JP2024000136A - 車両用表示制御装置及び車両用表示制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両に搭載される表示器の画面を大型化した場合であっても、表示器の消費電力の無駄を抑制することを可能にしつつ、乗員に違和感を与えにくくする。【解決手段】自車に搭載される表示器14の表示領域内の輝度を部分的に制御可能な表示制御部104と、自車の乗員を検出した結果をもとに、乗員が注視する可能性があると推定される領域である視認領域を逐次特定する領域特定部102とを備え、表示制御部104は、領域特定部102で逐次特定する視認領域の移動に合わせて、1つの表示器14の表示領域のうちの、非視認領域の輝度を視認領域と特定する場合に比べて下げるように制御するとともに、非視認遷移領域については、基準変化度合いに比べ、ゆっくりとした輝度変化になるように制御する。【選択図】図2
Description
本開示は、車両用表示制御装置及び車両用表示制御方法に関するものである。
カーボンニュートラル社会の実現に向けて、省エネルギーのニーズが増加している。これに対して、車両に搭載される表示器での消費電力を抑える技術が知られている。特許文献1には、車両に搭載される複数の表示器のうちの、ドライバの視線が表示領域に向いていない表示器の輝度を下げる技術が開示されている。
車両に搭載される表示器の画面の大型化による消費電力の増大が課題となっている。これに対して、特許文献1に開示の技術では、表示器の画面の一部でもドライバの視線が向いていると、画面全体の輝度を下げないことになる。よって、ドライバが注視する可能性がある領域(以下、視認領域)から外れている画面の輝度を保っている分だけ、消費電力の無駄が生じる。
これに対して、1つの表示器の画面内において、視認領域から外れている領域(以下、非視認領域)の輝度を下げることが考えられる。しかしながら、ドライバの視線の動きに伴って移動する視認領域の動きの速さに追従させて非視認領域の輝度を下げてしまうと、問題が生じると考えられる。これは、視認領域から非視認領域に切り替わる領域での輝度の急変がドライバの周辺視野で捉えられ、ドライバに違和感を与えてしまうと考えられるためである。
この開示の1つの目的は、車両に搭載される表示器の画面を大型化した場合であっても、表示器の消費電力の無駄を抑制することを可能にしつつ、乗員に違和感を与えにくくする車両用表示制御装置及び車両用表示制御方法を提供することにある。
上記目的は独立請求項に記載の特徴の組み合わせにより達成され、また、下位請求項は、開示の更なる有利な具体例を規定する。特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、1つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本開示の車両用表示制御装置は、車両で用いられ、車両に搭載される表示器(14)の表示領域内の輝度を部分的に制御可能な表示制御部(104)を備える車両用表示制御装置であって、車両の乗員を検出した結果をもとに、乗員が注視する可能性があると推定される領域である視認領域を逐次特定する領域特定部(102)を備え、表示制御部は、領域特定部で逐次特定する視認領域の移動に合わせて、1つの表示器の表示領域のうちの、領域特定部で視認領域と特定した領域外である非視認領域の輝度を、視認領域と特定する場合に比べて下げるように制御するとともに、1つの表示器の表示領域のうちの、視認領域から非視認領域に変化する領域については、その変化に対する輝度の変化が、非視認領域から視認領域に遷移する場合の基準変化度合いに比べ、ゆっくりとした変化になるように制御する。
上記目的を達成するために、本開示の車両用表示制御方法は、少なくとも1つのプロセッサにより実行される、車両で用いられ、車両に搭載される表示器(14)の表示領域内の輝度を部分的に制御可能な表示制御工程を含む車両用表示制御方法であって、車両の乗員を検出した結果をもとに、乗員が注視する可能性があると推定される領域である視認領域を逐次特定する領域特定工程を含み、表示制御工程では、領域特定工程で逐次特定する視認領域の移動に合わせて、1つの表示器の表示領域のうちの、領域特定工程で視認領域と特定した領域外である非視認領域の輝度を、視認領域と特定する場合に比べて下げるように制御するとともに、1つの表示器の表示領域のうちの、視認領域から非視認領域に変化する領域については、その変化に対する輝度の変化を、非視認領域から視認領域に遷移する場合の基準変化度合いに比べ、ゆっくりとした変化になるように制御する。
これらによれば、1つの表示器の表示領域のうちの、乗員が注視する可能性があると推定される視認領域外である非視認領域の輝度を、視認領域と特定する場合に比べて下げることになる。よって、1つの表示器の表示領域のうちの、視認領域から外れている領域については、消費電力を抑えることが可能になる。また、視認領域から非視認領域に変化する領域については、その変化に対する輝度の変化を、非視認領域から視認領域に遷移する場合の基準変化度合いに比べ、ゆっくりとした変化にできる。よって、視認領域から非視認領域に切り替わる領域での輝度の急変を、乗員の周辺視野で捉えにくくすることが可能になる。その結果、車両に搭載される表示器の画面を大型化した場合であっても、表示器の消費電力の無駄を抑制することが可能にしつつ、乗員に違和感を与えにくくなる。
