JP2024014567A - 刺激感緩和剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】皮膚や粘膜による刺激を緩和できるTRPA1活性抑制剤、及び皮膚又は粘膜の刺激感緩和剤の提供。【解決手段】(2R,4R)-2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノールを有効成分とするTRPA1活性抑制剤、皮膚又は粘膜の刺激感緩和剤。【選択図】なし

Description

本発明は、TRPA1活性抑制剤及び刺激感緩和剤に関する。
感覚は、外部から受けた刺激が電気信号に変換され、神経細胞を通じて脳に伝達されることで生じる。外部刺激を電気信号に変換するには、その外部刺激を感知する受容体の存在が必要である。
TRPA1は、一過性受容器電位(TRP)イオンチャネルのスーパーファミリーに属する非選択性陽イオンチャネルであり、侵害受容ニューロンにおいて低温受容器(17℃)として見出された(非特許文献1)。その後、TRPA1は、マスタードオイルやそれに含まれるアリルイソチオシアネート(AITC)、シナモン、ガーリック、メチルサリチレート、オイゲノール、アルコール類等に反応する化学受容体であること、更には低温と機械刺激、化学刺激に応答する痛み受容体であることが報告されている(非特許文献2及び3)。
また、パラベン類やアルカリ剤がTRPA1に応答し、TRPA1で形質転換させた細胞を用いてパラベン類やアルカリ剤の刺激を抑制する物質をスクリーニングできること(特許文献1及び2)が報告されている。
斯様に、TRPA1は皮膚や粘膜の侵害受容器であり、様々な刺激によって活性化されることから、TRPA1の活性を抑制することは、刺激による痛みの軽減に有効であると考えられ、これまでに、被験物質とAITCを、TRPA1を発現する細胞に接触させて、AITCによりTRPA1を介して引き起こされる細胞内カルシウムイオン濃度の変化を測定することにより、刺激(痛み)抑制物質の探索・評価がなされ、刺激抑制物質が見出されている(非特許文献4、特許文献3)。
特開2008-79528号公報 特開2009-82053号公報 特開2013-155172号公報
Story et al. 2003, Cell 112, 819-829 Kwan et al. 2006, Neuron 50, 277-289 日本薬理学雑誌、第124巻、第219頁-第227頁、2004年、社団法人 日本薬理学会発行 Molecular Pain 2008, 4:48
本発明者は、これまでに、TRPA1の活性を抑制し、刺激感原因物質による皮膚や粘膜に対する刺激感の緩和に有用である物質として、下記式(1)で表される化合物を見出している(前記特許文献3)。
〔式中、R1及びR3はそれぞれ独立して水素原子又は炭素数1~3のアルキル基を示し、R2は炭素数1~6のアルキル基を示し、R4は水素原子、メチル基又はエチル基を示し、点線と実線の二重線は単結合又は二重結合を示す。〕
本発明は、より効果の高いTRPA1活性抑制剤、及び皮膚又は粘膜の刺激感緩和剤を提供することに関する。
本発明者は、式(1)で表される化合物のうち、R1及びR3が共に水素原子であり、R2及びR4が共にメチル基であり、点線と実線の二重線が単結合である化合物、すなわち2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノールについて、立体異性体を分離して検討したところ、(2R,4R)-2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノールにのみ高いTRPA1活性抑制作用があり、皮膚や粘膜に対する刺激感の緩和に有用であることを見出した。
すなわち本発明は、以下の1)~3)に係るものである。
1)(2R,4R)-2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノールを有効成分とするTRPA1活性抑制剤。
2)(2R,4R)-2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノールを有効成分とする皮膚又は粘膜の刺激感緩和剤。
3)(2R,4R)-2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノールを、刺激感原因物質を含有する組成物と配合するか、又は組み合わせる、当該刺激感原因物質による皮膚又は粘膜の感覚刺激を緩和する方法。
