JP2023537642A - 側面固定部を含むマスク - Google Patents

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Abstract

本発明は、従来のマスクとは違い、耳に固定せず、顔面の特定部位に密着することによってマスクを固定することができる固定部と、使用者の顔面を圧迫しないながらも鼻周辺部の密閉性を高めた鼻押圧部とを備えた新規のマスクに関するものである。

Description

本出願は2020年8月13日付の韓国特許出願第10-2020-0101485号及び2021年2月19日付の韓国特許出願第10-2021-0022883号に基づく優先権の利益を主張し、当該韓国特許出願の文献に開示されたすべての内容はこの明細書の一部として含まれる。
本発明は側面固定部を含むマスクに関するのである。具体的には、従来のマスクとは違い、耳に固定されず、顔面の特定部位に密着することでマスクを顔面に固定することができる側面固定部、及び使用者の顔面を圧迫しないながらも鼻周辺部の密閉性を高めた押圧部を含む新規のマスクに関するものである。
マスクは疾病に関連した製品として制限的に使われて来た。自身の疾病を他人に伝播しないようにするかまたは他人による感染を予防するための補助手段として使われた。黄砂、粒子状物質の影響のため、マスクを着用する場合が多くなったが、これも疾患を予防するためのものである。
識が急変した。マスクの品薄現象が発生したほどに大事な待遇をされており、マスクのみでも疾病予防の効果が高いというのが社会的に学習された。一日の大部分をマスクを着用した状態で生活した経験も広く共有された。マスクを着用して顔を遮るという否定的な視覚も東西洋の区分なしに緩和された。
一方、飛沫として拡散する疾病の場合、マスク着用の後、マスクを手で触らないことが好ましい。既にマスクに唾液が付いていることがあり、マスクの表面が他の異物などで汚染されたことがあるからである。医療従事者の場合、このような問題点を根本的に遮断するために、マスクとフェースシールドを着用している。非特許文献1はこのようにマスク及びフェースシールドを着用する場合に対する効果を扱った論文であり、フェースシールドの効果が優れることを示している。
また、フェースシールドは使用者の顔面に近付く異物に対する1次的な遮断効果を有しているが、マスク上に追加的に着用する場合、非常に煩わしく、マスクの位置変動及びフェースシールドの位置変動の問題が発生する。
今日、マスクはメガネのような生活必需品として落ち着いた。すべての家庭が最小数量以上を常時備蓄しているように思われる。春の花粉、黄砂、真夏の自動車の煤煙、冬の軽い風邪にもマスクを着用することが非常に自然なことになるであろう。メガネを着用することが全然変なことではないように、マスクを着用することも非常に自然な文化になるであろう。
マスクに対する時間的、空間的及び文化的環境が急変したので、現在の概念を超越した新概念のマスクが必要である。常時着用するだけでなく長時間着用することになるのに伴い、耐久性を高めながら着心地を高め、不便さを減らすことができる新概念のマスクが必要である。
マスクは、固定方式及び着用方法を改善する必要がある。マスクは、紐を耳にかけてマスクを顔面に固定する固定部、及び鼻及び口の周辺を圧迫しながら覆う本体部から構成される。マスクを長時間着用する場合、固定部である紐の周辺に沿って顔及び耳に圧迫痕が発生する。
マスクは着用する過程も煩わしい。紐の長さを調整しなければならないだけでなく、顔に合うように鼻押圧部の強度及び方向、顎周辺部などを調整する必要がある。それにもかかわらず、完全に密閉されなくてメガネに息がこもる問題は現在のマスクが有している永遠に解決できないような慢性的な問題として認識されている。
耳に対するストレスも解決しなければならない。マスクは耳を一番重要な固定部位として使っている。耳を支持物として用いて顔面に着用する装置も大幅に増えている。伝統的なメガネはもちろんのこと、ヘッドホン、イヤホンも多様な方式で耳を支持物として用いている。VR機器も耳を支持物として用いる製品であり、その活用度が段々高くなっている。
耳を支持物として用いる装置を着用する時間も大きく増えている。一日中、着用しているメガネはもちろんのこと、マスクも場所や時間に関係なく着用している。新規の技術が適用されたイヤホンを数時間も使うことはとても自然なことになった。
このように、耳に対する物理的なストレスが大きく増加することに予想される。大人の50%を超えているメガネ着用者にはその不便さが加重するであろう。コロナ19及び粒子状物質によるマスク着用の日常化も耳に対する物理的な負担を加重させる要因の一つである。
したがって、耳に対する物理的なストレスを減らしながらマスクを顔に固定することができる新しい方式を開発する必要がある。耳にのみ依存する伝統的な方式ではなく、耳を補助するか代替することができる第2の定着地によって固定可能な方式の開発が必要である。
このような問題を解決するために、本発明の発明者はマスクの問題点を分析した。このために、マスクの紐の長さによる漏洩率、マスクを着用するときに感じる痛みに対する事前研究を遂行した。本発明では、事前研究としてKF94マスクを使い、9人の参加者を対象として研究を遂行した。
まず、マスクの基本的な目的である低い漏洩率を達成することができる適切な紐の長さに対する研究を遂行した。成人向けに製作されたマスクに対して、マスクの紐の長さを調節しなかった場合と、マスクの紐を含む長さを顔の長さの120%に調整した場合との漏洩率を比較した。後者の場合は、前者の場合に比べて、漏洩率が少なくは25%から多くは83%まで減少したことが現れた。すなわち、マスクは紐の長さを調節することで漏洩率を低めることができ、これによりマスクを着用する元の目的を達成することができることが分かった。
ここで言及する顔長はモルフェウスを用いて測定した顔の長さであり、使用者の左耳から鼻の下までかつ鼻の下から右耳までの距離を言う。
マスクの紐の長さを減らす場合、漏洩率は低めることができるが、長時間の着用による多様な部位の痛みが観測された。
図1はマスクの着用による痛みを観測した位置を示す模式図である。図1に示す顔の特定部分に対する痛みの程度に対して、着用直後と、8時間の間に連続的に着用した後との定性評価を実施した。マスクの紐の長さを調節せずに8時間の間に連続的に着用する場合、6番部位(耳後)でのみ痛みの程度が大きく高くなることが観測された。顔面に対する圧迫程度が弱い場合でもマスクの紐が耳にずっと固定されることによって現れる痛みと分析される。
マスクの紐の長さを顔長の120%に調整して漏洩率を低めた状態で8時間の間に連続的に着用する場合、6番部位を含めて多様な部位で痛みが増加することが現れた。耳に関連した4番部位を含めて、3番部位、7番部位でも痛みが大きく増加することが現れた。3番部位と7番部位は筋膜圧痛点の疼痛が発現する部位であり、頭痛を引き起こしやすく、3番と7番の側頭筋側頭筋と後頭部の上部頸椎伸筋の筋肉は上部僧帽筋の筋膜圧痛点の痛み誘発部位であり、頭痛及び肩の痛みを引き起こすことができる。
本発明の発明者は、前記のような事前研究によって、長時間マスクを着用する場合、耳以外の筋骨格系にも痛みを引き起こすことができることを確認することができる。また、マスクの着用によって引き起こさされる多様な痛みは集中力を低下させて学業または業務まで差し支えを与えることがある。最近になって、マスクを長時間着用する場合、成長期の子供や青少年の耳が変形する問題も台頭している。
本発明はこのような問題点を解決するためのものであり、耳を除いた第2の定着地によって固定可能なマスクを開発する過程で本発明が導出されたものである。
特許文献1は着用が簡便なマスクに関するものであり、顔の前面部の屈曲部にかかる掛け部、及び前記掛け部から延びて頬骨の上端部に接触し、耳付近の顔側面まで顔輪郭に沿って延びる弾性密着部を含むフレームと、前記フレームが内部に着脱可能に挿入される装着ホールを有し、顔の鼻及び口の周辺部まで取り囲み、弾力を有する纎維バンド素材からなる本体と、前記本体の内側面に着脱可能に装着され、前記フレームが内部に着脱可能に挿入される装着ホールを有し、鼻孔及び口を取り囲むフィルターから構成されることにより、前記フレームの前記弾性密着部の弾性力によって前記掛け部及び弾性密着部が顔にかかって密着した状態を維持するものに関するものである。特許文献1の目的は、耳が不便ではないながら使用者の顔面に安定的に密着し、本体及びフィルターの着脱が可能な構造を有してフィルターの交替が可能であり、使用環境によって本体またはフィルターを分離して独自的に使うことが可能なマスクを提供することにある。
特許文献1の掛け部から延びて頬骨の上端部に接触し、耳付近の顔側面まで顔輪郭に沿って延びる弾性密着部を含むフレームが頬付近を含む部位に広く配置されている。この場合、皮膚が弱い部位を継続的に刺激しているので、長時間着用する場合、使用者の顔面に痕跡が残るだけでなく不便さを感じることになる。また、押圧される面とこれを押圧する圧力に対する明確な基準を提示することができないので、一様な固定力を保障にしにくい。
特許文献2は粒子状物質を遮断するためのネックウォーマーに関するものであり、円筒状に形成され、着用の際に顔面の目の下から首までカバーするネックカバー部と、着用の際に使用者の鼻及び口から一定の距離で離隔して形成されてカバーするシーリングカバー部と、ネックカバー部の上端縁に形成され、ネックカバー部の上端部が顔面に密着するようにする圧迫リング部と、鼻及び口による空気を濾過させるフィルタリング部とを含み、顔面及び首の保護はもちろんのこと、高吸気に流入する粒子状物質を遮断するネックウォーマーに関するものである。特許文献2の目的は、粒子状物質を効率的に遮断し、首及び顔面も保護することができ、粒子状物質遮断の効用性確保のために顔の曲面に対する密着性を有し、活動中にも顎の下に下がらないようにする機能性ネックウォーマーを提示している。
特許文献2の輪ゴムを使う方式の代表的な問題点は、1)脱着及び付着が非常に不便であるという点である。また、2)付着及び脱着の過程中に顔が擦りむけることよって化粧が落とされるおそれがある。3)長時間着用する場合、使用者の顔面に痕跡が残るだけでなく不便さを感じることになる。
特許文献3はウェアラブルマスクに関するものであり、使用者の顔面のうち口部位を覆って保護する本体と、前記本体と連結され、前記使用者がウェアラブルマスクを着用したとき、使用者の顔面の一部に接触して当該部位に密着する顔面固定部材とを含んでいる。特許文献3の目的は、顔面に着用されるとき、凹溝を通して顔面の一部に密着するので、マスクに付加される紐のような掛け道具を形成しなくても良いので、製作コストを節減することができ、本体を使い捨て用に形成しても、本体のみを交替して半永久的に使えるようにするウェアラブルマスクを提供することにある。
特許文献3の場合、1)継続的な着用によって顔面に痕跡が残るおそれがあり、2)押圧される面とこれを押圧する圧力とに対する明確な基準を提示することができないので、一様な固定力を保障にしにくい。
特許文献4はマスクに使用する素材の伸縮率と顎先から耳珠までの長さ、頬骨の位置等を基にした立体に対応する製図により、成人用から小児用に至るまで、及び顔面、顎部、前頭部等の各部にジャストフィットするフェイスマスクに関するものである。特許文献4の目的は、顔面、顎部、前頭部にフィットし、包帯、絆創膏、眼帯などの代わりをする医療用品または美容の目的に適したシート型フェイスマスクの立体に対応する製図法及び前記マスクを提供することにある。
特許文献4は耳にかけてその張力を用いるものであり、本発明で言及している耳に対するストレスを極度に高めることに相当する。
特許文献5は耳かけ紐なしにマスクを顔面に装着することができるようにしたマスクカバーに関するものである。特許文献5の目的は、伸縮性に優れた材料を用いて顔面の曲面に沿って変形されるようにし、マスクカバーの通気性が良好なマスクを提供することにある。
特許文献5は、1)顔に別途のアンカー部材を付着しなければならないので、着用に不便さを感じることがあり、2)アンカーが付着される面によって顔に痕跡が残るか継続的な刺激によって皮膚損傷のおそれがある。3)また、アンカーが付着される面に対する明確な基準を提示することができないので、一様な固定力を保障しにくい。
特許文献6は身体用弛緩予防及び改善具に関するものであり、製造コストの低減を図り、頭部およびその他の部位に装着可能とし、広い範囲で面方向に引張力を作用させることができる身体用弛緩予防および改善具を提供し、前記弛緩予防及び改善具は、頭頂部または前頭部から耳下腺咬筋部を経由してオトガイ部およびオトガイ下部にわたる領域を覆う基部に、側頭部を覆う目尻被覆部が一体に形成されている。
特許文献6は顔面全体を取り囲む引張力を用いるためのものであり、引張力自体を特徴としているが、本発明で提示する問題点を解決するための手段ではない。
一方、顔面に正確に密着せずに浮き上がる問題は、マスクを含めてゴーグル、防毒マスク、VRヘッドセットなどで共通して発見される問題である。鼻及びその周辺部は顔面の他の部分に比べて屈曲がひどく、皮膚が薄いので、緩衝作用がほとんどなく、高さが高くて顔面に正確に密着しにくい。また、息をするかまたはものを言うとき、顔筋肉が動くので、もっと漏洩し易い部位である。
前記のような問題を解決するために、マスクの鼻及びその周辺部に変形可能な弾性体などを挿入するか表面に付着したが、依然として顔面に正確に密着しない。大部分のマスクに使われるワイヤなどの金属を変形させることでマスクを顔面にしばらく密着させても、支持部位がないので、顔筋肉が動くのに伴って再び隙間が発生する。このような問題は非常に単純であり、既に解決されたもののように思われるが、実際には長い間に解決することができなかった未完成の状態で残っているものである。
対話などによる顔筋肉の動きはマスクの動きを引き起こす。コロナウィルス感染症-19のように長時間マスクを着用しなければならない場合、鼻面とマスクとの摩擦によって皮膚損傷が発生する。看護婦などの医療陣が鼻面にバンドまたは絆創膏を付け、その上にマスクを着用することはこのようなひんぱんな摩擦による皮膚損傷を防ぐためである。
防毒マスクは後頭部にかかるバンドなどによってシリコンなどの弾性シーリング部が鼻及びその周辺部を圧迫して顔面との密着性を高めることができる。この場合、相対的に鼻及びその周辺部を押圧する力が大きいため、長時間の着用が困る。また、顔面に跡が残るため、女性が忌避する問題点も解決すべき課題である。
マスクや防毒マスクは空気の流れを遮断する装置であるが、VRヘッドセットは空気の流れとともに光の遮断も同時に要求される。VRヘッドセットの着用の際、鼻及びその周辺部がシーリングされていない場合、光露出による集中度低下の問題が発生する。現在販売されているすべての製品もこのような問題を深刻に悩まず、防毒マスクのように強く圧迫する未完成の技術を解決策として提示している。
