JP2024015403A - 情報処理システム及びプログラム - Google Patents

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JP2024015403A JP2023210882A JP2023210882A JP2024015403A JP 2024015403 A JP2024015403 A JP 2024015403A JP 2023210882 A JP2023210882 A JP 2023210882A JP 2023210882 A JP2023210882 A JP 2023210882A JP 2024015403 A JP2024015403 A JP 2024015403A
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彰洋 佐藤
Akihiro Sato
優子 佐藤
Yuko Sato
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Abstract

【課題】建築現場における共用する資機材を予約できる。【解決手段】建築現場において複数の作業者が共用する資機材を管理するための情報処理システムが、前記資機材に設けられる発信手段から発信される信号に基づいて、前記建築現場における前記資機材が存在するエリアを特定するエリア特定手段と、前記資機材の稼働状況を特定する稼働状況特定手段と、前記資機材の予約状況を特定する予約状況特定手段と、前記エリア特定手段が特定する結果に基づいて当該エリアにおける前記資機材の存在を特定可能な特定情報を出力し、前記稼働状況特定手段が特定する結果に基づいて前記資機材の稼働状況を特定可能な稼働情報を出力し、及び、前記予約状況特定手段が特定する結果に基づいて前記資機材の予約状況を特定可能な予約情報を出力する出力手段とを含む。【選択図】図16

Description

本発明は、建築用資機材予約管理システム及びプログラムに関する。
建築現場において、複数の作業者が共用する機器を管理する方法が知られている。
例えば、まず、高所作業車の稼働状態を把握するため、高所作業車に振動センサが設置される。そして、振動センサが測定する加速度と、閾値とを比較することで、スリープ状態を解除し、稼働状態を簡単かつ高精度に把握する方法が知られている。
特開2017‐171480号公報
しかしながら、従来の方法では、共用する資機材を予約できない。その結果、資機材が使用されない場合があり、作業効率が非効率であったり、又は、複数の使用者が同じ資機材を同時に使用しようとして奪い合い等が発生したりする場合がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、建築現場における共用する資機材を予約できることを目的とする。
本発明の各実施形態に係る情報処理システムは、以下のような構成を有する。
建築現場において複数の作業者が共用する資機材(例えば、高所作業車120である。)を管理するための情報処理システム(例えば、情報処理システム10である。)は、
前記資機材に設けられる発信手段(例えば、発信器121である。)から発信される信号に基づいて、前記建築現場における前記資機材が存在するエリアを特定するエリア特定手段(例えば、ステップSA04である。)と、
前記資機材の稼働状況を特定する稼働状況特定手段(例えば、ステップSA04である。)と、
前記資機材の予約状況を特定する予約状況特定手段(例えば、ステップSA02である。)と、
前記エリア特定手段が特定する結果に基づいて当該エリアにおける前記資機材の存在を特定可能な特定情報を出力し(例えば、ステップSB04である。)、前記稼働状況特定手段が特定する結果に基づいて前記資機材の稼働状況を特定可能な稼働情報を出力し(例えば、ステップSB04である。)、及び、前記予約状況特定手段が特定する結果に基づいて前記資機材の予約状況を特定可能な予約情報を出力する出力手段(例えば、ステップSB04である。)と
を含む。
また、情報処理システムは、
前記資機材に関するプロフィール情報(例えば、プロフィール情報D2である。)と、前記資機材に設けられる発信手段とを対応させて登録する登録手段(例えば、第3画面PL3である。)を更に含み、
前記出力手段は、
前記特定情報として、一のエリアに前記資機材が存在することを示すアイコン(例えば、第1アイコンI1である。)を表示可能であり、
該アイコンが指定されることにより、当該アイコンに対応する資機材に関するプロフィール情報を表示する(例えば、バーUI2である)。
また、前記建築現場にて建築する建築物の階層別に前記エリアが割り当てられており(例えば、階層表示INF5である。)、
前記出力手段は、
前記階層ごとに前記稼働情報及び前記予約情報を表示する(例えば、状況画面PLCである)。
また、前記出力手段は、
前記稼働情報としてアイコンを表示し(例えば、稼働アイコンIMである。)、
前記予約状況特定手段は、
前記稼働情報として表示したアイコンに基づく特定操作がなされることにより前記資機材が予約された状況であることを特定する(例えば、予約済アイコンI5である)。
また、前記信号のうち、第1信号は、前記資機材を稼働させるのに用いられる鍵に設けられた第1発信手段(例えば、第1発信器TM1である。)から発信され、
前記信号のうち、第2信号は、前記鍵で稼働する前記資機材に設けられた第2発信手段(例えば、第2発信器TM2である。)から発信され、
前記稼働状況特定手段は、
前記第1信号及び前記第2信号が示すそれぞれの位置に基づいて前記資機材の稼働状況(例えば、稼働アイコンIMである。)を特定する。
また、前記出力手段は、
前記稼働情報と、前記予約情報とを比較するための比較結果情報を出力する比較結果出力手段(例えば、強調表示CP1である。)を更に含む。
また、前記登録手段は、
前記プロフィール情報として、前記資機材を稼働させている使用者を特定可能な使用者情報及び前記資機材を予約した予約者を特定可能な予約者情報(例えば、予約者RPである。)のうち、少なくとも一方を登録可能であり、
前記出力手段は、
前記資機材に対応する使用者又は予約者ごとに出力する(例えば、予約画面PLRである)。
建築現場において複数の作業者が共用する資機材を管理するためのプログラムは、
前記資機材に設けられる発信手段から発信される信号に基づいて、前記建築現場における前記資機材が存在するエリアを特定するエリア特定手順(例えば、ステップSA04である。)と、
前記資機材の稼働状況を特定する稼働状況特定手順(例えば、ステップSA04である。)と、
前記資機材の予約状況を特定する予約状況特定手順(例えば、ステップSA02である。)と、
前記エリア特定手順で特定する結果に基づいて当該エリアにおける前記資機材の存在を特定可能な特定情報を出力し、前記稼働状況特定手順で特定する結果に基づいて前記資機材の稼働状況を特定可能な稼働情報を出力し、前記予約状況特定手順で特定する結果に基づいて前記資機材の予約状況を特定可能な予約情報を出力する出力手順(例えば、ステップSB04である。)と
を実行させる。
本発明に係る各実施形態によれば、建築現場における共用する資機材を予約できる。
全体構成の一例を示す概念図である。 情報処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 全体処理例を示すフローチャートである。 機能構成例を示す機能ブロック図である。 図面データの例を示す図である。 プロフィール情報の例を示す図である。 エリアデータの例を示す図である。 図面データ、プロフィール情報及びエリアデータを用いた処理例を示す図である。 プロフィール情報を登録する画面例を示す図(その1)である。 プロフィール情報を登録する画面例を示す図(その2)である。 発信器の状態確認画面の例を示す図である。 情報処理システムによる表示例を示す図である。 プロフィール情報を登録した結果例を示す図である。 資機材の稼働状況の特定例を示す図である。 予約画面の例(その1)を示す図である。 予約画面の例(その2)を示す図である。 重複予約を表示する例(その1)を示す図である。 重複予約を表示する例(その2)を示す図である。 重複予約を表示する例(その3)を示す図である。 予約がない資機材を知らせる例(その1)を示す図である。 予約がない資機材を知らせる例(その2)を示す図である。 特定情報、稼働情報及び予約情報等の出力例を示す図である。 比較結果情報等の出力例を示す図である。 特定情報、稼働情報及び予約情報等の出力の変形例(その1)を示す図である。 特定情報、稼働情報及び予約情報等の出力の変形例(その2)を示す図である。
以下、各実施形態の詳細について添付の図面を参照しながら説明する。なお、各実施形態に係る明細書及び図面の記載において実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く。
<情報処理システムを含む全体構成例>
はじめに、本実施形態に係る情報処理システム10がどのように使用されるかを具体例で説明する。
図1は、全体構成の一例を示す概念図である。以下、図示するように、共用する資機材の例である高所作業車120が、複数の作業者の間で共用される建築現場を例に説明する。すなわち、以下の例では、情報処理システム10は、建築現場における高所作業車120等の資機材を管理する。
