JP2024009062A - 荷電粒子ビーム検査のためのサンプルの予備帯電方法及び装置 - Google Patents

荷電粒子ビーム検査のためのサンプルの予備帯電方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】荷電粒子ビーム検査のためのサンプルの予備帯電方法及び装置を提供する。【解決手段】本明細書では、装置であって、装置の一次ビーム軸に沿って荷電粒子ビームを放出するように構成された荷電粒子放射源と、一次ビーム軸の周囲にビームを集中させるように構成された集光レンズと、開口と、第一多極レンズと、第二多極レンズと、を備え、第一多極レンズが、集光レンズに対して下流側に位置するとともに第二多極レンズに対して上流側に位置し、第二多極レンズが、第一多極レンズに対して下流側に位置するとともに開口に対して上流側に位置する、装置が開示される。【選択図】図2A

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2017年9月29日に出願された米国特許出願公開第62/566,153号の優先権を主張するものであり、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
[0001] 本開示は、集積回路(IC)の製造などのデバイス製造プロセスにおいて使用されるウェーハ及びマスクなどのサンプルを検査(例えば、観察、測定、及び撮像)するための方法及び装置に関する。
[0002] デバイス製造プロセスは、所望のパターンを基板上に付与することを含んでもよい。所望のパターンを生成するために、代替的にマスク又はレチクルと呼ばれる、パターニングデバイスを使用してもよい。このパターンは、基板(例えば、シリコンウェーハ)上のターゲット部分(例えば、1つのダイの一部又はいくつかのダイを含む)に転写することができる。パターンの転写は、一般的に、基板上に設けられた放射感応性材料(レジスト)層上への結像によって行われる。単一の基板は、連続してパターン形成される隣接するターゲット部分のネットワークを含んでもよい。この転写にリソグラフィ装置を使用してもよい。1つのタイプのリソグラフィ装置は、各ターゲット部分が、パターン全体をターゲット部分に1回で露光することによって照射される、いわゆるステッパである。別のタイプのリソグラフィ装置は、基板を所与の方向に平行又は逆平行に同期的に走査しながらパターンをこの方向に放射ビームで走査することによって、各ターゲット部分が照射される、いわゆるスキャナである。パターンを基板上にインプリントすることによって、パターニングデバイスから基板にパターンを転写することも可能である。
[0003] デバイス製造プロセスの1つ又は複数のステップ(例えば、露光、レジスト処理、エッチング、現像、ベークなど)を監視するために、デバイス製造プロセスによってパターン形成される基板又はデバイス製造プロセスにおいて使用されるパターニングデバイスなどの、サンプルが検査されてもよく、この検査では、サンプルの1つ又は複数のパラメータが測定されてもよい。1つ又は複数のパラメータは、例えば、基板又はパターニングデバイス上のパターンのエッジと、意図したパターンの設計の対応するエッジとの間の距離である、エッジ配置誤差(EPE)を含んでもよい。また、検査では、パターン欠陥(例えば、接続不良又は分離不良)及び招かれざる粒子が見つかることがある。
[0004] デバイス製造プロセスにおいて使用される基板及びパターニングデバイスの検査は、歩留まりを向上させるのに役立つことができる。検査から得られた情報は、欠陥を特定するために、又はデバイス製造プロセスを調整するために使用することができる。
[0005] 本明細書では、装置であって、装置の一次ビーム軸に沿って荷電粒子ビームを放出するように構成された荷電粒子放射源と、一次ビーム軸の周囲にビームを集中させるように構成された集光レンズと、開口と、第一多極レンズと、第二多極レンズとを備え、第一多極レンズが、集光レンズに対して下流側に位置し、及び第二多極レンズに対して上流側に位置し、第二多極レンズが、第一多極レンズに対して下流側に位置し、及び開口に対して上流側に位置する、装置が開示される。
[0006] 実施形態によれば、装置は、サンプルに対してビームを走査するように構成された走査偏向器をさらに備える。
[0007] 実施形態によれば、装置は、サンプル上にビームの焦点を合わせるように構成された対物レンズをさらに備える。
[0008] 実施形態によれば、装置は、第三多極レンズと第四多極レンズとをさらに備え、第三多極レンズが開口に対して下流側に位置し、第四多極レンズが第三多極レンズに対して下流側に位置する。
[0009] 実施形態によれば、第一多極レンズ及び第二多極レンズは、静電レンズである。
[0010] 実施形態によれば、第一多極レンズ及び第二多極レンズは各々、少なくとも4つの極を有する。
