JP2024006032A - 吐出ポンプ、吐出容器及び吐出ポンプの製造方法 - Google Patents

吐出ポンプ、吐出容器及び吐出ポンプの製造方法 Download PDF

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【課題】流路の一部を屈曲可能に構成された吐出ポンプにおいて、組立作業時等における流路の屈曲を抑制して組立の容易な吐出ポンプ、吐出容器及び吐出ポンプの製造方法を提供する。【解決手段】容器本体10の口部11に装着される装着部20と口部11の軸方向に沿って容器本体10側に押下可能に設けられる押下ヘッド20と、押下ヘッド20の押下動作に伴い作動するポンプ機構40と、内容物を吐出するための吐出孔を有する吐出口部50と、吐出口部50と接続される吐出口側接続部63とステム41と接続されるステム側接続部65とを有し、吐出口側接続部63とステム側接続部65との間で流路を屈曲可能な接続流路部62と、破断可能な弱化部35bを用いて吐出口側接続部63を仮固定して流路の屈曲を抑制する接続流路仮固定部35とを備えた吐出ポンプ100aとする。また、当該吐出ポンプ100aを備えた吐出容器100とする。【選択図】図1

Description

本発明は、容器本体内に収容された内容物をポンプ機構により吐出する吐出ポンプ、吐出容器及び吐出ポンプの製造方法に関する。
近年、例えば特許文献1及び特許文献2に開示されるように、容器本体の内容物を外部に吐出するための吐出口部と、この吐出口部を容器本体側に押下可能に容器本体に保持する押下ヘッド(吐出ヘッド)と、押下ヘッドの押下動作に伴って作動するポンプ機構とを備え、容器本体の口部の中心軸方向に対して吐出口部を上向きに配置した吐出容器が提案されている。当該吐出容器では、吐出口部が挿入される吐出カバー部が押下ヘッドに設けられている。そして、吐出カバー部を手などで押下すれば、吐出口部から内容物が軸方向上方に吐出するため、吐出カバー部を押下した手に内容物を直接付着させることができるよう構成されている。
またこれらの吐出容器では、吐出カバー部を押下ヘッドに対して回動させることができ、吐出カバー部の向きを横向きにすると、吐出口部の向きも横向きになるように構成されている。吐出カバー部を横向きにした状態で押下すると、当該吐出容器を通常のスプレー容器のように使用することができ、内容物を体表面等に広範囲に噴霧することが可能になる。
特開2022-041788号公報 特開2022-72127号公報
ところで、上記吐出容器では、ポンプ機構のステムと吐出口部とを蛇腹状の連結チューブなどにより連結し、吐出カバー部の回動に応じて流路も追従できるようにしている。しかしながら流路の一部を屈曲可能に構成した場合、吐出容器を組み立てる際にも流路が屈曲してしまいその取り扱いが困難であるという課題があった。
そこで、本発明の課題は、流路の一部を屈曲可能に構成された吐出ポンプにおいて、組立作業時等における流路の屈曲を抑制して組立の容易な吐出ポンプ、吐出容器及び吐出ポンプの製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る吐出ポンプは、内容物を収容する容器本体の口部に装着される装着部と、前記口部の軸方向に沿って前記容器本体側に押下可能に前記装着部に設けられる押下ヘッドと、前記押下ヘッドの押下動作に伴い作動するポンプ機構と、前記ポンプ機構により送出された前記内容物を吐出するための吐出孔を有する吐出口部と、前記吐出口部と接続される吐出口側接続部と、前記ポンプ機構のステムと接続されるステム側接続部とを有し、前記吐出口側接続部と前記ステム側接続部との間で流路を屈曲可能な接続流路部と、破断可能な弱化部を用いて前記吐出口側接続部を仮固定して、前記流路の屈曲を抑制する接続流路仮固定部と、を備えたことを特徴とする。
本発明に係る吐出ポンプにおいて、前記押下ヘッドに対して前記軸方向に沿った向きとなる第一の向きと、前記軸方向に交差する向きとなる第二の向きとの間で変位可能な吐出カバー部を備え、前記吐出口部は、前記吐出カバー部に保持され、前記接続流路部は、前記吐出口側接続部と前記ステム側接続部とに接続される屈曲流路部を有し、前記吐出カバー部の向きに応じて前記吐出口側接続部を変位させることで、前記屈曲流路部を屈曲させる、ことが好ましい。
本発明に係る吐出ポンプにおいて、前記接続流路仮固定部は、前記吐出口側接続部が挿入される挿入部を備え、前記弱化部は、当該挿入部を前記押下ヘッドに仮固定する、ことが好ましい。
本発明に係る吐出ポンプにおいて、前記接続流路部は、前記ステム側接続部を下面に備える台座部と、当該台座部の上面に設けられて前記ステム側接続部と接続し、且つ、前記吐出口側接続部とに接続される屈曲流路部と、前記台座部の前記上面に立設される支柱壁部と、を備え、前記接続流路仮固定部は、前記支柱壁部に対して前記弱化部により前記吐出口側接続部を仮固定する、ことも好ましい。
上記課題を解決するために本発明に係る吐出容器は、上記吐出ポンプと、上記容器本体とを備えたことを特徴とする。
