JP2024016758A - 乗客搬送装置 - Google Patents

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佳祐 武田
Keisuke Takeda
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Abstract

【課題】所定の箇所にパネルを取り付ける上で、温度変化等の要因により生じるパネルの伸びに起因してパネルに撓みが生じるのを防止することができる乗客搬送装置を提供する。【解決手段】乗客搬送装置は、第1方向に所定の長さを有するとともに、複数の取付穴40a,40bを有するパネル40と、パネル支持部と、各取付穴40a,40bに挿通され、複数の取付穴40a,40bの箇所でパネル40をパネル支持部に固定する複数の固定部41A,41Bとを備え、複数の取付穴40a,40bの少なくとも一部は、第1方向に沿う長穴40aとされるものである。【選択図】図5

Description

本発明は、エレベータ、エスカレータ、動く歩道等の乗客搬送装置に関する。
乗客搬送装置の1つであるエレベータのかごの内面は、装飾部によって装飾されることがある。装飾部は、デザインや色彩が付されたパネルを備える(たとえば特許文献1)。あるいは、装飾部は、デザインが印刷されたシートを保護する正面カバーとしてパネルを備える。また、パネルは、かご内において照明装置の正面カバーとしても用いられる(たとえば特許文献2)。
パネルの固定方法は、2つある。1つは、パネルの周囲を目地板で押さえて固定する方法である。もう1つは、パネルに取付穴を形成し、取付穴にたとえばボルト及びナットの締結具を挿通して固定する方法である。
特開平5-319740号公報 特開2015-168506号公報
ところで、パネルには、アクリル板等の樹脂板が多く用いられる。樹脂板は、温度変化や吸湿により伸びて寸法変化する。特に、パネルのサイズが大きくなればなるほど、また、夏場のように周囲温度が高くなればなるほど、伸び量はそれなりのものとなる。この場合、後者の固定方法によると、締結具間においてパネルに撓みが生じることがある。そして、パネルに撓みが生じると、美観が低下したり、パネルの機能が損なわるほか、程度がひどいと、パネルが損傷するという問題が生じる。
そこで、本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、所定の箇所にパネルを取り付ける上で、温度変化等の要因により生じるパネルの伸びに起因してパネルに撓みが生じるのを防止することができる乗客搬送装置を提供することを課題とする。
本発明に係る乗客搬送装置は、
第1方向に所定の長さを有するとともに、複数の取付穴を有するパネルと、
パネル支持部と、
各取付穴に挿通され、複数の取付穴の箇所でパネルをパネル支持部に固定する複数の固定部とを備え、
複数の取付穴の少なくとも一部は、第1方向に沿う長穴とされる
乗客搬送装置である。
ここで、本発明に係る乗客搬送装置の一態様として、
固定部は、
パネルの取付穴に挿通される軸部と、軸部の一端側でパネル支持部に係止される係止部と、軸部の他端側の拡大部とを備える締結具と、
パネルの取付穴に挿入され、パネルと締結具の拡大部との間に隙間を形成し得るスペーサとを備える
との構成を採用することができる。
また、この場合、
固定部は、パネルと締結具の拡大部との間の隙間に介装される偏平状の摺動部材を備える
との構成を採用することができる。
さらに、この場合、
摺動部材の厚みは、パネルと締結具の拡大部との間の隙間よりも小さい
との構成を採用することができる。
また、本発明に係る乗客搬送装置の他態様として、
固定部は、
パネルの取付穴に挿通される軸部と、軸部の一端側でパネル支持部に係止される係止部と、軸部の他端側の拡大部とを備える締結具と、
パネルと締結具の拡大部との間に介装される偏平状の摺動部材とを備える
との構成を採用することができる。
また、本発明に係る乗客搬送装置の別の態様として、
パネルは、第1方向に適宜の間隔を有して複数の取付穴を有し、
パネルの第1方向の中央部の取付穴は、丸穴とされ、
その他の取付穴は、長穴とされる
との構成を採用することができる。
あるいは、
パネルは、第1方向に適宜の間隔を有して複数の取付穴を有し、
パネルの第1方向の一方の端部の取付穴は、丸穴とされ、
その他の取付穴は、長穴とされる
との構成を採用することができる。
また、本発明に係る乗客搬送装置のさらに別の態様として、
パネルは、取付穴が重なるように重ねられる複数枚のパネルからなり、