[0011] 実施形態によれば、極は各々、リングのセクションの断面形状を有する。
[0012] 実施形態によれば、極は各々、角柱状又は円筒状である。
[0013] 実施形態によれば、極の各々は、その近隣の極からギャップによって又は誘電体によって分離される。
[0014] 実施形態によれば、極は、極に異なる電圧が印加されるように構成される。
[0015] 実施形態によれば、第一多極レンズは、ビームを第一方向に引き伸ばし及びビームを第二方向に圧縮するように構成される。第二多極レンズは、ビームを第二方向に引き伸ばし及びビームを第一方向に圧縮するように構成される。
[0016] 本明細書では、荷電粒子ビームを、サンプルを予備帯電させるのに好適な第一形態に設定することと、第一形態にある荷電粒子ビームを使用してサンプルのエリアを予備帯電させることと、荷電粒子ビームを、サンプルを撮像するのに好適な第二形態に設定することと、第二形態にある荷電粒子ビームを使用してエリアを撮像することとを含む方法が開示される。
[0017] 実施形態によれば、荷電粒子ビームが、装置であって、装置の一次ビーム軸に沿って荷電粒子ビームを放出するように構成された荷電粒子放射源と、一次ビーム軸の周囲にビームを集中させるように構成された集光レンズと、開口と、第一多極レンズと、第二多極レンズとを備え、第一多極レンズが、集光レンズに対して下流側に位置し、及び第二多極レンズに対して上流側に位置し、第二多極レンズが、第一多極レンズに対して下流側に位置し、及び開口に対して上流側に位置する、装置において生成される。
[0018] 実施形態によれば、ビームを第一形態に設定することは、第一多極レンズ及び第二多極レンズに通電することを含む。
[0019] 実施形態によれば、ビームを第二形態に設定することは、第一多極レンズ及び第二多極レンズの少なくとも一方への通電を停止することを含む。
[0020] 実施形態によれば、装置は、第三多極レンズと第四多極レンズとをさらに備え、第三多極レンズが開口に対して下流側に位置し、第四多極レンズが第三多極レンズに対して下流側に位置する。
[0021] 実施形態によれば、ビームを第一形態に設定することは、第三多極レンズ及び第四多極レンズに通電することを含む。
[0022] 実施形態によれば、ビームを第二形態に設定することは、第三多極レンズ及び第四多極レンズの少なくとも一方への通電を停止することを含む。
[0023] 本明細書では、そこに記録された命令を有する非一時的コンピュータ可読媒体を含むコンピュータプログラム製品であって、命令が、コンピュータによって実行されたときに、上記方法の何れかを実施する、コンピュータプログラム製品が開示される。
[0024]図1は、荷電粒子ビーム検査を実行できる装置を概略的に示す。 [0025]図2Aは、実施形態による、荷電粒子ビームが予備帯電と撮像の両方に使用され得る、荷電粒子ビーム検査を実行できる装置を概略的に示す。 [0026]図2Bは、2つの多極レンズへの通電がなされた状態の図2Aの装置を概略的に示す。 [0027]図3は、図2A及び図2Bの装置における多極レンズの例としての四極レンズの断面を概略的に示す。 [0028]図4は、図2Bの装置における開口(左パネル)及びサンプル(右パネル)でのビームの断面形状の例を概略的に示す。 [0029]図5Aは、図2A及び図2Bの装置における多極レンズの例としての別の四極レンズの上面図を概略的に示す。 [0030]図5Bは、図5Aの四極レンズの断面図を概略的に示す。 [0031]図6Aは、実施形態による、荷電粒子ビームが予備帯電と撮像の両方に使用される荷電粒子ビーム検査を概略的に示す。 [0032]図6Bは、図6Aでの予備帯電用のスポット及び撮像用のプローブスポットの交互走査において、プローブスポットの経路を示さずにスポットの経路を示す。 [0033]図6Cは、図6Aでの予備帯電用のスポット及び撮像用のプローブスポットの交互走査において、スポットの経路を示さずにプローブスポットの経路を示す。 [0034]図7Aは、実施形態による、荷電粒子ビームが予備帯電と撮像の両方に使用される荷電粒子ビーム検査を概略的に示す。 [0035]図7Bは、図7Aでの予備帯電用のスポット及び撮像用のプローブスポットの交互走査において、プローブスポットの経路を示さずにスポットの経路を示す。 [0036]図7Cは、図7Aでの予備帯電用のスポット及び撮像用のプローブスポットの交互走査において、スポットの経路を示さずにプローブスポットの経路を示す。 [0037]図8Aは、実施形態による、荷電粒子ビームが予備帯電と撮像の両方に使用される荷電粒子ビーム検査を概略的に示す。 [0038]図8Bは、図8Aでの予備帯電用のスポット及び撮像用のプローブスポットの交互走査において、プローブスポットの経路を示さずにスポットの経路を示す。[0039]図8Cは、図8Aでの予備帯電用のスポット及び撮像用のプローブスポットの交互走査において、スポットの経路を示さずにプローブスポットの経路を示す。 [0040]図9は、実施形態による、荷電粒子ビーム検査のための方法のフローチャートを概略的に示す。
