JP2024003704A - 管理装置、プログラムおよび管理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザに安全な機器情報の削除を提供する。【解決手段】ネットワークを介して複数の電子機器を管理する管理装置において、削除対象となる前記電子機器を管理し、ユーザがUI(User Interface)を介して前記管理装置に対し、前記電子機器が保持する機器情報を削除する前記電子機器の条件を指定し、前記条件に一致する前記電子機器だけ機器情報を削除できないようにする。【選択図】図3

Description

本発明は、管理装置、プログラムおよび管理方法に関する。
特許文献1には、所定の電子機器を管理する機器管理システムにおいて、電子機器が保持している機密情報およびユーザの個人情報等の機器情報を、遠隔で削除する技術が開示されている。
しかしながら、従来技術によれば、機器管理システムにおいて大量の電子機器を管理する中で、管理している電子機器から特定の電子機器の機器情報だけを対象に一括で削除する場合において、誤って対象でない電子機器を選択してしまった場合、意図しない電子機器の機器情報を削除してしまう可能性がある、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザに安全な機器情報の削除を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、ネットワークを介して複数の電子機器を管理する管理装置において、削除対象となる前記電子機器を管理し、ユーザがUI(User Interface)を介して前記管理装置に対し、前記電子機器が保持する機器情報を削除する前記電子機器の条件を指定し、前記条件に一致する前記電子機器だけ機器情報を削除できないようにする、ことを特徴とする。
本発明によれば、機器管理システムを介して大量の電子機器を管理する中で、誤って意図しない電子機器に対しての機器情報の削除が起こることを防ぐことができる、という効果を奏する。
図1は、第1の実施の形態にかかる機器管理システムの構成を示す図である。 図2は、機器管理サーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図3は、機器管理サーバの機能構成を示す機能ブロック図である。 図4は、データテーブル例を示す図である。 図5は、登録済み管理機器の表示画面の一例を示す図である。 図6は、削除対象グループの電子機器の一覧表示画面の一例を示す図である。 図7は、削除対象グループに電子機器を分類する処理の流れを示すフローチャートである。 図8は、削除対象グループのフィルタ条件の設定画面を示す図である。 図9は、フィルタ一致条件の選択肢を拡大して示す図である。 図10は、フィルタ条件の設定後のデータテーブル例を示す図である。 図11は、フィルタ条件に一致する電子機器を追加した後のデータテーブル例を示す図である。 図12は、削除対象グループの電子機器の表示画面の一例を示す図である。 図13は、第2の実施形態にかかる機器管理サーバの機能構成を示す機能ブロック図である。 図14は、タスク作成およびタスクの保存を行う処理にかかるデータテーブル例を示す図である。 図15は、機器環境設定タスクの作成画面の一例を示す図である。 図16は、タスク作成後のデータテーブル例を示す図である。 図17は、タスクターゲットグループ選択画面の一例を示す図である。 図18は、タスク保存時の警告メッセージの一例を示す図である。 図19は、タスク保存後のデータテーブル例を示す図である。 図20は、機器情報削除のタスクを実行、および、機器情報削除のタスク実行結果を取得する処理の流れを示すフローチャートである。 図21は、機器情報削除のタスクを実行、および、機器情報削除のタスク実行結果を取得する処理にかかるデータテーブル例を示す図である。 図22は、タスクを即時実行する際の表示画面の一例を示す図である。 図23は、タスクをスケジュール実行する際の表示画面の一例を示す図である。 図24-1は、スケジュールタイプが定期の画面例を示す図である。 図24-2は、スケジュールタイプが毎日の画面例を示す図である。 図24-3は、スケジュールタイプが毎週の画面例を示す図である。 図24-4は、スケジュールタイプが毎月の画面例を示す図である。 図25は、機器情報削除タスク実行結果の取得後のデータテーブル例を示す図である。 図26は、機器環境設定タスクログ表示画面の一例を示す図である。
以下に添付図面を参照して、管理装置、プログラムおよび管理方法の実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態にかかる機器管理システム1の構成を示す図である。図1に示すように、機器管理システム1は、ユーザが操作する情報処理端末2と、複数の電子機器3と、機器管理サーバ5と、を備える。情報処理端末2と、複数の電子機器3と、機器管理サーバ5とは、LANなどの通信ネットワーク4によって相互に接続されている。