図面を参照しながら、開示のための複数の実施形態を説明する。なお、説明の便宜上、複数の実施形態の間において、それまでの説明に用いた図に示した部分と同一の機能を有する部分については、同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。同一の符号を付した部分については、他の実施形態における説明を参照することができる。
(実施形態1)
<車両用システム1の概略構成>
以下、本開示の実施形態1について、図面を用いて説明する。図1に示す車両用システム1は、車両で用いることが可能なものである。図1に示すように、車両用システム1は、HCU(Human Machine Interface Control Unit)10、自動運転ECU11、車両状態センサ12、室内カメラ13、及び表示器14を含む。例えば、HCU10、自動運転ECU11、及び車両状態センサ12は、車内LAN(図1のLAN参照)と接続される構成とすればよい。以下では、車両用システム1を用いる車両が自動車である場合を例に挙げて説明する。なお、車両用システム1を用いる車両は、必ずしも自動車に限らなくてもよい。車両用システム1を用いる車両を、以下では自車と呼ぶ。
<車両用システム1の概略構成>
以下、本開示の実施形態1について、図面を用いて説明する。図1に示す車両用システム1は、車両で用いることが可能なものである。図1に示すように、車両用システム1は、HCU(Human Machine Interface Control Unit)10、自動運転ECU11、車両状態センサ12、室内カメラ13、及び表示器14を含む。例えば、HCU10、自動運転ECU11、及び車両状態センサ12は、車内LAN(図1のLAN参照)と接続される構成とすればよい。以下では、車両用システム1を用いる車両が自動車である場合を例に挙げて説明する。なお、車両用システム1を用いる車両は、必ずしも自動車に限らなくてもよい。車両用システム1を用いる車両を、以下では自車と呼ぶ。
自動運転ECU11は、例えばプロセッサ、メモリ、I/O、これらを接続するバスを備える電子制御装置である。自動運転ECU11は、メモリに記憶された制御プログラムを実行することで自動運転に関する処理を実行する。自動運転ECU11は、自車の自動運転の度合い(以下、自動化レベル)を切り替え可能なものとする。自動化レベルとしては、例えばSAEが定義しているように、複数のレベルが存在し得る。自動化レベルは、例えば以下のようにレベル0~5に区分される。
レベル0は、車両側のシステムが介入せずに運転者が全ての運転タスクを実施するレベルである。運転タスクは動的運転タスクと言い換えてもよい。運転タスクは、例えば操舵、加減速、及び周辺監視とする。レベル0は、いわゆる手動運転に相当する。レベル1は、システムが操舵と加減速とのいずれかを支援するレベルである。レベル1は、いわゆる運転支援に相当する。レベル2は、システムが操舵と加減速とのいずれをも支援するレベルである。レベル2は、いわゆる部分運転自動化に相当する。レベル1~2も自動運転の一部であるものとする。レベル3は、高速道路等の特定の場所ではシステムが全ての運転タスクを実施可能であり、緊急時に運転者が運転操作を行うレベルである。レベル3では、システムから運転交代の要求があった場合に、運転手が迅速に対応可能であることが求められる。レベル3は、いわゆる条件付運転自動化に相当する。レベル4は、対応不可能な道路,極限環境等の特定状況下を除き、システムが全ての運転タスクを実施可能なレベルである。レベル4は、いわゆる高度運転自動化に相当する。レベル5は、あらゆる環境下でシステムが全ての運転タスクを実施可能なレベルである。レベル5は、いわゆる完全運転自動化に相当する。
本施形態の自車は、自動化レベルをレベル0~5のうちの一部のレベル間でのみ切り替え可能な構成であってもよい。本実施形態では、自車が、手動運転とレベル1以上の自動運転とを切り替え可能な場合を例に挙げて説明を行う。
車両状態センサ12は、自車の各種状態を検出するためのセンサ群である。車両状態センサ12としては、例えば車速センサ,シフトポジションセンサ等がある。車速センサは、自車の車速を検出する。シフトポジションセンサは、自車のシフトポジションを検出する。車両状態センサ12は、検出したセンシング情報を車内LANへ出力する。なお、車両状態センサ12で検出したセンシング情報は、自車に搭載されるECUを介して車内LANへ出力される構成であってもよい。
室内カメラ13は、自車の車室内の所定範囲を撮影する。室内カメラ13は、少なくとも自車の運転席を含む範囲を撮影することが好ましい。室内カメラ13は、自車の運転席の他、助手席を含む範囲も撮影することがより好ましい。室内カメラ13は、自車の運転席の他、助手席及び後部座席を含む範囲を撮影してもよい。室内カメラ13は、複数であってもよい。
