JP2023533303A - オメガブロモアルカン酸及びエステルを製造するための方法 - Google Patents

オメガブロモアルカン酸及びエステルを製造するための方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、式(II)Br-(CH2)n+2-COORの化合物の連続合成のための方法であって:(a)ラジカル開始剤及び少なくとも1種の溶媒の存在下でHBrを用いた、式(I)CH2=CH-(CH2)n-COORの化合物のヒドロホウ素化からなる段階を含み、式(I)及び(II)において、nは7と9との間の整数であり、RはH又は1個と10個との間の炭素原子を含む直鎖若しくは分岐アルキル基、特にメチル、エチル、イソプロピル又はプロピルから選択される方法に関し、この方法は、反応がベンゼン及びトルエンの非存在下で行われ、段階(a)において、HBrがガス状形態及び化学量論的過剰量で反応混合物に注入されることを特徴とする。【選択図】なし

Description

本特許出願は、ヒドロホウ素化によるω-ブロモアルカン酸及びエステルの連続生成のための方法に関する。本発明はまた、前記ω-ブロモアルカン酸又はエステルからの、アミノカルボン酸及びエステルの生成並びにポリアミド又はコポリアミドの生成のための方法に関する。
ω-ブロモアルカン酸又はエステル、特に以下の式(II):
Br-(CHn+2-COOR (II)
の化合物は、ポリマー産業における有利な前駆体である。特に、それらは、ポリアミドの製造に必要なアミノ酸及びアミノエステルの中間体を構成する。したがって、11-ブロモウンデカン酸は、ポリアミド11の製造のために工業規模で使用される11-アミノウンデカン酸の前駆体である。
これらの化合物は、式(I):
CH=CH-(CH-COOR (I)
(式中、nは7と9との間の整数であり、RはH又は1~10個の炭素原子を含む直鎖若しくは分岐アルキル基から選択される)の末端不飽和カルボン酸又はエステルのヒドロホウ素化によって得ることができる。ヒドロホウ素化は、ラジカル開始剤及び1種以上の溶媒の存在下で、式(I)の化合物にアンチマルコフニコフ型のHBrを添加することによって行われる。
バッチモードでヒドロホウ素化を行うことは可能であるが、これには反復的な介入が必要であり、残留ガス状HBrの回収が困難であり、反応の発熱性が高いために制御が困難である。したがって、ヒドロホウ素化は、一般に連続的に行われる。
旧特許FR928265は、トルエン中の10-ウンデセン酸の溶液が通過し、過剰のHBr及び空気が向流する、30℃の温度に維持されたカラム内で10-ウンデセン酸を連続的にヒドロホウ素化させることを記載している。この方法は良好に機能するが、およそ20%の10-ブロモウンデカン酸を生成し、これは収率を著しく制限する。
Semyonovらは、0~5℃の温度でプラグフロー反応器内のトルエン中で反応を行う、著しく高い収率(>90%)を有するそのような方法を提供している(Maslozhirova Promyshlennost,1971,Vol.37,pp.31-33)。反応器を非常に低い温度に冷却するために、この方法はあまりエネルギー効率がよくなく、大きな設備投資を必要とする。
特許CN103804209Bは、直列の2つの撹拌反応器のシステムにおける10-ウンデセン酸の連続的なヒドロホウ素化を記載している。注入は、トルエン及びベンゼン中の10-ウンデセン酸、1重量%~5重量%のラジカル開始剤としてのアゾビスイソブチロニトリル又は過酸化ベンゾイル、及びHBrの混合物から、第1の撹拌反応器中で10~30℃の温度に維持し、30~90分の滞留時間で行う。第1の反応器からの反応媒体を連続的に抜き出し、65~80℃に加熱した分離機器に注入する。ガス形態で放出された残留HBrは、第1の反応器に戻される。示されている最大収率は92.1%である。この方法は、中程度の収率に長時間の滞留時間を必要とする。さらに、大量のラジカル開始剤は、生成物中において、対処が難しい残留物の源となる可能性がある。
これらの連続方法はすべて、発癌性及び突然変異誘発性溶媒であるベンゼン、及び/又は催涙性化合物である臭化ベンジルを生成することができる溶媒であるトルエンを用いて操作される。
実際、現在では、ベンゼン及びトルエンを、より好ましい毒性プロファイルを有するか、又は副生成物の生成がより少ない他の溶媒で置き換えることが、より一層目標になっている。
特許EP3030543B1は、ベンゼンをシクロヘキサン及び/又はメチルシクロヘキサンで少なくとも部分的に置き換えることを可能にする10-ウンデセン酸の連続ヒドロホウ素化方法を提供している。この方法では、10-ウンデセン酸を液体形態のHBrと反応させる。この文献は、溶媒の修正を伴う向流カラムでの方法の実施が収率の損失をもたらし、この損失は、第1の反応器が乱流で、第2の反応器が層流である2つの連続する反応器が使用される場合に補償することができることを教示している。この方法は、液体形態のHBrを必要とするという欠点を示し、これは、HBrの溶解度を十分にするためにHBr又はHBr溶液を0℃より著しく低い温度に冷却するため、HBr純度に関する制約並びにかなりのエネルギー消費及び資本コストという結果を有する。
したがって、本発明の目的は、ベンゼン及び/又はトルエンを使用しない、ヒドロホウ素化によるω-ブロモアルカン酸及びエステルの連続合成のための方法であって、好ましくは少なくとも92%、特に少なくとも94%の式(II)の生成物の満足のいく収率を示す、方法を提供することである。
一実施形態によれば、本発明の目的は、エネルギーを節約し、特に高圧も5℃未満の温度も必要としない連続合成方法を提供することである。
別の実施形態によれば、本発明の目的は、水素、HCl又は水で汚染されたHBrの使用を可能にする連続合成方法を提供することである。
別の実施形態によれば、本発明の目的は、方法に導入されるHBr(この化合物は生成及び除去に費用がかかる)の量を低減させることを可能にする連続合成方法を提供することである。
さらに別の実施形態によれば、本発明の目的は、特に30分未満、とりわけ15分未満の滞留時間が短縮された連続合成方法を提供することである。
