5Bに示すように、ボス部41には、回転軸10の少なくとも一部が配置される。例えば、ボス部41には、回転軸10の他端部が配置される。ボス部41は、ボス本体41aと、雄ネジ部41bと、図5Aに示す底壁41cと、図5Aに示す1対の貫通孔41dと、を有する。
図5A、および、図5Bに示すように、雄ネジ部41bは、ボス本体41aの外周面に形成される。底壁41cは、制動構造15を配置するために設けられる。底壁41cは、軸方向において、後述する調整部材53と対向するように形成される。
底壁41cは、ボス本体41aの内周面に形成される。底壁41cには、回転軸10を挿通するための孔部41eが、形成される。回転軸10は、軸受部材42を介して、孔部41eの内周面に支持される。1対の貫通孔41dは、底壁41cに設けられる。図5Aに示すように、1対の貫通孔41dは、底壁41cを貫通する。1対の貫通孔41dは、固定構造17を構成する。
図4に示す制動構造15は、リール本体3に対する回転軸10の回転を、制動する。例えば、制動構造15は、ボス部41に対する回転軸10の回転を、制動する。
図4、図5A、および、図5Bに示すように、制動構造15は、筒状部43と、第1摩擦部材組45と、第2摩擦部材組47と、接触摩擦材49a,49bと、押圧部材51と、調整部材53と、を有する。
図5Aに示すように、筒状部43は、ボス部41に対して回転不能にボス部41の内部に配置される。筒状部43は、有底筒部43aと、1対のスリット43bと、鍔部43cと、抜止突起43dと、突出部43eと、を有する。
図5A、および、図5Bに示すように、有底筒部43aは、有底筒状に形成される。有底筒部43aには、回転軸を挿通するための孔部が形成されている。図5Aに示すように、1対のスリット43bは、有底筒部43aに設けられる。1対のスリット43bは、有底筒部43aの壁部において軸方向に延びる。1対のスリット43bは、第1係合部の一例である。
図5A、および、図5Bに示すように、鍔部43cは、有底筒部43aの開口側において、有底筒部43aの壁部から径方向外側に突出する。鍔部43cは、ボス部41の先端に当接する。鍔部43c、および、調整部材53の径方向間には、Oリング48が配置される。
抜止突起43dは、調整部材53の軸方向移動を規制する。抜止突起43dは、有底筒部43aの内周面に設けられる。抜止突起43dは、有底筒部43aの開口側において、有底筒部43aの内周面から径方向内側に突出する。抜止突起43dは、第2規制部の一例である。
突出部43eは、1対の突出部43eを含む。1対の突出部43eは、有底筒部43aに設けられる。例えば、1対の突出部43eは、有底筒部43aの底部から軸方向に突出する。1対の突出部43eは、1対の貫通孔41dに挿入される。これにより、筒状部43は、ボス部41に対して回転不能に配置される。1対の突出部43eは、固定構造17を構成する。
図4に示すように、第1摩擦部材組45は、複数の第1摩擦部材45a,45bを含む。本実施形態では、第1摩擦部材組45は、1対の第1摩擦部材45a,45bを含む。図5Aに示すように、1対の第1摩擦部材45a,45bは、筒状部43に対して回転不能に設けられる。1対の第1摩擦部材45a,45bは、軸方向に互いに間隔を隔てて配置される。
図5A、および、図5Bに示すように、1対の第1摩擦部材45a,45bのそれぞれは、第1本体45c1と、1対の係合突起45c2と、第1孔部45c3と、を有する。第1本体45c1は、円形の板状に形成される。
図4、および、図5Aに示すように、1対の係合突起45c2は、第1本体45c1の外周部から径方向外側に突出する。図5Aに示すように、1対の係合突起45c2は、1対のスリット43bに回転不能に係合する。1対の係合突起45c2は、第2係合部の一例である。図5A、および、図5Bに示すように、第1孔部45c3は、第1本体45c1を貫通する。第1孔部45c3には、回転軸10が挿通される。
図4に示すように、第2摩擦部材組47は、複数の第2摩擦部材47a,47bを含む。本実施形態では、第2摩擦部材組47は、1対の第2摩擦部材47a,47bを含む。図5A、および、図5Bに示すように、1対の第2摩擦部材47a,47bは、回転軸10に対して回転不能に設けられる。1対の第2摩擦部材47a,47bは、軸方向に互いに間隔を隔てて配置される。
