JP2024003618A - 塵芥計量システム - Google Patents
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Abstract
【課題】塵芥収集車に投入された塵芥の重量の計量値が運転室内のプリンタで正常に印刷されたか否かを、運転室へ行くことなく確認することができる塵芥計量システムを提供する。【解決手段】塵芥計量システムは、車台と塵芥収容箱の間に配置され、塵芥収容箱を支持するロードセルと、塵芥収集車に設けられ、ロードセルによって計測された重量データに基づいて塵芥投入箱に投入された塵芥の重量の計量値を取得するコントローラと、運転室内に配置され、コントローラから出力された計量値に関するデータを印刷するプリンタと、運転室外に配置され、コントローラに対して、塵芥の重量の計量値を取得する指令、及び計量値に関するデータをプリンタへ向けて出力する指令を送信する操作器と、操作器の周囲に配置され、プリンタが印刷完了した旨を報知する報知器と、を備える。【選択図】図5
Description
本発明は、塵芥計量システムに関する。
収集場所で収集した塵芥の重量を計量できる塵芥収集車が知られている。例えば、特許文献1には、塵芥収容箱の四隅をロードセルで下方から支持し、各ロードセルにより得られた重量データを合算することで、収集した塵芥の重量を計測する塵芥収集車が開示されている。
特許文献1において、各ロードセルにより得られた重量データは、運転室内に設けられた計量コントローラに送られて合算される。また、運転室内には、計量コントローラで取得された塵芥の計量値を印刷するためのプリンタが設けられている。
ただし、プリンタによる印刷は、車両後方の塵芥投入箱に設けられた外部操作器からの指令によって実行される。よって、外部操作器で印刷操作を行った後、プリンタで正常に印刷されたか否かを確認するためには、外部操作器のある車両後方から車両前方の運転室内のプリンタまで見に行く必要があり、手間がかかるという問題があった。
そこで、課題は、塵芥収集車に投入された塵芥の重量の計量値が運転室内のプリンタで正常に印刷されたか否かを、運転室へ行くことなく確認することができる塵芥計量システムを提供することである。
本発明に係る塵芥計量システムは、運転室と、前記運転室の下部から車両前後方向の後方へ延びる車台と、前記運転室の後方であって、前記車台の上方に配置される塵芥収容箱と、前記塵芥収容箱の後端上部に回動可能に支持される塵芥投入箱と、を備える塵芥収集車に投入された塵芥の重量を計量する塵芥計量システムであって、
前記車台と前記塵芥収容箱の間に配置され、前記塵芥収容箱を支持するロードセルと、
前記塵芥収集車に設けられ、前記ロードセルによって計測された重量データに基づいて前記塵芥投入箱に投入された塵芥の重量の計量値を取得するコントローラと、
前記運転室内に配置され、前記コントローラから出力された前記計量値に関するデータを印刷するプリンタと、
前記運転室外に配置され、前記コントローラに対して、塵芥の重量の計量値を取得する指令、及び前記計量値に関するデータを前記プリンタへ向けて出力する指令を送信する操作器と、
前記操作器の周囲に配置され、前記プリンタが印刷完了した旨を報知する報知器と、を備えるものである。
前記車台と前記塵芥収容箱の間に配置され、前記塵芥収容箱を支持するロードセルと、
前記塵芥収集車に設けられ、前記ロードセルによって計測された重量データに基づいて前記塵芥投入箱に投入された塵芥の重量の計量値を取得するコントローラと、
前記運転室内に配置され、前記コントローラから出力された前記計量値に関するデータを印刷するプリンタと、
前記運転室外に配置され、前記コントローラに対して、塵芥の重量の計量値を取得する指令、及び前記計量値に関するデータを前記プリンタへ向けて出力する指令を送信する操作器と、
前記操作器の周囲に配置され、前記プリンタが印刷完了した旨を報知する報知器と、を備えるものである。
以下、塵芥計量システムにおける一実施形態について、図1~図6を参照しながら説明する。なお、各図において、図面の寸法比と実際の寸法比とは、必ずしも一致しておらず、また、各図面の間での寸法比も、必ずしも一致していない。
図1は、塵芥収集車Gの一実施形態を示している。図1では、塵芥収集車Gの前後方向(車両前後方向ともいう)及び上下方向を矢印で示しており、紙面に垂直な方向が左右方向(車幅方向ともいう)となる。図2は、塵芥収集車Gの背面図である。