本発明のTRPA1活性抑制剤及び皮膚又は粘膜の刺激感緩和剤の有効成分である(2R,4R)-2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノールは、他の立体異性体とは異なって、TRPA1の活性化を効果的に抑制する作用を有する。したがって、本発明のTRPA1活性抑制剤、皮膚又は粘膜の刺激感緩和剤を、防腐剤、防腐助剤、アンモニア等の刺激感原因物質を含有する各種組成物や、低温刺激、機械刺激などの物理刺激と共に使用することにより、当該刺激感原因物質や物理刺激による刺激感や痛みを緩和することができる。また、(2R,4R)-2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノールは、他の立体異性体や立体異性体混合物とは異なって、良好なにおいを有し、香粧品における適合性が高い。
化合物1の各立体異性体のキラルカラム分析結果。 化合物1の各立体異性体のTRPA1活性抑制率を示すグラフ(棒グラフは3回の独立した実験より算出された値の平均値を示し、エラーバーは標準誤差(SEM)を示す)。
本発明における(2R,4R)-2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノールは、例えば、2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノールから分離することができる。2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノールは、2つの不斉炭素を有し、(2S,4R)体、(2R,4R)体、(2R,4S)体及び(2S,4S)体の4種類の立体異性体が存在する。2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノールとしては、4種類の立体異性体の混合物であることが知られている市販のPamplefleur(IFF社)などを使用することができる。例えば、(2R,4R)-2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノールは、後記実施例に詳述するように、Pamplefleurをヘキサンに溶解し、移動相にヘキサン/エタノール(99/1)を用い、キラルカラム(CHIRALCEL(登録商標)OJ-H、DAICEL)を備えるHPLCシステムに供してピークを分離し、全4本のピークのうち2番目のピークを回収することで得ることができる。
本発明の(2R,4R)-2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノールは、後記実施例に示すように、TRPA1刺激物質と共に、TRPA1を形質導入した細胞(TRPA1発現細胞)に接触させた場合に、刺激物質による細胞内の陽イオン量の流入を抑制するというTRPA1活性抑制作用を有する(実施例1)。他の3種類の立体異性体はTRPA1活性抑制作用を示さず、意外にも(2R,4R)-2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノールのみがTRPA1活性抑制作用を有する。よって、(2R,4R)-2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノールは、該化合物を含む立体異性体混合物に比して少量で優れたTRPA1活性抑制作用を有する。また、(2R,4R)-2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノールは、良好なにおいを有する(実施例2)。
したがって、本発明の(2R,4R)-2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノールはTRPA1活性抑制剤、及びTRPA1を介して引き起こされる皮膚や粘膜に対する刺激感や痛みの緩和に有用な、皮膚又は粘膜の刺激感緩和剤となり得る。
ここで、「TRPA1の活性抑制」とは、受容体であるTRPA1の活性を抑制すること、具体的にはTRPA1刺激物質(アゴニスト)がTRPA1に結合することによって発現する活性や、低温刺激、機械刺激などの物理刺激がTRPA1の構造を変化させることによって発現する活性、例えばイオン流束の調節能(例えば、細胞外から細胞内へのカルシウムイオン、ナトリウムイオンなどの陽イオンの輸送能など)、膜電位の調節能(例えば、電流の発生能など)を抑制或いは阻害することを云う。
ここで、TRPA1刺激物質としては、例えば、アリルイソチオシアネート(AITC)、アンモニア、ブラジキニン、シンナムアルデヒド、4-ヒドロキシノネナール、アリシン、アクロレイン、メントール、メチルサリチレート、オイゲノール、メチルパラベンやブチルパラベンなどのパラベン類、フェノキシエタノール、ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニル(IPBC)、トリクロサン、ベンジルアルコール、グリセリンモノ2-エチルヘキシルエーテル、カンナビジオール、硫化水素、ポリスルフィド、一価アルコール、多価アルコール等のアルコール類などが挙げられる。低温刺激としては、例えば、17℃以下、好ましくは10℃以下の周囲温度に暴露されることによる刺激、17℃以下、好ましくは10℃以下の固体表面又は液体に接触することによる刺激が挙げられる。機械刺激としては、接触、振動などの物理的な力による刺激が挙げられる。
