JP2023509717A - ターボ過給組立体及び多段ターボ過給組立体を単段ターボ過給機として動作させる方法 - Google Patents

Abstract

ターボ過給組立体（１００）が記載されている。ターボ過給組立体（１００）はハウジング（１３０）を有し、ハウジング（１３０）は、第１の圧縮機（１１４）に結合された第１のタービン（１１３）、詳細には低圧圧縮機と結合された低圧タービン、を含む第１段（１１０）、詳細には低圧段、を囲むための第１のハウジング部（１３０Ａ）と、第２段（１２０）、詳細には高圧段、を囲むための第２のハウジング部（１３０Ｂ）と、を備え、第２のハウジング部（１３０Ｂ）は、第２のタービン、詳細には高圧タービン、の代わりの排気ガス通路ユニット（１４０）を収容し、排気ガス通路ユニット（１４０）は、第２のハウジング部（１３０Ｂ）に設けられた排気ガス入口（１３１）から第１のタービン（１１３）へのガス通路を提供するように構成された挿入体である。さらに、多段ターボ過給組立体を単段ターボ過給機として動作させる方法が記載されている。
【選択図】図１

Description

本開示の実施形態は、ターボ過給組立体に関する。詳細には、本開示の実施形態は、特に軸流用に構成された、例えば１又は２以上の低圧段及び／又は１又は２以上の高圧段を有する、単段及び多段ターボ過給組立体に関する。

多段ターボ過給機は、互いに及びエンジン給気経路に（例えば、中間冷却器及び給気冷却器を介して）相互接続された別個のユニットのターボ過給機組立体から構成される。タービンハウジングは排気配管で接続されており、排気配管は、エンジン排気をまず高圧タービンの入口へ送り、次に高圧タービンの出口から低圧タービンの入口へ送り、最後に排気配管を使用する出口経路を通って環境へ排出するという高温ガスの流れを可能にする。この種の構成は、エンジン設備に大きな組立体の設置面積（すなわち、組立ユニットの取り付けに必要なスペース）、ならびに配管振動を低減し故障モードを防止することを目的とした複数の配管接続部、ベローズ、支持部、連結部、遮蔽材、及び構造強化ブラケットを必要とする。さらに、このような構成は、部品の組み立て、部品表、及びサービスに関してかなり複雑である。スペースが重視される車載用エンジン組立体では、多段ターボ過給機の設置面積を小さくする努力がなされている。また、タービンケーシング及びこれに関連する接続配管は一般に高温であるため、嵩張る熱シールド及び断熱材が使用されている。

従って、上記の観点から、少なくとも部分的に従来技術の問題を解決する改良されたターボ過給組立体に対する要求がある。

上記に鑑みて、独立請求項１によるターボ過給組立体が提供される。さらに、独立請求項１３による、多段ターボ過給組立体を単段ターボ過給機として動作させる方法が提供される。さらなる態様、利点、及び特徴は、従属請求項、明細書、及び添付の図面から明らかである。

本開示の一態様によれば、ターボ過給組立体が提供される。ターボ過給組立体は、第１の圧縮機に結合された第１のタービンを含む第１段を囲むための第１のハウジング部を有するハウジングを含む。詳細には、第１段は、低圧圧縮機に結合された低圧タービンを含む低圧段である。加えて、ハウジングは、第２段、詳細には高圧段、を囲むための第２のハウジング部を有する。第２のハウジング部は、排気ガス通路ユニットを収容する。排気ガス通路ユニットは、第２のタービン、詳細には高圧タービン、の代わりである。排気ガス通路ユニットは、第２のハウジング部に設けられた排気ガス入口から第１のタービン、詳細には低圧タービン、へのガス通路を提供するように構成された挿入体である。

従って、好都合には、単段ターボ過給組立体として、又は多段ターボ過給組立体として動作させることができるターボ過給組立体が提供される。従って、本開示のターボ過給組立体は、顧客がターボ過給組立体を単段組立体として使用すること、又はターボ過給組立体を多段給気用として使用することを可能にする。従って、本明細書に記載のターボ過給組立体の実施形態は、ケーシングを置換する必要なく、各ターボ過給構成の間で取り換える能力を有する。換言すると、ターボ過給の多段ターボ過給へのアップグレードは、ターボ過給組立体のケーシングを変更する必要なく実施することができる。さらに、多段構成は、単段構成に変更することができるが、ターボ過給機組立体の同じハウジングを両方の構成に使用することができる。

