JP2024023327A - 半導体装置 - Google Patents

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JP2024023327A
JP2024023327A JP2023195731A JP2023195731A JP2024023327A JP 2024023327 A JP2024023327 A JP 2024023327A JP 2023195731 A JP2023195731 A JP 2023195731A JP 2023195731 A JP2023195731 A JP 2023195731A JP 2024023327 A JP2024023327 A JP 2024023327A
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oxide semiconductor
semiconductor film
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oxide
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博之 三宅
Hiroyuki Miyake
欣聡 及川
Yoshiaki Oikawa
幸恵 鈴木
Yukie Suzuki
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Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
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Abstract

Figure 2024023327000001
【課題】開口率が高く、且つ容量値を増大させることが可能な容量素子を有する半導体装
置を提供する。また、製造コストが低い半導体装置を提供する。
【解決手段】第1の酸化物半導体膜と、第2の酸化物半導体膜とを含むトランジスタと、
一対の電極間に絶縁膜を含む容量素子と、を有する半導体装置であって、トランジスタは
、第1の酸化物半導体膜と、第1の酸化物半導体膜に接して設けられたゲート絶縁膜と、
ゲート絶縁膜に接して設けられ、第1の酸化物半導体膜と重畳する位置に設けられた第2
の酸化物半導体膜と、第1の酸化物半導体膜に接続されたソース電極及びドレイン電極と
、を有し、容量素子の一対の電極の一方が、第2の酸化物半導体膜と同一表面上に設けら
れる。
【選択図】図1

Description

本発明は、物、方法、又は製造方法に関する。または、本発明は、プロセス、マシン、
マニュファクチャ、又は組成物(コンポジション・オブ・マター)に関する。本発明の一
態様は、半導体装置、表示装置、電子機器、それらの作製方法、又はそれらの駆動方法に
関する。とくに、本発明の一態様は、例えば、トランジスタ及び容量素子を有する半導体
装置に関する。
液晶表示装置や発光表示装置に代表されるフラットパネルディスプレイの多くに用いら
れているトランジスタは、ガラス基板上に形成されたアモルファスシリコン、単結晶シリ
コン又は多結晶シリコンなどのシリコン半導体によって構成されている。また、該シリコ
ン半導体を用いたトランジスタは、集積回路(IC)などにも利用されている。
近年、シリコン半導体に代わって、半導体特性を示す金属酸化物をトランジスタに用い
る技術が注目されている。なお、本明細書中では、半導体特性を示す金属酸化物を酸化物
半導体とよぶことにする。例えば、酸化物半導体として、酸化亜鉛、またはIn-Ga-
Zn系酸化物を用いたトランジスタを作製し、該トランジスタを表示装置の画素のスイッ
チング素子などに用いる技術が開示されている(特許文献1及び特許文献2参照)。
また、開口率を高めるために、トランジスタの酸化物半導体膜と同じ表面上に設けられ
た酸化物半導体膜と、トランジスタに接続する画素電極とが所定の距離を離れて設けられ
た容量素子を有する表示装置が開示されている(特許文献3参照)。
特開2007-123861号公報 特開2007-96055号公報 米国特許第8102476号明細書
容量素子は一対の電極の間に誘電体膜が設けられており、一対の電極のうち、少なくと
も一方の電極は、トランジスタを構成するゲート電極、ソース又はドレインなど遮光性を
有する導電膜で形成されていること多い。
また、容量素子の容量値を大きくするためには、容量素子の占有面積を大きくする、具
体的には一対の電極が重畳している面積を大きくするという手段がある。しかしながら、
表示装置において、一対の電極が重畳している面積を大きくするために遮光性を有する導
電膜の面積を大きくすると、画素の開口率が低減し、画像の表示品位が低下する。
そこで、上記課題に鑑みて、本発明の一態様は、開口率が高く、且つ容量値を増大させ
ることが可能な容量素子を有する半導体装置を提供することを課題の一つとする。また、
製造コストが低い半導体装置を提供することを課題の一つとする。または、新規な半導体
装置などを提供することを課題の一つとする。
なお、これらの課題の記載は、他の課題の存在を妨げるものではない。なお、本発明の
一態様は、これらの課題の全てを解決する必要はないものとする。なお、これら以外の課
題は、明細書、図面、請求項などの記載から、自ずと明らかとなるものであり、明細書、
図面、請求項などの記載から、これら以外の課題を抽出することが可能である。
本発明の一態様は、第1の酸化物半導体膜と、第2の酸化物半導体膜とを含むトランジ
スタと、一対の電極間に絶縁膜を含む容量素子と、を有する半導体装置であって、トラン
ジスタは、第1の酸化物半導体膜と、第1の酸化物半導体膜に接して設けられたゲート絶
縁膜と、ゲート絶縁膜に接して設けられ、第1の酸化物半導体膜と重畳する位置に設けら
れた第2の酸化物半導体膜と、第1の酸化物半導体膜に接続されたソース電極及びドレイ
ン電極と、を有し、容量素子の一対の電極の一方が、第2の酸化物半導体膜と同一表面上
に設けられることを特徴とする半導体装置である。
また、本発明の他の一態様は、第1の酸化物半導体膜と、第2の酸化物半導体膜とを含
むトランジスタと、一対の電極間に絶縁膜を含む容量素子と、を有する半導体装置であっ
て、トランジスタは、第2の酸化物半導体膜を含むゲート電極と、ゲート電極上のゲート
絶縁膜と、ゲート絶縁膜上のゲート電極と重畳する位置の第1の酸化物半導体膜と、第1
の酸化物半導体膜上のソース電極及びドレイン電極と、を有し、容量素子の一対の電極の
一方が、第2の酸化物半導体膜と同一表面上に設けられることを特徴とする半導体装置で
ある。
また、本発明の他の一態様は、第1の酸化物半導体膜と、第2の酸化物半導体膜とを含
むトランジスタと、一対の電極間に絶縁膜を含む容量素子と、を有する半導体装置であっ
て、トランジスタは、第1の酸化物半導体膜と、第1の酸化物半導体膜上のソース電極及
びドレイン電極と、第1の酸化物半導体膜上のゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜上の第1の
酸化物半導体膜と重畳する位置の第2の酸化物半導体膜を含むゲート電極と、を有し、容
量素子の一対の電極の一方が、第2の酸化物半導体膜と同一表面上に設けられることを特
徴とする半導体装置である。
また、上記各構成において、容量素子の一対の電極の他方が、第1の酸化物半導体膜と
同一表面上に設けられると好ましい。また、容量素子は、可視光において透光性を有する
と好ましい。
また、上記各構成において、第1の酸化物半導体膜及び第2の酸化物半導体膜は、In
-M-Zn酸化物(MはAl、Ti、Ga、Y、Zr、La、Ce、Nd、SnまたはH
fを表す)であると好ましい。
また、上記各構成の半導体装置を用いる、表示装置及び電子機器も本発明の一態様に含
まれる。
本発明の一態様により、開口率が高く、且つ容量値を増大させることが可能な容量素子
を有する半導体装置を提供することができる。また、製造コストが低い半導体装置を提供
することができる。または、新規な半導体装置などを提供することができる。
なお、これらの効果の記載は、他の効果の存在を妨げるものではない。なお、本発明の
一態様は、必ずしも、これらの効果の全てを有する必要はない。なお、これら以外の効果
は、明細書、図面、請求項などの記載から、自ずと明らかとなるものであり、明細書、図
面、請求項などの記載から、これら以外の効果を抽出することが可能である。
半導体装置の一態様を示す上面図及び断面図。 半導体装置の作製方法の一態様を示す断面図。 半導体装置の作製方法の一態様を示す断面図。 半導体装置の一態様を示す上面図及び断面図。 半導体装置の作製方法の一態様を示す断面図。 半導体装置の作製方法の一態様を示す断面図。 半導体装置の一態様を示す上面図及び断面図。 半導体装置の一態様を示す上面図及び断面図。 半導体装置の作製方法の一態様を示す断面図。 半導体装置の作製方法の一態様を示す断面図。 半導体装置の一形態を示す断面図及びバンド図。 表示装置を説明するブロック図及び回路図。 表示モジュールを説明する図。 電子機器を説明する図。 半導体装置の一態様を示す断面図。 半導体装置の一態様を示す断面図。 半導体装置の一態様を示す上面図及び断面図。 半導体装置の一態様を示す上面図及び断面図。 半導体装置の一態様を示す断面図。 半導体装置の一態様を示す断面図。 半導体装置の一態様を示す断面図。 半導体装置の一態様を示す断面図。
以下では、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。但し、本発明の
一態様は以下の説明に限定されず、本発明の主旨及びその範囲から逸脱することなくその
形態及び詳細を様々に変更し得ることは、当業者であれば容易に理解される。従って、本
発明の一態様は、以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
また、以下に説明する実施の形態において、同一部分または同様の機能を有する部分には
、同一の符号または同一のハッチパターンを異なる図面間で共通して用い、その繰り返し
の説明は省略する。
なお、本明細書で説明する各図において、各構成の大きさ、膜の厚さ、又は領域は、明
瞭化のために誇張されている場合がある。よって、必ずしもそのスケールに限定されない
また、本明細書等において用いる第1、第2等の序数詞は、構成要素の混合を避けるた
めに付したものであり、数的に限定するものではない。そのため、例えば、「第1の」を
「第2の」または「第3の」などと適宜置き換えて説明することができる。
なお、トランジスタの「ソース」や「ドレイン」の機能は、異なる極性のトランジスタ
を採用する場合や、回路動作において電流の方向が変化する場合などには入れ替わること
がある。このため、本明細書においては、「ソース」や「ドレイン」の用語は、入れ替え
て用いることができるものとする。
(実施の形態1)
本実施の形態では、本発明の一態様の半導体装置について、図1乃至図3を用いて説明
する。
<半導体装置の構成例>
図1(A)は、本発明の一態様の半導体装置の上面図であり、図1(B)は、図1(A
)の一点鎖線A-B間、及び一点鎖線C-D間における切断面の断面図に相当する。なお
、図1(A)において、煩雑になることを避けるため、半導体装置の構成要素の一部(ゲ
ート絶縁膜等)を省略して図示している。
図1(A)、(B)に示す半導体装置は、第1の酸化物半導体膜110aと、第2の酸
化物半導体膜104aとを含むトランジスタ150と、一対の電極間に絶縁膜を含む容量
素子160と、を有する。なお、容量素子160において、一対の電極の一方が第2の酸
化物半導体膜104aと同一平面上の第2の酸化物半導体膜104bであり、一対の電極
の他方が第1の酸化物半導体膜110aと同一平面上の第1の酸化物半導体膜110bで
ある。
トランジスタ150は、基板102上の第2の酸化物半導体膜104aを含むゲート電
極と、第2の酸化物半導体膜104aを含むゲート電極上のゲート絶縁膜として機能する
絶縁膜108と、絶縁膜108上の第2の酸化物半導体膜104aを含むゲート電極と重
畳する位置の第1の酸化物半導体膜110aと、第1の酸化物半導体膜110a上のソー
ス電極112a及びドレイン電極112bとを有する。別言すると、トランジスタ150
は、第1の酸化物半導体膜110aと、第1の酸化物半導体膜110aに接して設けられ
たゲート絶縁膜として機能する絶縁膜108と、絶縁膜108に接して設けられ、第1の
酸化物半導体膜110aと重畳する位置に設けられた第2の酸化物半導体膜104aと、
第1の酸化物半導体膜110aに接続されたソース電極112a及びドレイン電極112
bとを有する。なお、図1(A)、(B)に示すトランジスタ150は、所謂ボトムゲー
ト構造である。
なお、第1の酸化物半導体膜110aは、トランジスタ150のチャネル領域として機
能する。また、第2の酸化物半導体膜104aは、トランジスタ150のゲート電極とし
て機能する。よって、第1の酸化物半導体膜110aよりも第2の酸化物半導体膜104
aの抵抗率が低い。また、第1の酸化物半導体膜110aと第2の酸化物半導体膜104
aは、同一の金属元素を有すると好ましい。第1の酸化物半導体膜110aと第2の酸化
物半導体膜104aを同一の金属元素を有する構成とすることで、製造装置(例えば、成
膜装置、加工装置等)を共通に用いることが可能となるため、製造コストを抑制すること
ができる。
したがって、トランジスタ150は、第1の酸化物半導体膜110aと、第1の酸化物
半導体膜110aに接する絶縁膜108と、絶縁膜108と接し、第1の酸化物半導体膜
110aと重畳する位置の第2の酸化物半導体膜104aと、を有し、第1の酸化物半導
体膜110aと第2の酸化物半導体膜104aは、同一の金属元素を有し、第1の酸化物
半導体膜110aよりも第2の酸化物半導体膜104aの抵抗率が低い。
また、第2の酸化物半導体膜104a、104bに、別途金属膜等で形成される配線等
を接続してもよい。例えば、図1に示す半導体装置を表示装置の画素部のトランジスタ及
び容量素子に用いる場合、引き回し配線、またはゲート配線等を金属膜で形成し、該金属
膜に第2の酸化物半導体膜104a、104bを接続させる構成を用いてもよい。引き回
し配線、またはゲート配線等を金属膜で形成することによって、配線抵抗を下げることが
可能となるため、信号遅延等を抑制することができる。
また、トランジスタ150上、より詳しくは、第1の酸化物半導体膜110a、ソース
電極112a及びドレイン電極112b上に絶縁膜114、116、118が形成されて
いる。絶縁膜114、116、118は、トランジスタ150の保護絶縁膜としての機能
を有する。
容量素子160は、基板102上の一対の電極の一方の電極としての機能を有する第2
の酸化物半導体膜104bと、第2の酸化物半導体膜104b上の誘電体膜として機能す
る絶縁膜108と、絶縁膜108を介して第2の酸化物半導体膜104bと重畳する位置
の一対の電極の他方の電極としての機能を有する第1の酸化物半導体膜110bと、を有
する。また、容量素子160上、より詳しくは、第1の酸化物半導体膜110b上に保護
絶縁膜としての機能を有する絶縁膜118が形成されている。
なお、上述のように絶縁膜108は、トランジスタ150においては、ゲート絶縁膜と
して機能し、容量素子160においては、誘電体膜として機能する。また、本実施の形態
においては、絶縁膜108は、絶縁膜106と、絶縁膜107との積層構造である。ただ
し、本発明の一態様はこれに限定されず、絶縁膜108が単層構造、または3層以上の積
層構造でもよい。
また、容量素子160は、透光性を有する。すなわち、容量素子160が有する、第1
の酸化物半導体膜110b、第2の酸化物半導体膜104b、及び絶縁膜108は、それ
ぞれ透光性を有する材料により構成される。このように、容量素子160が透光性を有す
ることで、画素内のトランジスタが形成される箇所以外の領域に大きく(大面積に)形成