重なる取付穴に1つの固定部が挿通される
との構成を採用することができる。
本発明によれば、長穴とすることで、取付穴は、固定部に対し、長穴の長さの範囲内で移動可能となる。これにより、温度変化等の要因により生じるパネルの伸びは、固定部により規制されることなく許容される。このため、本発明によれば、パネルの伸びに起因してパネルに撓みが生じるのを防止することができる。
図1は、実施形態1に係るエレベータのかご内の外観図である。 図2(a)は、かごの壁に取り付けられる装飾部の正面図である。図2(b)は、装飾部の側面図である。 図3(a)は、装飾部のパネルの正面図である。図3(b)は、複数箇所でパネルをかごの壁に固定する各固定部に採用される可動固定部の正面図である。 図4(a)は、可動固定部の部分断面側面図である。図4(b)は、図4(a)のA部の拡大図である。図4(c)は、可動固定部の分解図である。 図5(a)は、装飾部のパネルの別例1の正面図である。図5(b)は、複数箇所でパネルをかごの壁に固定する各固定部の一部に採用される非可動固定部の正面図である。図5(c)は、非可動固定部以外の各固定部に採用される可動固定部の正面図である。 図6(a)は、装飾部のパネルの別例2の正面図である。図6(b)は、複数箇所でパネルをかごの壁に固定する各固定部の一部に採用される非可動固定部の正面図である。図6(c)は、非可動固定部以外の各固定部に採用される可動固定部の正面図である。 図7は、実施形態2に係るエレベータのかご内の外観図である。 図8は、かごの壁の一部として構成される装飾部の横断面図である。 図9(a)は、装飾部のパネルの正面図である。図9(b)は、図9(a)のB-B線の断面図である。図9(c)は、複数箇所でパネルをかごの支持ブラケットに固定する各固定部に採用される可動固定部の正面図である。 図10(a)は、3枚のパネルが重なる箇所における可動固定部の部分断面側面図である。図10(b)は、2枚のパネルが重なる箇所における可動固定部の部分断面側面図である。図10(c)は、1枚のパネルの箇所における可動固定部の部分断面側面図である。 図11は、他実施形態に係るエスカレータの一部側面図である。
<実施形態1>
以下、乗客搬送装置の1つであるエレベータの一実施形態について説明する。
エレベータは、昇降路と、かごとを備える。昇降路は、階層を有する建物内において上下方向に延びる。かごは、駆動機構の駆動により、昇降路内を昇降し、駆動機構の駆動停止により、指定された階床に停止する。
図1に示すように、かご1は、かご室2と、かごドア3とを備える。かご室2は、床20、壁21(前壁22、側壁23及び後壁(図示しない))及び天井24により構成される。床20、壁21及び天井24は、1枚又は複数枚に分割されたパネルにより構成される。かごドア3は、前壁22に形成された出入口を開閉する。かごドア3は、両開き式又は片開き式である。
かご1は、装飾部4を備える。装飾部4は、かご1の側壁23に取り付けられる。図2に示すように、装飾部4は、デザインや色彩が付されたパネル40又はデザインが印刷されたシートを保護する正面カバーとしてのパネル40を備える。パネル40は、アクリル板等の樹脂板であり、左右方向を第1方向として、第1方向に所定の長さを有する長尺な板材である。パネル40は、固定部41を用いてかご1の側壁23に固定される。固定部41は、パネル40の第1方向に沿う縁部に配置される。パネル40の第1方向に沿う縁部の正面には、目地板42が配置され、デザイン処理として、固定部41は、目地板42に隠される。
図3に示すように、パネル40は、第1方向の両端部及び第1方向の中央部を含め、第1方向に適宜の間隔を有して複数の取付穴40a,…を有する。複数の取付穴40a,…は、パネル40の第1方向に沿う縁部に形成される。各取付穴40aは、第1方向に沿う長穴である。すなわち、各取付穴40aは、その長手方向が第1方向と一致するように形成される長穴である。固定部41は、取付穴40aに挿通され、取付穴40aの箇所でパネル40をかご1の側壁23(パネル支持部)に固定する(長穴の取付穴40aに挿通される固定部41を以下、「可動固定部41A」という。)。