尚、本発明の(2R,4R)-2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノールによるTRPA1の活性の抑制効果は、例えば、TRPA1発現細胞を用い、(2R,4R)-2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノールの存在下にTRPA1刺激物質(例えばAITC)と接触させたTRPA1発現細胞内におけるカルシウムイオン濃度と、(2R,4R)-2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノールの非存在下でTRPA1刺激物質と接触させたTRPA1発現細胞内におけるカルシウムイオン濃度との差異を比較すること等によって評価することができる。あるいは、本発明の(2R,4R)-2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノールによるTRPA1の活性の抑制効果は、例えば、TRPA1発現細胞を用い、(2R,4R)-2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノールの存在下で物理刺激に暴露させたTRPA1発現細胞内におけるカルシウムイオン濃度と、(2R,4R)-2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノールの非存在下で物理刺激に暴露させたTRPA1発現細胞内におけるカルシウムイオン濃度との差異を比較すること等によって評価することができる。
また、「皮膚又は粘膜の刺激感緩和」とは、TRPA1を介して引き起こされる皮膚や粘膜に対する刺激感や痛みを抑制又は低減することを意味し、皮膚又は粘膜の刺激感はTRPA1の活性を抑制することにより緩和される。より具体的には、皮膚又は粘膜の刺激感緩和としては、上述したTRPA1刺激物質とされる化学物質や物理刺激によって引き起こされる、感覚刺激を抑制又は低減することが挙げられる。ここでいう好適なTRPA1刺激物質としては、皮膚や粘膜に対して刺激感を与える可能性がある化学物質(「刺激感原因物質」という)、例えば、メチルパラベンやブチルパラベンなどのパラベン類、フェノキシエタノール、ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニル(IPBC)、トリクロサン等の防腐剤、ベンジルアルコール、グリセリンモノ2-エチルヘキシルエーテル等の防腐助剤、ブラジキニン、4-ヒドロキシノネナール、硫化水素、ポリスルフィド等のシグナル伝達関連分子、アンモニア、アクロレイン、メントール、メチルサリチレート、オイゲノール、カンナビジオール、一価アルコール、多価アルコール等のアルコール類等が挙げられる。ここで、一価アルコールとしては、例えば、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコール、ペンチルアルコール、ヘキシルアルコール、ヘプチルアルコール、オクチルアルコール、ノニルアルコール、デシルアルコールなどの炭素数2~10の直鎖または分岐鎖の脂肪族一価アルコールなどが挙げられ、多価アルコールとしては、例えば、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコールなどの炭素数2~6の脂肪族二価アルコールなどが挙げられる。
なお、ここでいう、「粘膜」としては、口腔、咽喉、鼻腔、耳腔、結膜嚢等が挙げられる。
刺激感緩和効果は、上記のTRPA1発現細胞を用いた細胞内カルシウムイオン濃度の変化を以て評価することができ、又は被験者に対し(2R,4R)-2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノールと刺激感原因物質を塗布した場合の違和感(痛み)の程度と、同被験者に対し刺激感原因物質のみを塗布した場合の違和感(痛み)の程度を官能評価により比較することによって評価してもよい。あるいは、被験者に対し(2R,4R)-2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノールを塗布し、物理刺激を与えた場合の違和感(痛み)の程度と、同被験者に対し物理刺激のみを与えた場合の違和感(痛み)の程度を官能評価により比較することによって評価してもよい。
本発明のTRPA1活性抑制剤及び皮膚又は粘膜の刺激感緩和剤は、例えば、上述した刺激感原因物質を含有する組成物(皮膚洗浄剤、頭髪洗浄剤、メイクアップ剤、入浴剤、パーマネントウェーブ用剤、染毛剤、石鹸類、台所用洗剤、洗濯用洗剤、歯磨類等の化粧品、医薬部外品、医薬品、生活用品等)に配合すること、或いは組み合わせること、例えば、刺激感原因物質を含有する組成物と別個に調製して同時或いは順次組み合わせることにより使用され、それにより当該刺激感原因物質により引き起こされる感覚刺激を緩和できる。また、上述した内因性の刺激感原因物質であるシグナル伝達関連分子を誘導する組成物においても同様に使用することができる。
