JP2024021412A - モータ - Google Patents

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JP2024021412A
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Yuji Omura
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Abstract

Figure 2024021412000001
【課題】鉄心の強度が確保されつつモータ効率が向上し得るモータを提供することを目的とする。
【解決手段】モータ1のステータコア37は、円環部31と、円環部31から放射状に延在する複数の突出部32と、を備えている。また、複数の突出部32の内部を形成する内側磁性体92と当該複数の突出部32の内部を囲む外周部を形成する外側磁性体91とは異なる。また、複数の突出部32の内部を形成する部材は、モータ1の軸方向に積み重ねられた複数の内側磁性体92であり、複数の突出部32の内部を囲む外周部を形成する部材は、軸方向に積み重ねられた複数の外側磁性体91である。そして、軸方向において、複数の内側磁性体92のそれぞれの厚さが複数の外側磁性体91のそれぞれの厚さよりも薄い。
【選択図】図5

Description

本発明は、モータに関する。
従来、積み重ねられた複数の電磁鋼板からなる鉄心と、当該鉄心の複数のティースに巻回されたコイルとを含むステータを備えるモータが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010-207028号公報
近年、例えば上記特許文献1に記載されたようなモータやその他のモータにおいて、モータ効率の向上と鉄心の強度の確保とが求められる場合がある。
そこで、本発明は、鉄心の強度が確保されつつモータ効率が向上し得るモータを提供することを課題の一つとする。
本発明は、鉄心を備えるモータであって、前記鉄心は、内周部と、内周部から放射状に延在する複数の突出部と、を備え、前記複数の突出部の内部を形成する部材と当該複数の突出部の内部を囲む外周部を形成する部材とは異なり、前記複数の突出部の内部を形成する部材は、前記モータの軸方向に積み重ねられた複数の第1磁性体であり、前記複数の突出部の内部を囲む外周部を形成する部材は、軸方向に積み重ねられた複数の第2磁性体であり、前記軸方向において、前記複数の第1磁性体のそれぞれの厚さは前記複数の第2磁性体のそれぞれの厚さよりも薄いことを特徴とするものである。
なお、上記モータは、以下の構成の少なくとも1つをさらに備えてもよい。
すなわち、前記複数の第1磁性体の積層枚数は、前記複数の第2磁性体の積層枚数よりも多くてもよい。また、前記複数の第1磁性体の外周部全体が、前記複数の第2磁性体によって覆われていてもよい。また、前記モータはインシュレータをさらに備え、前記複数の第1磁性体は、前記複数の第2磁性体及び前記インシュレータに収容されていてもよく、これに代えて、前記鉄心には絶縁塗装がなされており、前記複数の第1磁性体の外周部全体は、前記複数の第2磁性体及び前記絶縁塗装によって覆われていてもよい。また、前記突出部はティースとヨークとを備え、前記複数の第1磁性体の少なくとも一部は前記ティースの全体にわたっていてもよく、これに代えて、前記突出部はティースとヨークとを備え、前記モータの径方向において、前記複数の第1磁性体の少なくとも一部の長さが前記ティースの長さよりも短くてもよい。また、前記複数の第1磁性体には、厚さの異なる前記第1磁性体が含まれてもよく、この場合、前記軸方向において、厚さの異なる前記第1磁性体がランダムに配置されていてもよく、これに代えて、前記軸方向において、端部側に位置する前記第1磁性体の厚さが内側に位置する前記第1磁性体の厚さよりも厚くてもよい。また、前記複数の第1磁性体の材料と前記複数の第2磁性体の材料とが異なっていてもよい。
本発明によれば、鉄心の強度が確保されつつモータ効率が向上し得るモータが提供される。
本発明の実施形態におけるモータの一例を示す斜視図である。 図1に示すモータの回転軸の方向における断面図である。 図1に示すモータの鉄心及びインシュレータを示す斜視図である。 図3におけるインシュレータが取り外された状態における鉄心を示す斜視図である。 図4に示す鉄心の回転軸の方向における断面図である。 図5に示す鉄心の回転軸の方向における一方側の端部及びその近傍を拡大して示す図である。 図4に示す鉄心のモータの径方向における断面図である。 本発明の実施形態の第1変形例に係る鉄心の一部を示す回転軸の方向における断面図である。 本発明の実施形態の第2変形例に係る鉄心の回転軸の方向における一方側の端部及びその近傍を示す、回転軸の方向における断面図である。 本発明の実施形態の第3変形例に係る鉄心の一部を示す径方向における断面図である。 本発明の実施形態の第4変形例に係る鉄心の一部を示す径方向における断面図である。 本発明の実施形態の第5変形例に係る鉄心の一部を示す径方向における断面図である。 本発明の実施形態の第6変形例に係る鉄心の一部を示す径方向における断面図である。 本発明の実施形態の第7変形例に係る鉄心を示す径方向における断面図である。