[0041] サンプル(例えば、基板及びパターニングデバイス)を検査するのに、様々な技術がある。1つの種類の検査技術は、光ビームが基板又はパターニングデバイスへ誘導され、及び光ビームとサンプルとの相互作用(例えば、散乱、反射、回折)を表す信号が記録される、光学検査である、別の種類の検査技術は、荷電粒子(例えば、電子)ビームがサンプルへ誘導され、及び荷電粒子とサンプルとの相互作用(例えば、二次放出及び後方散乱放出)を表す信号が記録される、荷電粒子ビーム検査である。
[0042] 図1は、荷電粒子ビーム検査を実行できる装置100を概略的に示す。装置100は、自由空間内に荷電粒子を生成できる放射源10、ビーム抽出電極11、集光レンズ12、ビームブランキング偏向器13、開口14、走査偏向器15、及び対物レンズ16などの、荷電粒子ビームを生成及び制御するように構成されたコンポーネントを含んでもよい。装置100は、E×B荷電粒子迂回デバイス17、信号検出器21などの、荷電粒子ビームとサンプルとの相互作用を表す信号を検出するように構成されたコンポーネントを含んでもよい。装置100はまた、信号を処理するように又は他のコンポーネントを制御するように構成された、プロセッサなどの、コンポーネントを含んでもよい。
[0043] 検査プロセスの例では、荷電粒子ビーム18は、ステージ30上に位置決めされたサンプル9(例えば、ウェーハ又はマスク)へ誘導される。ビーム18とサンプル9との相互作用を表す信号20は、E×B荷電粒子迂回デバイス17によって信号検出器21に案内される。プロセッサは、ステージ30を移動させるか、又はビーム18に走査させてもよい。
[0044] 荷電粒子ビーム検査で使用される荷電粒子の波長が光学検査で使用される光の波長よりも短いので、荷電粒子ビーム検査では、光学検査よりも分解能が高くなる可能性がある。デバイス製造プロセスが進歩するにつれて、基板及びパターニングデバイス上のパターンの寸法がますます小さくなるので、荷電粒子ビーム検査がより広く用いられるようになる。
[0045] 荷電粒子ビーム検査では、領域内のある特定のフィーチャ(例えば、電位コントラスト欠陥)をより良好に明らかにするために、領域が撮像される前にサンプルの領域に電荷が印加されてもよい。撮像前に電荷を印加するプロセスは、予備帯電と呼ばれることがある。予備帯電は、領域内の不均一な電荷分布がもたらす撮像への悪影響を低減し得るか、又は、領域内のフィーチャ間の電荷との相互作用の差異を利用することでコントラストを向上させ得る。
[0046] 予備帯電は、少なくとも2つの技術、すなわち、フラッディングと予備走査とによって実現することができる。フラッディング技術では、比較的大量の電荷を与えて領域を帯電させるために、別個の電荷放射源(時には「フラッドガン」とも呼ばれる)が使用される。領域が電荷で満たされた後に、領域を撮像するために荷電粒子ビームが使用される。サンプルはフラッディング中に移動し得る。フラッディングは数分程度の時間にわたって続く場合がある。フラッディングから撮像に切り替えるのに数秒かかる場合がある。比較的長いフラッディング時間によって、検査のスループットが低下する。
[0047] 予備走査技術では、荷電粒子ビームが予備帯電と撮像の両方に使用される。予備帯電と撮像の両方に同じ荷電粒子ビームを使用することによって、予備帯電の精密な制御が可能となる。撮像に好適な異なる形態にある同じビームが領域にわたって走査される前に、予備帯電に好適な形態にある荷電粒子ビームがその領域にわたって走査されてもよい。
[0048] これらの形態間の切り替えは、比較的高速でなければならない。しかしながら、予備帯電のために(例えば、銅配線における薄い空隙を明らかにするために)撮像よりもはるかに高いビーム電流密度が必要とされる場合に、これらの形態間の素早い切り替えが困難である場合がある。ビームの電流は、開口を通るビームの電流密度を増加させることによって増加し得る。基本的に、開口サイズを変化させることなく、より高い電流密度によって、単位時間当たりにより多くの電荷が開口を通過する。集光レンズ(例えば、図1の集光レンズ12)の強度を増加させることによって又は開口の手前に別の静電円形レンズを追加することによって電流密度を増加させてもよい。
[0049] 集光レンズは磁気レンズであってもよい。磁気レンズの強度を増加させるために、磁気レンズ内の磁石の励磁電流を変化させなければならない。励磁電流を変化させるには時間がかかり、励磁電流の大きさを精密に制御することは困難である場合がある。加えて、励磁電流の関数としての磁気レンズの強度は、ヒステリシスを有する。