特許文献7は、呼吸気の漏洩がなく、最適の気孔のフィルター部分を選択することができ、息詰まりを解消し、さらにメガネのずり下がり防止の機能も付与することを目的とする安価のマスクに関するものである。皮膚接触部との密着性が良い固定フレーム部と、自由な分離及び接着が可能なフィルター部分と、顔面に固定するための装着部分とから構成され、それぞれの部分を相異なる素材で作って機能を分担する。固定フレーム部の皮膚接触部品にはノッチを入れることで装着部の張力によって接触面積を拡張させ、素材として皮膚の温度によって収縮する形状記憶樹脂または皮膚粘着性樹脂を用いる。接触部品の上部には、対話や表情変化などによる顔面筋肉及び骨格の変形に応じて伸縮する弾性樹脂を用いる。フィルター部分は固定フレーム部から分離することができ、目的に応じて必要な素材を選択することができるマスクを提供する。
特許文献8は鼻を密閉する部分を含むマスクに関するものであり、陽圧の下で呼吸ガスを供給するので、使用者の鼻及び口のうちの少なくとも一方を覆う、改良された耳密閉部分を有するマスクを提供し、第1パドル及び第2パドルを備えるマスクを提供する。
特許文献9は耳パッドが付着されたマスクに関するものであり、マスク本体、耳パッド及び内層しわから構成され、マスク本体は、外層面、中間層面及び内層面を有し、耳パッドは外層面に配置され、内層しわは内層面から延びて折り曲げられることによって形成され、内層しわ及び外層面は同時に耳パッドを覆い、耳パッドに対応する突部がマスク本体に形成されたマスクを提供する。
特許文献10は伸縮バンドを備えた密着型マスクに関するものであり、マスク本体の縁部に沿って伸縮性及び可撓性を有する2次密着部を構成し、前記マスク本体の内側上部には、使用者の鼻面を上から取り囲んで密着する鼻パッドを備え、前記鼻パッドの両側から下方に閉曲線形に形成されて鼻及び口の周辺を取り囲む側下部膜を備え、前記側下部膜の縁部には皮膚との密着のための弾性及び伸縮性素材の1次密着部を構成し、前記2次密着部の一側として上部位置に弾性を有する別途の伸縮バンドを備えることで、鼻パッド40の鼻面に対する密着力を増大させて内部空気の上向流出を防止することを特徴とする。
特許文献11はマスクに関するものであり、カバーの内側上部に、中央は鼻面が入って収容される収容溝が備えられ、前記収容溝の両側に顔面の目の下に鼻面と両頬骨との間に形成された空間に挿入された皮膚と密着するようになった突出部が備えられた密閉手段を備えたマスクを提供する。
特許文献12は気体がフィルターシートによって濾過されず、マスクの内部に流入することを防止することができるマスクに関するものであり、鼻クリップ及び/または鼻パッドを含むマスクを提供する。
特許文献13は粒子状物質が呼吸器に流入しないようにする防塵マスクに関するものであり、上下端に内側面に耳支持部が形成された上部カバー部及び空気排出部が形成された顎支持部が形成された下部カバー部を形成することで、使用者がマスクを着用するとき、上部カバー部に形成された耳支持部が別途の操作なしに鼻に密着するように容易に着用可能なマスクを提供する。
特許文献14は環境に優しい伝統韓紙マスクに関するものであり、顔の曲率に合うように形成されて口及び鼻を遮蔽するマスク本体100と、前記マスク本体100の両側に形成され、耳にかかることができる固定紐200とを含み、韓紙固有の機能を生かして粒子状物質や汚染物質、各種の有害細菌などを効果的に吸着して濾すとともに、通気性、保温性、速乾性、及び抗菌性に優れて快適な状態が長期間維持され、特に人体に害が少なくて子供や老弱者も安心して使うことができる環境に優しいマスクを提供する。
このように、特許文献7~14はマスクと鼻及びその周辺部との密着のための多様な手段を開示している。
従来の技術は、1)着用状態で臨時に密着しても密着程度が弱く、2)使用者の筋肉が動くしかない顔面部位なので、顔面筋肉などの動きによって密着が弱くなり易いだけでなく、鼻面のような皮膚とのひんぱんな摩擦によってで皮膚損傷が発生し、3)顔面筋肉の動きがなくても、マスクまたはVRヘッドセットを着用して使用者が動く場合、その振動によっても密着程度が弱くなり、4)密着部位が鼻パッドのように鼻部位を強く圧迫する形態を提供しているので、女性使用者の場合、化粧が落とされ、これにより着用を忌避することになり、5)いくつかの防毒マスクの場合、圧迫程度の調節ができなくて強い圧迫のみが可能であり、6)使用者の熟練の程度によって密着程度が変わるので、老弱者、子供のように、装置や器具の調節に慣れていない使用者の場合、不完全な密着になることがあり、7)フェースシールドを付け加える場合、依然として二重で顔面に固定しなければならない問題がある。
このように、耳を除いた第2の装着部位によって固定されることができ、鼻周辺部に対する密着方法を改善したマスクは未だに提示されていない。
韓国登録特許第10-1773856号公報 韓国登録特許第10-1954022号公報 韓国登録実用新案第20-0490095号公報 特開2004-267692号公報 特開2018-145570号公報 特許4799884号公報 特開2011-000430号公報 特開2019-030698号公報 実用新案3222972号公報 韓国登録特許第10-2012157号公報 韓国公開実用新案第20-2011-0009652号公報 韓国公開実用新案第20-2017-0000048号公報 韓国公開特許第10-2017-0072094号公報 韓国公開特許第10-2019-0032897号公報
Bandaru SV,外6名,"The effects of N95 mask and face shield on speech perception among healthcare workers in the coronavirus disease 2019 pandemic scenario.",[online],The Journal of Laryngology & Otology,2020; 134:895 - 898,[令和5年2月8日検索],インターネット <URL:https://doi.org/10.1017/S0022215120002108>
以上のように、本発明は従来の問題点を解決するためのものであり、1)脱着及び付着が容易であり、2)脱着及び付着の過程で顔面を含む皮膚との接触を最小化し、3)長時間着用しても皮膚に刺激が少なく、4)耳を含む他の筋骨格系の痛みなどの不便さを最小化し、5)押圧部位を明確に特定することができるだけでなく、その領域を最適化して、使用者に関係なく一様な固定力を提供することができるマスクを提供することを目的とする。
また、本発明は、1)顔面との密着程度が強く、2)顔面筋肉などが動いても顔面との密着をずっと維持し、3)マスクなどを着用して動くときに発生する振動によっても顔面との密着程度が弱くならなく、4)顔面との密着のために圧迫する部位を最小化し、5)圧迫程度が自身の鼻高によって容易に調節され、6)老弱者、子供など、装置や器具の調節に慣れていない使用者にも一定レベル以上の密着程度を提供することができるマスクを提供することを目的とする。
また、本発明は、単一のマスクを使用しても、漏洩率が低く、着用感に優れ、製造が容易なマスクを提供することを目的とする。
前記のような問題点を解決するために、本発明は、 使用者の鼻及び口腔の周辺を覆うフィルターと、前記フィルターと連結され、使用者の第1固定部位のうちの少なくとも一部に密着することによって前記フィルターを前記使用者の顔面に密着するフレーム部と、を含むマスクであって、
前記第1固定部位は、使用者の顔面のうち、
1)矢状軸(sagittal or anteroposterior axis)の移動範囲で見たとき、使用者の茎状突起(Styloid process)を含む位置から使用者の小臼歯(premolar)までを含み、縦軸(longitudinal or craniocaudal axis)の移動範囲で見たとき、使用者の側頭突起(temporal process)を含む顔面下端部位である第1-1固定部位と、
2)矢状軸(sagittal or anteroposterior axis)の移動範囲で見たとき、使用者の耳下腺(parotid gland)を含む位置から使用者の咀嚼筋(muscles of mastication)の翼状突起(medial pterygoid)の二筋のうち前側繊維が位置する部位を除いた部位までであり、縦軸(longitudinal or craniocaudal axis)の移動範囲で見たとき、使用者の側頭突起(temporal process)を含む顔面下端部位である第1-2固定部位と、
3)矢状軸(sagittal or anteroposterior axis)の移動範囲で見たとき、使用者の茎状突起(Styloid process)を含む位置から使用者の咀嚼筋(muscles of mastication)の咬筋(masseter muscle)までを含み、縦軸(longitudinal or craniocaudal axis)の移動範囲で見たとき、使用者の側頭突起(temporal process)を含む顔面下端部位であり、前記咬筋(masseter muscle)から最も突出した筋腹部(muscle belly)は除いた部位である第1-3固定部位と、
4)矢状軸(sagittal or anteroposterior axis)の移動範囲で見たとき、使用者の耳珠(tragus)の前端部から使用者の大頬骨筋(zygomaticus major)の後面部を圧迫しない部位までを含み、縦軸(longitudinal or craniocaudal axis)の移動範囲で見たとき、使用者の側頭突起(temporal process)を含む顔面下端部位である第1-4固定部位と、
5)前記使用者のこめかみ(temple)、下顎角(Angle of mandible)及び下顎の下縁(inferior border of mandible)を頂点とする三角形領域である第1-5固定部位と、
6)前記使用者の顔面を基準とする正方形の内部である第1-6固定部位であって、使用者の顔面を基準とする正方形は使用者の下顎角(Angle of Mandible)及び頬骨突起(Zygomatic process)を一面とする正方形であり、使用者の顔面を基準とする正方形は、矢状軸(sagittal or anteroposterior axis)及び縦軸(longitudinal or craniocaudal axis)を横及び縦とし、前記下顎角(Angle of Mandible)から前記頬骨突起(Zygomatic process)までの縦軸距離を一辺の長さとする第1-6固定部位と、
7)使用者の顔面を基準とする(x、y)の値が(-1、-1)、(1、-1)、(2、-1)、(3、-1)、(4、-1)、(-1、1)、(1、1)、(2、1)、(3、1)、(4、1)、(5、1)、(-1、2)、(1、2)、(2、2)、(3、2)、(-1、3)、(1、3)、(2、3)、(-1、4)、(1、4)、(-1、5)、(1、5)、(2、5)である第1-7固定部位とのうちの少なくとも一つ以上を含み、
ここで、使用者の顔面を基準とする(x、y)は使用者の顔面を基準とする正方形の横及び縦を5等分したときの小正方形の座標を基準に選定したものであり、前記5等分は使用者の頭部の後面から前面に前記xが1、2、3、4、5と指定され、使用者の頭部の上面から下面に前記yが1、2、3、4、5と指定され、
使用者の顔面を基準とする正方形の前記使用者の頭部の後面部縦軸を基準に対称になってさらに配置される前記小正方形はxが負の値と指定され、使用者の顔面を基準とする正方形の前記使用者の頭部の上面部横軸を基準に対称になってさらに配置される前記小正方形はyが負の値と指定され、
使用者の顔面を基準とする正方形の前記使用者の頭部の上面及び後面の頂点を基準に対称になってさらに配置される前記小正方形はx及びyが負の値と指定されるマスクを提供する。
前記第1-6固定部位は、使用者の顔面を基準とする(x、y)の値が(1、1)、(2、1)、(3、1)、(4、1)、(1、2)、(2、2)、(3、2)、(1、3)、(1、4)、(1、5)、(2、5)、(1、-1)、(-1、1)であるか、(2、2)、(4、2)、(1、3)、(3、3)、(4、3)、(5、3)、(1、4)、(2、4)、(3、4)、(4、4)、(5、4)、(1、5)、(2、5)、(4、5)、(5、5)、(1、1)、(1、-1)、(-1、1)であるか、または(2、1)、(2、2)、(1、3)、(4、3)、(5、3)、(1、4)、(2、4)、(4、4)、(5、4)、(1、5)、(2、5)、(5、5)、(1、1)、(1、-1)、(-1、1)であり得る。前記第1-6固定部位は、好ましくは前記使用者の顔面を基準とする(x、y)の値が(2、2)、(1、3)、(2、4)、(1、5)、(2、5)、(1、1)、(1、-1)、(-1、1)、より好ましくは(2、2)、(1、3)、(1、-1)、(-1、1)であり得る。
前記第1-7固定部位は、使用者の顔面を基準とする(x、y)の値が(-1、-1)、(1、-1)、(2、-1)、(3、-1)、(4、-1)、(-1、1)、(1、1)、(2、1)、(-1、2)、(-1、3)、(1、3)であり得る。
また、本発明は、使用者の鼻及び口腔の周辺を覆うフィルターと、前記フィルターの外側面に沿って配置されるフレーム部と、前記フレーム部の末端であって、前記フィルターと前記フレーム部とを結合させ、前記使用者の顔面の少なくとも一部に密着することで、少なくとも前記フィルター及び前記フレーム部を前記使用者の顔面に固定する固定部とを含むマスクであって、
前記フレーム部は、前記フィルターの一部であるフィルター上面を前記フィルター上面の外面で圧迫して前記フィルター上面を使用者の鼻の少なくとも一部(図22~図24で、Lateral nasal cartilage、Major alar cartilage、Minor alar cartilagesを含む)及びその周辺部の皮膚と密着させる押圧部を含み、
前記押圧部は、
1)前記使用者の皮膚の反対側の前記フィルター上面の面で前記使用者の鼻唇溝(nasolabial fold)領域の少なくとも一部である第1圧迫部を圧迫することで、前記フィルター上面を前記使用者の皮膚と密着させるか、
2)前記使用者の皮膚の反対側の前記フィルター上面の面で前記使用者の上唇挙筋(levator labii superioris、図23及び図24参照)または上唇鼻翼挙筋(levator labii superioris alaeque nasi、図24参照)の少なくとも一部である第2圧迫部を圧迫することで、前記フィルター上面を前記使用者の皮膚と密着させるか、または
3)前記使用者の皮膚の反対側の前記フィルター上面の面で前記使用者の小鼻(alar crease)の外周部の少なくとも一部である第3圧迫部を圧迫することで、前記フィルター上面を前記使用者の皮膚と密着させるマスクを提供する。
