JP2024010977A - トンネル栽培用設備 - Google Patents

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Abstract

Figure 2024010977000001
【課題】 トンネル栽培用の支柱の設置作業における、作業者の労力の軽減を課題とする。
【解決手段】
トンネル栽培用設備100は、フレーム部1とベース部2とを備え、フレーム部1は、長手方向の両端に第1の支柱3と、第1の支柱3の間に支柱ユニット8を有している。第1の支柱3は、埋設部3aを有し、埋設部3aはベース部2に挿通される。支柱ユニット8は、互いに交差する第2の支柱4と第3の支柱5とを有し、第2の支柱4と第3の支柱5とは、交差角が変更可能に連結されている。第2の支柱4と第3の支柱5との交差角度の変更により、前記フレーム部1を長手方向に伸縮可能となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、トンネル栽培に使用するトンネル栽培用設備に関する。
野菜等の植物を栽培するために畝の上部をビーニールシート等で覆うトンネル栽培用の設備は公知である。トンネル栽培用設備は、畝に植えられた植物を両側から囲むように設置されたアーチ状の支柱の上にビーニールシート等を覆うことでトンネルを設け、そのトンネル内部で植物を育成する。
特開2001-218530号公報 特開2001-8559号公報 特開2006-14633号公報
このトンネルは、所定の間隔を置いて、複数の支柱の両端部(脚部)が順に土中に埋設されたものである。支柱は通常、金属製パイプ或いは金属製パイプに被覆材を設けたパイプ材等をアーチ状に屈曲させた部材であり、重くて取り扱いも難しい。支柱の設置作業は作業者にとっては重労働である。
上記課題を鑑み、本発明は、トンネル栽培用の支柱の設置が容易なトンネル栽培用設備の提供を課題とする。
本発明に係るトンネル栽培用設備は、
フレーム部(1)とベース部(2)とを備え、
前記フレーム部(1)は、長手方向の両端に第1の支柱(3)と、前記第1の支柱(3)の間に支柱ユニット(8)を有し、
前記第1の支柱(3)は、埋設部(3a)を有し、
前記埋設部(3a)は前記ベース部(2)に挿通され、
前記支柱ユニット(8)は、互いに交差する第2の支柱(4)と第3の支柱(5)とを有し、
前記第2の支柱(4)と前記第3の支柱(5)とは、交差角が変更可能に連結され、
前記第2の支柱(4)と前記第3の支柱(5)との交差角度の変更により、前記フレーム部(1)を長手方向に伸縮可能となることを特徴とする。
このような構成のトンネル栽培用設備とすることにより、フレーム部が容易に伸縮でき、トンネル栽培用設備の組み立て作業の負担を軽減することができる。
また、本発明に係るトンネル栽培用設備は、上記構成において、
前記フレーム部(1)は連結部(9)を有し、
前記連結部(9)は、前記支柱ユニット(8)の脚部を前記ベース部(2)に固定してもよい。
このような構成のトンネル栽培用設備とすることにより、フレーム部の位置が固定され、トンネル栽培用設備がさらに安定化する。
また、本発明に係るトンネル栽培用設備は、上記構成において、
前記フレーム部(1)は第4の支柱(6)と第5の支柱(7)とを有し、
前記第4の支柱(6)及び前記第5の支柱(7)は、前記第1の支柱(3)と交差角が変更可能に連結され、
前記第1の支柱(3)に連結された前記第4の支柱(6)の脚部及び前記第5の支柱(7)の脚部は、それぞれ、前記第1の支柱(3)に隣接する前記支柱ユニット(8)の前記第3の支柱(5)の脚部及び前記第2の支柱(4)の脚部と前記連結具(9)により回動可能に連結されてもよい。
このような構成のトンネル栽培用設備とすることにより、支柱の交差角の変更が容易となり、フレーム部の伸縮作業も容易となる。
また、本発明に係るトンネル栽培用設備は、上記構成において、
前記フレーム部(1)は複数の前記支柱ユニット(8)を有し、
1つの前記支柱ユニット(8)の前記第3の支柱(5)の脚部及び前記第2の支柱(4)の脚部は、隣接する他の前記支柱ユニット(8)の前記第2の支柱(4)の脚部及び前記第3の支柱(5)の脚部と連結具(9)により回動可能に連結されてもよい。
このような構成のトンネル栽培用設備とすることにより、支柱ユニットの数により、トンネル栽培用設備の長手方向の長さを調整できる。使用目的に合わせて、トンネル栽培用設備の長さ調整が可能となる。
また、本発明に係るトンネル栽培用設備は、上記構成において、
前記連結具(9)は、係合部材(90)を有し、前記係合部材(90)は前記前記連結具(9)の壁面から突出し、
前記ベース部(2)は、係合受部(110)を有し、
前記フレーム部(1)の伸展状態において、前記係合部材(90)は前記係合受部(110)と係合してもよい。
このような構成のトンネル栽培用設備とすることにより、連結具のベース部への固定が容易となる。その結果、さらにトンネル栽培用設備の組み立て作業の負担の軽減が可能となる。
また、本発明に係るトンネル栽培用設備は、上記構成において、
前記フレーム部(1)は連結線(23)を有し、
前記連結線(23)は、前記連結具(9)に連結され、前記連結具(9)の長手方向の位置を決定してもよい。
このような構成のトンネル栽培用設備とすることにより、フレーム部を構成する各支柱の脚部の位置の確定が容易となる。また、トンネル栽培用設備の組み立て作業において、フレーム部の伸展作業が容易となる。
また、本発明に係るトンネル栽培用設備は、上記構成において、
前記ベース部(2)は第1のベース部(10)及び第2のベース部(11)からなり、
前記連結部(9)は、前記支柱ユニット(8)の脚部を前記ベース部(2)の前記第2のベース部(11)に固定し、
前記埋設部(3a)は前記第2のベース部(11)に挿通され、
前記第1のベース部(10)は前記第2のベース部(11)から離脱可能であってもよい。
このような構成のトンネル栽培用設備とすることにより、第1のベース部を、フレーム部を移送するための台車の移動ガイドとして利用し、トンネル栽培用設備の組み立て、撤収作業の労力を軽減するとともに、トンネル栽培用設備の設置面積を小さくすることができる。さらに、第1のベース部を、複数のトンネル栽培用設備で共有化でき、トンネル栽培用設備の保管場所の面積を小さくすることができる。
本発明に係るトンネル栽培用設備によれば、トンネル栽培用の支柱の設置が容易となる。