別の実施形態によれば、本発明の目的は、不純物を全く又はほとんど含まない式(II)の化合物を生成することを可能にする連続合成方法を提供することである。
別の実施形態によれば、本発明の目的は、激しい分解反応の危険性がある試薬である固体ラジカル開始剤を必要としない連続合成方法を提供することである。
別の実施形態によれば、本発明の目的は、式(II)の化合物からアミノカルボン酸又はエステルを生成する方法である。
最後に、別の実施形態によれば、本発明の目的は、式(II)の化合物からポリアミド又はコポリアミドを生成する方法である。
実際、本発明は、ヒドロホウ素化によるω-ブロモアルカン酸及びエステルの連続生成において、反応中に十分な過剰モルのHBrを確保する条件下で高収率を維持しながら、ベンゼン及びトルエンを脂肪族溶媒で置き換えることが可能であるという観察に基づいている。
式(II)の化合物の高収率を得るためには、高温により、鎖末端に臭素を持たないエンティティの出現が促進されるので、熱条件を適切に制御することが重要である。
したがって、第1の態様によれば、本発明の主題は、式(II)Br-(CHn+2-COORの化合物の連続合成のための方法であって、
(a)ラジカル開始剤及び少なくとも1種の溶媒の存在下でHBrを用いた、式(I)CH=CH-(CH-COORの化合物のヒドロホウ素化からなる段階を含み、
式(I)及び(II)において、nは7と9との間の整数であり、RはH又は1~10個の炭素原子を含む直鎖若しくは分岐アルキル基、特にメチル、エチル、イソプロピル若しくはプロピルから選択され、
反応がベンゼン及びトルエンの非存在下で行われ、段階(a)において、HBrがガス状形態及び化学量論的過剰量で反応混合物に注入されることを特徴とする、方法である。
有利には、段階(a)で注入されるHBrのモル流量の、段階(a)で注入される式(I)の化合物のモル流量に対する比は、1.2~3、好ましくは1.3~2.2、より優先的には1.4~2、特に1.5~1.9である。
一実施形態によれば、段階(a)の終了時の液体反応混合物の反応器からの出口流は、少なくとも2重量%、好ましくは少なくとも3重量%、より優先的には少なくとも3.5重量%、特に少なくとも4重量%のHBrを含む。
好ましくは、本発明の方法は、
(b)段階(a)から生じる液体反応混合物から過剰のHBrを分離すること、
(b1)場合により、段階(a)から生じるガス状反応混合物から過剰のHBrを分離すること、並びに
(c)段階(b)及び適切な場合には段階(b1)で分離された過剰のHBrを段階(a)に再循環させること
からなる後続の段階をさらに含む。
有利には、本発明の方法は、
(a1)適切な温度かつ適切な滞留時間で、式(I)の化合物、HBr、開始剤及び溶媒を第1の反応器に導入すること、並びに
(a2)第1の反応器から反応混合物を抜き出して、分離機器へ導入すること
からなる段階を含み、適切な場合には、
(b)反応混合物から残留HBrを分離すること、及び
(c)分離されたHBrを段階(a1)に再循環させること
の後続の段階が続く。
段階(a)は、HBrで飽和した反応媒体中で行うことができる。これは、5℃と50℃との間、好ましくは10℃と40℃との間、とりわけ20~30℃の温度で行うことができる。
ラジカル開始剤は、そのままで、又は不活性ガスとの混合物、例えば空気若しくは酸素富化空気として使用される分子状酸素であり得る。
第1の反応器は、特に、セルフプライミングタービンを備えた撹拌容器又はベンチュリを備えるジェットループ反応器であり得る。分離機器は、特に撹拌容器又はカラムであり得る。
有利には、本発明による方法は、芳香族溶媒の非存在下で行われる。
式(I)の生成物は、11-ブロモウンデカン酸、10-ブロモデカン酸及び9-ブロモノナン酸から選択することができる。
溶媒は、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、メチルシクロペンタン、n-ヘキサン、2-メチルヘキサン、3-メチルヘキサン、n-ヘプタン、イソオクタン、石油エーテル、テトラリン、1,1,1-トリクロロエタン、ジブロモエタン、クロロホルム、四塩化炭素、テトラクロロエチレン、1-ブロモプロパン、ジメチルカーボネート、テトラヒドロフラン、1,4ジオキサン、2-メチルテトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、1-プロポキシプロパン、1-エトキシブタン、2-イソプロポキシプロパン、アセトニトリル及びそれらの混合物から選択することができる。
別の態様によれば、本発明は、式(III)NH-(CHn+2-COORの化合物の合成のための方法であって、
(i)上記方法によって得られた式(II)の化合物のアンモノリシス、及び
(ii)形成された式(III)NH-(CHn+2-COORの化合物の分離
からなる段階を含む、方法に関する。
最後に、別の態様によれば、本発明は、上記方法によって得られた式(III)の化合物を、単独又は他のモノマーとの混合物として重縮合する段階を含む、ポリアミド又はコポリアミドの合成のための方法に関する。
本発明のより良い理解は、以下の説明及び以下を示す図面を照らし合わせて得られる。
本発明の一実施形態による方法を実施するための設備の図である。 ベンチュリ及び外部熱交換器を備える、本発明の一実施形態による方法を実施するための設備の図である。 ベンチュリを備える、本発明の一実施形態による方法を実施するための設備の図である。
用語の定義
本開示の文脈において、「連続方法の文脈における化学量論的過剰量」という用語は、想定される反応に必要なモル流量よりも大きいモル流量の反応物を意味すると理解される。例えば、1モル/時のHBrが、1モル/時の式(I)の化合物のヒドロホウ素化を行うために必要とされるとする。したがって、HBrのモル流量/式(I)の化合物のモル流量の比>1は、HBrの化学量論的過剰量を構成する。
本開示の文脈において、「滞留時間」という用語は、液体反応混合物が占める体積の、式(I)の化合物及び方法に導入される溶媒の体積単位の流量の合計に対する比を意味すると理解される。
