図1は、本実施例の業務管理システム1内部の概略構成を示すブロック図である。
図1に示す業務管理システム1は、業務管理システム1を使用する複数台のコンピュータ(業務管理装置)等のクライアント2と、業務管理システム1全体を管理制御するコンピュータ(業務管理装置)等のサーバ3と、クライアント2及びサーバ3間を通信接続するネットワーク4と、各種データを蓄積するデータベース(以下、単にDBと称する)5とを有している。
サーバ3は、全クライアント2の作業進捗情報を示す、「見える化」ボードの全体作業ボード画面(業務管理表)を表示する表示装置等のサーバ側表示部11と、ネットワーク4との通信インタフェースを司るサーバ側通信インタフェース12と、各種情報を記憶するサーバ側記憶部13とを有している。
また、サーバ3は、サーバ側表示部11の表示画面上にレイアウト変更可能に背景画面を貼付配置するサーバ側背景管理部14と、サーバ3全体を制御するサーバ側作業ボード管理部(業務管理表管理部)15とを有している。
サーバ側背景管理部14は、自分好みの背景を、BMP(Bit Map)、GIF(Graphic Interchange Format)、JPEG(Joint Photographic Experts Group)形式等の画像ファイルとして作成保存するものである。
サーバ側背景管理部14は、保存した画像ファイルを読み出し、読み出した画像ファイルを全体作業ボード画面の背景画面としてサーバ側表示部11の表示画面上に貼付配置するものである。尚、全体作業ボード画面上に自分好みの背景画面を配置できることで、全体作業ボード画面のデザインに対するユーザの要望に十分対応することができるものである。
また、サーバ側作業ボード管理部15は、例えば置き場エリア、計画エリア7A、作業中エリア7Bや実績エリア7C等の各種機能属性と、時間や項目等の座標軸属性とを有する作業エリア(大エリア)を管理するサーバ側作業エリア管理部(大エリア管理部)21を有している。尚、座標軸属性とは、例えばX軸(横軸)方向に時系列の時間属性やY軸(縦軸)方向に項目属性、X軸方向に項目属性やY軸方向に時間属性といったように、座標軸に持たせる属性である。
サーバ側作業ボード管理部15は、図2に示すように、サーバ側表示部11に表示中の全体作業ボード画面200の背景画面上に、レイアウト変更可能に作業エリア7を配置するものである。尚、サーバ側作業エリア管理部21は、作業エリア7毎に備え、例えば背景画面上に、3個の計画エリア7A、3個の作業中エリア7B及び3個の実績エリア7Cが配置された場合、合計9個のサーバ側作業エリア管理部21が配置されるものとする。
また、サーバ側作業ボード管理部15は、作業エリア7の機能属性及び座標属性を設定変更する機能を有している。
また、サーバ側作業エリア管理部21は、作業エリア7上に配置する、後述する作業付箋8の属性、例えば時間軸を再計算する機能と、作業エリア7上に配置する作業付箋8を再配置する機能とを有している。
また、サーバ側作業ボード管理部15は、例えば付箋ID、作業名、作業内容、作業に要する標準作業時間、作業の着手予定日時、作業の着手日時及び作業の終了日時等を含む作業属性と、時間及び項目の座標軸属性とを有する作業付箋(小エリア)8を管理するサーバ側作業付箋管理部22を有している。
サーバ側作業ボード管理部15は、図2に示すように、サーバ側表示部11に表示中の全体作業ボード画面200の背景画面上に配置した作業エリア7上に、マウス操作で、作業付箋8を配置するものである。
また、サーバ側作業ボード管理部15は、サーバ側通信インタフェース12を通じてネットワーク4経由でクライアント2と連携して作業進捗情報の同期を取るサーバ側同期処理部(業務管理表同期処理部)23を備えている。
また、サーバ側記憶部13は、図3に示すように、共有情報101及び、クライアント2毎の個別保持情報102を含むサーバ側ID管理テーブル100を記憶し、共有情報101は、作業エリア7を識別するエリアID101A毎に、同作業エリア7の機能属性101Bを管理するものである。また、個別保持情報102は、作業エリア7を識別するエリアID102A毎の座標軸属性(X属性及びY属性)102Bと、座標情報(X座標及びY座標)102Cとを管理するものである。
また、クライアント2は、図2に示すように、自分の作業進捗情報を示す、「見える化」ボードの作業ボード画面210を表示する表示装置等のクライアント側表示部31と、ネットワーク4との通信インタフェースを司るクライアント側通信インタフェース32と、各種情報を記憶するクライアント側記憶部33とを有している。
また、クライアント2は、クライアント側表示部31の表示画面上にレイアウト変更可能に背景画面を貼付配置するクライアント側背景管理部34と、クライアント2全体を制御するクライアント側作業ボード管理部35とを有している。
クライアント側背景管理部34は、自分好みの背景を、BMP(Bit Map)、GIF(Graphic Interchange Format)、JPEG(Joint Photographic Experts Group)形式等の画像ファイルとして作成保存するものである。
クライアント側背景管理部34は、保存した画像ファイルを読み出し、読み出した画像ファイルを作業ボード画面210の背景画面としてクライアント側表示部31の表示画面上に貼付配置するものである。尚、作業ボード画面210上に自分好みの背景画面を配置できることで、作業ボード画面210のデザインに対するユーザの要望に十分対応することができるものである。
また、クライアント側作業ボード管理部35は、例えば置き場エリア、計画エリア7A、作業中エリア7Bや実績エリア7C等の各種機能属性及び座標軸属性を有する作業エリア7を管理するクライアント側作業エリア管理部(大エリア管理部)41を有している。
クライアント側作業ボード管理部35は、図2に示すように、作業ボード画面210の背景画面上に、レイアウト変更可能に作業エリア7を配置するものである。尚、クライアント側作業エリア管理部41は、作業エリア7毎に備え、例えば背景画面上に、1個の計画エリア7A、1個の作業中エリア7B及び1個の実績エリア7Cが配置された場合、合計3個のクライアント側作業エリア管理部41が配置されるものとする。
また、クライアント側作業ボード管理部35は、作業エリア7の機能属性及び座標属性を設定変更する機能を有している。
また、クライアント側作業エリア管理部41は、作業エリア7上に配置する、作業付箋8の属性、例えば時間軸を再計算する機能と、作業エリア7上に配置する作業付箋8を再配置する機能とを有している。
また、クライアント側作業ボード管理部35は、例えば付箋ID、作業名、作業内容、作業に要する標準作業時間、作業の着手予定日時、作業の着手日時及び作業の終了日時等を含む作業属性を有する作業付箋8を管理するクライアント側作業付箋管理部42を有している。
また、クライアント側作業ボード管理部35は、図2に示すように、クライアント側表示部31に表示中の作業ボード画面210の背景画面上に配置した作業エリア7上に、ユーザ指定操作に応じて作業付箋8を配置するものである。
また、クライアント側作業ボード管理部35は、クライアント側通信インタフェース32を通じてネットワーク4経由でサーバ3と連携して作業進捗情報の同期を取るクライアント側同期処理部43を備えている。
クライアント側作業ボード管理部35は、サーバ3側のサーバ側ID管理テーブル100の共有情報101及び個別保持情報102に基づき、デフォルト状態の作業エリア7をクライアント側表示部31に表示中の作業ボード画面210上に配置する。そして、クライアント側作業ボード管理部35は、クライアント2側の編集操作に応じて、クライアント側表示部31に表示する作業ボード画面210上の作業エリア7の配置構成を、作業エリア7の追加や削除、作業エリア7の機能属性の変更、座標軸属性の変更等を実行することで、図4に示すように、クライアント2毎に作業ボード画面210上の作業エリア7の配置構成をカスタマイズすることができるものである。