本開示の別の態様によれば、多段ターボ過給組立体を単段ターボ過給機として動作させる方法が提供される。本方法は、第１段、詳細には低圧段、及び第２段、詳細には高圧段、を有する多段ターボ過給組立体を提供するステップを含む。加えて、本方法は、第２のタービン及び第２の圧縮機の少なくとも１つを第２段から取り外すステップを含む。詳細には、第２のタービンは高圧タービンとすること、第２の圧縮機は高圧圧縮機とすることができる。さらに、本方法は、第２のタービンを排気ガス通路ユニットに置き換えるステップを含む。排気ガス通路ユニットは、排気ガス入口から第１段の第１のタービンへのガス通路を提供するために構成された挿入体である。詳細には、第１のタービンは、低圧タービンとすることができる。さらに本方法は、第２の圧縮機入口を閉じるための第１のブランキング要素、第２の圧縮機出口を閉じるための第２のブランキング要素、及び第２の圧縮機の代わりの空気通路ユニットのうちの少なくとも１つを提供するステップを含む。

従って、好都合には、ターボ過給組立体を単段又は多段ターボ過給機として動作させる選択肢をユーザに提供する方法が提供される。従って、ユーザは、多段用途と単段用途との間でコスト効率よく切り替えることができる。

本発明の上記の特徴が詳細に理解され得るように、上記で概略的に要約した本発明の実施形態に関するより詳細な説明は、実施形態によって参照することができる。添付の図面は、本開示の実施形態に関するものであり、以下に説明する。

単段ターボ過給組立体として動作する本明細書に記載される実施形態によるターボ過給組立体の概略図である。 単段ターボ過給組立体として動作する本明細書に記載されるさらなる実施形態によるターボ過給組立体の概略図である。 単段ターボ過給組立体として動作する本明細書に記載されるさらなる実施形態によるターボ過給組立体の概略図である。 本明細書に記載される実施形態によるターボ過給組立体の概略側面図を示す。 多段ターボ過給組立体として動作する本明細書に記載される実施形態によるターボ過給組立体の概略図を示す。

以下、各図に１又は２以上の例が示されている、様々な実施形態について詳細に参照する。各例は、説明のために提示されており、限定を意味するものではない。例えば、１つの実施形態の一部として図示又は説明される特徴は、さらに別の実施形態をもたらすために、何らかの他の実施形態上で又はそれと組み合わせて使用することができる。本開示は、そのような変更及び変形を含むことが意図されている。

以下の図面の説明の中で、同じ参照番号は、同じ又は類似の構成要素を示す。一般に、個々の実施形態に関する相違点のみを説明する。特に明記しない限り、１つの実施形態における要素又は様態の説明は、他の実施形態における対応する要素又は様態にも適用することができる。

図１を例示的に参照して、本開示によるターボ過給組立体１００を説明する。図１は、単段ターボ過給組立体として動作するターボ過給組立体１００の概略図である。

本明細書に記載される他の実施形態と組み合わせることができる実施形態によれば、ターボ過給組立体１００は、第１の圧縮機１１４に結合された第１のタービン１１３を備える第１段１１０を囲むための第１のハウジング部１３０Ａを有するハウジング１３０を含む。詳細には、第１段１１０は、低圧圧縮機に結合された低圧タービンを備える低圧段である。加えて、ハウジング１３０は、第２段１２０を囲むための、詳細には高圧段を囲むための、第２ハウジング部１３０Ｂを有する。第２のハウジング部１３０Ｂは、排気ガス通路ユニット１４０を収容する。排気ガス通路ユニット１４０は、排気ガス整流器とも呼ばれる場合もある。図１と図５とを比較すると分かるように、排気ガス通路ユニット１４０は、第２のタービン１２３、詳細には高圧タービン、に代わるものである。排気ガス通路ユニット１４０は、第２のハウジング部１３０Ｂに設けられた排気ガス入口１３１から第１のタービン１１３への、詳細には低圧タービンへの、ガス通路を提供するように構成された挿入体である。

