JP2023510885A - 治療用物質および処置方法 - Google Patents

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JP2023510885A JP2022543116A JP2022543116A JP2023510885A JP 2023510885 A JP2023510885 A JP 2023510885A JP 2022543116 A JP2022543116 A JP 2022543116A JP 2022543116 A JP2022543116 A JP 2022543116A JP 2023510885 A JP2023510885 A JP 2023510885A
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チョウ,ダオホン
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Abstract

本発明は、化合物(たとえば式(I)、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ)、それらの作用機構、ならびに本明細書中記載の化合物(たとえば式(I)、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ)を使用して増殖活性を調節する方法および疾患および障害を処置する方法を対象とする。
【選択図】なし

Description

政府の支援に関する情報
本発明は、アメリカ国立衛生研究所により承認された認可番号CA223371、CA219836、およびCA241191の下政府の支援を伴いなされたものであった。政府は、本発明において特定の権利を有する。
B細胞リンパ腫2(Bcl-2)タンパク質ファミリーは、アポトーシス促進性メンバーおよび抗アポトーシス性メンバーからなり、内因性アポトーシス経路の制御を介した細胞運命の決定に重要な役割を果たしている。Bcl-2、Bcl-xL、Bcl-w、およびMcl-1などの抗アポトーシス性Bcl-2ファミリータンパク質は、多くのがんでアップレギュレートされており、腫瘍の惹起、進行、ならびに化学療法および標的治療への耐性に関連している。よって、これら抗アポトーシス性Bcl-2タンパク質は、新規の抗がん剤の開発にとって魅力的な標的である(Lessene et al., Nat Rev Drug Discov 7: 989-1000, 2008; Vogler et al., Cell Death Differ 2009;16: 360-367; Delbridge et al., Nat Rev Cancer 16: 99-109, 2016)。多くのBcI-2小分子阻害剤が報告されている(Bajwa et al., Expert Opin Ther Patents 22:37-55, 2012; Vogler, Adv Med. 1-14, 2014; Ashkenazi et al., 16: 273-284, 2017)。以下は、様々な段階の薬物の開発で研究されたBcI-2小分子阻害剤の一部である:ABT-737(米国特許公開公報第20070072860号)、ナビトクラクス(ABT-263、国際特許公開公報第2009155386号)、ベネトクラクス(ABT-199、国際特許公開公報第2010138588号)、オバトクラクス(GX 15-070、国際特許公開公報第2004106328号)、(-)-ゴシポール(AT-101、国際特許公開公報第2002097053号)、sabutoclax(BI-97C1、国際特許公開公報第2010120943号)、TW-37(国際特許公開公報第2006023778号)、BM-1252(APG-1252)、およびA-1155463(VV02010080503)。
ベネトクラクスは、選択的なBcl-2阻害剤であり、17-p欠失を伴う慢性リンパ性白血病(CLL)の処置で2016年にFDAにより認可された。ベネトクラクスは、標的上の血小板毒性を回避するためにBcI-xLを上回る高いBcI-2への選択性を有するように設計された(Souers et al., Nat Med 19: 202-208, 2013)。血小板は、それらのバイアビリティを維持するためBcl-xLに依存しており、よって、ABT-737(Schoenwaelder et al., Blood 118: 1663-1674, 2011)、ABT-263(Tse et al., Cancer Res 68: 3421-3428, 2008; Roberts et al., Bri J Haematol 170: 669-678, 2015)、BM-1197(Bai et al., PLoS ONE 9:e99404, 2014)、A-1155463(Tao et al., ACS Med Chem Lett 5:1088-1093,2014)、またはA-1331852で処置された動物および/またはヒトにおいて、それらのBcl-xLの阻害により、用量を限定する血小板減少症が観察された。しかしながら、多くのCLL患者は、ベネトクラクスに耐性があり(Roberts et al., N Engl J Med 374: 311-322, 2016)、微小環境での生存シグナルによるBcl-xLのアップレギュレーションは、この耐性の原因となる主要な構成要素として同定されており、ベネトクラクス耐性CLL細胞の殺滅におけるBcl-2/Bcl-xL二重阻害剤ABT-263の高い有効性と一致している(Oppermann et al., Blood 128: 934-947, 2016)。さらに、Bcl-xLは、全般的に、固形腫瘍においてBcl-2よりも高頻度で過剰発現している。重要なことに、単一の作用物質としてまたは他の抗腫瘍剤と組み合わせたABT-263の前臨床試験および臨床試験から、いくつかの固形の悪性腫瘍および血液学的な悪性腫瘍に対する確固たる結果が報告されている(Delbridge et al., Nat Rev Cancer 16: 99-109, 2016)。よって、Bcl-xL阻害剤の抗腫瘍的な多用途性および有効性を、それらの標的上の血小板毒性を回避しつつ、維持し得る化合物を開発することが当該分野で必要とされている。
本発明は、化合物(たとえば式(I))、それらの作用機構、ならびに本明細書中記載の化合物(たとえば式(I))を使用して増殖活性を調節する方法および疾患および障害を処置する方法を対象とする。別の態様では、疾患または障害は、がんである。別の態様では、がんは、Bcl-xL依存性がんである。
別の態様では、本発明は、式(I):Y-L-R-L-Yの化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグを対象とする:
(式中、
は、独立して、
Figure 2023510885000001

であるか、存在しておらず、
Rは、任意選択で置換されてよいC1-50アルキレンまたは任意選択で置換されてよいC1-50ヘテロアルキレンであり、
任意選択で、任意選択で置換されてよいアルキレンまたは任意選択で置換されてよいヘテロアルキレンの各例の1つ以上の骨格炭素原子は、独立して、-C(=O)O-、-OC(=O)-、-NHC(=O)-、-C(=O)NH-、任意選択で置換されてよいシクロアルキレン、任意選択で置換されてよいヘテロシクロアルキレン、任意選択で置換されてよいアリレン、または任意選択で置換されてよいヘテロアリレンで置き換えられていてもよく、
任意選択で、任意選択で置換されてよいヘテロアルキレンの各例の1つ以上の骨格ヘテロ原子は、独立して、任意選択で置換されてよいシクロアルキレン、任意選択で置換されてよいヘテロシクロアルキレン、任意選択で置換されてよいアリレン、または任意選択で置換されてよいヘテロアリレンで置き換えられていてもよく、
は、独立して、
Figure 2023510885000002

であり、
Yは、独立して、
Figure 2023510885000003
Figure 2023510885000004

であり、
は、独立して、
Figure 2023510885000005
Figure 2023510885000006

であり、
各Rは、独立して、H、任意選択で置換されてよいアルキル、または任意選択で置換されてよいシクロアルキルであり、
各Rは、水素、
Figure 2023510885000007

であり、
各Rは、独立して、H、任意選択で置換されてよいアルキル、または任意選択で置換されてよいシクロアルキルであり、
各Rは、独立して、H、任意選択で置換されてよいアルキル、または任意選択で置換されてよいシクロアルキルであり、
rは、独立して、0~10である)。
別の態様では、本発明は、式(I):Y-L-R-L-Yの化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグを対象とする:
(式中、
は、独立して、
Figure 2023510885000008

であるか、存在しておらず、
Rは、独立して、
Figure 2023510885000009

であり、
は、独立して、
Figure 2023510885000010

であり、
Yは、独立して、
Figure 2023510885000011
Figure 2023510885000012

であり、
は、独立して、
Figure 2023510885000013
Figure 2023510885000014
であり、
各Rは、独立して、H、任意選択で置換されてよいアルキル、または任意選択で置換されてよいシクロアルキルであり、
各Rは、
Figure 2023510885000015

であり、
各Rは、独立して、H、任意選択で置換されてよいアルキル、または任意選択で置換されてよいシクロアルキルであり、
各Rは、独立して、H、任意選択で置換されてよいアルキル、または任意選択で置換されてよいシクロアルキルであり、
各m、n、o、p、およびrは、独立して0~10である)。
一態様では、Rは、
Figure 2023510885000016

であり、各m、n、o、およびpは、独立して0~10である。一態様では、Rは、
Figure 2023510885000017

であり、各m、n、o、およびpは、独立して0~10である。別の態様では、Rは、
Figure 2023510885000018

であり、各m、n、o、およびpは、独立して0~10である。
別の態様では、Yは、
Figure 2023510885000019

である。
別の態様では、Lは、
Figure 2023510885000020

である。
別の実施形態では、Lは、
Figure 2023510885000021

である。別の実施形態では、Lは、
Figure 2023510885000022

である。
別の実施形態では、Lは、
Figure 2023510885000023

である。別の実施形態では、Lは、
Figure 2023510885000024
である。別の実施形態では、Lは、
Figure 2023510885000025

である。別の実施形態では、Lは、
Figure 2023510885000026

である。別の実施形態では、Lは、
Figure 2023510885000027

である。
別の態様では、Yは、
Figure 2023510885000028

であり、Lは、
Figure 2023510885000029

である。
別の態様では、Yは、
Figure 2023510885000030

であり、Lは、
Figure 2023510885000031

である。
別の態様では、Yは、
Figure 2023510885000032

であり、Lは、
Figure 2023510885000033

である。
別の態様では、Yは、
Figure 2023510885000034

であり、Lは、
Figure 2023510885000035

であり、Lは、
Figure 2023510885000036

である。
本明細書中提示される実施形態のいずれかでは、Lは、
Figure 2023510885000037

である。
本明細書中提示される実施形態のいずれかでは、Yは、
Figure 2023510885000038

である。
本明細書中提示される実施形態のいずれかでは、Rは、
Figure 2023510885000039

である。
一部の実施形態では、Rは、
Figure 2023510885000040

である。
一部の実施形態では、Rは、
Figure 2023510885000041

である。
一部の実施形態では、Rは、
Figure 2023510885000042

である。
一部の実施形態では、Rは、
Figure 2023510885000043

である。一部の実施形態では、Rは、
Figure 2023510885000044

である。一部の実施形態では、Rは、
Figure 2023510885000045

である。一部の実施形態では、Rは、
Figure 2023510885000046

である。一部の実施形態では、Rは、
Figure 2023510885000047

である。一部の実施形態では、Rは、
Figure 2023510885000048

である。一部の実施形態では、Rは、
Figure 2023510885000049
である。一部の実施形態では、Rは、
Figure 2023510885000050

である。
別の態様では、Yは、
Figure 2023510885000051

であり、Rは、
Figure 2023510885000052

である。
本明細書中提示される実施形態のいずれかでは、nは、1~9である。
本明細書中提示される実施形態のいずれかでは、nは、1~6である。
本明細書中提示される実施形態のいずれかでは、Lは、
Figure 2023510885000053

