JP2010020651A - 設備機器管理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】管理区域(ゾーン)の編集にともなってアイコンが表示されなくなる不具合を防止しつつ、設備機器管理装置の使用者が管理区域の編集を行える設備機器管理装置を提供する。
【解決手段】制御装置本体2aは、ゾーンIDやゾーンメンバーの編集のうち、レイアウト画像の表示に関連する編集を禁止する一方、レイアウト画像の表示に関連しない編集を許可する。それにより、ウエブサーバ16から管理用PC3に送信されるレイアウト画像について、ゾーンIDやゾーンメンバーの編集にともなってアイコンが管理用PC3の表示部31に表示されなくなる操作は禁止される。一方、レイアウト画像の表示に関連しないゾーンIDやゾーンメンバーの編集が許可され、設備機器管理装置1の使用者が管理上のゾーンの編集を行うことができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数の構成機器で構成される設備機器を管理する設備機器管理装置に関し、特に、複数の構成機器の状況を画面表示して管理する設備機器管理装置に関する。
従来から、所定物件に配置された空気調和機などの設備機器の管理を行う設備機器管理装置が知られている。設備機器管理装置の管理の中には、設備機器を構成している種々の構成機器、例えば空気調和機における室外機や室内機などを管理点として通信網を介して管理を行うものがある。このような管理を行う設備機器管理装置には、構成機器などの管理点の状況の表示を行う表示画面を備えたタイプがある。この管理点の状況表示において、アイコンなどの色や形状の異なるグラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)により行うと、直感的な操作ができるため操作性が向上する。
特に、画面表示する際に、設備機器のアイコンなどを表示するとともに、ビルのフロアレイアウトなど設備機器が設置されている場所のレイアウトをアイコンなどの背景画像として表示するとさらに操作性が良くなる(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−308278号公報
しかしながら、背景画像上に設備機器のアイコンなどを表示する場合には、背景画像上におけるアイコンの位置特定の必要性などから、管理点や管理点が属する管理上の区域(区域識別情報で特定される区域)を変更すると、画面表示を行うための画面表示情報と設備機器管理装置が認識する管理点識別情報の相違により、画面表示情報の再構築が必要となる場合があった。
例えば室内機を入れ替えるときに室内機の管理点識別情報を変更すると、その室内機が属する管理区域に関する画面表示情報と実際の設備機器の区域識別情報との対応関係に齟齬が生じ、画面に表示すべき室内機のアイコンが表示されなくなることがある。
本発明の課題は、区域識別情報の編集にともなってアイコンが表示されなくなる不具合を防止しつつ、設備機器管理装置の使用者が区域識別情報の編集を行える設備機器管理装置を提供することにある。
第1発明に係る設備機器管理装置は、設備機器を構成する複数の構成機器を管理することにより設備機器の運転を管理する。設備機器管理装置は、複数の構成機器に接続されている管理部と、情報処理部と、表示装置とを備えている。管理部は、複数の構成機器の制御を行う。情報処理部は、管理部から取得する構成機器に関する区域識別情報及び、記憶しているレイアウト画像に関する画面表示情報を用いて、構成機器に関する情報処理を行う。表示装置は、情報処理部から提供される情報処理に従って、複数の構成機器に対応する複数の第1画像と構成機器の配置場所の状況を表す第2画像とを含むレイアウト画像の表示を行う。管理部は、区域識別情報の編集のうち、レイアウト画像の第1画像の表示に関連する第1編集を禁止する一方、第1編集以外の第2編集を許可する。
本発明によれば、管理部が、区域識別情報の編集のうち、レイアウト画像の表示に関連する第1編集を禁止するので、レイアウト画像については、区域識別情報の編集にともなって第2画像の上に重ねて第1画像が表示されなくなる操作は禁止される。一方、レイアウト画像の第1画像の表示に関連しない区域識別情報の第2編集を許可することにより、設備機器管理装置の使用者が管理上の区域の編集を行うことができる。