前記押圧部は前記フィルター上面を前記使用者の皮膚と密着させるとともに前記マスクを前記使用者の顔面に支持させることができる。
前記フィルターは、曲面の形態に前記使用者の顔面の前面に配置されるフィルター本体と、前記フィルター本体の上部の外周辺の少なくとも一部に沿って固定されるか、前記フィルター本体の上部の外周辺の少なくとも一部から下方に離隔して固定されるか、または前記フィルター本体の上部が折り曲げられることによって前記使用者の鼻及びその周辺部を覆うフィルター上面と、前記フィルター本体の両側面であり、前記フレーム部と結合するフィルター側面とを含むことができる。
前記フィルター側面は前記フィルター本体から延びたものであり、前記フィルター本体と同じ素材からなり、前記フィルター側面は補強部をさらに備えることができる。
前記フィルター上面及び/または前記フィルター下面の両側には、前記フィルター本体と固定される1個以上の第1結着部が設けられ、前記第1結着部は着脱可能な結合形態を有することができ、前記フィルター上面及び/または前記フィルター下面の中央には、前記フィルター本体と固定される1個以上の第2結着部が設けられ、前記第2結着部は着脱可能な結合形態を有することができる。前記着脱可能な結合形態は、着脱の際、フィルター本体、フィルター上面及びフィルター下面を損傷させずに着脱することができる程度の力で結合されたものであり得る。さらに他の結合可能な形態としては、ベルクロ(登録商標)ファスナー及びスナップボタンからなる群から選択される少なくとも一つ以上であり得る。前記フィルター上面が配置可能な範囲は鼻翼(tip-defining points)から鼻骨(nasal bone)の下端部までであり得る。
前記第1結着部及び第2結着部が前記フィルター上面及びフィルター下面の外周辺に沿って配置される場合には、密着の強度が強いので、着脱の際にフィルター上面またはフィルター下面の一部が損傷されても問題がない。この場合、損傷されたフィルター上面またはフィルター下面は最外郭に配置される部分であるので、残りの部分によって使用者の顔面と密着することができるからである。
前記第1結着部または第2結着部の位置に対応して前記フィルター上面またはフィルター下面にはしわが予め形成されることができる。前記しわは直線でない顔面輪郭線、特に顎輪郭線に沿う曲線形態であり得る。
前記フレーム部は、半円形の帯形状を有し、前記フィルター上面の上面に配置されるフレーム本体と、前記フレーム本体の両端から延び、前記フィルター側面と結合する結合部とを含むことができ、前記フレーム本体は、前記フレーム本体の中間に配置され、前記フレーム本体が折り畳まれるようにする連結部を備えることができる。
前記フレーム本体の少なくとも一部は、前記フィルター本体、前記フィルター上面及び前記フィルター下面のうちの少なくとも一つと結合し、前記フレーム本体の少なくとも一部は、前記フィルター本体、前記フィルター上面及び前記フィルター下面のうちの少なくとも一つの内面及び外面のうちの少なくとも一つ以上と結合することができる。
前記結合部は、前記第1固定部位と直接的に密着する固定部を含むことができ、前記固定部の外側面には固定部カバーが結合されることができる。
前記フィルター側面は、前記固定部の一面、前記固定部カバーの一面及び前記固定部と前記固定部カバーとの間のうちの少なくとも一つと結合することができる。
前記固定部はリング形を有することができ、前記固定部はシリコンを含む弾性体を含むことができる。
前記フィルターの外面には別途の保護層が付加されることができ、前記保護層はフィルターまたはフレーム部のうちの少なくとも一つに固定されることができる。また、前記保護層は、纎維、高分子樹脂及び金属のうちの少なくとも一つの素材から製造されることができ、前記保護層は半透明または不透明である。前記金属は板状またはメッシュ状を有することができる。
本発明によるマスクは、鼻、顎、耳、乳様突起骨(mastoid bone)、後首、頭頂骨(parietal bone)または後頭骨(occipital bone)のうちの少なくとも一つ以上に位置する補助固定部位を用いた補助固定部をさらに含むことができる。
前記押圧部は、前記フレーム本体から上方に突出するか、前記フレーム本体の上面に結合するか、または前記フレーム本体の一部であり得、前記押圧部は弾性素材からなることができる。
前記押圧部の圧迫する部位は、点、線または面のうちの少なくとも一つ以上の形態を有することができ、前記押圧部の圧迫する部位は少なくとも1個以上とすることができ、前記押圧部の圧迫する部位は微細突起形態を有することができる。
前記押圧部の圧迫する方向は、使用者の皮膚に垂直な方向、使用者の顔面に形成されたしわの方向であるか、使用者の顔面に形成されたしわに垂直な方向であるか、使用者の鼻外周辺に沿う方向であるか、使用者の鼻外周辺の内方または外方であるか、使用者の鼻周辺の筋肉方向であるか、または前記方向の複合的な組合せであり得る。
前記押圧部は、点、線、面または立体のうちの少なくとも一つ以上の形態を有することができ、前記フィルター上面の外面または内部には、形態の固定が可能なクリップが備えられることができる。
一方、本発明によるマスクは、前記フィルター及び前記フレーム部が共に同一または類似の素材からなることができる。例えば、フィルター及びフレーム部が共に同一または類似の高分子素材からなることができる。具体例としては、フィルター及びフレーム部を含むすべての素材をPPまたはPEから製造するか、またはフィルターはPE、フレーム部はPPから製造することができる。素材が同一または類似であっても、それぞれの機能のために詳細加工工程は互いに異なることができる。
また、前記フィルターは、ダブルフォルディング型、折曲型、またはコップマスク型のうちの少なくとも一つ以上であり得る。
また、本発明は前記多様な解決手段のうちの可能な形態の多様な組合せを提供することができる。
以上のように、本発明は、顔面の特定部位のみを押圧することによって顔面に固定されるマスクを提供することができる。従来のマスクに比べて、本発明によるマスクは、1)脱着及び付着が容易であり、2)脱着及び付着の過程中に顔面を含む皮膚との接触を最小化し、3)長時間着用しても皮膚の刺激が少なく、4)耳を含む他の筋骨格系の痛症などの不便さを最小化し、5)押圧する部位を明確に特定するだけでなく、その領域を最適化して、使用者に構わず一様な固定力を提供することができ、6)本発明で押圧する顔面の特定部位は前述したように、耳に対する物理力が作用しないので、長時間の着用によるストレスや集中力弱化の問題がない。
また、本発明は、押圧部を導入することで、従来のマスクで解決することができなかった慢性的な問題であるメガネなどに息がこもる問題を解決した。本発明は圧迫を最小化しながら鼻周辺部の密着力を高めることができるマスクであり、従来のマスクでは決して得ることができない効果を提供する。具体的には、7)鼻との密着程度が強く、8)顔面筋肉などが動いても鼻との密着をずっと維持するだけでなく摩擦を最小化し、9)マスクを着用して動くときに発生する振動によっても密着程度が弱くならなく、10)密着のために圧迫する部位を最小化し、11)圧迫の程度が自身の鼻高に応じて容易に調節され、12)老弱者、子供など、装置や器具の調節に慣れていない使用者にも一定レベル以上の密着程度を提供することができるマスクを提供することができる。
本発明は、結着部を備えた一つのマスクのみを提供し、結着部の着脱可否を調節してそれぞれの使用者の顔面に対応することができるので、漏洩率が低く、着用感に優れたマスクを提供することができる。また、結着部を付け加える工程は従来の工程を一部のみを修正してそのまま適用することができるので、前記構成を付け加えることが容易であるだけでなく経済的である。一方、使用者の顔面の大きさ及び形状に対して多様な大きさのマスクを提供しないので、少品種の生産によって余剰製品が発生する可能性が低い。これは資源を一層効果的に活用するものであり、急速に増加するマスク廃棄物を減らすことができるという点で環境に優しいという面でも非常に好ましい。
マスク着用による痛みを観測した位置を示す模式図である。 茎状突起(Styloid process)を含む頭蓋骨の側面図である。 側頭突起(temporal process)及び翼状突起(medial pterygoid)を同時に示すために骨格及び筋肉を同時に示す解剖図である。 咀嚼筋(muscles of mastication)及び翼状突起(medial pterygoid)を同時に示すために骨格及び筋肉を同時に示す解剖図である。 大頬骨筋(zygomaticus major)及び翼状突起(medial pterygoid)を同時に示すために骨格及び筋肉を同時に示す解剖図である。 第1-5固定部位を示すための解剖図である。 使用者の顔面のうち下顎角(Angle of Mandible)及び頬骨突起(Zygomatic process)を一面とする使用者の顔面を基準とする正方形及びその内部を分割する小正方形を含む図である。 本発明による使用者の顔面を基準とする(x、y)の値を例示する模式図である。 実験を遂行するために、使用者の顔面のうち小正方形を含む使用者の顔面を基準とする正方形を人の顔面に実際に適用した例示の写真である。 PPTを測定するための装置の概略図である。 第1-6固定部位のための本発明の第1実施例によるPPTに対する実験結果を示す図である。 第1-6固定部位のための本発明の第1実施例によるVASに対する実験結果を示す図である。 第1-6固定部位のための本発明の第1実施例によるPPT/VASに対する分析結果を示す図である。 第1-7固定部位のための本発明の第2実施例によるPPTに対する実験結果を示す図である。 フレームを実際使用者の特定部位に特定の圧力で固定する場合、固定程度を測定するための装置を示す図である。 押圧部を付け加えたフレーム部を示す図である。 押圧部の位置を、小鼻を基準に、上、中、下に示す写真である。 第1-6固定部位に(-1、1)及び(1、-1)を付け加えた状態で痛症を感じる圧力に対する実験結果を示す図である。 第1-6固定部位に(-1、1)及び(1、-1)を付け加えた状態でverbalに対する固定度実験結果を示す図である。 第1-6固定部位に(-1、1)及び(1、-1)を付け加えた状態でflexionに対する固定度実験結果を示す図である。 第1-6固定部位に(-1、1)及び(1、-1)を付け加えた状態でwalkingに対する固定度実験結果を示す図である。 本発明による第1圧迫部~第3圧迫部が配置できる顔面を示す解剖学的模式図である。 本発明による第1圧迫部~第3圧迫部が配置できる顔面を示す解剖学的模式図である。 本発明による第1圧迫部~第3圧迫部が配置できる顔面を示す解剖学的模式図である。 本発明によるマスクの公認漏洩率を測定するために、従来のマスク(KF94)において、従来のマスク自体のフィッティング機能を使わない状態で本発明による第1圧迫部~第3圧迫部を圧迫することができる押圧部を金属クリップの形態に製造して試着した状態を示す写真である。 本発明によるマスクの公認漏洩率を測定するために、従来のマスク(KF94)において、従来のマスク自体のフィッティング機能を使わない状態で本発明による第1圧迫部~第3圧迫部を圧迫することができる押圧部を金属クリップの形態に製造して試着した状態を示す写真である。 本発明によるマスクの公認漏洩率を測定するために、従来のマスク(KF94)において、従来のマスク自体のフィッティング機能を使わない状態で本発明による第1圧迫部~第3圧迫部を圧迫することができる押圧部を金属クリップの形態に製造して試着した状態を示す写真である。 本発明による耳フィッティング調節器の有無による変位を確認するために使用者の顔面の左右にのみ固定される弾性体を製作し、鼻周辺部で前記弾性体の位置変化をモーションセンサーで追跡するために使用者が試着した状態を示す写真である。 図28を使って位置変位を観測した結果を示す図である。 本発明の第1実施例によるマスク100の分解斜視図である。 本発明の第1実施例によるマスク100の斜視図、正面図、左側面図及び平面図である。 本発明の第2実施例によるマスク200の分解斜視図である。 本発明の第3実施例によるマスク300の分解斜視図である。 本発明によるフレーム本体がマスクの外面に結合する構造の多様な例を示す図である。 本発明によるフレーム本体がマスクの外面に結合する構造の多様な例を示す図である。 本発明によるフレーム本体がマスクの外面に結合する構造の多様な例を示す図である。 本発明によるフレーム本体がマスクの外面に結合する構造の多様な例を示す図である。 本発明によるフレーム本体がマスクの外面に結合する構造の多様な例を示す図である。 本発明によるフレーム本体がマスクの外面に結合する構造の多様な例を示す図である。 本発明によるフレーム本体がマスクの内面に結合する構造の多様な例を示す図である。 本発明によるフレーム本体がマスクの内面に結合する構造の多様な例を示す図である。 本発明によるフレーム本体がマスクの内面に結合する構造の多様な例を示す図である。 本発明によるフレーム本体がマスクの内面に結合する構造の多様な例を示す図である。 本発明によるフレーム本体がマスクの内面に結合する構造の多様な例を示す図である。 本発明によるフレーム本体がマスクの内面に結合する構造の多様な例を示す図である。 本発明の押圧部の多様な例を示す図である。 本発明の押圧部の多様な例を示す図である。 本発明の押圧部の多様な例を示す図である。 本発明の押圧部の多様な例を示す図である。 本発明の一実施例によるクリップの例を示す図である。 本発明の一実施例によるマスクの追加の外部スクリーンを備えた形態の模式図である。 本発明の第1結着部及び/または第2結着部の形態の2種を例として示す図である。 本発明の第1結着部及び/または第2結着部の形態の2種を例として示す図である。 本発明の実施例による固定部の多様な変形例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明による押圧部の多様な例を示す図である。 本発明によるマスクの第1-5固定部位及び当該固定部位を圧迫する固定部の多様な例を示す図である。 本発明によるマスクの第1-5固定部位及び当該固定部位を圧迫する固定部の多様な例を示す図である。 本発明によるマスクの第1-5固定部位及び当該固定部位を圧迫する固定部の多様な例を示す図である。 本発明によるマスクの第1-5固定部位及び当該固定部位を圧迫する固定部の多様な例を示す図である。 本発明によるマスクの第1-5固定部位及び当該固定部位を圧迫する固定部の多様な例を示す図である。 本発明によるマスクの第1-5固定部位及び当該固定部位を圧迫する固定部の多様な例を示す図である。
以下、添付図面に基づき、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が本発明を容易に実施することができる実施例を詳細に説明する。ただ、本発明の好適な実施例の動作原理を詳細に説明するにあたり、関連した公知の機能または構成についての具体的な説明が本発明の要旨を不必要にあいまいにする可能性があると判断される場合にはその詳細な説明を省略する。