クライアント側作業ボード管理部35は、カスタマイズした作業ボード画面210上の作業エリア7の配置構成を、図5に示すクライアント側ID管理テーブル110の個別保持情報112としてクライアント側記憶部33に保存するものである。
また、クライアント側記憶部33は、図5に示すように、サーバ3から取得する共有情報111と、保存中の個別保持情報112とをクライアント側ID管理テーブル110として記憶するものである。尚、共有情報111は、作業エリア7を識別するエリアID111A毎に、同作業エリア7の機能属性111Bを管理するものである。また、個別保持情報112は、作業エリア7を識別するエリアID112A毎の座標軸属性(X属性及びY属性)112Bと、座標情報(X座標及びY座標)112Cとを管理するものである。
尚、システム稼動中において各クライアント2は、サーバ側ID管理テーブル100内の共有情報101を共有すると共に、自分の個別保持情報112を分散保持しているものである。
尚、作業エリア7の機能属性について補足すると、置き場エリアとは、計画未定の作業に関わる作業付箋8を収容配置する作業エリア7である。計画エリア7Aとは、計画確定の作業に関わる作業付箋8を収容配置する作業エリア7である。作業中エリア7Bとは、作業実行中の作業付箋8を収容配置する作業エリア7である。また、実績エリア7Cとは、作業終了の作業付箋8を収容配置する作業エリア7である。
例えば、クライアント2側のユーザが、マウス操作で、置き場エリアに配置中の作業付箋8から任意の作業付箋8を計画エリア7Aに移動した場合、“計画エリア7A”のクライアント側作業エリア管理部41は、計画エリア7Aへの作業付箋8の移動を検知すると、この計画エリア7Aに作業付箋8を配置すると共に、作業付箋8の作業属性に、作業を担当する作業者名及び作業を着手する着手予定日時を設定するものである。
尚、“置き場エリア”のクライアント側作業エリア管理部41では、配置中の作業付箋8の計画エリア7Aへの移動に伴う内部イベントを発生し、この内部イベントを外部イベントに変換して、クライアント側通信インタフェース32を通じてネットワーク4経由でサーバ3に通知するものである。また、サーバ3では、外部イベントを受信すると、クライアント2側の内部イベントの内容を全体作業ボード画面200上に反映するものである。
更に、“計画エリア7A”のクライアント側作業エリア管理部41は、作業付箋8の計画エリア7Aへの移動に伴う内部イベントを発生し、この内部イベントを外部イベントに変換して、クライアント側通信インタフェース32を通じてネットワーク4経由でサーバ3に通知するものである。また、サーバ3では、外部イベントを受信すると、クライアント2側の内部イベントの内容を全体作業ボード画面200上に反映するものである。
また、クライアント2側のユーザが、マウス操作で、計画エリア7Aに配置中の作業付箋8から任意の作業付箋8を作業中エリア7Bに移動した場合、“作業中エリア7B”のクライアント側作業エリア管理部41は、作業中エリア7Bへの作業付箋8の移動を検知すると、この作業中エリア7Bに作業付箋8を配置すると共に、作業付箋8の作業属性に、着手日時として現在日時を設定するものである。
尚、“計画エリア7A”のクライアント側作業エリア管理部41は、配置中の作業付箋8の作業中エリア7Bへの移動に伴う内部イベントを発生し、この内部イベントを外部イベントに変換して、クライアント側通信インタフェース32を通じてネットワーク4経由でサーバ3に通知するものである。また、サーバ3では、外部イベントを受信すると、クライアント2側の内部イベントの内容を全体作業ボード画面200上に反映するものである。
更に、“作業中エリア7B”のクライアント側作業エリア管理部41は、作業付箋8の作業中エリア7Bへの移動に伴う内部イベントを発生し、この内部イベントを外部イベントに変換して、クライアント側通信インタフェース32を通じてネットワーク4経由でサーバ3に通知するものである。また、サーバ3では、外部イベントを受信すると、クライアント2側の内部イベントの内容を全体作業ボード画面200上に反映するものである。
また、クライアント2側のユーザが、作業終了に応じてマウス操作で、作業中エリア7Bに配置中の作業付箋8を実績エリア7Cに移動した場合、“実績エリア7C”のクライアント側作業エリア管理部41は、実績エリア7Cへの作業付箋8の移動を検知すると、この実績エリア7Cに作業付箋8を配置すると共に、作業付箋8の作業属性に、終了日時として現在日時を設定するものである。
尚、“作業中エリア7B”のクライアント側作業エリア管理部41は、配置中の作業付箋8の実績エリア7Cへの移動に伴う内部イベントを発生し、この内部イベントを外部イベントに変換して、クライアント側通信インタフェース32を通じてネットワーク4経由でサーバ3に通知するものである。また、サーバ3では、外部イベントを受信すると、クライアント2側の内部イベントの内容を全体作業ボード画面200上に反映するものである。
更に、“実績エリア7C”のクライアント側作業エリア管理部41は、作業付箋8の実績エリア7Cへの移動に伴う内部イベントを発生し、この内部イベントを外部イベントに変換して、クライアント側通信インタフェース32を通じてネットワーク4経由でサーバ3に通知するものである。また、サーバ3では、外部イベントを受信すると、クライアント2側の内部イベントの内容を全体作業ボード画面200上に反映するものである。
また、サーバ側作業ボード管理部15は、全体作業ボード画面200上に表示中の複数の作業エリア7の内、任意の作業エリア7を非表示に指定する機能を備えている。同様に、クライアント側作業ボード管理部35にも、作業ボード画面210上に表示中の複数の作業エリア7の内、任意の作業エリア7を非表示に指定する機能を備えている。
次に、本実施例の業務管理システム1の動作について説明する。図6は、サーバ側レイアウト設定処理に関わるサーバ3内部の処理動作を示すフローチャートである。
図6に示すサーバ側レイアウト設定処理とは、サーバ側表示部11の表示画面上に、自分好みの全体作業ボード画面200を設定する処理である。尚、サーバ3側のユーザは、サーバ側背景管理部14を通じて自分好みの背景画面の画像ファイルを予め取り込んで保存してあるものとする。
図6においてサーバ側背景管理部14は、編集コマンドを検出すると、保存中の背景画面の画像ファイルを読み出し(ステップS11)、この背景画面の画像ファイルを編集する(ステップS12)。
サーバ側背景管理部14は、編集した画像ファイルを全体作業ボード画面200の背景画面としてサーバ側表示部11の表示画面上に設定する(ステップS13)。尚、サーバ3側のユーザは、作業ボード画面210上の背景画面を自分好みの画面に設定することができる。
次にサーバ側作業ボード管理部15は、全体作業ボード画面200の背景画面上に作業エリア7を任意配置し(ステップS14)、背景画面上に任意配置した作業エリア7を識別するエリアID及び座標情報を設定すると(ステップS15)、この設定したエリアID及び座標情報をサーバ側ID管理テーブル100に登録する(ステップS16)。
次にサーバ側作業ボード管理部15は、作業エリア7の機能属性及び座標軸属性を設定し(ステップS17)、この設定した機能属性及び座標軸属性をサーバ側ID管理テーブル100に登録する(ステップS18)。尚、作業エリア7の機能属性とは、例えば置き場エリア、計画エリア7A、作業中エリア7Bや実績エリア7C等の機能、作業エリア7の座標軸属性とは、X軸及びY軸を時刻や項目に割当てるものである。
