JP2024022318A - 洗濯機及び洗濯機の外槽の除菌方法 - Google Patents

洗濯機及び洗濯機の外槽の除菌方法 Download PDF

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Abstract

【課題】外槽におけるカビ胞子の除菌性能を向上させる洗濯機を提供する。【解決手段】本開示に係る洗濯機は、洗濯物を収容する洗濯槽と、洗濯槽を回転可能に内装した外槽と、洗濯槽を回転させるモータと、機能性粒子を外槽内に供給するための機能性粒子供給手段と、モータおよび機能性粒子供給手段の動作を制御する制御手段と、を備え、制御手段は、槽クリーンコースを実行し、槽クリーンコースは、モータと機能性粒子供給手段とを動作させる除菌工程と、除菌工程の前にモータを動作させる乾燥工程と、を有する。【選択図】図6

Description

本開示は、洗濯機に関する。
例えば、特許文献1には、薬剤や加熱に拠らずに槽内の除菌・カビ発育の抑制を実現する洗濯機を開示する。
特許文献1に記載された洗濯機は、静電霧化発生粒子を供給する静電霧化発生手段と、洗濯物を収容する洗濯槽と、洗濯槽を回転可能に内装した外槽と、送風機とを備える。送風機によって送風することによって、静電霧化発生粒子を洗濯槽と外槽に供給する。
特開2010-51513号公報
しかしながら、特許文献1に記載の洗濯機において、外槽におけるカビ胞子の除菌性能の向上といった点で未だ改善の余地がある。
したがって、本開示の目的は、上記課題を解決することにあって、外槽におけるカビ胞子の除菌性能を向上させる洗濯機を提供することにある。
本開示の一態様の洗濯機は、洗濯物を収容する洗濯槽と、洗濯槽を回転可能に内装した外槽と、洗濯槽を回転させるモータと、機能性粒子を外槽内に供給するための機能性粒子供給手段と、モータおよび機能性粒子供給手段の動作を制御する制御手段と、を備え、制御手段は、槽クリーンコースを実行し、槽クリーンコースは、モータと機能性粒子供給手段とを動作させる除菌工程と、除菌工程の前にモータを動作させる乾燥工程と、を有する。
本開示の一態様の洗濯機の外槽の除菌方法は、洗濯物を収容する洗濯槽と、洗濯槽を回転可能に内装した外槽と、を備える洗濯機の外槽を除菌する方法であって、洗濯機の動作を制御する制御手段が、洗濯槽を回転させるモータと機能性粒子を外槽内に供給する機能性粒子供給手段とを動作させる除菌工程と、制御手段が、除菌工程の前にモータを動作させる乾燥工程と、を含む。
本開示によれば、外槽におけるカビ胞子の除菌性能を向上させる洗濯機を提供することができる。
本開示に係る実施の形態1における洗濯乾燥機の外観斜視図 洗濯乾燥機の縦断面図 洗濯乾燥機の横断面図 洗濯乾燥機のブロック回路図 洗濯乾燥機の工程図 洗濯乾燥機の動作図 洗濯槽の回転による空気の流れを示す洗濯乾燥機の縦断面図 乾燥前における外槽に付着したカビ胞子の模式図 乾燥後における外槽に付着したカビ胞子の模式図 洗濯乾燥機の外槽での機能性粒子の送達効率図
(本開示の基礎となった知見等)
発明者らが本開示を想到するに至った当時、洗濯運転後の衣類へのカビ付着や、洗濯機の蓋を開けた際のカビ臭を感じるなどの困りごとが存在し、洗濯機のカビ発生を抑制するニーズが高まっていた。その中でも、乾燥運転が可能な洗濯乾燥機は、省エネと時間短縮の観点から、乾燥効率を高めるために、密閉性が高い構成となっている。このため、洗濯乾燥機においては、洗濯機よりも水・温度・栄養・酸素とカビが発生する条件を満たしやすい。洗濯機においてカビは、洗濯槽の内側よりも、洗濯槽の外側にある外槽で発生しやすい。具体的には、脱水運転において、遠心力によって洗濯槽から外槽に移動した水の一部は、運転終了後も外槽から排出されず残ってしまう。洗濯槽と外槽の間隔が狭く、且つ、乾燥性能を担保するために洗濯槽と外槽との間には空気が入りづらい構造(ラビリンス形状等)となっている。乾燥運転すると一時的に温度は上がるが、温度が下がるに従って湿度は上昇する。したがって、洗濯槽と外槽との間の空間において、高湿度環境が維持されやすい。
そこで、カビ発生を防ぐには、日常的にカビ胞子を除菌することが有効である。カビは、主に、胞子と菌糸とのサイクルを繰り返しながら発生していく。洗濯機のカビ発生メカニズムを説明する。まず、洗濯物や設置空間に存在する空気を通じて、洗濯槽内に入ってきたカビ胞子が洗濯槽または外槽に定着する。そのカビ胞子は、水、温度、栄養の条件が整ったときに成長が起こる。具体的には、胞子の発芽、菌糸の成長が起こり、最終的に、菌糸体を形成する。菌糸体は、新たに胞子を生み出す能力があり、ひとたび菌糸体が形成されると、洗濯槽または外槽内に胞子が飛散され続け、加速的な汚染が起こる。なお、目視でカビが発生したと言えるのは、この菌糸体が発生した場合である。
この菌糸体の形成を防ぐ手段は、カビ胞子の除菌である。例えば、定期的に熱水を用いた槽洗浄による除菌や、定期的に塩素剤などの薬剤を用いた槽洗浄による除菌などが行われている。熱水を使う手段は、水の使用量の増加、運転騒音等の課題がある。また、薬剤を使う手段は、コストの課題がある。そのため、上記手段を高頻度で使用することが難しい。さらに、乾燥運転によって発生する熱でカビ胞子を除菌することは困難である。
そこで、洗濯運転終了時に運転される、カビ発生を抑制する槽クリーンコースという技術がある。この技術は、送風手段と静電霧化発生手段の動作のみで、静電霧化発生粒子を使って洗濯槽と外槽のカビを抑制するコースである。特徴として、薬剤や熱を使わないため、ランニングコストが安く、洗濯後に毎回運転することができる。しかしながら、送風手段を使う場合、風に乗せて洗濯槽に流入される静電霧化発生粒子の多くが洗濯槽内にのみ供給され、カビが発生しやすい外槽に送達されにくくなってしまう。
