JP2668496B2 - ケイ素系粉末物質の新規な製造方法 - Google Patents

ケイ素系粉末物質の新規な製造方法

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JP2668496B2
JP2668496B2 JP5078864A JP7886493A JP2668496B2 JP 2668496 B2 JP2668496 B2 JP 2668496B2 JP 5078864 A JP5078864 A JP 5078864A JP 7886493 A JP7886493 A JP 7886493A JP 2668496 B2 JP2668496 B2 JP 2668496B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はケイ素系粉末物質の新規
な製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金属アルコキシドは、一般に水と接触す
ると急速に加水分解−重縮合を起こして、ポリマーが生
成したり、粉末状物質になってしまうが、アルコキシシ
ランは例外的に加水分解が遅いため、いわゆる「ゾル−
ゲル法」によるセラミック・ガラスの低温合成プロセス
の材料として有用に用いられている〔作花済夫、「ゾル
−ゲル法の科学」、アクネ承風社(1988)〕。またその
アルコキシシランの加水分解性の遅さにより、得られる
縮合物にバルク、薄膜、繊維等の形態を与えて作製する
ことが可能である。
【0003】「ゾル−ゲル法」と呼ばれている方法にお
ける加水分解−重縮合方法は、アルコキシシランのアル
コール溶液に水を混合することによって行なわれ、触媒
としては酸性触媒(塩酸、硫酸等)が使用されている。
この方法はセラミック・ガラス等の作製には非常に有用
な方法であるが、超微細で多孔質なケイ素系粉末物質を
得ることができないという問題がある。即ち、アルコキ
シシランの加水分解速度が遅いため、反応生成物である
粒子が徐々に形成され、その結果、得られる粒子が大き
くなり、さらに該粒子は充填構造となるため嵩比重も大
きくなってしまうからである。
【0004】超微細で多孔質なケイ素系粉末物質を得る
ためには、アルコキシシランの加水分解速度を増大させ
ることが考えられる。即ち、短時間で加水分解−重縮合
を行わせることができれば、水やアルコールなどの溶媒
を含有したまま縮合が完結するので、超微細で多孔質な
ケイ素系粉末物質が得られることが予想される。本発明
等は、先に、フッ化水素酸を触媒として使用することに
より、非常に短時間でアルコキシシランの加水分解─重
縮合反応が起こり、好適なケイ素系粉末物質が得られる
ことを見出した(特開昭62−166887号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、フッ化水
素酸は非常に有効な酸触媒ではあるが、工業化等により
量産することを考えた場合、その毒性、危険性のため、
操作性、安全性が大きな問題になるという欠点がある。
【0006】また他の酸触媒、例えば塩酸、硫酸及びト
リフルオロメタンスルホン酸等では、触媒量を増加させ
ることにより、ある程度加水分解−重縮合時間は短くは
なるが、その短縮は未だ不十分であり、超微細で多孔質
なケイ素系粉末物質を得ることはできない。しかも、反
応後に大量のこれら酸触媒を除去するのが非常に困難で
あるし、これらの触媒も操作性、安全性がそれほど優れ
ているとはいえない。
【0007】従って本発明の目的は、操作性、安全性に
優れ、かつ短時間で超微細で多孔質なケイ素系粉末物質
を製造する方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、Si−
F結合を分子中に少なくとも1個有する含フッ素ケイ素
化合物の存在下でアルコキシシランの加水分解−重縮合
を行うことにより、ケイ素系粉末物質を製造する方法が