図1(A)、(B)は、それぞれトンネル栽培用設備100の構成を示す平面図、及び側面図である。 図2(A)はトンネル栽培用設備100の正面図であり、図2(B)は支柱ユニット8を表す正面図であり、第2の支柱4及び第3の支柱5の位置関係を示す図である。 図3(A)は第1の支柱3の端部3aを地面G中に埋め込んだ状態を示す正面図、図3(B)は、第1の支柱3がレール部10及びサポート部11を貫通する状況を示す側面図、図3(C)はレール部10とサポート部11とが組み合わされた状態のベース部2の拡大底面図、図3(D)はレール部10がサポート部11から取り外される様子を示す拡大底面図である 図4(A)は第1の固定具15の正面図、図4(B)は第1の固定具15の側面図、図4(C)は第1の固定具15の上面図、図4(D)は第2の固定具20の正面図、図4(E)は第2の固定具20の側面図、図4(F)は第5の固定具18の正面図、図4(G)は第5の固定具18の側面図である。 図5(A)はフレーム部1が長手方向に短縮した状態を示す上面図、図5(B)はフレーム部1が長手方向に伸長した状態を示す上面図である。 図6(A)は縮退状態及び伸展状態の連結具9の位置を比較して示す上面図、図6(B)は伸展状態において、連結具9とサポート部11との係合を説明する側面部、図6(C)は連結線23を示す平面図である。 図7(A)は連結具9の上面図、図7(B)は、第2の支柱4及び第5の支柱7を連結している連結具9の側面図、図7(C)は連結具9の係合部材90と壁面11wとの関係を示す部分拡大上面図、図7(D)は壁面11wに設けられた係合受部110を示す壁面11wの拡大側面図、図7(E)及び図7(F)は連結具9の係合部材90が、係合受部110と係合する過程を示す側面図である。 図8(A)は、フレーム部1を移送する台車25の側面図であり、図8(B)は台車25の正面図である。 図9(A)は縮退状態のフレーム1を搭載した台車25の上面図、図9(B)はフレーム1を伸展する過程にある台車25の上面図である。 図10は、カバーシートを被せたトンネル栽培用設備100の上面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。但し、以下の実施形態は、いずれも本発明の要旨の認定において限定的な解釈を与えるものではない。また、同一又は同種の部材については同じ参照符号を付して、説明を省略することがある。
さらに、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件ならびにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。
(実施形態1)
以下、図を参照し、トンネル栽培用設備100について説明する。
図1は本発明にかかるトンネル栽培用設備100の主要な構成を示す。
図1(A)、(B)は、それぞれトンネル栽培用設備100の構成を示す平面図、及び側面図である。図において、トンネル栽培用設備100の長手方向をX軸方向、幅方向をY軸方向、高さ方向をZ軸方向と定義する。
図2(A)はトンネル栽培用設備100の正面図であり、図2(B)は支柱ユニット8を表す正面図であり、第2の支柱4及び第3の支柱5の位置関係を示す図である。
トンネル栽培用設備100は、植物を栽培するトンネル栽培において使用され、例えば公知のビニールシート等のカバーシートを保持し、植物を植えた畝をカバーシートで覆うために使用される。
図1に示すようにトンネル栽培用設備100は、フレーム部1(支柱部)とベース部2(基礎部)とを備える。ベース部2は互いに平行に対向する左ベース部2aと右ベース部2bとから構成されている。
屋外での長期使用を可能とするため、トンネル栽培用設備100は、好適には耐候性を有する材料から構成される。
なお、「左ベース部」、「右ベース部」の「左」、「右」は、理解を容易にするための便宜的な表記である。
フレーム部1は、両端に第1の支柱3を有し、これらの対向する1対の第1の支柱3の間に、回動可能に支持された第2の支柱4と第3の支柱5を有する。第2の支柱4と第3の支柱5とは、頭頂部において、互いに交差する。
さらに、フレーム部1は第1の支柱3に回動可能に支持された第4の支柱6と第5の支柱7とを有する。従って、第1の支柱3と第4の支柱6との交差角、第1の支柱3と第5の支柱7との交差角は変更可能である。
第1の支柱3、第2の支柱4及び第3の支柱5は、アーチ形状(U字形状)を有し、それぞれ2つの端部(脚部)3a、4a、5aを有する。また、第4の支柱6及び第5の支柱7は、それぞれ第2の支柱4及び第3の支柱5を、実質的に半分にしたJ字形状を有し、それぞれ下端部(脚部)6a、7aと上端部(頭頂部)6b、7bとを有する。(図2(A)参照。)
第2の支柱4及び第3の支柱5のうち一方の脚部4a、5aは左ベース部2a上に位置し、第2の支柱4及び第3の支柱5のうち他方の脚部4a、5aは右ベース部2b上に位置する。第1の支柱3、第2の支柱4及び第3の支柱5のアーチ状部は、左ベース部2aと右ベース部2bとの挟まれる領域の上部に位置する。
なお、第1の支柱3、第2の支柱4及び第3の支柱5の脚部(端部)に挟まれた領域(農地の畝部に対応する領域)を「内側」、第1の支柱3、第2の支柱4及び第3の支柱5の脚部の外側領域(農地の畦部に対応する領域)を「外側」と称することがある。
1つの第2の支柱4と1つの第3の支柱5とが、回動可能に交差して組み合わされ、支柱ユニット8を構成する。両端の第1の支柱3間に1以上の支柱ユニット8が長手方向に設けられている。支柱ユニット8の第2の支柱4と第3の支柱5との交差角は、所定の範囲で変更可能である。第2の支柱4、第3の支柱5は互いに交差しているため、自立が可能であり、従来の支柱のように、脚部を土中に差し込むことにより自立させる必要はない。
支柱ユニット8は、第4の支柱6と第5の支柱7とを介して、第1の支柱3に連結されている。
なお、第1の支柱3は、トンネル栽培用設備100全体を地面Gに固定する機能を有し、その意味で主支柱と称し、それ以外の第2の支柱4、第3の支柱5、第4の支柱6、及び第5の支柱7は副支柱と称することがある。
第1の支柱3は、フレーム部1を地面に固定する機能を有し、剛性があり耐候性を有する材料により構成される。具体的には、例えば、しなやかに曲がり、強靱で軽く、耐候性に優れ、安価に構成できる樹脂で構成されることが好ましい。
例えば、光ケーブルの被覆線を破砕した廃棄光ケーブルを原料として製造される低密度ポリエチレンと高密度ポリエチレンと架橋ポリエチレンとアラミド繊維とを含む樹脂で構成されることが好ましい。この樹脂は、本件発明者らによって開発されたものであり、従来は屋外で使用される敷板、或いは免震用部材、建築用壁材又は床材といった建築用部材などの用途として用いられていた実績が報告されている。しかし、圧縮成形プレス金型で加圧成形して製造される板状部材とは異なり、支柱のように細長い部材に加工するには押し出し成形により製造することが必要である。
本件発明者らによる実験では、220℃以上の高温になると樹脂中1%程度含まれる水分によって架橋ポリエチレンが発泡膨張し、押し出し成形工程の安定化が難しかった。そこで、架橋ポリエチレンが融解する温度以上で200℃以下に温度管理し、従来よりも高馬力のスクリューを用いてペレットを製造し、本実施形態の支柱を押し出し成形機により加工して得た。
なお、この点、例えばアルミニウム合金等の金属パイプ又は棒上の金属部材或いは樹脂を被覆した部材を用いることも理論的には可能であるが、重量やコスト、強靱性、屈曲性、耐候性等の観点から、架橋ポリエチレン等を含む上記の樹脂がより好ましい。
第2の支柱4、第3の支柱5、第4の支柱6及び第5の支柱7は、第1の支柱3と同様の材料から構成してもよいが、軽量化を可能とするため、好適には樹脂のパイプや棒により構成することができる。雨水による腐食を防止し、トンネル栽培用設備100フレームの組み立て作業の負担を軽減することができる。
これらの支柱はアーチ形状であり、さらに第2の支柱4及び第3の支柱5は互いに交差し、第4の支柱6及び第5の支柱7は第1の支柱3により支持されているため、樹脂を用いても十分な強度を得ることができる。
図2(B)に示すように、第2の支柱4と第3の支柱5とは、互いに交差するように重なり合うことが可能な形状を有している。
