JP2023542476A - シロキサンの調製方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、一般式(I)の化合物から、および/または一般式(II)の化合物から選択される、少なくとも1種のアルコキシ-有機ケイ素化合物を、カチオン性ケイ素および/またはゲルマニウム化合物の存在下、-40℃~250℃の温度で反応させる、シロキサンの調製方法に関する。

Description

本発明は、一般式(I)および/または(II)のアルコキシ-有機ケイ素化合物から、少なくとも1種のカチオン性ケイ素および/またはゲルマニウム化合物の存在下でシロキサンを調製する方法に関する。
シロキサンは、多くの技術分野で使用されている、工業的に重要な化合物群である。したがって、シロキサンの調製は、工業的な有機ケイ素化学において重要なプロセスである。例えば、工業的規模で確立された1つのプロセスは、以下の反応式に従ってクロロシランから出発する加水分解縮合である:
2R3Si-Cl+H2O => R3Si-O-SiR3+2HCl
また、それぞれ工業的規模で製造される原料であるアルコキシ基含有シランおよびシロキサンの加水分解縮合もまた、確立された他のプロセスである:
3Si-OR+H2O => R3Si-OH+ROH;
2R3Si-OH => R3Si-O-SiR3+H2
しかしながら、これらの加水分解縮合は、第一工程で生成したシラノールが、水の再構成によってさらに反応してシロキサンを生成するため、過剰の水により常に実施する必要がある。アルコキシ基含有有機ケイ素化合物の縮合は、また、触媒として塩酸を必要とし、該触媒は、水および生成したアルコールと共に、反応後に再び完全に除去しなければならない。このことは、特に架橋反応の場合、加水分解縮合プロセスをより困難にする不利な点となる。メトキシシラン(シロキサン)の加水分解縮合の不利な点は、メタノールの生成であり、メタノールは、通常はその毒性のために望ましくないことが多い。
ShimadaおよびJorapurのSynlett 2010,23,1633には、アセトニトリル中でモル量のMeerwein塩(Me3OBF4、Et3OBF4またはEt3OPF6)の存在下、炭酸カリウムを添加して、アルコキシシランから対称型ジシロキサンを合成することが記載されている。大量のMeerwein塩を必要とするため、このプロセスは不経済である。また、後処理中に大量の塩を技術的に複雑な方法で分離する必要がある。したがって、このプロセスは、架橋プロセスには適していない。
Gautret et al.のSynth.Commun.1996,26,707には、触媒として1%トリフルオロ酢酸の存在下、室温でヘキサメチルジシロキサンおよびビス(ジアリールメチル)エーテルへのトリメチルシリル化ジアリールカルビノールの変換が記載されている。また、このプロセスは、Si-O-Si結合の形成を伴う架橋プロセスには、これらの結合がトリフルオロ酢酸などの強酸に対して安定でないため、原理的に適さない。
本発明の目的は、工業的規模で使用でき、アルコキシ基含有有機ケイ素化合物を加水分解工程なしに連結してシロキサンを形成できるシロキサンの調製方法を提供することである。
この目的は、一般式(I)の化合物から選択される少なくとも1種のアルコキシ-有機ケイ素化合物、および/または一般式(II)の化合物から選択されるアルコキシ-有機ケイ素化合物を、
少なくとも1種の、カチオン性ケイ素および/またはゲルマニウム化合物の存在下、
-40℃~250℃、好ましくは0℃~200℃、特に好ましくは10℃~100℃の温度で反応させる方法によって達成される。
123Si-ORx (I)
式(I)中、R1、R2およびR3は、水素、ハロゲン、非置換または置換のC1~C20炭化水素基、および非置換または置換のC1~C20炭化水素オキシ基からなる群から独立して選択され、
基R1、R2およびR3の2つは、一緒になって、単環式または多環式の、非置換または置換のC2~C20炭化水素基を形成していてもよく、それぞれの場合における置換とは、炭化水素基または炭化水素オキシ基が独立して以下の置き換え:
ハロゲン、-CH(=O)、-C≡N、-ORz、-SRz、-NRz 2および-PRz 2による水素原子の置き換え、
-O-、-S-または-NRz-によるCH2基の置き換え、
-C(=O)-による、Siに直接結合していないCH2基の置き換え、
-CH(=O)によるCH3基の置き換え、ならびに
Si原子によるC原子の置き換え、
のうち少なくとも1つを有することを意味し、
zは、それぞれの場合において、C1~C6アルキル基およびC6~C14アリール基からなる群から独立して選択され、
xは、C1~C20炭化水素基であり;
Figure 2023542476000001
式(II)中、Rxは、上記で定義した通りであり、Ryは、R1、R2またはR3について定義した通りであり、