上記課題を解決するために本発明に係る吐出ポンプの製造方法は、上記吐出ポンプを製造するための方法であって、前記押下ヘッドに対して前記接続流路部が組み付けられており、且つ、前記接続流路仮固定部により、前記流路が屈曲しないように前記弱化部により仮固定された組立体を用い、前記吐出口側接続部を保持し、前記弱化部の破断を防止するための組立治具を用いて、前記組立体を保持しつつ前記吐出口側接続部に前記吐出口部を接続する、ことを特徴とする。
本発明に係る吐出ポンプは、装着部により容器本体の口部に装着することができ、押下ヘッドを押下すると、ポンプ機構が作動し、容器本体内の内容物が吐出口部側に送出される。本発明に係る吐出ポンプでは、吐出口部と、ポンプ機構のステムとを接続流路部により接続し、吐出口部とステムとの間の流路を屈曲させることができる。従って、本発明に係る吐出ポンプ、又は、当該吐出ポンプを容器本体に装着した吐出容器によれば、内容物を吐出させたい向きに吐出口部を変位させることで、吐出口部の向きに応じて流路を屈曲させて内容物を吐出させることができる。
本発明に係る吐出ポンプは、上記のように流路の一部を屈曲可能に構成しつつ、接続流路仮固定部により接続流路部の吐出口側接続部を仮固定している。そのため、例えば、組立作業時には流路の屈曲が抑制されているため、接続流路部の吐出口側接続部に対して吐出口部を接続する作業などが容易になり、組み立てる際の効率を向上することができる。また、吐出口側接続部を仮固定することで、流通時などの際にも接続流路部が不用意に屈曲して、吐出口部が変位することも抑制できる。さらに、弱化部により仮固定することで、使用時には吐出口部を意図的に変位させることで弱化部を容易に破断することができ、吐出口部の向きに応じて流路を屈曲させることができる。従って、ステム等に装着させるストッパー部材のような別部品を用意する必要がなく、部品数の増加を抑制することができると共に、使用の際にステムからストッパー部材を取り外すといった手間も削減することができる。
本発明の実施の形態の吐出ポンプ及び吐出容器を正面からみたときの断面図であり、吐出カバー部が第一の向きに配置された状態を示す図である。 図1に示す吐出ポンプ及び吐出容器の一部を表す側断面図である。 図1に示す吐出ポンプ及び吐出容器において吐出カバー部を第二の向きに配置した状態を表す側断面図であって、(a)は押下ヘッドが初期位置にある状態を示し、(b)は押下ヘッドが押下された状態を示す。 図1に示す吐出ポンプが備える押下ヘッドに接続流路部を組み付けた状態(組立体)を示す図であり、(a)は上面図であり、(b)は(a)の側断面を表す図である。 図1に示す吐出ポンプが備える押下ヘッドの構成を説明するための図であり、(a)は上面図であり、(b)は正面からみたときの一部断面を表し、(c)は下面図である。 図1に示す吐出ポンプが備える接続流路仮固定部を説明するための図であり、(a)は図5(a)の一部拡大図であり、(b)は図4(a)の一部拡大図である。 図4に示す組立体を組み立てる手順を説明するための図であり、(a)は組立前を表す図であり、(b)は組立後を表す図である。 図7(a)、(b)にそれぞれ対応する断面図(a)、(b)である。 図4に示す組立体を組み立てる際に用いる組立治具の一例を示す図であり、(a)は上面図であり、(b)は側面図である。 本発明の変形例の吐出ポンプ及び吐出容器に設けられる接続流路部を説明するための図であり、(a)は上面図であり、(b)は正面からみたときの一部断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の吐出ポンプ100a及び吐出容器100について説明する。
図1及び図2は、本実施形態の吐出ポンプ100aと、当該吐出ポンプ100aを備えた吐出容器100を表す図であり、図1は当該吐出容器100を正面からみたときの断面図であり、図2は側断面図である。なお、本明細書において「上」、「下」は相対的な位置関係を示すものであり、容器本体10を図1に示す正立姿勢に配置した状態で、吐出ポンプ100aを容器本体10の口部11に装着したときに、容器本体10が位置する側を「下」、吐出ポンプ100aの吐出カバー部70が位置する側を「上」と称するものとする。また、「軸方向」とは、容器本体10の口部11の中心軸Oの軸方向を意味する。また、中心軸Oに対して直交する方向を径方向といい、中心軸O周りに周回する方向を周方向というものとする。
容器本体10は、図1に示すように、底部12、胴部13、肩部14及び上記口部11を備え、これらは一体に構成されている。口部11は胴部13よりも小径であり、肩部14により、口部11と胴部13とが連設されている。口部11の外周面には雄ねじ11aが設けられている。
容器本体10には、主として液状の内容物が収容される。内容物は特に限定されるものではなく、化粧水、乳液、洗顔料、シャンプー、ボディソープ等の各種化粧料、食器用洗剤、浴用洗剤等の各種洗剤、消毒液等の薬剤、醤油等の調味料など、各種の液状の内容物を収容することができる。本実施の形態の吐出容器100は、吐出ポンプ100aにより容器本体10に収容された内容物を吸い上げて外部に吐出させることができる。
次に、図1~図3を参照して吐出ポンプ100aについて説明する。