例えば、情報処理システム10は、サーバ101、第1情報処理端末102及び第2情報処理端末103等の情報処理装置を有する。また、サーバ101、第1情報処理端末102及び第2情報処理端末103は、有線又は無線で接続され、相互にデータを送受信することが可能である。したがって、情報処理システム10では、サーバ101による処理結果が、第1情報処理端末102及び第2情報処理端末103等に出力され、各拠点又は現場事務所等で処理結果を見ることができる。また、第1情報処理端末102及び第2情報処理端末103等で操作を入力することで、サーバ101は、操作を受け付けることができる。
なお、情報処理システム10は、図示するような構成に限られない。すなわち、情報処理システム10が有する情報処理装置は、1台でもよいし、2台以上の複数であってもよい。以下、図示する構成を例に説明する。
まず、建築現場では、高所作業車120に、ビーコン(Beacon)信号を発信する、発信手段の例である発信器121が設置される。さらに、建築現場における柱等にも、発信器122が設置される。以下、高所作業車120に設置される発信器121を「移動ビーコン」という場合がある。移動ビーコンは、高所作業車120が移動すると、一緒に移動するので位置が変動する。以下、移動ビーコンの位置は、高所作業車120の位置と同じであるとする。
一方で、発信器122は、設置されると、原則としては位置が固定となる。以下、発信器122を「固定ビーコン」という場合がある。したがって、固定ビーコンの位置は、あらかじめ設置される位置で固定であるとする。
また、この例における建築現場では、作業者200及び201は、スマートフォン、タブレット又はノートPC(Personal Computer)等の携帯端末104を持つとする。以下、携帯端末104が各発信器からの信号を受信する受信器になるとする。そして、受信器は、各発信器からの信号が示す内容、すなわち、各発信器のそれぞれの位置が特定できるデータ(以下「測位データ」という。)を情報処理システム10に送信する。なお、様々なデータが送信されるタイミングは、あらかじめ設定される周期ごとでもよいし、不定期でもよい。
<ハードウェア構成例>
図2は、情報処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。例えば、サーバ101は、図示するようなハードウェア構成である。また、第1情報処理端末102、第2情報処理端末103及び携帯端末104は、例えば、同様のハードウェア構成である。以下、各情報処理装置は、同じハードウェア構成とする例とし、サーバ101を例に説明することで重複する説明を省略する。
例えば、サーバ101は、CPU(Central Processing Unit)101H1と、記憶装置101H2と、ネットワークインターフェース101H3と、入力装置101H4と、出力装置101H5とを有するハードウェア構成である。
CPU101H1は、演算装置及び制御装置の例である。
記憶装置101H2は、メモリ等の主記憶装置である。なお、記憶装置101H2は、ハードディスク又はSSD(Solid State Drive)等の補助記憶装置を更に有してもよい。
ネットワークインターフェース101H3は、通信装置等である。例えば、ネットワークインターフェース101H3は、コネクタ又はアンテナ等である。そして、ネットワークインターフェース101H3は、ネットワークを介して、外部装置とデータを送受信する。
入力装置101H4は、人による操作を入力するインタフェースとなる装置である。例えば、入力装置101H4は、キーボード、マウス又はこれらの組み合わせである。
出力装置101H5は、人に処理結果等を出力するインタフェースとなる装置である。例えば、出力装置101H5は、ディスプレイ等である。
なお、入力装置101H4及び出力装置101H5は、一体となるタッチパネル等でもよい。また、入力装置101H4及び出力装置101H5は、コネクタ等であって、外部装置とデータを送受信するインタフェースでもよい。
なお、各情報処理装置のハードウェア構成は、異なる構成でもよい。また、各情報処理装置は、図示するハードウェア構成に限られない。例えば、情報処理装置は、演算装置又は記憶装置等のハードウェア資源を内部又は外部に更に有してもよい。
<全体処理例>
図3は、全体処理例を示すフローチャートである。以下、情報処理システム10が行う処理をサーバ101が行う処理と、携帯端末104が行う処理とに分けて説明する。
図3(A)は、サーバ101が行う処理の例を示す。また、図3(B)は、携帯端末104が行う処理の例を示す。
さらに、図示する処理が行われる前に、事前処理によって、サーバ101等に、図示する処理に用いるデータがあらかじめ入力される。
<高所作業車の予約例>(ステップSB01)
ステップSB01では、携帯端末104は、高所作業車120の予約を行う。
<携帯端末からの受信例>(ステップSA01)
ステップSA01では、サーバ101は、ステップSB01で入力された予約を示すデータを携帯端末104から受信する。
<予約情報の更新例>(ステップSA02)
ステップSA02では、サーバ101は、ステップSA02で受信したデータに基づいて予約情報を更新する。
<測位データ等の受信例>(ステップSB02)
ステップSB02では、携帯端末104は、受信器となり、発信器である移動ビーコン及び固定ビーコン等から、測位データを受信する。
<受信した測位データ等の送信例>(ステップSB03)
ステップSB03では、携帯端末104は、ステップSB02で受信した測位データをサーバ101に送信する。
<携帯端末からの受信例>(ステップSA03)
ステップSA03では、サーバ101は、ステップSB03で送信された測位データを受信する。
<特定情報及び稼働情報の更新例>(ステップSA04)
ステップSA04では、サーバ101は、ステップSA03で受信した測位データに基づいて高所作業車120の位置を特定可能な特定情報を更新する。また、サーバ101は、測位データに基づいて稼働情報を更新する。
まず、測位データがあると、サーバ101は、固定ビーコンと、移動ビーコンとの位置関係によって、それぞれの高所作業車120の位置を特定できる。すなわち、サーバ101は、高所作業車120が存在するエリアを特定できる。そして、サーバ101は、前回特定した高所作業車120の位置を更新し、今回の特定結果を示す特定情報にする。
また、測位データがあると、サーバ101は、鍵に設置されたビーコンと、移動ビーコンとの位置関係によって、それぞれの高所作業車の稼働状況を特定できる。そして、サーバ101は、前回特定した高所作業車120の稼働情報を更新し、今回の特定結果を示す稼働情報にする。
<特定情報、予約情報及び稼働情報等の出力例>(ステップSA05)
ステップSA05では、サーバ101は、ステップSA02及びステップSA04で更新した特定情報、予約情報及び稼働情報等を携帯端末104に出力する。
<特定情報、予約情報及び稼働情報等の表示例>(ステップSB04)
ステップSB04では、携帯端末104は、ステップSA05で出力された特定情報、予約情報及び稼働情報等を表示する。
また、情報処理システム10は、図示するように、リクエストを入力し、リクエストに応じた出力をするのが望ましい。
<リクエストの入力及び送信例>(ステップSB05)
ステップSB05では、携帯端末104は、作業者200からリクエストを入力する。まず、ステップSB04では、携帯端末104は、作業者200に特定情報、予約情報及び稼働情報等を示す画面を表示する。そして、作業者200は、表示される画面等で様々なリクエストを入力する。次に、携帯端末104は、入力されたリクエストをサーバ101に送信する。
<リクエストの判定例>(ステップSA06)
ステップSA06では、サーバ101は、ステップSB05で送信されたリクエストがどのような種類か等を判定する。
<リクエストに応じた出力の例>(ステップSA07)
ステップSA07では、サーバ101は、ステップSA06で判定したリクエストの種類等に応じて、リクエストに応じた形式等でデータを携帯端末104に出力する。
<リクエストに応じた画面の表示例>(ステップSB06)
ステップSB06では、携帯端末104は、画面をリクエストされた形式等で出力する。
<繰り返すか否かの判断例>(ステップSA08)
ステップSA08では、サーバ101は、全体処理を繰り返すか否かを判断する。例えば、あらかじめ設定される周期で繰り返す設定である場合には、前回の処理から設定された周期の時間となると、情報処理システム10は、繰り返しを行う。
繰り返すと判断されると(ステップSA08でYES)、サーバ101は、ステップSA01に進む。一方で、繰り返さないと判断されると(ステップSA08でNO)、サーバ101は、全体処理を終了する。
<機能構成例>
図4は、機能構成例を示す機能ブロック図である。例えば、情報処理システム10は、エリア特定手段10F1と、出力手段10F2と、稼働状況特定手段10F4と、予約状況特定手段10F5とを含む機能構成である。なお、情報処理システム10は、図示するように、登録手段10F3と、記憶手段10F6と、図面データ入力手段10F7を更に含む機能構成であるのが望ましい。
さらに、出力手段10F2は、図示するように、比較結果出力手段10F21を更に含む機能構成であるのが望ましい。以下、図示するような機能構成を例に説明する。
エリア特定手段10F1は、資機材に設けられる発信手段から発信される信号に基づいて、建築現場における資機材が存在するエリアを特定するエリア特定手順を行う。例えば、エリア特定手段10F1は、ネットワークインターフェース101H3等によって実現される。