第3の支柱5は、少なくとも交差箇所において、第2の支柱4の下方に位置し、例えば、第2の支柱4の内壁面に第3の支柱5の外壁面が、幾何学的に対向可能に構成することができる。従って、第2の支柱4の幅(又は、第2の支柱4の頭頂部からその端部4aまでの直線距離)は、第3の支柱5の幅(又は第3の支柱5の頭頂部からその端部5aまでの直線距離)より長い。
非限定的な例として、第2の支柱4は外径16mm、肉厚3mmの樹脂製パイプを湾曲し、幅1512mm、高さ800mmのアーチ状に構成し、第3の支柱5は外径16mm、肉厚3mmの樹脂製パイプを湾曲し、幅1472mm、高さ780mmのアーチ状に構成する。また4、第1の支柱3には、例えば、外径16mm、肉厚1mmのアルミニウム(又はアルミニウム合金)製パイプを、幅1350mm、高さ1100mmのU字状に構成する。
なお、幾何学的に対向可能とは、実際にトンネル栽培用設備100に組み込まれた状態において、第2の支柱4と第3の支柱5とが互いに対向することを意味するのではなく、幾何学的形状として第2の支柱4と第3の支柱5とが対向可能な形状に設定されていることを意味する。ただし、交差箇所においては、第2の支柱4と第3の支柱5とが実際に対向した状態となる。
また、第2の支柱4の内壁面に第3の支柱5の外壁面が互いに対向可能とは、第2の支柱4の内壁面に第3の支柱5の外壁面が互いに内接可能であることを含む。
隣り合う支柱ユニット8は、互いに連結具9(連結ヒンジ)によって連結される。すなわち、長手方向に並んだ2つの異なる支柱ユニット8に属する2つの脚部が、1つの連結具9によって長手方向に連結される。より具体的には、1つの支柱ユニット8を構成する第2の支柱4及び第3の支柱5は、連結具9によって、それぞれ、隣接する他の支柱ユニット8の第3の支柱5及び第2の支柱4に連結される。
また、第1の支柱3(主支柱)に回動可能に支持された第4の支柱6と第5の支柱7は、連結具9によって、それぞれ隣接する支柱ユニット8の第3の支柱5及び第2の支柱4に連結される。連結具9は、第1の支柱3と、第1の支柱3に長手方向に隣接する支柱ユニット8とを連結するとともに、互いに長手方向に隣接する異なる支柱ユニット8同士を連結する。
ベース部2はレール部10(第1のベース部)とサポート部11(第2のベース部)とを有し、例えば、レール部10は平板形状をなし、水平に配置される。サポート部11はL字形状をなし、水平面と鉛直面(壁面)とを有する。レール部10は、互い平行に対向する左レール部10aと右レール部10bとから構成され、サポート部11は、互いに平行に対向する左サポート部11aと右サポート部11bとから構成されている。
サポート部11の水平面は、第2の支柱4の端部4a、第3の支柱5の端部5a、第4の支柱6の端部6a及び第5の支柱7の端部7a端部を下方から支えるように構成されており、支柱の脚部の支持部として機能する。従って、サポート部11の水平面の上側表面に、端部4a、端部5a、端部6a及び端部7aの先端が接触することになり、サポート部11の水平面の幅は、例えば50mmである。
また、連結具9は支柱ユニット8の脚部(第2の支柱4及び第3の支柱5の脚部)、第4の支柱6の脚部及び第5の支柱7の脚部を、ベース部2、特にサポート部11に固定し、支柱ユニット8の位置(又は間隔)を確定することができる。
ベース部2の長手方向の長さは、伸展したフレーム部1の長手方向の長さに合わせて設定することができる。フレーム部1の長手方向の長さは、非限定的に例えば、支柱ユニット8を3組使用した場合2800mm、支柱ユニット8を6組使用した場合4900mmとし、ベース部2の長手方向の長さは、それぞれ3000mm、5000mmとすることができる。1つのベース部2の長さを最小単位として、ベース部2を長手方向に連ねることで、任意の数のトンネル栽培用設備100を連ねることができる。そのため、トンネル栽培用設備100の集合体は、使用者の要望に応じて任意の長さのトンネル栽培に使用することができる。
なお、フレーム部1の長手方向の長さは、支柱ユニット8の数と各支柱の交差角により決定される。
また、各トンネル栽培用設備100の間に50-60cm程度のスペースを設けることも可能である。このスペースを横移動通路や、温度調整用風通しに利用することも可能である。
上記のように樹脂製の支柱ユニット8を使用することで、フレーム部1の軽量化が可能である。フレーム部1の重量は、上記例に従えば、支柱ユニット8を3組使用した場合約4kg、支柱ユニット8を6組使用した場合約8kgである。
また、複数のトンネル栽培用設備100が連なって設置された場合、各トンネル栽培用設備100毎に撤去可能である。
それぞれが個々に自立しているため、設置や撤去作業の際に、覆いかぶせたカバーシートの汚れも少なくてすむ。また、従来のようにシートを地面の上で引き回すことがないため、シートが土で濁ることを防止できる。
なお、ベース部2の長手方向の長さは上記に限定されるものではなく、例えば2m~10mであってもよい。ただし、例えば作業者が一人でトンネル栽培用設備100の組立を行う場合、ベース部5の長手方向の長さは、3m~5mが好適である。
フレーム部1は、さらに、第1の保持線12(第1の保持ケーブル)、第2の保持線13(第2の保持ケーブル)及び第3の保持線14(第3の保持ケーブル)を有することができる。第1の保持線12、第2の保持線13及び第3の保持線14は、トンネル栽培用設備100のフレーム部1に長手方向に全長に亘って直線的に架け渡されており、トンネル栽培用設備100を覆うカバーシートを支持する。第1の保持線12、第2の保持線13及び第3の保持線14は、例えば、耐候性を有する、金属製のワイヤを芯として全体が樹脂等で覆われた可撓性を有するケーブル等で構成されるが、これに限定するものではない。
第1の保持線12は、第2の支柱4と第3の支柱5との交差箇所(頭頂部)において、第1の固定具15(回動連結具)によって、第2の支柱4と第3の支柱5に回動可能に固定される。さらに、第1の固定具15は、第2の支柱4と第3の支柱5とを回動可能に連結することができる。第1の保持線12は、第2の固定具20(回動連結具)により、トンネル栽培用設備100の両端の、第1の支柱3に固定される。
第2の保持線13及び第3の保持線14は、それぞれ、第3の固定具16(回動連結具)及び第4の固定具17(回動連結具)により、第2の支柱4及び第3の支柱5に回動可能に固定される(図1(A)参照)。
なお、第4の支柱6及び第5の支柱7は、それぞれ第5の固定具18(回動連結具)及び第6の固定具19(回動連結具)により、第1の支柱3に回動可能に固定される(図2(A)参照)。
トンネル栽培用設備100のフレーム部1は、構成する各支柱が互いに回動可能に連結されているため、第2の支柱4と第3の支柱5との交差角、第1の支柱3と第4の支柱6との交差角、第1の支柱3と第5の支柱7との交差角が所定の角度範囲で可変であり、その結果、長手方向に伸縮可能である。また、第1の保持線12、第2の保持線13及び第3の保持線14は、対応する各支柱に回動可能に固定されているため、第1の保持線12、第2の保持線13及び第3の保持線14を外すことなく、フレーム部1の伸縮が可能となる。
フレーム部1を長手方向に伸展させると、第1の保持線12、第2の保持線13及び第3の保持線14は、各支柱の間隔を確定することができる。そのため、各支柱が交差する角度の確定に寄与することも可能である。