本実施形態においては、情報処理端末2は、例えばブラウザ21を搭載したPC(Personal Computer)である。なお、情報処理端末2は、PCに限るものではなく、ブラウザ21を搭載可能であれば、タブレット端末、スマートフォンなどの携帯端末であってもよい。
本実施形態においては、電子機器3は、例えば、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する複合機であるMFP(MultiFunction Peripheral/Product/Printer)である。
機器管理サーバ5は、複数の電子機器3を管理する管理装置である。詳細は後述するが、機器管理サーバ5は、機器情報の削除対象グループに電子機器3を分類して、電子機器3が保持している機密情報およびユーザの個人情報等の機器情報を、遠隔で削除する機能を備える。
ここで、図2は機器管理サーバ5のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図2に示されているように、機器管理サーバ5は、コンピュータによって構築されており、CPU(Central Processing Unit)501、ROM(Read Only Memory)502、RAM(Random Access Memory)503、HD(Hard Disk)504、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ505、ディスプレイ506、外部機器接続I/F(Interface)508、ネットワークI/F509、バスライン510、キーボード511、ポインティングデバイス512、DVD-RW(Digital Versatile Disc Rewritable)ドライブ514、メディアI/F516を備えている。
これらのうち、CPU501は、機器管理サーバ5全体の動作を制御する。ROM502は、IPL等のCPU501の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される。HD504は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ505は、CPU501の制御にしたがってHD504に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。
ディスプレイ506は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示する。
外部機器接続I/F508は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリやプリンタ等である。ネットワークI/F509は、通信ネットワーク4を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。バスライン510は、図2に示されているCPU501等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
また、キーボード511は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス512は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。
DVD-RWドライブ514は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD-RW513に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。なお、DVD-RWに限らず、DVD-R等であってもよい。メディアI/F516は、フラッシュメモリ等の記録メディア515に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。
次に、機器管理サーバ5のCPU501がROM502またはHD504に記憶されたプログラムに従って動作することにより実現される機能について説明する。
ここで、図3は機器管理サーバ5の機能構成を示す機能ブロック図、図4はデータテーブル例を示す図である。図3に示すように、機器管理サーバ5は、UI表示部51と、対象保持部52と、削除対象保持部53と、削除判定部54と、削除設定保持部55と、削除実行警告部56と、削除実行部57と、削除結果取得部58と、削除結果保持部59と、を備える。