添字a、b、b'、c、c'、c''、d、d'、d''、d'''は、それぞれのシロキサン単位の数をそれぞれ示し、独立して0~100,000の整数を表し、ただし、すべての添字の合計は少なくとも2の値を有し、添字b'、c'、c''、d'、d''またはd'''の少なくとも1つは0ではない。
好ましくは、基R1、R2およびR3のいずれも、水素ではない。
好ましくは、基R1、R2およびR3は、水素、非置換または置換のC1~C12炭化水素基、および非置換または置換のC1~C12炭化水素オキシ基からなる群から独立して選択される。
特に好ましくは、基R1、R2およびR3は、メチル、エチル、ビニル、フェニル、メトキシおよびエトキシからなる群から独立して選択される。
式(I)および(II)において、基Rxは、好ましくは、非置換または置換のC1~C12炭化水素基、特に非置換または置換のC1~C6炭化水素基、からなる群から独立して選択される。
式(I)および(II)において、Rxは、特に好ましくは、C1~C6アルキル基、ビニルおよびフェニルからなる群から独立して選択される。
添字a、b、b'、c、c'、c''、d、d'、d''、d'''は、好ましくは0~1000の範囲の整数、特に好ましくは0~100の範囲の整数から独立して選択される。
式(I)および(II)のアルコキシ-有機ケイ素化合物の、対応するシロキサンを形成する反応は、カルボニル化合物の存在によって促進でき、物質の変換も増加し得ることが見出された。したがって、該反応は、少なくとも1種のカルボニル化合物の存在下で実施されることが好ましいかもしれない。
カルボニル化合物は、好ましくは、一般式(III)の化合物から選択される。
d-(X)n-CO-(X)n-Rd (III)
式(III)中、Rdは、独立して、水素、または非置換もしくは置換のC1~C40炭化水素基であり、2つの基Rdはまた、互いに結合して、したがって環(好ましくは4~7員環)を形成していてもよい。Xは、独立して、酸素、-N(H)-または-N(Rd)-であり、独立してn=0または1である。
カルボニル化合物(III)の例として、以下のものを挙げることができる:
・ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒドおよびベンズアルデヒドなどのアルデヒド
・アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジエチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、シクロヘプタノン、アセトフェノンおよびピナコロンなどのケトン
・酢酸メチル、酢酸エチルおよびプロピオン酸メチルなどのカルボン酸エステル
・カプロラクトン、ブチロラクトンおよびバレロラクトンなどのラクトン
・ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネートおよびエチレンカーボネートなどのカーボネート
・ジメチルカーバメートおよびジエチルカーバメートなどのウレタン
・尿素、N,N’-ジメチル尿素、N,N’-ジエチル尿素およびテトラメチル尿素などの尿素類
特に好ましくは、n=0であり、Rdは、独立して、水素またはC1~C12炭化水素基、好ましくはC1~C6アルキル基、特に好ましくはC1~C4アルキル基である。特に、カルボニル化合物は、アセトアルデヒド、ホルムアルデヒド、アセトンおよびメチルエチルケトンからなる群から選択される。
アルデヒドの代わりに、対応するアセタールまたはケタールを使用することもできる。これらは、カチオン性ケイ素および/またはゲルマニウム化合物の存在下でアルデヒドと平衡状態にあるためである。例えば、アセトアルデヒドの代わりにパラアルデヒドまたはアセトアルデヒドジエチルアセタールを使用でき、ホルムアルデヒドの代わりに1,3,5-トリオキサンを使用できる。
カルボニル化合物は、一般式(I)もしくは(II)の化合物の重量を基準として、または(I)および(II)の混合物を使用する場合には、一般式(I)および(II)の化合物の合計重量を基準として、0.01%~500%、好ましくは0.1%~100%、特に好ましくは1%~50%の重量割合で使用できる。
触媒として用いられるカチオン性ケイ素および/またはゲルマニウム化合物は、好ましくは、一般式(IV)の化合物から選択される。
([M(II)Cp]+aa- (IV)
式(IV)中、Xa-は、a価のアニオンであり、a=1、2または3であり;
Mは、ゲルマニウム(II)またはケイ素(II)であり、
Cpは、一般式(IVa)のπ結合シクロペンタジエニル基である。
Figure 2023542476000002
式(IVa)中、Rvは、水素、非置換または置換のC1~C20炭化水素基、非置換または置換のC1~C20炭化水素オキシ基、および式-SiRb 3のトリオルガノシリル基の群から独立して選択され、Rbは、C1~C20炭化水素基およびC1~C20炭化水素オキシ基の群から独立して選択され、2つの基Rvはまた、それぞれの場合において、互いに結合して二環または多環、例えばインデニル環またはフルオレニル環、を形成していてもよい。