図1に示すように、塵芥収集車Gは、運転室(キャブ)Cと、運転室Cの下部から後方へ延びる車台Fと、運転室Cの後方であって、車台Fの上方に配置される塵芥収容箱Bと、塵芥収容箱Bの後端に連接される塵芥投入箱Tとを備えている。また、塵芥収集車Gは、塵芥投入箱Tに投入された塵芥を塵芥収容箱B内に積み込む積込装置2を備えている。さらに、塵芥収集車Gは、塵芥収容箱B内に積み込まれた塵芥を排出する排出装置1を備えている。
塵芥収容箱Bは、上下方向に対向する底壁B1及び天壁B2と、底壁B1及び天壁B2の左右端同士を接続する一対の側壁B3,B3と、底壁B1及び天壁B2の前端同士を接続する前壁B4とを備えている。塵芥収容箱Bの後面は、その上部から下部に向かって後方に傾斜しており、その全面にわたり後端開口部(図示せず)が開口されている。
図1に示すように、塵芥収容箱Bの後端開口部には、塵芥投入箱Tが連設される。塵芥投入箱Tは、塵芥収容箱Bの後部上部に設けられたヒンジP1により軸支されている。これにより、塵芥投入箱Tは、ヒンジP1を中心として上下方向に回動可能であり、塵芥収容箱Bに対しての開閉動作が可能である。なお、ヒンジP1は、塵芥収容箱Bの左右両端にそれぞれ設けられている。
塵芥投入箱Tは、塵芥収容箱Bの後端開口部を閉鎖する閉鎖位置(図1の実線)と、後端開口部を開放して塵芥を排出することができる開放位置(図1の二点鎖線)との間で回動するようになっている。図2において、塵芥投入箱Tの左右両端に配置された一対のスイングシリンダ(油圧アクチュエータ)30は、上端が塵芥収容箱Bに取り付けられ、下端が塵芥投入箱Tに取り付けられている。このスイングシリンダ30を伸長作動させると塵芥投入箱Tが上方回動(開放)され(図1の二点鎖線)、収縮作動させると塵芥投入箱Tが下方回動(閉鎖)される(図1の実線)。
塵芥投入箱Tの後部には、塵芥が投入される塵芥投入口T1が形成されており、この塵芥投入口T1を上下にスライドして開閉する蓋5が設けられている。また、塵芥投入箱Tの前方下部には、塵芥を塵芥収容箱Bに収容するための開口部T2が設けられている。
図1を参照して、塵芥投入箱T内に設けられている積込装置2について説明する。まず、塵芥投入箱Tの左右の側壁T3には斜め上下に延びるガイドレール23が設けられており、スライダ20に取り付けられた左右一対二組のローラ25は、このガイドレール23内を斜め上下に移動することができる。スライダ20は図1のような側面形状の左右の部材間を車幅方向に延びるプレート等(図示せず)により接続して一体化したものである。また、スライダ20の下端部には、ピン20aを介して押込板21が回動自在に取り付けられている。押込板21もまた、図1のような側面形状の左右の部材間を車幅方向に延びるプレート等(図示せず)により接続して一体化したものである。一方、プッシュシリンダ22のシリンダ側端部は、ピン22aにより左右両側壁T3に取り付けられており、ピストン側端部は、ピン20bによりスライダ20の上端部に接続されている。他方、プレスシリンダ24のシリンダ側端部は、ピン24aにより押込板21に接続されており、ピストン側端部は、ピン20bによりスライダ20の上端部に接続されている。スライダ20は、押込板21とともに、プッシュシリンダ22の伸長作動により斜めに上昇し、収縮作動により斜めに下降する。また、押込板21は、プレスシリンダ24の伸長作動によりピン20aを中心として時計回り方向に回動し、収縮作動により反時計回り方向に回動する。
以上の構成により、塵芥投入箱T内に投入された塵芥は、押込板21の反転工程により、後方位置へ移動後、一次圧縮、二次圧縮工程により圧縮され、押込工程により塵芥収容箱B内へと押し込まれる。この動作を1サイクルとして塵芥投入箱Tに投入された塵芥を塵芥収容箱Bへ積み込む。そして、上記各工程を順次動作させるために、塵芥投入箱T内の適所には、スライダ20の上昇位置及び下降位置、並びに押込板21の後方位置及び前方位置を各々検出する第1~第4近接スイッチ(図示せず)が設けられる。
積込動作の詳細について説明する。積込動作はプッシュシリンダ22とプレスシリンダ24とを伸縮作動させることで、スライダ20を上昇位置に保持した状態で押込板21の前方位置から後方位置への後方回動により行われる反転工程と、押込板21を後方位置に保持した状態でスライダ20を上昇位置から下降位置まで下降させることにより行われる一次圧縮工程と、スライダ20を下降位置に保持した状態で押込板21の後方位置から前方位置への前方回動により行われる二次圧縮工程と、押込板21を前方位置に保持した状態でスライダ20を下降位置から上昇位置まで上昇させることにより行われる押込工程との一連の工程により行われる。該積込動作を行うことで、塵芥投入箱T内の投入塵芥が塵芥収容箱B内に強制的に押し込まれる。