そこで本開示は、槽クリーンコースにおいて、洗濯槽の回転により空気の流れを発生させ、機能性粒子を送達することで、カビが発生しやすい外槽の壁面に送達できる洗濯機を提供する。
以下、図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が必要以上に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるものであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
(実施形態)
本開示の実施形態に係る洗濯機について説明する。
[全体構成]
図1は、本開示に係る実施の形態1における洗濯乾燥機の外観斜視図である。図2は、洗濯乾燥機1の縦断面図である。図3は、洗濯乾燥機1の横断面図である。図4は、洗濯乾燥機1のブロック回路図である。
本実施形態の洗濯乾燥機1は、乾燥機能を有する洗濯機(いわゆるドラム式洗濯乾燥機)である。図1から図4に示すよう、洗濯乾燥機1は、筐体6と、外槽8と、洗濯槽2と、モータ14と、ヒートポンプユニット10と、送風経路23と、給水弁30と、排水弁31と、機能性粒子供給手段3と、制御手段25と、操作表示部5とを備える。
<筐体>
図1に示すように、筐体6は、洗濯乾燥機1の外観を形成する部材である。筐体6の前面には、開口6aと、開口6aを覆う開閉自在な扉4と、が設けられている。
<外槽>
図2に示すように、外槽8は、筐体6の内部に設けられ、洗濯水を溜める機能を有する大略円筒状の部材である。外槽8は、筐体6の開口6aに面する位置に開口を有し、筐体6の開口6aと密閉されて連結される。外槽8にはさらに複数の開口33、34と、排水口35とが設けられる。開口33、34は送風経路23に接続される開口であり、排水口35は外槽8の水を外部に排水する。開口33、34は外槽8の上部に設けられ、排水口35は外槽8の下部に設けられている。
図3に示すように、排水口35の上方における外槽8の周面には、下向きに凹んだ凹部39が形成されている。凹部39は、下流側で排水口35に連通し、上流側で外槽8の周面に形成された開口38を通じて洗濯槽2に連通する。開口38から凹部39に流入した水は、最終的に排水口35から排出される。凹部39の上方は、止水リブ37によって部分的に覆われ、開口38として部分的に開口する。止水リブ37は、外槽8の内側壁面から外槽8の周方向に突出する部材である。具体的には、止水リブ37は、凹部39の上方における脱水回転時の下流側(図3において左側)の部分を覆う。このような構成によって、止水リブ37は、脱水時において、凹部39に流入した水が下流側の上方へ飛び出すことを抑制し、排水口35に流れることを誘導できる。一方で、止水リブ37の一部を切り欠いて開口38を形成してもよい。
<洗濯槽>
図2に戻って、洗濯槽2は、外槽8の内側において回転可能に設けられ、衣類等の洗濯物を収容する大略円筒状の部材である。洗濯槽2には多数の貫通孔2aが形成される。貫通孔2aは洗濯槽2と外槽8とを連通させ、水及び空気が洗濯槽2と外槽8との間で移動することを可能にする。洗濯槽2はさらに、筐体6の開口6aに面する位置に、開口を有する。
<モータ>
モータ14は、洗濯槽2を回転駆動させる部材である。モータ14は、洗濯槽2を正転、逆転方向に回転駆動する。本実施の形態において、モータ14は、プーリを介して洗濯槽2に作用するベルト式のモータである。そのため、モータ14の回転数と洗濯槽2の回転数が異なる場合がある。一方で、モータ14は、ダイレクトドライブモーター等、他の種類のモータであってもよい。
<ヒートポンプユニット>
ヒートポンプユニット10は、送風経路23に配置され、送風経路23を流れる空気を除湿して加熱するための装置である。ヒートポンプユニット10は、筐体6の上部に設けられる。
ヒートポンプユニット10は、例えば、圧縮機と、絞り機構と、加熱用熱交換器と、除湿用熱交換器と、冷媒配管と、を備える。
<送風経路>
送風経路23は、筐体6の内部に設けられ、外槽8とヒートポンプユニット10の間で空気を循環させる流路である。送風経路23は、概ね密閉された系である。送風経路23の一端は外槽8の開口33に接続され、送風経路23の他端は外槽8の開口34に接続される。本実施の形態において、開口34は、外槽8の背面に設けられている。開口34は、外槽8の前面側または外槽8の周面に設けられてもよい。同様に、開口33は、外槽8の前面側、外槽8の背面側、または外槽8の下部に設けられてもよい。
<送風ファン>
送風ファン11は、送風経路23に空気の流れを発生させるファン等の機構である。送風ファン11は、送風経路23を循環する空気の流れを発生させる(矢印F参照)。送風ファン11は、送風ファンモータ13によって回転駆動される。
<給水弁>
給水弁30は、外槽8に水を供給するための弁である。給水弁30は、筐体6の上部に設けられる。
<排水弁>
排水弁31は、外槽8に溜められた水を外槽8の排水口35を通じて選択的に排水するための弁である。排水弁31は、筐体6の下部に設けられる。
<機能性粒子供給手段>
機能性粒子供給手段3は、機能性粒子を供給する装置である。機能性粒子供給手段3は、送風経路23において、送風ファン11の下流に設けられている。機能性粒子供給手段3は、送風経路23を通じて、機能性粒子を外槽8及び洗濯槽2に送達する。
本明細書にて、機能性粒子とは、菌、ウイルス、花粉等を除菌または抑制できる粒子である。機能性粒子とは、帯電微粒子水、イオン、オゾン等の物質を含んでもよい。機能性粒子は、外槽8の壁面に付着したカビ胞子を除菌できる。具体的には、機能性粒子は、空気の流れによって外槽8の壁面に送達されることで、外槽8の壁面に付着したカビ胞子を除菌できる。さらに、機能性粒子は、洗濯槽2の壁面及び洗濯槽2に投入された衣類に付着したカビ胞子を除菌できる。