代替または追加として、カチオン性ケイ素および/またはゲルマニウム化合物は、一般式(V)の化合物から選択できる。
Figure 2023542476000003
式(V)中、Xa-は、a価のアニオンであり、a=1、2または3であり;
Zは、独立して、ケイ素(IV)またはゲルマニウム(IV)であり;
Yは、2価のC2~C50炭化水素基であり、
wは、独立して、水素またはC1~C50炭化水素基である。
式(IV)および(V)において、Xa-は、a=1の1価のアニオンであることが好ましい。
1価のアニオンX-の例として、以下のものを挙げることができる:
ハライド;
塩素酸塩 ClO4 -
テトラクロロメタレート [MCl4-(式中、M=Al、Ga);
テトラフルオロボレート [BF4-
トリクロロメタレート [MCl3-(式中、M=Sn、Ge);
ヘキサフルオロメタレート [MF6-(式中、M=As、Sb、Ir、Pt);
パーフルオロアンチモネート [Sb211-、[Sb316-および[Sb421-
トリフレート(=トリフルオロメタンスルフォネート) [OSO2CF3-
テトラキス(トリフルオロメチル)ボレート [B(CF34-
テトラキス(ペンタフルオロフェニル)メタレート [M(C654-(式中、M=Al、Ga);
テトラキス(ペンタクロロフェニル)ボレート [B(C6Cl54-
テトラキス[(2,4,6-トリフルオロメチル(フェニル)]ボレート {B[C62(CF33]}-
ヒドロキシビス[トリス(ペンタフルオロフェニル)ボレート] {HO[B(C6532-
closo-カーボレート [CHB115Cl6-、[CHB115Br6-、[CHB11(CH35Br6-、[CHB1111-、[C(Et)B1111-、[CB11(CF312-およびB12Cl11N(CH33-
テトラ(パーフルオロアルコキシ)アルミネート [Al(ORPF4-(式中、RPF=独立してパーフルオロ化C1~C14炭化水素基);
トリス(パーフルオロアルコキシ)フルオロアルミネート [FAl(ORPF3-(式中、RPF=独立してパーフルオロ化C1~C14炭化水素基);
ヘキサキス(オキシペンタフルオロテルリウム)アンチモネート [Sb(OTeF56-
式[B(Ra4-および[Al(Ra4-のボレートおよびアルミネート(式中、基Raは、それぞれの場合において、少なくとも1つの水素原子が、フッ素、パーフルオロ化C1~C6アルキル基および式-SiRb 3のトリオルガノシリル基(式中、Rbは、独立してC1~C20アルキル基である。)からなる群から選択される基で独立して置換されている芳香族C6~C14炭化水素基から独立して選択される。)
特に好ましくは、X-(a=1)は、[B(SiCl34-、式[B(Ra4-の化合物および式[Al(ORc4-の化合物からなる群から独立して選択され、式中、Rcは、独立して、フッ素化された脂肪族C3~C12炭化水素基である。
特に、式(IV)において、アニオンX-は、式[B(SiCl34-および式[B(Ra4-の化合物からなる群から選択され、式中、基Raは、すべての水素原子が、フッ素および式-SiRb 3(式中、基Rbは、独立してC1~C20アルキル基を表す。)のトリオルガノシリル基からなる群から選択される基によって独立して置換されている芳香族C6~C14炭化水素基から独立して選択される。
非常に特に好ましくは、式(IV)において、アニオンX-は、式[B(SiCl34-および式[B(Ra4-の化合物からなる群から選択され、式中、基Raは、-C65、パーフルオロ化1-および2-ナフチル基、-C63(SiRb 32ならびに-C64(SiRb 3)からなる群から独立して選択され、式中、基Rbは、それぞれ独立してC1~C20アルキル基を表す。
基Raの例として、以下のものを挙げることができる:m-ジフルオロフェニル基、2,2,4,4-テトラフルオロフェニル基、パーフルオロ化1-ナフチル基、パーフルオロ化2-ナフチル基、パーフルオロビフェニル基、-C65、-C63(m-CF32、-C64(p-CF3)、-C62(2,4,6-CF33、-C63(m-SiMe32、-C64(p-SiMe3)、-C64(p-SiMe2t-ブチル)。
式(IVa)中の基RVの例として、以下のものを挙げることができる:
例えば、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、sec-ブチル基、イソブチル基、tert-ブチル基、n-ペンチル基、sec-ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基およびtert-ペンチル基;n-ヘキシル基などのヘキシル基、n-ヘプチル基などのヘプチル基;n-オクチル基およびイソオクチル基(例えば2,4,4-トリメチルペンチル基)などのオクチル基;n-ノニル基などのノニル基;n-デシル基などのデシル基;n-ドデシル基などのドデシル基;n-ヘキサデシル基などのヘキサデシル基;n-オクタデシル基などのオクタデシル基;などのアルキル基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基およびシクロヘプチル基、ならびにメチルシクロヘキシル基などのシクロアルキル基;フェニル基、ナフチル基、アントラセン基およびフェナントレン基などのアリール基;o-、m-およびp-トリル基、キシリル基、メシチレニル基、ならびにo-、m-およびp-エチルフェニル基などのアルカリール基;ベンジル基、α-およびβ-フェニルエチル基などのアルカリール基;ならびに、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリプロピルシリル基、ジメチルエチルシリル基、ジメチル-tert-ブチルシリル基およびジエチルメチルシリル基などのアルキルシリル基。
