JP2004094386A - グラフレポート作成システム - Google Patents
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Abstract
【課題】テンプレートの管理を容易にし、利便性を向上させること。
【解決手段】グラフレポート作成システムに、少なくとも一つのグラフ形式のテンプレート42kと、グラフレポートに含ませる少なくとも一つのグラフの形式を特定する為の識別子及び当該識別子で特定するグラフ形式のテンプレート42kの特定情報を有する対象グラフ形式対応表43と、指定された識別子に基づき中央演算処理装置10に対象グラフ形式対応表43からテンプレート特定情報を取得させる対象グラフ形式取得指令,並びに当該テンプレート特定情報に該当するテンプレート42kを中央演算処理装置10に取得させ、このテンプレート42k及びデータから中央演算処理装置10にグラフを作成させるグラフ作成指令を有するレポート作成プログラム44とが備えられたテンプレートファイルを設けること。
【選択図】 図2
【解決手段】グラフレポート作成システムに、少なくとも一つのグラフ形式のテンプレート42kと、グラフレポートに含ませる少なくとも一つのグラフの形式を特定する為の識別子及び当該識別子で特定するグラフ形式のテンプレート42kの特定情報を有する対象グラフ形式対応表43と、指定された識別子に基づき中央演算処理装置10に対象グラフ形式対応表43からテンプレート特定情報を取得させる対象グラフ形式取得指令,並びに当該テンプレート特定情報に該当するテンプレート42kを中央演算処理装置10に取得させ、このテンプレート42k及びデータから中央演算処理装置10にグラフを作成させるグラフ作成指令を有するレポート作成プログラム44とが備えられたテンプレートファイルを設けること。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テンプレートにデータを反映してグラフレポートを作成するグラフレポート作成システムに係り、特に種々のグラフ形式のテンプレートを有するテンプレートファイルを利用してグラフレポートを作成するグラフレポート作成システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に様々な機器から取得したデータについては電子計算機による分析作業に掛けられる。この分析作業においては、取得データをグラフ化して表示する、所謂レポーティング作業が基本的な作業であり、かかる作業は、見る者の理解を容易にする為に必須のものである。例えば、ネットワーク機器や回線の負荷状態を定期的に監視するアプリケーション,又はあるWebサイトの応答時間を定期的に測定するようなアプリケーション等では、その負荷状態や応答時間等の取得データを様々な角度からグラフ化することにより、傾向の把握や不具合の原因究明等の分析作業を支援している。
【0003】
このようなアプリケーションでは、日毎,週毎若しくは月毎等の所定の時間軸上における取得データの統計,又は取得データの平均値若しくは最大値等の様々な形式のグラフを作成し、このようなグラフが表されたレポートを表示する。
【0004】
上記の如き種々のグラフ形式は、多くの場合一つのアプリケーション上において所定のものが使用され、また繰り返し使用されるので、通常はアプリケーションに対応したテンプレートとして予め用意することにより管理されている。これにより、テンプレートのデータを入れ替える又はテンプレートにデータを入力する等テンプレートへのデータの反映だけで同一フォーマットのグラフレポートを容易に作成できる。以下に、かかるが如く管理されているテンプレートを利用したグラフレポートの作成について例示する。
【0005】
先ず、従来のテンプレート管理方式には、個々のグラフ形式のテンプレート毎にテンプレートファイルを用意する方式,即ち一つのテンプレートファイル内に一つのグラフ形式のテンプレートしか持たない方式(以下「従来方式A」という。)がある。この従来方式Aのアプリケーションを組み込んだ電子計算機の制御装置が行うグラフレポート作成の概念図を図5に例示する。
【0006】
この従来方式Aにおいて、制御装置101のレポート作成部101aは、作成対象のグラフ形式のテンプレートを持つテンプレートファイル102を一つ選択し、このテンプレートファイル102にグラフ化対象のデータ103を渡す。続いて、このレポート作成部101aは、選択したテンプレートファイル102内のテンプレートに基づきグラフを作成し、これをグラフレポート104として保存する。このように、この従来方式Aは、テンプレートファイル102と、このテンプレートファイル102内のテンプレート(グラフ形式)と、作成されるグラフレポート104とが1対1に対応するものである。
【0007】
また、他のテンプレート管理方式としては、一つのテンプレートファイル内に複数のグラフ形式のテンプレートを持つ方式(以下「従来方式B」という。)がある。この従来方式Bのアプリケーションを組み込んだ電子計算機の制御装置が行うグラフレポート作成の概念図を図6に例示する。この図6に示す如く、テンプレートファイルAはグラフ形式a,bの二つのテンプレートを保持し、テンプレートファイルBはグラフ形式a,b,cの三つのテンプレートを保持し、テンプレートファイルCはグラフ形式b,c,dの三つのテンプレートを保持する。ここで、これら各テンプレートファイルA,B,Cの夫々のグラフ形式において、同一符号のものは同じグラフ形式である。
【0008】
この従来方式Bにおいて、制御装置111のレポート作成部111aは、作成対象のグラフ形式のテンプレートの組み合わせを持つテンプレートファイル112を一つ選択し、このテンプレートファイル112にグラフ化対象のデータ113を渡す。続いて、このレポート作成部111aは、選択したテンプレートファイル112内の夫々のテンプレートに基づきグラフを作成し、これらをグラフレポート114として保存する。