図1及び図2に示すように、吐出ポンプ100aは、図1に示すように、容器本体10の口部11に装着される装着部20と、口部11の軸方向に沿って容器本体10側に押下可能に装着部20に設けられる押下ヘッド30と、押下ヘッド30の押下動作に伴い作動するポンプ機構40と、内容物を吐出するための吐出孔51を有する吐出口部50と、ポンプ機構40のステム41と吐出口部50とに接続される接続流路部60と、吐出口部50を保持すると共に押下ヘッド30に回動可能に取り付けられる吐出カバー部70とを備えている。押下ヘッド30と接続流路部60により後述する組立体80が構成される。
当該吐出ポンプ100aでは、吐出カバー部70を変位させて内容物を吐出する向きを切り替えることができる。図1及び図2は、吐出カバー部70が軸方向に沿った向きである第一の向きに配置された状態を示している。図3は、吐出カバー部70が軸方向に略直交する向きである第二の向きに配置された状態を示している。吐出カバー部70はこの第一の向きと第二の向きとの間で変位可能に押下ヘッド30に対して保持される。
吐出カバー部70と、吐出孔51とは同軸にされており、吐出カバー部70を回動させると吐出カバー部70に保持された吐出口部50も回動し、吐出孔51の向きを第一の向きと第二の向きとに変位させることができる。このとき、吐出孔51の向きに応じて接続流路部60の一部(屈曲流路部62)が屈曲し、内容物を吐出口部50に送出できるよう構成されている。そのため、本実施の形態の吐出容器100では吐出カバー部70を回動させることで、内容物を吐出させる方向を簡易に切り替えることができる。
以下、各部の構成を説明する。
装着部20は、図1に示すように、口部11に着脱可能に装着されるキャップ部21と、キャップ部21の上方に設けられて押下ヘッド30が挿入可能に構成される案内筒部22とを備えている。キャップ部21と案内筒部22は中心軸Oと同軸に配設されている。
キャップ部21は略円筒状を呈し、その内周面に雌ねじ21aを備える。この雌ねじ21aが上記口部11に設けられた雄ねじ11aに螺合することで、口部11に対して着脱可能となっている。キャップ部21の天壁面は環状を呈し、その中央部分はポンプ機構40のステム41等が挿入される挿通孔21bとなっている。キャップ部21の天壁面により口部11の上端開口縁が被覆される。
案内筒部22は円略筒状を呈し、キャップ部21の上部に連設されている。案内筒部22は押下ヘッド30の軸方向上下の移動を案内するための長尺な案内凹溝22aがその内周面に設けられている。案内凹溝22aは軸方向に沿って延在し、押下ヘッド30に設けられた凸部31cが挿入される(図3~図5参照)。
本実施の形態において、図1等に示すように、押下ヘッド30の内側には接続流路部60が組み付けられて一体化し、組立体80(図4(a)、(b)参照)とされる。接続流路部60には、ポンプ機構40のステム41が接続される。案内筒部22に対して組立体80が軸方向下方に移動することで、ポンプ機構40のステム41が押下される。なお、案内筒部22に対して組立体80がセットされると、上記凸部31cは案内凹溝22aに対して抜留手段(符号等略)により抜け留めされる。
図4及び図5を参照しながらこの組立体80に関して説明する。
まず接続流路部60の構成を説明する。接続流路部60は、図4(b)等に示すように、略円筒状に構成された基台部61と、基台部61の天面61aの上面側に設けられる屈曲流路部62と、屈曲流路部62に接続される吐出口側接続部63と、屈曲流路部62の両側において基台部61の天面61aの上面から立設される支柱壁部64とを備えている。また、基台部61の天面61aの下面側にはステム側接続部65が設けられている。屈曲流路部62とステム側接続部65とは、基台部61の天面61aを貫通する貫通孔を介して互いに接続されている。ステム側接続部65の下端は、基台部61の周壁61bの下端よりも軸方向下方に突出している。ステム側接続部65は、図1等に示すように、ステム41に内嵌される。
本実施の形態において、屈曲流路部62は軸方向に長尺な蛇腹状の外観を呈する可撓性のチューブ(蛇腹状チューブ)として構成されている。より詳細には、屈曲流路部62は薄肉の可撓性チューブ62aの外面に径方向外側に突出する周状凸部62bを複数備えている。可撓性チューブ62aの肉厚は吐出口側接続部63及びステム側接続部65よりも薄く、厚肉部となる周状凸部62bを複数備えることで、屈曲流路部62は、図3(a)、(b)に示すように屈曲可能であり、屈曲させたときに流路が潰れて閉塞することを防止することができる。そして吐出カバー部70が第一の向き(図1等)から第二の向き(図3)に変位したとき、屈曲流路部62が屈曲することで、吐出カバー部70の向きに応じた流路にすることができる。なお、屈曲流路部62の屈曲角度は吐出カバー部70の変位角度に応じた角度であることが好ましく、例えば吐出カバー部70を90度変位させるとき屈曲流路部62の屈曲角度は90度以下であるものとし、図示例のように85度以下、80度以下等、吐出カバー部70の変位角度以下(変位角度未満)で屈曲させるようにしてもよい。
図4(b)等に示すように、吐出口側接続部63及びステム側接続部65は直管状に形成されており、剛性を有する。屈曲流路部62内の流路径に対して、吐出口側接続部63の流路径は拡径されている。屈曲流路部62と吐出口側接続部63とは厚肉の連結部66により、これらの流路が連結されている。連結部66は屈曲流路部62及び吐出口側接続部63の外面に対して径方向外側に突出するフランジ状を呈する。
