JP2023553202A - 動物に物質を送達するための装置および方法の改善 - Google Patents

動物に物質を送達するための装置および方法の改善 Download PDF

Info

Publication number
JP2023553202A
JP2023553202A JP2023558116A JP2023558116A JP2023553202A JP 2023553202 A JP2023553202 A JP 2023553202A JP 2023558116 A JP2023558116 A JP 2023558116A JP 2023558116 A JP2023558116 A JP 2023558116A JP 2023553202 A JP2023553202 A JP 2023553202A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bolus
core
housing
bromoform
dosage form
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2023558116A
Other languages
English (en)
Inventor
クリストファー レイ,マーク
ピーター トーマス,ヘイデン
リチャード グラドン,ニール
レスリー ヘイマン,デヴィッド
アール コルベット,ジェフリー
バサル,プラバット
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ruminant Biotech Corp Ltd
Original Assignee
Ruminant Biotech Corp Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from AU2021900932A external-priority patent/AU2021900932A0/en
Priority claimed from AU2021221810A external-priority patent/AU2021221810B2/en
Application filed by Ruminant Biotech Corp Ltd filed Critical Ruminant Biotech Corp Ltd
Publication of JP2023553202A publication Critical patent/JP2023553202A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/0012Galenical forms characterised by the site of application
    • A61K9/0053Mouth and digestive tract, i.e. intraoral and peroral administration
    • A61K9/0068Rumen, e.g. rumen bolus
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/02Halogenated hydrocarbons
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K33/00Medicinal preparations containing inorganic active ingredients
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K47/00Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient
    • A61K47/30Macromolecular organic or inorganic compounds, e.g. inorganic polyphosphates
    • A61K47/34Macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, e.g. polyesters, polyamino acids, polysiloxanes, polyphosphazines, copolymers of polyalkylene glycol or poloxamers
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K47/00Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient
    • A61K47/44Oils, fats or waxes according to two or more groups of A61K47/02-A61K47/42; Natural or modified natural oils, fats or waxes, e.g. castor oil, polyethoxylated castor oil, montan wax, lignite, shellac, rosin, beeswax or lanolin
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/48Preparations in capsules, e.g. of gelatin, of chocolate
    • A61K9/4808Preparations in capsules, e.g. of gelatin, of chocolate characterised by the form of the capsule or the structure of the filling; Capsules containing small tablets; Capsules with outer layer for immediate drug release
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/48Preparations in capsules, e.g. of gelatin, of chocolate
    • A61K9/4841Filling excipients; Inactive ingredients
    • A61K9/4875Compounds of unknown constitution, e.g. material from plants or animals
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P60/00Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
    • Y02P60/20Reduction of greenhouse gas [GHG] emissions in agriculture, e.g. CO2
    • Y02P60/22Methane [CH4], e.g. from rice paddies

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Nutrition Science (AREA)
  • Physiology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Botany (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Abstract

本発明は、動物に投与するために構成された遅延放出剤形およびボーラスを提供し、ここで、前記剤形および前記ボーラスは、一定期間にわたって動物に疎水性物質を放出するように構成される。好ましくは、疎水性物質はハロホルムである。また、反芻動物におけるメタン生成を低減するための、本発明の遅延放出剤形またはボーラスの使用も提供される。本発明のボーラスを製造する方法も提供される。