室内カメラ13は、例えば近赤外光源及び近赤外カメラと、これらを制御する制御ユニット等とによって構成される。近赤外カメラによる撮像画像は、制御ユニットによって画像解析される。制御ユニットは、画像認識技術によって、乗員の存在を検出する。制御ユニットは、乗員の顔を認識することで、乗員の存在を検出すればよい。制御ユニットは、撮像画像を画像解析して乗員の顔の特徴量を検出する。制御ユニットは、検出した乗員の顔の特徴量をもとに、乗員の顔向きを検出する。一例として、制御ユニットは、顔の各部位の相対的な位置関係から乗員の顔向きを検出すればよい。顔向き角度は、例えば乗員の正面方向を0度とし、その正面方向から右方向への回転角度を正の角度、左方向への回転角度を負の角度として表せばよい。乗員の顔向きは、水平方向の動きとして2次元的に求めてもよいし、水平方向及び上下方向の動きとして3次元的に求めてもよい。本実施形態では、乗員の顔向きを、水平方向の動きとして2次元的に求める場合を例に挙げて説明する。
制御ユニットは、乗員の視線方向を検出してもよい。この場合、制御ユニットは、撮像画像から、画像認識処理によって瞳孔及び角膜反射を検出する。そして、検出した顔向き、及び検出した瞳孔と角膜反射との位置関係から視線方向を検出する。視線方向は、乗員の目の位置であるアイポイントを起点とする直線として表せばよい。アイポイントは、例えば自車における所定位置を原点とする3次元空間上の座標として特定する構成とすればよい。アイポイントの座標は、撮像画像中の目の位置と3次元空間上の位置との対応関係をもとに特定する構成とすればよい。
表示器14は、情報を表示する。表示器14は、自車の室内に設けられる。表示器14としては、メータMID(Multi Information Display)、CID(Center Information Display)、助手席側ディスプレイ、HUD(Head-Up Display)、電子ミラー、大型ディスプレイ等が挙げられる。表示器14は、表示領域内の輝度を部分的に制御可能であるものとする。例えば、表示器14としては、有機ELディスプレイ等を用いればよい。
メータMIDは、運転席の正面に配置される表示器である。メータMIDの表示領域は、メータMIDの配置位置と同じ位置に設けられるものとする。一例として、メータMIDは、メータパネルに設けられる構成とすればよい。CIDは、センタクラスタに配置される表示器である。CIDの表示領域は、CIDの配置位置と同じ位置に設けられるものとする。助手席側ディスプレイは、助手席の正面に配置される表示器である。助手席側ディスプレイの表示領域は、助手席側ディスプレイの配置位置と同じ位置に設けられるものとする。
HUDは、HCU10から取得した画像データに基づいて表示素子に形成された表示画像を、運転席前方の投影部材に規定された投影領域に投影する。これにより、表示画像の虚像を車両前方の外界風景と重ねて視認可能に表示させる。運転席前方の投影部材に規定された投影領域が表示領域に相当する。HUDが表示画像を投影する投影部材は、フロントウインドシールドであってもよいし、透光性コンバイナであってもよい。
電子ミラーは、周辺監視カメラで逐次撮像する自車の左右後側方及び/又は後方の撮像画像を逐次表示する表示器である。周辺監視カメラは、自車周辺の所定範囲を撮像するカメラである。サイドミラーの機能を担う電子ミラーは、フロントウインドシールドの両側に位置する左右のピラーの根本にそれぞれ配置される構成とすればよい。バックミラーの機能を担う電子ミラーは、フロントウインドシールドの上方に配置される構成とすればよい。電子ミラーの表示領域は、電子ミラーの配置位置と同じ位置に設けられるものとする。
大型化ディスプレイとしては、ピラートゥーピラータイプのディスプレイ(以下、PtoPディスプレイ)が挙げられる。PtoPディスプレイは、フロントウインドシールドの両側に位置する左右のピラー間に表示領域が広がる表示器である。PtoPディスプレイは、複数のディスプレイをインストルメントパネル上に横一列に配置することで実現すればよい。PtoPディスプレイは、1つディスプレイで実現する構成としてもよい。
HCU10は、例えばプロセッサ、メモリ、I/O、これらを接続するバスを備える電子制御装置である。HCU10は、メモリに記憶された制御プログラムを実行することで、表示器14での表示を制御する。このHCU10が車両用表示制御装置に相当する。ここで言うところのメモリは、コンピュータによって読み取り可能なプログラム及びデータを非一時的に格納する非遷移的実体的記憶媒体(non-transitory tangible storage medium)である。また、非遷移的実体的記憶媒体は、半導体メモリ又は磁気ディスクなどによって実現される。HCU10によって表示を制御される表示器14は、複数種類であってもよい。HCU10の詳細については以下で述べる。
<HCU10の概略構成>
続いて、図2を用いてHCU10の概略構成について説明する。HCU10は、図2に示すように、乗員状態特定部101、領域特定部102、車両状態特定部103、及び表示制御部105を機能ブロックとして備える。また、コンピュータによってHCU10の各機能ブロックの処理が実行されることが、車両用表示制御方法が実行されることに相当する。なお、HCU10が実行する機能の一部又は全部を、1つ或いは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。また、HCU10が備える機能ブロックの一部又は全部は、プロセッサによるソフトウェアの実行とハードウェア部材の組み合わせによって実現されてもよい。