つまり、サーバ3側のユーザは、機能属性及び座標軸属性を変更することで、全体作業ボード画面200上の作業エリア7を自分好みに配置設定することができる。
そして、サーバ側作業ボード管理部15は、サーバ側ID管理テーブル100内の共有情報及び個別保持情報をサーバ側記憶部13に保存することで(ステップS19)、図6に示す処理動作を終了するものである。
図6に示すサーバ側レイアウト設定処理では、マトリクス的な配置にとどまらず、サーバ側表示部11に表示中の自分好みの背景画面を配置した全体作業ボード画面200上に自分好みの作業エリア7を自由に配置することができる。
次に、クライアント側レイアウト設定処理について説明する。図7はクライアント側レイアウト設定処理に関わるクライアント2内部の処理動作を示すフローチャートである。
図7に示すクライアント側レイアウト設定処理とは、クライアント側表示部31の表示画面上に、自分好みの作業ボード画面210を設定する処理である。尚、クライアント側背景管理部34では、ユーザ所望の背景画面の画像ファイルを予め取り込んで、保存してあるものとする。
図7においてクライアント側背景管理部34は、編集コマンドを検出すると、クライアント側記憶部33に保存中の背景画面の画像ファイルを読み出し(ステップS21)、この背景画面の画像ファイルを編集する(ステップS22)。
クライアント側背景管理部34は、編集した画像ファイルを作業ボード画面210の背景画面としてクライアント側表示部31の表示画面上に設定する(ステップS23)。尚、クライアント2側のユーザは、作業ボード画面210上の背景画面を自分好みの画面に設定することができる。
次に、クライアント側作業ボード管理部35は、クライアント側通信インタフェース32を通じて、ネットワーク4経由でサーバ3に対してクライアントIP登録を要求し、サーバ3との通信を確立し(ステップS24)、サーバ3からサーバ側ID管理テーブル100に登録済みの共有情報101及び個別保持情報102を取得する(ステップS25)。
クライアント側作業ボード管理部35は、共有情報101及び個別保持情報102に基づき、クライアント側表示部31に表示中の背景画面上にデフォルトの作業エリア7を配置し(ステップS26)、ユーザ操作に応じて作業エリア7の座標軸属性及び座標情報を設定する(ステップS27)。尚、クライアント2側のユーザは、座標軸属性及び座標情報を変更することで、図4の“Aさん”の作業ボード画面210及び“Bさん”の作業ボード画面210に示すように、作業ボード画面210上の作業エリア7を自分好みに配置設定することができる。
クライアント側作業ボード管理部35は、作業エリア7の座標軸属性及び座標情報を設定すると、作業エリア7の座標軸属性及び座標情報をクライアント側ID管理テーブル110側の個別保持情報112に登録し(ステップS28)、個別保持情報112をクライアント側記憶部33に保存することで(ステップS29)、図7に示す処理動作を終了するものである。
図7に示すクライアント側レイアウト設定処理では、マトリクス的な配置にとどまらず、クライアント側表示部31に表示中の自分好みの背景画面を配置した作業ボード画面210上に自分好みの作業エリア7を自由に配置することができる。
次に、サーバ3によるサーバ側レイアウト設定処理(図6参照)を経て電源断後、再度、電源を起動する際のサーバ起動処理について説明する。図8はサーバ起動処理に関わるサーバ3内部の処理動作を示すフローチャートである。
図8においてサーバ側作業ボード管理部15は、電源起動を検出すると、サーバ側記憶部13に保存中のサーバ側ID管理テーブル100の共有情報101及び個別保持情報102を読み出し(ステップS31)、サーバ側背景管理部14に保存中の背景画面を作業ボード画面210上に表示する(ステップS32)。
さらに、サーバ側作業ボード管理部15は、共有情報101及び個別保持情報102に基づき、背景画面上に作業エリア7を配置し(ステップS33)、背景画面上に配置した各作業エリア7上に作業付箋8を配置する(ステップS34)。尚、ステップS34では、例えば計画未定の作業付箋8がある場合は、この作業付箋8を置き場エリアに配置するものである。
そして、サーバ側作業ボード管理部15は、作業エリア7上に作業付箋8を配置すると、サーバ側通信インタフェース12を通じてネットワーク4経由でクライアント2との通信を確立することで(ステップS35)、図8に示す処理動作を終了する。
図8に示すサーバ起動処理では、電源起動を検出すると、図6に示すサーバ側レイアウト設定処理にて設定したサーバ側ID管理テーブル100内の共有情報及び個別保持情報に基づき、自分好みの背景画面上に、自分好みの作業エリア7を自由に配置した全体作業ボード画面200をサーバ側表示部11に表示することができる。
次に、クライアント2によるクライアント側レイアウト設定処理(図7参照)を経て電源断後、再度、電源を起動する際のクライアント起動処理について説明する。図9は、クライアント起動処理に関わるクライアント2内部の処理動作を示すフローチャートである。
図9においてクライアント側作業ボード管理部35は、電源起動を検出すると、クライアント側記憶部33に保存中のクライアント側ID管理テーブル110の個別保持情報112を読み出し(ステップS41)、クライアント側背景管理部34に保存中の背景画面を作業ボード画面210上に表示する(ステップS42)。
さらに、クライアント側作業ボード管理部35は、クライアント側通信インタフェース32を通じてネットワーク4経由でサーバ3との通信を確立すると(ステップS43)、サーバ側記憶部13に保存中のサーバ側ID管理テーブル100の共有情報101を取得し(ステップS44)、取得した共有情報101及び個別保持情報112に基づき、作業ボード画面210の背景画面上に作業エリア7を配置(又は再配置)する(ステップS45)。
クライアント側作業ボード管理部35は、作業ボード画面210の背景画面上に作業エリア7を配置すると、背景画面上に配置した各作業エリア7上に作業付箋8を配置し(ステップS46)、図9に示す処理動作を終了する。尚、ステップS46では、例えば計画未定の作業付箋8がある場合は、この作業付箋8を置き場エリアに配置するものである。
図9に示すクライアント起動処理では、電源起動を検出すると、図7に示すクライアント側レイアウト設定処理にて設定したクライアント側ID管理テーブル110内の共有情報111及び個別保持情報112に基づき、自分好みの背景画面上に自分好みの作業エリア7を自由に配置した作業ボード画面210をクライアント側表示部31に表示することができる。
次に、クライアント2側で計画立案を実行するための動作について説明する。図10は、クライアント側計画立案処理に関わるクライアント2内部の処理動作を示すフローチャートである。
図10に示すクライアント側計画立案処理は、計画を立案するために作業に関わる作業付箋8を計画エリア7Aに設定配置するための処理である。
図10においてクライアント側作業ボード管理部35は、クライアント2側の計画立案に際して、計画対象の作業に関わる作業付箋8が置き場エリア内にあるか否かを判定する(ステップS51)。
クライアント側作業ボード管理部35は、計画対象の作業付箋8が置き場エリア内にある場合(ステップS51肯定)、マウス操作で、計画対象の作業付箋8を置き場エリアから計画エリア7Aへ移動する(ステップS52)。
“計画エリア7A”のクライアント側作業エリア管理部41は、計画対象の作業付箋8を計画エリア7Aへの移動を検知すると、計画エリア7Aの座標軸に応じて作業付箋8の時間軸の自動調整を実行する(ステップS53)。
“計画エリア7A”のクライアント側作業エリア管理部41は、作業付箋8の時間軸の自動調整を実行すると、例えば作業者名及び着手予定日時等を作業付箋8の作業属性に設定し(ステップS54)、後述するクライアント側イベント送信処理(図13参照)を実行した後(ステップS54A)、計画立案が終了したか否かを判定する(ステップS55)。
