JP2024005697A - 軟質部材の取付構造及び取付方法 - Google Patents

軟質部材の取付構造及び取付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】軟質部材の組立性を確保し、且つ筒体と軟質部材とを強固に嵌合させることができる軟質部材の取付構造及び取付方法を提供する。【解決手段】筆記具の軸筒又はキャップ等の筒体1の上端部に、軸方向上方に開口する取付孔2を設ける。取付孔2の内周面に内向突起21を形成し、軟質部材3の外周面に外向突起51を形成する。取付孔2に軟質部材3を挿着することにより内向突起21と外向突起51とが上下方向に係合する。軟質部材3を下方から上方に押圧することによって外向突起51を径方向外方に押圧する押圧部材8を備える。【選択図】 図4

Description

本発明は、軟質部材の取付構造に関する。詳細には、筆記具の軸筒又はキャップ等の筒体の上端部に、軸方向上方に開口する取付孔を設け、前記取付孔に軟質部材を挿着する軟質部材の取付構造に関する。本発明で、「上」とは、筒体において取付孔側を指し、軟質部材において大径部側を指す。一方、本発明で、「下」とは筒体において取付孔の反対側を指し、軟質部材において小径部側を指す。
特許文献1には、筆記具の軸筒又はキャップ等の筒体の上端部に軸方向上方に開口する取付孔を設け、取付孔の内周面に内向突起を形成し、軟質部材の外周面に外向突起を形成し、前記外向突起が前記内向突起を上方から下方に乗り越える軟質部材の取付構造が開示されている。
特開2007-144991号公報
前記従来の軟質部材の取付構造は、筒体と軟質部材との十分な嵌合力を得るために外向突起の寸法を大きくすると、組立時の軟質部材の押し込み力が大きくなり、組立性が低下するおそれがあった。一方、組立性を向上させるため、外向突起の外径を小さく設定すると、十分な嵌合力を得ることができないおそれがあった。
本発明は、前記従来の問題点を解決するものであって、軟質部材の組立性を確保し、且つ筒体と軟質部材とを強固に嵌合させることができる軟質部材の取付構造及び取付方法を提供しようとするものである。
本願の第1の発明は、筆記具の軸筒又はキャップ等の筒体の上端部に、軸方向上方に開口する取付孔を設け、前記取付孔の内周面に内向突起を形成し、軟質部材の外周面に外向突起を形成し、前記取付孔に前記軟質部材を挿着することにより前記内向突起と前記外向突起とが上下方向に係合する軟質部材の取付構造であって、前記軟質部材を下方から上方に押圧することによって前記外向突起を径方向外方に押圧する押圧部材を備えることを特徴とする。
本願の第1の発明の軟質部材の取付構造は前記構成により、軟質部材の組立性を確保し、且つ、筒体と軟質部材とを強固に嵌合させることができる。
本願の第2の発明は、前記第1の発明において、前記軟質部材は軸方向下方に開口する内孔を備え、前記押圧部材の外面又は前記内孔の内面は先細形状を有し、前記押圧部材の外面と前記内孔の内面とが圧接することが好ましい。
本願の第2の発明の軟質部材の取付構造は前記構成により、押圧部材によって軟質部材が内側から押圧されるため、外向突起が確実に径方向外方に押圧され、筒体と軟質部材とを強固に嵌合させることができる。
本願の第3の発明は、前記第1又は第2の発明において、前記筒体が軸筒であり、下端にペン先を備え、内部にインキを収容するレフィルを前記軸筒内に備え、前記押圧部材が前記レフィルの上端に設けられていることが好ましい。
本願の第3の発明の軟質部材の取付構造は前記構成により、押圧部材を新たな部品として追加する必要がなく、コストを抑えた上で、筒体と軟質部材とを強固に嵌合させることができる。