である。
別の態様では、Yは、
Figure 2023510885000054

であり、Lは、
Figure 2023510885000055

である。
本明細書中提示される実施形態のいずれかでは、Yは、
Figure 2023510885000056

である。
別の態様では、Yは、
Figure 2023510885000057

であり、Yは、
Figure 2023510885000058

である。
別の態様では、Yは、
Figure 2023510885000059

であり、Lは、
Figure 2023510885000060

であり、Yは、
Figure 2023510885000061

である。
別の態様では、Yは、
Figure 2023510885000062

であり、Lは、
Figure 2023510885000063

であり、Yは、
Figure 2023510885000064

である。
本明細書中提示される実施形態のいずれかでは、Rは、
Figure 2023510885000065

である。
別の態様では、Yは、
Figure 2023510885000066

であり、Rは、
Figure 2023510885000067

であり、Lは、
Figure 2023510885000068

である。
別の態様では、Yは、
Figure 2023510885000069

であり、Rは、
Figure 2023510885000070

であり、
は、
Figure 2023510885000071

である。
別の態様では、Yは、
Figure 2023510885000072

であり、Lは、
Figure 2023510885000073

であり、Rは、
Figure 2023510885000074

であり、Yは、
Figure 2023510885000075

である。
別の態様では、Yは、
Figure 2023510885000076

であり、Lは、
Figure 2023510885000077

であり、Rは、
Figure 2023510885000078

であり、Yは、
Figure 2023510885000079

である。
本明細書中提示される実施形態のいずれかでは、Rは、
Figure 2023510885000080

であり、oは、0~9である。
本明細書中提示される実施形態のいずれかでは、Rは、
Figure 2023510885000081

であり、oは、1~3である。
本明細書中提示される実施形態のいずれかでは、Rは、
Figure 2023510885000082

であり、nは、0~9である。
本明細書中提示される実施形態のいずれかでは、Rは、
Figure 2023510885000083

であり、nは、0~6である。
本明細書中提示される実施形態のいずれかでは、Rは、
Figure 2023510885000084

であり、nは、0~3である。
本明細書中提示される実施形態のいずれかでは、Rは、
Figure 2023510885000085

であり、nは2である。
本明細書中提示される実施形態のいずれかでは、Yは、
Figure 2023510885000086

である。
別の態様では、Yは、
Figure 2023510885000087

であり、Lは、
Figure 2023510885000088

であり、Yは、
Figure 2023510885000089

である。
別の態様では、Yは、
Figure 2023510885000090

であり、Lは、
Figure 2023510885000091

であり、Lは、
Figure 2023510885000092

である。
別の態様では、Yは、
Figure 2023510885000093

であり、Lは、
Figure 2023510885000094

であり、Lは、
Figure 2023510885000095

であり、Yは、
Figure 2023510885000096

である。
本明細書中提示される実施形態のいずれかでは、Lは、
Figure 2023510885000097
である。
別の態様では、Lは、
Figure 2023510885000098
であり、Lは、
Figure 2023510885000099
である。
別の態様では、Yは、
Figure 2023510885000100
であり、Lは、
Figure 2023510885000101
である。
別の態様では、Lは、
Figure 2023510885000102
であり、Yは、
Figure 2023510885000103
であり、Lは、
Figure 2023510885000104
である。
別の態様では、Yは、
Figure 2023510885000105
または
Figure 2023510885000106
であり、Lは、
Figure 2023510885000107
である。
別の態様では、Yは、
Figure 2023510885000108
または
Figure 2023510885000109
であり、Lは、
Figure 2023510885000110
であり、Lは、
Figure 2023510885000111
である。
別の態様では、Yは、
Figure 2023510885000112
または
Figure 2023510885000113
であり、Yは、
Figure 2023510885000114
であり、Lは、
Figure 2023510885000115
である。
別の態様では、Yは、
Figure 2023510885000116
または
Figure 2023510885000117
であり、Lは、
Figure 2023510885000118
であり、Yは、
Figure 2023510885000119
であり、Lは、
Figure 2023510885000120
である。
別の態様では、Yは、
Figure 2023510885000121
または
Figure 2023510885000122
であり、Rは、
Figure 2023510885000123
であり、Lは、
Figure 2023510885000124
である。別の態様では、mは、1である。別の態様では、oは、1である。別の態様では、pは、1である。別の態様では、mは1であり、oは1であり、pは1である。
別の態様では、Yは、
Figure 2023510885000125
または
Figure 2023510885000126
であり、Lは、
Figure 2023510885000127
であり、Rは、
Figure 2023510885000128
であり、
は、
Figure 2023510885000129
である。別の態様では、mは1である。別の態様では、oは1である。別の態様では、pは1である。別の態様では、mは1であり、oは1であり、pは1である。
別の態様では、Yは、
Figure 2023510885000130
または
Figure 2023510885000131
であり、Yは、
Figure 2023510885000132
であり、Rは、
Figure 2023510885000133
であり、Lは、
Figure 2023510885000134
である。別の態様では、mは1である。別の態様では、oは1である。別の態様では、pは1である。別の態様では、mは1であり、oは1であり、pは1である。
別の態様では、Yは、
Figure 2023510885000135
または
Figure 2023510885000136
であり、Lは、
Figure 2023510885000137
であり、Yは、
Figure 2023510885000138
であり、Rは、
Figure 2023510885000139
であり、Lは、
Figure 2023510885000140
である。別の態様では、mは1である。別の態様では、oは1である。別の態様では、pは1である。別の態様では、mは1であり、oは1であり、pは1である。
別の態様では、Yは、
Figure 2023510885000141
または
Figure 2023510885000142
であり、Rは、
Figure 2023510885000143
であり、Lは、
Figure 2023510885000144
である。別の態様では、mは1である。別の態様では、oは1である。別の態様では、mは1であり、oは1である。
別の態様では、Yは、
Figure 2023510885000145
または
Figure 2023510885000146
であり、Lは、
Figure 2023510885000147
であり、Rは、
Figure 2023510885000148
であり、Lは、
Figure 2023510885000149
である。別の態様では、mは1である。別の態様では、oは1である。別の態様では、mは1であり、oは1である。
別の態様では、Yは、
Figure 2023510885000150
または
Figure 2023510885000151
であり、Yは、
Figure 2023510885000152
であり、Rは、
Figure 2023510885000153
であり、Lは、
Figure 2023510885000154
である。別の態様では、mは1である。別の態様では、oは1である。別の態様では、mは1であり、oは1である。
別の態様では、Yは、
Figure 2023510885000155
または
Figure 2023510885000156
であり、Lは、
Figure 2023510885000157
であり、Yは、
Figure 2023510885000158
であり、Rは、
Figure 2023510885000159
であり、Lは、
Figure 2023510885000160
である。別の態様では、mは1である。別の態様では、oは1である。別の態様では、mは1であり、oは1である。
別の態様では、Lは、
Figure 2023510885000161
であり、Yは、
Figure 2023510885000162
である。
別の態様では、Lは、
Figure 2023510885000163
であり、Rは、
Figure 2023510885000164
であり、Yは、
Figure 2023510885000165
である。別の態様では、nは、1~6である。別の態様では、nは5である。
別の態様では、Lは、
Figure 2023510885000166
であり、Yは、
Figure 2023510885000167
または
Figure 2023510885000168
である。
別の態様では、Lは、
Figure 2023510885000169
であり、Yは、
Figure 2023510885000170
または
Figure 2023510885000171
であり、Yは、
Figure 2023510885000172
である。
別の態様では、Lは、
Figure 2023510885000173
であり、Rは、
Figure 2023510885000174
であり、Yは、
Figure 2023510885000175
または
Figure 2023510885000176
であり、Yは、
Figure 2023510885000177
である。別の態様では、nは1~6である。別の態様では、nは5である。
別の態様では、Lは、
Figure 2023510885000178
であり、Lは、
Figure 2023510885000179
である。
別の態様では、Lは、
Figure 2023510885000180
であり、Lは、
Figure 2023510885000181
であり、Yは、
Figure 2023510885000182
である。
別の態様では、Lは、
Figure 2023510885000183
であり、Yは、
Figure 2023510885000184
または
Figure 2023510885000185
であり、Lは、
Figure 2023510885000186
であり、Yは、
Figure 2023510885000187
である。
別の態様では、Lは、
Figure 2023510885000188
であり、Rは、
Figure 2023510885000189
であり、Yは、
Figure 2023510885000190
であり、Lは、
Figure 2023510885000191
であり、Yは、
Figure 2023510885000192
である。別の態様では、nは1~6である。別の態様では、nは5である。
別の態様では、本化合物は、
Figure 2023510885000193
Figure 2023510885000194
Figure 2023510885000195
Figure 2023510885000196
Figure 2023510885000197
Figure 2023510885000198
Figure 2023510885000199
Figure 2023510885000200
Figure 2023510885000201
Figure 2023510885000202
、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグである。
別の態様では、本発明は、本明細書中記載の化合物(たとえば式(I))またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグと、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物を提供する。別の態様では、本医薬組成物は、さらなる作用物質をさらに含む。別の態様では、さらなる作用物質は、抗がん剤である。別の態様では、抗がん剤は、アルキル化剤、代謝拮抗薬、抗腫瘍性抗生剤、抗細胞骨格剤、トポイソメラーゼ阻害剤、抗ホルモン剤、標的治療薬、光線力学療法剤、またはそれらの組み合わせである。
別の態様では、本発明は、Bcl-2タンパク質を分解する方法であって、本明細書中記載の化合物(たとえば式(I))またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグの有効量を投与するステップを含む、方法を提供する。別の態様では、本化合物は、in vitroで投与される。別の態様では、本化合物は、in vivoで投与される。別の態様では、本方法は、本化合物を対象に投与するステップをさらに含む。
別の態様では、本発明は、それを必要とする対象の疾患または障害を処置する方法であって、本明細書中記載の化合物(たとえば式(I))またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグの有効量を投与するステップを含む、方法を提供する。別の態様では、疾患は、がんである。別の態様では、がんは、固形腫瘍である。別の態様では、がんは、慢性リンパ性白血病である。別の態様では、対象は、哺乳類である。別の態様では、対象は、ヒトである。
別の態様では、本発明は、疾患または障害を罹患しているかまたは罹患しやすい対象を処置する方法であって、本明細書中記載の化合物(たとえば式(I))またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグの有効量を投与するステップを含む、方法を提供する。別の態様では、疾患は、がんである。別の態様では、がんは、固形腫瘍である。別の態様では、がんは、慢性リンパ性白血病である。別の態様では、対象は、哺乳類である。別の態様では、対象は、ヒトである。
別の態様では、本発明は、それを必要とする対象のBcl-2依存性(たとえば介在性)がんを処置する方法であって、本明細書中記載の化合物(たとえば式(I))またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグの有効量を投与するステップを含み、本化合物の血小板毒性は、他のBcl-2阻害剤の血小板毒性未満である、方法を提供する。別の態様では、Bcl-2依存性(たとえば介在性)がんは、慢性リンパ性白血病である。別の態様では、他のBcl-2阻害剤は、ABT-737、ナビトクラクス(ABT-263)、ベネトクラクス(ABT-199)、オバトクラクス(GX 15-070)、(-)-ゴシポール(AT-101)、sabutoclax(BI-97C1)、TW-37、BM-1252(APG-1252)、A-1155463、またはA-1331852である。別の態様では、他のBcl-2阻害剤は、ベネトクラクスまたはABT-263である。
別の態様では、本発明は、Bcl-2依存性(たとえば介在性)がんを罹患しているかまたは罹患しやすい対象を処置する方法であって、本明細書中記載の化合物(たとえば式(I))またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグの有効量を投与するステップを含み、本化合物の血小板毒性は、他のBcl-2阻害剤の血小板毒性未満である、方法を提供する。別の態様では、Bcl-2依存性(たとえば介在性)がんは、慢性リンパ性白血病である。別の態様では、他のBcl-2阻害剤は、ABT-737、ナビトクラクス(ABT-263)、ベネトクラクス(ABT-199)、オバトクラクス(GX 15-070)、(-)-ゴシポール(AT-101)、sabutoclax(BI-97C1)、TW-37、BM-1252(APG-1252)、またはA-1155463である。別の態様では、他のBcl-2阻害剤は、ベネトクラクスまたはABT-263である。
別の態様では、本発明は、それを必要とする対象のBcl-2依存性(たとえば介在性)がんを処置する方法であって、本明細書中記載の化合物(たとえば式(I))またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグの有効量を投与するステップを含み、これにより、本化合物のヒト血小板毒性(IC50)の抗がん活性(IC50)に対する比率が、1超である、方法を提供する。別の態様では、Bcl-2依存性(たとえば介在性)がんは、慢性リンパ性白血病である。別の態様では、抗がん活性は、MOLT-4細胞で測定される。別の態様では、比率は、2.5超である。別の態様では、比率は、5超である。別の態様では、比率は、10超である。別の態様では、比率は、20超である。別の態様では、比率は、40超である。
別の態様では、本発明は、Bcl-2依存性(たとえば介在性)がんを罹患しているかまたは罹患しやすい対象を処置する方法であって、本明細書中記載の化合物(たとえば式(I))またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグの有効量を投与するステップを含み、これにより、本化合物のヒト血小板毒性(IC50)の抗がん活性(IC50)に対する比率が、1超である、方法を提供する。別の態様では、Bcl-2依存性(たとえば介在性)がんは、慢性リンパ性白血病である。別の態様では、抗がん活性は、MOLT-4細胞で測定される。別の態様では、比率は、2.5超である。別の態様では、比率は、5超である。別の態様では、比率は、10超である。別の態様では、比率は、20超である。別の態様では、比率は、40超である。
本発明の化合物は、タンパク質の抗アポトーシス性Bcl-2ファミリーの分解を促進できる二価化合物である。これら二価化合物は、Bcl-2小分子阻害剤またはリガンドをE3リガーゼ結合部分、たとえばフォン・ヒッペル・リンドウ(VHL)E3リガーゼ結合部分(たとえばHIF-1α由来の(R)ヒドロキシプロリン含有VHL E3リガーゼリガンド)またはセレブロン(CRBN)E3リガーゼ結合部分(サリドマイド誘導体、たとえばポマリドミド)に連結する。VHLは、転写因子HIF-1αの分解に寄与する、カリン-2(CUL2)含有E3ユビキチンリガーゼ複合体エロンギンBC-CUL2-VHL(CRL2VHLとして知られている)の一部である。高親和性のHIF-1α由来の(R)-ヒドロキシプロリン含有VHL E3リガーゼリガンドが同定されている。CRBNは、カリン-4(CUL4)含有E3ユビキチンリガーゼ複合体CUL4-RBX1-DDB1-CRBN(CRL4CRBNとして知られている)の一部である。サリドマイドおよびその誘導体、たとえばレナリドミドおよびポマリドミドは、このCRBN複合体と特異的に相互作用し、必須のIKAROS転写因子の分解を誘導する。CC-122は、サリドマイドの非フタルイミド類縁体であり、同様に、CRBN E3リガーゼ複合体と相互作用するが、リンパ系転写因子Aiolosの分解を誘導する。二価化合物は、タンパク質の抗アポトーシス性BcI-2ファミリーをE3ユビキチンリガーゼ、たとえばCRBNまたはVHL E3リガーゼに能動的に動員し、ユビキチンプロテアソーム系によりそれらの分解をもたらし得る。
血小板の生存は、BcI-xLタンパク質に依存する。よって、血小板でのBcI-xLタンパク質の阻害は、血小板減少症をもたらし、がん治療剤としてのBcl-xL阻害剤の使用を限定する。固形腫瘍におけるBcl-xLの重要性および薬物耐性に対するその寄与は十分に論述されているが、BcI-xLの阻害に関連する標的上の血小板毒性を最小限にするために考案された戦略は、がんにおいて、二重Bcl-2/Bcl-xL阻害剤である、ABT-263のような薬物の治療適用を強化し得る。本発明における化合物は、BcI-xLの標的化された分解に関して血小板で最小限に発現される、E3リガーゼ、たとえばCRBNまたはVHL E3リガーゼを動員するように設計された。
よって、本明細書中記載の化合物(たとえば式(I))は、それらの対応するBcl-2/Bcl-xL阻害剤と比較して血小板毒性を低減した。よって、本開示は、タンパク質の抗アポトーシス性Bcl-2ファミリーを選択的に分解するための組成物および方法を提供する。
詳細な説明
定義
本発明が容易に理解され得るために、簡便性のため、まずここで特定の用語を定義する。
本明細書中記載の化合物は、1つ以上の不斉中心を含み得、よって、様々な立体異性の形態、たとえばエナンチオマーおよび/またはジアステレオマーで存在し得る。たとえば、本明細書中記載の化合物は、個別のエナンチオマー、ジアステレオマー、もしくは幾何異性体の形態であり得、またはラセミ混合物および1つ以上の立体異性体を多く含む混合物を含む、立体異性体の混合物の形態であり得る。アイソマーは、キラル高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)ならびにキラル塩の形成および結晶化を含む当業者に知られている方法により混合物から単離することができ;または好ましいアイソマーは、不斉合成により調製され得る。たとえば、Jacques et al., Enantiomers, Racemates and Resolutions (Wiley Interscience, New York, 1981);Wilen et al., Tetrahedron 33:2725 (1977);Eliel, E.L. Stereochemistry of Carbon Compounds (McGraw‐Hill, NY, 1962);およびWilen, S.H., Tables of Resolving Agents and Optical Resolutions p. 268 (E.L. Eliel, Ed., Univ. of Notre Dame Press, Notre Dame, IN 1972)を参照されたい。さらに本発明は、他のアイソマーを実質的に含まない個々のアイソマーとしての化合物、あるいは、様々なアイソマーの混合物としての化合物を包有する。
式において、結合は、単結合であり、破線は、単結合または存在せず、結合は、単結合または二重結合である。
値の範囲(「範囲」)が列挙される場合、これは、各値および当該範囲内の下位範囲を包有する。範囲は、他の意味が提供されない限り、当該範囲の2つの末端の値を含む。たとえば、「C1-6アルキル」は、C、C、C、C、C、C、C1-6、C1-5、C1-4、C1-3、C1-2、C2-6、C2-5、C2-4、C2-3、C3-6、C3-5、C3-4、C4-6、C4-5、およびC5-6アルキルを包有する。
用語「脂肪族」は、アルキル、アルケニル、アルキニル、および炭素環基を表す。同様に、用語「ヘテロ脂肪族」は、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、および複素環基を表す。
基に接尾辞「エン」を付すことは、この基が多価(たとえば二価、三価、四価、または五価)部分であることを表す。特定の実施形態では、基に接尾辞「エン」を付すことは、当該基が二価部分であることを表す。たとえば、アルキレンは、アルキルの二価部分であり、アルケニレンは、アルケニルの二価部分であり、アルキニレンは、アルキニルの二価部分であり、ヘテロアルキレンは、ヘテロアルキルの二価部分であり、ヘテロアルケニレンは、ヘテロアルケニルの二価部分であり、ヘテロアルキニレンは、ヘテロアルキニルの二価部分であり、カルボシクリレン(carbocyclylene)は、カルボシクリル(carbocyclyl)の二価部分であり、ヘテロシクリレンは、ヘテロシクリルの二価部分であり、アリレンは、アリールの二価部分であり、ヘテロアリレンは、ヘテロアリールの二価部分である。
用語「不飽和結合」は、二重または三重結合を表す。
用語「不飽和の」または「部分的に不飽和の」は、少なくとも1つの二重または三重結合を含む部分を表す。
用語「飽和の」または「完全に飽和の」は、二重または三重結合を含まない部分を表し、たとえばこの部分は、単結合のみを含む。
本明細書中使用される場合、障害を「処置する」との用語は、障害および/または障害をもたらし得る病態を寛解、軽減、および/または管理することを包有する。用語「~を処置すること」および「処置」は、疾患および/またはその付随する症状を緩和または低減する方法を表す。本発明では、「~を処置すること」は障害の作用を阻止、阻害、減弱、調節、反転、および、たとえば障害の有害な作用の発生を低減することを含む。
本明細書中使用される場合、「~を阻害すること」は、進行を低減することおよび止めることを包有する。
用語「~を調節する」は、本発明の化合物への曝露に応答した細胞の活性の増大または減少を表す。
用語「単離された」、「精製された」、または「生物学的に純粋な」は、ネイティブな状態で見出される場合に通常付随する成分を実質的にまたは本質的に含まない物質を表す。純度および均一性は、通常、分析化学技術、たとえばポリアクリルアミドゲル電気泳動または高速液体クロマトグラフィーを使用して、決定される。特に、複数の実施形態では、本化合物は、少なくとも85%純粋、より好ましくは少なくとも90%純粋、より好ましくは少なくとも95%純粋、最も好ましくは少なくとも99%純粋である。
用語「ポリペプチド」、「ペプチド」、および「タンパク質」は、本明細書において、アミノ酸残基のポリマーを表すように互換可能に使用される。これら用語は、1つ以上のアミノ酸残基が対応する天然に存在するアミノ酸の人工的な化学的ミメティックであるアミノ酸ポリマー、ならびに天然に存在するアミノ酸ポリマーおよび天然に存在しないアミノ酸ポリマーに当てはまる。
「ペプチド」は、少なくとも2つのアミノ酸の配列である。ペプチドは、タンパク質を含む短いアミノ酸配列および長いアミノ酸配列からなり得る。
用語「アミノ酸」は、天然に存在するアミノ酸および合成のアミノ酸、ならびにアミノ酸類縁体および天然に存在するアミノ酸と同様の方法で機能するアミノ酸ミメティックを表す。天然に存在するアミノ酸は、遺伝子コードによりコードされるアミノ酸、および後に修飾されるアミノ酸、たとえばヒドロキシプロリン、γ-カルボキシグルタマート、およびO-ホスホセリンである。アミノ酸類縁体は、天然に存在するアミノ酸と同じ基本的な化学構造を有する化合物、すなわち、水素、カルボキシル基、アミノ基、およびR基に結合した炭素、たとえばホモセリン、ノルロイシン、メチオニンスルホキシド、メチオニンメチルスルホニウムを表す。このような類縁体は、修飾されたR基(たとえばノルロイシン)または修飾されたペプチド骨格を有するが、天然に存在するアミノ酸と同じ基本的な化学構造を保持する。アミノ酸ミメティックは、アミノ酸の一般的な化学構造とは異なる構造を有するが、天然に存在するアミノ酸と同様の方法で機能する化学化合物を表す。
用語「タンパク質」は、隣接する残基のαアミノ基とカルボキシル基との間のペプチド結合により互いに結合した一連のアミノ酸残基を表す。
アミノ酸は、本明細書において、それらの一般的に知られている3文字の記号またはIUPAC-IUB Biochemical Nomenclature Commissionが推奨する1文字の記号のいずれかにより表され得る。
アミノ酸配列に関して、当業者は、ペプチド、ポリペプチド、またはタンパク質配列に対する、コードされた配列中の単一のアミノ酸またはわずかな比率のアミノ酸を変更、付加、または欠失する個々の置換、欠失、または付加が「保存的に修飾されたバリアント」であり、ここで、変更はアミノ酸を化学的に類似するアミノ酸で置換するものであることを理解している。機能的に類似するアミノ酸を提供する保存的置換の表は、当該分野でよく知られている。
ポリペプチド構造などのマクロ分子構造は、様々なレベルの機構の観点で説明され得る。この機構の一般的な論述に関しては、たとえばAlberts et al., Molecular Biology of the Cell (3rd ed., 1994)およびCantor and Schimmel, Biophysical Chemistry Part I. The Conformation of Biological Macromolecules (1980)を参照されたい。「一次構造」は、特定のペプチドのアミノ酸配列を表す。「二次構造」は、ポリペプチドの中の局所的に順序付けられた3次元構造を表す。これら構造は、一般的にドメインとして知られている。ドメインは、ポリペプチドのコンパクトな単位を形成し、通常50~350アミノ酸長であるポリペプチドの一部である。典型的なドメインは、βシートおよびαヘリックスの区間などの小さな機構のセクションから作製されている。「三次構造」は、ポリペプチドモノマーの完全な三次元構造を表す。「四次構造」は、独立した複数の三次の単位の非共有結合により形成される3次元構造を表す。また異方性項は、エネルギー項としても知られている。
用語「投与」または「~を投与する」は、化合物の意図する機能を行うために、当該化合物を対象に導入する経路を含む。使用され得る投与経路の例として、注射(皮下、静脈内、非経口的、腹腔内、髄腔内)、局所、経口、吸入、直腸、および経皮が挙げられる。
用語「有効量」は、望ましい結果を達成するために、必要な用量および期間にて有効な量を含む。化合物の有効量は、対象の疾患状態、年齢、および体重、ならびに対象に望ましい応答を誘発する化合物の特性などの要因により変動し得る。投与レジメンは、最適な治療応答を提供するために調節され得る。また有効量は、エラスターゼ阻害剤化合物の全ての毒性または有害な作用(たとえば副作用)を、治療上有用な作用が上回る量である。
「全身投与」、「全身に投与された」、「末梢投与」、および「末梢に投与された」といった文言は、本明細書中使用される場合、患者の系に入り、その後、代謝および他の同様のプロセスに供されるような、化合物、薬物、または他の物質の投与を意味する。
用語「治療上有効量」は、処置される病態または障害の1つ以上の症状の発症を予防するかまたは当該症状をある程度まで軽減するために十分である、投与される化合物の量を表す。
化合物の治療上有効量(すなわち有効用量)は、約0.005μg/kg~約200mg/kg、好ましくは約0.1mg/kg~約200mg/kg、より好ましくは約10mg/kg~約100mg/kg体重の範囲であり得る。他の実施形態では、治療上有効量は、約1.0pM~約500nMの範囲であり得る。当業者は、限定するものではないが、疾患または障害の重症度、以前の処置、対象の全般的な健康状態および/または年齢、ならびに存在する他の疾患を含む特定の要因が、対象を有効に処置するために必要な用量に影響し得ることを理解している。さらに、化合物の治療上有効量での対象の処置は、単一の処置を含み得、または好ましくは、一連の処置を含み得る。一例では、対象は、約1~10週間、好ましくは2~8週間、より好ましくは約3~7週間、さらにより好ましくは約4、5、または6週間の間、1週間あたり1回、約0.005μg/kg~約200mg/kg体重の範囲の化合物で処置される。また、処置で使用される化合物の有効用量は、特定の処置の過程にわたり、増大または減少し得ることが理解されている。
用語「キラル」は、鏡像パートナーと重なり合わない(non-superimposability)特性を有する分子を表し、用語「アキラル」は、それらの鏡像パートナーと重なり合うことができる分子を表す。
用語「ジアステレオマー」は、2つ以上の非対称の中心を有し、分子が互いに鏡像ではない立体異性体を表す。
用語「エナンチオマー」は、鏡像と互いに重なり合わない化合物の2つの立体異性体を表す。2つのエナンチオマーの等モル混合物は、「ラセミ混合物」または「ラセミ体」と呼ばれる。
用語「アイソマー」または「立体異性体」は、同一の化学構成を有するが、空間における原子または基の配置に関して異なる化合物を表す。
用語「プロドラッグ」は、in vivoで代謝され得る部分を有する化合物を含む。全般的に、プロドラッグは、エステラーゼによるか、または他の機構により、有効な薬物へとin vivoで代謝される。プロドラッグおよびそれらの使用の例は、当該分野でよく知られている(たとえば、Berge et al. (1977) ”Pharmaceutical Salts”, J. Pharm. Sci. 66:1-19を参照されたい)。プロドラッグは、化合物の最終的な単離および精製の間にin situで、または遊離酸の形態の精製した化合物またはヒドロキシルを適切なエステル化剤と別々に反応させることにより、調製され得る。ヒドロキシル基は、カルボン酸での処置を介してエステルへと変換され得る。プロドラッグ部分の例として、置換型および非置換型、分岐状または非分岐状の低級アルキルエステル部分(たとえばプロピオン酸エステル)、低級アルケニルエステル、ジ-低級アルキル-アミノ低級アルキルエステル(たとえばジメチルアミノエチルエステル)、アシルアミノ低級アルキルエステル(たとえばアセチルオキシメチルエステル)、アシルオキシ低級アルキルエステル(たとえばピバロイルオキシメチルエステル)、アリールエステル(フェニルエステル)、アリール-低級アルキルエステル(たとえばベンジルエステル)、(たとえばメチル、ハロ、またはメトキシ置換基で)置換されたアリールおよびアリール-低級アルキルエステル、アミド、低級アルキルアミド、ジ-低級アルキルアミド、およびヒドロキシアミドが挙げられる。好ましいプロドラッグ部分は、プロピオン酸エステルおよびアシルエステルである。他の機構を介してin vivoで有効な形態へと変換されるプロドラッグも同様に含まれる。
用語「対象」は、限定するものではないが、霊長類(たとえばヒト)、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ウマ、イヌ、ネコ、ウサギ、ラット、マウスなどを含む哺乳類などの動物を表す。特定の実施形態では、対象は、ヒトである。
さらに、本発明の化合物は、いずれかの配置:(「Z」は、「シス」(同じ側)の立体構造と呼ばれる配置を表し、「E」は、「トランス」(反対側)の立体構造と呼ばれる配置を表す)を有するオレフィンを含む。キラル中心の命名法に関する、用語「d」および「l」の配置は、IUPACの推奨により定義される通りである。これら用語、ジアステレオマー、ラセミ体、エピマー、およびエナンチオマーの使用に関して、これらは、製剤の立体化学を説明するためにそれらの通常の意味で使用される。
本明細書中使用される場合、用語「アルキル」は、1~12個の炭素原子を含む直鎖状または分枝状の炭化水素基を表す。用語「低級アルキル」は、C1-C6アルキル鎖を表す。アルキル基の例として、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、tert-ブチル、およびn-ペンチルが挙げられる。アルキル基は、任意選択で1つ以上の置換基で置換され得る。
用語「アルケニル」は、2~12個の炭素原子および少なくとも1つの炭素間二重結合を含む、直鎖状または分枝状であり得る不飽和炭化水素鎖を表す。アルケニル基は、任意選択で1つ以上の置換基で置換され得る。
用語「アルキニル」は、2~12個の炭素原子および少なくとも1つの炭素間三重結合を含む、直鎖状または分枝状であり得る不飽和炭化水素鎖を表す。アルキニル基は、任意選択で1つ以上の置換基で置換され得る。
アルケニル基およびアルキニル基のspまたはsp炭素は、それぞれ、任意選択で、アルケニル基またはアルキニル基の結合点であり得る。
用語「アルコキシ」は、-O-アルキルラジカルを表す。
本明細書中使用される場合、用語「ハロゲン」、「hal」、または「ハロ」は、-F、-Cl、-Br、または-Iを意味する。
用語「シクロアルキル」は、少なくとも1つの飽和した環を有するかまたは少なくとも1つの非芳香環(この非芳香環は、いくらかの度合いの不飽和を有し得る)を有する、炭化水素の3~8員の単環系または7~14員の二環系を表す。シクロアルキル基は、任意選択で1つ以上の置換基で置換され得る。一実施形態では、シクロアルキル基の各環の0、1、2、3、または4個の原子が、置換基で置換され得る。シクロアルキル基の代表的な例として、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロブチル、シクロヘプチル、シクロペンテニル、シクロペンタジエニル、シクロヘキセニル、シクロヘキサジエニルなどが挙げられる。
用語「アリール」は、炭化水素の単環式、二環式、または三環式の芳香環系を表す。アリール基は、任意選択で1つ以上の置換基で置換され得る。一実施形態では、アリール基の各環の0、1、2、3、4、5、または6個の原子が、置換基で置換され得る。アリール基の例として、フェニル、ナフチル、アントラセニル、フルオレニル、インデニル、アズレニルなどが挙げられる。
用語「ヘテロアリール」は、単環式の場合は1~4個の環ヘテロ原子を有し、二環式の場合は1~6個のヘテロ原子を有し、または三環式の場合は1~9個のヘテロ原子を有する、芳香族の5~8員の単環系、8~12員の二環系、または11~14員の三環系を表し、上記ヘテロ原子は、O、N、またはSから選択され、残りの環原子は、炭素(他の意味が記載されない限り適切な水素原子を伴う)である。ヘテロアリール基は、任意選択で1つ以上の置換基で置換され得る。一実施形態では、ヘテロアリール基の各環の0、1、2、3、または4個の原子が、置換基で置換され得る。ヘテロアリール基の例として、ピリジル、フラニル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、イミダゾリル チアゾリル、イソオキサゾリル、キノリニル、ピラゾリル、イソチアゾリル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、イソキノリニル、インダゾリルなどが挙げられる。
用語「ヘテロシクロアルキル」は、単環式の場合は1~3個のヘテロ原子を含み、二環式の場合は1~6個のヘテロ原子を含み、または三環式の場合は1~9個のヘテロ原子を含む、非芳香族の3~8員の単環系、7~12員の二環系、または10~14員の三環系を表し、上記ヘテロ原子は、O、N、S、B、P、またはSiから選択され、非芳香族環系は、完全に飽和されている。ヘテロシクロアルキル基は、任意選択で1つ以上の置換基で置換され得る。一実施形態では、ヘテロシクロアルキル基の各環の0、1、2、3、または4個の原子が、置換基で置換され得る。代表的なヘテロシクロアルキル基として、ピペリジニル、ピペラジニル、テトラヒドロピラニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1,3-ジオキソラン、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、チイレニル(thiirenyl)などが挙げられる。
用語「アルキルアミノ」は、1または2個のアルキル基でさらに置換されているアミノ置換基を表す。用語「アミノアルキル」は、1つ以上のアミノ基でさらに置換されているアルキル置換基を表す。用語「ヒドロキシアルキル」または「ヒドロキシルアルキル」は、1つ以上のヒドロキシル基でさらに置換されているアルキル置換基を表す。アルキルアミノ、アミノアルキル、メルカプトアルキル、ヒドロキシアルキル、メルカプトアルコキシ、スルホニルアルキル、スルホニルアリール、アルキルカルボニル、およびアルキルカルボニルアルキルのアルキル部分またはアリール部分は、任意選択で1つ以上の置換基で置換され得る。
本明細書中の方法で有用な酸および塩基は、当該分野で知られている。酸触媒は、本来無機(たとえば塩酸、硫酸、硝酸、三塩化アルミニウム)または有機(たとえばカンファースルホン酸、p-トルエンスルホン酸、酢酸、イッテルビウムトリフラート)であり得るいずれかの酸性の化学物質である。酸は、触媒量または化学量論量において、化学反応の促進に有用である。塩基は、本来無機(たとえば重炭酸ナトリウム、水酸化カリウム)または有機(たとえばトリエチルアミン、ピリジン)であり得るいずれかの塩基性の化学物質である。塩基は、触媒量または化学量論量において、化学反応の促進に有用である。
アルキル化剤は、問題となる官能基(たとえばアルコールの酸素原子、アミノ基の窒素原子)のアルキル化に作用できるいずれかの試薬である。アルキル化剤は、当該分野で知られており、本明細書中引用される参照文献中のアルキル化剤を含み、アルキルハロゲン化物(たとえばヨウ化メチル、臭化ベンジル、または塩化ベンジル)、硫酸アルキル(たとえば硫酸メチル)、または当該分野で知られている他のアルキル基-脱離基の組み合わせを含む。脱離基は、反応(たとえば脱離反応、置換反応)の間に分子から脱離できるいずれかの安定した種であり、当該分野で知られており、本明細書中引用される参照文献中の脱離基を含み、ハロゲン化物(たとえばI-、Cl-、Br-、F-)、ヒドロキシ、アルコキシ(たとえば-OMe、-O-t-Bu)、アシルオキシアニオン(たとえば-OAc、-OC(O)CF)、スルホネート(たとえばメシル、トシル)、アセトアミド(たとえば-NHC(O)Me)、カルバメート(たとえばN(Me)C(O)Ot-Bu)、ホスホナート(たとえば-OP(O)(OEt))、水またはアルコール(プロトン条件)などを含む。
特定の実施形態では、いずれかの基の上の置換基(たとえば、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルなど)は、当該基のいずれかの原子にあってよく、ここで置換され得るいずれかの基(たとえばアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルなど)は、任意選択で1つ以上の置換基(同じまたは異なるものであり得る)で置換され得、それぞれ水素原子を置き換える。適切な置換基の例として、限定するものではないが、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アラルキル、ヘテロアラルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、ハロアルキル、シアノ、ニトロ、アルコキシ、アリールオキシ、ヒドロキシル、ヒドロキシルアルキル、オキソ(すなわちカルボニル)、カルボキシル、ホルミル、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアルキル、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニルオキシ、アリールオキシカルボニル、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールオキシカルボニル、チオ、メルカプト、メルカプトアルキル、アリールスルホニル、アミノ、アミノアルキル、ジアルキルアミノ、アルキルカルボニルアミノ、アルキルアミノカルボニル、アルコキシカルボニルアミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、アルキルカルボニル、アリールアミノで置換されたアリール、アリールアルキルアミノ、アラルキルアミノカルボニル、アミド、アルキルアミノスルホニル、アリールアミノスルホニル、ジアルキルアミノスルホニル、アルキルスルホニルアミノ、アリールスルホニルアミノ、イミノ、カルバミド、カルバミル、チオウレイド、チオシアナート、スルホアミド、スルホニルアルキル、スルホニルアリール、またはメルカプトアルコキシが挙げられる。一部の実施形態では、置換基は、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、ハロアルキル、シアノ、ニトロ、アルコキシ、ヒドロキシル、ヒドロキシルアルキル、オキソ(すなわちカルボニル)、カルボキシル、ホルミル、アミノ、アミノアルキル、アミド(たとえば-C(=O)NHまたは-NHC(=O))からなる群から選択される。
