JP2024005314A - 射出成形システム、および制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】デマンドレスポンス要請が生じた場合に、射出成形システムにおける電源の使用電力量を適切に制御できる。【解決手段】制御装置200は、電源202からの使用電力量を調整するためのDR要請を取得したときに、該DR要請に応じた電力制御を実行する。【選択図】図1

Description

本開示は、射出成形システム、および制御装置に関する。
たとえば、特開2018-008397号公報(特許文献1)には、複数の射出成形機と、該複数の射出成形機に電力を供給する電源とから構成される射出成形システムが開示されている。
特開2018-008397号公報
上述の射出成形システムにおいては、該射出成形システムにおける電源の使用電力量を調整するためのいわゆるデマンドレスポンス要請について鑑みられていなかった。
この発明はこのような課題を解決するためになされたものであって、デマンドレスポンス要請が生じた場合に、射出成形システムにおける電源の使用電力量を適切に制御する射出成形システム、および制御装置を提供することである。
一実施形態による射出成形システムおよび制御装置は、電源からの使用電力量を調整するためのデマンドレスポンス要請を取得したときに、該デマンドレスポンス要請に応じた電力制御を実行する。
本開示によれば、デマンドレスポンス要請が生じた場合に、射出成形システムにおける電源の使用電力量を適切に制御できる。
本実施形態の射出成形システムの構成例を説明するための図である。 射出成形機の構成を説明するための図である。 優先度データベースの一例を説明するための図である。 各種の射出成形処理を説明するための図である。 制御装置の機能ブロック図である。 バッテリを説明するための図である。 制御装置の制御の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<射出成形システム>
図1は、本実施形態の射出成形システム10の構成例を示す図である。射出成形システム10は、N(Nは1以上の整数)個の射出成形機10n(n=1,...,N)と、制御装置200と、電源202と、切替回路204と、バッテリ206と、インバータ208とを備える。本実施の形態においては、Nは2以上の整数であるとする。図1の例では、射出成形機10nとして、第1射出成形機101、第2射出成形機102、第3射出成形機103,...,第N射出成形機10Nが記載されている。
電源202は、電力を供給する。電源202は、たとえば、商用電源などの外部電源であり、交流電力を供給する。
バッテリ206は、充電および放電を行う。バッテリ206からの直流電力は、インバータ208に出力される。インバータ208は、入力された直流電力を交流電力に変換し、また、入力された交流電力を直流電力に変換する。切替回路204は、該切替回路204に入力された電力の出力先を切替える。
制御装置200は、射出成形機10nの制御、および切替回路204の制御を行う。たとえば、制御装置200は、電源202からの電力を射出成形機10nに供給するように、切替回路204を制御できる。また、制御装置200は、バッテリ206からの電力を射出成形機10nに供給するように、切替回路204を制御する。電源202またはバッテリ206からの電力が供給された射出成形機10nは、該電力を使用して、射出成形処理を実行する。
また、制御装置200は、電源202からの電力をバッテリ206に供給するように、切替回路204を制御できる。電源202からの電力がバッテリ206に供給されると、バッテリ206は、充電される。
射出成形システム10は、さらに、アグリゲータサーバ300と、ネットワークNWとを備える。制御装置200は、ネットワークNWを経由して、アグリゲータサーバ300と通信可能である。
アグリゲータサーバ300は、デマンドレスポンス要請をネットワークNW経由で制御装置200に送信する。以下では、デマンドレスポンス要請は、「DR(Demand Response)要請」とも称される。本実施の形態においては、DR要請は、射出成形システム10における電源202の使用電力量を調整するための要請である。DR要請では、たとえば、規定電力量と、該規定電力量を使用する使用期間とが規定されている。該使用期間は、たとえば、開始時刻と終了時刻とにより規定される。
射出成形システム10は、たとえば、DR要請で規定された使用期間において、DR要請で規定された規定電力量の電力を使用することにより、DR要請に応じたことになる。また、DR要請は、上げDR要請と、下げDR要請とを含む。
上げDR要請は、典型的には、電力設備などでの発電量が過度に多い場合に生じる要請である。制御装置200が、上げDR要請を取得すると、制御装置200は、射出成形システム10での使用電力量を上げDR要請を取得していないとき(通常時)よりも増加させる。
下げDR要請は、典型的には、電力設備などでの発電量が過度に少ない場合に生じる要請である。制御装置200が、下げDR要請を取得すると、制御装置200は、射出成形システム10での使用電力量を下げDR要請を取得していないとき(通常時)よりも減少させる。
制御装置200は、射出成形システム10における電源202の使用電力量の制御を実行する。該制御は、「電力制御」とも称される。また、制御装置200は、DR要請を取得したときに、該DRに応じた電力制御を実行する。このような構成によれば、制御装置200は、使用電力量を調整するためのDR要請に応じて、射出成形システム10における電源の使用電力量を制御することができる。