UI表示部51は、機器管理サーバ5の機能を操作および実行する機器管理UI(User Interface)を、ユーザが操作する情報処理端末2のブラウザ21に表示させる。ユーザは、ブラウザ21に表示された機器管理UIから機器管理サーバ5の機能を操作する。
対象保持部52は、機器管理サーバ5が管理する対象である電子機器3の機器情報を保持する。対象保持部52は、管理対象となる電子機器3を、ユーザが操作する情報処理端末2のブラウザ21に表示された機器管理UIから指定可能とする。
図4(a)は、機器管理テーブルT1を示す図である。対象保持部52は、図4(a)に示す機器管理テーブルT1に、機器管理システム1が管理する全ての電子機器3の機器情報を管理する。機器管理テーブルT1は、電子機器3の機器情報を保持している。電子機器3の機器情報は、電子機器3の機器Id、電子機器3のネットワーク:IPアドレス、電子機器3のシリアル番号、電子機器3のベンダー名、電子機器3のモデル名などである。
ここで、図5は登録済み管理機器の表示画面D1の一例を示す図である。機器管理テーブルT1が保持する電子機器3の機器情報は、図5に示す登録済み管理機器の表示画面D1に表示される。
削除対象保持部53は、機器情報の削除対象となる電子機器3の情報を保持する。削除対象保持部53は、機器情報の削除対象となる電子機器3を、UI表示部51により表示される機器管理UIから指定可能とする。
図4(b)は、グループ管理テーブルT2を示す図である。削除対象保持部53は、図4(b)に示すグループ管理テーブルT2に、機器管理システム1においてどのようなグループが設定されているかの情報を保持する。ここでは、デフォルトで「削除対象グループ」というグループを保持しているものとする。グループ管理テーブルT2は、グループId、「削除対象グループ」などのグループ名、分類条件を保持している。分類条件は、例えば、「フィルタ条件全一致」などである。
図4(c)は、グループ管理機器テーブルT3を示す図である。削除対象保持部53は、図4(c)に示すグループ管理機器テーブルT3に、どの電子機器3がどのグループに属しているかの情報を保持する。グループ管理機器テーブルT3は、グループ管理機器Id、グループId、電子機器3の機器Idを保持している。なお、グループ設定を行っていない場合、グループ管理機器テーブルT3は、空の状態となる。
図4(d)は、グループ設定テーブルT4を示す図である。削除対象保持部53は、図4(d)に示すグループ設定テーブルT4に、電子機器3をグループ設定で管理する場合、電子機器3をどのグループに分類するかのフィルタ条件を保持する。グループ設定テーブルT4は、グループ設定Id、グループId、条件種類、条件、条件値、一致条件を保持している。なお、グループ設定を行っていない場合、グループ設定テーブルT4は空の状態となる。
図4(e)は、削除対象グループ管理テーブルT5を示す図である。削除対象保持部53は、図4(e)に示す削除対象グループ管理テーブルT5に、グループ管理テーブルT2で管理されるグループの内、どのグループが削除対象のグループとなるかの情報を保持する。削除対象グループ管理テーブルT5は、削除対象グループId、グループIdを保持している。図4(e)に示す削除対象グループ管理テーブルT5では、デフォルトでグループId=1の「削除対象グループ」が削除対象グループに設定されているものとし、このグループに分類される電子機器3は削除対象として指定できるようになるものとする。
ここで、図6は削除対象グループの電子機器3の一覧表示画面D2の一例を示す図である。削除対象グループに設定される電子機器3の機器情報は、図6に示す削除対象グループの電子機器3の一覧表示画面D2に表示される。なお、図6に示す削除対象グループの電子機器3の一覧表示画面D2は、グループ設定が未設定の状態を示している。
削除判定部54は、所定の電子機器3について、機器情報の削除対象となる電子機器3として指定可能かどうかを判定する。具体的には、削除判定部54は、対象保持部52の保持内容と削除対象保持部53の保持内容とを照らし合わせ、削除を実行する電子機器3が機器情報の削除対象として適切かどうか判定する。
削除設定保持部55は、機器情報の削除を実行する際の削除設定(対象となる電子機器3やスケジュール等)を保持する。削除実行時において、後述する削除実行部57は、削除設定保持部55から削除設定を取得し、その削除設定に従い実行する。
削除実行警告部56は、機器情報の削除設定が保持された際に、削除設定が保持されたことをユーザに通知する。具体的には、削除実行警告部56は、ユーザが操作する情報処理端末2のブラウザ21に表示された機器管理UIに警告文を表示する形で、ユーザに削除設定に問題が無いか確認を促す。