本実施の形態において、機能性粒子供給手段3として静電霧化装置を用いて、機能性粒子として帯電微粒子水を発生させている。帯電微粒子水は、機能性粒子の中で寿命が長い。そのため、外槽8の壁面に、除菌機能を維持した(即ち、失活していない)機能性粒子をより多く送達できる。したがって、洗濯乾燥機1において、カビ胞子の除菌性能を向上できる。
また、機能性粒子としてイオンを用いて、機能性粒子供給手段3としてイオン発生装置を用いてもよい。また、機能性粒子としてオゾンを用いて、機能性粒子供給手段3としてオゾン発生装置を用いてもよい。
<制御手段>
制御手段25は、洗濯乾燥機1の運転を制御する部材である。制御手段25は、例えば、プログラムを記憶したメモリ(図示せず)と、CPUなどのプロセッサに対応する処理回路(図示せず)とを備え、プロセッサがプログラムを実行することでこれらの要素として機能してもよい。
図4に示すように、制御手段25は、操作表示部5を通じて入力される情報に基づいて、モータ14と、給水弁30と、排水弁31と、ヒートポンプユニット10と、機能性粒子供給手段3と、送風ファンモータ13等の洗濯乾燥機1の構成要素を制御する。
<操作表示部>
操作表示部5は、洗濯乾燥機1のユーザが操作できる機構である。操作表示部5は、筐体6の上部に配置され、操作表示部5の入力設定手段(図示せず)から入力を行い、入力情報を基に表示手段(図示せず)で表示してユーザに知らせる。
[動作]
以上のような構成において、槽クリーンコースを実行する洗濯乾燥機1の動作の一例について、図5及び図6を参照しながら説明する。図5は、洗濯乾燥機1が実行する洗濯運転と槽クリーンコースとの工程図である。図6は、洗濯乾燥機1が実行する洗濯運転と槽クリーンコースとの動作図である。
ユーザは、実行したい洗濯物処理コースを、操作表示部5を通じて選択する。例えば、ユーザは、洗濯運転と槽クリーンコースとの洗濯物処理コースを選択する。
上記洗濯物処理コースが選択されると、制御手段25は、洗濯運転と槽クリーンコースとを順に実行する。図5に示すように、制御手段25は、洗濯運転を実行して、洗濯運転終了後に槽クリーンコースを実行する。
制御手段25は、ユーザが洗濯物を洗濯槽2の中に入れて扉4を閉めた後、洗濯運転を開始する。洗濯運転は、洗い工程と、すすぎ工程と、脱水工程とを含む。制御手段25は、洗い工程、すすぎ工程、脱水工程を順に実行する。洗い工程では、洗濯槽2に洗濯剤を投入し、給水を行い、モータ14によって洗濯槽2を回転させて洗濯物の洗いを行う。すすぎ工程では、給水を行い、洗濯槽2を回転させて洗濯物のすすぎを行う。脱水工程では、洗濯水を筐体6の外部へ排水した後、洗濯槽2を高速で回転させて洗濯物の脱水を行う。一方で、洗濯運転の代わりに、脱水工程を単体で、または脱水工程を他の工程と組み合わせて実行してもよい。脱水工程を行うことによって、洗濯槽2に水が溜まっている状態で槽クリーンコースを実行することを抑制できる。
その後、制御手段25は、洗濯運転を終了する。
洗濯運転が終了すると、制御手段25は、槽クリーンコースに自動的に工程遷移する。槽クリーンコースに自動的に工程遷移すると、洗濯乾燥機1は、槽クリーンコース待機状態となる。槽クリーンコース待機状態において、ユーザは、扉4を開けて、洗濯物を洗濯槽2から取り出して、扉4を閉める。
その後、制御手段25は、槽クリーンコースを開始する。一方で、制御手段25は、槽クリーンコースを個別コースとして運転してもよい。
槽クリーンコースは、乾燥工程と、除菌工程とを含む。制御手段25は、乾燥工程と、除菌工程とを順に実行する。乾燥工程は、脱水工程後において、外槽8における残水を除去するために実行される工程である。除菌工程は、外槽8の壁面に機能性粒子を送達するために実行される工程である。
まず、制御手段25は、乾燥工程を実行する。図5に示すように、乾燥工程において、制御手段25は、モータ14と、送風ファン11とを作動させる。一方で、制御手段25は、機能性粒子供給手段3を作動させない。
乾燥工程において、モータ14を動作させることによって洗濯槽2が回転する。洗濯槽2が回転すると、送風経路23において空気の流れが生じる。ここで、図2及び図7を参照しながら、送風ファン11による空気の流れと比較しながら、洗濯槽2の回転による空気の流れについて説明する。図7は、洗濯槽2の回転による空気の流れを示す洗濯乾燥機1の縦断面図である。
図2に示すように、洗濯槽2を静止させた状態で送風ファン11が回転すると、空気は、開口34から洗濯槽2の内部に流入し、洗濯槽2の上部を通過して開口33から流出する(矢印F)。したがって、洗濯槽2と外槽8との間の領域R1の全体には流れにくくなっている。一方で、図7に示すように、洗濯槽2が回転すると、洗濯槽2内の空気に遠心力が作用して、空気は、貫通孔2aを通じて洗濯槽2の外側にある外槽8に向かって流出するように流れる(矢印C)。空気が遠心力によって流出するため、開口34から離れた領域R1にも空気が流れる。即ち、洗濯槽2の回転によって、空気が領域R1の全体にわたって流れやすくなり、領域R1を構成する壁面(例えば、外槽8の壁面)に当たりやすくなる。したがって、洗濯槽2の回転によって、領域R1を構成する壁面を効率よく乾燥できる。
空気が洗濯槽2から流出すると、洗濯槽2に負圧が形成され、送風経路23から空気が洗濯槽2に流入する。このように、洗濯槽2の回転によって、送風経路23を通じて循環する空気の流れが発生する。
送風ファン11をさらに動作させることによって、送風経路23における空気の流れをさらに促進できる。
図5及び図6に戻ると、乾燥工程は、より具体的に、常温送風工程と、加熱送風工程とを有する。常温送風工程と、加熱送風工程とは、ヒートポンプユニット10のON/OFFの観点において異なる。