TRPA1活性抑制剤及び皮膚又は粘膜の刺激感緩和剤は、本発明の(2R,4R)-2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノールを単独で用いたものであってもよく、あるいは油分、色素、香料、防腐剤、キレート剤、顔料、酸化防止剤、ビタミン、ミネラル、甘味料、調味料、保存料、結合剤、増量剤、崩壊剤、界面活性剤、滑沢剤、分散剤、緩衝剤、被膜剤、担体、希釈剤等の、医薬品、化粧品、医薬部外品、生活用品等の各種製剤に用いられる添加剤や賦形剤等と組み合わせた組成物であってもよい。またそれらの形態も特に限定されず、例えば溶液、エマルジョン、サスペンジョン、ゲル、固形、粉体、粒体、エアゾールなど、任意の形態に調製できる。
本発明のTRPA1活性抑制剤及び皮膚又は粘膜の刺激感緩和剤を、刺激感原因物質を含有する組成物と共に用いる場合、TRPA1活性抑制剤及び皮膚又は粘膜の刺激感緩和剤の使用量は、刺激感緩和効果を有する限り特に限定されないが、例えば、刺激感原因物質1質量部に対し、本発明の(2R,4R)-2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノールを好ましくは0.0025質量部以上、より好ましくは0.025質量部以上、そして好ましくは2.5質量部以下、より好ましくは0.25質量部以下の割合とすることができる。例えば、刺激感原因物質1質量部に対し、好ましくは0.0025~2.5質量部、より好ましくは0.025~0.25質量部の割合とすることができる。
上述した実施形態に関し、本発明においてはさらに以下の態様が開示される。
<1>(2R,4R)-2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノールを有効成分とするTRPA1活性抑制剤。
<2>(2R,4R)-2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノールを有効成分とする皮膚又は粘膜の刺激感緩和剤。
<3>TRPA1活性抑制剤を製造するための(2R,4R)-2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノールの使用。
<4>皮膚又は粘膜の刺激感緩和剤を製造するための(2R,4R)-2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノールの使用。
<5>TRPA1活性抑制に使用するための(2R,4R)-2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノール。
<6>皮膚又は粘膜の刺激感緩和に使用するための(2R,4R)-2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノール。
<7>(2R,4R)-2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノールを用いることを特徴とする、TRPA1活性抑制方法。
<8>(2R,4R)-2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノールを用いることを特徴とする、皮膚又は粘膜の刺激感緩和方法。
<9>(2R,4R)-2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノールを、刺激感原因物質を含有する組成物と配合するか、又は組み合わせる、当該刺激感原因物質による皮膚又は粘膜の感覚刺激を緩和する方法。
<10>上記<2>、<4>、<6>又は<8>において、刺激感緩和は、皮膚又は粘膜の刺激感のTRPA1活性抑制による緩和である。
<11>上記<2>、<4>、<6>又は<8>において、刺激感緩和は、刺激感原因物質による皮膚又は粘膜の感覚刺激の緩和である。
<12>上記<9>又は<11>において、刺激感原因物質は、防腐剤、防腐助剤、アルコール類又はアンモニアである。
<13>上記<5>、<6>、<7>又は<8>において、(2R,4R)-2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノールは、刺激感原因物質を含有する組成物に配合すること、又は当該組成物と組み合わせることにより使用するものである。
<14>上記<9>又は<13>において、(2R,4R)-2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノールを、刺激感原因物質1質量部に対し、好ましくは0.0025質量部以上、より好ましくは0.025質量部以上、そして好ましくは2.5質量部以下、より好ましくは0.25質量部以下の割合で使用するものである。