[0050] 集光レンズは、静電円形レンズであってもよい。静電円形レンズの強度を増加させるために、静電円形レンズに印加される電圧を増加させなければならない。電圧の大きさ(例えば、>1000V)を変化させることは、予備帯電用の形態と撮像用の形態とを切り替えるのに必要であり得るが、そのような変化は時間がかかる場合がある。
[0051] 図2Aは、実施形態による、荷電粒子ビームが予備帯電と撮像の両方に使用され得る、荷電粒子ビーム検査を実行できる装置2000を概略的に示す。装置2000は、荷電粒子放射源2001と、集光レンズ2002と、開口2007とを有する。放射源2001は、装置2000の一次ビーム軸2010に沿って荷電粒子ビームを放出するように構成される。集光レンズ2002は、一次ビーム軸2010の周囲にビームを集中させるように構成される。集光レンズ2002の強度を増加させることによって、開口2007を通るビームの電流密度が増加する。装置2000はまた、第一多極レンズ2003と第二多極レンズ2004とを有する。第一多極レンズ2003は、集光レンズ2002に対して下流側に位置し、及び第二多極レンズ2004に対して上流側に位置する。第二多極レンズ2004は、第一多極レンズ2003に対して下流側に位置し、及び開口2007に対して上流側に位置する。本明細書で使用される「コンポーネントAがコンポーネントBに対して上流側に位置する」という表現は、装置の通常動作において、荷電粒子ビームが、コンポーネントBに達する前にコンポーネントAに達することを意味する。本明細書で使用される「コンポーネントBがコンポーネントAに対して下流側に位置する」という表現は、装置の通常動作において、荷電粒子ビームが、コンポーネントAに達した後にコンポーネントBに達することを意味する。装置2000は、サンプル2030に対してビームを走査するように構成された走査偏向器2008と、サンプル2030上にビームの焦点を合わせるように構成された対物レンズ2009とをさらに含んでもよい。装置2000は、任意選択的に、第三多極レンズ2005と第四多極レンズ2006とをさらに含んでもよい。第三多極レンズ2005は、開口2007に対して下流側に位置する。第四多極レンズ2006は、第三多極レンズ2005に対して下流側に位置する。図2Aに示す装置2000では、第一多極レンズ2003又は第二多極レンズ2004への通電がなされていない。ビームの外形輪郭2041は、ビームのごく一部分のみが開口2007を通過することを示す。その部分は外形輪郭2042を有する。図2Bに示す装置2000では、第一多極レンズ2003及び第二多極レンズ2004への通電がなされ、これによって、ビームのより大きな部分が開口2007を通過する。そのビームは外形輪郭2043を有する。第三多極レンズ2005及び第四多極レンズ2006は、ビームを予備帯電用の形態に又は撮像用の形態に成形するために使用されてもよい。
[0052] 装置2000における多極レンズ2003~2006は、静電レンズであってもよい。実施形態では、多極レンズ2003~2006は各々、少なくとも4つの極を有する。例えば、多極レンズ2003~2006は、四極レンズであってもよい。図3は、多極レンズ2003~2006の例としての四極レンズの断面を概略的に示す。四極レンズは、4つの極3001~3004を有する。極3001~3004は各々、リングのセクションの断面形状を有してもよい。極3001~3004の各々は、その近隣の極からギャップによって又は誘電体によって分離されてもよい。極3001及び3003は互いに対向して配置される。極3002及び3004は互いに対向して配置される。使用時に、極3001及び3003には正電圧が印加され、極3002及び3004には負電圧が印加され、正電圧及び負電圧は同じ絶対値を有する。荷電粒子が負電荷を帯びる(例えば、荷電粒子が電子である)と仮定すると、ビームは、極3001と3003を結ぶ線に沿って引き伸ばされ、及び極3002と3004を結ぶ線に沿って圧縮される。つまり、四極レンズによって、ビームが長円形断面3999を有する。例えば、第一多極レンズ2003は、第一方向に沿ってビームを引き伸ばし、及び第一方向とは異なる(例えば、第一方向に直交する)、第二方向に沿ってビームを圧縮する。第二多極レンズ2004は、第二方向に沿ってビームを引き伸ばし、及び第一方向に沿ってビームを圧縮してもよい。
[0053] 図4は、多極レンズ2003~2006への通電がなされたときの、装置2000における開口2007(左パネル)及びサンプル2030(右パネル)でのビームの断面形状の例を概略的に示す。サンプル2030におけるビームは、断面にわたって均一な電流密度分布を有しないが、それでも、予備帯電の目的ではビーム均一性はあまり重要ではないので、このビームを予備帯電のために使用してもよい。