提供される。
【0009】
【作用】即ち、本発明は、アルコキシシランの加水分解
−重縮合反応の触媒として、Si−F結合を少なくとも
1個有する含フッ素ケイ素化合物を用いたことが顕著な
特徴である。この含フッ素ケイ素化合物は、前述したフ
ッ化水素酸と同等の触媒作用を示し、アルコキシシラン
の加水分解−重縮合反応を極めて迅速に完結せしめる。
従って、超微細で多孔質なケイ素系粉末物質を得ること
が可能となる。しかも、この含フッ素ケイ素化合物は、
従来のフッ化水素酸あるいは塩酸、硫酸等に比べて危険
性が少ないので、格段に操作性、安全性に優れている。
【0010】
【発明の好適態様】アルコキシシラン 本発明において、反応原料であるアルコキシシランは、
加水分解性基であるアルコキシ基を分子中に少なくとも
1個有するシラン化合物であり、例えば下記一般式
(1): (OR1 X Si(R2 4-X (1) 式中、Xは、1〜4の整数であり、R1 及びR2 は、一
価の炭化水素基である、で表される。該式中、一価の炭
化水素基R1 及びR2 としては、例えばメチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル
基、ヘプチル基、オクチル基等のアルキル基、シクロヘ
キシル基等のシクロアルキル基、フェニル基等のアリー
ル基、ベンジル基、フェニルエチル基等のアラルキル基
を例示することができ、これらの基は、その水素原子の
一部もしくは全部が、ハロゲン原子で置換されていても
よい。本発明において、これらの基R1 及びR2 として
一般的に好適なものは、炭素原子数が4以下のアルキル
基、及びフェニル基である。
【0011】本発明において使用されるアルコキシシラ
ンの内、代表的なものは、以下の通りである。尚、以下
の式中、Phはフェニル基を示す。
【0012】アルコキシ基数(X)が3あるいは4であ
るもの;Si(OCH3 4 ,Si(OC2 5 4
Si(OC3 7 4 ,Si(OC4 9 4 ,CH3
Si(OCH3 3 ,CH3 Si(OC2 5 3 ,C
3 Si(OC3 7 3 ,CH3 Si(OC4 9
3 ,C2 5 Si(OCH3 3 ,C2 5 Si(OC
2 5 3 ,C2 5 Si(OC3 7 3 ,C2 5
Si(OC4 9 3 ,C3 7 Si(OCH3 3
3 7 Si(OC2 5 3 ,C3 7 Si(OC3
7 3 ,C3 7 Si(OC4 9 3 ,C4 9
i(OCH3 3 ,C4 9 Si(OC2 5 3 ,C
4 9 Si(OC3 7 3 ,C4 9 Si(OC4
9 3 ,PhSi(OCH3 3 ,PhSi(OC2
5 3 ,PhSi(OC3 7 3 ,PhSi(OC4
9 3
【0013】アルコキシ基数(X)が2であるもの;
(CH3 2 Si(OCH3 2 ,(CH3 2 Si
(OC2 5 2 ,(CH3 2 Si(OC
3 7 2 ,(CH3 2 Si(OC4 9 2 ,(C
2 5 2 Si(OCH3 2 ,(C2 5 2 Si
(OC2 5 2 ,(C2 5 2 Si(OC3 7
2 ,(C2 5 2 Si(OC4 9 2 ,(C
3 7 2 Si(OCH3 2 ,(C3 7 2 Si
(OC2 5 2 ,(C3 7 2 Si(OC3 7
2 ,(C3 7 2 Si(OC4 9 2 ,(C
4 9 2 Si(OCH3 2 ,(C4 9 2 Si
(OC2 5 2 ,(C4 9 2 Si(OC3 7
2 ,(C4 9 2 Si(OC4 9 2 ,(Ph)2
Si(OCH3 2 ,(Ph)2 Si(OC
2 5 2 ,(Ph)2 Si(OC3 7 2 ,(P
h)2 Si(OC4 9 2
【0014】アルコキシ基数(X)が1であるもの;
(CH3 3 SiOCH3 ,(CH3 3 SiOC2
5 ,(CH3 3 SiOC3 7 ,(CH3 3 SiO
4 9 ,(C2 5 3 SiOCH3 ,(C2 5