図4に示すように、可動固定部41Aは、主たる構成として、締結具410を備える。締結具410は、ボルト411及びナット412の組み合わせである。ボルト411は、かご1の側壁23の取付穴(丸穴)23aとパネル40の取付穴(長穴)40aとが重なった状態で、パネル40側から取付穴40a,23aに挿通される。ナット412は、かご1の側壁23の取付穴23aから突出するボルト411のネジ軸部に螺合する。締結具410は、必要に応じ、大ワッシャ415と、ワッシャ416と、スプリングワッシャ417とを備える。大ワッシャ415は、その挿通穴にボルト411のネジ軸部が挿通され、パネル40とボルト411の頭部との間に介装される。ワッシャ416及びスプリングワッシャ417は、その挿通穴にボルト411のネジ軸部が挿通され、かご1の側壁23とナット412との間に介装される。これにより、ボルト411のネジ軸部は、パネル40の取付穴40aに挿通される締結具410の軸部を構成し、ナット412、ワッシャ416及びスプリングワッシャ417は、締結具410の軸部の一端側でかご1の側壁23(パネル支持部)に係止される締結具410の係止部を構成し、ボルト411の頭部及び大ワッシャ415は、締結具410の軸部の他端側で締結具410の拡大部を構成する。
可動固定部41Aは、締結具410に加え、スペーサ413を備える。スペーサ413は、環状部材であり、その挿通穴にボルト411のネジ軸部が挿通され、パネル40の取付穴40aに挿入され、かご1の側壁23(パネル支持部)と締結具410の拡大部との間に介装される。スペーサ413は、変形しにくい剛体であり、たとえば金属製である。スペーサ413の外形寸法(本実施形態においては、スペーサ413は、円形であり、外形寸法=直径)は、長穴である取付穴40aの幅と同じか取付穴40aの幅よりも小さい。スペーサ413の厚みは、パネル40の厚みよりも大きい。これにより、パネル40と締結具410の拡大部との間には、隙間G1が形成され得る。
可動固定部41Aは、さらに、摺動部材としての摺動ワッシャ414を備える。摺動ワッシャ414は、偏平状の環状部材であり、その挿通穴にスペーサ413が挿通され、パネル40と締結具410の拡大部との間の隙間G1に介装される。摺動ワッシャ414は、パネル40や締結具410の拡大部よりも摩擦係数が小さく、低摩擦性ないし滑り性を有する部材であり、たとえば、フッ素樹脂、フッ素系樹脂又は表面にフッ素コートされたものである。摺動ワッシャ414の厚みは、パネル40と締結具410の拡大部との間の隙間G1よりも小さい。これにより、摺動ワッシャ414と締結具410の拡大部との間には、隙間G2が形成され得る。
実施形態1に係るエレベータの構成は、以上のとおりである。実施形態1に係るエレベータによれば、パネル40の取付穴40aを長穴とすることで、取付穴40aは、締結具410(ひいては、締結具410と一体的なかご1の側壁23(パネル支持部))に対し、長穴の長さの範囲内で移動可能となる。これにより、温度変化や吸湿等の要因により生じるパネル40の伸びは、締結具410により規制されることなく許容される。このため、実施形態1に係るエレベータによれば、(かご1の側壁23(パネル支持部)と相対的に伸び量に差が生じる結果の)パネル40の伸びに起因してパネル40に撓みが生じるのを防止することができる。
また、実施形態1に係るエレベータによれば、スペーサ413が設けられることにより、パネル40と締結具410の拡大部との間に隙間G1が形成され、締結具410によるパネル40の拘束度(固定度)が緩和される。このため、実施形態1に係るエレベータによれば、パネル40の伸びに対する抵抗力を緩和することができ、パネル40の撓み防止効果をより高めることができる。
また、実施形態1に係るエレベータによれば、摺動ワッシャ414が設けられることにより、パネル40と締結具410の拡大部との摩擦力が小さくなる。このため、実施形態1に係るエレベータによれば、パネル40の伸びに対する抵抗力を緩和することができ、パネル40の撓み防止効果をより高めることができる。
<パネル40の別例1>
上記説明によれば、パネル40の全ての取付穴40a,…が長穴とされ、これに伴い、全ての固定部41が可動固定部41Aとなる。これに対し、別例1に係るパネル40においては、図5に示すように、パネル40の第1方向の中央部の取付穴40bは、丸穴とされ、その他の取付穴40aは、長穴とされ、これに伴い、パネル40の第1方向の中央部の固定部41は、非可動固定部41Bとなり、その他の固定部41は、可動固定部41Aとなる。
この構成によれば、非可動固定部41Bは、パネル40と固定部41(ひいては、固定部41と一体的なかご1の側壁23(パネル支持部)))との相対変位を生じない基準点となり、基準点を中心として左右方向にパネル40が伸びることとなる。このため、パネル40の伸びを基準点を中心として左右に(均等に)分配することができ、パネル40の伸びの方向を制御することができる。
<パネル40の別例2>