Description

本発明は、動物の生産および動物への物質の送達のための装置および方法の改良に関し、特に、少なくとも1つの有利な物質を動物に投与するための装置および方法、ならびにその装置の製造方法に関する。
農業では、動物に物質を送達することがしばしば必要となる。これには、病気の治療や予防、動物の生産量の増加など、さまざまな目的があるが、これらに限定されない。
薬剤などの物質を動物に送達するためのさまざまな装置や方法がある。しかしながら、動物に送達するのが難しい化合物の種類の1つは疎水性化合物である。これらの化合物の特性は、特に動物の胃を介したこれらの疎水性物質の制御された放出技術の開発に課題をもたらしている。
動物に物質を投与する1つの具体的な目的は、農業の悪影響を低減することである。例えば、動物によって産生されるメタンおよび硝酸塩含有化合物の悪影響を低減または緩和するために、様々なメタンおよび硝化阻害剤が動物に投与されることが知られている。
しかし、現在の取り組みにもかかわらず、気候変動は世界中で環境および社会に広範な影響を与えている。これらの影響は時間の経過とともに増大し続けることは広く理解されている。その結果、気候変動による最悪の影響を回避するために、有害な温室効果ガス(GHG)排出量を低減することが世界的に推進されている。
農業部門は、GHG排出の主要な発生源であると考えられている。世界の家畜からのメタンの総排出量は年間CO換算で7.1ギガトンと推定され、人為的GHG排出量全体の14.5%に相当する。したがって、この部門は全体的なGHG排出量の低減において重要な役割を果たすことになる。
農業によって放出される主なGHGはメタン(CH)および亜酸化窒素(NO)であり、メタン排出の主な発生源は家畜に起因すると考えられる。メタンのほとんどは牛がげっぷをするときに排出される。各農場で生成されるメタンの量は、動物の飼料の総摂取量に直接関係する。
ニュージーランドなどの強力な農業部門を有する国は、農業からの排出量を低減するという困難な目標に直面している。例えば、ニュージーランド政府は、2050年までにメタン排出量を24~50%低減することを目的とした政策を導入した。ニュージーランドでは、家畜のメタン生成が国の総温室効果ガス排出量の半分を占めると推定されている。メタンの低減は、温室効果ガスの排出目標を達成し、地球温暖化の影響を低減するために重要な要素である。
動物によるGHGの放出も、動物の生産性に悪影響を与える。化合物に変換され、その後期限切れになるか動物によって放出される飼料は、生産的な用途に変換されていないエネルギー源である。したがって、効率を高めるためには、体重増加や乳生産という形で、飼料から動物の生産性への変換を最適化することが重要である。
本発明の目的は、動物に、例えば、疎水性物質および/またはメタン阻害剤などの物質を送達するための改良された装置および方法を提供することである。
本発明の目的は、GHGの排出を低減する装置および方法を提供することである。
本発明の目的は、動物の生産性を改善または最適化するための装置および方法を提供することである。
代替的に、本発明の目的は、例えばメタン生成量の低減を通じて、動物の生産利益を改善するための装置および方法を提供することである。
本発明の目的は、例えば反芻動物などの1以上の動物によるGHGの排出を低減するための配合物を提供することである。
本発明の目的は、一定期間にわたって異なる速度で物質を放出できる装置および方法を提供することである。
代替的に、本発明の目的は、動物に物質、例えばGHGの排出を低減する物質を送達するための装置を製造する方法を提供することである。
代替的に、本発明の目的は、従来技術の欠点のいくつかを克服することである。
代替的に、本発明の目的は、公衆に有用な選択肢を提供することである。
本発明の一態様によれば、動物に投与するために構成されたボーラスが提供され、前記ボーラスは、一定期間にわたって動物に疎水性物質を放出するように構成されている。
本発明の一態様によれば、反芻動物に投与するためのボーラスが提供される。ここで、前記ボーラスは有効量の物質を放出するように構成され、物質は好ましくは少なくとも1つの阻害剤である。
本発明のさらなる態様によれば、反芻動物からのガス(好ましくはメタン)の排出を低減する方法が提供され、この方法は、少なくとも1つの阻害剤を含むボーラスを前記反芻動物に投与するステップを含む。
本発明の別の態様によれば、反芻動物におけるメタン生成を低減させるためのボーラスにおけるメタン阻害剤および担体の使用が提供される。
本発明の別の態様によれば、反芻動物からのメタン排出を低減するためのボーラス中のメタン阻害剤および担体の使用が提供される。
本発明の別の態様によれば、反芻動物からの1以上の温室効果ガス(「GHG」)の排出を低減するためのボーラスの製造におけるハロホルムの使用が提供される。
好ましい実施形態では、ボーラスは反芻動物に投与されるように構成され得、反芻動物には、肉牛または乳牛、羊、ヤギ、水牛、鹿、ヘラジカ、キリンまたはラクダが含まれ得る。
一実施形態では、ボーラスは、反芻動物からの1以上の温室効果ガス(「GHG」)の放出を低減させるように適合され得る。
別の実施形態では、ボーラスは、反芻動物において、例えば動物のルーメン(rumen)内において、一定期間にわたって少なくとも1つの阻害剤を放出するように構成された徐放性ボーラスであってもよい。
さらなる態様によれば、反芻動物に投与するためのボーラスが提供され、該ボーラスは以下:
コアであって、担体と混合された反芻動物に投与される少なくとも1つの物質を含む、前記コア;および
コアの少なくとも一部を覆うハウジングを含み、
ボーラスは、一定期間にわたってハウジングを通して物質を放出するように構成される。
本発明の別の態様では、以下:
動物に投与される物質を含むコア、および
コアの一部を少なくとも部分的に覆うハウジングを含むボーラスが提供され、
ハウジングは少なくとも1つのポリ乳酸(PLA)から形成される。
本発明のさらなる態様では、コアを含むボーラスが提供され、コアは、少なくとも1つのワックスとハロホルムとの混合物を含む。
本発明者らは、驚くべきことに、本明細書に記載の技術が多くの利点をもたらす可能性があることを発見した。これらの利点は、テクノロジーのさまざまな側面間の独特の相乗的相互作用の結果である可能性がある。したがって、本発明の技術は、これらの相互作用に関する発明者の現在の理解に基づいて説明される。本明細書に記載される任意の態様、または2以上の態様の相互作用が別個の発明を形成し得ることを理解されたい。
本明細書全体を通じて、用語「物質」または「動物に投与される物質」について言及する。これは、動物に利益をもたらすあらゆる物質、例えば病気の治療または予防のための薬を意味すると理解すべきであり、これにより、動物の生産性が向上し、農業の少なくとも1つの悪影響が軽減される。
好ましい実施形態では、物質は疎水性物質であってもよい。
特に好ましい実施形態では、疎水性物質は阻害剤であってもよい。本明細書では、阻害剤としての物質について言及する。しかしながら、これは本発明の範囲を限定するものと見なされるべきではなく、代替案が想定され、例えばそれは親水性物質であってもよい。
一実施形態では、少なくとも1つの阻害剤はメタン阻害剤であってもよい。メタン阻害剤を使用すると、多くの利点が得られる可能性がある。例えば、メタン阻害剤は、反芻動物による、例えばルーメンにおけるメタンの生成を低減または排除する。その結果、反芻動物によって排出される可能性のあるルーメン内のメタンが減少し、したがってGHGの排出が効果的に低減される。
さらに、メタンの生成を低減すると、動物生産に利益がもたらされる可能性がある。例えば、メタンを低減すると、摂取した飼料の比較的多くが消化され、タンパク質(乳または肉)に変換されるようになる。その結果、農家は、与えられた飼料量に対してより高い生産性を確保するか、それに応じて飼料を低減することで効率を向上できる可能性がある。
一実施形態では、メタン阻害剤はハロホルムであってもよい。
好ましい実施形態では、メタン阻害剤は、クロロホルム、ブロモホルム、ヨードホルム、またはそれらの組み合わせのリストから選択され得る。
特に好ましい形態では、ハロホルムはブロモホルム(CHBr)であり得る。ブロモホルムを使用すると、多くの利点が得られる可能性がある。例えば、比較的少ない投与量で高い効果があり、1つのデバイスで十分な量の阻害剤を長期間にわたって送達することができる。さらに、ブロモホルムは比較的密度が高いため、ボーラスの総重量が増加し、ボーラスがルーメン内に保持されるように、つまり、浮遊するのではなくルーメンの腹側部分に沈み込み、逆流を低減するようになる。
しかしながら、これらの利点にもかかわらず、発明者らは、反芻動物へのハロホルム、特にブロモホルムの制御された放出のためのボーラスを開発するにあたって、多くの課題および問題に直面してきた。
さらなる実施形態では、ボーラスはコアを含んでもよい。
コアは、担体と混合された阻害剤によって形成され得る。
しかしながら、別の実施形態では、阻害剤は、実質的に純粋な形態、例えば、精製された形態で提供されてもよく、例えば担体と混合していない。
実施形態において、担体は、阻害剤による担体に対する親和性を促進または促進する構造を有し得る。例えば、担体は極性官能基を有していてもよい。
実施形態では、担体は比較的極性の物質であってもよく、例えば比較的高い%w/wの極性官能基を有する。本発明者らは、驚くべきことに、担体と阻害剤が相互作用することができ、その相互作用がボーラスからの阻害剤の放出速度に影響を及ぼし得ることを発見した。本発明のこの態様は、以下の説明からより明らかになるはずである。
担体に含まれる適切な官能基の例は、エステル、脂肪酸、脂肪族アルコール、カルボニルおよび脂肪族アミンである。特定の機構に限定されるわけではないが、本発明者らは、阻害剤がワックス中の極性官能基と潜在的に水素結合の生成を介して相互作用する可能性があると考えている。担体中に存在する極性官能基の量は、担体と阻害剤の相互の親和性に影響する。
本発明者らは、ある範囲の物質が本発明における担体としての使用に適している可能性があることを発見した。例えば、担体は、ワックス、ミリスチン酸、ステアリン酸、ステリルアルコール、セチルアルコール、セトステリルアルコール、またはそれらの組み合わせのリストから選択され得る。
特に好ましい実施形態では、担体はワックス状物質であってもよい。例えば、担体は、蜜蝋、パラフィンワックス、PEG4000、カルナウバ、ヒマシワックス、カンデリラ、ホホバ、もしくはラノリン、またはそれらの組み合わせのリストから選択され得る。
特に好ましい実施形態では、担体はパラフィンワックスおよびヒマシワックスを含むことができる。
特に好ましい実施形態では、担体は、パラフィンワックスとヒマシワックスを約50:50(重量部)の比で含んでもよい。
別の実施形態では、担体は2以上の成分の混合物を含んでもよい。例えば、担体は、少なくとも1つの比較的極性の物質と比較的非極性の物質との混合物を含んでもよい。例えば、いくつかの形態では、担体は、パラフィンワックス(極性官能基を持たないアルカンの混合物)とヒマシワックスおよび/またはカルナバワックス(比較的多量の極性官能基を有する)との混合物を含んでもよい。結果として、担体の全体的な極性は、阻害剤に対する所望の親和性を達成するように調整され得る。これを使用して、阻害剤の所望の放出速度を達成することができる。
さらに、上記に追加的に、粉末活性炭、ゼオライト、ベントナイトなどの固体担体も担体として使用することができる。したがって、ここでの議論は本発明の範囲を限定するものと見なされるべきではない。
さらなる実施形態では、担体は、1以上の追加の構成要素を含んでもよい。例えば、亜鉛元素または酸化亜鉛などの追加の成分を組み込むことができる。好ましくは、金属片(好ましくは鋼)などの高密度材料が担体内に含まれてもよい。追加の成分は、コアおよび/またはボーラスの所望の密度を達成するために使用され得る。
また、追加の成分を担体とは別に、担体と混合せずにボーラスのキャビティに添加してもよいことも理解されたい。これは、所望の放出プロファイルを有するコアを形成するのに特に有益であり、追加の成分を含めることによってボーラスの密度を所望の量に調整することができる。
担体に組み込むための他の適切な添加剤には、コロイド状二酸化ケイ素、木炭、ベントナイトおよびゼオライトも含まれ得る。
担体のさらなる態様、およびボーラスからの阻害剤の放出に対するその効果は、担体とハウジングの相互作用とともに、以下の説明からより明らかになるはずである。
好ましい実施形態では、担体は、実質的に50~90℃の融点を有し得る。
特に好ましい実施形態では、担体は、阻害剤の沸点よりも低い融点を有する。これは、蒸発による阻害剤の実質的な損失なしに、担体を融解させて阻害剤と混合できるため、有用である可能性がある。
好ましい実施形態では、コアは37℃より高い融点を有し得る。
特に好ましい実施形態では、コアは40℃を超える融点を有し得る。
コアの融点は、いくつかの点で本技術の機能にとって有益である可能性がある。例えば、37℃、より好ましくは40℃を超える融点を有することは、ボーラスがルーメン内にあるときに担体が阻害剤を安定化するのを助けることができる。これは阻害剤の放出、例えばハウジングを形成する材料を通る阻害剤の移動を制御するのに有益である可能性がある。
一実施形態では、ボーラスは、ルーメン内への1日当たり約0.05gから2gのブロモホルムの最大放出速度に達するように適合され得る。
一実施形態では、ボーラスは、ルーメン内に1日あたり0.02gから0.5gの間の量のブロモホルムを放出するように適合され得る。
特に好ましい実施形態では、ボーラスは、ルーメン内への1日当たり約0.1~0.5gのブロモホルムの最大放出速度に達するように適合され得る。
好ましい実施形態では、ボーラスは、1日当たり0.02g~0.3gの量のブロモホルムをルーメン内に放出するように構成される。
本発明の一実施形態では、ボーラスのコアは、ハロホルム、好ましくはブロモホルムを30%(重量)~80%(重量)の量で、好ましくは55%(重量)~75%(重量)の量で、より好ましくは50%(重量)の量で含んでもよい。
特に好ましい実施形態では、コアはハロホルム、好ましくはブロモホルムを55%(重量)以下の濃度で含む。
本発明者らは、ルーメン内への阻害剤の放出速度が時間の経過とともに増加することを発見した。これは、いくつかの要因の結果である可能性がある。したがって、放出速度は動物への投与時にゼロから始まり、最大まで増加する。しかしながら、上記は限定的なものとみなされるべきではなく、他の放出速度も本発明の範囲内であると考えられる。
さらなる実施形態では、ボーラスはハウジングを含むことができる。
本明細書全体を通じて、用語「ハウジング」への言及は、少なくとも1つの阻害剤を含有するコアを受け取り、保持することができる構造を意味すると理解されるべきである。
好ましい実施形態では、ハウジングは、コアが配置されるキャビティを有する本体を備える。
しかしながら、ハウジングは他の形状をとってもよいことも理解されたい。例えば、ハウジングは、それぞれ別個のコアを受け入れて保持することができる2以上のキャビティを含んでもよい。
一実施形態では、ハウジングは開放端を含むことができる。
ボーラスは開放端で使用でき、例えば端を開いた状態で動物に投与する。結果として、これらの実施形態では、開放端は、使用時にコアの内容物をルーメン内の流体にさらすための開口部を提供する。
さらに別の好ましい実施形態では、ハウジングはコアを完全に覆い取り囲むことができ、例えばコアが配置される密閉されたキャビティを有する。
例えば、ボーラスは、コアの少なくとも一部が配置され得るキャビティと、キャビティへのコアの挿入を容易にする開放端とを備えたハウジングを含んでもよい。キャップを使用して開放端を覆うことができる。
キャップは、ハウジングとは別個に形成され、ハウジングに取り外し可能にまたは永久的に固定されてもよい。代替的に、キャップはハウジングに一体的に形成されてもよい。
さらに別の実施形態では、ハウジングは少なくとも2つの部分から構成されてもよく、各部分はコアのそれぞれの部分を受け入れるためのキャビティを有する。少なくとも2つの部分は一緒になってコアを完全に取り囲み、コアが配置される密閉されたキャビティを画定する。
さらに別の実施形態では、例えば成型によって、ハウジングはコアの周囲に形成されてもよい。代替的に、ハウジングとキャップは一緒になって、コアが配置される実質的に閉じられ密封されたキャビティを画定することもできる。
本発明者らは、本発明のボーラスからの阻害剤の所望の制御された放出の達成を助けることができるので、実質的にまたは完全に閉鎖および密封されたキャビティを設けることが好ましいと考えている。例えば、そのような実施形態では、阻害剤は、例えば質量拡散によって、ハウジングを形成する材料を通過することができる。
実施形態では、ハウジングは、所定の期間無傷のままであるのに十分な構造的完全性を有するように構成され得る。
好ましい実施形態では、ハウジングは、所定の期間にわたって分解するように構成され得る。
本明細書全体を通じて、用語「所定の期間」という言及は、阻害剤が動物に放出される期間を意味すると理解されるべきである。
特に好ましい実施形態では、所定の期間は少なくとも2ヶ月、好ましくは6ヶ月、より好ましくは12ヶ月であってもよい。
本発明者らは、驚くべきことに、本発明のハウジングが阻害剤の制御された放出を助ける可能性があることを発見した。例えば、ハウジングは、所定の期間、ルーメン内の条件に耐えることができる。この間、ハウジングはルーメン内の液体からコアを保護するが、阻害剤の制御された放出を促進または制御することができる。しかしながら、ハウジングの設計により、ハウジングが所定の期間にわたって崩壊または分解する可能性がある。これは、動物へのデバイス投与による悪影響の軽減に貢献することができ、動物を複数回ボーラスで確実に治療できるようにすること、例えば2回目のボーラスは、所定の期間の終了時、終了に向けて、または終了後に投与されることもできる。
本発明の実施形態では、ハウジングの厚さは、阻害剤の放出速度に寄与するように選択することができる。例えば、発明者らは、ハウジングの厚さがボーラスからの阻害剤の放出速度に影響を与える可能性があることを確認した。これらの実施形態では、比較的厚いハウジングは、比較的薄いハウジングよりも放出速度が比較的遅い。
好ましい実施形態では、ハウジングは少なくとも1mmの厚さを有し得る。
さらに別の好ましい実施形態では、ハウジングは3mm未満の厚さを有し得る。
さらに別の好ましい実施形態では、ハウジングは、1.5~2mmの間、または0.5~2mmの間の厚さを有し得る。
特に好ましい実施形態では、ハウジングは1mmの厚さを有する。
ハウジングの厚さは、コアがハウジングによって完全に封入される実施形態などの実施形態において、阻害剤の所望の制御された放出を達成するために特に重要であり得る。これは以下の議論から明らかになるはずである。
一実施形態では、キャビティの寸法は、ハウジングの長さに沿って変化し得る。
好ましい実施形態では、キャビティは、互いに異なる断面積を有する少なくとも2つの領域、例えば第1の断面積を有する第1の領域と、第2の断面積を有する第2の領域を含む。
特に好ましい実施形態では、第1の領域は比較的小さい断面積を有し、第2の領域は比較的大きい断面積を有する。
さらに別の好ましい実施形態では、第1の領域は、第2の領域よりも開放端の近くに位置することができる。
互いに異なる断面積を有する領域を有するキャビティを有することにより、阻害剤のより制御された放出が容易になり、動物の要求をよりよく満たすことができる。例えば、比較的少ない投与量の阻害剤を送達するために、比較的小さい断面積を開放端に近づけて設けることができ、一方、比較的大きな断面積は、遠位端に近く設けられてもよく、これは、例えば動物の成長により、阻害剤の投与量を時間の経過とともに増加させる必要がある場合に役立つ可能性がある。
逆の構成が提供されてもよいこと、例えば比較的大きな断面積は開放端近くに設けられ、比較的小さな断面積は遠位端近くに設けられてもよいことも理解されたい。この配置は、阻害剤の最初はより多い投与量が望まれ、その後、その後はより少ない投与量が続く場合に有用であり得る。例えば、この配置は、動物が阻害剤の要求が高い場合、例えば飼料摂取量とエネルギー必要量が比較的多い時期、搾乳中など、例えば乾燥期のような、その後は比較的飼料摂取量が少ない期間が続く時期に使用できる。
さらに、キャビティの断面積は、第1の領域から第2の領域まで徐々にかつ連続的に増加し得ること、例えば第1の領域と第2の領域の間には定義された「段差」はないことを理解されたい。
他の実施形態では、ハウジングは、第3の断面積を有する第3の領域を含むことができる。これは、動物に対する阻害剤の投与量を制御するためにさらに使用され得る。したがって、前述の内容は、本技術の範囲を限定するものと見なされるべきではない。
一実施形態では、ハウジングの壁の厚さは、ハウジングの長さに沿って変化し得る。このような実施形態では、ハウジングの一端における、または一端に向かう壁の厚さは、遠位端における壁厚よりも厚くてもよい。例えば、開放端における、または開放端に向かう壁の厚さは、遠位端のそれよりも薄くてもよい。
この配置は、時間の経過とともに阻害剤の放出を制御するのに特に有益であり得る。例えば、比較的薄い壁は、比較的厚い壁よりも比較的早く分解する。この構造は、ハウジングの長さに沿った分解速度を制御するために使用できる。例えば、ルーメン内の液体がコアと接触してコアを侵食できる唯一の部位が開放端であることを保証するために使用できる。
好ましい実施形態では、ハウジングは、例えば質量拡散プロセスによって、使用中に阻害剤が移動できる材料から作られる。
好ましい実施形態では、ハウジングは少なくとも1つのプラスチック材料から作製され得る。例えば、ハウジングは、ルーメン内で時間の経過とともに分解する分解性プラスチックまたは材料から作製され得る。
特に好ましい実施形態では、ハウジングは、ポリ乳酸(PLA)、ポリグリコール酸(PGA)、ポリ乳酸グリコール酸(PLGA)、ポリプロピレン、ポリカプロラクトン(PCL)、ポリ(d-乳酸)(PDLA)、ポリブチレンサクシネート(PBS)、ポリブチレンアジペートテレフタレート(PBAT)、SLAポリマー、ABS、またはそれらの組み合わせの1以上のリストから選択される材料から作製され得る。特に好ましい実施形態では、ハウジングはPLAおよびPBSを含む。
ハウジングの材料は、以下の表の実施例1~7に示すように、異なる比率でPLA、PBAT、および/またはPBSを含んでもよい(重量%)。
特に好ましい実施形態では、ハウジングの材料は、100:0から40:60のPLA:PBSの範囲の重量比でPLAとPBSを含む。
特に好ましい実施形態では、ハウジングは、100:0から40:60のPLA:PBSの範囲の重量比でPLAおよびPBSを含み、ハウジングは0.4から1.5mmの間の厚さを有する。
さらなる実施形態では、本発明のボーラスのコアは、(例えばタマネギに似て)同心円状に配置された複数のハウジングによって覆われている。このような複数のハウジング(例えば、2つまたは3つ、またはそれ以上のハウジング)には、ルーメン内でのボーラスの分解(例えば摩耗による)がそれほど早くないという利点がある。その結果、コア内のハロホルムはルーメン内でより長く持続し、メタン生成は長期間にわたって低減する。複数のハウジングを備える実施形態では、ハウジングの材料および厚さは、他の実施形態について本明細書で説明したとおりであり得る。好ましい実施形態では、本発明のボーラスは、少なくとも2つのハウジング層、1つの外側ハウジングと1つの内側ハウジングを含み、各ハウジングの材料は、生分解性ポリマー、好ましくはポリ乳酸(PLA)、ポリブチレンサクシネート(PBS)、ポリブチレンアジペートテレフタレート(PBAT)およびそれらの組み合わせからなる群から選択される生分解性ポリマーを含む。
さらに、ハウジングは、EVA、シリコン、アクリレートなどの非生分解性材料で作られていてもよい。結果として、ここでの議論は本発明の範囲を限定するものと見なされるべきではない。
さらに、ハウジングの材料には1以上の他の化合物、例えば可塑剤、硬化剤、着色剤などが含まれる場合がある。
しかしながら、代替の実施形態では、ハウジングは、1以上の非吸着性材料、すなわち、阻害剤がその中へ、またはそれを通って移動しない材料から作製されてもよい。ハウジングに非吸収性材料を使用すると、開放端ボーラスなどの特定の実施形態において阻害剤の放出速度を制御するのに役立ち得る。例えば、これらの実施形態では、コア内の阻害剤の濃度は、ハウジング材料への吸収によって減少しない。
いくつかの実施形態では、ボーラスはバリア層を含んでもよい。これらの実施形態では、バリア層は、コアの少なくとも一部とハウジングとの間に配置され得る。例えば、バリア層は、コアの一部とハウジングとの間の接触を最小限に抑えるか、完全に防止することができる。これは、阻害剤(または他の化合物)の溶解を防止して、阻害剤の放出をより適切に制御し、デバイスの安定性を改善するのに役立ち得る。これは、ハウジングが作られている材料に対する阻害剤の溶解度が高い場合に特に有用である可能性がある。
代替的に、バリア層がコアの一部とハウジングとの間にのみ設けられる実施形態では、ハウジング内への阻害剤の移動を低減することはできるが、完全に防止することはできない。実際、バリア層はコアとハウジングとの間の接触面積を低減させるため、バリア層が設けられていない場合よりも阻害剤の放出速度を低減させる可能性がある。
代替的に、ボーラスはバリア層を含まなくてもよい。この構成は、ハウジングを構成する材料に対する阻害剤の溶解度が比較的低い場合に有用である可能性がある。放出速度、例えばハウジングを通る阻害剤の拡散速度を制御するためにハウジングおよび/または担体の組成が選択される場合にも役立つ可能性がある。
別の実施形態では、ボーラスは、ルーメン内で時間の経過とともに両方の成分の実質的に均一な溶解をもたらすコアおよびハウジングの溶解速度を有するように適合され得る。
一実施形態では、ハウジング内のキャビティは、ある量の阻害剤を受け入れるように構成されたリザーバを提供し得る。例えば、リザーバは、ある量の阻害剤を受け入れて保持できるハウジング内の閉じたキャビティであってもよい。
一実施形態では、ボーラスは分注機構を含んでもよい。
一実施形態では、担体は、阻害剤に対するハウジングの親和性と比較して、阻害剤に対して比較的高い親和性を有し得る。この文書の他の場所で議論されているように、これは、担体およびハウジングを形成する物質の相対極性、およびこれらの物質を阻害剤に適切に適合させることによって達成され得る。
別の実施形態では、ハウジングは、少なくとも40のショアD硬度を有する物質から形成され得る。このような実施形態では、40というより低いショアD硬度を有するハウジングを有すると、柔らかすぎるボーラスが生じると考えられており、これにより、動物へのボーラス投与が妨げられたり、阻害剤の全量が投与される前に動物が損傷したり、早期に分解したりする可能性がある。
さらなる実施形態では、ハウジングは、80未満のショアD硬度を有する物質から形成され得る。
別の実施形態では、ハウジングは、コアからの阻害剤の制御された放出を容易にするように構成され得る。特定の機構に限定されるものではないが、本発明者らは、阻害剤が質量拡散の機構によってハウジングを介して放出される可能性があると仮定している。
さらなる実施形態において、本発明は、反芻動物に投与するためのボーラスを提供し、前記ボーラスは以下:コアであって、担体と混合されたハロホルム(好ましくはブロモホルム)を含む、前記コア;およびコアの少なくとも一部、または好ましくはコア全体を覆う、ハウジングを含み、ボーラスはハロホルムを放出するように構成されている。
さらなる実施形態において、本発明は、反芻動物に投与するためのボーラスを提供し、前記ボーラスは以下:コアであって、担体と混合されたハロホルム(好ましくはブロモホルム)を含む、前記コア、およびコアの少なくとも一部またはコア全体を覆うハウジングを含み、ボーラスはハロホルムを放出するように構成され;担体はワックス、好ましくはヒマシワックス、パラフィンワックス、またはそれらの混合物を含む。
さらなる実施形態において、本発明は、反芻動物に投与するためのボーラスを提供し、前記ボーラスは以下:コアであって、担体と混合されたハロホルム(好ましくはブロモホルム)を含む、前記コア;およびコアの少なくとも一部または好ましくはコア全体を覆う、ハウジング;を含み、ボーラスはハロホルムを放出するように構成され、担体はワックス、好ましくはヒマシワックス、パラフィンワックス、またはそれらの混合物を含み;ハウジングは生分解性ポリマーを含み、好ましくはポリ乳酸(PLA)、ポリブチレンサクシネート(PBS)、ポリブチレンアジペートテレフタレート(PBAT)およびそれらの組み合わせからなる群から選択される生分解性ポリマーを含む。
さらなる実施形態において、本発明は、反芻動物に投与するためのボーラスを提供し、前記ボーラスは以下:コアであって、担体と混合されたハロホルム(好ましくはブロモホルム)を含む、前記コア;およびコアの少なくとも一部または好ましくはコア全体を覆うハウジング;を含み、ボーラスはハロホルムを放出するように構成され;および担体はワックス、好ましくはヒマシワックス、パラフィンワックス、またはそれらの混合物を含み;ハウジングは0.4から1.5mmの間の層の厚さを有する。
さらなる実施形態において、本発明は、反芻動物に投与するためのボーラスを提供し、前記ボーラスは以下:コアであって、担体と混合されたハロホルム(好ましくはブロモホルム)を含む、前記コア;およびコアの少なくとも一部、または好ましくはコア全体を覆う、ハウジング;を含み、ボーラスはハロホルムを放出するように構成され;および担体はワックス、好ましくはヒマシワックス、パラフィンワックス、またはそれらの混合物を含み;および、ハウジングは生分解性ポリマーを含み、好ましくはポリ乳酸(PLA)、ポリブチレンサクシネート(PBS)、ポリブチレンアジペートテレフタレート(PBAT)およびそれらの組み合わせからなる群から選択される生分解性ポリマーを含み;ハウジングは0.4から1.5mmの間の層の厚さを有する。
さらなる実施形態において、本発明は、反芻動物に投与するためのボーラスを提供し、前記ボーラスは以下:コアであって、担体と混合されたハロホルム(好ましくはブロモホルム)を含む、前記コア;およびコアの少なくとも一部または好ましくはコア全体を覆う、ハウジング;を含み;ボーラスはハロホルムを放出するように構成され;担体はワックス、好ましくはヒマシワックス、パラフィンワックス、またはそれらの混合物を含み;ハウジングは生分解性ポリマーを含み、好ましくはポリ乳酸(PLA)、ポリブチレンサクシネート(PBS)、ポリブチレンアジペートテレフタレート(PBAT)およびそれらの組み合わせからなる群から選択される生分解性ポリマーを含み;ハウジングの層の厚さは2mm未満である。
さらなる実施形態において、本発明は、反芻動物に投与するためのボーラスを提供し、前記ボーラスは以下:コアであって、担体と混合されたハロホルム(好ましくはブロモホルム)を含む、前記コア;およびコアの少なくとも一部またはコア全体を覆うハウジング;を含み、ボーラスはハロホルムを放出するように構成され;コアは、少なくとも1つの金属片(金属ペレットおよび/または金属ロッドなど)をさらに含み、金属は鋼または亜鉛であることが好ましい。この実施形態の利点は、ボーラス密度が増加し、ボーラスが動物によって逆流される可能性が低くなることである。好ましくは、本発明のボーラスはさらにデンシファイア(densifier)を含み、好ましくは前記デンシファイアは少なくとも1つの金属片を含み、好ましくはデンシファイアはコア内に提供される。
さらなる実施形態において、本発明は、反芻動物に投与するためのボーラスを提供し、前記ボーラスは以下:コアであって、担体と混合されたハロホルム(好ましくはブロモホルム)を含む、前記コア;およびコアの少なくとも一部または好ましくはコア全体を覆う、ハウジング;を含み、ボーラスはハロホルムを放出するように構成され;担体はワックス、好ましくはヒマシワックス、パラフィンワックス、またはそれらの混合物を含み;ハウジングはポリ乳酸(PLA)を含み;ハウジングの層の厚さは2mm未満であることが好ましい。
さらなる態様では、本発明は、反芻動物に投与するための遅延放出剤形を提供し、該遅延放出剤形は、コアであって、ハロホルム(好ましくはブロモホルム)を含む、前記コア;およびコアの少なくとも一部または好ましくはコア全体を覆う、コーティング;を含み、遅延放出剤形はハロホルムを放出するように構成される。
さらなる実施形態において、本発明は、反芻動物に投与するための遅延放出剤形を提供し、該遅延放出剤形は、コアであって、ハロホルム(好ましくはブロモホルム)を含む、前記コア;およびコアの少なくとも一部または好ましくはコア全体を覆う、コーティング;を含み、遅延放出剤形はハロホルムを放出するように構成され;コアはワックス、好ましくはヒマシワックス、パラフィンワックス、またはそれらの混合物をさらに含む。
さらなる実施形態において、本発明は、反芻動物に投与するための遅延放出剤形を提供し、該遅延放出剤形は、コアであって、担体と混合されたハロホルム(好ましくはブロモホルム)を含む、前記コア;およびコアの少なくとも一部、または好ましくはコア全体を覆う、コーティング;を含み、遅延放出剤形はハロホルムを放出するように構成され;担体はワックス、好ましくはヒマシワックス、パラフィンワックス、またはそれらの混合物を含み;コーティングは生分解性ポリマーを含み、好ましくはポリ乳酸(PLA)、ポリブチレンサクシネート(PBS)、ポリブチレンアジペートテレフタレート(PBAT)およびそれらの組み合わせからなる群から選択される生分解性ポリマーを含む。
さらなる実施形態において、本発明は、反芻動物に投与するための遅延放出剤形を提供し、該遅延放出剤形は、コアであって、担体と混合されたハロホルム(好ましくはブロモホルム)を含む、前記コア;およびコアの少なくとも一部、または好ましくはコア全体を覆う、コーティング;を含み;遅延放出剤形はハロホルムを放出するように構成され;および担体はワックス、好ましくはヒマシワックス、パラフィンワックス、またはそれらの混合物を含み;コーティングは0.4から1.5mmの間の層の厚さを有する。
さらなる実施形態において、本発明は、反芻動物に投与するための遅延放出剤形を提供し、該遅延放出剤形は、以下:コアであって、担体と混合されたハロホルム(好ましくはブロモホルム)を含む、前記コア;およびコアの少なくとも一部、または好ましくはコア全体を覆う、コーティング;を含み、遅延放出剤形はハロホルムを放出するように構成され;担体はワックス、好ましくはヒマシワックス、パラフィンワックス、またはそれらの混合物を含み;コーティングは生分解性ポリマーを含み、好ましくはポリ乳酸(PLA)、ポリブチレンサクシネート(PBS)、ポリブチレンアジペートテレフタレート(PBAT)およびそれらの組み合わせからなる群から選択される生分解性ポリマーを含み;コーティングは0.4~1.5mmの間の層の厚さを有する。
さらなる実施形態において、本発明は、反芻動物に投与するための遅延放出剤形を提供し、該遅延放出剤形は、以下:コアであって、担体と混合されたハロホルム(好ましくはブロモホルム)を含む、前記コア;およびコアの少なくとも一部、または好ましくはコア全体を覆う、コーティング;を含み、遅延放出剤形はハロホルムを放出するように構成され;担体はワックス、好ましくはヒマシワックス、パラフィンワックス、またはそれらの混合物を含み;コーティングは生分解性ポリマーを含み、好ましくはポリ乳酸(PLA)、ポリブチレンサクシネート(PBS)、ポリブチレンアジペートテレフタレート(PBAT)およびそれらの組み合わせからなる群から選択される生分解性ポリマーを含み;コーティングの層の厚さは2mm未満である。
さらなる実施形態において、本発明は、反芻動物に投与するための遅延放出剤形を提供し、該遅延放出剤形は、以下:コアであって、担体と混合されたハロホルム(好ましくはブロモホルム)を含む、前記コア;およびコアを覆うコーティング;を含み、遅延放出剤形はハロホルムを放出するように構成され;コアは、少なくとも1つの金属片(金属ペレットおよび/または金属ロッドなど)をさらに含み、金属は鋼または亜鉛であることが好ましい。この実施形態の利点は、遅延放出剤形の密度が増加することであり、遅延放出剤形は動物によって吐き戻される可能性が低くなる。
さらなる実施形態において、本発明は、反芻動物に投与するための遅延放出剤形を提供し、該遅延放出剤形は、以下:コアであって、担体と混合されたハロホルム(好ましくはブロモホルム)を含む、前記コア;およびコアの一部またはコア全体を覆うコーティング;を含み、遅延放出剤形はハロホルムを放出するように構成され;担体はワックス、好ましくはヒマシワックス、パラフィンワックス、またはそれらの混合物を含み;コーティングはポリ乳酸(PLA)を含み;コーティングの層厚は2mm未満であることが好ましい。実験によれば、コーティング層の厚さは2mm未満であることが好ましく、この厚さにより、ハロホルムが最適な速度でコア材料から外側に浸透するようになるからである。
本発明の遅延放出剤形またはボーラスでは、好ましくはコアに含まれるハロホルムの50%未満が3ヶ月の期間にわたって放出される。本発明の遅延放出剤形またはボーラスの好ましい実施形態では、コアは少なくとも100グラムのハロホルムを含む。本発明のボーラスまたは遅延放出剤形のコアは、好ましくは30重量%~70重量%のハロホルム(好ましくはブロモホルム)を含む。
現時点では、ハウジングを通した阻害剤の制御された放出は、多くの要因によって影響を受ける可能性があることが理解されている。例えば、担体に対する阻害剤の親和性は、ハウジングを通した阻害剤の拡散に影響を与える可能性がある。より極性の高い担体または極性官能基を高度に含む担体は、極性が低い担体または官能基の程度が低い担体よりも阻害剤との親和性が高いことが理解される。
ハウジングおよびコアを形成する材料の阻害剤に対する相対的な親和性も、コアからの阻害剤の制御された放出に影響を与える可能性がある。例えば、阻害剤に対する担体の親和性と比較して、阻害剤に対する親和性が相対的に低いハウジングを有することは、コアからの阻害剤の放出速度を制御する要因となり得る。本発明のこれらの態様は、本明細書の説明からより明らかになるはずである。
本明細書全体を通じて、用語「放出機構」への言及は、所定量の阻害剤を時間をかけて放出するための構成を意味すると理解されるべきである。例えば、放出機構は、出口を介してある量の阻害剤を放出できるバルブ装置を備えていてもよい。代替的に、解放機構は、プランジャとアクチュエータを備えた注射器タイプの機構であってもよく;時間の経過とともに、アクチュエータはリザーバ内のプランジャを動かし、抑制剤をリザーバから追い出す。
また、以下の項目も本発明によるものである。
項目1は、反芻動物に投与するためのボーラスを提供し、前記ボーラスは、有効量の少なくとも1つの阻害剤を放出するように構成されている。
項目2は、少なくとも1つの阻害剤がメタン阻害剤である、項目1のいずれか1つのボーラスを提供する。
項目3は、項目1または2のボーラスを提供し、少なくとも1つの阻害剤は、クロロホルム、ブロモホルム、ヨードホルム、またはそれらの組み合わせから選択されるハロホルムである。
項目4は、少なくとも1つの阻害剤がブロモホルムである、項目1~3のいずれか1つのボーラスに関する。
項目5は、項目1~4のいずれか1つのボーラスに関し、ボーラスは、ある量の阻害剤を含むコアを含む。
項目6は、項目5のボーラスを提供し、コアは、阻害剤と混合された担体を含む。
項目7は、担体が、蜜蝋、パラフィンワックス、PEG4000、カルナウバ、カンデリラ、ホホバ、もしくはラノリン、またはそれらの組み合わせから選択されるワックス状物質である、項目6に記載のボーラスに関する。
項目8は、コアが37℃を超える融点を有する、項目5~7のいずれか1つのボーラスに関する。
項目9は、項目5~8のいずれか1つのボーラスに関し、ボーラスは、コアを受け入れて保持するためのハウジングを含む。
項目10は、項目9のボーラスに関し、ハウジングは、コアを受け入れて保持することができるキャビティを含む。
項目11は、項目9または10のボーラスに関連しており、ハウジングは、使用時に反芻動物のルーメン内の流体にコアを曝露しやすくするための開口部を含む。
項目12は、項目10または11のボーラスに関連しており、キャビティは、第1の断面積を有する第1の領域と、第2の断面積を有する第2の領域とを含み、第1の断面積と第2の断面積は、コアからの阻害剤の制御された放出を容易にするために互いに異なる。
項目13は、ハウジングが所定の期間にわたって分解するように構成されている、項目9~12のいずれか1つのボーラスに関する。
項目14は、項目9~13のいずれか1つのボーラスに関するものであり、ハウジングは、以下:ポリ乳酸(PLA)、ポリグリコール酸(PGA)、ポリ乳酸グリコール酸(PLGA)、ポリプロピレン、SLAポリマー、PBS、またはそれらの組み合わせから選択される1以上の非吸着性材料から作られる
項目15は、項目9~14のいずれか1つのボーラスに関するものであり、ハウジングの一部とコアとが互いに接触しないように隔離するために、ハウジングの少なくとも一部とコアとの間にバリア層をさらに備える。
項目16は、項目1から15のいずれか1つのボーラスに関するものであり、ボーラスは、1日あたり約0.1gから0.5gの投与量の阻害剤を反芻動物のルーメン内に放出するように適合されている。
項目17は、項目1から16のいずれか1つのボーラスに関するものであり、ボーラスは、少なくとも6ヶ月の期間にわたって阻害剤を放出するように適合されている。
項目18は、項目1から17のいずれか1つのボーラスに関するものであり、ボーラスは2年以内に阻害剤を放出するように適合されている。
項目19は、反芻動物からのガスの排出を低減する方法を提供し、方法は、項目1~18のいずれか1つのボーラスを前記反芻動物に投与するステップを含む。
項目20は、反芻動物におけるメタン生成を低減させる方法を提供し、方法は、項目1~18のいずれか1つの項目としてのボーラスを前記反芻動物に投与するステップを含む。
項目21は、反芻動物におけるメタン生成を低減させるためのボーラスにおけるメタン阻害剤および担体の使用を提供する。
項目22は、反芻動物からのメタン排出を低減するためのボーラスにおけるメタン阻害剤および担体の使用を提供する。
項目23は、反芻動物からの1以上の温室効果ガス(「GHG」)の排出を低減するためのボーラスの製造におけるハロホルムの使用を規定している。
項目24は、項目1から18のいずれか1つのボーラスの製造方法を提供し、この方法は、
a.キャビティを有するハウジングを形成すること、
b.阻害剤を含むコアを形成すること、
c.コアをキャビティに移送することを含む。
項目25は項目24の方法に関連しており、コアを形成するステップは、担体材料と阻害剤とを混合することを含む。
項目26は項目25の方法を提供し、コアを形成するステップは、担体材料を阻害剤と混合して混合物を生成する前に、担体材料を加熱して担体材料を融解することを含む。
項目27は、項目24から26のいずれか1つに記載の方法に関し、コアをキャビティに移送するステップは、混合物をキャビティに注入することを含む。
本発明のさらなる態様は、そのすべての新規な態様において考慮されるべきであり、本発明の実際の応用例の少なくとも1つを提供する以下の説明を読めば当業者には明らかになるであろう。
本発明の1以上の実施形態を、以下の図面を参照して、限定することを意図せずに、例としてのみ説明する。
図1Aは、本発明の一態様によるボーラスの正面図である。
図1Bは、図1Aのボーラスの斜視断面図である。
図2Aは、本発明のさらなる態様によるボーラスの代替実施形態の正面図である。
図2Bは、図2Aのボーラスの斜視断面図である。
図3Aは、本発明のさらなる態様によるボーラスの代替実施形態の正面図である。
図3Bは、図3Aのボーラスの斜視断面図である。
図4Aは、本発明のさらなる態様によるボーラスの代替実施形態の正面図である。
図4Bは、図4Aのボーラスの斜視断面図である。
図5は、本発明のさらなる態様によるボーラスの代替実施形態の正面図である。
図6Aは、本発明のさらなる態様によるボーラスの代替実施形態の正面断面図である。
図6Bは、図6Aのボーラスの斜視断面図である。
図7は、本発明の一態様によるボーラスを製造する方法の代表的なステップを示すフロー図である。
図8は、培地中のボーラスからのブロモホルムの毎日の拡散/放出速度を示すグラフである。
図9は、拡散結果のばらつきを示すグラフである。
図10は、拡散媒体中のブロモホルムの濃度を経時的に示すグラフである。
図11は、経時的に放出されたブロモホルムの質量(%)を示すグラフである。
図12は、オープントップファルコン(falcon)チューブ内の異なる担体からのブロモホルムの放出速度を示すグラフである。
図13Aは、担体としてのパラフィンワックスからのブロモホルムの放出速度を示すグラフである。
図13Bは、担体としてのカルナバワックスからのブロモホルムの放出速度を示すグラフである。
図13Cは、担体としての蜜蝋からのブロモホルムの放出速度を示すグラフである。
図14は、本発明の一実施形態による強化ボーラスについてのブロモホルムの平均放出速度を示すグラフである。
図15Aは、本発明の代替実施形態による強化ボーラス設計を示す側面図である。
図15Bは、本発明の代替実施形態による強化ボーラス設計の側断面図である。
図15Cは、本発明の代替実施形態による強化ボーラス設計の側断面図である。
図15Dは、本発明の代替実施形態による強化ボーラス設計の内部構造の断面図である。
図16Aは、射出成形による引張試験片の収縮を示している。
図16Bは、PBSおよびPBATと混合したPLAの異なる組成物について、吸収されたブロモホルム対蜜蝋中のブロモホルム組成を示す。
図16Cは、3D印刷されたPLAおよび射出成形された2003D PLAについて、吸収されたブロモホルム対蜜蝋中のブロモホルム組成との関係を示す。
図16Dは、PBSおよびPBATと混合したPLAの異なる組成物について、ブロモホルム吸収速度対蜜蝋中のブロモホルム組成を示す。
図16Eは、異なる濃度のブロモホルムを含む蜜蝋中のブロモホルム吸収速度対PLA組成を示す。
図17は、ブロモホルムにさらす前後のPLAブレンドの硬度分析を示している。
図18Aは、67%(重量)および55%(重量)のブロモホルムを充填した厚さ1mmのボーラスからのブロモホルムの放出を示す。
図18Bは、ボーラスからのブロモホルムの累積放出を示す。
図18Cは、57~1mmボーラスの7、8および9日間の累積プロットを示す。
図18Dは、異なるボーラスからの放出速度を示す。
図中で使用される「ブロメット」という用語は、ボーラスを含むブロモホルムを指す。
本発明は、動物に物質、特に疎水性物質を動物に送達する装置および方法に関する。好ましい形態では、物質はメタン阻害剤などの阻害剤である。本発明は、好ましい実施形態を参照して例示される。しかしながら、これは本発明の範囲を限定するものと見なされるべきではない。当業者であれば、本明細書の教示を動物に他の物質を送達するための装置にどのように適用するかを理解するであろう。
まず図1Aおよび1Bを参照すると、ボーラス(100)が提供されている。ボーラス(100)は、反芻動物からの1以上の温室効果ガス(「GHG」)の放出を低減または排除するように構成される。例えば、ボーラス(100)は、反芻動物によるGHGの生成を低減させるか排除することができ、したがって、動物によって放出されるガスを低減させることができる。
さらに、または代替として、ボーラス(100)は、反芻動物からの飼料の1以上のGHGへの変換を防止することによって動物の生産を改善することができる。
ボーラス(100)は、コア(110)およびハウジング(120)を含む。
いくつかの実施形態では、ボーラス(100)はバリア層(130)も含む。 バリア層(130)は、コア(110)をハウジング(120)から分離するように構成される。
ハウジング(120)は、概して円筒形であり、概して(60)として示される開放端と、丸い、閉鎖端(170)とを有する。開放端(160)により、反芻動物のルーメン内の液体がコア(110)に接触することができる。
ボーラス(100)のさらなる側面は、以下の議論からより明らかになるはずである。
コア
コア(110)は少なくとも1つの阻害剤を含み、これを任意に適切な担体と混合することができる。特に好ましい担体としては、PEG4000、PEG400、天然および合成ワックス、脂肪酸、脂肪族アルコール、脂肪族アミン、リン脂質-レシチン、および吸着剤、ならびにそれらの組み合わせが挙げられる。
適切なワックスとしては、蜜蝋、パラフィン、ヒマシワックス、カルナバワックス、キャンデリラワックス、ホホバワックス、およびラノリンが挙げられる。
さらに、ゼオライト、ベントナイト、カオリン、活性炭、またはそれらの組み合わせなどの鉱物も抑制剤と適切に混合することができる。亜鉛(すなわち、粉末状)または酸化亜鉛などの他の化合物を含めることも可能である。
代替的に、コア(110)は、濃縮された(実質的に純粋な)形態の阻害剤を含んでもよい。
好ましい実施形態では、阻害剤はメタン阻害剤である。特に好ましい形態としては、ハロホルム、例えばブロモホルム(CHBr)などのハロメタンが挙げられ-以下でさらに詳しく説明する。
当業者であれば、用途に応じて他の担体を選択または使用できることを理解されたい。阻害剤の所望の放出プロファイルを提供するために、代替的にコア材料の所望の物理的特性-密度または体積など-を提供するために、特定の担体を選択できることが想定される。
好ましい実施形態では、本発明で使用される担体は、50~90℃、より好ましくは60~80℃の好ましい融点を有する天然ワックス状物質である。
本発明者らは、この融点範囲を有する担体を有することにより、担体の融解および阻害剤との混合が可能となり、均質なコア(110)を形成すること、そしてその後室温で固化できることを見出した。
特に好ましい担体は、ヒマシワックスと、パラフィンワックス、蜜蝋、およびカルナバワックスのうちの1以上とを含有する混合物である。さらに好ましくは、担体はヒマシワックスとパラフィンワックスを含む混合物である。
担体と阻害剤の比率は、例えば阻害剤の望ましい放出プロファイルに適合させるため、ボーラス(100)の機能を最適化するように選択できることを理解されたい。
形成されるとき、コア(担体と阻害剤の両方を含む)は、好ましくは少なくとも45℃の融点を有する。この最低融点を有することは、ボーラス(100)が反芻動物に投与されたときにコア(110)が融解しないことを確実にするのに役立つ。さらに、ボーラス(100)が不用意に高温に、例えば輸送中および/または保管中に合理的に経験される可能性のある温度にさらされても融解される可能性が低くなる。
コア(110)の融点の範囲は、コア(110)を形成する担体に対する阻害剤の比率を変えることによって適合され得ることが理解されるべきである。
阻害剤と担体との好ましい比率としては、実質的に80:20w/w%~実質的に50:50w/w%、または好ましくは実質的に70:30w/w%~実質的に60:40w/w%、またはより好ましくは実質的に66:33w/w%が挙げられる。
阻害剤
好ましい実施形態では、阻害剤は1以上のメタン阻害化合物である。
適切なメタン阻害剤には、ブロモホルム、クロロホルム、ヨードホルムなどのハロホルムおよびそれらの組み合わせが含まれる。反芻動物への内部投与に適した任意のメタン阻害剤を本発明で使用できることが想定される。
本発明者らは、驚くべきことに、ブロモホルムが本発明によるボーラス(100)での使用に特によく適していることを発見した。したがって、本明細書では阻害剤をブロモホルムとして言及する。しかしながら、これは本発明の範囲を限定するものと見なされるべきではなく、代替例も本発明の範囲内であると考えられる。
ブロモホルムは反応性があり、動物における半減期が短い(ラットで0.8時間、マウスで1.2時間、米国保健省、2003年)。室温では液体であり、水よりも密度が高い。以前の試験では、保存期間を含めて48時間経過しても、屠殺された去勢牛の肉や組織に残留物が存在しないことが実証され(Kinley et al. Mitigating thecarbon footprint and Improvement Productivity of ruminant livestock Agriculture using a red foam, Journal of Cleaner Production 259 (2020) 120836)、また、牛乳中のレベルの有意な増加はない(Roque et al. Inclusion of Asparagopsis armata in lactionating pressures’ Diet is enteric methane exit by over 50%; Journal of Cleaner Production 234 (2019) 132-138)。
ブロモホルムは比較的高い有効性、例えば投与量あたりの効果を有する。これにより、長期間にわたって阻害剤の制御された放出を送達できるボーラス(100)を製造するのに十分な量をコア(110)内に提供することが可能になる。
追加的に、ブロモホルムは比較的高密度でもある。これは、ボーラス(100)が浮遊するのではなくルーメンの腹側部分に沈むことを促進するようにボーラスの密度を最適化できるため、ルーメン内でのボーラス(100)のより高い保持を達成するのに役立つことができる。
上記の点にもかかわらず、動物へのブロモホルムの使用については一般的な懸念がある。この化合物は、特定の暴露レベルで発がん性があるなどの悪影響があると考えられている。
さらに、ブロモホルムを動物に投与する場合には技術的な課題が存在する。これらには、物質の揮発性と、その送達に使用される物質を溶解する能力が含まれる。さらに、一定期間にわたって正確な(そして比較的低い)投与速度を達成することは課題である。
ハウジング
ハウジング(120)は、コア(110)を受け入れるようなサイズおよび寸法のキャビティ(図では番号を付けていない)を含む。ハウジング(120)は、ボーラス(100)の外部構造を形成する。
ハウジング(120)は、ボーラス(100)に構造的完全性を提供するように構成されているが、時間の経過とともに分解するようにも適合されている。ハウジング(120)の分解により、所定の期間にわたる阻害剤の放出が促進される可能性がある。
ハウジング(120)は、好ましくは非毒性であり、コア(110)からの阻害剤の所望の速度での放出を促進するのに十分な期間、反芻動物のルーメン内での侵食に耐える。ハウジング(120)およびコア(110)の溶解速度は、反芻動物のルーメン内での阻害剤の制御された放出を可能にするように構成され得ることが、当業者には理解されるべきである。
好ましくは、ハウジング(120)は、生分解性、非吸収性材料、または屠殺施設における廃棄物処理に適合する材料で構成される。所望の溶解速度で反芻動物への内部投与に適した任意の材料を本発明で使用できることを理解されたい。
好ましい実施形態では、ハウジング(120)は生分解性材料、特に好ましくは、ポリ乳酸(PLA)、ポリグリコール酸(PGA)、ポリ乳酸グリコール酸(PLGA)、ポリプロピレン、SLAポリマー、PBS、およびそれらの組み合わせなどのポリマーが含まれる生分解性材料から選択されることが好ましい。特に好ましい実施形態では、ハウジング(120)は、PLAおよびPBATを含む材料で作られる。
好ましい実施形態では、ハウジング(120)はPLAで構成される。PLAは、D―、L―、およびDおよびL両方のラセミ混合物の3つの形態で入手可能である。3つのタイプのPLAすべてを本発明のハウジング(120)に使用することができる。
好ましい形態では、乳酸に分解されるPLAが好ましく、医療用インプラントとして一般に使用される。使用するPLAの種類に応じて、PLAは6か月から2年以内に体内で分解される。
当業者であれば、他の適切な生分解性材料をハウジング(120)として使用できることを理解されたい。
任意の実施形態では、さらなる充填剤、結合剤、界面活性剤、活性剤および/または吸収剤が本発明のボーラスに含まれてもよい。
図1Aおよび1Bに見られるように、ボーラス(100)は、実質的に円筒形の形状を有する。ハウジング(120)は、反芻動物によるボーラス(100)の摂取を助ける滑らかな外面を含む。
当業者であれば、コア(110)、提供される場合にはバリア層(130)、およびハウジング(120)を含む、ボーラス(100)のサイズ、厚さおよび/または寸法は、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、反芻動物に送達される阻害剤の投与量に応じて調整可能であることを理解するであろう。例えば、より小さいサイズのボーラス(100)は、ヒツジやヤギなどのより小型の反芻動物での使用に適合させることができ、より大きなサイズのボーラス(100)は、ウシなどのより大型の反芻動物で使用することができる。ウシなどの大型動物のボーラスは、長さ13cm、直径3.4cm、重さ257gmの寸法を有する場合がある(本明細書全体を通じて、「gm」はグラムを指す)。ヒツジなどの比較的小さな動物のボーラスは、長さ8.5cm、直径2cm、重さ60gの寸法を有する場合がある。代替的に、牛などの比較的大型の反芻動物には、より少ないボーラスを投与することもでき、このような比較的小さいボーラスは、長さ3.4~3.8cmおよび直径2.6~3.0cmの寸法を有し得る。
この論文では、複数のより少量のボーラスを組み合わせて使用できることも想定されている。好ましい実施形態では、本発明のボーラスおよび遅延剤形は、少なくとも5cmの長さを有し、最も好ましくは少なくとも10cm、好ましくは10.3cmの長さを有する。好ましい実施形態では、本発明のボーラスおよび遅延剤形は、少なくとも2cm、好ましくは3.4cmの直径、および少なくとも10cm、好ましくは10.3cmの長さを有する。好ましくは、本発明のボーラスおよび遅延剤形は、100~300グラムの重量を有する。
追加的に、ハウジング(120)は、コア(110)の放出速度および/またはボーラス(100)の分解を制御するように構成されてもよい。例えば、キャビティの内部断面積は、ボーラス(100)内に存在するコア(110)の量を制御するように適合され得る。このような実施形態では、キャビティの内部容積は、開放端(160)から閉鎖端(170)までサイズが増加するように適合され得る。これは、時間の経過とともに阻害剤の量を増やすのに役立つ可能性がある。これは、動物の飼料摂取量が増加する動物の成長を説明する可能性がある。
追加的に、または代わりに、ハウジング(120)を形成する壁の断面厚さは、ハウジング(120)の長さに沿って増加することができる。例えば、壁は、ハウジング(120)の一端が他端よりも厚くてもよい。このような実施形態では、開放端(160)における壁の厚さは、閉鎖端(170)に向かうときよりも薄くてもよい。これは、ボーラスからのコア配合物の制御された溶解を提供するのに役立つ。
バリア層
バリア層(130)は、本発明のボーラス(100)の任意の構成要素であり、ボーラス(100)にさらなる安定性を提供するために含めることができる。バリア層(130)は、コア(110)とハウジング(120)との間の接触を部分的または完全に防止するように構成することができる。バリア層(130)は、ワックス状材料、エポキシまたはシリコン材料から選択されることが好ましい。
当業者であれば、バリア(130)層は、所望の用途および/または放出プロファイルに応じて選択できることを理解されたい。例えば、阻害剤の放出速度のさらなる制御が望ましい場合、バリア層(130)の材料、形状および構成を選択することにより、所望の放出プロファイルを得ることが容易になり得る。
組成例
例示的な実施形態として、ボーラスは、ハウジングによって囲まれたコアを備えることができる。ボーラスは、長さ約13cm、直径約3.4cm、重量約257gであり得る。
ハウジングはPLA(3052D、3001D、3251D、L130など)で、例えば射出成形により、作られている場合があり、厚さは1mmである。
コアのマトリックスは、50:50(重量)の比率のヒマシワックスとパラフィンワックスの混合物から作製され得る。このマトリックスは、阻害剤としてブロモホルムを約50%(重量)の濃度で含むことができる。
治療方法
ボーラス(100)は、治療される反芻動物のルーメン内に経口的に送達され、食道を通ってルーメンに入る。ルーメン内では、胃液(および植物繊維マットなどの他の物質)が作用して、最終的にはコア(110)を侵食または溶解して、時間の経過とともに阻害剤を放出する。しかしながら、治療期間中、ハウジングは実質的に無傷である。
開放端(160)により、胃液および繊維状物質がコア(110)と接触することが可能になる。さらに、それは、そこからルーメンへのコア(110)の放出を制御するのを助ける。
コア(110)およびハウジング(120)は、本明細書に開示される方法に従って動物が治療される期間にわたって阻害剤の放出を促進するように設計される。
ボーラス(100)は、少なくとも6ヶ月、好ましくは12ヶ月、場合によっては最大2年の期間にわたって阻害剤を放出するように適合されている。
好ましくは、阻害剤の放出速度は、治療される反芻動物の体重および使用される阻害剤の種類に基づいて計算され得る。したがって、所望の放出速度は動物ごとに異なり得ることが理解されるであろう。典型的には、所望の放出速度は、阻害剤の量/動物の体重に基づいて計算され得る。代替的に、所望の放出速度は、動物が消費した飼料の量に基づいて計算することもできる。ブロモホルムの特に好ましい放出速度には、約0.1~約0.5g/日が含まれ、より好ましくは約0.2g/日が含まれる。
追加的に、阻害剤の好ましい用量を達成するために、本発明による複数回ボーラス(100)によって反芻動物を治療できることを当業者は理解すべきである。これにより、阻害剤の濃度および総量を有するボーラス(100)を製造することができる。これらのボーラスの複数(100)を動物に同時にまたは連続的に投与することができる。これにより、所望の用量を動物に与えることが可能になる。これは、異なる投与量の阻害剤を必要とする動物、例えばより大きな動物やより小さな動物にボーラス(100)を使用できるように、または時間の経過による自然な成長を補うのに特に有益である。
ボーラス(100)は、ある投与量の阻害剤を動物のルーメン内に直接送達するように適合されている。例えば、ブロモホルムは、消化中のメタン生成を効果的に低減または排除できる速度で放出される可能性がある。これにより、動物による温室効果ガスの排出が低減され、農業が環境に与える影響も低減される。
さらに、ボーラス(100)は、反芻動物の動物生産のための飼料の変換を改善する可能性がある。例えば、消化中のメタン生成を低減することで、摂取した飼料のより効率的な利用につながり、成長や体重増加、あるいは乳生産などの他の生産の改善につながる可能性があると考えられている。さらに、コア用の組成物と、担体と阻害剤の組み合わせから生じる相乗効果により、動物の生産性を向上させ、および/または温室効果ガスの排出を低減するための、徐放性の長期送達デバイスの提供が可能になる可能性がある。
第1の代替ハウジングの実施形態
ここで図2Aおよび図2Bを参照すると、本発明の一実施形態によるボーラス(200)の代替実施形態が示されている。
ボーラス(200)の態様はボーラス(100)の態様と同様であり、したがって、同様の参照符号は同様の構成要素を指す。
一連のリブ(240)がハウジング(120)の外面に沿って設けられる。リブ(240)は、ボーラス(200)に追加の構造強度を提供することができ、コア(110)が膨張した場合にボーラス(200)が破裂するのを防ぐのに役立つことができる。追加的に、または代替的に、リブ(240)は、反芻動物へのボーラス(200)の投与を補助することもできる。
図示されるように、リブ(240)は、一連の同心の「フープ(hoop)」として提供される。しかしながら、リブ(240)は、ボーラス(200)の長さに沿って延びる一連の平行または非平行なリブ(図示せず)であってもよい。
第2の代替ハウジングの実施形態
次に、本発明の一実施形態によるボーラス(300)の代替実施形態を示す図3A~3Bを参照する。
ボーラス(300)の態様は、上述のボーラス(100)の態様と同様であり、したがって、同様の参照符号は同様の構成要素を指す。
ボーラス(300)は、ハウジング(120)の外面上に、くぼみまたは溝(350)を含む追加の特徴を含む。
溝(350)は、ハウジング(120)が分解するにつれて、ハウジング(120)の一部が剥離することを促進することができる。これを使用して、阻害剤の放出プロファイルをさらに制御できる。
第3の代替ハウジングの実施形態
次に、本発明の一実施形態によるボーラス(400)の代替実施形態を示す図4A~4Bを参照する。
ボーラス(400)の態様は、上述のボーラス(100)の態様と同様であり、したがって、同様の参照符号は同様の構成要素を指す。
ボーラス(400)は、コア(110)を受け入れて保持するように構成されたキャビティ(図示せず)を有するハウジング(120)を含む。
ハウジング(120)は、その長さに沿ってテーパになっている。例えば、ハウジング(120)の遠位側の外面間の距離は、ボーラス(400)の長さに沿って増加する。例えば、図4Aに示すように、幅(X)は幅(Y)よりも小さい。
代替的に、ボーラス(400)は、実質的に一定の厚さの側壁を有してもよいが、ボーラス(400)のテーパを画定するように構造化され配向されている。
この構成により、コア(110)の分解をより良く制御できるようになり、それによって阻害剤の放出をさらに制御できるようになる。
第4の代替ハウジングの実施形態
ここで図5Aを参照すると、本発明の一実施形態によるボーラス(500)の代替実施形態が示されている。
ボーラス(500)の態様は上述のものと同様であり、したがって、同様の参照符号は同様の構成要素を指す。
ボーラス(500)は、比較的濃縮された形態の阻害剤、例えば実質的に純粋な液体形態のブロモホルムを保持するように適合されたリザーバ(580)を含む。
ボーラス(500)は、リザーバ(580)から所定投与量の阻害剤を分注するように構成された分注機構を含む。
図示の実施形態では、分注機構は、バルブと連通するポンプ(590)である。所定の時間に、ポンプ(590)は弁(590)を介して阻害剤の投与量を分注し、ボーラス(500)が投与されたルーメンに阻害剤を放出する。
分注機構は、粘稠度(consistent)、例えば規定の間隔で同じ量の阻害剤を放出するように構成されてもよい。
代替的に、分配機構は、異なる時点で放出される阻害剤の量を変えるように構成されてもよい。これは、ボーラス(500)が動物の成長を考慮した有効量の阻害剤を提供できるようにするのに有用であり得る。さらに、またはその代わりに、他の要因の変化を補うこともでき、例えばメタン生成量には季節変動があり、より大きな投与量の抑制剤が必要となる。
さらなる実施形態では、ボーラス(500)はセンサー(図示せず)を含むことができる。例えば、ボーラス(500)内に温度センサーを含めることができる。追加的に、または代替的に、運動量やpHなどの他のセンサーもボーラスに含めることができる。このようなセンサーを追加すると、動物の飼料摂取に関する貴重な情報が得られ、阻害剤の量が動物にとって十分であるかどうかを評価できる。
第5の代替ハウジングの実施形態
次に、本発明の一実施形態によるボーラス(600)の代替実施形態を示す図6Aおよび6Bを参照する。
ボーラス(600)は、ハウジングのキャビティ内に、キャビティを画定するハウジング(120)の内壁に形成された溝またはリブ(680)などの追加の特徴を含むように適合され得る。
ボーラス(600)の態様はボーラス(100)の態様と類似しており、したがって、同様の参照符号は同様の構成要素を指す。
一連のリブ(680)がハウジング(120)の内面に沿って設けられている。リブ(680)は、ボーラス(600)に追加の構造強度を提供し、および/またはハウジングのキャビティ内にコア配合物の内容物を保持するための追加の手段を提供することができる。追加的に、または代替的に、(680)リブは、ハウジング内でのコアの保持を補助することもできる。さらに、リブは、ボーラス(600)から反芻動物へのコア形成物の制御された溶解も提供し得る。
一実施形態では、ハウジングの外面は滑らかまたは均一のままである。
第6の代替ハウジングの実施形態
次に、本発明の一態様によるボーラス(700)のさらなる実施形態を示す図15A~15Dを参照する。図中のボーラスの寸法は mm 単位で示されている。好ましくは、ボーラスは、長さ13cm、直径3.4cm、そして好ましくは重量約250グラムを有する。
ボーラス(700)は、ハウジング上の内部強化構造を備えた追加の特徴を含むように適合させることができる。
ボーラス(700)の態様はボーラス(100)の態様と同様であり、したがって、同様の参照符号は同様の構成要素を指す。
ボーラス(700)は、ハウジング構造によって画定されるキャビティ(番号なし)内に位置する少なくとも1つの補強リブ(710)を含む。例えば、ボーラス(700)の開放端を閉じるために、ボーラス(700)に解放可能に取り付けられる、キャップ(720)もまた提供され得る。取り付けは、摩擦嵌め構成、またはハウジングとキャップ上の対応するネジ山が互いに係合するネジ山構成によって提供されてもよい。代替的に、キャップは、接着剤または他の機械的留め具によってハウジングに取り付けられてもよい。
補強リブ(720)は、ボーラス(700)の構造的完全性を改善し、ボーラスがその形状を保持するのを助けることができる。
製造方法
ここで図7を参照すると、これは、例えば本発明によれば、ボーラス(100)、(200)、(300)、(400)の製造方法(800)における代表的なステップを示すフローチャートである。
一般的に言えば、この方法は、ハウジング(120)を形成するステップ(810)と、コア(110)を形成するステップ(820)とを含む。
ハウジング
ハウジング(120)の形成は、当業者に知られている任意の技術を使用して行うことができる。例えば、適切な材料を所望の形状に押し出し、キャビティを画定することができる。代替的に、追加積層製造プロセスを使用して、キャビティを画定するハウジング形状を構築することもできる。また、成形プロセスを使用できることも想定されており、犠牲成形または射出成形プロセス、3D印刷または高温融解押出プロセスが使用される場合がある。
コア
ステップ820では、コア(110)が製造される。
ステップ820は、以下のステップのうちの1以上を含むことができる。
ステップ822は、融解された担体材料を提供するために担体材料を融解することを含む。
ステップ824は、融解した担体材料に阻害剤を添加することを含む。
ステップ826では、阻害剤と融解した担体材料を混合して、実質的に均質な混合物を生成する。
ステップ828は、実質的に均質な混合物を所望の形状に形成することを含む。
実質的に均質な混合物は、反芻動物への装置の投与時に阻害剤の所望の放出プロファイルを達成するのに十分な濃度で阻害剤を含むことを理解されたい。濃度は、治療される反芻動物の種類、装置の形状および寸法、または達成される所望の放出プロフィールに応じて変えることができる。
実質的に均質な混合物を所望の形状に形成するステップは、混合物を型に供給することを含み得ることを理解されたい。特に好ましい形態では、実質的に均質な混合物が、ステップ810で製造されたハウジング(120)内のキャビティに追加(注入)される。
代替的に、型は、実質的に均質な混合物を受け入れる別個の構成要素であってもよい。これらの実施形態では、所望の形状が形成されると、続いてコアをハウジング(120)内のキャビティに設けることができる。
この方法はまた、実質的に均質な混合物が冷却してゆくステップを含む。冷却すると、担体材料は硬化し、それが組み込まれた金型またはハウジングの形状に応じた形状になる。
配合物例
以下のコアは、本発明のボーラスで使用するために配合された。
検証
実施例1:放出/拡散研究
RME(ルーメンエミュレータ)内で66.7%(重量)のブロモホルムと33.3%(重量)の蜜蝋を充填した厚さ2mmの3Dプリントされた大きなキャップ付きボーラス(LCB2)を用いた試験(RME試験2)が、ボーラスからのブロモホルムの拡散速度を決定するために実施された。
ボーラスデザイン
この研究では、図15に示すような強化ボーラスを使用した。内部の補強構造と壁を支えるために広げられたリブが含まれており、上部はキャップを取り付けるために適合されている。補強を施したボーラスは、溶融したブロモホルム/蜜蝋混合物を注入して冷却したときに、補強をしない場合よりもより堅牢で、その形状をよりよく保持することが判明し、試験では物理的により堅牢なボーラスとなった。
方法
材料
ブロモホルム(試薬グレード、Sigma Aldrich、96%ブロモホルム、4%エタノール)、蜜蝋(食品グレード、NZ蜜蝋、MP65℃)、およびNative Elements NZの酸化亜鉛。
ボーラスの製造
ボーラスはSolidworksで描画され、.stlファイルに変換され、FlashPrintで開かれて印刷ジョブが作成された。ボーラスは、E-Sun PLA+を100%充填して使用し、標準解像度、第一層高さ0.27mm、層高さ0.18mm、周囲シェル2層、上部固体層3層、下部固体層3層、充填パターン六角形、印刷速度60mm/s、押出機温度200°C、プレート温度50°Cで、FlashForge Creator Pro 3Dプリンターで3つの部分(ケース、内部構造、キャップ)に分けて印刷された。
8つのLRBボーラスを67%(重量)ブロモホルムで調製し、8つのLRBボーラスを75%(重量)ブロモホルムで調製し、6つのLCB2ボーラスをブロモホルムなしで調製した(対照)。成分を以下に列挙する(表1)。すべての成分をビーカー内の校正済み4dp電子天秤で秤量した。ブロモホルム溶液は蒸発を防ぐためにパラフィルムで覆われた。成分は、あらかじめ秤量した蜜蝋と酸化亜鉛をビーカー内で100℃(サーモプリズムオーブン)で融解し、混合物を80℃まで冷却し、ブロモホルムを添加し、ボーラスに注入する前に、酸化亜鉛が沈降するのを防ぐために混合物をよく混合することによって調製した。キャップを圧入し、はんだ付けしてボーラスを密閉した。