3 SiOC2 5 ,(C2 5 3 SiOC3 7
(C2 5 3 SiOC4 9 ,(C3 7 3 SiO
CH3 ,(C3 7 3 SiOC2 5 ,(C3 7
3 SiOC3 7 ,(C3 7 3 SiOC4 9
(C4 9 3 SiOCH3 ,(C4 9 3 SiOC
2 5 ,(C4 9 3 SiOC3 7 ,(C4 9
3 SiOC4 9 ,(Ph)3 SiOCH3 ,(Ph)
3 SiOC2 5 ,(Ph)3 SiOC3 7 ,(P
h)3 SiOC4 9
【0015】上述したアルコキシシランは、加水分解−
重縮合反応物が固体である限り、1種単独でも2種以上
の組合せでも使用することができる。例えば、アルコキ
シ基が3または4個有するアルコキシシランを使用する
場合には、30重量%以下の量で、アルコキシ基を1〜
2個有するアルコキシシランを併用することができる。
この併用されるアルコキシシランの量が30重量%を超
えると、得られる加水分解−重縮合反応物が液状ないし
オイル状物となり、目的とする固体粉末状物質を得るこ
とが困難となる。
【0016】触媒 上記アルコキシシランの加水分解−重縮合反応を促進さ
せるために使用される触媒は、Si−F結合を分子中に
少なくとも1つ以上含有するケイ素化合物であり、Si
−F結合を分子中に有している限りにおいて、有機化合
物でも無機化合物でもよい。
【0017】この有機化合物としては、以下のものを例
示することができる。 FSi(OCH3 3 ,FSi(OC2 5 3 ,FS
i(OC3 7 3 ,FSi(OC4 9 3 ,F2
i(OCH3 2 ,F2 Si(OC2 5 2 ,F2
i(OC3 7 2 ,F2 Si(OC4 9 2 ,F3
SiOCH3 ,F3 SiOC2 5 ,F3 SiOC3
7 ,F3 SiOC4 9 ,FSi(CH3 3 ,FSi
(C2 5 3 ,FSi(C3 7 3 ,FSi(C4
9 3 ,F2 Si(CH3 2 ,F2 Si(C
2 5 2 ,F2 Si(C3 7 2 ,F2 Si(C4
9 23 SiCH3 ,F3 SiC2 5 ,F3 Si
3 7 ,F3 SiC4 9 等のシラン化合物。勿論、
これら以外にも、Si−F結合を有している限り、ポリ
シロキサンやポリシラン化合物も使用することができ
る。
【0018】また無機化合物としては、以下のものを例
示することができる。 SiF4 ,H2 SiF6 ,Na2 SiF6 ,(NH4
2 SiF6 等。
【0019】上述した含フッ素ケイ素化合物は、単独ま
たは2種以上の組合せで使用されるが、これらの中で
も、コスト、水溶解性、操作性、安全性を考慮すると、
FSi(OCH3 3 ,FSi(OC2 5 3 ,(N
4 2 SiF6などが特に好適である。
【0020】かかる触媒は、アルコキシシラン中のケイ
素原子と触媒中のフッ素原子とのモル比Si:Fが 1.
0:0.001 〜 1.0:2.0 、特に、 1.0:0.01〜 1.0:0.1
の範囲となるような量で使用される。触媒量が、かか
る範囲よりも少ないと、触媒として有効に作用せず、ア
ルコキシシランの加水分解−重縮合反応に長時間を要
し、生成する粉末状物質は、超微細性、多孔質性等にお
いて不満足なものとなる傾向がある。また触媒が、上記
範囲よりも多量に使用されると、ポットイールドの低下
をまねき高コストになってしまう。
【0021】加水分解−重縮合反応 アルコキシシランの加水分解−重縮合反応は、前述した
触媒の存在下において、アルコキシシランと水を混合す
ることにより行われ、反応は、室温で有効に進行する
が、場合によっては適宜加熱してもよい。
【0022】反応に際しては、適宜アルコール、エーテ
ル、エステル、ケトン等の有機溶媒を用いてもよい。ア
ルコール系の有機溶媒としてはメチルアルコール、エチ
ルアルコール、1−プロピルアルコール、2−プロピル
アルコール等が好適であり、エーテル系有機溶媒として
はジメチルエーテル、ジエチルエーテル、ジプロピルエ