することができるため、開口率を高めつつ容量値を増大させた半導体装置を得ることがで
きる。この結果、表示品位の優れた半導体装置を得ることができる。また、容量素子16
0としては、トランジスタ150の作製工程を利用することで作製できる。したがって、
製造コストが低い半導体装置を得ることができる。
なお、トランジスタ150及び容量素子160に用いる絶縁膜106、並びにトランジ
スタ150及び容量素子160上に設けられる絶縁膜118としては、少なくとも水素を
含む絶縁膜を用いる。また、トランジスタ150及び容量素子160に用いる絶縁膜10
7、並びにトランジスタ150及び容量素子160上に設けられる絶縁膜114、116
としては、少なくとも酸素を含む絶縁膜を用いる。このように、トランジスタ150及び
容量素子160に用いる絶縁膜、並びにトランジスタ150及び容量素子160上に用い
る絶縁膜を、上述の構成の絶縁膜とすることによって、トランジスタ150及び容量素子
160が有する第1の酸化物半導体膜及び第2の酸化物半導体膜の抵抗率を制御すること
ができる。
具体的には、トランジスタ150において、第1の酸化物半導体膜110aは、チャネ
ル領域として用いるため、第1の酸化物半導体膜110b、第2の酸化物半導体膜104
a、104bと比較し抵抗率が高い。一方で、第1の酸化物半導体膜110b、及び第2
の酸化物半導体膜104a、104bは電極としての機能を有するため、第1の酸化物半
導体膜110aと比較し抵抗率が低い。
ここで、第1の酸化物半導体膜110a、110b、及び第2の酸化物半導体膜104
a、104bの抵抗率の制御方法について、以下説明を行う。
<酸化物半導体の抵抗率の制御方法>
第1の酸化物半導体膜110a、110b、及び第2の酸化物半導体膜104a、10
4bに用いることのできる酸化物半導体膜は、膜中の酸素欠損及び/又は膜中の水素、水
等の不純物濃度によって、抵抗率を制御することができる半導体材料である。そのため、
第1の酸化物半導体膜110a、110b、及び第2の酸化物半導体膜104a、104
bへ酸素欠損及び/又は不純物濃度が増加する処理、または酸素欠損及び/又は不純物濃
度が低減する処理を選択することによって、同一工程で形成されたそれぞれの酸化物半導
体膜の抵抗率を制御することができる。
具体的には、トランジスタ150のゲート電極として機能する第2の酸化物半導体膜1
04a、容量素子160の電極として機能する第2の酸化物半導体膜104b、及び容量
素子160の電極として機能する第1の酸化物半導体膜110bに用いる酸化物半導体膜
にプラズマ処理を行い、該酸化物半導体の膜中の酸素欠損を増加させる、および/または
酸化物半導体の膜中の水素、水等の不純物を増加させることによって、キャリア密度が高
く、抵抗率が低い酸化物半導体膜とすることができる。また、酸化物半導体膜に水素を含
む絶縁膜を接して形成し、該水素を含む絶縁膜から酸化物半導体膜に水素を拡散させるこ
とによって、キャリア密度が高く、抵抗率が低い酸化物半導体膜とすることができる。
一方、トランジスタ150のチャネル領域として機能する第1の酸化物半導体膜110
aは、絶縁膜107、114、116を設けることによって、水素を含む絶縁膜106、
118と接しない構成とする。絶縁膜107、114、116の少なくとも一つに酸素を
含む絶縁膜、別言すると、酸素を放出することが可能な絶縁膜を適用することで、第1の
酸化物半導体膜110aに酸素を供給することができる。酸素が供給された第1の酸化物
半導体膜110aは、膜中または界面の酸素欠損が補填され抵抗率が高い酸化物半導体膜
となる。なお、酸素を放出することが可能な絶縁膜としては、例えば、酸化シリコン膜、
または酸化窒化シリコン膜を用いることができる。
また、抵抗率が低い酸化物半導体膜を得るために、イオン注入法、イオンドーピング法
、プラズマイマージョンイオンインプランテーション法などを用いて、水素、ボロン、リ
ン、または窒素を酸化物半導体膜に注入してもよい。
また、抵抗率が低い酸化物半導体膜を得るために、該酸化物半導体膜にプラズマ処理を
行ってもよい。例えば、該プラズマ処理としては、代表的には、希ガス(He、Ne、A
r、Kr、Xe)、水素、及び窒素の中から選ばれた一種を含むガスを用いたプラズマ処
理が挙げられる。より具体的には、Ar雰囲気下でのプラズマ処理、Arと水素の混合ガ
ス雰囲気下でのプラズマ処理、アンモニア雰囲気下でのプラズマ処理、Arとアンモニア
の混合ガス雰囲気下でのプラズマ処理、または窒素雰囲気下でのプラズマ処理などが挙げ
られる。
上記プラズマ処理によって、酸化物半導体膜は、酸素が脱離した格子(または酸素が脱
離した部分)に酸素欠損を形成する。該酸素欠損は、キャリアを発生する要因になり得る
場合がある。また、酸化物半導体膜の近傍、より具体的には、酸化物半導体膜の下側また
は上側に接する絶縁膜から、水素が供給されると、上記酸素欠損と水素が結合すると、キ
ャリアである電子を生成する場合がある。
一方、酸素欠損が補填され、水素濃度が低減された酸化物半導体膜は、高純度真性化、
又は実質的に高純度真性化された酸化物半導体膜といえる。ここで、実質的に真性とは、
酸化物半導体膜のキャリア密度が、1×1017個/cm未満であること、好ましくは
1×1013個/cm未満であること、さらに好ましくは1×10-9個/cm以上
1×1011個/cm未満であることを指す。高純度真性または実質的に高純度真性で
ある酸化物半導体膜は、キャリア発生源が少ないため、キャリア密度を低くすることがで
きる。また、高純度真性または実質的に高純度真性である酸化物半導体膜は、欠陥準位密
度が低いため、トラップ準位密度を低減することができる。
また、高純度真性または実質的に高純度真性である酸化物半導体膜は、オフ電流が著し
く小さく、チャネル幅が1×10μmでチャネル長Lが10μmの素子であっても、ソ
ース電極とドレイン電極間の電圧(ドレイン電圧)が1Vから10Vの範囲において、オ
フ電流が、半導体パラメータアナライザの測定限界以下、すなわち1×10-13A以下
という特性を得ることができる。したがって、上述した高純度真性または実質的に高純度
真性である酸化物半導体膜を用いる第1の酸化物半導体膜110aをチャネル領域に用い
るトランジスタ150は、電気特性の変動が小さく、信頼性の高いトランジスタとなる。
絶縁膜106として、例えば、水素を含む絶縁膜、別言すると水素を放出することが可
能な絶縁膜、代表的には窒化シリコン膜を用いることで、第2の酸化物半導体膜104a
、104bに水素を供給することができる。また、絶縁膜118としては、例えば、絶縁
膜106と同様に水素を含む絶縁膜を用いることで、第1の酸化物半導体膜110bに水
素を供給することができる。水素を放出することが可能な絶縁膜としては、膜中の含有水
素濃度が1×1022atoms/cm以上であると好ましい。このような絶縁膜を第
2の酸化物半導体膜104a、104b及び第1の酸化物半導体膜110bに接して形成
することで、第2の酸化物半導体膜104a、104b及び第1の酸化物半導体膜110
bに効果的に水素を含有させることができる。このように、第2の酸化物半導体膜104
a、104b及び第1の酸化物半導体膜110bに接する絶縁膜の構成を変えることによ
って、酸化物半導体膜の抵抗率を制御することができる。
酸化物半導体膜に含まれる水素は、金属原子と結合する酸素と反応して水になると共に
、酸素が脱離した格子(または酸素が脱離した部分)に酸素欠損を形成する。該酸素欠損
に水素が入ることで、キャリアである電子が生成される場合がある。また、水素の一部が
金属原子と結合する酸素と結合することで、キャリアである電子を生成する場合がある。
したがって、水素が含まれている絶縁膜と接して設けられた第2の酸化物半導体膜104
a、104b及び第1の酸化物半導体膜110bは、第1の酸化物半導体膜110aより
もキャリア密度の高い酸化物半導体膜となる。
トランジスタ150のチャネル領域が形成される第1の酸化物半導体膜110aは、水
素ができる限り低減されていることが好ましい。具体的には、第1の酸化物半導体膜11
0aにおいて、二次イオン質量分析法(SIMS:Secondary Ion Mas
s Spectrometry)により得られる水素濃度を、2×1020atoms/
cm以下、好ましくは5×1019atoms/cm以下、より好ましくは1×10
19atoms/cm以下、5×1018atoms/cm未満、好ましくは1×1
18atoms/cm以下、より好ましくは5×1017atoms/cm以下、
さらに好ましくは1×1016atoms/cm以下とする。
一方、トランジスタ150のゲート電極及び容量素子160の電極として機能する第2
の酸化物半導体膜104a、104bと、容量素子160の電極として機能する酸化物半
導体膜110bは、第1の酸化物半導体膜110aよりも水素濃度及び/又は酸素欠損量
が多く、抵抗率が低い酸化物半導体膜である。
また、第1の酸化物半導体膜110a、110bと、第2の酸化物半導体膜104a、
104bは、同一の金属元素を有する。第1の酸化物半導体膜110a、110bと、第
2の酸化物半導体膜104a、104bを同一の金属元素を有する構成とすることで、製
造コストを低減できるため好ましい。ただし、第1の酸化物半導体膜110a、110b
と、第2の酸化物半導体膜104a,104bは、同一の金属元素を有していても、組成
が異なる場合がある。例えば、トランジスタ及び容量素子の作製工程中に、膜中の金属元
素が脱離し、異なる金属組成となる場合がある。
このように、本発明の一態様の半導体装置においては、トランジスタのゲート電極とし
て機能する導電膜と、容量素子の電極として機能する導電膜を同時に形成する、別言する
と、トランジスタのゲート電極として機能する導電膜と、容量素子の電極として機能する
導電膜を同一表面上に形成することで、製造コストを低減することが可能となる。また、
トランジスタのゲート電極として機能する導電膜と、容量素子の電極として機能する導電
膜は、酸化物半導体膜を含む構成である。該酸化物半導体膜に適切な処理を行うことで、
抵抗率が低く、且つ透光性を有する導電膜とすることができる。該導電膜を用いることで
、トランジスタおよび/または容量素子に透光性を付与することができる。
ここで、図1(A)、(B)に示す半導体装置のその他の構成要素の詳細について、以
下説明を行う。
<基板>
基板102の材質などに大きな制限はないが、少なくとも、後の熱処理に耐えうる程度
の耐熱性を有している必要がある。例えば、ガラス基板、セラミック基板、石英基板、サ
ファイア基板等を、基板102として用いてもよい。また、シリコンや炭化シリコンを材
料とした単結晶半導体基板、多結晶半導体基板、シリコンゲルマニウム等の化合物半導体
基板、SOI基板等を適用することも可能であり、これらの基板上に半導体素子が設けら
れたものを、基板102として用いてもよい。なお、基板102として、ガラス基板を用
いる場合、第6世代(1500mm×1850mm)、第7世代(1870mm×220
0mm)、第8世代(2200mm×2400mm)、第9世代(2400mm×280
0mm)、第10世代(2950mm×3400mm)等の大面積基板を用いることで、
大型の表示装置を作製することができる。また、基板102として、可撓性基板を用い、
可撓性基板上に直接、トランジスタ150、容量素子160等を形成してもよい。
これらの他にも、基板102として、様々な基板を用いて、トランジスタを形成するこ
とが出来る。基板の種類は、特定のものに限定されることはない。その基板の一例として
は、プラスチック基板、金属基板、ステンレス・スチル基板、ステンレス・スチル・ホイ
ルを有する基板、タングステン基板、タングステン・ホイルを有する基板、可撓性基板、
貼り合わせフィルム、繊維状の材料を含む紙、又は基材フィルムなどがある。ガラス基板
の一例としては、バリウムホウケイ酸ガラス、アルミノホウケイ酸ガラス、又はソーダラ
イムガラスなどがある。可撓性基板の一例としては、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルサルフォン(PES)に代表
されるプラスチック、又はアクリル等の可撓性を有する合成樹脂などがある。貼り合わせ
フィルムの一例としては、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリフッ化ビニル、又はポリ
塩化ビニルなどがある。基材フィルムの一例としては、ポリエステル、ポリアミド、ポリ
イミド、無機蒸着フィルム、又は紙類などがある。特に、半導体基板、単結晶基板、又は
SOI基板などを用いてトランジスタを製造することによって、特性、サイズ、又は形状
などのばらつきが少なく、電流能力が高く、サイズの小さいトランジスタを製造すること
ができる。このようなトランジスタによって回路を構成すると、回路の低消費電力化、又
は回路の高集積化を図ることができる。
なお、ある基板を用いてトランジスタを形成し、その後、別の基板にトランジスタを転
置し、別の基板上にトランジスタを配置してもよい。トランジスタが転置される基板の一
例としては、上述したトランジスタを形成することが可能な基板に加え、紙基板、セロフ
ァン基板、石材基板、木材基板、布基板(天然繊維(絹、綿、麻)、合成繊維(ナイロン
、ポリウレタン、ポリエステル)若しくは再生繊維(アセテート、キュプラ、レーヨン、
再生ポリエステル)などを含む)、皮革基板、又はゴム基板などがある。これらの基板を
用いることにより、特性のよいトランジスタの形成、消費電力の小さいトランジスタの形
成、壊れにくい装置の製造、耐熱性の付与、軽量化、又は薄型化を図ることができる。
<第1の酸化物半導体膜及び第2の酸化物半導体膜>
第1の酸化物半導体膜110a、110b、及び第2の酸化物半導体膜104a、10
4bは、少なくともインジウム(In)、亜鉛(Zn)及びM(Al、Ti、Ga、Y、
Zr、La、Ce、SnまたはHf等の金属)を含むIn-M-Zn酸化物で表記される
膜を含むことが好ましい。または、InとZnの双方を含むことが好ましい。また、該酸
化物半導体を用いたトランジスタの電気特性のばらつきを減らすため、それらと共に、ス
タビライザーを含むことが好ましい。
スタビライザーとしては、上記Mで記載の金属を含め、例えば、ガリウム(Ga)、ス
ズ(Sn)、ハフニウム(Hf)、アルミニウム(Al)、またはジルコニウム(Zr)
等がある。また、他のスタビライザーとしては、ランタノイドである、ランタン(La)
、セリウム(Ce)、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、サマリウム(Sm)、
ユウロピウム(Eu)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(
Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム
(Yb)、ルテチウム(Lu)等がある。
第1の酸化物半導体膜110a、110b、及び第2の酸化物半導体膜104a、10
4bを構成する酸化物半導体として、例えば、In-Ga-Zn系酸化物、In-Al-
Zn系酸化物、In-Sn-Zn系酸化物、In-Hf-Zn系酸化物、In-La-Z
n系酸化物、In-Ce-Zn系酸化物、In-Pr-Zn系酸化物、In-Nd-Zn
系酸化物、In-Sm-Zn系酸化物、In-Eu-Zn系酸化物、In-Gd-Zn系
酸化物、In-Tb-Zn系酸化物、In-Dy-Zn系酸化物、In-Ho-Zn系酸
化物、In-Er-Zn系酸化物、In-Tm-Zn系酸化物、In-Yb-Zn系酸化
物、In-Lu-Zn系酸化物、In-Sn-Ga-Zn系酸化物、In-Hf-Ga-
Zn系酸化物、In-Al-Ga-Zn系酸化物、In-Sn-Al-Zn系酸化物、I
n-Sn-Hf-Zn系酸化物、In-Hf-Al-Zn系酸化物を用いることができる
なお、ここで、In-Ga-Zn系酸化物とは、InとGaとZnを主成分として有す