本願の第4の発明は、軸筒又はキャップ等の筒体の上端部に、軸方向上方に開口する取付孔を設け、前記取付孔の内周面に内向突起を形成し、軟質部材の外周面に外向突起を形成し、前記取付孔に前記軟質部材を挿着することにより前記内向突起と前記外向突起とが上下方向に係合する軟質部材の取付方法であって、前記取付孔に前記軟質部材を挿着し、前記外向突起を前記内向突起より下方に位置させた後、前記押圧部材によって前記軟質部材を下方から上方に押圧することで、前記外向突起を径方向外方に押圧することを特徴とする。
本願の第4の発明の軟質部材の取付方法は前記手順により、軟質部材の組立性を確保し、且つ、筒体と軟質部材とを強固に嵌合させることができる。
本発明の軟質部材の取付構造及び取付方法は、軟質部材の組立性を確保し、且つ、筒体と軟質部材とを強固に嵌合させることができる。
本発明の第1の実施の形態の軟質部材を筒体の取付孔に挿着する前の状態を示す要部縦断面図である。 図1の軟質部材の外向突起が取付孔の内向突起を乗り越える直前の状態を示す要部縦断面図である。 図1の軟質部材を筒体の取付孔に挿着した後の状態を示す要部縦断面図である。 図3の軟質部材に押圧部材を圧接させた後の状態を示す要部縦断面図である。 本発明の第1の実施の形態の変形例である。 本発明の第1の実施の形態の軟質部材の変形例である。 本発明の第2の実施の形態の軟質部材を筒体の取付孔に挿着する前の状態を示す要部縦断面図である。 図7の軟質部材を筒体の取付孔に挿着した後の状態を示す要部縦断面図である。 図8の軟質部材に押圧部材を圧接させた後の状態を示す要部縦断面図である。
<第1実施形態>
図1乃至図6に本発明の第1の実施の形態を示す。本実施の形態の軟質部材の取付構造は、上端部に取付孔2を備えた筒体1と、該筒体1の取付孔2に挿着される軟質部材3とからなる。
・筒体
筒体1は、合成樹脂(例えばポリカーボネイト)の射出成形又は押出成形により得られる。筒体1は筆記具の軸筒である。筒体1の上端部には、軸方向上方に開口する取付孔2が形成される。取付孔2は横断面円形状を有する。
筒体1は軸筒に着脱自在に設けられるキャップであってもよい。筒体1がキャップである場合は、取付孔2はキャップの閉塞端側に形成される。
・内向突起
取付孔2の内周面には、環状の内向突起21が一体に形成される。内向突起21は、下方に向かうに従い内径が次第に小さくなる傾斜面(即ち円錐面)よりなるガイド部21aを有する。また、内向突起21は、ガイド部21aの下方に、軸線に対して垂直な面よりなる下端面を有する。ガイド部21aと下端面との間に鋭角な角部よりなる最小内径部21bが形成される。
・リブ
前記内向突起21の下方の取付孔2の内面には、軸方向に延びる複数本のリブ22が一体に突出形成される。外向突起51と内向突起21との乗り越えが終了した状態において、前記リブ22が、軟質部材3の外向突起51と圧接し、軟質部材3の回転が防止される。
・軟質部材
軟質部材3は、大径部4と、大径部4の下方に一体に連設される小径部5とからなり、弾性材料により一体に形成される。軟質部材3は、合成ゴムやエラストマー等の弾性材料により形成される。本実施の形態では、軟質部材3は、熱変色性の筆跡の表面を擦って筆跡を熱変色させる摩擦変色部材が採用される。軟質部材3は、これ以外にも、消しゴム、又は携帯情報端末に用いる入力ペンの入力部材等が挙げられる。
・大径部
大径部4の上面は凸曲面状を有する。前記大径部4の下端には、取付孔2の開口端(具体的には筒体1の上端)に当接可能な肩部41が形成される。大径部4の最大外径は、取付孔2の内径よりも大きく且つ筒体1の上端の外径よりも小さく設定される。
・小径部
小径部5の下端部の外周面には環状の外向突起51が一体に形成される。外向突起51は、上方に向かうに従い外径が次第に大きくなる傾斜面(即ち円錐面)よりなるガイド部51aを有する。外向突起51は、軸線に対して垂直な面よりなる上端面を有する。ガイド部51aと上端面との間に鋭角な角部が形成される。前記角部が外向突起51における最大外径部51bとなる。即ち、外向突起51が、上方に向かうに従い外径が次第に大きくなる傾斜面よりなるガイド部51aと、該ガイド部51aより上方に形成した最大外径部51bとを備える。