制御装置200は、CPU(Central Processing Unit)301と、メモリ302と、通信I/F(interface)303とを備える。メモリ302は、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)などを含む。CPU301は、ROMに格納されているプログラムをRAM等に展開して実行する。ROMに格納されるプログラムは、制御装置200の制御内容が規定されたプログラムである。このプログラムは、ネットワークを通じて流通されてもよい。また、このプログラムが格納された非一時的な記録媒体が流通されてもよい。また、ROMには、各種演算に用いられる各種テーブル(マップ)も格納されている。
<射出成形機の構成>
図2は、射出成形機10nの構成を説明するための図である。なお、説明の便宜上、図2において射出成形機10nが配置される床面をXY平面とし、当該床面に垂直な方向をZ軸方向とする。Z軸の正方向を上面側または上方、負方向を下面側または下方と称する場合がある。なお、射出成形機10nは、横型の射出成形機として示されているが、横型に限られず、竪型の射出成形機であってもよい。
射出成形機10nは、金型を型締めするための型締装置110、射出材料を溶融して射出するための射出装置120、操作盤130、および、制御装置140を含んで構成されている。図2においては、型締装置110は、射出装置120に対してX軸の負方向側に配置されている。
型締装置110は、ベッド111と、固定盤112と、型締ハウジング113と、可動盤114と、タイバー115と、型締機構116と、金型117,118と、ボールねじ119とを含む。ベッド111は床面に配置されており、その上面に、固定盤112、型締ハウジング113、可動盤114等の機器が搭載されている。
固定盤112は、ベッド111上において、射出装置120に近い側(すなわち、X軸の正方向)の端部に固定されている。型締ハウジング113は、ベッド111上におけるX軸の負方向の端部に配置されている。固定盤112と型締ハウジング113とは、複数のバーを含むタイバー115によって連結されている。型締ハウジング113は、ベッド111上において、X軸方向に移動可能である。
可動盤114は、ベッド111上において、固定盤112と型締ハウジング113との間に配置されている。可動盤114は、X軸方向に移動可能に構成されている。型締ハウジング113と可動盤114とは、型締機構116によって連結されている。型締機構116はトグル機構を有している。トグル機構には、ボールねじ119が連結されており、型締ハウジング113に配置されるサーボモータ151を駆動して当該ボールねじ119を回転させることによって、型締ハウジング113に対して可動盤114をX軸方向に相対移動させることができる。なお、型締機構116として、油圧によって駆動される直動式のシリンダを用いてもよい。
可動盤114および固定盤112には、金型117,118がそれぞれ配置されている。金型117および金型118は、可動盤114と固定盤112との間において互いに対向して配置されている。型締機構116を用いて金型117をX軸方向に移動させることによって、金型117と、金型118とを密着させたり、金型117を金型118から離間させたりすることができる。以降の説明においては、金型117および金型118が離間した状態から密着する状態へ移行させる工程を「型締」と称する。また、金型117および金型118が密着している状態から離間した状態へ移行させる工程を「型開」と称する。
型締工程によって金型117と、金型118とが密着させた状態で、金型内部に溶融材料(樹脂)を充填し、冷却して固化させることによって、所望の形状の製品を成形することができる。製品の成形後、型開工程によって金型117を金型118から離間させた状態で、可動盤114に配置された突出機構(図示せず)を動作させることによって、成形された製品を金型117から取り出すことができる。突出機構は、可動盤114に配置されたサーボモータ152によって駆動される。なお、突出機構を用いて製品を取り出す工程を「突出」工程と称する。
射出装置120は、基台121と、加熱シリンダ122と、駆動装置124と、ホッパ125と、ノズルタッチ装置127と、温度センサ128とを含む。基台121は、ベッド111のX軸の正方向側の床面に配置され、その上面に駆動装置124が搭載されている。駆動装置124には、サーボモータ153,154が配置されている。
駆動装置124には、X軸方向に延在する加熱シリンダ122が配置されている。加熱シリンダ122は、内部を加熱するためのヒータ(図示せず)と、スクリュ123と、射出ノズル126とを含む。スクリュ123は、駆動装置124内のサーボモータ153によって駆動され、X軸方向を回転軸として回転可能に構成される。また、スクリュ123は、サーボモータ154によって駆動され、X軸方向に移動可能に構成されている。射出ノズル126は、加熱シリンダ122における型締装置110側の端部(すなわち、X軸の負方向の端部)に配置されている。加熱シリンダ122は、ホッパ125から投入されたビーズ状の樹脂材料を加熱溶融し、スクリュ123を用いて混練することによって溶融材料を生成する。このように、樹脂材料を溶融する工程を「可塑化」工程と称する。