次に、押下ヘッド30の構成を説明する。押下ヘッド30は、図5(a)~(c)等に示すように、円筒状の下筒部31と、角筒状の中筒部32と、円筒状の上筒部33とを有する。押下ヘッド30は、下筒部31から上筒部33に向かってその断面積が順に小さくなる三段異形筒状を呈する。下筒部31は、下筒天壁部31aと、下筒天壁部31aの外周縁に沿って垂設される下筒周壁部31bと、下筒周壁部31bの外面から径方向両側に突出するように設けられる上記凸部31cとを備えている。図1、図3等に示すように、下筒周壁部31bは上記案内筒部22に挿入可能に構成されている。従って、当該押下ヘッド30を含む上記組立体80は、上記案内凹溝22aに対する上記凸部31cの可動範囲内で軸方向上下に移動する(図3参照)。
中筒部32は、図4及び図5に示すように、下筒天壁部31aの上面に立設されるように設けられている。中筒部32は中筒天壁部32aと、中筒天壁部32aの外周縁に沿って垂設される中筒周壁部32bと、中筒周壁部32bの外面から径方向両側に突出するように設けられる回動軸部32cとを備えている。この回動軸部32cを回動中心として吐出カバー部70が回動可能に中筒部32に取り付けられる(図1、図3参照)。また、図4に示すように、中筒部32の内側には、接続流路部60の屈曲流路部62及び支柱壁部64が収容される。中筒部32内において、屈曲流路部62は屈曲可能とされており、支柱壁部64は中筒周壁部32bの内面に当接されている。
上筒部33は、図4及び図5に示すように、上面視において略半分が切り欠かれた半円筒状に形成されており、中筒天壁部32aの上面に立設されている。図4に示すように、上筒部33には、第一の向きにおいて、接続流路部60の吐出口側接続部63が挿入される。
ここで、押下ヘッド30には、中筒天壁部32aにおいて当該上筒部33を一端部34a(図5(a)、(c)参照)とし、中筒周壁部32bの前面側を他端部34b(図5(b)参照)とする溝孔部34が設けられている。但し、吐出カバー部70が第二の向きに配置されたときに、押下ヘッド30に対して吐出カバー部70が位置する側を前側(正面側)とする。溝孔部34には、接続流路部60の吐出口側接続部63が、一端部34aから他端部34bまで移動可能に挿入される。一端部34a及び他端部34bには溝孔部34の内側に突出するストッパーリブ34c、34dが設けられており、それぞれ吐出口側接続部63の溝孔部34内の移動を規制する機能を有する。
また、本実施の形態では、図4及び図5に示すように、押下ヘッド30は接続流路仮固定部35を備える。接続流路仮固定部35は、吐出口側接続部63を仮固定して、吐出口側接続部63の変位を防ぐ。接続流路仮固定部35により吐出口側接続部63を仮固定することで屈曲流路部62の屈曲を抑制することができる。
図6(a)、(b)に、図5(a)、図4(a)における溝孔部34の一端部34a付近の構成を拡大して示す。本実施の形態では、図6(a)、(b)に示すように、接続流路仮固定部35は、吐出口側接続部63が挿入されるリング状の挿入部35aと、挿入部35aを押下ヘッド30に対して複数箇所において仮固定する弱化部35bとを備えている。弱化部35bは上面視において略台形を呈し、短辺となる上底側が挿入部35aに接続され、長辺となる下底側が押下ヘッド30の後述する溝孔部34に接続されている。また、図5(b)に示すように、弱化部35bは中筒天壁部32a及び挿入部35aよりも薄肉に形成されている。
吐出カバー部70を第一の向きから第二の向きに意図的に回動させると、吐出口側接続部63に対して溝孔部34内において一端部34aから他端部34bに移動する方向に力が負荷される。弱化部35bは薄肉であり挿入部35aの外周面との接触面積が小さく構成されているため、吐出口側接続部63に対して他端部34b側に向かう力が負荷されると容易に破断する。弱化部35bが破断すると挿入部35aと溝孔部34との固定が解除される。接続流路仮固定部35による吐出口側接続部63の仮固定が解除されると、吐出口側接続部63は一端部34aから他端部34bに移動する。そして、吐出口側接続部63の変位に伴い、図3に示すように、屈曲流路部62が屈曲し、吐出カバー部70に保持された吐出口部50の吐出孔51の向きに応じた流路を構成する。
図1に戻り、ポンプ機構40について説明する。ポンプ機構40は従来公知のものを適宜適用することができる。図1に示すポンプ機構40は、上記ステム41の他、シリンダ42、ピストン43、ピストンガイド44及びコイルスプリング45を備えている。なお、図1以外ではポンプ機構40に関する符号を一部省略する。
図1に示すように、シリンダ42は口部11から容器本体10の内側に垂下されている。シリンダ42の下端開口には下方に向けて延びる取付筒42aが配設されている。取付筒42aには容器本体10に収容された内容物を吸い上げるための吸上筒42bが挿嵌されている。取付筒42a及び吸上筒42bは連通し、シリンダ42、取付筒42a及び吸上筒42bはそれぞれ中心軸Oと同軸に配設されている。シリンダ42の下端には吸込弁部42cが配設されている吸込弁部42cは、シリンダ42内が加圧状態にあるときシリンダ42の下端開口を閉塞し、シリンダ42内が減圧状態にあるときシリンダ42の下端開口を開放する。