従って、好都合には、単段ターボ過給組立体として、又は多段ターボ過給組立体として動作することができるターボ過給組立体が提供される。従って、顧客は、本明細書に記載されるターボ過給組立体を単段組立体として使用するか、又はターボ過給組立体を多段給気用として使用するかのいずれかの選択肢を有する。

より良く理解するために、図５を参照して、多段ターボ過給組立体として動作する本明細書に記載される実施形態によるターボ過給組立体１００を説明する。ターボ過給組立体１００は、高圧圧縮機１２４に結合された、詳細には機械的に結合された、高圧タービン１２３を含む高圧段１２０を含む。加えて、多段ターボ過給組立体は、低圧圧縮機１１４に結合された、詳細には機械的に結合された、低圧タービン１１３を含む低圧段１１０を含む。さらに、ターボ過給組立体１００は、高圧段１２０及び低圧段１１０を囲むハウジング１３０を含む。詳細には、ハウジング１３０は、単一ユニットである。より具体的には、ケーシング１３０は、高圧段１１０及び低圧段１２０のハウジングを一体化する。換言すると、ケーシング１３０は、一体化された単一ユニットとすることができる。ケーシング１３０は、典型的には、高圧タービン１２３の高圧タービン出口１２２Ｂと低圧タービン１１３の低圧タービン入口１１１との間に通路１３３を含む。詳細には、通路１３３は、流れが最適化された通路である、すなわち、高圧タービン１２３の高圧タービン出口１２２Ａから低圧タービン１１３の低圧タービン入口１１１への流れに関して最適化された通路である。従って、ガス流動性能及び効率を改善できるよう、異なる段を接続する排気配管を有益に排除することができる。

本開示によれば、多段ターボ過給組立体は、１又は２以上の高圧段及び／又は１又は２以上の低圧段を有するターボ過給組立体として理解することができる。１又は２以上の高圧段は、高圧圧縮機に結合された高圧タービンを有する。１又は２以上の低圧段は、低圧圧縮機に結合された低圧タービンを有する。

従って、本明細書に記載されるターボ過給組立体のハウジング１３０は、１又は２以上の低圧段１１０及び／又は１又は２以上の高圧段１２０を囲むように構成することができることを理解されたい。

図１を例示的に参照すると、本明細書に記載される他の実施形態と組み合わせることができる単段構成のターボ過給組立体１００の実施形態によれば、第２のハウジング部１３０Ｂの第２の圧縮機入口１２５は、詳細には高圧圧縮機入口は、第１のブランキング要素１４５によって閉じられている。さらに、第２のハウジング部１３０Ｂの第２の圧縮機出口１２６は、詳細には高圧圧縮機出口は、第２のブランキング要素１４７によって閉じられている。

従って、例えば特別な挿入体としての排気ガス通路ユニット１４０、第１のブランキング要素１４５及び第２のブランキング要素１４７を用いて、ターボ給気組立体の高圧セグメントが除外され、関連する空気／ガス経路が遮断された統合ターボ給気組立体を提供できることを理解されたい。図１に例示的に示すように、エンジンの排気ガスは、多段での動作のようにターボ過給組立体に入り、内部ガス通路を通って単段タービンに、すなわち第１のタービン１１３に直接、流入することができる。

本明細書に記載される他の実施形態と組み合わせることができる実施形態によれば、図２に例示的に示されるように、第２のハウジング部１３０Ｂは、空気通路ユニット１４８を収容する。空気通路ユニット１４８は、空気整流器とも呼ばれる場合もある。図２と図５とを比較すると分かるように、空気通路ユニット１４８は、第２の圧縮機１２４、詳細には高圧圧縮機、に代わるものである。図２に例示的に示すように、例えば、排気空気通路ユニット１４８は、第１のハウジング部１３０Ａに設けられた空気出口１１６から給気冷却器１６０への空気通路を提供するように構成することができる。第２のハウジング部１３０Ｂの第２の圧縮機入口１２５は、詳細には高圧圧縮機入口は、第１のブランキング要素１４５によって閉じることができる。