ノズルタッチ装置127は、たとえば油圧シリンダを用いた機構、あるいは、ボールねじを用いた機構によって構成されており、駆動装置124と、型締装置110の固定盤112とを連結している。ノズルタッチ装置127がボールねじを用いた機構によって構成されている場合には、ノズルタッチ装置127は、駆動装置124によって駆動され、駆駆動装置124および加熱シリンダ122をX軸方向に移動させる。ノズルタッチ装置127によって、射出ノズル126を型締装置110における金型118のスプルーブッシュに接触させ、射出ノズル126から溶融材料を射出することによって、金型117,118のキャビティ内に溶融材料が充填される。サーボモータ154は、加熱シリンダ122内のスクリュ123をX軸の負方向に移動させることによって溶融材料に圧力を付与し、金型117,118内への溶融材料の注入、および、注入後の溶融材料の圧力を一定に保持する。
なお、ノズルタッチ機構の構成については、上記のように固定盤112と駆動装置124との間に配置されたボールねじによって射出装置全体を移動させる構成には限らず、他の構成であってもよい。たとえば、装置フレームと加熱シリンダ後部の固定部材とをボールねじを用いて連結し、加熱シリンダ自体を金型方向へ移動させる構成であってもよい。あるいは、射出装置が搭載されたスライドベースと装置フレームとをボールねじを用いて連結し、スライドベースとともに射出装置を移動させて射出ノズルを金型へ接触させる構成であってもよい。
なお、金型117,118内に溶融材料を注入する工程を「射出」工程と称する。また、射出工程後、金型117,118内に充填された溶融材料を一定圧力に保持して冷却する工程を「保圧」工程と称する。
温度センサ128は、加熱シリンダ122における射出ノズル126の近傍に配置されている。温度センサ128は、加熱シリンダ122内部の溶融材料の温度を検出し、制御装置140へ出力する。制御装置140は、温度センサ128の検出値に基づいてヒータを制御して、溶融材料の温度を所望の温度に調整する。
保圧工程が完了すると、型開工程および突出工程が実行されて、成形された製品が取り出される。
射出成形機10nは、型締工程、射出工程、保圧工程、可塑化工程、型開工程および突出工程をサイクリックに繰り返し実行することによって、製品を連続的に形成することができる。本実施の形態では、型締工程、射出工程、保圧工程、可塑化工程、型開工程および突出工程は、まとめて、「1サイクルの射出工程」とも称される。
制御装置140は、基台121の内部に格納されている。制御装置140は、CPU141と、メモリ142と、サーボモータ151~154を駆動するためのサーボアンプ143とを含む。制御装置140は、射出成形機10nに配置された各種センサの検出値を取得し、射出成形機10nを統括的に制御する。
操作盤130は、オペレータが射出成形機10nを操作するための機器であり、液晶ディスプレイのような表示装置、および、キーボードなどの入力装置を含む。操作盤130は制御装置140に接続されており、射出成形機10nの状態を取得して表示したり、入力装置からのユーザ操作信号を制御装置140に出力したりすることができる。操作盤130は、表示装置および入力装置が一体化されたタッチパネルであってもよい。また、操作盤130は、射出成形機10nのベッド111あるいは基台121に取り付けられていてもよいし、射出成形機10nとは独立した位置に配置されていてもよい。
<優先度>
次に、射出成形機10nの優先度を説明する。以下の優先度の説明では、主に図3を参照するが、図1、2についても適宜参照する。本実施の形態においては、射出成形機10nの各々に優先度が規定される。優先度は、制御装置200(図1参照)がDR要請を取得したときに用いられる。図3は、射出成形機10nの優先度が規定されている優先度DB(Date Base)の一例である。優先度DBは、制御装置200に格納されている。
図3の優先度DBの例では、射出成形機10nの各々に、射出成形機ID(identification)が付与されている。射出成形機IDは、射出成形機10nの各々を識別するための情報である。図3の例では、射出成形機IDとして、射出成形機10nの参照符号(図1参照)が用いられている。
図3の例では、第1射出成形機101には、低優先度が規定されている。また、図3の例では、第2射出成形機102には、高優先度が規定されている。なお、図3の「・・・」は、他の射出成形機の射出成形機IDおよび優先度が省略されていることが示されている。
図3の「成形品の価格」は、射出成形機10nが生成する成形品の価格を示す。また、「金型の価格」は、射出成形機10nが有する金型117,118の価格を示す。また、「使用電力量」は、射出成形機10nが1サイクルの射出成形処理で使用する電力量を示す。
成形品の価格および金型の価格は、たとえば、ユーザにより設定される。また、使用電力量は、たとえば、成形品の種別に基づいて制御装置200により決定される。
制御装置200は、成形品の価格、金型の価格、および使用電力量の少なくとも1つに基づいて、射出成形機10nの各々の優先度を決定する。本実施の形態においては、制御装置200は、成形品の価格、金型の価格、および使用電力量の全てに基づいて所定のアルゴリズムで、射出成形機10nの各々の優先度を決定する。
制御装置200が、たとえば、下げDR要請を取得した場合(射出成形機10nの使用電力量を低下させる場合)には、生成する成形品の価格が高い射出成形機を優先的に駆動させることが好ましい。したがって、成形品の価格が高い射出成形機については、優先度が高くなるように該優先度が決定される。たとえば、図3の成形品の価格において、A1の方がA2より高い(すなわち、A1>A2)ならば、優先度は射出成形機101の方が射出成形機102よりも高くなる。
制御装置200が、たとえば、下げDR要請を取得した場合には、金型117,118の価格が高い射出成形機については、該金型117,118の費用を回収するために優先的に駆動させることが好ましい。したがって、金型117,118の価格が高い射出成形機については、優先度が高くなるように該優先度が決定される。たとえば、図3の金型の価格において、B1の方がB2より高い(すなわち、B1>B2)ならば、優先度は射出成形機101の方が射出成形機102よりも高くなる。