【0009】
上記の如くして得られたグラフレポート114は、テンプレートファイルAによって作成されたレポートAにあっては二つのグラフ形式a,bに対応するグラフa1,b1を保持し、テンプレートファイルBによって作成されたレポートBにあっては三つのグラフ形式a,b,cに対応するグラフa1,b1,c1を保持し、テンプレートファイルCによって作成されたレポートCにあっては三つのグラフ形式b,c,dに対応するグラフb1,c1,d1を保持する。ここで、これら各レポートファイル内のグラフa1〜d1において、同一符号のものは同じグラフ形式のテンプレートを利用して作成されたグラフである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来方式Aの場合にあっては、テンプレートファイル102とテンプレート(グラフ形式)とグラフレポート104とが1対1に対応するものである為、作成するグラフレポートのグラフ形式を変えたいとき又は一つのデータに対して複数のグラフ形式のグラフからなるグラフレポートを作成したいときは、別途他のテンプレートファイルを選択して上記処理を行わなければならない。これが為、オペレータにとっては選択作業等に手間がかかり、利便性に劣る、という不都合があった。
【0011】
また、上記従来方式Bの場合にあっては、あるグラフ形式のテンプレートに対して何らかの変更を加えなければならないときに、このグラフ形式のテンプレートを有する全てのテンプレートファイルに対して同様の変更処理を行わなければならない。例えば図6に示すグラフ形式bのテンプレートについて変更を行う場合、このグラフ形式bのテンプレートを持つテンプレートファイルA,B,Cを変更しなければならない、という不都合があった。更に、かかる不都合に伴って、特に変更対象が多い場合には夫々のテンプレートファイル間でのグラフ形式の整合性を保つことが容易でなく、テンプレートの管理負担が増大する、という不都合も生じさせてしまう。
【0012】
そこで、本発明は、かかる従来例の有する不都合を改善し、テンプレートの管理が容易で、且つオペレータの利便性向上が可能なグラフレポート作成システムを提供することを、その目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する為、本発明では、テンプレートにデータを反映してグラフレポートを作成するグラフレポート作成システムに、少なくとも一つのグラフ形式の前記テンプレートと、作成対象たる前記グラフレポートに含ませる少なくとも一つのグラフの形式を特定する為の識別子及び当該識別子で特定するグラフ形式のテンプレートの特定情報を有する対象グラフ形式対応表と、指定された前記識別子に基づき中央演算処理装置に前記対象グラフ形式対応表から前記テンプレート特定情報を取得させる対象グラフ形式取得指令,並びに当該取得されたテンプレート特定情報に該当するテンプレートを前記中央演算処理装置に取得させ、この取得されたテンプレート及び前記データから前記中央演算処理装置にグラフを作成させるグラフ作成指令を有するレポート作成プログラムとが備えられたテンプレートファイルを設けている。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明に係るグラフレポート作成システムの一実施形態について図1〜図4を用いて説明する。
【0015】
先ず、本実施形態のグラフレポート作成システムの構成を説明する。このグラフレポート作成システムは、図1に示す如く、中央演算処理装置(以下「CPU」という。)10と、主記憶装置(以下「メモリ」という。)20と、アプリケーションプログラム(例えば従来例に示したネットワーク機器や回線の負荷状態を定期的に監視するアプリケーションプログラム)を格納したアプリケーション格納部30と、後述するテンプレートファイルを格納したテンプレートファイル格納部40と、後述するが如く作成されたグラフレポートを格納するレポート格納部50と、オペレータが操作するキーボードやマウス等の入力装置60と、作成されたグラフレポートを表示するモニタ等の表示装置70と、これらを繋ぐバス80とを有する。ここで、上記アプリケーションプログラムは、メモリ20に読み込まれてCPU10の処理動作を制御する。また、上記夫々の格納部30,40,50は、例えばHDD(Hard Disk Drive)等の磁気記録媒体からなる補助記憶装置であり、一つの補助記憶装置に夫々の格納部30,40,50を設けたものであってもよく、格納部30,40,50夫々が別個の補助記憶装置であってもよい。
【0016】
以下に、上記テンプレートファイル格納部40に格納されているテンプレートファイルについて図2の概念図を用いて説明する。この図2の符号41は、本実施形態のテンプレートファイルを示す。このテンプレートファイル41は、機器等から取得したデータを反映することにより当該データのグラフとなるテンプレート42k(k=1,2,…,n)と、作成対象たるグラフの形式(例えば円グラフ,折れ線グラフ等)を特定する為の対象グラフ形式対応表43と、上記CPU10にグラフレポートの作成処理を行わせるレポート作成プログラム44とを具備する。
【0017】
ここで、上記テンプレート42kは少なくとも一つのグラフ形式について用意されていればよいが、本実施形態のテンプレートファイル41では、図2に示す如く、複数のグラフ形式(a,b,…)のテンプレート42k(k=1,2,…,n)が用意されている。尚、このテンプレート42kは、本システムでのグラフ作成に要する全てのグラフ形式について予め用意しておくことが望ましいが、新たなグラフ形式のものを追加することで対処することも可能であり、削除や変更等も可能である。
【0018】
