JP3020080B2 - 美容電気脱毛用プローブ - Google Patents

美容電気脱毛用プローブ

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JP3020080B2 JP6060007A JP6000794A JP3020080B2 JP 3020080 B2 JP3020080 B2 JP 3020080B2 JP 6060007 A JP6060007 A JP 6060007A JP 6000794 A JP6000794 A JP 6000794A JP 3020080 B2 JP3020080 B2 JP 3020080B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は美容電気脱毛用プローブ
に関し、特にむだ毛を永久脱毛する場合に適用して好適
なものである。
【0002】
【従来の技術】従来むだ毛を脱毛する方法として、シエ
ービング、カツテイング、ツイージング、除毛剤、ワツ
クス等の一時的脱毛法と、高周波電流及び又は直流電流
を用いて毛根組織を破壊する永久脱毛法とがあり、永久
脱毛法は脱毛効果を長期に亘つて維持できる利点があ
る。
【0003】ここで直流電流及び高周波電流を用いて永
久脱毛する方法は、電気的エネルギーによつて毛包内の
毛根組織を破壊しようとするもので、直流電流を用いる
方法(電気分解脱毛法と呼ばれている)においては毛包
内に美容脱毛用プローブ(ニードルとも呼ばれている)
を挿入し、これを陰極として直流電流を流すことによ
り、毛包内にあるNaClを電気分解することによりN
aOHを生成し、当該NaOHの強アルカリ作用により
毛根組織を化学的に破壊することを原理とする。
【0004】これに対して高周波電流を流す方法(高周
波脱毛法と呼ばれている)は、毛包内に美容脱毛用プロ
ーブを挿入し、これを電極として高周波電流を流して毛
根組織の内部において熱エネルギーに変換することによ
り、毛根組織に蛋白質の熱凝固を生じさせることを原理
とする。
【0005】さらに、直流電流及び高周波電流を同時に
流す方法(ブレンド脱毛法と呼ばれている)は、毛包内
に美容脱毛用プローブを挿入し、直流電流及び高周波電
流を同時に流して、NaOHの強アルカリ作用と熱エネ
ルギー作用の相互作用により、物理、化学的に毛根組織
を破壊することを原理とする。
【0006】このブレンド脱毛法は直流電流及び高周波
電流による相乗効果が得られることにより、全体として
電流値を小さくできると共に、通電時間を短縮できる利
点があり、実際上多用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように電気分解脱
毛法、高周波脱毛法又はブレンド脱毛法によつて永久脱
毛をしようとする場合、実際上施術者は美容脱毛用プロ
ーブを皮膚の表面の各毛穴ごとに、脱毛しようとするむ
だ毛に沿うように差し込んだ後、当該美容脱毛用プロー
ブの先端がむだ毛の根元部にある毛乳頭部分又はその近
傍部分に突き当るまで美容脱毛用プローブを押し込むよ
うな挿入操作をした後、通電を行う必要がある。
【0008】このような操作をする際に最も重要なこと
は、かかる操作をしている間に脱毛施術を受ける被施術
者に痛みなどの不快感を与えたり、金属アレルギー感作
を起させることがないようにすることで、人の生活に不
可欠な医療のための脱毛施術とは異なり、美容脱毛にお
いては被施術者に生理的ないし心理的に悪影響を与える
ような脱毛方法は採用することができず、従つて美容脱
毛用プローブを毛穴に挿入したり引抜いたりする際に、
毛穴周囲の皮膚組織にできるだけ損傷を与えないように
することが望ましい。
【0009】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、毛穴への挿入又は引抜き操作及び通電をする際に皮
膚組織に対して金属アレルギー等を生じさせたり、傷を
つけたりするおそれを有効に回避し得るようにした美容
電気脱毛用プローブを提案しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、ステンレス鋼を研磨してなるプロ
ーブ本体22の表面に、物理蒸着加工法により湿式めつ
き法と比べてピンホールが少ないチタン又はチタン化合
物でなる導電性被覆層を形成することにより、表面を滑
らかにしかつプローブ本体22からの金属イオンの溶出
を抑制するようにする。
【0011】
【作用】チタン又はチタン化合物でなる導電性被覆層2
3をもつ美容脱毛用プローブ8A、8Bを被施術者の毛
包に挿入したとき、毛包の内壁に対して導電性被覆層2
3が滑らかに摺接できることにより、被施術者に不快感
を与えるおそれをなくし得、かくするにつき導電性被覆