制御装置200が、たとえば、下げDR要請を取得した場合には、使用電力量が小さい射出成形機を優先的に駆動させることが好ましい。したがって、使用電力量が小さい射出成形機については、優先度が高くなるように該優先度が決定される。たとえば、図3の使用電力量において、C1の方がC2より小さい(すなわち、C1<C2)ならば、優先度は射出成形機101の方が射出成形機102よりも高くなる。
また、優先度は、制御装置200が決定するのではなく、ユーザが決定するようにしてもよい。たとえば、射出成形機10nの各々の、成形品の価格、金型の価格、および使用電力量を制御装置200が表示装置に表示する。ユーザは、表示内容に基づいて、優先度を設定する。
[各種の射出成形処理]
本実施の形態の射出成形機10nは、制御装置200の制御に基づいて、各種の射出成形処理を実行することができる。図4は、各種の射出成形処理を説明するための図である。なお、以下の各種の射出成形処理の説明では、主に図4を参照するが、図1、2についても適宜参照する。図4(A)~(D)において、ONは、射出成形処理が実行されていることを示し、OFFは、射出成形処理が実行されていない(つまり、待機中)であることが示されている。また、以下では、1サイクルの射出成形処理が終了したときから次のサイクルの射出成形処理が開始されるまでの期間(つまり、OFFの期間)は、「待機期間」とも称される。
図4(A)は、通常制御を示す図である。通常制御は、DR要請が生じていないときに実行される制御である。図4(A)の例では、待機期間は、T1とされる。
図4(B)は、低速サイクル制御を示す図である。低速サイクル制御は、制御装置200が下げDR要請を取得したときに実行され得る制御である。図4(B)の例では、待機期間は、T2とされる。ただし、T2>T1である。このように、低速サイクル制御は、通常制御と比較して、待機時間が長い。したがって、低速サイクル制御では、単位時間当たりの射出成形回数が通常制御よりも少なくなるものの、単位時間当たりの使用電力量を低減させることができる。
図4(C)は、停止制御を示す図である。停止制御は、制御装置200が下げDR要請を取得したときに実行され得る制御である。停止制御は、1サイクルの射出成形制御中に、タイミングt1で後述の停止信号を受信した場合、該1サイクルの射出成形処理が終了した後に射出成形処理の実行を禁止する制御である。
図4(D)は、高速サイクル制御を示す図である。高速サイクル制御は、制御装置200が上げDR要請を取得したときに実行され得る制御である。図4(D)の例では、待機期間は、T3とされる。ただし、T3<T1である。このように、高速サイクル制御は、通常制御と比較して、待機時間が短い。したがって、高速サイクル制御では、単位時間当たりの使用電力量が通常制御よりも増加するものの、単位時間当たりの射出成形回数を多くできる。
なお、図4(B)、および図4(D)では、制御装置200が、図4(A)に対して待機期間の長さを調節することにより単位時間当たりの使用電力量を増減させているが、1サイクルの期間の長さを調節することにより単位時間当たりの使用電力量を増減させるようにしてもよい。また、待機期間の長さ、1サイクルの期間の長さの両方を調節することにより単位時間当たりの使用電力量を増減させるようにしてもよい。ただし、1サイクルの期間の長さは、成形品質に問題を及ぼさない範囲で調節することとする。
<制御装置200の機能ブロック図>
図5は、制御装置200の機能ブロック図である。制御装置200は、取得部252と、処理部254と、出力部256と、記憶部258とを有する。処理部254は、CPU301(図1参照)に対応する。記憶部258は、メモリ302(図1参照)に対応する。取得部252と、出力部256とは、通信I/F303(図1参照)に対応する。処理部254は、本開示の「コントローラ」に対応する。
取得部252は、DR要請および後述の災害情報を取得する。取得部252が取得した情報は、処理部254に出力される。処理部254は、出力された情報に応じた処理を実行する。
また、DR要請には、上げDR要請および下げDR要請のいずれであるかを示す種別情報が含まれている。処理部254は、DR要請を取得すると、該種別情報を参照して、該DR要請が上げDR要請および下げDR要請のいずれであるかを判断する。DR要請が下げDR要請である場合には、射出成形機10nにおける電源202(図1参照)の使用電力量を低減させる電力制御を実行する。該電力制御は、「第1電力制御」とも称される。
また、処理部254は、優先度(図3参照)に応じた第1電力制御を実行する。また、第1電力制御は、低優先度の射出成形機(たとえば、第1射出成形機101)の射出成形処理を制限する制限制御を含む。換言すれば、制御装置200は、低優先度の射出成形機に制限制御を実行させる。
制限制御は、図4(B)の低速サイクル制御と、図4(C)の停止制御との少なくとも一方を含む。本実施の形態においては、制限制御は、低速サイクル制御と停止制御との双方を含む。また、第1電力制御は、バッテリ206(図1参照)の電力を使用して射出成形機10nのうちの少なくとも1つの射出成形機に通常制御または低速サイクル制御を実行させる制御を含む。本実施の形態においては、バッテリ206の電力を使用する射出成形機は、高優先度の射出成形機(たとえば、第2射出成形機102)である。換言すれば、制御装置200は、バッテリ206の電力で高優先度の射出成形機に通常制御を実行させる。