常温送風工程は、ヒートポンプユニット10の立ち上がり時間に相当する。ヒートポンプユニット10は、ON状態になるまでの立ち上がり時間が必要である。なぜなら、雰囲気温度が低い場合には、ヒートポンプユニット10の性能が所定通りに発揮できない場合があるからである。立ち上がり時間においては、例えば、ヒートポンプユニット10の圧縮機を低速回転または通電のみさせて、冷媒温度を所定温度以上に上昇させる。これにより、ヒートポンプユニット10の性能を所定通りに発揮させることができる。図6に示すように、常温送風工程において、制御手段25は、送風ファン11と、モータ14とを作動させる。言い換えると、制御手段25は、ヒートポンプユニット10の立ち上がり時間において、送風ファン11と、モータ14とを作動させている。一方で、制御手段25は、機能性粒子供給手段3と、ヒートポンプユニット10とを作動させない。なお、機能性粒子供給手段3を作動させてもよい。
続いて、加熱送風工程において、制御手段25は、ヒートポンプユニット10と、送風ファン11と、モータ14とを作動させる。一方で、制御手段25は、機能性粒子供給手段3を作動させない。
ヒートポンプユニット10を動作させる際には、同時に送風ファン11を動作させる。洗濯槽2から送風経路23に流出した空気を冷却し、加熱した上で、洗濯槽2に再度流入させるために、送風ファン11によって空気の循環を促進する。
言い換えれば、乾燥工程において、制御手段25は、ヒートポンプユニット10の動作開始を、送風ファン11及びモータ14の動作開始に対して遅らせている。即ち、乾燥工程において、送風ファン11の動作開始と、ヒートポンプユニット10の動作開始との間に、ヒートポンプユニット10が動作せず待機している待機時間を設けている。
常温送風工程は加熱送風工程より短い。具体的には、常温送風工程は3分であって、加熱送風工程は27分である。そのため、乾燥工程は、合計30分である。一方で、常温送風工程、加熱送風工程の時間は任意に設定された所定時間であってもよい。
本実施の形態では、乾燥工程において、制御手段25は、送風ファン11とモータ14とを連続的に動作させる。後述する(図9参照)が、モータ14の回転、即ち洗濯槽2の回転によって、洗濯槽2内の空気は外槽8に導かれる。この連続的な動作によって、連続的に空気を外槽8に送達することができる。そのため、モータ14を間欠的に駆動させた場合と比較して、短時間で外槽8における残水を取り除くことができる。
また、乾燥工程のあと直ぐに除菌工程に移ることで、温度の下降を抑えて、湿度の上昇を抑えることができる。従って、外槽8のカビ胞子周辺の残水を取り除いた状態を維持できる。
外槽8における残水を取り除いて、残水を取り除いた状態を維持することで、後の除菌工程において、残水に衝突して失活する機能性粒子の量を減少させることができる。
図8Aは、乾燥前における外槽8に付着したカビ胞子V1の模式図である。図8Bは、乾燥後における外槽8に付着したカビ胞子V1の模式図である。
図8Aに示すように、乾燥工程の前において、外槽8に付着したカビ胞子V1は水滴W1に覆われている。そのため、機能性粒子は、カビ胞子V1ではなく水滴W1に衝突して、カビ胞子V1に到達する前に失活する。図8Bに示すように、乾燥工程の後において、外槽8の水滴W1は小さくなっている。そのため、機能性粒子は、水滴W1と衝突を回避して、除菌機能を維持した(即ち、失活していない)状態でカビ胞子V1に到達できる。機能性粒子は、直接カビ胞子V1に作用することができる。
続いて、制御手段25は、除菌工程を実行する。除菌工程において、制御手段25は、モータ14と機能性粒子供給手段3とを作動させる。制御手段25は、乾燥工程において動作しているモータ14の回転方向及び回転数、即ち洗濯槽2の回転方向及び回転数を維持して、モータ14を連続的に動作させる。一方で、制御手段25は、送風ファン11とヒートポンプユニット10とを停止させる。
除菌工程において、モータ14と機能性粒子供給手段3とを動作させているため、モータ14(即ち、洗濯槽2)の回転による空気の流れには、機能性粒子が含まれている。機能性粒子が空気とともに遠心力によって流出するため、開口34から離れた領域R1にも機能性粒子が流れる(図7の矢印C参照)。即ち、洗濯槽2の回転によって、機能性粒子が領域R1の全体にわたって流れやすくなり、領域R1を構成する壁面(例えば、外槽8の壁面)に当たりやすくなる。したがって、洗濯槽2の回転によって、領域R1を構成する壁面を効率よく除菌できる。
除菌工程において、制御手段25は、送風ファン11を停止させる。送風ファン11が動作すると、送風ファン11の動作が形成する圧力差によって、送風経路23から開口34を通過して外槽8に流入した空気は、優先的に洗濯槽2を通過して開口33から流出する。空気は、開口33、34から離れた位置における外槽8の壁面に当たりにくくなる。そのため、機能性粒子も外槽8の壁面に当たりにくくなる。
また、送風ファン11による送風量が、洗濯槽2の回転による送風量より大きい。送風ファン11が動作すると、送風経路23の壁面に衝突して失活する機能性粒子が増加する。そのため、除菌機能を維持した機能性粒子が減少する。
そこで、送風ファン11を停止させることによって、外槽8の壁面に除菌機能を維持した機能性粒子をより多く送達できる。加えて、送風ファン11を停止させることで、除菌工程の運転音を小さく抑えることができる。
除菌工程において、制御手段25は、ヒートポンプユニット10を停止させる。ヒートポンプユニット10が動作すると、送風経路23内の空気が加熱される。空気の加熱によって、機能性粒子のエントロピーが増大する。その結果、機能性粒子は、外槽8に送達する前に失活しやすくなる。
そこで、ヒートポンプユニット10を停止させることによって、外槽8の壁面に、除菌機能を維持した機能性粒子をより多く送達できる。加えて、ヒートポンプユニット10を停止させることで、槽クリーンコースにおける洗濯乾燥機1の消費エネルギーを節約できる。