ボーラスは、蒸留水中の約380mlの0.02Mリン酸緩衝液(Merck)とともに500mlのポリプロピレンボトルに置かれ、2L以上のバッチで調製され、1M HCl(Merck)と事前に校正されたpHメーター(pH4、7、および10pH緩衝液を使用)を使用してpH6.5に調整された。ボトルを密封し、40℃のインキュベーターに置いた。10mlのサンプルを収集し、溶液全体を24時間ごとに交換した。
10mlのオートピペットを使用して15mlのファルコンチューブに10mlのサンプルを収集した。1gの塩化ナトリウムを各ファルコンチューブに加えた。GC-MS分析では、1mlの酢酸エチル(分析グレード、Merck)を各ファルコンチューブに加えた。GC-FIDを使用した場合、2mlの酢酸エチルを各ファルコンチューブに加えた。ファルコンチューブに蓋をし、Vortexを使用してよく混合し、4000rpmで15分間遠心分離した。GC-MS分析では、目盛り付きガラス製注射器を使用してすべての酢酸エチルを回収し、容量を記録した。
GC-FID分析のために、0.5mlの酢酸エチルを回収した。GC-FID分析では、オートサンプラーを使用して200μlのサンプルを注入し、ZB5HT30mキャピラリーカラムを使用して、5ml/分の窒素ガス流下で20分間にわたって30~300℃の温度勾配を使用して、スプリットレスモードで分析した。ブロモホルムの保持時間は7.5分だった。ピーク面積を酢酸エチレンで作成した校正標準と比較して、ブロモホルムの質量(mg)を決定した。これを注入量で割って、酢酸エチル中のブロモホルムの濃度(mg/L)を求めた。酢酸エチル中の濃度にサンプルに加えた酢酸エチルの総量を掛け、回収率で割ってサンプル中のブロモホルムの質量を求めた。次に、これを収集したサンプルの体積で割って、溶液中の濃度を求め、次に、これにショットボトル内の溶液の体積を掛けて、ボーラスから溶液に移送した質量を求めた。溶液からのブロモホルム回収率は、さまざまな濃度のブロモホルムで調製された標準溶液を使用してチェックされ、通常は43%だった。GC-FIDの性能は、キャリブレーションサンプルを基準として使用し、10個のサンプルの実行ごとにチェックされた。
結果
どちらのボーラスでも、低い拡散速度とその後の急速な拡散速度の増加が観察された(図8)。67%ボーラスでは最大拡散速度に達するまでに4~5日の遅れがあったが、75%では3日で最大拡散速度に達した。
拡散速度は、730mg/日の66.7%と比較して、1010mg/日のボーラス75%の方が高かった。67%ブロモホルムのLCB1ボーラスの予測拡散速度は300mg/日、75%ブロモホルムのLCB1ボーラスでは462mg/日であったため、これは驚くべきことだったが、良い結果でもあった(これは、単一ボーラスを使用して700kgの雄牛に投与し、メタン低減を達成できることを意味する)。LRBボーラスは、厚さ1mmで表面積が低減しているため(LCB1ボーラスの約71%)、より低い拡散速度が期待された(表2)。理論的には、LRBボーラスは、ブロモホルム67%の場合は220mg/日、75%の場合は344mg/日のみを送達する必要がある。