続いて、図2を用いてHCU10の概略構成について説明する。HCU10は、図2に示すように、乗員状態特定部101、領域特定部102、車両状態特定部103、及び表示制御部105を機能ブロックとして備える。また、コンピュータによってHCU10の各機能ブロックの処理が実行されることが、車両用表示制御方法が実行されることに相当する。なお、HCU10が実行する機能の一部又は全部を、1つ或いは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。また、HCU10が備える機能ブロックの一部又は全部は、プロセッサによるソフトウェアの実行とハードウェア部材の組み合わせによって実現されてもよい。
乗員状態特定部101は、自車の乗員の状態を特定する。乗員状態特定部101は、室内カメラ13での自車の乗員の存在の検出結果から、自車の乗員の存在を特定すればよい。乗員状態特定部101は、自車に複数の乗員が存在する場合に、複数の乗員の存在を特定する。乗員状態特定部101は、室内カメラ13で撮影した画像中に乗員を認識できた位置から、乗員の種別も特定すればよい。乗員の種別は、運転者,助手席乗員,後部座席乗員等である。運転者は、運転席に位置する乗員である。助手席乗員は、助手席に位置する乗員である。後部座席乗員は、後部座席に位置する乗員である。以下では、乗員状態特定部101は、乗員の種別として、例えば運転者と助手席乗員とを区別して特定するものとして説明する。
乗員状態特定部101は、室内カメラ13での顔向きの検出結果から、自車の乗員の顔向きを特定すればよい。乗員状態特定部101は、室内カメラ13での視線方向の検出結果から、自車の乗員の視線方向を特定してもよい。なお、乗員状態特定部101は、前述した室内カメラ13の制御ユニットの機能を一部担う構成としてもよい。室内カメラ13で撮影した画像をもとに、乗員状態特定部101が、乗員の存在,顔向き,視線方向の検出を行ってもよい。
領域特定部102は、自車の乗員を検出した結果をもとに、乗員が注視する可能性があると推定される領域(以下、視認領域)を特定する。領域特定部102は、乗員状態特定部101で特定する乗員の顔向きをもとに、視認領域を特定すればよい。視認領域は、いわゆる有効視野にあたる範囲とすればよい。有効視野とは、人の注視点から左右10度ずつの20度程度の範囲である。有効視野は、物体の色及び形をほぼ明瞭に認識できる範囲である。有効視野外の範囲は、周辺視野にあたる。周辺視野は、物体の色及び形を明瞭に認識できないが、物体の動きは認識できる範囲である。視認領域は、自車の乗員を検出した結果をもとにした視認領域の特定誤差を考慮し、有効視野にマージンを加えた範囲としてもよい。他にも、顔向き,視線方向の動きを先取りした有効視野の範囲も含ませられるように、有効視野にマージンを加えた範囲としてもよい。例えば、人の注視点から左右数10度ずつの範囲とすればよい。領域特定部102は、予め対応付けられた顔向きと視認領域との対応関係を利用して、顔向きから視認領域を特定すればよい。この対応関係は、数式であってもよいし、マップであってもよい。領域特定部102は、乗員状態特定部101で特定する乗員の視線方向をもとに、視認領域を特定してもよい。この場合は、予め対応付けられた視線方向と視認領域との対応関係を利用して、視線方向から視認領域を特定すればよい。この領域特定部102での処理が領域特定工程に相当する。
領域特定部102で特定する視認領域の形状は、楕円形状であっても、円形状であってもよい。表示器14の表示領域上での人の有効視野の範囲は楕円形状となる。しかしながら、視認領域か否かに応じた後述の輝度の制御の境界が楕円形状となると、境界が矩形状の場合に比べ、乗員に違和感を与えるおそれがある。よって、領域特定部102で特定する視認領域の形状は、矩形状とすることが好ましい。以下では、領域特定部102で特定する視認領域の形状が、矩形状である場合を例に挙げて説明する。また、領域特定部102は、表示器14の表示領域内における視認領域以外の領域を非視認領域と特定すればよい。
ここで、領域特定部102での領域の特定について、図3を用いて説明する。図3の例では、乗員が運転者Drである場合を例に挙げて説明する。図3の一点鎖線が、運転者Drの正面位置を示す。図3のDrARが、運転者Drについて領域特定部102で特定される領域を表している。図3のVARが視認領域を示す。図3のNVARが非視認領域を示す。図3のLDが、1つの表示器14の表示領域内における輝度分布を表している。後述するが、図3に示すように、表示領域内における視認領域では、Aで示すように、輝度をデフォルトから下げない。一方、表示領域内における非視認領域では、Bで示すように、輝度をデフォルトから下げる。
領域特定部102は、自車に複数の乗員が存在する場合に、1つの表示器14の表示領域における、複数の乗員のそれぞれについての視認領域を特定することが好ましい。領域特定部102は、自車に複数の乗員が存在するか否かは、乗員状態特定部101で特定する自車の乗員の存在から判別すればよい。なお、領域特定部102は、運転者以外の乗員については、視認領域及びぼかし領域を特定しない構成としてもよい。
