JP2023525133A - 医療用クリップ及び医療用インプラントを製造する方法 - Google Patents

医療用クリップ及び医療用インプラントを製造する方法 Download PDF

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Abstract

2つのクランプアームと付勢要素とを備える、特に動脈瘤クリップの形態の医療用クリップを改善するために、いずれの場合も、1つのクランプアーム)が、前記付勢要素の自由端上に配置又は形成されており、2つのクランプアームが、基本位置において互いに当接し、かつ付勢要素の動作に抗して互いに離れるように開位置に移動可能であり、クリップの明確な区別可能性を達成するよう、クリップの表面の少なくとも一部が色付けされた構成であり、クリップが、互いに空間的に分離した少なくとも3つのクリップ領域を画定し、少なくとも3つのクリップ領域が、異なる色に色付けされた構成であることが提案される。さらに、クリップの確実な区別可能性のために改良されたクリップシステムおよび改良された方法が提案される。

Description

本発明は、特に動脈瘤クリップの形態の医療用クリップであって、2つのクランプアーム(clamping arms)と、付勢要素(biasing element)と、を備え、いずれの場合も、1つのクランプアームが、付勢要素の自由端上に配置又は形成されており、クランプアームが、基本位置において互いに当接し、かつ付勢要素の動作に抗して互いに離れるように開位置に移動可能であり、クリップの表面の少なくとも一部が、色付けされた構成である、医療用クリップに関する。
さらに、本発明は、少なくとも2つの医療用クリップを備える医療用クリップシステムであって、少なくとも1つのクリップが、表面が特に完全に色付けされた構成であるパーマネントクリップ(permanent clip)の形態で構成されており、パーマネントクリップの形状及び/又はサイズに対応する少なくとも1つのクリップが、表面がパーマネントクリップに少なくとも部分的に色が対応するように構成されており、かつテンポラリークリップ(temporary clip)としてコーディング(coding)するために少なくとも部分的に色付けされた、テンポラリークリップの形態で構成されている、医療用クリップシステムに関する。
さらに、本発明は、医療用インプラント、特に、医療用クリップ又は医療用スクリューを製造する方法であって、医療用インプラントのインプラント表面が、色付けされた構成である、方法に関する。
冒頭で説明した種類のクリップシステムは、特に、動脈瘤クリップシステムの形態で知られている。この場合、いわゆるパーマネントクリップは、完全に1色構成である。これにより、色は、特に、パーマネントクリップの形態及び/又はサイズをコーディングするのに役立つ。
患者の体内に恒久的に留まることを意図したそのようなパーマネントクリップの最終的な装着の前に、いわゆるテンポラリークリップが、例えば動脈瘤を治療するための外科手術中に使用される。これらは、一時的に置き換えるパーマネントクリップに対応する色で部分的に色付けされており、かつこのクリップがテンポラリークリップであることを示すコーディングとして部分的に色付けされている。そのような一時的なクリップの色付けされた設計又はコーディングは、外科医が、一方ではクリップのサイズ及び/又は形状を区別し、他方ではテンポラリークリップとパーマネントクリップとを区別することを可能にする。
このようなクリップシステムの問題は、特に、例えば低侵襲処置において外科医が、それがテンポラリークリップであるかパーマネントクリップであるかを常に明瞭に認識することができないことである。これは、例えば、クリップをテンポラリークリップとしてコーディングする1色に保たれたクリップの一部が、挿入器具によって覆われているためであり得る。その結果、テンポラリークリップ及びパーマネントクリップが、望ましくない様態で混ざる可能性がある。
したがって、本発明の目的は、クリップの確実な区別が可能になるように、冒頭で説明した種類の医療用クリップ、医療用クリップシステム、及び方法を改善することである。
この目的は、本発明によれば、医療用クリップが、互いに空間的に分離した少なくとも3つのクリップ領域を画定し、かつ少なくとも3つのクリップ領域の隣り合うクリップ領域が、異なる色に色付けされた構成であるという点で、冒頭で説明した種類の医療用クリップにおいて達成される。
記載された方法で医療用インプラントの具体的な実施形態である既知のクリップをさらに発展させることは、特に、そのような医療用クリップを、特に、例えばテンポラリークリップとして、単純かつ確実な方法で識別することができるという利点を有する。そのような識別は、特に、顕微鏡下での低侵襲外科手術において、又はそのようなクリップを適用したときに、そのようなクリップが、例えばアプリケーションツールの開口に収容され、それによって部分的に不明瞭になる場合に、高い信頼性で保証することができる。例えば、3つのクリップ領域のうちの2つは、クリップの第1及び第2の端部領域によって画定され得る。例えば、医療用インプラントを形成するクリップの端部又は端部領域がアプリケーションツールによって把持され、それによって不明瞭になる場合、クリップの他端部又は他端部領域は依然として円滑に視認可能である。したがって、ユーザは、クリップが部分的に不明瞭であるか否かとは無関係に、それがテンポラリークリップであるか又はパーマネントクリップであるかを確実に認識することができる。さらに、手術台上又は収納分類バスケット内のクリップの明確な区別可能性は、特に、暗くされた手術室のような暗くされた部屋でも達成することができる。さらに、医療用クリップは、医療用クリップの形態、特に動脈瘤クリップの形態ではなく、医療用スクリューの形態、例えば骨スクリュー又は椎弓根スクリューの形態で構成され得る医療用インプラントであることに留意されたい。そのような医療用インプラントは、インプラント表面を有し、インプラント表面の少なくとも一部が、色付けされた構成であり、互いに空間的に分離した少なくとも3つのインプラント領域が、インプラント上に画定されており、少なくとも3つのインプラント領域の隣り合うインプラント領域が、異なる色に色付けされた構成である。本発明は、医療用クリップの形態の医療用インプラントに限定されず、むしろ、特に医療用スクリューの形態の、任意のインプラントを含む。さらに、色付けされた構成は、特に、少なくとも3つのクリップ領域又はインプラント領域が色付けされていること、すなわち、色付けされた材料で形成されていること、又は例えばコーティングによって、色付けされた印象を観察者に残す色付けされた表面のみを有することによって色付けされていることを意味すると理解されるべきである。したがって、材料を形成する物質は、少なくとも3つのインプラント領域内のインプラント表面とは異なる色であり得る。さらに、特許請求の範囲の意味において隣り合うとは、隣り合う、異なる色で色付けされたインプラント領域又はクリップ領域が互いに隣接することを意味すると理解されるべきであり、隣り合う領域は、好ましくは重なり合わず、代わりに、いかなる距離もなしに、又はそれらの間のわずかな距離のみで互いに隣に配置又は形成されている。インプラント領域又はクリップ領域は、特に、インプラント又はクリップの任意の部分を形成し得る。
少なくとも3つのクリップ領域のうちの少なくとも2つが、同一色に色付けされた構成である場合、及びこれらの少なくとも2つのクリップ領域が、互いに直接隣接しない場合、有利である。この構成は、特に、インプラント上で互いに距離を置いて離間された端部を同じ色で設計することを可能にする。例えば、端部がアプリケーションツールによって把持され保持される場合、インプラントの第2の端部は、外科医又は別のユーザにとって依然として視認可能であり、そのようなクリップの、例えば1色構成のクリップからの確実かつ信頼性の高い区別を可能にする。