「Bcl-2」は、本明細書において単独またはタンパク質のBcl-2ファミリーのメンバーに対するグループへの言及の一部として使用される場合、以下のBcl-xL、MCL-1、Bcl-W、BFL-1/A1、Bcl-B、BAX、BAK、およびBOKを含む。
本発明の化合物
本明細書中描写される化合物(すなわち式I)は、それらの塩、水和物、および溶媒和物を含む。これらは、プロセス中の中間物質または最終的な化合物かに関わらず、本明細書中のスキームで描写される全ての化合物を含む。
本発明の化合物は、天然の供給減から入手され得るか、または有機合成の分野で知られている手段により作製もしくは修正して作製され得る。反応条件を最適化し、必要に応じて、競合する副生成物を最小限にするための方法は、当該分野で知られている。反応の最適化およびスケールアップは、好適には、高速並行合成器具およびコンピュータ制御されたマイクロリアクターを利用し得る(たとえばDesign And Optimization in Organic Synthesis, 2nd Edition, Carlson R, Ed, 2005; Elsevier Science Ltd.; Jahnisch, K et al, Angew. Chem. Int. Ed. Engl. 2004 43: 406およびその中の参照文献)。さらなる反応スキームおよびプロトコルが、市販の構造を検索可能なデータベースソフトウェア、たとえばSciFinder(登録商標)(CAS division of the American Chemical Society)およびCrossFire Beilstein(登録商標)(Elsevier MDL)を使用するか、またはグーグル(登録商標)などのインターネット検索エンジンもしくは米国商標特許庁のテキストデータベースなどの適切なキーワードデータベースを使用する適切なキーワード検索により、当業者により決定され得る。
また本明細書中の化合物は、たとえば限定が環または二重結合の存在からもたらされる、結合の回転が特定の結合に関して限定されている結合(たとえば炭素間結合)を含み得る。よって、全てのシス/トランスおよびE/Zアイソマーは、本発明に明らかに含まれている。また本明細書中の化合物は、複数の互変異性の形態で表されてよく、このような例では、本発明は、単一の互変異性形態のみが表され得る場合であっても、本明細書中記載の化合物の全ての互変異性形態を明らかに含む。このような本明細書中の化合物の全ての互変異性形態は、明らかに本発明に含まれている。本明細書中記載の化合物の全ての結晶形態および多形は、明らかに本発明に含まれている。本明細書中記載の化合物の全ての水和物および溶媒和物の形態は、明らかに本発明に含まれている。また、本発明の化合物を含む抽出物およびフラクションも具現化されている。用語アイソマーは、ジアステレオマー、エナンチオマー、位置異性体、構造異性体、回転異性体、互変異性体などを含むように意図されている。1つ以上の不斉中心を含む化合物、たとえばキラル化合物では、本発明の方法は、エナンチオマーを多く含む化合物、ラセミ体、またはジアステレオマーの混合物を用いて行われ得る。
好ましいエナンチオマーを多く含む化合物は、50%以上の鏡像体過剰率を有し、より好ましくは、本化合物は、60%、70%、80%、90%、95%、98%、または99%、またはそれ以上の鏡像体過剰率を有する。好ましい実施形態では、本発明のキラル化合物のエナンチオマーまたはジアステレオマー1種のみが、細胞または対象に投与される。
処置方法
別の態様では、本発明は、Bcl-2タンパク質を分解する方法であって、本明細書中記載の化合物(たとえば式(I))、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグの有効量を投与するステップを含む、方法を提供する。別の態様では、本化合物は、in vitroで投与される。別の態様では、本化合物は、in vivoで投与される。別の態様では、本方法は、本化合物を対象へ投与するステップをさらに含む。
別の態様では、本発明は、それを必要とする対象の疾患または障害を処置する方法であって、本明細書中記載の化合物(たとえば式(I))、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグの有効量を投与するステップを含む、方法を提供する。別の態様では、疾患は、がんである。別の態様では、がんは、固形腫瘍である。別の態様では、がんは、慢性リンパ性白血病である。別の態様では、対象は、哺乳類である。別の態様では、対象は、ヒトである。
別の態様では、本発明は、疾患または障害を罹患しているかまたは罹患しやすい対象を処置する方法であって、本明細書中記載の化合物(たとえば式(I))、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグの有効量を投与するステップを含む、方法を提供する。別の態様では、疾患は、がんである。別の態様では、がんは、固形腫瘍である。別の態様では、がんは、慢性リンパ性白血病である。別の態様では、対象は、哺乳類である。別の態様では、対象は、ヒトである。
別の態様では、本発明は、それを必要とする対象のBcl-2依存性(たとえば介在性)がんを処置する方法であって、血小板毒性が他のBcl-2阻害剤と比較して低いように、本明細書中記載の化合物(たとえば式(I))またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグの有効量を投与するステップを含む、方法を提供する。別の態様では、Bcl-2依存性(たとえば介在性)がんは、慢性リンパ性白血病である。別の態様では、他のBcl-2阻害剤は、ABT-737、ナビトクラクス(ABT-263)、ベネトクラクス(ABT-199)、オバトクラクス(GX 15-070)、(-)-ゴシポール(AT-101)、sabutoclax(BI-97C1)、TW-37、BM-1252(APG-1252)、A-1155463、またはA-1331852である。別の態様では、他のBcl-2阻害剤は、ベネトクラクスまたはABT-263である。Bcl-2依存性がんは、生存でBcl-2に依存するがん(またはがん細胞)である。Bcl-2介在性がんは、Bcl-2が介在するがん(またはがん細胞)である。
別の態様では、本発明は、Bcl-xL依存性がんを罹患しているかまたは罹患しやすい対象を処置する方法であって、血小板毒性が他のBcl-xLに特異的な阻害剤またはBcl-2/Bcl-xL二重阻害剤と比較して低いように、本明細書中記載の化合物(たとえば式(I))またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグの有効量を投与するステップを含む、方法を提供する。別の態様では、他のBcl-2阻害剤は、ABT-737、ナビトクラクス(ABT-263)、ベネトクラクス(ABT-199)、オバトクラクス(GX 15-070)、(-)-ゴシポール(AT-101)、sabutoclax(BI-97C1)、TW-37、BM-1252(APG-1252)、A-1155463、またはA-1331852である。別の態様では、他のBcl-2阻害剤は、ベネトクラクスまたはABT-263である。
別の態様では、本発明は、それを必要とする対象のBcl-2依存性がんを処置する方法であって、ヒト血小板毒性(IC50)の抗がん活性(IC50)に対する比率が他のBcl-2阻害剤の比率よりも低いように、本明細書中記載の化合物(たとえば式(I))またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグの有効量を投与するステップを含む、方法を提供する。別の態様では、他のBcl-2阻害剤は、ベネトクラクスまたはABT-263である。別の態様では、抗がん活性は、MOLT-4細胞で測定される。別の態様では、この比率は1超である。別の態様では、この比率は10超である。別の態様では、この比率は20超である。別の態様では、この比率は40超である。
別の態様では、本発明は、Bcl-xL依存性がんを罹患しているかまたは罹患しやすい対象を処置する方法であって、ヒト血小板毒性(IC50)の抗がん活性(IC50)に対する比率が他のBcl-2阻害剤の比率よりも低いように、本明細書中記載の化合物(たとえば式(I))またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグの有効量を投与するステップを含む、方法を提供する。別の態様では、他のBcl-2阻害剤は、ベネトクラクスまたはABT-263である。別の態様では、抗がん活性は、MOLT-4細胞で測定される。別の態様では、この比率は、1超である。別の態様では、この比率は10超である。別の態様では、この比率は20超である。別の態様では、この比率は40超である。
本開示は、サンプル中の1つ以上のがん細胞を選択的に殺滅する方法であって、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグの有効量を含む組成物をサンプルと接触させるステップを含む、方法を包有する。別の態様では、本開示は、それを必要とする対象の1つ以上のがん細胞を選択的に殺滅する方法であって、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグの治療上有効量を含む組成物を対象に投与するステップを含む、方法を包有する。
1つ以上のがん細胞を選択的に殺滅することは、本発明の組成物が、同じ濃度で非がん細胞を認識可能なレベルで殺滅しないことを意味する。一実施形態では、本発明の組成物は、類似するBCL-2阻害剤と比較する場合に、血小板毒性が低く、がん細胞において毒性を維持または向上している。よって、非がん細胞における阻害剤の半数致死量またはLD50は、がん細胞における阻害剤のLD50よりも約5~約50倍高くなり得る。本明細書中使用される場合、LD50は、細胞サンプル中の細胞の半数を殺滅するために必要な阻害剤の濃度である。たとえば、非がん細胞における阻害剤のLD50は、がん細胞における阻害剤のLD50よりも約5、約6、約7、約8、約9、または約10倍超高くなり得る。あるいは、非がん細胞における阻害剤のLD50は、がん細胞における阻害剤のLD50よりも約10、約15、約20、約25、約30、約35、約40、約45、または約50倍超高くなり得る。さらに、非がん細胞における阻害剤のLD50は、がん細胞における阻害剤のLD50よりも50倍超高くなり得る。特定の実施形態では、非がん細胞における阻害剤のLD50は、がん細胞における阻害剤のLD500よりも10倍超高い。別の特定の実施形態では、非がん細胞における阻害剤のLD50は、がん細胞における阻害剤のLD50よりも20倍超高い。
処置され得る新生物またはがんの非限定的な例として、急性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病、副腎皮質癌、AIDS関連がん、AIDS関連リンパ腫、肛門がん、虫垂がん、星状細胞腫(小児小脳または大脳)、基底細胞癌、胆管がん、膀胱がん、骨がん、脳幹神経膠腫、脳腫瘍(小脳星状細胞腫、大脳星細胞腫/悪性グリオーマ、上衣腫、髄芽腫、テント上原始神経外胚葉性腫瘍、視覚路および視床下部グリオーマ、乳がん、気管支腺腫/カルチノイド、Burkittリンパ腫、カルチノイド腫瘍(小児、胃腸管系)、原発不明細胞癌、中枢神経系リンパ腫(原発性)、小脳星状細胞腫、大脳星細胞腫/悪性グリオーマ、子宮頸がん、小児がん、絨毛癌、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、慢性骨髄増殖障害、結腸がん、皮膚T細胞リンパ腫、線維形成性小円形細胞腫瘍、子宮内膜がん、上衣腫、食道がん、ユーイング腫瘍ファミリーのユーイング肉腫、頭蓋外胚細胞腫瘍(小児)、性腺外胚細胞腫瘍、肝外胆管がん、眼がん(眼球内黒色腫、網膜芽細胞腫)、胆嚢がん、胃(gastricまたはstomach)がん、消化管カルチノイド腫瘍、消化管間質腫瘍、胚細胞性腫瘍(小児頭蓋外、性腺外、卵巣)、妊娠性絨毛性腫瘍、グリオブラストーマ、グリオーマ(成年、小児脳幹、小児大脳星細胞腫、小児視覚路および視床下部)、胃カルチノイド、ヘアリーセル白血病、頭頸部がん、肝細胞(肝臓)がん、Hodgkinリンパ腫、下咽頭がん、視床下部および視覚路グリオーマ(小児)、眼球内黒色腫、膵島細胞癌、カポジ肉腫、腎臓がん(腎細胞がん)、喉頭がん、白血病(急性リンパ性、急性骨髄性、慢性リンパ性、慢性骨髄性、ヘアリーセル)、口唇および口腔がん、肝臓がん(原発性)、肺がん(非小細胞、小細胞)、リンパ腫(AIDS関連、Burkitt、皮膚T細胞、Hodgkin、非Hodgkin、原発性中枢神経系)、マクログロブリン血症(Waldenstrom)、骨の悪性線維性組織球腫/骨肉腫、髄芽腫(小児)、黒色腫、眼球内黒色腫、メルケル細胞癌、中皮腫(成年悪性、小児)、原発不明転移性扁平上皮頸部がん、口がん、多発性内分泌腫瘍症候群(小児)、多発性骨髄腫/形質細胞腫瘍、菌状息肉症、骨髄異形成症候群、骨髄異形成/骨髄増殖性疾患、骨髄性白血病(慢性)、骨髄性白血病(成年急性、小児急性)、多発性骨髄腫、骨髄増殖障害(慢性)、鼻腔がんおよび副鼻腔がん、上咽頭癌、神経芽細胞腫、非ホジキンリンパ腫、非小細胞腎盂移行細胞がん、尿道がん、子宮がん(子宮内膜)、子宮肉腫、腟がん、視覚路および視床下部グリオーマ(小児)、外陰がん、Waldenstromマクログロブリン血症、およびウィルムス腫瘍(小児)が挙げられる。特定の実施形態では、がんは、滑膜肉腫、Burkittリンパ腫、Hodgkinリンパ腫、多発性骨髄腫、神経芽細胞腫、グリオブラストーマ、小細胞肺がん、膵がん、肝細胞(肝臓)がん、子宮内膜がん、卵巣がん、子宮頸がん、乳がん、前立腺がん、膀胱がん、黒色腫、横紋筋肉腫、骨肉腫/骨の悪性線維性組織球腫、絨毛癌、腎臓がん(腎細胞がん)、甲状腺がん、および白血病(急性リンパ性、急性骨髄性、慢性リンパ性、および慢性骨髄性)からなる群から選択される。
医薬組成物
一態様では、本発明は、本明細書中の式のいずれかの化合物(たとえば式(I)、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ)と、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物を提供する。
別の態様では、本発明は、本明細書中の式のいずれかの化合物が式I、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ)である化合物と、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物を提供する。別の態様では、本組成物は、さらなる作用物質をさらに含む。別の態様では、さらなる作用物質は、抗がん剤である。別の態様では、抗がん剤は、アルキル化剤、代謝拮抗薬、抗腫瘍性抗生剤、抗細胞骨格剤、トポイソメラーゼ阻害剤、抗ホルモン剤、標的治療薬、光線力学療法剤、またはそれらの組み合わせである。
適切なアルキル化剤の非限定的な例として、アルトレタミン、ベンゾドーパ(benzodopa)、ブスルファン、カルボプラチン、カルボコン、カルムスチン(BCNU)、クロラムブシル、クロルナファジン、チョロホスファミド(cholophosphamide)、クロロゾトシン、シスプラチン、シクロスホスファミド(cyclosphosphamide)、ダカルバジン(DTIC)、エストラムスチン、ホテムスチン、イホスファミド、インプロスルファン、リポプラチン(lipoplatin)、ロムスチン(CCNU)、マホスファミド、マンノスルファン、メクロレタミン、メクロルエタミン・オキシドヒドロキシクロリド、メルファラン、メツレドーパ(meturedopa)、ムスチン(メクロレタミン)、ミトブロニトール、ニムスチン、ノブエンビキン、オキサリプラチン、フェネステリン、ピポスルファン、プレドニムスチン、ラニムスチン、サトラプラチン、セムスチン、テモゾロミド、チオテパ、トレオスルファン、トリアジコン、トリエチレンメラミン、トリエチレンホスホラミド(TEPA)、トリエチレンチオホスホラミド(triethylenethiophosphaoramide)(チオテパ)、トリメチロールメラミン(trimethylolomelamine)、トロホスファミド、ウラシルマスタード、およびuredopaが挙げられる。
適切な代謝拮抗薬として、限定するものではないが、アミノプテリン、アンシタビン、アザシチジン、8-アザグアニン、6-アザウリジン、カペシタビン、カルモフール(1-ヘキシルカルボモイル-5-フルオロウラシル)、クラドリビン、クロファラビン、シタラビン(シトシンアラビノシド(Ara-C))、デシタビン、デノプテリン、ジデオキシウリジン、ドキシフルリジン、エノシタビン、フロクスウリジン、フルダラビン、5-フルオロウラシル、ゲムセタビン(gemcetabine)、ヒドロキシウレア(ヒドロキシカルバミド)、ロイコボリン(フォリン酸)、6-メルカプトプリン、メトトレキサート、ナフォキシジン、ネララビン、オブリメルセン、ペメトレキセド、プテロプテリン、ラルチトレキセド、テゴフール(tegofur)、チアゾフリン、チアミプリン、チオグアニン(チオグアニン)、およびトリメトレキサートが挙げられる。
適切な抗腫瘍性抗生剤として、限定するものではないが、アクラシノマイシン、アクラルビシン、アクチノマイシン、アドリアマイシン、アウロスタチン(aurostatin)(たとえばモノメチルアウリスタチンE)、アントラマイシン(authramycin)、アザセリン、ブレオマイシン、カクチノマイシン、カリケアマイシン、カラビシン(carabicin)、カミノマイシン(caminomycin)、カルジノフィリン、クロモマイシン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デトルビシン、6-ジアゾ-5-オキソ-L-ノルロイシン、ドキソルビシン、エピルビシン、エポキソミシン、エソルビシン、イダルビシン、マルセロマイシン、マイトマイシン、ミスラマイシン、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン、ペプロマイシン、プリカマイシン、ポトフィロマイシン(potfiromycin)、ピューロマイシン、クエラマイシン(quelamycin)、ロドルビシン(rodorubicin)、スパルソマイシン、ストレプトニグリン、ストレプトゾシン、ツベルシジン、バルルビシン、ウベニメクス、ジノスタチン、およびゾルビシンが挙げられる。
適切な抗細胞骨格剤の非限定的な例として、カバジタキセル、コルヒチン、デメコルチン、ドセタキセル、エポチロン、イクサベピロン、マクロマイシン(macromycin)、オマセタキシン・メペサクシネート、オルタタキセル、パクリタキセル(たとえばDHA-パクリタキセル)、タキサン、tesetaxel、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン、およびビノレルビンが挙げられる。
適切なトポイソメラーゼ阻害剤として、限定するものではないが、アムサクリン、エトポシド(VP-16)、イリノテカン、ミトキサントロン、RFS 2000、テニポシド、およびトポテカンが挙げられる。
適切な抗ホルモン剤の非限定的な例として、アミノグルテチミド、抗エストロゲン剤、アロマターゼを阻害する4(5)-イミダゾール、ビカルタミド、フィナステリド、フルタミド、フルベストラント(fluvestrant)、ゴセレリン、4-ヒドロキシタモキシフェン、ケオキシフェン、リュープロリド、LY117018、ミトタン、ニルタミド、オナプリストン、ラロキシフェン、タモキシフェン、トレミフェン、およびトリロスタンが挙げられる。
標的治療薬の例として、限定するものではないが、モノクローナル抗体、たとえばアレムツズマブ、cartumaxomab、エドレコロマブ、エプラツズマブ、ゲムツズマブ、ゲムツズマブオゾガマイシン、グレンバツムマブべドチン、イブリツモマブチウキセタン、reditux、リツキシマブ、トシツモマブ、およびトラスツズマブ;プロテインキナーゼ阻害剤、たとえばベバシズマブ、セツキシマブ、crizonib、ダサチニブ、エルロチニブ、ゲフィチニブ、イマチニブ、ラパチニブ、ムブリチニブ、ニロチニブ、パニツムマブ、パゾパニブ、ソラフェニブ、スニチニブ、トセラニブ、およびバンデタニブが挙げられる。
血管新生阻害剤(Angiogeneisis inhibitor)として、アンジオスタチン、ベバシズマブ、デニロイキンジフチトクス、エンドスタチン、エベロリムス、ゲニステイン、インターフェロンα、インターロイキン-2、インターロイキン-12、パゾパニブ、ペガプタニブ、ラニビズマブ、ラパマイシン(シロリムス)、テムシロリムス、およびサリドマイド;ならびに増殖阻害性ポリペプチドとして、ボルテゾミブ(bortazomib)、エリスロポエチン、インターロイキン(たとえばIL-1、IL-2、IL-3、IL-6)、白血病抑制因子、インターフェロン、ロミデプシン、トロンボポエチン、TNF-α、CD30リガンド、4-1BBリガンド、およびApo-1リガンドが挙げられる。
光線力学療法剤の非限定的な例として、アミノレブリン酸、アミノレブリン酸メチル、レチノイド(アリトレチノン(alitretinon)、タミバロテン、トレチノイン)、およびテモポルフィンが挙げられる。
他の抗悪性腫瘍薬として、アナグレリド、亜ヒ酸、アスパラギナーゼ、ベキサロテン、ブロピリミン、セレコキシブ、化学的に結合したFab、エファプロキシラル、エトグルシド、フェルギノール、ロニダミド(lonidamide)、マソプロコール、ミルテホシン、ミトグアゾン、talapanel、トラベクテジン、およびボリノスタットが挙げられる。
一態様では、本発明は、本明細書中の式のいずれかの化合物(たとえば式(I)、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ)の有効量を単位剤形にて、がんを罹患しているかまたは罹患しやすい対象に本化合物を投与するための説明書と共に含むキットを提供する。別の態様では、がんは、固形腫瘍である。別の態様では、がんは、慢性リンパ性白血病である。
用語「薬学的に許容される塩」または「薬学的に許容される担体」は、本明細書中記載の化合物で見出される特定の置換基に応じて、比較的非毒性の酸または塩基と調製される有効な化合物の塩を含むことを意味している。本発明の化合物が比較的酸性の官能性を含む場合、きちんとしたまたは適切な不活性の溶媒において、当該化合物の中性の形態を十分な量の望ましい塩基と接触させることにより、塩基付加塩を得ることができる。薬学的に許容される塩基付加塩の例として、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウム、有機アミノ、またはマグネシウムの塩、または同様の塩が挙げられる。本発明の化合物が比較的塩基性の官能性を含む場合、きちんとしたまたは適切な不活性の溶媒において、当該化合物の中性の形態を十分な量の望ましい酸と接触させることにより、酸付加塩を得ることができる。薬学的に許容される酸付加塩の例として、塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、一水素炭酸、リン酸、一水素リン酸、二水素リン酸、硫酸、一水素硫酸、ヨウ化水素酸、または亜リン酸などのような無機酸に由来する塩、および酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、マレイン酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリン酸、フマル酸、乳酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p-トリルスルホン酸、クエン酸、酒石酸、メタンスルホン酸などのような比較的非毒性の有機酸に由来する塩が挙げられる。また、アルギニン酸などのアミノ酸の塩、およびグルクロン酸またはガラクツロン酸(galactunoric acid)などのような有機酸の塩も含まれる(たとえば、Berge et al., Journal of Pharmaceutical Science 66:1-19 (1977)を参照)。本発明の特定の具体的な化合物は、塩基付加塩または酸付加塩のいずれかに本化合物を変換することを可能にする塩基性および酸性の官能性の両方を含む。当業者に知られている他の薬学的に許容される担体は、本発明に適している。
本化合物の中性の形態は、塩を塩基または酸と接触させ、親化合物を従来の方法で単離することにより、再生成され得る。本化合物の親の形態は、特定の物理学的特性、たとえば極性溶媒における溶解度において、様々な塩の形態と異なっているが、他方で、塩は、本発明の目的に関して、本化合物の親形態と同等である。
塩の形態に加えて、本発明は、プロドラッグの形態である化合物を提供する。本明細書中記載の化合物のプロドラッグは、本発明の化合物を提供するために、生理的条件下で化学的変化を容易に経る化合物である。さらに、プロドラッグは、ex vivoの環境で化学的または生化学的な方法により、本発明の化合物に変換され得る。たとえばプロドラッグは、適切な酵素または化学試薬を含む経皮パッチリザーバに置かれると、本発明の化合物へとゆっくりと変換され得る。
本発明の特定の化合物は、非溶媒和の形態および水和の形態を含む溶媒和の形態で存在し得る。一般的に、溶媒和の形態は、非溶媒和の形態と同等であり、本発明の範囲内に含まれるように意図されている。本発明の特定の化合物は、複数の結晶またはアモルファスの形態で存在し得る。一般的に、全ての物理的な形態は、本発明が企図する使用で同等であり、本発明の範囲内にあると意図されている。
また本発明は、本明細書中記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグの有効量と、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物を提供する。一実施形態では、化合物は、薬学的に許容される製剤、たとえば薬学的に許容される製剤を対象に投与してから少なくとも12時間、24時間、36時間、48時間、1週間、2週間、3週間、または4週間、対象へ本化合物の徐放を提供する薬学的に許容される製剤を使用して、対象へ投与される。
本発明の医薬組成物中の有効成分の実際の投与レベルおよび投与の時間的経過は、患者に対する毒性(または許容不能な毒性)を伴うことなく、特定の患者、組成物、および投与形式に関して望ましい治療応答を達成するために有効な有効成分の量を得るために、変動し得る。
使用する場合、本発明に係る少なくとも1つの化合物は、静脈内注射、筋肉内注射、皮下注射、もしくは脳室内注射によるか、または経口投与もしくは局所適用により、薬学的な担体においてそれを必要とする対象にとって薬学的に有効な量で投与される。本発明では、本発明の化合物は、単独でか、または第2の異なる治療用物質と併せて投与され得る。「~と併せて」は、まとめてか、実質的に同時にか、または連続することを意味する。一実施形態では、本発明の化合物は、急性的に投与される。よって本発明の化合物は、短期間の処置過程の間、たとえば約1日~約1週間、投与され得る。別の実施形態では、本発明の化合物は、慢性障害を寛解するために長期間、たとえば処置される病態に応じて約1週間~数カ月間、投与され得る。
「薬学的に有効な量」は、本明細書中使用される場合、健全な医学的判断の範囲内で、処置される病態を有意に正に修正するために十分多いが、深刻な副作用を回避するためには十分少ない(合理的なリスク・ベネフィット比での)本発明の化合物の量を意味する。本発明の化合物の薬学的に有効な量は、達成される特定の目的、処置される患者の年齢および身体状態、基礎疾患の重症度、処置期間、使用される併用療法および特定の化合物(たとえばアプラタキシン)の性質で変動する。たとえば、小児または新生児に投与される本発明の化合物の治療上有効量は、健全な医学的判断の範囲により、比例的に低減される。よって、本発明の化合物の有効量は、望ましい効果を提供する最小量である。
本化合物は、非経口的または腹腔内に投与され得る。また、たとえばグリセロール、液体ポリエチレングリコール、またはそれらの混合物、および油において、分散剤が調製され得る。
注射可能な使用に適した薬学的形態として、無菌性水溶液(水溶性)または分散剤、および無菌性の注射可能な液剤または分散剤の即時調製のための無菌性の散剤が挙げられる。全ての場合で、この形態は無菌性でなければならず、容易な注射針通過性(syringability)が存在する度合いまで流体でなければならない。これは、製造および保存の条件下で安定していなければならない。担体は、溶媒または分散媒体であり得、たとえば水、DMSO、エタノール、ポリオール(たとえばグリセロール、プロピレングリコール、液体ポリエチレングリコールなど)、それらの適切な混合物、および植物油を含む。たとえばレシチンなどのコーティング剤の使用により、分散剤の場合では必要とされる粒径の維持により、適切な流動性が維持され得る。多くの場合では、たとえば糖または塩化ナトリウムといった等張剤を含むことが好ましい。吸収を遅延する作用物質、たとえばモノステアリン酸アルミニウムおよびゼラチンを本組成物で使用することにより、注射可能な組成物の長期間の吸収がもたらされ得る。
無菌性の注射可能な液剤は、上述の様々な他の成分を含む適切な溶媒に、必要量の本発明の化合物を組み込み、必要に応じて濾過滅菌することにより調製される。全般的に、分散剤は、様々な滅菌した化合物を、基本的な分散媒体および上述のものに由来する必要とされる他の成分を含む無菌性のビヒクルに組み込むことにより、調製される。無菌性の注射可能な液剤の調製のための無菌性散剤の場合、好ましい調製方法は、有効成分の散剤+その以前に滅菌濾過した溶液由来のさらなる望ましい成分をもたらす真空乾燥および凍結乾燥技術である。
経口療法投与では、本化合物は、賦形剤と共に組み込まれてよく、摂取可能な錠剤、バッカル錠剤、トローチ、カプセル剤、エリキシル剤、懸濁剤、シロップ、ウェーハなどの形態で使用され得る。本発明に係る組成物または製剤は、経口単位剤形が、対象の障害を処置するために十分な濃度の化合物を含むように調製される。
薬学的な担体として作用し得る物質の一部の例は、糖、たとえばラクトース、グルコース、およびスクロース;スターチ、たとえばコーンスターチおよびポテトスターチ;セルロースおよびその誘導体、たとえばカルボキシメチル(methy)セルロースナトリウム、エチルセルロース、および酢酸セルロース;粉末状のトラガント;麦芽;ゼラチン;タルク;ステアリン酸;ステアリン酸マグネシウム;硫酸カルシウム、植物油、たとえばピーナッツ油、綿実油、ゴマ油、オリーブ油、トウモロコシ油、およびカカオの油;ポリオール、たとえばプロピレングリコール、グリセリン、ソルビトール、マンニトール、およびポリエチレングリコール;アガー;アルギン酸;発熱性物質除去蒸留水;等張生理食塩水;およびリン酸緩衝液;スキムミルク粉末;ならびに医薬製剤で使用される他の非毒性の適合可能な物質、たとえばビタミンC、エストロゲン、およびエキネシアである。湿潤化剤および潤滑剤、たとえばラウリル硫酸ナトリウム、および着色剤、芳香剤、潤滑剤、賦形剤、錠剤化剤、安定化剤、抗酸化剤、ならびに保存剤もまた、存在し得る。
本明細書中の変数のいずれかの定義での化学基の列挙の記述は、いずれかの単一の基または列挙した基の組み合わせとしての当該変数の定義を含む。本明細書中の変数に関する一実施形態の記述は、いずれかの単一の実施形態としての実施形態もしくは他のいずれかの実施形態と組み合わせた実施形態、またはそれらの一部を含む。本明細書中の一実施形態の記述は、いずれかの単一の実施形態としての実施形態もしくは他のいずれかの実施形態と組み合わせた実施形態、またはそれらの一部を含む。
ここで、本発明を、限定するように解釈されるものではない特定の実施例を使用して論述する。
化合物の調製
実施例1:2-(5-(1-(アダマンタン-1-イルメチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-(((3-(4-((2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)プロピル)スルホニル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)-N-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-8-カルボキサミド(degrader #1)の調製
Figure 2023510885000203
2-(5-(1-(アダマンタン-1-イルメチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-(((3-アジドプロピル)スルホニル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)-N-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-8-カルボキサミド(3)の調製。化合物1(40mg、0.061mmol)、2(20mg、0.122mmol)、EDC(23.5mg、0.122mmol)、DMAP(13.7mg、0.122mmol)の混合物をDCM(5mL)において16時間撹拌した。この混合物を真空下で濃縮し、残渣を、溶離剤としてEtOAcおよびヘキサンを使用するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を得た(30mg、収率61%)。H NMR(600MHz, クロロホルム-d) δ 10.24 (br s, 1H), 7.88 (dd, J=7.7, 1.4 Hz, 1H), 7.65 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.57 ‐ 7.49 (m, 2H), 7.45 ‐ 7.30 (m, 5H), 7.09 (d, J=8.8 Hz, 1H), 5.12 (s, 2H), 3.97 ‐ 3.89 (m, 2H), 3.75 (s, 2H), 3.61 ‐ 3.51 (m, 2H), 3.45 (t, J=6.6 Hz, 2H), 3.09 (t, J=6.0 Hz, 2H), 2.15 ‐ 2.06 (m, 5H), 2.04 ‐ 1.97 (m, 3H), 1.75 ‐ 1.62 (m, 12H) ppm.
2-(5-(1-(アダマンタン-1-イルメチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-(((3-(4-((2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)プロピル)スルホニル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)-N-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-8-カルボキサミド(degrader #1)の調製。BuOH-THF(2mL、1:1、v/v)における化合物3(15mg、0.019mmol)、化合物4(15mg、0.038mmol)の混合物に、アルゴン下でCuSO・5HO(0.93mg、0.0038mmol)およびアスコルビン酸ナトリウム(0.75mg、0.0038mmol)を含む0.3mLの水溶液を添加した。この混合物を55℃で2時間撹拌し、DCMで抽出した。有機相を鹹水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。粗製生成物を、溶離剤としてDCMおよびMeOHを使用するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を得た(9.3mg、収率42%)。H NMR(600MHz, クロロホルム-d) δ 11.46 (s, 1H), 10.25 (br s, 1H), 8.06 (d, J=8.1 Hz, 1H), 7.85 (dd, J=7.9, 1.1 Hz, 1H), 7.65 (dd, J=7.8, 1.2 Hz, 1H), 7.57 ‐ 7.37 (m, 5H), 7.36 ‐ 7.31 (m, 1H), 7.24 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.17 ‐ 7.11 (m, 2H), 7.06 (d, J=8.9 Hz, 1H), 6.94 (d, J=8.6 Hz, 1H), 6.52 (t, J=5.6 Hz, 1H), 5.22 ‐ 5.01 (m, 2H), 4.95 (dd, J=12.4, 5.3 Hz, 1H), 4.67 ‐ 4.56 (m, 2H), 4.41 ‐ 4.29 (m, 2H), 3.97 ‐ 3.81 (m, 2H), 3.77 ‐ 3.62 (m, 8H), 3.52 ‐ 3.31 (m, 4H), 3.08 ‐ 2.97 (m, 2H), 2.93 ‐ 2.72 (m, 3H), 2.38 ‐ 2.30 (m, 2H), 2.16 ‐ 1.97 (m, 7H), 1.72 ‐ 1.62 (m, 12H) ppm.
実施例2:2-(5-(1-(アダマンタン-1-イルメチル)-5-シアノ-2-メチル-1H-ピロール-3-イル)-6-(((3-(4-((2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)プロピル)スルホニル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)-N-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-8-カルボキサミド(degrader #2)の調製
Figure 2023510885000204
標題化合物を、出発物質として化合物5および2を使用することを除き、実施例1に記載するものと同じ合成経路を使用して得た。H NMR(600MHz, クロロホルム-d) δ 11.62 (s, 1H), 11.47 (br s, 1H), 10.18 (br s, 1H), 8.13 (d, J=8.1 Hz, 1H), 7.87 (dd, J=7.9, 1.3 Hz, 1H), 7.66 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.58 ‐ 7.52 (m, 1H), 7.51 ‐ 7.42 (m, 3H), 7.37 ‐ 7.32 (m, 1H), 7.24 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.18 ‐ 7.10 (m, 2H), 7.06 (d, J=8.8 Hz, 1H), 6.95 (d, J=8.5 Hz, 1H), 6.74 (s, 1H), 6.56 ‐ 6.48 (m, 1H), 5.24 ‐ 5.06 (m, 2H), 5.00 ‐ 4.92 (m, 1H), 4.63 ‐ 4.54 (m, 2H), 4.40 ‐ 4.27 (m, 2H), 4.00 ‐ 3.91 (m, 1H), 3.91 ‐ 3.83 (m, 1H), 3.76 ‐ 3.61 (m, 8H), 3.50 ‐ 3.44 (m, 2H), 3.39 ‐ 3.33 (m, 2H), 3.07 ‐ 3.00 (m, 2H), 2.94 ‐ 2.73 (m, 3H), 2.38 ‐ 2.29 (m, 2H), 2.21 ‐ 2.12 (m, 4H), 2.03 (s, 3H), 1.74 ‐ 1.64 (m, 12H) ppm.
実施例3:degrader #3-#8の調製
Figure 2023510885000205
2-(5-(1-(アダマンタン-1-イルメチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-((4-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)ブチル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)-N-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-8-カルボキサミド(degrader #3)の調製。DCM(3mL)における化合物1(20mg、0.03mmol)、7a(13.8mg、0.036mmol)、HATU(12.0mg、0.032mmol)、およびTEA(27μL、0.19mmol)を、室温で1時間撹拌した。この混合物をDCMで希釈し、抽出した。有機相を水、鹹水で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣を、溶離剤としてDCMおよびメタノールを使用するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を得た(20.8mg、収率70%)。H NMR(600MHz, クロロホルム-d) δ 10.97 (br s, 1H), 9.91 (br s, 1H), 8.19 (s, 1H), 7.91 ‐ 7.77 (m, 2H), 7.54 ‐ 7.29 (m, 6H), 7.22 ‐ 6.94 (m, 3H), 6.88 (d, J=8.7 Hz, 1H), 6.70 (s, 1H), 6.11 (s, 1H), 5.26 ‐ 5.07 (m, 2H), 4.98 ‐ 4.81 (m, 1H), 3.86 ‐ 3.67 (m, 4H), 3.50 ‐ 3.38 (m, 2H), 3.19 ‐ 3.11 (m, 2H), 3.02 ‐ 2.93 (m, 2H), 2.90 ‐ 2.68 (m, 3H), 2.11 ‐ 2.05 (m, 4H), 2.02 ‐ 1.97 (m, 3H), 1.74 ‐ 1.64 (m, 16H) ppm. LC-MS (ESI): m/z 985.6 [M+H]
2-(5-(1-(アダマンタン-1-イルメチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-((6-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)ヘキシル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)-N-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-8-カルボキサミド(degrader #4)の調製。7bおよび1から開始して、18.9mgのdegrader #4を、上述のdegrader #3のための方法を使用して得た。収率62%。H NMR(600MHz, クロロホルム-d) δ 11.22 (br s, 1H), 10.52 (br s, 1H), 8.00 (t, J=6.0 Hz, 1H), 7.93 (d, J=8.1 Hz, 1H), 7.84 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.52 ‐ 7.39 (m, 5H), 7.36 ‐ 7.31 (m, 1H), 7.14 (d, J=7.7 Hz, 1H), 7.10 (d, J=7.1 Hz, 1H), 6.94 ‐ 6.88 (m, 2H), 6.84 (d, J=8.6 Hz, 1H), 6.21 (t, J=5.7 Hz, 1H), 5.28 (d, J=17.0 Hz, 1H), 4.99 (d, J=17.1 Hz, 1H), 4.92 (dd, J=12.3, 5.4 Hz, 1H), 3.92 ‐ 3.79 (m, 2H), 3.73 (s, 2H), 3.45 ‐ 3.28 (m, 2H), 3.25 ‐ 3.12 (m, 2H), 3.02 ‐ 2.93 (m, 2H), 2.87 ‐ 2.74 (m, 3H), 2.18 ‐ 2.13 (m, 1H), 2.09 (s, 3H), 2.02 ‐ 1.97 (m, 3H), 1.74 ‐ 1.63 (m, 12H), 1.57 ‐ 1.49 (m, 4H), 1.37 ‐ 1.31 (m, 4H) ppm. LC-MS (ESI): m/z 1013.5 [M+H]