本開示の文脈において、「ω-ブロモアルカン酸又はエステル」という用語は、末端炭素原子上に少なくとも1種の臭素原子を有するアルカン酸又はエステルを表すと理解される。直鎖を有するω-アルカン酸又はエステルが好ましい。
本発明の方法は、特に、以下の式(II):
Br-(CHn+2-COOR (II)
(式中、nは7と9との間の整数であり、Rは、H又は1~10個の炭素原子を含む直鎖若しくは分岐アルキル基、特にメチル、エチル、イソプロピル若しくはプロピルから選択される)のω-ブロモアルカン酸又はエステルの生成を対象とする。
この方法は、12-ブロモドデカン酸、11-ブロモウンデカン酸及び10-ブロモデカン酸の製造に特に有利である。
式(I)の化合物
式(II)のω-ブロモアルカン酸又はエステルは、式(I):
CH=CH-(CH-COOR (I)
(式中、nは7と9との間の整数であり、Rは、H又は1~10個の炭素原子を含む直鎖若しくは分岐アルキル基、特にメチル、エチル、イソプロピル若しくはプロピルから選択される)の末端不飽和カルボン酸又はエステルのヒドロホウ素化によって得ることができる。
式(I)の化合物は、有利には、10-デセン酸、11-ウンデセン酸若しくは12-ドデセン酸、又はそれらのエステルの1種、特にそれらのメチル、エチル、イソプロピル若しくはプロピルエステルである。
これらの化合物は市販されているか、又は従来の有機化学反応を用いて合成することができる。これらの化合物のいくつかは、植物起源のために持続可能な出発物質から得ることができる。したがって、11-ウンデセン酸は、特にFR952985に記載されているように、有利にはヒマシ油に由来する。
式(I)の化合物は、好ましくは、溶融形態、又は適切な溶媒の溶液中の液体形態のいずれかで使用される。
有利には、式(I)の化合物は、10~70℃、特に20~50℃の温度で使用される。
HBr
HBrは市販されているか、又は臭素と水素との反応によって生成され得るか、又は別の反応、例えば芳香族化合物の臭素化の副生成物であり得る。本発明の方法をω-ブロモアルカン酸からのアミノカルボン酸の製造、特にポリアミドの製造に使用する場合、HBrは有利には、
(i)水溶液中でω-ブロモアルカン酸とアンモニアとを反応させて、対応するω-アミノカルボン酸と臭化アンモニウムとを含む反応混合物を形成すること、
(ii)反応混合物から、ω-アミノカルボン酸と、臭化アンモニウムに富む水溶液とを分離すること、
(iii)得られた臭化アンモニウムに富む水溶液を水酸化ナトリウムと接触させて、アンモニアと、臭化ナトリウムに富む水溶液とを形成すること、
(iv)得られた臭化ナトリウムに富む水溶液を精製して、有機不純物を除去すること、
(v)得られた臭化ナトリウムに富む精製水溶液を塩素と接触させて、臭素と、塩化ナトリウムに富む水溶液とを形成すること、及び
(vi)得られた臭素を水素と反応させて、臭化水素を形成すること
によって得ることができる。
HBrは純粋なものを使用してもよいが、本発明の方法の利点の1つは、水素、HCl、二酸化炭素などの他のガス又は水との混合物としての使用も可能にすることである。一般に、他のガス中のHBrの総含有量は、それでも、HBrに対して30mol%未満、有利には20mol%未満、とりわけ10mol%未満である。さらに、HBrの水含有量は、HBrに対して有利には3mol%未満、有利には1mol%である。
本発明によれば、HBrは、ガス状形態で段階(a)の反応混合物に導入される。それにもかかわらず、HBrは、式(I)の化合物、溶媒及びさらには式(II)の生成物を含む反応媒体中に部分的又は完全に溶解することができ、この反応媒体は一般に液体形態である。
段階(a)の反応混合物に注入されるHBrの流量は、方法に導入されるHBrと、適切な場合には再循環HBrとの合計である。
本発明者らは、大きな化学量論的過剰量のHBrを反応媒体に注入することによって得られる、反応媒体に溶解した大量のHBrの存在下で、選択性及びこの理由のために、ヒドロホウ素化反応の収率が促進されることを見出した。
本発明の方法によれば、段階(a)で反応混合物に注入されるHBrのモル流量の、段階(a)で注入される式(I)の化合物に対する比は、一般に1.2~3、好ましくは1.3~2.2、より優先的には1.4~2、特に1.5~1.9である。ここで、及び以下では、純粋なHBrと式(I)の化合物とのモル比は、存在する可能性のある他のガス又は湿度を除外して意味する。
反応混合物に注入されると、HBrは反応混合物に溶解し、標的化反応に利用可能になることができる。反応混合物中のその溶解度を超える、又は反応媒体中に溶解しきれないHBrは、特に圧力を調整するために、ガス形態で反応器から排出することができる。
さらに、HBrと共に導入され、反応媒体に溶解しなかった他のガスの一部も同様に反応器から排出することができる。
有利には、反応によって消費されなかったHBrは、残留HBrとして反応混合物中に残り、次いでこの形態で排出することができる。有利には、液体反応混合物の反応器からの出口流は、反応器からの液体出口流の重量に対して、少なくとも2重量%、好ましくは少なくとも3重量%、より優先的には少なくとも3.5重量%、特に少なくとも4重量%のHBrを含む。
このことは、これらの条件下で、式(II)の化合物の収率が最大であることが見出されたからである。
以下により詳細に説明するように、反応器から抜き出された液体反応混合物から分離された後、残留HBrを再循環させることが可能である。同様に、反応器から排出されたHBrの一部をガス形態で再循環させることが可能である。
再循環されるHBrの量は、反応媒体に注入された総HBrのモル比に応じて、ガス/液体移動に応じて変動し得るだけでなく、適切な場合には、反応混合物の分離条件に応じても変動し得る。好ましくは、再循環HBrは、0.2より大きくかつ1.5未満の、式(I)の化合物とのモル比を示す。一般に、このモル比は、0.3~1、好ましくは0.4~0.9、より優先的には0.5~0.8である。
本発明の方法がHBrの再循環を用いて行われる場合、方法に導入されるHBrは、好ましくは化学量論的に過剰に注入され、したがって1を超える式(I)の化合物とのモル比を示す。一般に、このモル比は、1.01~1.5、好ましくは1.02~1.4、より優先的には1.03~1.3、特に1.03~1.2である。