また、図面全般にわたって類似の機能及び作用をする部分に対しては同じ図面符号を使う。明細書全般にわたって、ある部分が他の部分と連結されていると言うとき、これは直接的に連結されている場合だけでなく、その中間に他の素子を挟んで間接的に連結されている場合も含む。また、ある構成要素を含むというのは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。
以下、本発明を実施例に基づいてより詳細に説明する。しかし、これらの実施例は本発明を例示的に説明するためのものであり、本発明の範囲がこれら実施例に限定されるものではない。
以下、本発明の多様な実施例を図面に基づいて説明する。
図2~図8は本発明による第1固定部位を示すための解剖図である。
図2に示す固定部位は、矢状軸(sagittal or anteroposterior axis)の移動範囲で見たとき、使用者の茎状突起(Styloid process)を含む位置から使用者の小臼歯(premolar)までを含み、縦軸(longitudinal or craniocaudal axis)の移動範囲で見たとき、使用者の側頭突起(temporal process)を含む顔面下端部位である。
ここで、矢状軸(sagittal or anteroposterior axis)は図2~図7でx軸または横軸に相当するものであり、縦軸(longitudinal or craniocaudal axis)は図2~図7でy軸に相当するものである。具体的には、図2で例示する点線部位が本発明の第1-1固定部位であり得る。
図3に示す第1-2固定部位は、矢状軸(sagittal or anteroposterior axis)の移動範囲で見たとき、使用者の耳下腺(parotid gland)を含む位置から使用者の咀嚼筋(muscles of mastication)の翼状突起(medial pterygoid)の二筋のうち前側繊維が位置する部位を除いた部位までであり、縦軸(longitudinal or craniocaudal axis)の移動範囲で見たとき、使用者の側頭突起(temporal process)を含む顔面下端部位である。図2と比較して見るとき、縦軸の移動範囲は同一であり、矢状軸の移動範囲で見たとき、使用者の耳下腺(parotid gland)を含む位置から使用者の咀嚼筋(muscles of mastication)の翼状突起(medial pterygoid)の二筋のうち前側繊維が位置する部位を除いた部位までである点に違いがある。
前記翼状突起(medial pterygoid)は図3で最終的に2個が示されており、顔の前面に相当する部分は前側繊維が位置する部位であり、この部分は除かれる。図3で例示する点線部位が本発明の第1-2固定部位であり得る。
図4に示す第1-3固定部位は、矢状軸(sagittal or anteroposterior axis)の移動範囲で見たとき、使用者の茎状突起(Styloid process)を含む位置から使用者の咀嚼筋(muscles of mastication)の咬筋(masseter muscle)までを含み、縦軸(longitudinal or craniocaudal axis)の移動範囲で見たとき、使用者の側頭突起(temporal process)を含む顔面下端部位であり、前記咬筋(masseter muscle)から最も突出した筋腹部(muscle belly)は除かれる。
図4で、咀嚼筋(muscles of mastication)の咬筋(masseter muscle)までを全部含むが、前記咬筋(masseter muscle)から最も突出した筋腹部(muscle belly)は圧迫を加えるときに痛みを感じやすい部分であるので、除くことが好ましい。
図4で例示する方形点線部位のうち、円形の点線部位を除いた部位が本発明の第1-3固定部位の好ましい部位である。
図5に示す第1-4固定部位は、矢状軸(sagittal or anteroposterior axis)の移動範囲で見たとき、使用者の耳珠(tragus)の前端部から使用者の大頬骨筋(zygomaticus major)の後面部を圧迫しない部位までを含み、縦軸(longitudinal or craniocaudal axis)の移動範囲で見たとき、使用者の側頭突起(temporal process)を含む顔面下端部位である。
図5で例示する点線部位が本発明の第1-4固定部位であり得る。
図6は本発明による第1-5固定部位を示し、図7は本発明による第1-6固定部位を示し、図8は本発明による第1-8固定部位を示す。
図6の第1-5固定部位は前記使用者のこめかみ(temple)、下顎角(Angle of mandible)、及び下顎の下縁(inferior border of mandible)を頂点とする三角形領域である。
図7は使用者の顔面のうち下顎角(Angle of Mandible)及び頬骨突起(Zygomatic process)を一面とする使用者の顔面を基準とする正方形及びその内部を分割する小正方形を含む図であり、25個の小正方形を含む最大の正方形が本発明の第1-6固定部位であり得る。
図8は本発明による第1-7固定部位を示し、第1-6固定部位を拡張したものであり、第1-6固定部位及び第1-7固定部位に適用される使用者の顔面を基準とする(x、y)の値を示す。
前記第1-6固定部位は、使用者の顔面を基準とする(x、y)の値が(1、1)、(2、1)、(3、1)、(4、1)、(1、2)、(2、2)、(3、2)、(1、3)、(1、4)、(1、5)、(2、5)、(1、-1)、(-1,1)であるか、(2、2)、(4、2)、(1、3)、(3、3)、(4、3)、(5、3)、(1、4)、(2、4)、(3、4)、(4、4)、(5、4)、(1、5)、(2、5)、(4、5)、(5、5)、(1、1)、(1、-1)、(-1、1)であるか、(2、1)、(2、2)、(1、3)、(4、3)、(5、3)、(1、4)、(2、4)、(4、4)、(5、4)、(1、5)、(2、5)、(5、5)、(1、1)、(1、-1)、(-1、1)であり得る。前記第1-6固定部位は、好ましくは、前記使用者の顔面を基準とする(x、y)の値が(2、2)、(1、3)、(2、4)、(1、5)、(2、5)、(1、1)、(1、-1)、(-1、1)、より好ましくは(2、2)、(1、3)、(1、-1)、(-1、1)であり得る。
前記第1-7固定部位は、使用者の顔面を基準とする(x、y)の値が(-1、-1)、(1、-1)、(2、-1)、(3、-1)、(4、-1)、(-1、1)、(1、1)、(2、1)、(-1、2)、(1、2)、(-1、3)、(1、3)である。
ここで、使用者の顔面を基準とする正方形は使用者の下顎角(Angle of Mandible)及び頬骨突起(Zygomatic process)を一面とする正方形であり、使用者の顔面を基準とする正方形は、矢状軸(sagittal or anteroposterior axis)及び縦軸(longitudinal or craniocaudal axis)を横及び縦とし、前記下顎角(Angle of Mandible)から前記頬骨突起(Zygomatic process)までの縦軸距離を一辺の長さとする。
ここで、使用者の顔面を基準とする(x、y)は使用者の顔面を基準とする正方形の横及び縦を5等分したときの小正方形の位置であり、使用者の頭部の後面から前面に前記xが1、2、3、4、5と指定され、使用者の頭部の上面から下面に前記yが1、2、3、4、5と指定される。
使用者の顔面を基準とする正方形の前記使用者の頭部後面部の縦軸を基準に対称になってさらに配置される前記小正方形はxが負の値と指定され、使用者の顔面を基準とする正方形の前記使用者の頭部上面部の横軸を基準に対称になってさらに配置される前記小正方形はyが負の値と指定され、使用者の顔面を基準とする正方形の前記使用者の頭部の上面及び後面の頂点を基準に対称になってさらに配置される前記小正方形はx及びyが負の値と指定される。
図7は使用者の下顎角(Angle of Mandible)及び頬骨突起(Zygomatic process)を一面とする使用者の顔面を基準とする正方形を示し、使用者の顔面を基準とする正方形は、矢状軸(sagittal or anteroposterior axis)及び縦軸(longitudinal or craniocaudal axis)を横及び縦とし、前記下顎角(Angle of Mandible)から前記頬骨突起(Zygomatic process)までの縦軸距離を一辺の長さとする。図6に示す使用者の顔面を基準とする正方形は横と縦をそれぞれ5等分した小正方形を表示している。
図8は本発明による使用者の顔面を基準とする(x、y)の値を例示する模式図である。図8で、数字が記載されていない方形部分は図7に表示した使用者の顔面を基準とする正方形と同じ部分である。図8で、上端の横軸に表示された数字は使用者の顔面を基準とする(x、y)の値のうちx値を示し、縦軸に表示された数字は使用者の顔面を基準とする(x、y)の値のうちy値を示す。-1が表示された部分は、x値が-1、y値が-1であり、使用者の顔面を基準とする(x、y)は(-1、-1)である。横軸に沿って-1、1、2、3、4、5で表示された部分の使用者の顔面を基準とする(x、y)値は(-1、-1)、(1、-1)、(2、-1)、(3、-1)、(4、-1)、(5、-1)に相当し、縦軸に沿って-1、1、2、3、4、5で表示された部分の使用者の顔面を基準とする(x、y)値は(-1、-1)、(-1、1)、(-1、2)、(-1、3)、(-1、4)、(-1、5)に相当する。残りの表示されていない部分はx値とy値とを組み合わせたものである。例えば、図8で有色部分の使用者の顔面を基準とする(x、y)値は(3、2)である。
前記固定部位の具体的な位置による使用者の不便感及び固定力の明確な基準を提示するために次のような実験を遂行した。
<第1実験:第1-6固定部位の固定力測定>
図7に示す使用者の顔面を基準とする(x、y)のそれぞれの座標に対して使用者が痛みを感じる圧力(PPT)、固定圧力の下で感じる痛み(VAS)を測定した。
使用者が痛みを感じる圧力、固定圧力の下で感じる痛みを別に測定したことは、使用者が顔面の位置による筋肉の有無、骨格の位置、皮膚の厚さによって、圧力を高めたとき、固定力は保障されるが使用者が苦痛を感じることができるか、苦痛を大きく感じることができないが固定力を保障することができない場合が発生するからである。
図7に示す使用者の顔面を基準とする(x、y)のそれぞれの座標に対して使用者の圧痛閾値(PPT)を測定した。圧痛閾値(Pressure Pain Threshold:PPT)は痛みに耐えることができる最大圧力値であり、本実験で定義した。
図9は実験を遂行するために使用者の顔面のうち小正方形を含む正方形を人の顔面に実際に適用した例示写真であり、図10はPPTを測定するための装置の概略図である。
痛みを感じる圧力分布は、痛覚計(Algometer)を用いて該当座標で痛みを感じる圧力(圧痛閾値、PPT)を測定した。対象者の顔面に位置する本発明による使用者の顔面を基準とする(x、y)の値のそれぞれに対応する小正方形領域でPPT装備を用いて圧痛閾値(PPT)を測定した。痛みを感じる圧力の単位はkg/cm2である。当該座標に痛みが始まった圧力値を入力し、前記圧力値を相対的色に変換した結果を図11に示した。図11の結果は19人の人員に対して遂行した値の平均値である。図11、図12及び図13で、上端の表は図7に示す使用者の顔面を基準とする(x、y)の位置による測定値であり、下側のグラフで前記測定値を相異なる色で表示したものである。下側グラフの方形の縦軸に表示された1~5は使用者の顔面を基準とする(x、y)座標のうちy値に相当するものであり、横軸に表示された1~5は使用者の顔面を基準とする(x、y)座標のうちx値に相当するものである。
固定圧力の下で感じる痛み分布を測定するために、前記小正方形のそれぞれの座標にバネ付き痛覚計(Algometer)を用いて張力を一定に付与した後、対象者の不便程度(Discomfort score;VAS)を調査した。圧力は1kg/cm2に固定し、各座標に対して不便程度値を入力し、前記入力値に対する相対的色に変換した結果を図12に示した。視覚的アナログ尺度(VAS、Visual Analog Scale)は、患者の自覚する痛み程度を、「なし」から「激しい痛み」まで0から10に設定して患者に直接表示する方法であり、痛みに対する評価尺度として使われている指標の一つである。図12の結果は19人の人員に対して遂行した値の平均値である。
一方、使用者が痛みを感じる圧力、固定圧力の下で感じる痛みに対する実験結果に基づいて新規の痛み指数を導出した。前記新規の痛み指数は使用者が痛みを感じる圧力(PPT)を固定圧力の下で感じる痛みの値(VAS)で割ったものに100を掛けた値であり、強い圧力に耐えることができながらもより小さい痛みを感じることができる部位を選定するためのものである。小正方形のそれぞれの座標に対して分析した結果を図13に示した。
第1-6固定部位のための本発明の第1実験では、このように3方法で明確な固定部位を導出することができ、図11では1.2以上の値、図12では5.0以上の値、図13では25以上の値を適用する場合、使用者の不便感を最小化しながら固定力を保障することができると評価された。
<第2実験:第1-7固定部位の固定力測定>
前記のように、第1実験によって第1-6固定部位を選定した。第1-6固定部位は使用者の下顎角(Angle of Mandible)及び頬骨突起(Zygomatic process)を一面とする使用者の顔面を基準とする正方形の内部に相当する。
本発明による研究を遂行するのに伴い、耳孔の前と顎関節後部との間の空間も固定部位として活用することができることを把握した。本発明による第2実験ではこの部位に対する追加の評価を遂行した。固定部位の範囲を顔面の後方に拡張するにあたり、顎関節を過ぎなければ活用することができることを認知し、これを拡張したものである。これと同様に、固定部位の範囲を顔面の上方に拡張した。
図8に示す使用者の顔面を基準とする(x、y)のそれぞれの座標に対して使用者が痛みを感じる圧力(PPT)を測定した。測定方法は第1実験と同様である。
使用者の圧痛閾値(PPT)を本発明による使用者の顔面を基準とする(x、y)によって測定した理由は、使用者の顔面の位置による筋肉の有無、骨格の位置、皮膚の厚さによって痛み程度が変わることがあるからである。圧痛閾値が高いほど固定力を保障することができる圧力を高めることができるという意味である。
