JP2023517354A - ネットワーク用途のための熱可塑性樹脂 - Google Patents

ネットワーク用途のための熱可塑性樹脂 Download PDF

Info

Publication number
JP2023517354A
JP2023517354A JP2022554912A JP2022554912A JP2023517354A JP 2023517354 A JP2023517354 A JP 2023517354A JP 2022554912 A JP2022554912 A JP 2022554912A JP 2022554912 A JP2022554912 A JP 2022554912A JP 2023517354 A JP2023517354 A JP 2023517354A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
article
ghz
housing
nylon
range
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022554912A
Other languages
English (en)
Inventor
エフ. バジンカイ,ジョン
エル. ガレッジ,アレクサンダー
ディー. ヘルツォーク,ベンジャミン
ケイ. アイバーソン,アイザック
セルン リム,チー
エム. シュリッシュ,ジェイムズ
Original Assignee
インヴィスタ テキスタイルズ(ユー.ケー.)リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by インヴィスタ テキスタイルズ(ユー.ケー.)リミテッド filed Critical インヴィスタ テキスタイルズ(ユー.ケー.)リミテッド
Publication of JP2023517354A publication Critical patent/JP2023517354A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L77/00Compositions of polyamides obtained by reactions forming a carboxylic amide link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L77/02Polyamides derived from omega-amino carboxylic acids or from lactams thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J5/00Manufacture of articles or shaped materials containing macromolecular substances
    • C08J5/04Reinforcing macromolecular compounds with loose or coherent fibrous material
    • C08J5/0405Reinforcing macromolecular compounds with loose or coherent fibrous material with inorganic fibres
    • C08J5/043Reinforcing macromolecular compounds with loose or coherent fibrous material with inorganic fibres with glass fibres
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K7/00Use of ingredients characterised by shape
    • C08K7/02Fibres or whiskers
    • C08K7/04Fibres or whiskers inorganic
    • C08K7/14Glass
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L77/00Compositions of polyamides obtained by reactions forming a carboxylic amide link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L77/06Polyamides derived from polyamines and polycarboxylic acids
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/42Housings not intimately mechanically associated with radiating elements, e.g. radome
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L2205/00Polymer mixtures characterised by other features
    • C08L2205/14Polymer mixtures characterised by other features containing polymeric additives characterised by shape
    • C08L2205/16Fibres; Fibrils

