以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
<全体構成例>
まず、本実施形態に係るシステムの全体構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係るシステムの全体構成の一例を示す図である。
図1に示すように、本実施形態に係るシステムは、ユーザ端末10と、画像形成装置20a及び画像形成装置20b等の1以上の画像形成装置20とを有する。また、ユーザ端末10と画像形成装置20とは、例えばLAN(Local Area Network)やインターネット等のネットワーク(有線又は無線の別は問わない)を介して通信可能に接続される。
画像形成装置20は、印刷機能、スキャン機能、コピー機能、及びFAX送受信機能等の各種画像処理機能のうちの2以上の画像処理機能を有する複合機(MFP:Multifunction Peripheral)等の画像処理装置である。ただし、これら各種画像処理機能のうちのいずれか1つの機能を有する機器が画像形成装置20として用いられても良い。
なお、例えば、プロジェクタ、テレビ会議用端末、電子黒板装置、デジタルカメラ等の種々の機器が画像形成装置20として用いられても良い。
ユーザ端末10は、画像形成装置20の操作パネルに表示される画面の構成を変更するために、ユーザにより利用されるコンピュータである。例えば、PC(Personal Computer)、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、PDA(Personal Digital Assistance)等がユーザ端末10として用いられても良い。
なお、図1に示すシステムの全体構成は一例であって、他の構成であっても良い。例えば、本実施形態に係るシステムは、複数台のユーザ端末10を有していても良い。
<ハードウェア構成例>
次に、本実施形態に係るユーザ端末10のハードウェア構成について、図2を参照しながら説明する。図2は、本実施形態に係るユーザ端末10のハードウェア構成の一例を示す図である。
図2に示すように、本実施形態に係るユーザ端末10は、入力装置11と、表示装置12と、外部I/F13と、RAM(Random Access Memory)14とを有する。また、本実施形態に係るユーザ端末10は、ROM(Read Only Memory)15と、CPU(Central Processing Unit)16と、通信I/F17と、補助記憶装置18とを有する。これら各ハードウェアは、それぞれがバス19で接続されている。
入力装置11は、キーボードやマウス、タッチパネル等であり、ユーザが各種操作を入力するのに用いられる。表示装置12は、ディスプレイ等であり、ユーザ端末10の処理結果を表示する。
外部I/F13は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、記録媒体13a等がある。ユーザ端末10は、外部I/F13を介して、記録媒体13aの読み取りや書き込みを行うことができる。記録媒体13aには、例えば、フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、SDメモリカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ等がある。
RAM14は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリである。ROM15は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリである。ROM15には、ユーザ端末10の起動時に実行されるBIOS(Basic Input/Output System)、OS(Operating System)設定、及びネットワーク設定等のプログラムやデータが格納されている。
CPU16は、ROM15や補助記憶装置18等からプログラムやデータをRAM14上に読み出し、処理を実行することで、ユーザ端末10全体の制御や機能を実現する演算装置である。
通信I/F17は、ユーザ端末10をネットワークに接続するためのインタフェースである。ユーザ端末10は、通信I/F17を介して、データ通信を行うことができる。
補助記憶装置18は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等であり、プログラムやデータを格納している不揮発性の記憶装置である。補助記憶装置18に格納されるプログラムやデータには、ユーザ端末10全体を制御する基本ソフトウェアであるOS、OS上において各種機能を提供するアプリケーションソフトウェア、本実施形態を実現するプログラム等がある。
本実施形態に係るユーザ端末10は、図2に示すハードウェア構成を有することにより、後述する各種処理を実現できる。
次に、本実施形態に係る画像形成装置20のハードウェア構成について、図3を参照しながら説明する。図3は、本実施形態に係る画像形成装置20のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3に示すように、本実施形態に係る画像形成装置20は、操作装置21と、本体装置22とを有する。
操作装置21は、本体装置22に実行させる画像処理機能の選択、画像処理機能を実行させるための各種設定値の入力、画像処理機能の実行を開始させるための実行指示の入力、表示画面の切り替え等、ユーザが各種操作を行う際に用いられる。
本体装置22は、操作装置21におけるユーザの各種操作に応じて、画像処理機能の実行等の各種の処理を実行する。
図3に示すように、画像形成装置20の操作装置21は、CPU31と、ROM32と、RAM33と、フラッシュメモリ34と、操作パネル35と、接続I/F36と、通信I/F37とを有する。これら各ハードウェアは、バス38を介して相互に接続されている。
CPU31は、ROM32やフラッシュメモリ34等からプログラムやデータをRAM33上に読み出し、処理を実行することで、操作装置21全体の制御や機能を実現する演算装置である。
ROM32は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリである。RAM33は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリである。