式(IVa)において、基Rvは、好ましくは、C1~C3アルキル基、水素および式-SiRb 3のトリオルガノシリル基からなる群から独立して選択され、式中、基Rbは、独立してC1~C20アルキル基を示す。
特に好ましくは、基Rvは、メチル基、水素およびトリメチルシリル基から独立して選択される。
特に、式(IV)のシクロペンタジエニル基は、ペンタメチルシクロペンタジエニル、トリス(トリメチルシリル)シクロペンタジエニルおよびビス(トリメチルシリル)シクロペンタジエニルでもよい。
一実施形態によれば、カチオン性ケイ素および/またはゲルマニウム化合物は、式(IV)のケイ素(II)およびゲルマニウム(II)化合物からなる群から選択され、式中、Rvは、メチル基、水素およびトリメチルシリル基からなる群から独立して選択され、Xa-(a=1)は、[B(SiCl34-、[B(C654-、{B[C64(4-TBS)]4-(式中、TBS=SiMe2tert-ブチル)、および[B(2-NaphF4-(式中、2-NaphF=パーフルオロ化2-ナフチル基)からなる群から選択される。
通常は、Si(II)化合物は、入手がより困難であるため、あまり好ましくない。
代替的または追加的に、カチオン性ケイ素および/またはゲルマニウム化合物は、一般式(V)のカチオン性ケイ素(IV)およびゲルマニウム(IV)化合物の群から選択されてもよく、式中、Rwは、C1~C6アルキル基およびフェニル基からなる群から独立して選択され;Yは、好ましくは1,8-ナフタレンジイル基であり、X-は、好ましくは、[B(C654-および[B(SiCl34-からなる群から選択される。
式(I)および/または(II)の反応物、触媒(式IVおよびV)ならびに任意のカルボニル化合物(式III)は、任意の所望の順序で互いに接触させることができる。好ましくは、「接触させる」とは、反応物および触媒を混合することを意味し、該混合は、当業者に公知の方法で行われる。
本発明による反応は、無溶媒でまたは1種以上の溶媒の添加により実施できる。式(I)および(II)の化合物の総重量を基準とした溶媒または溶媒混合物の割合は、好ましくは少なくとも0.01重量%、1000倍重量以下、特に好ましくは少なくとも0.1重量%、100倍重量以下、非常に特に好ましくは少なくとも1重量%、10倍重量以下である。
使用される溶媒は、好ましくは非プロトン性溶媒でもよく、例えば、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサンおよびトルエンなどの炭化水素、ジクロロメタン、クロロホルム、クロロベンゼンおよび1,2-ジクロロエタンなどの塩素炭化水素、ジエチルエーテル、メチルtert-ブチルエーテル、アニソール、テトラヒドロフランおよびジオキサンなどのエーテル、またはアセトニトリルおよびプロピオニトリルなどのニトリルである。0.1MPaで120℃以下の沸点または沸点範囲を有する溶媒または溶媒混合物が好ましい。溶媒は、好ましくは、塩素化および非塩素化芳香族または脂肪族炭化水素である。
溶媒または一般式(III)のカルボニル化合物を用いる場合、好ましい実施形態では、一般式(IV)および/または(V)の触媒を溶媒またはカルボニル化合物に溶解させ、次いで、一般式(I)および/または(II)の化合物と混合する。
反応中の圧力は、当業者が自由に選択できる;反応は、周囲圧力下、または減圧下もしくは昇圧下で実施できる。圧力は、好ましくは0.01bar~100barの範囲、特に好ましくは0.1bar~10barの範囲であり;非常に特に好ましくは、反応は、周囲圧力で実施される。
例1
201mgのトリメチルエトキシシラン(式(I)、R1=R2=R3=Me、Rx=Et)を405mgのジクロロメタンに溶解させ、8.9mgの式(V)の触媒(式中、Z=Si、Y=1,8-ナフタレンジイル、Rw=PhおよびMe、ここでPh:Me=1:1、X=B(C654)と混合して、70℃に18時間加熱した。これにより、使用したトリメチルエトキシシランを基準として、それぞれ90mol%のヘキサメチルジシロキサンおよびジエチルエーテルが生成した。
例2