本実施の形態では、除菌工程において、洗濯槽2の回転方向は、一方向である。このような動作によって、モータ14の反転を抑制し、モータ14が減速することを抑制できる。モータ14の減速を抑制することで、外槽8に向かう空気の流れを維持することができ、外槽8の壁面に機能性粒子をより多く送達できる。一方で、洗濯槽2の回転方向を反転させてもよい。このような動作によって、機能性粒子を領域R1の全体にまんべんなく送達できる。
さらに、除菌工程において、洗濯槽2の回転方向は、脱水工程の回転方向(図3に示す矢印B)と同じ方向である。具体的には、除菌工程及び脱水工程における洗濯槽2の回転方向は、止水リブ37が延びる方向と逆向きである。
また、除菌工程における洗濯槽2の回転方向は、乾燥工程における洗濯槽2の回転方向と同じ方向である。そのため、モータ14を乾燥工程と除菌工程との間で反転させるために停止させることなく、連続的に動作させることができる。
凹部39は、止水リブ37により上方の一部を覆われているため、凹部39の外から空気が比較的流入しにくく、凹部39の内部の空気が停滞しやすい。これに対し、除菌工程及び乾燥工程において、洗濯槽2の回転方向が、止水リブ37が延びる方向と逆向きであるため、開口38から凹部39に空気が流入しやすくなる。そのため、乾燥工程において、外槽8全体を乾燥することができ、除菌工程において、外槽8全体の壁面に機能性粒子を作用させることができる。
この実施形態は、洗濯槽2の回転方向が、右方向を前提としているが、適宜、左方向とすることも当然に可能である。
除菌工程において、洗濯槽2の回転数は、脱水工程の回転数(例えば、1000rpm)より低い。洗濯槽2の回転数を低くすることによって、モータ14の負荷、騒音及びランニングコストを軽減することができる。
ここで、除菌工程における洗濯槽2の回転数について、図9を参照しながら、より詳細に説明する。図9は、洗濯乾燥機1の外槽8での機能性粒子の送達効率図である。
洗濯槽2の回転数と、機能性粒子の送達量比との関係を明らかにするための評価を行った。評価試料には、機能性粒子との化学反応により分解され、その物質が有する吸収スペクトルに変化が生じるものを用いた。化学反応とは、例えば、酸化還元反応である。評価試験では、領域R1を構成する壁面に複数の評価試料を配置して、異なる洗濯槽2の回転数において、除菌工程を実行した。
評価試料と機能性粒子との反応量は、吸収スペクトルの変化により生じた色差を検知することで判別できる。除菌工程の前後における評価試料の色差ΔEを比較することで、異なる回転数において、機能性粒子の送達量を比較できた。色差ΔEは、測定値として得られた動作前評価布の明度Lと、動作後評価布の明度Lと、動作前評価布の色座標aと、動作後評価布の色座標aと、動作前評価布の色座標bと、動作後評価布の色座標bとにより、式(1)から式(4)により求められる。
ΔE=√(ΔL+Δa+Δb) (1)
ΔL=L-L (2)
Δa=a-a (3)
Δb=b-b (4)
外槽8への機能性粒子送達量比Aは、所定の回転数xにおける色差ΔEと、回転数35rpmにおける色差ΔE35とにより、次式(5)により求められる。
A=ΔE/ΔE35 (5)
図9に示すように、20rpm以上の回転数によって、充分な遠心力によって、貫通孔2aを通過する空気及び機能性粒子の流れが促進される。100rpm以下の回転数によって、遠心力を適切に維持することができ、機能性粒子が送風経路23の壁面に衝突し失活することを抑制できる。また、35rpmで外槽8への機能性粒子送達量比Aが最大となることが分かった。したがって、除菌工程における洗濯槽2の回転数は、20rpm以上、100rpm以下であってもよく、望ましくは35rpmである。
図9に示す評価試験により、機能性粒子の送達量が高くなる条件を確認できた。この条件は、機能性粒子を含む空気の送達量が高くなる条件と言い換えることができる。従って、図9に示す評価試験により、乾燥工程において領域R1への空気の送達量が高くなる条件も確認できた。
図5及び図6に戻ると、除菌工程における洗濯槽2の回転数は、乾燥工程における洗濯槽2の回転数と同じである。そのため、洗濯槽2を乾燥工程と除菌工程との間で減速させることなく、一定速度で連続的に動作させることができる。
除菌工程は、乾燥工程より長く、例えば、150分である。このような動作によって、外槽8におけるカビ胞子を99%除菌できる。また、機能性粒子供給手段3を連続的に動作させて洗濯乾燥機1の内部を循環させることで、外槽8における機能性粒子の濃度を増加させて、高濃度状態を維持することができる。
除菌工程の開始から150分経過後、制御手段25は、自動的に洗濯乾燥機1の電源をオフにする。
[効果1]
実施形態に係る洗濯乾燥機1によれば、以下の効果を奏することができる。
上述したように、本実施形態の洗濯乾燥機1は、洗濯物を収容する洗濯槽2と、洗濯槽2を回転可能に内装した外槽8と、を有する。洗濯乾燥機1は、洗濯槽2を回転させるモータ14と、外槽8に洗濯水を供給する給水手段(給水弁30)と、を有する。洗濯乾燥機1は、外槽8内に空気を供給可能とする送風経路23と、送風経路23に配置され、機能性粒子を外槽内に供給する機能性粒子供給手段3と、を有する。洗濯乾燥機1は、モータ14および機能性粒子供給手段3の動作を制御する制御手段25と、を有する。制御手段25は、モータ14と機能性粒子供給手段3とを動作させて洗濯槽2及び外槽8の除菌を行う槽クリーンコース(除菌工程)を実行する。
このような構成により、洗濯槽2が回転することで、空気及び機能性粒子に遠心力が作用して、空気及び機能性粒子が洗濯槽2の外側に流れる。そのため、機能性粒子を外槽8の壁面に送達しやすくなり、外槽8の壁面に付着したカビ胞子を除菌できる。したがって、洗濯乾燥機1において、外槽8におけるカビ胞子の除菌性能を向上できる。