フラッシュメモリ34は、プログラムやデータを格納している不揮発性の記憶装置である。操作パネル35は、ユーザが各種操作を行う際に用いられる。また、操作パネル35は、ユーザに対する各種画面等を表示する。
接続I/F36は、通信路23を介して本体装置22と通信するためのインタフェースである。接続I/F36には、例えばUSB規格のインタフェースが用いられる。
通信I/F37は、他の機器等と通信するためのインタフェースである。通信I/F37には、例えば、Wi−Fi規格の無線LAN等が用いられる。
同様に、画像形成装置20の本体装置22は、CPU41と、ROM42と、RAM43と、HDD44と、画像処理エンジン45と、接続I/F46と、通信I/F47とを有する。これら各ハードウェアは、バス48を介して相互に接続されている。
CPU41は、ROM42やHDD44等からプログラムやデータをRAM43上に読み出し、処理を実行することで、本体装置22全体の制御や機能を実現する演算装置である。
ROM42は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリである。RAM43は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリである。
HDD44は、プログラムやデータを格納している不揮発性の記憶装置である。画像処理エンジン45は、印刷機能、スキャン機能、コピー機能、及びFAX送受信機能等の各種画像処理機能を実現するための画像処理を行うハードウェアである。
画像処理エンジン45には、例えば、用紙等のシート材への印刷を行うプロッタ、原稿を光学的に読み取って画像データを生成するスキャナ、及びFAX通信を行うFAX通信装置等が含まれる。また、画像処理エンジン45には、例えば、印刷済みのシート材を仕分けるフィニッシャや原稿を自動給送するADF(自動原稿給送装置)等が含まれていても良い。
接続I/F46は、通信路23を介して操作装置21と通信するためのインタフェースである。接続I/F46には、例えばUSB規格のインタフェースが用いられる。
通信I/F47は、他の機器等と通信するためのインタフェースである。通信I/F47には、例えば、Wi−Fi規格の無線LAN等が用いられる。
本実施形態に係る画像形成装置20は、図3に示すハードウェア構成を有することにより、後述する各種処理を実現できる。
なお、図3では、画像形成装置20が操作装置21を有している構成を一例として示したが、これに限られず、例えば、タブレット端末、スマートフォン、携帯電話、PDA等の情報処理端末が画像形成装置20の操作装置として機能しても良い。すなわち、これらの情報処理端末は、操作装置21の通信I/F37又は本体装置22の通信I/F47を介して画像形成装置20と通信することにより、当該画像形成装置20を制御することができても良い。
<画像形成装置20のプログラム群の階層構造>
次に、本実施形態に係る画像形成装置20の操作装置21及び本体装置22に含まれるプログラム群の階層構造について、図4を参照しながら説明する。図4は、本実施形態に係る画像形成装置20の操作装置21及び本体装置22に含まれるプログラム群の階層構造の一例を示す図である。
図4は、操作装置21に含まれるプログラム群の階層構造と、本体装置22に含まれるプログラム群の階層構造とを示している。
まず、本体装置22に含まれるプログラム群(すなわち、本体装置22のROM42やHDD44に記憶されているプログラム群)の階層構造について説明する。本体装置22に含まれるプログラム群は、アプリケーション層61と、サービス層62と、OS層63とに大別することができる。
アプリケーション層61に区分されるプログラムは、ハードウェア資源を動作させて画像処理機能実現させるためのプログラムである。具体的には、印刷アプリケーション、スキャンアプリケーション、コピーアプリケーション、及びFAXアプリケーション等が挙げられる。
サービス層62に区分されるプログラムは、アプリケーション層61とOS層63との間を介在するプログラムである。当該プログラムは、本体装置22が備えるハードウェア資源を、アプリケーション層61のプログラムが利用したり、本体装置22が備えるハードウェア資源の状態を通知したりするインタフェースとしての役割を果たす。
具体的には、ハードウェア資源に対する実行要求を受け付けたり、受け付けた実行要求の調停を行ったりする。サービス層62が受け付ける実行要求には、例えば、画像処理エンジン45による画像処理の実行要求(スキャナによるスキャン実行要求やプロッタによる印刷実行要求等)が含まれる。
なお、サービス層62に区分されるプログラムが果たす上記インタフェースとしての役割は、操作装置21のアプリケーション層51に対しても同様である。すなわち、操作装置21のアプリケーション層51に区分されるプログラムも、サービス層62にアクセスすることにより、本体装置22のハードウェア資源を動作させて、画像処理機能を実現させることができる。
OS層63に区分されるプログラムは、基本ソフトウェア(OS)と呼ばれるプログラムであり、本体装置22が有するハードウェア資源を制御する基本機能を提供する。OS層63に区分されるプログラムは、アプリケーション層61に区分されるプログラムからのハードウェア資源に対する実行要求を、サービス層62に区分されるプログラムを介して受け付けて、当該実行要求に応じた処理を実行する。
次に、操作装置21に含まれるプログラム群(すなわち、操作装置21のROM32やフラッシュメモリ34に記憶されているプログラム群)の階層構造について説明する。本体装置22と同様に、操作装置21に含まれるプログラム群も、アプリケーション層51と、サービス層52と、OS層53とに大別することができる。
ただし、アプリケーション層51に区分されるプログラムが提供する機能やサービス層52が受け付け可能な実行要求の種類は、本体装置22とは異なる。操作装置21のアプリケーション層51に区分されるプログラムは、主として、各種操作や表示を行うためのユーザインタフェース機能を提供する。