クライアント側作業ボード管理部35は、計画立案が終了した場合(ステップS55肯定)、図10に示す処理動作を終了する。
また、クライアント側作業ボード管理部35は、計画立案が終了しない場合(ステップS55否定)、計画対象の作業付箋8があるか否かを判定すべく、ステップS51に移行する。
また、クライアント側作業ボード管理部35は、計画対象の作業付箋8が置き場エリア内にない場合(ステップS51否定)、置き場エリアに計画対象の新規の作業付箋8を作成し(ステップS56)、作成した新規の作業付箋8の作業属性のパラメータを設定し(ステップS57)、置き場エリアに新規の作業付箋8を計画エリア7Aへ移動すべく、ステップS52に移行する。尚、ステップS57にて作成した新規の作業付箋8の作業属性のパラメータとは、例えば付箋ID、作業名、作業内容及び標準作業時間等である。
図10に示すクライアント側計画立案処理によれば、置き場エリア内に配置した作業付箋8を計画エリア7A内に移動を検知した“計画エリア7A”のクライアント側作業エリア管理部41だけで、作業付箋8の移動検知は勿論のこと、計画エリア7Aの座標軸に応じて作業付箋8の時間軸の自動調整を実行し、更には作業者名及び着手予定日時等を作業付箋8の作業属性に設定する計画立案の様々な個別処理を実現することができる。
また、クライアント側計画立案処理によれば、計画対象の作業付箋8が置き場エリア内にない場合、置き場エリアに計画対象の新規の作業付箋8を作成し、作成した新規の作業付箋8の作業属性のパラメータを新たに設定することができる。
次に、計画立案した作業に着手する際のクライアント2側の動作について説明する。図11は、クライアント側作業着手処理に関わるクライアント2内部の処理動作を示すフローチャートである。
図11においてクライアント側作業ボード管理部35は、クライアント2側の作業開始に際して、着手対象の作業付箋8を計画エリア7Aからマウス操作で選択し(ステップS61)、選択した着手対象の作業付箋8を計画エリア7Aから作業中エリア7Bへ移動する(ステップS62)。
“作業中エリア7B”のクライアント側作業エリア管理部41は、着手対象の作業付箋8に関わる作業中エリア7Bへの移動を検知すると、現在日時を作業の着手日時として、作業付箋8の作業属性に設定し(ステップS63)、後述するクライアント側イベント送信処理(図13参照)を実行した後(ステップS64)、図11に示す処理動作を終了する。
図11に示すクライアント側作業着手処理では、計画エリア7Aから着手対象の作業付箋8の作業中エリア7Bへの移動を検知した“作業中エリア7B”のクライアント側作業エリア管理部41だけで、作業付箋8の移動検知は勿論のこと、現在日時を作業の着手日時として、作業付箋8の作業属性に設定する作業着手の様々な個別処理を実現することができる。
次に、着手した作業が完了した場合のクライアント2側の動作について説明する。図12は、クライアント側作業完了処理に関わるクライアント2内部の処理動作を示すフローチャートである。
図12においてクライアント側作業ボード管理部35は、作業完了対象の作業付箋8を作業中エリア7Bからマウス操作で選択すると(ステップS71)、作業完了対象の作業付箋8を作業中エリア7Bから実績エリア7Cへ移動する(ステップS72)。
“実績エリア7C”のクライアント側作業エリア管理部41は、作業完了対象の作業付箋8の実績エリア7Cへの移動を検知すると、現在日時を作業の終了日時として、作業付箋8の作業属性に設定し(ステップS73)、後述するクライアント側イベント送信処理(図13参照)の処理動作を実行した後(ステップS73A)、作業付箋8の作業属性に基づき、作業の着手予定日時から作業の終了日時までの時間が標準作業時間を超えているか否かを判定する(ステップS74)。
“実績エリア7C”のクライアント側作業エリア管理部41は、着手予定日時から終了日時までの時間が標準作業時間を超えている場合(ステップS74肯定)、クライアント側表示部31に画面表示中の作業ボード画面210上に問題入力画面をポップアップ表示する(ステップS75)。尚、問題入力画面は、着手予定日時から終了日時までの時間が標準作業時間を超えた理由及び反省点等の改善情報や問題技術情報を入力するための入力画面に相当するものである。
“実績エリア7C”のクライアント側作業エリア管理部41は、問題入力画面をポップアップ表示すると、問題入力画面への問題入力が終了したか否かを判定する(ステップS76)。
“実績エリア7C”のクライアント側作業エリア管理部41は、問題入力画面への問題入力が終了した場合(ステップS76肯定)、作業付箋8に関わる作業の着手日時及び終了日時に基づき、今回の作業時間を作業ログとしてサーバ3に外部イベントで出力し(ステップS77)、図12の処理動作を終了する。
また、“実績エリア7C”のクライアント側作業エリア管理部41は、作業の着手予定日時から作業の終了日時までの時間が標準作業時間を超えていない場合(ステップS74否定)、今回の作業時間を作業ログとしてサーバ3に出力すべく、ステップS77に移行する。
また、“実績エリア7C”のクライアント側作業エリア管理部41は、問題入力画面への問題入力が終了していない場合(ステップS76否定)、問題入力画面の問題入力が終了するまで、問題入力が終了したか否かを判定する監視動作を継続すべく、ステップS76に移行する。
図12に示すクライアント側作業完了処理では、作業中エリア7Bから作業完了対象の作業付箋8の実績エリア7Cへの移動を検知した“実績エリア7C”のクライアント側作業エリア管理部41だけで、作業付箋8の移動検知は勿論のこと、現在日時を作業の終了日時として、作業付箋8の作業属性に設定する作業完了の様々な個別処理を実現することができる。
また、クライアント側作業完了処理では、“実績エリア7C”のクライアント側作業エリア管理部41だけで、作業付箋8の作業属性に基づき、作業の着手予定日時から作業の終了日時までの時間が標準作業時間を超えているか否かを判定し、着手予定日時から終了日時までの時間が標準作業時間を超えている、すなわち問題が生じた場合にのみ、作業ボード画面210上に問題入力画面をポップアップ表示するようにしたので、ポップアップ表示でユーザにインパクトを与えて、問題入力画面への改善情報や問題技術情報の入力忘れを防止することができる。
次に、クライアント2側にて作業エリア7間で作業付箋8の移動に伴う内部イベントが発生した場合のクライアント2及びサーバ3の処理動作について説明する。図13は、クライアント側イベント送信処理及びサーバ側イベント受信処理に関わる処理動作を示すフローチャートである。
図13においてクライアント側作業エリア管理部41は、他の作業エリア7への作業付箋8の移動に伴う内部イベントが発生すると(ステップS81)、移動されたポイントから時間情報へ変換し(ステップS82)、内部イベントをサーバ3側に出力すべく、外部イベントに変換する(ステップS83)。
尚、外部イベントは、移動等のイベントを識別するイベントID、作業付箋8の移動元作業エリア7を識別するエリアID、作業付箋8の移動先作業エリア7を識別するエリアID、作業付箋8を識別する付箋ID、移動完了時刻及び、作業付箋8が移動した移動先の作業エリア7内の時間軸方向の相対位置、すなわち、移動先エリア内相対位置を含むものである。
クライアント側作業ボード管理部35は、クライアント側作業エリア管理部41を通じて内部イベントを外部イベントに変換すると、外部イベントを、クライアント側通信インタフェース32を通じてネットワーク4経由でサーバ3に送信し(ステップS84)、図13に示すクライアント側イベント送信処理に関わる処理動作を終了する。