る酸化物という意味であり、InとGaとZnの比率は問わない。また、InとGaとZ
n以外の金属元素が入っていてもよい。
また、第1の酸化物半導体膜110a、110bと、第2の酸化物半導体膜104a、
104bは、上記酸化物のうち、同一の金属元素を有する。第1の酸化物半導体膜110
a、110bと、第2の酸化物半導体膜104a、104bを同一の金属元素とすること
で、製造コストを低減させることができる。例えば、同一の金属組成の金属酸化物ターゲ
ットを用いることで製造コストを低減させることができる。また同一の金属組成の金属酸
化物ターゲットを用いることによって、酸化物半導体膜を加工する際のエッチングガスま
たはエッチング液を共通して用いることができる。
<絶縁膜>
トランジスタ150のゲート絶縁膜、及び容量素子160の誘電体膜として機能する絶
縁膜106、107としては、プラズマCVD法、スパッタリング法等により、酸化シリ
コン膜、酸化窒化シリコン膜、窒化酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、酸化アルミニウム
膜、酸化ハフニウム膜、酸化イットリウム膜、酸化ジルコニウム膜、酸化ガリウム膜、酸
化タンタル膜、酸化マグネシウム膜、酸化ランタン膜、酸化セリウム膜および酸化ネオジ
ム膜を一種以上含む絶縁層を、それぞれ用いることができる。なお、絶縁膜106、10
7の積層構造とせずに、上述の材料から選択された単層の絶縁層を用いてもよい。
なお、トランジスタ150のチャネル領域として機能する第1の酸化物半導体膜110
aと接する絶縁膜107は、酸化物絶縁膜であることが好ましく、化学量論的組成よりも
過剰に酸素を含有する領域(酸素過剰領域)を有することがより好ましい。別言すると、
絶縁膜107は、酸素を放出することが可能な絶縁膜である。なお、絶縁膜107に酸素
過剰領域を設けるには、例えば、酸素雰囲気下にて絶縁膜107を形成すればよい。また
は、成膜後の絶縁膜107に酸素を導入して、酸素過剰領域を形成してもよい。酸素の導
入方法としては、イオン注入法、イオンドーピング法、プラズマイマージョンイオン注入
法、プラズマ処理等を用いることができる。
また、絶縁膜106、107として、酸化ハフニウムを用いる場合、以下の効果を奏す
る。酸化ハフニウムは、酸化シリコンや酸化窒化シリコンと比べて比誘電率が高い。した
がって、等価酸化膜厚に対して物理的な膜厚を大きくできるため、等価酸化膜厚を10n
m以下または5nm以下とした場合でも、トンネル電流によるリーク電流を小さくするこ
とができる。すなわち、オフ電流の小さいトランジスタを実現することができる。さらに
、結晶構造を有する酸化ハフニウムは、非晶質構造を有する酸化ハフニウムと比べて高い
比誘電率を備える。したがって、オフ電流の小さいトランジスタとするためには、結晶構
造を有する酸化ハフニウムを用いることが好ましい。結晶構造の例としては、単斜晶系や
立方晶系などが挙げられる。ただし、本発明の一態様は、これらに限定されない。
なお、本実施の形態では、絶縁膜106として窒化シリコン膜を形成し、絶縁膜107
として酸化シリコン膜を形成する。窒化シリコン膜は、酸化シリコン膜と比較して比誘電
率が高く、酸化シリコン膜と同等の静電容量を得るのに必要な膜厚が大きいため、トラン
ジスタ150のゲート絶縁膜及び容量素子160の誘電体膜として機能する絶縁膜108
として、窒化シリコン膜を含むことで絶縁膜を物理的に厚膜化することができる。よって
、トランジスタ150及び容量素子160の絶縁耐圧の低下を抑制、さらには絶縁耐圧を
向上させて、トランジスタ150及び容量素子160の静電破壊を抑制することができる
<ソース電極及びドレイン電極>
ソース電極112a、及びドレイン電極112bに用いることのできる材料としては、
アルミニウム、チタン、クロム、ニッケル、銅、イットリウム、ジルコニウム、モリブデ
ン、銀、タンタル、またはタングステンからなる単体金属、またはこれを主成分とする合
金を単層構造または積層構造として用いることができる。例えば、アルミニウム膜上にチ
タン膜を積層する二層構造、タングステン膜上にチタン膜を積層する二層構造、モリブデ
ン膜上に銅膜を積層した二層構造、モリブデンとタングステンを含む合金膜上に銅膜を積
層した二層構造、銅-マグネシウム-アルミニウム合金膜上に銅膜を積層する二層構造、
チタン膜または窒化チタン膜と、そのチタン膜または窒化チタン膜上に重ねてアルミニウ
ム膜または銅膜を積層し、さらにその上にチタン膜または窒化チタン膜を形成する三層構
造、モリブデン膜または窒化モリブデン膜と、そのモリブデン膜または窒化モリブデン膜
上に重ねてアルミニウム膜または銅膜を積層し、さらにその上にモリブデン膜または窒化
モリブデン膜を形成する三層構造等がある。また、ソース電極112a、及びドレイン電
極112bを三層構造とする場合、一層目及び三層目には、チタン、窒化チタン、モリブ
デン、タングステン、モリブデンとタングステンを含む合金、モリブデンとジルコニウム
を含む合金、又は窒化モリブデンでなる膜を形成し、2層目には、銅、アルミニウム、金
又は銀、或いは銅とマンガンの合金等の低抵抗材料でなる膜を形成することが好ましい。
なお、酸化インジウム、酸化錫または酸化亜鉛を含む透明導電材料を用いてもよい。また
、ソース電極112a、及びドレイン電極112bに用いることのできる材料は、例えば
、スパッタリング法を用いて形成することができる。
<保護絶縁膜>
トランジスタ150の保護絶縁膜として機能する絶縁膜114、116、118及び容
量素子160の保護絶縁膜として機能する絶縁膜118としては、プラズマCVD法、ス
パッタリング法等により、酸化シリコン膜、酸化窒化シリコン膜、窒化酸化シリコン膜、
窒化シリコン膜、酸化アルミニウム膜、酸化ハフニウム膜、酸化イットリウム膜、酸化ジ
ルコニウム膜、酸化ガリウム膜、酸化タンタル膜、酸化マグネシウム膜、酸化ランタン膜
、酸化セリウム膜および酸化ネオジム膜を一種以上含む絶縁層を、それぞれ用いることが
できる。
なお、容量素子160において、絶縁膜118は、容量素子160の電極として機能す
る第1の酸化物半導体膜110bの抵抗率を低下させる機能も有する。
また、トランジスタ150のチャネル領域として機能する第1の酸化物半導体膜110
aと接する絶縁膜114は、酸化物絶縁膜であることが好ましく、酸素を放出することが
可能な絶縁膜を用いる。酸素を放出することが可能な絶縁膜を別言すると、化学量論的組
成よりも過剰に酸素を含有する領域(酸素過剰領域)を有する絶縁膜である。なお、絶縁
膜114に酸素過剰領域を設けるには、例えば、酸素雰囲気下にて絶縁膜114を形成す
ればよい。または、成膜後の絶縁膜114に酸素を導入して、酸素過剰領域を形成しても
よい。酸素の導入方法としては、イオン注入法、イオンドーピング法、プラズマイマージ
ョンイオン注入法、プラズマ処理等を用いることができる。
絶縁膜114として、酸素を放出することが可能な絶縁膜を用いることで、トランジス
タ150のチャネル領域として機能する第1の酸化物半導体膜110aに酸素を移動させ
、第1の酸化物半導体膜110aの酸素欠損量を低減することが可能となる。例えば、膜
の表面温度が100℃以上700℃以下、好ましくは100℃以上500℃以下の加熱処
理で行われる、昇温脱離ガス分析(以下、TDS分析とする。)によって測定される酸素
分子の放出量が、1.0×1018分子/cm以上ある絶縁膜を用いることで、第1の
酸化物半導体膜110aに含まれる酸素欠損量を低減することができる。
また、絶縁膜114の厚さは、5nm以上150nm以下、好ましくは5nm以上50
nm以下、好ましくは10nm以上30nm以下とすることができる。絶縁膜116の厚
さは、30nm以上500nm以下、好ましくは150nm以上400nm以下とするこ
とができる。
また、絶縁膜114、116は、同種の材料の絶縁膜を用いることができるため、絶縁
膜114と絶縁膜116の界面が明確に確認できない場合がある。したがって、本実施の
形態においては、絶縁膜114と絶縁膜116の界面は、破線で図示している。なお、本
実施の形態においては、絶縁膜114と絶縁膜116の2層構造について説明したが、こ
れに限定されず、例えば、絶縁膜114の単層構造、絶縁膜116の単層構造、または3
層以上の積層構造としてもよい。
なお、ソース電極112a及びドレイン電極112bと、第1の酸化物半導体膜110
aとの間に、絶縁膜122を設けてもよい。その場合の例を、図17(A)、(B)に示
す。ソース電極112a及びドレイン電極112bと、第1の酸化物半導体膜110aと
は、絶縁膜122に設けられたコンタクトホールを介して接続されている。絶縁膜122
は、絶縁膜108で述べた内容と同様な材質や膜質を採用することが出来る。
<表示装置の作製方法>
次に、図1(A)、(B)に示す半導体装置の作製方法の一例について、図2及び図3
を用いて説明する。
まず、基板102上に第2の酸化物半導体膜104aを含むゲート電極と、一対の電極
の一方の電極として機能する第2の酸化物半導体膜104bを形成する。その後、基板1
02、及び第2の酸化物半導体膜104a、104b上に絶縁膜106、107を含む絶
縁膜108を形成する(図2(A)参照)。
なお、基板102、第2の酸化物半導体膜104a、104b、及び絶縁膜106、1
07としては、上述の列挙した材料の中から選択することで形成できる。なお、本実施の
形態においては、基板102としてはガラス基板を用い、第2の酸化物半導体膜104a
、104bとしては、In-Ga-Zn酸化物膜(In:Ga:Zn=1:1:1の金属
酸化物ターゲットを使用。)を用い、絶縁膜106としては、水素を放出することが可能
な窒化シリコン膜を用い、絶縁膜107としては、酸素を放出することが可能な酸化窒化
シリコン膜を用いる。
第2の酸化物半導体膜104a、104bに水素を放出することが可能な窒化シリコン
膜を接して設けることにより、第2の酸化物半導体膜104a、104bの抵抗率を下げ
ることが可能となる。
また、第2の酸化物半導体膜104a、104bは、基板102上に酸化物半導体膜を
成膜後、該酸化物半導体膜の所望の領域が残るようにパターニングし、その後不要な領域
をエッチングすることで形成される。
次に、絶縁膜108上の第2の酸化物半導体膜104aを含むゲート電極と重畳する位
置に第1の酸化物半導体膜110aと、絶縁膜108上の第2の酸化物半導体膜104b
と重畳する位置に第1の酸化物半導体膜110bと、をそれぞれ形成する(図2(B)参
照)。
第1の酸化物半導体膜110a、110bとしては、上述の列挙した材料の中から選択
することで形成できる。なお、本実施の形態においては、第1の酸化物半導体膜110a
、110bとしては、In-Ga-Zn酸化物膜(In:Ga:Zn=1:1:1の金属
酸化物ターゲットを使用。)を用いる。
また、第1の酸化物半導体膜110a、110bは、絶縁膜108上に酸化物半導体膜
を成膜後、該酸化物半導体膜の所望の領域が残るようにパターニングし、その後不要な領
域をエッチングすることで形成される。
また、第1の酸化物半導体膜110aと、第1の酸化物半導体膜110bは、同一の酸
化物半導体膜より加工して形成されるため、少なくとも同一の金属元素を有する。また、
第1の酸化物半導体膜110a、110bのエッチング加工の際に、オーバーエッチング
によって絶縁膜107の一部(第1の酸化物半導体膜110a、110bから露出した領
域)がエッチングされ膜厚が減少することがある。
第1の酸化物半導体膜110a、110bを形成後、熱処理を行うと好ましい。該熱処
理は、250℃以上650℃以下、好ましくは300℃以上500℃以下、より好ましく
は350℃以上450℃以下の温度で、不活性ガス雰囲気、酸化性ガスを10ppm以上
含む雰囲気、または減圧雰囲気で行えばよい。また、熱処理の雰囲気は、不活性ガス雰囲
気で熱処理を行った後に、第1の酸化物半導体膜110a、110bから脱離した酸素を
補うために酸化性ガスを10ppm以上含む雰囲気で行ってもよい。ここでの熱処理によ
って、絶縁膜106、107、及び第1の酸化物半導体膜110a、110bの少なくと
も1つから水素や水などの不純物を除去することができる。なお、該熱処理は、第1の酸
化物半導体膜110a、110bを島状に加工する前に行ってもよい。
なお、第1の酸化物半導体膜110aをチャネル領域とするトランジスタ150に安定
した電気特性を付与するためには、第1の酸化物半導体膜110a中の不純物を低減し、
第1の酸化物半導体膜110aを真性または実質的に真性にすることが有効である。
次に、絶縁膜108、及び第1の酸化物半導体膜110a、110b上に導電膜を成膜
し、該導電膜の所望の領域が残るようにパターニングし、その後不要な領域をエッチング
することで、絶縁膜108及び第1の酸化物半導体膜110a上にソース電極112a、
及びドレイン電極112bを形成する(図2(C)参照)。
ソース電極112a、及びドレイン電極112bとしては、上述の列挙した材料の中か
ら選択することで形成できる。なお、本実施の形態においては、ソース電極112a、及
びドレイン電極112bとしては、チタン膜と、アルミニウム膜と、チタン膜との3層の
積層構造を用いる。
次に、絶縁膜108、第1の酸化物半導体膜110a、110b、ソース電極112a
、及びドレイン電極112b上に絶縁膜114、116を形成する(図2(D)参照)。
絶縁膜114、116としては、上述の列挙した材料の中から選択することで形成でき
る。なお、本実施の形態においては、絶縁膜114、116としては、酸素を放出するこ
とが可能な酸化窒化シリコン膜を用いる。
次に、絶縁膜114、116の所望の領域が残るようにパターニングし、その後不要な
領域をエッチングすることで開口140を形成する(図3(A)参照)。
開口140としては、第1の酸化物半導体膜110bが露出するように形成する。開口
140の形成方法としては、例えば、ドライエッチング法を用いることができる。ただし
、開口140の形成方法としては、これに限定されず、ウエットエッチング法、またはド
ライエッチング法とウエットエッチング法を組み合わせた形成方法としてもよい。なお、
開口140を形成するためのエッチング工程によって、第1の酸化物半導体膜110bの
膜厚が減少する場合がある。
この後、熱処理を行うことが好ましい。該熱処理によって、絶縁膜114、または絶縁
膜116に含まれる酸素の一部を第1の酸化物半導体膜110aに移動させ、第1の酸化
物半導体膜110a中の酸素欠損を補填することが可能である。この結果、第1の酸化物
半導体膜110aに含まれる酸素欠損量を低減することができる。一方、絶縁膜114と
接しない第1の酸化物半導体膜110bの酸素欠損量は低減されないため、第1の酸化物
半導体膜110bは、第1の酸化物半導体膜110aより多くの酸素欠損を含有すること
となる。熱処理の条件としては、第1の酸化物半導体膜110a、110bを形成後の熱
処理と同様とすることができる。
次に、開口140を覆うように、絶縁膜116、及び第1の酸化物半導体膜110b上
に絶縁膜118を形成する(図3(B)参照)。
絶縁膜118としては、上述の列挙した材料の中から選択することで形成できる。なお
、本実施の形態においては、絶縁膜118としては、水素を放出することが可能な窒化シ
リコン膜を用いる。絶縁膜118に含まれる水素が第1の酸化物半導体膜110bに拡散
すると、第1の酸化物半導体膜110bの抵抗率が低下する。なお、第1の酸化物半導体
膜110bの抵抗率の低下に伴い、図3(A)と図3(B)に示す第1の酸化物半導体膜
110bのハッチングを変えて図示している。
第1の酸化物半導体膜110bの抵抗率は、少なくとも第1の酸化物半導体膜110a
よりも低く、好ましくは、1×10-3Ωcm以上1×10Ωcm未満、さらに好まし
くは、1×10-3Ωcm以上1×10-1Ωcm未満であるとよい。なお、絶縁膜11
8は、外部からの不純物、例えば、水、アルカリ金属、アルカリ土類金属等が、トランジ