なお、本実施形態では、塵芥の積込動作に圧縮行程を有するプレス式の例を示しているが、これに限られず、回転板と押込板とにより塵芥を積み込む回転板式であってもよい。
図1を参照して、排出装置1について説明する。排出装置1は、塵芥投入箱Tに対して進退可能な排出板(ディスチャージプレート)10を備えており、この排出板10の後方(塵芥収容箱B内で排出板10と後端開口部との間)に、塵芥を収容する収容スペースB5が形成されている。
排出板10は、塵芥収容箱Bの内部空間の横幅ほぼ一杯にわたる排出板本体10aと、排出板本体10aの背面に一体的に連結される支持枠10bとで構成される。そして、排出板10と塵芥収容箱Bとの間には、排出板10を起立姿勢で前後方向に摺動可能に案内支持するガイド機構11が設けられている。
排出板10の前面と塵芥収容箱Bの前壁B4との間には、排出板10を前後方向に進退駆動する一段の又は多段式(テレスコピック型)の油圧式のディスチャージシリンダ12が連結される。そのディスチャージシリンダ12は、塵芥収容箱Bの底壁B1にほぼ沿って前後方向に延びるように配置されている。
以上の構成により、収容スペースB5が空のとき、排出板10は排出位置より少し前方に位置する初期位置(図1の実線)にあり、積込装置2により塵芥収容箱B内に積み込まれた塵芥を、積込装置2と排出板10との間で圧縮するようになっている。そして、上記塵芥の積み込み量が増加すると、ディスチャージシリンダ12を徐々に収縮させて排出板10を前方へ移動させ、図1に二点鎖線で示した前方位置まで移動することで収容スペースB5を広げるようになっている。また、ディスチャージシリンダ12を伸長させて排出板10を塵芥収容箱Bより突出した後方位置まで移動させることにより、塵芥収容箱Bに収容された塵芥を外部へ排出できるようになっている。
図2を参照して塵芥投入箱Tに設けられている操作装置について説明する。塵芥投入箱Tの左右両側壁T3の後部には、それぞれスイッチボックス61、62が設けられている。スイッチボックス61の側面には、積込装置2の動作として「連続サイクル」または「1サイクル」のどちらかの動作モードに選択するため選択スイッチ61aが、正面には、各動作モードで積込動作を開始させるための積込スイッチ61b、連続サイクル動作を停止させるための停止スイッチ61cがそれぞれ設けられている。その他のスイッチについては、緊急時にのみ用いるスイッチ等であり、詳細な説明は省略する。なお、停止スイッチ61cは右側のスイッチボックス62にも設けられている。
図3は、塵芥収集車Gを後方から見た斜視図であり、スイッチボックス61,62と制御装置60を接続する配線の配索構造を模式的に示している。制御装置60は、スイッチボックス61,62や運転室Cに設けられる不図示の操作装置からの指令を受けて排出装置1及び積込装置2の制御を行うものである。
制御装置60は、運転室Cと塵芥収容箱Bの間に配置されている。制御装置60からスイッチボックス61,62へ延びるコード60cは、塵芥収容箱Bの前壁B4、塵芥収容箱Bの天壁B2、ヒンジP1、塵芥投入箱Tの天壁T4、塵芥投入箱Tの側壁T3を順に通っている。ここで、コード60cが塵芥収容箱Bの前壁B4及び天壁B2、塵芥投入箱Tの天壁T4及び側壁T3を通るとは、コード60cがこれらの壁の外面に沿って延びるだけでなく、これらの壁を補強するための中空の補強材の内部を通って延びることも含む。また、コード60cがヒンジP1を通るとは、図3に示すように左右のヒンジP1の間の空間を通ることを意味する。
塵芥収集車Gは、車台Fと塵芥収容箱Bの間に配置され、塵芥収容箱Bを下方から支持するロードセルLC1~LC4を備えている(図1を参照)。
図4は、塵芥収集車Gを後方から見た斜視図であり、ロードセルLC1~LC4と指示計7(後述する)を接続する配線の配索構造を模式的に示している。ロードセルLC1~LC4は、塵芥収容箱Bの四隅にそれぞれ配置される。ロードセルLC1~LC4は、2つの前側ロードセルLC1,LC2と、2つの後側ロードセルLC3,LC4と、を備えている。ロードセルLC1~LC4は、塵芥収容箱Bの重量、塵芥投入箱Tの重量、及び塵芥収容箱Bに収容された塵芥の重量を計測することができる。各ロードセルLC1~LC4によって計測された重量データ(具体的には、各ロードセルLC1~LC4のひずみから得た電圧値、またはその電圧値をkg変換した値)は、指示計7に送られて合算される。