本発明者らは、HBrの再循環の使用が、HBrの消費及び過剰なHBrの環境への放出を最小限に抑えながら、選択性及び収率を増加させることを可能にすることを発見した。
いくつかの手段は、反応器からの液体出口流中の残留HBrの流量を調整することを可能にする。
流量は、HBrの通常の分析手段、特に銀塩分析、酸塩基滴定又はイオンクロマトグラフィーによって決定することができる。
反応器からの液体出口流中の残留HBrの含有量が低すぎると判断される場合、方法に導入されるHBrの流量を増加させることができる。
代替的に、後述するHBrの分離段階後の化合物(II)を含有する液相がHBrを0.1重量%より多く含有する場合、以下に示すように、HBrの分離段階中の残留HBrの分離条件を改善することによって、例えばHBrの分離段階の温度を上昇させることによって、再循環HBrの流量を増加させることができる。
本発明の特定の実施形態では、段階(a)の反応媒体中のHBrの化学量論的過剰量は、ガス形態で反応器から排出されるHBrの流量を監視することによって確保される。この監視は、例えば、反応器から排出された全ガス流及びこのガスのHBr濃度を測定することによって行うことができる。反応器から排出されたHBrのガス状モル流量の、反応器に導入されるHBrのガス状モル流量に対する比は、好ましくは0.01と0.5との間、より優先的には0.02と0.4との間、より優先的には0.03と0.3との間、特に0.03と0.2との間である。
溶媒
本発明によれば、方法はベンゼンやトルエンを使用しない。
一般に、本発明の方法に適切な溶媒は、反応の温度において、式(I)の化合物及び式(II)の反応生成物及びさらにはHBrが溶解する不活性有機溶媒である。
適切な溶媒は、脂肪族又は脂環式化合物、特に1~10個の炭素原子を含み、適切な場合には、1個以上のハロゲン原子、特に臭素又は塩素原子、アルコキシ基又はニトリル基で置換される直鎖又は分岐鎖アルカン;脂環式化合物、特に4~8個の炭素原子の環を含み、特に1個以上の酸素原子で場合によっては置換及び/又は中断されるシクロアルカンから選択することができる。いくつかの溶媒は、エステル、特にカーボネートエステルであり得る。
適切な溶媒の中でも、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、メチルシクロペンタン、n-ヘキサン、2-メチルヘキサン、3-メチルヘキサン、n-ヘプタン、イソオクタン、石油エーテル、テトラリン、1,1,1-トリクロロエタン、ジブロモエタン、クロロホルム、四塩化炭素、テトラクロロエチレン、1-ブロモプロパン、ジメチルカーボネート、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、2-メチルテトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、1-プロポキシプロパン、1-エトキシブタン、2-イソプロポキシプロパン、アセトニトリル、フルオロベンゼン、クロロベンゼン、トリフルオロトルエン、エチルベンゼン、o-キシレン、m-キシレン、p-キシレン及びそれらの混合物を特に挙げることができる。
本発明の方法では、ベンゼンは、発癌性及び変異原性の生成物であるため使用されず、トルエンも、強力な催涙性で、反応生成物及び溶媒から分離することが困難な臭化ベンジルをトルエンが形成する可能性があるため使用されない。
有利には、方法は、HSEの問題を呈する溶媒及び/又は芳香族溶媒を使用しない。
好ましくは、使用される溶媒は、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、メチルシクロペンタン、2-メチルヘキサン、3-メチルヘキサン、n-ヘプタン、イソオクタン、石油エーテル及びそれらの混合物から選択される。シクロヘキサン及びメチルシクロヘキサンが特に好ましい。
式(I)の化合物の、方法に関与する溶媒に対する重量単位の流量比は、広く変動する可能性があり、常套的試験によって方法の条件に従って決定することができる。原則として、1:1~1:20、好ましくは1:2~1:10、とりわけ1:3~1:6の式(I)の化合物の、方法に関与する溶媒に対する重量単位の流量比が適切である。一般に、生産性を最適化するために濃縮条件下で作業することが好ましい。それにもかかわらず、溶媒の量は、特に反応段階において式(I)又は(II)の化合物が結晶化するのを防ぐのに十分であることが好ましい。
方法に関与する溶媒は、別個に又は化合物(I)との混合物として反応媒体に注入することができる。
有利には、反応媒体に注入される溶媒は、以下に記載されるように、再循環HBrを含有する。
ラジカル開始剤
ヒドロホウ素化反応は、一般に、ラジカル開始剤の存在を必要とする。
ラジカル開始剤は、例えば、酸素、空気などの酸素含有ガス、過酸化ベンゾイルなどの過酸化物、アゾビスイソブチロニトリルなどのジアゾ化合物、又は紫外線などの任意の他のラジカル発生剤から選択することができる。
分子状酸素又は酸素含有ガス、例えば空気又は酸素欠乏空気は、容易に入手可能であり、安価であり、生成物中の残留物の形ではほとんど又は全く生じず、貯蔵時の安定性の問題を示さないので、好ましいラジカル開始剤を構成する。
ラジカル開始剤の量は、従来使用されている量である。
ラジカル開始剤が過酸化物又はジアゾ化合物である場合、式(I)の化合物の重量に対して0.1重量%と4重量%との間の量で使用することができる。
酸素又は酸素含有ガスがラジカル開始剤として使用される場合、その量は、酸素と、方法に導入されるHBrの量(したがって、場合により再循環されたHBrを除く)とのモル比として表され、特に1:5000と1:50との間、好ましくは1:1000と1:200との間で変動し得る。
設備及び方法条件
本発明の方法のヒドロホウ素化の段階(a)は、ラジカル開始剤及び1種以上の溶媒の存在下で式(I)の化合物をHBrと連続的に接触させることによって非常に簡単に行うことができる。