第2発明に係る設備機器管理装置は、第1発明の設備機器管理装置であって、情報処理部が、区域識別情報の第2編集に係る情報をリストで表示装置に表示させる。
本発明によれば、区域識別情報の第2編集に係る情報をリストで表示させるので、レイアウト画像の第1画像の表示に関連しない区域識別情報に係る情報の確認が容易になる。
第3発明に係る設備機器管理装置は、第1発明または第2発明の設備機器管理装置であって、管理部が、構成機器を管理点として管理し、情報処理部が、管理部から区域識別情報で特定される区域に属する管理点に関する管理点識別情報を取得する。そして、管理部は、区域識別情報で特定される区域に所属する管理点の管理点識別情報の編集のうち、レイアウト画像の第1画像の表示に関連する第3編集を禁止する一方、第3編集以外の第4編集を許可する。
本発明によれば、管理部が、区域識別情報で特定される区域に所属する管理点の管理点識別情報の編集のうち、レイアウト画像の第1画像の表示に関連する第3編集を禁止するので、レイアウト画像については、区域に所属する管理点の管理点識別情報の編集にともなって第1画像が表示されなくなる操作は禁止される。一方、レイアウト画像の第1画像の表示に関連しない区域識別情報に属する管理点の管理点識別情報に関する第4編集を許可することにより、設備機器管理装置の使用者が管理点の設定を行うことができる。
第4発明に係る設備機器管理装置は、第3発明の設備機器管理装置であって、情報処理部が、レイアウト画像の第1画像の表示に関連しない区域識別情報で特定される区域に属する管理点の管理点識別情報の第4編集に係る情報をリストで表示装置に表示させる。
本発明によれば、レイアウト画像の第1画像の表示に関連しない区域に属する管理点の第4編集に係る情報をリストで表示させるので、レイアウト画像の第1画像の表示に関連しない区域に属する管理点に係る情報の確認が容易になる。
第5発明に係る設備機器管理装置は、第3発明または第4発明の設備機器管理装置であって、第1編集及び第2編集が、区域識別情報の削除、変更及び追加を含み、第3編集及び第4編集は、管理点識別情報の削除、変更及び追加を含む。
本発明によれば、区域識別情報及び管理点識別情報の削除、変更及び追加ができる一方、第1画像が表示されなくなる不具合を防止することができる。
第6発明に係る設備機器管理装置は、第1発明から第5発明のいずれかの設備機器管理装置であって、情報処理部がウエブサーバである。そして、画面表示情報は、ウエブサーバにおいて利用できるように変換して記憶されたものである。
本発明によれば、画面表示情報がウエブサーバで利用可能に記憶されているため、ウエブ機能を使って表示装置以外に、通信回線に接続された機器、例えばパーソナルコンピュータなどの画面に表示でき、アクセスできる地域が広がる。
第1発明に係る設備機器管理装置では、管理部が、区域識別情報の編集のうち、レイアウト画像の第1画像の表示に関連する第1編集を禁止する一方、第1編集以外の第2編集を許可するので、区域の編集にともなって第1画像が表示されなくなる不具合を防止しつつ、設備機器管理装置の使用者が管理上の区域の編集を行うことができるようになる。
第2発明に係る設備機器管理装置では、区域識別情報の第2編集に係る情報をリストで表示装置に表示させるので、レイアウト画像の表示に関連しない区域識別情報に係る情報の確認が容易になり、利便性が向上する。
第3発明に係る設備機器管理装置では、管理部が、区域識別情報で特定される区域に所属する管理点の編集のうち、レイアウト画像の第1画像の表示に関連する第3編集を禁止する一方、第3編集以外の第4編集を許可するので、管理点識別情報の編集にともなって第1画像が表示されなくなる不具合を防止しつつ、設備機器管理装置の使用者が管理点の編集を行うことができるようになる。それにより設備機器管理装置の機能が豊富になる。
第4発明に係る設備機器管理装置では、第4編集に係る情報をリストで表示させるので、レイアウト画像の表示に関連しない区域に属する管理点に係る情報の確認が容易になり、利便性が向上する。
第5発明に係る設備機器管理装置では、区域識別情報及び管理点識別情報の削除、変更及び追加ができるので、利便性が向上する。
第6発明に係る設備機器管理装置では、画面表示情報は、ウエブサーバにおいて利用できるように変換して記憶されたものであるので、ウエブ機能を使って通信回線に接続された機器に表示ができるためアクセスできる地域が広がり管理が行いやすくなる。