また、上記対象グラフ形式対応表43とは、図2に示す如く、作成対象たるグラフレポートに含ませるグラフの形式を特定する為の識別子と、この識別子に対応して設定されている少なくとも一つのグラフ形式のテンプレート42kを特定する情報とが格納されたものである。
【0019】
具体的に上記識別子は、一つのグラフレポートに含まれるグラフの形式を特定する為のものであり、上記アプリケーション格納部30のアプリケーションプログラムの処理又はオペレータ指示等により指定される。ここで、前者の処理による識別子の指定とは、例えばある測定データに対して作成するグラフレポートのグラフ形式がa,bと定められているのであれば、これに対応する識別子をレポート作成プログラム44の処理に渡す、というものである。また、後者のオペレータ指示による識別子の指定とは、例えばある測定データに対して作成したいグラフレポートのグラフ形式やその組み合わせをグラフ形式選択画面上の選択部(図示略)から選択した際に、これに対応する識別子をレポート作成プログラム44の処理に渡す、というものである。これが為、図示しないが、本システムにあっては上記選択部と識別子との対応関係を示す識別子管理テーブルが設けられている。また、本実施形態のテンプレート特定情報としては、テンプレート42kの名称を使用する。以下、これを「グラフ形式名」という。
【0020】
更にまた、レポート作成プログラム44とは、前述したCPU10にレポート作成処理を制御させる為の指令を具備するプログラムであって、上記アプリケーション格納部30のアプリケーションプログラムの指令によりメモリ20に読み込まれて処理を開始するよう構成されたものである。このアプリケーションプログラムは、例えば機器等からデータを受け取った際又はオペレータの指示を受けた際に上記指令を行い、これと共にデータ及び上記識別子をレポート作成プログラム44による処理に渡す(例えばメモリ20等の磁気記録媒体に一時格納する)。
【0021】
ここで、このレポート作成プログラム44の指令としては、図2に示す対象グラフ形式取得指令,グラフ作成指令,レポート保存指令及びレポート表示指令が設けられている。換言すれば、本システムは、テンプレートファイル41を具備することにより(電子計算機等にテンプレートファイル41を具備させることにより)、そのレポート作成プログラム44の各指令に対応する処理機能を備えたレポート作成手段(図4に示す対象グラフ形式取得機能44a,グラフ作成機能44b,レポート保存機能44c及びレポート表示機能44dを備えたレポート作成手段44A)を有することとなる。以下に、このレポート作成プログラム44の各指令について説明する。
【0022】
先ず対象グラフ形式取得指令は、上記アプリケーションプログラムの指令と共に渡された識別子に基づく上記グラフ形式対応表43の参照,及びその識別子に対応しているグラフ形式の取得をCPU10に行わせるコマンドである。ここで、本実施形態にあっては、上述した如くグラフ形式対応表43にグラフ形式名が格納されているので、かかる名称を取得対象とする。
【0023】
また、グラフ作成指令は、取得したグラフ形式名に該当するテンプレート42kの取得,及びこのテンプレート42kと上記アプリケーションプログラムの指令と共に渡されたデータとに基づいたグラフの作成をCPU10に行わせるコマンドである。
【0024】
また、レポート保存指令は、作成されたグラフのレポートファイル(即ちグラフレポート)としての前述したレポート格納部50への格納処理をCPU10に行わせるコマンドである。かかるが如く保存された本実施形態のグラフのレポートファイルは、上記グラフ作成指令により作成されたグラフのみが含まれるレポートファイルとして例示するが、必ずしもこれに限定するものではない。また、レポート表示指令は、作成されたグラフの表示装置70への表示処理をCPU10に行わせるコマンドである。
【0025】
次に、以上の如き構成のグラフレポート作成システムの処理動作を図3及び図4に基づき例示する。
【0026】
先ず、オペレータが機器等から取得したデータの分析作業を前述したアプリケーション格納部30のアプリケーションプログラム上で行っているものとする。かかる作業において、そのアプリケーションプログラムの次の作業として又はオペレータの入力装置60の操作により、上記取得データのグラフの作成作業が指示され、テンプレートファイル41内のレポート作成プログラム44による処理が開始される。かかる処理にあたっては、前述した如くデータ及び識別子がアプリケーションプログラムから渡される。
【0027】
図3に示す如くデータ及び識別子を受け取る(ステップST1)と、CPU10は、レポート作成プログラム44の対象グラフ形式取得指令により、テンプレートファイル41内のグラフ形式対応表43を参照して、その識別子に対応しているグラフ形式名を取得する(ステップST2)。
【0028】
次に、CPU10は、レポート作成プログラム44のグラフ作成指令により、取得した全てのグラフ形式名のテンプレート42kに対して以下の処理を行う(ステップST3)。先ず、取得したグラフ形式名に該当するテンプレート42kをテンプレートファイル41から取得する(ステップST4)。そして、このテンプレート42kと上記データとに基づいたグラフを作成する(ステップST5)。
【0029】
続いて、対象となる全てのグラフが作成されると、CPU10は、レポート作成プログラム44のレポート保存指令により、作成されたグラフをレポートファイルとしてレポート格納部50に保存する(ステップST6)。ここで、複数のグラフが作成されているのであれば、本実施形態にあってはその全てが含まれたグラフレポートの保存を行う。このグラフレポートをレポート表示指令により表示装置70に表示させることにより、オペレータはその内容を確認することができる。
【0030】
