JP2004267692A - シート状にして立体に対応するフェイスマスク、及び前記マスクの製図法 - Google Patents

シート状にして立体に対応するフェイスマスク、及び前記マスクの製図法 Download PDF

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Abstract

【課題】顔面や顎部及び前頭部にフィットし、包帯や絆創膏及び眼帯等に代わる医療用品として、又、美容目的にも好適なシート状フェイスマスクの立体に対応する製図法、及び前記マスクの提供。
【解決手段】マスクに使用する素材の伸縮率と顎先から耳珠までの長さ、頬骨の位置等を基にした立体に対応する製図により、成人用から小児用に至るまで、及び顔面、顎部、前頭部等の各部にジャストフィットするフェイスマスクを提供する。
【選択図】図4

Description

【0001】
【発明の属する技野】
本発明は医療用品及び美容用品に係りマスクに関する。詳しくは、口もと及び鼻孔を覆う目的のマスクではなく、顔面及び顎部等の各部位にジャストフィットするフェイスマスク、及び前記マスクの製図法に関する。
【0002】
【従来の技術】
顔面、顎部に係る従来の医療用品は絆創膏、包帯、眼帯等が主であり、特に包帯の使用は困難であるが代わる用品が無い現状である。又、頭痛や歯痛等に関しては、近年は保温又は冷却剤等を塗布した、又、美容に関しては美容液等を塗布した粘着シート等が普及し、その利点は多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、保温、冷却剤塗布の粘着シート等は、皮膚に対する刺激性及び温度調節不能、貼り直しが出来ない等の欠点がある。又、顔面及び顎部に係る絆創膏、包帯等の使用は総体的に困難である。眼帯に関しては旧態以前であって、日常動作を妨げないフィット感が望まれる。美容マスクに関しての難点は、顔面の周囲が収まりにくく剥れやすい。又、シート状パック等をシワやたるみを両手で伸ばしながらフィットさせ引き上げる等しても、両手を離すとシワやたるみは元に戻りフェイスライン改善の大きな効果は望めないことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題解決のために本発明が前提とするのは、製造コストがかからず、使用感がよく、装着法が簡単であり、粘着剤を使用せず顔面、顎部、前頭部等の各部位にジャストフィットする態様のフェイスマスクを提供する事にある。前記マスクに使用する素材の伸縮性を応用した製図法により、多種多様の目的に対応するフェイスマスクの提供が可能となる。通常の使用ではマスクの伸縮率は1:1.3倍前後が好適な使感用を得る。年齢、運動量等、用途により伸縮率を加減する。
【0005】
【実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0006】
請求項1の製図の詳細。図1、図2を参照。(イ)図1の頭部側面図に示したおとがい部下方中央先端Aより耳介部前方、耳珠Bまでの長さを使用素材の伸縮率で割った数値に、耳通し孔用、用巾2センチメートルB・Dを加算し、更に耳介後方の耳掛け部用、用巾D・F、1.5〜2センチを加算した数値を1/2マスク横巾A1・Eとし、成人用として縦巾8〜9センチE・Hとする。長方形A1、E、H、A2は中央を輪にして横二つ折りにしたマスクの型紙のベースである。
(ロ)E・Hの1/3の点をF、F1とする。A1・Eに平行にF・Aを引く。(ハ)E・Hの1/2の点をGとする。(ニ)Dを通りE・Hと平行にD1・D2を引く。
(ホ)Bを通りH・Eと平行にB1・B2を引く。(ヘ)図1の耳珠Bから頬骨Cまでの長さを素材の伸縮率で割った数値をB2・CとしB2・A2の線上におく。E・Hと平行にC・C1を引く。(ト)口巾の1/2の数値をA2・IとしA2・H上におく。(チ)A2・A1を結ぶ線上、A2より2センチ下がった点をZとする。
(リ)F・Dの延長線とA2・A1の交点をAとする。(ヌ)Z、C、G、F、B1、C1、Aを曲線で結ぶ。(ヲ)F・A上に、D・Bに1.5センチ加算した位置にJをおきJ・Dを曲線で結ぶ。Dの位置を前後に移動することによりサイズの微調整が可能になる。(ワ)a.頬部の肉付の多い人用、又はb.肉付の少ない人用には、C1を軸に型紙上でC・C1を切り開き、扇の開閉の様に移動させサイズの調整をする。開くとaに、閉じた状態から左右を重ねるとbに対応する。
【0007】
請求項2の製図の詳細。図1、図5を参照。(イ)図1の頭部側面図に示したおとがい部下方中央先端Aより耳介部前方、耳Bまでの長さを、使用素材の伸縮率で割った数値に耳通し孔用、用巾2センチメートルB・Dを加算し、更に耳介後方の耳掛け部用、用巾D・F、1.5〜2センチメートルを加算した数値をマスクの1/2横巾A1・Eとし、成人用として縦巾11センチE・Hとする。長方形A1、E、H、A2は中央を輪にして横二つ折りにしたマスクの型紙のベースである。
(ロ)E・Hの1/3の点をF、F1とする。A1・Eに平行にF・Z、F1・Z1を引く。(ハ)E・Hの1/2の点をGとする。A1・Eに平行にG・G1を引く。