指示計7は、塵芥投入箱Tに設けられている。より具体的には、指示計7はスイッチボックス61の上方に設けられている(図2参照)。各ロードセルLC1~LC4は、共通の通信回線7cで指示計7に接続されている。各ロードセルLC1~LC4は、例えば、左の後側ロードセルLC3、右の後側ロードセルLC4、右の前側ロードセルLC2、左の前側ロードセルLC1の順に通信回線7cで接続されている。
通信回線7cは、左の前側ロードセルLC1から延びて、塵芥収容箱Bの外壁とヒンジP1とを通って指示計7に接続されている。具体的には、通信回線7cは、左の前側ロードセルLC1から延びて、塵芥収容箱Bの前壁B4、塵芥収容箱Bの天壁B2、ヒンジP1を順に通って指示計7に接続されている。なお、通信回線7cは、ロードセルLC1の位置によっては、塵芥収容箱Bの底壁B1を通って前壁B4に達する。また、通信回線7cは、ヒンジP1と指示計7との間では、塵芥投入箱Tの天壁T4、及び塵芥投入箱Tの左の側壁T3を通っている。
ここで、通信回線7cが塵芥収容箱Bの前壁B4及び天壁B2、塵芥投入箱Tの天壁T4及び側壁T3を通るとは、通信回線7cがこれらの壁の外面に沿って延びるだけでなく、これらの壁を補強するための中空の補強材の内部を通って延びることも含む。また、通信回線7cがヒンジP1を通るとは、図4に示すように、左右のヒンジP1の間の空間を通ることを意味する。
なお、通信回線7cは、塵芥収容箱Bの天壁B2及び塵芥投入箱Tの天壁T4の左側を通っているが、通信回線7cの左右方向(車幅方向)の位置は、これに限定されない。例えば、通信回線7cは、塵芥収容箱Bの天壁B2及び塵芥投入箱Tの天壁T4の左右方向中央を通っていてもよい。ただし、通信回線7cは、出来る限りコード60cと同様の配索経路とするのが好ましい。
ロードセルLC1~LC4は、例えば、増幅器、A/D変換器、CPUなど(いずれも図示せず)が内蔵されたデジタル式のロードセルである。これにより、各ロードセルLC1~LC4からデジタル信号が出力される。ロードセルLC1~LC4は、計測した重量データをデジタル信号として通信回線7cを介して指示計7に出力し、指示計7において、複数のロードセルLC1~LC4から出力されるデジタル信号に基づき重量データを合算して、計量値を取得する。この計量値が、ロードセルLC1~LC4から得られた塵芥の重量を示す値である。
図5は、図4のV領域拡大図である。図6は、塵芥計量システムの概略構成を示すブロック図である。指示計7は、各ロードセルLC1~LC4からのデジタル信号に基づいて塵芥の重量を演算するコントローラ70と、各種情報を表示可能な表示器71と、各種操作を入力可能な操作器72と、これらを収容するケース73と、を備えている。指示計7は、さらに報知器74を備えている。
表示器71は、例えば液晶表示装置であり、計測された塵芥の重量の計量値等を表示する。
操作器72は、例えばボタンであり、各種操作が入力される。操作器72は、特に限定されないが、本実施形態においては、3つのボタンが備えられており、例えば塵芥収容箱B及び塵芥投入箱Tの重量を減じるための風袋引きボタン(ゼロリセットボタン)、塵芥の重量を計量するための計量ボタン、塵芥の重量の計量値に関するデータ(以下、計量データともいう)を出力するための出力ボタンが備えられている。なお、表示器71がタッチパネル式の表示装置である場合、操作器72は、表示器71のタッチパネル上に表示されるボタンであってもよい。
風袋引きボタンは、作業者によって押下されると、コントローラ70に対して、ロードセルLC1~LC4のゼロリセットの指令を送信する。計量ボタンは、作業者によって押下されると、コントローラ70に対して、投入した塵芥の重量を計量して得られる計量値を要求する指令を送信する。出力ボタンは、作業者によって押下されると、コントローラ70に対して、計量データを出力する指令を送信する。