少なくとも2つのクリップ領域の第1のクリップ領域が、2つのクリップアームの自由端を備えること、少なくとも2つのクリップ領域の第2のクリップ領域が、付勢要素又はその一部を備えること、及び少なくとも2つのクリップ領域の少なくとも1つの第3のクリップ領域が、第1のクリップ領域と第2のクリップ領域との間に配置又は形成されていることが好ましい。この提案されたさらなる発展は、特に、3つ、4つ、5つ、又はそれ以上のクリップ領域を備え、クリップ領域が異なる形状である、クリップを形成することを可能にする。したがって、例えば、クリップ領域によって画定された3つ、4つ、5つ、又はそれ以上のストリップ(strips)を有するクリップを形成することができる。特に、いくつかの異なるクリップ領域によって、クリップをテンポラリークリップとして識別するのに役立つ全てのクリップ領域が同時に隠される確率を最小限に抑えることができる。換言すれば、クリップをテンポラリークリップとして識別するクリップ領域のうちの少なくとも1つは、したがって、非常に高い確率で、常にユーザが視認可能なままである。
第1のクリップ領域及び第2のクリップ領域は、好ましくは、少なくとも1つの第3のクリップ領域よりも薄い色である。したがって、特に、その種のクリップは、例えば、恒久的な植込み(implantation)を意図していないテンポラリークリップとして、手術部位において確実に識別することができる。
好ましくは、少なくとも3つのクリップ領域のうちの少なくとも1つは、緑色、青色、紫色、黄色、又は金色のうちの1つに色付けされている。例えば、緑色、青色、及び紫色は、クリップの形状及び/又はサイズを特徴付けるために使用することができ、黄色又は金色のクリップ領域は、テンポラリークリップをパーマネントクリップ、すなわち恒久的に植え込まれるクリップと区別できるように特徴付けるために使用することができる。
少なくとも1つの第3のクリップ領域の表面が、黄色若しくは金色の構成である場合、又は第1のクリップ領域及び第2のクリップ領域の表面が、黄色若しくは金色の構成である場合、有利である。このようにして、特に、黄色又は金色の少なくとも1つのクリップ領域が、クリップが端部上、すなわち、例えば第2のクリップ領域上に把持され、アプリケーション器具によって不明瞭にされた場合であっても、視認可能なままであることを達成することができる。
本発明のさらに好ましい実施形態によれば、少なくとも3つのクリップ領域のうちの2つの隣接するクリップ領域が、表面の色付けされた移行領域(colored transition rigion)を画定し、かつ色付けされた移行領域が、クリップの幾何学的に画定された領域(geometrically defined region)上に配置又は形成されるようにすることが実現され得る。特に、色付けされた移行領域が、クリップの幾何学的に画定された領域であってもよく、幾何学的に画定された領域の断面が、クリップの全長の少なくとも約5%、特に、約10%に対応する領域長さで一定又は円錐状に先細になるか若しくは広がる。色付けされた移行領域は、特に、クリップの全長と比較して、領域長さよりもはるかに短くてもよい。例えば、隣接するクリップ領域は、ステップ関数の形態の色の移行、すなわち、空間的に直接近接した多かれ少なかれ突然の色の変化を有し得る。クリップの幾何学的に画定された領域上に移行領域を設けることによって、特に、画定された色の移行(defined color transitions)を達成することができる。特に、幾何学的に画定された領域は、断面が一定であるインプラントの領域又は部分によって画定され得る。これは、特に、クランプアームの領域内であり得る。幾何学的に画定された領域は、例えば、一定の断面を有する円筒形部分若しくは領域、又は断面が例えば直線的に増加又は減少する円錐形部分若しくは領域でもある。その種の領域は、例えば、付勢要素の自由端の領域内に形成され得る。したがって、特に、異なる色に色付けされたクリップ領域の製造を改善することができ、異なるクリップ領域のより明確な色付けをもたらす。
少なくとも3つのクリップ領域のうちの少なくとも1つのクリップ領域の表面は、コーティングによって色付けされた構成であることが好ましい。特に、全てのクリップ領域は、コーティングによって色付けされた構成であってもよい。特に、それらは異なる種類のコーティングであってもよい。例えば、1つのクリップ領域は陽極酸化によって形成され得る。第2及び/又は第3のクリップ領域は、例えば、浸漬プロセスによる金属コーティングを用いたコーティングによって形成され得る。特に、コーティングの複数の層は、例えば1つ以上のクリップ領域において、順に重ねて配置され得る。特に、クリップ全体は、陽極コーティングによって色付けされた構成であり得る。次いで、第2及び/又は第3のクリップ領域に、浸漬プロセスにおける追加のコーティングによって、又はさらなる陽極酸化によって、金属コーティングが設けられ得る。
コーティングの層厚は、好ましくは約10nm~約500nmの範囲内である。特に、層厚は、約20nm~約200nmの範囲内である。その種の層厚は、特に、例えばコーティングが酸化物層の形態で構成されている場合、色付けのために干渉効果を用いることを可能にする。例えば、酸化チタン層が、チタンで形成されたクリップ上に陽極酸化によって上述の方法で形成され得る。異なる層厚は、例えば、異なる色をもたらす。層厚は、浸漬コーティングの場合にも、指定された範囲内にあり得る。したがって、特に、1つ以上のクリップ領域におけるクリップの確実かつ信頼性の高い長期持続コーティングを、最小限の材料消費で達成することができ、これは、例えば金コーティングの場合に有利である。
コーティングが陽極酸化によって形成された酸化物層の形態で構成されている場合、クリップは単純かつ費用効果の高い方法で形成することができる。特に、陽極酸化中のプロセスパラメータを適切に設定することにより、酸化物層の色を所望の定義された方法で予め決定することができる。
さらに、酸化物層が干渉フィルタを形成すること、及び酸化物層の色効果(color effect)がその層厚に依存することが好ましい場合がある。したがって、特に、クリップの非常に長持ちする安定した色付けされたコーティングを形成することができる。それぞれの酸化物層の所望の層厚は、陽極酸化中の対応するプロセスパラメータによって指定することができる。
クリップの製造は、同一色に色付けされた構成の表面を有するクリップ領域に同一のコーティングが設けられている場合、さらに単純化することができる。したがって、特に、1つのプロセスステップにおいて、2つ以上のクリップ領域に同一のコーティングを設けることができる。
コーティングは、好ましくは金を含有するか、又は金からなる。そのようなコーティングは、特に、陽極酸化に適していない医療用クリップ、例えば、特にPhynoxのようなコバルトクロム合金で形成されたクリップを形成するための材料に用いられる。例えば、クリップの両端部領域、すなわち、特に一方におけるクランプアームの自由端、他方における付勢要素を、浸漬プロセスにおいて金でコーティングすることができる。
医療用クリップは、コーティングが浸漬コーティングの形態で構成されている場合、単純な方法でコーティングすることができる。したがって、例えば、金コーティングは、非酸化性材料(non-oxidizable materials)上で達成することができる。
さらに、少なくとも3つのクリップ領域のうちの少なくとも1つのクリップ領域がコーティングされていない場合、有利である。その場合、このようなクリップ領域は、クリップを形成する材料の色を有する。例えば、この材料は、不動態化酸化アルミニウム層によって腐食から保護される、例えばアルミニウムのような天然酸化物層を有し得る。
クリップは、生体適合性金属で形成されることが好ましい。したがって、特に、植込み後のクリップの拒絶反応を最小限に抑えることができる。生体適合性金属は、特に、チタン、アルミニウム、又はタンタルであり得る。また、それは金属合金であってもよい。
金属合金は、コバルト及び/又はクロム及び/又はニッケルを含有することが好ましい。記載された金属は、特に植込み可能な生体適合性インプラントを形成するために、適切な組合せで使用され得る。例えば、そのような合金はPhynoxであり得る。
冒頭で述べた目的は、本発明によれば、テンポラリークリップが上述の医療用クリップの好ましい実施形態のうちの1つの形態で構成されるという点で、冒頭で述べた種類の医療用クリップシステムにおいてさらに達成される。
提案されているようにさらに発展したクリップシステムは、テンポラリークリップとパーマネントクリップとの確実な区別を可能にする。さらなる利点については、上記の説明を参照されたい。