以下、本発明に係るモータを実施するための形態が添付図面とともに例示される。以下に例示する実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、以下の実施形態から変更、改良することができる。また、上記添付図面では、理解を容易にするために、各部材の寸法が誇張又は縮小して示されている場合やハッチングなどが省略されている場合がある。
図1は、実施形態におけるモータ1の一例を示す斜視図であり、モータ1の回転軸の方向における一方側から見た斜視図である。なお、以下、モータ1の回転軸の方向を「軸方向」と呼称する。また、図2は、モータ1の軸方向における断面図である。本実施形態において、モータ1は、いわゆるアウターロータ型のブラシレスモータとして構成されている。
図1及び図2に示すように、モータ1は、ハウジング10と、シャフト20と、軸受21と、軸受22と、ステータ30と、ロータ40と、蓋50とを主な構成として備えている。シャフト20は、一方の端部20aと他方の端部20bとを備える。すなわち、図1はシャフト20の一方の端部20a側から見た図である。
ハウジング10は、ハウジング10の底部を形成するベース12と、ハウジング10の側面と天面を形成するフレーム11とを含んでいる。ベース12は、軸方向の他方側(シャフト20の他方の端部20b側)に配置されている。
ベース12は、円盤状の部材であり、シャフト20の長手方向(軸方向)に対して垂直に配置されている(すなわち、モータ1の径方向に延びている。)。ベース12の中央には、軸方向に沿って延びる筒状の筒部13がベース12と一体に形成されている。また、筒部13には、シャフト20が通過する孔部が筒部13の内周面13aよりもシャフト20側に形成されている。ベース12のうち、軸方向において、シャフト20の一方の端部20a側の面には、コンデンサや抵抗素子などの電子部品が実装され、配線や端子を有する基板(以下、回路基板と呼称する)15が載置されている。なお、シャフト20の一方の端部20a側(軸方向における一方側)を「上」「上側」「上方」などと記載する場合があり、シャフト20の他方の端部20b側(軸方向における他方側)を「下」「下側」「下方」などと記載する場合がある。ベース12の一部には凹部12aが形成されており、この凹部12aによりベース12は開口を有している。この開口には、外部の装置と電気的に接続されるコネクタ16が配置されている。コネクタ16、回路基板15、及びステータ30に設けられた接続端子を介して、ステータ30の後述するコイル33に外部から電流が供給される。
フレーム11は、円筒状の第1筒部(以下、大径筒と呼称する)11Aと、円盤状の天面部(以下、円盤部と呼称する)11Bと、大径筒11Aよりも小さい外形を有する円筒状の第2筒部(以下、小径筒と呼称する)11Cと、を有している。大径筒11Aは、ベース12の外周部に固定されており、軸方向において、概ねベース12の位置から上側に延びている。円盤部11Bは、径方向に延びており、大径筒11Aの上端からシャフト20に向かって延びている。径方向において「内」という語は、大径筒11Aからシャフト20に向かう側に相当し、径方向において「外」という語は、シャフト20から大径筒11Aに向かう側に相当する。小径筒11Cは、円盤部11Bの内周部11B1から上側に延びている。この小径筒11Cの内周面11C1の内側には貫通孔11C2が形成されている。なお、本実施形態では、大径筒11A、円盤部11B、及び小径筒11Cは一体に形成されている。
このような構成を有するハウジング10の内部に、シャフト20、軸受21、軸受22、ステータ30、及びロータ40などが収容されている。
軸受21は、小径筒11Cの内側に配置されており、軸受21の外周面21aが小径筒11Cの内周面11C1に固定されている。軸受22は、筒部13の内周面13aの内側に配置されており、軸受22の外周面が筒部13の内周面13aに固定されている。軸受21、22としては、例えばボールベアリングやスリーブベアリングなどを挙げることができる。なお、筒部13の内周面13aには、段部13bが形成されている。軸方向において、この段部13bに軸受22が支持されている。シャフト20の外周面は、軸受21の内周面及び軸受22の内周面に支持されている。こうして、軸受21,22は、シャフト20を回転可能に支持している。シャフト20の一方の端部20a(上側の端部)は、後述する蓋50よりも上側に突出しており、シャフト20の他方の端部20b(下側の端部)は、筒部13の内側に位置している。
蓋50は、軸受21と小径筒11Cとを覆っている。蓋50は、第1の部材56と、第2の部材53とを有している。
第1の部材56は、上側から見て環状の部材であり、具体的には円環状である。環状の部材である第1の部材56は内周面を備え、この内周面の内側には貫通孔が形成されている。この貫通孔をシャフト20が通過しており、シャフト20の外周面が第1の部材56の内周面に固定されている。