図5A、および、図5Bに示すように、1対の第2摩擦部材47a,47bは、1対の第1摩擦部材45a,45bの間に配置される。1対の第2摩擦部材47a,47bは、1対の第1摩擦部材45a,45bと各別に接触する。詳細には、1対の第2摩擦部材47a,47bのそれぞれは、接触摩擦材49a,49bを介して、1対の第1摩擦部材45a,45bのそれぞれと接触する。
図5A、および、図5Bに示すように、1対の第2摩擦部材47a,47bのそれぞれは、第2本体47c1と、第2孔部47c2と、を有する。第2本体47c1は、円形の板状に形成される。第2孔部47c2は、第2本体47c1を貫通する。第2孔部47c2の内周面は、非円形に形成される。
第2孔部47c2には、回転軸10が挿通される。第2孔部47c2は、回転軸10の係合部10aと回転不能に係合する。係合部10aは、非円形の外周面を有する。第2孔部47c2は、第4係合部の一例である。係合部10aは、第3係合部の一例である。
図4、図5A、および、図5Bに示すように、接触摩擦材49a,49bは、第1摩擦部材45a,45b、および、第2摩擦部材47a,47bとの間に配置される。接触摩擦材49a,49bは、第1摩擦部材45a,45b、および、第2摩擦部材47a,47bの少なくともいずれか一方に、一体的に設けられる。
本実施形態では、接触摩擦材49a,49bは、1対の第1摩擦部材45a,45bのそれぞれに、設けられる。詳細には、接触摩擦材49a,49bは、1対の第1摩擦部材45a,45bのそれぞれに貼り付けられる。接触摩擦材49a,49bは、1対の第2摩擦部材47a,47bのそれぞれに貼り付けられてもよい。接触摩擦材49a,49bは、カーボン、および、フェルト材のような摩擦材であることが好ましい。
本実施形態では、接触摩擦材49a,49bが、第1摩擦部材45a,45b、および、第2摩擦部材47a,47bとの間に配置される場合の例が、示されている。この場合、第1摩擦部材45a,45b、および、第2摩擦部材47a,47bは、接触摩擦材49a,49bを介して、接触する。これに代えて、接触摩擦材49a,49bを用いることなく、第1摩擦部材45a,45b、および、第2摩擦部材47a,47bを直接的に接触させてもよい。
回転軸10の先端には、第1摩擦部材組45、第2摩擦部材組47、接触摩擦材49a,49b、および、押圧部材51を抜け止めするためのCリング53fが、装着されている。
図4に示すように、押圧部材51は、1対の押圧部材51a,51bを含む。1対の押圧部材51a,51bは、第1摩擦部材45a,45b、および、第2摩擦部材47a,47bのいずれか一方を、第1摩擦部材45a,45b、および、第2摩擦部材47a,47bのいずれか他方に向けて押圧する。
本実施形態では、図5A、および、図5Bに示すように、押圧部材51は、第2摩擦部材47a,47bを第1摩擦部材45a,45bに向けて押圧する。1対の押圧部材51a,51bは、回転軸10の径方向外側において、1対の第2摩擦部材47a,47bの間に設けられる。例えば、1対の押圧部材51a,51bのそれぞれは、皿バネである。
1対の押圧部材51a,51bの間には、ワッシャ51cが配置される。1対の押圧部材51a,51bのそれぞれは、圧縮状態で、ワッシャ51c、および、1対の第2摩擦部材47a,47bのそれぞれの間に、配置される。これにより、1対の第2摩擦部材47a,47bは、1対の押圧部材51a,51bによって、1対の第1摩擦部材45a,45bに向けて各別に押圧される。
図4に示す調整部材53は、押圧部材51の押圧力を調整するために用いられる。図5A、および、図5Bに示すように、調整部材53は、ボス部41に設けられる。調整部材53は、ボス部41に対して進退可能に設けられる。
図5A、および、図5Bに示すように、調整部材53は、つまみ部53aと、雌ネジ部53bと、調整凸部53cと、止め輪53dと、を有する。つまみ部53aは、有底筒状に形成される。雌ネジ部53bは、つまみ部53aの内周面に形成される。雌ネジ部53bは、ボス部41の雄ネジ部41bに螺合する。