パーマネントクリップの表面の色が、パーマネントクリップの形状及び/又はサイズのコーディングを形成することが好ましい。したがって、ユーザは、色又は色付けによってパーマネントクリップの形状及び/又はサイズを直接認識することができる。例えば、対応するアプリケーション器具のそれぞれの形状/サイズとの単純な関連付けは、該アプリケーション器具が対応するコーディングを備えている場合、例えば、パーマネントクリップの色で完全に又は部分的に色付けされている場合にも達成することができる。
少なくとも2つの医療用クリップの各々が2つのクランプアームと付勢要素とを備え、いずれの場合も、1つのクランプアームが付勢要素の自由端に配置又は形成されており、2つのクランプアームが基本位置において互いに当接し、かつ付勢要素の動作に抗して互いに離れるように開位置に移動可能である場合、有利である。この種のクリップでは、特に、中空器官上の動脈瘤又は他の増殖は、例えば、規定された方法で、それらを締め付けることによって治療することができる。
パーマネントクリップ及び関連するテンポラリークリップは、好ましくは、色付けを除いて同一の構成である。したがって、ユーザは、パーマネントクリップが装着されるまで、その後、恒久的に患者内に留まるまで、テンポラリークリップを一時的に使用することができる。したがって、外科医は、それぞれの処置に最適なクリップを選択するために、すなわち、その形状及びサイズに対して、異なるテンポラリークリップを最初に使用することができる。したがって、最終選択の後、外科医はテンポラリークリップをパーマネントクリップと交換することができる。提案されたように構成されたクリップの色コーディングにより、外科医は、使用されるクリップがテンポラリークリップの形態で構成されているか又はパーマネントクリップの形態で構成されているかを確実に区別することができる。
クリップシステムは、サイズ及び/又は形状が異なる少なくとも2つのパーマネントクリップを有利に備える。これにより、ユーザは、様々な症状に利用可能な適切なクリップを有することができる。クリップシステムは、特に、5、10、20、又はそれ以上の異なる形状及び対応するサイズのクリップを備え得る。
冒頭で述べた目的は、本発明によれば、互いに空間的に分離した少なくとも3つのインプラント領域がインプラント上に画定され、かつ少なくとも3つのインプラント領域の隣り合うインプラント領域が異なる色に色付けされた構成であるという冒頭で述べた種類の方法でさらに達成される。
冒頭で説明した方法の提案されたさらなる発展は、特に、医療用クリップの形態の医療用インプラントの好ましい実施形態に関連して既に上述した利点を有する。ユーザは、そのようにして製造された医療用インプラントを、例えば1色構成のインプラントと確実に区別することができる。色付けされた構成は、特に、少なくとも3つのインプラント領域が色付けされている、すなわち、色付けされた材料で形成されていること、又は、観察者に色付けされた印象が生じるように、例えばコーティングによって色付けされていることによってインプラント表面のみが色付けされていることを意味すると理解されるべきである。例えば、少なくとも3つのインプラント領域におけるインプラント表面とは異なる色であるインプラントを形成するように材料が選択され得る。
少なくとも3つのインプラント領域のうちの少なくとも2つが同一色に色付けされた構成であり、これらの少なくとも2つのインプラント領域が互いに直接隣接しない場合、有利である。
少なくとも3つのインプラント領域のうちの少なくとも2つが同一色に色付けされた構成であり、これらの少なくとも2つのインプラント領域が互いに直接隣接しないことが好ましい。換言すれば、これらの2つのインプラント領域は、互いに距離を置いて離間されており、例えば、これらは、さらに異なる色のインプラント領域によって互いに分離されている。2つのインプラント領域を同一色になるように構成することは、特に、例えば手術部位の領域内の器具又は組織によって不明瞭になるために同一色に色付けされた構成の2つのインプラント領域のうちの1つが見えない場合であっても、インプラントを明確に識別することができるという利点を有する。したがって、異なるインプラント領域の明確な分離は、適切な色付けによって達成することができる。さらに、特に顕微鏡下、低侵襲外科手術、又は暗い照明のような光学的に好ましくない条件であっても、ユーザはクリップの種類、すなわち例えばテンポラリークリップ又はパーマネントクリップを確実に識別することができる。
少なくとも3つのインプラント領域のうちの2つの隣接するインプラント領域が表面の色付けされた移行領域を画定する場合、及び色付けされた移行領域がインプラントの幾何学的に画定された領域上に配置又は形成される場合、有利である。特に、色付けされた移行領域は、インプラントの幾何学的に画定された領域に配置又は形成され得、その断面は、インプラントの全長の少なくとも約5%、特に、約10%に対応する領域長さで一定であるか、又は円錐状に先細になるか若しくは広がる。したがって、特に、インプラントの断面が変化するか又は一定である領域において、特に、異なる色付けの明瞭に分離されたインプラント領域を得ることができる。特に、方法の好ましい実施形態で使用される保護層は、異なる色の隣り合うクリップ領域間の明瞭かつ鮮明な境界を得るために、そのような明確に画定された幾何学的領域の場合に確実に適用することができる。
可能な限り多くの異なる種類のインプラントを互いに光学的に区別することを可能にするために、少なくとも3つのインプラント領域のうちの少なくとも1つが緑色、青色、紫色、黄色、又は金色のうちの1つに色付けされていると有利である。
少なくとも3つのインプラント領域のうちの第1のインプラント領域が、インプラントの第1の端部領域によって画定されること、少なくとも3つのインプラント領域のうちの第2のインプラント領域が、インプラントの第2の端部領域によって画定されること、及び少なくとも3つのインプラント領域のうちの少なくとも1つの第3のインプラント領域が、第1のインプラント領域と第2のインプラント領域との間に配置又は形成されることが好ましい。したがって、特に、3つの色付きクリップ領域を有するインプラントを形成することができる。例えば、3つのクリップ領域のうちの2つは、同一色に色付けされた構成であり得る。もちろん、インプラントは、4つ、5つ、6つ、又はそれ以上の異なる色のクリップ領域で構成されてもよい。特に、隣り合うクリップ領域を異なるように交互に色付けすること、すなわち、例えば、それらを識別するために合計6つのクリップ領域において2つの色のみを提供することが考えられる。したがって、特に、ストライプ状インプラントを単純な方法で形成することができる。
特に、不十分な光条件であっても良好な区別可能性を達成するために、第1のインプラント領域及び第2のインプラント領域が少なくとも1つの第3のインプラント領域よりも薄い色であることが好ましい。したがって、特に、第1のインプラント領域及び第2のインプラント領域である2つのインプラント領域のうちの一方が覆われてユーザに見えない場合でも、これらの2つのインプラント領域のうちの他方のものは視認可能なままであり、多色インプラントを1色インプラントと確実に区別することを可能にすることを達成することができる。
少なくとも1つの第3のインプラント領域の表面が黄色若しくは金色の構成である場合、又は第1のインプラント領域及び第2のインプラント領域の表面が黄色若しくは金色の構成である場合、有利である。例えば、記載されたクリップ領域の黄色又は金色の設計を使用して、例えば植え込まれる最終的なパーマネントインプラントの最適なサイズ及び形状を決定するために、外科手術中に一時的にのみ使用されるテンポラリーインプラントを識別してもよい。
少なくとも3つのインプラント領域のうちの少なくとも1つのインプラント領域、特に全てのインプラント領域の表面に色付けされたコーティングが設けられている場合、有利である。色付けされたコーティングは、インプラント上に単純かつ確実に塗布又は形成することができる。特に、生体適合性材料のそのようなコーティングは、インプラントを形成する生体適合性材料と患者の組織との直接接触を防止するのを助けるため、非生体適合性材料で形成されたインプラントが生体適合性インプラントを形成するために使用され得るという目的にも役立ち得る。