2-(5-(1-(アダマンタン-1-イルメチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-((8-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)オクチル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)-N-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-8-カルボキサミド(degrader #5)の調製。7cおよび1から開始して、19.1mgのdegrader #5を、上述のdegrader #3のための方法を使用して得た。収率61%。H NMR(600MHz, クロロホルム-d) δ 11.33 (s, 1H), 10.99 (s, 1H), 8.02 (d, J=8.1 Hz, 1H), 7.97 (t, J=6.0 Hz, 1H), 7.85 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.55 (dd, J=8.5, 7.1 Hz, 1H), 7.53 ‐ 7.39 (m, 4H), 7.38 ‐ 7.32 (m, 1H), 7.13 (d, J=7.1 Hz, 1H), 7.10 (d, J=7.5 Hz, 1H), 6.91 (dd, J=8.6, 4.0 Hz, 2H), 6.80 (t, J=7.6 Hz, 1H), 6.25 (t, J=5.6 Hz, 1H), 5.35 (d, J=17.1 Hz, 1H), 4.98 ‐ 4.83 (m, 2H), 3.99 ‐ 3.79 (m, 2H), 3.73 (s, 2H), 3.47 ‐ 3.27 (m, 2H), 3.28 ‐ 3.21 (m, 2H), 3.05 ‐ 2.93 (m, 2H), 2.92 ‐ 2.74 (m, 3H), 2.22 ‐ 2.13 (m, 1H), 2.09 (s, 3H), 2.02 ‐ 1.97 (m, 3H), 1.75 ‐ 1.63 (m, 12H), 1.61 ‐ 1.49 (m, 4H), 1.37 ‐ 1.33 (m, 2H), 1.26 ‐ 1.17 (m, 6H) ppm. LC-MS (ESI): m/z 1041.5 [M+H]
2-(5-(1-(アダマンタン-1-イルメチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-((2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エチル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)-N-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-8-カルボキサミド(degrader #6)の調製。7dおよび1から開始して、25.2mgのdegrader #6を、上述のdegrader #3のための方法を使用して得た。収率84%。H NMR(600MHz, クロロホルム-d) δ 11.52 (br s, 1H), 11.27 (br s, 1H), 8.25 ‐ 8.13 (m, 1H), 8.02 (d, J=8.1 Hz, 1H), 7.85 (dd, J=7.9, 1.0 Hz, 1H), 7.52 (t, J=7.8 Hz, 1H), 7.47 ‐ 7.30 (m, 5H), 7.09 ‐ 7.01 (m, 2H), 6.92 (dd, J=14.7, 8.1 Hz, 2H), 6.76 (d, J=8.7 Hz, 1H), 6.60 ‐ 6.48 (m, 1H), 4.94 ‐ 4.79 (m, 2H), 4.72 ‐ 4.60 (m, 1H), 3.93 ‐ 3.83 (m, 1H), 3.80 ‐ 3.54 (m, 9H), 3.51 ‐ 3.33 (m, 2H), 2.91 ‐ 2.55 (m, 5H), 2.10 (s, 3H), 2.03 ‐ 1.94 (m, 4H), 1.73 ‐ 1.59 (m, 12H) ppm. LC-MS (ESI): m/z 1001.6 [M+H]
2-(5-(1-(アダマンタン-1-イルメチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-((2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)-N-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-8-カルボキサミド(degrader #7)の調製。7eおよび1から開始して、23.1mgのdegrader #7を、上述のdegrader #3のための方法を使用して得た。収率74%。H NMR(600MHz, クロロホルム-d) δ 11.50 (br s, 1H), 11.26 (br s, 1H), 8.16 ‐ 8.10 (m, 1H), 8.05 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.86 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.57 ‐ 7.39 (m, 5H), 7.38 ‐ 7.33 (m, 1H), 7.11 (d, J=7.1 Hz, 1H), 7.03 (d, J=7.6 Hz, 1H), 6.97 ‐ 6.82 (m, 3H), 6.50 ‐ 6.41 (m, 1H), 5.05 ‐ 4.90 (m, 2H), 4.86 (dd, J=12.6, 5.5 Hz, 1H), 4.00 ‐ 3.90 (m, 1H), 3.88 ‐ 3.81 (m, 1H), 3.78 ‐ 3.68 (m, 4H), 3.68 ‐ 3.51 (m, 8H), 3.48 ‐ 3.36 (m, 2H), 3.01 ‐ 2.91 (m, 2H), 2.90 ‐ 2.66 (m, 3H), 2.16 ‐ 2.07 (m, 4H), 2.01 ‐ 1.97 (m, 3H), 1.72 ‐ 1.60 (m, 12H) ppm. LC-MS (ESI): m/z 1045.3 [M+H]
2-(5-(1-(アダマンタン-1-イルメチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-((2-(2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)-N-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-8-カルボキサミド(degrader #8)の調製。7fおよび1から開始して、18.2mgのdegrader #8を、上述のdegrader #3のための方法を使用して得た。収率56%。H NMR(600MHz, クロロホルム-d) δ 11.79 ‐ 11.13 (m, 2H), 8.12 (d, J=8.0 Hz, 1H), 8.07 ‐ 7.98 (m, 1H), 7.86 (dd, J=8.0, 1.1 Hz, 1H), 7.60 ‐ 7.33 (m, 6H), 7.17 ‐ 7.09 (m, 2H), 7.00 ‐ 6.86 (m, 3H), 6.41 (t, J=5.5 Hz, 1H), 5.13 ‐ 5.01 (m, 2H), 4.94 (dd, J=12.3, 5.4 Hz, 1H), 4.00 ‐ 3.86 (m, 2H), 3.77 ‐ 3.36 (m, 18H), 3.00 (t, J=6.1 Hz, 2H), 2.93 ‐ 2.72 (m, 3H), 2.18 ‐ 2.12 (m, 1H), 2.09 (s, 3H), 2.02 ‐ 1.96 (m, 3H), 1.73 ‐ 1.63 (m, 12H) ppm. LC-MS (ESI): m/z 1089.5 [M+H]
実施例4:degrader #9-#17の調製
Figure 2023510885000206
スルホンアミドの合成のための全般的な手法:メチル6-スルファモイルヘキサノアート(9c)の調製。化合物8c(2.0g、9.6mmol)、NaSO(1.57g、12.4mmol)の混合物の水溶液(10mL)を一晩灌流させた。溶媒を減圧下で除去し、残渣をTHF(20mL)、およびDMF(1mL)に溶解した。この混合物を0℃に冷却し、SOCl(6mL、83mmol)を溶液に滴下した。次に、これを70℃に加熱し、1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、アセトニトリル(20mL)を残渣に添加した。残る懸濁物を水酸化アンモニウム(15mL)に0℃で添加した。20分後、反応混合物をEtOAcで希釈し、水に注いだ。有機相を水で1回、鹹水で1回洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。この残渣を、溶離剤としてEtOAcおよびヘキサンを使用するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を得た(1.25g、収率63%)。H NMR(600MHz, クロロホルム-d) δ 4.96 (s, 2H), 3.69 (s, 3H), 3.22 ‐ 3.09 (m, 2H), 2.36 (t, J=7.3 Hz, 2H), 1.95 ‐ 1.84 (m, 2H), 1.75 ‐ 1.64 (m, 2H), 1.56 ‐ 1.44 (m, 2H) ppm.
ベンジル4-スルファモイルブタノアート(9a)の調製。8aから開始して、化合物9aを、上述の9cのための方法を使用して得た。収率41%。H NMR(600MHz, クロロホルム-d) δ 7.43 ‐ 7.33 (m, 5H), 5.16 (s, 2H), 4.65 (s, 2H), 3.26 ‐ 3.18 (m, 2H), 2.61 (t, J=7.0 Hz, 2H), 2.27 ‐ 2.18 (m, 2H) ppm.
メチル5-スルファモイルペンタノアート(9b)の調製。8bから開始して、化合物9bを、上述の9cのための方法を使用して得た。収率64%。H NMR(600MHz, クロロホルム-d) δ 4.69 (s, 2H), 3.71 (s, 3H), 3.23 ‐ 3.10 (m, 2H), 2.41 (t, J=7.2 Hz, 2H), 2.02 ‐ 1.89 (m, 2H), 1.88 ‐ 1.78 (m, 2H) ppm.
メチル7-スルファモイルヘプタノアート(9d)の調製。8dから開始して、化合物9dを、上述の9cのための方法を使用して得た。収率49%。H NMR(600MHz, クロロホルム-d) δ 4.58 (s, 2H), 3.69 (s, 3H), 3.18 ‐ 3.09 (m, 2H), 2.34 (t, J=7.4 Hz, 2H), 1.96 ‐ 1.84 (m, 2H), 1.73 ‐ 1.62 (m, 2H), 1.54 ‐ 1.46 (m, 2H), 1.44 ‐ 1.35 (m, 2H) ppm.
エチル8-スルファモイルオクタノアート(9e)の調製。8eから開始して、化合物9eを、上述の9cのための方法を使用して得た。収率70%。H NMR(600MHz, クロロホルム-d) δ 4.85 (s, 2H), 4.18 ‐ 4.10 (m, 2H), 3.17 ‐ 3.09 (m, 2H), 2.31 (t, J=7.5 Hz, 2H), 1.93 ‐ 1.83 (m, 2H), 1.68 ‐ 1.59 (m, 2H), 1.51 ‐ 1.43 (m, 2H), 1.41 ‐ 1.32 (m, 4H), 1.27 (t, J=7.1 Hz, 3H) ppm.
メチル9-スルファモイルノナノアート(9f)の調製。8fから開始して、化合物9fを、上述の9cのための方法を使用して得た。収率21%。H NMR(600MHz, クロロホルム-d) δ 4.55 (s, 2H), 3.69 (s, 3H), 3.19 ‐ 3.09 (m, 2H), 2.33 (t, J=7.5 Hz, 2H), 1.93 ‐ 1.84 (m, 2H), 1.71 ‐ 1.61 (m, 2H), 1.51 ‐ 1.43 (m, 2H), 1.40 ‐ 1.29 (m, 6H) ppm.
メチル10-スルファモイルデカノアート(9g)の調製。8gから開始して、化合物9gを、上述の9cのための方法を使用して得た。収率31%。H NMR(600MHz, クロロホルム-d) δ 4.53 (s, 2H), 3.69 (s, 3H), 3.19 ‐ 3.07 (m, 2H), 2.33 (t, J=7.5 Hz, 2H), 1.94 ‐ 1.82 (m, 2H), 1.69 ‐ 1.60 (m, 2H), 1.50 ‐ 1.42 (m, 2H), 1.40 ‐ 1.27 (m, 8H) ppm.
メチル11-スルファモイルウンデカノアート(9h)の調製。8hから開始して、化合物9hを、上述の9cのための方法を使用して得た。収率34%。H NMR(600MHz, クロロホルム-d) δ 4.52 (s, 2H), 3.69 (s, 3H), 3.17 ‐ 3.09 (m, 2H), 2.33 (t, J=7.5 Hz, 2H), 1.92 ‐ 1.84 (m, 2H), 1.67 ‐ 1.60 (m, 2H), 1.50 ‐ 1.42 (m, 2H), 1.38 ‐ 1.27 (m, 10H) ppm.
メチル12-スルファモイルドデカノアート(9i)の調製。8iから開始して、化合物9iを、上述の9cのための方法を使用して得た。収率20%。H NMR(600MHz, クロロホルム-d) δ 4.56 (s, 2H), 3.69 (s, 3H), 3.18 ‐ 3.07 (m, 2H), 2.33 (t, J=7.5 Hz, 2H), 1.93 ‐ 1.84 (m, 2H), 1.68 ‐ 1.61 (m, 2H), 1.50 ‐ 1.42 (m, 2H), 1.39 ‐ 1.26 (m, 12H) ppm.
degrader #9-#17の調製のための全般的な手法:
メチル6-(N-(3-(1-(アダマンタン-1-イルメチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-(8-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イルカルバモイル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)ピコリノイル)スルファモイル)ヘキサノアート(10c)の調製。DCM(5mL)における9c(22mg、0.105mmol)、1(35mg、0.053mmol)、EDC(20.4mg、0.106mmol)、およびDMAP(11.9mg、0.106mmol)の混合物を、室温で一晩撹拌した。反応混合物をEtOAで希釈し、水に注いだ。有機相を、1NのHCl(aq)で1回、水で1回、鹹水で1回洗浄して、NaSOで乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣を、溶離剤としてEtOAcおよびヘキサンを使用するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(40mg、収率89%)を得た。H NMR(600MHz, クロロホルム-d) δ 10.08 (br s, 1H), 7.90 (d, J=7.7 Hz, 1H), 7.79 (d, J=8.1 Hz, 1H), 7.64 (d, J=7.5 Hz, 1H), 7.54 (d, J=8.7 Hz, 1H), 7.50 ‐ 7.35 (m, 5H), 7.13 ‐ 7.09 (m, 1H), 5.11 (s, 2H), 3.98 (t, J=6.1 Hz, 2H), 3.75 (s, 2H), 3.66 (s, 3H), 3.48 ‐ 3.44 (m, 2H), 3.10 (t, J=6.0 Hz, 2H), 2.28 (t, J=7.4 Hz, 2H), 2.09 (s, 3H), 2.01 (s, 3H), 1.90 ‐ 1.83 (m, 2H), 1.75 ‐ 1.63 (m, 14H), 1.46 ‐ 1.40 (m, 2H) ppm.
2-(5-(1-(アダマンタン-1-イルメチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-(((6-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-6-オキソヘキシル)スルホニル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)-N-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-8-カルボキサミド(degrader #11)の調製。THF(1mL)、MeOH(1mL)、および水(0.3mL)の混合物における化合物10c(40mg、0.047mmol)およびLiOH一水和物(20mg、0.48mmol)を、50℃で2時間撹拌した。この反応物を室温に冷却し、pHを、4~5となるまで1NのHCl(aq)で調節した。この溶液をEtOAcで抽出し、有機相を、水で1回、鹹水で1回洗浄して、NaSOで乾燥、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。粗製の酸中間体(21mg、0.028mmol)を、DCM(3mL)に溶解し、化合物11(13mg、0.025mmol)、HATU(10mg、0.026mmol)、およびトリメチルアミン(50μL、0.36mmol)と混合した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、水に注いだ後、DCMで抽出した。有機相を水で1回、鹹水で1回洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣を、溶離剤としてDCMおよびメタノールを使用するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を得た(17.8mg、収率30%)。H NMR(600MHz, クロロホルム-d) δ 11.06 (br s, 1H), 10.12 (br s, 1H), 8.69 (s, 1H), 7.90 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.63 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.58 ‐ 7.48 (m, 2H), 7.45 ‐ 7.39 (m, 6H), 7.38 ‐ 7.30 (m, 3H), 7.23 ‐ 7.15 (m, 1H), 7.08 (t, J=7.6 Hz, 1H), 7.02 (d, J=8.8 Hz, 1H), 5.16 ‐ 5.03 (m, 3H), 4.63 (d, J=9.0 Hz, 1H), 4.52 ‐ 4.43 (m, 2H), 4.12 (d, J=11.5 Hz, 1H), 3.92 ‐ 3.79 (m, 2H), 3.72 (s, 2H), 3.56 (dd, J=11.4, 3.5 Hz, 1H), 3.50 ‐ 3.36 (m, 2H), 3.26 ‐ 3.18 (m, 1H), 3.12 ‐ 3.01 (m, 2H), 2.53 ‐ 2.45 (m, 4H), 2.09 ‐ 1.86 (m, 13H), 1.73 ‐ 1.60 (m, 12H), 1.53 ‐ 1.36 (m, 5H), 1.10 (s, 9H) ppm.
2-(5-(1-(アダマンタン-1-イルメチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-(((4-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-4-オキソブチル)スルホニル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)-N-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-8-カルボキサミド(degrader #9)の調製。9aおよび1から開始して、化合物degrader #9を、上述のdegrader #11のための方法を使用して得た。H NMR(600MHz, クロロホルム-d) δ 10.86 (br s, 1H), 10.05 (br s, 1H), 8.69 (s, 1H), 7.91 (d, J=7.9 Hz, 2H), 7.72 (d, J=8.1 Hz, 1H), 7.53 ‐ 7.32 (m, 9H), 7.28 ‐ 7.21 (m, 2H), 7.07 ‐ 6.96 (m, 2H), 5.24 ‐ 5.07 (m, 2H), 4.96 (d, J=17.3 Hz, 1H), 4.66 (d, J=9.1 Hz, 1H), 4.49 ‐ 4.36 (m, 2H), 4.11 (d, J=11.5 Hz, 1H), 4.03 ‐ 3.95 (m, 1H), 3.80 ‐ 3.66 (m, 3H), 3.55 (dd, J=11.5, 3.5 Hz, 1H), 3.48 ‐ 3.41 (m, 1H), 3.22 ‐ 3.06 (m, 2H), 3.04 ‐ 2.96 (m, 1H), 2.57 ‐ 2.46 (m, 4H), 2.41 ‐ 2.33 (m, 1H), 2.27 ‐ 2.18 (m, 1H), 2.07 ‐ 1.92 (m, 9H), 1.71 ‐ 1.63 (m, 12H), 1.49 (d, J=6.9 Hz, 3H), 1.11 (s, 9H) ppm.
2-(5-(1-(アダマンタン-1-イルメチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-(((5-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-5-オキソペンチル)スルホニル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)-N-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-8-カルボキサミド(degrader #10)の調製。9bおよび1から開始して、化合物degrader #10を、上述のdegrader #11のための方法を使用して得た。H NMR(600MHz, クロロホルム-d) δ 11.17 (br s, 1H), 10.23 (br s, 1H), 8.68 (s, 1H), 7.80 (d, J=7.4 Hz, 1H), 7.58 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.50 ‐ 7.42 (m, 3H), 7.41 ‐ 7.29 (m, 8H), 7.18 (t, J=7.6 Hz, 1H), 6.98 (d, J=8.8 Hz, 1H), 6.72 ‐ 6.60 (m, 1H), 5.12 ‐ 5.01 (m, 2H), 4.95 ‐ 4.85 (m, 1H), 4.59 ‐ 4.50 (m, 2H), 4.42 (s, 1H), 3.98 (d, J=11.3 Hz, 1H), 3.78 ‐ 3.67 (m, 4H), 3.55 ‐ 3.47 (m, 2H), 3.46 ‐ 3.33 (m, 2H), 3.05 ‐ 2.95 (m, 2H), 2.50 (s, 3H), 2.44 ‐ 2.36 (m, 1H), 2.14 ‐ 1.89 (m, 13H), 1.76 ‐ 1.61 (m, 12H), 1.45 (d, J=7.0 Hz, 3H), 0.98 (s, 9H) ppm.
2-(5-(1-(アダマンタン-1-イルメチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-(((7-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-7-オキソヘプチル)スルホニル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)-N-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-8-カルボキサミド(degrader #12)の調製。9dおよび1から開始して、化合物degrader #12を、上述のdegrader #11のための方法を使用して得た。H NMR(600MHz, クロロホルム-d) δ 10.78 (br s, 1H), 10.11 (br s, 1H), 8.69 (s, 1H), 7.88 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.66 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.58 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.52 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.46 ‐ 7.32 (m, 9H), 7.21 (t, J=7.6 Hz, 1H), 7.05 (d, J=8.8 Hz, 1H), 6.59 (d, J=8.8 Hz, 1H), 5.17 ‐ 4.99 (m, 3H), 4.62 ‐ 4.52 (m, 2H), 4.47 (s, 1H), 4.10 (d, J=11.4 Hz, 1H), 3.95 ‐ 3.83 (m, 2H), 3.73 (s, 2H), 3.57 (dd, J=11.3, 3.5 Hz, 1H), 3.51 ‐ 3.42 (m, 1H), 3.42 ‐ 3.23 (m, 2H), 3.11 ‐ 3.03 (m, 2H), 2.52 (s, 3H), 2.49 ‐ 2.42 (m, 1H), 2.12 ‐ 1.93 (m, 11H), 1.70 ‐ 1.58 (m, 14H), 1.51 ‐ 1.41 (m, 5H), 1.34 ‐ 1.29 (m, 2H), 1.07 (s, 9H) ppm.
2-(5-(1-(アダマンタン-1-イルメチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-(((8-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-8-オキソオクチル)スルホニル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)-N-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-8-カルボキサミド(degrader #13)の調製。9eおよび1から開始して、化合物degrader #13を、上述のdegrader #11のための方法を使用して得た。H NMR(600MHz, クロロホルム-d) δ 10.76 (br s, 1H), 10.11 (br s, 1H), 8.69 (s, 1H), 7.94 ‐ 7.87 (m, 1H), 7.74 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.61 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.53 (d, J=8.7 Hz, 1H), 7.48 ‐ 7.44 (m, 1H), 7.43 ‐ 7.33 (m, 9H), 7.06 (d, J=8.8 Hz, 1H), 6.74 (d, J=8.8 Hz, 1H), 5.21 (d, J=17.2 Hz, 1H), 5.14 ‐ 5.08 (m, 1H), 5.01 (d, J=17.2 Hz, 1H), 4.68 (t, J=8.0 Hz, 1H), 4.62 (d, J=9.0 Hz, 1H), 4.52 (s, 1H), 4.19 ‐ 4.16 (m, 1H), 3.97 ‐ 3.86 (m, 2H), 3.73 (s, 2H), 3.60 (dd, J=11.5, 3.4 Hz, 1H), 3.48 ‐ 3.41 (m, 1H), 3.37 ‐ 3.32 (m, 1H), 3.26 ‐ 3.02 (m, 3H), 2.52 ‐ 2.46 (m, 4H), 2.11 ‐ 1.94 (m, 11H), 1.80 ‐ 1.65 (m, 14H), 1.50 ‐ 1.44 (m, 5H), 1.14 ‐ 1.06 (m, 13H) ppm.
2-(5-(1-(アダマンタン-1-イルメチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-(((9-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-9-オキソノニル)スルホニル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)-N-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-8-カルボキサミド(degrader #14)の調製。9fおよび1から開始して、化合物degrader #14を、上述のdegrader #11のための方法を使用して得た。H NMR(600MHz, クロロホルム-d) δ 10.89 (br s, 1H), 10.14 (br s, 1H), 8.69 (s, 1H), 7.94 ‐ 7.85 (m, 1H), 7.69 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.62 ‐ 7.49 (m, 2H), 7.47 ‐ 7.33 (m, 9H), 7.25 (t, J=7.6 Hz, 1H), 7.05 (d, J=8.8 Hz, 1H), 6.69 (d, J=8.8 Hz, 1H), 5.17 ‐ 5.01 (m, 3H), 4.64 ‐ 4.57 (m, 2H), 4.52 (s, 1H), 4.22 ‐ 4.14 (m, 1H), 3.93 ‐ 3.85 (m, 2H), 3.74 (s, 2H), 3.60 (dd, J=11.4, 3.5 Hz, 1H), 3.51 ‐ 3.19 (m, 3H), 3.06 (t, J=6.1 Hz, 2H), 2.56 ‐ 2.49 (m, 4H), 2.11 ‐ 1.97 (m, 9H), 1.81 ‐ 1.64 (m, 14H), 1.50 ‐ 1.42 (m, 5H), 1.33 ‐ 1.29 (m, 2H), 1.17 ‐ 1.05 (m, 15H) ppm.
2-(5-(1-(アダマンタン-1-イルメチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-(((10-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-10-オキソデシル)スルホニル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)-N-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-8-カルボキサミド(degrader #15)の調製。9gおよび1から開始して、化合物degrader #15を、上述のdegrader #11のための方法を使用して得た。H NMR(600MHz, クロロホルム-d) δ 11.14 (br s, 1H), 10.16 (br s, 1H), 8.69 (s, 1H), 7.87 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.63 ‐ 7.50 (m, 3H), 7.43 ‐ 7.32 (m, 9H), 7.27 ‐ 7.23 (m, 1H), 7.05 (d, J=8.8 Hz, 1H), 6.64 (d, J=8.8 Hz, 1H), 5.21 ‐ 4.95 (m, 3H), 4.71 ‐ 4.57 (m, 2H), 4.52 (s, 1H), 4.15 (d, J=11.4 Hz, 1H), 3.94 ‐ 3.83 (m, 2H), 3.73 (s, 2H), 3.60 (dd, J=11.4, 3.5 Hz, 1H), 3.49 ‐ 3.36 (m, 2H), 3.11 ‐ 3.00 (m, 2H), 2.54 ‐ 2.46 (m, 4H), 2.10 ‐ 1.98 (m, 9H), 1.83 ‐ 1.78 (m, 2H), 1.73 ‐ 1.61 (m, 12H), 1.50 ‐ 1.44 (m, 5H), 1.34 ‐ 1.30 (m, 2H), 1.20 ‐ 1.09 (m, 8H), 1.07 (s, 9H) ppm.
2-(5-(1-(アダマンタン-1-イルメチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-(((11-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-11-オキソウンデシル)スルホニル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)-N-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-8-カルボキサミド(degrader #16)の調製。9hおよび1から開始して、化合物degrader #16を、上述のdegrader #11のための方法を使用して得た。H NMR(600MHz, クロロホルム-d) δ 11.14 (br s, 1H), 10.16 (br s, 1H), 8.69 (s, 1H), 7.88 (dd, J=7.8, 1.3 Hz, 1H), 7.58 (t, J=6.9 Hz, 2H), 7.52 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.44 ‐ 7.31 (m, 9H), 7.27 ‐ 7.24 (m, 1H), 7.04 (d, J=8.8 Hz, 1H), 6.69 (d, J=9.0 Hz, 1H), 5.20 (d, J=17.2 Hz, 1H), 5.12 ‐ 5.05 (m, 1H), 4.95 (d, J=17.2 Hz, 1H), 4.71 ‐ 4.60 (m, 2H), 4.55 ‐ 4.48 (m, 1H), 4.21 ‐ 4.12 (m, 1H), 3.95 ‐ 3.82 (m, J=6.0 Hz, 2H), 3.73 (s, 2H), 3.61 (dd, J=11.4, 3.5 Hz, 1H), 3.49 ‐ 3.36 (m, 2H), 3.12 ‐ 2.98 (m, 2H), 2.57 ‐ 2.48 (m, 4H), 2.12 ‐ 2.03 (m, 6H), 2.03 ‐ 1.97 (m, 3H), 1.85 ‐ 1.79 (m, 2H), 1.73 ‐ 1.61 (m, 12H), 1.52 ‐ 1.45 (m, 5H), 1.39 ‐ 1.33 (m, 2H), 1.21 ‐ 1.09 (m, 10H), 1.08 (s, 9H) ppm.
2-(5-(1-(アダマンタン-1-イルメチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-(((12-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-12-オキソドデシル)スルホニル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)-N-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-8-カルボキサミド(degrader #17)の調製。9iおよび1から開始して、化合物degrader #17を、上述のdegrader #11のための方法を使用して得た。H NMR(600MHz, クロロホルム-d) δ 11.11 (br s, 1H), 10.16 (br s, 1H), 8.69 (s, 1H), 7.87 (dd, J=7.8, 1.4 Hz, 1H), 7.59 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.55 ‐ 7.50 (m, 2H), 7.42 ‐ 7.31 (m, 9H), 7.26 (t, J=7.6 Hz, 1H), 7.05 (d, J=8.8 Hz, 1H), 6.55 (d, J=8.8 Hz, 1H), 5.17 ‐ 4.97 (m, 3H), 4.67 (t, J=7.9 Hz, 1H), 4.61 (d, J=8.8 Hz, 1H), 4.57 ‐ 4.49 (m, 1H), 4.20 ‐ 4.10 (m, 1H), 3.95 ‐ 3.85 (m, 2H), 3.73 (s, 2H), 3.63 ‐ 3.40 (m, 4H), 3.11 ‐ 3.01 (m, 2H), 2.57 ‐ 2.47 (m, 4H), 2.14 ‐ 1.99 (m, 9H), 1.85 ‐ 1.81 (m, 2H), 1.73 ‐ 1.61 (m, 12H), 1.53 ‐ 1.46 (m, 5H), 1.39 ‐ 1.34 (m, 2H), 1.23 ‐ 1.11 (m, 12H), 1.07 (s, 9H) ppm.
実施例5:2-(5-(1-(アダマンタン-1-イルメチル)-5-シアノ-2-メチル-1H-ピロール-3-イル)-6-(((8-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-8-オキソオクチル)スルホニル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)-N-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-8-カルボキサミド(degrader #18)の調製
Figure 2023510885000207
9eおよび5から開始して、化合物degrader #18を、上述のdegrader #11のための方法を使用して得た。H NMR(600MHz, クロロホルム-d) δ 10.16 (br s, 1H), 8.69 (s, 1H), 7.88 (dd, J=7.9, 1.3 Hz, 1H), 7.66 ‐ 7.55 (m, 2H), 7.48 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.43 ‐ 7.32 (m, 8H), 7.26 (t, J=7.6 Hz, 1H), 7.04 (d, J=8.8 Hz, 1H), 6.77 ‐ 6.70 (m, 2H), 5.25 ‐ 4.96 (m, 3H), 4.66 (t, J=8.1 Hz, 1H), 4.59 (d, J=8.9 Hz, 1H), 4.54 ‐ 4.48 (m, 1H), 4.14 ‐ 4.11 (m, 1H), 3.95 ‐ 3.82 (m, 2H), 3.71 (s, 2H), 3.60 (dd, J=11.5, 3.5 Hz, 1H), 3.48 ‐ 3.40 (m, 1H), 3.38 ‐ 3.30 (m, 1H), 3.10 ‐ 3.00 (m, 2H), 2.51 ‐ 2.42 (m, 4H), 2.09 ‐ 1.96 (m, 11H), 1.78 ‐ 1.62 (m, 14H), 1.51 ‐ 1.43 (m, 5H), 1.17 ‐ 1.04 (m, 13H) ppm.
実施例6:2-(5-(1-(アダマンタン-1-イルメチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-((8-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-8-オキソオクチル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)-N-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-8-カルボキサミド(degrader #19)の調製
Figure 2023510885000208
tert-ブチル(8-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-8-オキソオクチル)カルバメート(14)の調製。DCM(5mL)における13(50mg、0.19mmol)、11(100mg、0.19mmol)、HATU(77mg、0.20mmol)、およびTEA(135μL、0.97mmol)の混合物を、室温で1時間撹拌した。この混合物を水に注ぎ、DCMで抽出した。有機相を、水で1回、鹹水で1回洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣を、溶離剤としてDCMおよびメタノールを使用するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を得た(70mg、収率53%)。H NMR(600MHz, クロロホルム-d) δ 8.70 (s, 1H), 7.50 ‐ 7.46 (m, 1H), 7.45 ‐ 7.36 (m, 4H), 6.17 ‐ 6.04 (m, 1H), 5.15 ‐ 5.04 (m, 1H), 4.77 (t, J=7.9 Hz, 1H), 4.63 ‐ 4.51 (m, 3H), 4.20 ‐ 4.16 (m, 1H), 3.65 ‐ 3.57 (m, 1H), 3.23 ‐ 3.16 (m, 2H), 3.14 ‐ 3.05 (m, 2H), 2.86 (s, 1H), 2.64 ‐ 2.52 (m, 4H), 2.27 ‐ 2.20 (m, 2H), 2.14 ‐ 2.08 (m, 1H), 1.49 ‐ 1.41 (m, 14H), 1.35 ‐ 1.29 (m, 6H), 1.07 (s, 9H) ppm.
2-(5-(1-(アダマンタン-1-イルメチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-((8-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-8-オキソオクチル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)-N-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-8-カルボキサミド(degrader #19)の調製。DCM(5mL)およびMeOH(1mL)における化合物14(35mg、0.05mmol)およびHCl溶液(1,4-ジキソン(dixone)中4N、1.0mL)を室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をDCM(5mL)に溶解した。次に、これを化合物1(20mg、0.03mmol)、HATU(12mg、0.03mmol)、およびTEA(21μL、0.29mmol)で処理し、残る混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、DCMで抽出した。有機相を水で1回、鹹水で1回洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣を、溶離剤としてDCMおよびメタノールを使用するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を得た(14.2mg、収率39%)。H NMR(600MHz, クロロホルム-d) δ 11.34 (br s, 1H), 8.69 (s, 1H), 7.93 ‐ 7.82 (m, 2H), 7.56 ‐ 7.50 (m, 2H), 7.45 ‐ 7.29 (m, 10H), 7.15 (t, J=7.6 Hz, 1H), 6.89 (d, J=8.7 Hz, 1H), 6.78 (d, J=8.9 Hz, 1H), 5.25 ‐ 5.12 (m, 2H), 5.08 (p, J=7.1 Hz, 1H), 4.60 (d, J=8.9 Hz, 1H), 4.54 (t, J=8.0 Hz, 1H), 4.48 ‐ 4.40 (m, 1H), 4.12 ‐ 4.07 (m, 1H), 3.92 ‐ 3.79 (m, 2H), 3.71 (s, 2H), 3.56 (dd, J=11.3, 3.6 Hz, 1H), 3.39 ‐ 3.20 (m, 2H), 3.05 (t, J=6.1 Hz, 2H), 2.51 (s, 3H), 2.47 ‐ 2.40 (m, 1H), 2.11 ‐ 1.99 (m, 9H), 1.72 ‐ 1.59 (m, 12H), 1.49 ‐ 1.41 (m, 7H), 1.19 ‐ 1.01 (m, 15H) ppm.