ーテル等が好適であり、エステル系有機溶媒としては酢
酸メチル、酢酸エチル等が好ましく、またケトン系有機
溶媒としてはアセトン、メチルエチルケトン等が好適に
使用される。これら有機溶媒の使用量は、一般に、アル
コキシシランに対して500重量%以下、特に150重
量%以下の範囲とすることが好適である。
【0023】また加水分解−重縮合反応のためにアルコ
キシシランと混合される水の量は、アルコキシシランの
アルコキシ基:水のモル比が、1:0.5 〜1:50の範囲
となるような量とすることが好ましい。上記範囲よりも
水の使用量が少ないと、加水分解せずに残る有機残基の
量が増加するため多孔質の粉末状物質を得ることが困難
となる。また上記範囲よりも水の使用量が多いと、ポッ
トイールド低下を招き、経済的に不利である。
【0024】一般的にアルコキシシランと水の混合は、
(a) 攪拌下のアルコキシシラン溶液に水を投入する、
(b) 攪拌下の水にアルコキシシラン溶液を投入する、等
によって行われる。
【0025】触媒(含フッ素ケイ素化合物)は、これ
を、水あるいは適当な有機溶媒に溶解させた状態で、反
応系に添加することが好ましい。またこの触媒は、予め
アルコキシシラン或いは加水分解のために使用される水
に添加しておいてもよいし、水とアルコキシシラン溶液
とを混合した後に添加することもできる。
【0026】また上記の加水分解−重縮合反応を行う前
に、適当な酸触媒あるいは塩基触媒を含有する水溶液を
用いて、アルコキシシランを事前に部分加水分解してお
くことも可能である。
【0027】粉末物質の形成 上記の加水分解−重縮合反応によって、Si−O−Si
結合を有するケイ素化合物が生成するが、この縮合反応
生成物を、ろ過等の方法によって溶液中から分離し、揮
発乾燥により水、有機溶媒等を除去することによって、
目的とする粉末状物質を得ることができる。またスプレ
ードライヤーや真空乾燥機などの機器を利用して反応系
内から直接反応生成物を粉末状で取り出してもよい。
【0028】粉末物質 この様にして得られたケイ素系粉末物質は嵩比重が小さ
く多孔質で超微細な固体であるので、カラムなどの充填
剤や各種の酵素、金属化合物などの担持用固体として有
用で、バイオリアクター、固定化酵素、固定化触媒、金
属回収用担体などの用途が考えられる。又ニューセラミ
ックスの材料としても有用である。
【0029】実施例1テトラメトキシシラン 61g
(400mmol)、エタノール 68g(1,500mmol)、フロロ
トリエトキシシラン 8g(40mmol) 、を撹拌器、温度
計及び冷却器を備えた500ml 反応器に入れ撹拌混合し
た。これに、水 30g(1,680mmol)、を滴下し、滴下
終了後、室温で6分間撹拌したところ、無色透明であっ
た反応液が白色ゲル状に変化した。これをブフナーロー
トで濾別し、蒸留水及び引き続いてアセトンで洗浄し、
pH試験紙でpHが7となったことを確認したのち、真空乾
燥機を用いて 120℃、15mmHg×2時間処理して溶媒を除
去したところ、26.0gのケイ素系粉末物質が得られた。
得られたケイ素系粉末物質の嵩比重は0.30g/cm3 、比
表面積は 785m2 /gであった。
【0030】実施例2 フロロトリエトキシシランを 0.8g(4mmol)とした以外
は実施例1と同様に反応させたところ、水滴下終了後室
温で32分間で反応液が白色ゲル状に変化した。以下実施
例1と同様に処理した。その結果、25.9gのシリカ粉末
状物質を得た。このケイ素系粉末物質は嵩比重0.38g/
cm3 、比表面積 723m2 /gであった。
【0031】実施例3 テトラメトキシシランに代えてテトラエトキシシラン84
g(400mmol)を用いた以外は実施例1と同様に反応させ
たところ、20分間で反応液が白色ゲル状に変化した。以
下実施例1と同様に処理した。その結果、26.1gのシリ
カ粉末状物質を得た。このケイ素系粉末物質は嵩比重0.