200mgのジメチルジエトキシシラン(式(I)、R1=R2=Me、R3=OEt、Rx=Et)を412mgのジクロロメタンに溶解させ、7.1mgの式(V)の触媒(式中、Z=Si、Y=1,8-ナフタレンジイル、Rw=PhおよびMe、ここでPh:Me=1:1、X=B(C654)と混合して、70℃に18時間加熱した。これにより、オリゴマーEtO-(SiMe2-O)n-SiMe2-OEt(式中、n=1~10)、およびジエチルエーテルが生成した。変換率は85%であった。
例3
205mgのメチルトリエトキシシラン(式(I)、R1=Me、R2=R3=OEt、Rx=Et)を417mgのジクロロメタンに溶解させ、5.2mgの式(V)の触媒(式中、Z=Si、Y=1,8-ナフタレンジイル、Rw=PhおよびMe、ここでPh:Me=1:1、X=B(C654)と混合して、70℃に24時間加熱した。これにより、オリゴマーシロキサンおよびジエチルエーテルが生成した。変換率は85%であった。
例4
8.0mgの式(V)の触媒(式中、Z=Si、Y=1,8-ナフタレンジイル、Rw=Me、X=B(C654)を用いて、例1による実験を繰り返した。70℃での反応時間は2日間であった。これにより、それぞれ95%のヘキサメチルジシロキサンおよびジエチルエーテルが生成した。
例5
6.2mgの式(V)の触媒(式中、Z=Si、Y=1,8-ナフタレンジイル、Rw=Me、X=B(C654)を用いて例2による実験を繰り返した。70℃での反応時間は2日間であった。これにより、オリゴマーEtO-(SiMe2-O)n-SiMe2-OEt(式中、n=1~10)、およびジエチルエーテルが生成した。変換率は70%であった。
例6
5.2mgの式(V)の触媒(式中、Z=Si、Y=1,8-ナフタレンジイル、Rw=Me、X=B(C654)を用いて例3による実験を繰り返した。70℃での反応時間は2日間であった。これにより、オリゴマーシロキサンおよびジエチルエーテルが生成した。変換率は45%であった。
例7
154mgのメチルトリメトキシシラン(式(I)、R1=Me、R2=R3=OMe、Rx=Me)を100mgのジクロロメタン中の1.0mgのCp*Ge+B(C654 -(式(IV))と混合して、24時間静置した。この時間の後、1%の1,1,3,3-テトラメトキシジメチルジシロキサンが生成した。次いで、4mgのメチルエチルケトン(式(III))を加え、その溶液を再び24時間静置した。この時間の後、14%の1,1,3,3-テトラメトキシジメチルジシロキサン、および2%のペンタメトキシ-1,3,5-トリメチルトリシロキサンが生成した。
例8
134mgのジメトキシジメチルシラン(式(I)、R1=R2=Me、R3=OMe、Rx=Me)を100mgのジクロロメタン中の1.0mgのCp*Ge+B(C654 -式(IV))と混合して、24時間静置した。この時間の後、2.5%の1,3-ジメトキシテトラメチルジシロキサンが生成した。次いで、5mgのメチルエチルケトン(式(III))を加え、その溶液を再び24時間静置した。この時間の後、16%の1,5-ジメトキシテトラメチルジシロキサン、および5%の1,7-ジメトキシヘキサメチルトリシロキサンが生成した。
例9
136mgのトリメチルエトキシシラン(式(I)、R1=R2=R3=Me、Rx=Et)を100mgのジクロロメタン中の1.1mgのCp*Ge+B(C654 -(式(IV))と混合して、24時間静置した。この時間の後、2.5%の1,3-ジメトキシテトラメチルジシロキサンが生成した。次いで、5.5mgのメチルエチルケトンを加え、その溶液を再び24時間静置した。この時間の後、11%のヘキサメチルジシロキサンが生成した。
例10:Cp*Ge + B(C 6 5 4 - およびアセトアルデヒドによるMSE 100の架橋(ジメチルエーテル生成の証拠)
341mgのMSE 100を、NMRチューブ中において70μlのジクロロメタン中の0.18mgのCp*Ge+B(C654 -(MSE 100を基準として0.053重量%)の溶液と振とうしながら混合する。試料を2℃に冷却し、同じく2℃に冷却した21mgのアセトアルデヒド(式(III))を加える。NMRチューブを密閉し、23℃で3時間静置する。希釈はCD2Cl2を用いて行い、試料をNMR分光法で分析する。δ=3.2ppmのシグナルは、ジメチルエーテルの生成を示す。MSE 100は、MeSi(OMe)3から加水分解縮合により生成したシロキサンであり、31重量%のメトキシ基を含む。
例11:Cp*Ge + B(C 6 5 4 - およびアセトアルデヒドによるMSE 100の架橋
231mgのアセトアルデヒド(式(III))および2506mgのMSE 100をSpeedMixerで混合する。200μlのジクロロメタンに溶解させた1.3mgのCp*Ge+B(C654 -(MSE 100を基準として0.052重量%)をこの混合物に加え、後者をSpeedMixerで約2分間混合して、混合物を完全に硬化させた。
例12:Cp*Ge + B(C 6 5 4 - によるMSE 100の架橋
例10による実験を、アセトアルデヒドを加えずに繰り返す。試料は、混合後も液体であり、23℃で24時間後に硬化した。
例13:Cp(SiMe 3 3 Ge + B(SiCl 3 4 - およびアセトンによるMSE 100の架橋