製造例
以下に、2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノール(Pamplefleur)(化合物1)の立体異性体の製造例を示す。
1H-NMRスペクトルは、CHCl3(7.24)を内部標準物質として用いて、Bruker社製Avance-600により測定し、13CNMRスペクトルは、CHCl3(77.0)を内部標準物質として用いて、Bruker社製Avance-600により測定した。
(1)2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノールの立体異性体の分離
2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノール(化合物1)は、IFF社より購入したものを使用した。同化合物は2つの不斉炭素を有しており、4種類の立体異性体が存在しうるが、IFF社販売のPamplefleurは4種類の立体異性体混合物であることが既に文献にて開示されている(A. Abate et al, J. Org. Chem. (2005) 70, 1281-1290)。
4種の立体異性体が混在した化合物1について、キラルカラムを用いて各立体異性体を単離した。単離には分取HPLCシステムを用い、カラムはCHIRALCEL OJ-H(10mm×250mm,DAICEL)を用いた。化合物1はヘキサンに20mg/mLに溶解し、80μLをインジェクトした。移動相はHexane/Ethanol(99/1)を用い、5mL/minで流した。カラムオーブンは40℃に設定した。検出はUV(210nm)を指標にした。本条件にて4本のピーク全てを分離可能であり、各ピークを回収した。同分取を繰り返し、移動相を減圧濃縮によって除去したところ、ピーク溶出の順番に、Fr.1(3.6mg)、Fr.2(4.1mg)、Fr.3(2.8mg)、Fr.4(4.2mg)を得た。1HNMR分析より、Fr.1及びFr.3がsyn体、Fr.2及びFr.4がanti体であった。
syn-化合物1のNMRデータ:1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 7.27 (m, 2H), 7.17 (m, 3H), 3.39 (dd, J = 10.6, 5.7 Hz, 1H), 3.33 (dd, J = 10.6, 6.4 Hz, 1H), 2.80 (m, 1H), 1.75 (ddd, J = 13.2, 10.4, 4.1 Hz, 1H), 1.40―1.35 (m, 1H), 1.31 (ddd, J = 13.2, 9.4, 5.0 Hz, 1H), 1.23 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 0.89 (d, J = 6.6 Hz, 3H); 13C NMR (150 MHz, CDCl3) δ 147.0, 128.4, 127.0, 125.9, 68.7, 41.6, 37.3, 33.5, 23.7, 16.3.
anti-化合物1のNMRデータ:1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 7.28 (m, 2H), 7.18 (m, 3H), 3.49 (dd, J = 10.6, 5.1 Hz, 1H), 3.41 (dd, J = 10.6, 6.1 Hz, 1H), 2.78 (m, 1H), 1.61 (m, 2H), 1.41 (m, 1H), 1.21 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 0.89 (d, J = 6.8 Hz, 3H); 13C NMR (150 MHz, CDCl3) δ 147.9, 128.4, 126.9, 125.9, 68.1, 41.9, 37.1, 33.4, 22.2, 16.9.
(2)各立体異性体の立体配置の決定
エナンチオピュアな化合物1の文献報告はなく、比旋光度値等を基にした立体配置の決定が困難であったため、光学活性原料を用いた標品合成によって立体配置の決定を行った。(R)-(+)-2-フェニル-1-プロパノール(化合物2R)及び(S)-(-)-2-フェニル-1-プロパノール(化合物2S)をそれぞれ出発物質として用い(どちらも和光純薬より購入)、4工程の合成によって4位の立体配置が特定された化合物1をそれぞれ得た。
(i)α,β-不飽和エステル(化合物3)の合成
化合物2R(296mg,2.17mmol)をジクロロメタン(22mL)に溶解し、ヨードベンゼンジアセテート(1.40g,4.35mmol)及びTEMPO(67.9mg,0.435mmol)を添加した。室温で11時間攪拌後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液の1:1混合物及び酢酸エチルを添加した。有機相を分離後、水相を酢酸エチルによって抽出した。有機相を集め、brineによって洗浄し、硫酸ナトリウムによって乾燥後、濾過して得た濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製(酢酸エチル/ヘキサン)し、アルデヒドを得た。