HBrのガス状形態を考えると、段階は、有利には、ガス/液体材料の移動を促進する反応器内で行われる。そのような反応器は、例えば、噴霧カラム、流下膜カラム、気泡カラム、エジェクタカラム、機械的に撹拌されるカラム、向流又は並流充填カラム、又は多孔板カラムなどのカラムに基づくことができる。
代替的に、反応器は、例えばタービンミキサー又はベンチュリエジェクタを備えた撹拌容器に基づく反応器であってもよい。
最後に、反応器は、適切な場合には噴出ノズル又はベンチュリエジェクタが装着されたループ反応器(ジェットループ反応器)であってもよい。このタイプの反応器は、反応媒体に注入されたHBrのガス流に接続されたエジェクタに液体反応媒体を戻すために、場合により気泡の形態のガス画分を含む液体反応媒体をポンプが連続的に抜き出す容器を備える。エジェクタでは、液体反応混合物が高速で噴出され、HBrのガス流が微細気泡の形態で反応媒体中に分散される。エジェクタからの出力は容器に送られる。好ましくは、管が、容器の気相をエジェクタのガス入口と接続する。
好ましくは、ヒドロホウ素化段階は、タービンで撹拌される容器内で、又はジェットループ反応器、特にベンチュリエジェクタを備えたジェットループ反応器内で行われる。
温度
ヒドロホウ素化段階中の反応器の温度は、好ましくは、反応物及び生成物の結晶化温度より高く設定される。さらに、エネルギー消費を制限するために、過度に低くない温度を選択することが好ましい。良好な選択性を確保するために、過度に高くない温度を選択することが好ましい。一般に、反応段階中の温度は、好ましくは5~50℃、好ましくは10~40℃、特に20~30℃である。
式(I)の化合物のヒドロホウ素化反応は、非常に発熱性である。良好な選択性を確保するために、反応器を熱交換装置に連結することが有利である。そのような装置は当業者に公知であり、例えば、反応器の周りのジャケット、又は外部ループ上に配置された装置、又は反応器の内側に配置された装置であり得る。好ましくは、熱交換装置は、反応器の外側の外部ループ上に配置される。この場合、液体反応媒体は、反応器から連続的に抜き出され、外部交換器に送られ、次いで反応器に戻される。任意のタイプの熱交換器、例えばチューブ型又はプレート交換器を想定することができる。
本発明の特定の実施形態によれば、溶媒及び反応物(I)が上部に注入され、下部にHBr及びラジカル開始剤が注入され、液体反応媒体の一部がカラムの底部に抜き出され、ポンプを使用して熱交換器に送られ、カラムの上部に再注入される充填カラムを使用することが可能である。
本発明の別の特定の実施形態によれば、使用される反応器は、ポンプとエジェクタとの間に熱交換器を備えるジェットループ反応器である。
有利には、式(I)の化合物は液体形態で添加される。10℃以下の融点を有する式(I)の化合物は、常温に近い温度、すなわち15~35℃で添加することができる。10℃を超える融点を有する式(I)の化合物は、好ましくは、反応器に導入する前に、例えばその融点より25℃高い温度まで加熱される。溶媒は、好ましくは5~35℃、好ましくは常温に近い温度、すなわち15~35℃の温度で反応器に導入される。
圧力
ヒドロホウ素化段階(a)中の反応器内の圧力は、一般に0.5と5との間、好ましくは0.9と3との間、特に1~1.5bar(絶対圧)である。有利には、反応器は1.05bar(絶対圧)と1.25bar(絶対圧)との間の絶対圧力にある。
有利には、方法の実施のために提供される設備は、圧力を制御するために、少なくとも1つのガス通気口を備える。したがって、過剰ガス、特にHBrによって導入される非反応性ガス状化合物、及び反応媒体に溶解しなかったHBrを除去することによって、圧力を一定に保つことが可能である。
滞留時間
有利には、本発明の方法のヒドロホウ素化段階(a)は、短縮された滞留時間で式(I)の化合物のほぼ完全な変換を達成することを可能にする。したがって、反応器内の滞留時間は、一般に1分と60分との間、好ましくは2分と45分との間、好ましくは5分と30分との間である。
HBr再循環
反応媒体に溶解したHBrの十分な含有量が反応器の出口において確保された場合に、収率を著しく低下させることなく、トルエン及びベンゼンとは異なる溶媒を用いてヒドロホウ素化方法を行うことができることが発見された。これらの条件下で、高い選択性、したがって高い収率の式(II)の生成物を得ることが可能であることが観察された。
所望の収率が得られるまで、反応器に注入されるHBrの量を増加させることはもちろん可能であるが、これは、HBrの生成及び反応混合物からのその除去に関連するコストを発生させる。
したがって、本発明の方法の特定の実施形態によれば、反応器から抜き出された反応混合物中の残留HBrを再循環させて、関連する追加のコストなしに段階(a)の反応器に注入されるHBrのモル比を増加させることが実現される。HBrを化学量論的に過剰に使用することに関連する再循環された残留HBrの蓄積により、段階(a)の反応媒体中のHBrの濃度を、検討中の温度及び圧力での反応媒体中のHBrの溶解度に近くすることができる。
反応混合物からの残留HBrの分離の段階(b)は、適切な分離機器、例えば撹拌容器、交換器及びフラッシュドラム装置、又はさらに、好ましくはパッキング又はプレートを装備し、底部にリボイラを備えるカラムで行うことができる。
HBrの再循環は、反応混合物をヒドロホウ素化反応器から抜き出し、それを分離機器に送ることによって行うことができ、分離機器では、単純な加熱によってHBrを反応混合物から分離することができる。好ましくは、液体混合物は、反応流中に存在する残留HBrの70%超、好ましくは80%超、好ましくは90%超、特に99%超をエバポレートさせるように、溶媒の沸点に近い温度に加熱される。このようにして回収されたガス状HBrは、その後、従来の手段によって第1の反応器に戻すことができる。分離段階から生じるガス流が冷却され、したがってこのガス流に同伴する溶媒の少なくとも部分的な凝縮が誘発され、ガス流及び液体流が段階(a)に戻される場合も、本発明の範囲内に留まることになる。