痛みを感じる圧力の単位はkg/cm2である。該当座標に対する圧痛閾値を記入し、これに対する結果を図14に示した。図14の結果は9人に対して遂行した値の平均値である。図14の上端には圧痛閾値(PPT)によって異なる色の基準を示した。1.2未満は圧痛閾値があまり低くて固定部位として使うのに適しない領域であり、1.4超過は圧痛閾値が一番高い最適の領域である。
<固定力実験>
本発明の第1実験によって導出された部位のうち、特に痛みに比べて固定力が高いと評価される部位5ヶ所を選定し、これに対する固定力を多様な方法で測定した。
使用者の顔面を基準とする(x、y)の値である(1、5)、(1、3)、(2、5)、(2、2)、(2、4)をそれぞれ1、2、3、4、5部位と名付け、これらに対する固定力実験を別に遂行した。前記1、2、3、4、5部位に対して、顔面を取り囲みながら小正方形の該当座標のみを圧迫するフレーム部形態の半円フレーム(以下「フレーム部」という)を製造した後、前記半円フレームが当該座標を圧迫する圧力を変えた後、「アイウエオ」を発声するか(Verbal)、半円フレームを水平に据え置いた後、首を30度に曲げてから戻したとき、水平フレームの原位置維持可否(Flexion)、時速3km/h及び5km/hの歩行によって前記半円フレームが定位置を離脱するか(Walking)を観測した。それぞれに対する実験結果を表1、表2、及び表3に示した。これは3人に対して実験を遂行した結果の平均値である。
図15は、フレームで実際使用者の特定部位に特定の圧力で固定する場合、固定程度を測定するための装置である。装置の弾性力を10g、30g、50gに変えて、使用者の顔面に加わる圧力を変えたことを図式化して付け加えた。
表1で、圧力は前記フレーム部が使用者に加える弾性力または圧力であり、gが単位である。表1は発声(Verbal)、屈曲(Flexion)、及び歩行(Walking)の実験でフレーム部が元の部位に位置するための最小限の圧力を示すものであり、2番及び4番は低い圧力によっても元の部位に位置することが分かる。
表2は発声(Verbal)、屈曲(Flexion)、及び歩行(Walking)
の実験で固定圧力によってフレーム部が元の部位を離脱した人の数を示す。表1と同様に、2番及び4番ではフレーム部が離脱しなかった。
表3はフレーム部の移動が発生しなかった区域をフレーム部が加える圧力によって示した結果である。2番及び4番は低い圧力によってもフレーム部が動かないことが分かる。
前記5個の部位に対してフレーム部に一定の重さの重りを吊るした後、前記フレーム部の固定可否を測定した結果を表4に示した。
表4からも分かるように、2番及び4番は低い圧力によっても重い重りを固定することができる。前記実験によって2番及び4番の部位が最も優れた固定力を保障することが分かる。
<押圧部の付加による固定力の測定>
本発明による押圧部が付加されることによる固定力を測定した。本発明による押圧部はそれ自体が固定力を付け加えることができる。押圧部の付加による固定力を測定するために、図15のフレーム部に本発明による押圧部のような形態(以下、「押圧部」という)を付け加えた。図16は押圧部の付加による固定力を測定するためにフレーム部に押圧部を付け加えたものである。
第1固定部位が前記固定力実験の2番及び4番位置になるようにフレーム部を固定した後、押圧部の有無及び押圧部の位置を、小鼻を基準に、上、中、下に変えて固定力を観測した。
図17は押圧部の位置を、小鼻を基準に、上、中、下にしたものを示す写真である。
固定力に対する実験は、フレーム部のみを有して遂行した場合と同様に、「アイウエオ」を発声する場合(Verbal)、時速3km/h及び5km/hで歩行する場合、前記半円フレームが定部位を離脱するか(Walking)を、フレーム部に10g、20g、30g、40g、50gの相異なる重りを付け加えながら区分して遂行した。本実験は3人に対して実験を遂行した結果の平均値である。
表2を参照すると分かるように、フレーム部の固定力を30gにする場合、押圧部の付加有無に関係なく、発声(Verbal)、及び歩行(Walking)で固定部位を離脱しなかった。
押圧部による効果を観測するために、フレーム部の支持圧力を最小化してフレーム部の圧力を10g以下に減らして観測した。この場合、2番及び4番部位でも最小限の重りである10gを支持することができない。下記の表5はこれによる実験結果である。重りの重さと押圧部の位置によってフレーム部が元の位置を離脱しない場合に〇で表示した。
表5を参照すると、押圧部がないフレーム部の場合、2番及び4番はいずれも定部位を離脱したことが現れた。押圧部もその位置によって元の位置から離脱する程度が異なり、小鼻を中心に下に位置する場合、最も強い固定力を保障することが観測された。
<(-1、1)、(1、-1)の固定力測定>
また、本発明は、使い捨て用または補給型マスクが一般の防毒マスクなどに比べて非常に軽いので、前記<固定力測定>に使用されたフレーム部の固定力よりずっと低い値でもマスクが充分に顔に固定できることに鑑みて、従来の痛症は高いが固定力が高い部位のみを別に選定して実験を遂行した。今度の実験は第1-6固定部位に前記部位を付け加えたものであるが、結局第1-7固定部位に相当する。
実験は前述した<第1実験:第1-6固定部位の固定力測定>及び<固定力実験>と同様な方法で遂行した。
図18は第1-6固定部位に(-1、1)及び(1、-1)を付け加えてVASを測定した結果である。図18で、1番が(1、-1)に相当し、6番が(-1、1)に相当する。図18のグラフは1番から6番に対するVASを測定したものである。1番位置と6番位置は、30gの圧力の場合、痛症が大きい部位であるので、固定部位として好ましくないが、10gの圧力の場合には固定部位として使用可能であることを示している。図18は5人に対する実験結果の平均値である。
図19~図21は、図18の実験結果のうち、痛症が少なかった1番、6番、2番、4番に対してverbal、flexion、walkingの固定度を実験した結果である。図19~図21で3番は図18の6番に相当する。図19~図21の結果を見ると、実験を遂行した4ヶ所が共に固定力を充分に保障することができる有力な固定部位になることができることが分かる。特に、1番はすべての場合に対して一番優れた固定度を示した。
このように、本発明は、解剖学的に具体的な位置を明確に設定し、それぞれの領域に対して多様な実験を遂行した。最小限の力のみでも高い固定力を保障することができる特定部位を導出することで、長時間着用しても皮膚の刺激が少なく、押圧する部位を明確に特定するだけでなく、その領域を最小化して、使用者にかかわらず一様な固定力を提供することができるマスクを提供することができる。
<公認漏洩率測定>
<漏洩率実施例>
図25~図27は本発明の押圧部による公認漏洩率を測定するために、従来のマスク(KF94)において、従来のマスク自体のフィッティング機能を使わない状態で本発明による第1圧迫部~第3圧迫部を圧迫することができる押圧部を金属クリップの形態に製造して試着した状態を示す写真である。
図25~図27によるクリップを本発明による第3圧迫部(漏洩率実施例1)、第2圧迫部(漏洩率実施例2)及び第1圧迫部(漏洩率実施例3)に密着する場合の公認漏洩率を測定した。
<漏洩率比較例>
従来のマスクであるKF94モデルの使い捨てマスクを漏洩率比較例として使った。前記マスクは、鼻周辺部シーリングのために変形可能なワイヤをマスクの鼻周辺に挿入したものである。前記マスクをもって公認漏洩率を測定した。漏洩率比較例1、2、3はそれぞれ漏洩率実施例1、2、3で漏洩率を測定した位置で従来のKF94を使って漏洩率を測定したものである。
漏洩率は食品医薬品安全評価院「保健用マスクの基準規格に対するガイドライン(請願人案内書)」案内書-0349-04に記載された漏洩率試験法に従って遂行した。本発明の漏洩率結果は、試験装置及び方法に対して食品医薬品安全評価院の認証を受けた後に遂行した結果である。
以下の漏洩率に関連した表の結果値で、1番行動~5番行動は「保健用マスクの基準規格に対するガイドライン(請願人案内書)」案内書-0349-04に記載された(A)頭を動かすか言うことなしに2分間歩く。(B)トンネルの壁面を調査するように頭を左右に約2分間15回くらい動かす。(C)屋根及び床を調査するように頭を上下に約2分間15回くらい動かす。(D)2分間ハングルからなった文章を大きな声で言う。(E)頭を動かすか言うことなしに2分間歩くに相当するものである。
それぞれの行動に対して約2分間のテストを遂行し、総5回を実施した平均値を使った。
<公認漏洩率結果比較>
表6、表9、及び表10はそれぞれ本発明の第3固定部(漏洩率実施例1)、第2固定部(漏洩率実施例2)及び第1固定部(漏洩率実施例3)を密着する場合に対する公認漏洩率であり、表7及び表11は漏洩率比較例1及び漏洩率比較例2の公認漏洩率結果である。漏洩率比較例3の場合、密着できなかったので、漏洩率自体の測定が不可であった。無理やりに漏洩率を測定したとき、40%以上の値が測定されるので、実質的に意味ある値を導出することができなかった。
表11は漏洩率実施例4であり、同じ実験を前記実施例1、2及び3の部位を圧迫せず、単純に使用者の鼻軟骨部位にのみ本発明の実施例による鼻フィッティング調節器を使う場合に対する公認漏洩率結果である。
下記の表12は本発明による漏洩率実施例1~3及び漏洩率比較例1及び2の公認漏洩率を比較して整理した結果である。
公認漏洩率を測定する場合、本発明による漏洩率実施例1、2、3及び4と漏洩率比較例は共にKF94の基準は満たすことが現れたが、本発明のすべての場合が漏洩率比較例に比べて低い漏洩率を示した。
<顎運動結果比較>
表13、表15及び表17はそれぞれ本発明の漏洩率実施例1~実施例3による押圧部を含むマスクを着用した後、前記漏洩率試験方法のうち顎の動きがある「(D)2分間ハングルからなった文章を大きな声で言う」をそれぞれ5回遂行した試験結果であり、表14及び表16はそれぞれ漏洩率比較例1及び2の結果を示したものである。(D)の場合、実際には漏洩が多く発生するが、公認テストの規定では明確に分からないので、これに対して追加の実験を遂行した。
表13から分かるように、漏洩率実施例1による押圧部を含むマスクは前記(D)試験でも漏洩率1.87%の非常に優れた値を示している。表14を参照すると、同じ位置に従来のKF94を使う場合、8.02%であり、11%未満という規格には合うものと現れたが、漏洩率実施例1に比べては4倍以上の漏洩率値を示した。
表15から分かるように、漏洩率実施例2による押圧部を含むマスクは漏洩率0.41%の非常に優れた値を示している。表16を参照すると、同じ位置に従来のKF94を使う場合、1.41%であり、規格に合うものと現れたが、漏洩率実施例2に比べて4倍程度の漏洩率を示した。
表17から分かるように、漏洩率実施例3による押圧部を含むマスクは漏洩率2.31%の優れた値を示している。一方、漏洩率比較例3の場合、密着できなかったので、漏洩率自体の測定が不可であった。無理やりに漏洩率を測定したとき、40%以上の値が測定されるので、実質的に意味ある値を導出することができなかった。
下記の表18は本発明による漏洩率実施例1~3及び漏洩率比較例1及び2の公認漏洩率のうち漏洩率が一番高い試験のみを遂行した結果を比較して整理した結果である。使用者がマスクを着用して長時間業務などを遂行する場合が多く、よって話し合う場合が大部分である。下記の表18を参照すると、本発明の漏洩率実施例1~3は、このような場合でも、表12の場合と比較してほぼ同じ漏洩率値を示している。これは、顎筋肉や顔筋肉の動きがあっても一定のシーリングを保障するというのを確認することができる。また、位置及び筋肉使用有無にかかわらず低い漏洩率を維持しているので、使用者がマスク着用に上手になっていなくても常に優れた結果を得ることができる。
一方、従来のマスクは使用者の顎筋肉または顔筋肉が静止している場合とそうではない場合に大きな漏洩率差を示しており、位置によって4倍以上の漏洩率差があるので、使用者の上手なマスク着用可否、対話有無によって一様でない値を示す欠点がある。一方、同じ実験を介して、前記漏洩率実施例1、2及び3の部位を圧迫せず、単純に使用者の鼻軟骨部位のみに本発明の実施例による押圧部を使う場合と比較例のKF94を使う場合に漏洩率を測定した結果、表15及び表16と類似している結果を示した。この場合にも、本発明による結果は約1/4の漏洩率値を示した。
<変位実験>
本発明による押圧部の有無による顔面に固定する装置の変位を確認するために、使用者の顔面の左右にのみ固定される弾性体を製作し、鼻周辺部での前記弾性体の位置変化をモーションセンサーを使って観測した。
図28は、変位実験を行うために、漏洩率実施例2による押圧部を付け加えた弾性体を使用者が着用した状態を示す写真である。図28で、黒色点で表示した部分の変位を観測した。漏洩率実施例2による押圧部を付け加えるかまたは付け加えない弾性体を使用者が着用した後、「アイウエオ」を言いながら前記黒色点の変位を観測した。基準点から座標を求めた後、それからの距離を測定した後、これを時間に対して図29に示した。
従来のマスクは使用者が鼻周辺のワイヤを曲げて密着しても、使用者がものを言うことによって発生する顔面筋肉の収縮及び弛緩によって密着度が低下する。図29で、点線で表示したものはこれと類似した結果であり、漏洩率実施例2による押圧部を付け加えなかった弾性体を試着した結果を示したものである。本発明による押圧部を付け加える場合、使用者が話し合う場合でも当該部位の変位(図29の実線参照)が少なくて密着度をずっと維持することができることを間接的に確認することができる。
本発明は位置変化が小さいので、変位による皮膚との摩擦が少ない。これは、コロナウィルス感染症-19のように長時間マスクを着用しなければならない場合、鼻面とマスクとの摩擦によって皮膚損傷が発生することを防ぐことができるという利点がある。
<第1実施例~第3実施例>
図30は本発明の第1実施例によるマスク100の分解斜視図であり、図31は本発明の第1実施例によるマスク100の斜視図、正面図、左側面図及び平面図である。図32は本発明の第2実施例によるマスク200の分解斜視図であり、図33は本発明の第3実施例によるマスク300の分解斜視図である。
以下、図30~図33を参照して本発明によるマスクの実施例1~3を説明する。
図30~図33で、点線は本発明による実施例1~3の結合順序を説明するものである。
本発明によるマスクは、大別して、フィルター110、210、310及びフレーム部160、260、360に区分することができる。本発明による第1実施例、第2実施例及び第3実施例のそれぞれのフィルター及びフレーム部の特定の組合せによる一実施例を例として示したものである。
本発明による第1実施例、第2実施例及び第3実施例は共通している部分があるので、下記の説明でそれぞれの図面符号を参考する。使用者の鼻及び口腔の周辺を覆うフィルター110、210、310と、前記フィルター110、210、310と結合し、前記使用者の第1固定部位のうちの少なくとも一部に密着することで、前記フィルターを前記使用者の顔面に固定するフレーム部160、260、360とを含む。