また、シリンダ42の上端部に、径方向の外側に向けて突出するフランジ部42dが形成されている。フランジ部42dは、パッキン46を介して容器本体10の口部11の上端開口縁に配置されており、フランジ部42dの上面にキャップ部21の天壁面が配置される。
ステム41はコイルスプリング45により上方付勢された状態で軸方向に上下に移動可能に配設される。ステム41の下部は、シリンダ42の上端開口部より下方に位置している。ステム41の上部は、シリンダ42の上端開口部より上方に位置している。ステム41のうち、下端部は他の部分より拡径されている。ステム41の上端開口縁は、装着部20の案内筒部22より上方に位置している。
ピストン43は、ステム41の下端に配設されており、ステム41の上下動に連係して、軸方向に上下に移動可能にシリンダ42内に収容される。ピストン43は筒状に形成されるとともに、中心軸Oと同軸に配設されている。
ピストンガイド44は中心軸Oと同軸に配置されている。ピストンガイド44の上部は、ステム41の内側に挿嵌されている。ピストンガイド44の下部はピストン43に連係している。ピストンガイド44の下部には、径方向に貫く連通孔44aが形成されている。ピストンガイド44には、この連通孔44aの下部に、径方向の外側に突出した台座部44bが形成されている。台座部44bは、ピストン43を、ピストン43の下方から支持している。これにより、シリンダ42内において、ピストン43より下方に位置する部分と、連通孔44aとの連通が遮断されている。ピストンガイド44が、ピストン43に対して下方移動し、台座部44bがピストン43から下方に離間したときに、シリンダ42内において、ピストン43より下方に位置する部分と、連通孔44aとが連通する。
コイルスプリング45の内側にはステム41が挿入されている。また、コイルスプリング45の下端部は、シリンダ42に配設された下支持部47に支持され、コイルスプリング45の上端部は、ステム41の上部に配設された上支持部48に支持されている。
上述のとおり、ステム41は接続流路部60のステム側接続部65に内嵌されており、上支持部48はステム側接続部65に外嵌されている。接続流路部60を介して、ステム41と吐出口部50とが接続される。
吐出口部50は液体を霧状にして吐出孔51から吐出するスプレーノズルとして構成される。吐出口部50は、吐出カバー部70に設けられる接続筒72の他端側に保持される。本実施の形態では、吐出口部50は吐出カバー部70内に予め保持されており、吐出カバー部70と吐出口部50とが一つの部品として一体化されている。また、接続筒72の一端側には接続流路部60の吐出口側接続部63が内嵌されており、当該接続筒72を介して吐出口部50と吐出口側接続部63とが接続される。
次に、図7及び図8を参照しながら、吐出カバー部70について説明する。吐出カバー部70は、取付部71と、上記接続筒72と、カバー部73とを備えている。取付部71は天壁面71aと、天壁面71aから軸方向両側に垂設される側壁面71bと、両側壁面71bの間に設けられる背壁面71cとを備えている。
側壁面71bには、押下ヘッド30に設けられた回動軸部32cが挿入される軸受孔71dが設けられている。吐出カバー部70はこの回動軸部32cを回動中心として、図1,2に示す第一の向きから図3に示す第二の向きまで略90度回動可能に押下ヘッド30の中筒部32に取り付けられる。また、側壁面71bの内面には軸方向に沿って軸受孔71dから下方に凹溝71eが形成されている。
取付部71の前面側、つまり背壁面71cの対向面は開口している。吐出カバー部70が第一の向きから第二の向きまで回動したとき、図3に示すように天壁面71aの端部が押下ヘッド30の下筒部31の天壁面に当接し、それ以上の回動が規制される。図8(a)に示すように、側壁面71bの前面側の下部は円弧状に切り欠かれており、吐出カバー部70を回動させたときに、側壁面71bの前面側が中筒部32の中筒天壁部32aに干渉しないようにされている。
また、図3(a)、(b)等に示すように第二の向きにおいて、背壁面71cは押下ヘッド30の上筒部33の軸方向上方に配置される。背壁面71cには押下ヘッド30を押下する際に指等を押し当てるための凹部71fが設けられており、第二の向きにおいて背壁面71cは押下操作部として機能する。
カバー部73は、接続筒72と同軸の先端開口部73aを有し、接続筒72側から先端開口部73aに向かって拡径されたフード状又は受皿状に構成される。カバー部73の上面には内容物を貯留することができる。図8(b)等に示すように、カバー部73の裏面には接続筒72から先端開口部73aに向かって延びるリブ73bが設けられている。本実施の形態では4本のリブ73bが等間隔に設けられている。接続筒72に吐出口部50が保持された状態で、先端開口部73aは吐出孔51と同軸となる。第一の向きにおいて、カバー部73は押下ヘッド30を押下するための押下操作部となる。