残留HBrの分離のこの段階の終わりに、式(II)の生成物及び溶媒の液体流がさらに回収される。この液体流は、微量の残留HBrを除去するために、例えば水又は希水酸化ナトリウム水溶液を用いた、洗浄段階と、それに続く沈降による分離段階に供することができる。溶媒は、例えばエバポレーションによって除去することができ、次いで、適切な場合、反応に再循環させることができる。回収された式(II)のクルード生成物は、その後、従来の手段によって、特に溶融状態での結晶化によって、又は特に反応溶媒からの再結晶によって精製することができ、又は精製段階なしでそのまま使用することができる。
本発明の方法の別の具体的な実施形態によれば、段階(a)の反応混合物から生じるガス流に含有されるHBrを少なくとも部分的に分離し、分離されたHBrを段階(a)に戻すことによって、段階(a)から出るガス流中に存在するHBrを少なくとも部分的に再循環させることが実現される。段階(a)から出る前記ガス流を、有利には、HBrの一部を吸収するために、場合により再循環される溶媒と接触させる。この接触させる操作は、例えば充填カラムなどの当業者に公知の手段によって行うことができる。このようにして得られたHBrが濃縮された溶媒の流れを、続いて段階(a)に送ることができる。したがって、反応に導入されるHBrの化学量論的過剰量及び分離機器におけるHBrの分離の効率により、式(II)の生成物の収率を最適化するために、反応媒体に溶解したHBrの過剰量を制御することが可能になる。
式(II)の生成物は、アンモニアとの反応によるアンモノリシス反応を受けて、式(III)の対応するω-アミノカルボン酸又はエステルを形成することができる。式(III)の化合物は、場合により精製段階を経た後、例えば重縮合によって重合して、対応するポリアミドを得ることができる。代替的に、対応する共重合体を製造するために、他のモノマー、例えばジアミン及びジカルボン酸、1種以上のラクタム又はポリエーテルと共に使用することもできる。
本発明による方法は、より少ない不純物を含む式(II)の生成物を得ることを可能にし、これにより、アンモニアとの反応前、又は精製せずに使用する場合はアンモニアとの反応後の精製段階が単純化される。
図1に示す本発明の連続方法の実施形態では、ヒドロホウ素化反応器(1)は、式(I)の化合物の連続供給部(2)と、溶媒の連続供給部(3)と、開始剤の連続供給部(4)と、方法に導入されるガス状HBrの連続供給部(5)と、及びガス状形態の再循環HBrの連続供給部(6)とを備える。反応器は、反応器に到達する過剰ガスを除去することを可能にするガス通気口(7)をさらに備える。これは、HBrの分離のための機器(9)に送られる反応混合物の液体抜き出し部(8)を含み、これは、HBrの抜き出し部(6)と、式(II)の化合物及び溶媒を含有する液相の抜き出し部(10)とを含む。
図2に示す本発明の連続方法の実施形態では、ヒドロホウ素化反応器(1)は、ポンプ(13)を有する再循環ループ(12)が設けられた容器(11)を備え、ポンプ(13)の吸引口は容器(11)に接続され、ポンプ(13)の吐出口は反応器上に接合されたベンチュリ(15)に接続された熱交換器(14)に接続されている。方法に導入されるHBrの連続供給部(5)及び再循環HBrの連続供給部(6)、並びに反応器のガス状ヘッドスペースの平衡化用ループ(16)は、ベンチュリのガス吸引口に接続される。溶媒の連続供給部(2)、式(I)の化合物の連続供給部(3)及び開始剤の連続供給部(4)は、熱交換器とベンチュリとの間のラインに接続される。反応混合物の液体抜き出しのためのライン(8)は、ガス状形態の再循環HBrの連続抜き出し部(6)と、式(II)の化合物及び溶媒を含有する液相の連続抜き出し部(10)とを備える、HBrの分離のための容器(9)に接続される。
図3に示す本発明の連続方法の実施例では、ヒドロホウ素化反応器(1)は、熱交換流体の連続供給部(14)によって冷却されるジャケット付き容器(11)と、ポンプ(13)を有する再循環ループ(12)とを備え、ポンプ(13)の吸引口は容器(11)に接続され、ポンプ(13)の吐出口は反応器に接合されたベンチュリ(15)に接続されている。方法に導入されるガス状HBrの連続供給部(5)及びガス状形態の再循環HBrの(6)、並びに反応器のガス状ヘッドスペースの平衡化用ループ(16)は、ベンチュリのガス吸引口に接続される。式(I)の化合物、溶媒及び開始剤の混合物の連続供給部(2)は、熱交換器とベンチュリとの間のラインに接続される。反応混合物の液体抜き出しのためのライン(8)は、HBrの分離のための第2のジャケット付き容器(9)に接続され、この容器は、ガス状形態のHBrの連続抜き出し部(6)と、ポンプによる、式(II)の化合物及び溶媒を含有する液相の連続抜き出し部(10)とを備える。
本発明は、以下の実施例においてより詳細に説明される。
実施例1
10-ウンデセン酸のヒドロホウ素化は、以下に説明する図3に示す設備で行われる。ベンチュリ(15)は、ガラスフィルタポンプ(VWR International製のウォータージェットポンプ参照番号181-9205)であり、その液体出口は円筒形のジャケット付き容器(11)に接続されている。再循環ポンプ(13)は、100l/hの流量を有する。
2361g/hの流量の常温シクロヘキサン中の15重量%の10-ウンデセン酸溶液及び空気流を供給原料(2)を介して注入する。方法に導入されるガス状HBrは、ガス状HBrの流量(mol/h)の、10-ウンデセン酸の流量(mol/h)に対する比が1.15になるような流量で連続的に注入される。HBrの体積単位の流量の、空気の体積単位の流量に対する比は35:1である。
容器(11)は、通気口処理システムによって大気に接続された、反応器の気相上の通気口(7)によって、大気圧より0.1bar高い圧力に維持される。実験の期間を通して、容器(11)内の温度は、熱交換流体のジャケット内の循環により24℃で一定に保たれる。容器(11)及びループ(12)内の反応媒体の体積は、分離容器(9)に向かう連続的な送出部(8)によって、0.3リットルで一定に保たれる。第1の反応器内の滞留時間は約6分である。