図１、図２及び図３に例示的に示すように、ターボ過給組立体１００は、給気冷却器１６０を含むことができる。さらに、図３に例示的に示すように、中間冷却器１５０を設けることができる。本明細書に記載される他の実施形態と組み合わせることができる実施形態によれば、図３に示すように、空気通路ユニット１４８は、中間冷却器１５０から給気冷却器１６０への空気通路を提供するように構成することができる。

本明細書に記載される他の実施形態と組み合わせることができる実施形態によれば、ハウジング１３０は、排気ガス通路ユニット１４０の出口と第１のタービン１１３の第１のタービン入口１１１との間に通路１３３を、詳細には流れを最適化する通路を、含む。詳細には、第１のタービン１１３は低圧タービンであり、第１のタービン入口１１１は低圧タービン入口である。

本明細書に記載される他の実施形態と組み合わせることができる実施形態によれば、図１、２、３及び５に例示的に示されるように、ハウジング１３０は、内側ケーシング１３４及び外側ケーシング１３５を備える。内側ケーシング１３４と外側ケーシング１３５との間には、中間空間１３６が設けられている。典型的には、中間空間１３６は、冷却剤を供給するように構成されている。例えば、ハウジング１３０は、中間空間１３６に冷却剤を供給するための冷却剤入口１３７及び中間空間１３６から冷却剤を除去するための冷却剤出口１３８を含むことができる。従って、ハウジングは、統合された冷却空間及び冷却剤を供給するための１又は２以上の統合された冷却経路を含み得ることを理解されたい。従って、好都合には、例えば、冷却剤ジャケットを提供するための中間空間を有する二重壁ケーシングを提供することによって、連続する冷却システムをハウジングに組み込むことができる。従って、ターボ過給組立体の動作時にケーシングからの熱を遮蔽するための追加の熱遮蔽材を低減すること又は排除することもできる。

本明細書に記載される他の実施形態と組み合わせることができる実施形態によれば、ハウジング１３０は、単一ユニット又は一体成形構造である。内側ケーシング１３４及び外側ケーシング１３５を有するハウジングの実施態様の場合、内側ケーシング１３４は、一体化された単一ユニットとすることができる。従って、外側ケーシング１３５は、一体化された単一ユニットとすることができる。

本明細書で言及する単一ユニット又は一体成形構造は、鋳造材料の一体化された一体成形構造とすることができる。例えば、鋳造材料は、アルミニウム合金又は他の合金とすることができる。さらに、ケーシングは、鋼鋳物、ねずみ鋳鉄、又は他の適切な鋳造材料などの他の材料で作ることができることを理解されたい。一実施例によれば、本明細書に記載されるケーシングは、単一の鋳造ケーシング、詳細にはＡＬＦＩＮケーシング、又は２又は３以上の異なる材料のケーシングである。

本明細書に記載される他の実施形態と組み合わせることができる実施形態によれば、第２のハウジング部１３０Ｂは、第１のハウジング部１３０Ａの下方に配置することができる。もしくは、第１のハウジング部１３０Ａは、第２のハウジング部１３０Ｂの下方に配置することができる。

本明細書に記載される他の実施形態と組み合わせることができる実施形態によれば、図１及び３に例示的に示されるように、第１のハウジング部１３０Ａは、給気冷却器１６０に低圧空気を供給するための第１の圧縮機出口１１６、詳細には低圧圧縮機出口、を含む。もしくは、図２に例示的に示すように、低圧空気は、第１の圧縮機出口１１６から空気通路ユニット１４８に供給することができる。

図４は、本明細書に記載される実施形態によるターボ過給組立体の概略側面図を示す。本明細書に記載される他の実施形態と組み合わせることができる実施形態によれば、第１のハウジング部１３０Ａは、消音器、入口ケーシング、又は入口配管を第１の圧縮機入口１１５、詳細には低圧圧縮機入口、に接続するための第１のフランジ１４１を含む。一例として、図４は、第１のフランジ１４１に接続された消音器１２７を示す。