(ニ)横巾外端より、D点を通り縦巾E・Hに平行にD1・D2を引く。(ホ)横巾外端より、B点を通り縦巾E・Hに平行にB1・B2を引く。(ヘ)図1の耳珠Bから頬骨Cまでの長さを素材の伸縮率で割った数値をB2・CとしB2・A2の上におく。E・Hに平行にC・C1を引く。(ト)口巾の1/2の数値をG1・IとしG・G1の線上におく。Z1、Iを結ぶ。I、Zを結ぶ。(チ)A1・A2の線上A2から2センチの位置にZ2をおく。(リ)A1・A2の線上A1から2センチの位置をAとする。(ヌ)Z2、C、F1を結びカーブの線に置き換える。F、C1、Aを結びカーブの線に置き換える。(ル)D1・D2、G・G1の交点をD3とする。
(ヲ)D3を通りC1・Fと平行な線を引く。B1・B2との交点をB3とする。
(ワ)D3・D4の線上、B3を中心にB3・D3と等間隔に点Jをおく。J、D3、を曲線で結ぶ。(カ)a.肉付きの多い人用、又はb.少ない人用には、C1を軸に型紙上でC1・Cを切り開き、扇の開閉の様に移動させサイズの調整をする。開くとaに、閉じた状態から重ねるとbに対応する。(キ)D3の位置を前後に移動させることによりサイズの微調整が可能になる。
【0008】
請求項3の製図の詳細。図1、図9を参照。(イ)図1の頭部側面図に示した眉間中央部Yより耳介部前方、耳珠Bまでの長さを、使用素材の伸縮率で割った数値に耳通し孔用、用巾2センチB・Dを加算し、更に耳介後方の耳掛け部用、用巾D・F、1.5〜2センチを加算した数値をマスクの1/2横巾A1・Eとし、成人用として縦巾9センチE・Hとする。長方形A1・E・H・A2を、中央を輪にして二つ折りにしたマスク1/2サイズとする。(ロ)E・Hの1/2の点をGとする。A1・Eに平行にG・Xを引き、Xより1センチG寄りの点をX1とする。A1・A2に平行にL1・L2を引く。(ハ)E・Hの1/3の点をF・F1とする。A1・Eに平行にF・Yを引く。(ニ)F・Xを結ぶ。F・Xの線上、B・Dと等間隔の点をJとする。D・Jを曲線で結ぶ。符号3の耳を通す孔にあたる。(ホ)耳珠Bより頬骨Cまでの長さを使用素材の伸縮率で割った数値をB1・Cとする。E・Hに平行にC・C1を引く(ヘ)C・C1の線上G・Xと交叉する点をG’とする。G点の上下各々1センチに点K、K’をおく。(ト)G・Xに平行にK・L、K’・L’を引く。(チ)K、K’、L、L’に内接するダ円を書く。(リ)A2から1センチ下がった点をRとし、L2、C1、G、を曲線で結ぶる。(ヌ)E、C、A1を曲線で結ぶ。(ヲ)a.頬部の肉付きの多い人用、又はb.少ない人用にはC1を軸に型紙上でC1・Cを切り開き、扇を開閉する様に移動させサイズの調整をする。開くとaに、閉じた状態から左右を重ねるとbに対応する。(ワ)Dの位置を前後に移動させることにより、サイズの微調整が可能になる。
【0009】
【発明の効果】
粘着剤及び薬剤を使用しないので皮膚への刺激が無い。
【0010】
顔面、顎部などの包帯の使用が困難な部位に係る医療用品として使用する。包帯の使用と比較して、各部位にジャストフィットするので日常の運動では、ずれたり剥れたりする事もなく使用感が良い。又、装着法が簡単なので医療現場での時間のロスが少ない。
【0011】
マスクは下顎と同調して動くので、食事や会話等の動作に影響が少ない。
【0012】
従来の冷却、保冷シート等は皮膚との間に別途用意したシート等を挟み、直接皮膚に触れないようにする。温度調節不能、皮膚にトラブルのある人、皮膚の弱い人等への刺激等の問題も解消され好適な使用感を得る。、
【0013】
頭痛、発熱等に係る従来の冷却、保冷シートの使用に際しては、請求項1のマスクを前頭部(通称、額)に着用する。図8参照
【0014】
マスクを二枚一体の構造にして、間に前述の冷却シート等を挟み使用してもよい。
【0015】
請求項3のマスクの医療用品に係る着用法として、眼帯に代えて又は眼窩部、眼窩下部等の医療行為に対して使用の場合、双方の眼瞼及び眼球を露出する孔を開けることによって、標準以上の運動などによりマスクがずれ落ちること等を防ぐ目的から、更にジャストフィットする様ワンサイズ下のマスクを着用しても、眼瞼及び眼球を圧迫することなく、医療行為の必要な一方にのみ専用に用意したパットや通常の医療用品の使用で好適な着用効果を得る。図11参照
【0016】
美容目的に係る使用法として、従来の美容マスクの上に重ねて着用することで顔面の周囲が剥れ易く収まりにくい等の欠点が解消する。又、本発明のマスクを併用することで、従来の美容マスクを両手でシワやたるみを伸ばしながら耳の方向に引き上げた状態からマスクを耳に掛けて使用することが出来るので、フェイスライン改善の高い効果が期待出来る。
【0017】
美容目的に係る使用法として、マスク部に美容液等を塗布して着用する。
【0018】
【図面の簡単な説明】
【図1】頭部側面図である。
【図2】請求項1のマスクの製図
【図3】請求項1のマスクの平面図
【図4】請求項1のマスク着用の側面図
【図5】請求項2のマスクの製図
【図6】請求項2のマスクの平面図
【図7】請求項2のマスク着用の側面図
【図8】請求項2のマスク前頭部に着用した正面図
【図9】請求項3のマスクの製図
【図10】請求項3のマスクの製図
【図11】請求項3のマスク着用の正面図
【図12】請求項3のマスク着用の側面図
【符号の説明】
1マスク部
2耳掛け部
3耳を通す孔
4口囲を露出する孔
5眼瞼及び眼球を露出する孔

