JP2024019704A - 車両用シート装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 シート本体を支持する回転部材がベース部材で回転可能に支持され、アクチュエータと、アクチュエータが発揮する回転動力で回転する出力ギヤと、出力ギヤに噛合する入力ギヤとを有する回転駆動装置が、回転部材を回転駆動することを可能として回転部材およびベース部材間に設けられる車両用シート装置において,回転部材の回転軸線に直交する方向での小型化を可能とする。【解決手段】 入力ギヤ52の少なくとも一部が、平面視で回転部材30の外周30dよりも内側に配置される。【選択図】 図5
Description
本発明は、シート本体を支持する回転部材が、ベース部材で回転可能に支持され、アクチュエータと、当該アクチュエータが発揮する回転動力で回転する出力ギヤと、当該出力ギヤに噛合する入力ギヤとを有する回転駆動装置が、前記回転部材を回転駆動することを可能として前記回転部材および前記ベース部材間に設けられる車両用シート装置に関する。
このような車両用シート装置は、たとえば特許文献1によって知られている。
上記特許文献1で開示されたものでは、回転リング(本願発明の回転部材に対応)を支持する回転機構本体(本願発明のベース部材に対応)に円弧状の回転ギヤ(本願発明の入力ギヤに対応)が固定され、回転モータを含むアクチュエータが、前記回転リングから延出されるブラケットに取付けられて前記回転機構本体の外方に配置され、前記アクチュエータの出力ギヤが前記回転ギヤに噛合されている。このため車両用シート装置が、回転部材の回転軸線に直交する方向で大型化してしまう。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、回転部材の回転軸線に直交する方向での小型化を可能とした車両用シート装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、シート本体を支持する回転部材が、ベース部材で回転可能に支持され、アクチュエータと、当該アクチュエータが発揮する回転動力で回転する出力ギヤと、当該出力ギヤに噛合する入力ギヤとを有する回転駆動装置が、前記回転部材を回転駆動することを可能として前記回転部材および前記ベース部材間に設けられる車両用シート装置において、前記入力ギヤの少なくとも一部が、平面視で前記回転部材の外周よりも内側に配置されることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記入力ギヤが有するギヤ部の少なくとも一部が平面視で前記回転部材の外周よりも内側に配置されることを第2の特徴とする。
本発明は、第2の特徴の構成に加えて、前記ギヤ部が、前記回転部材の回転軸線側を向いて配置されることを第3の特徴とする。
本発明は、第1または第2の特徴の構成に加えて、前記出力ギヤの少なくとも一部が、平面視で前記回転部材の外周よりも内側に配置されることを第4の特徴とする。
本発明は、第1~第4の特徴の構成のいずれかに加えて、前記アクチュエータが、平面視で前記回転部材の外周よりも内側に配置されることを第5の特徴とする。
本発明は、第1~第5の特徴の構成のいずれかに加えて、前記回転部材に、平面視で当該回転部材の外周よりも内側に配置される取付け部材が取付けられ、前記出力ギヤが前記取付け部材に配設されることを第6の特徴とする。
本発明は、第6の特徴の構成に加えて、前記アクチュエータが、前記取付け部材に取付けられることを第7の特徴とする。
本発明は、第1~第7の特徴の構成のいずれかに加えて、前記回転部材の中央部に少なくとも上方に開放する円形の収容部が形成され、前記出力ギヤの少なくとも一部が前記収容部内に配置されることを第8の特徴とする。
本発明は、第6の特徴の構成に加えて、前記回転部材の中央部に少なくとも上方に開放する円形の収容部が形成され、前記収容部内に収容される被収容部を有する前記取付け部材が、前記回転部材に取付けられることを第9の特徴とする。