本実施形態の洗濯乾燥機1においては、除菌工程における洗濯槽2の回転数は、洗濯物を脱水する脱水工程における洗濯槽2の回転数より低い。
このような構成により、機能性粒子を外槽8に送達する充分な遠心力を確保しつつ、モータ14への負荷を軽減できる。そこで、長時間の除菌工程の実現が可能になる。
本実施形態の洗濯乾燥機1においては、除菌工程における洗濯槽2の回転数は、20rpm以上100rpm以下である。
このような構成により、外槽8に、除菌機能を維持した機能性粒子をより多く送達できる。
本実施形態の洗濯乾燥機1は、送風経路23に配置され、空気を送風する送風手段(送風ファン11)をさらに備える。制御手段25は、除菌工程において、送風ファン11を停止させる。
このような構成により、送風ファン11が駆動している場合と比較して、送風経路23における圧力差がないため空気及び機能性粒子が開口33から送風経路23に吸い込まれにくくなり、送風経路23から離れた外槽8に流れやすくなる。そのため、外槽8の壁面に、より多くの機能性粒子を送達できる。
本実施形態の洗濯乾燥機1においては、除菌工程における洗濯槽2の回転方向は、洗濯物を脱水する脱水工程における洗濯槽2の回転方向と同じ方向である。
このような構成により、回転方向を同じにすることで、脱水工程における水の流れと、除菌工程における機能性粒子の流れを同じすることができる。そのため、水が付着してカビが発生しやすい箇所に機能性粒子を当てることができる。
本実施形態の洗濯乾燥機1においては、外槽8の下部には、排水口35が設けられる凹部39が形成される。外槽8は、外槽8の周方向に延びて、凹部39の上方の一部を覆う突起(止水リブ37)を有する。除菌工程における洗濯槽2の回転方向は、止水リブ37が延びる方向と逆向きである。
このような構成により、外部から空気が流入しにくい凹部39において空気の流入を促進し、機能性粒子を効率よく凹部39に送達することができる。
本実施形態の洗濯乾燥機1においては、機能性粒子供給手段3は、静電霧化装置であって、機能性粒子は、帯電微粒子水である。
このような構成により、カビ胞子を除菌できる。
本実施形態の洗濯乾燥機1においては、洗濯機と、空気を加熱する加熱手段(ヒートポンプユニット10)と、を備える。
このような構成により、洗濯乾燥機1の内部を効率的に乾燥することができる。
本実施形態の洗濯乾燥機1の外槽8の除菌方法は、洗濯物を収容する洗濯槽2と、洗濯槽2を回転可能に内装した外槽8と、を備える洗濯機(洗濯乾燥機1)の外槽8を除菌する方法である。方法は、洗濯乾燥機1の動作を制御する制御手段25が、洗濯槽2を回転させるモータ14と、機能性粒子を外槽8内に供給する機能性粒子供給手段3とを動作させて、洗濯槽2及び外槽8の除菌を行う槽クリーンコースを実行する。
このような構成により、洗濯槽2が回転することで、空気及び機能性粒子が洗濯槽2の外側に流れる。そのため、機能性粒子を外槽8の壁面に送達しやすくなり、外槽8の壁面に付着したカビ胞子を除菌できる。
[効果2]
上述したように、本実施形態の洗濯乾燥機1は、洗濯物を収容する洗濯槽2と、洗濯槽2を回転可能に内装した外槽8と、洗濯槽2を回転させるモータ14と、を有する。洗濯乾燥機1は、機能性粒子を外槽内に供給する機能性粒子供給手段3と、モータ14および機能性粒子供給手段3の動作を制御する制御手段25と、を有する。制御手段25は、槽クリーンコースを実行する。槽クリーンコースは、モータ14と機能性粒子供給手段3とを動作させる除菌工程と、除菌工程の前にモータ14を動作させる乾燥工程と、を有する。
このような構成により、機能性粒子供給手段3を動作させる前に、洗濯槽2を回転させて外槽8に向かう空気の流れを生じさせることによって、外槽8を乾燥させて外槽8に付着している水分量を減らすことができる。そのため、乾燥工程に続く除菌工程において、機能性粒子が外槽8における残水に衝突して失活することを抑制できる。したがって、洗濯乾燥機1において、外槽8におけるカビ胞子の除菌性能を向上できる。
本実施形態の洗濯乾燥機1は、外槽8内に空気を流入可能とする送風経路23と、送風経路23に配置され、空気を加熱する加熱手段(ヒートポンプユニット10)と、送風経路23に配置され、空気を送風する送風手段(送風ファン11)と、を備える。制御手段25は、乾燥工程において、ヒートポンプユニット10と送風ファン11とを所定時間動作させる。
このような構成により、機能性粒子供給手段3を動作させる前に、ヒートポンプユニット10と送風ファン11とを動作させることによって、外槽8に付着している水分量をより高効率で減らすことができる。
本実施形態の洗濯乾燥機1においては、乾燥工程における洗濯槽2の回転方向と、除菌工程における洗濯槽2の回転方向とは同じである。
このような構成により、モータ14が反転する場合に生じるモータ14の減速を回避できる。
本実施形態の洗濯乾燥機1においては、乾燥工程における洗濯槽2の回転数と、除菌工程における洗濯槽2の回転数とは同じである。
このような構成により、乾燥工程においても除菌工程と同様、外槽8への送風効率を向上させ、且つ、モータ14への負荷が少ない回転数にすることができる。
本実施形態の洗濯乾燥機1においては、乾燥工程において、送風ファン11を駆動させた後、待機時間が経過すると、ヒートポンプユニット10を動作させる。
このような構成により、ヒートポンプユニット10の立ち上がり時間においても、送風経路23内の乾いた空気を洗濯槽2に送り込み残水を除去できるので、立ち上がり時間を有効活用できる。
本実施形態の洗濯乾燥機1においては、制御手段25は、除菌工程において、ヒートポンプユニット10と送風ファン11とを停止させる。