前記第1固定部位は、前記使用者の顔面のうち、
1)矢状軸(sagittal or anteroposterior axis)の移動範囲で見たとき、前記使用者の茎状突起(styloid process)を含む位置から前記使用者の小臼歯(premolar)までを含み、縦軸(longitudinal or craniocaudal axis)の移動範囲で見たとき前記使用者の側頭突起(temporal process)を含む顔面下端部位である第1-1固定部位と、
2)矢状軸(sagittal or anteroposterior axis)の移動範囲で見たとき、前記使用者の耳下腺(parotid gland)を含む位置から前記使用者の咀嚼筋(muscles of mastication)の翼状突起(medial pterygoid)の二筋のうち前側繊維が位置する部位を除いた部位までであり、縦軸(longitudinal or craniocaudal axis)の移動範囲で見たとき、使用者の側頭突起(temporal process)を含む顔面下端部位である第1-2固定部位と、
3)矢状軸(sagittal or anteroposterior axis)の移動範囲で見たとき、使用者の茎状突起(Styloid process)を含む位置から使用者の咀嚼筋(muscles of mastication)の咬筋(masseter muscle)までを含み、縦軸(longitudinal or craniocaudal axis)の移動範囲で見たとき、使用者の側頭突起(temporal process)を含む顔面下端部位であり、前記咬筋(masseter muscle)から最も突出した筋腹部(muscle belly)は除いた部位である第1-3固定部位と、
4)矢状軸(sagittal or anteroposterior axis)の移動範囲で見たとき、使用者の耳珠(tragus)の前端部から使用者の大頬骨筋(zygomaticus major)の後面部を圧迫しない部位までを含み、縦軸(longitudinal or craniocaudal axis)の移動範囲で見たとき、使用者の側頭突起(temporal process)を含む顔面下端部位である第1-4固定部位と、
5)前記使用者のこめかみ(temple)、下顎角(Angle of mandible)及び下顎の下縁(inferior border of mandible)を頂点とする三角形領域である第1-5固定部位と、
6)前記使用者の顔面を基準とする正方形の内部である第1-6固定部位であって、使用者の顔面を基準とする正方形は使用者の下顎角(Angle of Mandible)及び頬骨突起(Zygomatic process)を一面とする正方形であり、使用者の顔面を基準とする正方形は、矢状軸(sagittal or anteroposterior axis)及び縦軸(longitudinal or craniocaudal axis)を横及び縦とし、前記下顎角(Angle of Mandible)から前記頬骨突起(Zygomatic process)までの縦軸距離を一辺の長さとする第1-6固定部位と、
7)使用者の顔面を基準とする(x、y)の値が(-1、-1)、(1、-1)、(2、-1)、(3、-1)、(4、-1)、(-1、1)、(1、1)、(2、1)、(3、1)、(4、1)、(5、1)、(-1、2)、(1、2)、(2、2)、(3、2)、(-1、3)、(1、3)、(2、3)、(-1、4)、(1、4)、(-1、5)、(1、5)、(2、5)である第1-7固定部位とのうちの少なくとも一つ以上を含み、
ここで、使用者の顔面を基準とする(x、y)は使用者の顔面を基準とする正方形の横及び縦を5等分したときの小正方形の座標を基準に選定したものであり、前記5等分は使用者の頭部の後面から前面に前記xが1、2、3、4、5と指定され、使用者の頭部の上面から下面に前記yが1、2、3、4、5と指定され、
使用者の顔面を基準とする正方形の前記使用者の頭部の後面部縦軸を基準に対称になってさらに配置される前記小正方形はxが負の値と指定され、使用者の顔面を基準とする正方形の前記使用者の頭部の上面部横軸を基準に対称になってさらに配置される前記小正方形はyが負の値と指定され、
使用者の顔面を基準とする正方形の前記使用者の頭部の上面及び後面の頂点を基準に対称になってさらに配置される前記小正方形はx及びyが負の値と指定される。
前記第1-6固定部位は、前記使用者の顔面を基準とする(x、y)の値が(1、1)、(2、1)、(3、1)、(4、1)、(1、2)、(2、2)、(3、2)、(1、3)、(1、4)、(1、5)、(2、5)、(1、-1)、(-1、1)や、(2、2)、(4、2)、(1、3)、(3、3)、(4、3)、(5、3)、(1、4)、(2、4)、(3、4)、(4、4)、(5、4)、(1、5)、(2、5)、(4、5)、(5、5)、(1、1)、(1、-1)、(-1、1)であるか、または(2、1)、(2、2)、(1、3)、(4、3)、(5、3)、(1、4)、(2、4)、(4、4)、(5、4)、(1、5)、(2、5)、(5、5)、(1、1)、(1、-1)、(-1、1)であり得る。前記第1-6固定部位は、好ましくは前記使用者の顔面を基準とする(x、y)の値が(2、2)、(1、3)、(2、4)、(1、5)、(2、5)、(1、1)、(1、-1)、(-1、1)、より好ましくは(2、2)、(1、3)、(1、-1)、(-1、1)であり得る。
前記第1-7固定部位は、前記使用者の顔面を基準とする(x、y)の値が(-1、-1)、(1、-1)、(2、-1)、(3、-1)、(4、-1)、(-1、1)、(1、1)、(2、1)、(-1、2)、(1、2)、(-1、3)、(1、3)であり得る。
前記第1-1固定部位~第1-7固定部位は、前記<第1実験>、<第2実験>及び<固定力実験>を介して効果の優秀性が立証された。前記第1-1固定部位~第1-7固定部位は、固定部184、284、384が具体的に接しながら圧迫する部位に相当する。
本発明によるマスクは、大別して、フィルター110、210、310、及びフレーム部160、260、360に区分することができる。本発明による第1実施例、第2実施例及び第3実施例のそれぞれのフィルター及びフレーム部の特定の組合せによる一実施例を例として示したものである。
従来のマスクは、鼻周辺の漏洩を防止するために、不織布からなったマスクの外周辺に沿って金属材を挿入し、前記金属材が使用者の鼻周辺部と密着するように変形される。このような方式はものを言うかまたは頭を動かすかまたは顔筋肉が動くときに漏洩し易い欠点があり、その都度使用者が再びフィッティングしなければならない。
それにもかかわらず、マスクを着用しているうち、口を通して排出される空気によってメガネに湯気がこもることを易しく経験することができる。
本発明はこのような問題点も解決するためのものであり、また、本発明によるマスクは、使用者の鼻及び口腔の周辺を覆うフィルター110、210、310と、前記フィルターの外側面に沿って配置されるフレーム部160、260、360と、前記フレーム部160、260、360の末端であって、前記フィルター110、210、310と前記フレーム部160、260、360とを結合させ、前記使用者の顔面の少なくとも一部に密着することで、少なくとも前記フィルター110、210、310及び前記フレーム部160、260、360を前記使用者の顔面に固定する固定部184、284、384と、を含むマスクであって、
前記フレーム部160、260、360は、前記フィルター110、210、310の一部であるフィルター上面114、214、314を前記フィルター上面114、214、314の外面で圧迫して前記フィルター上面114、214、314を使用者の鼻の少なくとも一部及びその周辺部の皮膚と密着させる押圧部274、374を含む。ここで、押圧部274、374は、
1)前記使用者の皮膚の反対側の前記フィルター上面114、214、314の面で前記使用者の鼻唇溝(nasolabial fold)領域の少なくとも一部である第1圧迫部を圧迫することで、前記フィルター上面114、214、314を前記使用者の皮膚と密着させるか、
2)前記使用者の皮膚の反対側の前記フィルター上面114、214、314の面で前記使用者の上唇挙筋(levator labii superioris、図23及び図24参照)または上唇鼻翼挙筋(levator labii superioris alaeque nasi、図24参照)の少なくとも一部である第2圧迫部を圧迫することで、前記フィルター上面114、214、314を前記使用者の皮膚と密着させるか、または
3)前記使用者の皮膚の反対側の前記フィルター上面114、214、314の面で前記使用者の小鼻(alar crease)の外周部の少なくとも一部である第3圧迫部を圧迫することで、前記フィルター上面114、214、314を前記使用者の皮膚と密着させるマスクを提供する。
本発明による押圧部274、374を付加する場合に固定力が増加することは<押圧部の付加による固定力測定>によって効果の優秀性が立証された。また、本発明は、前記押圧部による漏洩率の結果を前記<公認漏洩率測定>で遂行することで、本発明は漏洩率が非常に低いだけでなく、顎を動いても依然として低い漏洩率を維持することを確認した。
前記押圧部274、374は、フィルター上面114、214、314を前記使用者の皮膚と密着させるとともに前記マスクを前記使用者の顔面に支持させる。
本発明の第1実施例によるマスク100は、フレーム部160のフレーム本体170に別途の押圧部が備えられていない。しかし、本発明の第1実施例によるマスク100は、フレーム部160のフレーム本体170自体が変形して本発明の第2実施例によるマスク200及び本発明の第2実施例によるマスク300の押圧部274、374と同様な役割を果たす。
フィルター110、210、310は、前記使用者の顔面の前面に配置されるフィルター本体112、212、312と、前記フィルター本体112、212、312の上部の外周辺の少なくとも一部に沿って固定されるか、前記フィルター本体112、212、312の上部の外周辺の少なくとも一部から下方に離隔して固定されるか、または前記フィルター本体112、212、312の上部が折り曲げられることによって前記使用者の鼻及びその周辺部を覆うフィルター上面114、214、314と、前記フィルター本体112、212、312の下部の外周辺の少なくとも一部に沿って固定されるか、前記フィルター本体112、212、312の下部の外周辺の少なくとも一部から上方に離隔して固定されるか、前記フィルター本体112、212、312の下面が折り曲げられることによって前記使用者の顎の少なくとも一部及びその周辺部の皮膚を覆うフィルター下面116、216、316と、前記フィルター本体112、212、312の両側面であり、前記フレーム部160、260、360と結合されるフィルター側面118、218、318と、を含む。
前記フィルター側面118、218、318は前記フィルター本体112、212、312から延びたものであり、前記フィルター本体112、212、312と同じ素材からなり、前記フィルター側面118、218、318には補強部がさらに付加されることができる。
図34~図39は本発明によるフレーム本体がマスクの外面に結合する構造の多様な例を示し、図40~図45は本発明によるフレーム本体がマスクの内面に結合する構造の多様な例を示す。
図34~図45はそれぞれマスクの外面または内面にのみ結合する構造を示しているが、内面及び外面の両方に結合することもできる。
図34及び図40はフィルター本体の上部に結合した形態を示し、図35及び図41はフィルター本体の下部に結合した形態を示し、図36及び図42はフィルター本体の上部及び下部に結合した形態を示す。図37、図38、図43及び図44は上部から下部にまたは下部から上部にフレーム本体が変形された形態を示す。
図39及び図45はフィルター本体の中央部に結合した形態を示す。
図46~図49は本発明の押圧部の多様な例を示す。
図46は押圧部がフレーム本体から突出した2個の支持部を形成するものを示し、図47は押圧部がフレーム本体と3ヶ所で結合した面の形態を示す。図48は弾性金属スプリングの形態を示す。図49は所定の体積を有する弾性体が別に備えられてフレーム本体に結合する形態を示す。
図50は本発明の一実施例によるクリップの例を示す。
図51は本発明の一実施例によるマスクの外面に追加の保護層を備えた形態の模式図である。保護層は、纎維、高分子樹脂、別途のフィルター、不織布、金属などからなって外部に別途のスクリーンを形成することができる。
図52または図53を参照すると、前記フィルター上面114、214、314及び/または前記フィルター下面116、216、316の両側には、前記フィルター本体112、212、312と固定される1個以上の第1結着部(A-A’、B-B’、C-C’、D-D’のそれぞれに対応する多数の点のうちの少なくとも一つ以上)が設けられ、前記第1結着部(A-A’、B-B’、C-C’、D-D’のそれぞれに対応する多数の点のうちの少なくとも一つ以上)は着脱可能な結合形態を有することができ、前記フィルター上面114、214、314及び/または前記フィルター下面116、216、316の中央には、前記フィルター本体112、212、312と固定される1個以上の第2結着部(E-E’、F-F’のそれぞれに対応する多数の点のうちの少なくとも一つ以上)が設けられ、前記第2結着部(E-E’、F-F’のそれぞれに対応する多数の点のうちの少なくとも一つ以上)は着脱可能な結合形態を有することができる。ここで、前記着脱可能な結合形態は、着脱の際、フィルター本体112、212、312、フィルター上面114、214、314及びフィルター下面116、216、316が損傷されずに着脱することができる程度の力によって着脱されなければならない。さらに他の着脱可能な結合形態としては、ベルクロ(登録商標)ファスナー、スナップボタン及びクリップからなる群から選択される少なくとも1種以上であり得る。前記フィルター上面114、214、314が配置されることができる範囲は、鼻翼(tip-defining points)から鼻骨(nasal bone)の下端部までであり得る。
図52または図53で、結着可能な部位の例として、それぞれA-A’、B-B’、C-C’、D-D’、E-E’、F-F’で表示した。A、B、C、D、E、Fの多数の点で表示され、このうちの少なくとも一つが結着部位になることができる。A、B、C、D、E、Fの結着部位はそれぞれ対応するA’、B’、C’、D’、E’、F’に結着する。A、B、C、Dは第1結着部の例であり、E、Fは第2結着部の例である。