本明細書に記載される他の実施形態と組み合わせることができる実施形態によれば、第２のハウジング部１３０Ｂは、第１のブランキング要素１４５、入口ケーシング又は入口配管、詳細には屈曲入口ケーシング又は屈曲入口配管、からなる群から選択される１つの要素を第２の圧縮機入口１２５（図１参照）に接続するために第２のフランジ１４２を含む。典型的には、第２の圧縮機入口１２５は、第２のハウジング部１３０Ｂの高圧圧縮機入口である。

本明細書に記載される他の実施形態と組み合わせることができる実施形態によれば、第１のハウジング部１３０Ａは、第１のタービン１１３、詳細には低圧タービン、からの排気ガスをハウジング１３０の外部に供給するための排気ガス出口１３２を接続するための第３のフランジ１４３を含む。詳細には、排気ガス出口１３２は、第１のタービン出口１１２である。

本明細書に記載される他の実施形態と組み合わせることができる実施形態によれば、第２のハウジング部１３０Ｂは、エンジン１７０からの排気ガスを第２のハウジング部１３０Ｂの内部のガス通路ユニット１４０（図１から３参照）又は第２のタービン１２３（図５参照）に向けて供給するための排気ガス入口１３１を接続するための第４のフランジ１４４を含む。詳細には、排気ガス入口１３１は、第２のタービン入口１２１とすることができる。

本開示の別の態様によれば、多段ターボ過給組立体を単段ターボ過給機として動作させる方法が提供される。本方法は、第１段１１０、詳細には低圧段、及び第２段１２０、詳細には高圧段、を有する多段ターボ過給組立体を提供することを含む。加えて、本方法は、第２段１２０から第２のタービン１２３及び第２の圧縮機１２４のうちの少なくとも１つを取り外すことを含む。詳細には、第２のタービン１２３は、高圧タービンとすることができ、第２の圧縮機１２４は、高圧圧縮機とすることができる。さらに、本方法は、第２のタービン１２３を排気ガス通路ユニット１４０に置き換えることを含む。ガス通路ユニット１４０は、排気ガス入口１３１から第１段１１０の第１のタービン１１３へのガス通路を提供するように構成されている。詳細には、第１のタービン１１３は、低圧タービンとすることができる。

さらに、本方法は、第２の圧縮機入口１２５を閉じるための第１のブランキング要素１４５、第２の圧縮機出口１２６を閉じるための第２のブランキング要素１４７、及び第２の圧縮機１２４に代わる空気通路ユニット１４８のうちの少なくとも１つを提供することを含む（図２及び３と図５とを比較されたい）。例えば、図１に示すような実施形態では、第２の圧縮機入口１２５を塞ぐための第１のブランキング要素１４５及び第２の圧縮機出口１２６を塞ぐための第２のブランキング要素１４７が提供される。図２に示すような実施形態では、空気通路ユニット１４８及び第２の圧縮機入口１２５を閉じるための第１のブランキング要素１４５が提供される。図３は、中間冷却器１５０からの空気が第２の圧縮機入口１２５を通って空気通路ユニット１４８に供給され、空気通路ユニット１４８の後で空気が第２の圧縮機出口を通って給気冷却器１６０に供給される実施形態を示す。

従って、排気通路ユニット１４８は、第１のケーシング部１３０Ａに設けられた空気出口１１６から給気冷却器１６０への空気通路を提供する（図２参照）ように、又は中間冷却器１５０から給気冷却器１６０への空気通路を提供する（図３参照）ように構成することができることを理解されたい。さらに、本明細書に記載の方法は、本明細書に記載のターボ過給組立体１００を用いることによって実施できることを理解されたい。

本開示を参酌すると、本明細書に記載の実施形態は、単段ターボ過給組立体として又は多段ターボ過給組立体として動作させることができるターボ過給組立体を提供することが理解される。従って、顧客は、本明細書に記載のターボ過給組立体を単段組立体として使用するか、又はターボ過給組立体を多段給気用として使用するかのいずれかの選択肢を有する。多段から単段に、又はその逆に用途を切り替える選択肢により、ユーザは、両方のターボ過給機要件をカバーする単一の組立体ユニットを有することができる。多段ターボ過給機組立体ハウジングに単段ターボ過給の選択肢を与えると、内部構成要素を交換することによって、既存の設置されたハウジングを単段ターボ過給から多段ターボ過給にコスト効率よく迅速にアップグレードすることができる。