2520mgのMSE 100および127mgのアセトン(式(III)、MSE 100を基準として5重量%)をSpeedMixerで混合する。180μlのジクロロメタンに溶解させた1.2mgのCp(SiMe33Ge+B(SiCl34 -(式(IV)、MSE 100を基準として0.048重量%)をこの混合物に加え、後者を再びSpeedMixerで約2分間混合する。23℃で5時間後、混合物は硬化し、無色である。
例14:Cp(SiMe 3 3 Ge + B(SiCl 3 4 - およびアセトンによるMSE 100の架橋
2565mgのMSE 100および130mgのアセトン(式(III)、MSE 100を基準として5重量%)をSpeedMixerで混合する。次いで、0.27mgのCp(SiMe33Ge+B(SiCl34 -(式(IV)、MSE 100を基準として0.011重量%)を、添加溶媒を用いずにこの混合物に加え、後者を再びSpeedMixerで約2分間混合する。23℃で5時間後、混合物は硬化し、無色である。
例15:Cp(SiMe 3 3 Ge + B(SiCl 3 4 - およびメチルエチルケトンによるMSE 100の架橋
2531mgのMSE 100および125mgのメチルエチルケトン(式(III)、MSE 100を基準として5重量%)をSpeedMixerで混合する。次いで、190μlのジクロロメタンに溶解させた1.1mgのCp(SiMe33Ge+B(SiCl34 -(式(IV)、MSE 100を基準として0.043重量%)をこの混合物に加え、後者を再びSpeedMixerで約2分間混合する。23℃で5時間後、混合物は硬化し、無色である。
例16:Cp(SiMe 3 3 Ge + B(SiCl 3 4 - およびメチルエチルケトンによるMSE 100の架橋
2560mgのMSE 100および126mgのメチルエチルケトン(式(III)、MSE 100を基準として5重量%)をSpeedMixerで混合する。次いで、0.29mgのCp(SiMe33Ge+B(SiCl34 -(式(IV)、MSE 100を基準として0.011重量%)を、添加溶媒を用いずにこの混合物に加え、後者を再びSpeedMixerで約2分間混合する。23℃で5時間後、混合物は硬化し、無色である。
例17:Cp(SiMe 3 3 Ge + B(C 6 5 4 - およびメチルエチルケトンによるMSE 100の架橋
2602mgのMSE 100および129mgのメチルエチルケトン(式(III)、MSE 100を基準として5重量%)をSpeedMixerで混合する。次いで、1.4mgのCp(SiMe33Ge+B(C654 -(式(IV)、MSE 100を基準として0.054重量%)を、添加溶媒を用いずにこの混合物に加え、後者を再びSpeedMixerで約2分間混合する。23℃で約4時間後、混合物は硬化し、無色である。
例18:Cp(SiMe 3 3 Ge + B(SiCl 3 4 - およびアセトアルデヒドジエチルアセタールによるMSE 100の架橋
2529mgのMSE 100および134mgのアセトアルデヒドジエチルアセタール(MSE 100を基準として5重量%)をSpeedMixerで混合する。次いで、1.1mgのCp(SiMe33Ge+B(SiCl 3 4 -(式(IV)、MSE 100を基準として0.043重量%)を、添加溶媒を用いずにこの混合物に加え、後者を再びSpeedMixerで約2分間混合する。23℃で約4時間後、混合物は硬化し、無色である。
例19:Cp*Ge + B(C 6 5 4 - およびパラアルデヒドによるMSE 100の架橋
2536mgのMSE 100および129mgのパラアルデヒド(MSE 100を基準として5重量%)をSpeedMixerで混合する。次いで、1.2mgのCp(SiMe33Ge+B(C654 -(式(IV)、MSE 100を基準として0.047重量%)を、添加溶媒を用いずにこの混合物に加え、後者をSpeedMixerで約2分間混合した。23℃で約4時間後、混合物は硬化した。
例20:Cp*Ge + B(C 6 5 4 - およびパラアルデヒドによるMSE 100の架橋
例19の実験を繰り返す。混合後、試料は50℃に加熱され、この温度で約1時間後に硬化した。
例21:Cp*Ge + B(C 6 5 4 - およびジメチルカーボネート(DMC)によるMSE 100の架橋
2563mgのMSE 100および130mgのDMC(式(III)、MSE 100を基準として5重量%)をSpeedMixerで混合する。次いで、0.5mgのCp*Ge+B(C654 -(式(IV)、MSE 100を基準として0.02重量%)を、添加溶媒を用いずにこの混合物に加え、後者をSpeedMixerで約2分間混合する。混合物は、23℃で約7時間後、硬化した。
例22:Cp*Ge + B(C 6 5 4 - およびアセトアルデヒドによるSilres IC 368の架橋