なお、本実施形態では、操作装置21と本体装置22とで、OSは独立して動作するものとする。また、操作装置21と本体装置22とが相互に通信可能であれば、OSが同じ種類である必要はない。例えば、操作装置21ではOSにAndroid(登録商標)を用いる一方で、本体装置22ではOSにLinux(登録商標)を用いることも可能である。
このように、本実施形態に係る画像形成装置20は、操作装置21と本体装置22とが異なるOSにより制御される。このため、操作装置21と本体装置22との間の通信は、一装置内のプロセス間通信ではなく、異なる情報処理装置間の通信として行われる。
ただし、本実施形態に係る画像形成装置20は、操作装置21と本体装置22とで異なる種類のOSが動作している場合に限られず、操作装置21と本体装置22とで同一種類のOSが動作していても良い。また、本実施形態に係る画像形成装置20は、操作装置21と本体装置22とでOSが独立して動作している場合に限られず、操作装置21及び本体装置22上で一のOSが動作していても良い。
<機能構成例>
次に、本実施形態に係るユーザ端末10及び画像形成装置20の機能構成について、図5を参照しながら説明する。図5は、本実施形態に係るユーザ端末10及び画像形成装置20の機能構成の一例を示す図である。
図5に示すように、本実施形態に係る画像形成装置20は、パネル制御部201と、画面構成読出部202と、画面構成書込部203とを有する。これら各部は、画像形成装置20の操作装置21にインストールされた1以上のプログラムが、CPU31に実行させる処理により実現される。
また、本実施形態に係る画像形成装置20は、画面構成記憶部204を有する。画面構成記憶部204は、例えばフラッシュメモリ34を用いて実現可能である。なお、画面構成記憶部204は、画像形成装置20とネットワークを介して接続される記憶装置等を用いて実現されていても良い。
パネル制御部201は、操作パネル35への画面の表示を制御する。操作パネル35に表示される各種の画面のうち、初期画面又はホーム画面(以降では、「初期画面」で統一する。)については、画面構成記憶部204に記憶されている画面構成情報に基づいて表示が行われる。画面構成情報とは、初期画面の構成を示す情報である。初期画面とは、例えば、画像形成装置20の操作の起点となる画面である。初期画面は、例えば、画像形成装置20が操作可能となった際に最初に表示される画面や、画像形成装置20で利用するアプリケーションのアイコンがユーザ選択可能な状態で1以上配置された画面等であっても良い。画像形成装置20が操作可能となった際とは、例えば、画像形成装置20の起動が完了した際、又は認証が必要とされる場合には認証が成功した際等である。
画面構成読出部202は、ユーザ端末10からの要求に応じて、画面構成記憶部204に記憶されている画面構成情報を読み出して、当該画面構成情報をユーザ端末10に送信する。
画面構成書込部203は、ユーザ端末10から送信される画面構成情報を画面構成記憶部204に書き込む。
図5に示すように、本実施形態に係るユーザ端末10は、画面構成取得部101と、テンプレート取得部102と、アイコン配置解析部103と、アイコン配置編集部104と、画面再現部105と、画面構成変更部106と、画面構成送信部107と、画面構成保存部108とを有する。これら各部は、ユーザ端末10にインストールされた1以上のプログラムが、CPU16に実行させる処理により実現される。
また、本実施形態に係るユーザ端末10は、画面構成記憶部109と、アイコン配置テンプレート記憶部110とを有する。画面構成記憶部109及びアイコン配置テンプレート記憶部110は、例えば補助記憶装置18を用いて実現可能である。なお、画面構成記憶部109及びアイコン配置テンプレート記憶部110のうちの少なくとも1つの記憶部が、ユーザ端末10とネットワークを介して接続される記憶装置等を用いて実現されていても良い。
画面構成取得部101は、変更対象の画面構成情報を、1以上の画像形成装置20のうちのいずれかの画像形成装置20又は画面構成記憶部109から取得する。
テンプレート取得部102は、アイコン配置テンプレート情報を利用する場合に、アイコン配置テンプレート記憶部110に記憶されているアイコン配置テンプレート情報を取得する。アイコン配置テンプレート情報とは、初期画面に配置されるアイコンが予め定義されたテンプレートを示す情報(定義情報)である。アイコン配置テンプレート情報には、例えば、当該アイコン配置テンプレートを識別する識別情報(例えばテンプレート名)と、各アイコンを初期画面に表示(配置)するか否かを示す表示区分とが含まれる。
初期画面に配置されたアイコンを選択することで、ユーザは、画像形成装置20の操作装置21にインストールされたアプリケーションのうち、当該アイコンに対応するアプリケーションの利用を開始することができる。なお、アイコンは、初期画面に配置される表示部品の一例である。表示部品としては、アプリケーションに対応するアイコン以外にも、例えば、ウィジェット、Webページへのショートカットに対応するアイコン等が挙げられる。
アイコン配置解析部103は、画面構成取得部101が取得した画面構成情報を解析して、当該画面構成情報からアイコン配置情報を取得する。アイコン配置情報とは、初期画面に配置されたアイコンの配置を示す情報である。アイコン配置情報は、アイコン表示情報と称されても良い。
アイコン配置編集部104は、アイコン配置解析部103が取得したアイコン配置情報が示すアイコンの配置と、アイコン配置テンプレート情報が示すアイコンの配置との比較画面(アイコン配置比較画面)を表示する。また、アイコン配置編集部104は、アイコン配置比較画面におけるユーザの変更指示に応じて、テンプレート取得部102が取得したアイコン配置テンプレート情報を編集する。
画面再現部105は、アイコン配置テンプレート情報を利用しない場合に、パネル制御部201による、画面構成情報に基づく初期画面の表示処理をエミュレートする。すなわち、画面再現部105は、画面構成取得部101が取得した画面構成情報に基づいて、画像形成装置20における表示態様と同様の態様で、初期画面を表示する。
画面構成変更部106は、画面構成情報を変更する。すなわち、アイコン配置テンプレート情報を利用した場合には、画面構成変更部106は、アイコン配置編集部104が編集したアイコン配置テンプレート情報により、画面構成取得部101が取得した画面構成情報に含まれるアイコン配置情報を変更する。一方で、アイコン配置テンプレート情報を利用しない場合には、画面構成変更部106は、画面再現部105が再現した初期画面に対するユーザの変更指示に応じて、画面構成取得部101が取得した画面構成情報を変更する。