削除実行部57は、電子機器3に対して機器情報の削除を実行する。具体的には、削除実行部57は、対象となる電子機器3やスケジュール等の実行設定を削除設定保持部55から取得し、その設定に従い機器情報の削除を実行する。
削除結果取得部58は、電子機器3に対して機器情報の削除を実行した結果、電子機器3が出力する機器情報の削除の実行結果を取得する。
削除結果保持部59は、電子機器3が出力する機器情報の削除の実行結果を保持する。機器管理サーバ5は、UI表示部51により表示される機器管理UIを介してユーザに機器情報の削除の実行結果を提供する。
次に、機器管理サーバ5が削除対象グループに電子機器3を分類する処理の流れについて説明する。
ここで、図7は削除対象グループに電子機器3を分類する処理の流れを示すフローチャートである。図7に示すように、機器管理サーバ5(削除判定部54)は、まず、ユーザが操作する情報処理端末2のブラウザ21に表示された機器管理UIで、削除対象グループにフィルタ条件を設定する(ステップS1)。
ここで、図8は削除対象グループのフィルタ条件の設定画面D3を示す図、図9はフィルタ一致条件の選択肢を拡大して示す図である。図8に示すように、削除対象グループのフィルタ条件の設定画面D3は、グループ名、フィルタ条件などの設定を受け付ける。フィルタ条件としては、条件種類、条件、条件値、一致条件がある。条件種類は、例えば、「IPアドレス」、「シリアル番号」などである。条件は、「条件値を含む」、「条件値を含まない」である。条件値は、条件種類にかかる値である。また、フィルタ条件の一つである一致条件は、図9に示すように、「すべてに一致する」、「いずれかに一致する」、「いずれにも一致しない」を選択可能である。
削除対象保持部53は、グループ設定テーブルT4に対し、フィルタ条件の数だけレコードを追加し、どのグループの条件なのかをグループIdに紐づけて管理する。
ここで、図10はフィルタ条件の設定後のデータテーブル例を示す図である。図10(d)に示すグループ設定テーブルT4は、削除対象グループに、下記のフィルタ条件を設定した場合を示すものである。
[フィルタ一致条件]
・全てに一致する
[フィルタ条件1]
・条件種類:IPアドレス
・条件:条件値を含む
・条件値:10.60.228
[フィルタ条件2]
・条件種類:シリアル番号
・条件:条件値を含む
・条件値:A12345
図7に戻り、次に、機器管理サーバ5(削除判定部54)は、管理対象である電子機器3にフィルタ条件に一致する電子機器3があるかを確認する(ステップS2)。より詳細には、削除判定部54は、フィルタ条件の設定後、機器管理テーブルT1で管理している電子機器3がグループ設定テーブルT4で設定されているフィルタ条件に一致、かつグループ管理テーブルT2が持つ「分類条件」に一致しているかを確認する。
フィルタ条件に一致している電子機器3がある場合(ステップS3のYes)、機器管理サーバ5(削除判定部54)は、フィルタ条件に一致する電子機器3の数分のレコードを、グループ管理機器テーブルT3に追加し(ステップS4)、次のステップS5に進む。
ここで、図11はフィルタ条件に一致する電子機器3を追加した後のデータテーブル例を示す図である。図11(c)に示すグループ管理機器テーブルT3は、削除対象グループに、フィルタ条件に一致する電子機器3の数分のレコードを追加した場合を示すものである。
一方、フィルタ条件に一致している電子機器3がない場合(ステップS3のNo)、機器管理サーバ5(削除判定部54)は、そのままステップS5に進む。
続くステップS5では、機器管理サーバ5(削除判定部54)は、削除対象グループに分類された電子機器3を表示する(ステップS5)。
ここで、図12は削除対象グループの電子機器3の表示画面D4の一例を示す図である。なお、図12に示す例は、フィルタ条件の設定後、電子機器3が削除対象グループに分類された状態を示している。図12に示すように、削除対象グループの電子機器3の表示画面D4においては、削除対象グループにフィルタ条件を設定後、削除対象グループ管理テーブルT5にグループId=1で分類されている電子機器3が一覧で表示される。
次に、機器管理サーバ5が削除対象グループから機器情報を削除する電子機器3を選択してタスク作成およびタスクの保存を行う処理の流れについて説明する。
ここで、図13は削除対象グループから機器情報を削除する電子機器3を選択してタスク作成およびタスクの保存を行う処理の流れを示すフローチャート、図14はタスク作成およびタスクの保存を行う処理にかかるデータテーブル例を示す図である。図14(c)に示すグループ管理機器テーブルT3は、前述した手順により、「削除対象グループ」に機器Id=3の電子機器3が割り当てられているものとする。なお、まだタスクを作成していない状態の場合、図14(f)に示すタスク管理テーブルT6、図14(g)に示すタスクターゲット情報管理テーブルT7は、空の状態となる。