調整凸部53cは、押圧部材51によって、第1摩擦部材45a,45b、および、第2摩擦部材47a,47bのいずれか一方が、第1摩擦部材45a,45b、および、第2摩擦部材47a,47bのいずれか他方に向けて押圧される押圧力を、調整する。本実施形態では、調整凸部53cは、押圧部材51によって第2摩擦部材47a,47bが第1摩擦部材45a,45bに向けて押圧される押圧力を、調整する。
調整凸部53cは、つまみ部53aの底部から突出する。調整凸部53cは、筒状に形成される。調整凸部53cは、第1摩擦部材45aを押圧する。詳細には、調整凸部53cは、ワッシャ53eを介して第1摩擦部材45aを押圧する。調整凸部53c、および、ボス部41の径方向間には、筒状部43が配置される。
図5A、および、図5Bに示すように、止め輪53dは、軸方向における、筒状部43に対する調整部材53の移動を、規制する。止め輪53dは、調整凸部53cの先端部に装着される。詳細には、止め輪53dは、調整凸部53cの外周面より径方向外側に突出するように、調整凸部53cの先端部に装着される。
図5Bに示すように、調整部材53がスプールから離れる方向に移動した場合に、止め輪53dが筒状部43の抜止突起43dに当接することによって、調整部材53は筒状部43に対して抜け止めされる。止め輪53dは、第1規制部の一例である。
図5Aに示す固定構造17は、筒状部43をボス部41に固定するために用いられる。固定構造17は、1対の突出部43eと、1対の貫通孔41dと、1対の抜け止め部材55と、を有する。1対の突出部43eは、上述したように筒状部43に設けられる。1対の貫通孔41dは、上述したようにボス部41に設けられる。
図5Aに示すように、1対の抜け止め部材55は、1対の貫通孔41dからの1対の突出部43eの抜け出しを各別に規制する。例えば、1対の抜け止め部材55は、プッシュナットである。1対の突出部43eが1対の貫通孔41dに挿通された状態において、1対の抜け止め部材55は1対の突出部43eの先端部に各別に装着される。
上記の構成を有する制動構造15は、以下のように動作する。釣り人が調整部材53を回転することによって、制動構造15の押圧力が調整される。釣り人がクラッチ機構13をクラッチオフ状態に設定した状態で、釣糸が繰り出されると、スプール7が回転する。スプール7の回転は、リングギア34、および、複数の遊星ギア35を介して、キャリア37に伝達される。回転軸10は、キャリア37とともに回転する。
1対の第2摩擦部材47a,47bは、回転軸10とともに回転し、1対の第1摩擦部材45a,45bの接触摩擦材49a,49bと摺動する。これにより、回転軸10の回転が制動される。
以上、本実施形態に係る電動リール1では、調整部材53が、筒状部43に対して回転不能である第1摩擦部材45a,45bと、回転軸10に対して回転不能である第2摩擦部材47a,47bとの押圧力を、調整する。この状態において回転軸10が回転した場合、第1摩擦部材45a,45b、および、第2摩擦部材47a,47bは互いに摺動し、第1摩擦部材45a,45b、および、第2摩擦部材47a,47bには摩擦力が発生する。この摩擦力を制動力として用いることによって、回転軸10の回転を十分な制動力で制動することができる。すなわち、釣糸の放出時にスプール7に対して十分な制動力を与えることができる。
電動リール1では、モータ25がスプール7を巻き取り方向に回転させる際には、モータ25の回転は、第1回転伝達機構11、スプール軸9、および、遊星歯車機構33を介して、スプール7に伝達される。この場合、遊星歯車機構33のキャリア37は回転しない。このため、モータ25は、制動構造15の制動力の影響を受けることなく、スプール7を巻き取り方向に回転させることができる。
電動リール1では、第1摩擦部材45a,45b、および、第2摩擦部材47a,47bが、接触摩擦材49a,49bを介して接触するので、第1摩擦部材45a,45b、および、第2摩擦部材47a,47bの間において、摩擦力をより好適に発生させることができる。この摩擦力によって、釣糸の放出時にスプール7に対して十分な制動力を与えることができる。
電動リール1では、接触摩擦材49a,49bが、第1摩擦部材45a,45b、および、第2摩擦部材47a,47bの少なくともいずれか一方に、一体的に設けられる。具体的には、接触摩擦材49a,49bが、第1摩擦部材45a,45bに、一体的に設けられる。これにより、第1摩擦部材45a,45b、および、第2摩擦部材47a,47bの間において、摩擦力をより好適に発生させることができる。この摩擦力によって、釣糸の放出時にスプール7に対して十分な制動力を与えることができる。