別の反応容器にて、窒素雰囲気下、水素化ナトリウム(237mg,5.43mmol)をTHF(11mL)に懸濁し、2-ホスホノプロピオン酸トリエチル(1.41mL,6.51mmol)を0℃で添加し、30min攪拌した。そこに、先ほど得られたアルデヒドをTHF(5mL)に溶解したものを添加し、室温で8時間攪拌後、飽和塩化アンモニウム水溶液を添加した。有機相を分離後、水相を酢酸エチルによって抽出した。有機相を集め、brineによって洗浄し、硫酸ナトリウムによって乾燥後、濾過して得た濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製(酢酸エチル/ヘキサン)し、(S)-(Z)-α,β-不飽和エステル(化合物3SZ、158mg,33% for 2 steps)及び(S)-(E)-α,β-不飽和エステル(化合物3SE、86.3mg,18% for 2 steps)を得た。
化合物3SZのNMRデータ:1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 7.31-7.25 (m, 4H), 7.18 (m, 1H), 5.95 (dq, J = 10.2, 1.4 Hz, 1H), 4.50 (dq, J = 10.2, 7.0 Hz, 1H), 4.21 (q, J = 7.1 Hz, 1H), 1.88 (d, J = 1.4 Hz, 3H), 1.35 (d, J = 7.0 Hz, 3H), 1.30 (t, J = 7.1 Hz, 3H); 13C NMR (150 MHz, CDCl3) δ 168.0, 146.5, 145.4, 128.5, 127.0, 126.2, 125.6, 60.2, 38.5, 21.3, 20.8, 14.3.
化合物3SEのNMRデータ:1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 7.32-7.28 (m, 2H), 7.24-7.18 (m, 3H), 6.84 (dq, J = 9.8, 1.5 Hz, 1H), 4.16 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.78 (dq, J = 9.8, 6.9 Hz, 1H), 1.89 (d, J = 1.5 Hz, 3H), 1.38 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 1.27 (t, J = 7.1 Hz, 3H); 13C NMR (150 MHz, CDCl3) δ 168.3, 145.8, 144.5, 128.6, 127.0, 126.6, 126.4, 60.5, 38.9, 21.3, 14.3, 12.5.
一方、化合物2S(299mg,2.19mmol)を用い、同様の工程にて、(R)-(Z)-α,β-不飽和エステル(化合物3RZ、142mg,30% for 2 steps)及び(R)-(E)-α,β-不飽和エステル(化合物3RE、77.1mg,16% for 2 steps)を得た。NMRデータはS体と一致した。
(ii)アリルアルコール(化合物4)の合成
LiAlH4(73.3mg,1.93mmol)をTHF(5mL)に懸濁し、窒素雰囲気下、0℃で化合物3SZ(141mg,0.644mmol,THF 1mLに溶解)を滴下した。0℃で30min攪拌した後、水(0.1mL)、15%水酸化ナトリウム水溶液(0.1mL)、水(0.3mL)を添加して反応を停止した。混合液を濾過し、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製(酢酸エチル/ヘキサン)し、(S)-(Z)-アリルアルコール(化合物4SZ、97.3mg,86%)を得た。
化合物4SZのNMRデータ:1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 7.28 (m, 2H), 7.21 (m, 1H), 7.17 (m, 1H), 5.45 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 4.17 (br, 2H), 3.76 (dq, J = 9.5, 6.9 Hz, 1H), 1.79 (d, J = 1.4 Hz, 3H), 1.32 (d, J = 6.9 Hz, 3H); 13C NMR (150 MHz, CDCl3) δ 146.7, 133.7, 133.3, 128.5, 126.8, 126.0, 61.9, 37.6, 22.8, 21.4.