実施例7:degrader #20-#25の調製
Figure 2023510885000209
tert-ブチル(3-(3-(1-(アダマンタン-1-イルメチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-(8-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イルカルバモイル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)ピコリンアミド)プロピル)カルバメート(16b)の調製。DCM(2mL)における1(15mg、0.023mmol)、15b(6.2mg、0.036mmol)、HATU(9.5mg、0.025mmol)、およびTEA(100μL、0.72mmol)の混合物を、室温で1時間撹拌した。混合物を水に注ぎ、DCMで抽出した。有機相を、水で1回、鹹水で1回洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。残渣を、溶離剤としてEtOAcおよびヘキサンを使用するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した標題化合物を得た(10.1mg、収率54%)。H NMR(600MHz, クロロホルム-d) δ 8.19 ‐ 8.12 (m, 1H), 7.92 ‐ 7.87 (m, 1H), 7.58 (dd, J=7.7, 1.3 Hz, 1H), 7.50 (d, J=7.7 Hz, 1H), 7.46 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.41 ‐ 7.33 (m, 4H), 7.28 ‐ 7.24 (m, 1H), 6.92 (d, J=8.7 Hz, 1H), 5.23 ‐ 5.12 (m, 3H), 4.01 ‐ 3.92 (m, 2H), 3.73 (s, 2H), 3.47 ‐ 3.40 (m, 2H), 3.21 ‐ 3.04 (m, 4H), 2.09 (s, 3H), 2.01 (s, 3H), 1.76 ‐ 1.62 (m, 14H), 1.41 (s, 9H) ppm.
2-(5-(1-(アダマンタン-1-イルメチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-((3-((S)-3-((2S,4R)-1-((S)-2-(1-シアノシクロプロパン-1-カルボキサミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシピロリジン-2-カルボキサミド)-3-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)プロパンアミド)プロピル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)-N-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-8-カルボキサミド(degrader #21)の調製。DCM(2mL)における化合物16b(10.1mg、0.012mmol)、TFA(200uL)の混合物を、室温で一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、粗製物17bをDCM(3mL)に溶解した。次に、これを18(9.3mg、0.016mmol)、HATU(5.2mg、0.014mmol)、およびTEA(50μL、0.36mmol)と混合した。得られた混合物を、室温で1時間撹拌した。次に、これを水に注ぎ、DCMで抽出した。有機相を、水で1回、鹹水で1回洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。この残渣を、溶離剤としてEtOAc、DCM、およびヘキサンを使用するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して標題化合物を得た(7.9mg、収率51%)。H NMR(600MHz, クロロホルム-d) δ 8.66 ‐ 8.58 (m, 2H), 8.05 ‐ 7.97 (m, 1H), 7.89 (d, J=7.9 Hz, 1H), 7.70 ‐ 7.64 (m, 1H), 7.61 ‐ 7.52 (m, 2H), 7.43 ‐ 7.29 (m, 7H), 7.28 ‐ 7.15 (m, 5H), 6.91 (d, J=8.7 Hz, 1H), 5.37 ‐ 5.31 (m, 1H), 5.25 (d, J=17.4 Hz, 1H), 5.08 (d, J=17.1 Hz, 1H), 4.87 ‐ 4.80 (m, 1H), 4.63 ‐ 4.54 (m, 2H), 3.94 ‐ 3.59 (m, 8H), 3.11 ‐ 3.00 (m, 4H), 2.89 ‐ 2.83 (m, 1H), 2.57 (dd, J=13.5, 5.6 Hz, 1H), 2.32 (s, 3H), 2.18 ‐ 2.13 (m, 2H), 2.05 (s, 3H), 1.96 ‐ 1.92 (m, 3H), 1.82 ‐ 1.52 (m, 16H), 1.49 ‐ 1.41 (m, 2H), 1.05 (s, 9H) ppm.
2-(5-(1-(アダマンタン-1-イルメチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-((2-((S)-3-((2S,4R)-1-((S)-2-(1-シアノシクロプロパン-1-カルボキサミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシピロリジン-2-カルボキサミド)-3-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)プロパンアミド)エチル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)-N-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-8-カルボキサミド(degrader #20)の調製。15aおよび1から開始して、化合物degrader #20を、上述のdegrader #21のための方法を使用して得た。H NMR(600MHz, クロロホルム-d) δ 8.56 (s, 1H), 8.43 ‐ 8.35 (m, 1H), 8.25 (d, J=9.2 Hz, 1H), 7.95 ‐ 7.85 (m, 2H), 7.80 (d, J=8.1 Hz, 1H), 7.56 ‐ 7.50 (m, 2H), 7.49 ‐ 7.43 (m, 1H), 7.40 ‐ 7.29 (m, 5H), 7.27 ‐ 7.25 (m, 1H), 7.16 (d, J=8.0 Hz, 2H), 6.86 (d, J=8.7 Hz, 1H), 6.81 (d, J=7.9 Hz, 2H), 5.33 ‐ 5.28 (m, 2H), 5.03 (t, J=8.6 Hz, 1H), 4.83 (d, J=16.9 Hz, 1H), 4.68 ‐ 4.63 (m, 1H), 4.57 (d, J=8.6 Hz, 1H), 4.13 ‐ 4.05 (m, 1H), 4.03 ‐ 3.92 (m, 2H), 3.89 ‐ 3.75 (m, 3H), 3.71 ‐ 3.61 (m, 2H), 3.27 (dd, J=27.4, 14.0 Hz, 2H), 3.16 ‐ 2.98 (m, 2H), 2.92 (dd, J=13.6, 4.4 Hz, 1H), 2.54 (dd, J=13.5, 4.3 Hz, 1H), 2.24 ‐ 2.17 (m, 5H), 2.01 ‐ 1.93 (m, 6H), 1.71 ‐ 1.62 (m, 14H), 1.52 ‐ 1.44 (m, 2H), 1.07 (s, 9H) ppm.
2-(5-(1-(アダマンタン-1-イルメチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-((4-((S)-3-((2S,4R)-1-((S)-2-(1-シアノシクロプロパン-1-カルボキサミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシピロリジン-2-カルボキサミド)-3-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)プロパンアミド)ブチル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)-N-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-8-カルボキサミド(degrader #22)の調製。15cおよび1から開始して、化合物degrader #22を、上述のdegrader #21のための方法を使用して得た。H NMR(600MHz, クロロホルム-d) δ 8.46 (s, 1H), 8.18 (d, J=7.7 Hz, 1H), 7.92 ‐ 7.86 (m, 2H), 7.66 ‐ 7.59 (m, 1H), 7.59 ‐ 7.53 (m, 1H), 7.42 ‐ 7.32 (m, 8H), 7.26 ‐ 7.23 (m, 1H), 7.16 ‐ 7.09 (m, 3H), 6.84 (d, J=8.7 Hz, 1H), 5.32 ‐ 5.25 (m, 1H), 5.16 ‐ 5.09 (m, 1H), 4.99 (d, J=16.9 Hz, 1H), 4.78 ‐ 4.72 (m, 1H), 4.55 (d, J=8.7 Hz, 1H), 4.47 (s, 1H), 3.82 ‐ 3.66 (m, 6H), 3.48 ‐ 3.33 (m, 2H), 3.11 ‐ 3.01 (m, 4H), 2.92 (dd, J=14.3, 4.8 Hz, 1H), 2.73 (dd, J=14.3, 5.7 Hz, 1H), 2.35 (s, 3H), 2.19 (s, 2H), 2.10 (s, 3H), 2.02 ‐ 1.91 (m, 5H), 1.73 ‐ 1.59 (m, 12H), 1.53 ‐ 1.44 (m, 6H), 1.05 (s, 9H) ppm.
2-(5-(1-(アダマンタン-1-イルメチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-((5-((S)-3-((2S,4R)-1-((S)-2-(1-シアノシクロプロパン-1-カルボキサミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシピロリジン-2-カルボキサミド)-3-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)プロパンアミド)ペンチル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)-N-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-8-カルボキサミド(degrader #23)の調製。15dおよび1から開始して、化合物degrader #23を、上述のdegrader #21のための方法を使用して得た。H NMR(600MHz, クロロホルム-d) δ 8.61 (s, 1H), 8.37 ‐ 8.25 (m, 1H), 7.88 ‐ 7.80 (m, 2H), 7.60 (d, J=7.5 Hz, 2H), 7.46 ‐ 7.30 (m, 5H), 7.27 ‐ 7.19 (m, 5H), 7.16 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.08 (s, 1H), 6.89 (d, J=8.7 Hz, 1H), 5.35 ‐ 5.27 (m, 1H), 5.24 ‐ 5.10 (m, 2H), 4.70 (t, J=8.3 Hz, 1H), 4.57 (d, J=8.8 Hz, 1H), 4.49 ‐ 4.41 (m, 1H), 3.91 ‐ 3.77 (m, 3H), 3.73 ‐ 3.63 (m, 3H), 3.27 ‐ 3.23 (m, 2H), 3.06 ‐ 3.00 (m, 4H), 2.56 (s, 2H), 2.45 (s, 3H), 2.20 ‐ 2.03 (m, 5H), 1.96 (s, 3H), 1.71 ‐ 1.55 (m, 14H), 1.46 ‐ 1.35 (m, 6H), 1.17 ‐ 1.09 (m, 2H), 0.99 (s, 9H) ppm.
2-(5-(1-(アダマンタン-1-イルメチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-((6-((S)-3-((2S,4R)-1-((S)-2-(1-シアノシクロプロパン-1-カルボキサミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシピロリジン-2-カルボキサミド)-3-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)プロパンアミド)ヘキシル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)-N-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-8-カルボキサミド(degrader #24)の調製。15eおよび1から開始して、化合物degrader #24を、上述のdegrader #21のための方法を使用して得た。H NMR(600MHz, クロロホルム-d) δ 10.96 (br s, 1H), 8.62 (s, 1H), 8.02 (d, J=7.9 Hz, 1H), 7.86 (dd, J=7.8, 1.4 Hz, 1H), 7.78 (t, J=6.3 Hz, 1H), 7.62 ‐ 7.55 (m, 2H), 7.44 (d, J=8.7 Hz, 1H), 7.40 ‐ 7.29 (m, 9H), 7.28 ‐ 7.24 (m, 1H), 7.09 (d, J=8.6 Hz, 1H), 6.90 (d, J=8.7 Hz, 1H), 6.76 ‐ 6.70 (m, 1H), 5.32 ‐ 5.13 (m, 3H), 4.63 (t, J=8.1 Hz, 1H), 4.53 (d, J=8.6 Hz, 1H), 4.46 ‐ 4.39 (m, 1H), 3.91 ‐ 3.86 (m, 2H), 3.82 (d, J=11.0 Hz, 1H), 3.70 (s, 2H), 3.63 (dd, J=11.2, 4.0 Hz, 1H), 3.34 ‐ 3.15 (m, 3H), 3.10 ‐ 3.03 (m, 3H), 2.67 (d, J=5.8 Hz, 2H), 2.48 (s, 3H), 2.14 ‐ 2.07 (m, 5H), 2.00 ‐ 1.96 (m, 3H), 1.76 ‐ 1.60 (m, 16H), 1.49 ‐ 1.44 (m, 4H), 1.36 ‐ 1.32 (m, 2H), 1.18 ‐ 1.16 (m, 2H), 1.05 (s, 9H) ppm.
2-(5-(1-(アダマンタン-1-イルメチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-((8-((S)-3-((2S,4R)-1-((S)-2-(1-シアノシクロプロパン-1-カルボキサミド)-3,3-ジメチルブタノイル)-4-ヒドロキシピロリジン-2-カルボキサミド)-3-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)プロパンアミド)オクチル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)-N-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-8-カルボキサミド(degrader #25)の調製。15fおよび1から開始して、化合物degrader #25を、上述のdegrader #21のための方法を使用して得た。H NMR(600MHz, クロロホルム-d) δ 11.05 (br s, 1H), 8.63 (s, 1H), 8.02 ‐ 7.95 (m, 1H), 7.89 ‐ 7.80 (m, 2H), 7.63 ‐ 7.56 (m, 1H), 7.55 ‐ 7.50 (m, 1H), 7.48 ‐ 7.43 (m, 1H), 7.40 ‐ 7.31 (m, 8H), 7.27 ‐ 7.25 (m, 1H), 7.10 (d, J=8.6 Hz, 1H), 6.94 ‐ 6.88 (m, 1H), 6.54 ‐ 6.45 (m, 1H), 5.35 ‐ 5.31 (m, 1H), 5.20 (s, 2H), 4.63 (t, J=8.2 Hz, 1H), 4.54 (d, J=8.6 Hz, 1H), 4.50 ‐ 4.46 (m, 1H), 3.91 ‐ 3.87 (m, 2H), 3.75 ‐ 3.63 (m, 4H), 3.30 ‐ 3.22 (m, 2H), 3.18 ‐ 3.05 (m, 4H), 2.79 ‐ 2.69 (m, 2H), 2.49 ‐ 2.46 (m, 3H), 2.21 ‐ 2.15 (m, 2H), 2.09 (s, 3H), 1.98 (s, 3H), 1.73 ‐ 1.46 (m, 18H), 1.38 ‐ 1.31 (m, 2H), 1.16 ‐ 1.03 (m, 17H) ppm.
実施例8:degrader #26-#33の調製
Figure 2023510885000210
化合物21a-dの調製のための全般的な方法。DMSOにおける19(1.2当量)、20(1.0当量)、Pd(PPh(0.1当量)、CuI(0.2当量)、およびEtN(4.8当量)の混合物を、マイクロ波の照射の下120℃で30分間加熱した。反応物を室温に冷却し、水に注ぎ、EtOAcで抽出した。有機層を、水で2回、鹹水で1回洗浄して、無水NaSOで乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。粗製生成物を、溶離剤としてEtOAcおよびDCMを使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を得た。
tert-ブチル(2-(2-(2-((3-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバメート(21a)の調製。全般的な方法により、化合物21aを、19および20aから得た。収率80%。H NMR(600MHz, CDCl) δ 8.18 (s, 1H), 7.88 ‐ 7.84 (m, 1H), 7.80 ‐ 7.77 (m, 1H), 7.73 (t, J=7.6 Hz, 1H), 5.07 (s, 1H), 5.01 (dd, J=12.5, 5.4 Hz, 1H), 4.55 (s, 2H), 3.91 ‐ 3.86 (m, 2H), 3.79 ‐ 3.75 (m, 2H), 3.71 ‐ 3.66 (m, 4H), 3.59 ‐ 3.54 (m, 2H), 3.39 ‐ 3.30 (m, 2H), 2.98 ‐ 2.75 (m, 3H), 2.21 ‐ 2.14 (m, 1H), 1.46 (s, 9H) ppm. LC-MS (ESI): m/z 566.2 [M+Na]
tert-ブチル(2-(2-(2-((3-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバメート(21b)の調製。全般的な方法により、化合物21bを、19および20bから得た。収率76%。H NMR(600MHz, CDCl) δ 7.99 (s, 1H), 7.93 ‐ 7.89 (m, 1H), 7.86 ‐ 7.83 (m, 1H), 7.81 ‐ 7.78 (m, 1H), 5.05 ‐ 4.94 (m, 2H), 4.48 (s, 2H), 3.82 ‐ 3.77 (m, 2H), 3.75 ‐ 3.71 (m, 2H), 3.69 ‐ 3.62 (m, 4H), 3.55 (t, J=5.1 Hz, 2H), 3.37 ‐ 3.28 (m, 2H), 2.96 ‐ 2.72 (m, 3H), 2.18 ‐ 2.13 (m, 1H), 1.44 (s, 9H) ppm. LC-MS (ESI): m/z 566.2 [M+Na]
tert-ブチル(2-(2-(2-((3-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバメート(21c)の調製。全般的な方法により、化合物21cを、19および20cから得た。収率85%。H NMR(600MHz, CDCl) δ 8.20 (s, 1H), 7.86 (dd, J=7.7, 1.1 Hz, 1H), 7.63 (dd, J=7.6, 1.0 Hz, 1H), 7.47 (t, J=7.6 Hz, 1H), 5.24 (dd, J=13.3, 5.1 Hz, 1H), 5.04 (s, 1H), 4.57 ‐ 4.34 (m, 4H), 3.79 ‐ 3.75 (m, 2H), 3.73 ‐ 3.70 (m, 2H), 3.67 ‐ 3.63 (m, 4H), 3.56 ‐ 3.52 (m, 2H), 3.34 ‐ 3.28 (m, 2H), 2.96 ‐ 2.80 (m, 2H), 2.46 ‐ 2.35 (m, 1H), 2.28 ‐ 2.19 (m, 1H), 1.44 (s, 9H) ppm. LC-MS (ESI): m/z 552.3 [M+Na]
tert-ブチル(2-(2-(2-((3-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-5-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバメート(21d)の調製。全般的な方法により、化合物21dを、19および20dから得た。収率71%。H NMR(600MHz, CDCl) δ 7.91 (s, 1H), 7.86 ‐ 7.81 (m, 1H), 7.58 ‐ 7.53 (m, 2H), 5.21 (dd, J=13.3, 5.1 Hz, 1H), 5.02 (s, 1H), 4.53 ‐ 4.30 (m, 4H), 3.82 ‐ 3.78 (m, 2H), 3.74 ‐ 3.72 (m, 2H), 3.68 ‐ 3.63 (m, 4H), 3.58 ‐ 3.53 (m, 2H), 3.36 ‐ 3.27 (m, 2H), 2.98 ‐ 2.80 (m, 2H), 2.42 ‐ 2.33 (m, 1H), 2.27 ‐ 2.19 (m, 1H), 1.44 (s, 9H) ppm. LC-MS (ESI): m/z 552.2 [M+Na]
化合物22a-dの調製のための全般的な方法。EtOAc-メタノール(5/1、v/v)における21(1.0当量)および10%のPd/C(10(w/w)%)の混合物を、H雰囲気下にて、室温で一晩撹拌した。固体を濾過により除去し、ろ液を乾燥するまで蒸発させて、設計した化合物を得た。
tert-ブチル(2-(2-(2-(3-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバメート(22a)の調製。全般的な方法により、化合物22aを、21aから得た。収率100%。H NMR(600MHz, CDCl) δ 8.20 ‐ 8.05 (m, 1H), 7.76 ‐ 7.73 (m, 1H), 7.70 ‐ 7.63 (m, 1H), 7.60 ‐ 7.56 (m, 1H), 5.11 ‐ 4.96 (m, 2H), 3.68 ‐ 3.55 (m, 12H), 3.39 ‐ 3.13 (m, 4H), 2.97 ‐ 2.73 (m, 3H), 2.21 ‐ 2.14 (m, 1H), 2.03 ‐ 1.95 (m, 2H), 1.47 ‐ 1.45 (m, 9H) ppm. LC-MS (ESI): m/z 570.3 [M+Na]
tert-ブチル(2-(2-(2-(3-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバメート(22b)の調製。全般的な方法により、化合物22bを、21bから得た。収率100%。H NMR(600MHz, CDCl) δ 8.02 (s, 1H), 7.84 ‐ 7.79 (m, 1H), 7.76 ‐ 7.74 (m, 1H), 7.63 ‐ 7.60 (m, 1H), 5.09 ‐ 4.95 (m, 2H), 3.69 ‐ 3.55 (m, 10H), 3.50 (t, J=6.2 Hz, 2H), 3.40 ‐ 3.29 (m, 2H), 2.97 ‐ 2.73 (m, 5H), 2.19 ‐ 2.14 (m, 1H), 2.02 ‐ 1.93 (m, 2H), 1.47 ‐ 1.45 (m, 9H) ppm. LC-MS (ESI): m/z 570.3 [M+Na]
tert-ブチル(2-(2-(2-(3-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-4-イル)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバメート(22c)の調製。全般的な方法により、化合物22cを、21cから得た。収率100%。H NMR(600MHz, CDCl) δ 8.68 ‐ 8.46 (m, 1H), 7.77 ‐ 7.71 (m, 1H), 7.46 ‐ 7.37 (m, 2H), 5.29 ‐ 5.23 (m, 1H), 5.19 ‐ 5.09 (m, 1H), 4.52 ‐ 4.29 (m, 2H), 3.66 ‐ 3.30 (m, 14H), 2.96 ‐ 2.58 (m, 4H), 2.45 ‐ 2.17 (m, 2H), 1.98 ‐ 1.64 (m, 2H), 1.45 ‐ 1.41 (m, 9H) ppm. LC-MS (ESI): m/z 556.3 [M+Na]
tert-ブチル(2-(2-(2-(3-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-5-イル)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバメート(22d)の調製。全般的な方法により、化合物22dを、21dから得た。収率100%。H NMR(600MHz, CDCl) δ 8.38 ‐ 8.32 (m, 1H), 7.82 ‐ 7.77 (m, 1H), 7.34 ‐ 7.29 (m, 2H), 5.23 (dd, J=13.3, 5.1 Hz, 1H), 5.16 ‐ 5.03 (m, 1H), 4.52 ‐ 4.26 (m, 2H), 3.76 ‐ 3.48 (m, 12H), 3.36 ‐ 3.26 (m, 2H), 2.95 ‐ 2.66 (m, 4H), 2.42 ‐ 2.28 (m, 1H), 2.25 ‐ 2.19 (m, 1H), 1.97 ‐ 1.66 (m, 2H), 1.45 ‐ 1.43 (m, 9H) ppm. LC-MS (ESI): m/z 556.2 [M+Na]
化合物23a-dおよび24a-dの調製のための全般的な方法。DCMにおける21/22(1.0当量)およびTFA(30当量)の混合物を、室温で一晩撹拌した。反応混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、EtOで洗浄し、固体を濾過により回収して、標題化合物を入手し、次のステップに直接使用した。
4-(3-(2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エトキシ)プロプ-1-イン-1-イル)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(23a)の調製。全般的な方法により、化合物23aを、21aから得た。収率88%。H NMR(600MHz, CDCl) δ 8.54 (s, 1H), 7.91 ‐ 7.86 (m, 1H), 7.80 ‐ 7.73 (m, 2H), 5.02 (dd, J=12.2, 5.5 Hz, 1H), 4.52 (s, 2H), 3.86 ‐ 3.76 (m, 8H), 3.70 ‐ 3.68 (m, 2H), 3.32 ‐ 3.25 (m, 2H), 2.98 ‐ 2.73 (m, 3H), 2.25 ‐ 2.18 (m, 1H) ppm. LC-MS (ESI): m/z 444.1 [M+H]
5-(3-(2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エトキシ)プロプ-1-イン-1-イル)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(23b)の調製。全般的な方法により、化合物23bを、21bから得た。収率90%。H NMR(600MHz, CDCl) δ 8.23 (s, 1H), 7.94 ‐ 7.89 (m, 1H), 7.86 ‐ 7.82 (m, 1H), 7.81 ‐ 7.78 (m, 1H), 4.99 (dd, J=12.6, 5.4 Hz, 1H), 4.46 (s, 2H), 3.85 ‐ 3.78 (m, 4H), 3.76 ‐ 3.72 (m, 4H), 3.70 ‐ 3.67 (m, 2H), 3.28 ‐ 3.19 (m, 2H), 2.98 ‐ 2.72 (m, 3H), 2.21 ‐ 2.13 (m, 1H) ppm. LC-MS (ESI): m/z 444.2 [M+H]
3-(4-(3-(2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エトキシ)プロプ-1-イン-1-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(23c)の調製。全般的な方法により、化合物23cを、21cから得た。収率82%。H NMR(600MHz, CDCl) δ 8.92 (s, 1H), 7.87 ‐ 7.84 (m, 1H), 7.65 ‐ 7.62 (m, 1H), 7.48 (t, J=7.7 Hz, 1H), 5.25 ‐ 5.23 (m, 1H), 4.53 ‐ 4.40 (m, 4H), 3.77 ‐ 3.66 (m, 10H), 3.25 ‐ 3.18 (m, 2H), 2.95 ‐ 2.79 (m, 2H), 2.49 ‐ 2.39 (m, 1H), 2.21 ‐ 2.18 (m, 1H) ppm. LC-MS (ESI): m/z 430.2 [M+H]
3-(5-(3-(2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エトキシ)プロプ-1-イン-1-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(23d)の調製。全般的な方法により、化合物23dを、21dから得た。収率92%。H NMR(600MHz, CDOD) δ 7.82 ‐ 7.78 (m, 1H), 7.68 (s, 1H), 7.63 ‐ 7.59 (m, 1H), 5.17 (dd, J=13.4, 5.2 Hz, 1H), 4.58 ‐ 4.45 (m, 4H), 3.84 ‐ 3.80 (m, 2H), 3.75 ‐ 3.70 (m, 8H), 3.17 ‐ 3.10 (m, 2H), 2.98 ‐ 2.89 (m, 1H), 2.86 ‐ 2.79 (m, 1H), 2.56 ‐ 2.47 (m, 1H), 2.24 ‐ 2.16 (m, 1H) ppm. LC-MS (ESI): m/z 430.2 [M+H]
4-(3-(2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(24a)の調製。全般的な方法により、化合物24aを、22aから得た。収率92%。H NMR(600MHz, CDCl) δ 8.85 (s, 1H), 7.78 ‐ 7.75 (m, 1H), 7.70 ‐ 7.67 (m, 1H), 7.56 (dd, J=7.6, 1.0 Hz, 1H), 5.05 ‐ 5.00 (m, 1H), 3.87 ‐ 3.80 (m, 2H), 3.77 ‐ 3.57 (m, 10H), 3.30 ‐ 3.16 (m, 3H), 3.12 ‐ 3.03 (m, 1H), 2.97 ‐ 2.73 (m, 3H), 2.22 ‐ 2.17 (m, 1H), 2.02 ‐ 1.87 (m, 2H) ppm. LC-MS (ESI): m/z 448.2 [M+H]
5-(3-(2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオン(24b)の調製。全般的な方法により、化合物24bを、22bから得た。収率95%。H NMR(600MHz, CDCl) δ 8.59 (s, 1H), 7.80 ‐ 7.77 (m, 1H), 7.73 ‐ 7.70 (m, 1H), 7.59 ‐ 7.56 (m, 1H), 5.01 ‐ 4.95 (m, 1H), 3.80 ‐ 3.26 (m, 14H), 2.95 ‐ 2.71 (m, 5H), 2.18 ‐ 2.12 (m, 1H), 1.98 ‐ 1.68 (m, 2H) ppm. LC-MS (ESI): m/z 448.2 [M+H]
3-(4-(3-(2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(24c)の調製。全般的な方法により、化合物24cを、22cから得た。収率84%。H NMR(600MHz, CDCl) δ 9.22 (s, 1H), 7.78 ‐ 7.65 (m, 1H), 7.48 ‐ 7.36 (m, 2H), 5.29 ‐ 5.20 (m, 1H), 4.54 ‐ 4.28 (m, 2H), 3.84 ‐ 3.41 (m, 12H), 3.25 ‐ 3.12 (m, 2H), 2.98 ‐ 2.59 (m, 4H), 2.48 ‐ 2.18 (m, 2H), 1.99 ‐ 1.65 (m, 2H) ppm. LC-MS (ESI): m/z 434.2 [M+H]
3-(5-(3-(2-(2-(2-アミノエトキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(24d)の調製。全般的な方法により、化合物24dを、22dから得た。収率90%。H NMR(600MHz, CDCl) δ 8.42 ‐ 7.98 (m, 1H), 7.82 ‐ 7.75 (m, 1H), 7.34 ‐ 7.28 (m, 2H), 5.29 ‐ 5.18 (m, 1H), 4.56 ‐ 4.32 (m, 2H), 3.82 ‐ 3.12 (m, 14H), 2.95 ‐ 2.67 (m, 4H), 2.44 ‐ 2.20 (m, 2H), 1.97 ‐ 1.64 (m, 2H) ppm. LC-MS (ESI): m/z 434.0 [M+H]
degrader #26-#33の調製のための全般的な方法。DCMにおける1(1.0当量)、アミン23/24(1.0当量)、HATU(1.05当量)、およびEtN(5.0当量)の混合物を、室温で1時間撹拌した。混合物を水に注ぎ、DCMで抽出した。有機層を、NHCl(aq.)で1回、鹹水で1回洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。粗製生成物を、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、望ましい化合物を得た。
2-(5-(1-(アダマンタン-1-イルメチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-((2-(2-(2-((3-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)-N-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-8-カルボキサミド(degrader #26)の調製。全般的な方法により、degrader #26を1および23aから得た(22.1mg、収率89%)。H NMR(600MHz, CDCl) δ 8.10 ‐ 7.98 (m, 2H), 7.87 ‐ 7.80 (m, 2H), 7.76 ‐ 7.65 (m, 2H), 7.56 ‐ 7.51 (m, 1H), 7.46 ‐ 7.36 (m, 3H), 7.35 ‐ 7.30 (m, 1H), 7.14 (d, J=7.7 Hz, 1H), 6.96 (t, J=7.6 Hz, 1H), 6.85 (d, J=8.7 Hz, 1H), 5.08 ‐ 4.97 (m, 3H), 4.43 ‐ 4.32 (m, 2H), 3.90 ‐ 3.83 (m, 2H), 3.80 ‐ 3.62 (m, 6H), 3.59 ‐ 3.45 (m, 8H), 2.99 (t, J=6.1 Hz, 2H), 2.92 ‐ 2.69 (m, 3H), 2.18 ‐ 2.13 (m, 1H), 2.05 (s, 3H), 2.00 ‐ 1.94 (m, 3H), 1.70 ‐ 1.57 (m, 12H) ppm. LC-MS (ESI): m/z 1084.4 [M+H]
2-(5-(1-(アダマンタン-1-イルメチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-((2-(2-(2-((3-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)-N-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-8-カルボキサミド(degrader #27)の調製。全般的な方法により、degrader #27を、1および23bから得た(11.5mg、収率46%)。H NMR(600MHz, CDCl) δ 8.17 ‐ 8.10 (m, 2H), 7.87 ‐ 7.84 (m, 1H), 7.83 ‐ 7.79 (m, 2H), 7.73 (s, 1H), 7.52 ‐ 7.45 (m, 2H), 7.43 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.40 (s, 1H), 7.36 ‐ 7.33 (m, 1H), 7.03 ‐ 6.98 (m, 1H), 6.93 (d, J=8.7 Hz, 1H), 6.74 (t, J=7.6 Hz, 1H), 5.07 ‐ 4.98 (m, 2H), 4.93 ‐ 4.85 (m, 1H), 4.50 (s, 2H), 4.08 ‐ 3.99 (m, 2H), 3.83 ‐ 3.67 (m, 10H), 3.65 ‐ 3.55 (m, 4H), 3.01 ‐ 2.81 (m, 5H), 2.25 ‐ 2.19 (m, 1H), 2.08 (s, 3H), 2.00 ‐ 1.97 (m, 3H), 1.70 ‐ 1.61 (m, 12H) ppm. LC-MS (ESI): m/z 1084.6 [M+H]
2-(5-(1-(アダマンタン-1-イルメチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-((2-(2-(2-((3-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-4-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)-N-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-8-カルボキサミド(degrader #28)の調製。全般的な方法により、degrader #28を、1および23cから得た(22.0mg、収率89%)。H NMR(600MHz, CDCl) δ 8.10 (d, J=8.1 Hz, 1H), 7.98 (t, J=5.6 Hz, 1H), 7.89 (dd, J=7.6, 1.0 Hz, 1H), 7.86 ‐ 7.82 (m, 1H), 7.66 (dd, J=7.7, 1.0 Hz, 1H), 7.58 (dd, J=7.8, 1.2 Hz, 1H), 7.52 (t, J=7.6 Hz, 1H), 7.50 ‐ 7.45 (m, 1H), 7.42 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.38 (s, 1H), 7.37 ‐ 7.32 (m, 1H), 7.07 (dd, J=7.7, 1.2 Hz, 1H), 6.89 (d, J=8.7 Hz, 1H), 6.74 (t, J=7.7 Hz, 1H), 5.28 (dd, J=13.5, 5.2 Hz, 1H), 5.17 ‐ 4.88 (m, 2H), 4.39 ‐ 4.24 (m, 4H), 4.06 ‐ 3.98 (m, 1H), 3.89 ‐ 3.81 (m, 1H), 3.71 ‐ 3.50 (m, 14H), 3.01 (t, J=6.0 Hz, 2H), 2.95 ‐ 2.81 (m, 2H), 2.46 ‐ 2.35 (m, 1H), 2.25 ‐ 2.19 (m, 1H), 2.07 (s, 3H), 2.00 ‐ 1.95 (m, 3H), 1.70 ‐ 1.60 (m, 12H) ppm. LC-MS (ESI): m/z 1070.5 [M+H]
2-(5-(1-(アダマンタン-1-イルメチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-((2-(2-(2-((3-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-5-イル)プロプ-2-イン-1-イル)オキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)-N-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-8-カルボキサミド(degrader #29)の調製。全般的な方法により、degrader #29を、1および23dから得た(17.3mg、収率70%)。H NMR(600MHz, CDCl) δ 8.13 (t, J=5.8 Hz, 1H), 8.10 (d, J=8.1 Hz, 1H), 7.87 ‐ 7.83 (m, 2H), 7.62 ‐ 7.58 (m, 1H), 7.53 ‐ 7.45 (m, 2H), 7.44 ‐ 7.32 (m, 4H), 7.00 (d, J=7.5 Hz, 1H), 6.91 (d, J=8.7 Hz, 1H), 6.60 (t, J=7.7 Hz, 1H), 5.27 (dd, J=13.6, 5.3 Hz, 1H), 5.09 ‐ 4.77 (m, 2H), 4.48 (s, 2H), 4.24 ‐ 4.02 (m, 3H), 4.00 ‐ 3.91 (m, 1H), 3.83 ‐ 3.77 (m, 4H), 3.73 ‐ 3.67 (m, 6H), 3.64 ‐ 3.55 (m, 4H), 3.02 ‐ 2.85 (m, 4H), 2.41 ‐ 2.23 (m, 2H), 2.08 (s, 3H), 2.00 ‐ 1.97 (m, 3H), 1.70 ‐ 1.61 (m, 12H) ppm. LC-MS (ESI): m/z 1070.4 [M+H]