コーティングは、好ましくは、約10nm~約500nmの範囲内の層厚で形成される。特に、層厚は、約20nm~約200nmの範囲内の値を有し得る。指定された範囲の層厚を有するコーティングはまた、特に、インプラント自体の良好な腐食保護を提示することができる。薄いコーティングは、特に費用効果の高い方法で形成することができる。さらに、例えば、酸化物層の色効果を予め決定する干渉フィルタをインプラント上に得るために、このような層厚を有する酸化物層を形成することが可能である。換言すれば、異なる厚さのコーティングは、異なる色効果をもたらすことができる。
コーティングは、陽極酸化によって単純な方法で酸化物層の形態で構成することができる。陽極酸化中、インプラントが製造される材料の酸化物の層が形成される。例えば、インプラントがチタンで形成される場合、酸化物層は酸化チタンから形成され得る。
医療用インプラントの製造は、同一色に色付けされた構成の表面を有するインプラント領域に同一のコーティングが設けられる場合、単純化することができる。したがって、2つ以上のインプラント領域は、1つのプロセスステップにおいて同一色に色付けされた構成の表面を備えることができる。
好ましくは、コーティングは金めっきによって形成される。例えば、これは浸漬プロセスによって達成され得る。この種のコーティングは、特に、酸化物層を形成するための陽極酸化に適さない材料であっても可能であるという利点を有する。例えば、金めっきによって形成されたコーティングは、コバルトクロム鋼、又はコバルト及び/若しくはクロムを含有する別の材料で形成されたインプラントとともに使用され得る。
好ましくは、少なくとも3つのインプラント領域のうちの少なくとも1つのインプラント領域は、コーティングされないままである。これは、特に、インプラント材料が生体適合性であるか、又は既に不動態化層(passivating layer)を有する場合に提供され得る。したがって、少なくとも1つの方法ステップ、すなわち少なくとも1つのインプラント領域を同様に色付けするためにコーティングする方法ステップを省くことができる。
本発明のさらに好ましい実施形態によれば、インプラントが生体適合性金属及び/又は陽極酸化可能な(oxidizable)金属又は金属合金で形成されるようにすることが実現され得る。特に、インプラント材料に含まれるチタン、アルミニウム、又はタンタルが金属として使用され得る。その種のインプラントでは、インプラントを植え込んだ後の患者の身体による拒絶反応を最小限に抑えることができる。
インプラントが電解質内に導入される場合、及びインプラントが直流電圧源のアノードに接続され、かつ陽極酸化の目的で陽極酸化電圧を受ける場合、有利である。電解質は、特に、希酸(diluted acid)であり得る。記載された手法により、酸化物層、すなわちインプラントが形成される材料に対応する酸化物層を単純な方法で形成することができる。
陽極酸化中に異なる色を形成するために異なる陽極酸化電圧がインプラントに印加される場合、インプラントは単純な方法で特徴的な色で色付けすることができる。したがって、例えば、陽極酸化の前に1つ以上のインプラント領域が部分的に覆われ、次いで、覆われていないインプラント領域上に第1の酸化物層を形成するためにインプラントが第1の陽極酸化電圧を受けることによって、異なるインプラント領域を異なるように色付けすることができる。次に、さらなる方法ステップにおいて、既に酸化物層でコーティングされたクリップ領域を覆うことができ、インプラントは、残りのインプラント領域に異なる色の酸化物層を提供するために、別の、例えばより低い陽極酸化電圧を受けることができる。
方法の好ましい実施形態によれば、少なくとも3つのインプラント領域のうちの少なくとも1つが、保護層(protective layer)で覆われ、次に、保護層で覆われていないインプラントの表面上に第1の酸化物層を形成するために、インプラントが第1の陽極酸化電圧で陽極酸化され、保護層が除去され、次に、インプラントの表面上に第2の酸化物層を形成するために、インプラントが第2の陽極酸化電圧で陽極酸化され、このとき、第1の陽極酸化電圧が、第2の陽極酸化電圧よりも大きくなるように、実現されるよう規定してもよい。この手法は、第2の陽極酸化電圧が第1の陽極酸化電圧よりも低いため、特に、最初に形成された酸化物層が第2の陽極酸化ステップで形成された第2の酸化物層によって変化しないという利点を有する。したがって、第1の酸化物層は変化しない。対照的に、最初に保護層で覆われていた第2又はさらに別のインプラント領域に第2の酸化物層が設けられ、これは異なる陽極酸化電圧に起因して異なる色効果をもたらす。
保護層が樹脂層によって形成される場合、インプラントを単純な方法で部分的に覆うことができる。例えば、インプラントを樹脂に浸漬することができる。したがって、浸漬コーティングを達成することができる。樹脂が乾燥され硬化されるとき、インプラントのさらなる領域もまた、任意選択的にそのような保護層で覆うことができる。
インプラントを様々な用途に使用することができるようにするために、インプラントが医療用クリップの形態又は医療用スクリューの形態で構成されることが好ましい。特に、医療用スクリューは、骨スクリュー又は椎弓根スクリューの形態で構成されてもよい。もちろん、記載された方法の使用は、医療用クリップ又は医療用スクリューの形態の医療用インプラントに限定されない。原則として、医療用インプラントは、任意の種類のインプラントであり得る。
医療用クリップが2つのクランプアーム及び付勢要素で構成される場合、及びいずれの場合も、1つのクランプアームが付勢要素の自由端上に配置又は形成され、2つのクランプアームが基本位置において互いに当接し、かつ付勢要素の動作に抗して互いに離れるように開位置に移動可能である場合、有利である。例えば、医療用クリップ上の3つのインプラント領域は、一方においては2つのクランプアームの自由端によって、他方においては付勢要素及びそれらの間に形成された領域によって形成することができる。このような医療用クリップは、特に、動脈瘤を治療するための動脈瘤クリップとして使用することができる。
クリップ、特に、基本位置において互いに当接する表面、例えばクリップの2つのクランプアームのクランプ面の最適な色付けを得るためには、少なくとも3つのインプラント領域のうちの1つを保護層で覆う前にクリップを開くことが好ましい。したがって、例えば、クランプアームの領域において、各クランプアームは、保護層で全ての側面を均一に覆うことができ、次いで、上述したように、第2の陽極酸化ステップにおいて酸化物層を設けることができる。
さらに、医療用インプラントを製造するための、特に、上述の医療用スクリュー、又は医療用クリップのうちの1つを製造するための、上述の方法のうちの1つの使用が提案される。
このようにして、医療用インプラント、特に、医療用クリップは、ユーザが区別できるように所望の方法で色付けすることができる。
本発明の好ましい実施形態の以下の説明は、さらなる説明のために図面と併せて役立つ。
テンポラリーインプラントの形態であり、アプリケーション器具によって保持された医療用インプラントの一実施形態を有するアプリケーション器具の一実施形態を概略的に示す全体斜視図 テンポラリーインプラントの一実施形態を示す平面図 図2の矢印Aの方向からのインプラントの図 テンポラリーインプラントのさらなる実施形態を示す平面図 図4の矢印Bの方向からのクリップの図 テンポラリーインプラントのさらなる実施形態を示す平面図 図6の矢印Cの方向からのインプラントの図 テンポラリーインプラントのさらなる実施形態を示す平面図 図8の矢印Dの方向からのインプラントの図 テンポラリーインプラントのさらなる実施形態を示す平面図 図10の矢印Eの方向からのインプラントの図 テンポラリーインプラントのさらなる実施形態を示す平面図 図2に描写されたテンポラリーインプラントに対応するパーマネントインプラントの一実施形態を示す平面図 図13の矢印Fの方向からのインプラントの図 図4に描写されたテンポラリーインプラントに対応するパーマネントインプラントの一実施形態を示す平面図 図15の矢印Gの方向からのインプラントの図 図6に描写されたテンポラリーインプラントに対応するパーマネントインプラントの一実施形態を示す平面図 図17の矢印Hの方向からのインプラントの図 図8に描写されたテンポラリーインプラントに対応するパーマネントインプラントの一実施形態を示す平面図 図19の矢印Iの方向からのインプラントの図 図10に描写されたテンポラリーインプラントに対応するパーマネントインプラントの一実施形態を示す平面図 図21の矢印Kの方向からのインプラントの図 図12に描写されたテンポラリーインプラントに対応するパーマネントインプラントの一実施形態を示す平面図 保護層が設けられた2つのインプラント領域を有する、陽極酸化前のインプラントを概略的に示す図 陽極酸化中に保護層で覆われず、かつその表面に酸化物層が形成されたインプラント領域を有する、図24からのインプラントの概略図 保護層が除去された状態の図25からのインプラントの概略図 図24に描写したように、最初の陽極酸化ステップの前に保護層で覆われたインプラント領域上に酸化物層を形成した後の、図25からのインプラントの概略図 薄い酸化物層の干渉効果の機能の概略図 インプラント上に陽極酸化物層を形成するための装置の概略構造を示す図