一方、化合物3RZ(127mg,0.584mmol)を用い、同様の工程にて、(R)-(Z)-アリルアルコール(化合物4RZ、83.6mg,81%)を得た。NMRデータはS体と一致した。
(iii)2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノール(化合物1)の合成
化合物4SZ(76.0mg,0.431mmol)を酢酸エチル(4mL)に溶解し、窒素雰囲気下、10% Pd/C(70mg)を添加した。系中を水素雰囲気下に置換し、室温で3時間攪拌した。溶液をセライト濾過した後、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製(酢酸エチル/ヘキサン)し、(2RS,4S)-化合物1(32.0mg,42%)を得た。
一方、化合物4RZ(59.4mg,0.337mmol)を用い、同様の工程にて、(2RS,4R)-化合物1(34.4mg,57%)を得た。
(iv)各立体異性体の立体配置の決定
(iii)で得た4位の立体配置が明らかな標品をキラルカラム分析することにより、単離した各フラクションの立体配置を決定した。分析にはHPLCシステムを用い、カラムはCHIRALCEL OJ-H(4.6mm×250mm,DAICEL)を用いた。化合物はヘキサンに2mg/mLに溶解し、5μLをインジェクトした。移動相はヘキサン/エタノール(99/1)を用い、1mL/minで流した。カラムオーブンは40℃に設定した。検出はUV(210nm)を指標にした。キラルカラム分析の結果(図1)、(2RS,4S)-化合物1は(1)のFr.3及び4に該当し、(2RS,4R)-化合物1はFr.1及び2に該当することが分かった。Fr.1及び3がsyn体、Fr.2及び4がanti体であることと総合し、Fr.1が(2S,4R)体、Fr.2が(2R,4R)体、Fr.3が(2R,4S)体、Fr.4が(2S,4S)体とそれぞれ立体配置を決定した。(1)で単離した各化合物の比旋光度を測定した(JASCO P-1020旋光度計を使用)。
Fr.1:(2S,4R)-化合物1の比旋光度:[α]D 23 -37.6 (c 0.42, CHCl3).
Fr.2:(2R,4R)-化合物1の比旋光度:[α]D 23 -2.5 (c 0.20, CHCl3).
Fr.3:(2R,4S)-化合物1の比旋光度:[α]D 23 +36.1 (c 0.38, CHCl3).
Fr.4:(2S,4S)-化合物1の比旋光度:[α]D 23 +2.7 (c 0.21, CHCl3).
実施例1 各立体異性体のTRPA1活性阻害効果の検証
(1)ヒトTRPA1安定発現株の作製
ヒトTRPA1遺伝子は、その全長をOpen biosystems社よりpENTR223.1に挿入された状態で購入した。購入したエントリーベクターよりTRPA1遺伝子を発現用ベクターpcDNA3.2-V5/DEST(インビトロジェン社)へサブクローニングし、リポフェクトアミン2000(インビトロジェン社)によりHEK293細胞へ形質導入した。形質導入された細胞をG-418(450μg/mL;プロメガ社)を含有するDMEM培地中で増殖させることにより選抜した。なおHEK293細胞は内在性TRPA1を発現しないため、TRPA1形質導入株に対する対照(コントロール)として使用できる。
(2)カルシウムイメージング
蛍光カルシウムイメージング法を用いてHEK293細胞へ形質導入したTRPA1活性の測定を行った。まず培養したTRPA1発現細胞をポリ-D-リジンコートされた96ウェルプレート(BDファルコン社)に播種(30000細胞/ウェル)し、37℃で一晩、インキュベートした後、培養液を除去し、リンガー液に溶解させたFluo4-AM(2μg/mL;同仁化学社)を添加し、37℃で60分間インキュベートした。その後、Fluo4-AM液を除去し、ウェルにリンガー液を添加して蛍光プレートリーダー(FDSS3000;浜松ホトニクス社)にセットした。装置庫内温度24℃にした状態で励起波長480nmで励起させたときの蛍光イメージを検出波長520nmにてCCDカメラで検出した。測定は1秒毎に4分間行い、測定開始15秒後にFDSS3000内蔵の分注器により、各濃度に調製したTRPA1刺激物質であるアリルイソチオシアネート及び試験素材を添加し、その後の蛍光強度の変化によりTRPA1活性を評価した。TRPA1活性は刺激物質添加後の蛍光強度のピーク(Fpeak)を刺激物質添加前の蛍光強度(F0)で除算した蛍光強度比(Ratio;Fpeak/F0)で表した。対照としてTRPA1を形質導入していないHEK293細胞に同様の物質を添加し、その際の蛍光強度比(Ratio293)を算出し、刺激物質による活性がTRPA1活性化に由来することを確認した。