さらに本発明は、第9の特徴の構成に加えて、前記シート本体が、連結部材を介して前記回転部材に連結されるシートクッションフレームに支持されるシートクッションと、前記シートクッションフレームに連結されるシートバックフレームに支持されて前記シートクッションの上方に配置されるシートバックと、前記シートバックフレームに設けられるガイド筒で高さ調整を可能として支持されるヘッドレストとを備え、前記連結部材が前記収容部の上端開口部よりも上方に配置され、前記アクチュエータが、前記取付け部材の前記被収容部の上面に取付けられることを第10の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、入力ギヤの少なくとも一部が平面視で回転部材の外周よりも内側に在るので、入力ギヤが回転部材の外側に在る従来のものと比べて、車両用シート装置を回転部材の回転軸線に直交する方向で小型化することができる。
また本発明の第2の特徴によれば、入力ギヤが有するギヤ部の少なくとも一部が平面視で回転部材の外周よりも内側に在るので、車両用シート装置を回転部材の回転軸線に直交する方向でより小型化することができる。
本発明の第3の特徴によれば、入力ギヤのギヤ部が回転部材の回転軸線側を向いているので、出力ギヤが入力ギヤの内側に配置されることになり、回転部材の回転軸線に直交する方向での車両用シート装置の小型化に寄与することができる。
本発明の第4の特徴によれば、出力ギヤの少なくとも一部が、平面視で回転部材の外周よりも内側にあることによって、回転部材の回転軸線に直交する方向で車両用シート装置を小型化することができる。
本発明の第5の特徴によれば、アクチュエータが平面視で回転部材の外周よりも内側に配置されるので、回転部材の回転軸線に直交する方向で車両用シート装置を小型化することができる。
本発明の第6の特徴によれば、平面視で回転部材の外周よりも内側に配置される取付け部材が回転部材に取付けられ、この取付け部材に出力ギヤが配設されるので、出力ギヤを配設するための取付け部材の配置によっても回転部材の回転軸線に直交する方向で車両用シート装置が大型化することを回避することができる。
本発明の第7の特徴によれば、アクチュエータが取付け部材に取付けられるので、出力ギヤが配設される取付け部材にアクチュエータの支持機能も持たせることにより、回転部材の回転軸線に直交する方向での車両用シート装置の大型化を回避しつつ部品点数の増加を抑えることができる。
本発明の第8の特徴によれば、回転部材の中央部の円形の収容部内に、出力ギヤの少なくとも一部が配置されるので、回転部材の中央部の空きスペースを有効に利用して出力ギヤをコンパクトに配置することができる。
本発明の第9の特徴によれば、前記回転部材の中央部の円形の収容部に、回転部材に取付けられる取付け部材の被収容部が収容されるようにして、取付け部材の取付け作業性を高めるとともに取付け確認を容易とすることができる。
さらに本発明の第10の特徴によれば、シートクッションフレームを回転部材に連結する連結部材が収容部の上端開口部よりも上方に在り、アクチュエータが取付け部材の前記被収容部の上面に取付けられるので、取付け部材へのアクチュエータの取付けによっても上下方向で大型化することを抑え、車両用シート装置の上下方向でのコンパクト化に寄与することができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面を参照しながら説明する。以下の説明で「前後」、「左右」および「上下」は、座った乗員が前向きとなる姿勢にシートがある状態で当該乗員から見た方向を言うものとする。
先ず図1において、車両用シート装置は、シート本体11をスライド可能とするために左右方向に間隔をあけつつ相互に平行に並んで直線状に延びる一対のスライドレール13と、前記シート本体11を回転可能に支持しつつ前記スライドレール13に沿って移動可能な回転機構14とを含む。
前記シート本体11は、シートクッションフレーム16に支持されるシートクッション11aと、前記シートクッションフレーム16に連結されるシートバックフレーム17に支持されて前記シートクッション11aの上方に配置されるシートバック11bと、前記シートバックフレーム17に設けられるガイド筒18で高さ調整を可能として支持されるヘッドレスト11cとを備える。
前記シートクッションフレーム16は、相互に左右方向に離間した位置に並ぶようにして前後方向に直線状に延びるように配置される一対のサイドフレーム16aと、それらのサイドフレーム16aの前端部間を連結する一端部連結部材としてのパンフレーム16bと、一対の前記サイドフレーム16aの後端部間を連結する他端部連結部材としてのリヤパイプ16cとを有する。