第2の部材53は、筒状の部材であり、本実施形態では円筒状である。筒状の部材である第2の部材53は、スリーブ51と壁部52とを有している。本実施形態では、スリーブ51と壁部52とは一体に形成されている。スリーブ51は、フレーム11の円盤部11Bの面から上側に延びており、スリーブ51の上側の面は、第1の部材56の上側の面と概ね面一になっている。スリーブ51の下側の部位における内周面は、小径筒11Cの外周面に固定されている。一方、スリーブ51の上側の部位における内周面は、径方向において、第1の部材56の外周部と対向している。また、径方向において、第1の部材56の外周部とスリーブ51の内周面との間には隙間が存在する。よって、第1の部材56はシャフト20とともに、第2の部材53に対して回転できる。
壁部52は、軸方向においてスリーブ51の中央近傍(中間部)に位置しており、径方向において筒11Cからシャフト20に向かう方向に(内側に向かって)延在している。軸方向において、壁部52は、ワッシャ70を介して、第1の部材56に対向している。ワッシャ70は、シャフト20に対して回転可能になっていても構わない。壁部52は、リング状の平面形状を備えている。壁部52は内周面を備え、この内周面の内側に貫通孔が形成されている。この壁部52の貫通孔をシャフト20が通過している。壁部52の内周面はシャフト20の外周面に対向している。また、径方向において、壁部52の内周面とシャフト20の外周面との間には隙間が存在する。このため、シャフト20は、第2の部材53に対して回転できる。
ロータ40は、ホルダ41とマグネット44とを有している。ホルダ41は、磁性体で形成されており、円筒状の筒部43と、筒部43の上側の端部から内側に向かって延びる環状部42を有している。環状部42は、筒部43と一体に形成されている。環状部42は上側から見る場合に環状であり、内周部42aを備えている。シャフト20は、環状部42の内周部42aを通過するとともに、この内周部42aの内周面に固定されている。したがって、ホルダ41とシャフト20とは一体的に回転する。また径方向において、環状部42の内周部42aとシャフト20との間には、スペーサ71と、リング72と、スペーサ71やリング72よりも小さい外形(又は外径)を有する第2のリング73が配置されている。筒部43は、環状部42の外周部42bから下側に延びている。軸方向において、筒部43の下端部は、ステータ30の後述するステータコア37の下端部よりも下側に位置している。マグネット44は、環状の形状を備え、筒部43の内周面の概ね全面に固定されている。マグネット44の下端部は、筒部43の下端部よりも下側に位置している。また、このマグネット44において、周方向に沿って複数の異なる磁極(N極とS極)が交互に形成されている。径方向において、マグネット44は、エアギャップGを介してステータ30のステータコア37に対向している。
次に、モータ1のステータ30について詳細に説明する。
ステータ30は、ハウジング10に対して固定されており、図2に示すように、ステータコア37(鉄心)と、樹脂等の絶縁部材で形成されるインシュレータ34と、複数のコイル33と、を含んでいる。図3は、ステータコア37及びインシュレータ34を示す斜視図であり、複数のコイル33が取り外された状態で示されている。図3に示すように、インシュレータ34は、ステータコア37の大部分を囲んでいる。
図4は、ステータ30のステータコア37のみを示す斜視図であり、複数のコイル33とインシュレータ34とが取り外されたステータコア37を示している。図4に示すように、ステータコア37は、径方向における最も内側に位置する内周部としての円環部(コア)31と、円環部31から放射状に延在する複数の突出部32とを含んでいる。円環部31は筒状(本実施形態では円筒状)に形成されており、円筒状の内周面31aを有している。内周面31aよりも内側は、ステータコア37を軸方向に貫通する貫通孔となっている。図2に示すように、この貫通孔には上述の筒部13の上側の部分がはめ込まれており、円環部31の内周面31aにおける概ね下半分の部分が、筒部13の外周面13eにおける上側の部分に固定されて支持されている。また、この貫通孔の中央をシャフト20が通過している。
図4に示すように、ステータコア37の複数の突出部32のそれぞれは、同一の形状及び寸法に形成されており、円環部31の周方向において概ね等間隔に配置されている。複数の突出部32のそれぞれは、円環部31から径方向の外側に向かって延在するティース80と、ティース80の外側の端部に接続されるヨーク81とを含んでいる。軸方向から見る場合に、ティース80は矩形の形状を有している。軸方向から見る場合に、ヨーク81は、ティース80の外側の端部との接続部を起点にして外側ほど周方向の長さが長くなるように(すなわち、拡径するように)形成されている。なお、突出部32がヨーク81を含むことは必須ではない。
図2及び図3に示すように、インシュレータ34は、上記のようにステータコア37の大部分を囲んでいる。本実施形態では、インシュレータ34は、円環部31の外側の部分と、ティース80の全体と、ヨーク81のうちヨーク81の外周面82aを除く部分とを覆っている。すなわち、ティース80とヨーク81の大部分とはインシュレータ34に収容されており、ヨーク81の外周面82aがインシュレータ34から露出している。図2に示すように、インシュレータ34から露出した外周面82aとロータ40のマグネット44とは、モータ1に磁気回路が形成されるように径方向においてエアギャップGを介して対向している。