[0054] 図5Aは、多極レンズ2003~2006の例としての別の四極レンズの上面図を概略的に示す。図5Bは、図5Aの四極レンズの断面図を概略的に示す。この四極レンズは、4つの角柱状又は円筒状極5001~5004を有する。極5001~5004の各々は、その近隣の極からギャップ又は誘電体によって分離されてもよい。極5001及び5003は互いに対向して配置される。極5002及び5004は互いに対向して配置される。使用時に、極5001及び5003には正電圧が印加され、極5002及び5004には負電圧が印加され、正電圧及び負電圧は同じ絶対値を有する。荷電粒子が負電荷を帯びる(例えば、荷電粒子が電子である)と仮定すると、ビームは、極5001と5003を結ぶ線に沿って引き伸ばされ、及び極5002と5004を結ぶ線に沿って絞られる。
[0055] 図6Aは、実施形態による、荷電粒子ビームが予備帯電と撮像の両方に使用される荷電粒子ビーム検査を概略的に示す。便宜上、2つの方向x及びyは、サンプルに対して動かない基準座標系(「RF」)で定義される。x方向及びy方向は相互に直交する。この実施形態では、ビームは、予備帯電に好適な形態にあり、サンプル上にスポット6001を形成する。スポット6001は直径D1を有する。スポット6001は、長さLだけy方向に走査され、それによって、D1×Lのエリアを予備帯電させる。スポット6001は、長さLだけy方向に及び好適な長さ(例えば、(D1-D2)/2)だけx方向に素早く戻り、並びにビームは、撮像に好適な形態に変化してサンプル上にプローブスポット6002を形成する、又はビームは、撮像に好適な形態に変化してサンプル上にプローブスポット6002を形成し、並びにプローブスポット6002は、長さLだけy方向に及び好適な長さ(例えば、(D1-D2)/2)だけx方向に素早く戻る。D2は、プローブスポット6002の直径である。プローブスポット6002がD1×Lのエリアにわたって走査される間に、ビームとサンプルとの相互作用を表す信号がプローブスポット6002から記憶される。例えば、プローブスポット6002は、Lだけy方向に走査されてもよく、長さLだけy方向に及びD2だけx方向に素早く戻る。プローブスポット6002のこの往復走査は、プローブスポット6002がD1×Lのエリア全体を走査するまで繰り返されてもよい。プローブスポット6002は、長さLだけy方向に及び好適な長さ(例えば、(D1+D2)/2)だけx方向に素早く戻り、並びにビームは、予備帯電に好適な形態に変化してサンプル上にスポット6001を形成する、又はビームは、予備帯電に好適な形態に変化してサンプル上にスポット6001を形成し、並びにスポット6001は、長さLだけy方向に及び好適な長さ(例えば、(D1+D2)/2)だけx方向に素早く戻る。予備帯電用のスポット6001及び撮像用のプローブスポット6002のこの交互走査は、サンプル上の領域を検査するために繰り返されてもよい。点線矢印は、スポット6001又はプローブスポット6002の素早い戻り移動を表す。太い実線矢印は、サンプルの一部のエリアが予備帯電されるスポット6001の経路を表す。細い実線矢印は、サンプルの一部のエリアが撮像されるプローブスポット6002の経路を表す。
[0056] 図6Bは、図6Aでの予備帯電用のスポット6001及び撮像用のプローブスポット6002の交互走査において、プローブスポット6002の経路を示さずにスポット6001の経路を示す。図6Cは、図6Aでの予備帯電用のスポット6001及び撮像用のプローブスポット6002の交互走査において、スポット6001の経路を示さずにプローブスポット6002の経路を示す。
[0057] 図7Aは、実施形態による、荷電粒子ビームが予備帯電と撮像の両方に使用される荷電粒子ビーム検査を概略的に示す。便宜上、2つの方向x及びyは、サンプルに対して動かない基準座標系(「RF」)で定義される。x方向及びy方向は相互に直交する。この実施形態では、ビームは、予備帯電に好適な形態にあり、サンプル上にスポット6001を形成する。スポット6001は、長さLだけy方向に走査され、それによって、D1×Lのエリアを予備帯電させる。スポット6001は、好適な長さ(例えば、(D1-D2)/2)だけx方向に素早く戻り、及びビームは、撮像に好適な形態に変化してサンプル上にプローブスポット6002を形成する、又はビームは、撮像に好適な形態に変化してサンプル上にプローブスポット6002を形成し、及びプローブスポット6002は、好適な長さ(例えば、(D1-D2)/2)だけx方向に素早く戻る。プローブスポット6002がD1×Lのエリアにわたって走査される間に、ビームとサンプルとの相互作用を表す信号がプローブスポット6002から記憶される。例えば、プローブスポット6002は、Lだけy方向に走査されてもよく、長さLだけy方向に及びD2だけx方向に素早く戻る。プローブスポット6002のこの往復走査は、プローブスポット6002がD1×Lのエリア全体を走査するまで繰り返されてもよい。