前記第1結着部及び第2結着部が前記フィルター上面114、214、314及びフィルター下面116、216、316の外周辺に沿って配置される場合には、密着強度が強いので、着脱の際にフィルター上面114、214、314またはフィルター下面116、216、316の一部が損傷されても問題がない。この場合、損傷されたフィルター上面114、214、314またはフィルター下面116、216、316は最外郭に配置される部分であるので、残りの部分によって使用者の顔面と密着することができるからである。この場合は、A-A’、B-B’、C-C’、D-D’、E-E’、F-F’の例のうちでフィルター上面及びフィルター下面の外周辺に沿って配置された結合部が相当する。
前記第1結着部または第2結着部の位置に対応して前記フィルター上面114、214、314またはフィルター下面116、216、316にはしわが予め形成されることができる。前記しわは直線ではなく、顔面輪郭線、特に顎輪郭線に沿う曲線形態を有することができる。
前記フィルター上面114、214、314が配置されることができる最大の上下範囲は鼻翼(tip-defining points)から鼻骨(nasal bone)の下端部までである。
図22~図24は本発明による第1圧迫部~第3圧迫部が配置されることができる顔面を示す解剖学的模式図であり、図22に鼻骨(nasal bone)が記載されており、鼻翼は通常言及する鼻翼を言う。
前記フレーム部160、260、360は、半円形の帯形状を有し、フィルター上面114、214、314の上面に配置されるフレーム本体170、270、370と、前記フレーム本体170、270、370の両端から延びて前記フィルター側面118、218、318と結合する結合部180、280、380と、を含む。
前記フレーム本体270は、前記フレーム本体270の中間に配置され、前記フレーム本体270が折り畳まれることができるようにする連結部277、278を備えることができる。前記連結部277、278は弾性素材または軟性素材から蝶番状に構成されることができる。
前記フレーム本体170、270、370は、少なくとも一部がフィルター本体112、212、312、前記フィルター上面114、214、314、及び前記フィルター下面116、216、316のうちの少なくとも一つと結合することができる。好ましくは、フレーム本体170、270、370の中間部分が前記フィルター本体112、212、312または前記フィルター上面114、214、314またはフィルター下面116、216、316と融着する。
前記フレーム本体170、270、370の少なくとも一部が前記フィルター本体112、212、312、前記フィルター上面114、214、314、及び前記フィルター下面116、216、316のうちの少なくとも一つと結合する部位は前記フィルター本体112、212、312、前記フィルター上面114、214、314、及び前記フィルター下面116、216、316の内面及び外面のうちの少なくとも一つ以上である。図34~図45は前記フレーム本体がフィルター本体と結合することができる多様な例を示す。
前記結合部180、280、380は、前記第1固定部位と直接密着する固定部184、284、384と、前記固定部184、284、384の外側面に結合された固定部カバー182、282、382と、を含むことができる。本発明の実施例1~3は固定部カバー182、282、382が別に結合されるものとして示すが、フレーム本体170、270、370と前記結合部180、280、380とが一体に成形されることもできる。
前記フィルター側面118、218、318は、前記固定部184、284、384の一面、前記固定部カバー182、282、382の一面、及び前記固定部184、284、384と前記固定部カバー182、282、382との間のうちの少なくとも一つと結合することができ、具体的には、挿入、係止、接着、粘着、磁力及び融着のうちの少なくとも一手段によって結合することができる。
前記固定部184、284、384は左右に反転した「C」形または上下に反転した「L」形が好ましい。これは、最小限の接触面積で最大の固定力を保障するためのものである。固定部184、284、384は本発明によるマスクを第1固定部位に固定する役割を果たす部位なので、摩擦力が高く人体に対する反応性が低いシリコンを含む弾性体が好ましい。
固定部184、284、384に関連して、固定部の形態は多角形または円形のいずれか形態も可能であるが、周辺部が突出した形態、つまり「C」形または上下に反転した「L」形が好ましい。これは、固定部184、284、384が皮膚を圧迫するとき、相対的に押されない皮膚が固定部184、284、384の中心部に突出することによりマスクが顔面の前方に移動するか回転することを防ぐことができるからである。
図54は本発明の実施例による固定部カバー182、282、382の多様な変形例を示す。図54は固定部カバー182、282、382の例として曲面形態を示しているが、多角形にも変形可能である。図54で、点線で表示した部分は固定部184、284、384を示すものである。
追加的に、固定部184、284、384に少なくとも1個以上の羽支持部が付加されることができる。羽支持部は図面には示されていないが、固定部184、284、384に連結されて固定面を増やす効果があるので、より一層安定した固定力を保障することができる。
前記固定部184、284、384は、シリコンを含む弾性体を含むことができる。固定部184、284、384はフレーム本体170、270、370と一体に形成されることもでき、別途の素材からなった形態にも構成可能であるが、いずれも皮膚と接触するという点を考慮して、人体に無害な素材からなり、接着力を保障することができるものでなければならない。
前記フィルターの外面には別途の保護層(図51参照)が付加されることができ、前記保護層は、フィルター及びフレーム部のうちの少なくとも一方に固定されることができる。また、前記保護層は、纎維、高分子樹脂、別途のフィルター、不織布、及び金属のうちの少なくとも一種の素材から製造されることができ、前記保護層は半透明または不透明である。
第1実施例または第3実施例の図には明示的に示されていないが、重さの重いマスクまたは振動がひどいかまたは動きがひどい場合には、追加の固定力を付け加えるために、鼻、顎、耳、乳様突起骨(mastoid bone)、後首、頭頂骨(parietal bone)または後頭骨(occipital bone)のうちの少なくとも一つ以上に位置する補助固定部位を用いた補助固定部を付け加えることができる。前記補助固定部を活用してより一層安定的な固定力を保障することができる。ただし、本発明によるマスクは、基本的に固定力が高いという点を考慮すると、補助固定部も強い圧迫を要求しない。
前記押圧部274、374が圧迫する部位は点、線または面のうちの少なくとも一つ以上の形態を有することができ、また圧迫する部位も少なくとも1個以上であり得る。また、前記押圧部274、374が圧迫する部位の接合力を高めるために、微細突起状に構成されることができる。
また、実質的に力を付与する押圧部274、374の部分の形態は点、線、面または立体のうちの少なくとも一つ以上であり得る。このように、押圧部274、374は多様な形態への変形が可能であるが、結局本発明による効果を現すためには、第1圧迫部~第3圧迫部のうちの少なくとも一つ以上を圧迫しなければならない。
図55~図120は本発明による押圧部の多様な例を示す。
図55は本発明によるマスクにおいてフィルター上面114、214、314及び押圧部274、374によってフィルター上面114、214、314を圧迫する部位を例として示す。図55のフィルター上面114、214、314は灰色で表示したものである。濃い灰色はフィルター上面114、214、314のうち外部に露出された部分であり、薄い灰色は遮られて見えない部分である。
図55で、顔面の周辺を全体的に取り囲んでいる黒色実線はマスクの最外郭を示す。図55で、フィルター上面114、214、314は弾性布地からなるかまたはフィルターと同じ素材からなることができる。前記フィルター上面114、214、314のうち小鼻の外周部を含む部位(赤色または斜線で表示)を圧迫することで、フィルター上面114、214、314が皮膚と密着することができるようにする。図55の場合、鼻の両側小鼻の外周部を圧迫することで、鼻の軟骨部を圧迫しなくてもフィルター上面114、214、314が伸びるか変形することによって鼻に密着することができる。
図56~図79は押圧部が圧迫する部位が点または線の形態を有することを具体的に示す図である。
図56~図67はフィルター上面及びこれを圧迫する押圧部のみを図式化した図である。灰色で表示したものは本発明によるフィルター上面の例である。フィルター上面は、小鼻及びその周辺部を覆うか(図56~図58及び図62~図64)または軟骨の上端部及びその周辺部を覆う(図59~61、65~67)ことができる。
図56~図67で黒色点は押圧部がフィルター上面の外面から使用者の顔面に向けてフィルター上面を圧迫する部分を示す。点線の赤色円は押圧部が支持されるか固定される部分(以下、「支持部」という)を示す。中心の黒色線及び周辺部の赤色波形は圧迫する部分が線の形態を有することを示す。図55も圧迫する部分が線の形態を有する。前記フィルター上面を圧迫する黒色点は弾性によって位置変動が可能である。
図56~図67で例として提示している押圧部は弾性スプリング形態を有し、一端は支持部によって固定され。他端はフィルター上面の外面から使用者の顔面に向けてフィルター上面を圧迫している。前記押圧部が前記フィルター上面を圧迫する部位と前記押圧部が固定される部位との間が直線形態(図56、図57、図59、図60、図63及び図68)であるかまたは屈曲部(図58、図61、図62、図64及び図65)が形成されている。屈曲部は1個とするかまたは多数(図62及び図64)とすることができる。
直線部または屈曲部を有する形態は押圧部が圧迫する方向によって設計変更が可能である。押圧部がフィルター上面の外面で圧迫する方向は使用者の皮膚に垂直な方向であるか(図56、図57、図59及び図61)、使用者の顔面に形成されたしわの方向であるか、使用者の顔面に形成されたしわに垂直な方向であるか(図62)、使用者の鼻の外周辺に沿う方向であるか(図63)、使用者の鼻の外周辺の内方または外方であるか(図57、図58及び図64)、使用者の鼻周辺の筋肉方向であるか(図60及び図65)、または前記方向の複合的な組合せであり得る(図61及び図66)。
一方、押圧部が圧迫する相対的な位置は固定されるかまたは固定されていない。図56~図67で、押圧部が圧迫する位置である黒色点は弾性によって位置が変動することができる。
図56~図58及び図62~図64で、押圧部が圧迫する部位は第1圧迫部、第2圧迫部または第3圧迫部に相当し、図59~図61及び図65~図67は第2圧迫部に相当する。図56~図67で、押圧部は鼻を中心に対称状に配置されている。図56~図67の例で、一つの押圧部は一つの点形態の部位を圧迫する。ただ、一つの押圧部が支持部位に固定される部位が1個(図56~図63、図65及び図66)であるかまたは2個(図64及び図67)であるものを例として示す。
図68~図73は図56~図67の構成に加えて、鼻を中心に対称状に配置された押圧部を連結する連結部が付加されたものである。ただし、図68~図70の構成においても弾性スプリング形態の中心部は依然として鼻を直接的に圧迫しない。この場合、押圧部を形成するスプリングは単一体に構成される。
図74~図79は、図26~図67の構成のうち、支持部位が2個以上であり、屈曲部が2個以上である場合に対する多様な実施例を示す。このような構造は顔面に付着される装置の形態または圧迫しようとする部位によって設計変更が可能である。図74~図79の多様な形態も一つの胴体を変形して構成することができる。
また、このような形態は支持部の位置によっても変形が可能である。支持部が顔面付近に形成された場合であれば押圧部が顔面部に沿って配置されることになり、支持部が顔面部から離隔した位置に形成された場合であれば押圧部は顔面から遠くなる方向に構成される。このように、スプリング状の弾性体はx軸、y軸及びz軸の3軸を用いて多様に変形可能である。
図80~図88は押圧部が圧迫する部位が面形態であるものを具体的に示す図である。
図80~図88で、内部が黒色で満たされた図形は本発明による押圧部がフィルター上面の外面で圧迫する部分が面形態であるものを示す。図80~図93は軟骨部分が連結されない2個の押圧部が対称的に配置されたものであり、図83~図85は中間部が連結されたものである。図80~図88は圧迫する部分が点、線及び面を全部含む場合である。このような場合でも押圧部を成す素材を弾性金属などの素材から一体に形成することができる。
図89~図106は押圧部または追加押圧部の圧迫する部位が面形態でありながら、押圧部または追加押圧部の形態が立体である場合を示す。図89~図106で、黒色面は使用者の顔面の上部から下部に見たとき、押圧部の側面を示した図である。鼻軟骨周辺部の灰色は追加押圧部を示したものであり、追加押圧部も立体形状に構成されている。図89~図101で限定している押圧部は弾性フォームの立体であり、単一の胴体から構成されるかまたは多数の胴体から構成されることができる。前記押圧部がフィルター上面を圧迫する部分も面であるが、前記押圧部が支持部に固定される部分も面である。
図107~図109は押圧部のさらに他の立体的形状を示した図であり、押圧部がフォームまたはシリコンなどの弾性素材から構成されており、圧迫する部位が面形態または微細突起形態である。支持部に固定される部位は面形態を有し、図107~図109の構成は使用者の顔面に付加される圧迫を分散することができる多様な形態を例として提示している。
図110~図120は押圧部及び/または前記追加押圧部が前記支持部に固定され、回転、移動及びねじりを含む運動が可能な形態の多様な例を示す。前記押圧部の非制限的例の具体的な運動形態としては、スライド、回転、ヒンジ折畳などの多様な機械的運動を適用することができる。
図118~図120の実施例は、フォーム、エアギャップ、シリコン、スプリングなど、形状が変わる物体を前記支持部に固定し、これに押圧部をさらに連結することで、非機械的運動を適用した例である。
図119及び図120は、本発明によるマスクのうち第1-3固定部位及び当該固定部位を圧迫する固定面の多様な例を示す。
図121~図126で灰色領域で表示した部分は、固定面が使用者の顔面を圧迫する部位を示し、黒色実線はフレーム部を例示するものであり、弾性素材から構成されたフレーム部の多様な実施例を示す。前記フレーム部は前記灰色領域で表示された部位上にもフレーム部が屈曲してフレーム部自体が顔面を直接圧迫することができる。図面にはフレーム部が線のみで表記されているが、これを弾性を有する面に変更することは容易であるので、これに対する具体的な例示は省略した。また、フレーム部が屈曲してフレーム部自体が顔面を直接圧迫することができる部分も面に変更することができる。