図2において、前記シートクッションフレーム16には、前記シートクッション11aの上方からの荷重を受けるクッション側受圧部材19が取付けられており、このクッション側受圧部材19は、金属線を左右に蛇行するようにジグザグに湾曲して成る複数(この実施の形態では4個)のシートスプリング20を有し、それらのシートスプリング20は、隣接するシートスプリング20同士が左右対称となるように配置され、インサート成形によってそれらのシートスプリング20と一体に成形される樹脂製の複数の中間部連結部材21で、隣接のシートスプリング20同士が連結される。
複数の前記シートスプリング20の前端部は、前記シートクッションフレーム16における前記パンフレーム16bに設けられる係止部22にそれぞれ係合される。また相互に隣接するシートスプリング20の後端部は、前記シートクッションフレーム16の前記リヤパイプ16cに係合されるとともに、インサート成形によってシートスプリング20と一体に成形される樹脂製の後端部連結部材23で連結されており、前記後端部連結部材23が、前記リヤパイプ16cを覆うように形成される。
すなわち前記クッション側受圧部材19は、前記シートクッションフレーム16の前記パンフレーム16bおよび前記リヤパイプ16c間に架け渡されており、平面視で一対の前記サイドフレーム16a間に配置される。
再び図1に注目して、前記シートバックフレーム17は、相互に左右方向に離間した位置に並ぶようにして上下方向に延びる一対のシートバックサイドフレーム17aと、それらのシートバックサイドフレーム17aの上端部間を連結するアッパフレーム17bと、一対の前記シートバックサイドフレーム17aの下端部間を連結するロアフレーム17cとを有する。
一対の前記シートバックサイドフレーム17a間には、樹脂等によって弾性変形可能に形成されるバック側受圧部材24が配置されており、このバック側受圧部材24は、上部連結ワイヤ25および下部連結ワイヤ26を介して左右の前記シートバックサイドフレーム17a間に架け渡される。
図3~図5を併せて参照して、前記シートクッションフレーム16は、前記回転機構14上に載置されており、この回転機構14は、前記スライドレール13に沿って移動可能なベース部材29と、前記シートフレーム15を支持して前記ベース部材29に回転可能に支持される回転部材30と、当該回転部材30の一部を上方から覆って前記ベース部材29に固定されるカバー部材31とを備える。
前記ベース部材29は、環状である第1底壁部29aと、第1底壁部29aの外周部から上方に立ち上がる円筒状の第1側壁部29bと、第1側壁部29bの上端部から外側方に張り出す第1鍔部29cとを有し、第1鍔部29cは矩形状に形成される。
また前記カバー部材31は、前記ベース部材29の第1底壁部29aに上方から当接される環状の第2底壁部31aと、第2底壁部31aの外周から上方にわずかに立ち上がる円筒状の第2側壁部31bと、上方に向かうにつれて大径となるように形成されて第2側壁部31bの上端部に連なる第1テーパ部31cと、第1テーパ部31cの上端部から側方に張り出す環状の第1平坦壁部31dと、第1平坦壁部31dの外周から上方に立ち上がる円筒状の第3側壁部31eとを有し、前記第2底壁部31aは前記ベース部材29の前記第1底壁部29aに複数のリベット32で結合される。
前記回転部材30は、前記カバー部材31の前記第1テーパ部31cに外側方から対向する位置に配置されて上方に向かうにつれて大径となるように形成される第2テーパ部30aと、前記カバー部材31の前記第3側壁部31eに外側方から対向するようにして前記第2テーパ部30aの上端部から上方に立ち上がる円筒状の第4側壁部30bと、第4側壁部30bから外側方に張り出す第2鍔部30cとを有し、第2鍔部30cは矩形状に形成される。また第2鍔部30cに、前記スライドレール13と平行に延びる連結部材33が複数ずつの第1のボルト34および第2のナット35で締結される。この連結部材33には、前記シートクッションフレーム16の前記サイドフレーム16aが連結され、当該サイドフレーム16aは、相互に離間した位置で並ぶようにしつつ直線状に延びて前記回転部材30の前記第2鍔部30c上に前記連結部材33を介して固定配置されることになる。