拡散データのばらつきは、最初は変動係数が約1と高く、ボーラスが最大拡散速度に達するにつれて0.05~0.22に減少した(図9)。75%ボーラスは2日以内に安定し、67%ボーラスは4日以内に安定した。
ゼロ次放出が両方のボーラスで観察され、放出速度がボーラス中のブロモホルムの濃度に依存しないことを示した(図11)。
結論
LRBボーラスの拡散速度は、75%ボーラスでは1010mg/日、66.7%ボーラスでは730mg/日で、以前の拡散研究から予測されたよりも高かった。
75%ボーラスの培地中のブロモホルムの濃度は、水中でのブロモホルムの溶解度限界(3.2g/L)に近いため、拡散速度はこの研究で測定されたものよりも高くなる可能性がある。
実施例2:担体の放出テスト
この研究のために、さまざまな担体の放出テストが行われた。
方法
材料
ブロモホルム(試薬グレード、Sigma Aldrich、96%ブロモホルム、4%エタノール)、ルーメン液(Dairy NZ試験)、パラフィンワックス(MPs46-48、55および65°C、Sigma Aldrich)、ヒマシワックス(Lotus Oils)、カルナバワックス(PureNature NZ)、酸化亜鉛(PureNature NZ)。
ルーメン液のpHと緩衝能
Dairy NZから収集したルーメン液を解凍し、遠心分離してから、pHと緩衝能を分析した。各牛から受け取ったルーメン液10mlを採取し、継続的にpHを監視しながら0.05N NaOHに対して滴定した。pHをユニット単位で変化させるためのNaOHの量を記録した。
各種担体の放出とテスト
上記の実施例1に記載したように、小さなキャップ付きボーラスを調製した。
パラフィンワックス、蜜蝋、カルナバワックスおよびヒマシワックスをブロモホルムと混合して、ブロモホルムの重量が33%、50%、67%および75%となった。ミックスは次のように置かれた。
a.パラフィンワックス:厚さ2mmの小さなキャップ付きボーラスおよび15mlファルコンチューブ;
b.ヒマシ、カルナバおよび蜜蝋:1、2、および3mmの小さなキャップ付きボーラスおよび15mlファルコンチューブ。
これらを、蒸留水中の0.02Mリン酸緩衝液(Merck)400mlとともに500mlのポリプロピレンボトルに置いて、2L以上のバッチで調製し、1M HCl(Merck)と事前に校正されたpHメーター(pH4、7、および10pH緩衝液を使用)とを使用してpH6.5に調整した。ボトルを密封し、40℃のインキュベーターに置いた。10mlのサンプルを収集し、週末を除く2日ごと(月曜日、水曜日、金曜日)に溶液全体を交換した。
上記の実施例1に記載したように、サンプルをGC~MSおよびGC―FIDによって分析した。
結果
pHと緩衝能
平均pHおよび緩衝能は、それぞれ6.9±0.2(n=4)および7.47±1.4mMol/L/デルタpH(n=4)であった。ルーメン液のpH値に関する文献は出版されているが、緩衝能に関するデータは入手できなかった。ルーメン液について得られた緩衝能は、リン酸緩衝食塩水よりも5~6倍高いため、ルーメン環境が回復力があることを示している。拡散実験におけるリン酸緩衝液のpHは、ブロモフロム濃度が3mg/ml付近でも安定していることがわかった(レポート番号BR2021-01、図4)。ルーメン液の体積が91Lであるとすると、ボーラスが完全に破裂した極限状態でのブロモホルムの最大濃度は約1.09mg/mlに達し、これはPBSで以前に観察されたものよりも低かった。したがって、この濃度でルーメン液の強力な緩衝能力を考慮すると、突然のボーラス破裂の場合でもpHが低下する可能性は低くなる。
担体の放出テスト
パラフィンワックスの放出速度は190mg/cm2/日で最も高く、次に蜜蝋、カルナバワックス、ヒマシワックスが続いた(図12)。カルナバワックスとキャスターワックスは、蜜蝋に比べて放出速度が50~40%低いため、担体としてはより良い選択肢と思われる。
ブロモホルムは、パラフィンワックスで作製されたボーラスにおいて、厚さ2mmの小さなキャップ付きボーラスにおいて3.5~5.4mg/cm2/日で最大の放出速度を示した(図13A~C)。
カルナバワックスで作られたボーラスの放出速度は、厚さ1mmのボーラスで最大5.5mg/cm2/日、厚さ3mmのボーラスで1.66mg/cm2/日だった。
比較すると、蜜蝋で作られたボーラスは、75%(重量)ブロモホルムで3mg/cm2/日の放出速度を示した(図13C)。
ブロモホルムはヒマシワックスを溶解し、ボーラスを通して拡散して容器の底に溜まり、容器を溶解し、採取されたサンプルの水中にはブロモホルムが検出されなかったため、放出率を決定することはできなかった。キャスターワックスの実験はガラス瓶の中で繰り返すことができた。
強化されたボーラスからの放出率
別の試験から、上記の実施例1に記載したように調製した、67%(重量)および75%(重量)のブロモホルムを含む大型強化ボーラスの平均放出速度を図14に示し、研究室で測定された同じボーラスからの放出速度と比較した。ボーラスの半分は、pH6.5の緩衝液で満たされた1kgの砂が入った20Lのバケツに入れられ、残りの半分は、400gの木くずと1kgの砂が入った20Lのバケツに入れられた。28日目の放出速度は、実験室で観察されたものと同等であった。木くずが入ったバケツと木くずが入っていないバケツの間では、ブロモホルム濃度にほとんど差が観察されなかった。ボーラスはほとんど無傷で残っているが、砂による圧縮があり、一部は蓋が開いていた。
実施例3:動物研究
本発明のボーラスを移植された動物からのメタン排出を測定するために動物研究が実施された。この実験は、8~12週間離れた3つの期間で3回の治療と経時的な3回の繰り返し測定を行う、不均衡で完全にランダム化されたデザインとして設計された。
ニュージーランド、マナワツの研究農場から、行動特性と生体重に基づいて、予備の3頭を含む19頭の乳牛未経産牛(生体重312±14kg)を50頭の集団から選択した。これらは、以下の3つの治療法のうちの1つに割り当てられた:ブロモホルムを含まないボーラス(対照;n=4);約300~400mg/日の速度でブロモホルムを放出するボーラス(低、n=6);または、約450~580mg/日を放出するボーラス(高、n=6)。SmaXtecボーラスは、動物の健康モニターとしてルーメン温度を監視し、毎週の血液サンプルを補うために同時に投与された。
未経産牛は研究農場からテストセンターに輸送され、食餌適応と呼吸室を使用したガス測定が行われた。未経産牛は、割り当てられた治療ボーラスを受ける前に7日間、牛舎と刈り取ったばかりの牧草地の環境に適応させた。ガス測定は、ボーラス投与の13日後に開始した。ガス測定期間中、各未経産牛は48時間呼吸室に入れられ、4つの測定グループで2週間かかった。呼吸室での測定が終了すると、動物は研究農場に戻された。
ボーラスの準備
ボーラスは、上記の実施例1に記載の手順に従って製造した。この試験で使用した以下の配合物を以下の表4に示す。