図1に一例として描写されているのは、アプリケーション器具12の一実施形態とともに、医療用インプラント10の一実施形態である。
インプラント10は、医療用クリップ14の形態で構成されており、アプリケーション器具12は、クリップアプライヤ16の形態で構成されている。
クリップアプライヤ16は、摺動シャフト器具の形態で構成されており、クリップアプライヤ16の遠位端を形成する2つのツール要素18を備え、2つのツール要素18の間にクリップ14を収容することができる。クリップアプライヤ16の近位端上で互いに対して旋回可能な枝部20は、ツール要素18を互いに向かって移動させるために、シャフト22がツール要素18に向かって遠位方向に移動することを可能にする。この移動時に、外科用クリップが開かれる、すなわち、図1に概略的に描写された基本位置で互いに当接するクリップ14のクランプアーム24の2つの端部領域が、その時、互いに離れて移動される。
図1に描写された医療用クリップ14は、動脈瘤を治療するための動脈瘤クリップ26の形態で構成されている。図1に描写された動脈瘤クリップ26は、いわゆるテンポラリークリップ28である。これは、外科手術中に動脈瘤を一時的に締め付けるために提供される。恒久的に植え込まれるパーマネントクリップ30の形状及びサイズが決定されると、外科医は、テンポラリークリップ28を除去し、それを患者の体内に恒久的に留まり得る対応するパーマネントクリップ30と交換することができる。
テンポラリークリップ28とパーマネントクリップ30とを互いに区別できるようにするために、それらは異なる色に色付けされている。
クリップ14は、1.5巻き(1.5 coils)のコイルばねの形態の付勢要素32を備え、その自由端はクランプアーム24に連結されている。
付勢要素32とクランプアーム24との間には、一方における2つのクランプアームと、他方における付勢要素32の自由端を連結するクリップ部36とが交差する連結領域34が形成されている。
図2に概略的に描写されたインプラント14は、第1のクリップ領域40を画定する第1のインプラント領域38と、第2のクリップ領域を画定する第2のインプラント領域42と、第3のクリップ領域48を画定する第3のインプラント領域46と、を画定する。
第1の端部領域124を画定する第1のクリップ領域40は、クランプアーム24の遠位端50から始まり、インプラント10の近位端52に向かう方向に延在する。第2の端部領域126を画定する第2のクリップ領域44は、近位端52から始まり、遠位方向に延在する。第3のクリップ領域48は、第1のクリップ領域40と第2のクリップ領域44との間に延在する。
図2では、クリップ14は、クランプアーム24が互いに当接する基本位置に描写されている。それらは、付勢要素32の動作に抗して互いに離れるように開位置に移動させることができる。
クリップ領域40、44、及び48は、色付けされた構成である。換言すれば、述べられたクリップ領域40、44、及び48は各々、クリップ14の表面の一部を形成し、異なる色に色付けされている。
図2に描写された実施形態では、インプラント領域38及び42は、第3のインプラント領域48よりも薄い色である。
第1のインプラント領域38と第3のインプラント領域46との間には第1の移行領域54が画定されており、第2のインプラント領域42と第3のインプラント領域46との間には第2の移行領域56が画定されている。移行領域54及び56は、第1の幾何学的に画定された領域58及び第2の幾何学的に画定された領域60上にそれぞれ形成されている。クリップ14の幾何学的に画定された領域58及び60は、クリップ14の断面が一定であるか、又はクリップ14の全長62の少なくとも約5%に対応する領域長さ上で変化することを特徴とする。クランプアーム24上の幾何学的に画定された領域58は、一定の断面を特徴とする。付勢要素32に直接隣接する幾何学的に画定された領域60は、付勢要素32から連結領域34に向かう方向に円錐状に広がり、かつクリップ10の円筒形部分に移行する断面を有する。
3つのインプラント領域38、42、及び46には各々、コーティング64、66、及び68が設けられている。これらのコーティング64、66、及び68の製造、及びそれらの構造は、以下でより詳細に説明される。
図4~図12は、外科用クリップ14の異なる実施形態を示している。これらは、クランプアーム24の形状のみが異なる。したがって、全ての実施形態には同じ参照番号が付されている。
図2及び図3の実施形態は、二重角度クランプアーム24を示している。図2及び図3の実施形態と比較してわずかに長いが、二重角度クランプアームを有するクリップ14のさらなる実施形態が、図4及び図5に概略的に描写されている。
図6及び図7のクリップ14の実施形態では、クランプアーム24は、比較的大きな曲率半径を有する細長い円弧状である。
図8及び図9のクリップ14の実施形態では、クランプアーム24は湾曲した円弧状であるが、図6及び図7の実施形態と比較して著しく小さい曲率半径を有する。
図10及び図11のクリップの実施形態は、直線的に延在するクランプアーム24を示している。
図12に描写されたクリップ14の実施形態のクランプアームもまた直線的に延在するが、図10及び図11の実施形態と比較して著しく長い。
図1~図12は、テンポラリークリップ28を示している。
図13~図23に描写されたパーマネントクリップ30の実施形態は、図2~図12のテンポラリークリップ28のそれぞれ関連する実施形態の形状及びサイズに対応する。しかし、これらは、色付けがテンポラリークリップ28とは異なる。図13~図23に概略的に描写されたパーマネントクリップの全ての実施形態は、1色構成である。それらは、テンポラリークリップ28の第3のインプラント領域46の色付けに対応する1色に色付けされている。結果として、テンポラリークリップ28と対応するパーマネントクリップ30との単純な関連付けが可能である。
図13及び図14、図15及び図16、図17及び図18、図19及び図20、図21及び図22、及び図23のパーマネントクリップの異なる形状及びサイズの実施形態は、それらの色付けが任意選択的に異なる。例えば、一実施形態は、緑色、別の実施形態は青色、さらなる実施形態は黄色、さらなる実施形態は赤色、及びさらなる実施形態は紫色であり得る。これに対応して、テンポラリークリップ28の第3のインプラント領域16又は第3のクリップ領域48はその場合、同一の設計及びサイズのパーマネントクリップ30に対応して色付けされている。
テンポラリークリップ28の場合、テンポラリークリップ28をパーマネントクリップ30から確実に区別できるようにするために、第1のクリップ領域40及び第2のクリップ領域44は、第3のクリップ領域48とは異なる色に色付けされている。
図1から図12に描写された実施形態では、第1及び第2のクリップ領域40、44は、黄色又は金色に色付けされている。したがって、それらは、第3のインプラント領域46又は第3のクリップ領域48よりも著しく薄い色である。したがって、ユーザは、例えば、図1に概略的に描写されたクリップアプライヤ16を用いてテンポラリークリップ28が保持されており、付勢要素32があまり見えないか又は全く見えない場合でも、テンポラリークリップ28をパーマネントクリップ30から依然として確実に区別することができる。