2533mgのSilres IC 368および242mgのアセトアルデヒド(式(III)、Silres IC 368を基準として10重量%)をSpeedMixerで混合する。次いで、200μlのジクロロメタン中の1.2mgのCp(SiMe33Ge+B(C654 -(式(IV)、Silres IC 368を基準として0.05重量%)をこの混合物に加え、後者をSpeedMixerで約2分間混合する。混合物は、23℃で約24時間後、硬化した。Silres IC 368は、14重量%のメトキシ基を含む、PhSi(OMe)3とMeSi(OMe)3との62:38の比の加水分解共縮合物である。
例23:Cp*Ge + B(C 6 5 4 - およびパラアルデヒドによるSilres IC 368の架橋
2528mgのSilres IC 368および131mgのパラアルデヒド(Silres IC 368を基準として5重量%)をSpeedMixerで混合する。次いで、200μlのジクロロメタン中の1.2mgのCp(SiMe33Ge+B(C654 -(式(IV)、Silres IC 368を基準として0.047重量%)をこの混合物に加え、後者をSpeedMixerで約2分間混合する。混合物は、23℃で約24時間後に硬化した。
例24:Cp*Ge + B(C 6 5 4 - およびメチルエチルケトンによるTRASILの架橋
Silres IC 368の代わりにTRASILを使用して、例23を繰り返す。混合物は、23℃で約24時間後、硬化した。TRASILは、EtO:Me=0.7:1のモル比を有する、MeSi(OEt)3の加水分解縮合物である。
例23:Cp*Ge + B(C 6 5 4 - およびパラアルデヒドによるSilres IC 368の架橋
2528mgのSilres IC 368および131mgのパラアルデヒド(Silres IC 368を基準として5重量%)をSpeedMixerで混合する。次いで、200μlのジクロロメタン中の1.2mgのCp(SiMe33Ge+B(C654 -(式(IV)、Silres IC 368を基準として0.047重量%)をこの混合物に加え、後者をSpeedMixerで約2分間混合する。混合物は、23℃で約24時間後に硬化した

Claims (15)

  1. 一般式(I)の化合物から選択される、および/または一般式(II)の化合物から選択される、少なくとも1種のアルコキシ-有機ケイ素化合物を、
    少なくとも1種の、カチオン性ケイ素および/またはゲルマニウム化合物の存在下、
    -40℃~250℃の温度で反応させる、
    シロキサンの調製方法。
    123Si-ORx (I)
    [式(I)中、R1、R2およびR3は、水素、ハロゲン、非置換または置換のC1~C20炭化水素基、および非置換または置換のC1~C20炭化水素オキシ基からなる群から独立して選択され、
    前記基R1、R2およびR3の2つは、一緒になって、単環式または多環式の、非置換または置換のC2~C20炭化水素基を形成していてもよく、それぞれの場合における置換とは、前記炭化水素基または前記炭化水素オキシ基が独立して以下の置き換え:
    ハロゲン、-CH(=O)、-C≡N、-ORz、-SRz、-NRz 2および-PRz 2による水素原子の置き換え、
    -O-、-S-または-NRz-によるCH2基の置き換え、
    -C(=O)-による、Siに直接結合していないCH2基の置き換え、
    -CH(=O)によるCH3基の置き換え、ならびに
    Si原子によるC原子の置き換え、
    のうち少なくとも1つを有することを意味し、
    zは、それぞれの場合において、C1~C6アルキル基およびC6~C14アリール基からなる群から独立して選択され、
    xは、C1~C20炭化水素基であり;
    Figure 2023542476000004
    [式(II)中、Ryは、R1、R2またはR3について定義した通りであり、
    添字a、b、b'、c、c'、c''、d、d'、d''、d'''は、それぞれのシロキサン単位の数を示し、独立して0~100,000の整数を表し、ただし、すべての添字の合計は少なくとも2の値を有し、前記添字b'、c'、c''、d'、d''またはd'''の少なくとも1つは0ではない。]
  2. 0℃~200℃、好ましくは10℃~100℃の温度で前記反応を行うことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 1、R2およびR3が、水素、非置換または置換のC1~C12炭化水素基、および非置換または置換のC1~C12炭化水素オキシ基からなる群から独立して選択されることを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
  4. 1、R2およびR3が、メチル、エチル、ビニル、フェニル、メトキシおよびエトキシからなる群から独立して選択されることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