Abstract

本開示は、ミリ波ネットワーク用途における熱可塑性樹脂の使用に関する。より具体的には、それは、そのような用途における誘電性能の要件を満たすポリアミド材料に関する。

Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年3月13日に出願された米国仮出願第62/989,105号、2021年1月27日に出願された米国仮出願第63/142,081号、及び2021年2月26日に出願された米国仮出願第63/154,035号に対して優先権を主張し、参照することにより本出願に組み込む。
(発明の分野)
本開示は、5G(モバイルデバイス通信の第5世代について略される)関連技術に適したミリ波ネットワーク用途における熱可塑性樹脂に関する。開示された樹脂を使用して、高周波無線及びマイクロ波レジームにおいて電磁信号を受信又は伝送することができる電子部品のための筐体又はハウジングを作製することができる。
世界通信技術の進歩は、より速く、信頼性が高く、かつ手頃な価格の製品及びサービスに向かっている。4GのLTE及び5Gなどの技術は、グローバル消費者ベースの必要性を満たすために進化している。
近年、5G無線通信技術は、特に、はるかに速いペースで前進している。5G受信可能地域は、電磁スペクトル中の2つのレジーム、i)ミリ波(millimeter wave、mmWave)、及びii)低/中間帯域に分離することができる。ミリ波技術は、6~100GHzの範囲内、例えば、24~25GHzを超える、例えば28~39GHzの範囲内での周波数を使用するが、低/中間周波数帯域は、6GHz未満の周波数を使用する。
ミリ波 5G通信ネットワークのハードルのうちの1つは、それがより新しくより多くの送信機を適切に機能させることを必要とすることである。これは、低帯域ネットワーク及び中間帯域ネットワークと比較して、その範囲が著しく制限されるためである。また、ミリ波 5Gネットワークは、建物及び構造のような物理的障害物を通過するという問題が存在する。これは、1つの伝送範囲を制限し、これは、この技術を採用する消費者から望ましくない。
アンテナ隠蔽アセンブリで使用される材料は、概して、ガラス繊維、ガラス繊維補強プラスチック(fiberglass reinforced plastic、「FRP」)、ポリウレタン発泡体、ABSプラスチック、他の複合材料、又はその両方を含むカスタマイズされた構造体である。これらの材料は、妥当な程度の構造的完全性及び強度、並びに低周波数のセルラー用途のための妥当な程度の無線周波数(radio frequency、RF)透明度を提供している。しかしながら、このようなカスタマイズされた構造及び材料の選択は、広範な規模で実施される場合、極端なRF透明要件に起因するより高いスペクトルの広帯域及び衛星用途にとってはより実行可能ではない。
低伝送損失材料を開発する手法は、Hitachi Chemicalの低誘電率材料AS-400HS(Hitachiが、ポリテトラフルオロエチレン(polytetrafluoroethylene、PTFE)及び芳香族液晶ポリマー(aromatic liquid crystal polymers、LCP)と比較して、改善された電気特性及び加工性を報告した)を含んだが、その例としては、New Low Transmission Loss Material for Millimeter-wave Radar Module「AS-400HS」,Hitachi Chemical Technical Report No.58.,Tanigawa et al.に見出され得る。低伝送損失材料を開発する追加の手法は、RayCap INVISIWAVE(商標)製品で使用されているような低密度発泡体筐体及びパネルを含んだ。
同時に、構造的に有用な引張強度、並びに靭性及び改善された耐久性を提供する一方で、ミリ波用途に対して好適に高い伝送性を有する材料を提供する必要性が残っている。
本開示は、ポリアミドと、第2のポリアミド又は添加剤のうちの少なくとも1つと、を含む、熱可塑性樹脂に関する。
ポリアミドは、ナイロン-6、ナイロン-6,6、それらの混合物、又はそれらのコポリマーを含み得る。ポリアミドは、ナイロン-6、ナイロン-6.6、そのコポリマーであって、ポリ(ヘキサメチレンテレフタルアミド)、ポリ(ヘキサメチレンイソフタルアミド)、又はポリ(ヘキサメチレンテレフタルアミド)とポリ(ヘキサメチレンイソフタルアミド)とのコポリマーの少なくとも1つの繰り返し単位を含む、そのコポリマー、それらの混合物、それらのコポリマー、又はこれらの組み合わせを更に含み得る。
添加剤は、補強繊維、耐紫外線性添加剤、難燃性添加剤、帯電防止添加剤、耐衝撃性改良剤、着色剤、撥水剤、及びそれらの混合物からなる群から選択することができる。
本開示はまた、例えば、電気通信機器の筐体又は筐体の部品(RF送信機/受信器アンテナ、回路、又はそれらの組み合わせのような)などの、本開示の熱可塑性樹脂で形成された物品に関する。
開示された主題と関連付けられた多くの利点及び予想外の特性が存在する。例えば、様々な態様によれば、ナイロン-6,6を含むパネルは、特に、ガラス繊維がナイロン-6,6に含まれる場合、適切な伝送性特性を提供しながら、良好な機械的強度を提供することができる。これは、ナイロン-6,6の吸湿性に起因して予想外である。ナイロン-6,6の吸湿性は、多すぎる水分取り込みを許容すると考えられ、これは伝送性を破壊すると考えられる。しかしながら、本発明者らは、驚くべきことに、これが事実ではないことを見出した。
図面は、一般に、限定ではなく例として、本発明の様々な態様を示す。
本開示の様々な例による、ISO1110手順によって測定された1.5mm厚の試験試料プラークについての水分増加データを示すグラフである。 本開示の様々な例による、ISO1110手順によって測定された3.0mm厚の試験試料プラークについての水分増加データを示すグラフである。 本開示の様々な例による、2つの周波数で乾燥成形(dry as molded、DAM)(又は乾燥)試料についての厚さ(X軸上のmm)の関数としての伝送損失(Y軸上のdB単位のS21)及び反射(dB単位)を示すグラフである。 本開示の様々な例による、2つの周波数で乾燥成形(dry as molded、DAM)(又は乾燥)試料についての厚さ(X軸上のmm)の関数としての伝送損失(Y軸上のdB単位のS21)及び反射(dB単位)を示すグラフである。 本開示の様々な例による、2つの周波数で乾燥成形(dry as molded、DAM)(又は乾燥)試料についての厚さ(X軸上のmm)の関数としての伝送損失(Y軸上のdB単位のS21)及び反射(dB単位)を示すグラフである。 本開示の様々な例による、2つの周波数で乾燥成形(dry as molded、DAM)(又は乾燥)試料についての厚さ(X軸上のmm)の関数としての伝送損失(Y軸上のdB単位のS21)及び反射(dB単位)を示すグラフである。 本開示の様々な例による、2つの周波数で乾燥成形(dry as molded、DAM)(又は乾燥)試料についての厚さ(X軸上のmm)の関数としての伝送損失(Y軸上のdB単位のS21)及び反射(dB単位)を示すグラフである。 本開示の様々な例による、2つの周波数で乾燥成形(dry as molded、DAM)(又は乾燥)試料についての厚さ(X軸上のmm)の関数としての伝送損失(Y軸上のdB単位のS21)及び反射(dB単位)を示すグラフである。 本開示の様々な例による、2つの周波数で乾燥成形(dry as molded、DAM)(又は乾燥)試料についての厚さ(X軸上のmm)の関数としての伝送損失(Y軸上のdB単位のS21)及び反射(dB単位)を示すグラフである。 本開示の様々な例による、2つの周波数で乾燥成形(dry as molded、DAM)(又は乾燥)試料についての厚さ(X軸上のmm)の関数としての伝送損失(Y軸上のdB単位のS21)及び反射(dB単位)を示すグラフである。 本開示の様々な例による、2つの周波数で乾燥成形(dry as molded、DAM)(又は乾燥)試料についての厚さ(X軸上のmm)の関数としての伝送損失(Y軸上のdB単位のS21)及び反射(dB単位)を示すグラフである。 本開示の様々な例による、2つの周波数で乾燥成形(dry as molded、DAM)(又は乾燥)試料についての厚さ(X軸上のmm)の関数としての伝送損失(Y軸上のdB単位のS21)及び反射(dB単位)を示すグラフである。 本開示の様々な例による、2つの周波数で乾燥成形(dry as molded、DAM)(又は乾燥)試料についての厚さ(X軸上のmm)の関数としての伝送損失(Y軸上のdB単位のS21)及び反射(dB単位)を示すグラフである。 本開示の様々な例による、2つの周波数で乾燥成形(dry as molded、DAM)(又は乾燥)試料についての厚さ(X軸上のmm)の関数としての伝送損失(Y軸上のdB単位のS21)及び反射(dB単位)を示すグラフである。 本開示の様々な例による、2つの周波数で乾燥成形(dry as molded、DAM)(又は乾燥)試料についての厚さ(X軸上のmm)の関数としての伝送損失(Y軸上のdB単位のS21)及び反射(dB単位)を示すグラフである。 本開示の様々な例による、2つの周波数で乾燥成形(dry as molded、DAM)(又は乾燥)試料についての厚さ(X軸上のmm)の関数としての伝送損失(Y軸上のdB単位のS21)及び反射(dB単位)を示すグラフである。 本開示の様々な例による、2つの周波数で条件付き(又は湿潤)試料についての厚さ(X軸上のmm)の関数としての伝送損失(Y軸上のdB単位のS21)及び反射(dB単位)を示すグラフである。 本開示の様々な例による、2つの周波数で条件付き(又は湿潤)試料についての厚さ(X軸上のmm)の関数としての伝送損失(Y軸上のdB単位のS21)及び反射(dB単位)を示すグラフである。 本開示の様々な例による、2つの周波数で条件付き(又は湿潤)試料についての厚さ(X軸上のmm)の関数としての伝送損失(Y軸上のdB単位のS21)及び反射(dB単位)を示すグラフである。 本開示の様々な例による、2つの周波数で条件付き(又は湿潤)試料についての厚さ(X軸上のmm)の関数としての伝送損失(Y軸上のdB単位のS21)及び反射(dB単位)を示すグラフである。 本開示の様々な例による、2つの周波数で条件付き(又は湿潤)試料についての厚さ(X軸上のmm)の関数としての伝送損失(Y軸上のdB単位のS21)及び反射(dB単位)を示すグラフである。 本開示の様々な例による、2つの周波数で条件付き(又は湿潤)試料についての厚さ(X軸上のmm)の関数としての伝送損失(Y軸上のdB単位のS21)及び反射(dB単位)を示すグラフである。 本開示の様々な例による、2つの周波数で条件付き(又は湿潤)試料についての厚さ(X軸上のmm)の関数としての伝送損失(Y軸上のdB単位のS21)及び反射(dB単位)を示すグラフである。 本開示の様々な例による、2つの周波数で条件付き(又は湿潤)試料についての厚さ(X軸上のmm)の関数としての伝送損失(Y軸上のdB単位のS21)及び反射(dB単位)を示すグラフである。 本開示の様々な例による、2つの周波数で条件付き(又は湿潤)試料についての厚さ(X軸上のmm)の関数としての伝送損失(Y軸上のdB単位のS21)及び反射(dB単位)を示すグラフである。 本開示の様々な例による、2つの周波数で条件付き(又は湿潤)試料についての厚さ(X軸上のmm)の関数としての伝送損失(Y軸上のdB単位のS21)及び反射(dB単位)を示すグラフである。 本開示の様々な例による、2つの周波数で条件付き(又は湿潤)試料についての厚さ(X軸上のmm)の関数としての伝送損失(Y軸上のdB単位のS21)及び反射(dB単位)を示すグラフである。 本開示の様々な例による、2つの周波数で条件付き(又は湿潤)試料についての厚さ(X軸上のmm)の関数としての伝送損失(Y軸上のdB単位のS21)及び反射(dB単位)を示すグラフである。 本開示の様々な例による、2つの周波数で条件付き(又は湿潤)試料についての厚さ(X軸上のmm)の関数としての伝送損失(Y軸上のdB単位のS21)及び反射(dB単位)を示すグラフである。 本開示の様々な例による、2つの周波数で条件付き(又は湿潤)試料についての厚さ(X軸上のmm)の関数としての伝送損失(Y軸上のdB単位のS21)及び反射(dB単位)を示すグラフである。 本開示の実施例18による挿入損失(dB)データを示すサイクロンプロットを表す。 本開示の実施例18による挿入損失(dB)データを示すサイクロンプロットを表す。 本開示の一態様による、3つの方位角である0°、30°、及び60°で測定されたアレイアンテナデータを表す。 本開示の一態様による、3つの方位角である0°、30°、及び60°で測定されたアレイアンテナデータを表す。 本開示の様々な例による、低伝送損失パネルの斜視図である。 A~Cは、本開示の比較例1による、ウィンドウを含む様々なパネル又は筐体の概略図である。 A~Cは、本開示の実施例26による、様々なパネルウィンドウレスパネル又は筐体の概略図である。 本開示の一態様による、挿入損失(dB)データを示すサイクロンプロットを表す。 本開示の実施例24による、3つの方位角である0°、30°、及び60°で測定されたアレイアンテナデータを表す。 本開示の実施例24による、3つの方位角である0°、30°、及び60°で測定されたアレイアンテナデータを表す。
定義
ここで、開示された主題の特定の態様を詳細に参照し、それらの例を部分的に添付の図面に示す。開示される主題は、列挙された請求項と併せて記載されるが、例示された主題が請求項を開示される主題に限定するように意図するものではないことは、理解されるだろう。
この文書を通して、範囲形式で表される値は、範囲の限度として明示的に列挙される数値を含むだけではなく、あたかも各数値及び部分範囲が明示的に列挙されているかのように、その範囲内に包含される全ての個々の数値又は部分範囲も含むように、柔軟な方法で解釈されるべきであることを理解されたい。例えば、「約0.1%~約5%」又は「約0.1%~5%」の範囲は、単に約0.1%~約5%だけでなく、示された範囲内で、個々の値(例えば、1%、2%、3%、及び4%)並びに部分範囲(例えば、0.1%~0.5%、1.1%~2.2%、3.3%~4.4%)を含むと解釈されるべきである。「約X~Y」の記述は、別途示されない限り、「約X~約Y」と同じ意味を有する。同様に、「約X、Y、又は約Z」の記述は、別途示されない限り、「約X、約Y、又は約Z」と同じ意味を有する。
本文書において、「a」、「an」、又は「the」という用語は、文脈が別途明確に指示しない限り、1つ以上を含むために使用される。「又は」という用語は、特に指示がない限り、非排他的な「又は」を指すために使用される。「A及びBのうちの少なくとも1つ」という記述は、「A、B、又はA及びB」と同じ意味を有する。加えて、本明細書で使用され、かつ他に定義されていない用語又は術語は、説明のみを目的としており、限定するものではないことを理解されたい。セクション見出しのいかなる使用も、文書の読み取りを助けることを意図しており、限定するものとして解釈されるべきではない。セクション見出しに関連する情報は、その特定のセクション内又はその外側に発生し得る。
本明細書に記載の方法では、時間的な又は動作の順序が明示的に列挙されている場合を除き、本開示の原理から逸脱することなく、任意の順序で行為を実行することができる。更に、明示的な請求項の文言で個別に実行することが明記されていない限り、指定された行為を同時に実行することができる。例えば、Xを行う請求項に記載の行為とYを行う請求項に記載の行為とが単一の動作で同時に実行され得、結果として生じるプロセスは、請求項に記載のプロセスの字義通りの範囲内に含まれる。
本明細書で使用される場合、「約」又は「実質的に」という用語は、例えば、記載された値又は記載された範囲の限界の20%以内、15%以内、10%以内、5%以内、又は1%以内の変動度を可能にすることができ、正確な記載値又は範囲を含む。
本明細書で使用される時、用語「ポリアミド」は、アミド結合によって連結された繰り返し単位を有するポリマーを指す。ポリアミドは、脂肪族、半芳香族、又は芳香族基を含むモノマーから生じ得る。ポリアミドは、ナイロン、例えばナイロン6,6又はナイロン6を含み、単一のモノマー、2つの異なるモノマー、又は3つ以上の異なるモノマーから生じるポリアミドを指すことができる。したがって、ポリアミドという用語は、ジモノマーポリアミドを含む。ポリアミドは、モノマー単位として、ジカルボン酸モノマー単位及びジアミンモノマー単位を有するナイロンであり得る。例えば、ジカルボン酸モノマー単位がアジピン酸であり、ジアミンがヘキサメチレンジアミンである場合、得られるポリアミドはナイロン6,6であり得る。ナイロン6は、カプロラクタムモノマーを有するポリアミドである。ポリアミドは、2つを超えるモノマーを含有する水溶液、又は水溶液のブレンドから調製され得るコポリマーであり得る。様々な態様では、ポリアミドは、ジカルボン酸モノマー及びジアミンモノマーの重合によって製造され得る。場合によっては、アミノカルボン酸、アミノニトリル、又はラクタムの重合を介してポリアミドを生産することもできる。好適なポリアミドは、本明細書に記載されるモノマー単位から重合されたものを含むが、これらに限定されない。「ポリアミド」という用語は、PA6、PA66、PA11、PA12、PA612、ナイロン-66/6Tなどのポリアミドを含む。しかしながら、この用語は、特定のポリアミドを除外するために明示的に行われる場合、修飾され得る。例えば、いくつかの態様では、ポリアミドは、PA11、PA12、及びPA612以外のポリアミドであり得るか、又はポリアミドは、ナイロン-66/6T以外のポリアミドであり得る。
本明細書で使用される場合、「N6」、「ナイロン-6」、又は「PA6」という用語は、カプロラクタムの重縮合によって合成されたポリマーを指す。ポリマーは、ポリアミド6、ナイロン-6、及びポリ(カプロラクタム)としても知られている。
本明細書で使用される「N66」、「ナイロン-6,6」、又は「PA66」という用語は、ヘキサメチレンジアミン(hexamethylenediamine、HMD)とアジピン酸との重縮合によって合成されたポリマーを指す。ポリマーは、ポリアミド66、ナイロン-66、ナイロン-6-6、及びナイロン-6/6としても知られている。
本明細書に記載されるポリマーは、任意の好適な方法で終端することができる。いくつかの態様では、ポリマーは、-O-、置換又は非置換-NH-、及び-S-、ポリ(置換又は非置換(C1-C20)ヒドロカルビルオキシ)、及びポリ(置換又は非置換(C1-C20)ヒドロカルビルアミノ)から独立して選択された0、1、2、又は3基で中断された、好適な重合開始剤、-H、-OH、置換又は非置換(C1-C20)ヒドロカルビル(例えば、(C1-C10)アルキル又は(C6-C20)アリル)から独立して選択された末端基で終端することができる。
本開示において、「DAM」又は「乾燥」という用語は、乾燥成形試験試料を指す。
本開示において、「湿潤」又は「条件付き(cond)」又は「条件付き(conditioned)」という用語は、条件付き試料を指す。
「実質的に均一な減衰」という用語は、電磁信号がサンプルの表面に垂直な方向にサンプルの厚さを横切る時に、均一な厚さのサンプルにわたる信号強度の低減を意味する。