<全体構成>
本発明の一実施形態に係る設備機器管理装置と構成機器の接続の概要を図1に示す。設備機器管理装置1は、空調コントローラ2と管理用パーソナルコンピュータ3とハブ4とを備える。以下の説明において、「管理用パーソナルコンピュータ」を「管理用PC」と略して記載する。設備機器管理装置1では、ハブ4を介してイーサネット(登録商標)などのローカルエリアネットワーク(以下LANという)により管理用PC3が空調コントローラ2に接続されている。図1には、設備機器管理装置1が管理している構成機器のうち、空気調和機の複数の室内機21a,…21d…,22a,…22d、全熱交換機能付き換気装置21e,22e、室内機22g及び電力計23を示している。複数の室内機21a…21d…及び全熱交換機能付き換気装置21eは信号線7aで設備機器管理装置1の空調コントローラ2に接続され、複数の室内機22a…22d、全熱交換機能付き換気装置22e及び室内機22gは信号線7bで設備機器管理装置1の空調コントローラ2に接続されている。なお、室内機22gは、通信線7bに直接接続するための機能を有しないことから、ユニット22fを介して通信線7bに接続されている。
空調コントローラ2は表示画面5を備えており、管理用PC3は表示画面6を備えている。管理用PC3は、複数の機能の中に、表示画面6への表示機能の一つとしてレイアウト表示機能を有している。このレイアウト表示機能を使って、例えば、配置されている建物のフロアレイアウトに重ねて、複数の室内機21a,…21d…,22a,…22d、全熱交換機能付き換気装置21e,22e、室内機22g及び電力計23のアイコンなどを表示することができる。
<レイアウト画面>
図2と図3に管理用PC3のレイアウト表示画面の表示例を示す。なお、図2及び図3には、説明を行い易くするためにフロアの方位を示す記号51,61を書き込んでいるが、これは実際の表示画面上には表示されていないものである。
例えば、図2には中央館の2階の表示画面50が、図3には北館の表示画面60が示されている。表示画面50には、中央館の2階フロアの平面図CF2に重ねて、2階フロアに配置された9台の室内機のアイコンIC1〜IC9が表示されている。例えば、図1に示した室内機22aがアイコンIC1で示した室内機に対応し、室内機22dがアイコンIC4の室内機に対応するなどの関係がある。また、図2に示す中央館の2階の表示画面50には、全熱交換機能付き換気装置22eや室内機22gに対応する画像が存在しない。構成機器の画像を全て表示する必要はなく、管理に必要十分な画像を表示すればよく、ここでは換気装置22eや室内機22gなどの表示を行わない例を示している。
中央館の2階の表示画面を表示画面50のように映し出すには、フロアの平面図CF2の画像データとともに表示位置を特定することが必要になる。つまり、平面図CF2の西側の壁を、画像の表示される画像表示エリアの左端から距離X1のところに位置させ、平面図CF2の南側の壁を、画像表示エリアの下端から距離Y1のところに位置させるなどの設定である。これを画像表示エリアのX座標・Y座標で表現すれば(X1,Y1)となる。その上で、アイコンIC1〜IC9を同様の基準で配置する。例えば、アイコンIC1は、画像表示エリアの左端から距離X2、下端から距離Y2のところに位置させる。つまり、X座標・Y座標(X2,Y2)の情報を与える。
このように、平面図CF2とアイコンIC1〜IC9の位置関係が特定されれば、中央館の2階フロアのレイアウトに重ねて室内機のアイコンを表示させることはできる。しかし、中央館の2階の表示画面50のアイコンIC1〜IC9によって室内機22a…22d…の監視・操作を行うためには、アイコンIC1〜IC9と管理点識別情報(以下管理点IDという)とを関連付ける必要がある。この管理点IDは個別の管理点(室内機22a…22d…)に割り振られる識別番号であるが、管理上の問題から機器を入れ替えた場合には前につけたものと同じ管理点IDを用いることが禁止されている。ここで仮に管理点IDとして、室内機22aに「001」を割り当てるとすると、空調コントローラ2は、室内機22aについては「運転中」で設定温度「24℃」などという室内機22aの状況に関する情報に管理点ID「001」を付加して管理用PC3に送信する。逆に、アイコンIC1をクリックして制御情報を管理用PC3から入力すれば、管理用PC3から空調コントローラ2に管理点ID「001」の室内機、つまり室内機22aを特定して制御情報を送信することができる。それにより、管理用PCによる室内機22aの制御が可能になる。