出力手段10F2は、エリア特定手段10F1が特定する結果に基づいて、当該エリアにおける資機材の存在を特定可能な特定情報を出力する出力手順を行う。さらに、出力手段10F2は、稼働状況特定手段10F4が特定する結果に基づいて、資機材の稼働状況を特定可能な稼働情報を出力する出力手順を行う。さらにまた、出力手段10F2は、予約状況特定手段10F5が特定する結果に基づいて資機材の予約状況を特定可能な予約情報を出力する出力手順を行う。例えば、出力手段10F2は、出力装置101H5又はネットワークインターフェース101H3等によって実現される。
また、比較結果出力手段10F21は、稼働情報と、予約情報とを比較するための比較結果情報を出力する比較結果出力手順を行う。
登録手段10F3は、資機材に関するプロフィール情報と、発信手段とを対応させて登録する登録手順を行う。例えば、登録手段10F3は、入力装置101H4又はネットワークインターフェース101H3等によって実現される。
稼働状況特定手段10F4は、資機材の稼働状況を特定する稼働状況特定手順を行う。例えば、稼働状況特定手段10F4は、CPU101H1等によって実現される。
予約状況特定手段10F5は、資機材の予約状況を特定する予約状況特定手順を行う。例えば、予約状況特定手段10F5は、CPU101H1等によって実現される。
記憶手段10F6は、図面データD1、プロフィール情報D2及びエリアデータD3等のデータを記憶する。例えば、記憶手段10F6は、記憶装置101H2等によって実現される。
図面データ入力手段10F7は、建築現場で建築する建築物の図面データD1を入力する図面データ入力手順を行う。例えば、図面データ入力手段10F7は、入力装置101H4又はネットワークインターフェース101H3等によって実現される。
<データの例>
まず、図面データD1は、例えば、以下のようなデータである。
図5は、図面データの例を示す図である。図示する例では、図面データD1は、建築物の1フロアを示す。このように、事前処理等で、建築現場で建築される建築物の図面データD1が入力されるのが望ましい。例えば、図面データは、CAD(Computer Aided Design)データの形式で入力される。
具体的には、図面データD1は、図示するように構造物における柱PSの位置等を示すデータである。
次に、プロフィール情報D2は、例えば、以下のようなデータである。
図6は、プロフィール情報の例を示す図である。例えば、ビーコン用のプロフィール情報D2は、事前処理等で、図示するように登録される。具体的には、プロフィール情報D2は、各測位データの識別情報となる「id」、各ビーコンのIDを示す「uuid」、各ビーコンを管理するための番号である「major」並びに「minor」、ビーコンの電波強度を示す値(RSSI値)のオフセット値である「rssl_offset」及び各ビーコンが使用か否かを示す「enable」等の設定を示すデータである。
次に、エリアデータD3は、例えば、以下のようなデータである。
図7は、エリアデータの例を示す図である。例えば、エリアは、図示するように、区切線LNで設定される。すなわち、この例では、区切線LNで囲まれた範囲が、一のエリアとなる。
上記のような図面データD1、プロフィール情報D2及びエリアデータD3があると、例えば、情報処理システムは、以下のように処理できる。
図8は、図面データ、プロフィール情報及びエリアデータを用いた処理例を示す図である。まず、情報処理システムは、図面データD1にエリアデータD3を当てはめると、例えば、図8(A)のようなエリア設定データD13が生成できる。
図8(A)は、エリア設定データの例を示す図である。そして、このようなエリア設定データD13がある状態で固定ビーコンのプロフィール情報D2があると、情報処理システムは、例えば、図8(B)のような配置データD4が生成できる。
図8(B)は、配置データD4の例を示す図である。まず、固定ビーコンのプロフィール情報D2には、各固定ビーコンの位置が入力される。具体的には、図示する例では、第3アイコンI3が、配置データD4上において固定ビーコンの位置を示す。したがって、固定ビーコンのプロフィール情報D2に基づいて、情報処理システムは、配置データD4のように、エリア設定データD13上に固定ビーコンを配置する。そして、配置データD4がある状態で、測位データがあると(すなわち、ステップSA03が行われた状態である。)、情報処理システムは、例えば、図8(C)のような特定データD5が生成できる。
図8(C)は、特定データD5の例を示す図である。図示するように、測位データがあると、測位データが示す電波強度等から、移動ビーコンの近くにある固定ビーコンが分かる。そして、各固定ビーコンは、プロフィール情報D2によって位置が分かる。そのため、情報処理システムは、例えば、特定データD5のように、高所作業車が存在するエリアを特定して表示できる。
そして、情報処理システムは、特定データD5のように、例えば、第1アイコンI1及び第2アイコンI2で高所作業車が存在するエリアを表示する。さらに、特定データD5のように、第11アイコンI11及び第21アイコンI21等で、エリアに存在する高所作業車の数を表示できる。
<まとめ>
まず、受信器等は、固定ビーコン及び移動ビーコン等が有する発信手段から信号を受け取る。次に、受信器は、信号から、各発信手段の位置を示す測位データ等を生成できる。このような測位データがあると、エリア特定手段10F1は、発信器が設けられた資機材が存在するエリアを特定できる。
このように、エリア特定手段10F1が、資機材が存在するエリア等を特定した結果がると、出力手段10F2は、特定されたエリアに資機材が存在することをアイコン等の特定情報で出力することができる。このような結果、例えば、出力手段10F2は、後述する予約画面PLRのような形式等で稼働情報を出力できる。
共用する資機材の数が多かったり、建築物が多層階であったりすると、作業者は、資機材を見失いやすい。そこで、出力手段10F2が携帯端末104等に稼働情報を出力すると、建築現場における共用する資機材がどこにいるか等を把握しやすくできる。
この結果、作業者は、遊休となっている資機材を見つけやすいため、効率の良い作業ができる。また、複数の作業者が同時に同じ資機材を使おうとするのを少なくできるため、資機材の奪い合い等を少なくすることができる。
さらに、情報処理システム10には、特定操作を行うと、建築現場における共用する資機材の予約ができる。
[その他の実施形態]
また、鍵に第1発信手段を設け、かつ、資機材に第2発信手段を設けて、第1信号及び第2信号が発信される構成とするのが望ましい。このような構成であると、稼働状況特定手段10F4は、第1信号及び第2信号が示すそれぞれの位置に基づいて、資機材の稼働状況を特定できる。
<プロフィール情報について>
プロフィール情報D2は、対応する資機材について画面上に表示する情報及び特性等を示す情報である。また、プロフィール情報D2は、資機材に対応して記憶され、対応する資機材の情報を表示する際等に参照される情報である。このように、プロフィール情報D2があると、情報処理システム10は、資機材等について、様々な情報を出力することができる。
例えば、情報処理システム10は、以下のような登録手段10F3でプロフィール情報D2を登録できるのが望ましい。
図9は、プロフィール情報を登録する画面例を示す図(その1)である。
図10は、プロフィール情報を登録する画面例を示す図(その2)である。
プロフィール情報D2は、例えば、図示するような第1画面PL1が示す表等に登録される。具体的には、図示するような表が、まず、第1画面PL1上に呼び出される。なお、既に登録済みの情報があると、登録済みの情報は、画面上に表示される。そして、画面に対して操作が行われると、作業者は、プロフィール情報D2を登録又は編集する操作ができる。このようにして、登録又は編集されたプロフィール情報D2は、例えば、サーバ101等に記憶される。
具体的には、図示する例では、プロフィール情報D2として「icon」、「資機材ID」、「表示名」及び「色」等が設定されている例である。なお、「icon」は、画面上に対象となる資機材を表示するためのアイコンの種類である。また、「資機材ID」は、各資機材の識別情報である。さらに、「表示名」は、資機材の名称等として表示される情報である。さらにまた、「色」は、画面上に表示する色を指定する情報である。
そして、プロフィール情報D2は、資機材に設けられる移動ビーコンと対応するように登録されるのが望ましい。そのため、複数の資機材が処理対象となるエリアに存在する場合であっても、情報処理システム10は、どの資機材が選択中のエリアに存在しているか識別できる。同様に、固定ビーコンについても登録が行われる。
ゆえに、例えば、情報処理システム10は、「6階」に存在する「3台」の資機材のうち、「高所作業車 1」、「高所作業車 2」及び「高所作業車 3」という名称を登録した資機材が当該エリアに存在すると識別できる。具体的には、事前処理によって、まず、固定ビーコンが登録される。そして、固定ビーコンについても、プロフィール情報D2が登録されるため、情報処理システム10は、「6階」にある固定ビーコンを識別できる。したがって、「6階」にある固定ビーコンに近い位置で検出される移動ビーコンに対応する資機材は、「6階」に存在すると判断される。このように、「6階」に存在すると判断される資機材の数を数え、「6階」に資機材が3つあると判断されると、情報処理システム10は、「6階」に「3台」の資機材が存在すると判断できる。
プロフィール情報D2は、例えば、リスト等の形式で表示される。図示するように、リストは、資機材を示すアイコンの画像及びあらかじめプロフィール情報D2として登録された「資機材名」等を示す。また、プロフィール情報D2等は、例えば、以下のような画面で登録される。