ボーラス投与
3つのバージョンのボーラスは、実験の最初の10日以内に行われた。第1のバージョンは、ボーラス投与後5日以内にすべての動物が逆流した短いボーラスだった。対照ボーラスは治療ボーラスより長く、最初の3日間は逆流していなかったので、ボーラスのサイズが逆流の主な要因であると想定された。すべての第1のバージョンの治療ボーラスは、投与後5日目に第2のバージョンのボーラスに置き換えられた。しかし、第2のバージョンのより長いボーラスも逆流された。したがって、これらのボーラスは、第2のバージョンのボーラスと同じサイズの大幅に重いボーラスである第3のバージョンの治療ボーラスに置き換えられた。第3のバージョンのボーラスは現在まで逆流されていない。現在、低治療の未経産牛3頭を除き、ほぼすべての未経産牛に第3のバージョンのボーラスが投与されている。ボーラス逆流と再投与の詳細を表5に示す。
2つの対照ボーラスが逆流されたが、ボーラスIDが判読できなかったため、1つだけが特定された。未経産牛とボーラスの一致を特定することができなかったため、対照ボーラスはいずれも再投与されなかった。
飼料摂取量と生体重
未経産牛には、カットライグラスベースの牧草を自由に与えた。飼料は毎日約10:00に研究農場で収穫され、テストセンターに輸送された。収穫した飼料を2つの割り当てに分け、第1の割り当てには午後15:30に給餌し、第2の割り当てには翌朝の08:30の給餌まで4℃で保管した。乾物の測定と飼料分析のために、各牧草の供給からサンプルが収集された。乾物(DM)は、3つのサブサンプルから105℃で24時間オーブン乾燥することによって決定された。化学栄養素分析のために、別のサブサンプルを65℃で48時間オーブン乾燥した。使用した乾燥オーブンは両方とも強制空気オーブン(Avantgarde FED 720、Binder GmbH、ドイツ)だった。
メタン測定のために呼吸室に入る2日前に、牛は狭い空間に適応させるために代謝箱に入れられ、縛られていた。動物が代謝クレートまたは呼吸チャンバーに入っている場合、拒否された給餌を1日2回収集し、上記のように拒否されたDMを測定した。次いで、未経産牛の毎日の乾物摂取量を、提供された乾物と拒否された乾物の差から決定した。
生体重は、試験前に動物が研究農場で放牧されているときに2回(2021年7月13日と2021年7月16日)記録された。動物の体重は、2021年7月19日にテスト農場に到着したときと、現場にいる間は7~10日ごとに再度測定された。最初の生体重はボーラス投与前の2021年7月23日に測定され、最終の生体重は動物が呼吸室から出た後のものだった。測定は2週間にわたって行われたため、一部の動物では最終的な生体重の日付が異なる。
ガス測定
発酵ガスであるメタン(CH)、二酸化炭素(CO)、および水素(H)は、ニュージーランド反芻動物メタン測定センター(AgResearch、パーマストンノース、ニュージーランド)にある4つの開回路呼吸チャンバーで定量された。各チャンバーは15.4m(長さ3.5m×幅2m×高さ2.2m)で、空気流速度は約1.0m/minで、ベンチュリ流量計を使用して差圧を測定することによって継続的に監視された。呼吸チャンバー内の温度は約20℃、相対湿度は平均約79%だった。すべてのガスは、4900C Continuous Emission Analyzer(Servomex Group Ltd、イーストサセックス、英国)を使用して約2.8分間隔で測定され、各ガスの1日あたりの生成量は、チャンバーに流入する濃度とチャンバーから流出する濃度の差から計算された(Pinares-Patino et al., 2012)。洗浄、給餌、糞便サンプリング、および飼料拒否の収集のために、呼吸チャンバーを1日2回(毎回約20分)開けた。チャンバーが開いている間は測定は行われず、欠落したデータはドアが開く前の最後の12個の値(約45分)の平均を取ることによって補間された。
統計分析
最初の期間のガス測定のデータは、統計ソフトウェアR4.0.3(R Core Team、2020)の「predictmeans」および「lme4」パッケージを使用して分析された。各未経産牛の乾物摂取量とガス排出量のデータは、2つの測定日にわたって平均された。未経産牛は実験ユニットとして機能した。混合モデルには、固定効果として治療が含まれ、変量効果として測定グループにネストされた呼吸チャンバーが含まれていた。
生体重分析には、固定効果としての治療と反復測定としての時間を含み、反復測定の対象として未経産牛を使用した。この分析には、最初と最後の生体重のみが含まれていた。
結果
乾物の摂取量とガス排出量
未経産牛にブロモホルムを約300~400mg/日(低)または約450~580mg/日(高)で投与しても、呼吸室にいた2日間に測定された乾物摂取量には、対照群と比較して、影響しなかった。(p=0.42)。両方:CH生成(g/日)とCH収量(g/kg乾物摂取量単位)は、対照と比較して、低および高で99%以上低減した(p<0.01)。低および高処理でのCH排出量の低減には、1日あたりのH排出量の増加が伴った(表7)。どちらの処理でもメタン排出量が完全に減少したため、より低い投与量で30~90%のメタン削減レベルを達成できる。1日の用量を減らすと、ボーラスの寿命を延ばすために必要以上のブロモホルムが使用されなくなり、動物への悪影響や動物製品の汚染の可能性のリスクが減少する。メタンの排出が完全に抑制されていることを考えると、アスパラゴプシスを含むブロモホルムを与えたときに観察されたように、乾物摂取量に悪影響が及ばなかったことは注目に値する(Roque et al. 2019)。

結論
観察されたように、上記の結果は、メタンの約99%低減によって実証されるように、本発明によるボーラスを使用する治療がボーラス投与後数週間で非常に効果的であることを示している。
文脈上明らかに別途の必要がない限り、説明および特許請求の範囲全体を通じて、「含む」、「含んでいる」などの用語は、排他的または網羅的な意味ではなく、包括的な意味で解釈されるべきであり、つまり、「含むがこれに限定されない」という意味である。
上記および下記で引用されるすべての出願、特許および出版物の全開示は、もしあれば、参照により本明細書に組み込まれる。
本明細書における先行技術への言及は、その先行技術が世界のどの国の努力分野における共通一般知識の一部を形成するという承認または何らかの形の示唆ではなく、またそのように解釈されるべきではない。
本発明はまた、本出願の明細書において個別にまたは集合的に言及または示される部分、要素および特徴、および前記部分、要素または特徴の2以上の任意またはすべての組み合わせからなる、と広義に言うこともできる。
前述の説明において、整数または既知の等価物を有する構成要素に言及した場合、それらの整数は、あたかも個別に記載されているかのように本明細書に組み込まれる。
本明細書に記載の現時点で好ましい実施形態に対する様々な変更および修正が当業者には明らかであることに留意されたい。このような変更および修正は、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、またそれに付随する利点を損なうことなく行うことができる。したがって、そのような変更および修正は本発明に含まれることが意図される。
実施例4
方法
材料
PLA(3052D)、PBS(サプライヤーConvex)、およびPBAT(サプライヤーConvex)は、使用前にLabcono凍結乾燥機を使用してアルミホイルトレイ内で凍結乾燥し、ブレンド内の水分含有量を低減した。
ボーラスの製造
PLA(3052D)、PBS、PBATのブレンドは、ペレットを次の比率で混合して作成した。

ブレンドは、スクリュー速度200rpmのLabTech同方向回転二軸押出機(L/D44:1)中で融解ブレンドすることによって調製した。温度プロファイルは、11のバレル加熱セクションにわたって上昇し、フィードスロートの70℃からメインバレルに沿って220℃まで、そしてダイの230℃まで上昇した。ブレンドは、4mmプレートを備えたトライブレード造粒機(Castin Machinery、NZ)を使用して造粒した。ブレンドをアルミホイルトレイに保管し、使用前にジップロックバッグに詰めた。すべてのブレンドは射出成形前に40℃で一晩オーブン乾燥された。引張試験片(ASTM D368)および衝撃試験片(ISO 179)は、BOY 35A射出成形機で、フィードからノズルまで70~220℃の温度プロファイルで製造された。金型温度を50℃で一定に保った。ラノリンは離型剤として使用され、各引張棒が製造される前に金型にスプレーされた。
ボーラスの分析
射出成形による収縮は、引張試験片の幅と厚さを測定し、これを金型の幅と深さから差し引き、金型の幅と深さで割って100を掛けて百分率を得ることで求めた。バンドソーを使用して引張棒を約2cmの長さに切断し、500グリットのサンドペーパーを使用して滑らかになるまで端を研磨した。直径120cmの平底ガラスペトリ皿に、以下のブロモホルム濃度:33、50、67、75重量%の蜜蝋/ブロモホルム混合物を充填した。各PLAブレンドの3つのサンプルにラベルを付け、4dp電子天秤で重量を量り、デジタルノギスを使用して厚さ、長さ、幅を測定した。次に、これらを平らに置き、各ブロモホルム/蜜蝋配合物にゆっくりと押し込み、蜜蝋とPLA表面が確実に良好に接触するようにした。次に、ガラス蓋をペトリ皿の上に置き、絶縁テープを使用して密封した後、40℃のインキュベーターに置いた。
ショアD硬度計を使用して7kgの重さでサンプルの硬度をテストし、XRDを使用して構造特性もテストした。
2、3日ごとに、サンプルをペトリ皿から取り出し、ティッシュペーパーを使用して洗浄し、4dp電子天秤を使用して重量を量り、デジタルノギスを使用して測定した。
ブロモホルムの吸収は、サンプルの質量の全変化を測定し、サンプルの開始質量で割ることによって決定された。吸収速度は、測定間のサンプルの質量変化をブロモホルム/蜜蝋混合物と接触するサンプルの面積で割り、測定間の時間の変化で割ることによって決定された。
膨潤は、サンプルの体積の変化を測定し、サンプルの元の体積で割ることによって決定された。
結果
射出成形
PLAの収縮は約0.2%だったが、PBSおよびPBATブレンドを増やすと約1~1.2%に増加した(図16)。平均的な当業者は、所望のサイズおよび寸法のボーラスを生成するために収縮を調整する方法を知っている。様々なサイズのボーラスが可能であり、本特許出願の教示を考慮すると、それらはハロホルムの遅延放出を達成するために重要ではないことを理解されたい。
50重量%未満の蜜蝋中のブロモホルム濃度では、より少ないブロモホルムが吸収され、これは、蜜蝋中の低ブロモホルム濃度ではブロモホルムの移動性が制限されていること、およびブロモホルムに対する蜜蝋の強力な保持能力を示唆している(図16B)。蜜蝋中のブロモホルム濃度が増加し、PLA中のPBATおよびPBSの質量分率が増加するにつれて、吸収されるブロモホルムの質量が増加し、最大吸収速度も増加した(図16CおよびD)。PLAブレンドの吸収質量は、2003D PLAおよび3Dプリント PLAの質量よりも低かった(図16E)。
実施例5
方法
他に示さない限り、実施例4に記載したようにサンプルを調製し、分析した。
ショアD硬度計を使用して7kgの重さでサンプルの硬度をテストし、ブロモホルム/蜜蝋混合物にさらす前後のXRDを使用して構造特性もテストした。
XRD分析には、5~70 2Thetaの間のすべての角度で1cmx5mmの露出領域を維持するための調整可能なビームを備えたフラットサンプルステージホルダーを備えたPANalytica Empyrean XRDを次の構成で使用した。

XRDデータをExcelにエクスポートし、10ポイントスムージングで平滑化し、ベースラインを5~60 2thetaの間で補正した。
結果
図17は、ブロモホルムにさらす前後のPLAブレンドの硬度分析を示している。したがって、担体にPBSを含めることにより、混合物はブロモホルムへの曝露に対する感受性が低くなり、保存期間が促進される可能性がある。
実施例6:
強化された大量のボーラスの放出テスト(Rissington試験)
ボーラスはSolidworksで描画され、.stlファイルに変換され、FlashPrintで開かれて印刷ジョブが作成された。ボーラスは、E-Sun PLA+を100%充填して使用し、標準解像度、第一層高さ0.27mm、層高さ0.18mm、周囲シェル2層、上部固体層3層、下部固体層3層、充填パターン六角形、印刷速度60mm/s、押出機温度200℃、プレート温度50°Cで、FlashForge Creator Pro 3Dプリンターで3つの部分(ケース、内部構造、キャップ)に分けて印刷された。
担体混合物としてヒマシワックス:パラフィンワックス(この実施例では、比は50:50)中に67%および55%(重量)のブロモホルムを含む2つの個別の配合物を調製した。次に、緻密化剤として亜鉛棒を挿入した後、個々のブロモホルムワックス混合物を厚さ1mmのケーシングに注入した。はんだ付けガンを使用してキャップを取り付けて密封した。放出テストは、実施例1に記載の方法に若干の変更を加えて実施し、代わりに2L培地を使用し、毎日交換した。10mlのサンプルを採取し、酢酸エチルで適切に抽出した後、GCに注入してブロモホルム放出を定量した。
ブロモホルムは、67%(重量)のブロモホルム(1150mg/日)のボーラスからより高い速度で放出された。一方、放出速度は、9.5mg/日の55%(重量)ブロモホルム負荷のボーラスからは遅くなった(図18A)。
次に、57%(重量)のブロモホルムと1mmおよび2mmのケーシング、および55%(重量)と67%(重量)のブロモホルムと2mmのケーシングを含む4つの異なるタイプのボーラス(各2つ)を亜鉛棒を用意して同様の担体組成で投与した。放出テストは上記の方法に従って実施した。2mmのケーシングでは放出速度が遅く、ブロモホルム含有量に関係なく放出速度が遅いことが判明した(図18B~D)。一方、57%(重量)のブロモホルムを含む1mmケーシングボーラスは7日間の遅れがあり、8日目には240mg、9日目には400mgに達した(図18D)。7、8および9日間の累積プロットは、319mg/日の放出速度を示す最良の適合を示した(図18C)。
それぞれのボーラスのそれぞれを、上記の実施例に記載の方法に従ってRME中でテストした。6日間の研究後にボーラスを回収し、視覚的に検査した。ボーラスは損傷や変形の兆候もなく無傷のままだった。
実施例7:
ブロモホルム含有ボーラスの設計
この例で試験された好ましい一実施形態では、ボーラスは、以下に定義されるように構成されたハウジングおよびコアを備える。

Claims (59)