層23を物理蒸着により湿式めつき法に比べてピンホー
ルが少ない膜として形成するようにしたことにより、物
理的、化学的反応性が低くかつ生体適合性が良い皮膜で
被覆され通電の際にステンレス鋼組成金属イオンの溶出
を抑制した美容電気脱毛用プローブを容易に得ることが
できる。
【0012】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0013】(1)第1実施例 図1において、1は全体として美容電気ブレンド脱毛方
式の美容脱毛装置を示し、美容脱毛装置本体2のプロー
ブコネクタ3に2種類のプローブホルダ4A又は4Bの
いずれか一方を選択自在に接続できるようになされてい
る。
【0014】プローブホルダ4A、4Bは、それぞれプ
ローブコネクタ3に着脱自在に接続できるコネクタ5
A、5B及びケーブル6A、6Bを介して、プローブホ
ルダ本体7A、7Bの先端に装着された美容脱毛用プロ
ーブ8A、8Bに供給できるようになされ、かくして美
容脱毛用プローブ8A、8Bが被施術者9の毛穴に挿入
された状態においてブレンド脱毛法に基づく直流電流及
び高周波電流をむだ毛の先端部周辺部に流すことができ
るようになされている。
【0015】この実施例の場合、プローブホルダ4A、
4Bは、図2に示すように、プローブホルダ本体7A、
7Bの先端部に設けられたアダプタ受具10A、10B
にアダプタ11A、11Bを締め込むことにより、チヤ
ツク12A、12Bによつて美容脱毛用プローブ8A、
8Bをチヤツキングできるようになされ、かくして施術
者がプローブホルダ本体7A、7Bを把持して美容脱毛
用プローブ8A、8Bの毛穴に対する挿入操作をなし得
るようになされている。
【0016】美容脱毛装置本体2のケースの外側壁に
は、プローブホルダ保持具13が設けられ、これにより
プローブホルダ4A又は4Bのいずれか一方がプローブ
コネクタ3に接続されている状態において他のプローブ
ホルダをプローブホルダ保持具13に保持させておくこ
とができる。
【0017】美容脱毛用プローブ8A、8Bは、図3に
示すように、チヤツク12A、12Bにチヤツキングさ
れる比較的太い直径を有する断面円形の根元部14と、
毛穴に挿入される比較的細い直径を有する断面円形の挿
入部15と、根元部14及び挿入部15間を接続するテ
ーパー部16とで構成されており、各部の太さは、図4
に示すように、脱毛すべきむだ毛の太さに対応する5種
類のタイプの美容脱毛用プローブが用意されている。
【0018】図4において、タイプBの美容脱毛用プロ
ーブは標準的太さのむだ毛に対応して太さが標準の挿入
部15を有し、当該標準の太さのむだ毛を基準にして太
さが細いむだ毛に対応するA型プローブ及び極細のむだ
毛に対応するAA型プローブが用意されると共に、標準
の太さのむだ毛より太いむだ毛に対応するC型プローブ
及び極太のむだ毛に対応するD型プローブが用意され
る。
【0019】各種の美容脱毛用プローブ(すなわちAA
型ないしD型プローブ)8A、8Bは、図5に示すよう
に、先端部を半球形状に丸めた形状を有しかつ断面が円
形になるようにステンレス鋼を研磨することにより、ほ
ぼ図3に示すような先細りの形状を有するプローブ本体
22を作成した後、当該プローブ本体22の周囲にチタ
ン化合物を、物理蒸着加工法例えばイオンプレーテイン
グ加工法によつて、 0.1〔μm〕〜10〔μm〕、好まし
くは1〔μm〕の厚さに成膜してなる導電性被覆層23
を形成する。
【0020】この実施例の場合、プローブ本体22はJ
IS−SUS−304のステンレス鋼で構成され、これ
に加えて一方の美容脱毛用プローブ8Aはイオンプレー
テイングによつて黄金色を有しかつ電気抵抗が21.7
×10−6〔Ω・cm〕、表面硬さ(ヌープ硬さ)が1
800〜2000のチツ化チタン(TiN)でなる導電
性被覆層23を形成するのに対して、他方の美容脱毛用
プローブ8Bはイオンプレーテイングによつて濃銀色を
有しかつ電気抵抗が180×10−6〔Ω・cm〕、表
面硬さ(ヌープ硬さ)が2800〜3000の炭化チタ
ン(TiC)でなる導電性被覆層23が形成される。
【0021】イオンプレーテイングはガスや蒸発物質の
イオンを成膜対象に照射しながら蒸発物質を析出させる
物理蒸着加工法で、この実施例の場合、蒸発ボート(陽
極)において蒸発させたチタン(Ti)のイオンを、外
部から導入したチツ素ガス又は炭化水素ガスと一緒に、
成膜対象であるプローブ本体22を陽極として直流高圧
電源によりグロー放電させることにより、当該グロー放
電のプラズマ領域で生成したチツ素ガス又は炭化水素ガ
スのイオンや、チタンのイオンをプローブ本体22の近
傍にできたダークスペース中において加速させてプロー