プローブスポット6002は、好適な長さ(例えば、(D1+D2)/2)だけx方向に素早く戻り、及びビームは、予備帯電に好適な形態に変化してサンプル上にスポット6001を形成する、又はビームは、予備帯電に好適な形態に変化してサンプル上にスポット6001を形成し、及びスポット6001は、好適な長さ(例えば、(D1+D2)/2)だけx方向に素早く戻る。予備帯電用のスポット6001及び撮像用のプローブスポット6002のこの交互走査は、サンプル上の領域を検査するために繰り返されてもよい。点線矢印は、スポット6001又はプローブスポット6002の素早い戻り移動を表す。太い実線矢印は、サンプルの一部のエリアが予備帯電されるスポット6001の経路を表す。細い実線矢印は、サンプルの一部のエリアが撮像されるプローブスポット6002の経路を表す。
[0058] 図7Bは、図7Aでの予備帯電用のスポット6001及び撮像用のプローブスポット6002の交互走査において、プローブスポット6002の経路を示さずにスポット6001の経路を示す。図7Cは、図7Aでの予備帯電用のスポット6001及び撮像用のプローブスポット6002の交互走査において、スポット6001の経路を示さずにプローブスポット6002の経路を示す。
[0059] 図8Aは、実施形態による、荷電粒子ビームが予備帯電と撮像の両方に使用される荷電粒子ビーム検査を概略的に示す。便宜上、2つの方向x及びyは、サンプルに対して動かない基準座標系(「RF」)で定義される。x方向及びy方向は相互に直交する。この実施形態では、ビームは、予備帯電に好適な形態にあり、サンプル上にスポット6001を形成する。スポット6001は、長さLだけy方向に走査され、それによって、D1×Lのエリアを予備帯電させる。スポット6001は、長さLだけy方向に及びD1だけx方向に素早く戻る。スポット6001の往復走査は、nD1×L(nは正の整数である)の領域全体がスポット6001によって予備帯電されるまで繰り返される。スポット6001は、長さLだけy方向に及び好適な長さ(例えば、(n-1)D1+(D1-D2)/2)だけx方向に素早く戻り、並びにビームは、撮像に好適な形態に変化してサンプル上にプローブスポット6002を形成する、又はビームは、撮像に好適な形態に変化してサンプル上にプローブスポット6002を形成し、並びにプローブスポット6002は、長さLだけy方向に及び好適な長さ(例えば、(n-1)D1+(D1-D2)/2)だけx方向に素早く戻る。プローブスポット6002がnD1×Lの領域にわたって走査される間に、ビームとサンプルとの相互作用を表す信号がプローブスポット6002から記憶される。例えば、プローブスポット6002は、Lだけy方向に走査されてもよく、長さLだけy方向に及びD2だけx方向に素早く戻る。プローブスポット6002のこの往復走査は、プローブスポット6002がnD1×Lの領域全体を走査するまで繰り返されてもよい。点線矢印は、スポット6001又はプローブスポット6002の素早い戻り移動を表す。太い実線矢印は、サンプルの一部のエリアが予備帯電されるスポット6001の経路を表す。細い実線矢印は、サンプルの一部のエリアが撮像されるプローブスポット6002の経路を表す。
[0060] 図8Bは、図8Aでの予備帯電用のスポット6001及び撮像用のプローブスポット6002の交互走査において、プローブスポット6002の経路を示さずにスポット6001の経路を示す。図8Cは、図8Aでの予備帯電用のスポット6001及び撮像用のプローブスポット6002の交互走査において、スポット6001の経路を示さずにプローブスポット6002の経路を示す。
[0061] 図9は、実施形態による、荷電粒子ビーム検査のための方法のフローチャートを概略的に示す。ステップ9010では、荷電粒子ビームが、サンプルを予備帯電させるのに好適な形態に設定される。ステップ9020では、サンプルのエリアが、予備帯電に好適な形態にある荷電粒子ビームを使用して予備帯電される。ステップ9030では、同じ荷電粒子ビームが、サンプルを撮像するのに好適な形態に設定される。ステップ9040では、サンプルのエリアが、撮像に好適な形態にある荷電粒子ビームを使用して撮像される。フローはステップ9010に戻ってもよい。ステップ9030は、ステップ9020の直後に行われなくてもよい。上で説明した装置2000を使用して荷電粒子ビームが生成される例では、ビームを予備帯電に好適な形態に設定することは、第一多極レンズ2003及び第二多極レンズ2004、並びに任意選択的に、存在する場合には、第三多極レンズ2005及び第四多極レンズ2006に通電することを含んでもよい。ビームを撮像に好適な形態に設定することは、第一多極レンズ2003及び第二多極レンズ2004の少なくとも一方、並びに任意選択的に、存在する場合には、第三多極レンズ2005及び第四多極レンズ2006の少なくとも一方への通電を停止することを含んでもよい。
[0062] 実施形態については、以下の条項を使用してさらに説明され得る。
1.