このような構成により、送風経路23から離れた外槽8の壁面に、より多くの機能性粒子を送達できる。また、除菌機能を維持した機能性粒子をより多く送達できる。
本実施形態の洗濯乾燥機1においては、制御手段25は、乾燥工程において、機能性粒子供給手段3を停止させる。
このような構成により、外槽8における残水を取り除いた上で機能性粒子を供給することができる。そのため、機能性粒子が外槽8における残水に衝突して失活することを抑制しつつ、機能性粒子供給手段3の負荷を低減できる。
本実施形態の洗濯乾燥機1の外槽8の除菌方法は、洗濯物を収容する洗濯槽2と、洗濯槽2を回転可能に内装した外槽8と、を備える洗濯機(洗濯乾燥機1)の外槽8を除菌する方法である。方法は、洗濯乾燥機1の動作を制御する制御手段25が、洗濯槽2を回転させるモータ14と機能性粒子を外槽8内に供給する機能性粒子供給手段3とを動作させる除菌工程を含む。方法は、制御手段25が、除菌工程の前にモータ14を動作させる乾燥工程を含む。
このような構成により、機能性粒子供給手段3を動作させる前から洗濯槽2を回転させることによって、外槽8を乾燥させて外槽8に付着している水分量を減らすことができる。
なお、本実施の形態では、洗濯乾燥機1について説明したが、これに限定されない。洗濯乾燥機は、洗濯物を洗濯できるものであればよい。洗濯物を洗濯する機能のみを有する洗濯機であってもよい。また、洗濯乾燥機は、衣類を乾燥する機能のみを有する衣類乾燥機であってもよい。
なお、本実施の形態では、洗濯乾燥機1が操作表示部5を有する例について説明したが、これに限定されない。例えば、洗濯乾燥機1とサーバと通信端末とがインターネット回線を介して接続され、ユーザは通信端末のアプリケーションによって設定入力を行ってもよい。
なお、本実施の形態では、制御手段25が、ユーザによって入力された洗濯物処理コースを実行する例について説明したが、これに限定されない。例えば、制御手段25は、サーバから洗濯乾燥機1にダウンロードされる洗濯物処理コースを実行してもよい。
なお、本実施の形態では、洗濯乾燥機1が空気を循環させる送風経路23を有する例について説明したが、これに限定されない。洗濯乾燥機1は、洗濯物を乾燥できるものであればよい。洗濯乾燥機1は、空気を一方向に通過させる排気経路を有してもよい。一方で、洗濯乾燥機1が空気を循環させる送風経路23を有すると、発生させた機能性粒子を洗濯乾燥機1の中に循環させることができる。そのため、効率的に洗濯乾燥機1の内部を除菌できる。
また、本実施の形態では、機能性粒子供給手段3が送風経路23内の送風ファン11の下流に配設される例について説明したが、これに限定されない。機能性粒子供給手段3は、機能性粒子を外槽8に送達できる位置に配置されていればよい。例えば、機能性粒子供給手段3は、扉4に配設されてもよい。この場合、機能性粒子供給手段3を洗濯槽2に近づけることで、機能性粒子を洗濯槽2及び外槽8の壁面により効率的に送達できる。ただし、機能性粒子供給手段3を送風経路23内の送風ファン11の下流に配設すると、機能性粒子供給手段3への洗剤の泡飛びや水飛びを防ぐことができ、機能性粒子供給手段3の故障を抑制できる。
なお、本実施の形態では、槽クリーンコースが乾燥工程と除菌工程を有する例について説明したが、これに限定されない。槽クリーンコースは、除菌工程を有していればよい。
なお、本実施の形態において、槽クリーンコースの工程の時間や内容や順序や数は、あくまで一例にすぎない。必要に応じて、時間を選択する事や、工程の順序を入れ替えることや、工程またはその回数を増やす事は可能である。
なお、本実施の形態では、槽クリーンコースが洗濯運転の後に実行される例について説明したが、これに限定されない。槽クリーンコースは、乾燥運転の後に実行されてもよく、または洗濯運転なしで単独で実行されてもよい。
なお、本実施の形態では、槽クリーンコースの前に洗濯乾燥機1から洗濯物を取り出す例について説明したが、これに限定されない。例えば、洗濯物を取り出す前や洗濯物を入れた後に槽クリーンコースを実行してもよい。このような動作によって、洗濯物に機能性粒子を作用させて、洗濯物を除菌することができる。一方で、洗濯物を取り出した後に槽クリーンコースを実行すると、機能性粒子が洗濯物に当たらず、外槽8の壁面に効率的に到達することができる。
なお、本実施の形態では、除菌工程において、機能性粒子供給手段3を連続的に動作する例について説明したが、これに限定されない。除菌工程において、機能性粒子供給手段3を間欠的に動作させてもよい。
なお、本実施の形態では、除菌工程において、送風ファン11を停止させる例について説明したが、これに限定されない。除菌工程において、一時的または連続的に送風ファン11を動作させてもよい。
なお、本実施の形態では、除菌工程において、ヒートポンプユニット10を停止させる例について説明したが、これに限定されない。除菌工程において、一時的または連続的にヒートポンプユニット10を動作させてもよい。
なお、本実施の形態では、除菌工程におけるモータ14の回転方向が一方向である例について説明したが、これに限定されない。除菌工程において、モータ14の回転方向が反転するように構成してもよい。
なお、本実施の形態では、乾燥工程においては、機能性粒子供給手段3が停止している例について説明したが、これに限定されない。例えば、乾燥工程において、機能性粒子供給手段3が動作してもよい。
第1の態様における洗濯機は、洗濯物を収容する洗濯槽と、洗濯槽を回転可能に内装した外槽と、外槽を弾性支持する筐体と、洗濯槽を回転させるモータと、機能性粒子を外槽内に供給するための機能性粒子供給手段と、モータおよび機能性粒子供給手段の動作を制御する制御手段と、を備え、制御手段は、槽クリーンコースを実行し、槽クリーンコースは、モータと機能性粒子供給手段とを動作させる除菌工程と、除菌工程の前にモータを動作させる乾燥工程と、を有する。