前記回転部材30は、前記ベース部材29が有する環状の回転支持部36に軸受37を介して回転可能に支持されており、前記回転支持部36は、前記ベース部材29における第1底壁部29aと、前記第1側壁部29bとで横断面形状が略L字状となるように形成される。
前記軸受37は、環状のリテーナ38の周方向複数箇所にボール39が保持されて成り、前記回転部材30における前記第1テーパ部31cには、前記ボール39を転動させるための環状凹部40が形成される。
ところで、前記回転部材30の中央部には、当該回転部材30における前記第2テーパ部30aおよび前記第4側壁部30bによって構成される円形の収容部41が上方に開放するとともに下方にも開放するようにして形成されており、前記カバー部材31はその収容部41内に収容、配置される。しかも前記シートクッションフレーム16の前記サイドフレーム16aを連結するための前記連結部材33が前記回転部材30における前記第2鍔部30cの上面に固定されるものであるので、当該連結部材33は前記収容部41の上端開口部よりも上方に配置されることになる。
ところで前記スライドレール13は、車両の前後方向に延びる固定レール45と、その固定レール45に摺動可能に嵌合される可動レール46とから成り、前記ベース部材29の前記第1鍔部29cが、複数ずつの第2のボルト47および第2のナット48で前記可動レール46に締結される。
前記回転部材30は、当該回転部材30および前記ベース部材29間に設けられる回転駆動装置49で回転駆動されるものであり、この回転駆動装置49は、アクチュエータ50と、当該アクチュエータ50が発揮する回転動力で回転する出力ギヤ51と、当該出力ギヤ51に噛合する入力ギヤ52とを備える。
前記アクチュエータ50および前記出力ギヤ51は、前記回転部材30および前記ベース部材29の一方、この実施の形態では前記回転部材30側に配設され、前記入力ギヤ52は、前記回転部材30および前記ベース部材29の他方、この実施の形態では前記ベース部材29に固定される。
前記アクチュエータ50は、車幅方向に延びる回転軸線を有する電動モータ53と、当該電動モータ53のケース54に連結されるギヤボックス55と、回転軸線を前記回転部材30の回転軸線Cと平行にして前記ギヤボックス55から突出される出力軸56とを備え、前記出力ギヤ51は前記出力軸56に設けられる。前記ギヤボックス55内には、前記電動モータ53の回転動力を減速しながら回転方向を90度変換して前記出力軸56に伝達するようにしたギヤ減速機構(図示せず)が収容され、このギヤ減速機構は、出力軸56側からの回転動力が前記電動モータ53側に伝達されるのを阻止するようにしてウォームギヤを含む構成とされている。
前記入力ギヤ52の少なくとも一部は、平面視で前記回転部材30の外周30dすなわち第2鍔部30cの外端縁よりも内側に配置されるものであり、しかも前記入力ギヤ52が有するギヤ部52aの少なくとも一部が平面視で前記回転部材30の外周30dよりも内側に配置される。
この実施の形態では、前記回転部材30は180度の範囲で回転駆動されるものであり、前記入力ギヤ52は、内周部にギヤ部52a有して略180度にわたる円弧状に形成され、前記ベース部材29が備える第1底壁部29aの内周部下面に前記ギヤ部52aを前記第1底壁部29aの内周から半径方向内方に突出させるようにして固定される。これにより前記ギヤ部52aは、前記回転部材30の回転軸線C側を向いて配置されることになる。
前記入力ギヤ52の前記ベース部材29への固定にあたっては、前記カバー部材31の前記第2底壁部31aを前記ベース部材29の前記第1底壁部29aに結合するようにした複数のリベット32の一部が、前記第1底壁部29aを挟んで前記第2底壁部31aおよび前記入力ギヤ52を前記第1底壁部29aに共に結合するために用いられる。この際、前記入力ギヤ52の周方向端部が、前記第2底壁部31aおよび前記入力ギヤ52を前記第1底壁部29aに共に結合するため前記リベット32に対応する部位に配置される場合には、入力ギヤ52の周方向長さを無駄に長くすることを回避するために、図4で示すように、前記入力ギヤ52の周方向端部に切欠き57が形成されるようにしてもよい。
前記出力ギヤ51の少なくとも一部は、平面視で前記回転部材30の外周30dよりも内側に配置されるものであり、この実施の形態では、ギヤ部52aを前記回転部材30の回転軸線C側を向けた前記入力ギヤ52が前記ベース部材29の第1底壁部29aに固定され、その入力ギヤ52のギヤ部52aに前記出力ギヤ51が噛合することから、前記出力ギヤ51の全てが平面視で前記回転部材30の外周30dよりも内側に配置されることになる。