別例2に係るパネル40においては、図6に示すように、パネル40の第1方向の一方の端部の取付穴40bは、丸穴とされ、その他の取付穴40aは、長穴とされ、これに伴い、パネル40の第1方向の一方の端部の固定部41は、非可動固定部41Bとなり、その他の固定部41は、可動固定部41Aとなる。
この構成によれば、非可動固定部41Bは、パネル40と固定部41(ひいては、固定部41と一体的なかご1の側壁23(パネル支持部)))との相対変位を生じない基準点となり、基準点を中心として第1方向の一方にパネル40が伸びることとなる。このため、パネル40の伸びを基準点から一方向に設定することができ、パネル40の伸びの方向を制御することができる。
<実施形態2>
次に、実施形態2に係るエレベータについて説明する。なお、装飾部4以外の構成については、実施形態1に係るエレベータの構成と同じであり、実施形態1についての記載と同様であるとして、記載を省略する。
図7及び図8に示すように、装飾部4は、かご1の側壁23の一部として構成される。装飾部4は、複数枚のパネル40,…と、光源43と、導光板44と、目隠し板45と、透明板46とを備える。
パネル40は、左右に配置され、左右のそれぞれにおいて、幅が段階的に狭くなる複数枚のパネル40,…(図例では、3枚)が一方の側縁を揃えて重ねられる。パネル40,…は、たとえば、色が段階的に変化するグラデーションを有する。たとえばLED等の光源43から出射された光は、導光板44に入って面状に拡散され、パネル40,…及び保護板でもある透明板46を通ってかご室2内に照射される。光源43自体は、目隠し板45に隠されて見えない。このように、透明板46及び目隠し板45がかご1の側壁23を構成し、装飾部4は、デザイン兼間接照明として用いられる。
図9に示すように、パネル40は、アクリル板等の樹脂板であり、上下方向を第1方向として、第1方向に所定の長さを有する長尺な板材である。具体的には、パネル40は、上端がかご1の天井24に到達し、下端がかご1の床20に到達する長さを有する。
パネル40は、第1方向の両端部に取付穴40aを有する。取付穴40aは、パネル40の第1方向と直交する第2方向に沿う縁部に形成される。取付穴40aは、第1方向に沿う長穴である。図10に示すように、固定部41(可動固定部41A)は、取付穴40aに挿通され、取付穴40aの箇所でパネル40をかご1の天井24側及び床20側に設けられる支持ブラケット25,25(パネル支持部)に固定する。
ここで、パネル40は、3枚のパネル40,40,40が重なる部分と、2枚のパネル40,40が重なる部分と、1枚のパネル40だけの部分とがある。パネル40が重なる部分においては、各パネル40の取付穴40aが重なるように配置され、ここに1つの固定部41が挿通される。スペーサ414は、各パネル40の取付穴40aに挿入される。あるいは、スペーサ414をパネル40ごとに設けるのではなく、最も締結具410の拡大部側に位置するパネル40と締結具410の拡大部との間に隙間を形成し得る長さを有する1つのスペーサを用いるようにしてもよい。摺動ワッシャ414は、パネル40,40間にも介装される。これは、パネル40,40が直接重なった状態で固定することにより取付穴40aの周囲で干渉縞が生じるのを防止するためでもある。固定部41の構成については、実施形態1に係る固定部41と同じであり、実施形態1についての記載と同様であるとして、記載を省略する。
なお、上記説明によれば、パネル40の全ての取付穴40a,…が長穴とされ、これに伴い、全ての固定部41が可動固定部41Aとなる。しかし、パネル40の第1方向の一方の端部の取付穴40bは、丸穴とされ、他方の端部の取付穴40aは、長穴とされ、これに伴い、パネル40の第1方向の一方の端部の固定部41は、非可動固定部41Bとなり、他方の端部の固定部41は、可動固定部41Aとなる、というものであってもよい。
このように、実施形態2に係るエレベータによっても、実施形態1に係るエレベータが奏する作用効果と同様の作用効果を奏する。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上記実施形態においては、パネル40の伸びについて言及しているが、本発明は、パネルが縮むことに対しても有効であることは言うまでもない。すなわち、本発明は、パネルの伸縮に対する対策である。
また、上記実施形態においては、パネル40は、アクリル板等の透明な樹脂板である。しかし、本発明は、これに限定されるものではない。パネルは、木板、金属板等、種々の材質を選択することができる。