車両状態特定部103は、自車の状態を特定する。車両状態特定部103は、自動運転ECU11をモニタすることで、自車が手動運転中か自動運転中かを特定する。なお、自動運転は、監視義務なしのLV3以上の自動運転に限る構成としてもよい。車両状態特定部103は、車両状態センサ12で検出したセンシング情報から、自車が走行中か停車中かを特定する。例えば、自車の車速から、自車が走行中か停車中かを特定すればよい。他にも、自車のシフトポジションから、自車が走行中か停車中かを特定してもよい。
表示制御部104は、表示器14での表示を制御する。表示制御部104は、表示器14の表示領域内の輝度を制御する。表示制御部104は、表示器14の表示領域内の輝度を部分的に制御可能なものとする。表示制御部104は、1つの表示器14の表示領域のうちの、領域特定部102で非視認領域と特定した領域の輝度を、視認領域と特定する場合に比べて下げるように制御する。例えば、視認領域では、輝度をデフォルトの輝度から下げないのに対し、非視認領域では、輝度をデフォルトの輝度よりも下げる。1つの表示器14の表示領域のうちの、非視認領域については、消費電力を抑えることが可能になる。表示制御部104は、非視認領域の輝度を0としてもよいし、非視認領域の輝度を0まで下げない構成としてもよい。非視認領域の輝度を、以下では、非視認領域輝度と呼ぶ。視認領域の輝度を、以下では視認領域輝度と呼ぶ。
表示制御部104は、視認領域から非視認領域に変化する領域については、非視認領域輝度まで下げる。以下では、視認領域から非視認領域に変化する領域を、非視認遷移領域と呼ぶ。表示制御部104は、非視認領域から視認領域に変化する領域については、視認領域輝度まで戻す。つまり、表示制御部104は、非視認領域から視認領域に変化する領域については、輝度を上げる。以下では、非視認領域から視認領域に変化する領域を、視認遷移領域と呼ぶ。以下では、非視認領域から視認領域への変化、及び視認領域から非視認領域への変化を、領域変化と呼ぶ。
表示制御部104は、1つの表示器14の表示領域のうちの、非視認遷移領域については、領域変化に対する輝度の変化が、ゆっくりとした変化になるように制御する。ここでの領域変化は、視認領域から非視認領域への変化である。ここでのゆっくりとした変化とは、非視認領域から視認領域に遷移する場合の基準変化度合いに比べ、ゆっくりとした変化を指す。これによれば、非視認遷移領域での輝度の急変を、乗員の周辺視野で捉えにくくすることが可能になる。その結果、車両に搭載される表示器14の画面を大型化した場合であっても、表示器14の消費電力の無駄を抑制することが可能にしつつ、乗員に違和感を与えにくくなる。一方、視認遷移領域については、基準変化度合いで輝度を変化させる。これによれば、非視認領域から視認領域に遷移する場合には、視認領域の動きの速さに追従させて、迅速に輝度を戻すことが可能になる。よって、乗員が視線を向けているのに輝度が下がったままであることによる違和感を、抑制することが可能になる。この表示制御部104での処理が表示制御工程に相当する。
基準変化度合いは、例えば1フレームで目標輝度まで変化させる度合いとする。非視認遷移領域であれば、非視認領域輝度が目標輝度となる。視認遷移領域であれば、視認領域輝度が目標輝度となる。ここで言うところのフレームとは、表示器14に表示させるコンテンツにおける静止画の切り替え単位とする。コンテンツは、例えばアニメーションとすればよい。視認領域については、1フレームで非視認領域輝度から視認領域輝度に切り替えればよい。一方、非視認遷移領域については、1フレームで視認領域輝度から非視認領域輝度に切り替えない。非視認遷移領域については、複数フレームをかけて、視認領域輝度から非視認領域輝度に切り替える。
ここで、図4~図7を用いて、領域変化に対する輝度の変化の一例について説明する。図4は、乗員の顔向きに応じた領域変化の一例を説明する図である。図4のDraとDrbとが、顔向きが異なる運転者Drをそれぞれ表している。図4のVARが視認領域を示す。図4のNVARが非視認領域を示す。図4のDraARが、運転者Drの顔向きがDraの場合に領域特定部102で特定される領域を表している。図4のDrbARが、運転者Drの顔向きがDrbの場合に領域特定部102で特定される領域を表している。図4に示すように、乗員の顔向きに応じて、視認領域及び非視認領域が変化する。
図5は、領域変化に対する輝度の変化の一例を説明する図である。図5では、図4で示す領域変化に応じた、表示領域の輝度の変化の一例を示している。図5のNCLDが、本開示の制御を行わない場合の輝度の変化の一例を示す。図5のCLDが、本開示の制御を行う場合の輝度の変化の一例を示す。図5のNVTRが、非視認遷移領域を示す。図5のAが視認領域輝度であることを示す。図5のBが非視認領域輝度であることを示す。図5では、運転者Drの顔向きがDraからDrbに切り替わる場合における、1フレームでの表示領域の輝度の変化の例を示している。図5に示すように、本開示の制御を行う場合には、本開示の制御を行わない場合に比べ、非視認遷移領域の輝度をゆっくり変化させる。
図6は、本開示の制御を行わない場合の非視認遷移領域の輝度の変化の一例を説明する図である。図7は、本開示の制御を行う場合の非視認遷移領域の輝度の変化の一例を説明する図である。図6及び図7の横軸が時間を示す。図6及び図7の縦軸が輝度を示す。図6に示すように、本開示の制御を行わない場合は、非視認遷移領域の輝度を急変させる。一方、図7に示すように、本開示の制御を行う場合は、非視認遷移領域の輝度をゆるやかに変化させる。