処理部254は、下げDR要請で規定されている規定電力量および使用期間と、記憶部258に記憶されている優先度DB260(図3も参照)に基づいて、通常制御を実行する射出成形機、低速サイクル制御を実行する射出成形機、停止制御を実行する射出成形機、およびバッテリ206で駆動する射出成形機を決定する。処理部254は、射出成形機10nに対して、決定された制御を実行させるための指令信号を生成する。そして、処理部254は、該指令信号を出力部256から各射出成形機10nに対して送信する。また、バッテリ206で駆動する射出成形機が存在する場合には、バッテリ206(図1参照)からの電力が該射出成形機に供給されるように切替回路204を切換える指令信号を生成する。そして、処理部254は、該指令信号を出力部256から切替回路204に対して送信する。
以上のように、制御装置200は、下げDR要請を取得した場合には、射出成形機10nの使用電力量を低減させる第1電力制御を実行することから、該下げDR要請に柔軟に対応することができる。
また、制御装置200は、優先度に応じて、第1電力制御を実行する。したがって、制御装置200は、下げDR要請に応じながらも、射出成形機10nに効率よく射出成形処理を実行させることができる。
また、制御装置200は、優先度の低い射出成形機の射出成形処理を制限する制限制御を実行する。したがって、制御装置200は、下げDR要請に応じながらも、射出成形システム10での射出成形処理の効率の低下を抑制できる。
また、制御装置200は、制限制御として低速サイクル制御を実行する。したがって、制御装置200は、1サイクルでの射出成形処理の途中で停止することなく、低優先度の射出成形機の使用電力量を低減しつつ、該射出成形機での射出成形処理を継続できる。
また、制御装置200は、制限制御として停止制御を実行する。したがって、制御装置200は、1サイクルでの射出成形処理の途中で停止することなく、低優先度の射出成形機の使用電力量を大幅に低減できる。また、停止制御において、1サイクルの途中で射出成形処理を停止させる制御も考えられる。しかしながら、1サイクルの途中で射出成形処理を停止させた場合では、射出成形機の部品(たとえば、金型117,118)が破損するといった問題が生じ得る。これに対し、本実施の形態の停止制御が実行されることにより、1サイクルの射出成形処理途中のタイミングt1(図4(C)参照)で、停止制御を示す指令信号を射出成形機が受信した場合であっても、1サイクルの射出成形処理が終了した後に射出成形処理の実行を禁止する。したがって、上記の問題が生じることを低減できる。
また、制御装置200は、バッテリ206の電力を使用して高優先度の射出成形機を駆動する制御を第1電力制御として実行する。したがって、電源202の使用電力量を低減できつつ、高優先度の射出成形機の射出成形処理を継続できる。また、本実施の形態において、バッテリ206の電力を使用する射出成形機は、高優先度の射出成形機であると定められている。したがって、制御装置200は、バッテリ206からの電力を高優先度の射出成形機および低優先度の射出成形機のいずれに用いるかといった判断を行わないようにすることができる。
なお、変形例として、制御装置200は、下げDR要請の規定電力量およびバッテリ206のSOC(State Of Charge)に基づいて高優先度の射出成形機のみならず低優先度の射出成形機にも用いてもよい。したがって、制御装置200は、電源202からの使用電力量を低減できつつ、高優先度の射出成形機および低優先度の射出成形機の少なくとも一方を駆動することができる。
また、優先度は、射出成形機10nの各々の成形品の単価、射出成形機10nの各々が有する金型117,118(図2参照)の価格、および射出成形機10nの各々の使用電力量のうちの少なくとも1つにより規定される。したがって、射出成形システム10は、成形品の単価、金型の価格、および使用電力量の少なくとも1つの観点で優先度を定めることができる。
なお、優先度に応じて射出成形機が、低速サイクル制御、停止制御、バッテリ206による通常制御のいずれを実行するかは、ユーザが設定してもよく、制御装置200が決定するようにしてもよい。
次に、取得部252が取得したDR要請が上げDR要請である場合を説明する。この場合には、処理部254は、射出成形機10nの電源202の使用電力量を増加させる電力制御を実行する。該電力制御は、「第2電力制御」とも称される。
第2電力制御は、高速サイクル制御(図4(D)参照)を含む。また、第2電力制御は、バッテリ206の充電を含む。処理部254は、上げDR要請で規定されている規定電力量および使用期間と、記憶部258に記憶されている優先度DB260に基づいて、高速サイクル制御を実行する射出成形機、およびバッテリ206の充電の有無を決定する。たとえば、高優先度の射出成形機が高速サイクル制御を実行する射出成形機として決定される。
処理部254は、射出成形機10nに対して、決定された制御を実行させるための指令信号を生成する。そして、処理部254は、該指令信号を出力部256から各射出成形機10nに対して送信する。また、バッテリ206の充電が決定された場合には、切替回路204を切換える指令信号を生成する。この指令信号は、電源202からの電力の少なくとも一部がバッテリ206に供給されるように切替回路204を切換えるための信号である。そして、処理部254は、該指令信号を出力部256から切替回路204に対して送信する。
以上のように、制御装置200は、上げDR要請を取得した場合には、射出成形機10nの使用電力量を増加させる第2電力制御を実行することから、該上げDR要請に柔軟に対応することができる。