コントローラ70は、例えばCPUを備えており、外部からの信号を受けてロードセルLC1~LC4を制御する。コントローラ70は、風袋引きボタンからのゼロリセットの指令を受けて、ロードセルLC1~LC4の現在の計量値をゼロリセットする。また、コントローラ70は、計量ボタンからの計量値要求の指令を受けて、ロードセルLC1~LC4を作動させて塵芥の計量を行い、ロードセルLC1~LC4によって計測された重量データを合算して塵芥の重量の計量値を取得する。また、コントローラ70は、出力ボタンからの計量データの出力の指令を受けて、プリンタ8に計量データを出力する。
プリンタ8は、運転室Cに配置されている。プリンタ8は、コントローラ70と接続されており、コントローラ70から出力された計量データを印刷する。また、プリンタ8は、印刷が正常に完了すると、印刷完了の信号をコントローラ70に送信する。
コントローラ70は、不図示の記憶部を備えている。記憶部は、計量処理を実行するためのプログラムや計量データを記憶する。
報知器74は、プリンタ8が印刷完了した旨を報知するための装置である。報知器74は、この旨を外部に報知できれば、どのような構成であってもよい。例えば、報知器74として、図5に示すような表示器71の一部に表示される表示装置であってもよい。すなわち、表示器71が実質的に報知器74を兼ねるようにしてもよい。表示器71に表示される態様としては、文字表示、画像表示、ランプ表示など何れの態様であってもよい。
コントローラ70は、プリンタ8から印刷完了の信号を受信すると、報知器74に対して、印刷完了した旨を報知する指令を送信する。これを受けて、報知器74は、表示器71に印刷完了した旨を表示する。
ケース73は、コントローラ70、表示器71、操作器72、及び報知器74を収容する。ケース73は、樹脂材料又は金属材料で形成され、防水構造を有している。ただし、ケース73は、防水性能を維持したまま表示器71及び操作器72の一部を露出させる開口部を有している。具体的には、外部から視認可能なように表示器71の一部が露出している。また、操作器72のうち使用頻度の高いボタン(例えば、上記の風袋引きボタン、計量ボタン、出力ボタン)は露出しており、使用頻度の低いボタン(例えば、不図示のロードセルゼロ点調整ボタンなど)はケース73内に収容されるようにしてもよい。ケース73は、側部又は底部に開閉可能な蓋(図示せず)を有しており、この蓋を開けることで使用頻度の低いボタンを操作することが可能となる。
次に、塵芥収集車Gによる収集作業について簡単に説明する。まず初めに、塵芥収集車Gが収集現場に到着すると、作業者は、塵芥の収集前に、ロードセルLC1~LC4をリセットするための風袋引き操作(ゼロリセット操作)を行う。風袋引きボタン(ゼロリセットボタン)は、作業者によって押下されると、コントローラ70に対して、ロードセルLC1~LC4のゼロリセットの指令を送信する。これを受けて、コントローラ70は、ロードセルLC1~LC4の現在の計量値をゼロリセットする。
塵芥を塵芥投入箱Tにすべて投入し終えると、作業者は、投入した塵芥の計量を開始するための計量操作を行う。計量ボタンは、作業者によって押下されると、コントローラ70に対して、投入した塵芥の重量を計量して得られる計量値を要求する指令を送信する。これを受けて、コントローラ70は、ロードセルLC1~LC4を作動させて塵芥の計量を行い、ロードセルLC1~LC4によって計測された重量データを合算して塵芥の重量の計量値を取得する。また、コントローラ70は、塵芥の計量データを記録部に記録する。
作業者は、塵芥の重量の計量値を印刷する。出力ボタンは、作業者によって押下されると、コントローラ70に対して、計量データを出力する指令を送信する。これを受けて、コントローラ70は、記録部に記録された計量データを読み出して、印刷データを作成してプリンタ8に出力する。これを受けて、プリンタ8は計量データを印刷する。なお、プリンタ8で印刷される計量データには、計量値の他、顧客情報、収集日時、収集物等の情報が含まれてもよい。
プリンタ8による印刷が完了したことが報知器74によって報知される。報知器74は、操作器72の周囲に配置されているため、作業者は、運転室Cへ行くことなく、プリンタ8で正常に印刷されたことを確認することができる。作業者は、印刷完了を確認した後、運転室Cへ行って印刷物を受け取って顧客(排出事業者)に手渡したり、印刷物を受け取ることなく次の収集作業を実施したりする。