また、サーバ側作業ボード管理部15は、サーバ側通信インタフェース12を通じてネットワーク4経由で外部イベントを受信したか否かを判定する(ステップS85)。
サーバ側作業ボード管理部15は、外部イベントを受信した場合(ステップS85肯定)、サーバ側表示部11に画面表示中の全体作業ボード画面200にイベント内容を反映すべく、外部イベントを実行し(ステップS86)、図13に示すサーバ側イベント受信処理を終了する。
尚、外部イベント処理とは、図2に示すように“Aさん”のクライアント2側で作業中エリア7Bに配置中の“作業2”の作業付箋8を実績エリア7Cに移動する内部イベントが発生した場合、内部イベントに対応する外部イベントをサーバ側作業ボード管理部15で検知すると、外部イベントに基づき、サーバ側表示部11に表示中の全体作業ボード画面200中の“Aさん”の作業中エリア7Bから“作業2”の作業付箋8を実績エリア7Cへ移動し、“Aさん”の作業ボード画面210の内容を全体作業ボード画面200上に反映するための処理である。
図13に示すクライアント側イベント送信処理及びサーバ側イベント受信処理では、例えば作業付箋8の移動に伴う内部イベントが発生した場合、作業ボード画面210上で作業付箋8の移動を検知した作業エリア7のクライアント側作業エリア管理部41が内部イベントの発生をサーバ3側に通知するようにしたので、サーバ3側では、クライアント2側の作業ボード画面210の作業付箋8の移動を全体作業ボード画面200上に反映することもできる。
また、図13に示すクライアント側イベント送信処理及びサーバ側イベント受信処理では、作業付箋8の移動に伴う内部イベントが発生した場合を例に挙げて説明したが、クライアント側作業エリア管理部41は、作業エリア7の属性変更等に伴う内部イベントが発生した場合でも、内部イベントの発生をサーバ3側に通知するようにしたので、サーバ3側では、クライアント2側による作業エリア7の属性変更等を反映することができる。
尚、クライアント側イベント送信処理及びサーバ側イベント受信処理においては、クライアント2側の作業ボード画面210上で、例えば“Aさん”のクライアント2の作業中エリア7Bから“作業2”の作業付箋8を実績エリア7Cへ移動した内部イベントが発生した場合、サーバ3側の全体作業ボード画面200上に“Aさん”の作業中エリア7Bから“作業2”の作業付箋8を実績エリア7Cへ移動すべく、全体作業ボード画面200上に“Aさん”のクライアント2側の内部イベントの内容を反映するようにしたが、この“Aさん”のクライアント2の内部イベントの内容を他のクライアント2側にも反映させる必要がある。
なぜならば、例えば“Bさん”の計画エリア7Aに“作業2”の作業付箋8がある場合、“Aさん”側で作業が終了した作業付箋8の“作業2”を計画エリア7Aに残したままでは不具合が生じるからである。
そこで、一のクライアント2側で発生した内部イベントの内容を他のクライアント2の作業ボード画面210上にも反映させるためのクライアント2及びサーバ3の動作について説明する。図14は、クライアント側差分情報取得処理及びサーバ側差分情報送信処理に関わる処理動作を示すフローチャートである。
図14において各クライアント2のクライアント側作業ボード管理部35は、サーバ側通信インタフェース12を通じてネットワーク4経由でサーバ3に対して、作業エリア7から他の作業エリア7への作業付箋8の移動、例えば作業中エリア7Bから実績エリア7Cへ作業付箋8が移動した内部イベントの内容等の変更内容である差分情報を要求する差分情報要求を定期的に送信する(ステップS91)。
サーバ側作業ボード管理部15は、クライアント2側から差分情報要求を受信したか否かを判定する(ステップS92)。サーバ側作業ボード管理部15は、差分情報要求を受信した場合(ステップS92肯定)、他のクライアント2側での変更内容を示す差分情報を、差分情報要求を送信したクライアント2に対して、サーバ側通信インタフェース12を通じてネットワーク4経由で送信する(ステップS93)。
クライアント側作業ボード管理部35は、クライアント側通信インタフェース32を通じてネットワーク4経由で差分情報を受信したか否かを判定する(ステップS94)。
クライアント側作業ボード管理部35は、差分情報を受信した場合(ステップS94肯定)、差分情報に基づき、移動の作業付箋8が該当作業エリア7にある場合、該当する作業付箋8を削除し(ステップS95)、作業付箋8を削除した作業エリア7内で再配置処理を実行し(ステップS96)、図14に示す処理動作を終了する。
図14に示すクライアント側差分情報取得処理及びサーバ側差分情報送信処理では、一のクライアント2側で発生した内部イベントを外部イベントでサーバ3に通知すると、サーバ3側では、内部イベントの内容を差分情報として定期的に他のクライアント2に対しても通知するようにしたので、他のクライアント2の作業ボード画面210上にも内部イベント発生の変更内容を反映することができる。
尚、図14に示すクライアント側差分情報取得処理及びサーバ側差分情報送信処理では、作業付箋8の移動に伴う内部イベントに関わる差分情報を他のクライアント2に通知する例を挙げて説明したが、作業エリア7の属性変更で生じる変更内容も差分情報として他のクライアント2に通知できることは言うまでもない。
次に、サーバ3側の内部イベントが発生した場合の動作について説明する。図15は、サーバ側イベント処理に関わるサーバ3内部の処理動作を示すフローチャートである。
図15に示すサーバ側イベント処理は、サーバ3側の内部イベント、例えばクライアント2側の作業ログを受信する度に発生する作業データ解析イベント、改善ミーティングの開催日時に到達する度に発生する改善ミーティングイベントや、差分情報を送信するタイミングに到達する度に発生するデータ更新イベントに応じて実行する処理である。
図15においてサーバ側作業ボード管理部15は、内部イベントが発生すると、内部イベントのイベント種別を識別する(ステップS101)。
サーバ側作業ボード管理部15は、イベント種別が作業データ解析イベントの場合、作業終了の作業付箋8に関わる作業内容に基づき作業種類を分類して作業分類リストを作成し(ステップS102)、作業種類の分類コードを編集する(ステップS103)。
サーバ側作業ボード管理部15は、データ解析することで同作業に対応する作業時間を取得し(ステップS104)、同作業種類に対応した、作業履歴内の標準作業時間と、今回取得した作業時間との平均値を、業務管理統計処理に必要な同作業種類に対応した標準作業時間としてデータベース5内の作業履歴に更新し(ステップS105)、図15に示す処理動作を終了する。
また、サーバ側作業ボード管理部15は、ステップS101にてイベント種別が改善ミーティングイベントの場合、前述した問題入力画面で入力した内容、例えば改善情報や問題技術情報に基づき改善リストを作成し(ステップS106)、改善リストをデータベース5内の改善履歴に更新し(ステップS107)、図15に示す処理動作を終了する。
また、サーバ側作業ボード管理部15は、ステップS101にてイベント種別がデータ更新イベントの場合、差分情報要求を送信したクライアント2に対して、送信していない差分情報を送信し(ステップS108)、図15に示す処理動作を終了する。
図15に示すサーバ側イベント処理では、クライアント2側の作業ログを受信する度に、終了作業の作業種類に対応した、作業履歴内の標準作業時間と、今回取得した作業時間との平均値を、業務管理統計処理に必要な作業種類に対応した標準作業時間として作業履歴に更新するようにしたので、過去の膨大な作業実績を作業履歴で保持する必要はなく、データ保持の負担を大幅に軽減することができる。