なお、第1の保持線12、第2の保持線13及び第3の保持線14が、第1の固定具15、第3の固定具16及び第4の固定具17により、スライド可能に保持されてもよい。これにより、各支柱の交差位置の微調整を可能とすることができる。
カバーシートは、長手方向に第1の保持線12、第2の保持線13及び第3の保持線14によって支持され、幅方向に第1の支柱3、第2の支柱4、第3の支柱5、第4の支柱6及び第5の支柱7によって支持される。
従って、第1の保持線12は”棟”として機能し、第2の保持線13及び第3の保持線14は”桁”として機能する。
なお、第1の保持線12、第2の保持線13及び第3の保持線は省略することも可能である。この場合、カバーシートはフレーム部1の各支柱により支持される。
図3は、第1の支柱3により、ベース部2、特にベース部2のサポート部11を地面Gに固定する仕組みを説明する。視認性のため、第1の支柱3以外の支柱を省略している。
図3(A)は第1の支柱3の端部3aを地面(農地)G中に埋め込んだ状態を示す正面図、図3(B)は、第1の支柱3がレール部10及びサポート部11を貫通する状況を示す側面図、図3(C)はレール部10とサポート部11とが組み合わされた状態のベース部2の拡大底面図、図3(D)はレール部10がサポート部11から取り外される様子を示す拡大底面図である。
図3(A)に示すように、第1の支柱3は、両端に、脚部である下端部3a(埋設部)を有し、2つの下端部3aの間には、アーチ状の中央部3c(アーチ部)が設けられている。
さらに、下端部3aの上部には、下端部3aと接してフランジ部3b(鍔部)が設けられており、フランジ部3bは、下端部3aと中央部3cの境界に位置する。
第1の支柱3の下端部3a(埋設部)は、地中に(例えば、30cm)差し込まれ、第1の支柱3を固定する。
なお、下端部3aは、土中への差し込みを容易にするため、先端にテーパー部3dを設けてもよい。
ベース部2のレール部10には貫通部210が設けられ、ベース部2のサポート部11には勘合孔211が設けられている(図3(C)参照)。
第1の支柱3の下端部3aが、勘合孔211及び貫通部210を貫通し、地中に挿入される。従って、勘合孔211及び貫通部210はベース部2の挿通部を構成する。
フランジ部3bは、勘合孔211と干渉するように構成される。例えば、フランジ部3bは、円筒形状、勘合孔211を円形に構成し、勘合孔211の内径は、下端部3aの外径より大きく、フランジ部3bの外径より小さく設定されている。また、貫通部210は、例えばスリット状に構成し、スリット幅(W)を下端部3a(D1)の外径より大きく設定する(D1<W)。
例えば、勘合孔211を円形の穴により構成し、勘合孔211の内径(D2)は、下端部3aの外径(D1)より大きく、フランジ部3bの外径(D3)より小さく設定される。(D1<D2<D3)
フランジ部3bは勘合孔211中に挿入されることはなく、ベース部2のサポート部11の表面を直接押圧する(図3(B)参照)。
すなわち、第1の支柱3のフランジ部3bは挿通部と干渉し、通過不可能であり、ベース部2の表面に接し、ベース部2を地面Gへと押圧する。その結果、第1の支柱3の下端部3aを地中に押し込むことにより、第1の支柱3によりサポート部11は地面Gに固定される。第1の支柱3は、ベース部2を固定する杭として機能し、ベース部2の設置位置を確定することになる。
レール部10とサポート部11とは、好適には、互いに分離可能に構成してもよい。図3(C)に示すように、レール部10には貫通部210を、一端側(内側)が開放されたスリット状に構成することで、第1の支柱3の下端部3aを地中に差し込み、サポート部11の位置を確定後、レール部10を、図3(B)、(D)中矢印α方向(外側方向)に移動し、取り外すことができる(図3(D)参照)。
図3(A)は、ベース部2のレール部10を取り外し、サポート部11が地面Gに固定された状態を示す。
なお、レール部10とサポート部11とを一体で構成することも可能である。その場合、勘合孔211はレール部10とサポート部11とを貫通する開口部として構成してもよい。レール部10とサポート部11とを有するベース部2が地面Gに固定された状態で、トンネル栽培用設備100が設置される。
なお、ベース部2をサポート部11のみで構成してもよい。後述するように、レール部10は、台車を用いたトンネル栽培用設備100の組み立て作業に特に有用であるが、台車を用いずにトンネル栽培用設備100を組み立てる場合、レール部10を不要としてもよい。
上記のように、レール部10とサポート部11とを互いに分離可能に構成することで、複数のトンネル栽培用設備100に対してレール部10を共有することが可能となる。その結果、トンネル栽培用設備100の部品点数を低減し、コストの低減と、保管スペースの小面積化を可能とする。
また、トンネル栽培用設備100の占有面積を小さくすることができる。
なお、レール部10とサポート部11とを互いに分離可能に構成する場合においても、レール部10とサポート部11とをねじ等により仮止め可能に構成してもよい。この場合、例えば、レール部10にねじ穴を設け、サポート部11にねじの挿通口を設ければよい。
トンネル栽培用設備100の設置作業や撤収作業の途中に、レール部10とサポート部11とが分解することを防ぐことができる。
なお、ベース部2のサポート部11を、例えば杭22(ペグ)等により、補助的に地面Gに固定してもよい。また、レール部10とサポート部11とを一体で構成する場合は、レール部10を杭22により補助的に地面Gに固定することができる。
また、図1に示すように、互いに隣合う支柱ユニット8に属する第2の支柱4の端部4aと第3の支柱5の端部5aとは連結線23(連結ケーブル)により連結されている。X軸方向(長手方向)に第2の支柱4と第3の支柱5とが交互に並び、第2の支柱4の端部と第3の支柱5の端部とは連結線23によって互いに連結されている。
連結線23は第2の支柱4の端部4a及び第3の支柱5の端部5a間に引っ張り力を伝達することができ、トンネル栽培用設備100の設置作業を容易にする。
連結線23は、例えば、耐候性を有する金属製のワイヤや、周囲が樹脂等で覆われた金属製のワイヤといった可撓性を有するケーブル等が使用される。
図4は、第1の固定具15、第2の固定具20及び第5の固定具18の構造を示す図である。図4(A)は第1の固定具15の正面図、図4(B)は第1の固定具15の側面図、図4(C)は第1の固定具15の上面図、図4(D)は第2の固定具20の正面図、図4(E)は第2の固定具20の側面図、図4(F)は第5の固定具18の正面図、図4(G)は第5の固定具18の側面図である。
第1の固定具15は1つの保持線把持部151(ケーブルクランプ)と2つの支柱把持部(ポールクランプ)すなわち、第1の支柱把持部152及び第2の支柱把持部153を有している。保持線把持部151(第1の保持線把持部)は保持線を少なくとも部分的に収容する保持線収容部151sを有し、第1の支柱把持部152(支柱水平把持部)及び第2の支柱把持部153(支柱鉛直把持部)は、それぞれ、支柱を少なくとも部分的に収容する第1の支柱収容部152s及び第2の支柱収容部153sを有している。