スタ150に含まれる第1の酸化物半導体膜110aへ拡散するのを防ぐ効果も奏する。
また、本実施の形態の絶縁膜118として用いる窒化シリコン膜としては、ブロック性
を高めるために、高温で成膜されることが好ましく、例えば100℃以上基板の歪み点以
下、より好ましくは300℃以上400℃以下の温度で加熱して成膜することが好ましい
また、第1の酸化物半導体膜110bの形成に伴い、容量素子160が作製される。容
量素子160は、一対の電極間に誘電体層が挟持された構造であり、一対の電極の一方が
第2の酸化物半導体膜104bであり、一対の電極の他方が第1の酸化物半導体膜110
bである。また、絶縁膜108が容量素子160の誘電体層として機能する。
以上の工程によって、トランジスタ150と、容量素子160とを同一基板上に形成す
ることができる。
以上、本実施の形態で示す構成、方法などは、他の実施の形態に示す構成、方法などと
適宜組み合わせて用いることができる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、本発明の一態様の半導体装置について、実施の形態1に示す半導体
装置の変形例について、図4乃至図6を用いて説明する。なお、実施の形態1の図1乃至
図3で示した符号と同様の箇所または同様の機能を有する箇所については同様の符号を用
い、その繰り返しの説明は省略する。
<半導体装置の構成例(変形例1)>
図4(A)は、本発明の一態様の半導体装置の上面図であり、図4(B)は、図4(A
)の一点鎖線E-F間、及び一点鎖線G-H間における切断面の断面図に相当する。なお
、図4(A)において、煩雑になることを避けるため、半導体装置の構成要素の一部(ゲ
ート絶縁膜等)を省略して図示している。
図4(A)、(B)に示す半導体装置は、第1の酸化物半導体膜110aと、第2の酸
化物半導体膜104aとを含むトランジスタ151と、一対の電極間に絶縁膜を含む容量
素子161と、を有する。なお、容量素子161において、一対の電極の一方が第2の酸
化物半導体膜104aと同一平面上の第1の酸化物半導体膜104bであり、一対の電極
の他方が導電膜120である。
トランジスタ151は、基板102上の第2の酸化物半導体膜104aを含むゲート電
極と、第2の酸化物半導体膜104aを含むゲート電極上のゲート絶縁膜として機能する
絶縁膜108と、絶縁膜108上の第2の酸化物半導体膜104aを含むゲート電極と重
畳する位置の第1の酸化物半導体膜110aと、第1の酸化物半導体膜110a上のソー
ス電極112a及びドレイン電極112bとを有する。なお、図4(A)、(B)に示す
トランジスタ151は、所謂ボトムゲート構造である。
また、トランジスタ151上、より詳しくは、第1の酸化物半導体膜110a、ソース
電極112a及びドレイン電極112b上に絶縁膜114、116、118が形成されて
いる。絶縁膜114、116、118は、トランジスタ151の保護絶縁膜としての機能
を有する。また、絶縁膜114、116、118には、ドレイン電極112bに達する開
口142が形成されており、開口142を覆うように絶縁膜118上に導電膜120が形
成されている。導電膜120は、例えば、画素電極としての機能を有する。
容量素子161は、基板102上の一対の電極の一方の電極としての機能を有する第2
の酸化物半導体膜104bと、第2の酸化物半導体膜104b上の誘電体膜として機能す
る絶縁膜108、114、116、118と、絶縁膜108、114、116、118を
介して第2の酸化物半導体膜104bと重畳する位置の一対の電極の他方の電極としての
機能を有する導電膜120と、を有する。すなわち、導電膜120は、画素電極としての
機能と容量素子の電極としての機能を有する。
なお、上述のように絶縁膜108は、トランジスタ151においては、ゲート絶縁膜と
して機能し、容量素子161においては、誘電体膜の一部として機能する。また、絶縁膜
114、116、118は、トランジスタ151においては、保護絶縁膜として機能し、
容量素子161においては、誘電体膜の一部として機能する。なお、図4(A)、(B)
においては、誘電体膜の一部として絶縁膜114、116、118を設ける構成について
例示したが、これに限定されない。例えば、トランジスタ151の作製工程中において、
開口142を形成時に容量素子161の絶縁膜114、116、118を除去してもよい
また、容量素子161は、透光性を有する。すなわち、容量素子161が有する、第2
の酸化物半導体膜104b、絶縁膜108、114、116、118、及び導電膜120
は、それぞれ透光性を有する材料により構成される。このように、容量素子161が透光
性を有することで、画素内のトランジスタが形成される箇所以外の領域に大きく(大面積
に)形成することができるため、開口率を高めつつ容量値を増大させた半導体装置を得る
ことができる。この結果、表示品位の優れた半導体装置を得ることができる。また、容量
素子161としては、トランジスタ151の作製工程を利用することで作製できる。した
がって、製造コストが低い半導体装置を得ることができる。
なお、絶縁膜106、118としては、少なくとも水素を含む絶縁膜を用いる。また、
絶縁膜107、114、116としては、少なくとも酸素を含む絶縁膜を用いる。このよ
うに、トランジスタ151及び容量素子161に用いる絶縁膜またはトランジスタ151
及び容量素子161に接する絶縁膜を、上述の構成の絶縁膜とすることによって、トラン
ジスタ151及び容量素子161が有する第1の酸化物半導体膜及び第2の酸化物半導体
膜の抵抗率を制御することができる。
なお、第1の酸化物半導体膜110a、及び第2の酸化物半導体膜104a、104b
の抵抗率については、実施の形態1の記載を参酌することで、制御することができる。
実施の形態1の図1(A)、(B)に記載の半導体装置と、図4(A)、(B)に示す
半導体装置の主な違いとしては、容量素子161の他方の電極を導電膜120とした点で
ある。このように、容量素子161の一対の電極の他方は、画素電極として機能する導電
膜120としてもよい。
このように、本発明の一態様の半導体装置においては、トランジスタのゲート電極とし
て機能する導電膜と、容量素子の電極として機能する導電膜を同時に形成する、別言する
と、トランジスタのゲート電極として機能する導電膜と、容量素子の電極として機能する
導電膜を同一表面上に形成することで、製造コストを低減することが可能となる。また、
トランジスタのゲート電極として機能する導電膜と、容量素子の電極として機能する導電
膜は、酸化物半導体膜を含む構成である。該酸化物半導体膜に適切な処理を行うことで、
導電率が高く、且つ透光性を有する導電膜とすることができる。該導電膜を用いることで
、トランジスタおよび/または容量素子に透光性を付与することができる。
なお、ソース電極112a及びドレイン電極112bと、第1の酸化物半導体膜110
aとの間に、絶縁膜122を設けてもよい。その場合の例を、図18(A)、(B)に示
す。
なお、導電膜120と同時に成膜し、同時にエッチングして、同時に形成した導電膜1
20aをトランジスタのチャネル領域と重なるように設けてもよい。その場合の例を、図
15(A)、図19(A)に示す。導電膜120aは、一例としては、導電膜120と同
時に成膜し、同時にエッチングして、同時に形成するため、同じ材料を有している。その
ため、プロセス工程の増加を抑制することができる。ただし、本発明の実施形態の一態様
は、これに限定されない。導電膜120aは、導電膜120とは異なる工程で形成しても
よい。導電膜120aは、トランジスタのチャネル領域と重なる領域を有している。した
がって、導電膜120aは、トランジスタの第2のゲート電極としての機能を有している
。そのため、導電膜120aは、第2の酸化物半導体膜104aと接続されていてもよい
。または、導電膜120aは、第2の酸化物半導体膜104aと接続されずに、第2の酸
化物半導体膜104aとは異なる信号や異なる電位が供給されていてもよい。
ここで、図4(A)、(B)に示す半導体装置のその他の構成要素の詳細について、以
下説明を行う。
<導電膜>
導電膜120は、画素電極としての機能を有する。導電膜120としては、例えば、可
視光において、透光性を有する材料を用いればよい。具体的には、インジウム(In)、
亜鉛(Zn)、錫(Sn)の中から選ばれた一種を含む材料を用いるとよい。また、導電
膜120としては、例えば、酸化タングステンを含むインジウム酸化物、酸化タングステ
ンを含むインジウム亜鉛酸化物、酸化チタンを含むインジウム酸化物、酸化チタンを含む
インジウム錫酸化物、インジウム錫酸化物(ITO)、インジウム亜鉛酸化物、酸化ケイ
素を添加したインジウム錫酸化物などの透光性を有する導電性材料を用いることができる
。また、導電膜120としては、例えば、スパッタリング法を用いて形成することができ
る。
<表示装置の作製方法(変形例1)>
次に、図4(A)、(B)に示す半導体装置の作製方法の一例について、図5及び図6
を用いて説明する。
まず、基板102上に第2の酸化物半導体膜104aを含むゲート電極と、一対の電極
の一方の電極として機能する第2の酸化物半導体膜104bを形成する。その後、第2の
酸化物半導体膜104a、104b上に絶縁膜106、107を含む絶縁膜108を形成
する(図5(A)参照)。
次に、絶縁膜108上の第2の酸化物半導体膜104aを含むゲート電極と重畳する位
置に第1の酸化物半導体膜110aを形成する(図5(B)参照)。
第1の酸化物半導体膜110aは、絶縁膜108上に酸化物半導体膜を成膜し、該酸化
物半導体膜の所望の領域が残るようにパターニングし、その後不要な領域をエッチングす
ることで形成される。
また、第1の酸化物半導体膜110aのエッチング加工の際に、オーバーエッチングに
よって絶縁膜107の一部(第1の酸化物半導体膜110aから露出した領域)がエッチ
ングされ膜厚が減少することがある。
第1の酸化物半導体膜110aを形成後、熱処理を行うと好ましい。該熱処理は、実施
の形態1の第1の酸化物半導体膜110a形成後の熱処理を参酌することで行うことがで
きる。
次に、絶縁膜108、及び第1の酸化物半導体膜110a上に導電膜を成膜し、該導電
膜の所望の領域が残るようにパターニングし、その後不要な領域をエッチングすることで
第1の酸化物半導体膜110a上にソース電極112a、及びドレイン電極112bを形
成する(図5(C)参照)。
次に、絶縁膜108、第1の酸化物半導体膜110a、ソース電極112a、及びドレ
イン電極112b上に絶縁膜114、116、118を形成する(図5(D)参照)。
次に、絶縁膜114、116、118の所望の領域が残るようにパターニングし、その
後不要な領域をエッチングすることで開口142を形成する(図6(A)参照)。
開口142としては、ドレイン電極112bが露出するように形成する。開口142の
形成方法としては、例えば、ドライエッチング法を用いることができる。ただし、開口1
42の形成方法としては、これに限定されず、ウエットエッチング法、またはドライエッ
チング法とウエットエッチング法を組み合わせた形成方法としてもよい。
次に、開口142を覆うように絶縁膜118上に導電膜を成膜し、該導電膜の所望の領
域が残るようにパターニング及びエッチングを行い、導電膜120を形成する(図6(B
)参照)。
以上の工程によって、トランジスタ151と、容量素子161とを同一基板上に形成す
ることができる。
なお、絶縁膜118の上に、絶縁膜118aを配置してもよい。その場合の例を図15
(B)、(C)、及び図19(B)、(C)に示す。絶縁膜118aとしては、例えば、
有機樹脂材料を用いて形成することができる。絶縁膜118aに適用できる材料としては
、例えば、アクリル系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミド系樹脂などが挙げられる。
なお、図15(C)、図19(C)に示すように、導電膜121を設けてもよい。導電
膜121は、トランジスタのチャネル領域と重なるように設けてもよい。導電膜121は
、導電膜120で述べた内容と同様な材料を用いて形成してもよい。導電膜121は、ト
ランジスタのチャネル領域と重なる領域を有している。したがって、導電膜121は、ト
ランジスタの第2のゲート電極としての機能を有している。そのため、導電膜121は、
第2の酸化物半導体膜104aと接続されていてもよい。または、導電膜121は、第2
の酸化物半導体膜104aと接続されずに、第2の酸化物半導体膜104aとは異なる信
号や異なる電位が供給されていてもよい。
なお、導電膜121と同時に成膜し、同時にエッチングして、同時に形成した導電膜1
21aを容量素子の電極と重なるように設けて、容量素子を構成してもよい。その場合の
例を図20(A)、(B)、(C)に示す。この結果、容量素子の容量値を大きくするこ
とが出来る。
以上、本実施の形態で示す構成、方法などは、他の実施の形態に示す構成、方法などと
適宜組み合わせて用いることができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、本発明の一態様の半導体装置について、実施の形態1に示す半導体
装置の変形例について、図7を用いて説明する。なお、実施の形態1の図1乃至図3で示
した符号と同様の箇所または同様の機能を有する箇所については同様の符号を用い、その
繰り返しの説明は省略する。
<半導体装置の構成例(変形例2)>
図7(A)は、本発明の一態様の半導体装置の上面図であり、図7(B)は、図7(A
)の一点鎖線I-J間、及び一点鎖線K-L間における切断面の断面図に相当する。なお
、図7(A)において、煩雑になることを避けるため、半導体装置の構成要素の一部(ゲ
ート絶縁膜等)を省略して図示している。
図7(A)、(B)に示す半導体装置は、第1の酸化物半導体膜110aと、第2の酸
化物半導体膜104aとを含むトランジスタ152と、一対の電極間に絶縁膜を含む容量
素子162と、を有する。
トランジスタ152は、基板102上の第2の酸化物半導体膜104aを含むゲート電
極と、第2の酸化物半導体膜104aを含むゲート電極上のゲート絶縁膜として機能する
絶縁膜108と、絶縁膜108上の第2の酸化物半導体膜104aを含むゲート電極と重
畳する位置の第1の酸化物半導体膜110aと、第1の酸化物半導体膜110a上のソー
ス電極112a及びドレイン電極112bとを有する。なお、図7(A)、(B)に示す
トランジスタ152は、所謂ボトムゲート構造である。
また、トランジスタ152上、より詳しくは、第1の酸化物半導体膜110a、ソース
電極112a及びドレイン電極112b上に絶縁膜114、116、118が形成されて
いる。絶縁膜114、116、118は、トランジスタ152の保護絶縁膜としての機能
を有する。また、絶縁膜114、116、118には、ドレイン電極112bに達する開
口142が形成されており、開口142を覆うように絶縁膜118上に導電膜120が形
成されている。導電膜120は、例えば、画素電極としての機能を有する。
また、容量素子162において、一対の電極の一方が第2の酸化物半導体膜104bで
あり、一対の電極の他方が導電膜120である。また、容量素子162は、一対の電極間
に、さらに電極を有する。該電極は、第1の酸化物半導体膜110aと同一平面上に形成
された第1の酸化物半導体膜110bである。
このように、一対の電極間にさらに電極を設ける構成とすることで、容量素子の面積を
増加させずに、容量を大きくすることができる。容量素子162としては、例えば、以下
の構造とみることができる。容量素子162は、第2の酸化物半導体膜104bと第1の
酸化物半導体膜110aに挟持される絶縁膜108を誘電体膜とする第1の容量素子と、
第1の酸化物半導体膜110aと導電膜120に挟持される絶縁膜118を誘電体膜とす
る第2の容量素子が積層して設けられる構造である。
なお、上述のように絶縁膜108は、トランジスタ152において、ゲート絶縁膜とし