次にゾーン管理について説明する。図2に示す中央館以外に、図3に示す北館にも室内機21a…21d…が設置されているとする。先に説明したように、室内機21a…21d…にも管理点IDが割り当てられ、空調コントローラ2から管理用PC3に送信される室内機21a…21d…の情報が識別されている。加えて、ゾーン(区域)ごとの管理を行うため、ゾーン識別情報(以下ゾーンIDという)が割り当てられる。ゾーンIDには任意の管理点を割り振ることができ、ゾーンIDを割り当てるのは、任意の構成機器を複数まとめて監視し操作するためであり、同じゾーンに属する構成機器が異なる設備機器に属していてもかまわない。
例えば、図3の構成において、2階フロアのアイコンN25W,N25E,N24W,N24E、N23W,N23Eで示された室内機を、一つのゾーンに割り当てて同じゾーンIDを与えれば、2階フロアの室内機を一括して管理することができる。また、2階フロアの室内機のみをレイアウト表示することもできる。あるいは、北館の西端の部屋だけをまとめて監視するために、1階フロアのアイコンN15W,N15Eで表示された室内機と、2階フロアのアイコンN25W,N25Eの室内機と、3階フロアのアイコンN35W,N35Eの室内機に一つのゾーンIDを割り付当てることもできる。あるいは、図2の中央館の室内機と図3の北館の室内機を同一ゾーンに割り当てることもできる。
以上説明したように、平面図の描写やアイコンの形態やアイコン位置などの画像情報に加え、画像情報と関連のある管理点IDやゾーンIDなどの関連付けが必要になるが、このような関連付けは、レイアウト画面エンジニアリングによって行われる。なお、その他に、平面図名称などレイアウト画面のエンジニアリングに必要な情報を設備機器管理装置1にインポートする必要があるが、本実施形態においては、先に説明した管理点IDやゾーンIDやアイコン位置に関する情報以外は重要でないため説明を省略する。
<設備機器管理装置の構成>
(1)空調コントローラ
図4は、図1の設備機器管理装置1の構成を示すブロック図である。図4に示すように、空調コントローラ2は、表示部11、制御部12、操作部13、記憶部14、構成機器用通信部15及びウエブサーバ16を備えている。また、ウエブサーバ16は記憶装置17を備えている。ウエブサーバ16を除く、表示部11、制御部12、操作部13、記憶部14及び構成機器用通信部15は、制御装置本体2aを構成する。
図1の表示画面5は、表示部11の一部である。表示部11(表示画面5)に表示する画像情報は、制御部12から表示部11に出力される。制御部11は、要求あるいは設定に基づき、表示部11に対して制御情報や状態情報を出力する。制御情報は構成機器の制御に必要な情報であって、制御情報には、例えば、運転指令や停止指令などの各種指令に加え、構成機器の種々の設定値が含まれる。また、状態情報は構成機器のおかれている環境や構成機器の状態に関する情報であって、状態情報には、例えば、構成機器のセンサーなどで測定される室温や構成機器の異常を知らせる信号が含まれる。例えば、図2のアイコンIC2には、室内機に異常が発生しているなどの異常を知らせる表示がなされている。また、図2のアイコンIC9には通信異常を知らせる表示がなされている。
表示画面5は、透明タッチパネルになっており、操作部13としても機能する。操作部13としての表示画面5から制御部12に対して、タッチパネルで入力された情報が出力される。先に説明した管理点IDやゾーンIDは操作部13から入力することが可能になっている。ただし、管理点IDやゾーンIDの編集は、所定の条件の範囲内で行うことが要求されるが、詳しくは後述する。記憶部14は、制御部12からの指令に応じて、入力された情報を記憶し、記憶している情報を制御部12からの要求に応じて出力する。例えば、記憶部14は、管理点IDやゾーンIDに関する情報を記憶している。記憶部14が記憶している管理点ID・ゾーンIDの情報の中には、編集が禁止されている管理点IDやゾーンIDのテーブルが含まれる。また、記憶部14は、制御情報や状態情報の記憶にも用いられる。構成機器用通信部15は、構成機器である室内機21aや全熱交換機能付き換気装置21eなどから信号線7aを介して室温や運転状況などの状態情報を入力する。