しかしながら、テンポラリークリップ28の第1のインプラント領域38は、ユーザが、特に低侵襲外科手術においてもテンポラリークリップ28を扱っているか又はパーマネントクリップ30を扱っているかを直ちに認識することができるように、特に顕微鏡下でさえも容易に視認可能である。
図に描写されたテンポラリークリップ28の記載された実施形態のパーマネントクリップ30並びにクリップ領域40、44、及び48の両方は、描写された実施形態では陽極酸化によって形成されている。
この目的のために、まず、実施形態で使用される生体適合性金属、すなわちチタン、アルミニウム、又はタンタルで形成されたそれぞれのクリップ28又は30は、図2~図23に一例として描写された所望の形態で構成されている。
代替的な実施形態では、それぞれのクリップ28、30は、コバルト及び/又はクロム及び/又はニッケルを含有する金属合金で形成されている。
一実施形態では、クリップはPhynox製である。
例えば、チタン、アルミニウム、及びタンタルのような陽極酸化可能な材料では、図29に概略的に描写されたようなコーティングデバイス72が使用され得る。コーティングデバイス72は、直流電圧源74と、希酸の形態の電解質78で満たされた電解セル76と、を備える。
コーティングされるインプラント10は、電解質78によって完全に取り囲まれるように、電解質78内に導入される。
インプラント10は、直流電圧源74の正極80、すなわちアノードに接続され、陽極酸化電圧82が電位差計84によって設定される。図29に描写されたコーティングデバイス72の実施形態では、直流電圧源74のマイナス極88、すなわちカソードに導電的に接続された電解質78を収容する容器86が、対電極として機能する。
コーティングデバイス72によって、図13~図23に描写されたパーマネントクリップ30の実施形態は、1つの単一の陽極酸化ステップにおいて酸化物層が設けられる。この目的のために、陽極酸化電圧82は、所望の色付けに応じて電位差計84によって指定される。パーマネントクリップは、説明したように電解質78内に完全に浸漬され、直流電圧源74のアノードに導電的に接続される。次いで、陽極酸化電圧82に応じて、酸化物層は、所望の色、例えば、特に緑色、青色、紫色、赤色、又は黄色等の任意のスペクトル色に色付けされる。
図2~図12に描写されたテンポラリークリップ28の実施形態のインプラント領域38、42、及び46の色付けされたコーティング90を形成するために、図24~図27に関連してより詳細に後述するように進む。
第1のステップにおいて第3のインプラント領域46にコーティング90を設けるために、第1及び第2のインプラント領域38及び40には、それぞれのインプラント領域38、42を完全に覆うそれぞれの保護コーティング96及び98が最初に設けられる。このとき、第3のインプラント領域46のみがコーティングされないままである。
このように保護層96及び98で部分的に覆われたインプラント10を上記のように電解セル76内に導入したとき、第1の陽極酸化電圧Uを印加することによってコーティング90を形成することができる。
コーティングは、厚さ100で形成される。コーティングは、第3のインプラント領域46を完全に覆う。そのような酸化物層102の形態のそのようなコーティング90の構成は、第2及び第3のインプラント領域42、46は保護層96及び98によって覆われ、それによって不動態化されているため、第2及び第3のインプラント領域42、46では不可能である。
インプラント領域42及び46にそれぞれのコーティング92及び94もまた設けるために、最初に保護層96及び98が除去される。このようにして準備されたインプラント10が、図26に概略的に描写されている。第3のインプラント領域46のみにコーティング90が設けられている。
このようにして準備されたインプラント10が次に今度は電解セル76内に浸漬されて、直流電圧源74のプラス極80に接続され、かつ第1の陽極酸化電圧Uよりも小さい第2の陽極酸化電圧Uが印加される場合、それぞれの酸化物層104及び106もまたインプラント領域38及び42上に形成される。より低い陽極酸化電圧Uに起因して、既に形成されている酸化物層102は、この第2の酸化ステップによってさらには変更されない。
酸化物層104及び106は各々、厚さ108を有する。
図2~図12に描写された、上述のテンポラリークリップ28の全ての実施形態は、3つの異なる色付けのクリップ領域40、44、及び48を用いて上述の方法で形成することができる。既に述べたように、対応するパーマネントクリップ30とテンポラリークリップ28との関連付けは、パーマネントクリップ30のコーティング90に対応するコーティング90を有する3つのインプラント領域38、42、及び46のうちの少なくとも1つの同一の構成によってもたらされる。
コーティング90、92、及び94は、約10nm~約500nmの範囲内の厚さ100又は108を有する。実施形態において、これは、約20nm~約200nmの範囲内である。
上述のように形成された酸化物層102~106の色付けは、図28に関連して以下で論じられる。
図28に酸化物層90が概略的に描写されており、これは、インプラント10を形成する陽極酸化可能な材料110上に形成されている。
入射光112は、酸化物層90上の入射点114で部分的に反射され、酸化物層上の光112の入射角αに対応する反射角αで波面(wavefront)116として偏向される。
光112の一部は、コーティング90内に浸透し、この光学的により高密度の媒体において垂線に向かって分割される。点118、すなわちコーティング90と材料110との間の境界面上では、波面120の全反射が光学的により高密度の媒体上で起こり、次いでコーティング90及び出口点122を出る。2つの波面116及び120は干渉的に重なり合い、コーティング90の種類及び厚さ100に応じてコーティング90の異なる色付けをもたらす。
インプラント10が酸化可能な材料で形成されていない場合、コーティングは浸漬プロセスでも実現され得る。例えば、インプラント10の実施形態では、第1及び第2のインプラント領域38及び42に浸漬コーティングによる金コーティングが設けられる。第3のインプラント領域46は、コーティングされないか、又は、第1及び第2のインプラント領域38及び42のコーティングの前に、金色のコーティングとは色が異なる別のコーティングが設けられるかのいずれかである。そしてこの場合、図13~図23に概略的に描写されたパーマネントクリップ30は、テンポラリークリップ28と同じ材料から形成され、今度はテンポラリークリップ28の第3のインプラント領域46のコーティング90に対応するコーティング90が設けられる。
さらなる実施形態では、図24~図27に関連して説明したコーティングプロセスは、その逆に実装される。この場合、まず、第3のインプラント領域46を保護層96又は98で覆い、第1及び第2の端部領域124、126を画定する第1及び第2のインプラント領域38及び42に、陽極酸化によってそれぞれのコーティング92及び94を設けた。次のステップでは、第3のインプラント領域46上の保護層96を除去し、インプラント10を再び陽極酸化したが、陽極酸化電圧Uはより低くした。
記載された医療用クリップシステム70は、少なくとも2つの医療用クリップ14を備え、そのうちの少なくとも1つのクリップ14は、パーマネントクリップ30の形態で構成されており、少なくとも1つのクリップ14は、テンポラリークリップ28の形態で構成されている。テンポラリークリップ28の形状は、パーマネントクリップ30の形状及びサイズに対応する。テンポラリークリップ28とパーマネントクリップ30との関連付けは、上述のように、パーマネントクリップ30に対応する色で色付けされたクリップ領域48を備えるテンポラリークリップ28によって達成される。
クリップ14の形態の医療用インプラント10の実施形態を、図1~図23に関連して説明する。
インプラント10の表面の色付けされた設計はまた、スクリューの形態で構成されたテンポラリー及びパーマネントインプラントの実施形態に対応して識別するためにも使用される。インプラント領域、例えば第3のインプラント領域46は、これらのスクリューに使用されて、特に、厚さ、長さ、又はそれぞれのスクリュータイプを識別及びコーディングしてもよい。
インプラント10の色とそれぞれの特性との関連付けは、インプラント10の製造において自由に選択可能である。