また前記出力ギヤ51が設けられる出力軸56を有する前記アクチュエータ50も平面視で前記回転部材30の外周30dよりも内側に配置される。
ところで前記回転部材30には、平面視で当該回転部材30の外周30dよりも内側に配置される取付け部材58が取付けられ、前記出力ギヤ51が前記取付け部材58に配設されるとともに、前記アクチュエータ50が前記取付け部材58に取付けられる。すなわちこの実施の形態では、前記アクチュエータ50の前記ギヤボックス55が前記取付け部材58の上面に取付けられ、前記取付け部材58を貫通する前記出力軸56に前記出力ギヤ51が設けられることで当該取付け部材58に前記出力ギヤ51が配設されることになる。
また前記ベース部材29における前記第1底壁部29aの内周部下面は、前記回転部材30の下端部すなわち前記第2テーパ部30aの下部小径端部とほぼ同一高さに在り、前記第1底壁部29aの内周部下面に固定される前記入力ギヤ52は、前記回転部材30がその中央部に有する収容部41の下端よりも下方に在る。したがって前記入力ギヤ52に噛合する前記出力ギヤ51の前記入力ギヤ52への噛合部は前記収容部41の下端部よりも下方位置に在るが、前記噛合部よりも上方の部分は前記収容部41内に収容されることになり、前記出力ギヤ51の少なくとも一部が前記収容部41内に配置される。
前記取付け部材58は、この実施の形態では前記回転部材30の回転軸線Cよりも前方に配置されるものであり、前記回転部材30における前記第2鍔部30cの上面に結合される被結合板部58aを両端部に有して前記スライドレール13の長手方向と直交するように延びるものであり、一対の前記被結合板部58a間には、上端開口部を前記連結部材33よりも下方とした前記収容部41内に入り込むように凹んだ被収容部58bが形成され、この被収容部58bの上面に前記アクチュエータ50が取付けられる。前記アクチュエータ50は、前記クッション側受圧部材19との干渉を回避しつつ当該クッション側受圧部材19の下方に配置されるものであり、前記クッション側受圧部材19の下方で前記取付け部材59における前記被収容部58bの上面に前記アクチュエータ50が取付けられる。
ところで前記カバー部材31の前記第1テーパ部31cと、前記回転部材30の前記第2テーパ部30aとの間には、それらのテーパ部31c,30aにそれぞれ摺接する環状のスライダー60が介装される。このスライダー60は、前記アクチュエータ50による電動力に代えて前記回転機構14に人力を作用させることで前記回転部材30を回転させるようにした車両用シート装置と、前記カバー部材31および前記回転部材30を共用化させるために用いられるものであり、人力による回転を可能とした車両用シート装置では回転部材30の回転を阻止するロック状態において前記回転部材30のがたつきを抑制するための機構の一部を構成する環状の部材が、前記スライダー60に代えて前記第1テーパ部31cおよび前記第2テーパ部30a間に介装される。
次にこの実施の形態の作用について説明すると、回転部材30を回転駆動することを可能として前記回転部材30およびベース部材29間に設けられる回転駆動装置49が、アクチュエータ50と、当該アクチュエータ50が発揮する回転動力で回転する出力ギヤ51と、当該出力ギヤ51に噛合する入力ギヤ52とを有し、前記入力ギヤ52の少なくとも一部が、平面視で前記回転部材30の外周30dよりも内側に配置されるので、入力ギヤが回転部材の外側に在る従来のものと比べて、車両用シート装置を回転部材30の回転軸線Cに直交する方向で小型化することができる。
また前記入力ギヤ52が有するギヤ部52aの少なくとも一部が平面視で前記回転部材30の外周30dよりも内側に配置されるので、車両用シート装置を回転部材30の回転軸線Cに直交する方向でより小型化することができる。
しかも前記ギヤ部52aが、前記回転部材30の回転軸線C側を向いて配置されるので、出力ギヤ51が入力ギヤ52の内側に配置されることになり、回転部材30の回転軸線Cに直交する方向での車両用シート装置の小型化に寄与することができる。