Claims (3)

  1. 伸縮性に富む素材を使用したシート状フェイスマスクであって、シート状にして立体に対応する態様を特徴とする。口囲及び鼻孔を覆わず、おとがい部、頬部、及び耳下腺咬筋部を覆いジャストフィットするスマスク部と、前記マスク部両外端の耳掛け部が一体型を成す雲形形状のフェイスマスク、及び前記マスクの製図法。
  2. 伸縮性に富む素材を使用したシート状フェイスマスクであって、シート状にして立体に対応する態様を特徴とする。口囲及び鼻孔を覆わず、おとがい部、頬部、耳下腺咬筋部、及び頬骨部を覆いジャストフィットするマスク部に、口囲を露出する為の孔を設けた態様と、前記マスク部両外端の耳掛け部が一体型を成す雲形形状の立体に対応するマスク、及び前記形状のマスクの製図法。
  3. 伸縮性に富む素材を使用したシート状フェイスマスクであって、シート状にして立体に対応する態様を特徴とする。前頭部、眼窩、眼窩下部及び頬骨部等を覆い密着するマスク部に、一方の、又は双方の眼瞼及び眼球を露出する為の孔を設けた態様と、前記マスク部両外端の耳掛け部が一体型を成す雲形形状のフェイスマスク、及び前記マスクの製図法。
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