  1. 動物に投与するために構成された遅延放出剤形またはボーラスであって、前記剤形および前記ボーラスが、一定期間にわたって動物に疎水性物質を放出するように構成されている、前記遅延放出剤形またはボーラス。
  2. 反芻動物に投与するための遅延放出剤形またはボーラスであって、前記遅延放出剤形および前記ボーラスは、有効量の物質を放出するように構成される、前記遅延放出剤形またはボーラス。
  3. 反芻動物に投与するための遅延放出剤形またはボーラスであって、
    前記遅延放出剤形および前記ボーラスは:
    担体と混合された反芻動物に投与される少なくとも1つの物質を含むコア;および
    コアの少なくとも一部を覆うハウジングを含み、
    ボーラスは、所定の期間にわたってハウジングを通して物質を放出するように構成されている、前記遅延放出剤形またはボーラス。
  4. 担体と物質とが、ハウジングと物質との相互の親和性と比較して、相互に比較的高い親和性を有する、請求項1~3のいずれか一項に記載のボーラス。
  5. 物質が、疎水性物質である、請求項4に記載のボーラス。
  6. 物質が、少なくとも1つの阻害剤である、請求項1~5のいずれか一項に記載のボーラス。
  7. 阻害剤が、ハロホルムであり、該ハロホルムは、好ましくはブロモホルム、クロロホルム、ヨードホルム、およびそれらの組み合わせのリストから選択される、請求項6に記載のボーラス。
  8. 少なくとも1つの阻害剤が、ブロモホルムである、請求項7に記載のボーラス。
  9. ハロホルム、好ましくはブロモホルムが、コア中に30重量%~80重量%の量で含まれ、好ましくは30重量%~70重量%の量で含まれる、請求項7または8に記載のボーラス。
  10. ハロホルム、好ましくはブロモホルムが、コア中に最大55重量%の量で含まれる、請求項7~9のいずれか一項に記載のボーラス。
  11. ハロホルム、好ましくブロモホルムが、コアに含まれ、担体はワックスを含むか、またはワックスからなる、請求項7~10のいずれか一項に記載のボーラス。
  12. 担体が、極性の物質である、請求項3~11のいずれか一項に記載のボーラス。
  13. 担体が、エステル、アルコールまたはカルボニル基などの極性官能基を含む、請求項12に記載のボーラス。
  14. 担体が、ミリスチン酸、ステアリン酸、ステリルアルコール、セチルアルコール、セトステリルアルコール、ヒマシワックス、蜜蝋、パラフィンワックス、PEG4000、カルナウバ、カンデリラ、ホホバ、ラノリン、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項3~13のいずれか一項に記載のボーラス。
  15. ワックスが、ハロホルム(好ましくはブロモホルム)と混合され、好ましくは、担体が、蜜蝋、パラフィンワックスおよび/またはヒマシワックスを含み、より好ましくは、担体が、ヒマシワックスとパラフィンワックスとを、ヒマシワックスとパラフィンワックスとの重量比が40:60~60:40の間で含む、請求項14に記載のボーラス。
  16. 担体が、パラフィンワックスおよびヒマシワックスを含む、請求項11または12に記載のボーラス。
  17. 少なくとも1つの金属片である、請求項13~16のいずれか一項に記載のボーラス。
  18. ハウジングが、コアの少なくとも一部が配置されるキャビティを含む、請求項3~17のいずれか一項に記載のボーラス。
  19. ハウジングが、開放端を含む、請求項3~18のいずれか一項に記載のボーラス。
  20. ボーラスが、開放端を閉じるように構成されたキャップを含む、請求項1~19のいずれか一項に記載のボーラス。
  21. ハウジングおよびキャップが、コアを実質的にまたは完全に覆い、および取り囲んで、コアを画定する、請求項1~20のいずれか一項に記載のボーラス。
  22. ハウジングが、コアを完全に覆い取り囲む、請求項3~21のいずれか一項に記載のボーラス。
  23. ハウジングが、少なくとも40のショアD硬度を有する物質から形成される、請求項3~22のいずれか一項に記載のボーラス。
  24. ハウジングが、70未満のショアD硬度を有する物質から形成される、請求項3~23のいずれか一項に記載のボーラス。
  25. ハウジングが、阻害剤が移動できる材料から形成されている、請求項3~24のいずれか一項に記載のボーラス。
  26. ハウジングが、プラスチック材料から作られる、請求項3~25のいずれか一項に記載のボーラス。
  27. プラスチックが、ポリ乳酸(PLA)、ポリグリコール酸(PGA)、ポリ乳酸グリコール酸(PLGA)、ポリプロピレン、SLAポリマー、PBS、PBAT、またはそれらの組み合わせのうちの1以上である、請求項26に記載のボーラス。
  28. ハウジングが、ポリ乳酸(PLA)およびポリブチレンアジパットテレフタレート(PBAT)を含む材料から作られ、担体が、ワックスを含むかまたはワックスからなる、請求項3~27のいずれか一項に記載のボーラス。
  29. 材料が、ポリ乳酸(PLA)とポリブチレンアジパットテレフタラート(PBAT)を、重量比100:0から40:60の範囲のポリ乳酸(PLA):ポリブチレンアジパットテレフタラート(PBAT)比で含み、担体はワックスを含む、請求項28に記載のボーラス。
  30. ハウジングが、1以上の賦形剤を含む材料から作られる、請求項3~29のいずれか一項に記載のボーラス。
  31. 1以上の賦形剤が、可塑剤、硬化剤および/または着色剤を含む、請求項30に記載のボーラス。
  32. ハウジングが、2mm未満の材料厚さを有し、好ましくは0.3~1.5mmの範囲の材料厚さを有する、請求項3~31のいずれか一項に記載のボーラス。
  33. ハウジングが、所定の期間にわたって分解するように構成されている、請求項3~32のいずれか一項に記載のボーラス。
  34. コアが、37℃を超える融点を有する、請求項3~33のいずれか一項に記載のボーラス。
  35. ハウジングの一部とコアとが互いに接触しないように隔離するために、ハウジングの少なくとも一部とコアとの間にバリア層をさらに備える、請求項3~34のいずれか一項に記載のボーラス。
  36. ボーラスが、ルーメン内へのブロモホルムの最大放出速度が1日当たり約0.05g~2gに達するように適合される、請求項7~35のいずれか一項に記載のボーラス。
  37. ボーラスが、ルーメン内へのブロモホルム1日当たり約0.1~0.5g、好ましくはルーメン内へのブロモホルム1日当たり約0.2~0.3gの最大放出速度に達するように適合される、請求項36に記載のボーラス。
  38. ボーラスが、少なくとも2ヶ月の期間にわたって物質を放出するように適合される、請求項1~37のいずれか一項に記載のボーラス。
  39. 物質が、請求項4~38のいずれか一項に定義される物質(最も好ましくはブロモホルム)であり、コアが、請求項4~38のいずれか一項に定義されるコアであり、ハウジングが、請求項4~38のいずれか一項に定義されるハウジングである、請求項1~3のいずれか一項に記載の遅延放出剤形。
  40. 動物に物質を投与する方法であって、請求項1~38のいずれか一項に記載のボーラス、または請求項1~3もしくは39のいずれか一項に記載の遅延放出剤形を動物に投与するステップを含む、前記方法。
  41. 反芻動物におけるメタン生成を低減させる方法であって、
    請求項1~39のいずれか一項に記載のボーラス、または請求項1~3もしくは39のいずれか一項に記載の遅延放出剤形を反芻動物に投与するステップを含む、前記方法。
  42. 反芻動物におけるメタン生成を低減させるためのボーラスにおけるメタン阻害剤および担体の使用。
  43. 反芻動物からのメタン排出を低減するためのボーラスにおけるメタン阻害剤および担体の使用。
  44. 反芻動物からの1以上の温室効果ガス(「GHG」)の排出を低減するためのボーラスの製造におけるハロホルムの使用。
  45. 請求項1~38のいずれか一項に記載のボーラスの製造方法であって、
    a.キャビティを有するハウジングを形成すること、
    b.物質を含むコアを形成すること、
    c.コアをキャビティに移送すること
    を含む、前記方法。
  46. コアを形成するステップが、担体材料を物質と混合することを含む、請求項45に記載の方法。
  47. コアを形成するステップが、担体材料を物質と混合して混合物を生成する前に、担体材料を加熱して担体材料を融解することを含む、請求項45または46に記載の方法。
  48. コアをキャビティに移送するステップが、混合物をキャビティに注入することを含む、請求項45~47のいずれか一項に記載の方法。
  49. 反芻動物に投与するのに適合された遅延放出剤形であって、系がワックスとハロホルムの混合物を含む、前記遅延放出剤形。
  50. 請求項49に記載の反芻動物に投与するのに適合された遅延放出剤形であって、該遅延放出剤形が、ワックスおよびハロホルム(好ましくはブロモホルム)を含むコアと;およびコアの少なくとも一部を覆い、好ましくはコア全体を覆う、コーティングとを含み;遅延放出剤形が、ハロホルムを放出する、前記遅延放出剤形。
  51. コーティングが、請求項4~38のいずれか一項に記載のハウジングであり、コアが、請求項4~38のいずれか一項に記載のコアである、請求項50に記載の遅延放出剤形。
  52. ハロホルムが、ブロモホルムである、請求項49~51のいずれか一項に記載の遅延放出剤形。
  53. 請求項49~52のいずれか一項に記載の遅延放出剤形、または請求項3~38のいずれか一項に記載のボーラスであって、
    担体が、ワックスを含むか、もしくはワックスからなり、コーティング/ハウジングが、PLA、PBAT、または両方の混合物を含み;好ましくは、コーティング/ハウジングが、PLAを含む、前記遅延放出剤形またはボーラス。
  54. 請求項1、2、39、49~53のいずれか一項に記載の遅延放出剤形、または請求項1~38のいずれか一項に記載のボーラスであって、
    遅延放出剤形またはボーラスのコアが、1以上の金属粒子(好ましくは鋼粒子)を含み、粒子は好ましくは丸いものであり、ボーラス当たりまたは遅延放出剤形当たりの全粒子の合計が少なくとも100グラムの質量を有する、前記遅延放出剤形またはボーラス。
  55. 粒子が、顆粒および/または球である、請求項54に記載の遅延放出剤形。
  56. ワックスが、パラフィンおよび/またはカルナバおよび/またはヒマシワックスである、請求項49~55のいずれか一項に記載の遅延放出剤形。
  57. コアが、30重量%~75重量%のハロホルム、好ましくはブロモホルムを含む、請求項49~56のいずれか一項に記載の遅延放出剤形。
  58. コーティング/ハウジングの厚さが、2mm未満である、請求項49~57のいずれか一項に記載の遅延放出剤形。
  59. 遅延放出剤形が、ボーラスの形状を有する、請求項49~58のいずれか一項に記載の遅延放出剤形。
JP2023558116A 2020-12-08 2021-12-07 動物に物質を送達するための装置および方法の改善 Pending JP2023553202A (ja)

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
NZ77078620 2020-12-08
NZ770786 2020-12-08
AU2021900932 2021-03-30
AU2021900932A AU2021900932A0 (en) 2021-03-30 Improvement to Methods and Devices for Animal Production
AU2021221810A AU2021221810B2 (en) 2020-12-08 2021-08-25 Improvements to devices and methods for delivery of substances to animals
AU2021221810 2021-08-25
PCT/NZ2021/050216 WO2022124914A1 (en) 2020-12-08 2021-12-07 Improvements to devices and methods for delivery of substances to animals

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023553202A true JP2023553202A (ja) 2023-12-20

Family

ID=79170714

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023558116A Pending JP2023553202A (ja) 2020-12-08 2021-12-07 動物に物質を送達するための装置および方法の改善

Country Status (9)

Country Link
US (3) US11529310B2 (ja)
EP (1) EP4037666B1 (ja)
JP (1) JP2023553202A (ja)
AU (1) AU2021396978A1 (ja)
CA (1) CA3201057A1 (ja)
CL (1) CL2023001621A1 (ja)
LT (1) LT4037666T (ja)
MX (1) MX2023006678A (ja)
WO (1) WO2022124914A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2021396978A1 (en) * 2020-12-08 2023-02-23 Ruminant Biotech Corp Limited Improvements to devices and methods for delivery of substances to animals
WO2022261086A1 (en) * 2021-06-08 2022-12-15 Alltech, Inc. Iodoform compositions and methods thereof
GB202210434D0 (en) * 2022-07-15 2022-08-31 Carus Animal Health Ltd Agricultural compositions and methods