2-(5-(1-(アダマンタン-1-イルメチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-((2-(2-(2-(3-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)-N-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-8-カルボキサミド(degrader #30)の調製。全般的な方法により、degrader #30を、1および24aから得た(16.6mg、収率66%)。H NMR(600MHz, CDCl) δ 8.13 (d, J=8.1 Hz, 1H), 8.10 ‐ 8.06 (m, 1H), 7.86 ‐ 7.83 (m, 1H), 7.78 ‐ 7.74 (m, 1H), 7.70 (t, J=7.5 Hz, 1H), 7.61 ‐ 7.58 (m, 1H), 7.52 ‐ 7.46 (m, 2H), 7.44 ‐ 7.38 (m, 2H), 7.36 ‐ 7.32 (m, 1H), 7.00 ‐ 6.97 (m, 1H), 6.90 (d, J=8.7 Hz, 1H), 6.61 (t, J=7.6 Hz, 1H), 5.04 ‐ 4.93 (m, 3H), 4.04 ‐ 3.92 (m, 2H), 3.71 (s, 2H), 3.63 ‐ 3.49 (m, 12H), 3.42 ‐ 3.36 (m, 2H), 3.09 ‐ 2.86 (m, 6H), 2.80 ‐ 2.73 (m, 1H), 2.21 ‐ 2.15 (m, 1H), 2.08 (s, 3H), 2.00 ‐ 1.97 (m, 3H), 1.86 ‐ 1.76 (m, 2H), 1.71 ‐ 1.62 (m, 12H) ppm. LC-MS (ESI): m/z 1088.7 [M+H]
2-(5-(1-(アダマンタン-1-イルメチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-((2-(2-(2-(3-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-5-イル)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)-N-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-8-カルボキサミド(degrader #31)の調製。全般的な方法により、degrader #31を、1および24bから得た(14.2mg、収率57%)。H NMR(600MHz, CDCl) δ 8.16 (t, J=5.7 Hz, 1H), 8.11 (d, J=8.1 Hz, 1H), 7.86 ‐ 7.83 (m, 1H), 7.76 (d, J=7.5 Hz, 1H), 7.63 (d, J=1.4 Hz, 1H), 7.60 ‐ 7.57 (m, 1H), 7.52 ‐ 7.44 (m, 2H), 7.42 (d, J=8.7 Hz, 1H), 7.39 (s, 1H), 7.35 ‐ 7.32 (m, 1H), 7.03 ‐ 6.99 (m, 1H), 6.92 (d, J=8.7 Hz, 1H), 6.83 (t, J=7.6 Hz, 1H), 5.01 (dd, J=12.8, 5.3 Hz, 1H), 4.97 (s, 2H), 4.04 ‐ 3.94 (m, 2H), 3.72 ‐ 3.54 (m, 14H), 3.51 ‐ 3.45 (m, 2H), 3.00 ‐ 2.76 (m, 7H), 2.22 ‐ 2.15 (m, 1H), 2.08 (s, 3H), 2.02 ‐ 1.95 (m, 5H), 1.70 ‐ 1.61 (m, 12H) ppm. LC-MS (ESI): m/z 1088.5 [M+H]
2-(5-(1-(アダマンタン-1-イルメチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-((2-(2-(2-(3-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-4-イル)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)-N-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-8-カルボキサミド(degrader #32)の調製。全般的な方法により、degrader #32を、1および24cから得た(23.0mg、収率93%)。H NMR(600MHz, CDCl) δ 8.13 (d, J=8.1 Hz, 1H), 8.02 ‐ 7.95 (m, 1H), 7.86 ‐ 7.82 (m, 1H), 7.80 ‐ 7.76 (m, 1H), 7.60 ‐ 7.56 (m, 1H), 7.50 ‐ 7.40 (m, 4H), 7.38 ‐ 7.32 (m, 2H), 7.06 (d, J=7.6 Hz, 1H), 6.87 (d, J=8.7 Hz, 1H), 6.81 ‐ 6.76 (m, 1H), 5.28 (dd, J=13.4, 5.1 Hz, 1H), 5.18 ‐ 4.91 (m, 2H), 4.30 ‐ 4.17 (m, 2H), 3.98 ‐ 3.92 (m, 1H), 3.74 ‐ 3.44 (m, 13H), 3.37 ‐ 3.20 (m, 4H), 3.07 ‐ 2.82 (m, 4H), 2.64 ‐ 2.54 (m, 2H), 2.45 ‐ 2.34 (m, 1H), 2.25 ‐ 2.18 (m, 1H), 2.07 (s, 3H), 1.99 ‐ 1.96 (m, 3H), 1.85 ‐ 1.75 (m, 2H), 1.70 ‐ 1.61 (m, 12H) ppm. LC-MS (ESI): m/z 1074.9 [M+H]
2-(5-(1-(アダマンタン-1-イルメチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-6-((2-(2-(2-(3-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-5-イル)プロポキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバモイル)ピリジン-2-イル)-N-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イル)-1,2,3,4-テトラヒドロイソキノリン-8-カルボキサミド(degrader #33)の調製。全般的な方法により、degrader #33を、1および24dから得た(11.2mg、収率45%)。H NMR(600MHz, CDCl) δ 8.19 ‐ 8.13 (m, 2H), 7.87 ‐ 7.80 (m, 2H), 7.56 (dd, J=7.7, 1.3 Hz, 1H), 7.52 ‐ 7.47 (m, 1H), 7.44 ‐ 7.32 (m, 4H), 7.19 (s, 1H), 6.97 (d, J=7.6 Hz, 1H), 6.91 (d, J=8.7 Hz, 1H), 6.69 (t, J=7.6 Hz, 1H), 5.27 (dd, J=13.5, 5.2 Hz, 1H), 5.06 ‐ 4.83 (m, 2H), 4.26 ‐ 4.17 (m, 2H), 4.10 ‐ 4.04 (m, 1H), 3.95 ‐ 3.89 (m, 1H), 3.73 ‐ 3.69 (m, 6H), 3.67 ‐ 3.64 (m, 2H), 3.63 ‐ 3.59 (m, 4H), 3.57 ‐ 3.49 (m, 4H), 2.99 ‐ 2.81 (m, 6H), 2.42 ‐ 2.34 (m, 1H), 2.27 ‐ 2.22 (m, 1H), 2.08 (s, 3H), 2.01 ‐ 1.95 (m, 5H), 1.70 ‐ 1.61 (m, 12H) ppm. LC-MS (ESI): m/z 1074.6 [M+H]
実施例9:degrader #34-#43の調製
Figure 2023510885000211
メチル(1s,3r,5R,7S)-3-(ヒドロキシメチル)アダマンタン-1-カルボキシラート(26)の調製。THF(200mL)における25(20g、89.2mmol)の混合物に、ボランジメチルスルフィド(10mL、105.3mmol)錯体を0℃で添加した。得られた溶液を0℃で1時間、次に室温で一晩撹拌した。これを、飽和NHCl(aq)を添加することによりクエンチし、水で希釈した。その後、この混合物をEtOAcで抽出し、有機層を水で1回、鹹水で1回洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。この残渣をMeOH(150mL)に溶解し、濃HSO(10mL)を、溶液にゆっくりと添加した。得られた混合物を2時間灌流し、室温に冷却した。これを水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を、水で1回、鹹水で1回洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。この粗製生成物を、溶離剤としてEtOAcおよびヘキサンを使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を得た(4.75g、収率24%)。H NMR(600MHz, CDCl) δ 3.66 (s, 3H), 3.26 (s, 2H), 2.15 ‐ 2.12 (m, 2H), 1.91 ‐ 1.79 (m, 4H), 1.71 ‐ 1.62 (m, 4H), 1.53 ‐ 1.47 (m, 4H) ppm. LC-MS (ESI): m/z 225.1 [M+H]
メチル(1s,3r,5R,7S)-3-(((メチルスルホニル)オキシ)メチル)アダマンタン-1-カルボキシラート(27)の調製。DCM(100mL)における26(4.75g、21.1mmol)およびEtN(5.75mL、41.3mmol)の混合物に、MsCl(1.85mL、23.4mmol)を0℃で添加した。次に、この混合物を室温で3時間撹拌した。これを水に注ぎ、EtOAcで抽出した。有機層を、水で1回、鹹水で1回洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。この粗製生成物を、溶離剤としてEtOAcおよびヘキサンを使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を得た(6.0g、収率93%)。H NMR(600MHz, CDCl) δ 3.83 (s, 2H), 3.66 (s, 3H), 3.01 (s, 3H), 2.17 ‐ 2.14 (m, 2H), 1.92 ‐ 1.88 (m, 2H), 1.83 ‐ 1.78 (m, 2H), 1.74 ‐ 1.63 (m, 4H), 1.56 ‐ 1.55 (m, 4H) ppm. LC-MS (ESI): m/z 344.2 [M+H+ACN]
ベンジル(1s,3r,5R,7S)-3-((5-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)メチル)アダマンタン-1-カルボキシラート(29a)およびベンジル(1s,3r,5R,7S)-3-((3-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)メチル)アダマンタン-1-カルボキシラート(29b)の調製。DMSO(9mL)における27(400mg、1.32mmol)、28(220mg、2.68mmol)、BuOK(280mg、2.5mmol)、およびKI(22mg、0.13mmol)の混合物を、マイクロ波照射の下、160℃1時間加熱した。この反応物を室温に冷却し、NaCO(421mg、3.97mmol)およびBnBr(463μL、3.90mmol)を、溶液に添加した。得られた混合物を、室温で一晩撹拌した。次に、これを水に注ぎ、EtOAcで抽出した。有機層を、水で2回、鹹水で1回洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。この粗製生成物を、溶離剤としてEtOAcおよびヘキサンを使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、混合物として標題化合物を入手し(291mg、収率61%)、次のステップに直接使用した。LC-MS (ESI): m/z 365.1 [M+H]
ベンジル(1s,3r,5R,7S)-3-((4-ヨード-5-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)メチル)アダマンタン-1-カルボキシラート(30a)およびベンジル(1s,3r,5R,7S)-3-((4-ヨード-3-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)メチル)アダマンタン-1-カルボキシラート(30b)の調製。DCM(20mL)における29(290mg、0.80mmol)およびNIS(215mg、0.96mmol)の混合物を、0℃で1時間、次にrtで2時間、(撹拌した)。この反応混合物を水に注ぎ、EtOAcで抽出した。有機層を、10%のNa(aq)で1回、鹹水で1回、洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。この粗製生成物を、溶離剤としてトルエンおよびEtOを使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、化合物30a(80mg、収率20%)および30b(18mg、収率5%)を得た。化合物30aのH NMRおよびLC-MSのデータ。H NMR(600MHz, CDCl) δ 7.46 (s, 1H), 7.42 ‐ 7.32 (m, 5H), 5.12 (s, 2H), 3.85 (s, 2H), 2.29 (s, 3H), 2.16 ‐ 2.11 (m, 2H), 1.93 ‐ 1.88 (m, 2H), 1.85 ‐ 1.80 (m, 2H), 1.73 (s, 2H), 1.70 ‐ 1.64 (m, 1H), 1.60 ‐ 1.52 (m, 5H). LC-MS (ESI): m/z 491.2 [M+H].化合物30bのH NMRおよびLC-MSのデータ。H NMR(600MHz, CDCl) δ 7.41 ‐ 7.35 (m, 2H), 7.34 ‐ 7.30 (m, 3H), 7.25 (s, 1H), 5.10 (s, 2H), 3.76 (s, 2H), 2.23 (s, 3H), 2.12 (s, 2H), 1.88 (d, J=12.5 Hz, 2H), 1.79 (d, J=12.5 Hz, 2H), 1.69 ‐ 1.62 (m, 4H), 1.50 ‐ 1.44 (m, 4H) ppm. LC-MS (ESI): m/z 491.1 [M+H]
(1s,3r,5R,7S)-3-((4-ヨード-5-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)メチル)アダマンタン-1-カルボン酸(31)の調製。THF(2mL)、MeOH(2mL)、および水(1mL)における30a(330mg、0.67mmol)、およびLiOH一水和物(170mg、4.05mmol)の混合物を、45℃で3時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、pHを、1NのHCl(aq)を添加することにより5~6に調節した。得られた溶液を水に注ぎ、EtOAcで抽出した。有機層を、水で1回、鹹水で1回洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。この粗製生成物を、溶離剤としてEtOAcおよびヘキサンを使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を得た(265mg、収率99%)。H NMR(600MHz, CDCl) δ 7.48 (s, 1H), 3.84 (s, 2H), 2.29 (s, 3H), 2.17 ‐ 2.11 (m, 2H), 1.90 ‐ 1.84 (m, 2H), 1.83 ‐ 1.78 (m, 2H), 1.75 (s, 2H), 1.69 ‐ 1.58 (m, 2H), 1.57 ‐ 1.49 (m, 4H) ppm. LC-MS (ESI): m/z 401.0 [M+H]
(1r,3r)-3-((4-(6-(8-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イルカルバモイル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-2-(tert-ブトキシカルボニル)ピリジン-3-イル)-5-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)メチル)アダマンタン-1-カルボン酸(33)の調製。DMF(1.0mL)、1,4-ジオキサン(0.7mL)、およびHO(0.4mL)における32(40mg、0.065mmol)、Pd(PPh(8.0mg、0.007mmol)、およびCsCO(60mg、0.185mmol)の混合物を、マイクロ波照射の下、140℃で20分間加熱した。この反応物を室温に冷却し、水に注ぎ、EtOAcで抽出した。有機層を、水で2回、鹹水で1回洗浄し、無水NaSOで乾燥し、濾過し、乾燥するまで蒸発させた。この粗製生成物を、溶離剤としてEtOAcおよびヘキサンを使用するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を得た(32mg、収率65%)。H NMR(600MHz, CDCl) δ 7.86 ‐ 7.79 (m, 1H), 7.68 ‐ 7.60 (m, 2H), 7.45 ‐ 7.37 (m, 2H), 7.36 ‐ 7.26 (m, 3H), 7.26 ‐ 7.23 (m, 1H), 6.80 (d, J=8.8 Hz, 1H), 5.02 (s, 2H), 4.03 (t, J=5.9 Hz, 2H), 3.80 ‐ 3.77 (m, 2H), 3.02 (t, J=6.0 Hz, 2H), 2.15 ‐ 2.09 (m, 5H), 1.88 ‐ 1.80 (m, 4H), 1.76 (s, 2H), 1.65 ‐ 1.54 (m, 6H), 1.31 (s, 9H) ppm. LC-MS (ESI): m/z 759.2 [M+H]
Figure 2023510885000212
degrader #34-#43の調製のための全般的な方法。DCMにおける33(1.0当量)、アミン7/34(1.0当量)、HATU(1.05当量)、およびEtN(5.0当量)の混合物を、室温で1時間撹拌した。この混合物を水に注ぎ、DCMで抽出した。有機層を、NHCl(aq.)で1回、鹹水で1回洗浄し、無水NaSOで乾燥し、ろ過し、真空下で濃縮した。粗製生成物を、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、望ましい化合物を得た。
6-(8-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イルカルバモイル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-3-(1-(((1r,3r)-3-((4-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)ブチル)カルバモイル)アダマンタン-1-イル)メチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピコリン酸(degrader #34)の調製。全般的な方法Bにより、degrader #34を、7aおよび33から得た(8.5mg、収率41%)。H NMR(600MHz, CDCl) δ 8.74 (s, 1H), 7.83 (d, J=7.9 Hz, 1H), 7.71 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.64 ‐ 7.54 (m, 2H), 7.44 ‐ 7.38 (m, 3H), 7.35 ‐ 7.29 (m, 4H), 7.06 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.00 (d, J=7.0 Hz, 1H), 6.71 ‐ 6.64 (m, 1H), 6.56 (d, J=8.7 Hz, 1H), 6.06 ‐ 5.99 (m, 1H), 5.31 ‐ 5.15 (m, 2H), 4.77 ‐ 4.65 (m, 1H), 3.92 ‐ 3.83 (m, 4H), 3.39 ‐ 3.19 (m, 2H), 3.17 ‐ 3.07 (m, 2H), 3.06 ‐ 2.97 (m, 2H), 2.77 ‐ 2.68 (m, 1H), 2.63 ‐ 2.53 (m, 2H), 2.16 ‐ 1.98 (m, 8H), 1.94 ‐ 1.62 (m, 14H) ppm. LC-MS (ESI): m/z 1029.3 [M+H]
6-(8-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イルカルバモイル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-3-(1-(((1r,3r)-3-((6-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)ヘキシル)カルバモイル)アダマンタン-1-イル)メチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピコリン酸(degrader #35)の調製。全般的な方法Bにより、degrader #35を、7bおよび33から得た(9.1mg、収率43%)。H NMR(600MHz, CDCl) δ 10.58 (s, 1H), 7.97 (d, J=8.1 Hz, 1H), 7.83 (d, J=7.9 Hz, 1H), 7.57 ‐ 7.52 (m, 2H), 7.49 ‐ 7.41 (m, 2H), 7.37 (s, 1H), 7.36 ‐ 7.31 (m, 1H), 7.24 ‐ 7.20 (m, 1H), 7.16 (t, J=7.6 Hz, 1H), 7.06 (d, J=7.1 Hz, 1H), 7.01 (d, J=8.8 Hz, 1H), 6.78 (d, J=8.6 Hz, 1H), 6.56 ‐ 6.47 (m, 1H), 6.04 ‐ 5.99 (m, 1H), 5.13 ‐ 5.00 (m, 2H), 4.87 (dd, J=12.4, 5.4 Hz, 1H), 3.87 ‐ 3.75 (m, 4H), 3.30 ‐ 3.18 (m, 2H), 3.15 ‐ 2.95 (m, 4H), 2.89 ‐ 2.66 (m, 3H), 2.14 ‐ 1.94 (m, 8H), 1.62 ‐ 1.54 (m, 12H), 1.38 ‐ 1.26 (m, 6H) ppm. LC-MS (ESI): m/z 1057.5 [M+H]
6-(8-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イルカルバモイル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-3-(1-(((1r,3r)-3-((8-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)オクチル)カルバモイル)アダマンタン-1-イル)メチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピコリン酸(degrader #36)の調製。全般的な方法Bにより、degrader #36を、7cおよび33から得た(9.5mg、収率44%)。H NMR(600MHz, CDCl) δ 11.22 (s, 1H), 8.06 (d, J=8.1 Hz, 1H), 7.86 (d, J=7.9 Hz, 1H), 7.60 ‐ 7.52 (m, 3H), 7.50 ‐ 7.45 (m, 1H), 7.39 (s, 1H), 7.38 ‐ 7.34 (m, 1H), 7.13 (d, J=7.1 Hz, 2H), 7.07 ‐ 6.98 (m, 2H), 6.88 (d, J=8.6 Hz, 1H), 6.55 ‐ 6.47 (m, 1H), 6.11 ‐ 6.05 (m, 1H), 5.13 ‐ 5.00 (m, 2H), 4.93 (dd, J=12.6, 5.4 Hz, 1H), 3.95 ‐ 3.80 (m, 4H), 3.29 ‐ 3.12 (m, 4H), 3.05 ‐ 2.74 (m, 5H), 2.15 ‐ 1.96 (m, 8H), 1.69 ‐ 1.51 (m, 12H), 1.37 ‐ 1.26 (m, 10H). LC-MS (ESI): m/z 1085.5 [M+H]
6-(8-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イルカルバモイル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-3-(1-(((1r,3r)-3-((10-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)デシル)カルバモイル)アダマンタン-1-イル)メチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピコリン酸(degrader #37)の調製。全般的な方法Bにより、degrader #37を、7gおよび33から得た(5.6mg、収率25%)。H NMR(600MHz, CDCl) δ 11.28 (s, 1H), 8.09 (d, J=8.1 Hz, 1H), 7.88 ‐ 7.82 (m, 1H), 7.60 ‐ 7.51 (m, 3H), 7.49 ‐ 7.45 (m, 1H), 7.38 (s, 1H), 7.37 ‐ 7.32 (m, 1H), 7.15 ‐ 7.09 (m, 2H), 7.03 (d, J=8.8 Hz, 1H), 6.96 ‐ 6.87 (m, 2H), 6.50 ‐ 6.42 (m, 1H), 6.13 ‐ 6.06 (m, 1H), 5.17 ‐ 4.97 (m, 2H), 4.93 (dd, J=12.6, 5.4 Hz, 1H), 3.95 ‐ 3.81 (m, 4H), 3.27 ‐ 3.16 (m, 4H), 3.05 ‐ 2.73 (m, 5H), 2.15 ‐ 1.94 (m, 8H), 1.61 ‐ 1.51 (m, 12H), 1.34 ‐ 1.22 (m, 14H) ppm. LC-MS (ESI): m/z 1113.9 [M+H]
6-(8-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イルカルバモイル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-3-(1-(((1r,3r)-3-((12-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)ドデシル)カルバモイル)アダマンタン-1-イル)メチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピコリン酸(degrader #38)の調製。全般的な方法Bにより、degrader #34を、7hおよび33から得た(7.8mg、収率34%)。H NMR(600MHz, CDCl) δ 10.70 (s, 1H), 8.07 (d, J=8.1 Hz, 1H), 7.88 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.68 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.61 ‐ 7.49 (m, 3H), 7.44 (s, 1H), 7.40 (t, J=7.6 Hz, 1H), 7.25 (d, J=7.5 Hz, 1H), 7.14 (d, J=7.0 Hz, 1H), 7.07 ‐ 7.01 (m, 2H), 6.92 (d, J=8.6 Hz, 1H), 6.43 (t, J=5.7 Hz, 1H), 6.24 ‐ 6.15 (m, 1H), 5.25 ‐ 5.07 (m, 2H), 4.95 (dd, J=12.5, 5.4 Hz, 1H), 3.95 ‐ 3.84 (m, 4H), 3.31 ‐ 3.20 (m, 4H), 3.08 (t, J=6.2 Hz, 2H), 2.95 ‐ 2.77 (m, 3H), 2.18 ‐ 2.13 (m, 3H), 2.10 (s, 3H), 2.00 ‐ 1.94 (m, 2H), 1.76 ‐ 1.58 (m, 12H), 1.53 ‐ 1.48 (m, 2H), 1.40 ‐ 1.23 (m, 16H) ppm. LC-MS (ESI): m/z 1141.7 [M+H]
6-(8-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イルカルバモイル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-3-(1-(((1r,3r)-3-((2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エチル)カルバモイル)アダマンタン-1-イル)メチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピコリン酸(degrader #39)の調製。全般的な方法Bにより、degrader #39を、7dおよび33から得た(6.8mg、収率33%)。H NMR(600MHz, CDCl) δ 10.15 (s, 1H), 7.84 (d, J=7.9 Hz, 1H), 7.79 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.61 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.53 (d, J=8.7 Hz, 1H), 7.48 ‐ 7.38 (m, 3H), 7.33 (t, J=7.4 Hz, 2H), 7.27 ‐ 7.22 (m, 1H), 7.07 (d, J=7.1 Hz, 1H), 7.00 (d, J=8.8 Hz, 1H), 6.84 (d, J=8.5 Hz, 1H), 6.51 ‐ 6.45 (m, 1H), 6.44 ‐ 6.37 (m, 1H), 5.19 ‐ 5.09 (m, 2H), 4.91 (dd, J=12.3, 5.4 Hz, 1H), 3.91 ‐ 3.76 (m, 4H), 3.70 ‐ 3.64 (m, 2H), 3.60 ‐ 3.55 (m, 2H), 3.50 ‐ 3.43 (m, 2H), 3.40 ‐ 3.34 (m, 2H), 3.12 ‐ 3.03 (m, 2H), 2.86 ‐ 2.67 (m, 3H), 2.13 ‐ 2.06 (m, 6H), 1.90 ‐ 1.81 (m, 2H), 1.67 ‐ 1.56 (m, 10H) ppm. LC-MS (ESI): m/z 1045.7 [M+H]
6-(8-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イルカルバモイル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-3-(1-(((1r,3r)-3-((2-(2-(2-(2-((2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1,3-ジオキソイソインドリン-4-イル)アミノ)エトキシ)エトキシ)エトキシ)エチル)カルバモイル)アダマンタン-1-イル)メチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピコリン酸(degrader #40)の調製。全般的な方法Bにより、degrader #40を、7fおよび33から得た(2.8mg、収率12%)。H NMR(600MHz, CDCl) δ 11.07 (s, 1H), 8.04 (d, J=8.1 Hz, 1H), 7.88 ‐ 7.83 (m, 1H), 7.58 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.54 ‐ 7.43 (m, 3H), 7.38 (s, 1H), 7.36 ‐ 7.32 (m, 1H), 7.22 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.14 ‐ 7.10 (m, 2H), 6.98 (d, J=8.8 Hz, 1H), 6.88 (d, J=8.6 Hz, 1H), 6.70 ‐ 6.60 (m, 1H), 6.45 ‐ 6.39 (m, 1H), 5.17 ‐ 5.03 (m, 2H), 4.91 (dd, J=12.3, 5.4 Hz, 1H), 3.89 (t, J=6.2 Hz, 2H), 3.81 (s, 2H), 3.65 ‐ 3.51 (m, 12H), 3.44 ‐ 3.38 (m, 4H), 3.09 ‐ 2.99 (m, 2H), 2.91 ‐ 2.71 (m, 3H), 2.13 ‐ 2.05 (m, 6H), 1.95 ‐ 1.88 (m, 2H), 1.63 ‐ 1.59 (m, 10H) ppm. LC-MS (ESI): m/z 1133.9 [M+H]
6-(8-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イルカルバモイル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-3-(1-(((1S,3r)-3-((3-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-3-オキソプロピル)カルバモイル)アダマンタン-1-イル)メチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピコリン酸(degrader #41)の調製。全般的な方法Bにより、degrader #41を、34aおよび33から得た(8.0mg、収率33%)。H NMR(600MHz, CDCl + CDOD) δ 8.65 (s, 1H), 7.90 ‐ 7.85 (m, 1H), 7.74 (d, J=8.1 Hz, 1H), 7.62 (d, J=7.5 Hz, 1H), 7.51 (d, J=8.9 Hz, 1H), 7.45 (t, J=7.6 Hz, 1H), 7.42 ‐ 7.28 (m, 10H), 7.12 ‐ 7.05 (m, 1H), 7.01 ‐ 6.96 (m, 1H), 5.14 ‐ 4.98 (m, 3H), 4.79 ‐ 4.69 (m, 1H), 4.61 ‐ 4.45 (m, 2H), 3.93 ‐ 3.08 (m, 10H), 2.52 ‐ 2.46 (m, 4H), 2.27 ‐ 2.07 (m, 8H), 1.58 ‐ 1.32 (m, 15H), 1.00 (s, 9H) ppm. LC-MS (ESI): m/z 1200.7 [M+H]
6-(8-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イルカルバモイル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-3-(1-(((1S,3r)-3-((5-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-5-オキソペンチル)カルバモイル)アダマンタン-1-イル)メチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピコリン酸(degrader #42)の調製。全般的な方法Bにより、degrader #42を、34bおよび33から得た(2.2mg、収率9.0%)。H NMR(600MHz, CDCl) δ 8.70 (s, 1H), 7.89 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.78 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.68 (d, J=7.7 Hz, 1H), 7.56 (d, J=8.7 Hz, 1H), 7.49 (t, J=7.6 Hz, 1H), 7.45 ‐ 7.33 (m, 10H), 7.03 (d, J=8.8 Hz, 1H), 6.71 ‐ 6.61 (m, 1H), 6.61 ‐ 6.55 (m, 1H), 5.24 ‐ 5.05 (m, 3H), 4.68 ‐ 4.59 (m, 2H), 4.48 ‐ 4.45 (m, 1H), 4.15 ‐ 4.10 (m, 1H), 3.95 ‐ 3.74 (m, 5H), 3.22 ‐ 3.08 (m, 4H), 2.54 ‐ 2.49 (m, 4H), 2.19 ‐ 2.02 (m, 8H), 1.68 ‐ 1.33 (m, 19H), 1.03 (s, 9H) ppm. LC-MS (ESI): m/z 1228.6 [M+H]
6-(8-(ベンゾ[d]チアゾール-2-イルカルバモイル)-3,4-ジヒドロイソキノリン-2(1H)-イル)-3-(1-(((1S,3r)-3-((7-(((S)-1-((2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-(((S)-1-(4-(4-メチルチアゾール-5-イル)フェニル)エチル)カルバモイル)ピロリジン-1-イル)-3,3-ジメチル-1-オキソブタン-2-イル)アミノ)-7-オキソヘプチル)カルバモイル)アダマンタン-1-イル)メチル)-5-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ピコリン酸(degrader #43)の調製。全般的な方法により、degrader #43を、34cおよび33から得た(1.0mg、収率4.0%)。H NMR(600MHz, CDCl) δ 8.71 (s, 1H), 7.90 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.82 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.67 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.58 ‐ 7.49 (m, 2H), 7.48 ‐ 7.35 (m, 9H), 7.31 (t, J=7.7 Hz, 1H), 6.99 (d, J=8.8 Hz, 1H), 6.66 (d, J=8.8 Hz, 1H), 6.46 ‐ 6.39 (m, 1H), 5.19 ‐ 5.04 (m, 3H), 4.62 ‐ 4.51 (m, 2H), 4.48 ‐ 4.43 (m, 1H), 4.12 (d, J=11.5 Hz, 1H), 3.91 ‐ 3.71 (m, 5H), 3.26 ‐ 3.06 (m, 4H), 2.51 (s, 3H), 2.48 ‐ 2.43 (m, 1H), 2.37 ‐ 1.88 (m, 8H), 1.70 ‐ 1.46 (m, 19H), 1.19 ‐ 1.12 (m, 4H), 1.04 (s, 9H) ppm. LC-MS (ESI): m/z 1256.6 [M+H]
実施例10:細胞のバイアビリティのアッセイ
急性リンパ性白血病由来のがん細胞(MOLT4)を、増大する濃度の実施例1~9の化合物と48時間インキュベートした。細胞のバイアビリティを、テトラゾリウムベースのMTSアッセイにより測定した。5×10~1×10個の懸濁細胞または3×10~5×10個の接着細胞を、96ウェルプレートに播種し、48時間処置した。個々の作用物質のEC50値は、GraphPad Prismで計算した。
実施例11:MOLT4細胞におけるタンパク質分解アッセイ
MOLT4細胞およびヒト血小板は、増大する濃度の試験化合物と16時間インキュベートされ得る。この細胞は、回収され、プロテアーゼおよびプロテアーゼ阻害剤カクテルを補充したRIPA溶解バッファーに溶解され得る。等量のタンパク質(20μg/レーン)は、プレキャストの4~20%のSDS-PAGEゲル上で分離され得る。その後、タンパク質は、電気泳動によりNOVEX PVDF膜に移され得る。膜は、ブロッキングバッファー(TBS-T中5%の非脂肪ドライミルク)でブロッキングされ得、一次抗体と(最適濃度で)4℃で一晩インキュベートされ得る。TBS-Tで洗浄した後、膜は、適切なHRPコンジュゲート二次抗体と室温で1時間インキュベートされ得る。徹底的に洗浄した後、目的のタンパク質は、ECLウェスタンブロッティング検出試薬で検出され得、オートラジオグラフィー(Pierce Biotech, Rockford, IL, USA)で記録され得る。Bcl-xLの一次抗体(Cat #2762)、Bcl-2の一次抗体(Cat #2872)、Mcl-1の一次抗体(Cat #5453)、およびβアクチンの一次抗体(Cat #4970)は、Cell Signaling technologyから購入され得る。相対的なバンド強度は、ImageJソフトウェアを使用して測定され得、βアクチンに対し正規化され得る。DC50(50%の分解を伴う濃度)は、GraphPad Prismを使用して計算され得る。
Figure 2023510885000213
本発明の化合物は効率的にMOLT-4細胞を殺滅する
表1は、MOLT-4における様々な式(I)の化合物の抗増殖性作用を示す。
Figure 2023510885000214
付記項
付記項1.式(I):Y-L-R-L-Yの化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ:
(式中、Lは、独立して、
Figure 2023510885000215
、または存在しておらず、
Rは、独立して、任意選択で置換されてよいC1-50アルキレンまたは任意選択で置換されてよいC1-50ヘテロアルキレンであり、
任意選択で、任意選択で置換されてよいアルキレンまたは任意選択で置換されてよいヘテロアルキレンの各例の1つ以上の骨格炭素原子は、独立して、-C(=O)O-、-OC(=O)-、-NHC(=O)-、-C(=O)NH-、任意選択で置換されてよいシクロアルキレン、任意選択で置換されてよいヘテロシクロアルキレン、任意選択で置換されてよいアリレン、または任意選択で置換されてよいヘテロアリレンで置き換えられており、
任意選択で、任意選択で置換されてよいヘテロアルキレンの各例の1つ以上の骨格ヘテロ原子は、独立して、任意選択で置換されてよいシクロアルキレン、任意選択で置換されてよいヘテロシクロアルキレン、任意選択で置換されてよいアリレン、または任意選択で置換されてよいヘテロアリレンで置き換えられており、
は、独立して、
Figure 2023510885000216
であり、
Yは、独立して、
Figure 2023510885000217
Figure 2023510885000218
であり、
は、独立して、
Figure 2023510885000219
Figure 2023510885000220