装置であって、
装置の一次ビーム軸に沿って荷電粒子ビームを放出するように構成された荷電粒子放射源と、
一次ビーム軸の周囲にビームを集中させるように構成された集光レンズと、
開口と、
第一多極レンズと、
第二多極レンズと
を備え、
第一多極レンズが、集光レンズに対して下流側に位置し、及び第二多極レンズに対して上流側に位置し、
第二多極レンズが、第一多極レンズに対して下流側に位置し、及び開口に対して上流側に位置する、装置。
2.
サンプルに対してビームを走査するように構成された走査偏向器をさらに備える、条項1に記載の装置。
3.
サンプル上にビームの焦点を合わせるように構成された対物レンズをさらに備える、条項1又は2に記載の装置。
4.
第三多極レンズと第四多極レンズとをさらに備え、第三多極レンズが開口に対して下流側に位置し、及び第四多極レンズが第三多極レンズに対して下流側に位置する、条項1~3の何れか一項に記載の装置。
5.
第一多極レンズ及び第二多極レンズが、静電レンズである、条項1~4の何れか一項に記載の装置。
6.
第一多極レンズ及び第二多極レンズが各々、少なくとも4つの極を有する、条項1~5の何れか一項に記載の装置。
7.
極が各々、リングのセクションの断面形状を有する、条項6に記載の装置。
8.
極が各々、角柱状又は円筒状である、条項6に記載の装置。
9.
極の各々が、その近隣の極からギャップによって又は誘電体によって分離される、条項6に記載の装置。
10.
極が、極に異なる電圧が印加されるように構成される、条項6に記載の装置。
11.
第一多極レンズが、ビームを第一方向に引き伸ばし及びビームを第二方向に圧縮するように構成され、第二多極レンズが、ビームを第二方向に引き伸ばし及びビームを第一方向に圧縮するように構成される、条項1~10の何れか一項に記載の装置。
12.
荷電粒子ビームを、サンプルを予備帯電させるのに好適な第一形態に設定することと、
第一形態にある荷電粒子ビームを使用してサンプルのエリアを予備帯電させることと、
荷電粒子ビームを、サンプルを撮像するのに好適な第二形態に設定することと、
第二形態にある荷電粒子ビームを使用してエリアを撮像することと
を含む、方法。
13.
荷電粒子ビームが、装置であって、
装置の一次ビーム軸に沿って荷電粒子ビームを放出するように構成された荷電粒子放射源と、
一次ビーム軸の周囲にビームを集中させるように構成された集光レンズと、
開口と、
第一多極レンズと、
第二多極レンズと
を備え、
第一多極レンズが、集光レンズに対して下流側に位置し、及び第二多極レンズに対して上流側に位置し、
第二多極レンズが、第一多極レンズに対して下流側に位置し、及び開口に対して上流側に位置する、
装置において生成される、条項12に記載の方法。
14.
ビームを第一形態に設定することが、第一多極レンズ及び第二多極レンズに通電することを含む、条項13に記載の方法。
15.
ビームを第二形態に設定することが、第一多極レンズ及び第二多極レンズの少なくとも一方への通電を停止することを含む、条項13に記載の方法。
16.
装置が第三多極レンズと第四多極レンズとをさらに備え、第三多極レンズが開口に対して下流側に位置し、第四多極レンズが第三多極レンズに対して下流側に位置する、条項13に記載の方法。
17.