外向突起51の最大外径は、内向突起21の最小内径より大きく且つ内向突起21よりも上方の取付孔2の内径bより小さく設定される。本実施の形態では、外向突起51の最大外径(即ち最大外径部51bの外径)は、4.9mmに設定され、内向突起21の最小内径(即ち最小内径部21bの内径)は、4.1mmに設定される。外向突起51の最大外径と内向突起21の最小内径との差は、0.5mm~2mm(好ましくは0.5mm~1mm)の範囲が好ましい。それにより、軟質部材3の確実な脱落防止が可能となるとともに、外向突起51と内向突起21とのスムーズな乗り越えが可能となる。
軟質部材3の内部には、軸方向に延びる内孔31が形成される。内孔31の下端は軸方向下方に開口される。内孔31の上端は大径部4内部に位置している。内孔31により、軟質部材3は、上端が閉鎖され且つ下端が開口された有底円筒状に形成される。本実施の形態では、少なくとも外向突起51の径方向内方には内孔31が形成されているため、外向突起51が内向突起21を乗り越える際、及び押圧部材8が圧接する際の外向突起51の径方向内方及び径方向外方への弾性変形が容易となる。内孔31の内径は軸方向に一定である。
また、小径部5前端部の外周面(即ち小径部5と大径部4の肩部41との連設部分の外周面)には、上方に向かうに従い外径が次第に大きくなる傾斜面状(即ち円錐面状)の基部52が形成される。軟質部材3を取付孔2内に挿着した際、傾斜面状の基部52が、取付孔2の開口縁と圧接され、軟質部材3の径方向のぐらつきが抑えられる。
・環状空間
小径部5の中間部(即ち外向突起51と傾斜面状の基部52との間の部分)の外径aは、取付孔2の内向突起21よりも上方部分の内径bよりも小さく設定される。それにより、外向突起51が内向突起21を乗り越える直前の外向突起51と内向突起21とが当接した際、外向突起51よりも上方の小径部5の外周面と、内向突起21よりも上方の取付孔2の内周面との間に環状空間6が形成される。図2に示すように、外向突起51が内向突起21を乗り越える直前に、外向突起51と内向突起21とが強く圧接される時、外向突起51よりも上方の小径部5が径方向外方に弾性変形により膨らんでも、前記環状空間6が形成されているため、外向突起51よりも上方の小径部5の外周面が取付孔2の内周面に強く圧接されず、軟質部材3の挿着時の抵抗となるおそれがない。その結果、外向突起51と内向突起21との円滑な乗り越えが可能となる。具体的には、前記外径aは、4.9mmに設定され、前記内径bは、5.6mmに設定される。
・軸方向の隙間
軟質部材3の肩部41から外向突起51の上端(即ち最大外径部51b)までの軸方向の長さAは、筒体1の上端から取付孔2の内向突起21の下端(即ち最小内径部21b)までの軸方向の長さBよりも僅かに大きく設定される(図1参照)。それにより、外向突起51が内向突起21を乗り越える時、外向突起51と内向突起21との滑りが悪くても、外向突起51が内向突起21を確実に乗り越えることができる。図3に示すように、軟質部材3の取付孔2への挿着が終了した状態で、外向突起51の上端(即ち最大外径部51b)が内向突起21の下端(即ち最小内径部21b)よりも下方に位置し、内向突起21の下端と外向突起51の上端との間に、軸方向の隙間Cが形成される。軸方向の隙間Cは、具体的には0.05mm~1.0mm(好ましくは0.1mm~0.5mm)の範囲が有効である。軸方向の隙間Cの寸法により、軟質部材3の使用時も軸方向の大きなガタツキがなく、しかも、軟質部材3の挿着時の内向突起21と外向突起51との確実な乗り越えが得られる。本実施の形態では、具体的には、前記軸方向の長さAは、8mmに設定され、前記軸方向の長さBは、7.9mmに設定される。