(3)アリルイソチオシアネートに対するTRPA1活性抑制評価
アリルイソチオシアネート(AITC)によるTRPA1活性化に対する化合物1の各立体異性体の効果を検証するため、AITC(10μM)及びエタノール(0.01%;溶媒コントロール)を添加した際のTRPA1活性に対する試験素材の抑制作用(活性抑制率;%)を評価した。AITC(刺激物質)と試験素材を混合し添加することによるTRPA1活性抑制作用は下記の式により算出した。
〔数1〕
TRPA1活性抑制率(%)=(1-((刺激物質+試験素材添加によるRatio)-(試験物質+試験素材添加によるRatio293))/((試験物質+エタノール添加によるRatio)-(試験物質+エタノール添加によるRatio293)))×100
(4)アリルイソチオシアネートに対するTRPA1活性化抑制作用
AITC(10μM)によるTRPA1活性化に対する化合物1の各立体異性体の効果(活性抑制率)について、用量依存性を含めて検証した。図2に示すように、3.3-100μMの範囲では、(2R,4R)体のみがTRPA1活性抑制効果を示し、その作用は用量依存的であった。
実施例2 各立体異性体のにおい評価
文献(A. Abate et al, J. Org. Chem. (2005) 70, 1281-1290)において、化合物1の各立体異性体の匂いが評価されており、その記述を引用する。
" (2R,4S): natural fruity odor in the direction of grapefruit and rhubarb, close to gardenol (methyl phenylcarbinyl acetate) and 2,5-dimethyloct-2-en-6-one, slightly metallic."
"(2S,4S): floral-fruity odor in the direction of grape-fruit and linalool with earthy, woody, and bitter nuances, also reminiscent of 2,5-dimethyloct-2-en-6-one and of some aspects of vetiver oil."
"(2S,4R): fruity-citric odor, with some harsh, animalic, and slightly woody nuances, also is a bit rubbery."
"(2R,4R): floral-fruity odor in the direction of rhubarb with a touch of grapefruit, reminiscent of gardenol (methylphenyl carbinyl acetate)."
(2R,4S)体、(2S,4S)体及び(2S,4R)体はmetalic、earthy、animalicなど、香粧品においてネガティブとなりうる匂いの質を呈する一方、(2R,4R)体は受入性の高い匂いの質を呈する傾向にあることが示唆される。また、本発明者らの評価においても(2R,4R)体は、立体異性体混合物が呈するmetalicな匂いの要素がなく、爽やかなシトラス臭を呈しており、香粧品における適合性の高い匂いであった。さらに、(2R,4R)体は、立体異性体混合物よりも臭気強度が弱く、(2R,4R)体の使用は、化合物1が香粧品使用において抱える匂いの課題を解決しうることを見出した。

Claims (7)

  1. (2R,4R)-2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノールを有効成分とするTRPA1活性抑制剤。
  2. (2R,4R)-2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノールを有効成分とする皮膚又は粘膜の刺激感緩和剤。
  3. 皮膚又は粘膜の刺激感をTRPA1活性抑制により緩和する請求項2記載の刺激感緩和剤。
  4. 刺激感原因物質による皮膚又は粘膜の感覚刺激を緩和する請求項2又は3記載の刺激感緩和剤。
  5. 刺激感原因物質が防腐剤、防腐助剤、アルコール類又はアンモニアである請求項4記載の刺激感緩和剤。
  6. (2R,4R)-2-メチル-4-フェニル-1-ペンタノールを、刺激感原因物質を含有する組成物と配合するか、又は組み合わせる、当該刺激感原因物質による皮膚又は粘膜の感覚刺激を緩和する方法。
  7. 刺激感原因物質が防腐剤、防腐助剤、アルコール類又はアンモニアである請求項6記載の方法。
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