保持線把持部151は縦方向(Z方向)の一端が開放された構成であり、第1の保持線12は縦方向(Z方向の下方に向かって)に保持線収容部151sに挿入され、保持線把持部151は第1の保持線12を把持する。
第1の支柱把持部152は横方向(縦方向に垂直な方向)の一端が開放された構成であり、第2の支柱4は横方向に第1の支柱収容部152sに挿入され、第1の支柱把持部152は第2の支柱4を把持する。
第2の支柱把持部153は縦方向(Z方向)の(保持線把持部151の開放端と対抗する側の)一端が開放された構成であり、第3の支柱5は縦方向に(鉛直方向の上方に向かって)第2の支柱収容部153sに挿入され、第2の支柱把持部153は第3の支柱5を把持する。
第1の支柱把持部152が第2の支柱4を把持するためのガイド156及び、第2の支柱把持部153が第3の支柱5を把持するためのガイド157を、それぞれ第1の支柱把持部152及び第2の支柱把持部153の開放端部に設けてもよい。ガイド156及びガイド157は外方に広がる形状であり、第2の支柱4及び第3の支柱5における第1の支柱収容部152s及び第2の支柱収容部153sへの挿入を容易にする。
保持線把持部151と第1の支柱把持部152とは軸部154(第1の軸部)により、第1の支柱把持部152と第2の支柱把持部153とは軸部155(第2の軸部)により、回動可能に連結されている。その結果、第1の保持線12、第2の支柱4及び第3の支柱5は、第1の固定具15によって、交差角度が変更可能に連結される。
図4(D)は第2の固定具20の正面図、図4(E)は第2の固定具20の側面図を示す。
第2の固定具20は、1つの保持線把持部201(第2の保持線把持部)と1つの支柱把持部202(第3の支柱把持部)を有している。図4(D)、(E)は保持線把持部201に対して支柱把持部202が直交する方向に位置する状態を示す。
保持線把持部201は、実質的に保持線把持部151と同じであり、支柱把持部202は実質的に第2の支柱把持部153と同じである。
保持線把持部201と1つの支柱把持部202とは軸部203(第3の軸部)により回動可能に連結されている。保持線把持部201は保持線収容部201sを有し、第1の保持線12は保持線収容部201sに挿入され、保持線把持部201は第1の保持線12を把持する。
支柱把持部202は支柱収容部202sを有し、第1の支柱3は支柱収容部202sに挿入され、支柱把持部202は第1の支柱3を把持する。
その結果、第1の保持線12及び第1の支柱3は、第2の固定具20によって、交差角度が変更可能に連結される。
なお、第3の固定具16及び第4の固定具17についても同様であり、
1つの保持線把持部と1つの支柱把持部からなる2つの直列に連結された把持機構を有し、保持線と支柱を把持する。
図4(E)は第5の固定具18の正面図、図4(F)は第5の固定具18の側面図を示す。
第5の固定具18は、2つの支柱把持部すなわち、第4の支柱把持部181及び第5の支柱把持部182を有している。第4の支柱把持部181及び第5の支柱把持部182は、実質的に第2の支柱把持部153と同じである。
なお、図4(E)、(F)はガイドを有しない例を示すが、第2の支柱把持部153と同様にガイドを設けても良い。
第4の支柱把持部181及び第5の支柱把持部182は軸部183(第4の軸部)により回動可能に連結されている。
第4の支柱把持部181は支柱収容部181sを有し、第1の支柱3は支柱収容部181sに挿入され、第4の支柱把持部181は第1の支柱3を把持する。
第5の支柱把持部182は支柱収容部182sを有し、第4の支柱6は支柱収容部182sに挿入され、第5の支柱把持部182は第4の支柱6を把持する。
その結果、第1の支柱3と第4の支柱6は、第5の固定具18によって、交差角度が変更可能に連結される。
なお、第6の固定具19も第5の固定具18と同様であり、第1の支柱3と第5の支柱7は、第6の固定具19によって、交差角度が変更可能に連結される。
フレーム部1を構成する各支柱は、互いに交差角を変更可能に組み合わされているため、フレーム部1は長手方向に伸縮可能である。そのため、フレーム部1は農地に設置するときには長手方向に伸展し、農地から撤去し、保管するときには短縮することができる。
例えば、支柱ユニット8を3組使用した場合、伸展した状態の2800mmから235mmに短縮し、支柱ユニット8を6組使用した場合伸展した状態の4900mmから405mmに短縮することが可能である。
以下、具体的にフレーム部1の伸縮機構について説明する。
図5(A)はフレーム部1が長手方向に短縮した状態(「縮退状態」と称す。)を示す上面図、図5(B)はフレーム部1が長手方向に伸長した状態(「伸展状態」と称す。)を示す上面図である。完成したトンネル栽培用設備100において、フレーム部1は、伸展状態となる。
図5に示すように、伸展状態におけるフレーム部1のY方向の長さ(幅)は、縮退状態におけるフレーム部1のY方向の長さ(幅)と比較して短くなる。
縮退状態においてフレーム部1のY方向の長さ(第2の支柱4の両端間の、Y方向の距離)L1が、例えば2800mmであり、伸展状態においてフレーム部1のY方向の長さL2が、例えば2000mmであるとする。縮退状態から伸展状態に移行することにより、フレーム部1のY方向の長さは2Δ=800mm短くなる(L2=L1-2Δ)。
なお、第2の支柱4、第3の支柱5の幅は上記に限定するものではない。公知のトンネル栽培で使用される支柱の幅に設定可能である。
第1の固定具15によって回動可能に連結されている第2の支柱4と第3の支柱5との交差角φに依存して、フレーム部1の幅方向(Y方向)の長さ及び長手方向(X方向)の長さが変化する。
交差角φが大きくなると、フレーム部1の幅方向の長さが短くなり、フレーム部1の長手方向の長さが長くなる。
第5の固定具18によって回動可能に連結されている第1の支柱3と第4の支柱6との交差角、第6の固定具19によって回動可能に連結されている第1の支柱3と第5の支柱7との交差角についても同様であり、これらの交差角に依存して、フレーム部1の幅方向(Y方向)の長さ及び長手方向(X方向)の長さが変化する。
また、フレーム部1を構成する各支柱の長さ方向の間隔(又は間隔の上限)は、各支柱の端部を連結する連結線23の長さにより確定することができる。また、連結線23は、支持する支柱の脚部を介して、隣接する2つの連結具9を連結し、これらの連結具9の間隔を決定することができる。
実際に使用する畝の幅等に合わせて、フレーム部1の幅方向の長さを確定し、そのフレーム部1の幅方向の長さを実現するように連結線23の長さを決定することができる。
なお、2つの左右のベース部2は独立しているため、その間隔は任意に設定可能である。
従って、トンネル栽培用設備100の形状は、使用目的に合わせて柔軟に対応が可能である。
縮退状態から伸展状態へと移行すると、フレーム部1を構成する各支柱を連結する連結具9は、幅方向に中央(内側)へと移動する。連結具9はサポート部11の壁面11wに接触するまで移動することが可能である(図1(A)参照)。図2(A)に示すように、壁面11wは、レール部10の表面(地面Gと平行な面)に対して垂直方向に立ち上がる面として構成されている。
伸展状態において、連結具9をサポート部11の壁面11wに固定し、フレーム部1の各支柱の脚部がサポート部11の壁面11wに固定され、フレーム部1の各支柱の配置を確定させることができる。