好都合に、本明細書に記載された実施形態によるターボ過給組立体は、組立体の設置面積（すなわち、組み立てられたユニットの取り付けに必要なスペース）の低減をもたらす統合ユニットとして構成される。さらに、従来技術と比較して、配管振動を低減し故障モードを防止することを目的とする、配管接続部、ベローズ、支持体、連結部、遮蔽材、及び構造強化ブラケットを減少させること、あるいは排除することもできる。さらに、本開示の実施形態は、統合冷却、すなわち液体冷却ケーシングを実装する可能性を提供し、嵩張る熱シールド及び／又は断熱材を使用する必要性を最小限に抑える。

上記は実施形態を対象とするが、基本的な範囲から逸脱することなく、他のさらなる実施形態を考えることができ、その範囲は以下の請求項によって決定される。

１００ ターボ過給組立体
１１０ 第１段／低圧段
１１１ 第１のタービン入口／低圧タービン入口
１１２ 第１のタービン出口／低圧タービン出口
１１３ 第１のタービン／低圧タービン
１１４ 第１の圧縮機／低圧圧縮機
１１５ 第１の圧縮機入口／低圧圧縮機入口
１１６ 第１の圧縮機出口／低圧圧縮機出口
１２０ 第２段／高圧段
１２１ 第２のタービン入口／高圧タービン入口
１２２Ａ 排気ガス通路ユニット出口
１２２Ｂ 第２のタービン出口／高圧タービン出口
１２３ 第２のタービン／高圧タービン
１２４ 第２の圧縮機／高圧圧縮機
１２５ 第２の圧縮機入口／高圧圧縮機入口
１２６ 第２の圧縮機出口／高圧圧縮機出口
１２７ 消音器
１３０ ハウジング
１３０Ａ 第１のハウジング部
１３０Ｂ 第２のハウジング部
１３１ 排気ガス入口
１３２ 排気ガス出口
１３３ 通路
１３４ 内側ケーシング
１３５ 外側ケーシング
１３６ 中間空間
１３７ 冷却剤入口
１３８ 冷却剤出口
１４０ 排気ガス通路ユニット
１４１ 第１のフランジ
１４２ 第２のフランジ
１４３ 第３のフランジ
１４４ 第４のフランジ
１４５ 第１のブランキング要素／プレート
１４６ 屈曲出口パイプ
１４７ 第２のブランキング要素／プレート
１４８ 空気通路ユニット
１５０ 中間冷却器
１６０ 給気冷却器
１７０ エンジン

Claims (14)