・レフィル
レフィル7は筒状のレフィルパイプ71と、レフィルパイプ71の下端に装着されるペン先とからなる。レフィルパイプ71内には熱変色性インキが収容され、前記ペン先から前記インキが吐出されることで熱変色性の筆跡を形成する。レフィル7は筒体1内に固定される。
レフィルパイプ71の後端には尾栓72が設けられている。尾栓72には通気孔が設けられ、レフィルパイプ71の内外を空気が流通可能である。
・押圧部材
押圧部材8は軟質部材3の下方に設けられる。押圧部材8は円筒形状である。本実施形態では押圧部材8は尾栓72を兼ねており、押圧部材8はレフィルパイプ71の上端に取り付けられている。押圧部材8が尾栓72を兼ねていることにより、押圧部材8を新たな部品として追加する必要がなく、コストを抑えることができる。
押圧部材8は軟質部材3の材料より硬質な材料(例えばポリプロピレン等の合成樹脂)からなる。前記構成により、押圧部材8と軟質部材3とが圧接した際に、軟質部材3側を確実に変形させることができる。
押圧部材8は押圧部81と係合部82とからなる。押圧部81は軟質部材3と圧接し、外向突起51を径方向外方に押圧する。係合部82はレフィルパイプ71の内面と係合し、押圧部材8とレフィル7とを接続する。押圧部81と係合部82との間には下向きの段部が存在し、前記段部とレフィルパイプ71の上端とが当接することにより、押圧部材8とレフィル7との接続が完了する。
押圧部81の外面は切頭円錐形状である。押圧部81の外面が切頭円錐形状であることにより、外向突起51を全周に渡って径方向外方に押圧することができる。押圧部81の外径は上端では内孔31の内径より小さく、下端では内孔31の内径より大きく設定される。押圧部81の上端の外径が内孔31の内径より小さいことにより、押圧部81を内孔31内に確実に挿入することができる。押圧部81の下端の外径が内孔31の内径より大きいことにより、押圧部81の外面と内孔31の内面とを確実に圧接させることができる。
押圧部81の外面は、下方から上方に向かうに従い外径が小さくなる先細形状であれば他の形状であってもよい。他の形状として例えば、半球形状等が挙げられる。
押圧部81の外面を先細形状とする代わりに、内孔31の内面を先細形状としてもよい。この場合、押圧部81の外径は軸方向に一定とする。内孔31の内径は下端では押圧部材8の外径より大きく、上端では押圧部81の外径より小さく設定される。
押圧部材8と尾栓72とは別体であってもよい。押圧部材8と尾栓72とが別体である場合、押圧部材8は軟質部材3と尾栓72との間に設けられる。
・軟質部材の挿着
本実施の形態の軟質部材3の挿着過程を図面に従い説明する。図1に示すように、軟質部材3の小径部5の下端を筒体1の取付孔2の上端開口部に挿入する。
さらに、小径部5を取付孔2内に挿入していくと、軟質部材3の小径部5の外向突起51のガイド部51aが、取付孔2の内向突起21のガイド部21aに当接する。そして、図2に示すように、外向突起51が内向突起21を乗り越える直前において、小径部5外周面が径方向外方に膨出変形される。このとき、取付孔2内周面と小径部5外周面との間に環状空間6が存在するため、膨出変形した小径部5外周面が取付孔2内周面に強く圧接されない。それにより、軟質部材3の挿入の妨げにならず、外向突起51と内向突起21とのスムーズな乗り越えが可能となる。
そして、図3に示すように、外向突起51と内向突起21との乗り越えが終了した状態において、外向突起51の上端と内向突起21の下端との間には軸方向の隙間Cが形成される。それにより、外向突起51と内向突起21との滑りが悪くても、潤滑剤等を塗布すること無しに外向突起51と内向突起21との確実な乗り越えが可能となる。また、外向突起51と内向突起21との乗り越えが終了した状態(外向突起51と内向突起21との係合が終了した状態)において、内向突起21は、外向突起51よりも上方の小径部5の外周面に圧接される。それにより、小径部5の軸方向及び径方向のガタツキを防止できる。また、外向突起51と内向突起21との乗り越えが終了した状態において、肩部41及び基部52に筒体1の上端が圧接される。それにより、大径部4の取付孔2内への没入が防止でき、且つ、大径部4の径方向のガタツキを防止できる。