て機能し、容量素子162において、誘電体膜の一部として機能する。また、絶縁膜11
4、116、118は、トランジスタ152において、保護絶縁膜として機能する。また
、絶縁膜118は、容量素子162において、誘電体膜の一部として機能する。
また、容量素子162は、透光性を有する。すなわち、容量素子162が有する、第1
の酸化物半導体膜110b、第2の酸化物半導体膜104b、絶縁膜108、118、及
び導電膜120は、それぞれ透光性を有する材料により構成される。このように、容量素
子162が透光性を有することで、画素内のトランジスタが形成される箇所以外の領域に
大きく(大面積に)形成することができるため、開口率を高めつつ容量値を増大させた半
導体装置を得ることができる。この結果、表示品位の優れた半導体装置を得ることができ
る。また、容量素子162としては、トランジスタ152の作製工程を利用することで作
製できる。したがって、製造コストが低い半導体装置を得ることができる。
なお、絶縁膜106、118としては、少なくとも水素を含む絶縁膜を用いる。また、
絶縁膜107、114、116としては、少なくとも酸素を含む絶縁膜を用いる。このよ
うに、トランジスタ152及び容量素子162に用いる絶縁膜またはトランジスタ152
及び容量素子162に接する絶縁膜を、上述の構成の絶縁膜とすることによって、トラン
ジスタ152及び容量素子162が有する第1の酸化物半導体膜及び第2の酸化物半導体
膜の抵抗率を制御することができる。
なお、第1の酸化物半導体膜110a、110b及び第2の酸化物半導体膜104a、
104bの抵抗率については、実施の形態1の記載を参酌することで、制御することがで
きる。
実施の形態1の図1(A)、(B)に記載の半導体装置と、図7(A)、(B)に示す
半導体装置の主な違いとしては、容量素子162の電極構造である。
本発明の一態様の半導体装置においては、トランジスタのゲート電極として機能する導
電膜と、容量素子の電極として機能する導電膜を同時に形成する、別言すると、トランジ
スタのゲート電極として機能する導電膜と、容量素子の電極として機能する導電膜を同一
表面上に形成することで、製造コストを低減することが可能となる。また、トランジスタ
のゲート電極として機能する導電膜と、容量素子の電極として機能する導電膜は、酸化物
半導体膜を含む構成である。該酸化物半導体膜に適切な処理を行うことで、導電率が高く
、且つ透光性を有する導電膜とすることができる。該導電膜を用いることで、トランジス
タおよび/または容量素子に透光性を付与することができる。
なお、図7(A)、(B)に示す半導体装置の作製方法としては、図1(A)、(B)
に示す半導体装置、及び図4(A)、(B)に示す半導体装置の作製方法を組み合わせる
ことで、形成することができる。
なお、図15(A)と同様に、導電膜120aをトランジスタのチャネル領域と重なる
ように設けてもよい。その場合の例を図16(A)、及び図19(A)に示す。
また、図15(B)、(C)と同様に、絶縁膜118の上に、絶縁膜118aを配置し
てもよい。その場合の例を図16(B)、(C)、及び図19(B)、(C)に示す。
以上、本実施の形態で示す構成、方法などは、他の実施の形態に示す構成、方法などと
適宜組み合わせて用いることができる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、本発明の一態様の半導体装置について、実施の形態1に示す半導体
装置の変形例について、図8乃至図10を用いて説明する。なお、実施の形態1の図1乃
至図3で示した符号と同様の箇所または同様の機能を有する箇所については同様の符号を
用い、その繰り返しの説明は省略する。
<半導体装置の構成例(変形例3)>
図8(A)は、本発明の一態様の半導体装置の上面図であり、図8(B)は、図8(A
)の一点鎖線M-N間、及び一点鎖線O-P間における切断面の断面図に相当する。なお
、図8(A)において、煩雑になることを避けるため、半導体装置の構成要素の一部(ゲ
ート絶縁膜等)を省略して図示している。
図8(A)、(B)に示す半導体装置は、第1の酸化物半導体膜210と、第2の酸化
物半導体膜204aとを含むトランジスタ250と、一対の電極間に絶縁膜を含む容量素
子260と、を有する。なお、容量素子260において、一対の電極の一方が第2の酸化
物半導体膜204aと同一平面上の第2の酸化物半導体膜204bであり、一対の電極の
他方が導電膜220である。
トランジスタ250は、基板202上の絶縁膜216と、絶縁膜216上の第1の酸化
物半導体膜210と、第1の酸化物半導体膜210上のソース電極212a及びドレイン
電極212bと、第1の酸化物半導体膜210上のゲート絶縁膜として機能する絶縁膜2
08と、絶縁膜208上の第1の酸化物半導体膜210と重畳する位置の第2の酸化物半
導体膜204aを含むゲート電極と、を有する。なお、図8(A)、(B)に示すトラン
ジスタ250は、所謂トップゲート構造である。
また、トランジスタ250上、より詳しくは、第2の酸化物半導体膜204aを含むゲ
ート電極、ソース電極212a、及びドレイン電極212b上に絶縁膜218、217が
形成されている。絶縁膜218、217は、トランジスタ250の保護絶縁膜としての機
能を有する。また、絶縁膜218、217にはドレイン電極212bに達する開口240
が形成されており、開口240を覆うように絶縁膜217上に導電膜220が形成されて
いる。導電膜220は、例えば、画素電極としての機能を有する。
容量素子260は、基板202上の絶縁膜216と、絶縁膜216上の絶縁膜208と
、絶縁膜208上の一対の電極の一方としての機能を有する第2の酸化物半導体膜204
bと、第2の酸化物半導体膜204b上の誘電体膜として機能する絶縁膜218、217
と、絶縁膜218、217を介して第2の酸化物半導体膜204bと重畳する位置の一対
の電極の他方としての機能を有する導電膜220と、を有する。すなわち、導電膜220
は、画素電極としての機能と容量素子の電極としての機能を有する。
なお、上述のように絶縁膜208は、トランジスタ250においては、ゲート絶縁膜と
して機能し、容量素子260においては、誘電体膜の一部として機能する。また、絶縁膜
218、217は、トランジスタ250においては、保護絶縁膜として機能し、容量素子
260においては、誘電体膜の一部として機能する。なお、図8(A)、(B)において
は、誘電体膜の一部として絶縁膜218、217を設ける構成について例示したが、これ
に限定されない。例えば、トランジスタ250の作製工程中において、容量素子260の
絶縁膜218、217の一部を除去してもよい。
また、容量素子260は、透光性を有する。すなわち、容量素子260が有する、絶縁
膜216、206、207、218、217は、それぞれ透光性を有する材料により構成
される。このように、容量素子260が透光性を有することで、画素内のトランジスタが
形成される箇所以外の領域に大きく(大面積に)形成することができるため、開口率を高
めつつ容量値を増大させた半導体装置を得ることができる。この結果、表示品位の優れた
半導体装置を得ることができる。また、容量素子260としては、トランジスタ250の
作製工程を利用することで作製できる。したがって、製造コストが低い半導体装置を得る
ことができる。
なお、絶縁膜207、218としては、少なくとも水素を含む絶縁膜を用いる。また、
絶縁膜216、206、217としては、少なくとも酸素を含む絶縁膜を用いる。このよ
うに、トランジスタ250及び容量素子260に用いる絶縁膜またはトランジスタ250
及び容量素子260に接する絶縁膜を、上述の構成の絶縁膜とすることによって、トラン
ジスタ250及び容量素子260が有する第1の酸化物半導体膜及び第2の酸化物半導体
膜の抵抗率を制御することができる。
具体的には、トランジスタ250において、第1の酸化物半導体膜210は、チャネル
形成領域として用いるため、第2の酸化物半導体膜204a、204bと比較し抵抗率が
高い。一方で、第2の酸化物半導体膜204a、204bは電極としての機能を有するた
め、抵抗率が低い。
ここで、第1の酸化物半導体膜210、及び第2の酸化物半導体膜204a、204b
の抵抗率の制御方法について、以下説明を行う。
<酸化物半導体の抵抗率の制御方法2>
第1の酸化物半導体膜210、及び第2の酸化物半導体膜204a、204bに用いる
ことのできる酸化物半導体は、膜中の酸素欠損及び/又は膜中の水素、水等の不純物濃度
によって、抵抗率を制御することができる半導体材料である。そのため、第1の酸化物半
導体膜210、及び第2の酸化物半導体膜204a、204bへ酸素欠損及び/又は不純
物濃度が増加する処理、または酸素欠損及び/又は不純物濃度が低減する処理を選択する
ことによって、それぞれの酸化物半導体の有する抵抗率を制御することができる。
具体的には、トランジスタ250のゲート電極として機能する第2の酸化物半導体膜2
04a、容量素子260の電極として機能する第2の酸化物半導体膜204bに用いる酸
化物半導体膜にプラズマ処理を行い、該酸化物半導体の膜中の酸素欠損を増加させる、お
よび/または酸化物半導体の膜中の水素、水等の不純物を増加させることによって、キャ
リア密度が高く、低抵抗な酸化物半導体とすることができる。また、酸化物半導体に水素
を含む絶縁膜を接して形成し、該水素を含む絶縁膜から酸化物半導体に水素を拡散させる
ことによって、キャリア密度が高く、抵抗率が低い酸化物半導体とすることができる。
一方、トランジスタ250のチャネル形成領域として機能する第1の酸化物半導体膜2
10は、絶縁膜216、206を設けることによって、水素を含む絶縁膜218と接しな
い構成とする。また、絶縁膜216、206の少なくとも一方は、酸素を放出することが
可能な絶縁膜とすることで、第1の酸化物半導体膜210に酸素を供給することができる
。酸素が供給された第1の酸化物半導体膜210は、膜中または界面の酸素欠損が補填さ
れ高抵抗な酸化物半導体となる。なお、酸素を放出することが可能な絶縁膜としては、例
えば、酸化シリコン膜、または酸化窒化シリコン膜を用いることができる。
このように、本発明の一態様の半導体装置においては、トランジスタのゲート電極とし
て機能する導電膜と、容量素子の電極として機能する導電膜を同時に形成する、別言する
と、トランジスタのゲート電極として機能する導電膜と、容量素子の電極として機能する
導電膜を同一表面上に形成することで、製造コストを低減することが可能となる。また、
トランジスタのゲート電極として機能する導電膜と、容量素子の電極として機能する導電
膜は、酸化物半導体膜を含む構成である。該酸化物半導体膜に適切な処理を行うことで、
導電率が高く、且つ透光性を有する導電膜とすることができる。該導電膜を用いることで
、トランジスタおよび/または容量素子に透光性を付与することができる。
ここで、図8(A)、(B)に示す半導体装置のその他の構成要素の詳細について、以
下説明を行う。
<絶縁膜>
絶縁膜216としては、実施の形態1の絶縁膜116に列挙した材料を援用することで
形成することができる。また、絶縁膜206、207としては、それぞれ実施の形態1の
絶縁膜106、107に列挙した材料を援用することで形成することができる。
<第1の酸化物半導体膜及び第2の酸化物半導体膜>
第1の酸化物半導体膜210としては、実施の形態1の第1の酸化物半導体膜110a
に列挙した材料を援用することで形成することができる。また、第2の酸化物半導体膜2
04a、204bとしては、実施の形態1の第2の酸化物半導体膜104a、104bに
列挙した材料を援用することで形成することができる。
<ソース電極及びドレイン電極>
ソース電極212a及びドレイン電極212bとしては、実施の形態1のソース電極1
12a及びドレイン電極112bに列挙した材料を援用することで形成することができる
<導電膜>
導電膜220としては、実施の形態2の導電膜120に列挙した材料を援用することで
形成することができる。
<表示装置の作製方法(変形例2)>
次に、図8(A)、(B)に示す半導体装置の作製方法の一例について、図9及び図1
0を用いて説明する。
まず、基板202上に絶縁膜216を形成し、絶縁膜216上に酸化物半導体膜を成膜
する。その後、該酸化物半導体膜の所望の領域が残るようにパターニングし、その後不要
な領域をエッチングすることで第1の酸化物半導体膜210を形成する(図9(A)参照
)。
次に、絶縁膜216、及び第1の酸化物半導体膜210上に導電膜を成膜し、該導電膜
の所望の領域が残るようにパターニングし、その後不要な領域をエッチングすることでソ
ース電極212a、及びドレイン電極212bを形成する(図9(B)参照)。
次に、絶縁膜216、第1の酸化物半導体膜210、ソース電極212a、及びドレイ
ン電極212b上に絶縁膜206、207を含む絶縁膜208と、第2の酸化物半導体膜
204を成膜する(図9(C)参照)。
次に、第2の酸化物半導体膜204上にレジストマスクを形成し、第2の酸化物半導体
膜204の所望の領域が残るようにパターニングし、その後不要な領域をエッチングする
ことで、第2の酸化物半導体膜204a、204bを形成する。この時、第2の酸化物半
導体膜204a、204b下方の絶縁膜206、207も同時にエッチングし、島状に分
離された絶縁膜206、207とする(図9(D)参照)。
次に、絶縁膜216、ソース電極212a、ドレイン電極212b、及び第2の酸化物
半導体膜204a、204b上に絶縁膜218、217を形成する(図10(A)参照)
次に、絶縁膜217上にレジストマスクを形成し、絶縁膜218、217の所望の領域
が残るようにパターニングし、その後不要な領域をエッチングすることで、開口240を
形成する。なお、開口240としては、ドレイン電極212bに達するように形成する(
図10(B)参照)。
次に、開口240を覆うように絶縁膜217上に導電膜を成膜し、該導電膜上にレジス
トマスクを形成し、導電膜の所望の領域が残るようにパターニングし、その後不要な領域
をエッチングすることで導電膜220を形成する(図10(C)参照)。
以上の工程によって、トランジスタ250と、容量素子260とを同一基板上に形成す
ることができる。
以上、本実施の形態で示す構成、方法などは、他の実施の形態に示す構成、方法などと
適宜組み合わせて用いることができる。
(実施の形態5)
本実施の形態では、本発明の一態様の半導体装置について、実施の形態1に示す半導体
装置の変形例について、図11を用いて説明する。
<半導体装置の構成例(変形例4)>
図11(A)に示す半導体装置は、実施の形態1に示すトランジスタ150及び容量素
子160の第1の酸化物半導体膜110a、110bを、酸化物積層膜410a、410
bとする構成である。したがって、その他の構成は、トランジスタ150及び容量素子1
60と同じであり、その詳細な説明は省略する。
酸化物積層膜410a、410bの詳細について、以下説明する。
酸化物積層膜410a、410bは、酸化物半導体膜420a、420bと、酸化物膜
422a、422bと、を有する。なお、以下の説明においては、酸化物半導体膜420
a、420bを酸化物半導体膜420、酸化物膜422a、422bを酸化物膜422と
それぞれ表記して説明する。
酸化物半導体膜420と酸化物膜422としては、少なくとも1つの同じ構成元素を有
する金属酸化物を用いることが好ましい。または、酸化物半導体膜420と酸化物膜42
2の構成元素を同一とし、両者の組成を異ならせてもよい。
酸化物半導体膜420がIn-M-Zn酸化物(MはAl、Ti、Ga、Y、Zr、L
a、Ce、Nd、SnまたはHfを表す)の場合、In-M-Zn酸化物を成膜するため
に用いるスパッタリングターゲットの金属元素の原子数比は、In≧M、Zn≧Mを満た
すことが好ましい。このようなスパッタリングターゲットの金属元素の原子数比として、
In:M:Zn=1:1:1、In:M:Zn=5:5:6(1:1:1.2)、In:
M:Zn=3:1:2等が好ましい。なお、成膜される酸化物半導体膜420の原子数比
はそれぞれ、誤差として上記のスパッタリングターゲットに含まれる金属元素の原子数比
のプラスマイナス20%の変動を含む。
なお、酸化物半導体膜420がIn-M-Zn酸化物であるとき、InおよびMの和を
100atomic%としたとき、InとMの原子数比率は、好ましくはInが25at
omic%以上、Mが75atomic%未満、さらに好ましくはInが34atomi
c%以上、Mが66atomic%未満とする。
酸化物半導体膜420は、エネルギーギャップが2eV以上、好ましくは2.5eV以
上、より好ましくは3eV以上である。このように、エネルギーギャップの広い酸化物半
導体を用いることで、トランジスタのオフ電流を低減することができる。
酸化物半導体膜420の厚さは、3nm以上200nm以下、好ましくは3nm以上1
00nm以下、さらに好ましくは3nm以上50nm以下とする。
酸化物膜422は、代表的には、In-Ga酸化物、In-Zn酸化物、In-M-Z
n酸化物(MはAl、Ti、Ga、Y、Zr、La、Ce、Nd、SnまたはHfを表す
)であり、且つ酸化物半導体膜420よりも伝導帯の下端のエネルギーが真空準位に近く
、代表的には、酸化物膜422の伝導帯の下端のエネルギーと、酸化物半導体膜420の
伝導帯の下端のエネルギーとの差が、0.05eV以上、0.07eV以上、0.1eV
以上、または0.15eV以上、且つ2eV以下、1eV以下、0.5eV以下、または
0.4eV以下である。即ち、酸化物膜422の電子親和力と、酸化物半導体膜420の
電子親和力との差が、0.05eV以上、0.07eV以上、0.1eV以上、または0
.15eV以上、且つ2eV以下、1eV以下、0.5eV以下、または0.4eV以下
である。
酸化物膜422が、上記の元素MをInより高い原子数比で有することで、以下の効果
を有する場合がある。(1)酸化物膜422のエネルギーギャップを大きくする。(2)
酸化物膜422の電子親和力を小さくする。(3)外部からの不純物を遮蔽する。(4)
酸化物半導体膜420と比較して、絶縁性が高くなる。また、元素Mは酸素との結合力が
強い金属元素であるため、MをInより高い原子数比で有することで、酸素欠損が生じに
くくなる。
酸化物膜422がIn-M-Zn酸化物であるとき、InおよびMの和を100ato
mic%としたとき、InとMの原子数比率は、好ましくは、Inが50atomic%
未満、Mが50atomic%以上、さらに好ましくは、Inが25atomic%未満
、Mが75atomic%以上とする。
また、酸化物半導体膜420、及び酸化物膜422がIn-M-Zn酸化物(MはAl
、Ti、Ga、Y、Zr、La、Ce、Nd、SnまたはHfを表す)の場合、酸化物半
導体膜420と比較して、酸化物膜422に含まれるMの原子数比が大きく、代表的には
、酸化物半導体膜420に含まれる上記原子と比較して、1.5倍以上、好ましくは2倍
以上、さらに好ましくは3倍以上高い原子数比である。
また、酸化物膜422をIn:M:Zn=x:y:z[原子数比]、酸化物半導
体膜420をIn:M:Zn=x:y:z[原子数比]とすると、y/xがy
/xよりも大きく、好ましくは、y/xがy/xよりも1.5倍以上である
。さらに好ましくは、y/xがy/xよりも2倍以上大きく、より好ましくは、
/xがy/xよりも3倍以上大きい。このとき、酸化物半導体膜420におい
て、yがx以上であると、酸化物半導体を用いたトランジスタに安定した電気特性を
付与できるため好ましい。ただし、yがxの3倍以上になると、酸化物半導体を用い
たトランジスタの電界効果移動度が低下してしまうため、yはxの3倍未満であると
好ましい。
酸化物半導体膜420及び酸化物膜422がIn-M-Zn酸化物の場合、In-M-
Zn酸化物を成膜するために用いるスパッタリングターゲットの金属元素の原子数比は、
M>In、Zn≧Mを満たすことが好ましい。このようなスパッタリングターゲットの金
属元素の原子数比として、In:Ga:Zn=1:3:2、In:Ga:Zn=1:3:
3、In:Ga:Zn=1:3:4、In:Ga:Zn=1:3:5、In:Ga:Zn
=1:3:6、In:Ga:Zn=1:3:7、In:Ga:Zn=1:3:8、In:
Ga:Zn=1:3:9、In:Ga:Zn=1:3:10、In:Ga:Zn=1:6
:4、In:Ga:Zn=1:6:5、In:Ga:Zn=1:6:6、In:Ga:Z
n=1:6:7、In:Ga:Zn=1:6:8、In:Ga:Zn=1:6:9、In
:Ga:Zn=1:6:10が好ましい。なお、上記スパッタリングターゲットを用いて
成膜された酸化物半導体膜420及び酸化物膜422に含まれる金属元素の原子数比はそ
れぞれ、誤差として上記スパッタリングターゲットに含まれる金属元素の原子数比のプラ
スマイナス20%の変動を含む。
なお、これらに限られず、必要とするトランジスタの半導体特性及び電気特性(電界効
果移動度、しきい値電圧等)に応じて適切な組成のものを用いればよい。また、必要とす
るトランジスタの半導体特性を得るために、酸化物半導体膜420のキャリア密度や不純
物濃度、欠陥密度、金属元素と酸素の原子数比、原子間距離、密度等を適切なものとする
ことが好ましい。
酸化物膜422は、後に形成する絶縁膜114または絶縁膜116を形成する際の、酸
化物半導体膜420へのダメージ緩和膜としても機能する。酸化物膜422の厚さは、3
nm以上100nm以下、好ましくは3nm以上50nmとする。
酸化物半導体膜420において、第14族元素の一つであるシリコンや炭素が含まれる
と、酸化物半導体膜420において酸素欠損が増加し、n型化してしまう。このため、酸
化物半導体膜420におけるシリコンや炭素の濃度、または酸化物膜422と、酸化物半
導体膜420との界面近傍のシリコンや炭素の濃度(二次イオン質量分析法により得られ
る濃度)を、2×1018atoms/cm以下、好ましくは2×1017atoms
/cm以下とする。
また、酸化物半導体膜420において、二次イオン質量分析法により得られるアルカリ
金属またはアルカリ土類金属の濃度を、1×1018atoms/cm以下、好ましく
は2×1016atoms/cm以下にする。アルカリ金属及びアルカリ土類金属は、
酸化物半導体と結合するとキャリアを生成する場合があり、トランジスタのオフ電流が増
大してしまうことがある。このため、酸化物半導体膜420のアルカリ金属またはアルカ
リ土類金属の濃度を低減することが好ましい。
また、酸化物半導体膜420に窒素が含まれていると、キャリアである電子が生じ、キ
ャリア密度が増加し、n型化しやすい。この結果、窒素が含まれている酸化物半導体を用
いたトランジスタはノーマリーオン特性となりやすい。従って、酸化物半導体膜420に
おいて、窒素はできる限り低減されていることが好ましい、例えば、二次イオン質量分析
法により得られる窒素濃度は、5×1018atoms/cm以下にすることが好まし
い。
なお、酸化物半導体膜420及び酸化物膜422は、各層を単に積層するのではなく連
続接合(ここでは特に伝導帯の下端のエネルギーが各膜の間で連続的に変化する構造)が
形成されるように作製する。すなわち、各膜の界面において、酸化物半導体にとってトラ
ップ中心や再結合中心のような欠陥準位を形成するような不純物が存在しないような積層
構造とする。仮に、積層された酸化物半導体膜420及び酸化物膜422の間に不純物が
混在していると、エネルギーバンドの連続性が失われ、界面でキャリアがトラップされ、
あるいは再結合して、消滅してしまう。
連続接合を形成するためには、ロードロック室を備えたマルチチャンバー方式の成膜装
置(スパッタリング装置)を用いて各膜を大気に触れさせることなく連続して積層するこ
とが必要となる。スパッタリング装置における各チャンバーは、酸化物半導体膜にとって
不純物となる水等を可能な限り除去すべくクライオポンプのような吸着式の真空排気ポン
プを用いて高真空排気(5×10-7Pa~1×10-4Pa程度まで)することが好ま
しい。または、ターボ分子ポンプとコールドトラップを組み合わせて排気系からチャンバ
ー内に気体、特に炭素または水素を含む気体が逆流しないようにしておくことが好ましい
ここで、酸化物積層膜のバンド構造について、図11(B)を用いて説明する。
図11(B)は、酸化物積層膜と該酸化物積層膜に接する絶縁膜のバンド構造の一部を
模式的に示している。ここでは、絶縁膜107及び絶縁膜114として酸化シリコン膜を
設けた場合について説明する。なお、図11(B)に表すEcI1は絶縁膜107として
用いる酸化シリコン膜の伝導帯下端のエネルギーを示し、EcS1は酸化物半導体膜42
0の伝導帯下端のエネルギーを示し、EcS2は酸化物膜422の伝導帯下端のエネルギ
ーを示し、EcI2は絶縁膜114として用いる酸化シリコン膜の伝導帯下端のエネルギ
ーを示す。
図11(B)に示すように、酸化物半導体膜420及び酸化物膜422において、伝導
帯下端のエネルギーは障壁が無くなだらかに変化する。換言すると、連続的に変化すると
もいうことができる。これは、酸化物半導体膜420と酸化物膜422が共通の元素を含
み、酸化物半導体膜420及び酸化物膜422の間で、酸素が相互に移動することで混合
層が形成されるためであるということができる。
図11(B)より、酸化物半導体膜420がウェル(井戸)となり、チャネル領域が酸
化物半導体膜420に形成されることがわかる。なお、酸化物半導体膜420及び酸化物
膜422は、伝導帯下端のエネルギーが連続的に変化しているため、酸化物半導体膜42
0と酸化物膜422が連続接合している、ともいえる。
なお、図11(B)に示すように、酸化物膜422と、絶縁膜114との界面近傍には
、絶縁膜114の構成元素であるシリコンまたは炭素等の不純物や欠陥に起因したトラッ
プ準位が形成され得るものの、酸化物膜422が設けられることにより、酸化物半導体膜
420と該トラップ準位とを遠ざけることができる。ただし、EcS1とEcS2とのエ
ネルギー差が小さい場合、酸化物半導体膜420の電子が該エネルギー差を越えてトラッ
プ準位に達することがある。トラップ準位に電子が捕獲されることで、絶縁膜界面にマイ
ナスの固定電荷が生じ、トランジスタのしきい値電圧はプラス方向にシフトしてしまう。
したがって、EcS1とEcS2とのエネルギー差を、0.1eV以上、好ましくは0.
15eV以上とすると、トランジスタのしきい値電圧の変動が低減され、安定した電気特
性となるため好適である。
以上、本実施の形態で示す構成、方法などは、他の実施の形態に示す構成、方法などと
適宜組み合わせて用いることができる。
(実施の形態6)
本実施の形態では、本発明の一態様の半導体装置のトランジスタ及び容量素子に適用可
能な酸化物半導体膜の一例について説明する。
<酸化物半導体膜の結晶性>
以下では、酸化物半導体膜の構造について説明する。
酸化物半導体膜は、非単結晶酸化物半導体膜と単結晶酸化物半導体膜とに大別される。
非単結晶酸化物半導体膜とは、CAAC-OS(C Axis Aligned Cry
stalline Oxide Semiconductor)膜、多結晶酸化物半導体
膜、微結晶酸化物半導体膜、非晶質酸化物半導体膜などをいう。
まずは、CAAC-OS膜について説明する。
CAAC-OS膜は、c軸配向した複数の結晶部を有する酸化物半導体膜の一つである
CAAC-OS膜を透過型電子顕微鏡(TEM:Transmission Elec
tron Microscope)によって観察すると、明確な結晶部同士の境界、即ち
結晶粒界(グレインバウンダリーともいう。)を確認することができない。そのため、C
AAC-OS膜は、結晶粒界に起因する電子移動度の低下が起こりにくいといえる。
CAAC-OS膜を、試料面と概略平行な方向からTEMによって観察(断面TEM観
察)すると、結晶部において、金属原子が層状に配列していることを確認できる。金属原
子の各層は、CAAC-OS膜の膜を形成する面(被形成面ともいう。)または上面の凹
凸を反映した形状であり、CAAC-OS膜の被形成面または上面と平行に配列する。
一方、CAAC-OS膜を、試料面と概略垂直な方向からTEMによって観察(平面T
EM観察)すると、結晶部において、金属原子が三角形状または六角形状に配列している
ことを確認できる。しかしながら、異なる結晶部間で、金属原子の配列に規則性は見られ
ない。
断面TEM観察および平面TEM観察より、CAAC-OS膜の結晶部は配向性を有し
ていることがわかる。
なお、本明細書において、「平行」とは、二つの直線が-10°以上10°以下の角度
で配置されている状態をいう。従って、-5°以上5°以下の場合も含まれる。また、「
垂直」とは、二つの直線が80°以上100°以下の角度で配置されている状態をいう。
従って、85°以上95°以下の場合も含まれる。
また、CAAC-OS膜に含まれるほとんどの結晶部は、一辺が100nm未満の立方
体内に収まる大きさである。従って、CAAC-OS膜に含まれる結晶部は、一辺が10
nm未満、5nm未満または3nm未満の立方体内に収まる大きさの場合も含まれる。た
だし、CAAC-OS膜に含まれる複数の結晶部が連結することで、一つの大きな結晶領
域を形成する場合がある。例えば、平面TEM像において、2500nm以上、5μm
以上または1000μm以上となる結晶領域が観察される場合がある。
CAAC-OS膜に対し、X線回折(XRD:X-Ray Diffraction)
装置を用いて構造解析を行うと、例えばInGaZnOの結晶を有するCAAC-OS
膜のout-of-plane法による解析では、回折角(2θ)が31°近傍にピーク
が現れる場合がある。このピークは、InGaZnOの結晶の(009)面に帰属され
ることから、CAAC-OS膜の結晶がc軸配向性を有し、c軸が被形成面または上面に
概略垂直な方向を向いていることが確認できる。
一方、CAAC-OS膜に対し、c軸に概略垂直な方向からX線を入射させるin-p
lane法による解析では、2θが56°近傍にピークが現れる場合がある。このピーク
は、InGaZnOの結晶の(110)面に帰属される。InGaZnOの単結晶酸
化物半導体膜であれば、2θを56°近傍に固定し、試料面の法線ベクトルを軸(φ軸)
として試料を回転させながら分析(φスキャン)を行うと、(110)面と等価な結晶面
に帰属されるピークが6本観察される。これに対し、CAAC-OS膜の場合は、2θを
56°近傍に固定してφスキャンした場合でも、明瞭なピークが現れない。
以上のことから、CAAC-OS膜では、異なる結晶部間ではa軸およびb軸の配向は
不規則であるが、c軸配向性を有し、かつc軸が被形成面または上面の法線ベクトルに平
行な方向を向いていることがわかる。従って、前述の断面TEM観察で確認された層状に
配列した金属原子の各層は、結晶のab面に平行な面である。
なお、結晶部は、CAAC-OS膜を成膜した際、または加熱処理などの結晶化処理を
行った際に形成される。上述したように、結晶のc軸は、CAAC-OS膜の被形成面ま
たは上面の法線ベクトルに平行な方向に配向する。従って、例えば、CAAC-OS膜の
形状をエッチングなどによって変化させた場合、結晶のc軸がCAAC-OS膜の被形成
面または上面の法線ベクトルと平行にならないこともある。
また、CAAC-OS膜中において、c軸配向した結晶部の分布が均一でなくてもよい
。例えば、CAAC-OS膜の結晶部が、CAAC-OS膜の上面近傍からの結晶成長に
よって形成される場合、上面近傍の領域は、被形成面近傍の領域よりもc軸配向した結晶
部の割合が高くなることがある。また、CAAC-OS膜に不純物を添加する場合、不純
物が添加された領域が変質し、部分的にc軸配向した結晶部の割合の異なる領域が形成さ
れることもある。
なお、InGaZnOの結晶を有するCAAC-OS膜のout-of-plane
法による解析では、2θが31°近傍のピークの他に、2θが36°近傍にもピークが現