画面構成送信部107は、画面構成変更部106が変更した画面構成情報を、指定された画像形成装置20に送信する。
画面構成保存部108は、画面構成変更部106が変更した画面構成情報を画面構成記憶部109に保存する。
<ユーザ端末10が実行する処理>
以降では、ユーザ端末10が実行する処理の処理手順について、図6を参照しながら説明する。図6は、ユーザ端末10が実行する処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。なお、図6の説明において、ユーザは、ユーザ端末10を操作する。
画面構成取得部101は、画面構成情報の取得指示がユーザにより入力されると、当該取得指示で指定された画面構成情報の取得先が画像形成装置20であるか又はユーザ端末10のローカルファイルであるかを判定する(ステップS101)。ローカルファイルとは、例えば、画面構成記憶部109に記憶されているファイルのことである。ただし、画面構成情報は、ファイル以外のデータ形式で画面構成記憶部109に記憶されていても良い。
画面構成情報の取得先が画像形成装置20である場合(ステップS101でYes)、画面構成取得部101は、画面構成情報の取得先の画像形成装置20のIP(Internet Protocol)アドレスの入力をユーザから受け付ける(ステップS102)。画面構成取得部101は、例えば、IPアドレスの入力用の画面を表示し、当該画面においてユーザが指定したIPアドレスの入力を受け付ければ良い。なお、IPアドレスは一例であって、画面構成取得部101は、画像形成装置20を識別する種々の識別情報(例えば、URL(Uniform Resource Locator)、MAC(Media Access Control)アドレス、製造固有番号等)の入力を受け付けても良い。
次に、画面構成取得部101は、入力を受け付けたIPアドレスにより識別される画像形成装置20から、当該画像形成装置20の画面構成記憶部204に記憶されている画面構成情報を取得する(ステップS103)。より詳しくは、画面構成取得部101は、画面構成情報の取得要求を当該画像形成装置20に送信する。当該画像形成装置20の画面構成読出部202は、当該取得要求に応じて、画面構成記憶部204に記憶されている画面構成情報を取得し、取得した画面構成情報を、ユーザ端末10の画面構成取得部101に返信する。これにより、画面構成取得部101により画面構成情報が取得される。
ここで、画面構成取得部101が取得する画面構成情報について、図7を参照しながら説明する。図7は、画面構成情報の一例を示す図である。なお、図7では、便宜上、画面構成情報が表形式によって表現されているが、画面構成情報は、例えば、CSV(Comma-Separated Values)やXML(Extensible Markup Language)等の形式で表現されていても良い。
図7に示す画面構成情報には、モデル情報と、壁紙情報と、レイアウト情報と、アイコン配置情報と、壁紙データと、アイコンデータとが含まれる。ただし、これら以外の情報が画面構成情報に含まれていても良い。
モデル情報は、当該画面構成情報を適用可能な(当該画面構成情報が有効な)画像形成装置20のモデル(機種)に関する情報である。例えば、モデル名や型番等がモデル情報に含まれる。
壁紙情報は、初期画面の壁紙(背景)として利用される画像データ(以降、「壁紙データ」という。)を示す情報である。例えば、複数の壁紙データのうちのいずれか1つの壁紙データの識別情報(例えば壁紙ID)が壁紙情報に含まれる。
レイアウト情報は、表示部品(以降、表示部品は一例としてアイコンであるものとする。)が配置される初期画面のレイアウトに関する情報である。
アイコン配置情報は、画像形成装置20の操作装置21にインストールされたアプリケーションを利用するためのアイコンを識別する識別情報(例えばアイコン名)毎に、当該アイコンを初期画面に表示するか否かを示す情報である。なお、アイコンを識別する識別情報としては、アイコンID等であっても良い。
壁紙データは、初期画面の壁紙に利用可能な1以上の画像データである。アイコンデータは、画像形成装置20の操作装置21にインストールされたアプリケーションを利用するためのアイコンの画像データ(以降、「アイコンデータ」という。)である。画面構成情報には、例えば、画像形成装置20の操作装置21にインストールされたアプリケーションを利用するためのアイコンに対応するアイコンデータが、例えば、エンコードされて列挙されている。
図7に示す画面構成情報に含まれるレイアウト情報には、列数と、行数と、X方向面数と、Y方向面数とが含まれる。列数は、1つの面において水平方向に配置可能なアイコンの数である。行数は、1つの面において垂直方向に配置可能なアイコンの数である。X方向面数は、水平方向の面数である。Y方向面数は、垂直方向の面数である。ここで、「面」とは、例えば、操作パネル35に対するスワイプ操作やスクロール操作等によって切り替え可能な表示範囲(表示領域)の単位である。図7に示す例では、列数=4、行数=2、X方向面数=1、Y方向面数=3である。この場合、初期画面は、図8に示すようなレイアウトとなる。
図8は、初期画面のレイアウトの一例を示す図である。図8では、垂直方向に、第1面から第3面の3つの面が示されている。同時に表示可能な範囲は、1つの面である。各面は、2行4列(8個分)のアイコンの配置位置を含む。各配置位置は、例えば、「<面番号>−<位置番号>」の形式で表現される座標値を有する。面番号は、各面の識別番号である。位置番号は、面単位の通し番号である。すなわち、図8では、面毎に8個分の配置位置を含むため、位置番号は、1〜8の値を有する。
図6の説明に戻る。画面構成情報の取得先がローカルファイルである場合(ステップS101でNo)、画面構成取得部101は、ファイル名の入力をユーザから受け付ける(ステップS104)。画面構成取得部101は、例えば、ファイル名の入力用の画面を表示し、当該画面においてユーザが指定したファイル名の入力を受け付ければ良い。