第2の態様における洗濯機として、第1の態様における洗濯機において、外槽内に空気を流入可能とする送風経路と、送風経路に配置され、空気を加熱する加熱手段と、送風経路に配置され、空気を送風する送風手段と、を備え、制御手段は、乾燥工程において、加熱手段と送風手段とを所定時間動作させる。
第3の態様における洗濯機として、第2の態様における洗濯機において、乾燥工程における洗濯槽の回転方向と、除菌工程における洗濯槽の回転方向とは同じである。
第4の態様における洗濯機として、第2または第3の態様における洗濯機において、乾燥工程における洗濯槽の回転数と、除菌工程における洗濯槽の回転数とは同じである。
第5の態様における洗濯機として、第2から第4の態様のいずれかにおける洗濯機において、乾燥工程において、送風手段を駆動させた後、待機時間が経過すると、加熱手段を動作させる。
第6の態様における洗濯機として、第2から第5の態様のいずれかにおける洗濯機において、制御手段は、除菌工程において、加熱手段と送風手段とを停止させる。
第7の態様における洗濯機として、第2から第6の態様のいずれかにおける洗濯機において、制御手段は、乾燥工程において、機能性粒子供給手段を停止させる。
第8の態様における洗濯機として、第1から第7の態様のいずれかにおける洗濯機において、槽クリーンコースにおける洗濯槽の回転方向は、洗濯物を脱水する脱水工程における洗濯槽の回転方向と同じ方向である。
第9の態様における洗濯機として、第1から第8の態様のいずれかにおける洗濯機において、外槽の下部には、排水口が設けられる凹部が形成され、外槽は、外槽の周方向に延びて、凹部の上方の一部を覆う突起を有し、槽クリーンコースにおける洗濯機の回転方向は、突起が延びる方向と逆向きである。
第10の態様における洗濯機の外槽の除菌方法は、洗濯物を収容する洗濯槽と、洗濯槽を回転可能に内装した外槽と、を備える洗濯機の外槽を除菌する方法であって、洗濯機の動作を制御する制御手段が、洗濯槽を回転させるモータと機能性粒子を外槽内に供給する機能性粒子供給手段とを動作させる除菌工程と、制御手段が、除菌工程の前にモータを動作させる乾燥工程と、を含む。
本開示は、添付図面を参照しながら好ましい実施の形態に関連して充分に記載されているが、この技術に熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
本開示の洗濯機は、家庭用の洗濯乾燥機、業務用の洗濯乾燥機、あるいは任意の種類の洗濯乾燥機(例えば家庭用のドラム式洗濯乾燥機)として有用である。
1 洗濯乾燥機(乾燥機)
2 洗濯槽
3 機能性粒子供給手段
4 扉
5 操作表示部
6 筐体
8 外槽
10 ヒートポンプユニット
11 送風ファン
13 送風ファンモータ
14 モータ
23 送風経路
25 制御手段
30 給水弁
31 排水弁
33 開口
34 開口
35 排水口
38 開口
39 凹部
37 止水リブ

Claims (10)

  1. 洗濯物を収容する洗濯槽と、
    前記洗濯槽を回転可能に内装した外槽と、
    前記洗濯槽を回転させるモータと、
    機能性粒子を前記外槽内に供給するための機能性粒子供給手段と、
    前記モータおよび前記機能性粒子供給手段の動作を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、槽クリーンコースを実行し、
    前記槽クリーンコースは、前記モータと前記機能性粒子供給手段とを動作させる除菌工程と、前記除菌工程の前に前記モータを動作させる乾燥工程と、を有する、洗濯機。
  2. 前記外槽内に空気を流入可能とする送風経路と、
    前記送風経路に配置され、空気を加熱する加熱手段と、
    前記送風経路に配置され、空気を送風する送風手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記乾燥工程において、前記加熱手段と前記送風手段とを所定時間動作させる、請求項1に記載の洗濯機。
  3. 前記乾燥工程における前記洗濯槽の回転方向と、前記除菌工程における前記洗濯槽の回転方向とは同じである、請求項2に記載の洗濯機。
  4. 前記乾燥工程における前記洗濯槽の回転数と、前記除菌工程における前記洗濯槽の回転数とは同じである、請求項2に記載の洗濯機。
  5. 前記乾燥工程において、前記送風手段を駆動させた後、待機時間が経過すると、前記加熱手段を動作させる、請求項2に記載の洗濯機。
  6. 前記制御手段は、前記除菌工程において、前記加熱手段と前記送風手段とを停止させる、請求項2に記載の洗濯機。
  7. 前記制御手段は、前記乾燥工程において、前記機能性粒子供給手段を停止させる、請求項2に記載の洗濯機。
  8. 前記槽クリーンコースにおける前記洗濯槽の回転方向は、洗濯物を脱水する脱水工程における前記洗濯槽の回転方向と同じ方向である、請求項1に記載の洗濯機。
  9. 前記外槽の下部には、排水口が設けられる凹部が形成され、
    前記外槽は、前記外槽の周方向に延びて、前記凹部の上方の一部を覆う突起を有し、
    前記槽クリーンコースにおける前記洗濯機の回転方向は、前記突起が延びる方向と逆向きである、請求項1から8のいずれか一項に記載の洗濯機。
  10. 洗濯物を収容する洗濯槽と、前記洗濯槽を回転可能に内装した外槽と、を備える洗濯機の前記外槽を除菌する方法であって、
    前記洗濯機の動作を制御する制御手段が、前記洗濯槽を回転させるモータと機能性粒子を前記外槽内に供給する機能性粒子供給手段とを動作させる除菌工程と、
    前記制御手段が、前記除菌工程の前に前記モータを動作させる乾燥工程と、を含む、洗濯機の外槽の除菌方法。
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