その状態情報は構成機器用通信部15から制御部12に対して出力される。一方、制御部12から構成機器用通信部15に出力された制御情報は、構成機器用通信部15から、構成機器である室内機21aや全熱交換機能付き換気装置21eなどに対して出力される。このように、室内機21aや全熱交換機能付き換気装置21eなどの構成機器と設備機器管理装置1とは、信号線7a,7b…などによって通信網7を形成している。また、構成機器用通信部15のポートには、電力計23などを直接接続することができる。このように構成機器用通信部15のポートに接続される構成機器に対しても、管理点IDやゾーンIDを割り当てることが可能である。
ウエブサーバ16は、エンジニアリングされて定まっている画像情報を含むウエブアプレットを保有している。一方、ウエブサーバ16は、管理点IDやゾーンIDに関する情報を制御部12から読み込む。それにより、制御情報や状態情報と画像情報との関連付けを行う。ウエブサーバ16は、例えば図2に示す平面図CF2やアイコンIC1〜IC9などの画像情報を用いて表示を行うため画像情報とともに制御情報や状態情報を、ハブ4を介して管理用PC3に出力する。
(2)管理用PC
図4に示すように、管理用PC3は表示部31とウエブブラウザ32とを備えている。図1に示した表示画面6は表示部31の一部である。ウエブブラウザ32は、ウエブサーバ16から送信されたウエブページを閲覧するためのアプリケーションソフトである。ウエブブラウザ32は、ハブ4を介してウエブサーバ16の画像情報などをダウンロードし、レイアウトを解析して表示部31により表示画面6に表示・再生する。それにより、図2に示したような表示画像をレイアウト画面表示として表示することが可能になる。逆に、ウエブブラウザ32を用いてデータをウエブサーバ16に送信することも可能である。なお、ここでは、管理用PC3への画面の表示について説明したが、ウエブ機能を用いることにより、管理用PC3以外の機器への表示もウエブブラウザを設けるだけでLANを介して簡単に行える。
また、管理用PC3は、レイアウト画面表示機能だけでなく、リスト表示機能を有している。リスト表示機能とは、管理点を特定する情報とともに管理点の状況や管理点に対する制御を一覧表の形式で表示する機能である。
<ゾーンID・管理点IDなどの編集>
次に、管理点IDやゾーンIDやゾーンメンバーの編集について説明する。管理点IDやゾーンIDやゾーンメンバーの編集には、追加、変更、及び削除の3つの態様が考えられる。なお、以下の説明でゾーンメンバーというときは、あるゾーンに属する構成機器(管理点)をいう。ゾーンメンバーの変更とはゾーン属する各構成機器の変更であり、ゾーンメンバーの追加とはゾーンに属する構成機器を増やすことであり、ゾーンメンバーの削除とはゾーンに属する構成機器を減らすことである。
(1)管理点IDやゾーンIDの追加
構成機器を追加する場合、例えば、図3に示す北2F−2や北2F−1の部屋に新たに室内機を設置する場合に、これらのアイコンをレイアウト画面に表示させるためには、レイアウト画面エンジニアリングを行って画像情報や管理点ID・ゾーンIDと画像情報との関連付けが必要になる。そのため、設備機器管理装置1の使用者は、レイアウト画面表示の追加をともなう管理点IDやゾーンIDやゾーンメンバーの追加を行う編集を禁止されている。つまり、使用者が使う空調コントローラ2に、レイアウト画面に新たにアイコンを追加する機能を設けない構成としている。
構成機器の追加として、例えば、1階と2階の部屋北2F-1,北1F-1の室内機の管理を新たに追加する場合を考える。構成機器の追加であってもこの場合、部屋北2F-1,北1F-1については、コンピュータルームとして使用するため常に一定の温度管理が必要で常時運転していることから、レイアウト画面上に表示する必要がないものとすると、レイアウト画面エンジニアリングを行う必要はない。このようにレイアウト画面エンジニアリングが必要ない場合、使用者は、制御装置本体2aの操作部13を用いて、部屋北2F-1,北1F-1の室内機に関するゾーンIDや管理点IDを入力することができる。新たに管理点として登録する場合には管理点IDの入力が必要になる。一方、既に管理点として登録されているときに、1階と2階を一つのゾーンとして管理する場合には新たなゾーンIDの入力とゾーンIDの割り当てを行う。