以上のように構成された吐出ポンプ100aにより容器本体10に収容された内容物を吐出させる際には次のようにする。まず、第一の向きに内容物を吐出させたい場合は、吐出カバー部70を図1等に示す第一の向きに配置し、スポンジ、コットンや、手のひら等を先端開口部73aに押し当て、吐出カバー部70を軸方向に押下する。吐出カバー部70が押下されると、押下ヘッド30及び接続流路部60より成る組立体80が容器本体10側に押し込まれる。これに伴い、ステム41が軸方向に押し込まれて、ポンプ機構40が作動し、容器本体10に収容された内容物がポンプ機構40により圧送されてステム41、接続流路部60、吐出口部50を順に通過して、吐出孔51から軸方向上方に向かって噴出する。吐出孔51から噴出した内容物をスポンジ、コットンや、手のひらに付着させたり、内容物を受皿状のカバー部73に貯留させたりすることができる。
内容物を第二の向きに吐出させたい場合は、吐出カバー部70を第一の向きから図3に示す第二の向きに回動させる。吐出カバー部70を回動させると、吐出口部50も同時に第二の向きに回動する。
ここで、吐出カバー部70を最初に第一の向きから第二の向きに回動させるときには、吐出口側接続部63が接続流路仮固定部35により押下ヘッド30の溝孔部34の一端部34aに固定された状態となっている。しかしながら、図6を参照しながら説明したとおり、吐出カバー部70を回動させることで、弱化部35bを破断して、吐出口側接続部63の固定を解除することができる。吐出口側接続部63の固定が解除されると、吐出口側接続部63はストッパーリブ34cを乗り越えて溝孔部34内を他端部34bに向けて移動する。そして、他端部34bの手前に設けられたストッパーリブ34dを乗り越えると、吐出口側接続部63は溝孔部34の他端部34bに当接して、それ以上の移動が規制される(図3参照)。このとき、屈曲流路部62は屈曲する。そして、押下ヘッド30の背壁面71cの凹部71fに指等を押し当てて組立体80を軸方向下方に押し込むことで、ステム41が押し込まれて、ポンプ機構40が作動し、ポンプ機構40により吸い上げられて圧送された内容物が吐出孔51から軸方向に対して横向きに噴出する。
次に、上記吐出ポンプ100a及び吐出容器100の製造方法を説明する。まず、所定形状に成形等された容器本体10、装着部20、押下ヘッド30、ポンプ機構40、吐出口部50、接続流路部60、吐出カバー部70を準備する。吐出カバー部70には予め吐出口部50を接続筒72内に組み付けておく。また、押下ヘッド30に対して接続流路部60を上述のように組み付け、接続流路仮固定部35により吐出口側接続部63を溝孔部34の一端部34aに仮固定された組立体80(図4参照)を準備しておく。
そして、組立体80に対して吐出カバー部70を取り付ける際には、図9に示す組立治具90を用いる。組立治具90は、土台部91と、土台部91の外縁端から立設される支持部92と、支持部92の上端において土台部91の内側に突設される保持部93とを有する。支持部92は、軸方向に長尺に構成されている。保持部93は、支持部92に連設される連設部93aと、連設部93aから先が二つに分かれた二股状の先端部93bとを有する。
図7(a)及び図8(b)に示すように、保持部93の先端部93bを押下ヘッド30に設けられた溝孔部34に挿入すると、先端部93bには屈曲流路部62が挿入されて、連結部66の下面が保持される。このとき、土台部91とステム側接続部65との間には僅かであるが間隙が生じ、組立体80が組立治具90により浮かんだ状態で保持される。そして、組立体80に対して吐出カバー部70を被せるようにして、接続筒72内に吐出口側接続部63を挿入し、押下ヘッド30の凸部31cを凹溝71eを通過させながら、軸受孔71dに回動軸部32cを挿入し、吐出カバー部70を組立体80にセットする。
このように組立体80とした上で吐出カバー部70を取り付ければ、吐出口側接続部63が弱化部35bにより仮固定されており、屈曲流路部62の屈曲が抑制されているため、吐出口側接続部63を接続筒72内に挿入させる作業などが容易になり、組立効率を向上することができる。また、組立治具90を用いることで、組立作業中における弱化部35bの破断を抑制することができる。
以上説明した本実施の形態の吐出ポンプ100aは、装着部20により容器本体10の口部11に装着することができ、押下ヘッド30を吐出カバー部70を介して押下すると、ポンプ機構40が作動し、容器本体10内の内容物が吐出口部50側に送出される。当該吐出ポンプ100aでは、吐出口部50と、ポンプ機構40のステム41とを接続流路部60により接続し、吐出口部50とステム41との間の流路を屈曲させることができる。従って、本実施の形態の吐出ポンプ100a及び吐出容器100によれば、内容物を吐出させたい向きに吐出口部50を変位させることで、吐出口部50の向きに応じて流路を屈曲させて内容物を吐出させることができる。
また上記吐出ポンプ100aは、屈曲流路部62により流路の一部を屈曲可能に構成しつつ、接続流路仮固定部35により吐出口側接続部63を仮固定している。そのため、上述のとおり組立作業の効率が向上する他、流通時などに吐出カバー部70が不用意に回動することを防止するストッパー部材として機能させることもできる。さらに、接続流路仮固定部35は、弱化部35bにより吐出口側接続部63を仮固定することで、使用時には吐出カバー部70を意図的に第一の向きから第二の向きに回動させることで、弱化部35bを容易に破断することができる。また、弱化部35bによる吐出口側接続部63の仮固定を一度解除すれば、その後は、吐出カバー部70の向きに応じて流路を屈曲させることができる。従って、ステム等に装着させるストッパー部材のように別部品を容易する必要がなく、またストッパー部材を取り外すといった手間も削減することができる。