また、制御装置200は、射出成形機10nのうちの少なくとも1つの射出成形機(たとえば、高優先度の射出成形機)に、高速サイクル制御を第2電力制御として実行させる。したがって、制御装置200は、上げDR要請に応じながらも射出成形処理の効率を向上させることができる。
また、制御装置200は、バッテリ206の充電を第2電力制御として実行させる。したがって、制御装置200は、上げDR要請に応じながらもバッテリ206を充電できる。
次に、取得部252が災害情報を取得した場合を説明する。災害情報は、災害(たとえば、台風など)が生じたことを示す情報である。災害情報には、電源202の使用電力量が規定されている。本実施の形態においては、制御装置200は、DR要請に応じた電力制御の実行中に、災害情報を取得したときに、DR要請に応じた制御を実行せずに(該制御を中止し)、該災害情報に応じた制御を実行する。
たとえば、制御装置200は、災害情報で規定されている使用電力量がゼロである場合(つまり、電源202の電力の使用が禁止される場合)には、制御装置200は、DR要請で規定されている使用電力量に関わらず、射出成形システム10での使用電力量をゼロとする(つまり、全ての射出成形機10nの駆動を停止する)。このような構成によれば、制御装置200は、DR要請よりも重要な災害情報に応じた制御を、DR要請よりも優先して実行することができる。
[バッテリ]
図6は、本実施の形態のバッテリ206を模式的に示す図である。本実施の形態のバッテリ206は、DR用の第1容量2061と、通常用の第2容量2062とに分けられている。第1容量2061は、所定値より大きいバッテリ206のSOCの容量である。また、第2容量2062は、所定値以下のバッテリ206のSOCの容量である。図6の例では、所定値は、50%である。
通常用の第2容量2062に蓄積されている電力は、DR要請時ではなく通常の1サイクルの射出成形処理のうち所定工程で用いられる。該所定工程は、たとえば、瞬時的に多大な電力が使用される工程である。該所定工程は、たとえば、型締工程、射出工程、および型開工程である。
つまり、バッテリ206のSOCが所定値よりも大きい場合には、下げDR要請時に該バッテリ206の電力で高優先度の射出成形機を駆動する。また、バッテリ206のSOCが所定値未満である場合には、制御装置200は、下げDR要請時であってもバッテリ206の電力を用いずに、射出成形機10nを駆動する。
このような構成であれば、第2容量2062において通常用の電力を確保できることから、制御装置200は、「下げDRに対応中の上述の所定工程が電力不足のため実行できなくなる」という事象の発生を抑制できる。
<制御装置の制御の流れ>
以下、制御装置の制御の流れについて図7を参照して説明する。なお、以下の説明では、図1についても適宜参照する。図7は、本実施の形態の制御装置200の主な制御の流れを示すフローチャートである。制御装置200は、このフローチャートの処理を、一定期間毎に実行する。ステップS2において、制御装置200は、DR要請を取得したか否かを判断する。制御装置200がDR要請を取得していない場合には(ステップS2でNO)、処理は終了する。
また、制御装置200がDR要請を取得した場合には(ステップS2でYES)、処理は、ステップS4に進む。ステップS4において、制御装置200は、DR要請が下げDR要請であるか否かを判断する。DR要請が下げDR要請である場合には(ステップS4でYES)、処理は、ステップS6に進む。また、DR要請が上げDR要請である場合には(ステップS4でNO)、処理は、ステップS10に進む。
ステップS6において、制御装置200は、優先度DB260(図3参照)を参照することにより、各射出成形機10nの優先度を特定する。そして、ステップS8において、制御装置200は、第1電力制御を実行する。具体的には、制御装置200は、各射出成形機10nの制御を決定し、該決定が反映された指令信号を各射出成形機10nおよび切替回路204に送信する。たとえば、低優先度の第1射出成形機101には、制限制御を実行させ、高優先度の第2射出成形機102には、バッテリ206で駆動させる。
ステップS10において、制御装置200は、第2電力制御を実行する。具体的には、制御装置200は、バッテリ206の充電の有無および高速サイクル制御させる射出成形機を決定し、該決定が反映された指令信号を各射出成形機10nおよび切替回路204に送信する。
[変形例]
(1) 上述の図3において、金型の価格が高いほど、優先度は高くなる構成が説明された。しかしながら、制御装置200が、下げDR要請を取得した場合において、電源202からの電力が足りなくなる場合がある。この場合には、金型117,118の価格が高い射出成形機の1サイクルの途中で射出成形処理が停止し、該金型117,118が破損する場合が生じ得る。この点を鑑みて、金型の価格が高いほど、優先度が低くなる構成が採用されてもよい。
(2) また、制御装置200は、バッテリ206のSOCに基づいて、所定の射出成形機(高優先度の射出成形機または低優先度の射出成形機)の処理を決定してもよい。たとえば、SOCの範囲として、第1範囲と、第1範囲より大きい第2範囲と、第2範囲より大きい第3範囲とが定められる。第3範囲の下限値が、本開示の「所定値」に対応する。制御装置200が、下げDRを取得した場合において、SOCが第1範囲である場合(つまり、バッテリ206の残量が少量である場合)、制御装置200は、任意の射出成形機(たとえば、低優先度の射出成形機)に停止制御を実行させる。また、SOCが第2範囲に属する場合には(つまり、バッテリ206の残量が中量である場合)、制御装置200は、バッテリ206の電力を使用して任意の射出成形機(たとえば、低優先度の射出成形機)に制限制御を実行させる。また、SOCが第3範囲に属する場合には(つまり、バッテリ206の残量が大量である場合)、制御装置200は、バッテリ206の電力を使用して任意の射出成形機(たとえば、高優先度の射出成形機)に通常制御を実行させる。このような構成によれば、制御装置200は、SOCに応じて柔軟に射出成形機10nを制御できる。また、範囲の種別数は3に限らず他の値(たとえば、4以上)としてもよい。