以下、図9に示す第1画面PL1及び図10に示す第2画面PL2を用いて情報処理システム10にプロフィール情報D2等を登録する例を説明する。なお、登録方法は、図示するような形式に限られない。すなわち、例えば、登録には、図示するのとは異なるGUI(Graphical User Interface)が用いられてもよい。
プロフィール情報D2と、資機材に設けられる発信手段とを対応させて登録する登録手順は、例えば、以下のように行われる。
まず、第1画面PL1及び第2画面PL2のどちらにもある「id」は、いわゆる識別番号等である。したがって、「id」が同一であると、「id」に対する各項目に入力された情報は、同一の資機材等に関する情報である。以下、図示するように、各「id」に対応するプロフィール情報D2等をリスト形式で示す場合を例に説明する。
例えば、プロフィール情報D2に含まれる各情報は、第3画面PL3等で登録される。図示する例では、「資機材ID」を示す部分がクリックされると、第3画面PL3が表示される例である。なお、新たに「id」を作成してプロフィール情報D2等を登録する場合には、「新規作成」のボタンが押され、第3画面PL3が表示される。また、既に登録されているプロフィール情報D2等を変更する場合には、「編集」のボタンが押され、第3画面PL3が表示される。
具体的には、プロフィール情報D2として、第3画面PL3によって、「資機材ID」等が入力される。「資機材ID」は、資機材を識別するためのID(Identification)を示す番号等である。図示するように、プロフィール情報D2として、「パスワード」及び「アイコン」等が入力されてもよい。なお、プロフィール情報D2は、図示するような項目及び入力形式でなくともよい。
図示するように、登録手順は、例えば、第3画面PL3によって実現される。図示するように、第3画面PL3には、プロフィール情報が入力される。そして、第3画面PL3に入力されるプロフィール情報は、図示するように、資機材、すなわち、移動ビーコンと対応するように登録手順によって登録される。
以上のように、移動ビーコン及び固定ビーコンは、いわゆるデータベース等の形式で管理される。
<共用する資機材について>
資機材は、高所作業車120に限られない。例えば、資機材は、材料、足場又は複数の作業者が共用する建築現場で使用する道具等でもよい。
<信号について>
各発信器が発信する信号は、例えば、近距離無線通信等の規格に準じた信号である。具体的には、信号は、例えば、周波数を2.4 GHzとする信号等である。また、信号は、Bluetooth(登録商標)又は無線LAN(Local Area Network)等の規格に準じた信号である。なお、信号は、Bluetoothで実現されるのが望ましい。Bluetoothを用いると、発信器及び受信器等は、BLE(Bluetooth Low Energy)等を構成でき、低消費電力な通信ネットワーク網を構築できる。ただし、通信ネットワーク網は、様々な通信方式を組み合わせて用いてもよい。
<エリアデータについて>
図7に示すように、エリアデータD3には、「エリア名」等の付随情報INF1が入力されてもよい。ほかにも、例えば、「X座標」及び「Y座標」のように、エリアの座標値等が付随情報INF1として入力されてもよい。すなわち、エリアは、座標値等で設定されてもよい。また、付随情報INF1は、図示する以外の種類があってもよい。このように、付随情報INF1が入力できると、情報処理システム10には、エリアの名称等が合わせて入力でき、管理が容易にできる。
<発信器の状態確認を行う形態について>
携帯端末等によって、例えば、以下のように電波強度を表示するリクエストが入力できてもよい。
図11は、発信器の状態確認画面の例を示す図である。例えば、携帯端末等によって、登録された情報と、計測された電波強度とが対応付けされて、図示するように、計測結果等が表示される。なお、情報処理システム10は、計測の結果、電波強度に問題がある発信器をアラーム等で知らせてもよい。ほかにも、情報処理システム10は、計測の結果、登録していて電波強度がない発信器又は登録していない発信器が発する電波(ビーコン信号)があること等を知らせてもよい。
具体的には、図示する例では、情報処理システム10は、各発信器が発信する電波を計測した結果(以下「電波情報INF3」という。)等を表示する。図示するように、電波情報INF3は、現在位置の図面等と併せて表示されてもよい。具体的には、電波情報INF3として、「major」番号INF31、「minor」番号INF32、電波強度INF33及び表示名INF34等が表示される。また、図示する例は、電波強度が、バー表示INF35等で表示される例である。このような画面があると、管理者等は、メンテナンス等の場合に、発信器の状態を確認できる。すなわち、発信器は、故障等であると、電源をONにする等の状態にしても、電波を発信できない場合がある。電波が肉眼では見えないため、このような電波情報INF3があると、管理者等は、発信器の故障等を簡単に発見できる。
なお、情報処理システム10は、電池が電池の少ない状態である等を知らせてもよい。ほかにも、情報処理システム10は、電波情報INF3に基づいて、発信器の設置し忘れ等を検出し、管理者等に知らせてもよい。また、電波情報INF3及び発信器の状態確認画面は、図示するような形式でなくともよい。
なお、電波情報INF3は、例えば、電波強度が強い順に並べられる。したがって、電波強度が変化すると、表示される順序が並べ替えされる処理が行われてもよい。
また、図示するような発信器の状態は、例えば、事前準備等に確認される。
さらに、この例は、現在位置について、数特定情報(エリア特定手順の処理結果となる。)等が出力されている状態の例である。すなわち、この例では、携帯端末104を有する作業者は、「6階」のエリアにいる場合である。そして、この例では、携帯端末104は、画面に、階層を指定する用の階層指定ボタンBT1を表示する。
階層指定ボタンBT1は、作業者が階層指定ボタンBT1を押す操作を入力すると、階層を指定するための画面を表示するように遷移するGUIである。このような操作が可能であると、携帯端末104は、表示する階層を切り替えることができる。
<各資機材が存在するエリアの特定について>
情報処理システム10は、各資機材が存在するエリアを特定するエリア特定手順を例えば以下のように行うのが望ましい。まず、固定ビーコンの位置は、設置の際に登録されて既知であるとする。このような場合には、情報処理システム10は、測位データ等から、近くにある固定ビーコンが特定できるため、情報処理システム10は、移動ビーコンが設置された資機材がどのエリアに存在しているかを特定できる。
エリア特定手順を行うため、まず、例えば、図10に示すような第2画面PL2において、対応する資機材に設けられる発信器121の情報(以下「発信器情報INF2」という。)等があらかじめ登録される。例えば、発信器情報INF2は、第4画面PL4等で入力される。発信器情報INF2が登録されると、サーバ101は、測位データ等を受信した場合にデータの送信元となった発信器を特定できる。具体的には、「uuid」があらかじめ第4画面PL4等で入力され、かつ、測位データに「uuid」と同様の内容を示すデータが含まれていると、サーバ101は、測位データを送信した発信器を特定できる。
なお、発信器情報INF2は、例えば、図10(B)に示すような項目の情報である。図示する例では、「id」に、管理上の通し番号等が設定される。「username」には、対応する移動ビーコンで管理する資機材の名称等が入力される。「major」及び「minor」は、ビーコンを管理するのに用いる番号である。「rssl_offset」は、電波強度の計測結果等である。「enable」は、各ビーコンが使用可能な状態であるか否かの状態を示す情報である。
すなわち、エリア特定手順は、例えば、まず、固定ビーコンからの信号と、移動ビーコンからの信号とを受信する。これらの信号があると、固定ビーコンと、移動ビーコン位置関係から、高所作業車120が存在する位置が特定できる。すなわち、情報処理システム10は、高所作業車120が存在するエリアを特定できる。
エリア特定手段は、サーバ101による特定情報の更新処理、すなわち、ステップSA04での処理を例示したが、携帯端末104側で処理が行われてもよい。この場合には、携帯端末104には、図面データD1と、エリアデータD3とを記憶しておく手段が必要になる。これによれば、サーバ101と、携帯端末104とが、オフラインであっても、高所作業車の位置を特定することができる。
<出力形式の指定について>
情報処理システム10には、作業者が出力形式をステップSB05でリクエストできるのが望ましい。例えば、エリアは、階層で設定されてもよい。そして、エリアを階層とし、例えば、リクエストによって表示する階層が指定されると(ステップSB05)、リクエストに応じて以下のような画面が表示される(ステップSB06)。
図12は、情報処理システムによる表示例を示す図である。例えば、情報処理システム10は、図12(A)に示すような表示を画面上に出力する(ステップSB06)。具体的には、情報処理システム10は、まず、建築現場で対象となる建築物20において、ある階を示す図面を表示する。そして、図示するように、情報処理システム10は、例えば、建築物20を所定の区域に区切って表示する。
図12(A)に示す例は、1フロアとなる空間を図面において、縦方向に3区域かつ横方向に3区域に区切り、合計して9区域となるように区切って表示する例である。なお、区域の区切り方は、設定できてよい。例えば、1区域の面積、境界線の位置又は各区域のそれぞれの名称等は、あらかじめ設定できてよい。
そして、図12(A)に示すように、図面データD1が入力されると、情報処理システム10は、高所作業車120の位置を第1アイコンI1及び第2アイコンI2等で示すことができる。