入力された管理点IDやゾーンIDやゾーンメンバーに関する情報は、記憶部14に記憶される。そして、制御装置本体2aで管理を始めると、構成機器用通信部15を介して、例えば部屋北2F-1,北1F-1の室内機が正常に運転しているなど新たに追加した室内機の状態情報が制御部12に入力される。制御部12では、室内機が正常運転しているという情報を記憶部14の管理点IDやゾーンIDとともにウエブサーバ16に送る。室内機に関する情報がウエブサーバ16から管理用PC3に出力され、管理用PC3では室内機の管理点IDやゾーンIDとともに室内機が正常運転しているなどの情報をリスト表示として一覧表示することができる。
上述の説明では、ゾーンIDの追加や割り当てにおいて、レイアウト画面に用いられている管理点IDやゾーンIDと重複しない場合について説明したが、リスト表示だけを行うための管理点IDやゾーンIDの追加においては、レイアウト画面に用いられている管理点IDやゾーンIDと重複することが許可される。つまり、使用者が空調コントローラ2を用いてリスト表示のための編集であるという選択を行えば、その際の管理点IDやゾーンIDやゾーンメンバーの追加の入力においては、レイアウト画面に関連する管理点IDやゾーンIDが記述された記憶部14のテーブルは無視される。例えば、西側の端の部屋北3F−5、北2F-5,北1F-5を監視するため、新たにゾーンを設ける場合、アイコンN35W,N35E,N25W,N25E,N15W,N15Eで示された室内機に新たな一つのゾーンIDを割り当てることができる。この場合、新たに設けられたゾーンIDで西側の端の部屋北3F−5、北2F-5,北1F-5のレイアウト画面表示を行うことはできないが、リストによって、こられ室内機の一覧表示を行って状況を監視することができる。新たなゾーンIDは、リスト表示にのみ用いることの情報とともに、記憶部14に記憶される。
(2)管理点IDやゾーンIDの変更
設備機器を変更する場合、例えば、図2のアイコンIC1で示された室内機22aを取り替える場合には、レイアウト画面エンジニアリングが必要になる。このように設備機器を取り替える場合、設備機器管理装置1の使用者が勝手に空調コントローラ2から室内機22aの管理点ID・ゾーンIDの変更をすることができない構成になっている。そのために、記憶部14は、レイアウト画面で使用されている管理点IDやゾーンIDのテーブルを記憶している。設備機器管理装置1の使用者が、操作部13を操作して管理点ID・ゾーンIDの編集用画面を表示させても、テーブルに記憶されている管理点IDやゾーンIDやゾーンメンバーは色を変えて例えばグレーアウトすることによって使用者が変更できないことを通知する。
ただし、レイアウト画面エンジニアリングの必要のない設備機器に関する管理点IDやゾーンIDやゾーンメンバーの変更は許可する。そのために、制御装置本体2aの制御部12は、変更が禁止されている管理点IDやゾーンIDなどの記述されたテーブルを、記憶部14から参照する。例えば、図1に示す全熱交換機能付き換気装置21e,22eがレイアウト画面に表示されておらずテーブルへの記述がないことから、操作部13を用いて行われた換気装置21e,22eの管理点ID・ゾーンIDの変更を制御部12は受け付ける。設備機器管理装置1の使用者は、換気装置21eを取り替えた場合、換気装置21eの新たな管理点IDを空調コントローラ2の操作部13から入力する。制御部12はこの新たな管理点IDを記憶部14に記憶させる。また、全ての換気装置21e,22e…を一つのゾーンIDに割り付けて管理していた場合には、このゾーンIDのメンバーの変更も操作部13によって行うことができる。このようにして、変更された管理点IDやゾーンIDによって、換気装置21eから構成機器用通知深部15に送信されてきた状態情報などを制御部12が新たな管理点IDやゾーンIDとともにウエブサーバ16に送り、管理用PC3にリスト表示などを行わせることができる。
(3)管理点IDやゾーンIDの削除
管理点IDやゾーンIDなどを削除する場合であってそれらがレイアウト画面表示に関連する管理点IDやゾーンIDなどの場合、例えば、図2のアイコンIC1〜IC9で示された室内機を削除する場合には、レイアウト画面エンジニアリングが必要になる可能性があるため、管理点IDやゾーンIDやゾーンメンバーの削除は原則禁止される。この場合は変更を禁止するときと同様に行われる。