(3) 上述の実施の形態においては、優先度の種別数は2(高優先度および低優先度)である構成が説明された。しかしながら、優先度の種別数は3以上としてもよく、たとえば、高優先度、中優先度、低優先度が規定される。
制御装置200は、下げDR要請を取得したときに、高優先度の射出成形機にはバッテリ206で通常制御を実行させ、中優先度の射出成形機には低速サイクル制御を実行させ、低優先度の射出成形機には停止制御を実行させる。このような構成によれば、制御装置200は、より柔軟に射出成形機10nを実行させることができる。
[付記]
上述した複数の例示的な実施形態は、以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。
(第1項) 本開示の射出成形システムは、少なくとも1つの射出成形機と、制御装置とを備える。少なくとも1つの射出成形機は、電源からの電力を使用して射出成形処理を実行する。制御装置は、射出成形システムにおける電源の使用電力量の電力制御を実行する。制御装置は、使用電力量を調整するためのデマンドレスポンス要請を取得したときに、該デマンドレスポンス要請に応じた電力制御を実行する。
(第2項) 第1項に記載の射出成形システムにおいて、制御装置は、デマンドレスポンス要請が使用電力量を減少させることを示す要請である場合に、少なくとも1つの射出成形機の使用電力量を低減させる第1電力制御を電力制御として実行する。
(第3項) 第2項に記載の射出成形システムにおいて、少なくとも1つの射出成形機は、第1射出成形機と、射出成形処理に関する優先度が該第1射出成形機より高い第2射出成形機とを含む。第1電力制御は、優先度に応じた制御を含む。
(第4項) 第3項に記載の射出成形システムにおいて、第1電力制御は、第1射出成形機の射出成形処理を制限する制限制御を含む。
(第5項) 第4項に記載の射出成形システムにおいて、制限制御は、1サイクルの射出成形処理が終了したときから次のサイクルの射出成形処理が開始されるまでの期間を、該制限制御が実行されていないときよりも長くする制御を含む。
(第6項) 第4項または第5項に記載の射出成形システムにおいて、制限制御は、1サイクルの射出成形処理中に、第1射出成形機の使用電力量を低下させる場合に、該1サイクルの射出成形処理が終了した後に射出成形処理の実行を禁止する制御を含む。
(第7項) 第3項~第6項のいずれか1項に記載の射出成形システムにおいて、射出成形システムは、バッテリをさらに備える。第1電力制御は、バッテリの電力を使用して第1射出成形機および第2射出成形機の少なくとも一方を駆動する制御を含む。
(第8項) 第7項に記載の射出成形システムにおいて、第1電力制御は、バッテリの電力を使用して第2射出成形機を駆動する制御を含む。
(第9項) 第3項に記載の射出成形システムにおいて、射出成形システムは、バッテリをさらに備える。制御装置は、バッテリのSOCが所定値より大きい場合に、バッテリの電力を使用して第1射出成形機および第2射出成形機の少なくとも一方を駆動する制御を第1電力制御として実行する。また、制御装置は、バッテリのSOCが所定値以下である場合に、第1射出成形機および第2射出成形機の少なくとも一方の射出成形処理を制限する制限制御を第1電力制御として実行する。
(第10項) 第3項~第9項のいずれか1項に記載の射出成形システムにおいて、優先度は、少なくとも1つの射出成形機の各々の成形品の単価、少なくとも1つの射出成形機の各々が有する金型の価格、および少なくとも1つの射出成形機の各々の使用電力量のうちの少なくとも1つにより規定される。
(第11項) 第1項に記載の射出成形システムにおいて、制御装置は、デマンドレスポンス要請が、使用電力量を増加させることを示す要請である場合に、射出成形システムの使用電力量を増加させる第2電力制御を電力制御として実行する。
(第12項) 第11項に記載の射出成形システムにおいて、第2電力制御は、1サイクルの射出成形処理が終了したときから次のサイクルの射出成形処理が開始されるまでの期間を、該第2電力制御が実行されていないときよりも短くする制御を含む。
(第13項) 第11項または第12項に記載の射出成形システムにおいて、射出成形システムは、バッテリをさらに備える。第2電力制御は、バッテリへの充電を含む。
(第14項) 第1項~第13項のいずれか1項に記載の射出成形システムにおいて、制御装置は、災害に関する災害情報を取得したときに、電力制御を実行せずに、該災害情報に応じた制御を実行する。
(第15項) 本開示の制御装置は、インタフェースと、コントローラとを備える。インタフェースは、電源からの電力を使用して射出成形処理を実行する少なくとも1つの射出成形機を備える射出成形システムの使用電力量を調整するためのデマンドレスポンス要請を取得する。コントローラは、射出成形システムにおける電源の使用電力量の電力制御を実行する。コントローラは、デマンドレスポンス要請に応じた電力制御を実行する。