図2に示すように、複数のコイル33は、複数のティース80のそれぞれにインシュレータ34を介して巻回されている。こうして、複数のコイル33とステータコア37との間が絶縁されている。コネクタ16及び回路基板15を介して複数のコイル33に外部電源からの電流が流れると、ステータコア37の円環部31、ティース80、及びヨーク81に磁力線が通り、モータ1に磁気回路が形成される。その結果、ステータ30よりも外側に位置するロータ40が、シャフト20を中心としてステータ30に対して回転する。
次に、ステータコア37についてより詳細に説明する。
図5は、ステータコア37の軸方向における断面図である。図6は、ステータコア37の上側の端部及びその近傍を拡大して示す図である。図5及び図6に示すように、ステータコア37は、軸方向に積み重ねられた複数の板状の外側磁性体91(第2磁性体)と、軸方向に積み重ねられた複数の板状の内側磁性体92(第1磁性体)とを含んでいる。
図5及び図6に示すように、複数の外側磁性体91は、複数の内側磁性体92を囲っている。複数の外側磁性体91を形成する材料は、磁性体であれば特に限定されないが、本実施形態ではケイ素鋼である。複数の外側磁性体91のそれぞれは、最も上側に位置する外側磁性体91と最も下側に位置する外側磁性体91とを除いて実質的に同一の形状を有する。なお、「実質的に同一」という場合、例えば製造誤差と認められる程度の相違が「同一」に含まれる。以下、最も上側に位置する外側磁性体91を外側磁性体91S1と記載し、最も下側に位置する外側磁性体91S2と記載することがある。また、複数の外側磁性体91のそれぞれは、実質的に同一の寸法を有する。すなわち、本実施形態では、複数の外側磁性体91のそれぞれ(外側磁性体91S1及び外側磁性体91S2を含む)の軸方向の厚さT1は実質的に同一である。ただし、複数の外側磁性体91のそれぞれの厚さを除く寸法が実質的に同一であれば、複数の外側磁性体91のそれぞれの厚さT1が異なっていても構わない。本実施形態では、複数の外側磁性体91は、上記のようにインシュレータ34の内部に収容されることにより、相対的に移動しないようにかつ互いに磁気的に接続するように積み重ねられて保持されている。なお、複数の外側磁性体91をインシュレータ34の内部に収容することに加えて或いは代えて、複数の外側磁性体91を加締めたり、レーザ溶接したり、あるいは接着剤等を用いて接着したりすることによって、複数の外側磁性体91を互いに固定してもよい。
図7は、ステータコア37の径方向における断面図である。より具体的には、図7は、複数の外側磁性体91のうち外側磁性体91S1及び外側磁性体91S2以外のある外側磁性体91を径方向に沿って切断した状態のステータコア37を示している。図7に示すように、外側磁性体91S1及び外側磁性体91S2以外の複数の外側磁性体91のそれぞれは、最も内側に位置する環状の円環領域91Rと、円環領域91Rから放射状に延在する複数の突出領域91Cとを含んでいる。円環領域91Rは内周面91Raを有しており、内周面91Raよりも内側は概ね円形に開口している。複数の突出領域91Cのそれぞれは、実質的に同一の形状及び寸法に形成されており、円環領域91Rの周方向において概ね等間隔に配置されている。複数の突出領域91Cのそれぞれは、円環領域91Rから径方向の外側に延在するティース領域91Aと、ティース領域91Aの外側の端部に接続されるヨーク領域91Bとを含んでいる。軸方向から見る場合に、ティース領域91Aは矩形の形状を有している。軸方向から見る場合に、ヨーク領域91Bは、ティース領域91Aの外側の端部との接続部を起点にして外側ほど周方向の長さが長くなるように(すなわち、拡径するように)形成されている。外側磁性体91S1及び外側磁性体91S2以外の複数の外側磁性体91のそれぞれにおいて、ティース領域91Aは、軸方向から見る場合に矩形の内周面91Dを有している。すなわち、この内周面91Dよりも内側に、軸方向から見る場合に矩形の開口91Eが形成されている。この矩形の開口91Eは、径方向においてティース領域91Aの全体にわたっている。換言すると、径方向において、ティース領域91Aの長さL1と矩形の開口91Eの長さL2とは実質的に同一である。また、この矩形の開口91Eの周方向における長さは特に限定されないが、例えば、ティース領域91Aの周方向における長さの50%以上90%以下の長さであってもよい。
一方、外側磁性体91S1及び外側磁性体91S2のそれぞれにおけるティース領域91Aは、矩形の内周面91Dを有していない。すなわち、外側磁性体91S1及び外側磁性体91S2のそれぞれにおけるティース領域91Aには、上記のような矩形の開口91Eが形成されていない。外側磁性体91S1及び外側磁性体91S2のそれぞれは、この矩形の開口91Eが形成されていない点を除いて、他の外側磁性体91と同様の形状を有する。