ただし、削除してもレイアウト画面エンジニアリングが必要でないときには、管理点IDやゾーンIDやゾーンメンバーの編集を許可するように構成してもよい。例えば、管理点IDやゾーンIDを削除すれば、当該管理点IDやゾーンIDに関連したアイコンがレイアウト画面から消えるが、室内機のアイコンの画面表示が消えることは事実と合致するので問題を生じない場合がある。このような場合には、まず、記憶部14に記憶されているテーブルで管理点IDやゾーンIDの削除が禁止されているものに該当すると制御部12で判断し、色を変えて例えばグレーアウトすることによって使用者が変更できないことを通知する。設備機器管理装置1の使用者が、削除してもかまわないと判断した場合のために、編集を可能にするための解除ボタンを設けておく。使用者が解除ボタンで、管理点IDやゾーンIDの削除を行ったときは、その情報が操作部13から制御部12に伝えられ、記憶部14に記憶される。例えば、中央館の2階東側の踊り場にあるアイコンIC1で示された室内機を取り外した場合、この室内機の管理点IDとゾーンIDの割り当てを削除すれば、アイコンIC1は中央館の2階のレイアウト画面には表示されなくなる。
管理点IDやゾーンIDなどの削除であっても、レイアウト画面表示されていない管理点の場合には削除の操作が許可される。例えば、既に管理点IDなどの追加で説明した1階と2階の部屋北2F-1,北1F-1の室内機の管理を新たに追加していた場合に、レイアウト画面上に表示されないこれらの構成機器の管理点IDやゾーンIDやゾーンメンバーの削除は許可される。この場合、使用者は、制御装置本体2aの操作部13を用いて、部屋北2F-1,北1F-1の室内機に関するゾーンIDや管理点IDやゾーンメンバーを削除することができる。まず、ゾーンIDや管理点IDやゾーンメンバーを削除しようとする使用者は、操作部13を用いて、登録されている室内機のゾーンIDや管理点IDやゾーンメンバーの削除を制御部12に入力する。制御部12では、削除が禁止されているか否かを判断するため、記憶部14に記憶されているテーブルを参照する。レイアウト表示に関連するためゾーンIDや管理点IDやゾーンメンバーの削除が禁止されているものでないことを確認した制御部12は、表示部11に室内機の管理点IDやゾーンIDやゾーンメンバーに関する情報を表示して使用者が削除することを許可する。例えば、1階と2階を一つのゾーンとして管理していたものを1階だけにする場合には、2階の室内機をゾーンメンバーから削除する。削除のために入力された管理点IDやゾーンIDやゾーンメンバーに関する情報は、記憶部14に記憶される。そして、制御装置本体2aで管理を始めると、構成機器用通信部15を介して、削除されずに残った室内機が正常運転しているなど室内機の状態情報が制御部12に入力される。制御部12では、削除されずに残った室内機が正常運転しているという情報を記憶部14の管理点IDやゾーンIDとともにウエブサーバ16に送る。削除されずに残った室内機のみに関する情報がウエブサーバ16から管理用PC3に出力され、管理用PC3では、例えば1階のコンピュータルームの室内機のゾーンを選択すれば、管理点IDやゾーンIDとともに1階の部屋北1F-1の室内機が正常運転しているなどの情報をリスト表示機能により一覧表示する。
なお、いったん削除した設備機器を再度追加することはできない。この場合は追加の編集に相当し既に説明した通りである。
<特徴>
(1)
制御装置本体2aが、記憶部14のテーブルを参照して、ゾーンIDの編集のうち、レイアウト画像の表示に関連する編集(第1編集)を禁止するので、レイアウト画像については、ゾーンIDの編集にともなってアイコン(第1画像)が表示されなくなる操作は禁止される。一方、レイアウト画像の表示に関連しないゾーンIDの編集(第2編集)を許可することにより、設備機器管理装置1の使用者が管理上のゾーンの編集を行うことができる。それにより、設備機器管理装置1では、ゾーンの編集にともなってフロアレイアウト(第2画像)上に重ねてアイコン(第1画像)が表示されなくなる不具合を防止しつつ、設備機器管理装置1の使用者が管理上のゾーンの編集を行うことができるようになる。
(2)
設備機器管理装置1は、レイアウト画像の表示に関連しないゾーンIDの編集に係る情報をウエブサーバ16がリストで表示させるので、レイアウト画像の表示に関連しないゾーンIDに係る情報の確認が容易になり、利便性が向上する。