図6(A)は縮退状態及び伸展状態の連結具9の位置を比較して示す上面図、図6(B)は伸展状態において、連結具9とサポート部11との係合を説明する側面部、図6(C)は連結線23を示す平面図である。
図6(A)において点線は縮退状態の連結具9、第2の支柱4及び第5の支柱7、実線は伸展状態の連結具9、第2の支柱4及び第5の支柱7を示す。
図6において、連結具9は第2の支柱4及び第5の支柱7を連結する例を示すが、ほかの2つの支柱を連結する場合も同様である。
図6(A)の点線で示すように、縮退状態おいては、連結具9はサポート部11の壁面11wから離れており、壁面11wに接触しない。一方、図6(A)の実線で示すように、伸展状態においては、連結具9のサポート部11における壁面11w側の側壁面は、壁面11wに接触することができる。
図6(B)において、壁面11wは、連結具9との係合箇所における断面を示す。図6(B)に示すように、連結具9は係合部材90を有し、係合部材90は連結具9の壁面から突出している。係合部材90は、例えばマッシュルーム形状を有し、その頭部が壁面11wと干渉し、連結具9はサポート部11に固定される。係合部材90として、例えば丸ビスを用い、壁面11wに設けられた貫通孔を経由して連結具9にねじ止めすることも可能である。
なお、第2の支柱4及び第5の支柱7の先端部には、脱離防止具24が取り付けられ、連結具9から第2の支柱4及び第5の支柱7が抜き出ることを防止することができる。
フレーム部1を構成する各支柱は、長手方向に互いに連結具9により交差角を変更可能に支持され、長手方向に隣接する支柱の間隔(又は支柱ユニット8の間隔)は、連結線23により確定することが可能である。
図6(C)に示すように、連結線23は、両端に略円環状の保持部230を有し、保持部230は支柱の脚部を保持する。各支柱の脚部は、連結線23の保持部230に挿入した後、連結具9にはめ込まれる。
連結線23は隣り合う連結部9に支持された支柱を連結し、さらに両端の第1の支柱3に隣接する連結部9に支持された支柱の脚部と第1の支柱3の脚部を連結する。従って、連結線23と連結具9によって、一端の第1の支柱3から他端の第1の支柱3まで、長手方向に張力を伝達することができる。
そのため、縮退状態におけるフレーム部1の一端の第1の支柱3をサポート部11の一端側の勘合孔211によって、位置を固定し、他方の第1の支柱3を長手方向に引っ張ることにより、フレーム部1を伸展状態に移行させ、他方の第1の支柱3をサポート部11の他端側の勘合孔211によって位置を固定することができる。また、連結具9をサポート部11に固定することで、すべての支柱の位置を固定することができる。
また、図6(B)に示すように、第2の支柱4及び第5の支柱7の接触端部4e、7eはサポート部11によって支持され、サポート部11の水平面の表面に接触する。接触端部4e、7eは、曲線状の輪郭を有し、ドーム形状としてもよい。
フレーム部1を伸展する場合、第2の支柱4及び第5の支柱7の接触端部4e、7eはベース部2、特にベース部2のサポート部11の表面に沿って摺動するが、接触端部4e、7eをドーム形状とすることにより、接触端部4e、7eとサポート部11の表面との接触面積を低減し、摩擦を低減することができる。また、ドーム形状の接触端部4e、7eは、小石等を押し分ける効果もあり、さらにフレーム部1の伸展作業の負担を軽減する。
従来のトンネル栽培で使用される支柱は、1本の支柱毎に、その脚部を土中に差し込む必要があった。しかし、本発明にかかるトンネル栽培用設備100の場合、両端の第1の支柱3のみ、サポート部11の勘合孔211を介して土中に差し込めばよい。
また、フレーム部1は、縮退状態から伸展状態に容易に移行可能であり、作業者がトンネル栽培用設備100を設置する作業は軽減される。
また、トンネル栽培用設備100を設置しない場合、フレーム部1は縮退状態で保管でき、保管スペースを小面積化することができる。
さらに、第2の支柱4、第3の支柱5、第4の支柱6及び第5の支柱7は樹脂製とすることで軽量化が可能であり、トンネル栽培用設備100の設置作業の労力が軽減される。
(実施形態2)
実施形態2は、連結具9をサポート部11へ容易に固定することを可能とし、さらにトンネル栽培用設備100の組み立てを容易にすることができる。
図7は連結具9がサポート部11の壁面11wと係合する機構を説明する図である。図7(A)は連結具9の上面図、図7(B)は、第2の支柱4及び第5の支柱7を連結している連結具9の側面図、図7(C)は連結具9の係合部材90と壁面11wとの関係を示す部分拡大上面図、図7(D)は壁面11wに設けられた係合受部110を示す壁面11wの拡大側面図、図7(E)及び図7(F)は連結具9の係合部材90が、係合受部110と係合する過程を示す側面図である。
図7においては、連結具9が第2の支柱4及び第5の支柱7を連結する例を示すが、他の2つの支柱を連結する場合も同様である。
なお、視認性のため、連結線23は省略している。
図7(A)に示すように、壁面11w(鉛直面)に連結具9を固定するため、連結具9は係合部材90を有している。係合部材90は、連結具9の側壁面から突出し、ヘッド部90aとシャフト部90bを有している。シャフト部90bの先端にヘッド部90aが設けられており、シャフト部90bの長さはhである。従って、ヘッド部90aと連結具9の側壁面との間には幅hの空隙が設けられている。
シャフト部90b及びヘッド部90aは円柱形状であり、ヘッド部90aの外径d2はシャフト部90bの外径d1より大きく設定されている。(d1<d2)
なお、ヘッド部90aをドーム状に構成し、係合部材90の全体形状を、マッシュルーム形状としてもよい。ヘッド部90aをドーム状に構成することにより、ヘッド部90aを壁面11wに設けられた係合受部110への挿入を容易にすることができる。
なお、壁面11wの高さは、例えば30mmである。
また、図7(A)に示すように、連結具9は2つの支柱の脚部を(部分的に)挿入することが可能な2つの貫通孔91(第1の貫通孔91)及び貫通孔92(第2の貫通孔92)を有する。 例えば第2の支柱4の脚部4a及び第5の支柱7の脚部7aが、連結線23の保持部230に挿入された後、それぞれ第1の貫通孔91及び第2の貫通孔92に挿入される。第1の貫通孔91及び第2の貫通孔92の円筒形状の内壁面は、第2の支柱4の脚部4a及び第5の支柱7の脚部7aの円筒形状の外壁面と接する。脚部4a及び脚部7aは、幾何学的に、第1の貫通孔91及び第2の貫通孔92内で回動可能に支持される。
なお、連結具9の幅は、脚部4a及び脚部7aを支持する幅を有し、例えば50mmである。
図7(B)に示すように、第2の支柱4の脚部4aの先端4c及び第5の支柱7の脚部7aの先端7cが、第1の貫通孔91及び第2の貫通孔92を貫き、連結具9の底面よりさらに下方に突出するまで、第2の支柱4の脚部4a及び第5の支柱7の脚部7aを連結具9の第1の貫通孔91及び第2の貫通孔92に挿入する。
その後、連結具9の底面よりさらに下方に突出した先端4c及び先端7cには、脱離防止具24が取り付けられ、第2の支柱4及び第5の支柱7が連結具9から抜け出ることが防止される。例えば、先端4c及び先端7cに円筒形の凹部(又はねじ穴)を設け、その凹部(又はねじ穴)に、脱離防止具24として円柱の固定ピン(又は雄ねじ)を取り付ければよい。