次に、画面構成取得部101は、画面構成記憶部109に記憶されているファイルのうち、入力を受け付けたファイル名のファイルから画面構成情報を取得する(ステップS105)。ここで取得される画面構成情報も、図7で説明した構成を有する。
なお、ファイル名ではなく、画像形成装置20のモデル名(機種名)がユーザにより入力されても良い。この場合、画面構成取得部101により、画面構成記憶部109に記憶されている画面構成情報のうち、入力されたモデル名が含まれる画面構成情報が取得されても良い。
なお、上記のステップS104及びステップS105は、例えば、画像形成装置20が顧客に納品されていない状態において、納品予定の画像形成装置20に関して予め画面構成情報をカスタマイズしておきたい場合に便利な処理手順である。又は、上記のステップS104及びステップS105は、或る画像形成装置20に関して既にカスタマイズされた画面構成情報を流用して、他の画像形成装置20に関する画面構成情報を生成する場合にも有効である。
ステップS103又はステップS105に続いて、テンプレート取得部102は、アイコン配置テンプレート情報を利用するか否かを判定する(ステップS106)。
例えば、テンプレート取得部102は、図9に示すテンプレート選択画面G100を表示する。そして、当該テンプレート選択画面G100においてテンプレート一覧G110からテンプレートが選択された上で、ユーザによりOKボタンG120が押下された場合、テンプレート取得部102は、アイコン配置テンプレート情報を利用すると判定する。テンプレート一覧G110には、例えば、アイコン配置テンプレート記憶部110に記憶されている各アイコン配置テンプレート情報を識別する識別情報(例えばテンプレート名)が選択可能に一覧表示される。図9に示す例では、テンプレート名「クラシックUIテンプレート」、「シンプルUIテンプレート」、「教育用アプリテンプレート」、「小売向けアプリテンプレート」等が選択可能に一覧表示されている。
一方で、例えば、当該テンプレート選択画面G100において、ユーザによりCancelボタンG130が押下された場合、テンプレート取得部102は、アイコン配置テンプレートを利用しないと判定する。又は、図9に示すテンプレート選択画面G100を表示しなかった場合(例えば、図9に示すテンプレート選択画面G100を表示させるための操作をユーザが行わなかった場合等)、テンプレート取得部102は、アイコン配置テンプレートを利用しないと判定する。
アイコン配置テンプレート情報を利用する場合(ステップS107でYes)、ユーザ端末10は、アイコン配置テンプレート情報を用いて画面構成情報を変更する(ステップS107)。一方で、アイコン配置テンプレート情報を利用しない場合(ステップS107でNo)、ユーザ端末10は、アイコン配置テンプレート情報を用いずに画面構成情報を変更する(ステップS108)。
ここで、以降では、上記のステップS107の処理(アイコン配置テンプレート情報を用いて画面構成情報を変更する処理)の処理手順について、図10を参照しながら説明する。図10は、アイコン配置テンプレート情報を用いて画面構成情報を変更する場合の処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。
まず、テンプレート取得部102は、図9に示すテンプレート選択画面G100のテンプレート一覧G110から選択されたテンプレート名に対応するアイコン配置テンプレート情報をアイコン配置テンプレート記憶部110から取得する(ステップS201)。なお、テンプレート取得部102は、例えば、画面構成情報に含まれるモデル情報等に応じて、当該モデル情報に対応するアイコン配置テンプレート情報を取得しても良い。
ここで、アイコン配置テンプレート記憶部110に記憶されているアイコン配置テンプレート情報の一例について、図11を参照しながら説明する。図11は、アイコン配置テンプレート情報の一例を示す図である。
図11に示すアイコン配置テンプレート情報には、アイコン配置テンプレートを識別するテンプレート名が含まれる。また、図11に示すアイコン配置テンプレート情報には、画像形成装置20の操作装置21にインストールされているアプリケーションを利用するためのアイコンのアイコン名毎に、初期画面に表示(配置)するか否かを示す表示区分が含まれる。
例えば、図11に示すアイコン配置テンプレート情報には、テンプレート名「クラシックUIテンプレート」が含まれている。
また、例えば、図11に示すアイコン配置テンプレート情報には、アイコン名「Address Management」の表示区分「非表示」が含まれている。これは、当該アイコン配置テンプレートを適用した場合、アイコン名「Address Management」に対応するアイコンが初期画面に表示(配置)されないことを示している。
一方で、例えば、図11に示すアイコン配置テンプレート情報には、アイコン名「Copier(Classic)」の表示区分「表示」が含まれている。これは、当該アイコン配置テンプレートを適用した場合、アイコン名「Copier(Classic)」に対応するアイコンが初期画面に表示されることを示している。
以降も同様に、図11に示すアイコン配置テンプレート情報には、アイコン名「Document Server」の表示区分「表示」と、アイコン名「Fax(Classic)」の表示区分「表示」と、アイコン名「Printer(Classic)の表示区分「表示」とが含まれている。同様に、図11に示すアイコン配置テンプレート情報には、アイコン名「Simple Copy」の表示区分「非表示」と、アイコン名「Simple Fax」の表示区分「非表示」と、アイコン名「Simple Scanner」の表示区分「非表示」とが含まれている。同様に、図11に示すアイコン配置テンプレート情報には、アイコン名「Scanner(Classic)」の表示区分「表示」と、アイコン名「Web Browser」の表示区分「非表示」とが含まれている。