本明細書で使用される場合、「減衰係数」という用語は、特定の周波数(GHz単位)の波信号がおよそ特定の構造的厚さ(cm単位)の媒体を通過する時のデシベル(decibel、dB)における測定された波減衰(又は損失)についての計算値を指す。減衰係数の測定の単位は、dB/GHz.cmである。例示として、1.0dB/GHz.cmの減衰係数値は、1cmの媒体厚さ当たりの1単位のGHz当たり1.0dBの波損失を意味する。
組成物
本開示は、5Gネットワークと関連付けられた周波数における電磁信号の低伝送損失を呈する材料に関する。
低伝送損失材料は、少なくとも1つのポリアミドを含むことができる。ポリアミドは、PA6であり得るか、PA4,6、PA6,6、PA6,9、PA6,10、PA6,12、PA10,12、PA12,12、PA6、PA11、PA12、PA66/6T、PA6I/6T、PADT/6T、PA66/6I/6T、又はPA6/PA66などのそれらのブレンドであり得る。いくつかの例では、ポリアミドは、6I繰り返し単位(ヘキサメチレンイソフタルアミド)、6T繰り返し単位(ポリヘキサメチレンテレフタルアミド)、又は6I/6T繰り返し単位の組み合わせを含み得る。6I及び6T繰り返し単位の組み合わせが存在する場合、6I及び6T繰り返し単位は、任意の好適な重量比、例えば、約96:4~約10:90重量:重量の6I:6T、約80:20~約20:80重量:重量、約70:30~約30:70重量:重量、又は約60:40~約40:60重量:重量、又は6I:6Tで存在し得る。いくつかの例では、ポリアミドは、PA66:DIであり得、PA66とDIとの間のモル重量比が85:15~96:4(重量:重量)の範囲にある。
本明細書で使用される場合、「PA66/DI」は、ポリヘキサメチレンジパミド(ナイロン-6,6又はN66又はPA66)及び「DI」(2-メチル-ペンタメチレンジアミン(又は「MPMD」)とイソフタル酸との組み合わせである)の一種のコポリアミドを指す。MPMDは、INVISTA Dytek(登録商標)Aアミンとして市販されており、略される配合物標識において「D」として産業的に知られている。イソフタル酸は、市販されており、略された配合物標識において「I」として産業的に知られている。本開示の例で使用される配合物「PA66/DI」は、45のRV、及び92:8のPA66:DI(重量/重量)の組成物を有し、「DI」部分は約40:60D:I(重量/重量)であった。本例で使用されるPA66/DIの代わりに使用するのに好適な他の非限定的なコポリアミドとしては、66/D6、66/DT、6T/DT、66/610、又は66/612が挙げられる。
ポリアミドは、ナイロン-6(例えば、PA6)及びナイロン-6,6(例えば、PA6,6)を含み得る。ポリアミドはナイロン-6.6であってもよく、組成物は、任意選択的に、他の全てのポリアミドを実質的に含まなくてもよい(例えば、ナイロン-6.6は、組成物を形成するために使用される唯一のポリアミドであり得る)。
いくつかの例では、ポリアミドは、筐体の約30重量%~約100重量%、約50重量%~約95重量%、又は30重量%、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、又は100重量%未満、それと同等、若しくはそれ超の範囲にあり得る。いくつかの例では、ポリアミドは、少量の繊維(例えば、ガラス繊維、炭素繊維、バサルト、アラミド、ポリマー、シリカ、鉱物繊維、若しくはそれらの混合物)、添加剤、又はそれらの混合物を有する、筐体材料の大部分を構成することができる。いくつかの例では、本明細書に記載の筐体は、(ポリアミド及び繊維からなる。いくつかの例では、本明細書に記載の筐体は、ポリアミド、繊維、及び添加剤からなる。いくつかの例では、筐体は、ナイロン-6,6及び繊維からなり得る。いくつかの例では、筐体は、ナイロン-6,6、ガラス繊維、及び添加剤からなり得る。いくつかの例では、筐体は、ナイロン-6,6からなり得る。
低伝送損失材料は、約0.7g/cm~約10g/cm、約0.7g/cm~約5g/cm、約2g/cm~約5g/cm、約0.75g/cm~約4g/cm、0.8g/cm~約4g/cm、約0.8g/cm~約3g/cm、約0.85~約3g/cm、又は約0.7g/cm、0.8、0.9、1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2.0、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3.0、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4.0、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5.0、5.1、5.2、5.3、5.4、5.5、5.6、5.7、5.8、5.9、6.0、6.1、6.2、6.3、6.4、6.5、6.6、6.7、6.8、6.9、7.0、7.1、7.2、7.3、7.4、7.5、7.6、7.7、7.8、7.9、8.0、8.1、8.2、8.3、8.4、8.5、8.6、8.7、8.8、8.9、9.0、9.1、9.2、9.3、9.4、9.5、9.6、9.7、9.8、9.9、又は約10.0g/cm以上の範囲にある密度を有するように適合され得る。
本開示による好適なポリアミドは、ポリアミドから形成された装置が環境応力に耐えることを可能にするのに十分な引張弾性率及び引張強度値を有する。一例として、好適なポリアミドは、1,000MPa~50,000MPa、例えば、1,000MPa~40,000MPa、例えば1,000MPa~30,000MPaの範囲の引張弾性率を有するものを含む。一例として、好適なポリアミドは、30MPa~400MPa、35MPa~300MPa、40MPa~280MPa、約30、50、100、150、200、250、300、350、又は400MPa未満、それと同等、又はそれ超の引張強度を有するものを含む。
いくつかの例では、20重量%のGFを有するPA66は、50℃の温度で約100MPa~約150MPaの範囲で、及び約23℃の温度で約70MPa~約100MPaの範囲で引張強度を有し得る。いくつかの例では、30重量%のガラス繊維を有するPA66は、50℃の温度で約140MPa~約190MPaの範囲で、及び約23℃の温度で約100MPa~約130MPaの範囲で引張強度を有し得る。いくつかの例では、20重量%のガラス繊維を有するPA66は、50℃の温度で約100MPa~約150MPaの範囲で、及び約23℃の温度で約70MPa~約100MPaの範囲で引張強度を有し得る。いくつかの例では、ポリフェニレンエーテルを有するPA66は、50℃の温度で約45MPa~約65MPaの範囲で、及び約23℃の温度で約40MPa~約55MPaの範囲で引張強度を有し得る。いくつかの例では、ポリフェニレンエーテル及び20重量%のガラス繊維を有するPA66は、50℃の温度で約100MPa~約130MPaの範囲で、及び約23℃の温度で約80MPa~約100MPaの範囲で引張強度を有し得る。
追加的に、好適なポリアミドは、23℃でのノッチ無しのシャルピー衝撃試験において、30KJ/m~非破断、例えば、40KJ/m~200KJ/m、40KJ/m~150KJ/m、又は40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、又は200KJ/m以上の靭性を呈する上記の引張強度又は引張弾性率内のものを更に含む。いくつかの例では、20重量%のガラス繊維を有するPA66は、50℃の温度で約98KJ/m~約110KJ/mの範囲で、及び約23℃の温度で約53KJ/m~約72KJ/mの範囲でノッチ無しのシャルピー衝撃値を有することができる。いくつかの例では、30重量%のガラス繊維を有するPA66は、50℃の温度で約110KJ/m~約120KJ/mの範囲で、及び約23℃の温度で約89KJ/m~約100KJ/mの範囲でノッチ無しのシャルピー衝撃値を有することができる。いくつかの例では、ポリフェニレンエーテルを有するPA66は、50℃の温度で約240KJ/m~約340KJ/mの範囲で、及び約23℃の温度で約310KJ/m~約370KJ/mの範囲でノッチ無しのシャルピー衝撃値を有することができる。いくつかの例では、ポリフェニレンエーテル及び20重量%のガラス繊維を有するPA66は、50℃の温度で約73KJ/m~約76KJ/mの範囲で、及び約23℃の温度で約79KJ/m~約82KJ/mの範囲でノッチ無しのシャルピー衝撃値を有することができる。いくつかの例では、20重量%のガラス繊維を有するPA66は、50℃の温度で約10KJ/m~約22KJ/mの範囲で、及び約23℃の温度で約7KJ/m~約8.5KJ/mの範囲でノッチ付きシャルピー衝撃値を有することができる。いくつかの例では、30重量%のガラス繊維を有するPA66は、50℃の温度で約15KJ/m~約27KJ/mの範囲で、及び約23℃の温度で約11KJ/m~約14KJ/mの範囲でノッチ付きシャルピー衝撃値を有することができる。いくつかの例では、ポリフェニレンエーテルを有するPA66は、50℃の温度で約24KJ/m~約35KJ/mの範囲で、及び約23℃の温度で約20KJ/m~約23KJ/mの範囲でノッチ付きシャルピー衝撃値を有することができる。いくつかの例では、ポリフェニレンエーテル及び20重量%のガラス繊維を有するPA66は、50℃の温度で約11KJ/m~約14KJ/mの範囲で、及び約23℃の温度で約11KJ/m~約12KJ/mの範囲でノッチ付きシャルピー衝撃値を有することができる。
ポリアミドは、ニートポリアミドであり得る。ポリアミドは、単一のポリアミドであり得る。ポリアミドは、コポリマーであり得る。ポリアミド材料は、ポリアミドのブレンドであり得る。ポリアミド材料は、ポリアミドではない材料又は化合物のブレンドを含み得る。そのような材料又は化合物の例としては、添加剤及び補強繊維が挙げられる。そのような材料又は化合物の他の例としては、ポリエーテル(ポリフェニレンエーテル(polyphenylene ether、PPE)など)、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン(acrylonitrile-butadiene-styrene、ABS)樹脂、ポリブチレンテレフタレート(polybutylene terephthalate、TBT)、プロピレンカーボネート(propylene carbonate、PC))、及びそれらのブレンドなどが挙げられる。
ポリアミドの補強は、例えば、ガラス繊維、炭素繊維、バサルト、アラミド、ポリマー、シリカ、又は鉱物繊維を、例えば、押出機から、ポリアミド溶融物中に組み込むことによって実施することができる。存在する場合、補強繊維は、パネル100の約5重量%~約50重量%、約10重量%~約30重量%、約5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、又は50重量%未満、それと同等、又はそれ超の範囲にあり得る。
補強繊維を含むことに加えて、又はその代わりに、ポリアミド材料は、少なくとも1つの添加剤又は添加剤のパッケージを更に含むことができる。存在する場合、添加剤の少なくとも1つの添加剤又はパッケージは、総ポリアミド材料に基づいて、約0.1重量%~約60重量%、例えば、約0.5重量%~約55重量%、例えば、約0.75重量%~約50重量%の範囲にあり得る。添加剤又は添加剤のパッケージの例としては、耐紫外線性添加剤、難燃性添加剤、帯電防止添加剤、耐衝撃性改良剤(例えば、顔料)、熱安定剤添加剤、及び撥水性添加剤を挙げられる。いくつかの例では、ポリアミドを含む物品は、物品の外面上に配置された難燃性コーティングを含み得る。
好適な衝撃改質添加剤の例は、マレイン化ポリオレフィンを含み得る。好適なマレイン化ポリオレフィンの例としては、としては、AMPLIFY(商標)GRという商品名で入手可能なマレイン化ポリオレフィン(Dow Chemical Co,MidlandMI,USAから市販されている)(例としては、Amplify(商標)GR 202、Amplify(商標)GR 208、Amplify(商標)GR 216、及びAmplify(商標)GR380が挙げられる)、ExxonMobil,Irving TX,USAから市販されているEXXELOR(商標)という商標名の下に入手可能なマレイン化ポリオレフィン(例としては、Exxelor(商標)VA 1803、Exxelor(商標)VA 1840、Exxelor(商標)VA 1202、Exxelor(商標)PO 1020、及びExxelor(商標)PO 1015が挙げられる)、Dow Elastomer Midland MI,USAから入手可能なENGAGE(商標)8100という商品名で入手可能なマレイン化ポリオレフィン、並びにRam-On Industries LPから入手可能なBONDYRAM(登録商標)7103という商品名で入手可能なマレイン化ポリオレフィンが挙げられる。
好適な難燃剤の例としては、例えば、有機リン化合物、例えば、有機ホスフェート(トリアルキルホスフェート(トリエチルホスフェート、トリス(2-クロロプロピル)ホスフェートなど)、及びトリアリールホスフェート(トリフェニルホスフェート、ジフェニルクレジルホスフェートなど)、レゾルシノールビスジフェニルホスフェート、レゾルシノールジホスフェート、アリールホスフェートなどを含む)、ホスファイト(トリアルキルホスファイト、トリアリールホスファイト、及び混合アルキル-アリールホスファイトを含む)、ホスホネート(ジエチルエチルホスホネート、ジメチルメチルホスホネートを含む)、ポリホスホネート(メラミンポリホスホネート、アンモニウムポリホスホネートを含む)、ポリホスファイト、ポリホスホネート、ホスフィネート(アルミニウムトリス(ジエチルホスフィネート)を含む)など);ハロゲン化難燃剤(クロレンド酸誘導体及び塩素化パラフィンなど);有機臭素(デカブロモジフェニルエーテル(decabromodiphenyl ether、decaBDE)、デカブロモジフェニルエタン、高分子臭素化合物(臭素化ポリスチレン、臭素化カーボネートオリゴマー(brominated carbonate oligomers、BCO)、臭素化エポキシオリゴマー(brominated epoxy oligomers、BEO)、テトラブロモフタル酸無水物、テトラブロモビスフェノール A(tetrabromobisphenol A、TBBPA)、及びヘキサブロモシクロドデカン(hexabromocyclododecane、HBCD)など);金属水酸化物(水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化コバルト、及び前述の金属水酸化物の水和物など);並びにそれらの組み合わせが挙げられる。難燃剤は、反応性型の難燃剤(リン基、10-(2,5-ジヒドロキシフェニル)-10H-9-オキサ-10-ホスファ-フェナントレン-10-オキシド、リン含有ラクトン変性ポリエステル、エチレングリコールビス(ジフェニルホスフェート)、ネオペンチルグリコールビス(ジフェニルホスフェート)、アミン-及びヒドロキシル官能化シロキサンオリゴマーを含む)であり得る。これらの難燃剤は、単独で、又は他の難燃剤と組み合わせて使用することができる。
好適な紫外線添加剤の例としては、紫外線吸収剤、クエンチャー、ヒンダードアミン光安定剤(hindered amine light stabilizers、HALS)、又はそれらの混合物が挙げられる。紫外線吸収剤は、紫外線を吸収するために発色団と競合することによって機能する一種の光安定剤である。吸収剤は、有害な紫外線を、ポリマーマトリックスを通して散逸される無害な赤外線又は熱に変化させる。カーボンブラックは、有効光吸収剤である。別の紫外線吸収剤は、300~400nmの範囲で有効であるルチル型酸化チタンである。ヒドロキシベンゾフェノン及びヒドロキシフェニルベンゾトリアゾールもまた、中性又は透明な用途に好適であるという利点を有する好適な紫外線安定剤である。ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾールは、100マイクロメートル未満の薄い部分において非常に有用ではない。他の紫外線吸収剤としては、ポリ塩化ビニルのためのベンゾフェノン、ポリカーボネートのためのベンゾフェノン、並びにポリカーボネートのためのベンゾトリアゾール及びヒドロキシフェニルトリアジンが挙げられる。紫外線吸収剤は、低コストの利点を有するが、短期曝露にのみ有用であり得る。クエンチャーは、エネルギー伝達プロセスによって発色団の励起状態を基底状態に戻す。エネルギー伝達剤は、ポリマー材料の光酸化中に形成されたカルボニル基の励起状態をクエンチすることによって、かつヒドロペルオキシドの分解を介して機能する。これは、結合切断、及び最終的にフリーラジカルの形成を防止する。ヒンダードアミン光安定剤は、ポリマー材料の光酸化中に形成されたフリーラジカルを捕捉し、かつしたがって光分解プロセスを制限することによって作用する、長期熱安定剤である。紫外線吸収によって生成されたラジカルを補集するためのヒンダードアミン光安定剤の能力は、Denisov Cycleとして知られるプロセスによるニトロキシラジカルの形成によって説明される。ヒンダードアミン光安定剤には広い構造的違いが存在するが、ほとんどが2,2,6,6-テトラメチルピペリジン環構造を共有する。ヒンダードアミン光安定剤は、広範囲のポリマー材料のための高品質のUV安定剤である。ヒンダードアミン光安定剤もポリオレフィン、ポリエチレン、及びポリウレタンにおいて非常に効果的であるが、ポリ塩化ビニルにおいては有用ではない。任意の添加剤の非限定的な例としては、接着促進剤、殺生物剤、防曇剤、帯電防止剤、酸化防止剤、接着剤、発泡剤、触媒、分散剤、伸長剤、抑煙剤、耐衝撃性改良剤、開始剤、潤滑剤、核剤、顔料、着色剤及び染料、蛍光増白剤、可塑剤、加工助剤、放出剤、シラン、チタネート及びジルコネート、スリップ剤、ブロッキング防止剤、安定剤、ステアレート、紫外線吸収剤、ワックス、触媒不活性化剤、及びそれらの組み合わせが挙げられる。
任意の添加剤の非限定的な例としては、接着促進剤、殺生物剤、防曇剤、帯電防止剤、酸化防止剤、接着剤、発泡剤、触媒、分散剤、伸長剤、抑煙剤、耐衝撃性改良剤、開始剤、潤滑剤、核剤、顔料、着色剤及び染料、蛍光増白剤、可塑剤、加工助剤、放出剤、シラン、チタネート及びジルコネート、スリップ剤、ブロッキング防止剤、安定剤、ステアレート、紫外線吸収剤、ワックス、触媒不活性化剤、及びそれらの組み合わせが挙げられる。
本開示の熱可塑性樹脂で作製された物品
本開示に提示される熱可塑性樹脂は、無線ネットワークインフラストラクチャにおける産業用ユーティリティを有する。したがって、本開示は更に、本明細書に開示される熱可塑性樹脂で形成された物品に関する。そのような組成物は、通信デバイス、電子機器、及び電力システムを含む多くの領域で使用することができる。熱可塑性樹脂から形成された例示的な物品としては、電力ケーブル終端、小型化アンテナ、アンテナ隠蔽、携帯電話ケーシング、電子部品のためのハウジング、電力変換器/電力調整器、光ファイバ、ファイバ終端ボックス、無線機、ダイプレクサ/マルチプレクサ、同軸ケーブル、及びそれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。物品は、電子機器のための筐体又は電子機器のための筐体の一部分の形態を取ることができる。物品が筐体の一部分である場合、物品はパネルであり得る。