であり、
各Rは、独立して、H、任意選択で置換されてよいアルキル、または任意選択で置換されてよいシクロアルキルであり、
各Rは、水素、
Figure 2023510885000221
であり、
各Rは、独立して、H、任意選択で置換されてよいアルキル、または任意選択で置換されてよいシクロアルキルであり、
各Rは、独立して、H、任意選択で置換されてよいアルキル、または任意選択で置換されてよいシクロアルキルであり、
rは、0~10である)。
付記項2.Rが、
Figure 2023510885000222
であり、
各m、n、o、およびpが、独立して0~10である、付記項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
付記項3.Yが、
Figure 2023510885000223
である、付記項1もしくは2に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
付記項4.Lが、
Figure 2023510885000224
である、付記項3に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
付記項5.Lが、
Figure 2023510885000225
である、付記項3もしくは4に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
付記項6.Yが、
Figure 2023510885000226
である、付記項3~5のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
付記項7.Rが、
Figure 2023510885000227
である、付記項3~6のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
付記項8.nが、1~9である、付記項7に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
付記項9.nが、1~6である、付記項8に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
付記項10.Lが、
Figure 2023510885000228
である、付記項3に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
付記項11.Lが、
Figure 2023510885000229
である、付記項10に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
付記項12.Yが、
Figure 2023510885000230
である、付記項10もしくは11に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
付記項13.Rが、
Figure 2023510885000231
である、付記項10~12のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
付記項14.oが、0~9である、付記項13に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
付記項15.oが、1~3である、付記項14に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
付記項16.Rが、
Figure 2023510885000232
である、付記項10~12のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
付記項17.nが、0~9である、付記項16に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
付記項18.nが、1~6である、付記項17に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
付記項19.nが、1~3である、付記項17に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
付記項20.nが、2である、付記項17に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
付記項21.Yが、
Figure 2023510885000233
である、付記項10に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
付記項22.Lが、
Figure 2023510885000234
である、付記項10または21に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
付記項23.Rが、
Figure 2023510885000235
である、付記項21もしくは22に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
付記項24.nが、0~6である、付記項23に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
付記項25.nが、0~3である、付記項23に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
付記項26.nが、2である、付記項23に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
付記項27.Lが、
Figure 2023510885000236
である、付記項1もしくは2に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
付記項28.Lが、
Figure 2023510885000237
である、付記項27に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
付記項29.Yが、
Figure 2023510885000238
である、付記項27もしくは28に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
付記項30.Yが、
Figure 2023510885000239
である、付記項27~29のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
付記項31.Yが、
Figure 2023510885000240
であり、Rが、
Figure 2023510885000241
である、付記項27~30のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
付記項32.mが、1である、付記項31に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
付記項33.oが、1である、付記項31に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
付記項34.pが、1である、付記項31に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
付記項35.mが1であり、oが1であり、pが1である、付記項31に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
付記項36.Yが、
Figure 2023510885000242
であり、Rが、
Figure 2023510885000243
である、付記項27~30のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
付記項37.mが、1である、付記項36に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
付記項38.oが、1である、付記項36に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
付記項39.mが1であり、oが1である、付記項36に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
付記項40.Lが、
Figure 2023510885000244
である、付記項1もしくは2に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
付記項41.Yが、
Figure 2023510885000245
である、付記項40に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
付記項42.Rが、
Figure 2023510885000246
である、付記項40もしくは41に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
付記項43.nが、1~6である、付記項40~42のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
付記項44.nが、5である、付記項43に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
付記項45.Yが、
Figure 2023510885000247
である、付記項40~44のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
付記項46.Lが、
Figure 2023510885000248
である、付記項1~45のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
付記項47.Lが、
Figure 2023510885000249
である、付記項40~45のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
付記項48.前記化合物が、
Figure 2023510885000250
Figure 2023510885000251
Figure 2023510885000252
Figure 2023510885000253
Figure 2023510885000254
Figure 2023510885000255
Figure 2023510885000256
Figure 2023510885000257
Figure 2023510885000258
、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグである、付記項1~47のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
付記項49.付記項1~48のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグと、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物。
付記項50.さらなる作用物質をさらに含む、付記項49に記載の医薬組成物。
付記項51.前記さらなる作用物質が、抗がん剤である、付記項50に記載の医薬組成物。
付記項52.前記抗がん剤が、アルキル化剤、代謝拮抗薬、抗腫瘍性抗生剤、抗細胞骨格剤、トポイソメラーゼ阻害剤、抗ホルモン剤、標的治療薬、光線力学療法剤、またはそれらの組み合わせである、付記項51に記載の医薬組成物。
付記項53.Bcl-2タンパク質を分解する方法であって、付記項1~48のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグの有効量を投与するステップを含む、方法。
付記項54.前記化合物を、in vitroで投与する、付記項53に記載の方法。
付記項55.前記化合物を、in vivoで投与する、付記項53に記載の方法。
付記項56.前記化合物を対象に投与するステップをさらに含む、付記項53に記載の方法。
付記項57.それを必要とする対象の疾患または障害を処置する方法であって、付記項1~48のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグの有効量を投与するステップを含む、方法。
付記項58.疾患または障害を罹患しているかまたは罹患しやすい対象を処置する方法であって、付記項1~48のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグの有効量を投与するステップを含む、方法。
付記項59.前記疾患が、がんである、付記項57または58に記載の方法。
付記項60.前記がんが、固形腫瘍である、付記項59に記載の方法。
付記項61.前記がんが、慢性リンパ性白血病である、付記項59に記載の方法。
付記項62.前記対象が、哺乳類である、付記項57または58に記載の方法。
付記項63.前記対象が、ヒトである、付記項57または58に記載の方法。
付記項64.それを必要とする対象のBcl-2依存性(たとえば介在性)がんを処置する方法であって、付記項1~48のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグの有効量を投与するステップを含み、前記化合物の血小板毒性が、他のBcl-2阻害剤の血小板毒性未満である、方法。
付記項65.Bcl-2依存性(たとえば介在性)がんを罹患しているかまたは罹患しやすい対象を処置する方法であって、付記項1~48のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグの有効量を投与するステップを含み、前記化合物の血小板毒性が、他のBcl-2阻害剤の血小板毒性未満である、方法。
付記項66.Bcl-xL依存性(たとえば介在性)がんが、急性リンパ性白血病である、付記項64または65に記載の方法。
付記項67.前記他のBcl-2阻害剤が、ベネトクラクスまたはABT-263である、付記項64または65に記載の方法。
付記項68.それを必要とする対象のBcl-xL依存性(たとえば介在性)がんを処置する方法であって、付記項1~48のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩の有効量を投与するステップを含み、前記化合物のヒト血小板毒性(IC50)の抗がん活性(IC50)に対する比率が、1超である、方法。
付記項69.Bcl-xL依存性(たとえば介在性)がんを罹患しているかまたは罹患しやすい対象を処置する方法であって、付記項1~48のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩の有効量を投与するステップを含み、前記化合物のヒト血小板毒性(IC50)の抗がん活性(IC50)に対する比率が、1超である、方法。
付記項70.Bcl-xL依存性(たとえば介在性)がんが、急性リンパ性白血病である、付記項68または69に記載の方法。
付記項71.前記抗がん活性が、MOLT-4細胞で測定される、付記項68または69に記載の方法。
付記項72.前記比率が、2.5超である、付記項68または69に記載の方法。
付記項73.前記比率が、5超である、付記項68または69に記載の方法。
付記項74.前記比率が、10超である、付記項68または69に記載の方法。
付記項75.前記比率が、20超である、付記項68または69に記載の方法。
付記項76.前記比率が、40超である、付記項68または69に記載の方法。
付記項77.Rが、
Figure 2023510885000259
である、付記項1~48のいずれか1項に記載の化合物または付記項49~79のいずれか1項に記載の方法。
参照による組み込み
本出願を通して引用される全ての参照文献(文献参照、発行済みの特許、公開されている特許出願、および係属中の特許出願を含む)の内容は、その全体が参照文献により本明細書に明らかに組み込まれている。
均等物
当業者は、本明細書中記載される本発明の特定の実施形態の多くの均等物を認識し、または単なる規定の実験を使用して解明できる。このような均等物は、以下の特許請求の範囲により包有されると意図されている。