さらに、上記吐出ポンプ100aでは吐出カバー部70を備え、吐出カバー部70の回動に伴って吐出口部50を第一の向きと第二の向きとの間で変位するようにしたため、内容物を吐出する向きを容易に切り替えることができる。
上記説明した本実施の形態は本発明に係る吐出ポンプ、吐出容器及び吐出ポンプの製造方法の一態様に過ぎず、本発明に係る吐出ポンプ、吐出容器及び製造方法は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であるのは勿論である。上記実施の形態では、第二の向きは軸方向に略直交する方向としたが、第二の向きは第一の向きと異なる方向であり、軸方向に交差する方向であれば特に限定されるものではない。
また、上記実施の形態では、接続流路仮固定部35は、吐出口側接続部63が挿入される挿入部35aと、この挿入部35aを押下ヘッド30に設けられた溝孔部34に仮固定する弱化部35bとを備えるものとしたが、本発明において接続流路仮固定部35は当該構成に限定されるものではない。接続流路仮固定部35は、吐出口側接続部63を破断可能な弱化部35bにより仮固定して、吐出口側接続部63の変位を防ぐことで屈曲流路部62の屈曲を抑制することができれば、その具体的な構成は特に限定されるものではない。
例えば、図10に示すように、上記実施の形態と略同様の構成を有する接続流路部60において、支柱壁部64の上端に対して、連結部66を弱化部35bにより仮固定してもよい。この場合、屈曲流路部62の両側に設けられた各支柱壁部64に対して弱化部35bにより連結部66を2箇所で仮固定することになる。この場合、上記組立体80を得る際も屈曲流路部62の屈曲を抑制することができるため組立作業時の取り扱いがより容易になる。また、この場合は、接続流路仮固定部35に挿入部35aを設ける必要もなく、組立体80を得る作業もより容易になる。
また、上記説明した接続流路部60では、蛇腹状チューブにより屈曲流路部62を構成し、吐出口側接続部63とステム側接続部65との間の流路を屈曲さえるものとしたが、接続流路部60の構成はこれに限定されるものではない。例えば、上記実施の形態と略同様の構成を採用しつつ、屈曲流路部62をゴム、エラストマー等の可撓性に富む材料からなるチューブにより構成してもよい。また、吐出口側接続部63とステム側接続部65との間に、吐出口側接続部63に連結されて軸方向に略直交する向きの流路を構成する回動筒と、回動筒及びステム側接続部65と連通しつつ、回動筒を回動可能に連結する連結筒とにより流路を屈曲可能に構成してもよい。この場合、吐出口側接続部63が変位すると、連結筒に対して回動筒が回動し、流路を屈曲させることができる。
また、当該吐出容器100及び吐出ポンプ100aは容器包装材として用いられる各種樹脂材料(例えば、ポリプロピレン樹脂(PP)、低密度ポリエチレン(LDPE)や高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)等のポリエチレン樹脂(PE)の他、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)等)を適宜採用することができる。また、抗菌剤が練り込まれた樹脂材料等により吐出ポンプ100a及び吐出容器100が構成されていてもよいし、表面に抗菌コート等が施されていてもよい。さらに、容器本体10は樹脂製に限らず、硝子製、金属製等でもよい。
吐出カバー部70の材料は、容器本体10等と同じ材料から構成されていてもよいし、異なる材料から構成されていてもよい。吐出カバー部70を、例えば、ポリプロピレン樹脂(PP)、ABS樹脂、ポリアセタール樹脂(POM(ポリオキシメチレン樹脂))、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)などの強度の高い樹脂材料から形成すれば、吐出カバー部70の各部の厚みを薄く構成しつつ、使用時の繰り返し押下操作に耐える耐久性を付与することができる。
容器本体10の形状等は特に限定されるものではない。また、容器本体10は単層容器であってもよいし、多層容器として構成されていてもよく、更には積層剥離容器(デラミボトル)として構成されていてもよい。但し、積層剥離容器とは、少なくとも二層備え、層間に外気が導入され内層側が内容物の減少と共に減容する容器をいうものとし、例えば、比較的剛性を有する外容器(外層)と、可撓性に富む内容器(内層)とを備え、外容器の内面に内容器が剥離可能に積層され、内容器内を収容空間Sとしたものとすることができる。さらに、容器本体10の底部12又は口部11などに、外容器と内容器との間に外気を導入するための外気導入孔が設けられることも好ましい。容器本体10を積層剥離容器により構成すれば、例えば、図1に示す正立姿勢から倒立姿勢にして、吐出カバー部70を第一の向きにした状態で、吐出面等に押し当てることで、内容物を吐出面に噴出させることができる。