図19は、本開示による、パネル100の例を示す。様々な態様によれば、筐体は、複数の接合されたパネル100から形成することができる。代替的に、筐体は、以下で更に説明するように、輪郭付けパネル100によって形成することができる。形成されたパネル100は、その比誘電率によって特徴付けることができる。例えば、ポリアミドを含むパネル100の比誘電率は、3~40GHzの周波数範囲において、約2.50~約4.00、約2.75~約3、又は約2.50、2.60、2.70、2.80、2.90、3.00、3.10、3.20、3.30、3.40、3.50、3.60、3.70、3.80、3.90、又は約4.0未満、それと同等、又はそれ超の範囲にあり得る。これらの値は、例えば、活性標準試験方法(ASTM)D2520を使用して測定することができる。形成されたパネル100は、3~40GHzの周波数帯において、約0.004~約0.025、約0.010~約0.020、又は0.004、0.006、0.007、0.008、0.009、0.010、0.011、0.012、0.013、0.014、0.015、0.016、0.017、0.018、0.019、0.020、0.021、0.022、0.023、又は0.024未満、それと同等、又はそれ超の範囲にあり得る、その誘電正接(dissipation factor、DF)によって更に特徴付けることができる。これらの値は、例えば、ASTM D2520を使用して測定することができる。パネル100の減衰は、周波数500MHz~6GHzの信号についてパネルの厚さが0.5mm~6mmの場合、周波数24GHz~30GHzの信号についてパネルの厚さが0.5mm~4.5mmの場合、周波数36GHz~40GHzの信号についてパネルの厚さが0.5mm~4mmの場合、又は周波数76GHz~81GHzの信号についてパネルの厚さが0.5mm~3.5mmの場合、1dB~0dBであり得る。
周波数が500MHz~6GHzである時、表面との信号衝突角度は90±5°であり、組成物は表1の熱可塑性樹脂のいずれかから選択され、所望の減衰は1dB~0dBであり、次いで、好適な厚さは0.5mm~6mmであり得る。
周波数が24GHz~30GHzである時、表面との信号衝突角度は90±5°であり、組成物は表1の熱可塑性樹脂のいずれかから選択され、所望の減衰は1dB~0dBであり、次いで、好適な厚さは0.5mm~4.5mmであり得る。
周波数が36GHz~40GHzである時、表面との信号衝突角度は90±5°であり、組成物は表1の熱可塑性樹脂のいずれかから選択され、所望の減衰は1dB~0dBであり、次いで、好適な厚さは0.5mm~4mmであり得る。
周波数が76GHz~81GHzである時、表面との信号衝突角度は90±5°であり、組成物は表1の熱可塑性樹脂のいずれかから選択され、所望の減衰は1dB~0dBであり、次いで、好適な厚さは0.5mm~3.5mmであり得る。
伝送損失材料から実質的に(例えば、他の材料から作製された不純物又は無視できる構造的特性まで)作製されたパネル100は、多くの異なる形態を取ることができる。例えば、パネル100は、アンテナなどの伝送要素を覆うためのパネル100であるように構成することができる。いくつかの例では、パネル100は、成形物品の構成要素であり得る。成形物品は、例えば、アンテナ又は他の伝送要素を覆うように設計された筐体であり得る。筐体の一部分として存在する場合、パネル100は、低伝送損失材料を含む成形物品の唯一の部分であり得る。筐体の一部分としてパネル100を形成することは、電子機器の耐候性シールドを提供するのに有用であり得る。代替的に、いくつかの態様では、筐体全体をパネル100と同じ材料で形成することができる。本明細書で使用される場合、「耐候性」という用語は、その構造的完全性を実質的に維持しながら、要素(例えば、太陽、雨、風、又はそれらの組み合わせ)への妥当な曝露に耐えるための筐体の能力を指す。
パネルは、任意の好適な寸法を有することができる。パネルは、約0.5mm~約6mm、1mm~約2mm、又は0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4、4.1、4.1、4.2、4.3、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5.1、5.2、5.3、5.4、5.5、5.6、5.7、5.8、5.9、又は6mm未満、それと同等、又はそれ超の範囲の厚さを有することができる。図19は、パネル100の一例を示す斜視図である。パネル100の厚さは、対向する主表面102と103との間に画定される。パネル100の表面102及び103は、例えば、円形(又は実質的に円形であり、完全な円からのいくらかの偏差を可能にする)、又は別様に丸みを帯びた、又は形状が多角形であり得る。好適な多角形の例としては、三角形形状(例えば、正三角形、直角三角形、鈍角三角形、二等辺三角形、又は鋭角三角形)、四角形形状(例えば、正方形又は長方形)、五角形形状、六角形形状、七角形形状、八角形形状、又は任意の高次多角形形状が挙げられる。
パネル100の対向する主表面102及び103は、平坦なプロファイル又は湾曲したプロファイルを有することができる。湾曲したプロファイルは、単一の曲線又は一連の起伏を含むことができる。湾曲したプロファイルは、パネル100を概ね凸状又は凹状の形状にすることができる。それぞれの隣接する起伏は、互いに対して均一に離間され得るか、又は互いに対して不均一に離間され得る。追加的に、対向する主表面102及び103のいずれかは、リブなどの1つ以上の突起を含むことができる。存在する場合、リブは、パネル100の強度を増加させるのに役立ち得る。各表面は、実質的に平滑であるか又はテクスチャ加工され得る。対向する主表面は、同じプロファイルを有することができるか、又は各主表面は、異なるプロファイルを有することができる。
パネル100は、射出成形、熱成形、及び圧縮成形を含むいくつかの好適なプロセスのいずれかによって形成することができる。開示されたパネル100は、任意選択的に、単一の成形作動で、又はマルチショットプロセスで(周囲の材料が開示されたパネル100のものと同じであるか、又は異なる)形成され得る。一般に、マルチショットプロセスは、1サイクルで2回の射出を行うようにプログラムされた1つの機械で実行される。第1のサイクルでは、ノズルは、プラスチックを金型に注入する。次いで、金型を自動的に回転させ、異なる種類のプラスチックを第2のノズルから金型に射出する。二重射出成形は、硬質材料と軟質材料との共重合を最適化して、強力な分子結合を作製する。結果は、生産及び特徴の利点を有する単一の部分である。それは、全ての産業にわたって様々な製品設計に使用することができる。また、透明なプラスチック、着色されたグラフィックス、及びスタイリッシュな仕上がりを使用する成形も可能になり、製品の機能性及び市場の値を改善する。
パネル100を射出成形を通して形成することができない用途では、パネル100は、押出を通して形成され得る。押出のいくつかの例では、押出機の端部に配設されたダイは、パネル100の意図された形状の負の印象である形状を有し得る。なおいくつかの更なる例では、パネル100の任意の部分は、付加製造プロセスを通して形成され得る。
電子機器は、本明細書に開示される材料から調製された筐体内に収容され得る。そのような筐体は、ポール、建物、屋根などの固定設備、又は車両、航空機、自転車、ボート、衣服などの移動設備のいずれかであり得る。筐体は、体積、重量、保守/修理のためのアクセスの容易さ、審美性(色、仕上げ、外観など)、又は他の基準に関して、用途規格に従って設計され得る。電子機器は、例えば、AC若しくはDC電源5Gミリ波及び4G放射;AC/DC整流器若しくは遠隔電力供給単位、繊維接続性筐体、無線周波数合成器若しくはダイプレクサ、警告システム及び侵入システム、AC及びDC配電パネル、5Gアンテナ、又は5G受信器であり得る。
補強繊維は、物品の引張強度及び靭性を増加させるのに役立ち得る。添加される補強繊維の量は、材料の低伝送損失特性を損なわない一方で、物品に所望の引張強度及び靭性を付与するのに十分であり得る。
材料が1g/cm超の密度値を達成する能力は、得られた物品の引張強度及び靭性を増加させるのに役立ち得る。これは、例えば、発泡体材料を含む物品に直接対照的である。
物品に使用される特定のポリアミド又はポリアミドのブレンドに関する決定は、それぞれのポリアミドの引張強度、靭性、又はその両方の関数であり得る。
射出成形、押出、又は付加製造プロセスで使用することができるポリアミド(複数可)は、個々のペレットとして提供され得る。個々のペレットは、本明細書に記載の添加剤のいずれかと共にポリアミド又はポリアミドの混合物を含むことができる。ペレットは、本明細書に記載の補強繊維のいずれかを更に含むことができる。いくつかの例では、個々のペレットの直径又は長さは、独立して、約1mm~約5mm、約2mm~約4mmの範囲であり得る。
代替的に、いくつかの例では、ペレットは、ポリアミドのみ又はポリアミドの混合物を含み得る。次いで、これらのペレットを加熱して、それらが軟化し、任意の添加剤、補強繊維、又はその両方を軟化ペレットに添加し、混合することができる。混合後、ポリアミド、添加剤、補強繊維、又はそれらのサブコンビネーションの混合物は、射出成形プロセス、押出プロセス、又は付加製造プロセスに供され得る。
本発明の様々な態様は、例示によって提供される以下の実施例を参照して、より良く理解することができる。本発明は、本明細書に記載される実施例に限定されるものではない。
組成物、表面プロファイル、及び構造的厚さの特定の組み合わせは、驚くべきことに、ミリ波に対する有用な比誘電率及び高い透明度を呈する成形物品をもたらすことができる。
配合材料を生成するための一般的な手順
40~56L/D(例えば、40~56のL/D比)を有する最小18mm直径の共回転スクリューを有する二軸押出機を配合に使用した。単位は、1つの主フィーダ及び最小3つの副フィーダを有する。少なくとも1kg/時の供給速度を使用した。少なくとも1000RPMの速度での二軸共回転/旋回は、配合機能のための高剪断を提供するのに十分であった。総コンパウンダースループットは、少なくとも15kg/時であった。
配合単位は、少なくとも3つの通気ポート、1つの大気ポート、及び2つの真空ポートを有していた。回転する二軸スクリューは、バレル内部の加熱された質量に全身運動量を付与し、バレルは、250~310℃の範囲の温度でゾーンのその長さに沿って加熱された。
二軸スクリューコンパウンダーの処理区分は、様々なプロセスの必要性に適合し、配合プロセスを含む多種多様なプロセスを可能にするように設定された。必要に応じてポリマー、充填剤、及び添加剤を、計量フィーダを使用して二軸スクリューの第1のバレル区分に連続的に供給した。生成物をねじに沿って輸送し、バレルの可塑化区分内の混練要素によって溶融し、混合した。次いで、ポリマーは、サイドポートに沿って移動し、そこで、必要に応じて、充填剤又は添加剤を混合し、脱気ゾーンに供給し、そこから圧力構築ゾーンに供給し、次いで、レースとして少なくとも3mmの穴を介してダイを出た。鋳造レースを水浴内に供給して冷却し、それをペレタイザーを介してチップに切断することを可能にした。単位は、少なくとも70バールのダイ圧力に耐えることができるように設計された。各々がペレット化のために少なくとも3mmの直径である最小4つの穴を有するダイを含むことができる。
直径3mm及び長さ3~5mmを有するポリアミドの配合ペレットを、上記の機器を使用して生成した。ペレット化ポリアミド材料の含水量は、約0.2重量%未満であった。
成形パネルを生成するための一般的な手順
使用される射出成形機(Demag Sumitomo Sytec 100/200)は、供給口と、温度ゾーン化されたバレル内の単一回転スクリューとを含み、ここで、ゾーンは、ナイロン6,6系樹脂を溶融するために40~320℃の範囲とすることができ、スクリューは、バレル内で移動して、溶融樹脂の量を金型内に射出し、金型は、ナイロン6,6系樹脂に対して60~90℃の温度であった。金型は、所望の寸法の可燃性バーなどの試験に好適なものを含む固体部品又は試料をもたらす。
これらの例では、UL94規格と機能的に同等の試験を行うことによって、可燃性評価を確立した。
実施例で使用した材料
本明細書で使用される供給原料PA6ニートポリアミドは、Ultramid(登録商標)ポリアミドとしてBASFから、Akulon(登録商標)ポリアミドとしてDSM Engineering Materialsから、又は同様のものとして、市販されている。
本明細書で使用される場合、供給原料PA66ニートポリアミドは、INVISTA,Wichita KSから入手可能な商品名INVISTA(商標)U4800ポリアミド樹脂の下で市販のINVISTAナイロン-66(又はN66)グレードである。PA66は、42~50の規格RV範囲を有する。供給原料PA66は、80~240の範囲の高いRVを有する。
本明細書で使用される場合、「6I/6T」は、EMS Grivory G21として、Sumter,South Carolina,USAのEMS-Chemie(North America) Inc.から市販されている。
本明細書で使用される場合、「PA66-6I/6T」又は「PA66+6I/6T」という用語は、PA66及び6I/6Tのブレンド材料を指す。例えば、「PA66+6I/6T(70+30)」は、PA66及び6I/Tの70:30(重量:重量)ナイロン:6I/6Tブレンド材料である。
本明細書で使用される場合、「PA66-GF30」は、ガラス繊維補強ナイロン66である。「GF30」は、30重量%のガラス繊維含有量を示す。
本明細書で使用される場合、「PA66-GF20」は、ガラス繊維補強ナイロン66である。「GF20」は、20重量%のガラス繊維含有量を示す。
本明細書で使用される場合、「PA66-PPE」は、PA66とポリフェニレンエーテル(PPEと略される)との市販の熱可塑性ポリマーブレンドである。そのような材料は、旭化成、SABIC、三菱、及びLG Chemから入手可能であり、例えば、LG Chemical LUMILOY(登録商標)TX5002 High Flow PPE/PA Alloy、Mitsubishi Lemalloy(登録商標)C61HL PPE-PA66 Alloy、又は同様のものが挙げられる。好適なPA66-PPEブレンドは、90:10~10:90、例えば、80:20、70:30、60:40、50:50、40:60、30:70、20:80などの質量比範囲を有し得る。
本明細書で使用される場合、「PA66-PPE-GF20」は、ガラス繊維補強ナイロン-66-PPEである。「GF20」は、20重量%のガラス繊維含有量を示す。
本明細書で使用される場合、「PPE」は、市販の材料、例えば、旭化成、SABIC、三菱、及びLG Chemから入手可能なものである。
本明細書で使用される場合、「PA66-IM-GF30」は、30重量%のGFを有する衝撃変性ポリオレフィンを含有するナイロン-66である。
ニートポリカーボネート(polycarbonate、PC)は、Lotte Chemicalから入手可能なものなどの市販の材料である。
本明細書で使用される場合、「PA66/DI」は、ヘキサメチレンアジパミドと2-メチル-1、5-ペンタメチレン-イソフタルアミドとのコポリマーとして知られている。例で使用されるPA66/DIは、45の相対粘度(relative viscosity、RV)、及び約92:8(重量:重量)PA66:DIを含有する。PA66/DI中の「DI」部分は、約50:50(モル)又は約40:60(重量:重量)D:Iである。
試験した材料試料:
これらの実施例では、7つの樹脂試料を試験した。7つの樹脂を以下の表1に列挙する。出発樹脂ペレットの水分は、プラークを成形する前にAquaTrac機器によって測定した。
Figure 2023517354000002
実施例で使用される試験方法
ISO 1110:ポリアミド試料の加速条件付け。
ASTM D2520 マイクロ波周波数及び1650℃までの温度での固体電気絶縁材料の複素誘電率(比誘電率)のための標準試験方法(方法B、共振空洞摂動技術)。
ASTM D789 相対粘度(RV)測定方法。
UL94規格可燃性(V-0/V-1/V-2)評価決定方法。
水分増加の決定
各樹脂試料を100×134×3mmのプラークとして、100×155×1.5mmのプラークとして成形した。プラークを乾燥成形状態でフォイルバッグに保存し、そのため、DAMプラーク中の水分は、成形機に供給されるペレットにおいて同じであると予想される。
成形乾燥(DAM)状態から出発して、プラークをISO1110手順を使用して条件付けした。
ISO1110規格は、ポリアミド試料の加速された条件付けのための方法を提供し、試料は、62%相対湿度(relative humidity、RH)を有する70℃の雰囲気を有する湿度チャンバ内に保持される。試料は、平衡重量に達するまで水分を得ることができ、これは、毎日試料の質量を測定することによって決定され、条件付けの終点は、一定の質量に達する試料によって示される。この手順は、試料が平衡水分(試料の厚さに応じて9ヶ月を超えることができる)に到達するまで23℃の50%RH雰囲気に保持された場合に得られるような非常に類似した水分増加を表す。
7個の試料の各々について、1.5mm及び3mmの厚さのプラークの両方を、ISO1110手順に従って湿度チャンバ内で条件付けされた。各試験試料及びプラークの厚さについて、3つの複製物を秤量して、水分増加を追跡した。全ての場合において、3つの複製物は、重量増加における優れた一致をもたらした。
図1(厚さ1.5mmのプラークについて)及び図2(厚さ3.0mmのプラークについて)は、試験した各試料について平均重量増加(初期DAM重量と比較した重量%単位)を示す。以下の表2は、7つの試験した試料の最終平衡水分レベルを列挙する。
Figure 2023517354000003
比誘電率及び誘電正接測定:
各材料の約1/8インチ厚のプラークを、ASTM D2520、方法Bのガイドラインを使用して比誘電率及び誘電正接測定に使用した。全てのプラークは、約3.9インチ×5.3インチ×0.12インチであった。
各材料の2つの複製物(図1を参照)を、以下に記載されるように、各必要な試験周波数で試験するために調製した。試験周波数は、3GHz、5GHz、10GHz、20GHz、30GHz、及び40GHzを含む。
表3は、各試験周波数の試験サンプルサイズを列挙する。試験サンプルの長さがプラーク流方向に対応するように、全ての試験サンプルを調製した。各材料の2つのプラーク(表1のA-N)を使用して、試験サンプルを調製した。各周波数についての1つの複製物を各プラークから製造した。
Figure 2023517354000004
全ての試験は、実験室周囲条件で行った。試験条件は、24℃及び46% RHで実行した。全てのサンプルは、サンプル調製及び試験の両方中に実験室周囲条件への曝露を制限するように取り扱った。
比誘電率測定:
試験は、ASTM D2520(「マイクロ波周波数及び1650℃までの温度での固体電気絶縁材料の複素誘電率(比誘電率)のための標準試験方法」)に記載されているガイドラインを使用して実行された。方法B(共振空洞摂動技術)を使用した。空洞内の電場は、試験サンプルの長さに平行であった。6つの周波数で試験した全ての試料の測定された比誘電率データを以下の表4に列挙する。比誘電率の精度は、3GHz~20GHzの周波数範囲に対して約±1%、30GHz~40GHzの範囲に対して約±2%であった。結果が表4に示される。
Figure 2023517354000005