分離容器(9)は、反応液の温度が80℃に保たれるように、マグネチックバーで攪拌され、ジャケット内の熱交換流体の循環により加熱される。容器(9)内の液面は、ポンプ(10)を使用して反応混合物を連続的に送出することによって0.15リットルに保たれる。始動時に、容器(11)及びループは、HBrで飽和したシクロヘキサンを含有し、容器(9)は空である。
反応器の出口での残留HBrの濃度及びヒドロホウ素化反応の性能品質を決定するために、60分後、液体反応混合物のアリコートをライン(8)上で抜き出し、銀塩分析及びガスクロマトグラフィーによる分析に供する。
銀塩分析により、アリコート中のHBrの重量単位の濃度を決定することが可能になる。これは、アリコートを脱塩水で30%に希釈し、激しく振盪し、次いで沈降により分離させた後、水性相の半分を抜き出し、脱塩水で10倍に希釈し、0.1N硝酸銀水溶液で滴定することによって行う。
ガスクロマトグラフィーによる分析は、0.1mlの液体反応混合物を1mlのN,O-ビス(トリメチルシリル)トリフルオロアセトアミド及び1%のトリメチルクロロシランを用いて、80℃で30分間誘導体化し、次いで無極性カラムに注入し、炎イオン化により検出することによって行う。クロマトグラムから、10-ウンデセン酸に対応する面積の、炭素数11の化合物に対応する面積の合計に対する比を求める。次いで、10-ウンデセン酸の変換率は、以下の式に従って、1からこの比を減算することによって計算することができる。
変換率=1-(10-ウンデセン酸の面積)/(面積の合計)。
続いて、クロマトグラムから、以下の式に従って、アリコート中の11-ブロモウンデカン酸に対応する面積の、炭素数11の化合物に対応する面積の合計に対する比を決定することによって収率を推定する。
収率=(11-ブロモウンデカン酸の面積)/(面積の合計)
次いで、選択性を以下の式に従って推定することができる:選択性=収率/変換率。
アリコート及び反応の性能品質の分析結果を表2に示す。
反応混合物に注入されたガス状HBrのモル流量(方法に導入されるHBrのモル流量(5)と再循環HBrのモル流量(6)の合計に等しい)の、10-ウンデセン酸のモル流量に対する比は、1.85と推定される。
65分後、アリコートを分離容器の出口で抜き出し、ガスクロマトグラフィーによる分析に供する。11-ブロモウンデカン酸の選択性は95%であり、したがってヒドロホウ素化反応器の出口での選択性と同一であり、収率は94.9%である。
実施例2
同じ器具を用いて実施例1を再現するが、第2の容器(9)及び通気口再循環ライン(6)を除去した。反応混合物に注入されるガス状HBrの流量(mol/h)の、10-ウンデセン酸の流量(mol/h)に対する比は1.5に調整する。
結果を表2に示す。
実施例3
実施例2を再現するが、反応混合物に注入されるガス状HBrの流量(mol/h)の、10-ウンデセン酸の流量(mol/h)に対する比は1.4の値に調整する。
結果を表2に示す。
実施例4
実施例2を再現するが、反応混合物に注入されるガス状HBrの流量(mol/h)の、10-ウンデセン酸の流量(mol/h)に対する比は1.3に調整する。
結果を表2に示す。
実施例5
実施例1を再現するが、(5)で注入されたHBrを体積比90/4/1のHBr/水素/HCl混合物で置き換え、10-ウンデセン酸の流量(mol/h)の、(5)で方法に導入されるHBrの流量(水素又はHClを含まない)に対する比を1.05に保つ。
結果を表2に示す。
実施例6
実施例1を以下の変更を加えて再現する。
・(7)でシクロヘキサン中の10-ウンデセン酸の溶液を注入する代わりに、50℃の溶融10-ウンデセン酸の流れ及び常温のメチルシクロヘキサンの流れを、重量比率15/85で、ポンプの吐出口とベンチュリの液体入口との間の回路に注入する。
・容器(11)を20℃に維持する。
・容器(9)を、100℃に調整された、下部にパッキング及びリボイラを備えるカラムに置き換え、容器から来る液体流を上部に注入し、リボイラ内で一定のレベルを維持するために反応液を、0.06リットルの液体体積を有するポンプ(10)によって下部に抜き出し、カラムの上部のガス通気口をベンチュリのガス吸引口に戻す。
反応器の出口での結果を表2に示す。
銀塩分析及びクロマトグラフィーによる分析は、ポンプ(12)の出口での液体反応混合物が0.1%未満のHBrを含有し、ポンプ(12)の出口での収率が94.8%であることを示すことを可能にする。
実施例7
実施例2を再現するが、容器(11)並びにベンチュリ及び液体ループを、セルフプライミングタービンを備えた撹拌ジャケット付き容器によるポンプと置き換える。HBrの流れ(5)は、撹拌ロータの下に供給される。反応混合物に注入されるガス状HBrの流量(mol/h)の、10-ウンデセン酸の流量(mol/h)に対する比を1.85に調整し、容器(11)内の温度を20℃に維持する。
結果を表2に示す。
組み合わせた結果は、ヒドロホウ素化が、トルエン及びベンゼンとは異なる溶媒中で、ガス形態のHBrの注入により、常温及び短い滞留時間で行うことができ、非常に満足できる収率を提供することができることを実証している。
反応混合物に注入された過剰のHBr及び反応器から出る反応媒体中のHBrの濃度が大きいほど、選択性が良好であることが観察される。
さらに、HBrの再循環により、方法に導入されるHBrの流量を低減して高い選択性を達成することが可能になることが観察される。再循環は、例えば、分離機器及び通気口再循環ラインによって提供することができる。より具体的には、5mol%~15mol%の過剰モルのHBrで作業しながら、95%の選択性を達成することが可能であるが、再循環がない場合、HBrは50%を超えるモル過剰で使用する必要がある。
さらに、本発明の方法の文脈において、収率に実質的に影響を及ぼすことなく、水素又はHClの残留含有量を有するHBrを使用することが可能であることを確認することが可能であった(実施例5参照)。
さらに、パッキング及びリボイラを底部に有するカラムによって反応混合物中のHBrを除去することにより、反応の収率を低下させることなくHBrの残留含有量を著しく低減させることが可能になることが見出されている(実施例6参照)。
最後に、ベンチュリ以外の他のガス-液体ミキサー、例えばセルフプライミングタービンの使用が、同等の結果を得ることを可能にすることが確認された。