連結具9は、2つの貫通孔91及び貫通孔92により、2つの支柱(第2の支柱4及び第5の支柱7)を回動可能支持するため、2つの支柱(第2の支柱4及び第5の支柱7)の交差角が変化しても、壁面11wに対向する連結具9の側壁面を壁面11wに対して平行に接触させることができる。
連結具9を、互いに接合された上下2つの部品、第1の連結部材9a及び第2の連結部材9bから構成してもよい。第2の連結部材9bを剛性の高い金属、例えばアルミニウム(合金)製とし、金属製の係合部材90、例えば丸ビス、を第2の連結部材9bに固定してもよい。このような構成とすることで、第2の連結部材9bを、係合部材90を介して、耐久性よく金属製の壁面11wに固定することができる。
また、第1の連結部材9aを樹脂製により構成し、第1の連結部材9aにより樹脂製の支柱を保持することで、支柱との接触部での損傷を軽減することができる。さらに、第1の連結部材9aを樹脂系の滑り軸受けとして機能させることにより、フレーム部1の伸長や短縮を円滑にし、組み立て作業を軽減することができる。
なお、第2の連結部材9bにおける貫通孔91及び貫通孔92の直径を、第1の連結部材9aにおける貫通孔91及び貫通孔92の直径より大きくすることで、主に第1の連結部材9aにより、支柱を保持することができる。
図7(C)は、シャフト部90bの長さhと壁面11wの厚さtとの関係を示す断面図である。図7(C)は、連結具9が壁面11wに固定された状態における、係合部材90近傍の拡大図である。
シャフト部90bは、壁面11wを貫通可能な長さを有しており、シャフト部90bの長さhは壁面11wの厚さt以上となるように設定されている。(h≧t)
係合部材90と壁面11wとの係合を確実にするため、例えば、シャフト部90bの長さhは、各構成部品の製造バラツキ等を考慮して設定すればよく、壁面11wの厚さtの1.1倍から1.5倍に設定することができるが、これに限定するものではない。
図7(D)は、壁面11wに設けられた係合受部110の形状を示す側面図である。係合受部110は、連結具9の係合部材90と係合し、連結具9を固定する長手方向の位置を確定する。各連結具9の長手方向の位置(間隔)が確定すると、フレーム部1に設けられた各支柱ユニット8の長手方向の間隔が確定することになる。
また、連結具9の間隔は、連結線23により確定される。そのため、連結線23により定まる間隔で、壁面11wに係合受部110を設けることができる。
係合受部110は、ヘッド部90aの挿入が可能な第1の係合口111と、シャフト部90bの長手方向の移動を可能とするとともにヘッド部90aの通過が不可能な第2の係合口112とを有する。
第1の係合口111は、例えば内径がd3の円形の開口部として構成され、第1の係合口111の内径d3は、ヘッド部90aの外径d2より大きく設定されている。(d2<d3)
第2の係合口112はスリット状に構成され、その幅(高さ方向の長さ)d4は、シャフト部90bの外径d1より大きく、ヘッド部90aの外径d2より小さく設定されている。(d1<d4<d2)
なお、これらの寸法は。製造バラツキ等を考慮して決定すればよい。
図7(E)、(F)は、連結具9を壁面11wに固定するため、係合部材90が係合受部110と係合する過程を示す側面図である。
図6(A)に示すように、フレーム部1を長手方向に伸展するに従い、連結具9は壁面11wへ接近し、図7(E)に示すように、係合部材90のヘッド部90aは第1の係合口111を通過し、壁面11wから連結具9の反対側に突出する。
さらに、シャフト部90bが第2の係合口112にガイドされ、連結具9は、フレーム部1を伸展する方向(図中X方向)に移動する。ヘッド部90aの外径d2は第2の係合口112の幅d4より大きいため、ヘッド部90aは係合口112から抜け出ることが防止される。ヘッド部90aは壁面11wと干渉し、連結具9はサポート部11の壁面11wに固定される。
このように、係合部材90と係合受部110との相互作用により、連結具9を壁面11wに、容易に固定することができる。その結果、トンネル栽培用設備100の組み立て作業の負担をさらに軽減することができる。
(実施形態3)
以下、トンネル栽培用設備100は、台車25を用いてフレーム部1を搬送し、組み立てることができる。特に、複数のトンネル栽培用設備100を連ねて配置する作業の負荷を大きく軽減する効果がある。
以下、図8、図9を参照し、台車25を利用して、トンネル栽培用設備100を設置する方法(ステップ)について説明する。
図8(A)は、フレーム部1を移載する台車25の側面図であり、図8(B)は台車25の正面図である。図9(A)は縮退状態のフレーム1を搭載した台車25の上面図、図9(B)はフレーム1を伸展する過程にある台車25の上面図である。
なお、視認性のため、第1、第2、第3の保持線12、13、14は省略している。
図8(A)に示すように、台車25はキャスタ250及びフレーム搭載部251を有している。縮退した状態のフレーム部1をフレーム搭載部251に搭載することが可能である。
まず、左右のベース部2を平行に地面G上に設置し、台車25のフレーム搭載部251にフレーム部1を載せる。フレーム搭載部251は、例えばパイプ等で構成することができ、フレーム部1の各支柱のアーチ部をフレーム搭載部251上に載せ、フレーム部1を吊り下げ、搭載することができる。
左右のキャスタ250の間隔は、2つのベース部2の間隔に合わせて設定されている。キャスタ250がベース部2のレール部10に接するように、台車25をレール部10上に載置する。
レール部10は台車25の移動をガイドし、台車25はフレーム搭載部251にフレーム部1を搭載した状態で、レール部10に沿って移動することが可能となる。
レール部10の幅は、キャスタ250を載せることが可能な長さであり、例えば250mmである。
なお、台車25は複数のフレーム部1を搭載してもよい。
次に、台車25に搭載されたフレーム部1の一端における第1の支柱3をフレーム搭載部251から降ろし、第1の支柱3の端部3aをサポート部11の勘合孔211に差し込み、第1の支柱3の位置を確定する。図9(A)に示すように、この時点では、フレーム1のほとんどが縮退した状態で、台車25のフレーム搭載部251上に搭載されている。
このとき、少なくとも部分的に端部3aを土中に差し込むことにより、第1の支柱3を仮止めし、その移動を防止することができる。
次に、図9(B)に示すように、台車25をX方向(長手方向)に移動させながら、フレーム部1を伸展させる。
それとともに、フレーム部1の各支柱を、台車25のフレーム搭載部251からベース部2へと順次降ろす。
台車25とフレーム部1の他端側における第1の支柱3とは、牽引線26が連結されている。台車25を移動することにより、他端側の第1の支柱3を牽引し、伸展させることができる。
最後に他端の第1の支柱3フレーム搭載部251から降ろし、第1の支柱3の端部3aをサポート部11の勘合孔211に差し込む。その結果、両端において第1の支柱3の位置が確定する。さらに、連結線23により連結具9の間隔が確定し、全ての支柱の設置位置が確定する。
また、第1、第2、第3の保持線12、13、14も、長手方向にフレーム部1の全長にわたって、架け渡されることになる。
次に、連結具9を係合部材90によって、サポート部11の壁面11wに固定する。その結果、フレーム部1がサポート部11に固定される。