表示制御部104は、自車の運転者の非視認遷移領域については、領域変化に対する輝度の変化を、基準変化度合いよりもゆっくりとした変化になるように制御すればよい。表示制御部104は、自車の運転者の視認遷移領域については、領域変化に対する輝度の変化を、基準変化度合いで変化するように制御すればよい。一方、表示制御部104は、同乗者の非視認遷移領域及び視認遷移領域のいずれについても、基準変化度合いよりもゆっくりとした輝度変化になるように制御すればよい。同乗者は、助手席乗員とすればよい。同乗者は、後部座席乗員も含んでもよい。同乗者の視認遷移領域について、運転者の非視認領域である場合に、基準変化度合いで輝度を変化させると、運転者に違和感を与えてしまうおそれがある。これに対して、以上の構成によれば、このような違和感を抑制することが可能になる。
ここで、図8~図9を用いて、複数の乗員を対象とした場合の、領域変化に対する輝度の変化の一例について説明する。図8は、複数の乗員のそれぞれの顔向きに応じた領域変化の一例を説明する図である。図8のDrが、運転者を示している。図8のPsaとPsbとが、顔向きが異なる同乗者Psをそれぞれ表している。図8では、便宜上、運転者Drの顔向きが変化しない場合を例に挙げている。図8のVARdrが運転者Drの視認領域を示す。図8のVARpsが同乗者Psの視認領域を示す。図8のDr/PsaARが、同乗者Psの顔向きがPsaの場合に領域特定部102で特定される領域を表している。図8のDr/PsbARが、同乗者Psの顔向きがPsbの場合に領域特定部102で特定される領域を表している。運転者Drの顔向きは、上述したように図8では一定とする。図8に示すように、同乗者Psの顔向きに応じて、視認領域及び非視認領域が変化する。運転者の顔向きが変化する場合には、図4を用いて説明したように、運転者Drの顔向きにも応じて、視認領域及び非視認領域が変化する。
図9は、領域変化に対する輝度の変化の一例を説明する図である。図9では、図8で示す領域変化に応じた、表示領域の輝度の変化の一例を示している。図9のNCLDが、本開示の制御を行わない場合の輝度の変化の一例を示す。図9のCLDが、本開示の制御を行う場合の輝度の変化の一例を示す。図9のNVTRが、非視認遷移領域を示す。図9のVTRが、視認遷移領域を示す。図9のApsが、同乗者Psの視認領域について、視認領域輝度であることを示す。図9のAdrが、運転者Drの視認領域について、視認領域輝度であることを示す。図9のBが非視認領域輝度を表す。図9では、同乗者Psの顔向きがPsaからPsbに切り替わる場合における、1フレームでの表示領域の輝度の変化の例を示している。図9に示すように、本開示の制御を行う場合には、本開示の制御を行わない場合に比べ、同乗者Psの視認領域及び非視認遷移領域のいずれの輝度もゆっくり変化させる。
表示制御部104は、自車が走行中の場合には、1つの表示器14の表示領域のうちの、非視認遷移領域については、基準変化度合いに比べ、ゆっくりとした輝度変化になるように制御すればよい。表示制御部104は、自車が走行中の場合、同乗者の視認遷移領域については、基準変化度合いに比べ、ゆっくりとした輝度変化になるように制御すればよい。表示制御部104は、自車が走行中の場合、運転者の視認遷移領域については、基準変化度合いで輝度変化するように制御すればよい。一方、表示制御部104は、自車が停車中の場合には、1つの表示器14の表示領域のうちの、非視認遷移領域と視認遷移領域とのいずれについても、基準変化度合いで変化するように制御すればよい。これは、停車中であれば、非視認遷移領域での輝度の急変が乗員の周辺視野で捉えられた場合であっても、運転への影響が少ないためである。なお、表示制御部104は、自車が走行中か停車中かについては、車両状態特定部103で特定した結果から判別すればよい。
表示制御部104は、自車が手動運転中の場合には、1つの表示器14の表示領域のうちの、非視認遷移領域については、基準変化度合いに比べ、ゆっくりとした輝度変化になるように制御すればよい。表示制御部104は、自車が手動運転中の場合、同乗者の視認遷移領域については、基準変化度合いに比べ、ゆっくりとした輝度変化になるように制御すればよい。表示制御部104は、自車が手動運転中の場合、運転者の視認遷移領域については、基準変化度合いで輝度変化するように制御すればよい。一方、表示制御部104は、自車が自動運転中の場合には、1つの表示器14の表示領域のうちの、非視認遷移領域と視認遷移領域とのいずれについても、基準変化度合いで変化するように制御すればよい。これは、自動運転中であれば、非視認遷移領域での輝度の急変が乗員の周辺視野で捉えられた場合であっても、運転への影響が少ないためである。なお、表示制御部104は、自車が手動運転中か自動運転中かについては、車両状態特定部103で特定した結果から判別すればよい。