なお、アイコン配置テンプレート情報には、画像形成装置20の操作装置21にプリインストールされている(すなわち、工場出荷時からインストールされている)アプリケーションを利用するためのアイコンのアイコン名毎に表示区分が含まれる。ただし、例えば、工場出荷後に、画像形成装置20の販売会社や顧客等によって、画像形成装置20の操作装置21に新たなアプリケーションがインストールされた場合は、当該アプリケーションを利用するためのアイコンの表示区分がアイコン配置テンプレート情報に追加されても良い。同様に、例えば、工場出荷後に、画像形成装置20の販売会社や顧客等によって、画像形成装置20の操作装置21のアプリケーションが削除された場合は、当該アプリケーションを利用するためのアイコンの表示区分がアイコン配置テンプレート情報から削除されても良い。
また、図11に示すアイコン配置テンプレート情報では、アイコン名(アイコンを識別する識別情報の一例)毎に、当該アイコン名に対応するアイコンを初期画面に表示(配置)するか否かを示す表示区分が含まれているが、これに限られない。例えば、アイコン配置テンプレート情報には、アイコン名毎に、当該アイコン名に対応するアイコンが配置される座標値(初期画面における座標値)が含まれていても良い。また、例えば、アイコン配置テンプレート情報には、アイコン名毎に、当該アイコン名に対応するアイコンが配置される面の面番号が含まれていても良い。更に、例えば、アイコン配置テンプレート情報には、アイコン名毎に、当該アイコン名に対応するアイコンが配置される面の面番号と、当該面における座標値とが含まれていても良い。
また、アイコン配置テンプレート記憶部110には、複数のアイコン配置テンプレート情報が記憶されていても良い。このようなアイコン配置テンプレート情報には、例えば、テンプレート名「クラシックUIテンプレート」のアイコン配置テンプレート情報やテンプレート名「シンプルUIテンプレート」のアイコン配置テンプレート情報等が挙げられる。クラシックUIテンプレートとは、例えば、印刷機能やスキャン機能を利用するためのアプリケーションについて、従来から存在するUIを提供するアプリケーションを利用するためのアイコンを配置するテンプレートである。一方で、シンプルUIテンプレートとは、例えば、印刷機能やスキャン機能を利用するためのアプリケーションについて、シンプルなUIを提供するアプリケーションを利用するためのアイコンを配置するテンプレートである。
更に、アイコン配置テンプレート情報には、例えば、テンプレート名「教育用アプリテンプレート」のアイコン配置テンプレート情報やテンプレート名「小売向けアプリテンプレート」のアイコン配置テンプレート情報等も挙げられる。テンプレート名「教育用アプリテンプレート」のアイコン配置テンプレート情報は、例えば、教育用のアプリケーション(例えば、教材の印刷に特化した機能を提供するアプリケーション)を利用するためアイコンを配置するテンプレートである。一方で、テンプレート名「小売向けアプリテンプレート」のアイコン配置テンプレート情報は、例えば、小売向けのアプリケーション(例えば、販促用チラシの印刷に特化した機能を提供するアプリケーション)を利用するためのアイコンを配置するテンプレートである。
アイコン配置テンプレート記憶部110に記憶されているアイコン配置テンプレート情報は、例えば、画像形成装置20の製造元によって予め作成される。ただし、例えば、画像形成装置20の販売会社や顧客等によって作成されたアイコン配置テンプレート情報がアイコン配置テンプレート記憶部110に追加されても良い。
図10の説明に戻る。ステップS201に続いて、アイコン配置解析部103は、図6のステップS103又はステップS105で画面構成取得部101が取得した画面構成情報を解析して、当該画面構成情報からアイコン配置情報を取得する(ステップS202)。
ここで、画面構成情報から、アイコン配置解析部103によって取得されるアイコン配置情報の一例について、図12を参照しながら説明する。図12は、画面構成情報に含まれるアイコン配置情報の一例を示す図である。
図12に示すアイコン配置情報には、画像形成装置20の操作装置21にインストールされているアプリケーションを利用するためのアイコンのアイコン名毎に、初期画面に表示(配置)するか否かを示す表示区分が含まれる。
例えば、図12に示すアイコン配置情報には、アイコン名「Address Management」の表示区分「非表示」が含まれている。これは、当該アイコン配置情報が含まれる画面構成情報に基づく初期画面では、アイコン名「Address Management」に対応するアイコンが表示(配置)されないことを示している。同様に、図11に示すアイコン配置テンプレート情報には、アイコン名「Copier(Classic)」の表示区分「非表示」が含まれている。
一方で、例えば、図12に示すアイコン配置情報には、アイコン名「Document Server」の表示区分「表示」が含まれている。これは、当該アイコン配置情報が含まれる画面構成情報に基づく初期画面では、アイコン名「Document Server」に対応するアイコンが表示(配置)されないことを示している。
以降も同様に、図12に示すアイコン配置情報には、アイコン名「Fax(Classic)」の表示区分「非表示」と、アイコン名「Printer(Classic)の表示区分「表示」と、アイコン名「Simple Copy」の表示区分「表示」とが含まれている。同様に、図12に示すアイコン配置情報には、アイコン名「Simple Fax」の表示区分「表示」と、アイコン名「Simple Scanner」の表示区分「表示」とが含まれている。同様に、図12に示すアイコン配置情報には、アイコン名「Scanner(Classic)」の表示区分「非表示」と、アイコン名「Web Browser」の表示区分「表示」とが含まれている。
図10の説明に戻る。ステップS202に続いて、アイコン配置編集部104は、アイコン配置テンプレート情報と、アイコン配置解析部103が取得したアイコン配置情報とに基づいて、例えば図13に示すアイコン配置比較画面G200を表示する(ステップS203)。
図13に示すアイコン配置比較画面G200は、アイコン配置解析部103が取得したアイコン配置情報が示すアイコンの配置(表示又は非表示)と、テンプレート取得部102が取得したアイコン配置テンプレート情報が示すアイコンの配置(表示又は非表示)との比較領域G210が含まれる。アイコン配置情報が示すアイコン配置(表示又は非表示)は、「Before」の列に表示される。一方で、アイコン配置テンプレート情報が示すアイコンの配置(表示又は非表示)は、「After」の列に表示される。これにより、ユーザは、例えば、画像形成装置20の現在の初期画面に配置されるアイコンのアイコン名(Before)と、アイコン配置テンプレート情報を適用した場合に初期画面に配置されるアイコンのアイコン名(After)とを比較することができる。