また、上記実施形態においては、パネル40は、かご1の側壁23に取り付けられる。しかし、本発明は、これに限定されるものではない。パネルは、かごの前壁、後壁、床、天井に取り付けられるものであってもよい。
また、上記実施形態においては、パネル40は、エレベータのかご1に取り付けられる。しかし、本発明は、これに限定されるものではない。パネルは、エレベータの乗場の壁等、かご以外の箇所に取り付けられるものであってもよく、また、エレベータ以外に、エスカレータや動く歩道といった乗客コンベアの所定の箇所に取り付けられるものであってもよい。たとえば、図11に示すものは、通路に沿って循環移動する無端搬送体60により乗客を搬送する搬送部6と、無端搬送体60の側方に通路に沿って配置され、ハンドレール70を循環移動可能に支持する欄干71とを備えるエスカレータ5において、欄干71に欄干71の長手方向に沿ってパネル40が取り付けられる例である。
また、上記実施形態においては、パネル40は、装飾用又は保護カバーとして用いられる。しかし、本発明は、これに限定されるものではない。パネルは、その他の用途のものであってもよい。
また、上記実施形態においては、ボルト411の頭部がパネル40側、ナット412がパネル支持部23側に配置される。しかし、本発明は、これに限定されるものではない。締結具410は、この逆に挿通されるものであってもよい。
また、上記実施形態においては、締結具410は、ボルト411及びナット412の組み合わせである。しかし、本発明は、これに限定されるものではない。たとえば、締結具は、パネル支持部に溶接等により接合されるネジ軸体及びナットの組み合わせであってもよい。この場合、ネジ軸体の基端部が締結具の係止部を構成し、ナットが締結具の拡大部を構成する。また、締結具は、リベットなどの他の締結具であってもよい。
また、上記実施形態においては、スペーサ413及び摺動ワッシャ414は、挿通穴を有し、その挿通穴に締結具410の軸部が挿通される。しかし、本発明は、これに限定されるものではない。スペーサや摺動ワッシャは、挿通穴を有さず、締結具の軸部が挿通されない形態であってもよい。
また、上記実施形態においては、スペーサ413及び摺動ワッシャ414が設けられる。しかし、本発明は、これに限定されるものではない。パネルの伸びに対する抵抗力が問題とならないようであれば、スペーサ又は摺動ワッシャの一方又は両方は無くてもよい。
また、物理的に干渉するものでない限り、以上に記載した技術要素を他の実施形態ないし例に適用すること、以上に記載した技術要素を他の実施形態ないし例に係る技術要素と置換すること、以上に記載した技術要素同士を組み合わせること等は、当然に可能であり、これは、本発明が当然に意図するところである。
1…かご、2…かご室、20…床、21…壁、22…前壁、23…側壁(パネル支持部)、23a…取付穴(丸穴)、24…天井、25…支持ブラケット(パネル支持部)、3…かごドア、4…装飾部、40…パネル、40a…取付穴(長穴)、40b…取付穴(丸穴)、41…固定部、41A…可動固定部、41B…非可動固定部、410…締結具、411…ボルト、412…ナット、413…スペーサ、414…摺動ワッシャ(摺動部材)、415…大ワッシャ、416…ワッシャ、417…スプリングワッシャ、42…目地板、43…光源、44…導光板、45…目隠し板、46…透明板、5…エスカレータ、6…搬送部、60…無端搬送体、7…ハンドレール部、70…ハンドレール、71…欄干、G1,G2…隙間
本発明に係る乗客搬送装置は、
第1方向に所定の長さを有するとともに、少なくとも一部が第1方向に沿う長穴とされる複数の取付穴を有するパネルと、
パネル支持部と、
各取付穴に挿通され、複数の取付穴の箇所でパネルをパネル支持部に固定する複数の固定部とを備え、
固定部は、
パネルの取付穴に挿通される軸部と、軸部の一端側でパネル支持部に係止される係止部と、軸部の他端側の拡大部とを備える締結具と、
挿通穴を有してこの挿通穴に締結具の軸部が挿通されるとともに、パネルの取付穴に挿入され、かつ、パネルと締結具の拡大部との間にパネル及び締結具の拡大部の両対向面間の距離に相当する隙間を形成するスペーサと、
挿通穴を有してこの挿通穴にスペーサが挿通されるとともに、前記隙間に介装され、かつ、厚みが前記隙間よりも小さい偏平状の摺動部材とを備える
乗客搬送装置である。
また、本発明に係る乗客搬送装置のさらに別の態様として、
パネルは、取付穴が重なるように重ねられる複数枚のパネルからなり、
重なる取付穴に1つの固定部が挿通される
との構成を採用することができる。
また、この場合、