Claims (76)

  1. 式(I):Y-L-R-L-Yの化合物であって、式中、
    は、独立して、
    Figure 2023510885000260

    であるか、存在しておらず、
    Rは、独立して、置換されていてもよいC1-50アルキレンまたは置換されていてもよいC1-50ヘテロアルキレンであり、ここで、
    置換されていてもよいアルキレンまたは置換されていてもよいヘテロアルキレンの各例の1つ以上の骨格炭素原子は、独立して、-C(=O)O-、-OC(=O)-、-NHC(=O)-、-C(=O)NH-、置換されていてもよいシクロアルキレン、置換されていてもよいヘテロシクロアルキレン、置換されていてもよいアリレン、または置換されていてもよいヘテロアリレンで置き換えられていてもよく、
    置換されていてもよいヘテロアルキレンの各例の1つ以上の骨格ヘテロ原子は、独立して、置換されていてもよいシクロアルキレン、置換されていてもよいヘテロシクロアルキレン、置換されていてもよいアリレン、または置換されていてもよいヘテロアリレンで置き換えられていてもよく、
    は、独立して、
    Figure 2023510885000261

    であり、
    Yは、独立して、
    Figure 2023510885000262
    Figure 2023510885000263

    であり、
    は、独立して、
    Figure 2023510885000264
    Figure 2023510885000265

    であり、
    各Rは、独立して、H、置換されていてもよいアルキル、または置換されていてもよいシクロアルキルであり、
    各Rは、水素、
    Figure 2023510885000266

    であり、
    各Rは、独立して、H、置換されていてもよいアルキル、または置換されていてもよいシクロアルキルであり、
    各Rは、独立して、H、置換されていてもよいアルキル、または置換されていてもよいシクロアルキルであり、
    rは、0~10である、
    化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
  2. Rが、
    Figure 2023510885000267

    であり、
    各m、n、o、およびpが、独立して0~10である、
    請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
  3. が、
    Figure 2023510885000268
    である、請求項1もしくは2に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
  4. が、
    Figure 2023510885000269
    である、請求項3に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
  5. が、
    Figure 2023510885000270
    である、請求項3もしくは4に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
  6. Yが、
    Figure 2023510885000271
    である、請求項3~5のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
  7. Rが、
    Figure 2023510885000272
    である、請求項3~6のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
  8. nが、1~9である、請求項7に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
  9. nが、1~6である、請求項8に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
  10. が、
    Figure 2023510885000273
    である、請求項3に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
  11. が、
    Figure 2023510885000274
    である、請求項10に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
  12. Yが、
    Figure 2023510885000275
    である、請求項10もしくは11に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
  13. Rが、
    Figure 2023510885000276
    である、請求項10~12のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
  14. oが、0~9である、請求項13に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
  15. oが、1~3である、請求項14に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
  16. Rが、
    Figure 2023510885000277
    である、請求項10~12のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
  17. nが、0~9である、請求項16に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
  18. nが、1~6である、請求項17に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
  19. nが、1~3である、請求項17に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
  20. nが、2である、請求項17に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
  21. Yが、
    Figure 2023510885000278
    である、請求項10に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
  22. が、
    Figure 2023510885000279
    である、請求項10または21に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
  23. Rが、
    Figure 2023510885000280
    である、請求項21もしくは22に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
  24. nが、0~6である、請求項23に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
  25. nが、0~3である、請求項23に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
  26. nが、2である、請求項23に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
  27. が、
    Figure 2023510885000281
    である、請求項1もしくは2に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
  28. が、
    Figure 2023510885000282
    である、請求項27に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
  29. Yが、
    Figure 2023510885000283
    である、請求項27もしくは28に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
  30. が、
    Figure 2023510885000284
    である、請求項27~29のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
  31. が、
    Figure 2023510885000285
    であり、Rが、
    Figure 2023510885000286
    である、請求項27~30のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
  32. mが、1である、請求項31に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
  33. oが、1である、請求項31に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
  34. pが、1である、請求項31に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
  35. mが1であり、oが1であり、pが1である、請求項31に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
  36. が、
    Figure 2023510885000287
    であり、Rが、
    Figure 2023510885000288
    である、請求項27~30のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
  37. mが、1である、請求項36に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
  38. oが、1である、請求項36に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
  39. mが1であり、oが1である、請求項36に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
  40. が、
    Figure 2023510885000289
    である、請求項1もしくは2に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
  41. Yが、
    Figure 2023510885000290
    である、請求項40に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
  42. Rが、
    Figure 2023510885000291
    である、請求項40もしくは41に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
  43. nが、1~6である、請求項40~42のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
  44. nが、5である、請求項43に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
  45. が、
    Figure 2023510885000292
    である、請求項40~44のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
  46. が、
    Figure 2023510885000293
    である、請求項1~45のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
  47. が、
    Figure 2023510885000294
    である、請求項40~45のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
  48. 前記化合物が、
    Figure 2023510885000295
    Figure 2023510885000296
    Figure 2023510885000297
    Figure 2023510885000298
    Figure 2023510885000299
    Figure 2023510885000300
    Figure 2023510885000301
    Figure 2023510885000302
    Figure 2023510885000303
    、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグである、請求項1~47のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグ。
  49. 請求項1~48のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグと、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物。
  50. さらなる作用物質をさらに含む、請求項49に記載の医薬組成物。
  51. 前記さらなる作用物質が、抗がん剤である、請求項50に記載の医薬組成物。
  52. 前記抗がん剤が、アルキル化剤、代謝拮抗薬、抗腫瘍性抗生剤、抗細胞骨格剤、トポイソメラーゼ阻害剤、抗ホルモン剤、標的治療薬、光線力学療法剤、またはそれらの組み合わせである、請求項51に記載の医薬組成物。
  53. Bcl-2タンパク質を分解する方法であって、請求項1~48のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグの有効量を投与するステップを含む、方法。
  54. 前記化合物を、in vitroで投与する、請求項53に記載の方法。
  55. 前記化合物を、in vivoで投与する、請求項53に記載の方法。
  56. 前記化合物を対象に投与するステップをさらに含む、請求項53に記載の方法。
  57. それを必要とする対象の疾患または障害を処置する方法であって、請求項1~48のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグの有効量を投与するステップを含む、方法。
  58. 疾患または障害を罹患しているかまたは罹患しやすい対象を処置する方法であって、請求項1~48のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグの有効量を投与するステップを含む、方法。
  59. 前記疾患が、がんである、請求項57または58に記載の方法。
  60. 前記がんが、固形腫瘍である、請求項59に記載の方法。
  61. 前記がんが、慢性リンパ性白血病である、請求項59に記載の方法。
  62. 前記対象が、哺乳類である、請求項57または58に記載の方法。
  63. 前記対象が、ヒトである、請求項57または58に記載の方法。
  64. それを必要とする対象のBcl-2依存性(たとえば介在性)がんを処置する方法であって、請求項1~48のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグの有効量を投与するステップを含み、前記化合物の血小板毒性が、他のBcl-2阻害剤の血小板毒性未満である、方法。
  65. Bcl-2依存性(たとえば介在性)がんを罹患しているかまたは罹患しやすい対象を処置する方法であって、請求項1~48のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、もしくはプロドラッグの有効量を投与するステップを含み、前記化合物の血小板毒性が、他のBcl-2阻害剤の血小板毒性未満である、方法。
  66. Bcl-xL依存性(たとえば介在性)がんが、急性リンパ性白血病である、請求項64または65に記載の方法。
  67. 前記他のBcl-2阻害剤が、ベネトクラクスまたはABT-263である、請求項64または65に記載の方法。
  68. それを必要とする対象のBcl-xL依存性(たとえば介在性)がんを処置する方法であって、請求項1~48のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩の有効量を投与するステップを含み、前記化合物のヒト血小板毒性(IC50)の抗がん活性(IC50)に対する比率が、1超である、方法。
  69. Bcl-xL依存性(たとえば介在性)がんを罹患しているかまたは罹患しやすい対象を処置する方法であって、請求項1~48のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩の有効量を投与するステップを含み、前記化合物のヒト血小板毒性(IC50)の抗がん活性(IC50)に対する比率が、1超である、方法。
  70. Bcl-xL依存性(たとえば介在性)がんが、急性リンパ性白血病である、請求項68または69に記載の方法。
  71. 前記抗がん活性が、MOLT-4細胞で測定される、請求項68または69に記載の方法。
  72. 前記比率が、2.5超である、請求項68または69に記載の方法。
  73. 前記比率が、5超である、請求項68または69に記載の方法。
  74. 前記比率が、10超である、請求項68または69に記載の方法。
  75. 前記比率が、20超である、請求項68または69に記載の方法。
  76. 前記比率が、40超である、請求項68または69に記載の方法。
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