また、サーバ側イベント処理では、改善ミーティングを開催する開催日時に到達する度に、前回のミーティング開催日時から、これまでに問題入力画面に入力された、改善情報や問題技術情報に基づき、改善リストを作成し、作成した改善リストを改善履歴に更新するようにしたので、その改善履歴で更新した改善リストを使用して改善ミーティングを開催することができる。
次に、サーバ3及びクライアント2のシステム稼働中にサーバ3側でレイアウト変更を検出した場合の動作について説明する。図16は、サーバ側稼動中レイアウト変更処理に関わるサーバ3内部の処理動作を示すフローチャートである。
図16においてサーバ側作業ボード管理部15は、システム稼働中に編集モードを設定すると(ステップS111)、変更対象の作業エリア7の属性を編集設定する(ステップS112)。尚、変更対象の作業エリア7の属性編集設定とは、作業エリア7の機能属性の変更、作業エリア7の座標軸属性の変更、作業エリア7の新規追加、作業エリア7の削除等に相当するものである。
サーバ側作業ボード管理部15は、編集設定を検知すると、編集設定内容に基づき、サーバ側ID管理テーブル100内の同変更対象の共有情報101を更新し(ステップS113)、個別保持情報102を更新する(ステップS114)。尚、編集設定内容が作業エリア7の機能属性の変更、作業エリア7の新規追加や作業エリア7の削除の場合は、共有情報101及び個別保持情報102を変更更新するものである。また、編集設定内容が作業エリア7の座標軸属性の変更の場合は個別保持情報102を変更更新するものである。
変更対象作業エリア7のサーバ側作業エリア管理部21は、作業エリア7内に配置中の作業付箋8を再配置する再配置処理(図18参照)を起動した後(ステップS115)、作業エリア7内での、作業付箋8の時間軸調整、作業付箋8の順序調整及び、作業付箋8の縦横等を変更配置し(ステップS116)、サーバ側ID管理テーブル100の変更内容を保存し(ステップS117)、サーバ側通信インタフェース12を通じてネットワーク4経由で変更内容を各クライアント2に送信し(ステップS118)、図16に示す処理動作を終了する。
図16に示すサーバ側稼働中レイアウト変更処理では、システム稼働中でも、システムを停止することなく、全体作業ボード画面200上の作業エリア7を編集することができる。
次に、サーバ3及びクライアント2のシステム稼働中にクライアント2側でレイアウト変更を検出した場合の動作について説明する。図17は、クライアント側稼動中レイアウト変更処理に関わるクライアント2内部の処理動作を示すフローチャートである。
図17においてクライアント側作業ボード管理部35は、システム稼働中に編集モードを設定すると(ステップS121)、変更対象の作業エリア7の属性を編集設定する(ステップS122)。尚、変更対象の作業エリア7の属性編集設定とは、作業エリア7の機能属性の変更、作業エリア7の座標軸属性の変更、作業エリア7の新規追加、作業エリア7の削除等に相当するものである。
クライアント側作業ボード管理部35は、編集設定を検知すると、編集設定内容に基づき、クライアント側ID管理テーブル110内の同変更対象の共有情報111を更新し(ステップS123)、個別保持情報112を更新する(ステップS124)。尚、編集設定内容が作業エリア7の機能属性の変更、作業エリア7の新規追加や作業エリア7の削除の場合は、共有情報111及び個別保持情報112を変更更新するものである。また、編集設定内容が作業エリア7の座標軸属性の変更の場合は個別保持情報112を変更更新するものである。
変更対象作業エリア7のクライアント側作業エリア管理部41は、作業エリア7内に配置中の作業付箋8を再配置する再配置処理(図18参照)を起動した後(ステップS125)、作業エリア7内での、作業付箋8の時間軸調整、作業付箋8の順序調整及び、作業付箋8の縦横等を変更配置し(ステップS126)、クライアント側ID管理テーブル110の変更内容を保存し(ステップS127)、クライアント側通信インタフェース32を通じてネットワーク4経由で変更内容をサーバ3に送信し(ステップS128)、図17に示す処理動作を終了する。
尚、サーバ3では、クライアント2からの変更内容に応じて、サーバ側ID管理テーブル100を更新すると共に、他のクライアント2に対しても変更内容をネットワーク4経由で送信するものである。
図17に示すクライアント側稼働中レイアウト変更処理では、システム稼働中でも、システムを停止することなく、作業ボード画面210上の作業エリア7を編集することができる。
次に、作業エリア7に配置中の作業付箋8が他の作業エリア7に移動した場合に移動元の作業エリア7では作業付箋8が他の作業エリア7に移動したことで空間が生じるため、作業エリア7内での再配置処理を実行している。図18は、再配置処理に関わるクライアント2内部の処理動作を示すフローチャートである。尚、再配置処理は、クライアント2だけでなく、サーバ3でも同様の処理動作を実行することになるため、サーバ3における動作説明については省略する。
図18において移動元作業エリア7のクライアント側作業エリア管理部41は、他の作業エリア7への作業付箋8の移動を検知すると(ステップS141)、作業付箋8の移動に関わる内部イベントが発生し(ステップS142)、移動元作業エリア7内に配置中の全ての作業付箋8を抽出する(ステップS143)。
クライアント側作業エリア管理部41は、作業エリア7内に配置中の全ての作業付箋8を抽出すると(ステップS143)、再配置規則に基づき、抽出した作業付箋8を移動元の作業エリア7内に再配置する再配置順序を認識する(ステップS144)。尚、再配置規則は、例えば作業付箋8の作業内容に関わる納期順、優先度順や着手遅れ順等の様々な順序を自由に設定することができるものとする。
クライアント側作業エリア管理部41は、移動元の作業エリア7内での作業付箋8の時間軸の大きさを再計算しながら、再配置順序に基づき、移動元の作業エリア7内に作業付箋8を再配置し(ステップS145)、図18に示す処理動作を終了する。
図18に示す再配置処理では、他の作業エリア7への作業付箋8の移動を検知した移動元作業エリア7のクライアント側作業エリア管理部41だけで、作業付箋8の移動検知は勿論のこと、移動元作業エリア7内に配置中の全ての作業付箋8を抽出し、再配置規則に基づき、抽出した作業付箋8を移動元の作業エリア7内に再配置する再配置順序を認識し、更に移動元の作業エリア7内での作業付箋8の時間軸の大きさを再計算しながら、再配置順序に基づき、移動元の作業エリア7内に作業付箋8を再配置する様々な個別処理を実現することができる。
次に、作業エリア7に配置中の作業付箋8を強調表示する場合の動作について説明する。図19は、強調表示処理に関わるクライアント2内部の処理動作を示すフローチャートである。尚、強調表示処理は、クライアント2だけではなく、サーバ3でも同様の処理動作を実行することになるため、サーバ3における動作説明については省略する。
図19に示す強調表示処理とは、例えば作業の着手予定日時経過後、ある閾値(例えば3日)を越えた場合、作業エリア7に配置中の該当する作業の作業付箋8の大きさや色を変えて、作業エリア7上で強調表示するための処理である。
図19において移動先作業エリア7のクライアント側作業エリア管理部41は、他の作業エリア7からの作業付箋8の移動を検知すると(ステップS151)、作業付箋8の移動の内部イベントが発生し(ステップS152)、移動してきた作業付箋8から着手予定日時を抽出する(ステップS153)。
クライアント側作業エリア管理部41は、移動してきた作業付箋8から着手予定日時を抽出すると、着手予定日時と現在日時とを比較して時間差を算出し(ステップS154)、時間差が閾値を超えた場合、作業付箋8の時間軸を通常のα倍に設定して作業エリア7上に作業付箋8を再表示することで(ステップS155)、図19に示す処理動作を終了する。尚、ステップS155の閾値及び倍率αは作業エリア7の作業属性で適宜変更可能である。