(3)
制御装置本体2aが、記憶部14のテーブルを参照して、ゾーンIDで特定されるゾーンに所属する管理点の編集のうち、レイアウト画像の表示に関連する編集(第3編集)を禁止するので、レイアウト画像については、ゾーンに所属する管理点に関する編集にともなってアイコンが表示されなくなる操作は禁止される。一方、レイアウト画像の表示に関連しないゾーンIDに属する管理点に関する編集(第4編集)を許可することにより、設備機器管理装置1の使用者が管理点の設定を行うことができる。それにより、管理点に関する編集にともなってアイコンが表示されなくなる不具合を防止しつつ、設備機器管理装置1の使用者が管理点に関する編集を行うことができるようになることから、設備機器管理装置1の機能が豊富になる。
(4)
レイアウト画像の表示に関連しないゾーンに属する管理点の編集に係る情報をウエブサーバ16がリストで表示させるので、レイアウト画像の表示に関連しないゾーンに属する管理点に係る情報の確認が容易になり、利便性が向上する。
(5)
管理上のゾーン(ゾーンID)及び管理点(管理点ID)の削除、変更及び追加ができるので、利便性が向上する。
(6)
画面表示情報がウエブサーバ16で利用可能に記憶されているため、ウエブ機能を使って管理用PC3以外に、通信回線に接続された機器、例えばパーソナルコンピュータなどの画面に表示でき、アクセスできる地域が広がり管理が行いやすくなる。
本発明の一実施形態に係る設備機器管理装置と構成機器の接続の概要を示す図。 管理用PCの画面表示の一例を示す平面図。 管理用PCの画面表示の他の例を示す平面図。 本発明の一実施形態に係る設備機器管理装置の構成を示すブロック図。
符号の説明
1 設備機器管理装置
2 空調コントローラ
2a 制御装置本体(管理部)
3 管理用パーソナルコンピュータ(表示装置)
16 ウエブサーバ(情報処理部)
17 記憶装置
32 ウエブブラウザ

Claims (6)

  1. 設備機器を構成する複数の構成機器を管理することにより前記設備機器の運転を管理する設備機器管理装置(1)であって、
    複数の前記構成機器に接続され、複数の前記構成機器の制御を行う管理部(2a)と、
    前記管理部から取得する前記構成機器に関する区域識別情報及び、記憶しているレイアウト画像に関する画面表示情報を用いて、前記構成機器に関する情報処理を行う情報処理部(16)と、
    前記情報処理部から提供される情報処理に従って、複数の前記構成機器に対応する複数の第1画像と前記構成機器の配置場所の状況を表す第2画像とを含む前記レイアウト画像の表示を行う表示装置(3)とを備え、
    前記管理部は、前記区域識別情報の編集のうち、前記レイアウト画像の前記第1画像の表示に関連する第1編集を禁止する一方、前記第1編集以外の第2編集を許可する、設備機器管理装置。
  2. 前記情報処理部は、前記区域識別情報の前記第2編集に係る情報をリストで前記表示装置に表示させる、請求項1に記載の設備機器管理装置。
  3. 前記管理部は、前記構成機器を管理点として管理し、
    前記情報処理部は、前記管理部から前記区域識別情報で特定される区域に属する前記管理点に関する管理点識別情報を取得し、
    前記管理部は、前記区域識別情報で特定される前記区域に所属する前記管理点の前記管理点情報の編集のうち、前記レイアウト画像の表示に関連する第3編集を禁止する一方、前記第3編集以外の第4編集を許可する、請求項1または請求項2に記載の設備機器管理装置。
  4. 前記情報処理部は、前記区域識別情報で特定される前記区域に属する前記管理点の前記管理点情報の前記第4編集に係る情報をリストで前記表示装置に表示させる、請求項3に記載の設備機器管理装置。
  5. 前記第1編集及び前記第2編集は、前記区域識別情報の削除、変更及び追加を含み、
    前記第3編集及び前記第4編集は、前記管理点識別情報の削除、変更及び追加を含む、請求項3または請求項4に記載の設備機器管理装置。
  6. 前記情報処理部は、ウエブサーバ(16)であって、
    前記画面表示情報は、前記ウエブサーバにおいて利用できるように変換して記憶されたものである、請求項1から5のいずれかに記載の設備機器管理装置。
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