なお、上述した実施形態および変更例について、明細書内で言及されていない組み合わせを含めて、不都合または矛盾が生じない範囲内で、実施形態で説明された構成を適宜組み合わせることは出願当初から予定されている。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 射出成形システム、10n,射出成形機、101 第1射出成形機、102 第2射出成形機、103 第3射出成形機、110 型締装置、111 ベッド、112 固定盤、113 型締ハウジング、114 可動盤、115 タイバー、116 型締機構、117,118 金型、119 ボールねじ、120 射出装置、121 基台、122 加熱シリンダ、123 スクリュ、124 駆動装置、125 ホッパ、126 射出ノズル、127 ノズルタッチ装置、128 温度センサ、130 操作盤、140,200 制御装置、142,302 メモリ、143 サーボアンプ、202 電源、204 切替回路、206 バッテリ、208 インバータ、252 取得部、254 処理部、256 出力部、258 記憶部、300 アグリゲータサーバ、2061 第1容量、2062 第2容量。

Claims (15)

  1. 射出成形システムであって、
    電源からの電力を使用して射出成形処理を実行する少なくとも1つの射出成形機と、
    前記射出成形システムにおける前記電源の使用電力量の電力制御を実行する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記使用電力量を調整するためのデマンドレスポンス要請を取得したときに、該デマンドレスポンス要請に応じた前記電力制御を実行する、射出成形システム。
  2. 前記制御装置は、前記デマンドレスポンス要請が前記使用電力量を減少させることを示す要請である場合に、前記少なくとも1つの射出成形機の前記使用電力量を低減させる第1電力制御を前記電力制御として実行する、請求項1に記載の射出成形システム。
  3. 前記少なくとも1つの射出成形機は、第1射出成形機と、射出成形処理に関する優先度が該第1射出成形機より高い第2射出成形機とを含み、
    前記第1電力制御は、前記優先度に応じた制御を含む、請求項2に記載の射出成形システム。
  4. 前記第1電力制御は、前記第1射出成形機の射出成形処理を制限する制限制御を含む、請求項3に記載の射出成形システム。
  5. 前記制限制御は、1サイクルの射出成形処理が終了したときから次のサイクルの射出成形処理が開始されるまでの期間を、該制限制御が実行されていないときよりも長くする制御を含む、請求項4に記載の射出成形システム。
  6. 前記制限制御は、1サイクルの射出成形処理中に、前記第1射出成形機の前記使用電力量を低下させる場合に、該1サイクルの射出成形処理が終了した後に射出成形処理の実行を禁止する制御を含む、請求項4または請求項5に記載の射出成形システム。
  7. 前記射出成形システムは、バッテリをさらに備え、
    前記第1電力制御は、前記バッテリの電力を使用して前記第1射出成形機および前記第2射出成形機の少なくとも一方を駆動する制御を含む、請求項3~請求項5のいずれか1項に記載の射出成形システム。
  8. 前記第1電力制御は、前記バッテリの電力を使用して前記第2射出成形機を駆動する制御を含む、請求項7に記載の射出成形システム。
  9. 前記射出成形システムは、バッテリをさらに備え、
    前記制御装置は、
    前記バッテリのSOC(State Of Charge)が第1所定値より大きい場合に、前記バッテリの電力を使用して前記第1射出成形機および前記第2射出成形機の少なくとも一方を駆動する制御を前記第1電力制御として実行し、
    前記バッテリのSOCが前記第1所定値以下である場合に、前記バッテリの電力を使用せずに、前記少なくとも1つの射出成形機を駆動する、請求項3に記載の射出成形システム。
  10. 前記優先度は、前記少なくとも1つの射出成形機の各々の成形品の単価、前記少なくとも1つの射出成形機の各々が有する金型の価格、および前記少なくとも1つの射出成形機の各々の使用電力量のうちの少なくとも1つにより規定される、請求項3~請求項5のいずれか1項に記載の射出成形システム。
  11. 前記制御装置は、前記デマンドレスポンス要請が、前記使用電力量を増加させることを示す要請である場合に、前記射出成形システムの前記使用電力量を増加させる第2電力制御を前記電力制御として実行する、請求項1に記載の射出成形システム。
  12. 前記第2電力制御は、1サイクルの射出成形処理が終了したときから次のサイクルの射出成形処理が開始されるまでの期間を、該第2電力制御が実行されていないときよりも短くする制御を含む、請求項11に記載の射出成形システム。
  13. 前記射出成形システムは、バッテリをさらに備え、
    前記第2電力制御は、前記バッテリへの充電を含む、請求項11または請求項12に記載の射出成形システム。
  14. 前記制御装置は、災害に関する災害情報を取得したときに、前記電力制御を実行せずに、該災害情報に応じた制御を実行する、請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の射出成形システム。
  15. 電源からの電力を使用して射出成形処理を実行する少なくとも1つの射出成形機を備える射出成形システムの使用電力量を調整するためのデマンドレスポンス要請を取得するインタフェースと、
    前記射出成形システムにおける前記電源の使用電力量の電力制御を実行するコントローラとを備え、
    前記コントローラは、前記デマンドレスポンス要請に応じた前記電力制御を実行する、制御装置。
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