表示制御部104は、基準変化度合いに比べてゆっくりとした輝度変化になるように制御する場合には、表示領域に表示されているコンテンツ単位で、そのゆっくりとした輝度変化になるように制御することが好ましい。表示領域に表示されるコンテンツとしては、ナビ情報,オーディオ情報,メータ情報,エンタメ情報等が挙げられる。ナビ情報は、経路案内画像等である。オーディオ情報は、オーディオ機器の操作に関する画像等である。メータ情報は、計器を模式的に表す画像等である。エンタメ情報は、映画等の画像である。一例として、表示制御部104は、視認領域からあるコンテンツが外れた場合に、そのコンテンツ単位で、ゆっくりとした輝度変化になるように制御する。これによれば、同じコンテンツの部分ごとに輝度変化の度合が異なる場合に比べ、乗員に違和感を与えにくくなる。
<HCU10での輝度制御関連処理>
続いて、図10のフローチャートを用いて、HCU10での1つの表示器14の表示領域内での輝度の制御に関連する処理(以下、輝度制御関連処理)の流れの一例について説明を行う。図10のフローチャートは、例えば自車のパワースイッチがオンになった場合に開始する構成とすればよい。パワースイッチとは、内燃機関又はモータジェネレータを始動させるためのスイッチである。
続いて、図10のフローチャートを用いて、HCU10での1つの表示器14の表示領域内での輝度の制御に関連する処理(以下、輝度制御関連処理)の流れの一例について説明を行う。図10のフローチャートは、例えば自車のパワースイッチがオンになった場合に開始する構成とすればよい。パワースイッチとは、内燃機関又はモータジェネレータを始動させるためのスイッチである。
まず、ステップS1では、運転者,車両の状態を特定する。S1では、乗員状態特定部101が、乗員の存在,顔向き等を特定する。S1では、車両状態特定部103が、自車が走行中か停車中かを特定する。S1では、車両状態特定部103が、自車が手動運転中か自動運転中かを特定する。ステップS2では、領域特定部102が、S1で特定した顔向きをもとに、乗員についての視認領域を特定する。また、S2では、領域特定部102が、視認領域以外の表示領域を非視認領域と特定する。
ステップS3では、表示制御部104が、表示器14の表示領域について、S2で特定した領域に応じた輝度制御を行う。表示制御部104は、非視認遷移領域については、非視認領域輝度まで下げる。表示制御部104は、視認遷移領域については、視認領域輝度まで上げる。表示制御部104は、前述したように、乗員の種別に応じて、非視認遷移領域及び視認遷移領域の輝度変化を異ならせればよい。表示制御部104は、前述したように、自車が走行中か停車中かに応じて、非視認遷移領域及び視認遷移領域の輝度変化を異ならせてもよい。表示制御部104は、前述したように、自車が自動運転中か手動運転中かに応じて、非視認遷移領域及び視認遷移領域の輝度変化を異ならせてもよい。表示制御部104は、前述したように、コンテンツ単位で輝度変化を行わせてもよい。
ステップS4では、輝度制御関連処理の終了タイミングであった場合(S4でYES)には、輝度制御関連処理を終了する。一方、輝度制御関連処理の終了タイミングでなかった場合(S4でNO)には、S1に戻って、処理を繰り返す。輝度制御関連処理の終了タイミングとしては、パワースイッチがオフになること等が挙げられる。
なお、本開示は、上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本開示の技術的範囲に含まれる。また、本開示に記載の制御部及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された1つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサを構成する専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の装置及びその手法は、専用ハードウェア論理回路により、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の装置及びその手法は、コンピュータプログラムを実行するプロセッサと1つ以上のハードウェア論理回路との組み合わせにより構成された1つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
1 車両用システム、10 HCU(車両用表示制御装置)、14 表示器、102 領域特定部、104 表示制御部
Claims (6)
- 車両で用いられ、前記車両に搭載される表示器(14)の表示領域内の輝度を部分的に制御可能な表示制御部(104)を備える車両用表示制御装置であって、
前記車両の乗員を検出した結果をもとに、前記乗員が注視する可能性があると推定される領域である視認領域を逐次特定する領域特定部(102)を備え、
前記表示制御部は、前記領域特定部で逐次特定する前記視認領域の移動に合わせて、1つの前記表示器の前記表示領域のうちの、前記領域特定部で前記視認領域と特定した領域外である非視認領域の輝度を、前記視認領域と特定する場合に比べて下げるように制御するとともに、1つの前記表示器の前記表示領域のうちの、前記視認領域から前記非視認領域に変化する領域については、その変化に対する前記輝度の変化が、前記非視認領域から前記視認領域に遷移する場合の基準変化度合いに比べ、ゆっくりとした変化になるように制御する車両用表示制御装置。 - 請求項1に記載の車両用表示制御装置であって、