なお、第1、第2、第3の保持線12、13、14は、フレーム部1をサポート部11に固定した後に、取り付けてもよい。
次に、台車25を移動し、レール部10上から台車25を撤去する。
次に、ベース部2の左右のレール部10をそれぞれ幅方向(Y方向に平行な方向)の外方へとスライドして取り外し、サポート部11のみを地面G上に残す(図3(A)、(C)参照。)。
なお、杭22を用いて、サポート部11を補助的に地面Gに固定してもよい。
また、ベース部2のレール部10とサポート部11が一体で形成されている場合、レール部10の取り外しは不要である。
以上により、トンネル栽培用設備100の設置が完了する。
その後、カバーシート27をトンネル栽培用設備100上に被せる。
図10は、カバーシート27を被せたトンネル栽培用設備100の上面図である。
カバーシートは、公知のパッカー28(留め具)により各支柱に固定してもよい。
なお、図10に示す例においては、第1、第2、第3の保持線12、13、14を用いない例を示す。
このように、支柱の組み立て作業は容易であり、作業者の負担も軽減される。
複数のトンネル栽培用設備100を連ねる場合、上記ステップを繰り返せばよい。
また、カバーシート27の左右の端をサポート部11にクリップ(留め具)等でサポート部11に固定してもよい。
従来のようにカバーシート27の左右の両端に土を盛ることなく、虫除け等が可能となる。また、風通しのため、カバーシート27を開閉する場合、カバーシート27や、作業者の汚れを軽減できる。
本発明によれば、トンネル栽培に使用される支柱部を容易に設置することができ、作業車の負担を大きく軽減することができる。産業上の利用可能性は大きい。
100 トンネル栽培用設備
1 フレーム部(支柱部)
2 ベース部(基礎部)
2a 左ベース部
2b 右ベース部
3 第1の支柱(主支柱)
3a 下端部(埋設部)
3b フランジ部(鍔部)
3c 中央部(アーチ部)
4 第2の支柱
5 第3の支柱
6 第4の支柱
7 第5の支柱
4a、5a、6a、7a 下端部(脚部)
6b、7b 上端部(頭頂部)
4c、7c 先端
4e、7e 接触端部
8 支柱ユニット
9 連結具(連結ヒンジ)
9a 第1の連結部材
9b 第2の連結部材
10 レール部(第1のベース部)
10a 左レール部
10b 右レール部
11 サポート部(第2のベース部)、支持部
11a 左サポート部
11b 右サポート部
11w 壁面
110 係合受部
111 第1の係合口
112 第2の係合口
12 第1の保持線(第1の保持ケーブル)
13 第2の保持線(第2の保持ケーブル)
14 第3の保持線(第3の保持ケーブル)
15 第1の固定具(回動連結具)
16 第3の固定具(回動連結具)
17 第4の固定具(回動連結具)
18 第5の固定具(回動連結具)
19 第6の固定具(回動連結具)
20 第2の固定具(回動連結具)
210 貫通部
211 勘合孔
22 杭(ペグ)
23 連結線(連結ケーブル)
24 脱離防止具
25 台車
26 牽引線
27 カバーシート
28 パッカー(留め具)
250 キャスタ
251 フレーム搭載部
90 係合部材
90a ヘッド部
90b シャフト部
91 貫通孔(第1の貫通孔)
92 貫通孔(第2の貫通孔)
151 保持線把持部(ケーブルクランプ、第1の保持線把持部)
151s 保持線収容部
152 第1の支柱把持部(支柱水平把持部)
153 第2の支柱把持部(支柱鉛直把持部)
152s 第1の支柱収容部
153s 第2の支柱収容部
156、157 ガイド
154 軸部(第1の軸部)
155 軸部(第2の軸部)
181 第4の支柱把持部
182 第5の支柱把持部
183 軸部(第4の軸部)
181s 支柱収容部
182s 支柱収容部
201 保持線把持部(第2の保持線把持部)
202 支柱把持部(第3の支柱把持部)
203 軸部(第3の軸部)
201s 保持線収容部
202s 支柱収容部
230 保持部
G 地面

Claims (8)

  1. フレーム部(1)とベース部(2)とを備え、
    前記フレーム部(1)は、長手方向の両端に第1の支柱(3)と、前記第1の支柱(3)の間に支柱ユニット(8)を有し、
    前記第1の支柱(3)は、埋設部(3a)を有し、
    前記埋設部(3a)は前記ベース部(2)に挿通され、
    前記支柱ユニット(8)は、互いに交差する第2の支柱(4)と第3の支柱(5)とを有し、
    前記第2の支柱(4)と前記第3の支柱(5)とは、交差角が変更可能に連結され、
    前記第2の支柱(4)と前記第3の支柱(5)との交差角度の変更により、前記フレーム部(1)を長手方向に伸縮可能となることを特徴とするトンネル栽培用設備。
  2. 前記フレーム部(1)は連結部(9)を有し、
    前記連結部(9)は、前記支柱ユニット(8)の脚部を前記ベース部(2)に固定することを特徴とする請求項1記載のトンネル栽培用設備。
  3. 前記フレーム部(1)は第4の支柱(6)と第5の支柱(7)とを有し、
    前記第4の支柱(6)及び前記第5の支柱(7)は、前記第1の支柱(3)と交差角が変更可能に連結され、
    前記第1の支柱(3)に連結された前記第4の支柱(6)の脚部及び前記第5の支柱(7)の脚部は、それぞれ、前記第1の支柱(3)に隣接する前記支柱ユニット(8)の前記第3の支柱(5)の脚部及び前記第2の支柱(4)の脚部と前記連結具(9)により回動可能に連結されていることを特徴とする請求項2記載のトンネル栽培用設備。
  4. 前記フレーム部(1)は複数の前記支柱ユニット(8)を有し、
    1つの前記支柱ユニット(8)の前記第3の支柱(5)の脚部及び前記第2の支柱(4)の脚部は、隣接する他の前記支柱ユニット(8)の前記第2の支柱(4)の脚部及び前記第3の支柱(5)の脚部と連結具(9)により回動可能に連結されていることを特徴とする請求項2記載のトンネル栽培用設備。
  5. 前記連結具(9)は、係合部材(90)を有し、前記係合部材(90)は前記前記連結具(9)の壁面から突出し、
    前記ベース部(2)は、係合受部(110)を有し、
    前記フレーム部(1)の伸展状態において、前記係合部材(90)は前記係合受部(110)と係合することを特徴とする請求項2記載のトンネル栽培用設備。
  6. 前記フレーム部(1)は連結線(23)を有し、
    前記連結線(23)は、前記連結具(9)に連結され、前記連結具(9)の長手方向の位置を決定することを特徴とする請求項2記載のトンネル栽培用設備。
  7. 前記ベース部(2)は第1のベース部(10)及び第2のベース部(11)からなり、
    前記連結部(9)は、前記支柱ユニット(8)の脚部を前記ベース部(2)の前記第2のベース部(11)に固定し、
    前記埋設部(3a)は前記第2のベース部(11)に挿通され、
    前記第1のベース部(10)は前記第2のベース部(11)から離脱可能であることを特徴とする請求項2記載のトンネル栽培用設備。
  8. 前記フレーム部を構成する支柱は、低密度ポリエチレンと高密度ポリエチレンと架橋ポリエチレンとアラミド繊維とを含む樹脂で構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のトンネル栽培用設備。
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