電動リール1では、固定構造17によって、筒状部43をボス部41に対して回転不能にボス部41の内部に好適に固定することができる。
電動リール1では、第1摩擦部材45a,45bの係合突起45c2を筒状部43のスリット43bに係合することによって、第1摩擦部材45a,45bを筒状部43に対して容易に回転不能に設けることができる。
電動リール1では、第2摩擦部材47a,47bの第2孔部47c2を回転軸10の係合部10aに係合することによって、第2摩擦部材47a,47bを回転軸10に対して容易に回転不能に設けることができる。
電動リール1では、調整部材53のつまみ部53aに調整凸部53cを設けることによって、第2摩擦部材47a,47bが第1摩擦部材45a,45bを押圧する押圧力を、容易に調整することができる。
電動リール1では、調整部材53の止め輪53d、および、筒状部43の抜止突起43dによって、筒状部43に対する調整部材53の抜け出しを、容易に規制することができる。これにより、調整部材53を緩めすぎた場合に、調整部材53の落下、および、調整部材53の紛失を防ぐことができる。
電動リール1では、複数の第1摩擦部材45a,45bを含む第1摩擦部材組45、および、複数の第2摩擦部材47a,47bを含む第2摩擦部材組47によって、摩擦力をより好適に発生させることができる。この摩擦力によって、釣糸の放出時にスプール7に対して十分な制動力を与えることができる。
(変形例1)
前記実施形態では、図5Bに示すように、調整部材53の止め輪53d、および、筒状部43の抜止突起43dによって、筒状部43に対する調整部材53の抜け出しが、規制される。
前記実施形態では、図5Bに示すように、調整部材53の止め輪53d、および、筒状部43の抜止突起43dによって、筒状部43に対する調整部材53の抜け出しが、規制される。
図6に示すように、筒状部43に対する調整部材53の抜け出しは、以下のように構成しても実現できる。調整部材53は、つまみ部53aと、雌ネジ部53bと、調整凸部53cと、鍔部53gと、を有する。つまみ部53a、雌ネジ部53b、および、調整凸部53cの構成は、前記実施形態と同じである。
鍔部53gは、調整凸部53cの先端部に一体に形成される。詳細には、鍔部53gは、調整凸部53cの外周面より径方向外側に突出するように、調整凸部53cの先端部に一体に形成される。鍔部53gは、第1規制部の一例である。このように、前記実施形態の止め輪53dを鍔部53gに変更しても、筒状部43に対する調整部材53の抜け出しを規制することができる。
(変形例2)
前記実施形態では、図5Aに示すように、筒状部43は、ボス部41に対して回転不能にボス部41の内部に配置されている。これに対して、筒状部43は、ボス部41の内周面に一体に形成されてもよい。
(変形例2)
前記実施形態では、図5Aに示すように、筒状部43は、ボス部41に対して回転不能にボス部41の内部に配置されている。これに対して、筒状部43は、ボス部41の内周面に一体に形成されてもよい。
1 電動リール
3 リール本体
7 スプール
9 スプール軸
10 回転軸
10a 係合部
15 制動構造
17 固定構造
19 第1リール本体部
21 第2リール本体部
23 連結部
41 ボス部
41d 貫通孔
43 筒状部
43b スリット
43d 抜止突起
43e 突出部
45 第1摩擦部材組
45a,45b 第1摩擦部材
45c2 係合突起
47 第2摩擦部材組
47a,47b 第2摩擦部材
47c2 第2孔部
49a,49b 接触摩擦材
51 押圧部材
53 調整部材
53c 調整凸部
53d 止め輪
55 抜け止め部材
3 リール本体
7 スプール
9 スプール軸
10 回転軸
10a 係合部
15 制動構造
17 固定構造
19 第1リール本体部
21 第2リール本体部
23 連結部
41 ボス部
41d 貫通孔
43 筒状部
43b スリット
43d 抜止突起
43e 突出部
45 第1摩擦部材組
45a,45b 第1摩擦部材
45c2 係合突起
47 第2摩擦部材組
47a,47b 第2摩擦部材