例えば、上記処理を図4に示す本システムの処理の概念図を用いて説明すると、受け取ったデータ及び識別子90において識別子が「X」であれば、グラフ形式a,bのテンプレート42kが取得され、これら各テンプレート42kに基づいたグラフa1,b1を有するグラフレポート91Xが作成される。また、同様に、識別子が「Y」であればグラフa1,b1,c1を有するグラフレポート91Yが、識別子が「Z」であればグラフb1,c1,d1を有するグラフレポート91Zが作成される。
【0031】
以上示した如く本システムを用いることによって、具体的には全てのグラフ形式のテンプレート42kと、これらテンプレート42kの組み合わせ等を管理する対象グラフ形式対応表43とを有するテンプレートファイル41を具備することによって、グラフレポートの形式毎に(即ちグラフレポート内に含まれるグラフ形式やその組み合わせに応じて)テンプレートファイルを用意する必要がなくなり、個々のテンプレート42kの管理が容易になる。
【0032】
具体的には、例えばテンプレート42kに変更を加える場合、図6に示した従来例にあっては複数のテンプレートファイル112内に同一形式のテンプレートが存在していれば、その全てを変更しなければならないが、本システムにおいては変更対象となるテンプレート42kのみの変更で済む。更に、図6の従来例では変更対象のテンプレート同士の同一性の管理も必要となるが、本システムおいてはその必要がなくなる。また例えばテンプレート42kの組み合わせを変更する場合、図6の従来例ではテンプレートファイル112又はその中のテンプレートの追加や削除等の作業を要するが、本システムおいては対象グラフ形式対応表43の変更のみで済む。
【0033】
更に、本システムのテンプレートファイル41内には前述した如きレポート作成プログラム44も含まれているので、本システムを他の電子計算機で利用する場合にテンプレートファイル41(そのコピー等でもよい)ごと渡せば、かかる電子計算機上でテンプレート42k及びレポート作成プログラム44を利用したグラフ作成作業が可能となり利便性に優れる。
【0034】
尚、上述した実施形態にあってはアプリケーション格納部30のアプリケーションプログラムの指令により処理を開始するレポート作成プログラム44を例示したが、このレポート作成プログラム44は、かかるアプリケーションプログラムに依存しないものとして構成してもよい。
【0035】
また、本実施形態にあっては作成されたグラフレポートをレポート格納部50に格納するものとして例示したが、必ずしもこれに限定するものではなく、例えばテンプレートファイル41に格納してもよい。これにより、作成したグラフレポートを他者に配布する場合や他の電子計算機等に表示させる場合にテンプレートファイル41(そのコピー等でもよい)ごと渡せば、上述した如くテンプレート42k及びレポート作成プログラム44を利用したグラフ作成作業ができるだけでなく、上記作成されたグラフレポートの配布や表示をも可能となり更に利便性に優れるものとなる。
【0036】
【発明の効果】
本発明に係るグラフレポート作成システムによれば、作成対象たるグラフレポートに含まれるグラフ形式やその組み合わせ毎にテンプレートファイルを用意する必要がなくなり、個々のテンプレートの管理が容易になる。例えばテンプレートを変更する場合には変更対象となるテンプレートのみの変更で済み、複数のテンプレートファイルが有する同一のテンプレートの変更に伴う同一性を維持する為の管理の必要も無くなる。また、グラフレポートに含まれるグラフ形式の組み合わせを変更する場合には対象グラフ形式対応表の変更のみで済むので、利便性に富む。更にまた、テンプレートファイルごと他の電子計算機等に渡せば、グラフレポートの作成環境を容易に構築することができる。
【0037】
また、テンプレートファイル内のレポート作成プログラムにレポート保存指令を設けることにより、具体的には例えば作成されたグラフレポートを当該テンプレートファイル内に保存するレポート保存指令を設けることによって、更にはレポート表示指令をも設けることによって、作成したグラフレポートを他の電子計算機等においても利用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るグラフレポート作成システムの一実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態のテンプレートファイルの一例を示す説明図である。
【図3】本実施形態のグラフレポート作成システムによるグラフレポート作成処理を説明するフローチャートである。
【図4】本実施形態のグラフレポート作成システムによるグラフレポート作成処理の概念を説明する概念図である。
【図5】従来のグラフレポート作成システムによるグラフレポート作成処理の概念を説明する概念図である。
【図6】従来の他のグラフレポート作成システムによるグラフレポート作成処理の概念を説明する概念図である。
【符号の説明】
10 中央演算処理装置(CPU)
20 主記憶装置(メモリ)
30 アプリケーション格納部
40 テンプレートファイル格納部
41 テンプレートファイル
42k(k=1,2,…,n) テンプレート
43 対象グラフ形式対応表
44 レポート作成プログラム
44A レポート作成手段
44a 対象グラフ形式取得機能
44b グラフ作成機能
44c レポート保存機能
44d レポート表示機能
50 レポート格納部
60 入力装置
70 表示装置
80 バス
90 データ及び識別子
91X,91Y,91Z グラフレポート
【発明の属する技術分野】