図5及び図6に示すように、外側磁性体91S1及び外側磁性体91S2を含む複数の外側磁性体91が軸方向に積み重ねられることによって、円環領域91Rが積層されてなる円環部31と、突出領域91Cが積層されてなる突出部32とを有するステータコア37が形成される。また、外側磁性体91S1及び外側磁性体91S2を除く複数の外側磁性体91が軸方向に積み重ねられることによって、ステータコア37のティース80の内部、すなわち、外側磁性体91S1よりも下側かつ外側磁性体91S2よりも上側に、上記の複数の矩形の開口91Eが連通してなる直方体状の内部空間95が形成されている。そして、この内部空間95は、上端において外側磁性体91S1によって塞がれ、下端において外側磁性体91S2によって塞がれる。上記のように、ティース80の全体はインシュレータ34に収容されている。したがって、内部空間95の全体がインシュレータ34内に収容されている。
複数の内側磁性体92のそれぞれは、複数の外側磁性体91とは異なる部材である。複数の内側磁性体92を形成する材料は、磁性体であれば特に限定されないが、本実施形態では、外側磁性体91と同様の材料であるケイ素鋼である。図5から図7に示すように、複数の内側磁性体92のそれぞれは、同一の形状及び寸法を有している。具体的には、複数の内側磁性体92のそれぞれは、軸方向及び径方向から見る場合において矩形であり、かつ、軸方向から見る場合において矩形の開口91Eと実質的に同一の寸法を有している。さらに言えば、軸方向において、複数の内側磁性体92のそれぞれは、実質的に同一の厚さを有している。図5及び図6に示すように、複数の内側磁性体92のそれぞれの厚さT2は、複数の外側磁性体91のそれぞれの厚さT1よりも薄い。複数の内側磁性体92のそれぞれの厚さT2は、複数の外側磁性体91のそれぞれの厚さT1よりも薄い限りにおいて特に限定されるものではないが、例えば、外側磁性体91及び内側磁性体92がいずれもケイ素鋼板であり、外側磁性体91の厚さT1が0.5mmである場合、内側磁性体92の厚さT2は0.05mm以上0.1mm以下であってもよい。
図5及び図6に示すように、複数のティース80の内部空間95のそれぞれには、複数の内側磁性体92が積み重ねられて収容され、その結果、内部空間95が複数の内側磁性体92によって殆ど隙間なく埋められた状態になっている。そして、内部空間95に収容された複数の内側磁性体92の上端と下端とは、外側磁性体91S1と外側磁性体91S2とによって封止されている。すなわち、複数の内側磁性体92の外周部全体が複数の外側磁性体91によって覆われている。このように、複数の内側磁性体92は複数の突出部32(ティース80)の内部を形成する部材であり、一方、複数の突出部32を形成する複数の外側磁性体91は、複数の突出部32の内部(複数の内側磁性体92)を囲む外周部を形成する部材である。内部空間95に収容された複数の内側磁性体92は、互いに磁気的に接続されており、かつ、複数の内側磁性体92を囲む複数の外側磁性体91に磁気的に接続されている。本実施形態において、内部空間95に収容された複数の内側磁性体92は、例えば加締め、レーザ溶接、或いは接着剤等を用いた接着等の手段によって互いに固定されていないが、上記のように内部空間95に収容されてかつ外側磁性体91S1と外側磁性体91S2とによって封止されることによって、殆ど相対的に移動しないように保持されている。もっとも、複数の内側磁性体92同士を互いに固定してもよいし、複数の内側磁性体92と複数の外側磁性体91とを樹脂などで固定してもよい。
本実施形態では、複数の内側磁性体92は、複数の外側磁性体91及びインシュレータ34に収容されている。また、本実施形態では、複数の内側磁性体92は径方向においてティース80全体にわたっており、複数の内側磁性体92の径方向における長さL2は、ティース80の径方向における長さL1と実質的に同一である。さらに、本実施形態では、複数の内側磁性体92の積層枚数が複数の外側磁性体91の積層枚数よりも多い。
以上説明したように、本実施形態に係るモータ1のステータコア37(鉄心)は、円環部31(内周部)と、円環部31から放射状に延在する複数の突出部32と、を備えている。また、複数の突出部32の内部を形成する部材(内側磁性体92)と当該複数の突出部32の内部を囲む外周部(ティース80)を形成する部材(外側磁性体91)は異なる。また、複数の突出部32の内部を形成する部材は、モータ1の軸方向に積み重ねられた複数の内側磁性体92(第1磁性体)であり、複数の突出部32の内部を囲む外周部(ティース80)を形成する部材は、軸方向に積み重ねられた複数の外側磁性体91(第2磁性体)である。そして、このモータ1では、軸方向において、複数の内側磁性体92(第1磁性体)のそれぞれの厚さT2が複数の外側磁性体91(第2磁性体)のそれぞれの厚さT1よりも薄い。
このような本実施形態のモータ1によれば、ステータコア37の外側の部位が相対的に厚い外側磁性体91(第2磁性体)で形成されているため、ステータコア37(鉄心)の強度が確保され得る。一方で、モータ1によれば、ステータコア37の内部、特に、本実施形態では、磁束密度が高くなることが想定されるティース80の内部が、相対的に薄い内側磁性体92(第1磁性体)で形成されているため、ステータコア37に発生する渦電流が低減され得、その結果、鉄損が抑制されてモータ効率が向上し得る。