・押圧部材の挿着
図4に示すように、筒体1の下端からレフィル7を挿入する。レフィル7を筒体1内に固定することで、押圧部材8の押圧部81の外面と軟質部材3の内孔31の内面とを圧接させる。押圧部81の外面と内孔31の内面とが圧接することにより、外向突起51が径方向外方に押圧され、筒体1の内面と外向突起51とが強く圧接する。
筆記具が組み立てられた状態で、軟質部材3の内孔31の径方向内方における押圧部81の少なくとも一部の外径は内孔31の内径より大きい。前記構成により、外向突起51が径方向外方に押圧され、筒体1と軟質部材3とを強固に嵌合させることができる。
筆記具が組み立てられた状態で、外向突起51の最大外径部51bの径方向内方における押圧部81の外径が内孔31の内径より大きいとさらに好ましい。最大外径部51bの径方向内方における押圧部81の外径を内孔31の内径より大きく設定することにより、最大外径部bが確実に径方向外方に押圧され、筒体1と軟質部材3とを強固に嵌合させることができる。
筆記具が組み立てられた状態で、押圧部材8は軟質部材3に常に圧接していることにより、外向突起51が常に径方向外方に押圧される。これにより、外向突起51の径方向内方への変形が規制され、筒体1と軟質部材3とを常に強固に嵌合させることができる。
また、軟質部材3と押圧部材8とが圧接していることにより、軟質部材3の回転が防止される。さらに、レフィル7の上端が軟質部材3によって支持されているため、前記ペン先にかかる筆圧を軟質部材3によって吸収し、柔らかな筆感を得ることもできる。
筒体1がキャップである場合は、押圧部材8は軟質部材3の下方に単独で配置される。例えば図5に示すように、押圧部材8に係合部82を鍔状に設け、筒体1の内面に径方向内方に突出する係合突起11を設ける。係合部82と係合突起11とが係合することにより、押圧部材8が筒体1内に固定され、それと同時に押圧部81の外面と内孔31の内面とが圧接する。
図6に示すように、軟質部材3の小径部5には軸方向に延びる切欠き32が設けられていてもよい。切欠き32は例えば180°おきに周方向に等間隔に設けられている。切欠き32により、軟質部材3を取付孔2へ挿入する際に、外向突起51が径方向内方に撓むため、軟質部材3の挿入性が向上する。さらに、押圧部材8により外向突起51の径方向内方への変形が規制されるため、切欠き32が設けられていても筒体1と軟質部材3とを強固に嵌合させることができる。
本願の第1の発明は、筆記具の軸筒又はキャップ等の筒体1の上端部に、軸方向上方に開口する取付孔2を設け、取付孔2の内周面に内向突起21を形成し、軟質部材3の外周面に外向突起51を形成し、取付孔2に軟質部材3を挿着することにより内向突起21と外向突起51とが上下方向に係合する軟質部材の取付構造であって、軟質部材3を下方から上方に押圧することによって外向突起51の外径を径方向外方に押圧する押圧部材8を備えることにより、軟質部材3の組立性を確保し、且つ、筒体1と軟質部材3とを強固に嵌合させることができる。
本願の第2の発明は、前記第1の発明において、軟質部材3は軸方向下方に開口する内孔31を備え、押圧部材8の外面又は内孔31の内面は先細形状を有し、押圧部材8の外面と内孔31の内面とが圧接することにより、押圧部材8によって軟質部材3が内側から押圧されるため、外向突起51を確実に径方向外方に押圧し、筒体1と軟質部材3とを強固に嵌合させることができる。