ブ本体22に入射し、その結果プローブ本体22上に黄
金色のチツ化チタン又は濃銀色の炭化チタンでなる導電
性被覆層23を析出させる。
【0022】かくして導電性被覆層23がプローブ本体
22の周囲に形成された結果図4に示す外形寸法の5種
類の美容脱毛用プローブ8A、8Bが用意される。この
ようにプローブ本体22の周囲に導電性被覆層23を形
成したことにより、美容脱毛用プローブ8A、8Bの表
面を滑らかに仕上げることができる。
【0023】因にステンレス鋼を研磨して外形形状を成
形する際に、プローブ本体22の表面には無数の凹凸
(いわゆる傷のように見える凹凸)が生ずるが、その周
囲に導電性被覆層23が形成されることにより、美容脱
毛用プローブ8A及び8Bの表面が滑らかに仕上げられ
る。
【0024】以上の構成において、脱毛施術の際に、施
術者は比較的太いむだ毛を脱毛するために使用する美容
脱毛用プローブとして黄金色のチツ化チタンを導電性被
覆層23として有する比較的太い美容脱毛用プローブ8
Aを第1のプローブホルダ4Aに予め装着しておく。こ
れと同時に第2のプローブホルダ4Bには、比較的細い
むだ毛を脱毛するために使用する美容脱毛用プローブと
して濃銀色の炭化チタン(TiC)を導電性被覆層23
として有する比較的細い美容脱毛用プローブ8Bを第2
のプローブホルダ4Bに装着しておく。
【0025】かくして施術者は1人の被施術者につい
て、比較的太いむだ毛が生えている部位の脱毛をすると
きには、黄金色の美容脱毛用プローブ8Aが装着されて
いるプローブホルダ4Aをプローブコネクタ3に接続
し、又は比較的細いむだ毛が生えている部位の脱毛をす
るときには、濃銀色の美容脱毛用プローブ8Bが装着さ
れたプローブホルダ4Bをプローブコネクタ3に接続し
て脱毛施術をする。
【0026】このとき使用しないプローブホルダはプロ
ーブホルダ保持具13に保持させておく。かくして施術
者はプローブホルダ4A又は4Bを把持して被施術者の
皮膚表面にある毛穴からむだ毛に沿つて美容脱毛用プロ
ーブ8A又は8Bをその先端から挿入して行き、当該む
だ毛の毛乳頭部又はその近傍位置に突き当たつたときそ
の状態のまま美容脱毛用プローブ8A又は8Bを電極と
して美容脱毛装置本体2から直流電流及び高周波電流を
同時に流すことによりブレンド脱毛法による脱毛施術を
する。
【0027】このとき美容脱毛用プローブ8A及び8B
の先端21が半球形状に丸みをもつように成形されてい
ることにより、美容脱毛用プローブ8A又は8Bは先端
21が毛乳頭部に突き当たつたとき、これに突きささら
ないでその位置に留まる。
【0028】また美容脱毛用プローブ本体22の表面に
導電性被覆層23が形成されていることにより、美容脱
毛用プローブ8A又は8Bがむだ毛に沿つて挿入され又
は引抜かれて行く過程において、導電性被覆層23が滑
らかに毛穴の内壁面上を慴動できることにより、当該内
壁面を形成する皮膚組織に傷をつけることなく、美容脱
毛用プローブ8A又は8Bを挿入し又は引抜くことがで
きる。
【0029】さらに美容脱毛用プローブ8A又は8Bか
ら直流電流及び高周波電流を流したとき、毛包内部の水
分中に溶け込んでいる塩分が高周波加熱下において電気
分解することによつて、美容脱毛用プローブ8A又は8
Bの周辺にNaOH等の強アルカリ性成分が生成される
が、美容脱毛用プローブ8A又は8Bの表面に物理的、
化学的、生体的な反応性が充分に低いチタン化合物(す
なわちチツ化チタン又は炭化チタン)でなる導電性被覆
層23が形成されていることにより、美容脱毛用プロー
ブ8A又は8Bが安定な電極として機能する。
【0030】因に導電性被覆層23を設けないようにし
た場合には、プローブ本体22を構成するステンレス鋼
の組成成分が電気分解によつて金属イオンを溶出させる
ことによりプローブ本体22が消耗したり、被施術者に
金属アレルギー等の生体的反応を起こさせるおそれがあ
るが、図1〜図5の構成によれば、ステンレス鋼が均一
な皮膜で被覆されており毛包内部の水分と直接接するこ
とがなく、またチツ化チタン及び炭化チタンは被施術者
の皮膚に対して良好な生体適合性をもつているので、か
かるおそれを有効に回避し得る。
【0031】ここで生体適合性としては、金属が皮膚に
接触したときに皮膚に炎しょうやアレルギーを起す症例
(これを接触アレルギーと呼ぶ)、金属を生体内に埋め
込んだときに体内組織に組織拒絶反応を起す症例(これ
を組織拒絶反応と呼ぶ)などを生じさせないような特性
が必要とされる。
【0032】この実施例の場合、ステンレス鋼(JIS
−SUS−304)の鉄以外の組成成分は、炭素(C)
が0.08〔%〕以下、ケイ素(Si)が1.00
〔%〕以下、マンガン(Mn)が2.00〔%〕以下、
リン(P)が0.04〔%〕以下、イオウ(S)が0.