また、図12(A)に示す例における第1アイコンI1及び第2アイコンI2のように、アイコンは、一のエリアの例である区域に、複数の高所作業車120が存在することを示せるのが望ましい。
具体的には、図12(A)に示す例では、第1アイコンI1は、左から3列目かつ上から2行目の区域に、高所作業車120が存在することを示す。さらに、第1アイコンI1は、第11アイコンI11を有し、第11アイコンI11で「3」という情報を示す。このような表示がされると、当該区域に、高所作業車120が「3台」存在することが分かる。
同様に、図12(A)に示す例では、第2アイコンI2は、左から1列目かつ上から3行目の区域に、高所作業車120が存在することを示す。さらに、第2アイコンI2は、第21アイコンI21を有し、第21アイコンI21によって、「6」という情報を示す。このような表示がされると、当該区域に、高所作業車120が「6台」存在することを示す。
このように、情報処理システム10は、第11アイコンI11及び第21アイコンI21等のように、数特定情報をアイコン等で示すのが望ましい(ステップSB06)。また、数特定情報は、図示するように、エリアごとに、それぞれのエリアに存在する資機材の合計数を示す情報であるのが望ましい。このような形式で数特定情報が出力されると、情報処理システム10は、数特定情報を作業者に分かりやすく伝えることができる。
図示する例では、数特定情報は、第11アイコンI11及び第21アイコンI21で出力される例である。
なお、数特定情報は、図示するような第11アイコンI11及び第21アイコンI21で出力される形式に限られない。例えば、情報処理システム10は、アイコンを6つ表示して資機材の数を表現してもよい。又は、情報処理システム10は、アイコンの大きさを異ならせて表示して資機材の数を表現してもよい。
また、図12(A)に示す例のように、情報処理システム10は、固定ビーコンの位置を第3アイコンI3等で示すのが望ましい。このような構成であると、情報処理システム10は、固定ビーコンの位置も図面上に表示でき、ビーコンのメンテナンス又は施工を行う階が移る場合に好ましい。
ほかにも、情報処理システム10は、エリアを階層としてもよい。すなわち、情報処理システム10は、作業者から、階層別に数特定情報等を出力するようにリクエストを受け付けてもよい。具体的には、情報処理システム10は、例えば、図12(B)のような形式で数特定情報等を出力するようにリクエストを受け付けてもよい。
図12(B)では、建築物20は、30階の階層がある構造とする。そして、図示するように、情報処理システム10は、階層別にエリアを割り当てる。図示する例では、情報処理システム10は、30階のうち、エリア切替ESWへの入力に応じて、1階から10階までの各階層に対応させて、それぞれの階層に存在する数特定情報INF6を「台数」で表示する。
具体的には、まず、エリア切替ESWで、「1-10F」が選択されたとする。図示する例では、情報処理システム10は、5階(図では、階層表示INF5で「5F」と示すエリアである。)には、合計して「20台」の資機材があることを示す。なお、全階層切替ASWが押された場合には、全エリアの数特定情報が表示される。
このように、情報処理システム10は、階層ごと、エリアに存在する資機材の合計数を表示してもよい。そして、階層がエリアとして設定されると、情報処理システム10は、各階層にある資機材の合計数等が分かりやすく表示できる。
すなわち、情報処理システム10は、建築物の階層別に、エリアが割り当てられると、図12(B)等のように、階層別の表示が出力可能となる。そして、情報処理システム10は、階層ごとの資機材の合計数を表示できる図12(B)のような画面を表示するように遷移する。
さらに、情報処理システム10は、例えば、図12(C)に示すような表示が可能であってもよい。例えば、図12(C)に示す例のように、情報処理システム10は、画面の右側で、図12(A)と同様に、図面データに基づいて建築物20の構造を示す図面と、資機材を示すアイコンとを表示する。
また、図12(C)に示す画面では、情報処理システム10は、画面の左側で、図示するように、現在選択されているエリアと、選択中のエリアに存在する資機材の合計数とを示す表示バーUI1等を表示する。図示するように、表示バーUI1は、例えば、「階選択」の欄で「6F」のように、現在選択中のエリアが「6階」であることを示し、かつ、「6階」に資機材が合計して「10台」存在することを示すGUIの例である。このような形式で、情報処理システム10は、階層ごと、エリアに存在する資機材の合計数を表示してもよい。
なお、図12(C)に示すように、合計数は、表示されてない区域に存在する資機材も含めて合計した数でもよい。
以上のような画面は、情報処理システム10が、エリア特定手順の結果に基づいて、出力手順を行うことで表示できる。すなわち、情報処理システムが、出力手順を行うと、図8等に示すような画面が表示されるように画面が遷移する。ほかにも、出力手順によって以下のような画面が表示されてもよい。
図13は、プロフィール情報を登録した結果例を示す図である。すなわち、事前処理等でプロフィール情報D2が登録されると、情報処理システム10は、例えば、図示するような画面を表示できる。具体的には、図示する画面は、エリアを「6階」とする場合の例である。したがって、情報処理システム10は、図示するように、画面の右側に建築物20の構造を示す図面等を表示し、かつ、「6階」に「3台」の高所作業車120が存在することを示すアイコンを表示する。
この例では、プロフィール情報D2は、バーUI2で表示される「資機材名」等である。なお、プロフィール情報D2をどのような項目にするかは、情報処理システム10にあらかじめ設定できる。
ほかにも、情報処理システム10は、移動等により、高所作業車120がエリアの境界上等にある場合には、ある程度、ゆっくりと表示を切り替えるのが望ましい。高所作業車120がエリアの境界を行き来する場合等では、アイコン等が激しく切り替わる場合がある。このような表示は、見にくい場合が多い。そこで、情報処理システム10は、短期間に何度もエリアを変更して高所作業車120を表示するのを防ぐのが望ましい。そのため、高所作業車120が2つのエリアにまたがっている場合には、表示が激しく切り替わるのを防ぐため、不感帯となるバッファ等があってもよい。
<資機材の稼働状況の特定について>
例えば、資機材の稼働状況は、以下のように特定される。
図14は、資機材の稼働状況の特定例を示す図である。例えば、資機材の稼働状況は、資機材を稼働させるのに用いられる鍵KYに設けられる第1発信器TM1から発信される信号(以下「第1信号SIG1」という。)と、高所作業車120に設けられる第2発信器TM2から発信される信号(以下「第2信号SIG2」という。)とに基づいて特定される。すなわち、受信器REは、第1信号SIG1及び第2信号SIG2に基づいて、鍵KYと、高所作業車120のそれぞれの位置を示す測位データを生成する。したがって、情報処理システム10は、鍵KYと、高所作業車120のそれぞれの位置を特定できる。
まず、鍵KYは、作業者200が高所作業車120を稼働させるのに用いられる。すなわち、鍵KYがないと高所作業車120は、稼働しないため、高所作業車120が稼働している状態では、高所作業車120に鍵KYが取り付けられている状態である場合が多い。ゆえに、鍵KYと、高所作業車120のそれぞれの位置がほぼ一致する場合には、情報処理システム10は、「稼働中」であると特定できる。一方で、鍵KYと、高所作業車120のそれぞれの位置が所定の距離以上離れている場合等には、情報処理システム10は、「非稼働」であると特定できる。この場合には、鍵KYは、事務所等で管理されている状態等である場合が多い。
ほかにも、使用者は、例えば、直近の予約情報等から特定される。この場合には、使用者を特定可能な使用者情報は、プロフィール情報として、あらかじめ登録可能である。
なお、鍵KYは、機械式の鍵に限られず、資機材を稼働させることができればよく、電子式又はカード式等でもよい。また、資機材の種類によっては、鍵KYは、ほぼ発信器だけで構成されてもよい。
<予約について>
予約は、携帯端末104に対して特定操作がなされることで入力される。具体的には、予約は、ステップSB01で以下のような画面で行われる。
図15は、予約画面の例(その1)を示す図である。図示する、初期画面PL5は、予約が入力される前の画面例である。そして、予約は、予約画面PLRで行われる。
例えば、予約は、階層別で表示される予約欄LRに入力される。以下、エリアが階層である例で説明する。なお、エリアは、階層に限られず、水平方向において区切った「区域」等でもよい。以下、図示するように、稼働状況があらかじめ特定されて「稼働」の欄に表示される例で説明する。また、図示するように、稼働状況は、予約を行う「当日」(この例では、当日表示DY1に示す「7月2日」である。)の状況であり、予約は、「翌日」(この例では、予約日表示DY2に示す「7月3日」である。)を対象とする。なお、予約を行う「予約日」は、稼働状況が特定された際に更新されてもよい。
また、図示するように、予約は、予約者RPごとに区切られているのが望ましい。具体的には、図示する例は、予約者RPとして、「ダクト」、「配管1」、「配管2」及び「保温1」の4業者があらかじめ設定されている例である。この例のように、予約者RPごとに、予約状況が分けて表示されると、作業者等は、誰が予約しているか等を把握しやすい。なお、予約者RPは、あらかじめプロフィール情報等として、予約者RPを特定可能な予約者情報等で登録可能である。すなわち、予約者情報は、「ダクト」、「配管1」、「配管2」及び「保温1」等のように、業者名等である。また、予約者情報は、使用者情報と兼ねられてもよい。つまり、予約者と使用者とは、一致してもよいし、別々に設定されてもよい。このような予約者情報及び使用者情報があると、情報処理システム10は、図示するように、使用者及び予約者ごとに予約状況等を出力できる。