本願の第3の発明は、前記第1又は第2の発明において、筒体1が軸筒であり、下端にペン先を備え、内部にインキを収容するレフィル7を前記軸筒内に備え、押圧部材8がレフィル7の上端に設けられていることにより、押圧部材8を新たな部品として追加する必要がなく、コストを抑えた上で、筒体1と軟質部材3とを強固に嵌合させることができる。
本願の第4の発明は、軸筒又はキャップ等の筒体1の上端部に、軸方向上方に開口する取付孔2を設け、取付孔2の内周面に内向突起21を形成し、軟質部材3の外周面に外向突起51を形成し、取付孔2に軟質部材3を挿着することにより前記内向突起と前記外向突起とが上下方向に係合する軟質部材3の取付方法であって、取付孔2に軟質部材3を挿着し、外向突起51を内向突起21より下方に位置させた後、押圧部材8によって軟質部材8を下方から上方に押圧することで、外向突起51の外径を径方向外方に押圧することにより、軟質部材3の組立性を確保し、且つ、筒体1と軟質部材3とを強固に嵌合させることができる。
<第2実施形態>
図7乃至図9に本発明の第2の実施の形態を示す。第2実施形態は、第1実施形態の変形例であり、第1実施形態と異なる点は、軟質部材3の形状が変化していることである。第1実施形態と同じ構成及び作用効果については、説明を省略する。
・軟質部材
外向突起51の最大外径は、内向突起21の最小内径と同径又は僅かに小さく設定される。本実施の形態では、外向突起51の最大外径(即ち最大外径部51bの外径)は、4.0mmに設定され、内向突起21の最小内径(即ち最小内径部21bの内径)は、4.1mmに設定される。前記外向突起51の最大外径と前記内向突起21の最小内径との差は、0.5mm~2mm(好ましくは0.5mm~1mm)の範囲が好ましい。
・軟質部材の挿着
本実施の形態の軟質部材3の挿着過程を図面に従い説明する。図7に示すように、軟質部材3の小径部5の下端を筒体1の取付孔2の上端開口部に挿入する。
さらに、図8に示すように、前記小径部5を取付孔2内に挿入すると、軟質部材3の小径部5の外向突起51が、取付孔2の内向突起21の径方向内方を通過する。そして、軟質部材3の挿入が完了すると、肩部41が筒体1の上端に当接し、外向突起51が内向突起21の下方に位置した状態となる。本実施形態では軟質部材3を筒体1に挿入する際、外向突起51が内向突起21を径方向に乗り越えないため、軟質部材3を筒体1に大きな力で押し込む必要がなく、軟質部材3の挿入性が向上する。
・押圧部材の挿着
図9に示すように、筒体1の前端からレフィル7を挿入する。レフィル7を筒体1内に固定することで、押圧部材8の押圧部81の外面と軟質部材3の内孔31の内面とを圧接させる。押圧部81の外面と内孔31の内面とが圧接することにより、外向突起51が径方向外方に押圧される。それにより外向突起51の外径が拡径変形し、外向突起51と内向突起21とが係合することで、軟質部材3の筒体1への取り付けが完了する。
押圧部材8を軟質部材3に挿着する際は、軟質部材3が上方に飛び出さないように、軟質部材3の上端を押さえておくと良い。
筆記具が組み立てられた状態で、押圧部材8と軟質部材3とが常に圧接していることにより、外向突起51の外径が常に拡径される。これにより、外向突起51の外径が内向突起21の内径より小さくても軟質部材3が筒体1から抜けることがなく、筒体1と軟質部材3とを常に強固に嵌合させることができる。
本願の第1の発明は、筆記具の軸筒又はキャップ等の筒体1の上端部に、軸方向上方に開口する取付孔2を設け、取付孔2の内周面に内向突起21を形成し、軟質部材3の外周面に外向突起51を形成し、取付孔2に軟質部材3を挿着することにより内向突起21と外向突起51とが上下方向に係合する軟質部材の取付構造であって、軟質部材3を下方から上方に押圧することによって外向突起51の外径を径方向外方に押圧する押圧部材8を備えることにより、軟質部材3の組立性を確保し、且つ、筒体1と軟質部材3とを強固に嵌合させることができる。