[引用文献等一覧]
FR928265
Semyonov et al.,Maslozhirova Promyshlennost,1971,Vol.37,pp.31-33
CN103804209B
EP3030543B1

Claims (15)

  1. 式(II)Br-(CHn+2-COORの化合物の連続合成のための方法であって、
    (a)ラジカル開始剤及び少なくとも1種の溶媒の存在下でHBrを用いた、式(I)CH=CH-(CH-COORの化合物のヒドロホウ素化からなる段階を含み、
    式(I)及び(II)において、nは7と9との間の整数であり、RはH又は1~10個の炭素原子を含む直鎖若しくは分岐アルキル基、特にメチル、エチル、イソプロピル若しくはプロピルから選択され、
    反応がベンゼン及びトルエンの非存在下で行われ、段階(a)において、HBrがガス状形態及び化学量論的過剰量で反応混合物に注入されることを特徴とする、方法。
  2. 段階(a)で注入されるHBrのモル流量と、段階(a)で注入される式(I)の化合物のモル流量との比が、1.2~3、好ましくは1.3~2.2、より優先的には1.4~2、特に1.5~1.9であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 段階(a)の終了時の液体反応混合物の反応器からの出口流が、少なくとも2重量%、好ましくは少なくとも3重量%、より優先的には少なくとも3.5重量%、特に少なくとも4重量%のHBrを含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
  4. (b)段階(a)から生じる液体反応混合物から過剰のHBrを分離すること、
    (b1)場合により、段階(a)から生じるガス状反応混合物から過剰のHBrを分離すること、並びに
    (c)段階(b)及び適切な場合には段階(b1)で分離されたHBrを段階(a)に再循環させること、及び
    (c)段階(b)で分離されたHBrを段階(a)に再循環させること
    からなる後続の段階をさらに含むことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. (a1)適切な温度かつ適切な滞留時間で、式(I)の化合物、HBr、開始剤及び1つ又は複数の溶媒を第1の反応器に導入すること、並びに
    (a2)第1の反応器から反応混合物を抜き出して、分離機器へ導入すること
    からなる段階を含み、適切な場合には、
    (b)反応混合物から残留HBrを分離すること、及び
    (c)分離されたHBrを段階(a1)に再循環させること
    の後続の段階が続くことを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 段階(a)が、5℃と50℃との間、好ましくは10℃と40℃との間、とりわけ20℃と30℃との間の温度で行われることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. ラジカル開始剤が、そのままで、又は不活性ガスとの混合物、例えば空気若しくは酸素富化空気として使用される分子状酸素であることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 第1の反応器が、セルフプライミングタービンを有する撹拌容器、又はベンチュリを備えるジェットループ反応器であることを特徴とする、請求項4から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 分離機器が撹拌容器又はカラムであることを特徴とする、請求項4から8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 芳香族溶媒の非存在下で行われることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 式(I)の生成物が、11-ブロモウンデカン酸、10-ブロモデカン酸及び9-ブロモノナン酸から選択されることを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 溶媒が、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ヘプタン、メチルシクロペンタン、n-ヘキサン、2-メチルヘキサン、3-メチルヘキサン、n-ヘプタン、イソオクタン、石油エーテル、テトラリン、1,1,1-トリクロロエタン、ジブロモエタン、クロロホルム、四塩化炭素、テトラクロロエチレン、1-ブロモプロパン、ジメチルカーボネート、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、2-メチルテトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、1-プロポキシプロパン、1-エトキシブタン、2-イソプロポキシプロパン、アセトニトリル及びそれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 段階(a)から生じるガス状反応混合物から過剰のHBrを分離する段階(b)の間に、さらに含む、請求項4から12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 式(III)NH-(CHn+2-COORの化合物の合成のための方法であって、
    (i)請求項1から13のいずれか一項に記載の方法によって得られた式(II)の化合物のアンモノリシス、及び
    (ii)形成された式(III)NH-(CHn+2-COORの化合物の分離
    からなる段階を含む、方法。
  15. 請求項14に記載の方法によって得られた式(III)の化合物を、単独で又は他のモノマーとの混合物として重縮合する段階を含む、ポリアミド又はコポリアミドの合成のための方法。
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