32g/cm3 、比表面積 783m2 /gであった。
【0032】実施例4 テトラメトキシシランに代えてメチルトリメトキシシラ
ン55g(400mmol)を用い且つ加える水の量を23g(1,28
0mmol)とした以外は実施例1と同様に反応させたとこ
ろ、15分間で反応液が白色ゲル状に変化した。以下実施
例1と同様に処理した。その結果、29.0gのシリカ粉末
状物質を得た。このケイ素系粉末物質は嵩比重0.39g/
cm3 、比表面積 710m2 /gであった。
【0033】実施例5 テトラメトキシシランにかえてフェニルトリメトキシシ
ラン79.2g(400mmol)を使用し且つ加える水の量を23g
(1,280mmol)とした以外は実施例1と同様に反応させた
ところ、1時間で反応液が白色ゲル状に変化した。以下
実施例1と同様に処理した。その結果、52.0gのシリカ
粉末状物質を得た。このケイ素系粉末物質は嵩比重0.41
g/cm3 、比表面積 695m2 /gであった。
【0034】実施例6 フロロトリエトキシシランに代えてフロロトリエチルシ
ラン5g(40mmol) とした以外は実施例1と同様に反応
させたところ、40分間で反応液で白色ゲル状に変化し
た。以下実施例1と同様に処理した。その結果、23.0g
のシリカ粉末状物質を得た。このケイ素系粉末物質は嵩
比重0.42g/cm3 、比表面積 681m2 /gであった。
【0035】実施例7 エタノールを入れず無溶媒とした以外は実施例1と同様
に反応させたところ、1分間で反応液で白色ゲル状に変
化した。以下実施例1と同様に処理した。その結果、2
6.1gのシリカ粉末状物質を得た。このケイ素系粉末物
質は嵩比重0.28g/cm3 、比表面積 820m2 /gであっ
た。
【0036】実施例8 水 30g(1,680mmol)、を撹拌器、温度計及び冷却器
を備えた500ml 反応器に入れ、これに、テトラメトキシ
シラン61g(400mmol)とフロロトリエトキシシラン8g
(40mmol)を混合した溶液、を滴下し、滴下終了後室温で
1分間撹拌したところ、無色透明であった反応液が白色
ゲル状に変化した。以下実施例1と同様に処理した。そ
の結果、26.0gのシリカ粉末状物質を得た。このケイ素
系粉末物質は嵩比重0.29g/cm3 、比表面積 815m2
gであった。
【0037】実施例9 テトラメトキシシラン 61g(400mmol)、を撹拌器、
温度計及び冷却器を備えた500ml 反応器に入れ、これ
に、ヘキサフロロけい酸アンモニウム1.2g(7mmol) と
水30g(1,680mmol)と混合溶解させた溶液、を滴下し、滴
下終了後室温で1分間撹拌したところ無色透明液であっ
た反応液が白色ゲル状に変化した。以下実施例1と同様
に処理した。その結果、23.6gのシリカ粉末状物質を得
た。このケイ素系粉末物質は嵩比重0.26g/cm3 、比表
面積 830m2 /gであった。
【0038】実施例10 水を120g(6,670mmol) とした以外は実施例1と同様に反
応させたところ、水滴下終了後、室温で10分間で反応液
が白色ゲル状に変化した。以下実施例1と同様に処理し
た。その結果、25.0gのシリカ粉末状物質を得た。この
ケイ素系粉末物質は嵩比重0.35g/cm3 、比表面積 776
2 /gであった。
【0039】比較例1 テトラメトキシシラン61g(400mmol)、エタノール68g
(1,680mmol)、を撹拌器、温度計及び冷却器を備えた50
0ml 反応器に入れ撹拌混合した。これに、5%塩酸水溶
液30g、を滴下し、滴下終了後室温で40日間後に無色透
明であった反応液が白色ゲル状に変化したので、以下実
施例1と同様に処理した。その結果、22.1gのケイ素
系粉末物質を得た。このケイ素系粉末物質は嵩比重1.10
g/cm3 、比表面積 157m2 /gであった。
【0040】比較例2 5%塩酸水溶液の代わりに33%塩酸水溶液45gを使用し
た以外は比較例1と同様に反応させたところ10時間後に
白色ゲル状に変化した。以下実施例1と同様に処理した
ところ、23.0gのケイ素系粉末物質を得た。このケイ
素系粉末物質は嵩比重0.96g/cm3 、比表面積 180m2
/gであった。
【0042】比較例3 実施例1のフロロトリエトキシシランにかえてクロロト
リエトキシシランにかえた以外は同様に反応させたとこ
ろ、7日間後に白色ゲル状に変化した。以下実施例1と
同様に処理した。その結果、24.9 gのケイ素系粉末物
質を得た。このケイ素系粉末物質は嵩比重0.95g/c
m3 、比表面積 193m2 /gであった。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、触媒としてSi−F結
合を分子中に少なくとも1個有する化合物を用いてアル
コキシシラン化合物の加水分解−重縮合反応を行うこと
により、加水分解−重縮合時間が大幅に短縮され、その
結果嵩比重が小さく且つ多孔質のケイ素系粉末物質の合
成が可能となる。また他の酸性触媒(塩酸、硫酸、フッ
酸など)に比べ操作性、安全性が格段に改善される。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Si−F結合を分子中に少なくとも1個
    有する含フッ素ケイ素化合物の存在下でアルコキシシラ
    ンの加水分解−重縮合を行うことにより、ケイ素系粉末
    物質を製造する方法。
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