10 インプラント
12 アプリケーション器具
14 クリップ
16 クリップアプライヤ
18 ツール要素
20 枝部
22 シャフト
24 クランプアーム
26 動脈瘤クリップ
28 テンポラリークリップ
30 パーマネントクリップ
32 付勢要素
34 連結領域
36 クリップ部
38 第1のインプラント領域
40 第1のクリップ領域
42 第2のインプラント領域
44 第2のクリップ領域
46 第3のインプラント領域
48 第3のクリップ領域
50 遠位端
52 近位端
54 第1の移行領域
56 第2の移行領域
58 第1の幾何学的に画定された領域
60 第2の幾何学的に画定された領域
62 全長
64 コーティング
66 コーティング
68 コーティング
70 医療用クリップシステム
72 コーティングデバイス
74 直流電圧源
76 電解セル
78 電解質
90 プラス極(アノード)
82 陽極酸化電圧
84 電位差計
86 容器
88 マイナス極(カソード)
90 コーティング
92 コーティング
94 コーティング
96 保護層
98 保護層
100 厚さ
102 酸化物層
104 酸化物層
106 酸化物層
108 厚さ
110 材料
112 光
114 入射点
116 波面
118 点
120 波面
122 出口点
124 第1の端部領域
126 第2の端部領域

Claims (25)

  1. 特に、動脈瘤クリップ(26)の形態の医療用クリップ(14)であって、
    2つのクランプアーム(24)と、
    付勢要素(32)と、
    を備え、
    いずれの場合も、1つのクランプアーム(24)が、前記付勢要素(32)の自由端上に配置又は形成されており、
    前記2つのクランプアーム(24)が、基本位置において互いに当接し、かつ前記付勢要素(32)の動作に抗して互いに離れるように開位置に移動可能であり、
    前記クリップ(14)の表面の少なくとも一部が、色付けされた構成である、
    医療用クリップ(14)において、
    前記クリップ(14)が、互いに空間的に分離した少なくとも3つのクリップ領域(40、44、48)を画定し、前記少なくとも3つのクリップ領域(40、44、48)の隣り合うクリップ領域(40、44、48)が、異なる色に色付けされた構成である、
    ことを特徴とする、
    医療用クリップ(14)。
  2. 前記少なくとも3つのクリップ領域(40、44、48)のうちの少なくとも2つが、同一色に色付けされた構成であり、これらの少なくとも2つのクリップ領域(40、44、48)が、互いに直接隣接しない、
    ことを特徴とする、
    請求項1に記載の医療用クリップ。
  3. 前記少なくとも3つのクリップ領域(40、44、48)のうちの第1のクリップ領域(40)が、前記2つのクランプアーム(24)の自由端を備え、前記少なくとも3つのクリップ領域(40、44、48)のうちの第2のクリップ領域(44)が、前記付勢要素(32)又は前記付勢要素(32)の一部を備え、前記少なくとも3つのクリップ領域(40、44、48)のうちの少なくとも1つの第3のクリップ領域(48)が、前記第1のクリップ領域(40)と前記第2のクリップ領域(44)との間に配置又は形成されており、
    特に、前記第1のクリップ領域(40)及び前記第2のクリップ領域(44)が、前記少なくとも1つの第3のクリップ領域(48)よりも薄い色である、
    ことを特徴とする、
    請求項1又は2に記載の医療用クリップ。
  4. 前記少なくとも3つのクリップ領域(40、44、48)のうちの少なくとも1つが、緑色、青色、紫色、黄色、又は金色のうちの1つに色付けされており、
    特に、前記少なくとも1つの第3のクリップ領域(48)の表面が、黄色若しくは金色の構成であるか、又は前記第1のクリップ領域(40)及び前記第2のクリップ領域(44)の表面が、黄色若しくは金色の構成であるかのいずれかである、
    ことを特徴とする、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の医療用クリップ。
  5. 前記少なくとも3つのクリップ領域(40、44、48)のうちの2つの隣接するクリップ領域(40、44、48)が、前記表面の色付けされた移行領域(54、56)を画定し、前記色付けされた移行領域(54、46)が、前記クリップ(14)の幾何学的に画定された領域(58、60)上に配置又は形成されており、特に、幾何学的に画定された領域(58、60)において、前記幾何学的に画定された領域(58、60)の断面が、前記クリップ(14)の全長(62)の少なくとも約5%、特に、約10%に対応する領域長さで一定又は円錐状に先細になるか若しくは広がる、
    ことを特徴とする、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の医療用クリップ。
  6. 前記少なくとも3つのクリップ領域(40、44、48)のうちの少なくとも1つのクリップ領域(40、44、48)、特に、全てのクリップ領域(40、44、48)の表面が、コーティング(90、92、94)によって色付けされた構成である、
    ことを特徴とする、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の医療用クリップ。
  7. a)前記コーティング(90、92、94)の層厚(100、108)が、約10nm~約500nmの範囲内、特に、約20nm~約200nmの範囲内である、
    及び/又は
    b)前記コーティング(64、66、68、90、92、94)が、陽極酸化により形成された酸化物層(102、104、106)の形態で構成されており、
    特に、前記酸化物層(102、104、106)が、干渉フィルタを形成し、前記酸化物層(102、104、106)の色効果が、前記酸化物層(102、104、106)の層厚(100、108)に依存する、
    ことを特徴とする、
    請求項6に記載の医療用クリップ。
  8. a)同一色に色付けされた構成の表面を有するクリップ領域(40、44、48)に、同一のコーティング(64、66、68、90、92、94)が設けられている、
    及び/又は
    b)前記コーティング(64、66、68、90、92、94)が、金を含有するか、又は金からなり、
    特に、前記コーティング(64、66、68、90、92、94)が、浸漬コーティングの形態で構成されている、
    ことを特徴とする、
    請求項6又は7に記載の医療用クリップ。
  9. 前記少なくとも3つのクリップ領域(40、44、48)のうちの少なくとも1つのクリップ領域(40、44、48)が、コーティングされていない、
    ことを特徴とする、
    請求項1から8のいずれか一項に記載の医療用クリップ。
  10. 前記クリップ(14)が、生体適合性金属、特に、チタン、アルミニウム、タンタル、又は金属合金で形成されており、
    特に、前記金属合金が、コバルト及び/又はクロム及び/又はニッケルを含有する、
    ことを特徴とする、
    請求項1から9のいずれか一項に記載の医療用クリップ。
  11. 少なくとも2つの医療用クリップ(14)を備える医療用クリップシステム(70)であって、特に、少なくとも1つのクリップ(14)が、表面が特に完全に色付けされた構成であるパーマネントクリップ(30)の形態で構成されており、前記パーマネントクリップ(30)の形状及び/又はサイズに対応する少なくとも1つのクリップ(14)がテンポラリークリップ(28)の形態で構成されており、前記テンポラリークリップ(28)の表面が前記パーマネントクリップ(30)に少なくとも部分的に色が対応するように構成されており、かつテンポラリークリップ(28)としてコーディングするために少なくとも部分的に色付けされている、医療用クリップシステム(70)において、
    前記テンポラリークリップ(28)が、請求項1から10のいずれか一項に記載の医療用クリップ(14)の形態で構成されている、
    ことを特徴とする、
    医療用クリップシステム(70)。
  12. a)前記パーマネントクリップ(30)の前記表面の色が、前記パーマネントクリップ(30)の前記形状及び/又は前記サイズのコーディングを形成する、