また、本実施形態のモータ1によれば、内側磁性体92が外側磁性体91の内部に収容されて保持されるため、内側磁性体92同士を加締め等によって固定する必要がない。そのため、加締め等に対する強度を気にすることなく、内側磁性体92を薄くすることが可能である。したがって、内側磁性体92を例えばケイ素鋼板で形成する場合、通常想定されるケイ素鋼板の厚みよりも薄いケイ素鋼板を用いることが可能である。したがって、上記のように、0.05mm以上0.1mm以下の厚さのケイ素鋼板を用いることが可能であり、より渦電流を抑制することができる。また、内側磁性体92をケイ素鋼板以外の材料(例えば、粉末状の磁性体)で形成する場合には、内側磁性体92の厚さを0.05mm未満にすることも可能になり得る。
また、本実施形態のモータ1によれば、複数の内側磁性体92が矩形であるため、成形が容易であり、生産性及びコスト性に優れている。
次に、上記実施形態の各種変形例について説明する。
(第1変形例)
図8は、本変形例に係るステータコア37の一部を示す軸方向における断面図であり、具体的には、ティース80の軸方向における断面の一部を示している。図8では、便宜上、ハッチングが省略されている。図8に示すように、ティース80の内部空間95には、複数の内側磁性体92が収容されている。複数の内側磁性体92には、厚さの異なる内側磁性体92が含まれており、具体的には、第1の厚みを有する第1の内側磁性体92aと、第1の厚みよりも薄い第2の厚みを有する第2の内側磁性体92bとが含まれる。本変形例では、軸方向において、端部側(外側磁性体91S1側及び外側磁性体91S2側)に第1の内側磁性体92aが配置されており、内側に第2の内側磁性体92bが配置されている。すなわち、本変形例では、軸方向において、端部側に位置する内側磁性体92の厚さが、内側に位置する内側磁性体92の厚さよりも厚い。このような構成によれば、端部側の内側磁性体92が相対的に厚く形成されているため、渦電流を抑制しつつ、ステータコア37の強度をより高めることができる。
(第2変形例)
図9は、本変形例に係るステータコア37の一部を示す軸方向における断面図であり、具体的には、ティース80の軸方向における断面の一部を示している。図9では、便宜上、ハッチングが省略されている。図9に示すように、ティース80の内部空間95には、複数の内側磁性体92が収容されている。複数の内側磁性体92には、厚さの異なる内側磁性体92が含まれており、具体的には、互いに厚さの異なる内側磁性体92a,92b,92c,92dが含まれている。本変形例では、互いに厚さの異なる内側磁性体92a,92b,92c,92dが軸方向においてランダムに配置されている。
(第3変形例)
図10は、本変形例に係るステータコア37の一部を示す径方向における断面図であり、具体的には、複数の突出部32のうちの1つの断面を示している。図10に示すように、本変形例における複数の内側磁性体92のそれぞれは、ティース80の径方向の長さL1よりも径方向の長さL2が短い矩形に形成されている。すなわち、本変形例では、径方向において、複数の内側磁性体92の長さがティース80の長さよりも短い。そして、複数の内側磁性体92のそれぞれは、当該内側磁性体92の平面形状と実質的に同一の形状の開口を有する内部空間95に収容されている。本変形例では、内側磁性体92よりも厚い外側磁性体91の占める割合が上記実施形態に比べて大きくなるため、渦電流を抑制しつつ、ステータコア37の強度をより高めることができる。
(第4変形例)
図11は、本変形例に係るステータコア37の一部を示す径方向における断面図であり、具体的には、複数の突出部32のうちの1つの断面を示している。図11に示すように、本変形例における複数の内側磁性体92のそれぞれは、径方向においてティース80の全体にわたっている。具体的には、複数の内側磁性体92のそれぞれは、径方向において、外側磁性体91のヨーク領域91Bとティース領域91Aとの境界から外側磁性体91の円環領域91Rまで延在しており、径方向におけるティース80の長さよりも長い。また、複数の内側磁性体92のそれぞれは、軸方向から見る場合に、径方向に延在する矩形の第1の部分92fと、概ね周方向に延在する略矩形の第2の部分92sとを含んでおり、概ねT字状に形成されている。第1の部分92fは円環領域91R内まで延びており、第1の部分92fの円環領域91R内にある端部に第2の部分92sが接続されている。なお、第2の部分92sの幅(周方向における長さ)は、ティース領域91Aの周方向における長さよりも長くてもよく、短くてもよく、あるいは同じであってもよい。外側磁性体91S1及び外側磁性体91S2を除く外側磁性体91のそれぞれには、内側磁性体92の平面形状(略T字状)と概ね同一の平面形状と寸法とを有する孔が形成されている。内側磁性体92のそれぞれは、外側磁性体91が積み重ねられることによって上記孔が連通してなる内部空間95に収容されて保持されている。本変形例では、外側磁性体91よりも薄い内側磁性体92の占める割合が上記実施形態に比べて大きくなるため、渦電流がより抑制され得る。
(第5変形例)