本発明は、テンプレートにデータを反映してグラフレポートを作成するグラフレポート作成システムに係り、特に種々のグラフ形式のテンプレートを有するテンプレートファイルを利用してグラフレポートを作成するグラフレポート作成システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に様々な機器から取得したデータについては電子計算機による分析作業に掛けられる。この分析作業においては、取得データをグラフ化して表示する、所謂レポーティング作業が基本的な作業であり、かかる作業は、見る者の理解を容易にする為に必須のものである。例えば、ネットワーク機器や回線の負荷状態を定期的に監視するアプリケーション,又はあるWebサイトの応答時間を定期的に測定するようなアプリケーション等では、その負荷状態や応答時間等の取得データを様々な角度からグラフ化することにより、傾向の把握や不具合の原因究明等の分析作業を支援している。
【0003】
このようなアプリケーションでは、日毎,週毎若しくは月毎等の所定の時間軸上における取得データの統計,又は取得データの平均値若しくは最大値等の様々な形式のグラフを作成し、このようなグラフが表されたレポートを表示する。
【0004】
上記の如き種々のグラフ形式は、多くの場合一つのアプリケーション上において所定のものが使用され、また繰り返し使用されるので、通常はアプリケーションに対応したテンプレートとして予め用意することにより管理されている。これにより、テンプレートのデータを入れ替える又はテンプレートにデータを入力する等テンプレートへのデータの反映だけで同一フォーマットのグラフレポートを容易に作成できる。以下に、かかるが如く管理されているテンプレートを利用したグラフレポートの作成について例示する。
【0005】
先ず、従来のテンプレート管理方式には、個々のグラフ形式のテンプレート毎にテンプレートファイルを用意する方式,即ち一つのテンプレートファイル内に一つのグラフ形式のテンプレートしか持たない方式(以下「従来方式A」という。)がある。この従来方式Aのアプリケーションを組み込んだ電子計算機の制御装置が行うグラフレポート作成の概念図を図5に例示する。
【0006】
この従来方式Aにおいて、制御装置101のレポート作成部101aは、作成対象のグラフ形式のテンプレートを持つテンプレートファイル102を一つ選択し、このテンプレートファイル102にグラフ化対象のデータ103を渡す。続いて、このレポート作成部101aは、選択したテンプレートファイル102内のテンプレートに基づきグラフを作成し、これをグラフレポート104として保存する。このように、この従来方式Aは、テンプレートファイル102と、このテンプレートファイル102内のテンプレート(グラフ形式)と、作成されるグラフレポート104とが1対1に対応するものである。
【0007】
また、他のテンプレート管理方式としては、一つのテンプレートファイル内に複数のグラフ形式のテンプレートを持つ方式(以下「従来方式B」という。)がある。この従来方式Bのアプリケーションを組み込んだ電子計算機の制御装置が行うグラフレポート作成の概念図を図6に例示する。この図6に示す如く、テンプレートファイルAはグラフ形式a,bの二つのテンプレートを保持し、テンプレートファイルBはグラフ形式a,b,cの三つのテンプレートを保持し、テンプレートファイルCはグラフ形式b,c,dの三つのテンプレートを保持する。ここで、これら各テンプレートファイルA,B,Cの夫々のグラフ形式において、同一符号のものは同じグラフ形式である。
【0008】
この従来方式Bにおいて、制御装置111のレポート作成部111aは、作成対象のグラフ形式のテンプレートの組み合わせを持つテンプレートファイル112を一つ選択し、このテンプレートファイル112にグラフ化対象のデータ113を渡す。続いて、このレポート作成部111aは、選択したテンプレートファイル112内の夫々のテンプレートに基づきグラフを作成し、これらをグラフレポート114として保存する。
【0009】
上記の如くして得られたグラフレポート114は、テンプレートファイルAによって作成されたレポートAにあっては二つのグラフ形式a,bに対応するグラフa1,b1を保持し、テンプレートファイルBによって作成されたレポートBにあっては三つのグラフ形式a,b,cに対応するグラフa1,b1,c1を保持し、テンプレートファイルCによって作成されたレポートCにあっては三つのグラフ形式b,c,dに対応するグラフb1,c1,d1を保持する。ここで、これら各レポートファイル内のグラフa1〜d1において、同一符号のものは同じグラフ形式のテンプレートを利用して作成されたグラフである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来方式Aの場合にあっては、テンプレートファイル102とテンプレート(グラフ形式)とグラフレポート104とが1対1に対応するものである為、作成するグラフレポートのグラフ形式を変えたいとき又は一つのデータに対して複数のグラフ形式のグラフからなるグラフレポートを作成したいときは、別途他のテンプレートファイルを選択して上記処理を行わなければならない。これが為、オペレータにとっては選択作業等に手間がかかり、利便性に劣る、という不都合があった。
【0011】
また、上記従来方式Bの場合にあっては、あるグラフ形式のテンプレートに対して何らかの変更を加えなければならないときに、このグラフ形式のテンプレートを有する全てのテンプレートファイルに対して同様の変更処理を行わなければならない。例えば図6に示すグラフ形式bのテンプレートについて変更を行う場合、このグラフ形式bのテンプレートを持つテンプレートファイルA,B,Cを変更しなければならない、という不都合があった。更に、かかる不都合に伴って、特に変更対象が多い場合には夫々のテンプレートファイル間でのグラフ形式の整合性を保つことが容易でなく、テンプレートの管理負担が増大する、という不都合も生じさせてしまう。
【0012】