47c2 第2孔部
49a,49b 接触摩擦材
51 押圧部材
53 調整部材
53c 調整凸部
53d 止め輪
55 抜け止め部材
Claims (11)
- 本体部、および、前記本体部から突出するボス部、を有するリール本体と、
前記本体部に回転可能に支持され、少なくとも一部が前記ボス部の内部に配置される回転軸と、
前記本体部に対する前記回転軸の回転を制動する制動構造と、
を備え、
前記制動構造は、
前記ボス部に対して回転不能に前記ボス部の内部に配置される筒状部と、
前記筒状部に対して回転不能に設けられる第1摩擦部材と、
前記回転軸に対して回転不能に設けられ、前記第1摩擦部材と接触する第2摩擦部材と、
前記第1摩擦部材、および、前記第2摩擦部材のいずれか一方を、前記第1摩擦部材、および、前記第2摩擦部材のいずれか他方に向けて押圧する押圧部材と、
前記ボス部に設けられ、前記押圧部材の押圧力を調整する調整部材と、を有する、
釣用リール。
- 前記制動構造は、前記第1摩擦部材、および、前記第2摩擦部材との間に配置される接触摩擦材、をさらに有し、
前記第1摩擦部材、および、前記第2摩擦部材は、前記接触摩擦材を介して接触する、
請求項1に記載の釣用リール。
- 前記接触摩擦材は、前記第1摩擦部材、および、前記第2摩擦部材の少なくともいずれか一方に、一体的に設けられる、
請求項2に記載の釣用リール。
- 前記筒状部を前記ボス部に固定するために用いられる固定構造をさらに備え、
前記固定構造は、前記ボス部に設けられる孔部と、前記筒状部に設けられ前記孔部に挿通される突出部と、前記孔部からの前記突出部の抜け出しを規制する抜け止め部材と、を有する、
請求項1又は2に記載の釣用リール。
- 前記筒状部は、第1係合部を有し、
前記第1摩擦部材は、前記第1係合部と回転不能に係合する第2係合部を有する、
請求項1又は2に記載の釣用リール。
- 前記回転軸は、第3係合部を有し、
前記第2摩擦部材は、前記第3係合部と回転不能に係合する第4係合部を有する、
請求項1又は2に記載の釣用リール。
- 前記調整部材は、
前記ボス部に対して進退可能に設けられ、
前記押圧部材によって、前記第1摩擦部材、および、第2摩擦部材のいずれか一方が、前記第1摩擦部材、および、第2摩擦部材のいずれか他方に向けて押圧される押圧力を調整する調整凸部、を有する、
請求項1又は2に記載の釣用リール。
- 前記調整部材は、前記回転軸の軸方向における、前記筒状部に対する前記調整部材の移動を、規制する第1規制部、を有する、
請求項1又は2に記載の釣用リール。
- 前記筒状部は、前記回転軸の軸方向における前記調整部材の移動を規制する第2規制部、を有する、
請求項1又は2に記載の釣用リール。
- 前記回転軸の軸方向に互いに間隔を隔てて配置される複数の前記第1摩擦部材が、第1摩擦部材組として構成され、
前記複数の第1摩擦部材と各別に接触する複数の前記第2摩擦部材が、第2摩擦部材組として構成される、
請求項1又は2に記載の釣用リール。
- 前記第1摩擦部材組は、前記回転軸の軸方向に互いに間隔を隔てて配置される1対の前記第1摩擦部材を含み、
前記第2摩擦部材組は、前記1対の第1摩擦部材の間に設けられ、前記1対の第1摩擦部材と各別に接触する1対の第2摩擦部材を含み、
前記押圧部材は、前記1対の第2摩擦部材の間に設けられ、前記1対の第2摩擦部材を前記1対の第1摩擦部材に向けて押圧する、
請求項10に記載の釣用リール。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022128333A JP2024025131A (ja) | 2022-08-10 | 2022-08-10 | 釣用リール |
KR1020230045145A KR20240021687A (ko) | 2022-08-10 | 2023-04-06 | 낚시용 릴 |
TW112117088A TW202406454A (zh) | 2022-08-10 | 2023-05-09 | 釣魚用捲線器 |