前記領域特定部は、前記車両に複数の乗員が存在する場合に、1つの前記表示器の表示領域における、複数の前記乗員のそれぞれについての前記視認領域を逐次特定し、
前記表示制御部は、前記車両の運転者については、1つの前記表示器の前記表示領域のうちの、前記視認領域から前記非視認領域に変化する領域については、その変化に対する前記輝度の変化が、前記基準変化度合いに比べ、ゆっくりとした変化になるように制御し、前記非視認領域から前記視認領域に変化する領域については、その変化に対する前記輝度の変化が、前記基準変化度合いで変化するように制御する一方、前記車両の運転者以外の同乗者については、当該表示器の前記表示領域のうちの、前記視認領域から前記非視認領域に変化する領域と前記非視認領域から前記視認領域に変化する領域とのいずれについても、前記基準変化度合いに比べ、ゆっくりとした変化になるように制御する車両用表示制御装置。 - 請求項1に記載の車両用表示制御装置であって、
前記表示制御部は、前記車両が走行中の場合には、1つの前記表示器の前記表示領域のうちの、前記視認領域から前記非視認領域に変化する領域については、その変化に対する前記輝度の変化が、前記基準変化度合いに比べ、ゆっくりとした変化になるように制御し、前記非視認領域から前記視認領域に変化する領域については、その変化に対する前記輝度の変化が、前記基準変化度合いで変化するように制御する一方、前記車両が停車中の場合には、当該表示器の前記表示領域のうちの、前記視認領域から前記非視認領域に変化する領域と前記非視認領域から前記視認領域に変化する領域とのいずれについても、前記基準変化度合いで変化するように制御する車両用表示制御装置。 - 請求項1に記載の車両用表示制御装置であって、
前記車両は、手動運転と自動運転との切り替えが可能なものであり、
前記表示制御部は、前記車両が手動運転中の場合には、1つの前記表示器の前記表示領域のうちの、前記視認領域から前記非視認領域に変化する領域については、その変化に対する前記輝度の変化が、前記基準変化度合いに比べ、ゆっくりとした変化になるように制御し、前記非視認領域から前記視認領域に変化する領域については、その変化に対する前記輝度の変化が、前記基準変化度合いで変化するように制御する一方、前記車両が自動運転中の場合には、当該表示器の前記表示領域のうちの、前記視認領域から前記非視認領域に変化する領域と前記非視認領域から前記視認領域に変化する領域とのいずれについても、前記基準変化度合いで変化するように制御する車両用表示制御装置。 - 請求項1に記載の車両用表示制御装置であって、
前記表示制御部は、前記領域特定部で逐次特定する前記視認領域の移動に合わせて、1つの前記表示器の前記表示領域の輝度が、前記基準変化度合いに比べ、ゆっくりとした変化になるように制御する場合に、前記表示領域に表示されているコンテンツ単位で、そのゆっくりとした変化になるように制御する車両用表示制御装置。 - 少なくとも1つのプロセッサにより実行される、
車両で用いられ、前記車両に搭載される表示器(14)の表示領域内の輝度を部分的に制御可能な表示制御工程を含む車両用表示制御方法であって、
前記車両の乗員を検出した結果をもとに、前記乗員が注視する可能性があると推定される領域である視認領域を逐次特定する領域特定工程を含み、
前記表示制御工程では、前記領域特定工程で逐次特定する前記視認領域の移動に合わせて、1つの前記表示器の前記表示領域のうちの、前記領域特定工程で前記視認領域と特定した領域外である非視認領域の輝度を、前記視認領域と特定する場合に比べて下げるように制御するとともに、1つの前記表示器の前記表示領域のうちの、前記視認領域から前記非視認領域に変化する領域については、その変化に対する前記輝度の変化を、前記非視認領域から前記視認領域に遷移する場合の基準変化度合いに比べ、ゆっくりとした変化になるように制御する車両用表示制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022098722A JP2024000136A (ja) | 2022-06-20 | 2022-06-20 | 車両用表示制御装置及び車両用表示制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2022098722A JP2024000136A (ja) | 2022-06-20 | 2022-06-20 | 車両用表示制御装置及び車両用表示制御方法 |
Publications (1)
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JP2022098722A Pending JP2024000136A (ja) | 2022-06-20 | 2022-06-20 | 車両用表示制御装置及び車両用表示制御方法 |
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2022
- 2022-06-20 JP JP2022098722A patent/JP2024000136A/ja active Pending
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