以上のように、本実施形態に係る塵芥計量システムは、運転室Cと、運転室Cの下部から車両前後方向の後方へ延びる車台Fと、運転室Cの後方であって、車台Fの上方に配置される塵芥収容箱Bと、塵芥収容箱Bの後端上部に回動可能に支持される塵芥投入箱Tと、を備える塵芥収集車Gに投入された塵芥の重量を計量する塵芥計量システムであって、車台Fと塵芥収容箱Bの間に配置され、塵芥収容箱Bを支持するロードセルLC1~LC4と、塵芥収集車Gに設けられ、ロードセルLC1~LC4によって計測された重量データに基づいて塵芥投入箱Tに投入された塵芥の重量の計量値を取得するコントローラ70と、運転室C内に配置され、コントローラ70から出力された計量値に関するデータを印刷するプリンタ8と、運転室C外に配置され、コントローラ70に対して、塵芥の重量の計量値を取得する指令、及び計量値に関するデータをプリンタ8へ向けて出力する指令を送信する操作器72と、操作器72の周囲に配置され、プリンタ8が印刷完了した旨を報知する報知器74と、を備える。
この構成によれば、操作器72の周囲に報知器74を設けているため、操作器72で計量の指令と印刷の指令を行った後、塵芥収集車Gに投入された塵芥の重量の計量値が運転室C内のプリンタ8で正常に印刷されたか否かを、運転室Cへ行くことなく確認することができる。
また、本実施形態に係る塵芥計量システムにおいては、前記報知器は、印刷完了を表示する表示装置である、という構成である。
この構成によれば、作業者に効果的に印刷完了を知らせることができる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明だけではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
上記の各実施形態で採用している構造を他の任意の実施形態に採用することは可能である。各部の具体的な構成は、上記した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。さらに、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に一つ又は複数選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよい。
(1)上記実施形態に係る塵芥計量システムにおいては、報知器74は、印刷完了を表示する表示装置である、という構成である。しかしながら、塵芥計量システムは、かかる構成に限られない。報知器74は、音で報知する不図示の発声器(スピーカ)であってもよい。
また、上記実施形態に係る塵芥計量システムにおいては、表示器71が報知器74を兼ねる、という構成である。しかしながら、塵芥計量システムは、かかる構成に限られない。報知器74は、表示器71と別体として構成されてもよい。
さらに、上記実施形態に係る塵芥計量システムにおいては、報知器74は、指示計7に含まれる、という構成である。しかしながら、塵芥計量システムは、かかる構成に限られない。報知器74は、指示計7に含まれず、指示計7と別体として構成されてもよい。
(2)上記実施形態に係る塵芥計量システムにおいては、コントローラ70は、塵芥投入箱Tに設けられている、という構成である。しかしながら、塵芥計量システムは、かかる構成に限られない。例えば、コントローラ70は、運転室C内に配置されてもよい。このとき、表示器71、操作器72、及び報知器74は、塵芥投入箱Tに設けられてもよい。
(3)上記実施形態に係る塵芥計量システムにおいては、表示器71、操作器72、及び報知器74は、塵芥投入箱Tに設けられている、という構成である。しかしながら、塵芥計量システムは、かかる構成に限られない。例えば、表示器71、操作器72、及び報知器74は、コントローラ70と無線又は有線で通信可能な不図示のハンディターミナルに設けられてもよい。また、表示器71、操作器72、及び報知器74の機能は、スマートフォンやタブレット端末の画面上に表示されて実現されてもよい。このとき、表示器71、操作器72、及び報知器74は、コントローラ70と無線通信可能に構成される。
(4)上記実施形態に係る塵芥計量システムにおいては、プリンタ8がコントローラ70と有線で接続されている、という構成である。しかしながら、塵芥収集車Gは、かかる構成に限られない。プリンタ8は、コントローラ70と無線通信する、という構成でもよい。
(5)上記実施形態に係る塵芥収集車Gにおいては、排出装置1は、塵芥収容箱B内で車両前後方向に移動可能な排出板10を備える、いわゆる排出板式である。しかしながら、塵芥収集車Gは、かかる構成に限られない。排出装置1は、いわゆるダンプ式でもよい。