但し、ここでいう積層剥離は、接着(疑似接着)状態からの剥離の他、密着(非接着)状態からの剥離も含むものとする。従って、当該積層剥離容器には、例えば押出ブロー成形により、外層と内層とが積層された積層パリソンを用いて、成形直後の段階では外層と内層とが接着状態にあるものの他、射出成形等によって外層と内層とが積層された積層プリフォームを得た後、これをブロー成形等することにより得たものであってもよいし、外容器用のプリフォーム及び内容器用のプリフォームをそれぞれ個別に形成し、これらを二重(内外)に組み合わせた二重構造のプリフォームを得た後、これをブロー成形(二軸延伸ブロー成形)することによって得られたものであってもよいし、外容器内に袋状の内容器を配置した二重容器等であってもよい。また、本発明に係る吐出容器及び吐出ポンプにおいて容器本体10は内容物の減少に伴い収容空間Sが減容する積層剥離容器等に限定されるものではなく、通常の単容器であってもよい。
その他、装着部20、押下ヘッド30、ポンプ機構40、吐出口部50、吐出カバー部70の具体的な構成は特に限定されるものではない。
10 :容器本体
11 :口部
11a :雄ねじ
12 :底部
13 :胴部
14 :肩部
20 :装着部
21 :キャップ部
21a :雌ねじ
21b :挿通孔
22 :案内筒部
22a :案内凹溝
30 :押下ヘッド
31 :下筒部
31a :下筒天壁部
31b :下筒周壁部
31c :凸部
32 :中筒部
32a :中筒天壁部
32b :中筒周壁部
32c :回動軸部
33 :上筒部
34 :溝孔部
34a :一端部
34b :他端部
34c :(一端部側の)ストッパーリブ
34d :(他端部側の)ストッパーリブ
35 :接続流路仮固定部
35a :挿入部
35b :弱化部
40 :ポンプ機構
41 :ステム
42 :シリンダ
42a :取付筒
42b :吸上筒
42c :吸込弁部
42d :フランジ部
43 :ピストン
44 :ピストンガイド
44a :連通孔
44b :台座部
45 :コイルスプリング
46 :パッキン
47 :下支持部
48 :上支持部
50 :吐出口部
51 :吐出孔
60 :接続流路部
61 :基台部
61a :天面
61b :周壁
62 :屈曲流路部
62a :可撓性チューブ
62b :周状凸部
63 :吐出口側接続部
64 :支柱壁部
65 :ステム側接続部
66 :連結部
70 :吐出カバー部
71 :取付部
71a :天壁面
71b :側壁面
71c :背壁面
71d :軸受孔
71e :凹溝
71f :凹部
72 :接続筒
73 :カバー部
73a :先端開口部
73b :リブ
80 :組立体
90 :組立治具
91 :土台部
92 :支持部
93 :保持部
93a :連設部
93b :先端部
100 :吐出容器
100a :吐出ポンプ
O :中心軸
S :収容空間

Claims (6)

  1. 内容物を収容する容器本体の口部に装着される装着部と、
    前記口部の軸方向に沿って前記容器本体側に押下可能に前記装着部に設けられる押下ヘッドと、
    前記押下ヘッドの押下動作に伴い作動するポンプ機構と、
    前記ポンプ機構により送出された前記内容物を吐出するための吐出孔を有する吐出口部と、
    前記吐出口部と接続される吐出口側接続部と、前記ポンプ機構のステムと接続されるステム側接続部とを有し、前記吐出口側接続部と前記ステム側接続部との間で流路を屈曲可能な接続流路部と、
    破断可能な弱化部を用いて前記吐出口側接続部を仮固定して、前記流路の屈曲を抑制する接続流路仮固定部と、
    を備えた、吐出ポンプ。
  2. 前記押下ヘッドに対して前記軸方向に沿った向きとなる第一の向きと、前記軸方向に交差する向きとなる第二の向きとの間で変位可能な吐出カバー部を備え、
    前記吐出口部は、前記吐出カバー部に保持され、
    前記接続流路部は、前記吐出口側接続部と前記ステム側接続部とに接続される屈曲流路部を有し、前記吐出カバー部の向きに応じて前記吐出口側接続部を変位させることで、前記屈曲流路部を屈曲させる、請求項1に記載の吐出ポンプ。
  3. 前記接続流路仮固定部は、前記吐出口側接続部が挿入される挿入部を備え、
    前記弱化部は、当該挿入部を前記押下ヘッドに仮固定する、請求項1に記載の吐出ポンプ。
  4. 前記接続流路部は、前記ステム側接続部を下面に備える台座部と、当該台座部の上面に設けられて前記ステム側接続部と接続し、且つ、前記吐出口側接続部とに接続される屈曲流路部と、前記台座部の前記上面に立設される支柱壁部と、を備え、
    前記接続流路仮固定部は、前記支柱壁部に対して前記弱化部により前記吐出口側接続部を仮固定する、請求項1に記載の吐出ポンプ。
  5. 請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の吐出ポンプと、前記容器本体とを備えた吐出容器。
  6. 請求項1~4のいずれか一項に記載の吐出ポンプを製造するための吐出ポンプの製造方法であって、
    前記押下ヘッドに対して前記接続流路部が組み付けられており、且つ、前記接続流路仮固定部により、前記流路が屈曲しないように前記弱化部により仮固定された組立体を用い、
    前記吐出口側接続部を保持し、前記弱化部の破断を防止するための組立治具を用いて、前記組立体を保持しつつ前記吐出口側接続部に前記吐出口部を接続する、吐出ポンプの製造方法。
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