重なる取付穴の各取付穴にスペーサが挿入され、
前記隙間及び2つのパネル間の隙間の各隙間に摺動部材が介装される
との構成を採用することができる。
本発明に係る乗客搬送装置は、
第1方向に所定の長さを有する長尺な樹脂板であり、温度変化や吸湿により第1方向に伸縮するとともに、少なくとも一部が第1方向に沿う長穴とされる複数の取付穴を有するパネルと、
パネル支持部と、
各取付穴に挿通され、複数の取付穴の箇所でパネルをパネル支持部に固定する複数の固定部とを備え、
固定部は、
パネルの取付穴に挿通される軸部と、軸部の一端側でパネル支持部に係止される係止部と、軸部の他端側の拡大部とを備える締結具と、
挿通穴を有してこの挿通穴に締結具の軸部が挿通されるとともに、外形がパネルの取付穴の幅方向の両側面に接する又は近接する状態でパネルの取付穴に挿入され、かつ、パネルと締結具の拡大部との間にパネル及び締結具の拡大部の両対向面間の距離に相当する隙間を形成するスペーサと、
挿通穴を有してこの挿通穴にスペーサが挿通されるとともに、前記隙間に介装され、かつ、厚みが前記隙間よりも小さい偏平状の摺動部材とを備える
乗客搬送装置である。
また、本発明に係る乗客搬送装置のさらに別の態様として、
パネルは、取付穴が重なるように重ねられる複数枚のパネルからなり、
重なる取付穴に1つの固定部が挿通される
との構成を採用することができる。
また、この場合、
重なる取付穴の各取付穴にスペーサが挿入され、
前記隙間及び2つのパネル間の隙間の各隙間に摺動部材が介装される
との構成を採用することができる。
また、この場合、
複数枚のパネルは、第1方向と直交する第2方向の幅が段階的に狭くなるものであり、
取付穴は、各パネルの第1方向の両端部に形成されるとともに、重なる枚数がそれぞれ異なる箇所に形成される
との構成を採用することができる。
また、本発明に係る乗客搬送装置のさらに別の態様として、
パネル支持部は、エレベータのかご内の壁、又は、かご内に設けられる支持ブラケットである
との構成を採用することができる。
また、この場合、
固定部の正面に配置されて固定部を隠す目地板をさらに備える
との構成を採用することができる。

Claims (8)

  1. 第1方向に所定の長さを有するとともに、複数の取付穴を有するパネルと、
    パネル支持部と、
    各取付穴に挿通され、複数の取付穴の箇所でパネルをパネル支持部に固定する複数の固定部とを備え、
    複数の取付穴の少なくとも一部は、第1方向に沿う長穴とされる
    乗客搬送装置。
  2. 固定部は、
    パネルの取付穴に挿通される軸部と、軸部の一端側でパネル支持部に係止される係止部と、軸部の他端側の拡大部とを備える締結具と、
    パネルの取付穴に挿入され、パネルと締結具の拡大部との間に隙間を形成し得るスペーサとを備える
    請求項1に記載の乗客搬送装置。
  3. 固定部は、パネルと締結具の拡大部との間の隙間に介装される偏平状の摺動部材を備える
    請求項2に記載の乗客搬送装置。
  4. 摺動部材の厚みは、パネルと締結具の拡大部との間の隙間よりも小さい
    請求項3に記載の乗客搬送装置。
  5. 固定部は、
    パネルの取付穴に挿通される軸部と、軸部の一端側でパネル支持部に係止される係止部と、軸部の他端側の拡大部とを備える締結具と、
    パネルと締結具の拡大部との間に介装される偏平状の摺動部材とを備える
    請求項1に記載の乗客搬送装置。
  6. パネルは、第1方向に適宜の間隔を有して複数の取付穴を有し、
    パネルの第1方向の中央部の取付穴は、丸穴とされ、
    その他の取付穴は、長穴とされる
    請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の乗客搬送装置。
  7. パネルは、第1方向に適宜の間隔を有して複数の取付穴を有し、
    パネルの第1方向の一方の端部の取付穴は、丸穴とされ、
    その他の取付穴は、長穴とされる
    請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の乗客搬送装置。
  8. パネルは、取付穴が重なるように重ねられる複数枚のパネルからなり、
    重なる取付穴に1つの固定部が挿通される
    請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の乗客搬送装置。
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