図13に示すように、機器管理サーバ5(削除判定部54)は、まず、機器環境設定タスクを作成するともに(ステップS11)、タスク種別に機器情報の削除を設定する(ステップS12)。
ここで、図15は機器環境設定タスクの作成画面D5の一例を示す図である。削除判定部54は、電子機器3のAPI等を介して電子機器3に対してリクエストを送付し、電子機器3の環境設定を実行する「機器環境設定タスク」の内容を管理する。例えば、削除判定部54は、図15に示すように、タスク名「Delete Device Info」、タスク種別を「機器情報削除」として設定する。
ここで、図16はタスク作成およびタスクの保存後のデータテーブル例を示す図である。図16(f)は、タスク管理テーブルT6を示す図である。削除判定部54は、タスクを作成した場合、図16(f)に示すように、タスク管理テーブルT6に、タスク名=「Delete Device Info」、タスク種別に機器情報削除のタスクであることを示す「delete_dev_info」として、レコードを追加する。
次に、機器管理サーバ5(削除判定部54)は、削除対象グループに分類された電子機器3から対象となる電子機器3を選択する(ステップS13)。
ここで、図17はタスクターゲットグループ選択画面D6の一例を示す図である。図17に示すように、作成したタスクのターゲットグループを設定する場合、タスク種別が機器情報削除のタスクだった場合、ターゲットとして指定できるのは削除対象グループ管理テーブルT5にレコードが存在するグループだけとなり、他のグループは指定できないものとし、UI上選択無効などによりターゲットグループに指定できないものとする。
次に、機器管理サーバ5(削除実行警告部56)は、タスクの保存時に警告文を表示し、対象となる電子機器3の機器情報の削除が問題ないかをユーザに確認する(ステップS14)。
ここで、図18はタスク保存時の警告メッセージD7の一例を示す図である。図18に示すように、タスク保存時に、タスク種別が機器情報削除のタスクだった場合、削除実行警告部56は、ユーザが操作する情報処理端末2のブラウザに表示された機器管理UI上にタスクが実行されることによって機器情報が削除されることをユーザに示す警告文(警告メッセージ)を、表示する。具体的には、削除実行警告部56は、警告文を、保存するタスクのタスク管理テーブルT6のタスク種別が「delete_dev_info」の場合のみ表示する。
次いで、機器管理サーバ5(削除判定部54)は、タスク保存を実行する(ステップS15)。
削除判定部54は、ターゲットグループが指定されると、タスクターゲット情報管理テーブルT7にレコードを追加する。ここで、図19はタスク保存後のデータテーブル例を示す図である。図19(g)はタスクターゲット情報管理テーブルT7を示す図である。タスクターゲット情報管理テーブルT7は、機器環境設定タスクの実行対象のターゲットグループを管理する。
次に、機器管理サーバ5が機器情報削除のタスクを実行、および、機器情報削除のタスク実行結果を取得する処理の流れについて説明する。
ここで、図20は機器情報削除のタスクを実行、および、機器情報削除のタスク実行結果を取得する処理の流れを示すフローチャート、図21は機器情報削除のタスクを実行、および、機器情報削除のタスク実行結果を取得する処理にかかるデータテーブル例を示す図である。図21(g)に示すタスクターゲット情報管理テーブルT7は、前述した手順により、「ターゲットグループId」にグループId=1のグループがターゲットに指定されているものとする。
図21(h)は、タスクログ管理テーブルT8を示す図である。タスクログ管理テーブルT8は、機器環境設定タスクの実行結果を管理する。タスクログ管理テーブルT8は、タスクId、タスク実行結果を保持する。
図21(i)は、タスクログ詳細管理テーブルT9を示す図である。タスクログ詳細管理テーブルT9は、機器環境設定タスクのターゲットに指定された電子機器3毎の詳細な実行結果を管理する。タスクログ詳細管理テーブルT9は、タスクのターゲットの機器Id、タスク種別、タスク実行結果、タスク実行結果ファイルの保管先情報を保持する。
なお、タスク実行を行っていない場合、タスクログ管理テーブルT8、タスクログ詳細管理テーブルT9は空の状態となる。
図20に示すように、機器管理サーバ5(削除実行部57)は、まず、機器情報削除のタスクを実行する(ステップS21)。なお、作成した機器情報削除のタスクを実行する方法として、タスク即時実行とタスクスケジュール実行の二通りの実行方法がある。以下にそれぞれのタスク実行方法の例を示す。