図121~図126では顔面の片面のみを示しているが、フレーム部は顔面を取り囲む形態であるので、図面に示されていない部分にも固定部が配置される。
本発明は、従来のマスクとは違い、耳に固定せず、顔面の特定部位に密着することでマスクを固定することができる側面固定部と、使用者の顔面を圧迫しないながらも鼻周辺部の密閉性を高めた押圧部とを備えた新規のマスクに関するものであるので、産業上利用可能である。
100、200、300 マスク
110、210、310 フィルター
112、212、312 フィルター本体
114、214、314 フィルター上面
116、216、316 フィルター下面
118、218、318 フィルター側面
160、260、360 フレーム部
170.270、370 フレーム本体
277、278 連結部
180.280、380 結合部
182、282、382 固定部カバー
184、284、384 固定部
274、374 押圧部
A-A’、B-B’、C-C’、D-D’ 第1結着部
E-E’、F-F’ 第2結着部

Claims (39)

  1. 使用者の鼻及び口腔の周辺を覆うフィルターと、
    前記フィルターと連結され、使用者の第1固定部位のうちの少なくとも一部に密着することによって前記フィルターを前記使用者の顔面に固定するフレーム部と、
    を含むマスクであって、
    前記第1固定部位は、使用者の顔面のうち、
    1)矢状軸(sagittal or anteroposterior axis)の移動範囲で見たとき、使用者の茎状突起(Styloid process)を含む位置から使用者の小臼歯(premolar)までを含み、縦軸(longitudinal or craniocaudal axis)の移動範囲で見たとき、使用者の側頭突起(temporal process)を含む顔面下端部位である第1-1固定部位と、
    2)矢状軸(sagittal or anteroposterior axis)の移動範囲で見たとき、使用者の耳下腺(parotid gland)を含む位置から使用者の咀嚼筋(muscles of mastication)の翼状突起(medial pterygoid)の二筋のうち前側繊維が位置する部位を除いた部位までであり、縦軸(longitudinal or craniocaudal axis)の移動範囲で見たとき、使用者の側頭突起(temporal process)を含む顔面下端部位である第1-2固定部位と、
    3)矢状軸(sagittal or anteroposterior axis)の移動範囲で見たとき、使用者の茎状突起(Styloid process)を含む位置から使用者の咀嚼筋(muscles of mastication)の咬筋(masseter muscle)までを含み、縦軸(longitudinal or craniocaudal axis)の移動範囲で見たとき、使用者の側頭突起(temporal process)を含む顔面下端部位であり、前記咬筋(masseter muscle)から最も突出した筋腹部(muscle belly)は除いた部位である第1-3固定部位と、
    4)矢状軸(sagittal or anteroposterior axis)の移動範囲で見たとき、使用者の耳珠(tragus)の前端部から使用者の大頬骨筋(zygomaticus major)の後面部を圧迫しない部位までを含み、縦軸(longitudinal or craniocaudal axis)の移動範囲で見たとき、使用者の側頭突起(temporal process)を含む顔面下端部位である第1-4固定部位と、
    5)前記使用者のこめかみ(temple)、下顎角(Angle of mandible)及び下顎の下縁(inferior border of mandible)を頂点とする三角形領域である第1-5固定部位と、
    6)前記使用者の顔面を基準とする正方形の内部である第1-6固定部位であって、使用者の顔面を基準とする正方形は使用者の下顎角(Angle of Mandible)及び頬骨突起(Zygomatic process)を一面とする正方形であり、使用者の顔面を基準とする正方形は、矢状軸(sagittal or anteroposterior axis)及び縦軸(longitudinal or craniocaudal axis)を横及び縦とし、前記下顎角(Angle of Mandible)から前記頬骨突起(Zygomatic process)までの縦軸距離を一辺の長さとする第1-6固定部位と、
    7)使用者の顔面を基準とする(x、y)の値が(-1、-1)、(1、-1)、(2、-1)、(3、-1)、(4、-1)、(-1、1)、(1、1)、(2、1)、(3、1)、(4、1)、(5、1)、(-1、2)、(1、2)、(2、2)、(3、2)、(-1、3)、(1、3)、(2、3)、(-1、4)、(1、4)、(-1、5)、(1、5)、(2、5)である第1-7固定部位と、
    のうちの少なくとも一つ以上を含み、
    ここで、使用者の顔面を基準とする(x、y)は使用者の顔面を基準とする正方形の横及び縦を5等分したときの小正方形の座標を基準に選定したものであり、前記5等分は使用者の頭部の後面から前面に前記xが1、2、3、4、5と指定され、使用者の頭部の上面から下面に前記yが1、2、3、4、5と指定され、使用者の顔面を基準とする正方形の前記使用者の頭部の後面部縦軸を基準に対称になってさらに配置される前記小正方形はxが負の値と指定され、使用者の顔面を基準とする正方形の前記使用者の頭部の上面部横軸を基準に対称になってさらに配置される前記小正方形はyが負の値と指定され、使用者の顔面を基準とする正方形の前記使用者の頭部の上面及び後面の頂点を基準に対称になってさらに配置される前記小正方形はx及びyが負の値と指定される、マスク。
  2. 前記第1-6固定部位は、使用者の顔面を基準とする(x、y)の値が(1、1)、(2、1)、(3、1)、(4、1)、(1、2)、(2、2)、(3、2)、(1、3)、(1、4)、(1、5)、(2、5)、(1、-1)、(-1、1)であり、前記第1-6固定部位は、使用者の顔面を基準とする(x、y)の値が(-1、-1)、(1、-1)、(2、-1)、(3、-1)、(4、-1)、(-1、1)、(1、1)、(2、1)、(-1、2)、(1、2)、(-1、3)、(1、3)である、請求項1に記載のマスク。
  3. 前記第1-6固定部位は、使用者の顔面を基準とする(x、y)の値が(2、2)、(4、2)、(1、3)、(3、3)、(4、3)、(5、3)、(1、4)、(2、4)、(3、4)、(4、4)、(5、4)、(1、5)、(2、5)、(4、5)、(5、5)、(1、1)、(1、-1)、(-1、1)である、請求項1に記載のマスク。
  4. 前記第1-6固定部位は、使用者の顔面を基準とする(x、y)の値が(2、1)、(2、2)、(1、3)、(4、3)、(5、3)、(1、4)、(2、4)、(4、4)、(5、4)、(1、5)、(2、5)、(5、5)、(1、1)、(1、-1)、(-1、1)である、請求項1に記載のマスク。
  5. 前記第1-6固定部位は、使用者の顔面を基準とする(x、y)の値が(2、2)、(1、3)、(2、4)、(1、5)、(2、5)、(1、1)、(1、-1)、(-1、1)である、請求項4に記載のマスク。
  6. 前記第1-6固定部位は、使用者の顔面を基準とする(x、y)の値が(2、2)、(1、3)、(1、-1)、(-1、1)である、請求項4に記載のマスク。
  7. 使用者の鼻及び口腔の周辺を覆うフィルターと、
    前記フィルターの外側面に沿って配置されるフレーム部と、
    前記フレーム部の末端であって、前記フィルターと前記フレーム部とを結合させ、前記使用者の顔面の少なくとも一部に密着することで、少なくとも前記フィルター及び前記フレーム部を前記使用者の顔面に固定する固定部と、
    を含むマスクであって、
    前記フレーム部は、前記フィルターの一部であるフィルター上面を前記フィルター上面の外面で圧迫して前記フィルター上面を使用者の鼻の少なくとも一部及びその周辺部の皮膚と密着させる押圧部を含み、
    前記押圧部は、
    1)前記使用者の皮膚の反対側の前記フィルター上面の面で前記使用者の鼻唇溝(nasolabial fold)領域の少なくとも一部である第1圧迫部を圧迫することで、前記フィルター上面を前記使用者の皮膚と密着させるか、
    2)前記使用者の皮膚の反対側の前記フィルター上面の面で前記使用者の上唇挙筋(levator labii superioris)または上唇鼻翼挙筋(levator labii superioris alaeque nasi)の少なくとも一部である第2圧迫部を圧迫することで、前記フィルター上面を前記使用者の皮膚と密着させるか、または
    3)前記使用者の皮膚の反対側の前記フィルター上面の面で前記使用者の小鼻(alar crease)の外周部の少なくとも一部である第3圧迫部を圧迫することで、前記フィルター上面を前記使用者の皮膚と密着させる、マスク。
  8. 前記押圧部は前記フィルター上面を前記使用者の皮膚と密着させるとともに前記マスクを前記使用者の顔面に支持させる、請求項7に記載のマスク。
  9. 前記フィルターは、
    曲面の形態に前記使用者の顔面の前面に配置されるフィルター本体と、
    前記フィルター本体の上部の外周辺の少なくとも一部に沿って固定されるか、前記フィルター本体の上部の外周辺の少なくとも一部から下方に離隔して固定されるか、または前記フィルター本体の上部が折り曲げられることによって前記使用者の鼻及びその周辺部を覆うフィルター上面と、
    前記フィルター本体の下部の外周辺の少なくとも一部に沿って固定されるか、前記フィルター本体の下部の外周辺の少なくとも一部から上方に離隔して固定されるか、前記フィルター本体の下面が折り曲げられることによって前記使用者の顎の少なくとも一部及びその周辺部の皮膚を覆うフィルター下面と、
    前記フィルター本体の両側面であり、前記フレーム部と結合されるフィルター側面と、
    を含む、請求項1または7に記載のマスク。
  10. 前記フィルター側面は前記フィルター本体から延びたものであり、前記フィルター本体と同じ素材からなる、請求項9に記載のマスク。
  11. 前記フィルター側面は補強部をさらに備える、請求項9に記載のマスク。
  12. 前記フィルター上面及び/または前記フィルター下面の両側には、前記フィルター本体と固定される1個以上の第1結着部が設けられ、前記第1結着部は着脱可能な結合形態を有する、請求項9に記載のマスク。
  13. 前記フィルター上面及び/または前記フィルター下面の中央には、前記フィルター本体と固定される1個以上の第2結着部が設けられ、前記第2結着部は着脱可能な結合形態を有する、請求項12に記載のマスク。
  14. 前記着脱可能な結合形態は、着脱の際、フィルター本体、フィルター上面及びフィルター下面を損傷させずに着脱することができる程度の力で結合される、請求項13に記載のマスク。
  15. 前記着脱可能な結合形態は、ベルクロ(登録商標)ファスナー及びスナップボタンからなる群から選択される少なくとも一つ以上である、請求項14に記載のマスク。
  16. 前記フィルター上面が配置可能な範囲は鼻翼(tip-defining points)から鼻骨(nasal bone)の下端部までである、請求項9に記載のマスク。
  17. 前記フレーム部は、
    半円形の帯形状を有し、前記フィルター上面の上面に配置されるフレーム本体と、
    前記フレーム本体の両端から延び、前記フィルター側面と結合する結合部と、
    を含む、請求項9に記載のマスク。
  18. 前記フレーム本体は、前記フレーム本体の中間に配置され、前記フレーム本体が折り畳まれるようにする連結部を備える、請求項17に記載のマスク。
  19. 前記フレーム本体の少なくとも一部は、前記フィルター本体、前記フィルター上面及び前記フィルター下面のうちの少なくとも一つと結合する、請求項17に記載のマスク。
  20. 前記フレーム本体の少なくとも一部は、前記フィルター本体、前記フィルター上面及び前記フィルター下面のうちの少なくとも一つの内面及び外面のうちの少なくとも一つ以上と結合する、請求項19に記載のマスク。
  21. 前記結合部は、前記第1固定部位と直接的に密着する固定部を含む、請求項17に記載のマスク。
  22. 前記固定部の外側面には固定部カバーが結合される、請求項21に記載のマスク。
  23. 前記フィルター側面は、前記固定部の一面、前記固定部カバーの一面及び前記固定部と前記固定部カバーとの間のうちの少なくとも一つと結合する、請求項22に記載のマスク。
  24. 前記固定部はリング形を有する、請求項21に記載のマスク。
  25. 前記固定部はシリコンを含む弾性体を含む、請求項21に記載のマスク。
  26. 前記フィルターの外面には別途の保護層が付加される、請求項1または7に記載のマスク。
  27. 前記保護層はフィルターまたはフレーム部のうちの少なくとも一つに固定される、請求項26に記載のマスク。
  28. 前記保護層は、纎維、高分子樹脂及び金属のうちの少なくとも一つの素材から製造される、請求項26に記載のマスク。
  29. 前記保護層は半透明または不透明である、請求項26に記載のマスク。
  30. 鼻、顎、耳、乳様突起骨(mastoid bone)、後首、頭頂骨(parietal bone)または後頭骨(occipital bone)のうちの少なくとも一つ以上に位置する補助固定部位を用いた補助固定部をさらに含む、請求項1または7に記載のマスク。
  31. 前記押圧部は、前記フレーム本体から上方に突出するか、前記フレーム本体の上面に結合するか、または前記フレーム本体の一部である、請求項17に記載のマスク。
  32. 前記押圧部は弾性素材からなる、請求項7に記載のマスク。
  33. 前記押圧部の圧迫する部位は、点、線または面のうちの少なくとも一つ以上の形態を有する、請求項7に記載のマスク。
  34. 前記押圧部の圧迫する部位は少なくとも1個以上である、請求項7に記載のマスク。
  35. 前記押圧部の圧迫する部位は微細突起形態を有する、請求項7に記載のマスク。
  36. 前記押圧部は、点、線、面または立体のうちの少なくとも一つ以上の形態を有する、請求項7に記載のマスク。
  37. 前記フィルター上面の外面または内部には、形態の固定が可能なクリップが備えられる、請求項9に記載のマスク。
  38. 前記フィルター及び前記フレーム部は同じ素材からなる、請求項1または7に記載のマスク。
  39. 前記フィルターは、ダブルフォルディング型、折曲型、またはコップマスク型のうちの少なくとも一つ以上である、請求項1または7に記載のマスク。
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