れる場合がある。2θが36°近傍のピークは、CAAC-OS膜中の一部に、c軸配向
性を有さない結晶が含まれることを示している。CAAC-OS膜は、2θが31°近傍
にピークを示し、2θが36°近傍にピークを示さないことが好ましい。
CAAC-OS膜は、不純物濃度の低い酸化物半導体膜である。不純物は、水素、炭素
、シリコン、遷移金属元素などの酸化物半導体膜の主成分以外の元素である。特に、シリ
コンなどの、酸化物半導体膜を構成する金属元素よりも酸素との結合力の強い元素は、酸
化物半導体膜から酸素を奪うことで酸化物半導体膜の原子配列を乱し、結晶性を低下させ
る要因となる。また、鉄やニッケルなどの重金属、アルゴン、二酸化炭素などは、原子半
径(または分子半径)が大きいため、酸化物半導体膜内部に含まれると、酸化物半導体膜
の原子配列を乱し、結晶性を低下させる要因となる。なお、酸化物半導体膜に含まれる不
純物は、キャリアトラップやキャリア発生源となる場合がある。
また、CAAC-OS膜は、欠陥準位密度の低い酸化物半導体膜である。例えば、酸化
物半導体膜中の酸素欠損は、キャリアトラップとなることや、水素を捕獲することによっ
てキャリア発生源となることがある。
不純物濃度が低く、欠陥準位密度が低い(酸素欠損の少ない)ことを、高純度真性また
は実質的に高純度真性と呼ぶ。高純度真性または実質的に高純度真性である酸化物半導体
膜は、キャリア発生源が少ないため、キャリア密度を低くすることができる。従って、当
該酸化物半導体膜を用いたトランジスタは、しきい値電圧がマイナスとなる電気特性(ノ
ーマリーオンともいう。)になることが少ない。また、高純度真性または実質的に高純度
真性である酸化物半導体膜は、キャリアトラップが少ない。そのため、当該酸化物半導体
膜を用いたトランジスタは、電気特性の変動が小さく、信頼性の高いトランジスタとなる
。なお、酸化物半導体膜のキャリアトラップに捕獲された電荷は、放出するまでに要する
時間が長く、あたかも固定電荷のように振る舞うことがある。そのため、不純物濃度が高
く、欠陥準位密度が高い酸化物半導体膜を用いたトランジスタは、電気特性が不安定とな
る場合がある。
また、CAAC-OS膜を用いたトランジスタは、可視光や紫外光の照射による電気特
性の変動が小さい。
次に、微結晶酸化物半導体膜について説明する。
微結晶酸化物半導体膜は、TEMによる観察像では、明確に結晶部を確認することがで
きない場合がある。微結晶酸化物半導体膜に含まれる結晶部は、1nm以上100nm以
下、または1nm以上10nm以下の大きさであることが多い。特に、1nm以上10n
m以下、または1nm以上3nm以下の微結晶であるナノ結晶(nc:nanocrys
tal)を有する酸化物半導体膜を、nc-OS(nanocrystalline O
xide Semiconductor)膜と呼ぶ。また、nc-OS膜は、例えば、T
EMによる観察像では、結晶粒界を明確に確認できない場合がある。
nc-OS膜は、微小な領域(例えば、1nm以上10nm以下の領域、特に1nm以
上3nm以下の領域)において原子配列に周期性を有する。また、nc-OS膜は、異な
る結晶部間で結晶方位に規則性が見られない。そのため、膜全体で配向性が見られない。
従って、nc-OS膜は、分析方法によっては、非晶質酸化物半導体膜と区別が付かない
場合がある。例えば、nc-OS膜に対し、結晶部よりも大きい径のX線を用いるXRD
装置を用いて構造解析を行うと、out-of-plane法による解析では、結晶面を
示すピークが検出されない。また、nc-OS膜に対し、結晶部よりも大きいプローブ径
(例えば50nm以上)の電子線を用いる電子線回折(制限視野電子線回折ともいう。)
を行うと、ハローパターンのような回折パターンが観測される。一方、nc-OS膜に対
し、結晶部の大きさと近いか結晶部より小さいプローブ径(例えば1nm以上30nm以
下)の電子線を用いる電子線回折(ナノビーム電子線回折ともいう。)を行うと、スポッ
トが観測される。また、nc-OS膜に対しナノビーム電子線回折を行うと、円を描くよ
うに(リング状に)輝度の高い領域が観測される場合がある。また、nc-OS膜に対し
ナノビーム電子線回折を行うと、リング状の領域内に複数のスポットが観測される場合が
ある。
nc-OS膜は、非晶質酸化物半導体膜よりも規則性の高い酸化物半導体膜である。そ
のため、nc-OS膜は、非晶質酸化物半導体膜よりも欠陥準位密度が低くなる。ただし
、nc-OS膜は、異なる結晶部間で結晶方位に規則性が見られない。そのため、nc-
OS膜は、CAAC-OS膜と比べて欠陥準位密度が高くなる。
なお、酸化物半導体膜は、例えば、非晶質酸化物半導体膜、微結晶酸化物半導体膜、C
AAC-OS膜のうち、二種以上を有する積層膜であってもよい。
本発明の一態様の半導体装置のトランジスタ及び容量素子に含まれる酸化物半導体膜は
、上述のいずれの結晶状態の酸化物半導体膜を適用してもよい。また、積層構造の酸化物
半導体膜を含む場合、各酸化物半導体膜の結晶状態が異なっていてもよい。但し、トラン
ジスタのチャネル領域として機能する酸化物半導体膜には、CAAC-OS膜を適用する
ことが好ましい。また、容量素子の電極として機能する酸化物半導体膜は、トランジスタ
に含まれる酸化物半導体膜よりも不純物濃度が高いため、結晶性が低減する場合がある。
以上、本実施の形態で示す構成は、他の実施の形態に示す構成と適宜組み合わせて用い
ることができる。
(実施の形態7)
本実施の形態では、本発明の一態様の半導体装置を用いる表示装置について、図12を
用いて説明を行う。なお、実施の形態1に示す機能と同様の箇所については、同様の符号
を付し、その詳細な説明は省略する。
図12(A)に示す表示装置は、表示素子の画素を有する領域(以下、画素部302と
いう)と、画素部302の外側に配置され、画素を駆動するための回路を有する回路部(
以下、駆動回路部304という)と、素子の保護機能を有する回路(以下、保護回路30
6という)と、端子部307と、を有する。なお、保護回路306は、設けない構成とし
てもよい。
駆動回路部304の一部、または全部は、画素部302と同一基板上に形成されている
ことが望ましい。これにより、部品数や端子数を減らすことが出来る。駆動回路部304
の一部、または全部が、画素部302と同一基板上に形成されていない場合には、駆動回
路部304の一部、または全部は、COG(Chip On Glass)やTAB(T
ape Automated Bonding)によって、実装することができる。
画素部302は、X行(Xは2以上の自然数)Y列(Yは2以上の自然数)に配置され
た複数の表示素子を駆動するための回路(以下、画素回路301という)を有し、駆動回
路部304は、画素を選択する信号(走査信号)を出力する回路(以下、ゲートドライバ
304aという)、画素の表示素子を駆動するための信号(データ信号)を供給するため
の回路(以下、ソースドライバ304b)などの駆動回路を有する。
ゲートドライバ304aは、シフトレジスタ等を有する。ゲートドライバ304aは、
端子部307を介して、シフトレジスタを駆動するための信号が入力され、信号を出力す
る。例えば、ゲートドライバ304aは、スタートパルス信号、クロック信号等が入力さ
れ、パルス信号を出力する。ゲートドライバ304aは、走査信号が与えられる配線(以
下、走査線GL_1乃至GL_Xという)の電位を制御する機能を有する。なお、ゲート
ドライバ304aを複数設け、複数のゲートドライバ304aにより、走査線GL_1乃
至GL_Xを分割して制御してもよい。または、ゲートドライバ304aは、初期化信号
を供給することができる機能を有する。ただし、これに限定されず、ゲートドライバ30
4aは、別の信号を供給することも可能である。
ソースドライバ304bは、シフトレジスタ等を有する。ソースドライバ304bは、
端子部307を介して、シフトレジスタを駆動するための信号の他、データ信号の元とな
る信号(画像信号)が入力される。ソースドライバ304bは、画像信号を元に画素回路
301に書き込むデータ信号を生成する機能を有する。また、ソースドライバ304bは
、スタートパルス、クロック信号等が入力されて得られるパルス信号に従って、データ信
号の出力を制御する機能を有する。また、ソースドライバ304bは、データ信号が与え
られる配線(以下、データ線DL_1乃至DL_Yという)の電位を制御する機能を有す
る。または、ソースドライバ304bは、初期化信号を供給することができる機能を有す
る。ただし、これに限定されず、ソースドライバ304bは、別の信号を供給することも
可能である。
ソースドライバ304bは、例えば複数のアナログスイッチなどを用いて構成される。
ソースドライバ304bは、複数のアナログスイッチを順次オン状態にすることにより、
画像信号を時分割した信号をデータ信号として出力できる。また、シフトレジスタなどを
用いてソースドライバ304bを構成してもよい。
複数の画素回路301のそれぞれは、走査信号が与えられる複数の走査線GLの一つを
介してパルス信号が入力され、データ信号が与えられる複数のデータ線DLの一つを介し
てデータ信号が入力される。また。複数の画素回路301のそれぞれは、ゲートドライバ
304aによりデータ信号のデータの書き込み及び保持が制御される。例えば、m行n列
目の画素回路301は、走査線GL_m(mはX以下の自然数)を介してゲートドライバ
304aからパルス信号が入力され、走査線GL_mの電位に応じてデータ線DL_n(
nはY以下の自然数)を介してソースドライバ304bからデータ信号が入力される。
図12(A)に示す保護回路306は、例えば、ゲートドライバ304aと画素回路3
01の間の配線である走査線GLに接続される。または、保護回路306は、ソースドラ
イバ304bと画素回路301の間の配線であるデータ線DLに接続される。または、保
護回路306は、ゲートドライバ304aと端子部307との間の配線に接続することが
できる。または、保護回路306は、ソースドライバ304bと端子部307との間の配
線に接続することができる。なお、端子部307は、外部の回路から表示装置に電源及び
制御信号、及び画像信号を入力するための端子が設けられた部分をいう。
保護回路306は、自身が接続する配線に一定の範囲外の電位が与えられたときに、該
配線と別の配線とを導通状態にする回路である。
図12(A)に示すように、画素部302と駆動回路部304にそれぞれ保護回路30
6を設けることにより、ESD(Electro Static Discharge:
静電気放電)などにより発生する過電流に対する表示装置の耐性を高めることができる。
ただし、保護回路306の構成はこれに限定されず、例えば、ゲートドライバ304aに
保護回路306を接続した構成、またはソースドライバ304bに保護回路306を接続
した構成とすることもできる。あるいは、端子部307に保護回路306を接続した構成
とすることもできる。
また、図12(A)においては、ゲートドライバ304aとソースドライバ304bに
よって駆動回路部304を形成している例を示しているが、この構成に限定されない。例
えば、ゲートドライバ304aのみを形成し、別途用意されたソースドライバ回路が形成
された基板(例えば、単結晶半導体膜、多結晶半導体膜で形成された駆動回路基板)を実
装する構成としても良い。
また、図12(A)に示す複数の画素回路301は、例えば、図12(B)に示す構成
とすることができる。
図12(B)に示す画素回路301は、液晶素子370と、トランジスタ150と、容
量素子160と、を有する。なお、トランジスタ150、及び容量素子160は、実施の
形態1に示す図1の構成の半導体装置を用いることができる。
液晶素子370の一対の電極の一方の電位は、画素回路301の仕様に応じて適宜設定
される。液晶素子370は、書き込まれるデータにより配向状態が設定される。なお、複
数の画素回路301のそれぞれが有する液晶素子370の一対の電極の一方に共通の電位
(コモン電位)を与えてもよい。また、各行の画素回路301の液晶素子370の一対の
電極の一方に異なる電位を与えてもよい。
例えば、液晶素子370を備える表示装置の駆動方法としては、TNモード、STNモ
ード、VAモード、ASM(Axially Symmetric Aligned M
icro-cell)モード、OCB(Optically Compensated
Birefringence)モード、FLC(Ferroelectric Liqu
id Crystal)モード、AFLC(AntiFerroelectric Li
quid Crystal)モード、MVAモード、PVA(Patterned Ve
rtical Alignment)モード、IPSモード、FFSモード、又はTBA
(Transverse Bend Alignment)モードなどを用いてもよい。
また、表示装置の駆動方法としては、上述した駆動方法の他、ECB(Electric
ally Controlled Birefringence)モード、PDLC(P
olymer Dispersed Liquid Crystal)モード、PNLC
(Polymer Network Liquid Crystal)モード、ゲストホ
ストモードなどがある。ただし、これに限定されず、液晶素子及びその駆動方式として様
々なものを用いることができる。
また、ブルー相(Blue Phase)を示す液晶とカイラル剤とを含む液晶組成物
により液晶素子を構成してもよい。ブルー相を示す液晶は、応答速度が1msec以下と
短い。また、ブルー相を示す液晶は、光学的等方性であるため、配向処理が不要であり、
且つ視野角依存性が小さい。
m行n列目の画素回路301において、トランジスタ150のソース電極またはドレイ
ン電極の一方は、データ線DL_nに電気的に接続され、他方は液晶素子370の一対の
電極の他方に電気的に接続される。また、トランジスタ150のゲート電極は、走査線G
L_mに電気的に接続される。トランジスタ150は、オン状態またはオフ状態になるこ
とにより、データ信号のデータの書き込みを制御する機能を有する。
容量素子160の一対の電極の一方は、電位が供給される配線(以下、電位供給線VL
)に電気的に接続され、他方は、液晶素子370の一対の電極の他方に電気的に接続され
る。なお、電位供給線VLの電位の値は、画素回路301の仕様に応じて適宜設定される
。容量素子160は、書き込まれたデータを保持する保持容量としての機能を有する。
例えば、図12(A)の画素回路301を有する表示装置では、ゲートドライバ304
aにより各行の画素回路301を順次選択し、トランジスタ150をオン状態にしてデー
タ信号のデータを書き込む。
データが書き込まれた画素回路301は、トランジスタ150がオフ状態になることで
保持状態になる。これを行毎に順次行うことにより、画像を表示できる。
なお、表示素子として、液晶素子370を用いた場合の例を示したが、本発明の実施形態
の一態様は、これに限定されない。
例えば、本明細書等において、表示素子、表示素子を有する装置である表示装置、発光
素子、及び発光素子を有する装置である発光装置は、様々な形態を用いること、又は様々
な素子を有することが出来る。表示素子、表示装置、発光素子又は発光装置の一例として
は、EL(エレクトロルミネッセンス)素子(有機物及び無機物を含むEL素子、有機E
L素子、無機EL素子)、LED(白色LED、赤色LED、緑色LED、青色LEDな
ど)、トランジスタ(電流に応じて発光するトランジスタ)、電子放出素子、液晶素子、
電子インク、電気泳動素子、グレーティングライトバルブ(GLV)、プラズマディスプ
レイ(PDP)、MEMS(マイクロ・エレクトロ・メカニカル・システム)、デジタル
マイクロミラーデバイス(DMD)、DMS(デジタル・マイクロ・シャッター)、IM
OD(インターフェアレンス・モジュレーション)素子、エレクトロウェッティング素子
、圧電セラミックディスプレイ、カーボンナノチューブ、など、電気磁気的作用により、