1. ハウジング（１３０）を有するターボ過給組立体（１００）であって、
   前記ハウジング（１３０）は、
   第１の圧縮機（１１４）に結合された第１のタービン（１１３）、詳細には低圧圧縮機と結合された低圧タービン、を含む第１段（１１０）、詳細には低圧段、を囲むための第１のハウジング部（１３０Ａ）と、
   第２段（１２０）、詳細には高圧段、を囲むための第２のハウジング部（１３０Ｂ）と、
   を備え、
   前記第２のハウジング部（１３０Ｂ）は、第２のタービン、詳細には高圧タービン、の代わりの排気ガス通路ユニット（１４０）を収容し、前記排気ガス通路ユニット（１４０）は、前記第２のハウジング部（１３０Ｂ）に設けられた排気ガス入口（１３１）から前記第１のタービン（１１３）へのガス通路を提供するように構成された挿入体である、ターボ過給組立体（１００）。
2. 前記第２のハウジング部（１３０Ｂ）の第２の圧縮機入口（１２５）は、詳細には高圧圧縮機入口は、第１のブランキング要素（１４５）によって閉じられ、前記第２のハウジング部（１３０Ｂ）の第２の圧縮機出口（１２６）は、詳細には高圧圧縮機出口は、第２のブランキング要素（１４７）によって閉じられる、請求項１に記載のターボ過給組立体（１００）。
3. 前記第２のハウジング部（１３０Ｂ）は、第２の圧縮機（１２４）、詳細には高圧圧縮機、に代わる空気通路ユニット（１４８）を収容し、前記排気空気通路ユニット（１４８）は、前記第１のハウジング部（１３０Ａ）に設けられた空気出口（１１６）から給気冷却器（１６０）への空気通路を提供するように構成されている、請求項１に記載のターボ過給組立体（１００）。
4. 前記第２のハウジング部（１３０Ｂ）の第２の圧縮機入口（１２５）は、詳細には高圧圧縮機入口は、第１のブランキング要素（１４５）によって閉じられる、請求項３に記載のターボ過給組立体（１００）。
5. 中間冷却器（１５０）をさらに備え、前記空気通路ユニット（１４８）は、前記中間冷却器（１５０）から前記給気冷却器（１６０）への空気通路を提供するように構成されている、請求項３に記載のターボ過給組立体（１００）。
6. 前記ハウジング（１３０）は、前記ガス通路ユニット（１４０）の出口と前記第１のタービン（１１３）の第１のタービン入口（１１１）、詳細には低圧タービンの低圧タービン入口、との間に通路（１３３）、詳細には流れを最適化する通路、を備える、請求項１から５のいずれか一項に記載のターボ過給組立体（１００）。
7. 前記ハウジング（１３０）は、内側ケーシング（１３４）及び外側ケーシング（１３５）を備え、中間空間（１３６）が前記内側ケーシング（１３４）と前記外側ケーシング（１３５）との間に設けられ、前記中間空間（１３６）は冷却剤を供給するように構成されている、請求項１から６のいずれか一項に記載のターボ過給組立体（１００）。
8. 前記ハウジング（１３０）は、前記中間空間（１３６）に冷却剤を供給するための冷却剤入口（１３７）と、前記中間空間（１３６）から冷却剤を除去するための冷却剤出口（１３８）とを備える、請求項７に記載のターボ過給組立体（１００）。
9. 前記ハウジング１３０は、一体成形構造、詳細には鋳造材料の一体化された一体成形構造、である、請求項１から８のいずれか一項に記載のターボ過給組立体（１００）。
10. 前記第２のハウジング部（１３０Ｂ）は、前記第１のハウジング部（１３０Ａ）の下方に配置されているか、又はその逆である、請求項１から９のいずれか一項に記載のターボ過給組立体（１００）。
11. 前記第１のハウジング部（１３０Ａ）は、詳細には低圧空気を給気冷却器（１６０）及び／又は空気通路ユニット（１４８）に供給するための、第１の圧縮機出口（１１６）、詳細には低圧圧縮機出口、を備える、請求項１から１０のいずれか一項に記載のターボ過給組立体（１００）。
12. 多段ターボ過給組立体を単段ターボ過給機として動作させる方法であって、
    第１段（１１０）、詳細には低圧段、及び第２段（１２０）、詳細には高圧段、を有する多段式ターボ過給組立体を提供するステップと、
    前記第２段（１２０）から、第２のタービン（１２３）及び第２の圧縮機（１２４）のうちの少なくとも１つ、詳細には高圧タービン及び高圧圧縮機のうちの少なくとも１つ、を取り外すステップと、
    前記第２のタービン（１２３）を、排気ガス入口（１３１）から前記第１段（１１０）の第１のタービン（１１３）、詳細には低圧タービン、へのガス通路を提供するように構成された挿入体である排気ガス通路ユニット（１４０）に置き換えるステップと、
    第２の圧縮機入口（１２５）を閉じるための第１のブランキング要素（１４５）、第２の圧縮機出口（１２６）を閉じるための第２のブランキング要素（１４７）、及び前記第２圧縮機（１２４）の代わりの空気通路ユニット（１４８）、のうちの少なくとも１つを提供するステップと、
    を含む方法。
13. 前記空気通路ユニット（１４８）は、第１ハウジング部（１３０Ａ）に設けられた空気出口（１１６）から給気冷却器（１６０）への空気通路を提供するように構成される、又は前記排気空気通路ユニット（１４８）は、中間冷却器（１５０）から前記給気冷却器（１６０）への空気通路を提供するように構成されている、請求項１２に記載の方法。
14. 請求項１から１１のいずれか一項に記載のターボ過給組立体（１００）を用いて実施される、請求項１２又は１３に記載の方法。

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