誘電正接測定:
試験は、ASTM D2520(「マイクロ波周波数及び1650℃までの温度での固体電気絶縁材料の複素誘電率(比誘電率)のための標準試験方法」)に記載されているガイドラインを使用して実行された。方法B(共振空洞摂動技術)を使用した。空洞内の電場は、試験サンプルの長さに平行であった。誘電正接分解能は、3つのそのGHz-20GHzの周波数範囲に対して約±5%、30GHz~40GHzの範囲に対して±10%であった。結果が表5に示される。
Figure 2023517354000006
波形モデル化:
7つの試験された試料、DAM、及び条件付きのための上記の比誘電率並びに誘電正接測定データ(表4及び表5)を、波形モデル化に使用した。例えば、Altair Feko(商標)、包括的計算電磁気学(computational electromagnetics、CEM)コードからの、そのようなモデル化には、様々な商業コードパッケージが利用可能である。
波形モデル化を使用して、伝送損失(デシベル、dB単位)、並びに反射(dB)(7つの試験試料の各々(それぞれの厚さが変動する)についての試験周波数(GHz単位)の各々における)を決定した。
試験方法
機械的試験には、以下のパラメータについての試験が含まれた。引張弾性率は、ISO527を使用して試験した。引張強度は、ISO527を使用して試験した。引張伸び(破断)をISO527を使用して試験した。曲げ弾性率を、ISO178を使用して試験した。曲げ強度を、ISO178を使用して試験した。ノッチ付きシャルピー衝撃を、ISO179を使用して試験した。ノッチ無しのシャルピー衝撃を、ISO179を使用して試験した。難燃性(Fire retardancy、FR)試験は、以下のパラメータについての試験を含み得る。材料FR試験は、UL94を使用して行われる。火炎試験は、ASTM E84-3を使用して行われる。耐候性試験には、以下のパラメータについての試験が含まれる。Lifecycle UV試験(10年、15年、及び20年)は、AATCC方法16 Option 3を使用して行われる。色褪は、指定された点で色の変化を測定することによって決定される。スクラッチ試験は、ASTM50452を使用して行われる。塗料接着試験が、以下のパラメータについて行われる。クロスハッチ試験は、ISO2409を使用して行われる。湿度及びクロスハッチ試験は、ISO6270-2及びISO554を使用して一緒に行われる。UV曝露後のクロスハッチ試験は、ISO2409によって行われる。
実施例1:3GHzの周波数での試料(乾燥及び湿潤)
Figure 2023517354000007
表6は、実施例1の実施例のデータを示す。
実施例2:28GHzの周波数での試料(乾燥及び湿潤)
Figure 2023517354000008
Figure 2023517354000009
表7及び表8は、実施例2からのデータを示す。
実施例3:39GHzの周波数での試料(乾燥及び湿潤)
Figure 2023517354000010
Figure 2023517354000011
表9及び表10は、実施例3からのデータを示す。
実施例4~17は、湿潤乾燥条件下でのそれらの伝送損失及び反射のための様々な材料(例えば、ポリアミド、補強ポリアミド、及びポリカーボネート)を含む1mm厚パネルの試験結果を示す図を含む。結果は、補強ポリアミド材料を含むポリアミド材料から形成されたパネルが、ポリカーボネートなどの他の材料から形成されたパネルと比較して優れた伝送損失及び反射特性を示したことを示した。驚くべきことに、ポリアミドの親水性を考慮して、湿潤時にポリアミドを含むそれらのパネルが良好に実行される。
実施例4:28GHzの周波数でのPA66試料(乾燥及び湿潤)
図3A(乾燥)及び図3B(湿潤)は、伝送損失(Y軸上のdB単位のS21)及び試料の厚さ(X軸上のmm)の関数としての反射(dB単位)のグラフデータである。
実施例5:39GHzの周波数でのPA66試料(乾燥及び湿潤)
図4A(乾燥)及び図4B(湿潤)は、伝送損失(Y軸上のdB単位で提供される、入射電力に対する伝送電力の比である散乱パラメータS21の観点で)及び試料の厚さ(X軸上のmm)の関数としての反射(dB単位)のグラフデータである。
実施例6:28GHzの周波数でのPA66-GF試料(乾燥及び湿潤)
図5A(乾燥)及び図5B(湿潤)は、伝送損失(Y軸上のdB単位のS21)及び試料の厚さ(X軸上のmm)の関数としての反射(dB単位)のグラフデータである。
実施例7:39GHzの周波数でのPA66-GF試料(乾燥及び湿潤)
図6A(乾燥)及び図6B(湿潤)は、伝送損失(Y軸上のdB単位のS21)及び試料の厚さ(X軸上のmm)の関数としての反射(dB単位)のグラフデータである。
実施例8:28GHzの周波数でのPA66-PPE試料(乾燥及び湿潤)
図7A(乾燥)及び図7B(湿潤)は、伝送損失(Y軸上のdB単位のS21)及び試料の厚さ(X軸上のmm)の関数としての反射(dB単位)のグラフデータである。
実施例9:39GHzの周波数でのPA66-PPE試料(乾燥及び湿潤)
図8A(乾燥)及び図8B(湿潤)は、伝送損失(Y軸上のdB単位のS21)及び試料の厚さ(X軸上のmm)の関数としての反射(dB単位)のグラフデータである。
実施例10:28GHzの周波数でのPA66-IM-GF30試料(乾燥及び湿潤)
図9A(乾燥)及び図9B(湿潤)は、伝送損失(Y軸上のdB単位のS21)及び試料の厚さ(X軸上のmm)の関数としての反射(dB単位)のグラフデータである。
実施例11:39GHzの周波数でのPA66-IM-GF30試料(乾燥及び湿潤)
図10A(乾燥)及び図10B(湿潤)は、伝送損失(Y軸上のdB単位のS21)及び試料の厚さ(X軸上のmm)の関数としての反射(dB単位)のグラフデータである。
実施例12:28GHzの周波数でのPC試料(乾燥及び湿潤)
図11A(乾燥)及び図11B(湿潤)は、伝送損失(Y軸上のdB単位のS21)及び試料の厚さ(X軸上のmm)の関数としての反射(dB単位)のグラフデータである。
実施例13:39GHzの周波数でのPC試料(乾燥及び湿潤)
図12A(乾燥)及び図12B(湿潤)は、伝送損失(Y軸上のdB単位のS21)及び試料の厚さ(X軸上のmm)の関数としての反射(dB単位)のグラフデータである。
実施例14:28GHzの周波数でのPA66+6I/6T(70/30)試料(乾燥及び湿潤)
図13A(乾燥)及び図13B(湿潤)は、伝送損失(Y軸上のdB単位のS21)及び試料の厚さ(X軸上のmm)の関数としての反射(dB単位)のグラフデータである。
実施例15:39GHzの周波数でのPA66+6I/6T(70/30)試料(乾燥及び湿潤)
図14A(乾燥)及び図14B(湿潤)は、伝送損失(Y軸上のdB単位のS21)及び試料の厚さ(X軸上のmm)の関数としての反射(dB単位)のグラフデータである。
実施例16:28GHzの周波数でのPA6試料(乾燥及び湿潤)
図15A(乾燥)及び図15B(湿潤)は、伝送損失(Y軸上のdB単位のS21)及び試料の厚さ(X軸上のmm)の関数としての反射(dB単位)のグラフデータである。
実施例17:39GHzの周波数でのPA6試料(乾燥及び湿潤)
図16A(乾燥)及び図16B(湿潤)は、伝送損失(Y軸上のdB単位のS21)及び試料の厚さ(X軸上のmm)の関数としての反射(dB単位)のグラフデータである。
実施例18:RF試験-24~40GHzの波周波数での挿入損失対距離
表1に記載されるように、いくつかの材料は、材料を1フィート×1フィートの平坦なプラークに成形することによって試験された。これらのプラークを精密機械加工して、約2.18mmの構造的厚さを得た。0.25mmの厚さの難燃性(FR)材料及び0.11mm厚のトップコートの装飾色を、ローラアプリケータを使用して各プラークに塗布した。コーティングされたプラーク表面は、ローラコート塗布のためにやや粗い。全試料の構造的厚さは2.54mmである。
ホーンアンテナセットアップを使用して、アンテナからのプラーク表面距離の関数として、24~40GHz波周波数スペクトルの遠距離場で、(dB単位のS21)における挿入損失を測定する。
図17A及び図17Bは、試験されたプラークのうちの1つについて測定された挿入損失(dB)データを示すサイクロンプロットを表す。図17Aは、24~40GHz波周波数範囲(X軸)にわたって0.5mm増分で0~100mmの距離スパンにわたって測定されたdB(Y軸)単位の挿入損失のサイクロンプロットである。示される各線は、0.5mmの距離増分である。図17Bは、0~100mmの距離変動及び24~40GHzの周波数範囲にわたって測定された試験されたプラークの挿入損失変動(Y軸)をプロットしている。
実施例19:28GHz波周波数でのアレイアンテナ試験
上記の実施例18に記載のプラーク試料を、次に、28GHzに調整したフェーズドアレイアンテナを使用して試験した。
放射線の変化、並びに反射パターン、例えば、主ローブ、副ローブ、反射、ボアサイトエラー、及び相対挿入損失(dB単位)は、28GHz周波数及び2つの無線アンテナ距離、すなわちi)互いに近い(図18Aの「0mm距離」プロットを参照)、ii)数波長離れて(図18Bの「25mm距離」プロットを参照)いた。主ビームボアサイト損失、エラー、3dBビーム幅変化、第1の副ローブ増加、及びバックローブ/反射ローブ増加増大のための入射光線測定値を、3つの方位角である0°、30°、及び60°で実行した。「方位角」という用語は、球形座標系における角度測定値である。図18A及び図18Bでは、実線は、プラーク試料の間にある2つのアンテナシステムの基準線性能を表し、破線は、0mm及び25mmの距離間隔で2つのアンテナシステムで試験されたプラーク性能を表す。
図18Aでは、「0mm距離」については、方位角の各々の主ローブは、ほとんど損失を示さず、副ローブが改善された。
実施例20:500MHz~6GHzの周波数範囲内の電気通信機器のための筐体
三次元筐体は、ガラス繊維補強熱可塑性ポリマーで作製されたパネルから調製される。パネル構造の厚さは、塗料コーティングを除いて約2mmである。筐体は、電気通信機器、すなわち、無線、アンテナ、電源を収容する。500MHz~6GHzの無線信号周波数範囲では、1dB~0dBの信号減衰が観察される。
実施例21:24GHz~30GHzの周波数範囲内の電気通信機器のための筐体
三次元筐体は、ガラス繊維補強熱可塑性ポリマーで作製されたパネルから調製される。パネル構造の厚さは、塗料コーティングを除いて約3mmである。筐体は、コンデンサ、アクチュエータ、電力ケーブル終端、小型化アンテナ、電力変換器/電力調整器、光ファイバ、無線機、ダイプレクサ/マルチプレクサ、同軸ケーブル、及びそれらの組み合わせなどの電気通信機器を収容し、例えば、アンテナ隠蔽、携帯電話ケーシング、電子部品のためのハウジング、ファイバ終端ボックス、同軸ケーブルシースなどとして機能し得る。24GHz~30GHzの無線信号周波数帯域では、1dB~0dBの信号減衰が観察される。
実施例22:36GHz~40GHzの周波数範囲内の電気通信機器のための筐体
三次元筐体は、ガラス繊維補強熱可塑性ポリマーで作製されたパネルから調製される。パネル構造の厚さは、塗料コーティングを除いて約2mmである。筐体は、コンデンサ、アクチュエータ、電力ケーブル終端、小型化アンテナ、電力変換器/電力調整器、光ファイバ、無線機、ダイプレクサ/マルチプレクサ、同軸ケーブル、及びそれらの組み合わせなどの電気通信機器を収容し、例えば、アンテナ隠蔽、携帯電話ケーシング、電子部品のためのハウジング、ファイバ終端ボックス、同軸ファイバシースなどとして機能し得る。36GHz~40GHzの無線信号周波数帯域では、1dB~0dBの信号減衰が観察される。
比較例1:電磁信号伝送のためのウィンドウを有するパネル
図20A~図20Cは、パネル3A~3Cの概略図である。パネル3A~3Cは、それぞれの開口部5A~5Cを含む。パネル3A~3Cは、正方形形状、長方形形状(3A)、円筒形状(3B)、円盤形状(3C)、又は任意の他の好適な形状などの、いくつかの好適な幾何学的形状を有することが可能である。
そのようなパネルのうちの1つ以上から形成された筐体(図示せず)は、1つ以上の電磁機器のアイテムを収容することができる。電磁機器の例としては、例えば、回路遮断器/不接続に終端された三相電気ワイヤ、電力変圧器/電力調整器、光ファイバワイヤ及びファイバ終端ボックス、無線(複数可)、ダイプレクサ/マルチプレクサ(無線につき)、無線からアンテナまでの同軸ケーブル、並びに又はアンテナが挙げられる。この筐体はまた、遠隔アンテナ取り付け位置への同軸貫通を必要とし得る。筐体は、任意の標的用途に適応するように設計されており、温度制御システム(ファン、通気孔、又はスロット)、内部部品のためのドア(ねじ込み、クリップ留め、ヒンジ付き)、及び取り付け付属品(ブラケット、ねじ付き取り付け、スイベル取り付け、摺動案内)などを有する。
開口部5A、5B、又は5Cは、電磁信号の伝送を可能にする任意の好適な材料から構成されたウィンドウ構造又はアセンブリを取り付けることができる。例としては、単層又は多層透明フィルム、シート、ガラスカバー、金属又はプラスチックメッシュなどが挙げられる。低減された信号強度損失を有する電磁信号輸送を収容するために、異なる形状及びサイズのそのような複数の開口部が存在し得る。
そのようなパネル及びそれから形成された筐体は、ポリマー、プラスチック、発泡体、金属、複合材などの任意の好適な材料であり得るが、信号伝送に必要な開口部の組み込みは、設計、製造、取り付け、及び維持するためのそのような筐体複合体を作製する。更に、そのようなパネル及びそれから作製された筐体は、パネル材料とは異なる材料を取り付けられた開口部又はウィンドウを有することにより、そのような構造が、それらの構造的完全性、機械的強度、及び耐衝撃性を損なう一方で、より低い耐久性(例えば、短い寿命サイクル)をもたらす。筐体は、本開示で使用される場合、パネル材料とは異なる材料を取り付けられたそのような開口部又はウィンドウを欠いている場合、「ウィンドウレス」と見なされる。
実施例23:電磁信号が送信又は受信されるパネル
図21A~図21Cは、筐体23、25、及び27の概略図である。比較例1と比較して、筐体23、25、及び27は、本明細書の実施例に記載されるような厚さを有し、電磁信号の伝送又は受信のための別個の開口部又はウィンドウを有しない。筐体は、正方形、長方形(図21Aの筐体23)、円筒形(図21Bの筐体25)、円盤形(図21Cの筐体27)、ドーム形状、円錐形状、又は任意の好適な形状などの任意の好適な幾何学的形状であり得る。
形成された筐体は、連続的に成形された物品の一部分である。この例に記載の物品は、電子機器の耐候性シールドを提供するのに有用であり得る。そのような筐体(図示せず)、又はそのような筐体のうちの1つ以上から形成された物品は、1つ以上の電磁機器のアイテムを収容することができる。電子機器としては、例えば、回路遮断器/非接続に終端された三相電気ワイヤ、電力変圧器/電力調整器、光ファイバワイヤ及びファイバ終端ボックス、無線(複数可)、ダイプレクサ/マルチプレクサ(無線につき)、無線からアンテナまでの同軸ケーブル、並びにアンテナが挙げられる。この筐体はまた、遠隔アンテナ取り付け位置への同軸貫通を必要とし得る。筐体は、任意の標的用途に適応するように設計されており、温度制御システム(ファン、通気孔、又はスロット)、内部部品のためのドア(ねじ込み、クリップ留め、ヒンジ付き)、及び取り付け付属品(ブラケット、スイベル取り付け、スライダ取り付け)などを有する。
筐体本体を介して電磁信号の伝送及び受信が発生する一方で、任意の開口部又はウィンドウの不在は、そのような筐体を設計、製造、取り付け、及び維持することを簡単にする。また更に、そのようなパネル及びそれから作製された筐体は、パネル材料とは異なる材料を取り付けられた開口部又はウィンドウがないことにより、そのような構造が、それらの構造的完全性、強度、及び耐衝撃性が良好に保存されるようなより高い耐久性をもたらす(例えば、長期間続く)。
実施例24:30GHzの周波数電磁信号が送信又は受信されるPA66ベースのパネル及び筐体
いくつかのパネル構造は、本開示の表1において「L」(50%RH)とラベル付けされた試料に対応する「PA66-IM-GF30」とラベル付けされたPA66系熱可塑性樹脂を使用して成形される。PA66-IM-GF30は、INVISTA(商標)PA66材料を使用して調製され、30重量%のガラス繊維(glass fiber、GF)補強材を有する衝撃変性ポリオレフィンを更に含有する。4つのパネルの密度は、1.097、1.244、1.277、及び1.361g/ccである。
そのように形成されたパネルを接合して、長さ48インチL×幅24インチ×奥行12インチ(又は長さ4フィート×幅2フィート×奥行1フィート)の寸法を有する三次元長方形筐体を形成した。適切なネットワーク電気通信機器は、筐体内に収容された。筐体は、フィルム、ガラス被覆、シートなどの任意の透明媒体を有する別個の開口部又はウィンドウを含まなかった。PA66-IM-GF30樹脂試料は、3.5の比誘電率、0.0142の誘電正接(DF)を有し、両方とも30GHzの周波数で測定した。
パネル壁の構造的厚さは、パネル壁を横切るその伝送中に0.5dB未満の損失を有する30GHzの周波数電磁信号の伝送及び受信について約3mmに維持された。この電磁信号伝送及び受信は、透明又は光学ウィンドウを通して生じない。
実施例25:40GHzの周波数電磁信号が送信又は受信されるPA66ベースのパネル及び筐体
いくつかのパネル構造は、本開示の表1において「H」(50%RH)とラベル付けされた試料に対応する「PA66-PPE」とラベル付けされたPA66系熱可塑性樹脂を使用して成形された。PA66-PPEは、無補強熱可塑性樹脂である。パネルの密度は、1.1g/cc以上かつ1.4g/cc以下である。
そのように形成されたパネルを接合して、約22フィート~約36インチ外径及び約0.5フィート~約6.5フィート長(又は3フィート外径×5フィート長円筒形)の寸法を有する三次元円筒形筐体を形成した。適切なネットワーク電気通信機器は、筐体内に収容された。筐体は、フィルム、ガラス被覆、シートなどの任意の透明媒体を有する別個の開口部又はウィンドウを含まなかった。PA66-PPE樹脂試料は、約2.82の比誘電率、約0.0074の誘電正接(DF)を有し、両方とも40GHzの周波数で測定した。
パネル壁の構造的厚さは、パネル壁を横切るその伝送中に0.5dB未満の損失を有する40GHzの周波数電磁信号の伝送及び受信について約4mmに維持された。この電磁信号伝送及び受信器は、透明又は光学ウィンドウを通して生じなかった。
実施例26:サブ6GHz(3GHz)の周波数電磁信号が送信又は受信されるPA66ベースのパネル及び筐体
いくつかのパネル構造は、本開示の表1において「H」(約50%RH)とラベル付けされた試料に対応した「PA66-PPE」とラベル付けされたPA66系熱可塑性樹脂を使用して成形された。PA66-PPEは、無補強熱可塑性樹脂である。パネルの密度は、1.1g/cc以上かつ1.4g/cc以下である。
形成されたパネルは接合されて、サブ-6GHzの5G及び4GのLTE無線機器シュラウドを目的とした三次元クラムシェル形状の筐体を形成する。適切なネットワーク電気通信機器は、筐体内に収容される。筐体は、フィルム、ガラス被覆、シートなどの任意の透明媒体を有する別個の開口部又はウィンドウを含まない。PA66-PPE樹脂試料は、約2.84の比誘電率、約0.0095の誘電正接(DF)を有し、両方とも3GHzの周波数で測定した。