コントラスト、輝度、反射率、透過率などが変化する表示媒体を有するものがある。EL
素子を用いた表示装置の一例としては、ELディスプレイなどがある。電子放出素子を用
いた表示装置の一例としては、フィールドエミッションディスプレイ(FED)又はSE
D方式平面型ディスプレイ(SED:Surface-conduction Elec
tron-emitter Display)などがある。液晶素子を用いた表示装置の
一例としては、液晶ディスプレイ(透過型液晶ディスプレイ、半透過型液晶ディスプレイ
、反射型液晶ディスプレイ、直視型液晶ディスプレイ、投射型液晶ディスプレイ)などが
ある。電子インク又は電気泳動素子を用いた表示装置の一例としては、電子ペーパーなど
がある。
表示素子として液晶素子を用いた場合の例を図21に示す。基板102aには、共通電
極124が設けられている。そして、共通電極124と導電膜120との間には、液晶層
123が設けられている。
または、表示素子として発光素子を用いた場合の例を図22に示す。導電膜120の上
に絶縁膜132、発光層125、共通電極124が設けられている。
本実施の形態に示す構成は、他の実施の形態に示す構成と適宜組み合わせて用いること
ができる。
(実施の形態8)
本実施の形態では、本発明の一態様の半導体装置を用いる表示モジュール及び電子機器
について、図13及び図14を用いて説明を行う。
図13に示す表示モジュール8000は、上部カバー8001と下部カバー8002と
の間に、FPC8003に接続されたタッチパネル8004、FPC8005に接続され
た表示パネル8006、バックライトユニット8007、フレーム8009、プリント基
板8010、バッテリー8011を有する。
本発明の一態様の半導体装置は、例えば、表示パネル8006に用いることができる。
上部カバー8001及び下部カバー8002は、タッチパネル8004及び表示パネル
8006のサイズに合わせて、形状や寸法を適宜変更することができる。
タッチパネル8004は、抵抗膜方式または静電容量方式のタッチパネルを表示パネル
8006に重畳して用いることができる。また、表示パネル8006の対向基板(封止基
板)に、タッチパネル機能を持たせるようにすることも可能である。また、表示パネル8
006の各画素内に光センサを設け、光学式のタッチパネルとすることも可能である。
バックライトユニット8007は、光源8008を有する。光源8008は、バックラ
イトユニット8007の端部に設け、光拡散板を用いる構成としてもよい。
フレーム8009は、表示パネル8006の保護機能の他、プリント基板8010の動
作により発生する電磁波を遮断するための電磁シールドとしての機能を有する。またフレ
ーム8009は、放熱板としての機能を有していてもよい。
プリント基板8010は、電源回路、ビデオ信号及びクロック信号を出力するための信
号処理回路を有する。電源回路に電力を供給する電源としては、外部の商用電源であって
も良いし、別途設けたバッテリー8011による電源であってもよい。バッテリー801
1は、商用電源を用いる場合には、省略可能である。
また、表示モジュール8000は、偏光板、位相差板、プリズムシートなどの部材を追
加して設けてもよい。
図14(A)乃至図14(H)は、電子機器を示す図である。これらの電子機器は、筐
体5000、表示部5001、スピーカ5003、LEDランプ5004、操作キー50
05(電源スイッチ、又は操作スイッチを含む)、接続端子5006、センサ5007(
力、変位、位置、速度、加速度、角速度、回転数、距離、光、液、磁気、温度、化学物質
、音声、時間、硬度、電場、電流、電圧、電力、放射線、流量、湿度、傾度、振動、にお
い又は赤外線を測定する機能を含むもの)、マイクロフォン5008、等を有することが
できる。
図14(A)はモバイルコンピュータであり、上述したものの他に、スイッチ5009
、赤外線ポート5010、等を有することができる。図14(B)は記録媒体を備えた携
帯型の画像再生装置(たとえば、DVD再生装置)であり、上述したものの他に、第2表
示部5002、記録媒体読込部5011、等を有することができる。図14(C)はゴー
グル型ディスプレイであり、上述したものの他に、第2表示部5002、支持部5012
、イヤホン5013、等を有することができる。図14(D)は携帯型遊技機であり、上
述したものの他に、記録媒体読込部5011、等を有することができる。図14(E)は
テレビ受像機能付きデジタルカメラであり、上述したものの他に、アンテナ5014、シ
ャッターボタン5015、受像部5016、等を有することができる。図14(F)は携
帯型遊技機であり、上述したものの他に、第2表示部5002、記録媒体読込部5011
、等を有することができる。図14(G)はテレビ受像器であり、上述したものの他に、
チューナ、画像処理部、等を有することができる。図14(H)は持ち運び型テレビ受像
器であり、上述したものの他に、信号の送受信が可能な充電器5017、等を有すること
ができる。
図14(A)乃至図14(H)に示す電子機器は、様々な機能を有することができる。
例えば、様々な情報(静止画、動画、テキスト画像など)を表示部に表示する機能、タッ
チパネル機能、カレンダー、日付又は時刻などを表示する機能、様々なソフトウェア(プ
ログラム)によって処理を制御する機能、無線通信機能、無線通信機能を用いて様々なコ
ンピュータネットワークに接続する機能、無線通信機能を用いて様々なデータの送信又は
受信を行う機能、記録媒体に記録されているプログラム又はデータを読み出して表示部に
表示する機能、等を有することができる。さらに、複数の表示部を有する電子機器におい
ては、一つの表示部を主として画像情報を表示し、別の一つの表示部を主として文字情報
を表示する機能、または、複数の表示部に視差を考慮した画像を表示することで立体的な
画像を表示する機能、等を有することができる。さらに、受像部を有する電子機器におい
ては、静止画を撮影する機能、動画を撮影する機能、撮影した画像を自動または手動で補
正する機能、撮影した画像を記録媒体(外部又はカメラに内蔵)に保存する機能、撮影し
た画像を表示部に表示する機能、等を有することができる。なお、図14(A)乃至図1
4(H)に示す電子機器が有することのできる機能はこれらに限定されず、様々な機能を
有することができる。
本実施の形態において述べた電子機器は、何らかの情報を表示するための表示部を有す
ることを特徴とする。
本実施の形態に示す構成は、他の実施の形態に示す構成と適宜組み合わせて用いること
ができる。
102 基板
102a 基板
104a 酸化物半導体膜
104b 酸化物半導体膜
106 絶縁膜
107 絶縁膜
108 絶縁膜
110a 酸化物半導体膜
110b 酸化物半導体膜
112a ソース電極
112b ドレイン電極
114 絶縁膜
116 絶縁膜
118 絶縁膜
118a 絶縁膜
120 導電膜
120a 導電膜
121 導電膜
121a 導電膜
122 絶縁膜
132 絶縁膜
140 開口
142 開口
150 トランジスタ
151 トランジスタ
152 トランジスタ
160 容量素子
161 容量素子
162 容量素子
202 基板
204 酸化物半導体膜
204a 酸化物半導体膜
204b 酸化物半導体膜
206 絶縁膜
207 絶縁膜
208 絶縁膜
210 酸化物半導体膜
212a ソース電極
212b ドレイン電極
216 絶縁膜
217 絶縁膜
218 絶縁膜
220 導電膜
240 開口
250 トランジスタ
260 容量素子
301 画素回路
302 画素部
304 駆動回路部
304a ゲートドライバ
304b ソースドライバ
306 保護回路
307 端子部
370 液晶素子
410a 酸化物積層膜
410b 酸化物積層膜
420 酸化物半導体膜
420a 酸化物半導体膜
420b 酸化物半導体膜
422 酸化物膜
422a 酸化物膜
422b 酸化物膜
5000 筐体
5001 表示部
5002 表示部
5003 スピーカ
5004 LEDランプ
5005 操作キー
5006 接続端子
5007 センサ
5008 マイクロフォン
5009 スイッチ
5010 赤外線ポート
5011 記録媒体読込部
5012 支持部
5013 イヤホン
5014 アンテナ
5015 シャッターボタン
5016 受像部
5017 充電器
8000 表示モジュール
8001 上部カバー
8002 下部カバー
8003 FPC
8004 タッチパネル
8005 FPC
8006 表示パネル
8007 バックライトユニット
8008 光源
8009 フレーム
8010 プリント基板
8011 バッテリー

Claims (5)

  1. トランジスタのゲート電極としての機能を有する第1の導電膜と、
    前記第1の導電膜の上方に位置する領域を有する第1の酸化シリコン膜と、
    前記第1の酸化シリコン膜の上面に接する領域を有し、かつ、前記トランジスタのチャネル形成領域を有する第1の酸化物半導体膜と、
    前記第1の酸化シリコン膜の上面に接する領域を有する第2の酸化物半導体膜と、
    前記第1の酸化物半導体膜の上方に位置する領域を有し、かつ、前記第1の酸化物半導体膜と電気的に接続された第2の導電膜及び第3の導電膜と、
    前記第1の酸化物半導体膜の上面に接する領域を有し、かつ、前記第2の酸化物半導体膜の上面に接する領域を有する第2の酸化シリコン膜と、
    前記第2の酸化シリコン膜を介して前記第1の酸化物半導体膜の上方に位置する領域を有し、かつ、前記トランジスタの第2のゲート電極としての機能を有する第4の導電膜と、
    前記第2の酸化シリコン膜の上方に位置する領域を有する絶縁膜と、
    前記絶縁膜の上方に位置する領域を有し、かつ、前記第3の導電膜と電気的に接続された画素電極と、を有し、
    前記絶縁膜のうち、前記第2の酸化シリコン膜の上面に接する領域は、前記第1の酸化物半導体膜と重なりを有し、
    前記第2の酸化物半導体膜は、上面が前記絶縁膜に接している領域であって、かつ、前記絶縁膜を介して前記画素電極と重なる領域に、第1の領域を有し、
    前記第2の酸化物半導体膜は、上面が前記第2の酸化シリコン膜に接している第2の領域を有し、
    前記第2の酸化物半導体膜は、前記画素電極と接する領域を有さず、
    断面視において、前記第1の領域は前記第2の領域よりも、前記画素電極との間隔が小さい、
    半導体装置。
  2. トランジスタのゲート電極としての機能を有する第1の導電膜と、
    前記第1の導電膜の上方に位置する領域を有する第1の酸化シリコン膜と、
    前記第1の酸化シリコン膜の上面に接する領域を有し、かつ、前記トランジスタのチャネル形成領域を有する第1の酸化物半導体膜と、
    前記第1の酸化シリコン膜の上面に接する領域を有する第2の酸化物半導体膜と、
    前記第1の酸化物半導体膜の上方に位置する領域を有し、かつ、前記第1の酸化物半導体膜と電気的に接続された第2の導電膜及び第3の導電膜と、
    前記第1の酸化物半導体膜の上面に接する領域を有し、かつ、前記第2の酸化物半導体膜の上面に接する領域を有する第2の酸化シリコン膜と、
    前記第2の酸化シリコン膜を介して前記第1の酸化物半導体膜の上方に位置する領域を有し、かつ、前記トランジスタの第2のゲート電極としての機能を有する第4の導電膜と、
    前記第2の酸化シリコン膜の上方に位置する領域を有する絶縁膜と、
    前記絶縁膜の上方に位置する領域を有し、かつ、前記第3の導電膜と電気的に接続された画素電極と、を有し、
    前記絶縁膜のうち、前記第2の酸化シリコン膜の上面に接する領域は、前記第1の酸化物半導体膜と重なりを有し、
    前記第2の酸化物半導体膜は、上面が前記絶縁膜に接している領域であって、かつ、前記絶縁膜を介して前記画素電極と重なる領域に、第1の領域を有し、
    前記第2の酸化物半導体膜は、上面が前記第2の酸化シリコン膜に接している第2の領域を有し、
    前記第2の酸化物半導体膜は、前記画素電極と接する領域を有さず、
    断面視において、前記第1の領域は前記第2の領域よりも、前記画素電極との間隔が小さく、
    前記第1の領域は、容量素子の第1の電極としての機能を有し、
    前記画素電極は、前記容量素子の第2の電極としての機能を有する、
    半導体装置。
  3. トランジスタのゲート電極としての機能を有する第1の導電膜と、
    前記第1の導電膜の上方に位置する領域を有する第1の酸化シリコン膜と、
    前記第1の酸化シリコン膜の上面に接する領域を有し、かつ、前記トランジスタのチャネル形成領域を有する第1の酸化物半導体膜と、
    前記第1の酸化シリコン膜の上面に接する領域を有する第2の酸化物半導体膜と、
    前記第1の酸化物半導体膜の上方に位置する領域を有し、かつ、前記第1の酸化物半導体膜と電気的に接続された第2の導電膜及び第3の導電膜と、
    前記第1の酸化物半導体膜の上面に接する領域を有し、かつ、前記第2の酸化物半導体膜の上面に接する領域を有する第2の酸化シリコン膜と、
    前記第2の酸化シリコン膜の上方に位置する領域を有する絶縁膜と、
    前記絶縁膜の上方に位置する領域を有し、かつ、前記第3の導電膜と電気的に接続された画素電極と、を有し、
    前記絶縁膜のうち、前記第2の酸化シリコン膜の上面に接する領域は、前記第1の酸化物半導体膜と重なりを有し、
    前記第2の酸化物半導体膜は、上面が前記絶縁膜に接している領域であって、かつ、前記絶縁膜を介して前記画素電極と重なる領域に、第1の領域を有し、
    前記第2の酸化物半導体膜は、上面が前記第2の酸化シリコン膜に接している第2の領域を有し、
    前記第2の酸化物半導体膜は、前記画素電極と接する領域を有さず、
    断面視において、前記第1の領域は前記第2の領域よりも、前記画素電極との間隔が小さい、
    半導体装置。
  4. トランジスタのゲート電極としての機能を有する第1の導電膜と、
    前記第1の導電膜の上方に位置する領域を有する第1の酸化シリコン膜と、
    前記第1の酸化シリコン膜の上面に接する領域を有し、かつ、前記トランジスタのチャネル形成領域を有する第1の酸化物半導体膜と、
    前記第1の酸化シリコン膜の上面に接する領域を有する第2の酸化物半導体膜と、
    前記第1の酸化物半導体膜の上方に位置する領域を有し、かつ、前記第1の酸化物半導体膜と電気的に接続された第2の導電膜及び第3の導電膜と、
    前記第1の酸化物半導体膜の上面に接する領域を有し、かつ、前記第2の酸化物半導体膜の上面に接する領域を有する第2の酸化シリコン膜と、
    前記第2の酸化シリコン膜の上方に位置する領域を有する絶縁膜と、
    前記絶縁膜の上方に位置する領域を有し、かつ、前記第3の導電膜と電気的に接続された画素電極と、を有し、
    前記絶縁膜のうち、前記第2の酸化シリコン膜の上面に接する領域は、前記第1の酸化物半導体膜と重なりを有し、
    前記第2の酸化物半導体膜は、上面が前記絶縁膜に接している領域であって、かつ、前記絶縁膜を介して前記画素電極と重なる領域に、第1の領域を有し、
    前記第2の酸化物半導体膜は、上面が前記第2の酸化シリコン膜に接している第2の領域を有し、
    前記第2の酸化物半導体膜は、前記画素電極と接する領域を有さず、
    断面視において、前記第1の領域は前記第2の領域よりも、前記画素電極との間隔が小さく、
    前記第1の領域は、容量素子の第1の電極としての機能を有し、
    前記画素電極は、前記容量素子の第2の電極としての機能を有する、
    半導体装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一において、
    前記第1の酸化物半導体膜及び前記第2の酸化物半導体膜は、In、Ga及びZnを主成分として含む半導体装置。
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