図10の説明に戻る。ステップS203に続いて、アイコン配置編集部104は、アイコン配置テンプレート情報が示すアイコンの配置の変更指示がユーザにより入力されたか否かを判定する(ステップS204)。
ユーザは、次のようにして、アイコン配置テンプレート情報が示すアイコンの配置の変更指示を行うことができる。すなわち、図14に示すように、ユーザは、まず、アイコン配置比較画面G200の比較領域G210の中から所望のアイコン名を選択した上で、編集ボタンG220を押下する。図14に示す例では、アイコン名「Web Browser」を選択された上で、編集ボタンG220が押下された場合を示している。
次に、ユーザは、編集ボタンG220の押下に応じて表示される変更画面G300の変更欄G310において、アイコンの配置(表示又は非表示)を変更した上で、OKボタンG320を押下する。具体的には、アイコン配置テンプレート情報が示すアイコンの配置では、アイコン名「Web Browser」の表示区分は「非表示」である。したがって、ユーザは、アイコン名「Web Browser」の表示区分を、変更欄G310において「非表示」から「表示」に変更した上で、OKボタンG320を押下して変更指示を行うことができる。
これにより、ユーザは、アイコン配置テンプレート情報が示すアイコンの配置の変更指示を行うことができる。なお、アイコン配置テンプレート情報が示すアイコンの配置の変更を終了したい場合、アイコン配置比較画面G200において、ユーザは、OKボタン230を押下すれば良い。一方で、複数のアイコン名のアイコンの配置を変更したい場合、ユーザは、変更を所望するアイコン毎に繰り返し変更指示を行えば良い。
なお、アイコン配置テンプレート情報が示すアイコンの配置には、ユーザの変更指示による配置の変更が禁止されているアイコンが存在しても良い(すなわち、アイコン配置編集部104による編集が禁止されているアイコンの配置が存在しても良い)。例えば、配置の変更が禁止されているアイコンが存在する場合、当該アイコンのアイコン名を比較領域G210の中からユーザが選択することができないようにしても良いし、ユーザがアイコン名を選択した際等に編集が禁止されていることを示す警告等を表示しても良い。この場合、例えば、アイコン配置テンプレート情報には、アイコン名毎に、更に、変更指示を許可するか否かを示す変更区分が含まれていても良い。これにより、例えば、ユーザが必ず使用するアプリケーションのアイコンが非表示とされてしまう事態を防止することができる。
アイコン配置テンプレート情報が示すアイコンの配置の変更指示がユーザにより入力された場合(ステップS204でYes)、アイコン配置編集部104は、テンプレート取得部102が取得したアイコン配置テンプレート情報を編集する(ステップS205)。すなわち、例えば、アイコン名「Web Browser」のアイコンの配置を「非表示」から「表示」に変更することを示す変更指示がユーザによって行われた場合、アイコン配置編集部104は、当該アイコン配置テンプレート情報に含まれるアイコン名「Web Browser」の表示区分を「非表示」から「表示」に編集する。
一方で、アイコン配置テンプレート情報が示すアイコンの配置の変更指示が終了した場合(ステップS204でNo)、画面構成変更部106は、アイコン配置編集部104が編集したアイコン配置テンプレート情報により、画面構成取得部101が取得した画面構成情報に含まれるアイコン配置情報を変更する(ステップS206)。
ここで、一例として、アイコン配置比較画面G200において、アイコン名「Web Browser」のアイコンの配置を「非表示」から「表示」に変更する変更指示が行われた場合におけるアイコン配置情報を図15に示す。図15に示すように、画面構成変更部106は、変更指示に応じて編集された、図11に示すアイコン配置テンプレート情報により、図12に示すアイコン配置情報を変更する。
これにより、アイコン配置テンプレート情報に含まれる表示区分のうちの一部の表示区分のみが変更されたアイコン配置テンプレート情報で、画面構成情報に含まれるアイコン配置情報を変更することができる。
なお、本実施形態では、ユーザの変更指示に応じて編集されたアイコン配置テンプレート情報により、画面構成情報に含まれるアイコン配置情報を変更するものとしたが、これに限られない。例えば、(編集されていない)アイコン配置テンプレート情報により、画面構成情報に含まれるアイコン配置情報を変更した上で、変更後のアイコン配置情報がユーザの変更指示に応じて編集されても良い。
次に、画面構成送信部107は、画面構成変更部106が変更した画面構成情報を送信する送信先のIPアドレスが入力されたか否かを判定する(ステップS207)。画面構成送信部107は、送信先のIPアドレスの入力用の画面を表示し、当該画面においてユーザが指定したIPアドレスの入力を受け付ければ良い。
送信先のIPアドレスが入力された場合(ステップS207でYes)、画面構成送信部107は、画面構成変更部106が変更した画面構成情報を、当該送信先のIPアドレスが示す画像形成装置20に送信する(ステップS208)。当該画像形成装置20の画面構成書込部203は、当該画面構成情報を受信すると、画面構成記憶部204に当該画面構成情報を保存する。この際、画面構成書込部203は、元の画面構成情報を、受信した画面構成情報によって上書きしても良い。
なお、上記のステップS208は、複数回繰り返されても良い。すなわち、同一の画面構成情報を複数の画像形成装置20に送信しても良い。これにより、同一の画面構成情報を複数の画像形成装置20にそれぞれ適用することができる。
一方で、送信先のIPアドレスの入力が終了した場合(ステップS207でNo)、画面構成保存部108は、画面構成変更部106が変更した画面構成情報の保存指示が入力されたか否かを判定する(ステップS209)。