そこで、本発明は、かかる従来例の有する不都合を改善し、テンプレートの管理が容易で、且つオペレータの利便性向上が可能なグラフレポート作成システムを提供することを、その目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する為、本発明では、テンプレートにデータを反映してグラフレポートを作成するグラフレポート作成システムに、少なくとも一つのグラフ形式の前記テンプレートと、作成対象たる前記グラフレポートに含ませる少なくとも一つのグラフの形式を特定する為の識別子及び当該識別子で特定するグラフ形式のテンプレートの特定情報を有する対象グラフ形式対応表と、指定された前記識別子に基づき中央演算処理装置に前記対象グラフ形式対応表から前記テンプレート特定情報を取得させる対象グラフ形式取得指令,並びに当該取得されたテンプレート特定情報に該当するテンプレートを前記中央演算処理装置に取得させ、この取得されたテンプレート及び前記データから前記中央演算処理装置にグラフを作成させるグラフ作成指令を有するレポート作成プログラムとが備えられたテンプレートファイルを設けている。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明に係るグラフレポート作成システムの一実施形態について図1〜図4を用いて説明する。
【0015】
先ず、本実施形態のグラフレポート作成システムの構成を説明する。このグラフレポート作成システムは、図1に示す如く、中央演算処理装置(以下「CPU」という。)10と、主記憶装置(以下「メモリ」という。)20と、アプリケーションプログラム(例えば従来例に示したネットワーク機器や回線の負荷状態を定期的に監視するアプリケーションプログラム)を格納したアプリケーション格納部30と、後述するテンプレートファイルを格納したテンプレートファイル格納部40と、後述するが如く作成されたグラフレポートを格納するレポート格納部50と、オペレータが操作するキーボードやマウス等の入力装置60と、作成されたグラフレポートを表示するモニタ等の表示装置70と、これらを繋ぐバス80とを有する。ここで、上記アプリケーションプログラムは、メモリ20に読み込まれてCPU10の処理動作を制御する。また、上記夫々の格納部30,40,50は、例えばHDD(Hard Disk Drive)等の磁気記録媒体からなる補助記憶装置であり、一つの補助記憶装置に夫々の格納部30,40,50を設けたものであってもよく、格納部30,40,50夫々が別個の補助記憶装置であってもよい。
【0016】
以下に、上記テンプレートファイル格納部40に格納されているテンプレートファイルについて図2の概念図を用いて説明する。この図2の符号41は、本実施形態のテンプレートファイルを示す。このテンプレートファイル41は、機器等から取得したデータを反映することにより当該データのグラフとなるテンプレート42k(k=1,2,…,n)と、作成対象たるグラフの形式(例えば円グラフ,折れ線グラフ等)を特定する為の対象グラフ形式対応表43と、上記CPU10にグラフレポートの作成処理を行わせるレポート作成プログラム44とを具備する。
【0017】
ここで、上記テンプレート42kは少なくとも一つのグラフ形式について用意されていればよいが、本実施形態のテンプレートファイル41では、図2に示す如く、複数のグラフ形式(a,b,…)のテンプレート42k(k=1,2,…,n)が用意されている。尚、このテンプレート42kは、本システムでのグラフ作成に要する全てのグラフ形式について予め用意しておくことが望ましいが、新たなグラフ形式のものを追加することで対処することも可能であり、削除や変更等も可能である。
【0018】
また、上記対象グラフ形式対応表43とは、図2に示す如く、作成対象たるグラフレポートに含ませるグラフの形式を特定する為の識別子と、この識別子に対応して設定されている少なくとも一つのグラフ形式のテンプレート42kを特定する情報とが格納されたものである。
【0019】
具体的に上記識別子は、一つのグラフレポートに含まれるグラフの形式を特定する為のものであり、上記アプリケーション格納部30のアプリケーションプログラムの処理又はオペレータ指示等により指定される。ここで、前者の処理による識別子の指定とは、例えばある測定データに対して作成するグラフレポートのグラフ形式がa,bと定められているのであれば、これに対応する識別子をレポート作成プログラム44の処理に渡す、というものである。また、後者のオペレータ指示による識別子の指定とは、例えばある測定データに対して作成したいグラフレポートのグラフ形式やその組み合わせをグラフ形式選択画面上の選択部(図示略)から選択した際に、これに対応する識別子をレポート作成プログラム44の処理に渡す、というものである。これが為、図示しないが、本システムにあっては上記選択部と識別子との対応関係を示す識別子管理テーブルが設けられている。また、本実施形態のテンプレート特定情報としては、テンプレート42kの名称を使用する。以下、これを「グラフ形式名」という。
【0020】
更にまた、レポート作成プログラム44とは、前述したCPU10にレポート作成処理を制御させる為の指令を具備するプログラムであって、上記アプリケーション格納部30のアプリケーションプログラムの指令によりメモリ20に読み込まれて処理を開始するよう構成されたものである。このアプリケーションプログラムは、例えば機器等からデータを受け取った際又はオペレータの指示を受けた際に上記指令を行い、これと共にデータ及び上記識別子をレポート作成プログラム44による処理に渡す(例えばメモリ20等の磁気記録媒体に一時格納する)。
【0021】
ここで、このレポート作成プログラム44の指令としては、図2に示す対象グラフ形式取得指令,グラフ作成指令,レポート保存指令及びレポート表示指令が設けられている。換言すれば、本システムは、テンプレートファイル41を具備することにより(電子計算機等にテンプレートファイル41を具備させることにより)、そのレポート作成プログラム44の各指令に対応する処理機能を備えたレポート作成手段(図4に示す対象グラフ形式取得機能44a,グラフ作成機能44b,レポート保存機能44c及びレポート表示機能44dを備えたレポート作成手段44A)を有することとなる。以下に、このレポート作成プログラム44の各指令について説明する。