パネル壁の構造的厚さは、パネル壁を横切るその伝送中に0.5dB未満の損失を有する3GHzの周波数電磁信号の伝送及び受信について約4mmに維持された。この電磁信号伝送及び受信は、透明又は光学ウィンドウを通して生じない。
このポリアミド系クラムシェル無線シュラウドは、約20~25ポンドの重量であり、サブ-6GHzの5G及び4GのLTE無線周波数伝送市場において費用効率が高く耐久性のあるソリューションを提供する。電波伝送及び受信機能のための必要な開口部を有する同等の金属シュラウドは、より高価であり、より耐久性が低く、より重い(約60~70ポンド)。
実施例27:RF試験-24~40GHzの波周波数での挿入損失対距離
実施例18と同様に、ホーンアンテナセットアップを使用して、アンテナからの試験試料プラーク表面距離の関数として、24~40GHz波周波数スペクトルの遠距離場で挿入損失(dB単位のS21)を測定した。表1に記載されるように、いくつかの材料は、材料を1フィート×1フィートの平坦なプラークに成形することによって試験された。これらのプラークを精密機械加工して、約2.18mmの構造的厚さを得た。0.56mmの厚さの難燃性(FR)材料及び0.15mm厚のトップコートの装飾色を、スプレーコーティング技術を使用して各プラークに塗布した。全試料の構造的厚さは2.89mmである。
図22は、24~40GHzの周波数範囲(X軸)にわたって0.5mm増分で0~100mmの距離スパンにわたって測定されたdB(Y軸)単位の挿入損失のサイクロンプロットである。示される各線は、0.5mmの距離増分である。
実施例28:28GHz波周波数でのアレイアンテナ試験
上記の実施例24に記載のプラーク試料を、次に、28GHzに調整したフェーズドアレイアンテナを使用して試験した。
放射線の変化、並びに反射パターン、例えば、主ローブ、副ローブ、反射、ボアサイトエラー、及び相対挿入損失(dB単位)は、28GHz周波数及び2つの無線アンテナ距離、すなわちi)互いに近い(図23Aの「0mm距離」プロット)、ii)数波長離れて(図23Bの「25mm距離」プロット)いた。主ビームボアサイト損失、エラー、3dBビーム幅変化、第1の副ローブ増加、及びバックローブ/反射ローブ増加増大のための入射光線測定値を、3つの方位角である0°、30°、及び60°で実行した。
図23A~図23Bでは、実線は、プラーク試料の間にある2つのアンテナシステムの基準線性能を表し、破線は、0mm及び25mmの距離間隔で2つのアンテナシステムで試験されたプラーク性能を表す。
図23A~図23Bでは、それぞれ「0mm距離」及び「25mm距離」について、各方位角の各々における主ローブは、ほとんど損失を示さず、副ローブは、実施例19の図18A~図18Bのものと比較して改善された。
実施例29:表1の試料のための機械的性能データ
表1からの材料試料のいくつかを機械的性能について試験した。具体的には、PA66+PPEについての「G」[DAM]及び「H」[Cond]とラベル付けされた材料の試料、並びにPA66+GF30について「C」[DAM」及び「D」[Cond]とラベル付けされた材料を試験した。20重量%のGF補強PA66+PPE及び20重量%のGF補強PA66材料(表1には示さず)を使用して追加の試料を調製し、それぞれ「PA66+PPE GF20」及び「PA66 GF20」と称する。以下の表11A~Fは、3つの温度、-40℃、23℃、及び50℃で試験された試料のための機械的性能データを提供する。
Figure 2023517354000012
Figure 2023517354000013
Figure 2023517354000014
Figure 2023517354000015
Figure 2023517354000016
Figure 2023517354000017
実施例30
この実施例30は、ガラス補強繊維(実施例30a)を含まないナイロン6,6、並びに30重量パーセントのガラス補強繊維(実施例30b)及びポリカーボネート(実施例30c)を含有するナイロン6,6の厚さの範囲を示す、
Figure 2023517354000018
Figure 2023517354000019
Figure 2023517354000020
実施例31A~E:PA66/DI配合物を含む試料
表13に示される組成範囲内のガラス繊維、FR添加剤、熱安定剤添加剤、及びUV安定剤と共に、PA66/DIを含むいくつかの配合物が調製される。
Figure 2023517354000021
表13の配合物において、FR添加剤の非限定的な例としては、Exolit(登録商標)OP 1080P、Exolit(登録商標)OP 1314、Exolit(登録商標)OP 1400などが挙げられ得る。Exolit(登録商標)FR添加剤は、Clariantから市販されている。
表13の配合物において、UV安定剤添加剤の非限定的な例としては、Carbon Black(19nm範囲)、Irganox(登録商標)市販製品などの有機UV/熱安定剤、ホスファイト系市販添加剤、ヒンダードアミン光[hindered amine light、HAL]安定剤[例えば、Nylostab(登録商標)製品]、UV吸収剤添加剤、及びそれらの組み合わせが挙げられ得る。
表13の配合物において、熱安定剤及び鎖延長添加剤の非限定的な例としては、Irganox(登録商標)B1171、Irganox(登録商標)B1098、Bruggolen(商標)TP-H1802、Bruggolen(商標)M1251などの銅又は有機系が挙げられ得る。例えば、Irganox(登録商標)B1171は、BASFの市販ポリマー添加剤製品である。
着色剤添加剤は、表13の配合物について成形工程で添加され得る。そのような着色剤添加剤の非限定的な例としては、熱可塑性産業で利用可能な市販製品が挙げられる。
試験プラークは、表13の配合物を使用して、かつ「比誘電率及び誘電正接の決定」のセクションで上述したように調製される。比誘電率及び損失正接値は、上記の試験方法及び20~40GHzの信号周波数範囲によって決定される。表14は、本開示によって調製された様々な試料について測定された誘電性能データの要約を提供する。「損失正接」という用語は、媒体を通る吸収によってどのくらい波が減衰するかの尺度である。
Figure 2023517354000022
実施例32A~C:PA66試料についてのFR性能試験
以下の表15では、難燃性[FR]性能データを、本開示によるいくつかの試料について要約する。試験した試料は、V-0の全体的なUL-94試験評価を達成した。V-0の同様のUL-94試験評価は、20重量%のGF補強剤、20重量%のFR添加剤、並びに最大3重量%の各々のUV添加剤及び着色剤を有するPA66/DI試料について予想される。表15に使用されるFRコーティングは市販されている。
Figure 2023517354000023
ポリマー樹脂系の難燃性を評価するために使用され得る様々な試験及び基準が存在する。
Underwriters’ Laboratories試験番号UL 94は、難燃性熱可塑性化合物についての1つの業界標準試験として機能する。「デバイス及びアプライアンスの部品のためのプラスチック材料の可燃性のための試験のためのUL94規格」は、評価のための試験方法及び基準の詳細を提供する。
試験方法ASTM D635は、水平位置におけるプラスチックの燃焼速度又は燃焼範囲及び燃焼時間のための標準試験方法である。試験方法ASTM D3801は、垂直位置における固体プラスチックの比較燃焼特徴を測定するための標準試験方法である。垂直燃焼試験評点(例えば、V-0、V-1、V-2)は、水平燃焼評価(HB-1、HB-2、HB-3)よりも厳しく、かつ達成することが困難である。
驚くべきことに、実施例は、5Gサービスで有用である十分なミリ波信号を伝送しながら、ミリ波筐体の機械的要件を満たすために、ナイロン6,6ベースの式を開発することができることを示した。この理由のうちの1つは驚くべきことであり、ナイロン66は水を吸収するころであり、これは伝送に悪影響を及ぼすと考えられる。見出されたこの配合物の別の予期せぬ有益な特性は、ポリプロピレン及びポリカーボネートなどの他のベース熱可塑性材料よりも良好な様々な添加剤との適合性である。熱可塑性プラスチックは、それらの優れた加工性にとって有益であることが分かった。驚くべきことに、5、10、20、30、又はそれ以上の重量パーセントのガラス繊維(引張強度及び靭性を改善するため)の添加が、許容可能なミリ波伝送性を有する配合ポリアミドをもたらすことも見出した。
ガラス繊維を添加しないナイロン6,6のための実施例30aに示されるように、減衰係数値は、最大3.9dB/GHz.cm(0.5GHzの波周波数で)の範囲又は0.05~0.07dB/GHz.cm(81GHz波周波数で)の範囲にあり得る。30重量%のガラス繊維を有するナイロン6,6の実施例30b、減衰係数値は、最大5.25dB/GHz.cm(0.5GHz波周波数で)の範囲にあり得るか、0.10~0.20dB/GHz.cm(36GHz波周波数で)の範囲にあり得るか、又は0.055~0.075dB/GHz.cm(81GHz波周波数で)の範囲にあり得る。同様に、ガラス繊維を添加しないポリカーボネートについての実施例30cでは、減衰係数値は、最大3.0dB/GHz.cm(0.5GHz波周波数で)の範囲にあり得るか、又は0.03~0.045dB/GHz.cm(81GHz波周波数で)の範囲にあり得る。
使用されてきた用語及び表現は、限定するものではなく、説明の用語として使用され、そのような用語及び表現の使用において、図示及び記載された特徴又はそれらの部分の任意の等価物を除外する意図はないが、本発明の態様の範囲内で様々な修正が可能であることが認識される。したがって、本発明は、特定の態様及び任意の特徴によって具体的に開示されているが、本明細書に開示される概念の修正例及び変形例は、当業者によって再分類されてもよく、そのような修正例及び変形例は、本発明の態様の範囲によって定義される本発明の範囲内であると考えられることを理解されたい。
態様の列挙。
以下の態様が提供されるが、その付番は、重要度を指定するものとして解釈されるべきではない。
態様1は、0.5GHz~81GHzの周波数範囲で作動する無線アンテナを保護するための筐体物品であって、筐体物品が、熱可塑性樹脂であって、
第1のポリアミドであって、
ナイロン-6、
ナイロン-6,6、
ナイロン-6若しくはナイロン-6,6のコポリマーであって、
ポリ(ヘキサメチレンテレフタルアミド)、
ポリ(ヘキサメチレンイソフタルアミド)、若しくは
ポリ(ヘキサメチレンテレフタルアミド)とポリ(ヘキサメチレンイソフタルアミド)とのコポリマーである、少なくとも1つの繰り返し単位を含む、コポリマー、
それらの混合物、又は
それらのコポリマーを含む、第1のポリアミドと、
第2のポリアミド、添加剤、又はそれらの混合物と、を含む、熱可塑性樹脂を含む、筐体物品を提供する。
態様2は、第1の厚さの第1のプレートと、第2の厚さの第2のプレートと、を備える、態様1に記載の筐体物品を提供する。
態様3は、第1のプレート及び第2のプレートが、別々に電磁信号を減衰させる、態様2に記載の筐体物品を提供する。
態様4は、熱可塑性樹脂が、
第1のポリアミドと、
第2のポリアミドと、
添加剤と、を含む、態様1~3のいずれか1つに記載の筐体物品を提供する。
態様5は、第1のポリアミドが、
ナイロン-6又はナイロン-6,6と、
ナイロン-6又はナイロン-6,6を含むコポリマーであって、コポリマーが、
ポリ(ヘキサメチレンテレフタルアミド)、
ポリ(ヘキサメチレンイソフタルアミド)、
ポリ(ヘキサメチレンテレフタルアミド)とポリ(ヘキサメチレンイソフタルアミド)とのコポリマーであって、ポリ(ヘキサメチレンテレフタルアミド)繰り返し単位とポリ(ヘキサメチレンイソフタルアミド)繰り返し単位とのモル比が、約60:40~約90:10の範囲にある、コポリマー、又は
それらの混合物である、少なくとも1つの繰り返し単位を含む、コポリマーと、を含む、態様1~4のいずれか1つに記載の筐体物品を提供する。
態様6は、第1のポリアミドが、
ナイロン-6又はナイロン-6,6と、
ナイロン-6又はナイロン-6,6と、
ポリ(ヘキサメチレンテレフタルアミド)、
ポリ(ヘキサメチレンイソフタルアミド)、及び/又は
ポリ(ヘキサメチレンテレフタルアミド)とポリ(ヘキサメチレンイソフタルアミド)とのコポリマーであって、ポリ(ヘキサメチレンテレフタルアミド)繰り返し単位とポリ(ヘキサメチレンイソフタルアミド)繰り返し単位とのモル比が、約70:30~約75:25の範囲にある、コポリマーである、少なくとも1つの繰り返し単位と、を含む、コポリマーと、を含む、態様1~4のいずれか1つに記載の筐体物品を提供する。
態様7は、第1のポリアミドが、ナイロン-6及びナイロン-6,6のうちの少なくとも1つである、態様1~6のいずれか1つに記載の筐体物品を提供する。
態様8は、熱可塑性樹脂が、添加剤を含み、添加剤が、熱可塑性樹脂の最大50重量%のレベルである補強繊維である、態様1~7のいずれか1つに記載の筐体物品を提供する。
態様9は、補強繊維が、ガラス繊維、ケイ素繊維、炭素繊維、ポリプロピレン繊維、ポリアクリロニトリル繊維、バサルト繊維、又はそれらの混合物を含む、態様8に記載の筐体物品を提供する。
態様10は、補強繊維が、ガラス繊維を含む、態様8又は9のいずれか1つに記載の筐体物品を提供する。
態様11は、熱可塑性樹脂が、添加剤を含み、添加剤が、耐紫外線性添加剤、難燃性添加剤、帯電防止添加剤、耐衝撃性改良剤、着色剤、撥水剤、又はそれらの組み合わせから選択される、態様1~10のいずれか1つに記載の筐体物品を提供する。
態様12は、熱可塑性樹脂が、添加剤を含み、添加剤が、熱可塑性樹脂の約0.1重量%~約30重量%の範囲にある、態様1~11のいずれか1つに記載の筐体物品を提供する。
態様13は、熱可塑性樹脂が、添加剤を含み、添加剤が、樹脂の約10重量%~約30重量%の範囲にあり、熱可塑性樹脂の伝送損失が、500MHz~40GHzの周波数を有する信号について2デシベル(dB)未満である、態様1~12のいずれか1つに記載の筐体物品を提供する。
態様14は、0.5GHz~6GHzの周波数範囲、24GHz~30GHzの周波数範囲、及び36GHz~40GHzの範囲のうちの少なくとも1つ以内の熱可塑性樹脂の伝送損失が、1デシベル(dB)未満である、態様1~13のいずれか1つに記載の筐体物品を提供する。
態様15は、熱可塑性樹脂の伝送損失が、0.5デシベル(dB)未満である、態様14に記載の筐体物品を提供する。
態様16は、物品が、無線アンテナを完全に包囲する、態様1~15のいずれか1つに記載の筐体物品を提供する。
態様17は、物品が、パネルを備える、態様1~15のいずれか1つに記載の筐体物品を提供する。
態様18は、物品が、均一な厚さを有する、態様17に記載の筐体物品を提供する。
態様19は、物品が、凸状プロファイル、凹状プロファイル、又は波状プロファイルを有する、態様17又は18のいずれか1つに記載の筐体物品を提供する。
態様20は、パネルが、ウィンドウレスである、態様17~19のいずれか1つに記載の筐体物品を提供する。
態様21は、物品が、耐候性である、態様1~20のいずれか1つに記載の筐体物品を提供する。
態様22は、水分取り込みによる物品の相対的な重量増加が、70℃及び62%の相対湿度での雰囲気中で平衡化すると、4%未満である、態様1~21のいずれか1つに記載の筐体物品を提供する。
態様23は、熱可塑性樹脂が、全組成物質量の最大50重量%のレベルで補強ガラス繊維を含み、熱可塑性樹脂が、
約40MPa~約300MPaの範囲の引張強度と、
0.7g/cm~5g/cmの範囲の密度と、
40kJ/m~150kJ/mの範囲の耐衝撃性と、
物品に衝突する信号の方向が物品の表面に垂直である場合、物品厚さが、信号が物品に衝突する領域にわたって実質的に均一である、以下、
物品厚さが0.5mm~6mmである場合、周波数500MHz~6GHzの信号について1dB~0dB、
物品厚さが0.5mm~4.5mmである場合、周波数24GHz~30GHzの信号について1dB~0dB、
物品厚さが0.5mm~4mmである場合、周波数36GHz~40GHzの信号について1dB~0dB、及び
物品厚さが0.5mm~3.5mmである場合、周波数76GHz~81GHzの信号について1dB~0dB、のうちの少なくとも1つの信号減衰と、を有する、態様1~22のいずれか1つに記載の筐体物品を提供する。
態様24は、物品の密度が、
0.7g/cm以上~5g/cm以下、
0.8g/cm以上~4g/cm以下、及び
0.85以上~3g/cm以下から選択される範囲にある、態様1~23のいずれか1つに記載の筐体物品を提供する。
態様25は、熱可塑性樹脂が、10~50重量%のガラス繊維を含む、態様1~24のいずれか1つに記載の筐体物品を提供する。
態様26は、熱可塑性樹脂が、12~50重量%のガラス繊維を含む、態様25に記載の筐体物品を提供する。
態様27は、熱可塑性樹脂が、14~40重量%のガラス繊維を含む、態様26に記載の筐体物品を提供する。
態様28は、熱可塑性樹脂が、40~300MPaの範囲の引張強度を有する、態様25~27のいずれか1つに記載の筐体物品を提供する。
態様29は、
物品厚さが1.5mm~4mmである場合、周波数500MHz~6GHzの信号のための1B~0dB、
物品厚さが2.5mm~4mmである場合、周波数24GHz~30GHzの信号のためのdB~0dB、
物品厚さが1.75mm~2.75mmである場合、周波数36GHz~40GHzの信号のための1B~0dB、又は
物品厚さが1.75mm~2.75mmである場合、周波数76GHz~81GHzの信号のための1dB~0dBの、実質的に均一な信号減衰を有する、態様1~28のいずれか1つに記載の筐体物品を提供する。
態様30は、最大20%の難燃性添加剤又は難燃性コーティングのうちの少なくとも1つを含み、筐体物品が、V-0のUL-94試験評価を有する、態様1~29のいずれか1つに記載の筐体物品を提供する。
態様31は、熱可塑性樹脂が、PA66:DI(85:15~96:4重量:重量)、約5~約20重量%の範囲のガラス繊維、最大約20重量%の範囲の難燃剤添加剤、最大約3重量%の範囲のUV添加剤、最大約2重量%の範囲の熱安定剤添加剤、及び最大約3重量%の範囲の着色剤添加剤を含む、を含む、態様1~30のいずれか1つに記載の筐体物品を提供する。
態様32は、筐体物品が、射出成形、熱成形、圧縮成形、又は押出のうちの1つによって形成される、態様1~31のいずれかに記載の筐体物品を提供する。
態様33は、無線アンテナから離間した、態様1~32のいずれか1つに記載の筐体物品を備える、システムを提供する。
態様34は、無線アンテナが、5G広帯域セルラネットワーク技術に関連付けられた周波数帯域で作動する、態様33に記載のシステムを提供する。
態様35は、システムであって、
無線アンテナと、
無線アンテナを実質的に囲む、態様1~34のいずれか1つに記載の筐体物品と、を備える、システムを提供する。
態様36は、無線アンテナが、5G広帯域セルラネットワーク技術に関連付けられた周波数帯域で作動する、態様35に記載のシステムを提供する。
態様37は、0.5GHz~81GHzの周波数範囲で作動する無線アンテナを保護するための筐体物品であって、筐体物品が、ナイロン-6,6を含む、筐体物品を提供する。
態様38は、態様1~37のいずれか1つに記載の筐体を介して電磁放射を送信することを含む、方法を提供する。