画面構成情報の保存指示が入力された場合(ステップS209でYes)、画面構成保存部108は、画面構成変更部106が変更した画面構成情報を画面構成記憶部109に保存する(ステップS210)。この際、画面構成保存部108は、元の画面構成情報を、画面構成変更部106が変更した画面構成情報によって上書きしても良い。また、名前を付与して保存する場合には、画面構成保存部108は、ユーザによって入力された名前に対応付けて、画面構成変更部106が変更した画面構成情報を画面構成記憶部109に保存する。なお、画面構成記憶部109に記憶された画面構成情報は、次回のステップS104及びステップS105において、ユーザにより選択される画面構成情報の候補となる。また、画面構成記憶部109に記憶された画面構成情報に基づいて、別の画像形成装置20に関する画面構成情報が生成されても良い。
ここで、画面構成情報の変更前後における初期画面のアイコンの配置を図16に示す。図16(a)は、編集後のアイコン配置テンプレート情報により画面構成情報が変更される前において、当該画面構成情報に基づいて表示される初期画面G400の一例である。図16(a)に示す初期画面G400には、アイコン名「Document Server」のアイコンと、アイコン名「Printer(Classic)」のアイコンと、アイコン名「Simple Copy」のアイコンとが表示されている。また、図16(a)に示す初期画面G400には、アイコン名「Simple Fax」のアイコンと、アイコン名「Simple Scanner」のアイコンと、アイコン名「Web Browser」のアイコンとが表示されている。
一方で、図16(b)は、編集後のアイコン配置テンプレート情報により画面構成情報が変更された後において、当該画面構成情報に基づいて表示される初期画面G400の一例である。図16(b)に示す初期画面G400では、図11に示すアイコン配置テンプレート情報が示すアイコン配置(表示又は非表示)のうち、一部のアイコン配置(アイコン名「Web Browser」のアイコン配置)を変更したアイコン配置で各アイコンが表示される。
すなわち、図16(b)に示す初期画面G400には、アイコン名「Copier(Classic)」のアイコンと、アイコン名「Document Server」のアイコンと、アイコン名「Fax(Classic)」のアイコンとが表示されている。また、図16(b)に示す初期画面G400には、アイコン名「Printer(Classic)」のアイコンと、アイコン名「Scanner(Classic)」のアイコンと、アイコン名「Web Browser」のアイコンとが表示されている。
以上のように、本実施形態に係るユーザ端末10は、アイコン配置テンプレート情報を利用して画面構成情報を変更する場合に、当該アイコン配置テンプレート情報が示すアイコン配置のうちの一部のアイコン配置を変更した画面構成情報を作成することができる。言い換えれば、本実施形態に係るユーザ端末10は、アイコン配置テンプレート情報を利用して初期画面の構成を変更する場合に、当該アイコン配置テンプレート情報が示すアイコン配置のうちの一部のアイコン配置を変更した上で、初期画面の構成を変更することができる。
これにより、本実施形態に係るユーザ端末10は、アイコン配置テンプレート情報を用いて簡易に画面構成情報を変更しつつ、アイコン配置テンプレート情報が示すアイコン配置のうちの一部のアイコン配置のみを変更するといった柔軟なアイコン配置の変更が可能になる。
次に、以降では、上記のステップS108の処理(アイコン配置テンプレート情報を用いずに画面構成情報を変更する処理)の処理手順について、図17を参照しながら説明する。図17は、アイコン配置テンプレート情報を用いずに画面構成情報を変更する場合の処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。
まず、画面再現部105は、画面構成取得部101が取得した画面構成情報に基づいて、例えば図18に示すように、初期画面を含む編集画面を表示する(ステップS301)。
図18に示す編集画面は、表示領域G510と、メニュー領域G520とを有する。表示領域G510は、画面構成情報に基づいて、初期画面G400が再現される領域である。すなわち、表示領域G510には、画像形成装置20の操作パネル35に表示される態様と同じ態様で、初期画面G400が表示される。メニュー領域G520は、各種のメニューが表示される領域である。
ユーザは、例えば、表示領域G510に含まれる初期画面G400上のアイコンをドラッグすることで、アイコンの位置を変更する変更指示を行うことができる。このとき、ドラッグした先に別のアイコンが存在する場合、ドラッグされたアイコンと、当該別のアイコンとの配置位置が入れ替わる。また、例えば、いずれかのアイコンが選択された状態でDeleteキーを押下することで、ユーザは、当該アイコンを非表示にする変更指示を行うことができる。
次に、画面再現部105は、初期画面G400の構成についての変更指示がユーザにより入力されたか否かを判定する(ステップS302)。
初期画面G400の構成についての変更指示がユーザにより入力された場合(ステップS302でYes)、画面構成変更部106は、当該変更指示に応じた変更を、画面構成取得部101が取得した画面構成情報に適用する(ステップS303)。これにより、ユーザの変更指示に応じて画面構成情報が変更される。
一方で、初期画面G400の構成についての変更指示が終了した場合(ステップS302でNo)、ステップS304〜ステップS307の処理が実行される。これらステップS304〜ステップS307の処理は、図10のステップS207〜ステップS210の処理とそれぞれ同様であるため、その説明を省略する。
以上にように、本実施形態に係るユーザ端末10は、アイコン配置テンプレート情報を利用しないで画面構成情報を変更することもできる。
なお、本実施形態において、初期画面の構成をユーザ毎に異なるものとしたい場合、画面構成情報は、ユーザの識別情報(例えばユーザID)とが対応付けられて画面構成記憶部109又は画面構成記憶部204に記憶されるようにしても良い。又は、例えば、ユーザIDが画面構成情報に含まれるようにしても良い。この場合、図6の処理の開始時において、画面構成情報の取得先と共に、ユーザIDが指定されても良い。そして、画面構成取得部101は、指定されたユーザIDに対応する画面構成情報を取得しても良い。
本発明は、具体的に開示された上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。