また、図示するように、予約情報及び稼働情報を示す状況画面PLC等が表示されてもよい。このような画面があると、予約と、稼働状況とを比較しやすくできる。
なお、予約は、例えば、以下のように、アイコンを使用した操作で入力できるのが望ましい。
図16は、予約画面の例(その2)を示す図である。まず、予約を行う際には、稼働状況が特定され(ステップSA04)、稼働状況がアイコン(以下「稼働状況アイコンI4」という。)が稼働欄LMに表示されているのが望ましい。なお、稼働状況の出力については、後述する。
例えば、予約は、図示するように、アイコンをドラックアンドドロップ(drag‐and‐drop)操作で入力できるのが望ましい。図示する例は、「当日」の稼働状況と同じ種類の資機材を同じエリアで同じ業者に使用させるように「翌日」の分を予約する例である。つまり、この例では、「当日」の稼働状況と同じようになるように、「翌日」の分を予約する例である。
具体的には、まず、この例は、図示するように、「3F」のエリアにおいて、「計測1」という使用者によって「13」という資機材が稼働している稼働状況である。稼働状況アイコンI4は、このような稼働情報を示すアイコンの例である。
この例では、作業者は、予約を行うために、図示するように、稼働欄LMにある稼働状況アイコンI4を予約欄LRにドラックアンドドロップする操作を行う。このような操作をすると、予約欄LRにアイコンをコピーでき、予約ができる。すなわち、このようなドラックアンドドロップによるアイコンのコピーで予約ができると、作業者は、予約者、資機材及びエリア等を改めて入力する手間が少なくできる。また、予約は、稼働状況を参考にして予約できると便利である。
なお、ドラックアンドドロップによる予約は、稼働状況とは違うエリア又は予約者にコピーできてもよい。
また、予約は、ドラックアンドドロップによる以外の操作で入力できてもよい。例えば、予約欄LRをタップすると、資機材の識別番号(この例では、「13」等である。)等が入力できるようになるとする。そして、資機材の識別番号等を入力すると、作業者は、予約を行うことができる。このように、いわゆる「直接入力」ができてもよい。
以上のような操作等により、予約が行われた場合には、情報処理システム10は、状況画面PLC等に予約を反映させて、更新してもよい。
<重複予約の表示例>
なお、上記のような操作を行う場合において、以下のような表示がされるのが望ましい。
図17は、重複予約を表示する例(その1)を示す図である。図示する例では、「11」という番号で登録されている資機材がステップSB01で予約の対象となる例である。
この例では、図示するように、予約済アイコンI5が表示されている。すなわち、「11」という番号で登録されている資機材は、既に「5F」に予約済みの状態である。一方で、操作では、作業者は、同一の資機材を対象とし、「5F」とは別に稼働状況アイコンI4をコピーして「4F」にも予約を取ろうとしている。すなわち、このような予約は、いわゆる「重複予約」である。
「11」という資機材は、2箇所で同時に使用することができないため、このような重複予約があるのは望ましくない。そこで、情報処理システム10は、予約の対象となっている資機材が他の階層において既に予約済みとなっているか否かをチェックする。
そして、情報処理システム10は、チェック結果をアイコン等で知らせる。図示する例では、予約済アイコンI5により予約がされた後、稼働状況アイコンI4をドラックアンドドロップによる操作で予約を行おうとすると、図示するように、情報処理システム10は、調整が必要であることを知らせるアイコン(以下「要調整アイコンI6」という。)を表示する。図示するように、要調整アイコンI6は、例えば、調整が不要な「10」等の資機材の予約を示すアイコンとは異なる色である。このように、要調整アイコンI6が表示されると、作業者は、調整が必要な予約が発生したことに気付きやすい。すなわち、要調整アイコンI6で示す資機材がある場合には、予約者は、重複予約となっている資機材の予約を変更する等の調整を行う。
なお、重複予約は、エリアでなく、例えば、以下のように、予約者についてチェックされてもよい。
図18は、重複予約を表示する例(その2)を示す図である。以下、図17と同様に、「11」という番号で登録されている資機材がステップSB01で予約の対象となる例で説明する。図示する例では、図17と比較すると、「11」という番号で登録されている資機材を「保温1」という予約者で予約する点が異なる。なお、図17と同様に、「11」という番号で登録されている資機材は、既に「計装1」という予約者が「5F」に予約済みであるとする。すなわち、この例では、予約対象アイコンI71を入力する前に、予約済アイコンI72が入力されているとする。したがって、図示するように、「11」という番号で登録されている資機材を更に予約しようとすると、予約は、重複予約となる例である。
このような場合には、例えば、予約対象アイコンI71及び予約済アイコンI72は、「要調整」を知らせる要調整アイコンとなる。このように、要調整アイコンが表示されると、作業者は、異なる予約者の間で調整が必要な予約が発生したことに気付きやすい。
なお、重複予約は、図示するように、アイコン以外で知らされてもよい。図示する例では、画面の左側における階層ごとの資機材の数において、情報処理システム10は、重複予約が発生している階層を警告表示する例である。
この例では、予約対象アイコンI71の予約が重複予約となる。そこで、図示する画面の左側で「全体予約状況」を示す上で、情報処理システム10は、予約対象アイコンI71を入力する先となる「4F」を警告表示AL1とする。また、図示するように、いずれかのエリアで重複予約が発生している場合には、「全数」の箇所に、警告表示AL2が表示されてもよい。
警告表示AL1のような表示がされると、作業者は、重複予約が発生しているエリアに気付きやすい。同様に、警告表示AL2のような表示がされると、作業者は、いずれかのエリアで重複予約が発生していることに気付きやすい。
なお、警告表示AL1及び警告表示AL2は、図示するように、色を変えて強調する表示に限られない。表示形式は、他の強調方法でもよく、例えば、点滅、メッセージの表示又はこれらの組み合わせでもよい。
また、重複予約を解消させるための調整後、例えば、以下のような操作がされてもよい。
図19は、重複予約を表示する例(その3)を示す図である。以下、図18に示す操作が行われ、重複予約が発生した場合を例に説明する。
重複予約がある場合には、重複予約となっている予約のうち、いずれかの予約は、調整等により、削除するのが望ましい。以下、「保温1」の予約者が予約している予約対象アイコンI71の予約を削除するように調整がステップSB01でされたとする。
この場合には、作業者は、図示するように、予約対象アイコンI71を選択する操作を入力する。したがって、予約対象アイコンI71は、「選択中」の状態となる。そして、情報処理システム10は、例えば、図示するように、削除アイコンI8を更に表示する。
削除アイコンI8は、「選択中」の予約を削除する操作を受け付けるためのアイコンの例である。したがって、削除アイコンI8がタップされると、予約対象アイコンI71は、削除される。このような操作がされると、重複予約が解消する。
なお、上記のような操作がされた場合には、このような操作の結果が、「全体予約状況」等に反映されてもよい。つまり、警告表示AL1及び警告表示AL2等が消されてもよい。さらに、予約済アイコンI72は、重複予約が発生していないことを示すアイコンに切り替わってもよい。
<「予約なし」についての操作例>
予約が行われた後、例えば、以下のような表示及び操作があるのが望ましい。図示するように、資機材の例である高所作業車120が図示するように合計して「14台」であるとする。以下、これらの資機材のうち、図示するように、「7」乃至「14」の番号で示す資機材を対象とする例で説明する。
図20は、予約がない資機材を知らせる例(その1)を示す図である。例えば、予約がない資機材は、図示するように、ステップSB01で、「全体予約状況」等において「(1)」のように表示される。つまり、かっこ内の数は、予約がなく、遊休となる可能性が高い資機材の数である。以下、「(1)」のように、予約がない資機材の数を示す表示を「未予約数NR1」という。図示する例では、未予約数NR1は、「1」を示すため、「4F」の階層に「1台」の予約がない資機材が存在することを示す。このように、未予約数NR1のような表示があると、作業者は、予約がされていない資機材があることに気付きやすい。
また、図示するように、情報処理システム10は、全体において予約がない資機材の数を示してもよい。図示する例では、「予約なし」の箇所に表示される数が、全体において予約がない資機材の数を示す。以下、全体において予約がない資機材の数を示す表示を「未予約全体数NR2」という。図示する例では、予約がない資機材は、「4F」にある「1台」だけであるため、未予約全体数NR2も、「1台」となる。このように、未予約全体数NR2のような表示があると、作業者は、予約がされていない資機材がいずれかのエリアにあることに気付きやすい。