Claims (38)

  1. 0.5GHz~81GHzの周波数範囲で作動する無線アンテナを保護するための筐体物品であって、前記筐体物品が、熱可塑性樹脂であって、
    第1のポリアミドであって、
    ナイロン-6、
    ナイロン-6,6、
    ナイロン-6若しくはナイロン-6,6のコポリマーであって、
    ポリ(ヘキサメチレンテレフタルアミド)、
    ポリ(ヘキサメチレンイソフタルアミド)、若しくは
    ポリ(ヘキサメチレンテレフタルアミド)とポリ(ヘキサメチレンイソフタルアミド)とのコポリマーである、少なくとも1つの繰り返し単位を含む、コポリマー、
    それらの混合物、又は
    それらのコポリマーを含む、第1のポリアミドと、
    第2のポリアミド、添加剤、又はそれらの混合物と、を含む、熱可塑性樹脂を含む、筐体物品。
  2. 第1の厚さの第1のプレートと、第2の厚さの第2のプレートと、を備える、請求項1に記載の筐体物品。
  3. 前記第1のプレート及び前記第2のプレートが、別々に電磁信号を減衰させる、請求項2に記載の筐体物品。
  4. 前記熱可塑性樹脂が、
    第1のポリアミドと、
    第2のポリアミドと、
    添加剤と、を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の筐体物品。
  5. 前記第1のポリアミドが、
    ナイロン-6又はナイロン-6,6と、
    ナイロン-6又はナイロン-6,6を含むコポリマーであって、前記コポリマーが、
    ポリ(ヘキサメチレンテレフタルアミド)、
    ポリ(ヘキサメチレンイソフタルアミド)、
    ポリ(ヘキサメチレンテレフタルアミド)とポリ(ヘキサメチレンイソフタルアミド)とのコポリマーであって、ポリ(ヘキサメチレンテレフタルアミド)繰り返し単位とポリ(ヘキサメチレンイソフタルアミド)繰り返し単位とのモル比が、約70:30~約90:10の範囲にある、コポリマー、又は
    それらの混合物である、少なくとも1つの繰り返し単位を含む、コポリマーと、を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の筐体物品。
  6. 前記第1のポリアミドが、
    ナイロン-6又はナイロン-6,6と、
    ナイロン-6又はナイロン-6,6と、
    ポリ(ヘキサメチレンテレフタルアミド)、
    ポリ(ヘキサメチレンイソフタルアミド)、及び/又は
    ポリ(ヘキサメチレンテレフタルアミド)とポリ(ヘキサメチレンイソフタルアミド)とのコポリマーであって、ポリ(ヘキサメチレンテレフタルアミド)繰り返し単位とポリ(ヘキサメチレンイソフタルアミド)繰り返し単位とのモル比が、約70:30~約75:25の範囲にある、コポリマーである、少なくとも1つの繰り返し単位と、を含む、コポリマーと、を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の筐体物品。
  7. 前記第1のポリアミドが、ナイロン-6及びナイロン-6,6のうちの少なくとも1つである、請求項1~6のいずれか一項に記載の筐体物品。
  8. 前記熱可塑性樹脂が、前記添加剤を含み、前記添加剤が、前記熱可塑性樹脂の最大50重量%のレベルである補強繊維である、請求項1~7のいずれか一項に記載の筐体物品。
  9. 前記補強繊維が、ガラス繊維、ケイ素繊維、炭素繊維、ポリプロピレン繊維、ポリアクリロニトリル繊維、バサルト繊維、又はそれらの混合物を含む、請求項8に記載の筐体物品。
  10. 前記補強繊維が、ガラス繊維を含む、請求項8又は9に記載の筐体物品。
  11. 前記熱可塑性樹脂が、前記添加剤を含み、前記添加剤が、耐紫外線性添加剤、難燃性添加剤、帯電防止添加剤、耐衝撃性改良剤、着色剤、撥水剤、又はそれらの組み合わせから選択される、請求項1~10のいずれか一項に記載の筐体物品。
  12. 前記熱可塑性樹脂が、前記添加剤を含み、前記添加剤が、前記熱可塑性樹脂の約0.1重量%~約30重量%の範囲にある、請求項1~11のいずれか一項に記載の筐体物品。
  13. 前記熱可塑性樹脂が、前記添加剤を含み、前記添加剤が、前記樹脂の約10重量%~約30重量%の範囲にあり、前記熱可塑性樹脂の伝送損失が、500MHz~40GHzの周波数を有する信号について2デシベル(dB)未満である、請求項1~12のいずれか一項に記載の筐体物品。
  14. 0.5GHz~6GHzの周波数範囲、24GHz~30GHzの周波数範囲、及び36GHz~40GHzの範囲のうちの少なくとも1つ以内の前記熱可塑性樹脂の伝送損失が、1デシベル(dB)未満である、請求項1~13のいずれか一項に記載の筐体物品。
  15. 前記熱可塑性樹脂の前記伝送損失が、0.5デシベル(dB)未満である、請求項14に記載の筐体物品。
  16. 前記物品が、前記無線アンテナを完全に包囲する、請求項1~15のいずれか一項に記載の筐体物品。
  17. 前記物品が、パネルを備える、請求項1~15のいずれか一項に記載の筐体物品。
  18. 前記物品が、均一な厚さを有する、請求項17に記載の筐体物品。
  19. 前記物品が、凸状プロファイル、凹状プロファイル、又は波状プロファイルを有する、請求項17又は18に記載の筐体物品。
  20. 前記パネルが、ウィンドウレスである、請求項17~19のいずれか一項に記載の筐体物品。
  21. 前記物品が、耐候性である、請求項1~20のいずれか一項に記載の筐体物品。
  22. 水分取り込みによる前記物品の相対的な重量増加が、70℃及び62%の相対湿度での雰囲気中で平衡化すると、4%未満である、請求項1~21のいずれか一項に記載の筐体物品。
  23. 前記熱可塑性樹脂が、全組成物質量の最大50重量%のレベルで補強ガラス繊維を含み、前記熱可塑性樹脂が、
    約40MPa~約300MPaの範囲の引張強度と、
    0.7g/cm~5g/cmの範囲の密度と、
    40kJ/m~150kJ/mの範囲の耐衝撃性と、
    前記物品に衝突する信号の方向が前記物品の表面に垂直である場合、物品厚さが、前記信号が前記物品に衝突する領域にわたって実質的に均一である、以下、
    前記物品厚さが0.5mm~6mmである場合、周波数500MHz~6GHzの信号について1dB~0dB、
    前記物品厚さが0.5mm~4.5mmである場合、周波数24GHz~30GHzの信号について1dB~0dB、
    前記物品厚さが0.5mm~4mmである場合、周波数36GHz~40GHzの信号について1dB~0dB、及び
    前記物品厚さが0.5mm~3.5mmである場合、周波数76GHz~81GHzの信号について1dB~0dB、のうちの少なくとも1つの信号減衰と、を有する、請求項1~22のいずれか一項に記載の筐体物品。
  24. 前記物品の密度が、
    0.7g/cm以上~5g/cm以下、
    0.8g/cm以上~4g/cm以下、及び
    0.85以上~3g/cm以下から選択される範囲にある、請求項1~23のいずれか一項に記載の筐体物品。
  25. 前記熱可塑性樹脂が、10~50重量%のガラス繊維を含む、請求項1~24のいずれか一項に記載の筐体物品。
  26. 前記熱可塑性樹脂が、12~50重量%のガラス繊維を含む、請求項25に記載の筐体物品。
  27. 前記熱可塑性樹脂が、14~40重量%のガラス繊維を含む、請求項26に記載の筐体物品。
  28. 前記熱可塑性樹脂が、40~300MPaの範囲の引張強度を有する、請求項25~27のいずれか一項に記載の筐体物品。
  29. 前記物品厚さが1.5mm~4mmである場合、周波数500MHz~6GHzの信号について1B~0dB、
    前記物品厚さが2.5mm~4mmである場合、周波数24GHz~30GHzの信号についてdB~0dB、
    前記物品厚さが1.75mm~2.75mmである場合、周波数36GHz~40GHzの信号について1B~0dB、又は
    前記物品厚さが1.75mm~2.75mmである場合、周波数76GHz~81GHzの信号について1dB~0dBの、実質的に均一な信号減衰を有する、請求項1~28のいずれか一項に記載の筐体物品。
  30. 最大20%の難燃性添加剤又は難燃性コーティングのうちの少なくとも1つを含み、前記筐体物品が、V-0のUL-94試験評価を有する、請求項1~29のいずれか一項に記載の筐体物品。
  31. 前記熱可塑性樹脂が、PA66:DI(85:15~96:4重量:重量)、約5~約20重量%の範囲のガラス繊維、最大約20重量%の範囲の難燃剤添加剤、最大約3重量%の範囲のUV添加剤、最大約2重量%の範囲の熱安定剤添加剤、及び最大約3重量%の範囲の着色剤添加剤を含む、請求項1~30のいずれか一項に記載の筐体物品。
  32. 前記筐体物品が、射出成形、熱成形、圧縮成形、又は押出のうちの1つによって形成される、請求項1~31のいずれかに記載の筐体物品。
  33. 前記無線アンテナから離間した、請求項1~32のいずれか一項に記載の筐体物品を備える、システム。
  34. 前記無線アンテナが、5G広帯域セルラネットワーク技術に関連付けられた周波数帯域で作動する、請求項33に記載のシステム。
  35. システムであって、
    前記無線アンテナと、
    前記無線アンテナを実質的に囲む、請求項1~34のいずれか一項に記載の前記筐体物品と、を備える、システム。
  36. 前記無線アンテナが、5G広帯域セルラネットワーク技術に関連付けられた周波数帯域で作動する、請求項35に記載のシステム。
  37. 0.5GHz~81GHzの周波数範囲で作動する無線アンテナを保護するための筐体物品であって、前記筐体物品が、ナイロン-6,6を含む、筐体物品。
  38. 請求項1~37のいずれか一項に記載の筐体を介して電磁放射を送信することを含む、方法。
JP2022554912A 2020-03-13 2021-03-12 ネットワーク用途のための熱可塑性樹脂 Pending JP2023517354A (ja)