03〔%〕以下、ニツケル(Ni)が8.00〜10.
50〔%〕、クロム(Cr)が18.00〜20.00
〔%〕であり、導電性被覆層23がない場合には、イオ
ン化傾向が高い順にクロム、ニツケル及び鉄などの金属
イオンが溶出するおそれがあるが、図1〜図5の構成に
よれば当該プローブ本体22を組成する金属イオンの溶
出を導電性被覆層23が防止することによりかかるおそ
れを有効に回避し得る。
【0033】因に導電性被覆層23は、物理蒸着法の1
つであるイオンプレーテイング法によつて形成されてい
るので、ピンホールが少なく均一でかつ表面硬度が大き
い膜として形成される。
【0034】また導電性被覆層23がイオンプレーテイ
ング法によつて形成される際の当該導電性被覆層23の
膜厚は高い精度で制御でき、これにより外形寸法の精度
が高い美容脱毛用プローブ8A、8Bが得られる。因に
イオンプレーテイング工程において蒸着時間を選択する
ことにより、導電性被覆層23の厚さを実際上〔nm〕
(10−9〔m〕)のオーダの精度で成膜できるように
制御することができる。
【0035】またイオンプレーテイング法によつて導電
性被覆層23を形成する際の加工工程において、成膜加
工時に廃液を出さないようにできる(湿式めつき加工の
場合には不可欠であるのに対して)ので、廃液処理設備
が不要な分美容脱毛用プローブ8A及び8Bの製造設備
を簡易化できる。
【0036】図1〜図5の第1実施例によれば、プロー
ブ本体22の周囲にイオンプレーテイングによりピンホ
ールが少ない導電性被覆層23を形成するようにしたこ
とにより、毛穴への挿入ないし引抜き時に被施術者の皮
膚に傷をつけるおそれがなく、しかもプローブ本体22
からの金属イオンの溶出を有効に抑制できることによ
り、生体適合性が良く、かつ外形寸法の誤差が小さい美
容脱毛用プローブ8A、8Bを簡易な製造設備によつて
得ることができる。
【0037】(2)第2実施例 図1〜図5の第1実施例においては、導電性被覆層23
をチツ化チタン及び炭化チタンによつて形成したが、こ
の第2実施例の場合はプローブホルダ4A又は4Bのい
ずれか一方に、導電性被覆層23として、金属的灰色を
有し、かつ電気抵抗が47〜55×10-6〔Ω・cm〕、表面硬
さ(ヌーブ硬さ)がステンレス鋼(JIS−SUS−3
04)の296 とほぼ同程度の 229のチタン(Ti)をイ
オンプレーテイング加工によつて形成する。
【0038】この第2実施例によれば、第1実施例の場
合のようにチツ化チタン及び炭化チタンを用いた場合と
比較して、導電性被覆層23の表面硬度が低い点を除い
て、その他の点については上述の第1の実施例の場合と
同様の作用効果を得ることができる。
【0039】(3)第3実施例 図1〜図5の第1実施例においては、導電性被覆層23
をチツ化チタン及び炭化チタンによつて形成したが、こ
の実施例の場合プローブホルダ4A又は4Bのいずれか
一方に、導電性被覆層23として、金色を有し、かつ電
気抵抗が2.35×10−6〔Ω・cm〕程度の24金
ないし18金をイオンプレーテイング加工によつて形成
する。
【0040】この第3実施例によれば、プローブ本体2
2の周囲にイオンプレーテイングによりピンホールが少
ない導電性被覆層23を形成するようにしたことによ
り、毛穴への挿入ないし引抜き時に被施術者の皮膚に傷
をつけるおそれがなく、しかもステンレス鋼からの金属
イオンの溶出を有効に防止できることにより生体適合性
が良く、かつ外形寸法の誤差が小さい美容脱毛用プロー
ブを簡易な製造設備によつて得ることができる。
【0041】(4)他の実施例 (4−1)上述の実施例においては、導電性被覆層23
を形成する手段として、イオンプレーテイング加工法を
用いた場合について述べたが、その他の物理蒸着加工法
を適用しても良い。
【0042】(4−2)上述の実施例においては、色彩