まず、タスクを即時実行する場合について説明する。図22は、タスクを即時実行する際の表示画面D8の一例を示す図である。図22に示すように、タスク即時実行の場合、作成済みのタスク一覧から実行したいタスクを選択し、タスクを実行する。タスクを選択すると、図22の枠Xに示す矢印ボタンが有効化され、押下可能になる。ボタンを押下するとタスク実行が開始され、タスクが実行される。
次に、タスクをスケジュール実行する場合について説明する。図23は、タスクをスケジュール実行する際の表示画面D9の一例を示す図である。図23に示すように、タスク一覧からタスクを選択し、「スケジュール」タブを選択すると、タスクのスケジュール実行時刻を設定することができる。タスクを開始する日付、時刻を設定することが可能で、スケジュール時刻を設定し、図23の枠Yに示すディスクアイコンの保存ボタンを押すと、タスク実行のスケジュール時刻が保存される。機器管理サーバ5のサーバ時刻が設定した時刻になると、タスクが実行される。
スケジュールは「一度のみ」実行だけでなく、時刻から一定間隔で実行する「定期」や、「毎日」、「毎週」、「毎月」等で日や週、月ごとにタスクをスケジュール実行するか設定することが出来る。図24-1はスケジュールタイプが定期の画面例を示す図、図24-2はスケジュールタイプが毎日の画面例を示す図、図24-3はスケジュールタイプが毎週の画面例を示す図、図24-4はスケジュールタイプが毎月の画面例を示す図である。
次に、機器管理サーバ5(削除結果取得部58)は、機器情報削除タスク実行結果を電子機器3から取得する(ステップS22)。より詳細には、削除結果取得部58は、機器情報削除のタスクの実行完了した後、タスクログ管理テーブルT8とタスクログ詳細管理テーブルT9に対して、下記に示すようなレコードを追加する。
ここで、図25は機器情報削除タスク実行結果の取得後のデータテーブル例を示す図である。削除結果取得部58は、図25(h)に示すように、タスクログ管理テーブルT8に対し、実行したタスクごとに、タスクIdとそのタスク実行結果をレコードとして追加する。また、削除結果取得部58は、図25(i)に示すように、タスクログ詳細管理テーブルT9に対し、実行したタスクのターゲットグループに属する電子機器3とそのタスク種別ごとにレコードを追加する。削除結果取得部58は、機器情報削除タスク(タスク種別が「delete_dev_info」)の場合は、電子機器3から機器情報削除を実行した結果をpdf等のファイルとして受け取り、タスク実行結果ファイルに機器管理サーバ5上にどの領域に保存したかの情報を保持する。
次に、機器管理サーバ5(削除結果保持部59)は、ユーザが操作する情報処理端末2のブラウザ21に表示された機器管理UIに機器情報削除のタスクの実行結果を表示する(ステップS23)。
ここで、図26は機器環境設定タスクログ表示画面D10の一例を示す図である。図26は、機器情報削除のタスク実行結果の表示時における画面例である。図26に示すように、タスクログ管理テーブルT8、および、タスクログ詳細管理テーブルT9に従った内容が表示され、タスク種別が「delete_dev_info」の場合は「機器情報削除結果ファイルダウンロード」ボタンから、電子機器3から取得した機器情報削除結果ファイルを取得可能になる。
このように本実施形態によれば、機器管理システム1が削除対象となる電子機器3を管理し、ユーザが機器管理UIを介して機器管理システム1に、電子機器3が保持する機器情報を削除する電子機器3のフィルタ条件を指定し、フィルタ条件に一致する電子機器3だけしか機器情報を削除できないようにする。これにより、機器管理システム1を介して大量の電子機器3を管理する中で、ユーザが誤って意図しない電子機器3に対しての機器情報の削除が起こることを防ぎ、安全に機器情報の削除を実行することができる。
本実施形態の機器管理サーバ5で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disc)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、本実施形態の機器管理サーバ5で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態の機器管理サーバ5で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
また、本実施形態の機器管理サーバ5で実行されるプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