  5. xが、非置換または置換のC1~C12炭化水素基、ビニルおよびフェニルからなる群から独立して選択されることを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記添字a、b、b'、c、c'、c''、d、d'、d''、d'''が、0~1000の範囲の整数から独立して選択されることを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 少なくとも1種のカルボニル化合物の存在下で前記反応を行うことを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記カルボニル化合物が、一般式(III)の化合物から選択されることを特徴とする、請求項7に記載の方法。
    d-(X)n-CO-(X)n-Rd (III)
    [式(III)中、Rdは、独立して、水素、または非置換もしくは置換のC1~C40炭化水素基であり、2つの基Rdは、互いに結合して環を形成していてもよく;
    Xは、独立して、酸素、-N(H)-または-N(Rd)-であり、独立してn=0または1である。]
  9. n=0であり、Rdが独立して水素またはC1~C12炭化水素基であることを特徴とする、請求項8に記載の方法。
  10. 前記カルボニル化合物が、一般式(I)または(II)の前記化合物を基準として、0.01%~500%、好ましくは0.1%~100%、特に好ましくは1%~50%の重量割合で用いられることを特徴とする、請求項7~9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記カチオン性ケイ素および/またはゲルマニウム化合物が、カチオン性ケイ素(II)、ケイ素(IV)、ゲルマニウム(II)およびゲルマニウム(IV)化合物からなる群から選択されることを特徴とする、請求項1~10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記カチオン性ケイ素および/またはゲルマニウム化合物が、一般式(IV)の化合物から選択され;および/または、
    前記カチオン性ケイ素および/またはゲルマニウム化合物が、一般式(V)の化合物から選択される
    ことを特徴とする、請求項1~11のいずれか一項に記載の方法。
    ([M(II)Cp]+aa- (IV)
    [式(IV)中、Xa-は、a価のアニオンであり、a=1、2または3であり;
    Mは、Ge(II)またはSi(II)であり、
    Cpは、一般式(IVa)のπ結合シクロペンタジエニル基であり、
    Figure 2023542476000005
    [式(IVa)中、Rvは、水素、非置換または置換のC1~C20炭化水素基、非置換または置換のC1~C20炭化水素オキシ基、および式-SiRb 3のトリオルガノシリル基の群から独立して選択され、Rbは、C1~C20炭化水素基およびC1~C20炭化水素オキシ基の群から独立して選択され、2つの基Rvはまた、互いに結合して二環または多環を形成していてもよい。]
    Figure 2023542476000006
    [式(V)中、Xa-は、a価のアニオンであり、a=1、2または3であり;
    Zは、独立して、ケイ素(IV)またはゲルマニウム(IV)であり;
    Yは、2価のC2~C50炭化水素基であり、
    wは、独立して、水素またはC1~C50炭化水素基である。]
  13. 式(IV)および/または(V)において、a=1であることを特徴とする、請求項12に記載の方法。
  14. -が、[B(SiCl34-、式[B(Ra4-の化合物および式[Al(ORc4-の化合物(式中、Rcは、独立して、フッ素化された脂肪族C3~C12炭化水素基である。)からなる群から独立して選択されることを特徴とする、請求項13に記載の方法。
  15. 前記カチオン性ケイ素および/またはゲルマニウム化合物が、式(IV)のケイ素(II)およびゲルマニウム(II)化合物からなる群から選択され、式中、Rvは、メチル基、水素およびトリメチルシリル基からなる群から独立して選択され、Xa-(a=1)は、[B(SiCl34-、[B(C654-、{B[C64(4-TBS)]4-(式中、TBS=SiMe2tert-ブチル)、および[B(2-NaphF4-(式中、2-NaphF=パーフルオロ化2-ナフチル基)からなる群から選択されることを特徴とし;および/または
    前記カチオン性ケイ素および/またはゲルマニウム化合物が、一般式(V)のケイ素(IV)およびゲルマニウム(IV)化合物からなる群から選択され、式中、Rwは、C1~C6アルキル基およびフェニル基からなる群から独立して選択され;Yは、1,8-ナフタレンジイル基であり、X-は、[B(C654-および[B(SiCl34-からなる群から選択される
    ことを特徴とする、請求項11~14のいずれか一項に記載の方法。
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