Family Cites Families (331)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3660562A (en) * 1970-06-24 1972-05-02 Smith Kline French Lab Method and compositions for improving feed efficiency of ruminants
ZA722664B (en) 1971-05-18 1973-01-31 Smith Kline French Lab Lyered bolus for animal husbandry providing for immediate and sustained release of medicament
GB1445560A (en) 1972-09-14 1976-08-11 Ici Ltd Animal feeds and additives therefor
DE2540509C2 (de) 1975-09-11 1985-02-14 Hoechst Ag, 6230 Frankfurt Verwendung von Salinomycin zur Verbesserung der Nährstoffverwertung und des Wachstums bei Wiederkäuern und Tierarten mit ähnlicher Verdauungsphysiologie
AU498884B2 (en) 1976-08-11 1979-03-29 Lussen, H Magnet device for animals stomach
GB1596621A (en) 1976-08-13 1981-08-26 Wellcome Found Anthelmintic ether combinations
AU7778281A (en) 1977-05-25 1982-03-04 Commonwealth Scientific And Industrial Research Organisation Apparatus for administration of controlled-release- compositions to ruminants
AU520409B2 (en) * 1977-05-25 1982-01-28 Commonwealth Scientific And Industrial Research Organisation Controlled release composition
GB1601923A (en) 1977-06-09 1981-11-04 Beecham Group Ltd Sustained release compositions
FR2401620A1 (fr) 1977-09-02 1979-03-30 Eastman Kodak Co Granules indegradables dans la panse des ruminants
US4177255A (en) 1977-09-02 1979-12-04 Eastman Kodak Company Rumen-stable pellets
US4181709A (en) 1977-09-02 1980-01-01 Eastman Kodak Company Rumen-stable pellets
IN152178B (ja) 1978-05-08 1983-11-05 Pfizer
US4191741A (en) 1978-09-22 1980-03-04 Eli Lilly And Company Removable drug implant
DE2966275D1 (en) 1978-11-07 1983-11-10 Beecham Group Plc Device for oral administration to a ruminant animal
DE3067332D1 (en) 1979-06-27 1984-05-10 Beecham Group Plc Veterinary preparations for ruminant animals
AT367294B (de) 1979-08-16 1982-06-25 Ciba Geigy Ag Verfahren zur herstellung eines veterinaermedizinischen depotpraeparats
NZ191509A (en) 1979-09-07 1982-12-07 T Quinlivan Trace element composition for ruminant animals
AU539868B2 (en) 1979-09-12 1984-10-18 Eli Lilly And Company Device for drug delivery to ruminants
NZ194900A (en) 1979-09-12 1983-04-12 Lilly Co Eli Controlled release growth promoting formulations
US4326522A (en) 1980-06-09 1982-04-27 Pitman-Moore, Inc. Mesh-covered bolus
GB2077586A (en) 1980-06-12 1981-12-23 Standard Telephones Cables Ltd Sustained-release device
NZ197543A (en) 1980-07-02 1984-12-14 Commw Scient Ind Res Org Controlled release compositions for inclusion in intraruminal devices
AU555998B2 (en) 1980-07-02 1986-10-16 Commonwealth Scientific And Industrial Research Organisation Controlled release compositions for administration of therapeutic agents to ruminants
US4381780A (en) 1981-01-19 1983-05-03 Research Corporation Sustained release delivery system
NZ200714A (en) 1981-06-24 1984-12-14 May & Baker Ltd Bolus comprising active material on bobbin for delivery to rumen
US4403989A (en) 1981-09-14 1983-09-13 Syntex (U.S.A.) Inc. Injection device
US4416659A (en) 1981-11-09 1983-11-22 Eli Lilly And Company Sustained release capsule for ruminants
NZ203102A (en) 1982-02-23 1985-05-31 Univ Leeds Ind Service Ltd Water-soluble glass articles;use in treatment of ruminants
DE3311649C2 (de) 1982-04-02 1994-08-11 Nippon Soda Co Futtermittelzusatz für Wiederkäuer
KR840000624A (ko) 1982-06-02 1984-02-25 원본미기재 부식억제 페인트 조성물
IE54171B1 (en) 1982-06-22 1989-07-05 Univ Glasgow Device for introducing nutrients and/or therapeutic materials into ruminant animals
GB2124899A (en) 1982-07-15 1984-02-29 Standard Telephones Cables Ltd Improved rumen bolus
AU559938B2 (en) 1983-04-22 1987-03-26 Commonwealth Scientific And Industrial Research Organisation Magnesium or alloy hinged capsule for administration to ruminants
NZ207783A (en) 1983-04-22 1986-06-11 Commw Scient Ind Res Org A hinged magnesium capsule for administration to ruminants
GB8311345D0 (en) 1983-04-26 1983-06-02 Dobson Park Ind Oral administration of capsules to animals
CA1240267A (en) 1983-05-26 1988-08-09 Eastman Kodak Company Rumen-stable pellets
US4564363A (en) 1983-07-13 1986-01-14 Smithkline Beckman Corporation Delayed action assembly
GB2146531B (en) 1983-09-15 1987-04-29 Stc Plc Controlled release system
GB8328916D0 (en) 1983-10-28 1983-11-30 Castex Prod Pharmaceutical pellet
GB2150830B (en) 1983-12-05 1987-08-19 Alza Corp Drug dispenser
GB2152373B (en) 1984-01-06 1987-07-15 Lilly Co Eli Sustained release device for ruminants
AU571922B2 (en) 1984-01-26 1988-04-28 Schering Agrochemicals Limited Veterinary implants comprising melatonin and derivatives thereof
FR2560768A1 (fr) 1984-03-07 1985-09-13 Crb Virbac Sa Dispositif a liberation programmee
US4595583A (en) 1984-03-19 1986-06-17 Alza Corporation Delivery system controlled administration of beneficial agent to ruminants
US4624945A (en) 1984-03-19 1986-11-25 Alza Corporation Dispensing system with means for increasing delivery of beneficial agent from the system
US4649042A (en) 1984-05-31 1987-03-10 Eli Lilly And Company Rumen delivery device
GR851195B (ja) 1984-06-02 1985-11-25 Castex Prod
US4687480A (en) 1984-09-14 1987-08-18 Commonwealth Scientific And Industrial Research Organization Controlled release capsule
AU588828B2 (en) 1984-09-14 1989-09-28 Commonwealth Scientific And Industrial Research Organisation Controlled release capsule
GB8423386D0 (en) 1984-09-15 1984-10-17 Standard Telephones Cables Ltd Rumen bolus
GB8514666D0 (en) 1985-06-11 1985-07-10 Coopers Animal Health Agent delivery systems
US4675174A (en) 1985-08-16 1987-06-23 Alza Corporation Veterinary dispenser delivering beneficial agent by gas power generated in situ
US4955881A (en) * 1985-08-16 1990-09-11 Alza Corporation Ruminant dispensing device
US4643731A (en) 1985-08-16 1987-02-17 Alza Corporation Means for providing instant agent from agent dispensing system
US4704118A (en) 1985-08-16 1987-11-03 Alza Corporation Ruminant dispensing device with thermo-activated memory
ES8800043A1 (es) 1985-08-16 1987-10-16 Alza Corp Un dispositivo distribuidor para descargar una formulacion de agente beneficioso a un entorno de uso
US4753800A (en) 1985-10-04 1988-06-28 Warner-Lambert Company Medicament adsorbates and their preparation
GB2182034A (en) 1985-10-23 1987-05-07 Stc Plc Sintered glass
GB8602679D0 (en) 1986-02-04 1986-03-12 Castex Prod Alloy
GB8603964D0 (en) 1986-02-18 1986-03-26 Cooper Animal Health Ltd Compositions
DE3772415D1 (de) 1986-03-10 1991-10-02 American Cyanamid Co Verfahren zur herstellung einer bolus-formulierung mit verzoegerter freisetzung.
EP0239039A3 (en) 1986-03-24 1989-06-07 Syntex (U.S.A.) Inc. Intraruminal controlled release device
GB2189390B (en) 1986-04-16 1989-12-28 Stc Plc Material dispenser, e.g. for use as rumen boluses
AU605482B2 (en) 1986-04-17 1991-01-17 Castex Products Limited Pellet for administration to ruminants
US4723958A (en) 1986-05-23 1988-02-09 Merck & Co., Inc. Pulsatile drug delivery system
AU591297B2 (en) 1986-07-15 1989-11-30 Pitman-Moore Australia Limited Intra-ruminal depot
EP0253554A3 (en) 1986-07-15 1988-07-20 Pfizer Inc. Controlled release drug-containing fibers
US4867980A (en) 1986-10-10 1989-09-19 Coopers Animal Health Australia Limited Heavy density depot
FR2606597B1 (fr) 1986-11-17 1989-01-27 Rhone Poulenc Sante Nouvelle composition pour l'alimentation des ruminants contenant une substance biologiquement active et sa preparation
GB8630876D0 (en) 1986-12-24 1987-02-04 Graham N B Hydrogel-containing envelopes
US4892778A (en) 1987-05-27 1990-01-09 Alza Corporation Juxtaposed laminated arrangement
US4792448A (en) 1987-06-11 1988-12-20 Pfizer Inc. Generic zero order controlled drug delivery system
US4876093A (en) 1987-07-02 1989-10-24 Alza Corporation Dispenser with dispersing member for delivering beneficial agent
AU2377288A (en) 1987-11-27 1989-07-13 Ici Australia Operations Proprietary Limited Livestock treatment
US4872873A (en) 1987-12-14 1989-10-10 Merck & Co., Inc. Controlled release bolus device
NZ222899A (en) 1987-12-14 1990-04-26 Coopers Animal Health Rumen-retentive bolus carrier with wings which extend to a locked position
FR2624351B1 (fr) 1987-12-15 1991-11-22 Rhone Poulenc Sante Compositions degradables par voie enzymatique utilisables pour l'enrobage d'additifs alimentaires destines aux ruminants
AU627444B2 (en) 1988-01-29 1992-08-27 Rhone-Poulenc Nutrition Animale Rumen-stable pellets
GB8802099D0 (en) 1988-01-30 1988-02-24 Coopers Animal Health Boluses
DE3803482A1 (de) 1988-02-05 1989-08-17 Lohmann Therapie Syst Lts Schwimmfaehiges orales therapeutisches system
DE3807523A1 (de) 1988-03-08 1989-09-28 Boehringer Ingelheim Vetmed Oral verabreichbares system zur kontrollierten freigabe von wirkstoffen
AU618589B2 (en) 1988-04-05 1992-01-02 Kyowa Hakko Kogyo Co. Ltd. Oral compositions for ruminants
US5002772A (en) 1988-05-31 1991-03-26 Pfizer Inc. Gastric retention system for controlled drug release
GB8815968D0 (en) 1988-07-05 1988-08-10 Pfizer Ltd Veterinary devices
US5141810A (en) 1988-10-04 1992-08-25 Pfizer Inc. Means for constraining a rumen drug delivery device in a rolled configuration
GB8829089D0 (en) 1988-12-13 1989-01-25 Coopers Animal Health Intra ruminal device
US5728088A (en) 1988-12-13 1998-03-17 Alza Corporation Osmotic system for delivery of fluid-sensitive somatotropins to bovine animals
NZ231758A (en) 1988-12-22 1992-01-29 Lilly Co Eli Treating bloat and/or increasing milk yield using crystalline monensin
AU615599B2 (en) 1988-12-22 1991-10-03 Eli Lilly And Company Methods
US4927639A (en) 1989-02-02 1990-05-22 Warner-Lambert Company Modified release gemfibrozil composition
EP0385106B1 (en) 1989-02-28 1994-03-23 American Cyanamid Company Sustained release bolus effective for the prolonged prevention, treatment or control of nematode, acarid and endo- and ectoparasitic infestations of ruminants
NZ228322A (en) 1989-03-14 1991-02-26 Ancare Distributors Treating bloat in ruminants by administering anionic surfactants
NZ228382A (en) 1989-03-17 1992-08-26 Carter Holt Harvey Plastic Pro Drug administering coil-like device for insertion in body cavity of animal
US5026559A (en) 1989-04-03 1991-06-25 Kinaform Technology, Inc. Sustained-release pharmaceutical preparation
GR1000345B (el) 1989-04-07 1992-06-25 Alza Corp Στοιχειο πυκνοτητας και μεθοδος κατασκευης του.
US5007790A (en) 1989-04-11 1991-04-16 Depomed Systems, Inc. Sustained-release oral drug dosage form
GB8909046D0 (en) 1989-04-21 1989-06-07 Pilkington Controlled Release Controlled delivery devices
GB8915002D0 (en) 1989-05-16 1989-08-23 Coopers Animal Health Dispensing devices
FR2648020B1 (fr) 1989-06-12 1992-03-13 Rhone Poulenc Sante Utilisation de compositions degradables par voie enzymatique pour l'enrobage d'additifs alimentaires destines aux ruminants
NZ234227A (en) 1989-06-30 1991-08-27 Smithkline Beecham Corp Delayed release dosage form
GB8915716D0 (en) 1989-07-08 1989-08-31 Coopers Animal Health Pharmaceutical compositions
US5021053A (en) 1989-07-14 1991-06-04 Alza Corporation Oral osmotic device with hydrogel driving member
CA2021282C (en) 1989-07-18 1994-11-29 Anthony L. Kuczynski Dispenser comprising ionophore
GB8917063D0 (en) 1989-07-26 1989-09-13 Pilkington Controlled Release Composite bolus manufacture and use
JPH03163011A (ja) 1989-08-31 1991-07-15 Yamanouchi Pharmaceut Co Ltd 胃内滞留デバイス
FR2653337B1 (fr) 1989-10-23 1992-02-07 Dow Corning Sa Element a liberation prolongee et procede pour le fabriquer.
US5045082A (en) 1990-01-10 1991-09-03 Alza Corporation Long-term delivery device including loading dose
IE71169B1 (en) 1990-01-24 1997-01-29 Alza Corp Delivery system comprising means for controlling internal system
US5122128A (en) 1990-03-15 1992-06-16 Alza Corporation Orifice insert for a ruminal bolus
US5178866A (en) 1990-03-23 1993-01-12 Alza Corporation Dosage form for delivering drug to the intestine
AU650000B2 (en) 1990-04-06 1994-06-09 Instrument Supplies Limited An applicator
NZ233368A (en) 1990-04-19 1991-11-26 William Leslie Porter Capsule holder for drenching gun
US5091185A (en) 1990-06-20 1992-02-25 Monsanto Company Coated veterinary implants
AU644462B2 (en) 1990-06-29 1993-12-09 Rhone-Poulenc Nutrition Animale Process for polishing granulates of lysine
AU653961B2 (en) 1990-10-15 1994-10-20 Meiwa Sangyo Co., Ltd. Method and apparatus for raising ruminants
GB9023270D0 (en) 1990-10-25 1990-12-05 Castex Prod Magnesium manganese alloy
MX9200339A (es) 1991-01-28 1992-08-01 Hoechst Ag Preparado para la liberacion controlada de sustancias activas, que son apropiadas como terapeuticos o para mejorar el crecimiento y el aprovechamiento de los piensos en rumiantes
AU650113B2 (en) 1991-04-05 1994-06-09 Eli Lilly And Company Sustained release capsule and formulations
AU734462B2 (en) 1991-04-05 2001-06-14 Eli Lilly And Company Sustained release capsule and formulations
AU708219B2 (en) 1991-04-05 1999-07-29 Eli Lilly And Company Sustained release capsule and formulations
US5190775A (en) 1991-05-29 1993-03-02 Balchem Corporation Encapsulated bioactive substances
US5227167A (en) 1991-06-11 1993-07-13 Alza Corporation Long-term delivery device including hydrophobic loading dose
AU661712B2 (en) 1991-08-08 1995-08-03 Mallinckrodt Veterinary Limited Defaunation method
US5178867A (en) 1991-08-19 1993-01-12 Alza Corporation Dosage form for delivering drug in short-time period
DK203491D0 (da) 1991-09-09 1991-12-19 Jens Wolstrup Fremgangsmaade til selektion og isolation af mikro svampe til biologisk kontrol af parasitiske nematoder samt svampe isoleret ved fremgangsmaaden
US5240713A (en) 1991-09-27 1993-08-31 Alza Corporation Dual rate agent delivery device
AU3739993A (en) 1992-04-03 1993-11-08 Daratech Pty Ltd Intra-ruminal devices
US5518730A (en) 1992-06-03 1996-05-21 Fuisz Technologies Ltd. Biodegradable controlled release flash flow melt-spun delivery system
US5352448A (en) 1992-07-20 1994-10-04 Purdue Research Foundatioin Oral administration of antigens
DE69331906T2 (de) 1992-08-05 2002-12-19 Faulding F H & Co Ltd Granulierte pharmazeutische zusammensetzung
KR100355130B1 (ko) 1992-09-18 2003-01-30 야마노우치세이야쿠 가부시키가이샤 하이드로겔서방성정제
FR2695804B1 (fr) 1992-09-18 1994-11-25 Rhone Poulenc Nutrition Animal Compositions nutritives ou médicamenteuses pour l'administration aux ruminants à base de chitosane.
NZ245076A (en) 1992-10-07 1994-09-27 William Leslie Porter Animal feed supplement comprising an at least partly oxidised alloy of copper in combination with at least one other trace element
GB9306106D0 (en) 1993-03-24 1993-05-12 Norbrook Lab Ltd Sustained release veterinary composition
NZ260514A (en) 1993-05-12 1996-05-28 John Douglas Frank Finlayson Ingestable capsule for ruminant animal; capsule contains transponder and removable plug
AU687062B2 (en) 1993-05-26 1998-02-19 Commonwealth Scientific And Industrial Research Organisation Controlled release antiparasitic compositions
AU666394B2 (en) 1993-08-31 1996-02-08 Barend Willem Hak A method for the preparation of a veterinary remedy and processing of same
DK106293D0 (da) 1993-09-22 1993-09-22 Joergen Rasmussen Kapsel til indbringning af laegemidler i kreaturmaver
PT739198E (pt) 1994-01-20 2004-02-27 Agres Ltd Dispositivo para administracao de substancias beneficas a ruminantes
NZ278977A (en) 1994-01-20 1997-03-24 Pastoral Agric Res Inst Nz Ltd Sustained release bolus for ruminants
ZA949350B (en) 1994-01-25 1996-05-24 Upjohn Co Aqueous prolonged release formulation
AUPM430894A0 (en) 1994-03-08 1994-03-31 Eli Lilly And Company A formulation and methods of treatment (1)
CA2186785A1 (en) 1994-04-01 1995-10-12 Yoichiro Nakai Process for producing sustained-release tablets and enteric tablets
US5980508A (en) 1994-06-22 1999-11-09 Controlled Release Technologies Pty Ltd Controlled release device and method
GB9413957D0 (en) 1994-07-11 1994-08-31 Castex Prod Release devices
AUPM922594A0 (en) 1994-11-04 1994-11-24 Commonwealth Scientific And Industrial Research Organisation Reduction of methane production in animals
AU706697B2 (en) 1994-11-04 1999-06-24 Commonwealth Scientific And Industrial Research Organisation A delivery system for antimethanogenic agents
GB9423786D0 (en) 1994-11-25 1995-01-11 Porter William L Bolus for supplying biologically beneficial substances to ruminant animals
NZ299436A (en) 1994-11-25 1997-03-24 William Leslie Porter Bolus for supplying beneficial substances to animals including a pocket of eroding material carrying beneficial substances
IE80860B1 (en) 1995-02-01 1999-04-21 William Leslie Porter Bolus for supplying biologically beneficial substances to ruminant animals
AUPN353695A0 (en) 1995-06-14 1995-07-06 Commonwealth Scientific And Industrial Research Organisation Immunogenic preparation and method for improving the productivity of ruminant animals
US5922736A (en) 1995-12-04 1999-07-13 Celegene Corporation Chronic, bolus administration of D-threo methylphenidate
CN1130222C (zh) 1996-01-11 2003-12-10 法玛西雅厄普约翰美国公司 水性延长释放配剂
HUP9901105A3 (en) 1996-07-09 1999-11-29 Europ Economic Community Ruminal bolus for electronic identification of a ruminant and process for producing thereof
US5972389A (en) 1996-09-19 1999-10-26 Depomed, Inc. Gastric-retentive, oral drug dosage forms for the controlled-release of sparingly soluble drugs and insoluble matter
FR2754711B1 (fr) 1996-10-21 1999-01-29 Vandamme Thierry Dispositif de liberation avec effet retard d'une substance active, notamment veterinaire
FR2756493B1 (fr) 1996-12-02 2001-04-13 Delab Dispositif d'administration locale de formulations solides ou semi-solides
AU1277497A (en) 1996-12-06 1998-06-29 American Cyanamid Company Oral veterinary fluoroquinolone antibacterial composition for extended durati on of therapy and method of treating
CZ297098B6 (cs) 1997-01-14 2006-09-13 Lts Lohmann Therapie-Systeme Gmbh Prípravek pro kontrolované uvolnování úcinných látek v gastrointestinálním traktu a zpusob jeho výroby
US5807594A (en) * 1997-02-26 1998-09-15 Ducoa, L.P. Method for enhancing feed efficiency in ruminants with an encapsulating choline composition
GB9707264D0 (en) 1997-04-10 1997-05-28 Porter William L Bolus for supplying biologically beneficial substances to ruminant animals
US6012415A (en) 1997-04-18 2000-01-11 Magtronic Id, Inc. Bolus with animal ID and temperature transponder
CA2329906A1 (en) 1997-04-18 1998-10-29 Peter Troesch Animal husbandry system
GB9711946D0 (en) 1997-06-09 1997-08-06 Castex Prod Release devices
US5951538A (en) 1997-08-07 1999-09-14 Ceramatec, Inc. Gas generating device for delivering beneficial agents to a body cavity
NZ332852A (en) 1997-11-19 2000-10-27 Eidson Associates Inc Veterinary medicament delivery system in the form of a gun
AU734727B2 (en) 1997-12-05 2001-06-21 Interag Improvements in and/or relating to delivery devices and their use
AU755686B2 (en) 1997-12-05 2002-12-19 Interag Active delivery device with reduced passive delivery
AU760814B2 (en) 1998-02-10 2003-05-22 Australian Wool Innovation Limited Fungal sulphur source and method of using the same
US6338856B1 (en) 1998-02-27 2002-01-15 Texas Tech University Seaweed supplement diet for enhancing immune response in mammals and poultry
US6391331B1 (en) 1998-02-27 2002-05-21 Texas Tech University Direct feeding of seaweed supplement to cattle and swine to enhance carcass quality
GB9911255D0 (en) 1999-05-15 1999-07-14 Porter William L Bolus for ruminant animals
EP1180020B2 (en) 1999-05-27 2009-06-24 Acusphere, Inc. Porous drug matrices and methods of manufacture thereof
US6632451B2 (en) 1999-06-04 2003-10-14 Dexcel Pharma Technologies Ltd. Delayed total release two pulse gastrointestinal drug delivery system
NZ337318A (en) 1999-08-18 2002-07-26 Interag Dispensing apparatus for dispensing same or different materials for at least two reservoirs
IL149421A0 (en) 1999-11-02 2002-11-10 Depomed Inc Pharmaceutical compositions containing fed mode inducing agents
IL133196A0 (en) 1999-11-29 2001-03-19 Yissum Res Dev Co Gastroretentive controlled release pharmaceutical dosage forms
US20020131988A1 (en) 1999-12-16 2002-09-19 Foster Todd P. Pharmaceutical implant containing immediate-release and sustained-release components and method of administration
US6764472B1 (en) 2000-01-11 2004-07-20 Bard Access Systems, Inc. Implantable refillable infusion device
US6290980B1 (en) 2000-04-28 2001-09-18 Solidose, Llc Packaging and method for solid dose administration of medicaments
NZ504631A (en) 2000-05-18 2002-02-01 Agres Ltd Gastro-intestinal sustained release bolus delivery system containing Duddingtonia flagrans
US6488962B1 (en) 2000-06-20 2002-12-03 Depomed, Inc. Tablet shapes to enhance gastric retention of swellable controlled-release oral dosage forms
NZ538016A (en) 2000-08-08 2006-08-31 Interag Multiple material dispensing with primary piston expressing bolus and secondary piston actuated by primary piston t express material from secondary reservoir
GB0023743D0 (en) 2000-09-28 2000-11-08 Porter William L Wax bolus
GB0100297D0 (en) 2001-01-05 2001-02-14 Castex Prod Zinc based alloy bolus for veterinary use
US20030008007A1 (en) 2001-04-23 2003-01-09 Jose Gutierrez-Rocca Release pharmaceutical construct for gastric retention
AUPR602501A0 (en) 2001-06-29 2001-07-26 Smart Drug Systems Inc Sustained release pharmaceutical composition
NZ514780A (en) 2001-08-08 2003-08-29 Eidson Associates Inc Automatic veterinary medicament delivery system
AU2002315568B2 (en) 2001-09-11 2008-04-24 Virbac Corporation Preparation of sustained release pharmaceutical composition
NZ514279A (en) 2001-09-20 2004-02-27 Ashmont Holdings Ltd Intraruminal device for dispensing medication where device has arms that open to keep the device in the animal's rumen after a constraint device dissolves
NZ530317A (en) 2001-09-20 2005-10-28 Ashmont Holdings Ltd Intraruminal device
AU2004210544C1 (en) 2001-10-19 2009-01-08 Elanco Us Inc. Dosage form, device and methods of treatment
AUPR839001A0 (en) 2001-10-19 2001-11-15 Eli Lilly And Company Dosage form, device and methods of treatment
US7612112B2 (en) 2001-10-25 2009-11-03 Depomed, Inc. Methods of treatment using a gastric retained gabapentin dosage
US6723340B2 (en) 2001-10-25 2004-04-20 Depomed, Inc. Optimal polymer mixtures for gastric retentive tablets
AU2002332990B2 (en) 2001-10-26 2007-05-10 John Kohnke Dosage system & dosage vehicle therefor
DE60230905D1 (de) 2001-11-14 2009-03-05 Larena Mittel enthaltend ein rote algen extrakt der gattulen
CO5400144A1 (es) 2002-03-11 2004-05-31 Novartis Ag Compuestos organicos
ES2535489T3 (es) 2002-05-20 2015-05-12 Cedars-Sinai Medical Center Diagnóstico del estreñimiento por análisis de la concentración de metano
GB0216213D0 (en) 2002-07-12 2002-08-21 Castex Prod Release devices for veterinary use
EP1545464B1 (en) 2002-08-01 2020-09-02 The Regents of The University of California Method and compositions for preparing and delivering rumen protected lipids, other nutrients and medicaments
AU2003278940B2 (en) 2002-09-23 2010-06-24 John I. Haas, Inc. Hop acids as a replacement for antibiotics in animal feed
US20040253304A1 (en) 2003-01-29 2004-12-16 Yossi Gross Active drug delivery in the gastrointestinal tract
ES2253949B1 (es) 2003-07-03 2007-07-16 Rumitag, S.L. Capsula para la identificacion electronica de rumiantes de cualquier edad y peso.
NZ529177A (en) 2003-10-24 2005-12-23 Agres Ltd Administration process for a delivery device that releases the active agent over several days
GB2408453B (en) 2003-11-25 2006-06-28 Rumbol Products Ltd A ruminant bolus
AU2003101051A4 (en) 2003-12-24 2004-02-12 Aleis Trakit Pty Ltd A moveable EID reading apparatus
WO2005082270A1 (en) 2004-02-26 2005-09-09 Parnell Laboratories (Aust) Pty Limited Bolus for ruminant animals
US8007827B2 (en) 2004-04-02 2011-08-30 Impax Laboratories, Inc. Pharmaceutical dosage forms having immediate release and/or controlled release properties
CA2562081C (en) 2004-04-06 2013-01-08 Kansas State University Research Foundation Method for encapsulation of orally ingested materials to alter the site of digestion, site of action, or stability
NZ554633A (en) 2004-09-09 2008-11-28 Argenta Mfg Ltd Delivery devices and their uses
AU2011213734A1 (en) 2004-09-09 2011-09-08 Argenta Manufacturing Limited Delivery Devices And Their Uses
AU2013242835A1 (en) 2004-09-09 2013-10-31 Argenta Innovation Limited Delivery Devices and their Uses
NZ535258A (en) 2004-09-09 2007-08-31 Argenta Mfg Ltd Delivery devices and their uses
NZ538813A (en) 2005-03-14 2007-09-28 Agres Ltd Intra-ruminal bolus for the controlled release of a beneficial agent
GB2425259B (en) 2005-04-12 2008-09-24 Castex Prod Controlled release devices and structural elements for use in their manufacture
NZ596143A (en) 2005-09-09 2012-08-31 Argenta Mfg Ltd Delivery devices and their uses with first dose capsules in body accessible to rumen fluid via first outlet and second dose capsule(s) retained over firt outlet
NZ543314A (en) 2005-10-28 2007-08-31 Interag A delivery system where the driving substance contains the active component
DK1965809T3 (da) 2005-11-21 2010-01-04 Bioatlantis Ltd Præparater til forbedring af sundhedstilstanden i dyrs tarmsystem og dyrs ydeevne omfattende Beta-glucanerne og Alfa-fucaner
JP5356235B2 (ja) 2006-09-29 2013-12-04 モノソル アールエックス リミテッド ライアビリティ カンパニー フィルム−埋設包装およびその製造方法
AU2014201152C1 (en) 2006-12-21 2017-01-12 Bayer New Zealand Limited Tablet Formulation
DE102007026037A1 (de) 2007-06-04 2008-12-11 Lts Lohmann Therapie-Systeme Ag Gastroretentives System mit Alginat-Körper
MX340736B (es) 2007-09-25 2016-07-22 Pastoral Greenhouse Gas Res Ltd * Vacunas y componentes de vacunas para inhibicion de celulas microbianas.
EP2214481B1 (en) 2007-10-15 2019-05-01 United Animal Health, Inc. Method for increasing performance of offspring
US8307785B2 (en) 2008-05-23 2012-11-13 C-Lock, Inc. Method and system for monitoring and reducing ruminant methane production
US7966971B2 (en) 2008-05-23 2011-06-28 C-Lock Inc. Method and system for monitoring and reducing ruminant methane production
FR2933191B1 (fr) 2008-06-25 2010-06-25 Valorisation Par Extrusion Procede d'evaluation de la quantite de methane produite par un ruminant laitier et procede pour diminuer et controler cette quantite.
FR2933848B1 (fr) 2008-07-18 2019-08-09 Roquette Freres Composition de fibres indigestibles solubles et d'organismes eucaryotes dotes d'une paroi polysaccharidique utilisees dans le domaine du bien etre
KR100937781B1 (ko) 2008-09-18 2010-01-20 화성용 에나활성미네랄 a 활성수를 유효성분으로 함유하는 간손상 방지 또는 간기능 개선용 약학조성물
US8308678B2 (en) 2008-09-23 2012-11-13 Mcneil-Ppc, Inc. Pre-filled applicator device
NZ572035A (en) 2008-10-15 2010-02-26 Bomac Research Ltd Wax bolus containing zinc particles of a defined particle size
NZ572736A (en) 2008-11-11 2010-03-26 Bomac Research Ltd Improvements in delivery devices
NZ573143A (en) 2008-11-25 2010-03-26 Bomac Research Ltd Improvements in delivery devices
NZ573142A (en) 2008-11-25 2010-03-26 Bomac Research Ltd Improved bolus
GB0822295D0 (en) 2008-12-08 2009-01-14 Agrimin Ltd Bolus and manufacturing process
NZ576414A (en) 2009-04-21 2010-08-27 Bomac Research Ltd Bolus in form of plural dosage media connected by flexible material
ES2899499T3 (es) 2009-05-21 2022-03-11 Bioatlantis Ltd Mejora de la salud, la inmunidad y el rendimiento gastrointestinal mediante intervención alimentaria
WO2011006269A1 (fr) 2009-07-13 2011-01-20 Pancosma Societe Anonyme Pour L'industrie Des Produits Biochimiques Additif alimentaire contenant de l 'eugénol, du cinnamaldéhyde et un extrait d'alliacée
UY32802A (es) 2009-07-23 2011-01-31 Provimi Holding B V Composiciones para reducir la metanogénesis gastrointestinal en rumiantes
AU2016200312A1 (en) 2009-07-31 2016-02-11 Merial, Inc. Sustained release capsules
US8734430B2 (en) 2009-07-31 2014-05-27 Merial Limited Sustained release capsules
GB2485953B (en) 2009-08-27 2014-07-23 Temple Inland Methods of making and using a ruminant gas reduction composition
AU2010296886A1 (en) 2009-09-18 2012-04-12 F.Hoffmann-La Roche Ag Devices, systems and methods for quantifying bolus doses according to user parameters
EP2314154A1 (en) 2009-10-26 2011-04-27 Nederlandse Organisatie voor toegepast -natuurwetenschappelijk onderzoek TNO Bolus System
US8784871B2 (en) 2009-12-11 2014-07-22 Dsm Ip Assets B.V. Nitrooxy alkanoic acids and derivatives thereof in feed for reducing methane emission in ruminants, and/or to improve ruminant performance
WO2011100763A2 (en) 2010-02-15 2011-08-18 Alltech, Inc. Ruminant dietary supplement compositions and methods of manufacturing and using the same
NL1037947C2 (nl) 2010-05-07 2011-11-08 Lely Patent Nv Werkwijze en inrichting voor het bepalen van door een herkauwer, in het bijzonder een melkdier uitgestoten broeikasgas, in het bijzonder methaan.
EP2573165B1 (en) 2010-05-18 2015-10-14 Able Corporation Method of inhibiting methanogenesis
NZ578771A (en) 2010-06-10 2011-10-28 Merial Ltd Sustained release capsules with overcap rupturable first to allow dose dump before further dose delivered by spring biased piston
NZ594862A (en) 2010-06-10 2011-11-25 Merial Ltd Sustained release capsule with piston having hollow sleeve on back of piston for guiding spring
FR2961907B1 (fr) 2010-06-29 2012-07-27 Valorex Sa Procede d'evaluation de la quantite de methane produite par un ruminant dit "a viande"
EP2629602B1 (en) 2010-10-19 2018-07-11 ST Reproductive Technologies, LLC Animal monitoring system
FR2966603B1 (fr) 2010-10-21 2012-11-16 Valorex Sa Procede d'evaluation de la quantite de methane produite par un ruminant laitier
BR112013015569B1 (pt) 2010-12-20 2020-03-03 Dsm Ip Assets B.V. Uso de moléculas orgânicas de nitrooxi na alimentação para reduzir a emissão de metano em ruminantes e/ou para melhorar o desempenho de ruminantes, composição nutricional ou aditivo nutricional de ruminantes
NZ573656A (en) 2011-02-07 2012-06-29 Bayer New Zealand Ltd Stomach held bolus string for animal dosing
US8453601B2 (en) 2011-05-19 2013-06-04 C-Lock Inc. Vaccine and health-related applications for ruminant breath monitoring system
CN103561586B (zh) 2011-05-26 2016-05-04 帝斯曼知识产权资产管理有限公司 饲料组合物用于减少反刍动物的甲烷排放和/或改善反刍动物表现的用途
NZ593497A (en) 2011-06-16 2013-01-25 Kahne Ltd Animal digestion monitoring system with bolus having a transmitter and designed to be retained in the dorsal sac of the rumen
JP2014525738A (ja) 2011-07-01 2014-10-02 コモンウェルス サイエンティフィック アンド インダストリアル リサーチ オーガニゼイション 哺乳動物の胃の中のガスを測定するためのシステム、方法、及び装置
AU2012305915B2 (en) 2011-09-07 2017-09-07 Roland Saur-Brosch Formulation for the controlled release of one or several substances in the digestive tract of a mammal
US20130136827A1 (en) 2011-11-28 2013-05-30 James S. Drouillard Method and Composition for Increasing The Proportion of Dietary Ingredients That Are Resistant To Degradation by Ruminal Microorganisms
EP2644038A1 (en) 2012-03-26 2013-10-02 DSM IP Assets B.V. Use of para nitro amino derivatives in feed for reducing meth-ane emission in ruminants
EP2653039A1 (en) 2012-04-19 2013-10-23 Interquim, S.A. Feed composition for reducing ruminant methanogenesis
FI124101B (en) 2012-05-14 2014-03-14 Hankkija Maatalous Oy Modified tall oil fatty acid
EP2724670B1 (en) 2012-10-26 2015-06-17 Pekka Kankfelt Detecting altered pH levels of rumens
US8747916B1 (en) 2012-10-30 2014-06-10 Donald M. Smith Selecting, producing, and feeding whole algae as a feed supplement for cattle and bison to produce meat high in omega 3's for human health
GB2510826B (en) 2013-02-13 2015-09-02 Animax Ltd Improvements in or relating to release of a beneficial substance from a bolus
NZ714513A (en) 2013-05-09 2016-06-24 Allflex Usa Inc Animal health monitoring system
WO2014200365A1 (en) 2013-06-11 2014-12-18 Kahne Limited Rumen bolus
JP6442514B2 (ja) 2013-09-17 2018-12-19 メリアル インコーポレイテッド 多チャンバ型・多調合薬型流体デリバリシステム
CN111686135B (zh) * 2014-01-21 2022-12-06 联邦科学和工业研究机构 用于减少反刍动物中的总气体产量和/或甲烷产量的方法
US10881697B2 (en) 2014-01-21 2021-01-05 Commonwealth Scientific And Industrial Research Organisation Method for reducing total gas production and/or methane production in a ruminant animal
MX369410B (es) 2014-01-31 2019-11-07 Morishita Jintan Co Agente de administración oral para rumiantes y alimento para rumiantes que lo contiene.
EP2905013B1 (en) 2014-02-06 2016-08-03 Bimeda AMEA Limited Treatment of East Coast Fever
JP6578283B2 (ja) 2014-02-12 2019-09-18 トランサルガエ イスラエル リミテッド 藻類をベースとした食用ワクチン
EA038483B1 (ru) 2014-02-14 2021-09-03 Геа Фарм Технолоджиз Гмбх Способ и устройство для контроля кормления, прежде всего ферментации в рубце желудка жвачного животного
WO2015171151A1 (en) 2014-05-08 2015-11-12 Smith Donald M Selecting, producing, and feeding whole algae as a feed supplement for cattle and bison to produce meat high in omega 3's for human health
KR20170015389A (ko) 2014-06-02 2017-02-08 테바 파마슈티컬 인더스트리즈 리미티드 확장 가능한 위체류 투여 형태
KR101656929B1 (ko) 2014-06-02 2016-09-13 씨제이제일제당 (주) 반추동물의 메탄 생성 저감용 사료 첨가제 조성물
CA2955666A1 (en) 2014-08-13 2016-02-18 Cedars-Sinai Medical Center Anti-methanogenic compositions and uses thereof
BR112017008361A2 (pt) 2014-10-21 2018-02-20 M Smith Donald método para aumentar o nível de ácidos graxos ômega-3 em gado bovino
CN107249348A (zh) 2015-02-02 2017-10-13 拜内梅尔克公司 动物饲料组合物及其制备方法
ES2972377T3 (es) 2015-02-16 2024-06-12 Zivo Bioscience Inc Composiciones antinflamatorias e inmunomoduladoras que comprenden Klebsormidium y usos de las mismas
CN107708430A (zh) 2015-03-25 2018-02-16 拜内梅尔克公司 氨基酸动物饲料组合物
US10231644B2 (en) 2015-06-12 2019-03-19 St Reproductive Technologies Llc Calf bolus
WO2017078544A1 (en) 2015-11-02 2017-05-11 Pgg Wrightson Seeds Limited Nutrient loss reduction method
CA3006322C (en) 2015-11-30 2022-06-07 Jvd, Inc. Medicine delivery and animal management systems
EP3389489B1 (de) 2015-12-18 2022-04-13 Dropnostix GmbH Vorrichtung zum messen des magendrucks und der magenmotilität eines nutztieres
US20190290474A1 (en) 2016-01-04 2019-09-26 Jurox Pty Ltd Drug release device and use
RU2018128578A (ru) 2016-01-07 2020-02-10 Аскус Байосайенсиз, Инк. Способы улучшения продукции молока путем введения микробных консорциумов
WO2017119959A1 (en) 2016-01-08 2017-07-13 Cargill, Incorporated Animal feed bolus and methods for manufacturing the same
CA3014897C (en) 2016-02-16 2020-12-29 Zivo Bioscience, Inc. Nutritional support for animals via administration of an algal derived supplement
BR122022006025B1 (pt) 2016-04-26 2023-05-16 The State Of Israel, Ministry Of Agriculture & Rural Development, Agricultural Research Organization (Aro) (Volcani Center) Método para determinar eficiência alimentar ou produção de metano de animal ruminante
EP3451851A4 (en) 2016-05-04 2020-01-01 Raisioagro OY FEED FOR RUMBERS, METHOD FOR PRODUCING A FEED FOR RUMBERS AND FEEDING METHODS
WO2017205844A2 (en) 2016-05-27 2017-11-30 Lyndra, Inc. Materials architecture for gastric residence systems
CN117296786A (zh) 2016-07-29 2023-12-29 联邦科学及工业研究组织 放牧和围栏系统的生长性能改善
KR102095270B1 (ko) 2016-11-10 2020-03-31 주식회사 유라이크코리아 질병 관리 방법 및 이를 수행하기 위한 장치들
FR3060945B1 (fr) 2016-12-23 2021-01-29 Agro Innovation Int Produit ameliorant la valorisation des fibres de la ration
KR20190107712A (ko) 2017-01-26 2019-09-20 트리아스텍 인코포레이티드 특정 위장 부위에서의 제어 방출의 투여 형태
CN110312436B (zh) 2017-02-21 2022-12-02 帝斯曼知识产权资产管理有限公司 饲料组合物来减少反刍动物中甲烷排放和/或改善反刍动物性能的用途
WO2018153702A1 (en) 2017-02-21 2018-08-30 Dsm Ip Assets B.V. Use of a feed composition for reducing methane emission in rumi-nants, and/or to improve ruminant performance
WO2018197620A1 (en) 2017-04-26 2018-11-01 Nutreco Nederland B.V. A solid feed combination composition for ruminant calves
CN110913702A (zh) 2017-04-28 2020-03-24 埃斯库斯生物科技股份公司 利用微生物的人造生物集合在反刍动物中用于支持谷物加强剂和/或能量加强剂饮食的方法
US10390515B2 (en) 2017-04-28 2019-08-27 Herdstrong Llc Bolus antenna system
WO2018204186A1 (en) 2017-04-30 2018-11-08 Triton Algae Innovations Method of treating alimentary canal conditions
EP3629756A1 (en) 2017-06-01 2020-04-08 Mootral SA Animal feed supplement
CA3068257A1 (en) 2017-06-20 2018-12-27 Camas Incorporated Compositions and methods for reducing methane producing bacteria in animals
DE102017212520A1 (de) 2017-07-20 2019-01-24 Ulf-Michael Stumpe Bolus zur Eingabe in die Vormägen von Wiederkäuern und Verfahren zur Herstellung des Bolus
US11523625B2 (en) 2017-08-07 2022-12-13 Techmix, Llc Feed supplement bolus with active yeast
EP3450974B1 (en) 2017-09-01 2020-11-04 Leibniz-Institut für Nutztierbiologie Prediction method for methane (ch4) emission of a dairy cow
WO2019056051A1 (en) 2017-09-22 2019-03-28 4 Season Company Pty Ltd FOOD SUPPLEMENT REDUCING EMISSIONS
WO2019063697A1 (en) 2017-09-28 2019-04-04 Nutreco Nederland B.V. COMPOSITIONS AND METHODS FOR ENHANCING THE USE OF NITROGEN IN A RUMINANT
MX2020007101A (es) 2017-11-03 2020-09-03 Archer Daniels Midland Co Proceso para producir aminoacidos encapsulados para rumiantes.
WO2019117733A1 (en) 2017-12-14 2019-06-20 Pastoral Greenhouse Gas Research Ltd The use of acetylene derivatives in ruminants
EP3743051A1 (en) 2018-01-24 2020-12-02 DSM IP Assets B.V. Novel use
EP3758647A4 (en) 2018-02-26 2021-12-08 Argenta Innovation Limited INTRARUMINAL DEVICE
NZ750914A (en) 2018-02-26 2020-11-27 Argenta Innovation Ltd Intra-ruminal device
BR112020018621A2 (pt) 2018-03-16 2020-12-29 Ajinomoto Co., Inc. Composição de aditivo de ração de tipo revestido, ração, e, uso de um agente revestido .
EP3784647B1 (en) 2018-04-25 2022-05-11 DSM IP Assets B.V. Novel dicarboxylic acid diesters
EA202092782A1 (ru) 2018-05-23 2021-04-19 Бёрингер Ингельхайм Ветмедика Гмбх Применение перорального болюса при запуске молочного рогатого скота
CN112689459A (zh) 2018-08-20 2021-04-20 发酵专家公司 改进的动物饲料产品
US20220054809A1 (en) 2018-09-10 2022-02-24 Argenta Innovation Limited Controlled release formulations in delivery devices
AU2019337348A1 (en) 2018-09-10 2021-05-06 Argenta Innovation Limited Sustained release formulations in delivery devices
EP3628169A1 (en) 2018-09-25 2020-04-01 DSM IP Assets B.V. 3h-1,2-dithiol-derivatives for reducing methane emission in ruminants
FR3088195B1 (fr) 2018-11-12 2021-05-28 Amadeite Extrait d'algues rouges pour son utilisation pour la prevention ou le traitement d'un trouble intestinal
GB2612927B (en) * 2018-12-06 2023-10-04 FutureFeed Pty Ltd Asparagopsis oil composition
WO2020118345A1 (en) 2018-12-14 2020-06-18 ProAgni Pty Ltd Animal feed composition
GB201907960D0 (en) 2019-06-04 2019-07-17 Nutripharm Ltd Intraruminal bolus and method of making
WO2021116395A1 (en) 2019-12-11 2021-06-17 Dsm Ip Assets B.V. New slow-release delivery composition
AU2021396978A1 (en) * 2020-12-08 2023-02-23 Ruminant Biotech Corp Limited Improvements to devices and methods for delivery of substances to animals