本願の第2の発明は、前記第1の発明において、軟質部材3は軸方向下方に開口する内孔31を備え、押圧部材8の外面又は内孔31の内面は先細形状を有し、押圧部材8の外面と内孔31の内面とが圧接することにより、押圧部材8によって軟質部材3が内側から押圧されるため、外向突起51を確実に径方向外方に押圧し、筒体1と軟質部材3とを強固に嵌合させることができる。
本願の第3の発明は、前記第1又は第2の発明において、筒体1が軸筒であり、下端にペン先を備え、内部にインキを収容するレフィル7を前記軸筒内に備え、押圧部材8がレフィル7の上端に設けられていることにより、押圧部材8を新たな部品として追加する必要がなく、コストを抑えた上で、筒体1と軟質部材3とを強固に嵌合させることができる。
本願の第4の発明は、軸筒又はキャップ等の筒体1の上端部に、軸方向上方に開口する取付孔2を設け、取付孔2の内周面に内向突起21を形成し、軟質部材3の外周面に外向突起51を形成し、取付孔2に軟質部材3を挿着することにより前記内向突起と前記外向突起とが上下方向に係合する軟質部材3の取付方法であって、取付孔2に軟質部材3を挿着し、外向突起51を内向突起21より下方に位置させた後、押圧部材8によって軟質部材8を下方から上方に押圧することで、外向突起51の外径を径方向外方に押圧することにより、軟質部材3の組立性を確保し、且つ、筒体1と軟質部材3とを強固に嵌合させることができる。
1 筒体
11 係合突起
2 取付孔
21 内向突起
21a ガイド部
21b 最小内径部
22 リブ
3 軟質部材
31 内孔
32 切欠き
4 大径部
41 肩部
5 小径部
51 外向突起
51a ガイド部
51b 最大外径部
52 基部
6 環状空間
7 レフィル
71 レフィルパイプ
72 尾栓
8 押圧部材
81 押圧部
82 係合部
A 大径部の下端から外向突起の上端までの軸方向の長さ
B 筒体の上端から内向突起の下端まで軸方向の長さ
C 軸方向の隙間
a 小径部の中間部の外径
b 取付孔の内向突起よりも上方部分の内径

Claims (4)

  1. 筆記具の軸筒又はキャップ等の筒体の上端部に、軸方向上方に開口する取付孔を設け、前記取付孔の内周面に内向突起を形成し、軟質部材の外周面に外向突起を形成し、前記取付孔に前記軟質部材を挿着することにより前記内向突起と前記外向突起とが上下方向に係合する軟質部材の取付構造であって、前記軟質部材を下方から上方に押圧することによって前記外向突起を径方向外方に押圧する押圧部材を備えることを特徴とする軟質部材の取付構造。
  2. 前記軟質部材は軸方向下方に開口する内孔を備え、前記押圧部材の外面又は前記内孔の内面は先細形状を有し、前記押圧部材の外面と前記内孔の内面とが圧接することを特徴とする請求項1に記載の軟質部材の取付構造。
  3. 前記筒体が軸筒であり、下端にペン先を備え、内部にインキを収容するレフィルを前記軸筒内に備え、前記押圧部材が前記レフィルの上端に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の軟質部材の取付構造。
  4. 軸筒又はキャップ等の筒体の上端部に、軸方向上方に開口する取付孔を設け、前記取付孔の内周面に内向突起を形成し、軟質部材の外周面に外向突起を形成し、前記取付孔に前記軟質部材を挿着することにより前記内向突起と前記外向突起とが上下方向に係合する軟質部材の取付方法であって、前記取付孔に前記軟質部材を挿着し、前記外向突起を前記内向突起より下方に位置させた後、前記押圧部材によって前記軟質部材を下方から上方に押圧することで、前記外向突起を径方向外方に押圧することを特徴とする軟質部材の取付方法。
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