また、ステップS155では時間差が閾値を超えた場合、作業付箋8の時間軸を通常のα倍に設定するようにしたが、通常と異なる色に作業付箋8の色を設定するようにしても良い。
図19に示す強調表示処理では、他の作業エリア7からの作業付箋8の移動を検知した移動先作業エリア7のクライアント側作業エリア管理部41だけで、作業付箋8の移動検知は勿論のこと、移動してきた作業付箋8から着手予定日時を抽出し、着手予定日時と現在日時とを比較して時間差を算出し、時間差が閾値を超えた場合、作業付箋8の時間軸を通常のα倍に設定して作業エリア7上に作業付箋8を再表示する、様々な強調表示のための個別処理を実行するようにしたので、管理が必要な場合にのみ、強調表示することで異常管理を明確にすることができる。
本実施例では、従来のホワイトボードと同様の業務管理の運用をコンピュータの表示画面上で実現するにあたり、レイアウトを自由に設計でき、改善活動における創造性を損なうことなく、レイウト設計、レイアウト変更が自由に行えるようにするために、全体作業ボード画面200(作業ボード画面210)上をマトリクス構成とするのではなく、レイアウトを画像として貼り付けることのできるサーバ側背景管理部14(クライアント側背景管理部34)と、レイアウトに合わせて作業エリア7を設定するサーバ側作業エリア管理部21(クライアント側作業エリア管理部41)とを備えるようにした。その結果、全体作業ボード画面200(作業ボード画面210)上の背景画面には、ホワイトボードは勿論のこと、自分好みの画像を貼り付けることを可能とし、運用イメージにおける創造性を崩すことなく、レイアウト変更に柔軟に対応し、システム稼働中でもボードのレイアウト変更を行うことができる。
また、本実施例によれば、システム稼働中であっても、作業エリア7の機能属性や座標軸属性の変更、作業エリア7の追加や作業エリア7の削除を行うことができる。
また、本実施例によれば、作業付箋8が作業エリア7間又は作業エリア7内を移動することで、作業付箋8の内部イベントが発生し、その内部イベントが発生した作業エリア7のサーバ側作業エリア管理部21(クライアント側作業エリア管理部41)だけで、作業エリア7の機能に応じて個別処理を実行するようにしたので、作業付箋8の移動だけで、実績を上げたり、計画に戻したりといったあらゆる機能を作業エリア7のサーバ側作業エリア管理部21(クライアント側作業エリア管理部41)で自動的に判断して処理することができるため、処理負担を分散化することができる。
また、本実施例によれば、画像で作られた背景画面のレイアウト上に複数の作業エリア7を設定配置し、自由なレイアウトに対応し、かつ、システム稼働中でも、一部の作業エリア7の枠を縮小又は拡大することや、レイアウト上の空きスペースに作業エリア7を自由に移動させることや、作業エリア7の増設や削除も自由に行うことができる。
また、本実施例によれば、座標軸のX軸Y軸の時系列の関係を入れ替えたりしても、作業エリア7の属性に応じて、作業付箋8のX軸Y軸の時系列の関係を再計算して再配置するようにしたので、作業エリア7内の作業縦横の比率、時系列の持たせ方をタイムリーに変更することができる。
また、本実施例によれば、作業エリア7内に配置中の作業付箋8を再配置する選択プロパティ機能を持たせることで、作業付箋8の並べ替え作業を人手で行うのではなく、負荷状況や進捗の変化により、作業エリア7内の作業付箋8の位置に空間が生じて、例えば変更が必要であると、サーバ側作業エリア管理部21(クライアント側作業エリア管理部41)が判断した場合は、データ上で再計算するだけでは、作業付箋8の重なり具合などから負荷の変動状況や進捗の遅れを正しく認識することが不可能であるため、自動的に作業付箋8の位置を適正な位置に並び替えができるようにすることで、負荷変動などの状況変化を可視化し、認識しやすくすることを可能とした。
また、本実施例によれば、ネットワーク4で接続したサーバ3及びクライアント2の複数拠点の表示画面上に同一の個別保持情報(レイアウト情報)を共有するのではなく、共有情報(各表示画面で非表示の属性を作業エリア7に持たせることも含むエリア構成情報)だけを共有し、個別保持情報については各クライアント2及びサーバ3で分散保持するようにした。その結果、作業の変更情報がサーバ3に一方的にアップロードされるのではなく、全クライアント2の表示画面に作業エリア7での作業付箋8の移動のイベントが伝達され、全ての表示画面が創造的にデザインされた個別のレイアウトを有しながらも、正確に変更情報が伝達され、処理されることで、作業付箋8の割付指示等が全ての表示画面に瞬時に伝わる双方向での情報交換を可能とした。
また、本実施例によれば、作業種類単位で作業標準時間の統計処理に必要な情報を保持し、作業終了する度に、終了作業の作業種類に対応した標準作業時間と、今回取得した作業時間との平均値を、作業種類に対応した標準作業時間として更新するようにしたので、過去の膨大な作業実績を保持する必要はなく、データ管理負担を大幅に軽減することができる。
また、本実施例によれば、“実績エリア7C”のクライアント側作業エリア管理部41だけで、作業付箋8の作業属性に基づき、作業の着手予定日時から作業の終了日時までの時間が標準作業時間を超えているか否かを判定し、着手予定日時から終了日時までの時間が標準作業時間を超えている、すなわち問題が生じた場合にのみ、クライアント側表示部31に画面表示中の作業ボード画面210上に問題入力画面をポップアップ表示するようにしたので、ポップアップ表示でユーザにインパクトを与えて、問題入力画面への改善情報や問題技術情報の入力忘れを防止することができる。
尚、上記実施例においては、図2に示すように縦軸を作業者、横軸を時間として作業者の作業進捗情況を管理する業務管理システム1について説明したが、例えば、縦軸を製造ラインのラインにした場合、製造ラインの作業進捗情況を管理するシステムにも適用可能であることは言うまでもない。
以上、本発明の実施例について説明したが、本実施例によって本発明の技術的思想の範囲が限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲を逸脱しない限り、各種様々な実施例が実施可能であることは言うまでもない。また、本実施例に記載した効果は、これに限定されるものではない。
また、本実施例で説明した各種処理の内、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動で行うことも可能であることは勿論のこと、その逆に、手動で行われるものとして説明した処理の全部又は一部を自動で行うことも可能であることは言うまでもない。また、本実施例で説明した処理手順、制御手順、具体的名称、各種データやパラメータを含む情報についても、特記した場合を除き、適宜変更可能であることは言うまでもない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的に記載したものであって、必ずしも物理的に図示のように構成されるものではなく、その各装置の具体的な態様は図示のものに限縮されるものでは到底ないことは言うまでもない。
さらに、各装置で行われる各種処理機能は、CPU(Central Processing Unit)(又はMPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)等のマイクロ・コンピュータ)上、又は同CPU(又はMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ)で解析実行するプログラム上、又はワイヤードロジックによるハードウェア上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしても良いことは言うまでもない。