CN202311011254.9A CN117581839A (zh) | 2022-08-10 | 2023-08-10 | 垂钓用绕线轮 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022128333A JP2024025131A (ja) | 2022-08-10 | 2022-08-10 | 釣用リール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2024025131A true JP2024025131A (ja) | 2024-02-26 |
Family
ID=89920721
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022128333A Pending JP2024025131A (ja) | 2022-08-10 | 2022-08-10 | 釣用リール |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2024025131A (ja) |
KR (1) | KR20240021687A (ja) |
CN (1) | CN117581839A (ja) |
TW (1) | TW202406454A (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5474423B2 (ja) | 2009-07-10 | 2014-04-16 | 株式会社シマノ | 電動リールのスプール駆動装置 |
-
2022
- 2022-08-10 JP JP2022128333A patent/JP2024025131A/ja active Pending
-
2023
- 2023-04-06 KR KR1020230045145A patent/KR20240021687A/ko unknown
- 2023-05-09 TW TW112117088A patent/TW202406454A/zh unknown
- 2023-08-10 CN CN202311011254.9A patent/CN117581839A/zh active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN117581839A (zh) | 2024-02-23 |
KR20240021687A (ko) | 2024-02-19 |
TW202406454A (zh) | 2024-02-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6560903B2 (ja) | 両軸受リール | |
JP6649699B2 (ja) | 両軸受リール | |
CN105494278B (zh) | 双轴承绕线轮 | |
JP2018038328A (ja) | 両軸受リール | |
JP2016077174A5 (ja) | ||
US10602730B2 (en) | Dual-bearing reel | |
KR102489975B1 (ko) | 낚시용 릴 | |
JP2024025131A (ja) | 釣用リール | |
JP6560904B2 (ja) | 両軸受リール | |
CN108935358B (zh) | 双轴承绕线轮 | |
JP6775059B2 (ja) | 両軸受リールの操作レバー | |
JP7079724B2 (ja) | 魚釣用リール | |
JP7420704B2 (ja) | 両軸受けリール | |
JP2018174791A (ja) | 両軸受リール | |
JP2020000013A (ja) | 魚釣用リール及びその制動力調節用の回転操作部材 | |
JP2019004865A (ja) | 両軸受リール | |
JP6739581B2 (ja) | 両軸受リール | |
JP2019170221A (ja) | 魚釣用両軸受型リール | |
JP2019170220A (ja) | 魚釣用両軸受型リール | |
JP2019170219A (ja) | 魚釣用両軸受型リール | |
JP4275616B2 (ja) | 魚釣用リ−ル | |
JP2019146497A (ja) | 電動リール | |
JP2000078940A (ja) | 魚釣用リール | |
JP2001269100A (ja) | 魚釣用リール | |
JP2000060380A (ja) | 魚釣用リ−ル |