また前記出力ギヤ51の少なくとも一部が、平面視で前記回転部材30の外周30dよりも内側に配置されるので、回転部材30の回転軸線Cに直交する方向で車両用シート装置を小型化することができる。
また前記アクチュエータ50が、平面視で前記回転部材30の外周30dよりも内側に配置されるので、回転部材30の回転軸線Cに直交する方向で車両用シート装置を小型化することができる。
また前記回転部材30に、平面視で当該回転部材30の外周30dよりも内側に配置される取付け部材58が取付けられ、前記出力ギヤ51が前記取付け部材58に配設されるので、出力ギヤ51を配設するための取付け部材58の配置によっても回転部材30の回転軸線Cに直交する方向での車両用シート装置の大型化を回避することができる。
また前記アクチュエータが、前記取付け部材58に取付けられるので、出力ギヤ51が配設される取付け部材58にアクチュエータ50の支持機能も持たせることにより、回転部材30の回転軸線Cに直交する方向での車両用シート装置の大型化を回避しつつ部品点数の増加を抑えることができる。
また前記回転部材30の中央部に少なくとも上方に開放する円形の収容部41が形成され、前記出力ギヤ51の少なくとも一部が前記収容部41内に配置されるので、回転部材30の中央部の空きスペースを有効に利用して出力ギヤ51をコンパクトに配置することができる。
また回転部材の中央部の前記収容部41内に収容される被収容部58bを有する前記取付け部材58が、前記回転部材30に取付けられるので、前記取付け部材58の取付け作業性を高めるとともに取付け確認を容易とすることができる。
さらにシート本体11のシートクッション11aを支持するシートクッションフレーム16を前記回転部材30に連結する連結部材33が前記収容部41の上端開口部よりも上方に在り、アクチュエータ50が前記取付け部材58の前記被収容部58bの上面に取付けられるので、前記取付け部材58への前記アクチュエータ50の取付けによっても上下方向で大型化することを抑え、車両用シート装置の上下方向でのコンパクト化に寄与することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
11・・・シート本体
11a・・・シートクッション
11b・・・シートバック
11c・・・ヘッドレスト
16・・・シートクッションフレーム
17・・・シートバックフレーム
18・・・ガイド筒
29・・・ベース部材
30・・・回転部材
30d・・・回転部材の外周
33・・・連結部材
41・・・収容部
49・・・回転駆動装置
50・・・アクチュエータ
51・・・出力ギヤ
52・・・入力ギヤ
52a・・・ギヤ部
58・・・取付け部材
58b・・・被収容部
C・・・回転軸線
11a・・・シートクッション
11b・・・シートバック
11c・・・ヘッドレスト
16・・・シートクッションフレーム
17・・・シートバックフレーム
18・・・ガイド筒
29・・・ベース部材
30・・・回転部材
30d・・・回転部材の外周
33・・・連結部材
41・・・収容部
49・・・回転駆動装置
50・・・アクチュエータ
51・・・出力ギヤ
52・・・入力ギヤ
52a・・・ギヤ部
58・・・取付け部材
58b・・・被収容部
C・・・回転軸線
Claims (1)
- シート本体(11)を支持する回転部材(30)が、ベース部材(29)で回転可能に支持され、アクチュエータ(50)と、当該アクチュエータ(50)が発揮する回転動力で回転する出力ギヤ(51)と、当該出力ギヤ(51)に噛合する入力ギヤ(52)とを有する回転駆動装置(49)が、前記回転部材(30)を回転駆動することを可能として前記回転部材(30)および前記ベース部材(29)間に設けられる車両用シート装置において、
前記ベース部材(29)が、平行に並んで直線状に延びる一対のスライドレール(13)上にスライド可能に取り付けられ、
前記スライドレール(13)は、直線状に延びる固定レール(45)と、その固定レール(45)に摺動可能に嵌合されて前記ベース部材(29)に固定される可動レール(46)とより成り、
平面視で前記回転部材(30)の外周(30d)よりも内側の、且つ前記一対のスライドレール(13)間の前記固定レール(45)の上下幅内の位置で、前記出力ギヤ(51)と前記入力ギヤ(52)とが噛合することを特徴とする車両用シート装置。
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