この例では、「4F」で稼働している資機材のうち、「8」の番号で示す資機材が、予約のない資機材である。例えば、未予約数NR1及び未予約全体数NR2に基づいて、作業者が、図示するように、予約がされていない「8」の番号で示す資機材を「保温1」の予約者に予約する操作を行うとする。このような操作が行われた場合には、情報処理システム10は、以下のような画面に切り替える。
図21は、予約がない資機材を知らせる例(その2)を示す図である。以下、図20に示すような操作が行われた後の表示例を示す。図20と比較すると、図21は、図20に示す状態において「8」の番号で示す資機材がステップSB01で更に予約された後である点が異なる。
図20に示す操作がステップSB01で行われると、操作結果を反映して、状況画面PLCにおける表示が変化する。具体的には、図21では、図20において表示されている未予約数NR1及び未予約全体数NR2が消えている点が異なる。
また、予約がない資機材は、予約済と異なるアイコンで表示されてもよい。図示する例では、「8」の稼働状況アイコンI4は、図20と、図21とでは異なるアイコンで表示される。このように、アイコンによって、「予約なし」及び「予約済」等が、区別されて表示されてもよい。
以上のように、予約がない資機材を作業者が気付きやすいような表示がされると、作業者は、予約がない資機材を探しやすい。そして、予約がない資機材等に対して予約が追加されると、遊休の資機材が少なくできる。すなわち、資機材がより有効に使用され、作業効率が改善できる。
<特定情報、稼働情報及び予約情報等の表示例>
例えば、稼働情報及び予約情報等は、特定情報等により、以下のように出力される。
図22は、特定情報、稼働情報及び予約情報等の出力例を示す図である。図示する例では、予約欄LRに、ステップSA02で入力された予約情報が表示される例である。さらに、図示する例では、稼働欄LMに、ステップSA04で特定された稼働状況が表示される例である。この例のように、情報処理システム10は、稼働状況を特定可能な稼働情報と、予約状況を特定可能な予約情報とを表示する。また、この出力例では、情報処理システム10は、資機材の存在を画面の右側でアイコン等で示し、かつ、資機材の存在を状況画面PLCで示す。すなわち、資機材の存在を特定可能な特定情報は、例えば、アイコン及び「全体稼働状況」等で出力される。
なお、稼働情報及び予約情報等は、定期的に更新されてもよい。例えば、「10分」間隔のように、更新が行われる周期が設定されると、更新が周期ごとに行われ、稼働情報は、定期的に更新されてもよい。
また、図示するように、例えば、「稼働中」又は「非稼働」等の稼働状況は、アイコン等により、作業者が気付きやすく表示されるのが望ましい。図示する例では、「稼働中」を示す稼働アイコンIMは、鍵KY等に基づいて「稼働している状態」と判断された資機材を示す。一方で、「非稼働」を示す非稼働アイコンINは、鍵KY等に基づいて「稼働していない状態」と判断された資機材を示す。図示するように、稼働アイコンIMと、非稼働アイコンINとが異なる色等であると、作業者は、稼働状況が分かりやすい。
なお、図示する例では、情報処理システム10は、警告アイコンIAL1又は数値等で様々な状況を知らせる。例えば、情報処理システム10は、未予約数NR1及び未予約全体数NR2等で予約がされていない資機材の数を表示する。そして、予約状況に対して現在がどのような状態であるかを比較できる形式で「稼働状況」を表示する。
また、「予約なし」であっても、実際には、「稼働中」と特定される資機材がある。図示する例では、「8」の番号で示す資機材は、「予約なし」であるため、「3F」の予約欄LRでは、警告アイコンIAL1で表示される。一方で、「3F」の稼働欄LMでは、例えば、「8」の番号で示す資機材は、稼働アイコンIMで表示される。このような組み合わせであると、「予約なし」ではあるが、いずれかの使用者が使用し、「稼働中」である資機材が分かる。
ほかにも、予約されたエリアと、実際に稼働するエリアとが異なる資機材がある。図示する例では、「10」の番号で示す資機材は、「4F」に予約された場合の例である。したがって、「4F」の予約欄LRに予約されたことを示す「予約内容」のアイコンが表示される。一方で、「10」の番号で示す資機材は、実際には、「5F」で稼働しているとする。このような場合には、「5F」の稼働欄LMに、「8」の番号で示す資機材は、稼働アイコンIMで表示される。このような組み合わせであると、予約と異なるエリアで稼働している資機材が分かる。
なお、これらの状況は、「全体稼働状況」にも反映されるため、「全体稼働状況」からも、上記のような状況が分かる。
<比較結果情報例>
上記のような稼働情報及び予約情報等は、比較等が行われ、重複予約又は予約のない資機材等の比較結果情報と併せて出力されるのが望ましい。例えば、重複予約の情報がある場合には、重複予約がされた資機材は、使用者の間で調整が行われるのが望ましい。このような調整は、作業開始前であるのが望ましい。したがって、稼働情報及び予約情報等は、調整が行われる際に出力されるのが望ましい。なお、比較結果情報は、例えば、ステップSB04等で、以下のように出力される。
図23は、比較結果情報等の出力例を示す図である。例えば、直近の稼働状況と、予約状況とが比較されて画面に表示される。図示する例は、画面の左側で比較結果を表示する例である。具体的には、直近の稼働状況と、予約状況とを比較し、比較の結果、直近の稼働状況における資機材の数より、予約状況で予約された数が多い場合、情報処理システム10は、強調表示CP1を行う。図示する例では、「4F」における直近の稼働状況の資機材は、「7台」であったのが、予約では「9台」と2台増加する。このような状態を情報処理システム10は、強調表示CP1で階層ごとに知らせる。
また、図示するように、情報処理システム10は、エリア全体を合計した結果について、情報処理システム10は、強調表示CP2を行ってもよい。図示する例では、「全数」における直近の稼働状況の資機材は、「14台」であったのが、予約では「16台」と2台増加する。このような状態を情報処理システム10は、強調表示CP2で全エリアについて知らせる。
図示するように、稼働状況と、予約状況との比較結果が表示されると、資機材の数が増加しているか否か等が分かる。いわゆる「多め」に予約がされると、このような結果となる場合が多い。1つの使用者が予約によって「多め」に確保してしまうと、使用しきれず、予約したが、遊休となってしまう資機材が発生しやすい。そこで、現状の稼働状況等を参考にして、多すぎず、少なすぎずの予約がされるのが望ましい。このように、比較結果が表示されると、作業効率を改善できる。
なお、比較を行う組み合わせは、直近の稼働状況と、予約状況とに限られない。例えば、比較は、予約状況と、前回の予約状況とを比較してもよい。
<表示の変形例>
図24は、特定情報、稼働情報及び予約情報等の出力の変形例(その1)を示す図である。特定情報、稼働情報及び予約情報等は、例えば、図示するように、「AM」及び「PM」のように、時間帯TIで区切られて出力されてもよい。
なお、区切り方は、例えば、「10:00~11:00」のように更に細かくてもよい。このような場合では、時間帯等は、設定できてもよい。さらに、このような表示方法は、複数できてもよく、例えば、作業者の操作に基づいて、表示形式は、切り替えできてもよい。
また、ステップSB04等の表示は、以下のように、資機材の種類ごと等に表示できてもよい。
図25は、特定情報、稼働情報及び予約情報等の出力の変形例(その2)を示す図である。図示するように、稼働状況等は、「資機材の種類」ごとに表示されてもよい。このような表示ができると、作業者が見たい種類の資機材がどのような状況か分かりやすく表示できる。なお、それぞれの資機材がどのような種類であるかは、例えば、プロフィール情報等で特定できる。
<特定操作について>
特定操作は、例えば、図16等のように、稼働情報を援用し、かつ、ドラックアンドドロップ等の操作ができるのが望ましい。また、予約は、図23に示す比較等が行われると、資機材の使用効率が良くなるため、より効率の良い作業ができる。
また、予約の際には、上記のような表示等がされると、調整等が行われるため、資機材の奪い合い等が少なくできる。
画面には、例えば、図25に示すように、更新が行われた直近の日時DY3が表示されてもよい。
発信器及び受信器は、取り外し可能でもよい。
また、鍵の位置を作業者等の人の位置と推定し、人の位置等が特定されてもよい。
なお、数特定情報を示す数字等は、画面を拡大又は縮小する操作が行われても、大きさがほぼ維持されるのが望ましい。
また、プロファイル情報等は、例えば、CSVファイル等で一括入力、一括出力又はこれらの組み合わせができてもよい。
なお、特定情報は、図示するような形式に限られない。例えば、「稼働中」及び「非稼働」等は、アイコンの形状、模様、色、枠線の線種、色の濃淡、点滅、付随情報の有無又はこれらの組み合わせ等により出力されてもよい。表示形式は、あらかじめ設定できる。例えば、表示形式は、上記の図で示すように、欄外等に解説があったり、又は、説明書等にあらかじめ解説が記載されたりするのが望ましい。
なお、アイコンの絵、大きさ又は配置等は、上記に説明した通りでなくともよい。つまり、アイコンの絵、大きさ又は配置等は、あらかじめ管理者等が設定できてもよい。
また、強調方法及び警告方法等は、上記に説明した形式でなくともよい。つまり、作業者等に、異常等を知らせることができればいずれの方法でもよい。
なお、発信器の位置を検出する方法は、信号を用いる方法であればよい。つまり、実施形態では、資機材が存在するエリアが特定できる程度に発信器の位置が検出できる方法であれば、いずれも適用できる。
実施形態は、上記の例に限られない。例えば、情報処理装置の数は、上記の数に限られない。また、情報処理装置の種類及び組み合わせも、上記の構成でなくともよい。