(6)報知器74は、印刷が正常に完了した旨を報知するほか、異常が生じて印刷ができなかった際にその旨を報知してもよい。この場合、例えばプリンタ8からのエラー信号をコントローラ70が受信すると報知するようにすればよい。印刷の異常とは、例えばプリンタ8の電源OFF、用紙切れ、無線通信の切断・未接続等である。
1…排出装置、2…積込装置、5…蓋、7…指示計、7c…通信回線、8…プリンタ、10…排出板、10a…排出板本体、10b…支持枠、11…ガイド機構、12…ディスチャージシリンダ、20…スライダ、20a…ピン、20b…ピン、21…押込板、22…プッシュシリンダ、22a…ピン、23…ガイドレール、24…プレスシリンダ、24a…ピン、25…ローラ、30…スイングシリンダ、60…制御装置、60c…コード、61…スイッチボックス、61a…選択スイッチ、61b…積込スイッチ、61c…停止スイッチ、62…スイッチボックス、70…コントローラ、71…表示器、72…操作器、73…ケース、報知器…74、B…塵芥収容箱、B1…底壁、B2…天壁、B3…側壁、B4…前壁、B5…収容スペース、C…運転室、F…車台、G…塵芥収集車、LC1…前側ロードセル、LC2…前側ロードセル、LC3…後側ロードセル、LC4…後側ロードセル、P1…ヒンジ、T…塵芥投入箱、T1…塵芥投入口、T2…開口部、T3…側壁、T4…天壁
Claims (3)
- 運転室と、前記運転室の下部から車両前後方向の後方へ延びる車台と、前記運転室の後方であって、前記車台の上方に配置される塵芥収容箱と、前記塵芥収容箱の後端上部に回動可能に支持される塵芥投入箱と、を備える塵芥収集車に投入された塵芥の重量を計量する塵芥計量システムであって、
前記車台と前記塵芥収容箱の間に配置され、前記塵芥収容箱を支持するロードセルと、
前記塵芥収集車に設けられ、前記ロードセルによって計測された重量データに基づいて前記塵芥投入箱に投入された塵芥の重量の計量値を取得するコントローラと、
前記運転室内に配置され、前記コントローラから出力された前記計量値に関するデータを印刷するプリンタと、
前記運転室外に配置され、前記コントローラに対して、塵芥の重量の計量値を取得する指令、及び前記計量値に関するデータを前記プリンタへ向けて出力する指令を送信する操作器と、
前記操作器の周囲に配置され、前記プリンタが印刷完了した旨を報知する報知器と、を備える、塵芥計量システム。 - 前記報知器は、印刷完了を表示する表示装置である、請求項1に記載の塵芥計量システム。
- 前記操作器は、前記塵芥収集車と別体として構成され、前記コントローラと無線通信する、請求項1又は2に記載の塵芥計量システム。
Priority Applications (1)
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JP2022102875A JP2024003618A (ja) | 2022-06-27 | 2022-06-27 | 塵芥計量システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022102875A JP2024003618A (ja) | 2022-06-27 | 2022-06-27 | 塵芥計量システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2024003618A true JP2024003618A (ja) | 2024-01-15 |
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ID=89534049
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2022102875A Pending JP2024003618A (ja) | 2022-06-27 | 2022-06-27 | 塵芥計量システム |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2024003618A (ja) |
-
2022
- 2022-06-27 JP JP2022102875A patent/JP2024003618A/ja active Pending
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