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US202062989105P 2020-03-13 2020-03-13
US62/989,105 2020-03-13
US202163142081P 2021-01-27 2021-01-27
US63/142,081 2021-01-27
US202163154035P 2021-02-26 2021-02-26
US63/154,035 2021-02-26
PCT/IB2021/052093 WO2021181362A1 (en) 2020-03-13 2021-03-12 Thermoplastic resins for network applications

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023517354A true JP2023517354A (ja) 2023-04-25

Family

ID=75108682

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022554912A Pending JP2023517354A (ja) 2020-03-13 2021-03-12 ネットワーク用途のための熱可塑性樹脂

Country Status (6)

Country Link
US (2) US11312859B2 (ja)
EP (1) EP4118133A1 (ja)
JP (1) JP2023517354A (ja)
KR (1) KR20220152562A (ja)
CN (1) CN115413285B (ja)
WO (1) WO2021181362A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023037194A1 (en) * 2021-09-08 2023-03-16 Inv Nylon Chemicals Americas, Llc Articles with controlled shielding for use with 5g radio waves
WO2023037196A1 (en) * 2021-09-08 2023-03-16 Inv Nylon Polymers Americas, Llc Colorized articles for use with 5g radio waves
WO2023037193A1 (en) * 2021-09-08 2023-03-16 Inv Nylon Polymers Americas, Llc Articles for use with 5g radio waves
WO2023037195A1 (en) * 2021-09-08 2023-03-16 Inv Nylon Chemicals Americas, Llc Recyclable articles for use with 5g radio waves

Family Cites Families (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3617805A (en) * 1970-03-02 1971-11-02 Dayton Aircraft Prod Inc Low-noise static discharger device
US4255752A (en) * 1978-09-13 1981-03-10 International Telephone And Telegraph Corporation Lightweight composite slotted-waveguide antenna and method of manufacture
DE3412704A1 (de) * 1983-04-06 1984-10-11 Nippondenso Co., Ltd., Kariya, Aichi Vorrichtung zum messen des alkoholgehaltes in kraftstoffgemischen
EP1052595B1 (de) * 1999-05-14 2001-09-19 Sokymat Sa Transponder und Spritzgussteil sowie Verfahren zu ihrer Herstellung
DE10057455C2 (de) * 2000-11-20 2003-11-06 Ems Chemie Ag Polyamid-Formmassen mit verbesserten Eigenschaften
JP2006002005A (ja) * 2004-06-16 2006-01-05 Asahi Kasei Chemicals Corp 難燃性ポリアミド樹脂組成物
WO2008039671A2 (en) * 2006-09-19 2008-04-03 Invista Technologies S.A.R.L. Polyamide composition with improved heat stability and whiteness
US8859665B2 (en) * 2006-12-05 2014-10-14 E I Du Pont De Nemours And Company Polyamide housings for portable electronic devices
ES2324734T3 (es) * 2007-02-07 2009-08-13 Ems-Chemie Ag Compuestos de moldeo de poliamida rellenos con absorcion de agua reducida.
US8476354B2 (en) * 2008-12-23 2013-07-02 E I Du Pont De Nemours And Company Low sink marks and excellent surface appearance reinforced polyamide compositions
JP2010168559A (ja) * 2008-12-26 2010-08-05 Toray Ind Inc ポリアミド樹脂組成物およびそれからなる成形品
WO2011094673A2 (en) * 2010-02-01 2011-08-04 Invista Technologies S.A R.L. Bio-based terpolymers and process of making the same
CN102206411B (zh) * 2010-03-30 2013-08-21 E.I.内穆尔杜邦公司 阻燃性聚酰胺树脂组合物及包含该组合物的制品
US20150107877A1 (en) * 2012-04-27 2015-04-23 Dsm Ip Assets B.V. Electrically conductive polyamide substrate
JP6467140B2 (ja) * 2013-05-30 2019-02-06 ダイセルポリマー株式会社 ミリ波の遮蔽性能を有している成形体用の熱可塑性樹脂組成物
WO2015084110A1 (ko) * 2013-12-06 2015-06-11 주식회사 엘지화학 레이더 커버용 열가소성 수지 조성물
EP2902444B1 (de) 2014-01-31 2018-01-17 Ems-Patent Ag Polyamid-Formmassen mit flammhemmenden Eigenschaften und sehr guter Langzeitwärmealterungsbeständigkeit
TW201600538A (zh) * 2014-05-14 2016-01-01 英威達技術有限公司 非晶形高性能聚醯胺
JP6847572B2 (ja) * 2014-07-30 2021-03-24 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 ポリアミド樹脂組成物および成形品
US10017631B2 (en) * 2014-12-26 2018-07-10 Lg Chem, Ltd. Radar cover-use resin composition, and radar cover and radar apparatus obtained therefrom
KR20180014019A (ko) * 2015-05-28 2018-02-07 디에스엠 아이피 어셋츠 비.브이. 열가소성 중합체 조성물, 이로 제조된 물품 및 이의 제조 방법
US10374315B2 (en) 2015-10-28 2019-08-06 Rogers Corporation Broadband multiple layer dielectric resonator antenna and method of making the same
WO2017203467A1 (en) 2016-05-26 2017-11-30 Sabic Global Technologies B.V. Thermoplastic compositions for electronics or telecommunication applications and shaped article therefore
US20180009982A1 (en) 2016-07-11 2018-01-11 A. Schulman Gmbh Compounded copolyamide powders
EP3312224B1 (en) * 2016-10-21 2018-12-26 Ems-Patent Ag Polyamide moulding composition and multi-layered structure made herefrom
EP3330319B1 (de) * 2016-12-02 2020-08-26 EMS-Patent AG Polyamid-formmassen mit geringer relativer permittivität
WO2018189114A1 (en) * 2017-04-10 2018-10-18 Solvay Specialty Polymers Usa, Llc Aliphatic polyamide compositions and corresponding mobile electronic device components
EP3609955B1 (en) * 2017-04-10 2022-01-26 Solvay Specialty Polymers USA, LLC Aliphatic polyamide compositions and corresponding mobile electronic device components
CN107573683B (zh) * 2017-08-29 2021-02-12 会通新材料股份有限公司 一种低介电常数玻纤增强聚酰胺材料及其制备方法
CN108410167A (zh) * 2018-04-09 2018-08-17 贵州省材料产业技术研究院 一种玻纤增强低介电尼龙材料及其制备方法
US20220050181A1 (en) 2018-09-26 2022-02-17 Agc Glass Europe Optical cover for detection device
US20210403713A1 (en) 2020-03-13 2021-12-30 Inv Nylon Chemicals Americas, Llc Articles for use with 5g radio waves
US20210403712A1 (en) 2020-03-13 2021-12-30 Inv Nylon Chemicals Americas, Llc Recyclable articles for use with 5g radio waves
US20210403711A1 (en) 2020-03-13 2021-12-30 Inv Nylon Chemicals Americas, Llc Articles with controlled shielding for use with 5g radio waves

Also Published As

Publication number Publication date
CN115413285B (zh) 2024-04-16
KR20220152562A (ko) 2022-11-16
WO2021181362A1 (en) 2021-09-16
EP4118133A1 (en) 2023-01-18
US20210292553A1 (en) 2021-09-23
US11312859B2 (en) 2022-04-26
CN115413285A (zh) 2022-11-29
US20220204765A1 (en) 2022-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11312859B2 (en) Thermoplastic resins for network applications
US20210403713A1 (en) Articles for use with 5g radio waves
US20210403711A1 (en) Articles with controlled shielding for use with 5g radio waves
EP2578631B1 (en) Resin composition, and prepreg and laminated sheet using same
KR102057434B1 (ko) 디알킬포스핀산과 알킬포스폰산의 혼합물, 이의 제조 방법 및 이의 용도
US10519279B2 (en) Thermosetting resin composition, prepreg, laminate and multilayer printed wiring board
CN109467747B (zh) 用于聚合物组合物的增效的阻燃剂组合及其用途
KR20180102568A (ko) 다층 전송 선로판
US20210403712A1 (en) Recyclable articles for use with 5g radio waves
US10907029B2 (en) Resin composition, resin layer-provided support, prepreg, laminate sheet, multilayer printed wiring board, and printed wiring board for millimeter-wave radar
CN112409638B (zh) 用于聚合物组合物的阻燃剂组合及其用途
TWI784445B (zh) 包含用於網路應用之熱塑性樹脂的殼體物件、天線系統及通信方法
EP4067430A1 (en) Thermoplastic resin composition and molded article manufactured therefrom
WO2023037193A1 (en) Articles for use with 5g radio waves
WO2023037195A1 (en) Recyclable articles for use with 5g radio waves
EP4053202A1 (en) Thermoplastic resin composition and molded product manufactured therefrom
WO2023042015A1 (en) Articles for use with 5g radio waves
WO2023037194A1 (en) Articles with controlled shielding for use with 5g radio waves
US20220010134A1 (en) Colorized articles for use with 5g radio waves
JP2000119512A (ja) 難燃性強化ポリアミド樹脂組成物
WO2023037196A1 (en) Colorized articles for use with 5g radio waves
WO2015091416A1 (en) Polyamide-polyester blends with improved properties
KR101748243B1 (ko) 유동성과 표면 광택이 우수한 비할로겐 난연성 폴리에스테르 수지 조성물 및 이의 성형품
JP3555313B2 (ja) 難燃性樹脂組成物
US20230357539A1 (en) Fiber Reinforced Thermoplastic Polymer Composition With Flame Retardant Properties

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230922

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231017

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240117

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20240402