以上の実施例を含む実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)複数の業務管理装置がネットワーク接続された業務管理システムであって、
前記業務管理装置は、
任意の背景画像を設定可能な業務管理表において、個々の作業の属性が入力された小エリアを大エリアに配置して管理し、前記作業の進捗に伴う前記小エリアの移動に際して、該小エリアに対応する業務管理情報記録処理を行なう大エリア管理部と、
前記大エリアのエリア構成を示すエリア構成情報、及び、前記大エリアの配置レイアウト属性を示すレイアウト情報を管理するとともに、前記大エリア管理部を管理制御する業務管理表管理部と
を有することを特徴とする業務管理システム。
(付記2)前記業務管理装置は、ネットワークを介して接続される他の業務管理装置と連携して、前記業務管理表管理部が管理する前記業務管理表の状態の同期を取る業務管理表同期処理部をさらに有することを特徴とする付記1記載の業務管理システム。
(付記3)前記大エリア管理部は、前記小エリアが移動された際に発生する小エリア移動イベントを検知し、該小エリア移動イベントを前記業務管理表管理部へ通知し、
前記業務管理表管理部は、前記大エリア管理部から通知された前記小エリア移動イベントを、前記業務管理表同期処理部を介して、他の業務管理装置へ通知することを特徴とする付記2記載の業務管理システム。
(付記4)前記業務管理表管理部は、前記大エリアの機能属性を設定変更するとともに、該大エリアの座標属性を設定変更し、
前記大エリア管理部は、前記小エリア移動イベントを検知すると、前記大エリア内に配置されている小エリアの前記作業の属性を再計算し、前記大エリア内に配置されている小エリアの配置位置をソートすることを特徴とする付記3記載の業務管理システム。
(付記5)前記業務管理装置は、前記業務管理表管理部によって管理される前記エリア構成情報を、前記他の業務管理装置と共有するとともに、前記レイアウト情報を、各々の業務管理装置にて分散保持することを特徴とする付記2〜4のいずれか一項記載の業務管理システム。
(付記6)前記業務管理装置は、
前記他の業務管理装置から受信した情報のうち、所定周期でおこなわれる業務管理統計処理に必要な情報のみを作業ごとに保持する業務管理統計情報保持部と、
前記所定周期で前記他の業務管理装置から受信した作業実績情報を、前記業務管理統計情報保持部を追加して業務管理統計処理を行い、業務管理統計データを更新する業務管理統計処理部と
をさらに有することを特徴とする付記2〜5の何れか一項記載の業務管理システム。
(付記7)前記小エリアの作業の属性は、作業進捗管理属性を含み、
前記大エリア管理部は、再計算した前記小エリアの前記作業進捗管理属性が進捗遅延を示すものであった場合に、当該小エリアを強調表示することを特徴とする付記2〜6のいずれか一項記載の業務管理システム。
(付記8)前記小エリアの属性は、作業進捗管理属性を含み、
前記業務管理表管理部は、前記大エリア管理部によって再計算された前記小エリアの前記作業進捗管理属性が進捗遅延を示すものであった場合に、当該小エリアに対応する作業の進捗遅延の原因及び/又は問題点を入力させる問題入力画面を表示制御することを特徴とする付記1〜7の何れか一項記載の業務管理システム。
(付記9)前記業務管理表管理部は、複数の前記大エリアのうち、任意の大エリアを非表示制御することを特徴とする付記1〜8の何れか一項記載の業務管理システム。
(付記10)ネットワーク接続された複数の業務管理装置各々で実行される業務管理プログラムであって、
任意の背景画像を設定可能な業務管理表において、個々の作業の属性が入力された小エリアを大エリアに配置して管理し、前記作業の進捗に伴う前記小エリアの移動に際して、該小エリアに対応する業務管理情報記録処理を行なう大エリア管理手順と、
前記大エリアのエリア構成を示すエリア構成情報、及び、前記大エリアの配置レイアウト属性を示すレイアウト情報を管理するとともに、前記大エリア管理手順を管理制御する業務管理表管理手順と
をコンピュータに実行させることを特徴とする業務管理プログラム。
(付記11)前記ネットワークを介して接続される他のコンピュータで実行される業務管理プログラムと連携して、前記業務管理表管理手順が管理する前記業務管理表の状態の同期を取る業務管理表同期処理手順を前記コンピュータにさらに実行させることを特徴とする付記10記載の業務管理プログラム。
(付記12)前記大エリア管理手順は、前記小エリアが移動された際に発生する小エリア移動イベントを検知し、該小エリア移動イベントを前記業務管理表管理手順へ通知し、
前記業務管理表管理手順は、前記大エリア管理手順から通知された前記小エリア移動イベントを、前記業務管理表同期処理手順を介して、前記他のコンピュータで実行される業務管理プログラムへ通知することを特徴とする付記11記載の業務管理プログラム。
(付記13)前記業務管理表管理手順は、前記大エリアの機能属性を設定変更するとともに、該大エリアの座標属性を設定変更し、
前記大エリア管理手順は、前記小エリア移動イベントを検知すると、前記大エリア内に配置されている小エリアの前記作業の属性を再計算し、前記大エリア内に配置されている小エリアの配置位置をソートすることを特徴とする付記12記載の業務管理プログラム。
(付記14)前記業務管理表管理手順によって管理される前記エリア構成情報を、前記他のコンピュータと共有するとともに、前記レイアウト情報を、各々の業務管理装置としての前記コンピュータにて分散保持することを特徴とする付記11〜13のいずれか一項記載の業務管理プログラム。
(付記15)前記他の業務管理装置から受信した情報のうち、所定周期でおこなわれる業務管理統計処理に必要な情報のみを、業務管理統計情報保持部に、作業ごとに保持する業務管理統計情報保持手順と、
前記所定周期で前記他の業務管理装置から受信した作業実績情報を、前記業務管理統計情報保持部に追加して業務管理統計処理を行い、業務管理統計データを更新する業務管理統計処理手順と
を前記コンピュータにさらに実行させることを特徴とする付記11〜14の何れか一項記載の業務管理プログラム。
(付記16)前記小エリアの作業の属性は、作業進捗管理属性を含み、
前記大エリア管理手順は、再計算した前記小エリアの前記作業進捗管理属性が進捗遅延を示すものであった場合に、当該小エリアを強調表示することを特徴とする付記11〜15のいずれか一項記載の業務管理プログラム。
(付記17)前記小エリアの属性は、作業進捗管理属性を含み、
前記業務管理表管理手順は、前記大エリア管理手順によって再計算された前記小エリアの前記作業進捗管理属性が進捗遅延を示すものであった場合に、当該小エリアに対応する作業の進捗遅延の原因及び/又は問題点を入力させる問題入力画面を表示制御することを特徴とする付記10〜16の何れか一項記載の業務管理プログラム。
(付記18)前記業務管理表管理手順は、複数の前記大エリアのうち、任意の大エリアを非表示制御することを特徴とする付記10〜17の何れか一項記載の業務管理プログラム。
(付記19)ネットワーク接続された複数の業務管理装置が協働して実行する業務管理方法であって、
任意の背景画像を設定可能な業務管理表において、個々の作業の属性が入力された小エリアを大エリアに配置して管理し、前記作業の進捗に伴う前記小エリアの移動に際して、該小エリアに対応する業務管理情報記録処理を行なう大エリア管理ステップと、
前記大エリアのエリア構成を示すエリア構成情報、及び、前記大エリアの配置レイアウト属性を示すレイアウト情報を管理するとともに、前記大エリア管理ステップを管理制御する業務管理表管理ステップと、
ネットワークを介して接続される他の業務管理プログラムと連携して、前記業務管理表管理ステップが管理する前記業務管理表の状態の同期を取る業務管理表同期処理ステップと
を含むことを特徴とする業務管理方法。