図12は、本変形例に係るステータコア37の一部を示す径方向における断面図であり、具体的には、複数の突出部32のうちの1つの断面を示している。図12に示すように、本変形例における複数の内側磁性体92のそれぞれは、径方向においてティース80の全体にわたっている。具体的には、複数の内側磁性体92のそれぞれは、径方向において、外側磁性体91の円環領域91Rとティース領域91Aとの境界から外側磁性体91のヨーク領域91Bまで延在しており、径方向におけるティース80の長さよりも長い。また、複数の内側磁性体92のそれぞれは、軸方向から見る場合に、径方向に延在する矩形の第1の部分92fと、概ね周方向に延在する略矩形の第2の部分92sとを含んでおり、概ねT字状に形成されている。第1の部分92fはヨーク領域91B内まで延びており、第1の部分92fのヨーク領域91Bにある端部に第2の部分92sが接続されている。なお、第2の部分92sの幅(周方向における長さ)は、ティース領域91Aの周方向における長さよりも長くてもよく、短くてもよく、あるいは同じであってもよい。外側磁性体91S1及び外側磁性体91S2を除く外側磁性体91のそれぞれには、内側磁性体92の平面形状(略T字状)と概ね同一の平面形状と寸法とを有する孔が形成されている。内側磁性体92のそれぞれは、外側磁性体91が積み重ねられることによって上記孔が連通してなる内部空間95に収容されて保持されている。本変形例では、外側磁性体91よりも薄い内側磁性体92の占める割合が上記実施形態に比べて大きくなるため、渦電流がより抑制され得る。
(第6変形例)
図13は、本変形例に係るステータコア37の一部を示す径方向における断面図であり、具体的には、複数の突出部32のうちの1つの断面を示している。図13に示すように、本変形例における複数の内側磁性体92のそれぞれは、径方向においてティース80の全体にわたっている。具体的には、複数の内側磁性体92のそれぞれは、径方向において、外側磁性体91の円環領域91Rから外側磁性体91のヨーク領域91Bまで延在しており、径方向におけるティース80の長さよりも長い。また、複数の内側磁性体92のそれぞれは、軸方向から見る場合に、径方向に延在する矩形の第1の部分92fと、概ね周方向に延在する略矩形の第2の部分92s及び第3の部分92tとを含んでおり、概ねI字状に形成されている。第1の部分92fは、円環領域91R内からヨーク領域91B内まで延びている。第1の部分92fの円環領域91Rにある端部に第2の部分92sが接続されている。第1の部分92fのヨーク領域91Bにある端部に第3の部分92tが接続されている。なお、第2の部分92s及び第3の部分92tのそれぞれの幅(周方向における長さ)は、ティース領域91Aの周方向における長さよりも長くてもよく、短くてもよく、あるいは同じであってもよい。外側磁性体91S1及び外側磁性体91S2を除く外側磁性体91のそれぞれには、内側磁性体92の平面形状(略I字状)と概ね同一の平面形状と寸法とを有する孔が形成されている。内側磁性体92のそれぞれは、外側磁性体91が積み重ねられることによって上記孔が連通してなる内部空間95に収容されて保持されている。本変形例では、外側磁性体91よりも薄い内側磁性体92の占める割合が上記実施形態に比べて大きくなるため、渦電流がより抑制され得る。
(第7変形例)
図14は、本変形例に係るステータコア37を示す径方向における断面図である。図14に示すように、本変形例における複数の内側磁性体92のそれぞれは、円環状に形成されている。具体的には、内側磁性体92のそれぞれは、円環状の第2の部分92sと、第2の部分92sから径方向に放射状に延びる複数の第1の部分92fとを含んでいる。複数の第1の部分92fのそれぞれは、軸方向から見る場合に矩形であり、外側磁性体91の複数のティース領域91Aのそれぞれにおいて径方向に延びている。本変形例では、複数の第1の部分92fのそれぞれは、外側磁性体91のティース領域91Aとヨーク領域91Bとの境界まで延在している。第2の部分92sは、軸方向から見る場合に円形であり、外側磁性体91の円環領域91R内に位置している。このような構成により、本変形例の内側磁性体92は、複数のティース領域91Aのそれぞれに位置する第1の部分92fと円環領域91Rに位置する第2の部分92sとが一体となった構成を有している。外側磁性体91S1及び外側磁性体91S2を除く外側磁性体91のそれぞれには、内側磁性体92の平面形状と概ね同一の平面形状と寸法とを有する孔が形成されている。内側磁性体92のそれぞれは、外側磁性体91が積み重ねられることによって上記孔が連通してなる内部空間95に収容されて保持されている。本変形例では、外側磁性体91よりも薄い内側磁性体92の占める割合が上記実施形態に比べて大きくなるため、渦電流がより抑制され得る。
以上、本発明について上記実施形態及び各変形例を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、複数の内側磁性体92の積層枚数は、複数の外側磁性体91の積層枚数と同じであってもよく、多くてもよい。具体的には、軸方向に積み重ねれた複数の内側磁性体92からなる第1の群と、軸方向に積み重ねれた複数の内側磁性体92からなる第2の群とが軸方向において隣り合っており、第1の群と第2の群との間に少なくとも一つの外側磁性体91が介在するような場合、複数の内側磁性体92の積層枚数が複数の外側磁性体91の積層枚数と同じか多くなり得る。