ビームを第一形態に設定することが、第三多極レンズ及び第四多極レンズに通電することを含む、条項16に記載の方法。
18.
ビームを第二形態に設定することが、第三多極レンズ及び第四多極レンズの少なくとも一方への通電を停止することを含む、条項16に記載の方法。
19.
記録された命令を有する非一時的コンピュータ可読媒体を含むコンピュータプログラム製品であって、命令が、コンピュータによって実行されたときに、条項12~18の何れか一項に記載の方法を実施する、コンピュータプログラム製品。
[0063] 本明細書に開示した概念は、シリコンウェーハなどのサンプル又はガラス上のクロムなどのパターニングデバイスについての検査のために使用され得るが、開示の概念が、任意のタイプのサンプルと共に、例えばシリコンウェーハ以外のサンプルの検査で使用され得ることを理解すべきである。
[0064] 上の説明は、限定的なものではなく、例示的なものであることが意図される。したがって、以下に記載する請求項の範囲から逸脱することなく、説明したように修正が行われ得ることが当業者には明らかであろう。

Claims (15)

  1. 装置であって、
    前記装置の一次ビーム軸に沿って荷電粒子ビームを放出するように構成された荷電粒子放射源と、
    前記一次ビーム軸の周囲に前記ビームを集中させるように構成された集光レンズと、
    開口と、
    第一多極レンズと、
    第二多極レンズと
    を備え、
    前記第一多極レンズが、前記集光レンズに対して下流側に位置し、及び前記第二多極レンズに対して上流側に位置し、並びに
    前記第二多極レンズが、前記第一多極レンズに対して下流側に位置し、及び前記開口に対して上流側に位置する、装置。
  2. サンプルに対して前記ビームを走査するように構成された走査偏向器をさらに備える、請求項1に記載の装置。
  3. サンプル上に前記ビームの焦点を合わせるように構成された対物レンズをさらに備える、請求項1に記載の装置。
  4. 第三多極レンズと第四多極レンズとをさらに備え、前記第三多極レンズが前記開口に対して下流側に位置し、及び前記第四多極レンズが前記第三多極レンズに対して下流側に位置する、請求項1に記載の装置。
  5. 前記第一多極レンズ及び前記第二多極レンズが、静電レンズである、請求項1に記載の装置。
  6. 前記第一多極レンズ及び前記第二多極レンズが各々、少なくとも4つの極を有する、請求項1に記載の装置。
  7. 前記極が各々、リングのセクションの断面形状を有する、請求項6に記載の装置。
  8. 前記極が各々、角柱状又は円筒状である、請求項6に記載の装置。
  9. 前記極の各々が、その近隣の極からギャップによって又は誘電体によって分離される、請求項6に記載の装置。
  10. 前記極が、前記極に異なる電圧が印加されるように構成される、請求項6に記載の装置。
  11. 前記第一多極レンズが、前記ビームを第一方向に引き伸ばし及び前記ビームを第二方向に圧縮するように構成され、並びに前記第二多極レンズが、前記ビームを前記第二方向に引き伸ばし及び前記ビームを前記第一方向に圧縮するように構成される、請求項1に記載の装置。
  12. 荷電粒子ビームを、サンプルを予備帯電させるのに好適な第一形態に設定することと、
    前記第一形態にある前記荷電粒子ビームを使用して前記サンプルのエリアを予備帯電させることと、
    前記荷電粒子ビームを、前記サンプルを撮像するのに好適な第二形態に設定することと、
    前記第二形態にある前記荷電粒子ビームを使用して前記エリアを撮像することと
    を含む、方法。
  13. 前記荷電粒子ビームが、装置であって、
    前記装置の一次ビーム軸に沿って前記荷電粒子ビームを放出するように構成された荷電粒子放射源と、
    前記一次ビーム軸の周囲に前記ビームを集中させるように構成された集光レンズと、
    開口と、
    第一多極レンズと、
    第二多極レンズと
    を備え、
    前記第一多極レンズが、前記集光レンズに対して下流側に位置し、及び前記第二多極レンズに対して上流側に位置し、並びに
    前記第二多極レンズが、前記第一多極レンズに対して下流側に位置し、及び前記開口に対して上流側に位置する、
    前記装置において生成される、請求項12に記載の方法。
  14. 前記ビームを前記第一形態に設定することが、前記第一多極レンズ及び前記第二多極レンズに通電することを含む、請求項13に記載の方法。
  15. 記録された命令を有する非一時的コンピュータ可読媒体を含むコンピュータプログラム製品であって、前記命令が、コンピュータによって実行されたときに、請求項12に記載の方法を実施する、コンピュータプログラム製品。
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