JP3221431U - 長時間着用しても耳が痛くならないマスク - Google Patents

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Abstract

【課題】耳かけ紐を必要以上に伸ばすことなく着用することができ、耳に負荷をかけにくいマスクを提供する。【解決手段】マスクの耳かけ紐は、マスク本体の輪郭より外側で、20cm以上の長さを有する。一方、一般的なマスクでは、耳かけ紐の長さは15cm程度である。したがって、マスクの耳かけ紐は、従来の一般的なマスクの耳かけ紐より3割以上長い。耳かけ紐を必要以上に伸ばさずに着用することができるため、目的に応じた機能を提供しながら、着用者が感じる不快感を減少させることができる。【選択図】図1

Description

本考案は、長時間着用していても耳が痛くならないマスクに関するものである。
マスクは、病気の感染拡大の予防、花粉やPM2.5のような微粒子の吸引防止などを目的に、広く使用されている衛生用品である。また、口腔や喉の湿潤を保つことや、化粧をしていない顔を隠すことなど、より広範な用途で用いられることもある。
マスクは一般に、ガーゼまたは不織布で構成されたマスク本体に、マスク本体を口と鼻を覆う位置に固定するための耳かけ紐が付属している。多くの場合、耳かけ紐は伸縮性を有する素材で製造され、伸ばしながら耳にかけ、縮む力によって本体を固定する構造となっている。
あるいは、紐を耳にかけるのではなく、紐を後頭部に回して固定する構造のものも存在する。後頭部でマスクを固定するものは、医療現場のような長時間の使用を想定する場合や、顔面への密着性が求められる場合に使用される。しかし、安価に市販されているマスクの多くは、リング状の紐を耳にかけて固定する構造となっている。
紐を耳にかける場合、紐が接触する部分に負荷がかかり、着用者に不快感を与えることがあった。特に、着用が長時間におよぶ場合には、耳の後ろが痛くなることさえあった。
口腔や喉の乾燥を防ぐために睡眠時にマスクを着用している場合には、耳の痛みによって睡眠が妨げられるなど、本末転倒な結果を招くことさえあった。また、耳の痛みを嫌ってマスクを着用しないことにより、着用していれば避けられたはずの感染を防止できなかったこともあると考えられる。
マスクの耳かけ紐による不快感を低減するための方法は、従来、種々の検討が行われている。
特許文献1には、耳掛け部の長さを調節できる長さ調節部材を含むマスクが開示されている。耳掛け部の長さを調節することで、マスクの密着感と着用の便宜性を向上させている。しかしながら、構成要素が増えることによって製造工程が複雑化するため、従来製品と同等に簡易に製造可能であるとは言い難い。
特許文献2には、特定の物性を有する素材を用いることで、体温によって応力が緩和されるマスク用耳かけ紐が開示されている。この耳かけ紐を用いてマスクを製造することにより、長時間着用しても耳に痛みを生じ難いマスクを製造することができる。しかしながら、この素材は一定の条件を満たす性質を備えなければならず、従来製品と同等に安価な製品を提供できるとは考えがたい。
本考案によれば、長時間着用しても耳に負荷を与えにくいマスクを、従来製品と同等に簡易かつ安価に製造することができる。
特表2017−519914号公報 特開2018−095984号公報
市販されている多くのマスクは、伸縮性のある、リング状の耳かけ紐を耳にかけることで着用する。しかし、長時間着用していると、耳かけ紐の接触部にかかる負荷により、耳が痛くなることがある。このような負荷がかかる原因として、耳かけ紐の長さが顔に合っておらず、耳かけ紐を伸ばさなければならないことが挙げられる。
身体の各部位の大きさは人によって異なり、口から耳までの距離も例外ではない。衣服は、各人の身長や体格に応じて選択できるように、複数のサイズで展開されているのが一般的である。それに対して、マスクは男性用、女性用、子供用の3種程度しかサイズ展開がなく、1種類のサイズしか製造していない製品も少なくない。そのため、着用者が自身に合ったサイズのマスクを選択することは難しく、耳かけ紐をどの程度伸ばすかによって調節していることが多い。
本考案は、耳かけ紐を必要以上に伸ばすことなく着用することができ、耳に負荷をかけにくいマスクを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本考案は、マスク本体とリング状の耳かけ紐とを備え、前記耳かけ紐は前記マスク本体の左右それぞれに接合され、前記耳かけ紐は、前記マスク本体の輪郭より外側の長さが20cm以上であるマスクを提供する。
本考案のマスクの耳かけ紐は、マスク本体の輪郭より外側で、20cm以上の長さを有する。一方、一般的なマスクでは、耳かけ紐の長さは15cm程度である。したがって、本考案のマスクの耳かけ紐は、従来の一般的なマスクの耳かけ紐より3割以上長い。
従来のマスクは、顔とマスクを密着させ、花粉やPM2.5のような微粒子の吸引を防止し、あるいは唾液が飛ばないようにすることに注力していた。そのため、マスクを着用者の顔に押さえつける力が必要となり、着用者が感じる耳の痛みや違和感をもたらしていた。
マスクに求められる密着性の程度は、用途に応じて様々である。清潔感のアピールを目的とする場合など、唾液が飛ばない程度の密着性で十分な場合には、密着度を高めるより、着用者の使用感を向上させる方が合理的である。本考案のマスクは、耳かけ紐を必要以上に伸ばさずに着用することができるため、目的に応じた機能を提供しながら、着用者が感じる不快感を減少させることができる。
着用に伴う不快感を減少させることで、従来は利用を避けていた層の利用率の上昇が見込まれ、感染症の拡散を社会的に防止する効果を期待できる。また、睡眠時に使用する場合など、着用時の不快感を最小限にしたい場合には特に有用である。
さらに、他者の視線が気になる場合や、化粧をせずに外出する場合、あるいは紫外線から顔を保護したい場合などに、顔を隠すことを目的にマスクを着用する利用者もいる。このような用途では、マスクの密着度は重要ではなく、着用時の快適性の優先度が高くなる。本考案のマスクは、このような用途での使用に特に適している。
図1は、本考案のマスクを示す図である。 図2は、本考案のマスクの耳かけ紐を示す説明図である。
以下、添付図面を参照しながら、本考案によるマスクを詳細に説明する。
本考案のマスクは、マスク本体と耳かけ紐とを有する。耳かけ紐は、マスク本体と接合され、リング状に形成されている。
図2に示すように、耳かけ紐は、(A)マスク本体との接合部と、(B)マスク本体の輪郭より外側の部分とを有する。本考案のマスクは、(B)マスク本体の輪郭より外側の部分の長さが、20cm以上である。なお、本明細書における「耳かけ紐の長さ」という用語は、別途記載がない場合、(B)マスク本体の輪郭より外側の部分の長さを指している。
本考案の実施に際しては、耳かけ紐は、例えば20cm、22cm、24cm、26cmなど、複数種類の長さのものを用意することにより、各着用者に適したサイズのものを選択することが可能になる。
市販されているマスクには、黒やピンク色に着色されたものや、柄や模様などをあしらったもの、立体加工が施されたものなど、様々な種類が存在する。しかし、本体にリング状の耳かけ紐を接合した構造である限り、本考案を適用可能である。
なお、本考案は上記の実施形態に限定されるものではなく、本考案の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本考案の範囲から排除するものではない。

Claims (1)

  1. マスク本体とリング状の耳かけ紐とを備え、前記耳かけ紐は前記マスク本体の左右それぞれに接合され、前記耳かけ紐は、前記マスク本体の輪郭より外側の長さが20cm以上であるマスク。
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