また、必ずしも複数の内側磁性体92の外周部全体が複数の外側磁性体91によって覆われていなくてもよい。例えば、複数の外側磁性体91と内部空間95に収容された複数の内側磁性体92とを接着剤などで固定する場合、複数の内側磁性体92が内部空間95から逸脱することが防止されるため、必ずしも外側磁性体91S1及び外側磁性体91S2で内部空間95を封止しなくてもよい。この場合、複数の内側磁性体92の外周部全体が複数の外側磁性体91によって覆われない。
また、複数のコイル33とステータコア37とをインシュレータ34で絶縁することに加えて或いはその代わりに、ステータコア37に絶縁塗装をして、複数の内側磁性体92の外周部全体が複数の外側磁性体91及び上記絶縁塗装によって覆われるようにしてもよい。
また、例えば、ティース80の径方向の長さよりも径方向の長さが長い内部空間95(第1の内部空間)と、ティース80の径方向の長さと同じ径方向の長さの内部空間95(第2の内部空間)と、ティース80の径方向の長さよりも径方向の長さが短い内部空間95(第3の内部空間)とが、ステータコア37に形成されてもよい。このような場合、第1の内部空間に収容される複数の内側磁性体92の径方向の長さはティース80の径方向の長さよりも長くなり得、第2の内部空間に収容される複数の内側磁性体92の径方向の長さはティース80の径方向の長さと同じになり得、第3の内部空間に収容される複数の内側磁性体92の径方向の長さはティース80の径方向の長さよりも短くなり得る。すなわち、このような例では、複数の内側磁性体92の一部の長さがティース80の長さよりも長くなり得、かつ、複数の内側磁性体92の他の一部の長さがティース80の長さと等しくなり得、かつ、複数の内側磁性体92の別の他の一部の長さがティース80の長さよりも短くなり得る。
また、上記実施形態や各変形例では、外側磁性体91の材料(例えば、ケイ素鋼)と複数の内側磁性体92の材料(例えば、ケイ素鋼)とが同じ例を示したが、例えば、外側磁性体よりも渦電流の抑制効果が高い材料で内側磁性体92を形成してもよい。材料の例としては、アモルファス金属の薄膜を積層したものや、アモルファス合金粉末を固化させたものがよい。
また、上記実施形態や各変形例では、鉄心がステータコア37である例を説明したが、鉄心はロータコアであってもよい。
その他、当業者は、従来公知の知見に従い、本発明を、インナーロータ型のブラシレスモータ、ブラシ付きモータ、及びファンモータなどの他のタイプのモータに適宜改変することができる。かかる改変によってもなお本発明の構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
1…モータ、31…円環部(内周部)、32…突出部、34…インシュレータ、37…ステータコア(鉄心)、80…ティース、81…ヨーク、91…外側磁性体(第2磁性体)、92…内側磁性体(第1磁性体)

Claims (11)

  1. 鉄心を備えるモータであって、
    前記鉄心は、内周部と、内周部から放射状に延在した複数の突出部と、を備え、
    前記複数の突出部の内部を形成する部材と、当該複数の突出部の内部を囲む外周部を形成する部材は異なり、
    前記複数の突出部の内部を形成する部材は、前記モータの軸方向に積み重ねられた複数の第1磁性体であり、
    前記複数の突出部の内部を囲む外周部を形成する部材は、軸方向に積み重ねられた複数の第2磁性体であり、
    前記軸方向において、前記複数の第1磁性体のそれぞれの厚さは前記複数の第2磁性体のそれぞれの厚さよりも薄い、モータ。
  2. 前記複数の第1磁性体の積層枚数は、前記複数の第2磁性体の積層枚数より多い、請求項1に記載のモータ。
  3. 前記複数の第1磁性体の外周部全体が、前記複数の第2磁性体によって覆われている、請求項1又は2に記載のモータ。
  4. 前記モータはインシュレータをさらに備え、前記複数の第1磁性体は、前記複数の第2磁性体及び前記インシュレータに収容されている、請求項3に記載のモータ。
  5. 前記鉄心には絶縁塗装がなされており、前記複数の第1磁性体の外周部全体は、前記複数の第2磁性体及び前記絶縁塗装によって覆われている、請求項3に記載のモータ。
  6. 前記突出部はティースとヨークとを備え、前記複数の第1磁性体の少なくとも一部は前記ティースの全体にわたっている、請求項3に記載のモータ。
  7. 前記突出部はティースとヨークとを備え、前記モータの径方向において、前記複数の第1磁性体の少なくとも一部の長さが前記ティースの長さよりも短い、請求項3に記載のモータ。
  8. 前記複数の第1磁性体には、厚さの異なる前記第1磁性体が含まれる、請求項3に記載のモータ。
  9. 前記軸方向において、厚さの異なる前記第1磁性体がランダムに積層されている、請求項8に記載のモータ。
  10. 前記軸方向において、端部側に位置する前記第1磁性体の厚さが内側に位置する前記第1磁性体の厚さよりも厚い、請求項8に記載のモータ。
  11. 前記複数の第1磁性体の材料と前記複数の第2磁性体の材料とが異なる、請求項3に記載のモータ。
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