【0022】
先ず対象グラフ形式取得指令は、上記アプリケーションプログラムの指令と共に渡された識別子に基づく上記グラフ形式対応表43の参照,及びその識別子に対応しているグラフ形式の取得をCPU10に行わせるコマンドである。ここで、本実施形態にあっては、上述した如くグラフ形式対応表43にグラフ形式名が格納されているので、かかる名称を取得対象とする。
【0023】
また、グラフ作成指令は、取得したグラフ形式名に該当するテンプレート42kの取得,及びこのテンプレート42kと上記アプリケーションプログラムの指令と共に渡されたデータとに基づいたグラフの作成をCPU10に行わせるコマンドである。
【0024】
また、レポート保存指令は、作成されたグラフのレポートファイル(即ちグラフレポート)としての前述したレポート格納部50への格納処理をCPU10に行わせるコマンドである。かかるが如く保存された本実施形態のグラフのレポートファイルは、上記グラフ作成指令により作成されたグラフのみが含まれるレポートファイルとして例示するが、必ずしもこれに限定するものではない。また、レポート表示指令は、作成されたグラフの表示装置70への表示処理をCPU10に行わせるコマンドである。
【0025】
次に、以上の如き構成のグラフレポート作成システムの処理動作を図3及び図4に基づき例示する。
【0026】
先ず、オペレータが機器等から取得したデータの分析作業を前述したアプリケーション格納部30のアプリケーションプログラム上で行っているものとする。かかる作業において、そのアプリケーションプログラムの次の作業として又はオペレータの入力装置60の操作により、上記取得データのグラフの作成作業が指示され、テンプレートファイル41内のレポート作成プログラム44による処理が開始される。かかる処理にあたっては、前述した如くデータ及び識別子がアプリケーションプログラムから渡される。
【0027】
図3に示す如くデータ及び識別子を受け取る(ステップST1)と、CPU10は、レポート作成プログラム44の対象グラフ形式取得指令により、テンプレートファイル41内のグラフ形式対応表43を参照して、その識別子に対応しているグラフ形式名を取得する(ステップST2)。
【0028】
次に、CPU10は、レポート作成プログラム44のグラフ作成指令により、取得した全てのグラフ形式名のテンプレート42kに対して以下の処理を行う(ステップST3)。先ず、取得したグラフ形式名に該当するテンプレート42kをテンプレートファイル41から取得する(ステップST4)。そして、このテンプレート42kと上記データとに基づいたグラフを作成する(ステップST5)。
【0029】
続いて、対象となる全てのグラフが作成されると、CPU10は、レポート作成プログラム44のレポート保存指令により、作成されたグラフをレポートファイルとしてレポート格納部50に保存する(ステップST6)。ここで、複数のグラフが作成されているのであれば、本実施形態にあってはその全てが含まれたグラフレポートの保存を行う。このグラフレポートをレポート表示指令により表示装置70に表示させることにより、オペレータはその内容を確認することができる。
【0030】
例えば、上記処理を図4に示す本システムの処理の概念図を用いて説明すると、受け取ったデータ及び識別子90において識別子が「X」であれば、グラフ形式a,bのテンプレート42kが取得され、これら各テンプレート42kに基づいたグラフa1,b1を有するグラフレポート91Xが作成される。また、同様に、識別子が「Y」であればグラフa1,b1,c1を有するグラフレポート91Yが、識別子が「Z」であればグラフb1,c1,d1を有するグラフレポート91Zが作成される。
【0031】
以上示した如く本システムを用いることによって、具体的には全てのグラフ形式のテンプレート42kと、これらテンプレート42kの組み合わせ等を管理する対象グラフ形式対応表43とを有するテンプレートファイル41を具備することによって、グラフレポートの形式毎に(即ちグラフレポート内に含まれるグラフ形式やその組み合わせに応じて)テンプレートファイルを用意する必要がなくなり、個々のテンプレート42kの管理が容易になる。
【0032】
具体的には、例えばテンプレート42kに変更を加える場合、図6に示した従来例にあっては複数のテンプレートファイル112内に同一形式のテンプレートが存在していれば、その全てを変更しなければならないが、本システムにおいては変更対象となるテンプレート42kのみの変更で済む。更に、図6の従来例では変更対象のテンプレート同士の同一性の管理も必要となるが、本システムおいてはその必要がなくなる。また例えばテンプレート42kの組み合わせを変更する場合、図6の従来例ではテンプレートファイル112又はその中のテンプレートの追加や削除等の作業を要するが、本システムおいては対象グラフ形式対応表43の変更のみで済む。
【0033】
更に、本システムのテンプレートファイル41内には前述した如きレポート作成プログラム44も含まれているので、本システムを他の電子計算機で利用する場合にテンプレートファイル41(そのコピー等でもよい)ごと渡せば、かかる電子計算機上でテンプレート42k及びレポート作成プログラム44を利用したグラフ作成作業が可能となり利便性に優れる。
【0034】
尚、上述した実施形態にあってはアプリケーション格納部30のアプリケーションプログラムの指令により処理を開始するレポート作成プログラム44を例示したが、このレポート作成プログラム44は、かかるアプリケーションプログラムに依存しないものとして構成してもよい。