実施形態は、上記の処理に限られない。例えば、本発明に係る情報処理方法は、上記に説明した以外の順序で行われてもよい。また、情報処理方法は、複数の情報処理装置で実行されてもよい。つまり、情報処理方法における各ステップは、冗長、分散、並列、仮想化又はこれらの組み合わせで実行されてもよい。
実施形態は、プログラムによって実現されてもよい。すなわち、情報処理装置等のコンピュータは、プログラムに基づいて、演算装置及び記憶装置等を制御して上記の情報処理方法を実行してもよい。また、プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されて頒布することができる。なお、記録媒体は、磁気テープ、フラッシュメモリ、光ディスク、光磁気ディスク又は磁気ディスク等のメディアである。さらに、プログラムは、電気通信回線を通じて頒布することができる。
なお、上記実施形態に挙げた構成等に、その他の要素との組み合わせ等、上記の構成に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
10 :情報処理システム
10F1 :エリア特定手段
10F2 :出力手段
10F21 :比較結果出力手段
10F3 :登録手段
10F4 :稼働状況特定手段
10F5 :予約状況特定手段
20 :建築物
104 :携帯端末
120 :高所作業車
200、201 :作業者
I1 :第1アイコン
I2 :第2アイコン
I3 :第3アイコン
I4 :稼働状況アイコン
I5、I72 :予約済アイコン
I6 :要調整アイコン
I71 :予約対象アイコン
I8 :削除アイコン
IM :稼働アイコン
IN :非稼働アイコン
INF1 :付随情報
INF2 :発信器情報
INF3 :電波情報
NR1 :未予約数
NR2 :未予約全体数
本発明は、情報処理システム及びプログラムに関する。

Claims (10)

  1. 建築現場において複数の作業者が共用する資機材を管理するための情報処理システムであって、
    前記作業者が属する集団を特定する集団特定手段と、
    前記資機材に設けられる発信手段から発信される信号に基づいて、前記建築現場における前記資機材が存在するエリアを特定するエリア特定手段と、
    前記資機材の稼働状況を特定する稼働状況特定手段と、
    前記資機材の予約状況を特定する予約状況特定手段と、
    前記エリア特定手段が特定する結果に基づいて当該エリアにおける前記資機材の存在を特定可能な特定情報を出力し、前記稼働状況特定手段が特定する結果に基づいて前記資機材の稼働状況を特定可能な稼働情報を出力し、及び、前記予約状況特定手段が特定する結果に基づいて前記資機材の予約状況を特定可能な予約情報を出力する出力手段と
    を含み、
    前記出力手段は、予約を行おうとする作業者が属する集団が予約した資機材とその数、当該作業者が属しない他の集団が予約した資機材とその数を特定可能に出力することを特徴とする
    情報処理システム。
  2. 建築現場において複数の作業者が共用する資機材を管理するための情報処理システムであって、
    前記資機材に設けられる発信手段から発信される信号に基づいて、前記建築現場における前記資機材が存在するエリアを特定するエリア特定手段と、
    前記資機材の稼働状況を特定する稼働状況特定手段と、
    前記資機材を予約する予約手段と、
    前記資機材の予約状況を特定する予約状況特定手段と、
    前記エリア特定手段が特定する結果に基づいて当該エリアにおける前記資機材の存在を特定可能な特定情報を出力し、前記稼働状況特定手段が特定する結果に基づいて前記資機材の稼働状況を特定可能な稼働情報を出力し、及び、前記予約状況特定手段が特定する結果に基づいて前記資機材の予約状況を特定可能な予約情報を出力する出力手段と
    を含み、
    前記予約手段は、前記予約情報から資機材を選択して予約可能であるとともに、前記エリアにおける前記資機材の存在を特定可能な特定情報から資機材を選択して予約可能であることを特徴とする
    情報処理システム。
  3. 建築現場において複数の作業者が共用する資機材を管理するための情報処理システムであって、
    前記資機材を登録する資機材登録手段と、
    前記資機材に設けられる電池式の発信手段から発信される信号に基づいて、前記建築現場における前記資機材が存在するエリアを特定するエリア特定手段と、
    前記資機材の稼働状況を特定する稼働状況特定手段と、
    前記資機材の予約状況を特定する予約状況特定手段と、
    前記エリア特定手段が特定する結果に基づいて当該エリアにおける前記資機材の存在を特定可能な特定情報を出力し、前記稼働状況特定手段が特定する結果に基づいて前記資機材の稼働状況を特定可能な稼働情報を出力し、及び、前記予約状況特定手段が特定する結果に基づいて前記資機材の予約状況を特定可能な予約情報を出力する出力手段と
    を含み、
    前記エリア特定手段が、前記登録した前記資機材が存在するエリアを特定できない場合に報知を行うことを特徴とする
    情報処理システム。
  4. 前記建築現場の建築に利用する図面データを取り込む図面データ取込手段を備え、
    前記エリア特定手段は、前記資機材に設けられる発信手段から発信される信号と前記図面データとに基づいて、前記建築現場における前記資機材が存在するエリアを特定し、
    前記出力手段は、前記エリア特定手段が特定する結果に基づいて当該エリアにおける前記資機材の存在を特定可能な特定情報を出力することを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  5. 前記建築現場にて建築する建築物の階層別に前記エリアが割り当てられており、
    前記出力手段は、予約がない前記資機材が存在する階層を表示する
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  6. 前記出力手段は、前記エリアにおける直近の稼働台数と、前記エリアにおける予約数を比較可能に表示する
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  7. 前記出力手段は、前記予約数が前記直近の稼働台数から変化がある場合には、強調表示を行う
    請求項6に記載の情報処理システム。
  8. 建築現場において複数の作業者が共用する資機材を管理するためのプログラムであって、
    前記作業者が属する集団を特定する集団特定手順と、
    前記資機材に設けられる発信手段から発信される信号に基づいて、前記建築現場における前記資機材が存在するエリアを特定するエリア特定手順と、
    前記資機材の稼働状況を特定する稼働状況特定手順と、
    前記資機材の予約状況を特定する予約状況特定手順と、
    前記エリア特定手順で特定する結果に基づいて当該エリアにおける前記資機材の存在を特定可能な特定情報を出力し、前記稼働状況特定手順で特定する結果に基づいて前記資機材の稼働状況を特定可能な稼働情報を出力し、及び、前記予約状況特定手順で特定する結果に基づいて前記資機材の予約状況を特定可能な予約情報を出力する出力手順と
    を含み、
    前記出力手順では、予約を行おうとする作業者が属する集団が予約した資機材とその数、当該作業者が属しない他の集団が予約した資機材とその数を特定可能に出力することを特徴とする
    プログラム。
  9. 建築現場において複数の作業者が共用する資機材を管理するためのプログラムであって、
    前記資機材に設けられる発信手段から発信される信号に基づいて、前記建築現場における前記資機材が存在するエリアを特定するエリア特定手順と、
    前記資機材の稼働状況を特定する稼働状況特定手順と、
    前記資機材を予約する予約手順と、
    前記資機材の予約状況を特定する予約状況特定手順と、
    前記エリア特定手順で特定する結果に基づいて当該エリアにおける前記資機材の存在を特定可能な特定情報を出力し、前記稼働状況特定手順で特定する結果に基づいて前記資機材の稼働状況を特定可能な稼働情報を出力し、及び、前記予約状況特定手順で特定する結果に基づいて前記資機材の予約状況を特定可能な予約情報を出力する出力手順と
    を含み、
    前記予約手順では、前記予約情報から資機材を選択して予約可能であるとともに、前記エリアにおける前記資機材の存在を特定可能な特定情報から資機材を選択して予約可能であることを特徴とする
    プログラム。
  10. 建築現場において複数の作業者が共用する資機材を管理するためのプログラムであって、
    前記資機材を登録する資機材登録手順と、
    前記資機材に設けられる電池式の発信手段から発信される信号に基づいて、前記建築現場における前記資機材が存在するエリアを特定するエリア特定手順と、
    前記資機材の稼働状況を特定する稼働状況特定手順と、
    前記資機材の予約状況を特定する予約状況特定手順と、
    前記エリア特定手順で特定する結果に基づいて当該エリアにおける前記資機材の存在を特定可能な特定情報を出力し、前記稼働状況特定手順で特定する結果に基づいて前記資機材の稼働状況を特定可能な稼働情報を出力し、及び、前記予約状況特定手順で特定する結果に基づいて前記資機材の予約状況を特定可能な予約情報を出力する出力手順と
    を含み、
    前記エリア特定手順で、前記登録した前記資機材が存在するエリアを特定できない場合に報知を行うことを特徴とする
    プログラム。
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