    及び/又は
    b)前記少なくとも2つの医療用クリップ(14)の各々が、2つのクランプアーム(24)と、付勢要素(32)と、を備え、いずれの場合も、1つのクランプアーム(24)が、前記付勢要素(32)の自由端上に配置又は形成されており、前記2つのクランプアーム(24)が、基本位置において互いに当接し、かつ前記付勢要素(32)の動作に抗して互いに離れるように開位置に移動可能である、
    ことを特徴とする、
    請求項11に記載の医療用クリップシステム。
  13. a)前記パーマネントクリップ(30)及び前記テンポラリークリップ(28)が、色付けを除いて同一の構成である、
    及び/又は
    b)前記クリップシステム(70)が、サイズ及び/又は形状が異なる少なくとも2つのパーマネントクリップ(28、30)を備える、
    ことを特徴とする、
    請求項11又は12に記載の医療用クリップシステム。
  14. 医療用インプラント(10)、特に、医療用クリップ(14)又は医療用スクリューを製造する方法であって、前記医療用インプラント(10)のインプラント表面が、色付けされた構成である、方法において、
    空間的に互いに分離した少なくとも3つのインプラント領域(38、42、46)が、前記インプラント(10)上に画定され、前記少なくとも3つのインプラント領域(38、42、46)の隣り合うインプラント領域(38、42、46)が、異なる色に色付けされた構成である、
    ことを特徴とする、
    方法。
  15. a)前記少なくとも3つのインプラント領域(38、42、46)のうちの少なくとも2つが、同一色に色付けされた構成であり、これらの少なくとも2つのインプラント領域(38、42、46)が、互いに直接隣接していない、
    及び/又は
    b)前記少なくとも3つのインプラント領域(38、42、46)のうちの2つの隣接するインプラント領域(38、42、46)が、前記表面の色付けされた移行領域(54、56)を画定し、前記色付けされた移行領域(54、56)が、前記インプラント(10)の幾何学的に画定された領域(58、60)上に配置又は形成され、特に、領域(58、60)において、前記領域(58、60)の断面が、前記インプラント(10)の全長(62)の少なくとも約5%、特に、約10%に対応する領域長さで一定又は円錐状に先細になるか若しくは広がる、
    ことを特徴とする、
    請求項14に記載の方法。
  16. a)前記少なくとも3つのインプラント領域(38、42、46)のうちの少なくとも1つが、緑色、青色、紫色、黄色、又は金色のうちの1つに色付けされる、
    及び/又は
    b)前記少なくとも3つのインプラント領域(38、42、46)のうちの第1のインプラント領域(38)が、前記インプラント(10)の第1の端部領域(124)によって画定され、前記少なくとも3つのインプラント領域(38、42、46)のうちの第2のインプラント領域(42)が、前記インプラント(10)の第2の端部領域(126)によって画定され、前記少なくとも3つのインプラント領域(38、42、46)のうちの少なくとも1つの第3のインプラント領域(46)が、前記第1のインプラント領域(38)と前記第2のインプラント領域(38)との間に配置又は形成される、
    ことを特徴とする、
    請求項14又は15に記載の方法。
  17. a)前記第1のインプラント領域(38)及び前記第2のインプラント領域(42)が、前記少なくとも1つの第3のインプラント領域(46)よりも薄い色である、
    及び/又は
    b)前記少なくとも1つの第3のインプラント領域(46)の表面が、黄色若しくは金色の構成であるか、又は前記第1のインプラント領域(38)及び第2のクリップ領域(42)の表面が、黄色若しくは金色の構成であるかのいずれかである、
    ことを特徴とする、
    請求項16に記載の方法。
  18. 前記少なくとも3つのインプラント領域(38、42、46)のうちの少なくとも1つのインプラント領域(38、42、46)、特に、全てのインプラント領域(38、42、46)の表面に、色付けされたコーティング(64、66、68、90、92、94)が設けられる、
    ことを特徴とする、
    請求項14から17のいずれか一項に記載の方法。
  19. a)前記コーティング(64、66、68、90、92、94)が、約10nm~約500nmの範囲内、特に、約20nm~約200nmの範囲内の層厚(100、108)で構成される、
    及び/又は
    b)前記コーティング(64、66、68、90、92、94)が、陽極酸化により形成された酸化物層(102、104、106)の形態で構成される、
    及び/又は
    c)同一色に色付けされた構成の表面を有するインプラント領域(38、42、46)に、同一のコーティング(64、66、68、90、92、94)が設けられる、
    及び/又は
    d)前記コーティング(64、66、68、90、92、94)が、金めっきによって、特に、浸漬プロセスによって形成される、
    ことを特徴とする、
    請求項18に記載の方法。
  20. a)前記少なくとも3つのインプラント領域(38、42、46)のうちの少なくとも1つのインプラント領域(38、42、46)が、コーティングされないままである、
    及び/又は
    b)前記インプラント(10)が、生体適合性金属及び/又は陽極酸化可能な金属若しくは金属合金で形成され、前記金属が、チタン、アルミニウム、又はタンタルであるか、又はそれらを含有する、
    ことを特徴とする、
    請求項14から19のいずれか一項に記載の方法。
  21. 前記インプラント(10)が、電解質(78)、特に希酸内に導入され、前記インプラント(10)が、直流電圧源(74)のアノード(80)に接続され、かつ陽極酸化の目的で陽極酸化電圧U、Uを受ける、
    ことを特徴とする、
    請求項19又は20に記載の方法。
  22. a)異なる色を形成するために、前記陽極酸化中に異なる陽極酸化電圧(U、U)が前記インプラント(10)に印加される、
    及び/又は
    b)前記少なくとも3つのインプラント領域(38、42、46)のうちの少なくとも1つが、保護層(96、98)で覆われ、次に前記インプラント(10)が、前記保護層(96、98)で覆われていない前記インプラント(10)の前記表面上に第1の酸化物層(102)を形成するために第1の陽極酸化電圧Uで陽極酸化され、前記保護層(96、98)が除去され、次に前記インプラント(10)が、前記インプラント(10)の前記表面上に第2の酸化物層(104、106)を形成するために第2の陽極酸化電圧Uで陽極酸化され、前記第1の陽極酸化電圧Uが、前記第2の陽極酸化電圧Uよりも大きく、特に、前記保護層(96、98)が、樹脂層によって形成される、
    ことを特徴とする、
    請求項21に記載の方法。
  23. 前記医療用インプラント(10)が、医療用クリップ(14)の形態又は医療用スクリューの形態、特に、骨スクリュー又は椎弓根スクリューの形態で構成される、
    ことを特徴とする、
    請求項14から22のいずれか一項に記載の方法。
  24. 前記医療用クリップ(14)が、2つのクランプアーム(24)と、付勢要素(32)と、で構成され、いずれの場合も、1つのクランプアーム(24)が、前記付勢要素(32)の自由端に配置又は形成され、前記2つのクランプアーム(24)が、基本位置において互いに当接し、かつ前記付勢要素(32)の動作に抗して互いに離れるように開位置に移動可能であり、
    特に、前記クリップが、前記少なくとも3つのインプラント領域(38、42、46)のうちの1つを前記保護層(96、98)で覆う前に開かれる、
    ことを特徴とする、
    請求項23に記載の方法。
  25. 医療用インプラント(10)を製造するための、特に、医療用スクリュー又は請求項1から10のいずれか一項に記載の医療用クリップ(14)を製造するための、請求項14から24のいずれか一項に記載の方法の使用。
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