【0035】
また、本実施形態にあっては作成されたグラフレポートをレポート格納部50に格納するものとして例示したが、必ずしもこれに限定するものではなく、例えばテンプレートファイル41に格納してもよい。これにより、作成したグラフレポートを他者に配布する場合や他の電子計算機等に表示させる場合にテンプレートファイル41(そのコピー等でもよい)ごと渡せば、上述した如くテンプレート42k及びレポート作成プログラム44を利用したグラフ作成作業ができるだけでなく、上記作成されたグラフレポートの配布や表示をも可能となり更に利便性に優れるものとなる。
【0036】
【発明の効果】
本発明に係るグラフレポート作成システムによれば、作成対象たるグラフレポートに含まれるグラフ形式やその組み合わせ毎にテンプレートファイルを用意する必要がなくなり、個々のテンプレートの管理が容易になる。例えばテンプレートを変更する場合には変更対象となるテンプレートのみの変更で済み、複数のテンプレートファイルが有する同一のテンプレートの変更に伴う同一性を維持する為の管理の必要も無くなる。また、グラフレポートに含まれるグラフ形式の組み合わせを変更する場合には対象グラフ形式対応表の変更のみで済むので、利便性に富む。更にまた、テンプレートファイルごと他の電子計算機等に渡せば、グラフレポートの作成環境を容易に構築することができる。
【0037】
また、テンプレートファイル内のレポート作成プログラムにレポート保存指令を設けることにより、具体的には例えば作成されたグラフレポートを当該テンプレートファイル内に保存するレポート保存指令を設けることによって、更にはレポート表示指令をも設けることによって、作成したグラフレポートを他の電子計算機等においても利用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るグラフレポート作成システムの一実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態のテンプレートファイルの一例を示す説明図である。
【図3】本実施形態のグラフレポート作成システムによるグラフレポート作成処理を説明するフローチャートである。
【図4】本実施形態のグラフレポート作成システムによるグラフレポート作成処理の概念を説明する概念図である。
【図5】従来のグラフレポート作成システムによるグラフレポート作成処理の概念を説明する概念図である。
【図6】従来の他のグラフレポート作成システムによるグラフレポート作成処理の概念を説明する概念図である。
【符号の説明】
10 中央演算処理装置(CPU)
20 主記憶装置(メモリ)
30 アプリケーション格納部
40 テンプレートファイル格納部
41 テンプレートファイル
42k(k=1,2,…,n) テンプレート
43 対象グラフ形式対応表
44 レポート作成プログラム
44A レポート作成手段
44a 対象グラフ形式取得機能
44b グラフ作成機能
44c レポート保存機能
44d レポート表示機能
50 レポート格納部
60 入力装置
70 表示装置
80 バス
90 データ及び識別子
91X,91Y,91Z グラフレポート
Claims (4)
- テンプレートにデータを反映してグラフレポートを作成するグラフレポート作成システムであって、
少なくとも一つのグラフ形式の前記テンプレートと、作成対象たる前記グラフレポートに含ませる少なくとも一つのグラフの形式を特定する為の識別子及び当該識別子で特定するグラフ形式のテンプレートの特定情報を有する対象グラフ形式対応表と、指定された前記識別子に基づき中央演算処理装置に前記対象グラフ形式対応表から前記テンプレート特定情報を取得させる対象グラフ形式取得指令,並びに当該取得されたテンプレート特定情報に該当するテンプレートを前記中央演算処理装置に取得させ、該取得されたテンプレート及び前記データから前記中央演算処理装置にグラフを作成させるグラフ作成指令を有するレポート作成プログラムとが備えられたテンプレートファイルを設けたことを特徴とするグラフレポート作成システム。 - 前記テンプレートファイル内のレポート作成プログラムに、前記作成されたグラフのグラフレポートとしての保存を前記中央演算処理装置に行わせるレポート保存指令を設けたことを特徴とする請求項1記載のグラフレポート作成システム。
- 前記レポート作成プログラムのレポート保存指令は、前記グラフレポートを前記テンプレートファイル内に保存させることを特徴とする請求項2記載のグラフレポート作成システム。
- 前記テンプレートファイル内のレポート作成プログラムに、前記作成されたグラフの表示装置への表示を前記中央演算処理装置に行わせるレポート表示指令を設けたことを特徴とする請求項1,2又は3に記載のグラフレポート作成システム。
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JPWO2017098793A1 (ja) * | 2015-12-08 | 2018-10-04 | 株式会社島津製作所 | 分析機器用データ処理システム及び分析機器用データ処理プログラム |
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- 2002-08-29 JP JP2002251741A patent/JP2004094386A/ja active Pending
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CN116894942A (zh) * | 2023-07-12 | 2023-10-17 | 广东工业大学 | 一种基于图形缩放的余料识别方法 |
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