が異なる美容脱毛用プローブ8A及び8Bを装着した2
本のプローブホルダ4A及び4Bを予め用意しておき、
当該2本のプローブホルダを必要に応じて選択しながら
脱毛施術をするようにした場合について述べたが、これ
に限らず3本以上を用意するようにしたり、又は1本の
プローブホルダを美容脱毛装置本体2に接続したまま美
容脱毛用プローブだけを交換するようにした場合におい
ても本発明を適用し得る。
【0043】(4−3)上述の実施例においては、導電
性被覆層23の厚さをどの種類の美容脱毛用プローブ
(すなわち図4のAA型ないしD型プローブ)において
も同じ厚さにするようにした場合について述べたが、美
容脱毛用プローブの種類、すなわちAA型ないしD型プ
ローブについて、挿入部15の直径と被覆層23の厚み
との比率をほぼ同一になるように物理蒸着加工時の蒸着
時間をコントロールするようにしても良い。このように
すれば特に極細のプローブを製造する際に、芯材となる
プローブ本体22として強度を実用上充分な強度を維持
できるような太さにすることができる。
【0044】(4−4)上述の実施例においては、本発
明による美容脱毛用プローブ8A、8Bをブレンド脱毛
法を用いて美容脱毛装置1に適用した場合について述べ
たが、これに代え電気分解脱毛法又は高周波脱毛法に適
用し得、この場合にも上述の場合と同様の効果を得るこ
とができる。
【0045】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、プローブ
本体の周囲に物理蒸着によりピンホールが少ないチタン
又はチタン化合物でなる導電性被覆層を形成するように
したことにより、毛穴への挿入ないし引抜き時に被施術
者の皮膚に傷をつけるおそれがなく、しかもプローブ本
体からのステンレス鋼組成金属イオンの溶出を有効に抑
制できることにより生体適合性が良く、かつ外形寸法の
誤差が小さい美容電気脱毛用プローブを簡易な製造設備
によつて製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による美容脱毛用プローブを用いた美容
脱毛装置を示す斜視図である。
【図2】図1のプローブホルダ4A、4Bの詳細構成を
示す斜視図である。
【図3】美容脱毛用プローブの詳細構成を示す側面図で
ある。
【図4】各種のプローブの寸法規格を示す図表である。
【図5】図4の美容脱毛プローブの詳細構成を示す部分
的斜視図である。
【符号の説明】
1……美容脱毛装置、2……美容脱毛装置本体、3……
プローブコネクタ、4A、4B……プローブホルダ、5
A、5B……コネクタ、6A、6B……ケーブル、7
A、7B……プローブホルダ本体、8A、8B……美容
脱毛用プローブ、10A、10B……アダプタ受具、1
1A、11B……アダプタ、12A、12B……チヤツ
ク、14……根元部、15……挿入部、16……テーパ
ー部。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステンレス鋼を研磨してなる針状プローブ
    本体の表面に、物理蒸着加工法によりチタンでなる導電
    性被覆層を形成して均一に上記プローブ本体を被覆する
    ことにより、通電による上記プローブ本体からのステン
    レス鋼組成金属イオンの溶出を抑制したことを特徴とす
    る美容電気脱毛用プローブ。
  2. 【請求項2】ステンレス鋼を研磨してなる針状プローブ
    本体の表面に、物理蒸着加工法によりチタン化合物でな
    る導電性被覆層を形成して均一に上記プローブ本体を被
    覆することにより、通電による上記プローブ本体からの
    ステンレス鋼組成金属イオンの溶出を抑制したことを特
    徴とする美容電気脱毛用プローブ。
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