なお、電子機器3は、通信機能を備えた装置であれば、複合機に限られない。電子機器3は、例えば、複写機、プリンタ、スキャナ装置、ファクシミリ装置等の画像形成装置、PJ(Projector:プロジェクタ)、IWB(Interactive White Board:相互通信が可能な電子式の黒板機能を有する白板)、デジタルサイネージ等の出力装置、HUD(Head Up Display)装置、産業機械、撮像装置、集音装置、医療機器、ネットワーク家電、自動車(Connected Car)、ノートPC(Personal Computer)、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、ウェアラブルPCまたはデスクトップPC等であってもよい。
3 電子機器
4 ネットワーク
5 管理装置
51 UI表示部
52 対象保持部
53 削除対象保持部
54 削除判定部
55 削除設定保持部
56 削除実行警告部
57 削除実行部
58 削除結果取得部
59 削除結果保持部
特開2020-154687号公報

Claims (8)

  1. ネットワークを介して複数の電子機器を管理する管理装置において、
    削除対象となる前記電子機器を管理し、
    ユーザがUI(User Interface)を介して前記管理装置に対し、前記電子機器が保持する機器情報を削除する前記電子機器の条件を指定し、
    前記条件に一致する前記電子機器だけ機器情報を削除できないようにする、
    ことを特徴とする管理装置。
  2. ネットワークを介して複数の電子機器を管理する管理装置において、
    前記管理装置の機能を実行する機器管理UI(User Interface)を表示させるUI表示部と、
    前記機器管理UIを介して指定された前記管理装置が管理する前記電子機器の機器情報を保持する対象保持部と、
    前記機器管理UIを介して指定された前記電子機器の機器情報についての削除対象の情報を保持する削除対象保持部と、
    所望の前記電子機器を、前記削除対象の情報に基づいて、前記電子機器の機器情報を削除対象とする前記電子機器として指定可能かどうか判定する削除判定部と、
    削除対象であると判定された前記電子機器の機器情報の削除を実行する際の削除設定を保持する削除設定保持部と、
    前記削除設定保持部から設定を取得し、その設定に従い前記電子機器に対して機器情報の削除を実行する削除実行部と、
    を備えることを特徴とする管理装置。
  3. 前記電子機器の機器情報の削除設定が前記削除設定保持部に保持された際に、前記削除設定が保持されたことをユーザに通知する削除実行警告部を備える、
    ことを特徴とする請求項2に記載の管理装置。
  4. 前記削除実行警告部は、前記機器管理UIに警告文を表示する形で、ユーザに削除設定に問題が無いか確認を促す、
    ことを特徴とする請求項3に記載の管理装置。
  5. 機器情報削除を実行した結果、前記電子機器から出力される機器情報の削除実行結果を取得する削除結果取得部と、
    電子機器から取得した機器情報削除実行結果を保持する削除結果保持部と、
    を備えることを特徴とする請求項2または3に記載の管理装置。
  6. 前記削除判定部は、前記対象保持部の内容と前記削除対象保持部の保持内容とを照らし合わせ、削除を実行する前記電子機器が機器情報の削除対象として適切かどうか判定する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の管理装置。
  7. ネットワークを介して複数の電子機器を管理する管理装置を制御するプログラムを、
    前記管理装置の機能を実行する機器管理UI(User Interface)を表示させるUI表示部と、
    前記機器管理UIを介して指定された前記管理装置が管理する前記電子機器の機器情報を保持する対象保持部と、
    前記機器管理UIを介して指定された前記電子機器の機器情報についての削除対象の情報を保持する削除対象保持部と、
    所望の前記電子機器を、前記削除対象の情報に基づいて、前記電子機器の機器情報を削除対象とする前記電子機器として指定可能かどうか判定する削除判定部と、
    削除対象であると判定された前記電子機器の機器情報の削除を実行する際の削除設定を保持する削除設定保持部と、
    前記削除設定保持部から設定を取得し、その設定に従い前記電子機器に対して機器情報の削除を実行する削除実行部と、
    として機能させるためのプログラム。
  8. ネットワークを介して複数の電子機器を管理する管理装置における電子機器の管理方法であって、
    削除対象となる前記電子機器を管理し、
    ユーザがUI(User Interface)を介して前記管理装置に対し、前記電子機器が保持する機器情報を削除する前記電子機器の条件を指定し、
    前記条件に一致する前記電子機器だけ機器情報を削除できないようにする、
    ことを特徴とする電子機器の管理方法。
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