Also Published As

Publication number Publication date
MX2023006678A (es) 2023-08-22
AU2021396978A1 (en) 2023-02-23
US20230085030A1 (en) 2023-03-16
LT4037666T (lt) 2024-06-10
EP4037666B1 (en) 2024-05-01
CA3201057A1 (en) 2022-06-16
US11529310B2 (en) 2022-12-20
US20230083835A1 (en) 2023-03-16
US20220175670A1 (en) 2022-06-09
EP4037666A1 (en) 2022-08-10
CL2023001621A1 (es) 2023-12-29
WO2022124914A1 (en) 2022-06-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2023553202A (ja) 動物に物質を送達するための装置および方法の改善
TWI362244B (en) Solid milk and method for manufacturing thereof
JP6401334B2 (ja) 固形乳の溶解性と強度の判定方法及び固形乳の製造方法
SE201646C1 (ja)
KR102533941B1 (ko) 용해성 미세 성분 컨테이너 및 상기 컨테이너를 사용한 동물 사료 제조 방법
KR920014466A (ko) 반추동물의 치료법으로서 또는 성장 및 먹이 이용성을 개선시키는데 적합한 활성 물질의 조절된 방출제제
AU2023200195B2 (en) Improvements to devices and methods for delivery of substances to animals
AU2009223992B2 (en) Preparation of feed compositions
US20240139103A1 (en) Devices and Methods for Delivering Methane Inhibiting Compounds to Animals
RU2523586C2 (ru) Способ и установка для приготовления сыра или сырного продукта
AU2021221810B2 (en) Improvements to devices and methods for delivery of substances to animals
JP4618813B2 (ja) 固形乳,及びその製造方法
US20090186130A1 (en) Aquatic Feed
CN104523681A (zh) 一种驱虫缓释控释大丸剂及其制备方法
JP4605665B2 (ja) 固形乳,及びその製造方法
McDowell et al. Gastrointestinal transit in the common brushtail possum measured by gamma scintigraphy
NZ785890A (en) Improvements to devices and methods for delivery of substances to animals
WO2020245303A1 (en) Intraruminal bolus and method of making
JP2008048749A (ja) 固形乳,及びその製造方法
Young et al. Maintenance energy requirement of grazing sheep in relation to herbage availability. II.* Observations on grazing intake
CN112351689A (zh) 在饲料中快速释放苯甲酸
ES2807228T3 (es) Comprimidos de glucosamina sin excipientes y procedimientos de preparación de los mismos
AU2009320500A1 (en) Improvements in bolus devices for the delivery of active agents to animals
AU753759B2 (en) Improvements in and relating to implants for delivering B12 compounds
SHUKLA et al. Effect of Various Superdisintegrants on the drug Release Profile and Disintegration time of Metaproterenol Sulfate Orally Disintegrating tablets